説明

情報処理システム、有料放送番組受信装置および方法、並びに有料放送番組送信装置および方法

【課題】契約変更を簡単に行うことができるようにする。
【解決手段】新たなフラット契約を希望するチャンネル番号などの契約変更情報を入力し、セキュリティモジュール9のEEPROM24に記憶されると、デコーダ8は、この契約変更情報を、送信側システムに送信する。これにより、送信側システムは、新たなフラット契約をしたセキュリティモジュール9に個別情報を送信する。第1復号器23において、個別情報から個別鍵に基づいて契約鍵が取り出され、第2復号器22において、番組情報から契約鍵に基づいてスクランブル鍵が取り出され、デスクランブラ21に供給され、フラット契約したチャンネルの所定の番組がデスクランブルされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、有料放送番組受信装置および方法、並びに有料放送番組送信装置および方法に関し、例えば、有料放送システム等に用いて好適な情報処理システム、有料放送番組受信装置および方法、並びに有料放送番組送信装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有料放送においては、スクランブル放送と呼ばれる放送方式が用いられることが多い。このスクランブル放送は、放送局側において、元信号を所定の方法で意図的に乱すことにより、放送局と契約していない者が放送を受信しても、正常な画像、音声、およびデータなどを利用することができないようにするものである。すなわち、放送局と契約した者のデコーダに対しては、このスクランブルを解除する鍵信号を与え、この鍵信号によりデコーダがスクランブルされているデータを元の形にデスクランブルすることで、正常な画像、音声、およびデータなどを得ることができるようにしている。チャンネル単位で契約する場合をフラット、視聴した番組に応じて課金される場合をペイパービューという。ペイパービューのうち、視聴者が急に所定の番組を見たくなった場合でも、所定の操作を行うだけでそれを見ることができる、事前連絡が不要のものを特にインパルスペイパービューという。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、例えば、視聴者がフラット契約をしていない所定のチャンネルの番組を頻繁に、インパルスペイパービューで購入している場合でも、直ちにフラット契約の申し込み手続きを行うことができない課題があった。
【0004】
そのため、フラット契約をしたいと視聴者が思ってから時間が経過すると、視聴者自身がそのことを忘れてしまったり、申し込み手続きが面倒なため、契約をしない場合がある。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、契約内容の変更を簡単に、かつ迅速に行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の側面の情報処理システムは、有料放送番組を送信する有料放送番組送信装置と、前記有料放送番組を受信する有料放送番組受信装置とからなる情報処理システムであって、前記有料放送番組受信装置は、ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示を取得する指示取得手段と、ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示が取得された場合、前記チャンネルに対してフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を生成する第1の生成手段と、生成された前記契約変更情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記契約変更情報を、所定のタイミングで前記有料放送番組送信装置に送信する第1の送信手段と、前記フラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が前記有料放送番組送信装置に送信された後、前記有料放送番組送信装置から送信されてくる、前記有料放送番組送信装置によりスクランブルされ、前記チャンネルにおいて送信される前記有料放送番組をデスクランブルするために必要な情報である個別情報を受信し、前記記憶手段に記憶させる第1の受信手段とを備え、前記有料放送番組送信装置は、前記有料放送番組受信装置から送信されてくる前記契約変更情報を受信する第2の受信手段と、前記契約変更情報が受信された場合、前記個別情報を生成する第2の生成手段と、生成された前記個別情報を前記有料放送番組受信装置に送信する第2の送信手段とを備える。
【0007】
本発明の第1の側面においては、有料放送番組受信装置において、ユーザからの有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示が取得され、その指示が取得された場合、前記チャンネルに対してフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が生成され、生成された前記契約変更情報が記憶され、記憶された前記契約変更情報が、所定のタイミングで有料放送番組送信装置に送信され、前記フラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が前記有料放送番組送信装置に送信された後、前記有料放送番組送信装置から送信されてくる、前記有料放送番組送信装置によりスクランブルされ、前記チャンネルにおいて送信される前記有料放送番組をデスクランブルするために必要な情報である個別情報が受信されて記憶さてる。また、前記有料放送番組送信装置において、前記有料放送番組受信装置から送信されてくる前記契約変更情報が受信され、前記契約変更情報が受信された場合、前記個別情報が生成され、生成された前記個別情報が前記有料放送番組受信装置に送信される。
【0008】
本発明の第2の側面の有料放送番組受信装置は、有料放送番組送信装置から送信されてくる有料放送番組を受信する有料放送番組受信装置であって、ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示を取得する指示取得手段と、ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示が取得された場合、前記チャンネルに対してフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を生成する生成手段と、生成された前記契約変更情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記契約変更情報を、所定のタイミングで前記有料放送番組送信装置に送信する送信手段と、前記フラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が前記有料放送番組送信装置に送信された後、前記有料放送番組送信装置から送信されてくる、前記有料放送番組送信装置によりスクランブルされ、前記チャンネルにおいて送信される前記有料放送番組をデスクランブルするために必要な情報である個別情報を受信し、前記記憶手段に記憶させる受信手段とを備える。
【0009】
前記指示取得手段は、前記有料放送番組受信装置のリモートコマンダに形状されたボタンとすることができる。
【0010】
有料放送番組受信装置には、前記契約変更情報の内容を表示する表示手段をさらに設けることができる。
【0011】
前記記憶手段は、脱着可能なICカードに装着されるようにすることができる。
【0012】
本発明の第2の側面の有料放送番組受信方法は、有料放送番組送信装置から送信されてくる有料放送番組を受信する有料放送番組受信装置の有料放送番組受信方法であって、ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示を取得し、ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示が取得された場合、前記チャンネルに対してフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を生成し、生成された前記契約変更情報を記憶し、記憶された前記契約変更情報を、所定のタイミングで前記有料放送番組送信装置に送信し、前記フラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が前記有料放送番組送信装置に送信された後、前記有料放送番組送信装置から送信されてくる、前記有料放送番組送信装置によりスクランブルされ、前記チャンネルにおいて送信される前記有料放送番組をデスクランブルするために必要な情報である個別情報を受信し、記憶する。
【0013】
本発明の第2の側面においては、ユーザからの有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示が取得され、その指示が取得された場合、前記チャンネルに対してフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が生成され、生成された前記契約変更情報が記憶され、記憶された前記契約変更情報が、所定のタイミングで有料放送番組送信装置に送信され、前記フラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が前記有料放送番組送信装置に送信された後、前記有料放送番組送信装置から送信されてくる、前記有料放送番組送信装置によりスクランブルされ、前記チャンネルにおいて送信される前記有料放送番組をデスクランブルするために必要な情報である個別情報が受信されて記憶される。
【0014】
本発明の第3の側面の有料放送番組送信装置は有料放送番組を有料放送番組受信装置に送信する有料放送番組送信装置であって、前記有料放送番組受信装置から送信されてくる、前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を受信する受信手段と、前記契約変更情報が受信された場合、前記チャンネルにおいて送信されるスクランブルされた前記有料放送番組を、前記有料放送番組受信装置がデスクランブルするために必要な情報である個別情報を生成する生成手段と、生成された前記個別情報を前記有料放送番組受信装置に送信する送信手段とを備える。
【0015】
本発明の第3の側面の有料放送番組送信方法は、有料放送番組を有料放送番組受信装置に送信する有料放送番組送信装置の有料放送番組送信方法であって、前記有料放送番組受信装置から送信されてくる、前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を受信し、前記契約変更情報が受信された場合、前記チャンネルにおいて送信されるスクランブルされた前記有料放送番組を、前記有料放送番組受信装置がデスクランブルするために必要な情報である個別情報を生成し、生成された前記個別情報を前記有料放送番組受信装置に送信する。
【0016】
本発明の第3の側面においては、有料放送番組受信装置から送信されてくる、有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が受信され、前記契約変更情報が受信された場合、前記チャンネルにおいて送信されるスクランブルされた前記有料放送番組を、前記有料放送番組受信装置がデスクランブルするために必要な情報である個別情報が生成され、生成された前記個別情報が前記有料放送番組受信装置に送信される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、契約内容の変更を簡単かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明を応用した有料放送システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】個別情報の一部を示す図である。
【図3】番組情報の一部を示す図である。
【図4】受信端末の動作の原理を説明するための図である。
【図5】契約変更画面の例を示す図である。
【図6】デコーダ8を遠隔操作するリモートコマンダの外観図である。
【図7】項目を選択するメニュー画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明を応用した有料放送システムの一実施例の構成を示すブロック図である。送信側システムのエンコーダ1は、例えば5チャンネル分の映像信号や音声信号をディジタル化し、圧縮するようになされている。多重化器2は、複数のエンコーダ出力や複数の関連情報を時分割多重する。ここで関連情報とは、番組に関する情報とデスクランブルのためのスクランブル鍵を含む「番組情報」、加入者(視聴者)毎の契約情報(例えばフラットやペイパービューなどの契約形態など)および共通情報(番組情報)の暗号を解くための契約鍵を含む「個別情報」などからなるものとする。
【0020】
スクランブラ3は、後述する関連情報送出装置4より供給されるスクランブル鍵により、多重化器2からの出力信号の所定のものに対して選択的にスクランブルを施すようになされている。
【0021】
スクランブル制御システム6は、関連情報送出装置4に契約鍵を供給するとともに、受信端末に固有の個別鍵により契約鍵を暗号化し、個別情報の一部として多重化器2に供給するようになされている。
【0022】
関連情報送出装置4は、スクランブラ3にスクランブル鍵を供給するとともに、スクランブル制御システム6から供給された契約鍵により、スクランブル鍵を暗号化し、共通情報の一部として多重化器2に供給するようになされている。
【0023】
番組制御システム5は、所定の制御信号を発生し、番組に応じてエンコーダ1を制御する。すなわち、デジタル化や圧縮の方法を制御する。また、いま、エンコーダ1においてエンコードされている番組の番組IDや対応するチャンネルのチャンネルID等を発生し、関連情報送出装置4に供給する。視聴情報収集処理システム7は、多数の受信端末からアップリンクされる視聴情報(例えば視聴した番組と対応するチャンネルID、および視聴した時間など)や視聴者からの契約要求を処理し、契約情報としてスクランブル制御システム6に供給するようになされている。
【0024】
一方、受信端末のデコーダ8(送信手段)は、内蔵するデスクランブラにより、後述するセキュリティモジュール9から供給されたスクランブル鍵により、スクランブルされた信号を元の信号にデスクランブルするようになされている。また、番組に付加された個別情報や番組情報を抽出し、出力するようになされている。
【0025】
セキュリティモジュール(ICカード)9は、例えばICカード等により構成され、受信端末に脱着可能にされている。セキュリティモジュール9は、固有の個別鍵を記憶し、デコーダ8を介して供給されたスクランブルされていない個別情報を取り込み、個別鍵により個別情報を復号し、契約鍵と契約情報をそれぞれ取り出し、記憶する。また、デコーダ8を介して供給された番組に付随する共通情報を取り込み、契約鍵により共通情報を復号し、スクランブル鍵を取り出し、デコーダ8に供給するようになされている。
【0026】
また、契約確認ボタン12(指示手段)は、後述するように、現在フラット契約をしているチャンネル番号の表示を指示するとき、操作される。CRT(Cathode Ray Tube)13(表示手段)は、受信端末のデコーダ8より供給される信号に対応する所定のメニュー画面等を表示するようになされている。
【0027】
次にその動作について説明する。まず、送信側システムより受信端末に個別情報が送信される場合の動作について説明する。この個別情報は、図2に示すように、契約鍵に対応する契約鍵番号、契約鍵、契約したチャンネルに対応するチャンネルID、および契約タイプなどを含んでいる。また、個別情報は、送信先のセキュリティモジュール9のID番号に対応する情報も含んでいる。
【0028】
契約鍵は、例えば、8ビットの契約鍵番号とともに送信され、複数の契約鍵を使い分けることができるようになっている。契約したチャンネルIDを、例えば16ビットのService_idで表すものとする。契約タイプは、フラット、ペイパービュー、特別契約を識別することができるもので、例えば4ビットとする。
【0029】
この個別情報は、スクランブル制御システム6において、この個別情報が送信されるべき送信先のセキュリティモジュール9に固有の個別鍵を用いて暗号化される。スクランブル制御システム6は、全てのセキュリティモジュール9について、セキュリティモジュール9に固有の個別鍵をセキュリティモジュール9のID番号に対応させて記憶しており、送信先のセキュリティモジュール9のID番号からその個別鍵を検索することができるようになっている。従って、送信先のセキュリティモジュール9のID番号に対応する個別鍵を検索し、それに基づいて、個別情報が暗号化されることになる。暗号化された個別情報は多重化器2に供給される。
【0030】
多重化器2においては、エンコーダ1より供給された所定の番組に対応するディジタル化され、圧縮された映像信号や音声信号と、スクランブル制御システム6より供給された個別情報が時分割多重された後、スクランブラ3に供給される。スクランブラ3に供給されたディジタル信号は、関連情報送出装置4より供給されたスクランブル鍵を用いて番組部分だけがスクランブルされ、個別情報の部分はスクランブルされずに伝送路10に送出される。
【0031】
なお、この個別情報の受信端末への送信は、個別情報の更新が必要とされる時に、必要に応じて随時行われる。この個別情報には、上述した契約情報が含まれている。
【0032】
次に、通常の番組とそれに付加された番組情報(共通情報の構成要素)が送信側システムから受信端末に送信される場合の動作について説明する。
【0033】
番組情報は、例えば図3に示すように、契約タイプ、契約鍵の番号を示す契約鍵番号、スクランブル鍵、チャンネルIDに相当するService_id、および番組を識別するための番組IDなどを含んでいる。また、契約タイプには、特別番組であるか否かを識別するためのフラグが含まれている。
【0034】
関連情報送出装置4において生成された上述したような構成の所定の番組情報は、その中のスクランブル鍵がスクランブル制御システム6より供給された契約鍵によって暗号化された後、多重化器2に供給される。多重化器2においては、エンコーダ1から供給された所定の番組に対応するディジタル化され、圧縮された映像信号や音声信号と、関連情報送出装置4より供給された番組情報が時分割多重され、スクランブラ3に供給される。
【0035】
スクランブラ3においては、そこに供給された番組を構成する圧縮された映像信号や音声信号と番組情報が時分割多重されたディジタル信号が、関連情報送出装置4より供給されたスクランブル鍵によって番組部分だけがスクランブルされ、番組情報の部分はスクランブルされずに伝送路10に送出される。
【0036】
このようにして、所定の番組とそれに付随する番組情報が送信側システムより受信端末に送信される。
【0037】
次に、受信端末側の動作について説明する。
【0038】
図4は受信端末において、視聴許可の制御を行う場合の原理的な動作を説明するための図である。デコーダ8は、例えば、所定のチャンネルの番組を選局し、入力するチューナ20と、チューナ20により選局された番組をデスクランブルするデスクランブラ21より構成される。また、セキュリティモジュール9は、デコーダ8に脱着可能なICカードなどよりなり、第2復号器22、および第1復号器23、およびEEPROM(Electorically Erasable and Programmable Read Only Memory)24(記憶手段)などから構成されている。
【0039】
正式に契約した視聴者の受信端末には、個別情報が送信される。送信側システムより、伝送路10を介して送信されたスクランブルされた所定の番組と、スクランブルされていない個別情報が時分割多重されたディジタル信号が、受信端末のデコーダ8により受信されると、スクランブルされた番組に対応するディジタル信号は、デスクランブラ21に供給される。
【0040】
一方、スクランブルされていない個別情報は、デコーダ8において、まず、その非暗号部に付加されたID番号と、セキュリティモジュール9に予め記憶されているそのID番号とが比較される。すなわち、デコーダ8により、セキュリティモジュール9に対して、ID番号の出力要求がなされる。この要求を受けたセキュリティモジュール9により、そのID番号がデコーダ8に供給される。デコーダ8においては、セキュリティモジュール9からのID番号と、伝送路10を介して受信した送信側システムからの個別情報に付加されたID番号とが比較され、両者が一致した場合、この個別情報は、そこに接続されたセキュリティモジュール9に対して送信されたものであると判定され、個別情報がセキュリティモジュール9の第1復号器23に供給される。
【0041】
第1復号器23に供給された個別情報は、セキュリティモジュール9に記憶されているセキュリティモジュール9に固有の個別鍵によって解読され、契約鍵、および契約情報が取り出され、記憶される。この契約鍵は、後述する番組情報の解読に使用される。また、契約情報は、受信した番組が契約した番組であるか否かを判断するとき使用される。
【0042】
受信端末において、視聴者が番組を視聴しているとき、受信端末は、伝送路10を介して送信されてきたスクランブルされた所定の番組と、それに付随した番組情報を受信している。スクランブルされた所定の番組に対応するディジタル信号は、デスクランブラ21に供給され、それに付随した番組情報は、セキュリティモジュール9の第2復号器22に供給される。
【0043】
セキュリティモジュール9により、所定の番組のチャンネルに対応する契約鍵が、上述したようにして、すでに第1復号器23において復号された個別情報から取り出され、記憶されている場合、第2復号器22が動作し、その契約鍵によって番組情報が復号される。番組情報が復号された後、番組情報に含まれたスクランブル鍵が取り出される。
【0044】
次に、番組情報は、すでに記憶されている契約情報との照合が行われる。その結果、この番組情報が付加された番組が、契約した番組であると認識された場合、第2復号器22において得られたスクランブル鍵が、デコーダ8のデスクランブラ21に供給される。デスクランブラ21においては、スクランブルされた所定の番組のディジタル信号が、第2復号器22より供給されたスクランブル鍵によってデスクランブルされ、正常に視聴可能な元の信号に戻された後、出力される。
【0045】
所定のチャンネルをフラットで契約すると、契約したチャンネルに対応する契約鍵と、そのチャンネルに対応するService_id、契約タイプ等からなる契約情報を含む個別情報が送信側システムから受信端末に送信され、受信端末を構成する脱着可能なセキュリティモジュール9に記憶される。契約するチャンネル数が多数あれば、上述した手順が繰り返し実行されることになる。
【0046】
フラット視聴の場合、受信した番組に付随する番組情報内のService_idがセキュリティモジュール9に記憶されており、かつ番組情報内の契約鍵番号で示される契約鍵がセキュリティモジュール9に記憶されており、かつService_idに対応する契約タイプがフラットである場合、第2復号器22によって、番組情報が復号され、得られたスクランブル鍵がデスクランブラ21に供給され、デスクランブラ21が動作する。これにより、所定の番組が正常にデスクランブルされた映像および音声が得られ、その番組の視聴が可能となる。
【0047】
インパルスペイパービューにより、フラット契約をしていない番組を視聴したとき、その番組を視聴したことが視聴履歴として、セキュリティモジュール9内のEEPROM24に記憶される。この視聴履歴はデコーダ8によって周期的に(例えば月に1回の割合で)読み出され、視聴情報として電話回線11を介して送信側システムにアップロードされる。
【0048】
視聴履歴は、送信側システムにアップロードされるまでEEPROM24に記憶され、アップロードの際に、送信側システムからの個別情報による指示により削除される。また、視聴履歴を記録するEEPROM24の記憶容量が所定の値以下になると、定期的にアップロードを行う時期ではなくても、アップロード動作が行われる。さらに、後述するように、EEPROM24に契約変更情報が記憶されているとき、定期的なアップロードの時期ではなくてもアップロードが行われるようにすることもできる。
【0049】
このようにして、送信側システムは、受信端末側から送信されてくる視聴情報の中の視聴履歴に基づいて、所定の受信端末がどの番組をインパルスペイパービューにより購入し、視聴したかを把握することができ、その受信端末に挿入されたセキュリティモジュール9の持ち主である視聴者に対する所定の課金処理を行うことができる。
【0050】
次に、契約変更を行う場合の受信端末側の動作を、現在フラット契約をしているチャンネル以外のチャンネルに対して、新たにフラット契約を行う場合を例にして説明する。例えば、視聴者が、受信端末に設けられた契約変更ボタン12を操作し、次に、フラット契約を希望するチャンネルに対応する番号等を図示せぬ数字ボタン等により入力すると、デコーダ8から、セキュリティモジュール9に、フラット契約を希望するチャンネルのチャンネルIDなどからなる契約変更情報が供給される。
【0051】
このとき、受信端末に接続されたCRT13に契約変更情報を表示させることも可能である。その場合、デコーダ8は、契約変更ボタン12が操作され、新たにフラット契約を希望するチャンネルに対応する番号が入力されたとき、契約変更画面に対応する表示信号をCRT13に供給する。その結果、例えば図5に示したような契約変更画面が表示される。この場合、新たにフラット契約を希望するチャンネルに対応するチャンネル番号3と4が表示されている。
【0052】
セキュリティモジュール9に供給された契約変更情報は、EEPROM24に記憶される。デコーダ8は、所定の周期で、セキュリティモジュール9のEEPROM24に契約変更情報が記憶されているか否かの問い合わせを行い、EEPROM24に契約変更情報が記憶されている場合、それを読み出し、電話回線11を介して送信側システムに送信する。あるいは、視聴情報の場合と同様に、例えば月1回の割合で定期的に、電話回線11を介して送信側システムにアップロードされるようにすることも可能である。また、そのとき、視聴情報も同時にアップロードされるようにすることもできる。
【0053】
送信側システムの視聴情報収集処理システム7は、受信端末側のデコーダ8より電話回線11を介して送信されてきた契約変更情報に基づいて、受信端末側に挿入されているセキュリティモジュール9との間の契約の変更を行う。この場合、新たにチャンネル3と4のフラット契約が希望されているので、送信側システムは、受信端末側に挿入されているセキュリティモジュール9に対して、チャンネル3と4のフラット視聴を可能にするように、セキュリティモジュール9との間の視聴契約条件を変更する。
【0054】
セキュリティモジュール9との間のこのような視聴契約条件からなる新たな契約情報は、スクランブル制御システム6に供給される。スクランブル制御システム6においては、視聴情報収集処理システム7からの契約情報に基づいて、この場合、チャンネル3と4の視聴を可能にする契約鍵が、送信先のセキュリティモジュール9に固有の個別鍵によって暗号化された後、個別情報として多重化器2に供給される。
【0055】
多重化器2においては、エンコーダ1より供給された所定の番組に対応するディジタル化され、圧縮された映像信号や音声信号と、スクランブル制御システム6より供給された個別情報が時分割多重された後、スクランブラ3に供給される。スクランブラ3に供給されたこれらのディジタル信号は、関連情報送出装置4より供給されたスクランブル鍵を用いて番組部分だけがスクランブルされ、個別情報の部分はスクランブルされずに伝送路10に送出される。
【0056】
伝送路10を介して送信されたスクランブルされた所定の番組と、スクランブルされていない個別情報が時分割多重されたディジタル信号が、受信端末により受信されると、スクランブルされたディジタル信号は、デスクランブラ21に供給され、スクランブルされていない個別情報は、デコーダ8において、その非暗号部に付加されたID番号と、セキュリティモジュール9に予め記憶されている固有のID番号が読み出されて比較され、両者が一致した場合、セキュリティモジュール9にこの個別情報が供給される。
【0057】
セキュリティモジュール9に供給された個別情報は、第1復号器23において、セキュリティモジュール9に固有の個別鍵によって解読され、契約鍵、および契約情報が取り出され、記憶される。この契約鍵は、上述したように番組情報の解読に使用される。また、契約情報は、受信した番組が契約した番組であるか否かを判断するとき使用される。
【0058】
例えば、チューナ20により、チャンネル3が選局されたとき、このチャンネル3のスクランブルされた所定の番組は、デスクランブラ21に供給される。一方、番組に付随した番組情報は、先に記憶された契約情報との照合が行われ、その結果、番組が契約したものであれば、それに付随した番組情報が第2復号器22に供給される。第2復号器22に供給された番組情報は、先に記憶させておいた契約鍵によって解読され、番組情報に含まれたスクランブル鍵が取り出され、記憶される。次に、このスクランブル鍵が、デコーダ8のデスクランブラ21に供給される。
【0059】
デスクランブラ21においては、チューナ20によって選局されたチャンネル3の所定の番組に対応するスクランブルされたディジタル信号が、セキュリティモジュール9より供給されたスクランブル鍵によってデスクランブルされ、正常に視聴可能な元の信号に戻された後、出力される。
【0060】
このようにして、送信側システムより送信されてきた新たにフラット契約をしたチャンネル3のスクランブル鍵が記憶されるので、以後、チャンネル3の番組を常に視聴することができるようになる。一方、新たにフラット契約をしたチャンネル4の場合についても、上述したチャンネル3の場合と同様にして、常にチャンネル4の番組の視聴をすることができるようになる。
【0061】
受信契約の変更が完了すると、それ以降、送信側システムにより、契約変更を行ったセキュリティモジュール9の所有者に対して、新たな契約条件に基づいた課金処理が行われる。
【0062】
また、図6に示したようなリモートコマンダ30(指示手段)を操作することにより、CRT13の画面上に所定のメニュー画面を表示し、所定のチャンネルについて新たにフラット契約をすることも可能である。
【0063】
図6に示したリモートコマンダ30において、送信部31は、リモートコマンダ30のボタン操作に対応する赤外線信号を送信する。契約変更ボタン32は、新たにフラット契約を行うなどの契約変更をすることをデコーダ8に指示するとき操作される。電源ボタン33は、受信端末の電源スイッチをオンまたはオフするとき操作される。数字ボタン34は、所定の数字を入力するとき操作される。エンタボタン35は、所定の数字の入力を確定するときなどに操作される。
【0064】
チャンネルアップダウンボタン36は、チャンネルを切り換えるとき操作される。ボリウムボタン37は、音量を調節するとき操作される。メニューボタン38は、CRT13に所定のメニュー画面を表示させるとき操作される。セレクトボタン39は、CRT13の画面に表示されたカーソルを移動させ、メニュー画面の中の所定の項目を選択するとき操作される。
【0065】
例えば、リモートコマンダ30の契約変更ボタン32が押下されると、送信部31より、対応する赤外線信号が送信され、デコーダ8の図示せぬ受信部により受信される。デコーダ8は、リモートコマンダ30より送信されてきた赤外線信号を受信すると、それに基づいて、契約変更画面に対応する表示信号をCRT13に供給する。その結果、CRT13に所定の契約変更画面が表示される。
【0066】
次に、例えば、チャンネル3および4に対応して数字ボタン34のボタン「3」を押下し、次にエンタボタン35を押下する。さらに、数字ボタン34のボタン「4」を押下し、次にエンタボタン35を押下する。その結果、図5に示したように、フラット契約を希望するチャンネルの番号がCRT13の画面に表示される。
【0067】
また、リモートコマンダ30のメニューボタン38を押下すると、対応する赤外線信号が送信部31より送信され、デコーダ8の図示せぬ受信部により受信される。デコーダ8は、リモートコマンダ30からの赤外線信号を受信すると、所定のメニュー画面に対応する表示信号をCRT13に供給する。CRT13は、デコーダ8からの表示信号を入力すると、例えば図7に示したように、この表示信号に対応するメニュー画面を表示する。メニュー画面には、例えば、「契約確認」、「契約変更」、および「番組購入確認」などの項目が表示される。
【0068】
次に、リモートコマンダ30のセレクトボタン39を操作することにより、メニュー画面に表示された上記項目の中から所定の項目を選択する。まず、セレクトボタン39を紙面に対して上下方向に操作すると、この操作に対応する赤外線信号が送信部31より送信され、デコーダ8の受信部により受信される。デコーダ8は、この赤外線信号に従って、メニュー画面上の所定の項目にカーソルを表示させる。このようにして、画面上に表示されたカーソルを移動させ、所定の項目上に位置づけることができる。ここでは、項目「契約変更」にカーソルを位置づける。
【0069】
次に、エンタボタン35を押下すると、この操作に対応した赤外線信号が送信部31より送信され、デコーダ8の受信部により受信される。デコーダ8は、この赤外線信号に基づいて、現在カーソルが位置している項目「契約変更」の選択が確定されたことを認識し、所定の契約変更画面に対応する表示信号をCRT13に供給する。CRT13は、この表示信号に対応する契約変更画面を表示する。
【0070】
次に、フラット契約を希望するチャンネルに対応する番号を数字ボタン34を用いて入力し、エンタボタン35を押下して確定する動作を繰り返すことにより、フラット契約を希望するチャンネルを入力する。入力されたチャンネル番号は、例えば図5に示したように、CRT13の画面上に表示される。
【0071】
このようにして、フラット契約を希望するチャンネルを指定することができる。指定されたチャンネルの番号などからなる契約変更情報は、EEPROM24に記憶される。EEPROM24に記憶された契約変更情報は、上述したように、デコーダ8により読み出され、電話回線11を介して送信側システムに送信される。
【0072】
それ以後の処理については、受信端末の契約変更ボタン12を操作した場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0073】
このようにして、受信端末の契約変更ボタン12、あるいはリモートコマンダ30を操作することにより、簡単にかつ迅速に契約の変更を行うことができる。ここでは、フラット契約の変更を例にして説明したが、その他の契約内容を変更する場合にも、上述した場合と基本的に同様の手順により契約の変更を行うことが可能である。
【0074】
なお、上記実施例においては、個別情報を放送電波によって受信端末に供給するようにしたが、電話線を介して送信したり、ICカード、その他の記録媒体によって、受信端末に供給するようにすることも可能である。
【0075】
また、上記実施例においては、伝送路10を放送波であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、光ファイバケーブルやその他の伝送媒体とすることも可能である。
【0076】
また、上記実施例においては、例として、契約タイプに4ビット、契約鍵番号に8ビット、契約鍵およびスクランブル鍵に64ビット、Service_idおよび番組IDに16ビットをそれぞれ割り当てるようにしたが、これに限定されるものではなく、他の任意のビット数をそれぞれ割り当てるようにすることが可能である。
【0077】
また、上記実施例においては、CRT13にメニュー画面を表示させるようにしたが、液晶表示装置やその他の表示デバイスに表示させることも可能である。
【0078】
また、上記実施例においてCRT13に表示したメニュー画面は例であって、これに限定されるものではなく、アイコンなどからなるメニュー画面や、その他のメニュー画面を表示することも可能である。
【0079】
さらに、上記実施例において使用したリモートコマンダは例であって、その形状や機能等はこれに限定されるものではない。また、赤外線によって所定の信号を送信するようにしたが、電波や超音波などで信号を送信するようにすることも可能である。
【0080】
送信側との間の受信契約の変更内容が指示されると、指示された変更内容が所定のタイミングで送信側に送信されるようにしたので、送信側との間の受信契約の契約内容の変更を行うことができる。従って、契約内容の変更を簡単かつ迅速に行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0081】
1 エンコーダ, 2 多重化器, 3 スクランブラ, 4 関連情報送出装置, 5 番組制御システム, 6 スクランブル制御システム, 7 視聴情報収集処理システム, 8 デコーダ, 9 セキュリティモジュール(ICカード), 10 伝送路, 11 電話回線, 12 契約変更ボタン, 13 CRT, 20 チューナ, 21 デスクランブラ, 22 第2復号器, 23 第1復号器, 24 EEPROM, 30 リモートコマンダ, 31 送信部, 32 契約確認ボタン, 33 電源ボタン, 34 数字ボタン, 35 エンタボタン, 36 チャンネルアップダウンボタン, 37 ボリウムボタン, 38 メニューボタン, 39 セレクトボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有料放送番組を送信する有料放送番組送信装置と、前記有料放送番組を受信する有料放送番組受信装置とからなる情報処理システムにおいて、
前記有料放送番組受信装置は、
ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示を取得する指示取得手段と、
ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示が取得された場合、前記チャンネルに対してフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を生成する第1の生成手段と、
生成された前記契約変更情報を記憶する記憶手段と、
記憶された前記契約変更情報を、所定のタイミングで前記有料放送番組送信装置に送信する第1の送信手段と、
前記フラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が前記有料放送番組送信装置に送信された後、前記有料放送番組送信装置から送信されてくる、前記有料放送番組送信装置によりスクランブルされ、前記チャンネルにおいて送信される前記有料放送番組をデスクランブルするために必要な情報である個別情報を受信し、前記記憶手段に記憶させる第1の受信手段と
を備え、
前記有料放送番組送信装置は、
前記有料放送番組受信装置から送信されてくる前記契約変更情報を受信する第2の受信手段と、
前記契約変更情報が受信された場合、前記個別情報を生成する第2の生成手段と、
生成された前記個別情報を前記有料放送番組受信装置に送信する第2の送信手段と
を備える
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
有料放送番組送信装置から送信されてくる有料放送番組を受信する有料放送番組受信装置において、
ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示を取得する指示取得手段と、
ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示が取得された場合、前記チャンネルに対してフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を生成する生成手段と、
生成された前記契約変更情報を記憶する記憶手段と、
記憶された前記契約変更情報を、所定のタイミングで前記有料放送番組送信装置に送信する送信手段と、
前記フラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が前記有料放送番組送信装置に送信された後、前記有料放送番組送信装置から送信されてくる、前記有料放送番組送信装置によりスクランブルされ、前記チャンネルにおいて送信される前記有料放送番組をデスクランブルするために必要な情報である個別情報を受信し、前記記憶手段に記憶させる受信手段と
を備えることを特徴とする有料放送番組受信装置。
【請求項3】
前記指示取得手段は、前記有料放送番組受信装置のリモートコマンダに形状されたボタンである
ことを特徴とする請求項2に記載の有料放送番組受信装置。
【請求項4】
前記契約変更情報の内容を表示する表示手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項2に記載の有料放送番組受信装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、脱着可能なICカードに装着されている
ことを特徴とする請求項2に記載の有料放送番組受信装置。
【請求項6】
有料放送番組送信装置から送信されてくる有料放送番組を受信する有料放送番組受信装置の有料放送番組受信方法において、
ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示を取得し、
ユーザからの前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約の指示が取得された場合、前記チャンネルに対してフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を生成し、
生成された前記契約変更情報を記憶し、
記憶された前記契約変更情報を、所定のタイミングで前記有料放送番組送信装置に送信し、
前記フラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報が前記有料放送番組送信装置に送信された後、前記有料放送番組送信装置から送信されてくる、前記有料放送番組送信装置によりスクランブルされ、前記チャンネルにおいて送信される前記有料放送番組をデスクランブルするために必要な情報である個別情報を受信し、記憶する
ことを特徴とする有料放送番組受信方法。
【請求項7】
有料放送番組を有料放送番組受信装置に送信する有料放送番組送信装置において、
前記有料放送番組受信装置から送信されてくる、前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を受信する受信手段と、
前記契約変更情報が受信された場合、前記チャンネルにおいて送信されるスクランブルされた前記有料放送番組を、前記有料放送番組受信装置がデスクランブルするために必要な情報である個別情報を生成する生成手段と、
生成された前記個別情報を前記有料放送番組受信装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする有料放送番組送信装置。
【請求項8】
有料放送番組を有料放送番組受信装置に送信する有料放送番組送信装置の有料放送番組送信方法において、
前記有料放送番組受信装置から送信されてくる、前記有料放送番組が送信されているチャンネルに対するフラット契約またはティア契約を行うことを示す契約変更情報を受信し、
前記契約変更情報が受信された場合、前記チャンネルにおいて送信されるスクランブルされた前記有料放送番組を、前記有料放送番組受信装置がデスクランブルするために必要な情報である個別情報を生成し、
生成された前記個別情報を前記有料放送番組受信装置に送信する
ことを特徴とする有料放送番組送信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−136438(P2010−136438A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−30681(P2010−30681)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【分割の表示】特願2006−106707(P2006−106707)の分割
【原出願日】平成7年7月28日(1995.7.28)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】