説明

情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

【課題】多点出力可能なパネルが適用されるアプリケーションの開発を効率的に行う。
【解決手段】サーバとしてのコンピュータ61と、クライアントとしての1以上のコンピュータ711及び712とによって、パネルエミュレータシステムを構成し、1以上のコンピュータ711及び712では、マウス情報をサーバに送信し、コンピュータ61では、1以上のコンピュータ711及び712から送信されてくるマウス情報を受信し、そのマウス情報に基づいて、多点出力可能なパネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する。本発明は、例えば、パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な、多点出力可能な表示パネルが適用されるディジタルカメラのエミュレーションを行う場合等に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、特に、パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能なパネルが適用されるアプリケーションの開発を効率的に行うことができるようにする情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能なパネル(以下、多点出力パネルともいう)として、例えば、液晶表示装置に光センサを内蔵させ、外部からの光の入力を光センサで検出することにより、光による入力が可能な表示パネル(以下、入力表示パネルともいう)が提案されている(例えば、特許文献1や2を参照)。
【0003】
入力表示パネル(を含む多点出力パネル)において、外部からの入力を検出する方法としては、大きく分けて、LED(Light Emitting Diode)等の外部光源を持つ物体(例えば、ペンなど)を用いて入力を行ってもらい、その物体が発する光を光センサで検出する方法と、そのような外部光源を持たない指やペン等で入力を行ってもらい、液晶表示装置が発する光、つまり、液晶表示装置のバックライトの透過光が、液晶表示装置の表示面に触れている指やペンで反射して液晶表示装置の内部に戻ってきた光を光センサで検出する方法とがある。
【0004】
ここで、従来の、静電式や感圧式のタッチパネルでは、外部からの入力に対して、その入力があったタッチパネル上の点に関する情報であるパネル情報が出力されるが、そのパネル情報は、1つの点についてのみ出力可能であった。
【0005】
すなわち、例えば、ユーザが、タッチパネル上の2つの点にタッチしても、タッチパネルでは、その2つの点のうちの、圧力が強い方の点や、先にタッチされた方の点等の1つの点のみについて、パネル情報が出力される。
【0006】
これに対して、入力表示パネルでは、複数の点についてのパネル情報を出力することができ、今後、従来のタッチパネルが適用されていた製品等のアプリケーションへの適用が期待されている。
【0007】
【特許文献1】特開2000-019478号公報
【特許文献2】特開2004-127272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
入力表示パネルは、新たなデバイスであるため、そのような入力表示パネルを適用したアプリケーションの開発を効率的に行うことが困難なことがある。
【0009】
すなわち、入力表示パネルを適用したアプリケーションのソフトウェアは、入力表示パネルが出力可能な複数の点についてのパネル情報に基づいて各種の処理を行うように設計する必要がある。
【0010】
しかしながら、アプリケーションの開発の初期段階においては、必要なハードウェア、すなわち、例えば、入力表示パネル自体が完成していないことが多く、この場合、現物のハードウェアを用いて、アプリケーションのソフトウェアの開発を行うことはできない。
【0011】
また、現物のハードウェアの完成を待って、ソフトウェアの開発を開始するのでは、開発の期間が長期にわたることになる。
【0012】
さらに、ソフトウェアに問題が生じた場合に、その問題の原因が、入力表示パネルのソフトウェアにあるのか、又は、それ以外の、例えば、アプリケーション全体を制御する制御部(としての上位のソフトウェア)等にあるのか、といった切り分けが困難である。
【0013】
そこで、複数の点の入力が可能で、かつ、その複数の点についてのパネル情報の出力が可能(以下、適宜、多点出力可能という)なエミュレータを用いて、入力表示パネルを適用したアプリケーションの開発を行う方法がある。
【0014】
しかしながら、例えば、Windows(登録商標)やLinux(登録商標)等の一般的なOS(Operating System)が搭載されたコンピュータ(以下、適宜、PCともいう)では、ポインティングデバイスとしてのマウス等を複数接続した場合であっても、点を入力(指示)することができるマウスカーソルは、1つしか表示されない。
【0015】
したがって、一般的なOSが搭載されたPCを、そのOSを変更せずに、多点出力可能なエミュレータとして機能させることは困難である。
【0016】
一方、一般的なOSが搭載されたPCを、そのOSを変更することにより、多点出力可能なエミュレータとして機能させるのでは、エミュレータの作成に、膨大なコストがかかる。
【0017】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、多点出力可能なパネルが適用されるアプリケーションの開発を効率的に行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の第1の側面の情報処理システムは、サーバと、1以上のクライアントとを備え、パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムであり、前記クライアントが、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を、前記サーバに送信する送信手段を有し、前記サーバが、1以上の前記クライアントから送信されてくるポインティングデバイス情報を受信する受信手段と、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する生成手段とを有する。
【0019】
以上のような第1の側面においては、前記クライアントが、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を、前記サーバに送信する。一方、前記サーバは、1以上の前記クライアントから送信されてくるポインティングデバイス情報を受信し、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する。
【0020】
本発明の第2の側面の情報処理装置は、パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成する情報処理装置であり、前記情報処理システムを構成する1以上のクライアントから送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信する受信手段と、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する生成手段とを備える。
【0021】
本発明の第2の側面の情報処理方法、又はプログラムは、パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成する情報処理装置の情報処理方法、又は情報処理システムを構成するコンピュータに、情報処理を実行させるプログラムであり、前記情報処理システムを構成する1以上のクライアントから送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成するステップを含む。
【0022】
以上のような第2の側面においては、前記情報処理システムを構成する1以上のクライアントから送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報が受信される。そして、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報が生成される。
【0023】
本発明の第3の側面の情報処理装置は、パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成する情報処理装置であり、前記情報処理システムを構成する1以上の情報処理装置から送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成するサーバに対して、前記ポインティングデバイス情報を送信する送信手段を備える。
【0024】
本発明の第3の側面の情報処理方法、又はプログラムは、パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成する情報処理装置の情報処理方法、又は情報処理システムを構成するコンピュータに、情報処理を実行させるプログラムであり、前記情報処理システムを構成する1以上の情報処理装置、又はコンピュータから送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成するサーバに対して、前記ポインティングデバイス情報を送信するステップを含む。
【0025】
以上のような第3の側面においては、前記情報処理システムを構成する1以上の情報処理装置、又はコンピュータから送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成するサーバに対して、前記ポインティングデバイス情報が送信される。
【0026】
なお、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することもできるし、記録媒体に記録することもできる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の第1ないし第3の側面によれば、多点出力可能なパネルが適用されるアプリケーションの開発を効率的に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0029】
本発明の第1の側面の情報処理システムは、
サーバ(例えば、図5のサーバコンピュータ61)と、
1以上のクライアント(例えば、図5のクライアントコンピュータ711と712)と
を備え、
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネル(例えば、図1ないし図3の入力表示パネル2)のエミュレーションを行う情報処理システム(例えば、図5のパネルエミュレータシステム)であり、
前記クライアントは、ポインティングデバイス(例えば、図8のマウス207A)が指示する点に関するポインティングデバイス情報を、前記サーバに送信する送信手段(例えば、図10の送信部303)を有し、
前記サーバは、
1以上の前記クライアントから送信されてくるポインティングデバイス情報を受信する受信手段(例えば、図10の取得部312)と、
前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する生成手段(例えば、図10の生成部313)と
を有する。
【0030】
本発明の第2の側面の情報処理装置は、
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネル(例えば、図1ないし図3の入力表示パネル2)のエミュレーションを行う情報処理システム(例えば、図5のパネルエミュレータシステム)を構成する情報処理装置(例えば、図5のサーバコンピュータ61)であり、
前記情報処理システムを構成する1以上のクライアント(例えば、図5のクライアントコンピュータ711と712)から送信されてくる、ポインティングデバイス(例えば、図8のマウス207A)が指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信する受信手段(例えば、図10の取得部312)と、
前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する生成手段(例えば、図10の生成部313)と
を備える。
【0031】
第2の側面の情報処理装置には、
1以上のクライアントから送信されてくる前記ポインティングデバイス情報を記憶する記憶手段(例えば、図16の記憶部314)をさらに設けることができ、
この場合、前記生成手段には、前記記憶手段に記憶された前記ポインティングデバイス情報から、必要情報を生成させることができる。
【0032】
本発明の第2の側面の情報処理方法、又はプログラムは、
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネル(例えば、図1ないし図3の入力表示パネル2)のエミュレーションを行う情報処理システム(例えば、図5のパネルエミュレータシステム)を構成する情報処理装置(例えば、図5のサーバコンピュータ61)の情報処理方法、又は情報処理システムを構成するコンピュータに、情報処理を実行させるプログラムであり、
前記情報処理システムを構成する1以上のクライアントから送信されてくる、ポインティングデバイス(例えば、図8のマウス207A)が指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し(例えば、図11のステップS22)、
前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する(例えば、図11のステップS23)
ステップを含む。
【0033】
本発明の第3の側面の情報処理装置は、
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネル(例えば、図1ないし図3の入力表示パネル2)のエミュレーションを行う情報処理システム(例えば、図5のパネルエミュレータシステム)を構成する情報処理装置(例えば、図5のクライアントコンピュータ711や712)であり、
前記情報処理システムを構成する1以上の情報処理装置から送信されてくる、ポインティングデバイス(例えば、図8のマウス207A)が指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する
サーバ(例えば、図5のサーバコンピュータ61)に対して、前記ポインティングデバイス情報を送信する送信手段(例えば、図10の送信部303)を備える。
【0034】
本発明の第3の側面の情報処理方法、又はプログラムは、
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネル(例えば、図1ないし図3の入力表示パネル2)のエミュレーションを行う情報処理システム(例えば、図5のパネルエミュレータシステム)を構成する情報処理装置(例えば、図5のクライアントコンピュータ711や712)の情報処理方法、又は情報処理システムを構成するコンピュータに、情報処理を実行させるプログラムであり、
前記情報処理システムを構成する1以上の情報処理装置、又はコンピュータから送信されてくる、ポインティングデバイス(例えば、図8のマウス207A)が指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する
サーバ(例えば、図5のサーバコンピュータ61)に対して、前記ポインティングデバイス情報を送信するステップ(例えば、図11のステップS13)を含む。
【0035】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0036】
図1ないし図3は、エミュレーションの対象となる入力表示システム(システムとは、複数の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは、問わない)の構成例を示している。
【0037】
すなわち、図1は、入力表示パネルが適用されたアプリケーションとしての入力表示システムの第1の構成例を示している。
【0038】
ここで、入力表示パネルが適用されたアプリケーションとしての入力表示システムとしては、例えば、ディジタルカメラ等がある。この場合、入力表示パネルは、例えば、いわゆるスルー画や記録済みの画像等を表示する表示手段、かつ、ユーザが操作入力を行うための入力手段として機能する。
【0039】
図1において、入力表示システムは、アプリケーション部1と入力表示パネル2とから構成される。
【0040】
さらに、図1では、アプリケーション部1は、制御部11から構成され、入力表示パネル2を含む入力表示システム全体を制御する。
【0041】
すなわち、制御部11は、入力表示システムを構成する入力表示パネル2その他の図示せぬブロックを制御する。さらに、制御部11は、入力表示パネル2から供給される情報に基づき、各種の処理を行う。具体的には、制御部11は、入力表示パネル2から供給される情報に基づき、例えば、入力表示パネル2に表示させる画像に対応する表示データを生成し、入力表示パネル2に供給する。
【0042】
入力表示パネル2は、ディスプレイ表示データ処理部21、入出力ディスプレイ22、受光データ処理部23、画像処理部24、及び生成部25から構成され、アプリケーション部1(の制御部11)から供給される表示データに基づき、画像を表示する。さらに、入力表示パネル2は、画像が表示される表示面に、指やペンが接触した場合に、その接触があった1以上の点に関する情報を、アプリケーション部1(の制御部11)に供給する。
【0043】
すなわち、ディスプレイ表示データ処理部21には、アプリケーション部1からの表示データが供給される。ディスプレイ表示データ処理部21は、アプリケーション部1からの表示データに基づき、入出力ディスプレイ22を制御し、これにより、表示データに対応する画像を、入出力ディスプレイ22に表示させる。
【0044】
入出力ディスプレイ22は、例えば、液晶表示装置及び光センサ等で構成され、ディスプレイ表示データ処理部21からの制御にしたがい、画像を表示する。また、入出力ディスプレイ22は、画像を表示する表示面に対する、外部からの光の入力を、例えば、所定のフレーム周期で検出し、その検出結果としての受光データを、受光データ処理部23に供給する。
【0045】
受光データ処理部23は、入出力ディスプレイ22から供給される受光データに対して増幅処理やフィルタ処理を施すことにより、例えば、入出力ディスプレイ22の表示面全体について、指やペンが接触している部分と、何も接触していない部分との輝度が異なる画像データ(以下、接触点検出用画像データとも言う)を所定のフレーム周期で生成し、画像処理部24に供給する。
【0046】
画像処理部24は、受光データ処理部23からの接触点検出用画像データに対して、フレームごとに、2値化処理、ノイズ除去処理、ラベリングの処理等を施すことにより、入出力ディスプレイ22の表示面上の点に関する点情報を、外部からの入力(タッチ入力)としての指やペンが接触している表示面上の1以上の点について、フレームごとに生成し、生成部25に供給する。
【0047】
ここで、点情報には、表示面上の、指やペンが接触している領域(以下、タッチ領域ともいう)上の点の位置を表す位置情報(例えば、タッチ領域の重心の座標や、タッチ領域を囲む最小の長方形の左上の点の座標など)や、タッチ領域の大きさを表す大きさ情報(例えば、タッチ領域の面積や、タッチ領域を囲む最小の長方形の左右それぞれの辺のx座標、及び上下それぞれの辺のy座標など)が含まれる。
【0048】
生成部25は、画像処理部24からの点情報から、アプリケーション部1(の制御部11)が必要とする必要情報を生成し、アプリケーション部1に供給する。
【0049】
ここで、アプリケーション部1が、例えば、入出力ディスプレイ22(の表示面)に接触している指が描く軌跡に応じて、入出力ディスプレイ22に表示される画像を変更する場合には、入出力ディスプレイ22に接触している指が描く軌跡を認識することができる情報が、必要情報となる。
【0050】
具体的には、例えば、入出力ディスプレイ22への、指の接触が開始されてから、その接触が解除されるまでに、その指が描いた軌跡をストロークということとすると、ストロークを認識するには、例えば、指の接触が開始されたことや、その指の接触が解除されたこと、あるフレームのあるタッチ領域が、その1フレーム前のフレームの、どのタッチ領域が移動することによって生じたのか(あるフレームのタッチ領域と、その1フレーム前フレームのタッチ領域との対応関係)、といった情報が必要となるので、これらの情報が必要情報となる。
【0051】
次に、図2は、入力表示パネルが適用されたアプリケーションとしての入力表示システムの第2の構成例を示している。
【0052】
図2の入力表示システムは、生成部25が、入力表示パネル2ではなく、アプリケーション部1に設けられている他は、図1の入力表示システムと同様に構成される。
【0053】
したがって、図1の入力表示システムでは、入力表示パネル2から、アプリケーション部1に対して、生成部25が出力する必要情報が供給されるようになっていたが、図2の入力表示システムでは、入力表示パネル2から、アプリケーション部1に対して、画像処理部24が生成部25に出力する点情報が供給されるようになっている。
【0054】
次に、図3は、入力表示パネルが適用されたアプリケーションとしての入力表示システムの第3の構成例を示している。
【0055】
図3の入力表示システムは、画像処理部24及び生成部25が、入力表示パネル2ではなく、アプリケーション部1に設けられている他は、図1の入力表示システムと同様に構成される。
【0056】
したがって、図1の入力表示システムでは、入力表示パネル2から、アプリケーション部1に対して、生成部25が出力する必要情報が供給されるようになっていたが、図3の入力表示システムでは、入力表示パネル2から、アプリケーション部1に対して、受光データ処理部23が画像処理部24に出力する接触点検出用画像データが供給されるようになっている。
【0057】
ここで、入力表示パネル2が、入出力ディスプレイ22への指の接触等の、外部からの入力に対して出力する、その入力があった入出力ディスプレイ22上の点に関する情報を、パネル情報ということとすると、図1では、必要情報が、図2では、点情報が、図3では、接触点検出用画像データが、それぞれ、パネル情報である。
【0058】
そして、入力表示パネル2は、入出力ディスプレイ22上の複数の点についてのパネル情報を出力することができる。
【0059】
次に、図4を参照して、図1ないし図3の入力表示システムの処理について説明する。
【0060】
入力表示システムが、例えば、ディジタルカメラであるとすると、制御部11は、例えば、記録(撮影)済みのある画像を、所定のサイズで表示するための画像データを生成し、表示データとして、ディスプレイ表示データ処理部21に供給する。
【0061】
ディスプレイ表示データ処理部21は、制御部11からの画像データを受信し、その画像データに対応した画像を、入出力ディスプレイ22に表示させる。
【0062】
一方、入出力ディスプレイ22は、画像を表示する表示面に対する、外部からの光の入力を、所定のフレーム周期で検出し、その検出結果としての受光データを、受光データ処理部23に供給する。
【0063】
受光データ処理部23は、入出力ディスプレイ22から供給される受光データから、接触点検出用画像データを、所定のフレーム周期で生成し、画像処理部24に供給する。
【0064】
画像処理部24は、受光データ処理部23からの接触点検出用画像データから、入出力ディスプレイ22の表示面上の、指やペンが接触している点(タッチ領域)の点情報を、フレームごとに生成し、生成部25に供給する。
【0065】
生成部25は、画像処理部24からの点情報から、制御部11が必要とする必要情報を生成し、制御部11に供給する。
【0066】
制御部11は、生成部25から供給される必要情報に応じて、例えば、入出力ディスプレイ22に現在表示されている画像を、拡大、縮小、回転、又は移動した画像を表示するための画像データ、あるいは、入出力ディスプレイ22に現在表示されている画像の次、又は前に記録された画像を所定のサイズで表示するための画像データ等を生成し、表示データとして、入力表示パネル2に供給する。
【0067】
これにより、入出力ディスプレイ22の表示が、入出力ディスプレイ22に対する入力(接触)に応じて更新(変更)される。
【0068】
この場合、例えば、ユーザが、入出力ディスプレイ22に表示された画像に対して、次に記録された画像の表示に進むように、入出力ディスプレイ22に接触させた指を右から左に移動させたときに、入出力ディスプレイ22の表示が、次に記録された画像に変更するようなユーザインタフェースを実現することができる。
【0069】
次に、図5は、図1ないし図3の入力表示システムのエミュレーションを行うパネルエミュレータシステムの一実施の形態の構成例を示している。
【0070】
図5において、パネルエミュレータシステムは、サーバとなる1つのコンピュータ(以下、サーバコンピュータともいう)61と、クライアントとなる、1以上としての、例えば、2つのコンピュータ(以下、クライアントコンピュータともいう)711及び712から構成され、サーバコンピュータ61と、クライアントコンピュータ711又は712それぞれとは、ネットワーク81を介して、通信を行うことができるようになっている。
【0071】
なお、図5では、クライアントとなるコンピュータとして、2つのコンピュータ711及び712が設けられているが、クライアントとするコンピュータは、1つであっても良いし、3以上であっても良い。クライアント(とするコンピュータ)を何台にするかは、例えば、制御部11が、エミュレーションの対象の入力表示パネル2から出力される幾つの点(タッチ領域)のパネル情報を処理することができるのか等による。
【0072】
また、サーバコンピュータ61と、クライアントコンピュータ711又は712それぞれとが行う通信の方式は、特に限定されるものではなく、無線LAN(Local Area Network)や、有線LAN、シリアル通信、赤外線を利用した通信その他を採用することができる。
【0073】
図5のパネルエミュレータシステムでは、サーバコンピュータ31、並びにクライアントコンピュータ711及び712が各種のプログラムを実行し、必要に応じて、サーバコンピュータ31と、クライアントコンピュータ711又は712との間で、データ(情報)をやりとりすることにより、入力表示システムのエミュレーションが行われる。
【0074】
ここで、以下、適宜、クライアントコンピュータ711と712を、まとめて、クライアントコンピュータ71という。
【0075】
図6は、図5のサーバコンピュータ31、並びにクライアントコンピュータ711及び712を、パネルエミュレータシステムとして機能させるためのプログラムを示している。
【0076】
パネルエミュレータシステムとしてのプログラムは、パネルエミュレータ51、制御部プログラム52、及び表示プログラム53から構成される。
【0077】
パネルエミュレータ51は、サーバプログラム51Aとクライアントプログラム51Bとから構成され、パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能なパネルのエミュレーション、具体的には、例えば、入力表示パネル2のエミュレーションを行う。
【0078】
すなわち、サーバプログラム51A(正確には、サーバプログラム51Aを実行しているコンピュータであるサーバ)は、1以上のクライアントプログラム51B(正確には、クライアントプログラム51Bを実行しているコンピュータであるクライアント)から送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、そのポインティングデバイス情報に基づいて、入力表示パネル2が適用されるアプリケーション、具体的には、例えば、図1ないし図3の入力表示システムのアプリケーション部1を構成する制御部11が必要とする必要情報を生成し、制御部プログラム52に供給する。
【0079】
クライアントプログラム51Bは、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を、サーバプログラム51Aに送信する。
【0080】
制御部プログラム52(正確には、制御部プログラム52を実行しているコンピュータ)は、入力表示パネル2が適用されるアプリケーションである、例えば、図1ないし図3の入力表示システムのアプリケーション部1を構成する制御部11のエミュレーションを行う。
【0081】
すなわち、制御部プログラム52は、パネルエミュレータ51のサーバプログラム51Aから供給される必要情報に基づき、入力表示パネル2に表示させる画像に対応する表示データを、制御部11(図1ないし図3)と同様にして生成し、表示プログラム53に供給する。
【0082】
表示プログラム53(正確には、表示プログラム53を実行しているコンピュータ)は、入力表示パネル2の入出力ディスプレイ22が、アプリケーション部1から供給される表示データに対応して表示する画像と同様の画像を、制御部プログラム52から供給される表示データに対応して表示させる。
【0083】
次に、図7は、図5のパネルエミュレータシステムのサーバコンピュータ61のハードウェアの構成例を示している。
【0084】
サーバコンピュータ61は、CPU(Central Processing Unit)102を内蔵している。CPU102には、バス101を介して、入出力インタフェース110が接続されており、CPU102は、入出力インタフェース110を介して、ユーザによって、マウス107Aやキーボード107B等で構成される入力部107が操作等されることにより指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)103に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU102は、ハードディスク105に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部108で受信されてハードディスク105にインストールされたプログラム、またはドライブ109に装着されたリムーバブル記録媒体111から読み出されてハードディスク105にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)104にロードして実行する。これにより、CPU102は、後述するフローチャートにしたがった処理、あるいは後述するブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU102は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース110を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部106から出力(表示)、あるいは、通信部108から送信、さらには、ハードディスク105に記録等させる。
【0085】
なお、サーバコンピュータ61のハードディスク105には、OS、サーバプログラム51A、制御部プログラム52、及び表示プログラム53が少なくともインストールされている。
【0086】
ここで、各種のプログラムは、サーバコンピュータ61に内蔵されている記録媒体としてのハードディスク105やROM103に予め記録しておくことができる。
【0087】
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体111に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0088】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体111からサーバコンピュータ61にインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、サーバコンピュータ61に無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、サーバコンピュータ61に有線で転送し、サーバコンピュータ61では、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部108で受信し、内蔵するハードディスク105にインストールすることができる。
【0089】
図8は、図5のパネルエミュレータシステムのクライアントコンピュータ71のハードウェアの構成例を示している。
【0090】
クライアントコンピュータ71は、バス201,CPU202,ROM203,RAM204、ハードディスク205、出力部206、マウス207A及びキーボード207B等で構成される入力部207、通信部208、ドライブ209、入出力インタフェース210、並びにリムーバブル記録媒体211を有する。
【0091】
なお、クライアントコンピュータ71のバス201ないしリムーバブル記録媒体211は、図7のサーバコンピュータ61のバス101ないしリムーバブル記録媒体111とそれぞれ同様に構成されるため、その説明は省略する。
【0092】
但し、クライアントコンピュータ71のハードディスク205には、OS、及びクライアントプログラム51Bが少なくともインストールされている。
【0093】
次に、図9を参照して、サーバコンピュータ61においてOS、サーバプログラム51A、制御部プログラム52、及び表示プログラム53が実行されるとともに、クライアントコンピュータ71においてOS及びクライアントプログラム51Bが実行された場合の、サーバコンピュータ61、及びクライアントコンピュータ71の処理について説明する。
【0094】
なお、処理を行う主体は、プログラムを実行しているコンピュータであるが、以下、適宜、説明の便宜上、処理を行う主体を、プログラムとも記載する。
【0095】
クライアントコンピュータ711では、クライアントウインドウ721及びカーソル731が表示される。
【0096】
ここで、クライアントウインドウ721は、クライアントプログラム51B(図6)によって表示され、カーソル731はOSによって表示される。
【0097】
クライアントコンピュータ711において、カーソル731は、ポインティングデバイスである、例えば、マウス207Aの操作にしたがって移動する。
【0098】
クライアントコンピュータ711は、サーバコンピュータ61からの要求に応じて、ポインティングデバイスであるマウス207Aが指示する点、すなわち、マウス207Aの操作にしたがって移動するカーソル731が指示するクライアントウインドウ721上の点に関するマウス情報をポインティングデバイス情報として取得し、サーバコンピュータ61に送信する。
【0099】
クライアントコンピュータ712でも、クライアントコンピュータ711と同様に、クライアントウインドウ722及びカーソル732が表示され、カーソル732は、ポインティングデバイスであるマウス207Aの操作にしたがって移動する。
【0100】
そして、クライアントコンピュータ712は、クライアントコンピュータ711と同様に、マウス207Aが指示する点、すなわち、マウス207Aの操作にしたがって移動するカーソル732が指示するクライアントウインドウ722上の点に関するマウス情報を、サーバコンピュータ61からの要求に応じて、サーバコンピュータ61に送信する。
【0101】
一方、サーバコンピュータ61では、サーバウインドウ62、表示ウインドウ63、及びカーソル65が表示される。
【0102】
ここで、サーバウインドウ62は、サーバプログラム51A(図6)によって表示され、表示ウインドウ63は表示プログラムによって表示される。また、カーソル65はOSによって表示される。
【0103】
サーバコンピュータ61は、クライアントコンピュータ71に対して、マウス情報を要求し、その要求に応じて、クライアントコンピュータ71から送信されてくるマウス情報を受信する。
【0104】
そして、サーバコンピュータ61では、クライアントコンピュータ711からのマウス情報と、クライアントコンピュータ712からのマウス情報とが、入力表示パネル2の入出力ディスプレイ22へのタッチ入力があった点(タッチ領域)の情報として扱われる。
【0105】
すなわち、サーバコンピュータ61は、クライアントコンピュータ711と712からのマウス情報に基づいて、クライアントコンピュータ711と712のマウス207Aが指示する点それぞれを表すカーソル661と662を、サーバウインドウ62上に表示する。
【0106】
具体的には、サーバコンピュータ61は、クライアントコンピュータ711からのマウス情報に基づいて、クライアントウインドウ721上のカーソル731の位置に相当するサーバウインドウ62上の位置に、カーソル731に対応するカーソル661を表示する。さらに、サーバコンピュータ61は、クライアントコンピュータ712からのマウス情報に基づいて、クライアントウインドウ722上のカーソル732の位置に相当するサーバウインドウ62上の位置に、カーソル732に対応するカーソル662を表示する。
【0107】
また、サーバコンピュータ61は、表示データに対応する画像を、表示ウインドウ63に表示する。
【0108】
すなわち、サーバコンピュータ61では、サーバプログラム51A(図6)が、クライアントコンピュータ71からのマウス情報を受信し、そのマウス情報に基づいて、制御部11(図1ないし図3)が必要とする必要情報を生成して、制御部プログラム52(図6)に供給する。
【0109】
ここで、サーバウインドウ62に表示される、カーソル731に対応するカーソル661と、カーソル732に対応するカーソル662は、入出力ディスプレイ22へのタッチ入力を表すので、カーソル661、又は662を、それぞれ、タッチカーソル661、又は662ともいう。
【0110】
制御部プログラム52は、サーバプログラム51Aから供給される必要情報に基づき、入力表示パネル2に表示させる画像に対応する表示データを生成し、表示プログラム53(図6)に供給する。
【0111】
そして、表示プログラム53は、制御部プログラム52から供給される表示データに対応する画像を、表示ウインドウ63に表示する。
【0112】
なお、図9では(後述する図13ないし図15でも同様)、表示ウインドウ63には、表示データに対応する画像の他、サーバウインドウ62に表示されているタッチカーソル661と662に対応するカーソル671と672が、それぞれ、サーバウインドウ62上のタッチカーソル661と662の位置に対応する表示ウインドウ63上の位置に表示されている。
【0113】
したがって、表示ウインドウ63に表示されているカーソル671と672は、それぞれ、クライアントコンピュータ711と712において、タッチ入力があった点としての、マウス207Aが指示する点を表すから、開発者は、表示ウインドウ63を参照することにより、表示ウインドウ63に、ある画像が表示されている場合において、カーソル671と672が表す点にタッチ入力があったときに、表示ウインドウ63の表示が、どのように変更されるかを確認することができる。
【0114】
ここで、以下、適宜、クライアントウインドウ721と722を、まとめて、クライアントウインドウともいう。同様に、カーソル731と732を、まとめて、カーソル73ともいい、タッチカーソル661と662を、まとめて、タッチカーソル66ともいう。
【0115】
次に、図10は、図5のパネルエミュレータシステムの機能的構成例を示している。
【0116】
なお、図10の機能的構成例は(後述する図16の機能的構成例も同様)、サーバコンピュータ61においてサーバプログラム51A、制御部プログラム52、及び表示プログラム53が実行されるとともに、クライアントコンピュータ71においてクライアントプログラム51Bが実行されることにより(概念的に)実現される。
【0117】
図10において、クライアントコンピュータ71で実行されるクライアントプログラム51Bは、表示部301、取得部302、及び送信部303から構成される。
【0118】
また、図10において、サーバコンピュータ61で実行されるサーバプログラム51Aは、表示部311、取得部312、及び生成部313から構成される。さらに、サーバコンピュータ61で実行される制御部プログラム52は、制御部321から構成され、サーバコンピュータ61で実行される表示プログラム53は、表示部331から構成される。
【0119】
クライアントプログラム51Bにおいて、表示部301は、クライアントウインドウ72(図9)を表示させ、さらに、取得部302から供給されるマウス情報に基づき、マウス207Aの操作にしたがって移動するカーソル73(図9)その他を、クライアントウインドウ72上に表示する。
【0120】
取得部302は、マウス207Aの操作にしたがって移動するカーソル73が指示するクライアントウインドウ72上の点に関するマウス情報を、マウス207A等から供給される信号に基づいて生成することにより取得し、表示部301と送信部303に供給する。
【0121】
ここで、マウス情報には、マウス207Aのボタンがオンされているか、又はオフされているかを表す(マウス207Aのボタンが操作(押圧)されているか否かを表す)オンオフ情報が含まれる。マウス207Aのボタンのオンは、入力表示パネル2の入出力ディスプレイ22にタッチ入力がされていることを表し、ボタンのオフは、入出力ディスプレイ22にタッチ入力がされていないことを表す。
【0122】
また、マウス情報には、マウス207Aが指示する点、つまり、マウス207Aの操作にしたがって移動するカーソル73の、クライアントウインドウ72上の位置を表す、例えば、座標(x,y)が含まれる。この座標(x,y)は、入力表示パネル2の入出力ディスプレイ22にタッチ入力がされている場合の、そのタッチ入力の位置の座標、すなわち、例えば、タッチ領域の重心の座標を表す。
【0123】
なお、マウス情報には、その他、例えば、マウス207Aが指示する点、つまり、マウス207Aの操作にしたがって移動するカーソル73の位置を含む所定の領域の情報を含めることができる。
【0124】
すなわち、入力表示パネル2の入出力ディスプレイ22に、指やペンが接触し、入出力ディスプレイ22にタッチ入力がされている場合、その指やペンと入出力ディスプレイ22との接触部分は、無限小の大きさの点ではなく、有限の大きさの領域(タッチ領域)となる。マウス情報には、その有限の大きさのタッチ領域の情報(以下、適宜、タッチ領域情報という)として、タッチ領域の面積や、タッチ領域を囲む最小の長方形の左右それぞれの辺のx座標、及び上下それぞれの辺のy座標などを含めることができる。
【0125】
なお、マウス207Aが指示する点は、タッチ領域のような有限の大きさの領域ではないので、マウス207Aが指示する点だけから、タッチ領域情報を得ることは困難である。このため、タッチ領域情報は、サーバプログラム51A、又はクライアントプログラム51Bで設定することができるようになっている。タッチ領域情報の設定についての詳細は、後述する。
【0126】
送信部303は、サーバプログラム51A(の取得部312)からの要求に応じて、取得部302からのマウス情報を、サーバプログラム51Aに送信する。
【0127】
サーバプログラム51Aにおいて、表示部311は、サーバウインドウ62(図9)を表示させる。また、表示部311は、取得部312から供給されるマウス情報に基づいて、カーソル731に対応するタッチカーソル661、及びカーソル732に対応するタッチカーソル662を、サーバウインドウ62上に表示する。
【0128】
取得部312は、クライアントプログラム51B(の送信部303)に対して、マウス情報を要求する。さらに、取得部312は、マウス情報の要求に応じて、クライアントプログラム51Bから送信されてくるマウス情報を受信することにより取得し、表示部311、及び生成部313に供給する。
【0129】
生成部313は、取得部312からのマウス情報から、アプリケーション部1の制御部11(図1ないし図3)が必要とする必要情報を生成し、制御部プログラム52(の制御部321)に供給する。
【0130】
制御部プログラム52において、制御部321は、制御部11と同様の処理を行う。すなわち、制御部321は、生成部313から供給される必要情報に応じて、表示データを生成し、表示プログラム53(の表示部331)に供給する。
【0131】
表示プログラム53において、表示部331は、表示ウインドウ63(図9)を表示させる。また、表示部331は、表示ウインドウ63上に、制御部321からの表示データに対応する画像、さらには、カーソル671及び672を表示する。
【0132】
次に、図11のフローチャートを参照して、図10のパネルエミュレータシステムの処理について説明する。
【0133】
まず最初に、図11右から1番目のフローチャートを参照して、クライアントプログラム51Bの処理について説明する。
【0134】
クライアントプログラム51Bでは、ステップS11において、送信部303は、サーバプログラム51A(の取得部312)から、マウス情報の要求があったかどうかを判定する。
【0135】
ステップS11において、サーバプログラム51Aからマウス情報の要求がなかったと判定された場合、ステップS11に戻る。
【0136】
また、ステップS11において、サーバプログラム51Aからマウス情報の要求があったと判定された場合、送信部303は、そのマウス情報の要求を、取得部302に供給して、ステップS12に進む。
【0137】
ステップS12では、取得部302は、送信部303からのマウス情報の要求に応じて、マウス207Aの操作にしたがって移動するカーソル73が指示するクライアントウインドウ72上の点に関するマウス情報を取得し、送信部303に供給して、ステップS13に進む。
【0138】
ステップS13では、送信部303は、取得部302からのマウス情報を、サーバプログラム51Aに送信して、ステップS11に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0139】
次に、図11右から2番目のフローチャートを参照して、サーバプログラム51Aの処理について説明する。
【0140】
サーバプログラム51Aでは、ステップS21において、取得部312が、クライアントプログラム51B(の送信部303)に対して、マウス情報を要求する。そして、取得部312は、クライアントプログラム51Bからマウス情報が送信されてくるのを待って、ステップS21からS22に進み、クライアントプログラム51Bからのマウス情報を取得(受信)して、表示部311及び生成部313に供給し、ステップS23に進む。
【0141】
ステップS23では、生成部313が、取得部312からのマウス情報から、必要情報を生成し、ステップS24に進む。ステップS24では、生成部313が、ステップS23で生成した必要情報を、制御部プログラム52(の制御部321)に供給して、ステップS21に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0142】
なお、ステップS21ないしS24の処理は、パネルエミュレータシステムを構成するすべてのクライアント(例えば、図5では、クライアントコンピュータ711と712)について行われる。
【0143】
また、サーバプログラム51Aの表示部311は、サーバウインドウ62に、取得部312からステップS22で供給されるマウス情報に基づいて、カーソル731に対応するタッチカーソル661や、カーソル732に対応するタッチカーソル662を、サーバウインドウ62に表示させる。但し、表示部311は、カーソル731と732の中で、マウス情報に含まれるオンオフ情報がオンになっているカーソルに対応するタッチカーソル66を表示させる(描画する)。したがって、サーバウインドウ62では、カーソル731と732の中で、マウス情報に含まれるオンオフ情報がオフになっているカーソルに対応するタッチカーソル66は表示されない。
【0144】
以上のように、サーバウインドウ62において、カーソル731と732の中で、マウス情報に含まれるオンオフ情報がオンになっているカーソルに対応するタッチカーソル66だけを表示することにより、入力表示パネル2の入出力ディスプレイ22にタッチ入力がされている状態を表現することができる。
【0145】
次に、図11右から3番目のフローチャートを参照して、制御部プログラム52の処理について説明する。
【0146】
制御部プログラム52では、制御部321が、ステップS31において、サーバプログラム51A(の生成部313)から、必要情報が供給(送信)されてきたかどうかを判定する。
【0147】
ステップS31において、必要情報が供給されてきていないと判定された場合、ステップS31に戻る。
【0148】
また、ステップS31において、必要情報が供給されてきたと判定された場合、ステップS32に進み、制御部321は、その必要情報に応じて、表示データを生成して、ステップS33に進む。
【0149】
ステップS33では、制御部321は、ステップS32で生成した表示データを、表示プログラム53(の表示部331)に供給して、ステップS31に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0150】
次に、図11右から3番目(左から1番目)のフローチャートを参照して、表示プログラム53の処理について説明する。
【0151】
表示プログラム53では、表示部331が、ステップS41において、制御部プログラム52(の制御部321)から、表示データが供給(送信)されてきたかどうかを判定する。
【0152】
ステップS41において、表示データが供給されてきていないと判定された場合、ステップS41に戻る。
【0153】
また、ステップS41において、表示データが供給されてきたと判定された場合、ステップS42に進み、表示部331は、その表示データに対応する画像に、表示ウインドウ63(図9)の表示を更新して、ステップS41に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0154】
以上のように、サーバコンピュータ61と、1以上のクライアントコンピュータ71とによって、パネルエミュレータシステムを構成し、1以上のクライアントコンピュータ71では、マウス情報をサーバに送信し、サーバコンピュータ61では、1以上のクライアントコンピュータ71から送信されてくるマウス情報を受信し、そのマウス情報に基づいて、入力表示パネル2が適用される入力表示システムの制御部11が必要とする必要情報を生成するようにしたので、マウスカーソルが1つしか表示されない一般的なOSを変更することなく、そのまま利用して、入力表示パネル2のエミュレーションを、容易に行うことができ、その結果、多点出力可能な入力表示パネル2(を含む多点出力パネル)が適用されるアプリケーションの開発を効率的に行うことができる。
【0155】
なお、サーバコンピュータ61とクライアントコンピュータ71のOSは、同一のOSである必要はない。
【0156】
また、クライアントコンピュータ71からサーバコンピュータ61に送信されるマウス情報に含まれる情報は、オンオフ情報、及び、タッチ領域の重心の座標(x,y)としてのカーソル73の座標(x,y)、さらには、タッチ領域情報といったデータ量の少ない情報であるため、ネットワーク81(図5)に大きな負荷をかけずに済む。
【0157】
ところで、図9の実施の形態では、表示ウインドウ63において、表示データに対応する画像とともに、タッチ入力を表すタッチカーソル661と662に対応するカーソル671と672を表示するようにしたが、表示ウインドウ63には、カーソル671と672を表示しないようにすることができ、この場合、表示プログラム53による処理の負担を軽減することができる。
【0158】
しかしながら、表示ウインドウ63に、カーソル671と672を表示しない場合には、開発者が、表示ウインドウ63に表示された画像のどの部分にタッチ入力があったときに、その表示ウインドウ63の表示が、どのように更新(変更)されるのかを確認しにくくなる。
【0159】
すなわち、サーバウインドウ62において、タッチ入力があった点としての、マウス207Aが指示する点を表すタッチカーソル66を表示するとともに、表示ウインドウ63において、表示データに対応する画像を表示する場合において、サーバウインドウ62と、表示ウインドウ63とが異なるウインドウであるときには、表示ウインドウ63において、カーソル671と672を表示しないと、表示ウインドウ63に表示された画像のどの部分にタッチ入力があったのかが確認しにくくなる。
【0160】
そこで、表示ウインドウ63において、カーソル671と672を表示しない場合には、サーバウインドウ62と表示ウインドウ63を、例えば、図12に示すように表示することができる。
【0161】
すなわち、図12は、サーバウインドウ62と表示ウインドウ63の表示例を示している。
【0162】
図12では、サーバウインドウ62と表示ウインドウ63とが同一の大きさ(合同な形)で表示され、かつ、サーバウインドウ62は、全部、又は、例えば、タッチカーソル66が表示されうる部分などの一部が、半透明で表示されている。
【0163】
このように、サーバウインドウ62と表示ウインドウ63とを同一の大きさで表示し、かつ、サーバウインドウ62を半透明で表示する場合には、サーバウインドウ62、又は表示ウインドウ63を、サーバウインドウ62と表示ウインドウ63との全体が重なるように移動することにより、表示ウインドウ63に表示された画像のどの部分にタッチ入力があったのかを、半透明のサーバウインドウ62上のタッチカーソル66によって容易に確認し、さらには、タッチ入力による操作感の調整を容易に行うことができる。
【0164】
なお、サーバウインドウ62を半透明にする透明の度合いは、例えば、キーボード107B(図7)等を操作することにより設定可能とすることができる。また、サーバウインドウ62は、完全に透明にすることが可能である。
【0165】
次に、図13ないし図15を参照して、マウス情報に含ませることができるタッチ領域情報の設定について説明する。
【0166】
上述したように、マウス情報には、タッチ入力がされているかどうかを表すオンオフ情報と、タッチ入力がされている入出力ディスプレイ22の部分(指やペンが接触している部分)であるタッチ領域の重心などのタッチ入力の位置の座標(x,y)が含まれ、さらには、タッチ領域の面積や、タッチ領域を囲む最小の長方形の左右それぞれの辺のx座標、及び上下それぞれの辺のy座標などのタッチ領域情報を含めることができる。
【0167】
このタッチ領域情報は、サーバプログラム51A、又はクライアントプログラム51Bで設定することができる。
【0168】
そこで、まず、図13を参照して、タッチ領域情報をクライアントプログラム51Bで設定する場合について説明する。
【0169】
なお、以下では、タッチ領域情報におけるタッチ領域の面積を、タッチ面積ともいう。また、タッチ領域情報における、タッチ領域を囲む最小の長方形の左右それぞれの辺のx座標、及び上下それぞれの辺のy座標を、例えば、タッチ入力の位置としてのタッチ領域の重心の座標(x,y)を基準として表すこととし、タッチ領域を囲む最小の長方形の左右それぞれの辺のx座標を、それぞれLeft座標とRight座標というとともに、上下それぞれの辺のy座標を、それぞれTop座標とBottom座標という。
【0170】
図13左側では、クライアントコンピュータ711において、タッチ領域情報のTop座標が-10に、Bottom座標が+10に、Right座標が+10に、Left座標が-10に、タッチ面積が400に、それぞれ設定されている。また、クライアントコンピュータ712では、タッチ領域情報のTop座標が-5に、Bottom座標が+5に、Right座標が+5に、Left座標が-5に、タッチ面積が100に、それぞれ設定されている。
【0171】
以上のようなタッチ領域情報が、クライアントコンピュータ71に設定されている場合、クライアントコンピュータ71は、そのタッチ領域情報を、マウス情報に含めて、サーバコンピュータ61に送信する。この場合、サーバコンピュータ61では、カーソル73に対応するタッチカーソル66を、マウス情報に含まれるタッチ領域情報から特定される大きさで、サーバウインドウ62に表示することができる。
【0172】
クライアントコンピュータ71に設定するタッチ領域情報は、開発者が、例えば、キーボード207B(図8)等を操作することで、例えば、図13左側に示す状態から、図13右側に示す状態に変更することができる。
【0173】
ここで、図13右側では、クライアントコンピュータ711において、タッチ領域情報のTop座標が-5に、Bottom座標が+5に、Right座標が+5に、Left座標が-5に、タッチ面積が100に、それぞれ設定されている。また、クライアントコンピュータ712では、タッチ領域情報のTop座標が-15に、Bottom座標が+15に、Right座標が+15に、Left座標が-15に、タッチ面積が900に、それぞれ設定されている。
【0174】
以上のようなタッチ領域情報を含むマウス情報が、クライアントコンピュータ71からサーバコンピュータ61に送信されると、サーバコンピュータ61では、図13右側に示すように、カーソル73に対応するタッチカーソル66が、マウス情報に含まれるタッチ領域情報から特定される大きさで、サーバウインドウ62に表示される。
【0175】
次に、図14及び図15を参照して、タッチ領域情報をサーバプログラム51Aで設定する場合について説明する。
【0176】
タッチ領域情報をサーバプログラム51Aで設定する場合には、クライアントコンピュータ711と712のすべてについて共通のタッチ領域情報を設定することもできるし、クライアントコンピュータ711と712のそれぞれについて、個別のタッチ領域情報を設定することもできる。
【0177】
図14は、サーバプログラム51Aにおいて、クライアントコンピュータ711と712のすべてについて共通のタッチ領域情報を設定する場合を示している。
【0178】
図14左側では、サーバコンピュータ61において、タッチ領域情報のTop座標が-10に、Bottom座標が+10に、Right座標が+10に、Left座標が-10に、タッチ面積が400に、それぞれ設定されている。
【0179】
サーバコンピュータ61において、タッチ領域情報が設定される場合、サーバコンピュータ61は、クライアントコンピュータ71から送信されてくるマウス情報に、タッチ情報を含め、その後、マウス情報に基づいて、タッチカーソル66を、サーバウインドウ62に表示する。
【0180】
マウス情報に、タッチ情報が含まれる場合には、図13で説明したように、サーバコンピュータ61では、カーソル73に対応するタッチカーソル66を、マウス情報に含まれるタッチ領域情報から特定される大きさで、サーバウインドウ62に表示することができる。
【0181】
サーバコンピュータ61に設定するタッチ領域情報は、開発者が、例えば、キーボード107B(図8)等を操作することで、例えば、図14左側に示す状態から、図14右側に示す状態に変更することができる。
【0182】
ここで、図14右側では、サーバコンピュータ61において、タッチ領域情報のTop座標が-5に、Bottom座標が+5に、Right座標が+5に、Left座標が-5に、タッチ面積が100に、それぞれ設定されている。
【0183】
以上のようなタッチ領域情報が、サーバコンピュータ61で設定されると、サーバコンピュータ61では、図14右側に示すように、カーソル73に対応するタッチカーソル66が、マウス情報に含まれるタッチ領域情報から特定される大きさで、サーバウインドウ62に表示される。
【0184】
次に、図15は、サーバプログラム51Aにおいて、クライアントコンピュータ711と712のそれぞれについて、個別のタッチ領域情報を設定する場合を示している。
【0185】
図15左側では、サーバコンピュータ61において、クライアントコンピュータ711のタッチ領域情報Client0として、Top座標が-10に、Bottom座標が+10に、Right座標が+10に、Left座標が-10に、タッチ面積が400に、それぞれ設定されている。さらに、サーバコンピュータ61では、クライアントコンピュータ712のタッチ領域情報Client1として、Top座標が-5に、Bottom座標が+5に、Right座標が+5に、Left座標が-5に、タッチ面積が100に、それぞれ設定されている。
【0186】
サーバコンピュータ61において、タッチ領域情報が設定される場合、図14で説明したように、サーバコンピュータ61は、クライアントコンピュータ71から送信されてくるマウス情報に、タッチ情報を含め、その後、マウス情報に基づいて、タッチカーソル66を、サーバウインドウ62に表示する。したがって、クライアントコンピュータ711のカーソル731に対応するタッチカーソル661は、タッチ領域情報Client0を含むマウス情報に基づいて表示され、クライアントコンピュータ712のカーソル732に対応するタッチカーソル662は、タッチ領域情報Client1を含むマウス情報に基づいて表示される。
【0187】
なお、マウス情報に、タッチ情報が含まれる場合には、図13で説明したように、サーバコンピュータ61では、カーソル73に対応するタッチカーソル66を、マウス情報に含まれるタッチ領域情報から特定される大きさで、サーバウインドウ62に表示することができる。
【0188】
サーバコンピュータ61に設定するタッチ領域情報は、開発者が、例えば、キーボード107B(図8)等を操作することで、例えば、図15左側に示す状態から、図15右側に示す状態に変更することができる。
【0189】
ここで、図15右側では、サーバコンピュータ61において、タッチ領域情報Client0のTop座標が-5に、Bottom座標が+5に、Right座標が+5に、Left座標が-5に、タッチ面積が100に、それぞれ設定されている。また、タッチ領域情報Client1のTop座標が-15に、Bottom座標が+15に、Right座標が+15に、Left座標が-15に、タッチ面積が900に、それぞれ設定されている。
【0190】
以上のようなタッチ領域情報が、サーバコンピュータ61で設定されると、サーバコンピュータ61では、図15右側に示すように、カーソル73に対応するタッチカーソル66が、マウス情報に含まれるタッチ領域情報から特定される大きさで、サーバウインドウ62に表示される。
【0191】
なお、タッチ領域情報が、サーバコンピュータ61とクライアントコンピュータ71との両方に設定されている場合、いずれのタッチ領域情報を有効とするかは、開発者(パネルエミュレータシステムを用いてエミュレーションを行うユーザ)が選択可能とすることができる。
【0192】
次に、図16は、図5のパネルエミュレータシステムの他の機能的構成例を示している。
【0193】
なお、図中、図10の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
【0194】
すなわち、図16のパネルエミュレータシステムは、表示部301、取得部302、送信部303、表示部311、取得部312、生成部313、制御部321、及び表示部331を有する点で、図10のパネルエミュレータシステムと共通し、記憶部314が新たに設けられている点で、図10のパネルエミュレータシステムと相違している。
【0195】
つまり、図10のパネルエミュレータシステムでは、サーバプログラム51Aが、表示部311、取得部312、及び生成部313を有していたが、図16のパネルエミュレータシステムでは、サーバプログラム51Aが、さらに、記憶部314を有している。
【0196】
記憶部314には、取得部312からマウス情報が供給される。記憶部314は、取得部312から供給されるマウス情報を記憶する。
【0197】
すなわち、取得部312は、クライアントプログラム51Bからのマウス情報を、表示部311、生成部313、及び記憶部314に供給する。
【0198】
上述したように、表示部311では、取得部312から供給されるマウス情報に基づいて、タッチカーソル66(図9)が、サーバウインドウ62に表示される。
【0199】
また、生成部313では、取得部312からのマウス情報から、アプリケーション部1の制御部11(図1ないし図3)が必要とする必要情報が生成され、制御部プログラム52(の制御部321)に供給される。
【0200】
そして、記憶部314では、生成部313での必要情報の生成と同一のタイミングで、取得部312からのマウス情報が、所定のフォーマットでファイルに書き込まれる。
【0201】
ここで、図17は、記憶部314においてマウス情報が書き込まれるファイル(以下、適宜、マウス情報ファイルという)のフォーマットを示している。
【0202】
マウス情報は、サーバコンピュータ61がマウス情報を要求することにより、その要求に応じてクライアントコンピュータ71から送信されてくるが、1回の要求に対して、クライアントコンピュータ71からサーバコンピュータ61に送信されてくるマウス情報が、マウス情報ファイルの1レコード(エントリ)に書き込まれる。
【0203】
レコードの先頭には、サーバコンピュータ61がマウス情報を要求した時刻の情報と、その時刻の情報の終わり(区切り)を表すコロン(:)とが配置され、続けて、マウス情報の有効数と、その有効数の終わりを表すコロンとが配置される。
【0204】
ここで、有効数とは、マウス情報に含まれるオンオフ情報が、マウス207Aのボタンのオンを表しているマウス情報の数である。例えば、図5に示したように、パネルエミュレータシステムが、2台のクライアントコンピュータ711及び712を有する場合には、有効数の最小値は0であり、最大値は2である。
【0205】
有効数の終わりを表すコロンの後には、マウス情報に含まれるタッチ領域の重心の座標(x,y)、さらには、タッチ領域情報であるタッチ面積、Top座標、Bottom座標、Left座標、及びRight座標と、区切りの記号であるセミコロン(;)とが、有効数だけ繰り返し配置される。
【0206】
すなわち、有効数の終わりを表すコロンの後には、オンオフ情報がマウス207Aのボタンのオンを表しているマウス情報に含まれるタッチ領域の重心の座標(x,y)、タッチ面積、Top座標、Bottom座標、Left座標、Right座標、及び区切りの記号であるセミコロンが繰り返し配置される。
【0207】
以上のように、記憶部314(図16)において、取得部312からのマウス情報が記憶される場合には、生成部313は、取得部312から供給されるマウス情報から、必要情報を生成する他、例えば、サーバコンピュータ61のキーボード107B(図7)等の操作に応じて、記憶部314に記憶されたマウス情報から、必要情報を順次生成し、制御部プログラム52に供給する。この場合、同一のタッチ入力のシーケンスを繰り返し用いたデバッグ等を容易に行うことができる。
【0208】
次に、図9のパネルエミュレータシステムでは、サーバコンピュータ61において、サーバウインドウ62と表示ウインドウ63とを表示し、サーバウインドウ62において、タッチ入力に対応したタッチカーソル66を表示するとともに、表示ウインドウ63において、表示データに対応する画像を表示するようにしたが、サーバコンピュータ61では、サーバウインドウ62と表示ウインドウ63とを同一のウインドウで兼用して、すなわち、例えば、サーバウインドウ62に、表示ウインドウ63の機能を取り込み、サーバウインドウ62だけを表示して、サーバウインドウ62において、タッチ入力に対応したタッチカーソル66と、表示データに対応する画像とを表示することが可能である。
【0209】
図18は、そのようなパネルエミュレータシステムの構成例を示している。
【0210】
図18では、サーバコンピュータ61において、サーバウインドウ62だけが表示されており、そのサーバウインドウ62において、タッチ入力に対応したタッチカーソル66と、表示データに対応する画像とが表示されている。
【0211】
以上のように、サーバウインドウ62に、表示ウインドウ63の機能を取り込み、サーバウインドウ62だけを表示する場合には、表示プログラム53が不要となるが、サーバプログラム51A(図6)が、表示プログラム53の処理も行う必要がある。
【0212】
そこで、図19のフローチャートを参照して、サーバプログラム51Aが表示プログラム53の処理も行う、図18のパネルエミュレーションシステムの処理について説明する。
【0213】
図19右から1番目は、クライアントコンピュータ71で実行されるクライアントプログラム51Bの処理を説明するフローチャートである。
【0214】
クライアントプログラム51Bでは、ステップS111ないしS113において、図11のステップS11ないしS13とそれぞれ同様の処理が行われる。
【0215】
図19右から2番目は、サーバコンピュータ61で実行されるサーバプログラム51Aの処理を説明するフローチャートである。
【0216】
サーバプログラム51Aは、ステップS121において、クライアントプログラム51Bに対して、マウス情報を要求する。そして、サーバプログラム51Aは、クライアントプログラム51Bからマウス情報が送信されてくるのを待って、ステップS121からS122に進み、クライアントプログラム51Bからのマウス情報を取得(受信)して、ステップS123に進む。
【0217】
ステップS123では、サーバプログラム51Aが、マウス情報から、必要情報を生成し、ステップS124に進む。ステップS124では、サーバプログラム51Aが、ステップS123で生成した必要情報を、制御部プログラム52に供給(送信)して、ステップS125に進む。
【0218】
ステップS125では、サーバプログラム51Aが、制御部プログラム52から、表示データが供給(送信)されてきたかどうかを判定する。すなわち、制御部プログラム52は、後述するように、ステップS124でサーバプログラム51Aが制御部プログラム52に供給した必要情報から表示データを生成し、サーバプログラム51Aに供給してくるので、ステップS125では、そのようにして、制御部プログラム52から、表示データが供給されてきたかどうかが判定される。
【0219】
ステップS125において、表示データが供給されてきていないと判定された場合、ステップS125に戻る。
【0220】
また、ステップS125において、表示データが供給されてきたと判定された場合、ステップS126に進み、サーバプログラム51Aは、その表示データに対応する画像に、サーバウインドウ62(図18)の表示を更新して、ステップS121に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0221】
図19右から3番目は、サーバコンピュータ61で実行される制御部プログラム52の処理を説明するフローチャートである。
【0222】
制御部プログラム52は、ステップS131において、サーバプログラム51Aから、必要情報が供給されてきたかどうかを判定する。
【0223】
ステップS131において、必要情報が供給されてきていないと判定された場合、ステップS131に戻る。
【0224】
また、ステップS131において、必要情報が供給されてきたと判定された場合、ステップS132に進み、制御部プログラム52は、その必要情報に応じて、表示データを生成して、ステップS133に進む。
【0225】
ステップS133では、制御部プログラム52は、ステップS132で生成した表示データを、サーバプログラム51Aに供給して、ステップS131に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0226】
ここで、以上の実施の形態では、一連の処理を、コンピュータにソフトウェア(プログラム)を実行させることにより行うようにしたが、一連の処理は、専用のハードウェアによって行うことも可能である。
【0227】
また、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0228】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0229】
すなわち、本実施の形態では、サーバウインドウ62において、タッチ入力に対応するタッチカーソル66を表示するようにしたが、タッチカーソル66は、表示しないようにすることができる。
【0230】
また、本実施の形態では、サーバプログラム51Aがインストールされるコンピュータ61とは異なるコンピュータ71に、クライアントプログラム51Bをインストールするようにしたが、クライアントプログラム51Bは、サーバプログラム51Aがインストールされるコンピュータ61にもインストールすることが可能である。この場合、サーバプログラム51Aとクライアントプログラム51Bの両方がインストールされたコンピュータ61は、サーバとクライアントとの両方として機能する。
【0231】
さらに、本実施の形態では、サーバプログラム51Aからクライアントプログラム51Bに対して、マウス情報を要求し、その要求に応じて、クライアントプログラム51Bからサーバプログラム51Aに対して、マウス情報を送信するようにしたが、クライアントプログラム51Bからサーバプログラム51Aに対するマウス情報の送信は、サーバプログラム51Aからの要求なしで、クライアントプログラム51Bから、定期的又は不定期に行うことが可能である。
【0232】
また、本実施の形態では、ポインティングデバイスとして、マウス207Aを採用したが、ポインティングデバイスとしては、その他、例えば、ペンやトラックボール等を採用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0233】
【図1】エミュレーションの対象となる入力表示システムの第1の構成例を示すブロック図である。
【図2】エミュレーションの対象となる入力表示システムの第2の構成例を示すブロック図である。
【図3】エミュレーションの対象となる入力表示システムの第3の構成例を示すブロック図である。
【図4】入力表示システムの処理を説明するための図である。
【図5】本発明を適用したパネルエミュレータシステムの一実施の形態の構成例を示す図である。
【図6】コンピュータをパネルエミュレータシステムとして機能させるプログラムを説明する図である。
【図7】サーバコンピュータ61のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【図8】クライアントコンピュータ71のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【図9】サーバコンピュータ61、及びクライアントコンピュータ71の処理を説明するための図である。
【図10】パネルエミュレータシステムの機能的構成例を示すブロック図である。
【図11】パネルエミュレータシステムの処理を説明するフローチャートである。
【図12】サーバウインドウ62と表示ウインドウ63の表示例を示す図である。
【図13】クライアントコンピュータ71でのタッチ領域情報の設定を説明するための図である。
【図14】サーバコンピュータ61でのタッチ領域情報の設定を説明するための図である。
【図15】サーバコンピュータ61でのタッチ領域情報の設定を説明するための図である。
【図16】パネルエミュレータシステムの他の機能的構成例を示すブロック図である。
【図17】マウス情報を記憶するファイルのフォーマットを示す図である。
【図18】サーバウインドウ62においてタッチカーソル66と表示データに対応する画像とを表示するパネルエミュレータシステムの構成例を示す図である。
【図19】サーバウインドウ62においてタッチカーソル66と表示データに対応する画像とを表示するパネルエミュレータシステムの処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0234】
1 アプリケーション部, 2 入力表示パネル, 11 制御部, 21 ディスプレイ表示データ処理部, 22 入出力ディスプレイ, 23 受光データ処理部, 24 画像処理部, 25 生成部, 51 パネルエミュレータ, 51A サーバプログラム, 51B クライアントプログラム, 52 制御部プログラム, 53 表示プログラム, 61 コンピュータ, 62 サーバウインドウ, 63 表示ウインドウ, 65,661,662,671,672 カーソル, 711,712 コンピュータ, 721,722 クライアントウインドウ, 731,732 カーソル, 81 ネットワーク, 101 バス, 102 CPU, 103 ROM, 104 RAM, 105 ハードディスク, 106 出力部, 107 入力部, 107A マウス, 107B キーボード, 108 通信部, 109 ドライブ, 110 入出力インタフェース, 111 リムーバブル記録媒体, 201 バス, 202 CPU, 203 ROM, 204 RAM, 205 ハードディスク, 206 出力部, 207 入力部, 207A マウス, 207B キーボード, 208 通信部, 209 ドライブ, 210 入出力インタフェース, 211 リムーバブル記録媒体, 301 表示部, 302 取得部, 303 送信部, 311 表示部, 312 取得部, 313 生成部, 314 記憶部, 321 制御部, 331 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、
1以上のクライアントと
を備え、
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムにおいて、
前記クライアントは、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を、前記サーバに送信する送信手段を有し、
前記サーバは、
1以上の前記クライアントから送信されてくるポインティングデバイス情報を受信する受信手段と、
前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する生成手段と
を有する
情報処理システム。
【請求項2】
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成する情報処理装置において、
前記情報処理システムを構成する1以上のクライアントから送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信する受信手段と、
前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する生成手段と
を備える情報処理装置。
【請求項3】
前記ポインティングデバイス情報は、ポインティングデバイスが指示する点の位置を表す情報と、ポインティングデバイスが指示する点を含む所定の領域の情報とを含む
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定の領域の情報は、前記クライアントで設定される
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定の領域の情報を設定し、その所定の領域の情報を、1以上の前記クライアントから送信されてくる前記ポインティングデバイス情報に含める
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記ポインティングデバイスが指示する点を、ウインドウに表示させる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記パネルが、前記アプリケーションから供給されるデータに応じて表示を行い、前記アプリケーションが、前記必要情報に基づいて、前記パネルが表示する画像に対応する表示データを生成する場合において、
前記アプリケーションが生成した表示データに対応する画像が、ウインドウに表示されるとき、
前記ポインティングデバイスが指示する点が表示されるウインドウと、前記表示データに対応する画像が表示されるウインドウとが異なる
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ポインティングデバイスが指示する点が表示されるウインドウの一部又は全部が、透明である
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ポインティングデバイスが指示する点が表示されるウインドウの一部又は全部の透明の度合いが設定可能である
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
1以上のクライアントから送信されてくる前記ポインティングデバイス情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記記憶手段に記憶された前記ポインティングデバイス情報から、必要情報を生成する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項11】
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成する情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理システムを構成する1以上のクライアントから送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、
前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する
ステップを含む情報処理方法。
【請求項12】
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成するコンピュータに、情報処理を実行させるプログラムにおいて、
前記情報処理システムを構成する1以上のクライアントから送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、
前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する
ステップを含む情報処理を、コンピュータに実行させるプログラム。
【請求項13】
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成する情報処理装置において、
前記情報処理システムを構成する1以上の情報処理装置から送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する
サーバに対して、前記ポインティングデバイス情報を送信する送信手段を備える
情報処理装置。
【請求項14】
前記ポインティングデバイス情報は、ポインティングデバイスが指示する点の位置を表す情報と、ポインティングデバイスが指示する点を含む所定の領域の情報とを含む
請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記所定の領域の情報を設定し、前記ポインティングデバイス情報に含める
請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記所定の領域の情報は、前記サーバで設定される
請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項17】
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成する情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理システムを構成する1以上の情報処理装置から送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する
サーバに対して、前記ポインティングデバイス情報を送信するステップを含む
情報処理方法。
【請求項18】
パネル上の点に関する情報を、複数の点について出力可能な前記パネルのエミュレーションを行う情報処理システムを構成するコンピュータに、情報処理を実行させるプログラムにおいて、
前記情報処理システムを構成する1以上のコンピュータから送信されてくる、ポインティングデバイスが指示する点に関するポインティングデバイス情報を受信し、前記ポインティングデバイス情報に基づいて、前記パネルが適用されるアプリケーションが必要とする必要情報を生成する
サーバに対して、前記ポインティングデバイス情報を送信するステップを含む
情報処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−117270(P2008−117270A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−301483(P2006−301483)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】