説明

情報処理システムおよび情報処理プログラム

【課題】情報出力装置が不必要に電源オフ状態または休止状態に移行することを抑制して情報入力装置の作業性や利便性を向上させることができる情報処理システムを提供する。
【解決手段】所定の情報を出力するプリンタPRと、プリンタPRにネットワークNを介して接続される1または2以上のパーソナルコンピュータPCまたはスキャナSC1〜SC3の接続履歴を取得する取得手段(制御部101)と、取得手段によって取得された接続履歴に基づいてパーソナルコンピュータPCまたはスキャナSC1〜SC3の接続マップを作成する作成手段(制御部101)と、作成手段で作成された接続マップをパーソナルコンピュータPCまたはスキャナSC1〜SC3に送信するネットワークインターフェイス103とを備えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよび情報処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から情報出力装置(画像出力装置)としてのプリンタ等と、情報処理装置(情報入力装置または画像入力装置を含む)としてのスキャナ等をLAN等のネットワークを介して接続させ、スキャナ等で読み取った画像情報をプリンタ等から印刷出力させるようにした情報処理(画像入出力)システムがある。
【0003】
このような情報処理システムの先行技術としては、特開2002−33865号公報等が挙げられる。
【0004】
この技術では、画像入力装置(スキャナ等)から、ネットワークに接続された画像出力装置(プリンタ等)をスリープ状態もしくは電源オフ状態にすることを可能として、ユーザが電源スイッチ等を操作するために装置間を移動する手間を省くことができるようにしている。
【0005】
ところが、上記従来例では、ユーザが、画像出力装置(プリンタ等)の現在の状況をチェックして、節電モードや電源断状態に移行させることができるが、他の情報処理装置または情報処理装置や画像入力装置からのデータ送信が節電モード等に移行した後に行われた場合には、画像出力装置が復帰するまで印刷等を行うことができず、作業が遅延するという不都合があった。
【0006】
また、画像出力装置は、接続されている他の情報処理装置や画像入力装置の状況を把握せずに一方的に節電モードや電源断状態に移行してしまう虞があり、画像入力装置の作業性や利便性を低下させるという問題があった。
【特許文献1】特開2002−033865号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、情報出力装置が不必要に電源オフ状態または休止状態に移行することを抑制して情報入力装置の作業性や利便性を向上させることができる情報処理システムおよび情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る情報処理システムは、所定の情報を出力する情報出力装置と、該情報出力装置に通信手段を介して接続される1または2以上の情報処理装置の接続履歴を取得する取得手段と、該取得手段によって取得された接続履歴に基づいて前記情報処理装置の接続マップを作成する作成手段と、該作成手段で作成された接続マップを前記各情報処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明に係る情報処理システムは、前記情報処理装置は、前記送信手段によって送信された接続マップに基づいて他の情報処理装置の状態を前記通信手段を介して確認する確認手段を備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明に係る情報処理システムは、前記各情報処理装置は、前記確認手段の確認結果に基づいて前記情報出力装置に対して電源オフ状態または休止状態に移行するよう要求する要求手段をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4の発明に係る情報処理システムは、前記作成手段は、所定時間毎または接続状態が変更された際に接続マップを作り直すことを特徴とする。
【0012】
また、請求項5の発明に係る情報処理システムは、前記情報出力装置が、前記作成手段を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6の発明に係る情報処理システムは、前記送信手段は、前記情報出力装置を介して前記接続マップを何れかの前記情報処理装置に送信することを特徴とする。
【0014】
また、請求項7の発明に係る情報処理システムは、前記情報出力装置は、プリンタであることを特徴とする。
【0015】
また、請求項8の発明に係る情報処理システムは、前記情報処理装置は、スキャナであることを特徴とする。
【0016】
また、請求項9の発明に係る情報処理プログラムは、所定の情報を出力する情報出力装置に接続される1または2以上の情報処理装置の接続履歴を取得する取得過程と、該取得過程によって取得された接続履歴に基づいて前記情報処理装置の接続マップを作成する作成過程と、該作成過程で作成された接続マップを前記各情報処理装置に送信する送信過程とを演算手段に実行させることを特徴とする。
【0017】
また、請求項10の発明に係る情報処理プログラムは、前記送信過程で送信された接続マップに基づいて他の情報処理装置の状態を確認する確認過程を有することを特徴とする。
【0018】
また、請求項11の発明に係る情報処理プログラムは、前記確認過程の確認結果に基づいて前記情報出力装置に対して電源オフ状態または休止状態に移行するよう要求する要求過程を有することを特徴とする。
【0019】
また、請求項12の発明に係る情報処理プログラムは、前記作成過程は、所定時間毎または接続状態が変更された際に接続マップを作り直すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0021】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、作成された接続マップを各情報処理装置または各情報入力装置に送信するようになっているので、例えば接続マップに基づいて接続されている他の装置に電源オフ状態または休止状態に移行するか否かの伺いをたてることができ、不必要な電源オフ状態または休止状態への移行を防ぐことができるという効果がある。また、接続履歴を反映した接続マップを使用するので、画像出力装置に接続されている可能性のある装置についてのみ接続状態をチェックできるので、通信手段に対して不要なデータを送信しなくても済むという効果もある。
【0022】
また、請求項2に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、接続マップに基づいて他の情報処理装置の状態を確認するようになっているので、通信手段に対して不要なデータを送信しなくても済むという効果がある。
【0023】
また、請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、確認手段の確認結果に基づいて情報出力装置に対して電源オフ状態または休止状態に移行するようになっているので、不必要な電源オフ状態または休止状態への移行を防いで作業性や利便性を向上させることができるという効果がある。
【0024】
また、請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定時間毎または接続状態が変更された際に接続マップを作り直しているので、画像出力装置に接続されている可能性のある装置についてのみ接続状態をチェックできるので、通信手段に対して不要なデータを送信しなくても済むという効果がある。
【0025】
また、請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、情報出力装置が作成手段を備えているので、他の装置を追加することなく安価にシステムを構築することができる。
【0026】
また、請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、情報出力装置を介して接続マップを何れかの情報処理装置に送信するので、例えばLAN等のネットワークにされていない情報入力装置であっても情報出力装置との接続線を経由して接続マップを取得することができる。
【0027】
また、請求項7に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、プリンタを用いたシステムの作業性や利便性を向上させることができるという効果がある。
【0028】
また、請求項8に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、スキャナを用いたシステムの作業性や利便性を向上させることができるという効果がある。
【0029】
また、請求項9に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、作成された接続マップを各情報処理装置または各情報入力装置に送信するようになっているので、例えば接続マップに基づいて接続されている他の装置に電源オフ状態または休止状態に移行するか否かの伺いをたてることができ、不必要な電源オフ状態または休止状態への移行を防ぐことができるという効果がある。また、接続履歴を反映した接続マップを使用するので、画像出力装置に接続されている可能性のある装置についてのみ接続状態をチェックできるので不要なデータを送信しなくても済むという効果もある。
【0030】
また、請求項10に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、接続マップに基づいて他の情報処理装置の状態を確認するようになっているので不要なデータを送信しなくても済むという効果がある。
【0031】
また、請求項11に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、確認過程の確認結果に基づいて情報出力装置に対して電源オフ状態または休止状態に移行するようになっているので、不必要な電源オフ状態または休止状態への移行を防いで作業性や利便性を向上させることができるという効果がある。
【0032】
また、請求項12に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定時間毎または接続状態が変更された際に接続マップを作り直しているので、画像出力装置に接続されている可能性のある装置についてのみ接続状態をチェックできるので不要なデータを送信しなくても済むという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0034】
図1は本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図、図2はプリンタPRの履歴情報の例(a)と、接続マップの例(b)を示す表、図3は接続マップの送信例を示す説明図、図4は問い合わせ状態を示す説明図、図5は接続マップ作成処理の処理手順を示すフローチャート、図6は問合せ処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0035】
図1を参照して本実施の形態に係る情報処理システムSの構成について説明する。
【0036】
情報処理システムSは、画像出力装置としてのプリンタPRと、複数台(本実施の形態では3台)の情報入力装置(情報処理装置)としてのスキャナSC1〜SC3と、両者を接続するLAN等のネットワークNおよびローカル接続用の接続線Lとから構成されている。
【0037】
なお、スキャナSC1〜SC3の全部または一部に代えて、情報処理装置としてパーソナルコンピュータやホストコンピュータ等を接続することもできる。
【0038】
プリンタPRは、装置の全体を制御するマイクロコンピュータ等で構成される制御部(取得手段、作成手段)101と、電源を制御する電源制御部102と、ネットワークNを介してスキャナSC1,SC2とデータの授受を行うネットワークインターフェイス103と、ローカル用の接続線Lを介してスキャナSC3とデータの授受を行うローカルインターフェイス104と、制御部101に接続されて印刷の履歴情報(接続ポート、接続アドレス等)を格納するフラッシュメモリ等で構成される不揮発性メモリ105とを含んで構成されている。なお、図1では本発明に関係のない構成は省略しているが、例えば、印刷処理を実行するプリンタエンジンには、印刷方式(レーザ方式、インクジェット方式等)に応じたものが適用される。
【0039】
スキャナSC1〜SC3は、通信や記録のために画像や文書などをデジタル静止画像に情報化するための機器である。形式は大きく分けて2つあり、コピー機のように原稿台に載せて取り込むフラットベッド型スキャナと、小型のスキャナ本体を手動で動かして取り込むハンディ型スキャナがある。
【0040】
特に限定はされないが、本実施の形態では、スキャナSC1〜SC3としてフラットベッド型スキャナを想定する。
【0041】
この形式のスキャナは、外光を遮断するための原稿台カバーの下に、透明なプラスチック製もしくはガラス製の原稿台がある。反射型の場合には、原稿台側から光を当てその反射光を撮像素子で電気信号に変換する。また、透過型の場合には、原稿台カバーから光を当てその透過光を撮像素子で電気信号に変換する。そして、その電気信号をアナログ−デジタル変換回路でデジタルデータ化し、さらに論理回路で外部インターフェース信号に変換し、ネットワークNあるいはローカル接続用の接続線Lを介してプリンタPRに送信するようになっている。なお、スキャナSC1〜SC3の各構成部材の図示は省略する。
【0042】
ここで、図2(a),(b)を参照して、プリンタPRの履歴情報の例と、接続マップの例について説明する。
【0043】
図2(a)に示す履歴情報の例では、接続された日付、接続ポート、接続アドレス(IPアドレス)、使用された機能の種別(例えば、コピー機能またはプリント機能)が記録される。なお、接続ポートがUSBの場合には接続アドレスは無いので空欄となる。
【0044】
これらの履歴情報は、例えばMIB(Management Information Base)を用いて収集される。
【0045】
MIBとは、SNMP(Simple Network Management Protocol)を利用しているネットワークNに接続される装置が、その装置の状態を外部に知らせるために公開する情報のことであり、この機能を利用することにより各スキャナSC1〜SC3がどのような状態でプリンタPRにアクセスしたかの情報を収集することができる。
【0046】
この図2(a)に示す履歴情報は、プリンタPRの不揮発性メモリ105の所定領域に書き込まれる。
【0047】
次いで、プリンタPRの制御部101で実行される接続マップの生成処理により、履歴情報に基づいて、接続番号(図2(b)の例では(1)〜(4))、接続ポート、接続アドレス(IPアドレス)、使用された機能の種別(例えば、コピー機能またはプリント機能)からなる接続マップが生成される。
【0048】
なお、接続番号は、プリンタPRに接続されている画像入力装置(スキャナSC1〜SC3)および情報処理装置(後述の図3に示されるパーソナルコンピュータPC等)に予め割り振られている。例えば、図3および図4に示す接続例では、スキャナSC1が接続番号(1)、パーソナルコンピュータPCが接続番号(2)、スキャナSC2が接続番号(3)、スキャナSC3が接続番号(4)となっている。
【0049】
そして、図2(b)のようにして作成された接続マップは、図3に示すように、ネットワークNまたはローカル接続用の接続線(本実施の形態ではUSB)Lを介して各スキャナSC1〜SC3およびパーソナルコンピュータPCに送信され、各装置が備える記憶装置(例えばフラッシュメモリ等)に格納される。
【0050】
この接続マップは、所定時間毎または接続状態が変更された際またはプリンタPRに新たな装置からアクセスがあった場合などに新たに作成し直され、再度各装置に送信される。
【0051】
次いで、図4に示すように、各装置(各スキャナSC1〜SC3およびパーソナルコンピュータPC)間で状態の確認処理が行われる。
【0052】
例えば、スキャナSC1がプリンタPRに対して電源オフ状態あるいは休止状態(節電モードを含む)に移行させるコマンドを送信しようとする場合には、まず、スキャナSC2,SC3およびパーソナルコンピュータPCに電源オフ状態等に移行させて良いかの問い合わせを行う。
【0053】
ここで、スキャナSC2およびスキャナSC3についてはネットワークN経由で問い合わせを行い、ネットワークNに接続されていないパーソナルコンピュータPCについてはプリンタPRを経由して問い合わせを行う。
【0054】
そして、一台でもプリンタPRを使用する予定がある場合には、スキャナSC1は電源オフ状態あるいは休止状態等に移行させるコマンドの送信を中止する。これにより、不必要な電源オフ状態または休止状態への移行を防ぐことができ、システムの利用者の作業性や利便性を向上させることができる。また、接続履歴(履歴情報)を反映した接続マップを使用して問い合わせを行っているので、プリンタPRに接続されている可能性のある装置についてのみ接続状態をチェックでき、ネットワークN上に不要なデータを送信しなくても済むので、通信効率を低下させることもない。
【0055】
一方、全ての装置(スキャナSC2,SC3およびパーソナルコンピュータPC)がプリンタPRを使用する予定が無いとの確認がとれた場合には、スキャナSC1は電源オフ状態あるいは休止状態等に移行させるコマンドの送信を実行する。これにより、情報処理システムの省電力を図ることができる。
【0056】
次に、図5のフローチャートを参照して情報処理システムSで実行される接続マップ作成処理の処理手順について説明する。
【0057】
まず、ステップS10では図2(a)に示すような履歴情報に基づいて、過去の接続マップを作成してステップS11に移行し、ステップS11では接続マップ上の装置は接続可能か否かが判定される。
【0058】
そして、判定結果が「No」の場合にはステップS13に移行し、「Yes」の場合にはステップS12に移行する。
【0059】
ステップS12では、接続マップを図4に示すように各装置(各スキャナSC1〜SC3およびパーソナルコンピュータPC)に送信してステップS13に移行する。
【0060】
ステップS13では、接続マップ上の装置の次はあるか否かが判定され、判定結果が「Yes」の場合にはステップS11に移行して同様の処理を繰り返し、「No」の場合には処理を終了する。これにより、最新の履歴情報に基づいて接続マップを作成することができる。
【0061】
次に、図6のフローチャートを参照して情報処理システムSで実行される問合せ処理の処理手順について説明する。
【0062】
ステップS20では、接続マップ上の装置は接続可能か否かが判定され、判定結果が「No」の場合にはそのまま処理を終了し、「Yes」の場合にはステップS21に移行する。
【0063】
ステップS21では、電源オフ状態あるいは休止状態等に移行して良いか否かが判定され、「No」の場合にはそのまま処理を終了し、「Yes」の場合にはステップS22に移行する。
【0064】
ステップS22では、接続マップ上の次はあるか否かが判定され、判定結果が「Yes」の場合にはステップS20に戻って同様の処理を繰り返し、「No」の場合にはステップS23に移行する。
【0065】
ステップS23では、電源オフ状態あるいは休止状態等に移行させるコマンド(移行コマンド)をプリンタPRに送信して処理を終了する。
【0066】
これにより、不必要な電源オフ状態または休止状態への移行を防ぐことができ、システムの利用者の作業性や利便性を向上させることができる。また、接続履歴(履歴情報)を反映した接続マップを使用して問い合わせを行っているので、プリンタPRに接続されている可能性のある装置についてのみ問い合わせを行うことができ、ネットワークN上に不要なデータを送信しなくても済むので、通信効率を低下させることもない。
【0067】
なお、本実施の形態では、上述のように問い合わせを順次行っているが、これに限らず、各スキャナSC1〜SC3およびパーソナルコンピュータPCに一斉に問い合わせるようにしてもよい。
【0068】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0069】
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記録媒体に格納して提供することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明による情報処理システムは、レーザプリンタ、フルカラープリンタ、インクジェットプリンタ、ファックス、パーソナルコンピュータおよびスキャナ等から構成されるシステムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】プリンタPRの履歴情報の例(a)と、接続マップの例(b)を示す表である。
【図3】接続マップの送信例を示す説明図である。
【図4】問い合わせ状態を示す説明図である。
【図5】接続マップ作成処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】問合わせ処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
S 情報処理システム
101 制御部(取得手段、作成手段)
102 電源制御部
103 ネットワークインターフェイス(送信手段)
104 ローカルインターフェイス
105 不揮発性メモリ
N ネットワーク
PC パーソナルコンピュータ(情報処理装置)
PR プリンタ(情報出力装置)
SC1〜SC3 スキャナ(情報処理装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の情報を出力する情報出力装置と、
該情報出力装置に通信手段を介して接続される1または2以上の情報処理装置の接続履歴を取得する取得手段と、
該取得手段によって取得された接続履歴に基づいて前記情報処理装置の接続マップを作成する作成手段と、
該作成手段で作成された接続マップを前記各情報処理装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記送信手段によって送信された接続マップに基づいて他の情報処理装置の状態を前記通信手段を介して確認する確認手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記各情報処理装置は、前記確認手段の確認結果に基づいて前記情報出力装置に対して電源オフ状態または休止状態に移行するよう要求する要求手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記作成手段は、所定時間毎または接続状態が変更された際に接続マップを作り直すことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報出力装置が、前記作成手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記送信手段は、前記情報出力装置を介して前記接続マップを何れかの前記各情報処理装置に送信することを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記情報出力装置は、プリンタであることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記情報処理装置は、スキャナであることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項9】
所定の情報を出力する情報出力装置に接続される1または2以上の情報処理装置の接続履歴を取得する取得過程と、
該取得過程によって取得された接続履歴に基づいて前記情報処理装置の接続マップを作成する作成過程と、
該作成過程で作成された接続マップを前記各情報処理装置に送信する送信過程と、
を演算手段に実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項10】
前記送信過程で送信された接続マップに基づいて他の情報処理装置の状態を確認する確認過程を有することを特徴とする請求項9に記載の情報処理プログラム。
【請求項11】
前記確認過程の確認結果に基づいて前記情報出力装置に対して電源オフ状態または休止状態に移行するよう要求する要求過程を有することを特徴とする請求項10に記載の情報処理プログラム。
【請求項12】
前記作成過程は、所定時間毎または接続状態が変更された際に接続マップを作り直すことを特徴とする請求項9から請求項11の何れかに記載の情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−259126(P2008−259126A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−101962(P2007−101962)
【出願日】平成19年4月9日(2007.4.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】