情報処理装置、ユーザ情報登録方法、およびユーザ情報登録システム
【課題】簡単な操作のみで、ネットワークに接続された任意の機器にユーザ情報を登録するユーザ情報登録システムを提供する。
【解決手段】クライアントPCは、制御ユニットに対してユーザ情報登録要求を送信する。制御ユニットは、クライアントPCから受信したユーザ情報登録要求を要求記憶部に記憶し、動作モードの切り替え指示に応じて、ユーザ情報登録モードに切り替える。さらに制御ユニットは、ユーザ情報登録モードにおいて取得したユーザ情報を、ユーザ情報登録要求で指定された登録先に送信し、ユーザ情報登録モードを終了する。クライアントPCは、制御ユニットから送信されたユーザ認証情報を受信し、ユーザ情報記憶部に登録する。
【解決手段】クライアントPCは、制御ユニットに対してユーザ情報登録要求を送信する。制御ユニットは、クライアントPCから受信したユーザ情報登録要求を要求記憶部に記憶し、動作モードの切り替え指示に応じて、ユーザ情報登録モードに切り替える。さらに制御ユニットは、ユーザ情報登録モードにおいて取得したユーザ情報を、ユーザ情報登録要求で指定された登録先に送信し、ユーザ情報登録モードを終了する。クライアントPCは、制御ユニットから送信されたユーザ認証情報を受信し、ユーザ情報記憶部に登録する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続された機器にユーザ情報を登録するための情報処理装置、ユーザ情報登録方法、およびユーザ情報登録システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ICカードに記録されたカードIDやユーザIDなどの情報(以下、ユーザ情報)を利用して認証を行い、認証に成功した場合にのみ、ネットワークを介して接続されたデバイスを用いてプリントやスキャンなどのサービスの実行を許可するセキュリティシステムが普及してきている。
【0003】
このようなセキュリティシステムにおいて、サービスを実行させるためには、予めユーザ情報をシステム上の機器に登録しておく必要がある。
【0004】
ユーザ情報を登録するには、ICカードに記憶されたユーザ情報を読み取るためのカードリーダを、システム上の機器一台一台に接続する方法が一般的であるが、機器の台数が増えるにつれて必要とされるカードリーダの台数も増えてしまい、システムを構築・維持するためのコスト負担が大きかった。
【0005】
このような問題に対処すべく、システム上の機器一台一台にカードリーダを接続することなく、ネットワークを介して接続された機器にユーザ情報を登録するシステムが提案されている。
【0006】
例えば、任意の防犯用操作機を登録用モードに切り替えた後、防犯用操作機に接続されたカードリーダにカードを挿入することで、防犯用操作機が、カードリーダで読み取ったIDデータをホストコンピュータに伝送し、受信したIDデータをホストコンピュータに登録するカードゲートシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−209629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1のカードゲートシステムは、防犯用操作機に接続されたカードリーダに動作モード切替用のカードを挿入することで防犯用操作機を登録用モードに切り替え、その後、新たに登録するIDデータを記録したカードを挿入し、そのカードから読み取ったIDデータをホストコンピュータに送信するものである。このため、電子錠の開錠・施錠といった通常の機能(サービス)の実行に用いるカードの他に、登録用モードに切り替えるための専用カードを用意する必要があり、ユーザにとって利便性に優れたものではなかった。
【0009】
また、特許文献1のカードゲートシステムは、IDデータの登録先が予め定められたホストコンピュータに決まっているため、IDデータの登録先を任意に選択することはできなかった。
【0010】
上記の課題に鑑みて、本発明は、モード切替のために専用カードなど特別の資材を用意することなく、簡単な操作で、ネットワークに接続された機器にユーザ情報を登録することができる情報処理装置、ユーザ情報登録方法、およびユーザ情報登録システムを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、ネットワークに接続された複数の機器の中からユーザ情報の登録先を任意に選択することができる情報処理装置、ユーザ情報登録方法、およびユーザ情報登録システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の情報処理装置は、ユーザ情報登録モードとサービス実行モードを備える情報処理装置であって、ユーザ情報を入力する入力手段と、ユーザ情報登録要求を受信する受信手段と、前記ユーザ情報登録モードと前記サービス実行モードを切り替えるモード切替手段と、前記ユーザ情報を送信する送信手段と、を備え、前記モード切替手段によってユーザ情報登録モードに切り替えられた場合、前記入力手段によって入力された前記ユーザ情報を、前記送信手段によって所定の登録先へ送信することを特徴とする。
【0013】
また、上記の課題を解決するために、請求項10に記載のユーザ情報登録方法は、ユーザ情報登録要求を受信する要求受信ステップと、前記ユーザ情報登録モードに切り替えるモード切替ステップと、ユーザ情報を入力する入力ステップと、前記入力ステップによって入力された前記ユーザ情報を所定の登録先へ送信する送信ステップと、を有することを特徴とする。
【0014】
また、上記の課題を解決するために、請求項19に記載のユーザ情報登録システムは、クライアントと情報処理装置がネットワークを介して接続されたユーザ情報登録システムであって、前記クライアントは、前記ユーザ情報登録要求を送信する送信手段と、前記ユーザ情報を受信するユーザ情報受信手段と、前記ユーザ情報受信手段で受信した前記ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、を備え、前記情報処理装置は、ユーザ情報を入力する入力手段と、ユーザ情報登録要求を受信する受信手段と、前記ユーザ情報登録モードと前記サービス実行モードを切り替えるモード切替手段と、前記ユーザ情報を送信する送信手段と、を備え、前記モード切替手段によってユーザ情報登録モードに切り替えられた場合、前記入力手段によって入力された前記ユーザ情報を、前記送信手段によって所定の登録先へ送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、モード切替のために専用カードなど特別の資材を用意することなく、簡単な操作で、ネットワークに接続された機器にユーザ情報を登録することができる。
【0016】
また、本発明によれば、ネットワークに接続された複数の機器の中からユーザ情報の登録先を任意に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係るユーザ情報登録システムの概略構成を示す図である。
【図2】図1に示したクライアントPC100の内部構成を例示するブロック図である。
【図3】ユーザ情報登録要求の一例を示した図である。
【図4】図1に示した制御ユニット200の内部構成を例示するブロック図である。
【図5】実施例1に係るクライアントPC100において、ユーザ情報登録要求を送信する処理について説明するフローチャートである。
【図6】実施例1に係る制御ユニット200において、ユーザ情報登録要求を受信し、動作モードを変更するまでの処理について説明するフローチャートである。
【図7】実施例1に係る制御ユニット200において、ユーザ情報を送信するまでの処理について説明するフローチャートである。
【図8】クライアントPC100において、ユーザ情報を登録する処理について説明するフローチャートである。
【図9】実施例1に係るクライアントPC100においてユーザ情報を登録するときの過程を示したシーケンス図である。
【図10】ユーザ情報の送信先を複数含むユーザ情報登録要求の一例を示した図である。
【図11】実施例2に係るクライアントPC100において、認証情報を設定したユーザ情報登録要求を送信する処理について説明するフローチャートである。
【図12】実施例2に係るユーザ情報登録要求の一例を示した図である。
【図13】実施例2に係る制御ユニット200において、ユーザ情報登録要求を受信し、動作モードを変更するまでの処理について説明するフローチャートである。
【図14】実施例2に係るクライアントPC100において、ユーザ情報を登録するときの過程を示したシーケンス図である。
【図15】実施例3に係るクライアントPC100において、ユーザ情報を登録するときの過程を示したシーケンス図である。
【図16】実施例4に係るクライアントPC100において、ユーザ情報を登録し、その後デバイスにおいてサービス実行処理を行うときの過程を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0019】
<1.ユーザ情報登録システムの構成>
図1は、本発明のユーザ情報登録システムの概略構成である。ユーザ情報登録システムは、クライアントPC100(クライアントPCa100A、クライアントPCb100B)、制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)、カードリーダ300(カードリーダa300A、カードリーダb300B)、デバイス400(デバイスa400A、デバイスb400B)で構成される。
【0020】
このユーザ情報登録システムでは、制御ユニット200とカードリーダ300をUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394などのインターフェースに準拠した接続ケーブル600で接続する。また、クライアントPC100(クライアントPCa100A、クライアントPCb100B)、制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)は、有線または無線のネットワーク500で接続する。デバイス400は、有線または無線のネットワーク500で接続するか、接続ケーブル600で制御ユニット200と接続する。
【0021】
なお、図1に示すユーザ情報登録システムでは、制御ユニット200、カードリーダ300、デバイス400をそれぞれ別体の装置で構成しているが、この構成に限定されるものではない。例えば、カードリーダ300を制御ユニット200のケーシング内に収まるように一体構造としても良い。また、デバイス400に制御ユニット200及びカードリーダ300を内蔵させる構成としても良い。
【0022】
次に、図1のユーザ情報登録システムを構成する各装置について順次説明する。
【0023】
まず、クライアントPC100について説明する。クライアントPC100は、例えば、パーソナルコンピュータのような装置であり、ネットワーク500を介して制御ユニット200、デバイス400と通信可能な構成となっている。
【0024】
制御ユニット200は、ネットワーク500と接続し、クライアントPC100やデバイス400と通信することが可能な構成となっている。また、接続ケーブル600と接続し、カードリーダ300と情報の授受が可能な構成となっている。
【0025】
カードリーダ300は、接続ケーブル600を介して制御ユニット200に接続されるものであり、ICカードに記録されたカードIDやユーザIDなどのユーザ情報を取得する機能を備える。なお、カードリーダ300は、制御ユニット200に内蔵されるように構成しても良い。
【0026】
本実施例では、ICカードをカードリーダ300に近づける(かざす)と、両者の間で通信する非接触ICカードの技術を用いて説明する。例えば、この非接触ICカード技術としてFeliCa(登録商標)がある。なお、この技術に限定されるものではなく、国際標準規格として制定されている密着型(ISO/IEC10536;通信距離2mm以下)や近接型(ISO/IEC14443;通信距離10cm以下)など他の非接触方式、又は、接触方式(ISO/IEC7816など)を利用した技術であっても良い。カードリーダ300を介さず、ICカードと制御ユニット200を直接接続して情報の授受を行う形態にすることも可能である。
【0027】
デバイス400は、ネットワーク500との接続機能を備え、クライアントPC100や制御ユニット200からネットワーク500を介して、命令(制御コマンド)やデータ(印刷ジョブ等)を受信し、自身が備えるサービス(プリント、スキャン、ファックスなど)を実行する機能を備えた周辺装置である。
【0028】
デバイス400は、プリント機能やスキャン機能などの単機能のみを備える単機能周辺装置(SFP:Single Function Peripheral)に限らず、プリント機能、スキャン機能、及びコピー機能などの複数の機能を備えた多機能周辺機器(MFP:Multi Function Peripheral)であってもよい。また、ネットワーク500との接続機能を備えない周辺機器であっても、ネットワーク500との接続機能を備えた機能拡張機器を接続することで、両者の組み合わせによりデバイス400を構成するようにしてもよい。
【0029】
以下、クライアントPC100、制御ユニット200の詳細について順に説明する。
【0030】
<2.クライアントPC100の構成>
図2は、クライアントPC100のハードウェア構成およびソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
クライアントPC100は、CPU101、入力部102、表示部103、メモリ104、通信部105、外部記憶部106などから構成されており、これらが内部バス111で接続される。
【0032】
CPU101は、中央処理制御部であり、メモリ104や外部記憶部106に格納された所定のプログラムを実行することによってクライアントPC100を全体的に制御する。
【0033】
入力部102は、各種入力、指示操作などを行なうための操作部であり、キーボードやマウスなどで構成される。
【0034】
表示部103は、各種画面などを表示するディスプレイであり、クライアントPC100に内蔵もしくは外部接続される。
【0035】
メモリ104は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)で構成される記憶領域であり、所定のプログラムやデータを格納する。
【0036】
通信部105は、Ethernet(登録商標)のような有線ネットワーク、若しくは、IEEE802.11aやIEEE802.11gのような無線ネットワークなど、ネットワーク500に対応したネットワークパケットによる送受信や通信制御を行うためのインターフェースである。
【0037】
外部記憶部106は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム(ともに不図示)に加え、デバイス情報記憶部107、ユーザ情報記憶部108、登録要求作成部109、命令・データ作成機能部110などの各種ソフトウェアプログラムや各種データを記憶する。
【0038】
外部記憶部106に記憶されたこれらのソフトウェアプログラムやデータは、CPU101の制御に従い、メモリ104上に読み出されて実行される。
【0039】
では、本発明特有のソフトウェア機能部であるデバイス情報記憶部107、ユーザ情報記憶部108、登録要求作成部109、命令・データ作成機能部110の詳細について順に説明する。
【0040】
デバイス情報記憶部107は、ユーザ情報登録システムに接続されている制御ユニット200やデバイス400の情報を記憶する機能部である。
【0041】
ユーザ情報登録システムに新しく接続された制御ユニット200やデバイス400を発見した場合に、当該制御ユニット200や当該デバイス400をデバイス情報記憶部107に新規登録する。一方、ユーザ情報登録システムから外され、存在しなくなった制御ユニット200やデバイス400については、当該制御ユニット200や当該デバイス400に関する情報をデバイス登録記憶部107から削除する。
【0042】
ユーザ情報記憶部108は、制御ユニット200から取得したユーザ情報を記憶する機能部である。ユーザ情報記憶部108に記憶されたユーザ情報は、本システムでプリントやスキャンなどのサービスを実行する際の認証に利用される。具体的には、クライアントPC100から制御ユニット200に対して送信されるサービス実行要求には、ユーザ情報記憶部108に記憶されたユーザ情報が含まれる。制御ユニット200は、カードリーダ300にかざされたICカードから読み取ったユーザ情報と、サービス実行要求に含まれるユーザ情報の認証を行い、認証に成功した場合にのみ、制御ユニット200に対応付けられたデバイス400に対して、サービスの実行を許可し、デバイス400でサービスが実行される。
【0043】
登録要求作成部109は、制御ユニット200に対して送信するユーザ情報登録要求、送信済みのユーザ情報登録要求の削除要求を作成する機能部である。
【0044】
ユーザ情報登録要求の一例を図3に示す。ユーザ情報登録要求は、ユーザ情報の登録先(送信先)識別情報(例:クライアントPC100のIPアドレス)が記述されている。
【0045】
なお、ユーザ情報の登録先識別情報としてクライアントPC100のIPアドレスを例示したが、これに限定されず、クライアントPC100のMACアドレスや装置名などでもよい。さらに、これらの情報を組み合わせたものであってもよい。
【0046】
命令・データ記憶部110は、ネットワーク共有されるデバイス400の種類やメーカー、機種などによって異なるデバイスドライバを1つ以上備える機能部である。デバイスドライバは、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラムからの指令に基づいて、デバイス400に対する命令(制御コマンドやサービスのエントリーなど)やデータ(印刷ジョブなど)の作成処理を行う。
【0047】
<3.制御ユニット200の構成>
図4は、制御ユニット200のハードウェア構成及びソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0048】
制御ユニット200は、CPU201、入力部202、表示部203、メモリ204、通信部205、ローカルI/F206、外部記憶部207などから構成され、これらが内部バス215で接続される。
【0049】
CPU201、入力部202、表示部203、メモリ204、通信部205、および、内部バス215については、前述したクライアントPC100における構成と同一であるため詳細な説明を省略する。
【0050】
ローカルI/F206は、例えば、USB(Universal Serial Bus)仕様に準拠した入出力インターフェースであって、カードリーダ300との接続などに利用される。
【0051】
外部記憶部207は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム(ともに不図示)に加え、カードリーダ制御部208、ユーザ情報送信部209、モード切替制御部210、サービス実行制御部211、要求記憶部212などの各種ソフトウェアプログラムや各種データを記憶する。
【0052】
外部記憶部207に記憶されたこれらのソフトウェアプログラムやデータは、CPU201の制御に従い、メモリ204上に読み出されて実行される。
【0053】
では、本発明特有のソフトウェア機能部であるカードリーダ制御部208、ユーザ情報送信部209、モード切替制御部210、サービス実行制御部211、要求記憶部212の詳細について順に説明する。
【0054】
カードリーダ制御部208は、内部にカードリーダドライバを備え、ローカルI/F206に接続ケーブルを介して接続されたカードリーダ300を一定間隔で監視(ポーリング)し、ICカードを検知すると、カードリーダドライバを使ってユーザ情報の読み取りを行なう機能部である。
【0055】
ユーザ情報送信部209は、カードリーダ制御部208で読み取ったユーザ情報を、通信部205を介してユーザ情報登録要求の登録先(送信先)識別情報で指定された送信先へ送信する機能部である。
【0056】
モード切替制御部210は、制御ユニット200の動作モードを制御する機能部である。入力部202を介して動作モードの切替要求がある場合、動作モードをデバイス400が備える各種サービスを実行させるモード(サービス実行モード)からユーザ情報登録モードに、または、サービス実行モードからユーザ情報登録モードに変更する。さらに、動作モードの切替可否を判断するための認証処理を行う。
【0057】
サービス実行制御部211は、クライアントPC100から送信され、要求記憶部212に記憶されたサービス実行要求(サービスのエントリー)に基づいて、デバイス400におけるサービスの実行を制御する機能を備える機能部である。サービス実行の可否を判断するための認証処理を行い、認証に成功した場合、該当するデバイス400にサービスを実行させる。
【0058】
要求記憶部212は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求やサービス実行要求(サービスのエントリー)などを記憶する機能部である。
【0059】
このような各装置により構成される本発明のユーザ情報登録システムでは、クライアントPC100から制御ユニット200にユーザ情報登録要求を送信する。ユーザは、この後、該当の制御ユニット200と、その制御ユニット200に対応付けられたカードリーダ300がある場所まで移動し、該当の制御ユニット200をユーザ情報登録モードに切り替えて、カードリーダ300にユーザ情報を読み取らせる。そして、カードリーダ300で読み取られたユーザ情報を制御ユニット200が取得し、クライアントPC100に送信する。クライアントPC100が、ユーザ情報を受信して、登録することでユーザ情報の登録が完了する。
【0060】
<4.ユーザ情報登録システムにおけるユーザ情報の登録>
次に、前述のユーザ情報登録システムにおいて、ユーザ情報を登録するときの具体例について説明する。
【0061】
<4−1.ユーザ情報登録要求の送信>
ユーザは、まずはじめに、クライアントPC100からカードリーダ300に対応付けられた制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求を送信する必要がある。図5は、クライアントPC100でユーザ情報登録要求を作成し、制御ユニット200に対して送信する処理について説明するフローチャートである。
【0062】
クライアントPC100のユーザは、入力部102を操作して登録要求作成部109を起動する。これにより、図5のフローが開始される。
【0063】
まず、登録要求作成部109は、ユーザが、ユーザ情報登録要求を送信する宛先の制御ユニット200を選択するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)画面を表示部103に表示する。
【0064】
このGUI画面には、デバイス情報記憶部107に記憶された制御ユニット200の一覧が表示される。ユーザは、入力部102を操作して、表示部103に表示された制御ユニット200の一覧の中からユーザ情報登録要求を送信する宛先の制御ユニット200を選択する(ステップS501)。
【0065】
ユーザは、続けて複数の制御ユニット200を選択する場合には(ステップS502でNo)、ステップS501に戻り、選択処理を繰り返す。
【0066】
一方、ユーザが制御ユニット200の選択を終了すると(ステップS502でYes)、ステップS501の選択結果に基づいて、選択された制御ユニット200にユーザ情報登録要求を送信する(ステップS503)。
【0067】
なお、上述のGUI画面を用いて、表示された制御ユニット200の一覧の中からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200を選択する方法以外にも、テキストエディタで直接、ユーザ情報の登録先(送信先)情報を記述する方法でユーザ情報登録要求を生成してもよい。さらには、特定の制御ユニット200を選択せず、ネットワーク200上に接続されたすべての制御ユニット200に対してユーザ情報登録要求をブロードキャストしてもよい。
【0068】
また、クライアントPC100は、ユーザ情報登録要求の送信以外にも、制御ユニット200に送信済みのユーザ情報登録要求を削除するユーザ情報登録要求の削除要求を送信することもできる。
【0069】
<4−2.ユーザ情報登録要求の受信とユーザ情報登録モードへの移行>
続いて、制御ユニット200においてユーザ情報登録要求を受信し、その後、ユーザ情報登録モードへ移行するまでの処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0070】
モード切替制御部210は、クライアントPC100から送信されるユーザ情報登録要求を受信可能な状態で待機する(ステップS601)。そして、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を受信した場合(ステップS601でYes)、制御ユニット200の要求記憶部212に他のユーザ情報登録要求を記憶しているかを確認する(ステップS602)。
【0071】
モード切替制御部210は、要求記憶部212に他のユーザ情報登録要求を記憶していない場合(ステップS602でYes)、受信したユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶する(ステップS603)。また、ここで、クライアントPC100に対して、ユーザ情報登録要求を受け付けた旨を通知する。
【0072】
一方、要求記憶部212に他のユーザ情報登録要求を記憶している場合(ステップS602でNo)、受信したユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶せずに、ユーザ情報登録要求送信元のクライアントPC100に対してエラー通知(ステップS606)を行い、再び、ステップS601に戻り、クライアントPC100から送信されるユーザ情報登録要求を受信可能な状態に復帰する。
【0073】
ユーザは、制御ユニット200からユーザ情報登録要求を受け付けた旨の通知を受け取ると、該当の制御ユニット200がある場所まで移動し、該当の制御ユニット200の動作モードをユーザ情報登録モードに切り替える操作を行なう。
【0074】
制御ユニット200のモード切替制御部210は、入力部202が操作されることによって、ユーザ情報登録モードへの変更要求があった場合(ステップS604でYes)、制御ユニットの動作モードをサービス実行モードからユーザ情報登録モードに変更する(ステップS605)。ここで、ユーザ情報登録モードへの変更要求を行なう入力部202の操作とは、例えば、モード切替ボタンの押下操作である。
【0075】
一方、ステップ604において、入力部202を介してユーザ情報登録モードへの変更要求がない場合(ステップS604でNo)には、一定時間が経過するまで(ステップS607でNo)または、ユーザ情報登録要求の削除要求を受信するまで(ステップS609でNo)、ステップS604に戻り処理を継続する。一定時間が経過した場合(ステップS607でYes)、あるいは、クライアントPC100からユーザ情報登録要求の削除要求を受信した場合には(ステップS609でYes)、要求記憶部212に記憶されているユーザ情報登録要求を削除する(ステップS608)。以上で処理を終了する。
【0076】
なお、上記で、モード切替ボタンの押下操作によって、制御ユニット200の動作モードを切り替えると説明したが、さらに具体的に説明すると、(1)モード切替ボタン押下中はユーザ情報登録モードに切り替え、押下されていない期間または押下が解除されたらサービス実行モードに切り替える方法、(2)モード切替ボタンが押下される度にユーザ情報登録モードとサービス実行モードを交互に切り替える方法、(3)モード切替ボタンの押下によってユーザ情報登録モードに切り替え、ユーザ情報の登録(送信)の終了によってサービス実行モードに切り替える方法、など幾つかの実現方法が考えられる。
【0077】
ここで、モード切替ボタンは、専用のボタンを必要とするわけではなく、制御ユニット200の他機能とボタンを併用させることもできる。この場合には、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を受信しているときだけ、当該ボタンがモード切替ボタンとして機能するように制御すればよい。また、モード切替はボタン押下に限らず、制御ユニット200の動作モードを切り替えることが可能な手段であれば、これらに限定されるものではない。
【0078】
<4−3.ユーザ情報登録モードにおけるユーザ情報の取得と送信>
次に、制御ユニット200が、ユーザ情報登録モードにおいてユーザ情報を取得し、所定の登録先へユーザ情報を送信するまでの処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0079】
制御ユニット200の動作モードがユーザ情報登録モードに変更された後、図7のフローが開始する。
【0080】
ユーザ情報登録モードに変更後、カードリーダ制御部208は、接続ケーブル600で接続されたカードリーダ300でユーザ情報の読み取りが行われたか一定間隔で監視(ポーリング)する(ステップS701)。
【0081】
カードリーダ制御部208は、ユーザ情報の読み取りが行われずに一定時間が経過した場合(ステップS706でYes)、あるいは、ユーザ情報登録要求の削除要求を受信した場合(ステップS707でYes)、ステップS704へ進む。
【0082】
一方、カードリーダ制御部208は、カードリーダ300でユーザ情報の読み取りが行われたことを検知した場合(ステップS701でYes)、カードリーダ300からユーザ情報の取得を行う(ステップS702)。
【0083】
ユーザ情報送信部209は、要求記憶部212に記憶されているユーザ情報登録要求の登録先識別情報を参照して、取得したユーザ情報を指定された登録先のクライアントPC100へネットワーク500および通信部205を介して送信する(ステップS703)。
【0084】
次に、ユーザ情報送信部209は、要求記憶部212に記憶している該当のユーザ情報登録要求を削除する(ステップS704)。そして、モード切替制御部210は、ユーザ情報登録モードをサービス実行モードに切り替えることで処理を終了する(ステップS705)。
【0085】
<4−4.クライアントPC100におけるユーザ情報の受信と登録>
上述した図7の制御フローに従って、制御ユニット200からクライアントPC100に対してユーザ情報が送信される。続いて、ユーザ情報が送信された後のクライアントPC100側におけるユーザ情報の登録処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0086】
通信部105は、制御ユニット200からユーザ情報を受信する(ステップS801)。
【0087】
クライアントPC100は、受信したユーザ情報をユーザ情報記憶部108に記憶する(ステップS802)。以上で処理を終了する。なお、ここで記憶したユーザ情報は本システムでプリントやスキャンなどのサービスを実行する際の認証に利用される。
【0088】
<5.ユーザ情報登録時のシーケンス1>
図9は、実施例1にかかるユーザ情報登録システムにおけるユーザ情報の登録過程を示したシーケンス図である。
【0089】
クライアントPC100は、制御ユニット200の存在を確認するコマンドをネットワーク上に送信(ブロードキャスト)する(タイミングT901)。
【0090】
制御ユニット200は、クライアントPC100から受信した存在を確認するコマンドに対する応答をクライアントPC100に送信する(タイミングT902)。
【0091】
クライアントPC100は、応答のあった制御ユニット200の情報をデバイス情報記憶部107に登録(反映)する。
ここまでが、ユーザ情報登録システムにおいて、ユーザ情報を登録するための準備段階である。
【0092】
制御ユニット200は、電源投入時以降、接続ケーブル600で接続されたカードリーダ300のポーリングを行い、ユーザ情報の読み取りを監視する(タイミングT903)。
【0093】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、デバイス情報記憶部107に記憶された制御ユニット200の中からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200を選択する(タイミングT904)。
【0094】
クライアントPC100の登録要求作成部109は、ユーザによって選択された制御ユニット200に対して、通信部105を介してユーザ情報登録要求を送信する(タイミングT905)。
【0095】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求を受信すると、そのユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶する(タイミングT906)。
【0096】
制御ユニット200は、入力部202のモード変更ボタンの押下(タイミングT907)により、ユーザ情報登録モードに移行する(タイミングT908)。
【0097】
ユーザによってカードリーダ300にICカードがかざされると、カードリーダ300は、ICカードからユーザ情報を読み取る(タイミングT909)。
【0098】
制御ユニット200のカードリーダ制御部208は、カードリーダ300からユーザ情報を取得すると(タイミングT910)、要求記憶部212のユーザ情報登録要求を参照し、登録先識別情報にて指定された登録先のクライアントPC100に対してユーザ情報を送信する(タイミングT911)。
【0099】
クライアントPC100は、制御ユニット200から送信されたユーザ情報を受信し、ユーザ情報記憶部108に登録(記憶)する(タイミングT912)。
【0100】
ユーザ情報の送信を完了した制御ユニット200は、要求記憶部212のユーザ情報登録要求を削除し(タイミングT913)、ユーザ情報登録モードをサービス実行モードに変更する(タイミングT914)。
【0101】
上述したように、実施例1のユーザ情報登録システムによれば、モード切替のために専用カードなど特別の資材を用意することなく、通常の機能(サービス)の実行に用いるIDカードだけで、ネットワークに接続された機器にユーザ情報を登録することができる。
【0102】
また、実施例1のユーザ情報登録システムによれば、ネットワークに接続された複数の機器の中からユーザ情報の登録先を任意に選択することができる。
【0103】
なお、実施例1では、ユーザ情報登録要求におけるユーザ情報の登録先(送信先)を図3のように1つのクライアントPC100として説明したが、図10に示すようにユーザ情報の登録先(送信先)に複数のクライアントPC100の識別情報を設定することで、制御ユニット200は、ユーザ情報登録要求で登録先(送信先)に指定された複数のクライアントPC100に対して、ユーザ情報を送信してもよい。また、ユーザ情報登録要求の送信元とは異なるクライアントPC100を、ユーザ情報の登録先として指定することもできる。
【実施例2】
【0104】
実施例2に係る実施の形態を説明する。
【0105】
<6.認証情報を併用したユーザ情報の登録>
前述の実施例1では、モード切替ボタンの押下操作によって、ユーザ情報登録モードに切り替わると説明した。
【0106】
これに対して、実施例2では、モード切替ボタンの押下操作と、認証情報の照合処理を組み合わせることで、より安全にユーザ情報登録モードに移行する実施例について説明する。
【0107】
なお、図1、図2、図4、図5、および図7を用いて説明した実施例1の構成は、実施例2でも同様に適用可能であるので、詳細な説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0108】
<6−1.クライアントPC100におけるユーザ情報登録要求の送信>
図11は、クライアントPC100が認証情報を設定したユーザ情報登録要求を作成し、制御ユニット200に対して送信する処理について説明するフローチャートである。
【0109】
クライアントPC100のユーザは、入力部102を操作して登録要求作成部109を起動する。これにより、図11のフローが開始される。
【0110】
なお、ステップS1101〜ステップS1102については、図5のステップS501〜ステップS502と同様であるため、S1103から説明する。
【0111】
ユーザが制御ユニット200の選択を終了すると(ステップS1102でYes)、入力部102を介して、当該選択した制御ユニット200をユーザ情報登録モードに切り替える際に必要な認証情報を設定する(ステップS1103)。ここで設定する認証情報は、1回限り有効な認証情報、いわゆるワンタイムパスワードであることが望ましい。所定桁数の英数字の組み合わせの他、ICカードをカードリーダ300にかざす回数やその間隔、かざし続ける時間などであってもよい。
【0112】
ユーザが入力部102を介して、認証情報の設定後(ステップS1103)、選択された制御ユニット200にユーザ情報登録要求を送信する(ステップS1104)。
【0113】
ユーザ情報登録要求の一例を図12に示す。この例示では、ユーザ情報の登録先(送信先)識別情報(例:クライアントPC100のIPアドレス)、および、認証情報が記述されている。
【0114】
また、上記では認証情報をユーザが入力部202を介して設定すると説明したが、これに限定されず、クライアントPC100に認証情報作成部(不図示)を設け、この認証情報作成部が動的に生成するようにしてもよい。
【0115】
<6−2.ユーザ情報登録要求の受信とユーザ情報登録モードへの移行>
続いて、制御ユニット200においてユーザ情報登録要求を受信し、その後、ユーザ情報登録モードへ移行するまでの処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0116】
モード切替制御部210は、クライアントPC100から送信されるユーザ情報登録要求を受信可能な状態で待機する(ステップS1301)。そして、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を受信した場合(ステップS1301でYes)、受信したユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶し(ステップS1302)、次に、当該ユーザ情報登録要求に含まれる認証情報の設定(登録)を行う(ステップS1303)。また、ここで、クライアントPC100に対して、ユーザ情報登録要求を受け付けた旨を通知する。なお、実施例1とは異なり、要求記憶部212に他のユーザ情報登録要求を記憶している場合であっても、複数のユーザ情報登録要求を重複して記憶可能である。
【0117】
クライアントPC100からユーザ情報送信要求を送信し、制御ユニット200からユーザ情報登録要求を受け付けた旨の通知を受け取ったユーザは、この後、該当の制御ユニット200がある場所まで移動し、該当の制御ユニット200の動作モードをユーザ情報登録モードに切り替える操作を行なう。
【0118】
入力部202が操作されることによって、ユーザ情報登録モードへの変更要求があった場合(ステップS1304でYes)、次に、表示部203に認証情報の入力を促す表示を行い、ユーザに入力部202を介して認証情報を入力させる(ステップS1305)。入力された認証情報が要求記憶部212に記憶された認証情報と一致しない場合(ステップS1306でNo)、一定時間が経過するまで(ステップS1308でNo)、ステップS1305に戻り、表示部203を介して再度、パスワードの入力を促す。
【0119】
入力されたパスワードが要求記憶部212に記憶された認証情報と一致する場合(ステップS1306でYes)、制御ユニットの動作モードをサービス実行モードからユーザ情報登録モードに変更する(ステップS1307)。ここで、ユーザ情報登録モードへの変更要求を行なう入力部202の操作とは、例えば、モード切替ボタンの押下操作である。
【0120】
一方、ステップ1304において、入力部202を介してユーザ情報登録モードへの変更要求がない場合(ステップS1304でNo)には、一定時間が経過するまで(ステップS1309でNo)または、ユーザ情報登録要求の削除要求を受信するまで(ステップS1311でNo)、ステップS1304に戻り処理を継続する。一定時間が経過した場合(ステップS1309でYes)、あるいは、クライアントPC100からユーザ情報登録要求の削除要求を受信した場合には(ステップS1311でYes)、要求記憶部212に記憶されているユーザ情報登録要求を削除する(ステップS1310)。
【0121】
なお、上記では、クライアントPC100から受信するユーザ情報登録要求に認証情報が含まれるものとして説明したが、これに限らず、制御ユニット200に認証情報作成部(不図示)を設け、当該認証情報作成部で認証情報を作成し、通信部205およびネットワーク400を介してクライアントPC100へ送信することでユーザに認証情報を通知するようにしてもよい。
【0122】
<6−3.ユーザ情報登録モードにおけるユーザ情報の取得と送信>
次に、制御ユニット200が、ユーザ情報登録モードにおいてユーザ情報を取得し、所定の登録先へユーザ情報を送信するまでの処理であるが、実施例1で説明した図7と同様であるため、説明を省略する。
【0123】
<7.ユーザ情報登録時のシーケンス2>
図14は、実施例2にかかるユーザ情報登録システムにおけるユーザ情報の登録過程を示したシーケンス図である。
【0124】
なお、図14のシーケンスでは、認証情報をクライアントPC100で設定する場合を示している。
【0125】
クライアントPC100は、制御ユニット200の存在を確認するコマンドをネットワーク上の制御ユニット200に送信(ブロードキャスト)する(タイミングT1401)。
【0126】
制御ユニット200は、クライアントPC100から受信した存在を確認するコマンドに対する応答して、存在を示すコマンドをクライアントPC100に送信する(タイミングT1402)。
【0127】
クライアントPC100は、応答のあった制御ユニット200の情報をデバイス情報記憶部107に登録(反映)する。
ここまでが、ユーザ情報登録システムにおいて、ユーザ情報を登録するための準備段階である。
【0128】
制御ユニット200は、電源投入時以降、接続ケーブル600で接続されたカードリーダ300のポーリングを行い、ユーザ情報の読み取りを監視する(タイミングT1403)。
【0129】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、デバイス情報記憶部107に記憶された制御ユニット200の中からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200を選択する(タイミングT1404)。
【0130】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、認証情報を設定する(タイミングT1405)。
【0131】
クライアントPC100は、設定された認証情報を含むユーザ情報登録要求を制御ユニット200に送信する(タイミングT1406)。
【0132】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求を受信すると、そのユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶する(タイミングT1407)。
【0133】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求に含まれる認証情報をメモリ204に一時記憶する(タイミングT1408)。
【0134】
制御ユニット200は、入力部202のモード変更ボタンが押下されると(タイミングT1409)、ユーザに対して認証情報の入力を促し、ユーザによって、認証情報が入力されると(タイミングT1410)、その認証情報とメモリ204に一時記憶した認証情報とを照合する(タイミングT1411)。両者が一致し、認証情報の認証に成功すると、ユーザ情報登録モードに移行する(タイミングT1412)。
【0135】
ユーザによってカードリーダ300にICカードがかざされると、カードリーダ300は、ICカードからユーザ情報を読み取る(タイミングT1413)。
【0136】
制御ユニット200は、カードリーダ300からユーザ情報を取得する(タイミングT1414)と、要求記憶部212のユーザ情報登録要求を参照し、登録先識別情報にて指定された登録先のクライアントPC100に対してユーザ情報を送信する(タイミングT1415)。
【0137】
これ以降の処理、すなわち、タイミングT1416〜タイミングT1418については、図9のタイミングT912〜タイミングT914と同様であるため、説明を省略する。以上で、ユーザ情報登録システムにおける認証情報を用いたユーザ情報の登録が終了する。
【0138】
なお、上述した図14のシーケンスにおいて、認証情報をクライアントPC100で設定する場合について説明したが、認証情報を制御ユニット200で生成して、クライアントPC100に通知するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0139】
上述したように、実施例2のユーザ情報登録システムでは、モード切替ボタンの押下操作と、認証情報の照合処理を組み合わせることで、より安全にユーザ情報登録モードに移行するので、ユーザ情報の登録要求を行ったユーザのユーザ情報を安全に登録先として指定されたクライアントPC100に登録することができる。
【実施例3】
【0140】
実施例3に係る実施の形態を説明する。
【0141】
<8.複数の制御ユニット200にユーザ情報登録要求を送信>
前述の実施例1および実施例2では、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200が1台である場合を説明した。
【0142】
これに対して、実施例3では、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200が複数台である場合を説明する。
【0143】
なお、実施例1および実施例2と共通する構成については、説明を省略し、本実施例特有の構成のみをシーケンス図を用いて説明する。
【0144】
<9.ユーザ情報登録時のシーケンス3>
図15は、実施例3にかかるユーザ情報登録システムにおけるユーザ情報の登録過程を示したシーケンス図である。
【0145】
クライアントPC100は、制御ユニット200の存在を確認するコマンドをネットワーク上の制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)に送信(ブロードキャスト)する(タイミングT1501)。
【0146】
制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)は、クライアント100から受信した存在を確認するコマンドに応答して、存在を示すコマンドをクライアントPC100にそれぞれ送信する。このとき、クライアントPC100では、応答のあった制御ユニット200の情報をデバイス情報記憶部107に登録(反映)する(タイミングT1502)。
【0147】
各制御ユニット200は、電源投入時以降、接続ケーブル600で接続されたカードリーダ300のポーリングを行い、ユーザ情報の読み取りを監視する(タイミングT1503)。
【0148】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、デバイス情報記憶部107に記憶された制御ユニット200の中からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)を選択する(タイミングT1504)。
【0149】
クライアントPC100は、ユーザ情報登録要求を選択した制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)にそれぞれ送信する(タイミングT1505)。
【0150】
制御ユニットa200A、制御ユニットb200Bは、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求を受信し、要求記憶部212に記憶する(タイミングT1506)。
【0151】
制御ユニットa200Aは、入力部202のモード変更ボタンの押下(タイミングT1507)により、ユーザ情報登録モードに移行する(タイミングT1508)。
【0152】
これ以降、タイミングT1509〜タイミングT1514の処理内容については、図9のタイミングT909〜タイミングT914と同一であるため、説明を省略し、タイミングT1515から説明を継続する。
【0153】
クライアントPC100はユーザ情報を受信・登録後、ユーザ情報登録要求を送信した制御ユニット200のうち、実際にはユーザ情報登録処理が実行されなかった制御ユニットb200Bを特定し(タイミングT1515)、制御ユニットb200Bに対してユーザ情報登録要求の削除要求を送信する(タイミングT1516)。
【0154】
制御ユニットb200Bは、クライアントPC100からユーザ情報登録要求の削除要求を受信すると、要求記憶部212に記憶される該当のユーザ情報登録要求を削除する(タイミングT1517)。
【0155】
なお、クライアントPC100において、選択した制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求を送信すると説明したが、これに限定されず、ネットワーク上の全ての制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求を送信(ブロードキャスト)してもよい。
【0156】
また、クライアントPC100において、ユーザ情報を受信・登録後、実際にはユーザ情報登録処理が実行されなかった制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求の削除要求を送信すると説明したが、これに限定されず、ネットワーク上の全ての制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求の削除要求を送信(ブロードキャスト)してもよい。さらに、ユーザ情報登録処理が実行されユーザ情報を送信してきた制御ユニット200を除くネットワーク上の全ての制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求の削除要求を送信(ブロードキャスト)してもよい。
【0157】
上述したように、実施例3のユーザ情報登録システムでは、複数の制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求を送信し、ユーザは、任意のカードリーダ300にICカードをかざすことでユーザ情報を登録することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【実施例4】
【0158】
実施例4に係る実施の形態を説明する。
【0159】
<10.ユーザ情報登録後のサービスの連続実行>
前述の実施例1〜実施例3では、ユーザ情報登録モードに切り替わった制御ユニット200が、カードリーダ300でICカードから読み取ったユーザ情報を、登録先に指定されたネットワーク上のクライアントPC100に登録する実施例について説明した。
【0160】
これに対して、実施例4では、クライアントPC100からのユーザ情報登録要求の他に、プリントやスキャンなどのサービスをデバイス400で実行する要求(サービス実行エントリー)が制御ユニット200に登録されている場合、クライアントPC100にユーザ情報を登録するとともに、デバイス400で所定のサービスをあわせて実行する例について説明する。
【0161】
なお、本実施例では、デバイス400をプリンタとし、デバイス400で実行するサービスをプリントサービスとして説明する。また、デバイス400は、接続ケーブル600を介して制御ユニット200に接続されるものとして説明する。
【0162】
<11.ユーザ情報登録時のシーケンス4>
図16は、実施例4にかかるクライアントPC100においてユーザ情報を登録し、さらに、デバイス400でプリントを行うときの過程を示したシーケンス図である。
【0163】
タイミングT1601〜タイミングT1604の処理内容については、図9のタイミングT901〜タイミングT904と同様であるため、説明を省略し、タイミングT1605から説明を開始する。
【0164】
クライアントPC100のアプリケーション(不図示)からプリントを実行し(タイミングT1605)、命令・データ作成機能部110のデバイスドライバ(プリンタドライバ)を用いて、印刷ジョブを生成し、メモリ104に一時記憶する(タイミングT1606)。
【0165】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、認証情報を設定する(タイミングT1607)。
【0166】
クライアントPC100は、設定された認証情報を含むユーザ情報登録要求を制御ユニット200に送信する(タイミングT1608)。
【0167】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求を受信すると、そのユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶する(タイミングT1609)。
【0168】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求に含まれる認証情報をメモリ204に一時記憶する(タイミングT1610)。
【0169】
クライアントPC100は、メモリ104に一時記憶した印刷ジョブの出力を要求する印刷エントリーを制御ユニット200に送信する(タイミングT1611)。なお、この印刷エントリーは、ユーザ情報登録要求と同時に送信してもよいし、ユーザ情報登録要求よりも前に送信してもよいものとする。
【0170】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信された印刷エントリーを受信し、要求記憶部212に登録する(タイミングT1612)。なお、この印刷エントリーには、サービスの実行対象となるデバイス400を特定する情報と、送信元を特定する情報が含まれる。
【0171】
制御ユニット200は、入力部202のモード変更ボタンが押下されると(タイミングT1613)、ユーザに対して認証情報の入力を促し、ユーザによって、認証情報が入力されると(タイミングT1614)、その認証情報とメモリ204に一時記憶した認証情報とを照合する(タイミングT1615)。両者が一致し、認証情報の認証に成功すると、ユーザ情報登録モードに移行する(タイミングT1616)。
【0172】
ユーザによってカードリーダ300にICカードがかざされると、カードリーダ300は、ICカードからユーザ情報を読み取る(タイミングT1617)。
【0173】
制御ユニット200は、カードリーダ300からユーザ情報を取得する(タイミングT1618)と、要求記憶部212のユーザ情報登録要求を参照し、登録先(送信先)識別情報にて指定された送信先に対してユーザ情報を送信する(タイミングT1619)。
【0174】
クライアントPC100は、制御ユニット200から送信されたユーザ情報を受信し、ユーザ情報記憶部108に登録(記憶)する(タイミングT1620)。
【0175】
制御ユニット200は、ユーザ情報の送信後、サービス実行制御部211が、ユーザ情報の送信を終えたばかりのユーザ情報登録要求の送信元と、要求記憶部212に記憶している印刷エントリーの送信元を照合し、両者が一致する印刷エントリーがあれば、その送信元であるクライアントPC100に対して印刷ジョブ送信要求を通知する(タイミングT1621)。
【0176】
印刷エントリーの送信元であるクライアントPC100は、制御ユニット200からの印刷ジョブ送信要求の受信に応じて、メモリ104に一時格納してある印刷ジョブをデバイス400に送信する(タイミングT1622)。
【0177】
デバイス400は、クライアントPC100から受信した印刷ジョブを印刷する(タイミングT1623)。
【0178】
これ以降の処理、すなわち、タイミングT1624〜タイミングT1625については、図9のタイミングT913〜タイミングT914と同様であるため、説明を省略する。以上により、ユーザ情報登録処理(ユーザ情報登録モード)の終了時に、ユーザ情報登録要求と同じ送信元からエントリーされた所定のサービスを実行することができる。
【0179】
なお、制御ユニット200は、ユーザ情報の送信後、ジョブ送信要求を送信すると説明したが、これに限定されず、ジョブ送信要求を送信後、ユーザ情報を送信してもよいし、ユーザ情報とジョブ送信要求を同時に送信してもよい。
【0180】
上述したように、実施例4のユーザ情報登録システムでは、制御ユニット200にユーザ情報登録要求の送信元クライアントPC100から送信されたサービス実行エントリーが登録されている場合、該当の制御ユニット200に対応付けられたカードリーダ300にICカードを1回かざすだけで、ユーザ情報登録要求の登録先(送信先)識別情報で指定されたクライアントPC100にユーザ情報を登録でき、さらに、デバイス400でサービスの実行処理を行うことができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0181】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
【0182】
本システムで、クライアントPC100のユーザ情報記憶部108に記憶されたユーザ情報は、プリントやスキャンなどのサービスを実行する際の認証に利用されると説明したが、特定のデバイス400でプリントやスキャンなどの入出力処理を実行させるだけでなく、カードゲートシステム(電子錠の開錠・施錠)に用いることも可能である。
【0183】
また、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して処理を実行することによっても達成することができる。
【0184】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0185】
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現されるように構成しても良い。
【0186】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれたあと、このプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を実行し、その処理に応じて上述した実施形態が実現される場合も含んでいる。
【0187】
なお、プログラムコードを供給するため、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CDやDVDに代表される光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等の記憶媒体を用いることができる。または、プログラムコードは、ネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【符号の説明】
【0188】
100A、100B:クライアントPC
101:CPU
102:入力部
103:表示部
104:メモリ
105:通信部
106:外部記憶部
107:デバイス情報記憶部
108:ユーザ情報記憶部
109:登録要求作成部
110:命令・データ作成機能部
111:内部バス
200A,200B:制御ユニット
201:CPU
202:入力部
203:表示部
204:メモリ
205:通信部
206:ローカルI/F
207:外部記憶部
208:カードリーダ制御部
209:ユーザ情報送信部
210:モード切替制御部
211:サービス実行制御部
212:要求記憶部
213:内部バス
300A,300B:カードリーダ
400:デバイス
500:ネットワーク
600:接続ケーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続された機器にユーザ情報を登録するための情報処理装置、ユーザ情報登録方法、およびユーザ情報登録システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ICカードに記録されたカードIDやユーザIDなどの情報(以下、ユーザ情報)を利用して認証を行い、認証に成功した場合にのみ、ネットワークを介して接続されたデバイスを用いてプリントやスキャンなどのサービスの実行を許可するセキュリティシステムが普及してきている。
【0003】
このようなセキュリティシステムにおいて、サービスを実行させるためには、予めユーザ情報をシステム上の機器に登録しておく必要がある。
【0004】
ユーザ情報を登録するには、ICカードに記憶されたユーザ情報を読み取るためのカードリーダを、システム上の機器一台一台に接続する方法が一般的であるが、機器の台数が増えるにつれて必要とされるカードリーダの台数も増えてしまい、システムを構築・維持するためのコスト負担が大きかった。
【0005】
このような問題に対処すべく、システム上の機器一台一台にカードリーダを接続することなく、ネットワークを介して接続された機器にユーザ情報を登録するシステムが提案されている。
【0006】
例えば、任意の防犯用操作機を登録用モードに切り替えた後、防犯用操作機に接続されたカードリーダにカードを挿入することで、防犯用操作機が、カードリーダで読み取ったIDデータをホストコンピュータに伝送し、受信したIDデータをホストコンピュータに登録するカードゲートシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−209629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1のカードゲートシステムは、防犯用操作機に接続されたカードリーダに動作モード切替用のカードを挿入することで防犯用操作機を登録用モードに切り替え、その後、新たに登録するIDデータを記録したカードを挿入し、そのカードから読み取ったIDデータをホストコンピュータに送信するものである。このため、電子錠の開錠・施錠といった通常の機能(サービス)の実行に用いるカードの他に、登録用モードに切り替えるための専用カードを用意する必要があり、ユーザにとって利便性に優れたものではなかった。
【0009】
また、特許文献1のカードゲートシステムは、IDデータの登録先が予め定められたホストコンピュータに決まっているため、IDデータの登録先を任意に選択することはできなかった。
【0010】
上記の課題に鑑みて、本発明は、モード切替のために専用カードなど特別の資材を用意することなく、簡単な操作で、ネットワークに接続された機器にユーザ情報を登録することができる情報処理装置、ユーザ情報登録方法、およびユーザ情報登録システムを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、ネットワークに接続された複数の機器の中からユーザ情報の登録先を任意に選択することができる情報処理装置、ユーザ情報登録方法、およびユーザ情報登録システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の情報処理装置は、ユーザ情報登録モードとサービス実行モードを備える情報処理装置であって、ユーザ情報を入力する入力手段と、ユーザ情報登録要求を受信する受信手段と、前記ユーザ情報登録モードと前記サービス実行モードを切り替えるモード切替手段と、前記ユーザ情報を送信する送信手段と、を備え、前記モード切替手段によってユーザ情報登録モードに切り替えられた場合、前記入力手段によって入力された前記ユーザ情報を、前記送信手段によって所定の登録先へ送信することを特徴とする。
【0013】
また、上記の課題を解決するために、請求項10に記載のユーザ情報登録方法は、ユーザ情報登録要求を受信する要求受信ステップと、前記ユーザ情報登録モードに切り替えるモード切替ステップと、ユーザ情報を入力する入力ステップと、前記入力ステップによって入力された前記ユーザ情報を所定の登録先へ送信する送信ステップと、を有することを特徴とする。
【0014】
また、上記の課題を解決するために、請求項19に記載のユーザ情報登録システムは、クライアントと情報処理装置がネットワークを介して接続されたユーザ情報登録システムであって、前記クライアントは、前記ユーザ情報登録要求を送信する送信手段と、前記ユーザ情報を受信するユーザ情報受信手段と、前記ユーザ情報受信手段で受信した前記ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、を備え、前記情報処理装置は、ユーザ情報を入力する入力手段と、ユーザ情報登録要求を受信する受信手段と、前記ユーザ情報登録モードと前記サービス実行モードを切り替えるモード切替手段と、前記ユーザ情報を送信する送信手段と、を備え、前記モード切替手段によってユーザ情報登録モードに切り替えられた場合、前記入力手段によって入力された前記ユーザ情報を、前記送信手段によって所定の登録先へ送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、モード切替のために専用カードなど特別の資材を用意することなく、簡単な操作で、ネットワークに接続された機器にユーザ情報を登録することができる。
【0016】
また、本発明によれば、ネットワークに接続された複数の機器の中からユーザ情報の登録先を任意に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係るユーザ情報登録システムの概略構成を示す図である。
【図2】図1に示したクライアントPC100の内部構成を例示するブロック図である。
【図3】ユーザ情報登録要求の一例を示した図である。
【図4】図1に示した制御ユニット200の内部構成を例示するブロック図である。
【図5】実施例1に係るクライアントPC100において、ユーザ情報登録要求を送信する処理について説明するフローチャートである。
【図6】実施例1に係る制御ユニット200において、ユーザ情報登録要求を受信し、動作モードを変更するまでの処理について説明するフローチャートである。
【図7】実施例1に係る制御ユニット200において、ユーザ情報を送信するまでの処理について説明するフローチャートである。
【図8】クライアントPC100において、ユーザ情報を登録する処理について説明するフローチャートである。
【図9】実施例1に係るクライアントPC100においてユーザ情報を登録するときの過程を示したシーケンス図である。
【図10】ユーザ情報の送信先を複数含むユーザ情報登録要求の一例を示した図である。
【図11】実施例2に係るクライアントPC100において、認証情報を設定したユーザ情報登録要求を送信する処理について説明するフローチャートである。
【図12】実施例2に係るユーザ情報登録要求の一例を示した図である。
【図13】実施例2に係る制御ユニット200において、ユーザ情報登録要求を受信し、動作モードを変更するまでの処理について説明するフローチャートである。
【図14】実施例2に係るクライアントPC100において、ユーザ情報を登録するときの過程を示したシーケンス図である。
【図15】実施例3に係るクライアントPC100において、ユーザ情報を登録するときの過程を示したシーケンス図である。
【図16】実施例4に係るクライアントPC100において、ユーザ情報を登録し、その後デバイスにおいてサービス実行処理を行うときの過程を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0019】
<1.ユーザ情報登録システムの構成>
図1は、本発明のユーザ情報登録システムの概略構成である。ユーザ情報登録システムは、クライアントPC100(クライアントPCa100A、クライアントPCb100B)、制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)、カードリーダ300(カードリーダa300A、カードリーダb300B)、デバイス400(デバイスa400A、デバイスb400B)で構成される。
【0020】
このユーザ情報登録システムでは、制御ユニット200とカードリーダ300をUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394などのインターフェースに準拠した接続ケーブル600で接続する。また、クライアントPC100(クライアントPCa100A、クライアントPCb100B)、制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)は、有線または無線のネットワーク500で接続する。デバイス400は、有線または無線のネットワーク500で接続するか、接続ケーブル600で制御ユニット200と接続する。
【0021】
なお、図1に示すユーザ情報登録システムでは、制御ユニット200、カードリーダ300、デバイス400をそれぞれ別体の装置で構成しているが、この構成に限定されるものではない。例えば、カードリーダ300を制御ユニット200のケーシング内に収まるように一体構造としても良い。また、デバイス400に制御ユニット200及びカードリーダ300を内蔵させる構成としても良い。
【0022】
次に、図1のユーザ情報登録システムを構成する各装置について順次説明する。
【0023】
まず、クライアントPC100について説明する。クライアントPC100は、例えば、パーソナルコンピュータのような装置であり、ネットワーク500を介して制御ユニット200、デバイス400と通信可能な構成となっている。
【0024】
制御ユニット200は、ネットワーク500と接続し、クライアントPC100やデバイス400と通信することが可能な構成となっている。また、接続ケーブル600と接続し、カードリーダ300と情報の授受が可能な構成となっている。
【0025】
カードリーダ300は、接続ケーブル600を介して制御ユニット200に接続されるものであり、ICカードに記録されたカードIDやユーザIDなどのユーザ情報を取得する機能を備える。なお、カードリーダ300は、制御ユニット200に内蔵されるように構成しても良い。
【0026】
本実施例では、ICカードをカードリーダ300に近づける(かざす)と、両者の間で通信する非接触ICカードの技術を用いて説明する。例えば、この非接触ICカード技術としてFeliCa(登録商標)がある。なお、この技術に限定されるものではなく、国際標準規格として制定されている密着型(ISO/IEC10536;通信距離2mm以下)や近接型(ISO/IEC14443;通信距離10cm以下)など他の非接触方式、又は、接触方式(ISO/IEC7816など)を利用した技術であっても良い。カードリーダ300を介さず、ICカードと制御ユニット200を直接接続して情報の授受を行う形態にすることも可能である。
【0027】
デバイス400は、ネットワーク500との接続機能を備え、クライアントPC100や制御ユニット200からネットワーク500を介して、命令(制御コマンド)やデータ(印刷ジョブ等)を受信し、自身が備えるサービス(プリント、スキャン、ファックスなど)を実行する機能を備えた周辺装置である。
【0028】
デバイス400は、プリント機能やスキャン機能などの単機能のみを備える単機能周辺装置(SFP:Single Function Peripheral)に限らず、プリント機能、スキャン機能、及びコピー機能などの複数の機能を備えた多機能周辺機器(MFP:Multi Function Peripheral)であってもよい。また、ネットワーク500との接続機能を備えない周辺機器であっても、ネットワーク500との接続機能を備えた機能拡張機器を接続することで、両者の組み合わせによりデバイス400を構成するようにしてもよい。
【0029】
以下、クライアントPC100、制御ユニット200の詳細について順に説明する。
【0030】
<2.クライアントPC100の構成>
図2は、クライアントPC100のハードウェア構成およびソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
クライアントPC100は、CPU101、入力部102、表示部103、メモリ104、通信部105、外部記憶部106などから構成されており、これらが内部バス111で接続される。
【0032】
CPU101は、中央処理制御部であり、メモリ104や外部記憶部106に格納された所定のプログラムを実行することによってクライアントPC100を全体的に制御する。
【0033】
入力部102は、各種入力、指示操作などを行なうための操作部であり、キーボードやマウスなどで構成される。
【0034】
表示部103は、各種画面などを表示するディスプレイであり、クライアントPC100に内蔵もしくは外部接続される。
【0035】
メモリ104は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)で構成される記憶領域であり、所定のプログラムやデータを格納する。
【0036】
通信部105は、Ethernet(登録商標)のような有線ネットワーク、若しくは、IEEE802.11aやIEEE802.11gのような無線ネットワークなど、ネットワーク500に対応したネットワークパケットによる送受信や通信制御を行うためのインターフェースである。
【0037】
外部記憶部106は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム(ともに不図示)に加え、デバイス情報記憶部107、ユーザ情報記憶部108、登録要求作成部109、命令・データ作成機能部110などの各種ソフトウェアプログラムや各種データを記憶する。
【0038】
外部記憶部106に記憶されたこれらのソフトウェアプログラムやデータは、CPU101の制御に従い、メモリ104上に読み出されて実行される。
【0039】
では、本発明特有のソフトウェア機能部であるデバイス情報記憶部107、ユーザ情報記憶部108、登録要求作成部109、命令・データ作成機能部110の詳細について順に説明する。
【0040】
デバイス情報記憶部107は、ユーザ情報登録システムに接続されている制御ユニット200やデバイス400の情報を記憶する機能部である。
【0041】
ユーザ情報登録システムに新しく接続された制御ユニット200やデバイス400を発見した場合に、当該制御ユニット200や当該デバイス400をデバイス情報記憶部107に新規登録する。一方、ユーザ情報登録システムから外され、存在しなくなった制御ユニット200やデバイス400については、当該制御ユニット200や当該デバイス400に関する情報をデバイス登録記憶部107から削除する。
【0042】
ユーザ情報記憶部108は、制御ユニット200から取得したユーザ情報を記憶する機能部である。ユーザ情報記憶部108に記憶されたユーザ情報は、本システムでプリントやスキャンなどのサービスを実行する際の認証に利用される。具体的には、クライアントPC100から制御ユニット200に対して送信されるサービス実行要求には、ユーザ情報記憶部108に記憶されたユーザ情報が含まれる。制御ユニット200は、カードリーダ300にかざされたICカードから読み取ったユーザ情報と、サービス実行要求に含まれるユーザ情報の認証を行い、認証に成功した場合にのみ、制御ユニット200に対応付けられたデバイス400に対して、サービスの実行を許可し、デバイス400でサービスが実行される。
【0043】
登録要求作成部109は、制御ユニット200に対して送信するユーザ情報登録要求、送信済みのユーザ情報登録要求の削除要求を作成する機能部である。
【0044】
ユーザ情報登録要求の一例を図3に示す。ユーザ情報登録要求は、ユーザ情報の登録先(送信先)識別情報(例:クライアントPC100のIPアドレス)が記述されている。
【0045】
なお、ユーザ情報の登録先識別情報としてクライアントPC100のIPアドレスを例示したが、これに限定されず、クライアントPC100のMACアドレスや装置名などでもよい。さらに、これらの情報を組み合わせたものであってもよい。
【0046】
命令・データ記憶部110は、ネットワーク共有されるデバイス400の種類やメーカー、機種などによって異なるデバイスドライバを1つ以上備える機能部である。デバイスドライバは、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラムからの指令に基づいて、デバイス400に対する命令(制御コマンドやサービスのエントリーなど)やデータ(印刷ジョブなど)の作成処理を行う。
【0047】
<3.制御ユニット200の構成>
図4は、制御ユニット200のハードウェア構成及びソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0048】
制御ユニット200は、CPU201、入力部202、表示部203、メモリ204、通信部205、ローカルI/F206、外部記憶部207などから構成され、これらが内部バス215で接続される。
【0049】
CPU201、入力部202、表示部203、メモリ204、通信部205、および、内部バス215については、前述したクライアントPC100における構成と同一であるため詳細な説明を省略する。
【0050】
ローカルI/F206は、例えば、USB(Universal Serial Bus)仕様に準拠した入出力インターフェースであって、カードリーダ300との接続などに利用される。
【0051】
外部記憶部207は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム(ともに不図示)に加え、カードリーダ制御部208、ユーザ情報送信部209、モード切替制御部210、サービス実行制御部211、要求記憶部212などの各種ソフトウェアプログラムや各種データを記憶する。
【0052】
外部記憶部207に記憶されたこれらのソフトウェアプログラムやデータは、CPU201の制御に従い、メモリ204上に読み出されて実行される。
【0053】
では、本発明特有のソフトウェア機能部であるカードリーダ制御部208、ユーザ情報送信部209、モード切替制御部210、サービス実行制御部211、要求記憶部212の詳細について順に説明する。
【0054】
カードリーダ制御部208は、内部にカードリーダドライバを備え、ローカルI/F206に接続ケーブルを介して接続されたカードリーダ300を一定間隔で監視(ポーリング)し、ICカードを検知すると、カードリーダドライバを使ってユーザ情報の読み取りを行なう機能部である。
【0055】
ユーザ情報送信部209は、カードリーダ制御部208で読み取ったユーザ情報を、通信部205を介してユーザ情報登録要求の登録先(送信先)識別情報で指定された送信先へ送信する機能部である。
【0056】
モード切替制御部210は、制御ユニット200の動作モードを制御する機能部である。入力部202を介して動作モードの切替要求がある場合、動作モードをデバイス400が備える各種サービスを実行させるモード(サービス実行モード)からユーザ情報登録モードに、または、サービス実行モードからユーザ情報登録モードに変更する。さらに、動作モードの切替可否を判断するための認証処理を行う。
【0057】
サービス実行制御部211は、クライアントPC100から送信され、要求記憶部212に記憶されたサービス実行要求(サービスのエントリー)に基づいて、デバイス400におけるサービスの実行を制御する機能を備える機能部である。サービス実行の可否を判断するための認証処理を行い、認証に成功した場合、該当するデバイス400にサービスを実行させる。
【0058】
要求記憶部212は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求やサービス実行要求(サービスのエントリー)などを記憶する機能部である。
【0059】
このような各装置により構成される本発明のユーザ情報登録システムでは、クライアントPC100から制御ユニット200にユーザ情報登録要求を送信する。ユーザは、この後、該当の制御ユニット200と、その制御ユニット200に対応付けられたカードリーダ300がある場所まで移動し、該当の制御ユニット200をユーザ情報登録モードに切り替えて、カードリーダ300にユーザ情報を読み取らせる。そして、カードリーダ300で読み取られたユーザ情報を制御ユニット200が取得し、クライアントPC100に送信する。クライアントPC100が、ユーザ情報を受信して、登録することでユーザ情報の登録が完了する。
【0060】
<4.ユーザ情報登録システムにおけるユーザ情報の登録>
次に、前述のユーザ情報登録システムにおいて、ユーザ情報を登録するときの具体例について説明する。
【0061】
<4−1.ユーザ情報登録要求の送信>
ユーザは、まずはじめに、クライアントPC100からカードリーダ300に対応付けられた制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求を送信する必要がある。図5は、クライアントPC100でユーザ情報登録要求を作成し、制御ユニット200に対して送信する処理について説明するフローチャートである。
【0062】
クライアントPC100のユーザは、入力部102を操作して登録要求作成部109を起動する。これにより、図5のフローが開始される。
【0063】
まず、登録要求作成部109は、ユーザが、ユーザ情報登録要求を送信する宛先の制御ユニット200を選択するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)画面を表示部103に表示する。
【0064】
このGUI画面には、デバイス情報記憶部107に記憶された制御ユニット200の一覧が表示される。ユーザは、入力部102を操作して、表示部103に表示された制御ユニット200の一覧の中からユーザ情報登録要求を送信する宛先の制御ユニット200を選択する(ステップS501)。
【0065】
ユーザは、続けて複数の制御ユニット200を選択する場合には(ステップS502でNo)、ステップS501に戻り、選択処理を繰り返す。
【0066】
一方、ユーザが制御ユニット200の選択を終了すると(ステップS502でYes)、ステップS501の選択結果に基づいて、選択された制御ユニット200にユーザ情報登録要求を送信する(ステップS503)。
【0067】
なお、上述のGUI画面を用いて、表示された制御ユニット200の一覧の中からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200を選択する方法以外にも、テキストエディタで直接、ユーザ情報の登録先(送信先)情報を記述する方法でユーザ情報登録要求を生成してもよい。さらには、特定の制御ユニット200を選択せず、ネットワーク200上に接続されたすべての制御ユニット200に対してユーザ情報登録要求をブロードキャストしてもよい。
【0068】
また、クライアントPC100は、ユーザ情報登録要求の送信以外にも、制御ユニット200に送信済みのユーザ情報登録要求を削除するユーザ情報登録要求の削除要求を送信することもできる。
【0069】
<4−2.ユーザ情報登録要求の受信とユーザ情報登録モードへの移行>
続いて、制御ユニット200においてユーザ情報登録要求を受信し、その後、ユーザ情報登録モードへ移行するまでの処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0070】
モード切替制御部210は、クライアントPC100から送信されるユーザ情報登録要求を受信可能な状態で待機する(ステップS601)。そして、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を受信した場合(ステップS601でYes)、制御ユニット200の要求記憶部212に他のユーザ情報登録要求を記憶しているかを確認する(ステップS602)。
【0071】
モード切替制御部210は、要求記憶部212に他のユーザ情報登録要求を記憶していない場合(ステップS602でYes)、受信したユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶する(ステップS603)。また、ここで、クライアントPC100に対して、ユーザ情報登録要求を受け付けた旨を通知する。
【0072】
一方、要求記憶部212に他のユーザ情報登録要求を記憶している場合(ステップS602でNo)、受信したユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶せずに、ユーザ情報登録要求送信元のクライアントPC100に対してエラー通知(ステップS606)を行い、再び、ステップS601に戻り、クライアントPC100から送信されるユーザ情報登録要求を受信可能な状態に復帰する。
【0073】
ユーザは、制御ユニット200からユーザ情報登録要求を受け付けた旨の通知を受け取ると、該当の制御ユニット200がある場所まで移動し、該当の制御ユニット200の動作モードをユーザ情報登録モードに切り替える操作を行なう。
【0074】
制御ユニット200のモード切替制御部210は、入力部202が操作されることによって、ユーザ情報登録モードへの変更要求があった場合(ステップS604でYes)、制御ユニットの動作モードをサービス実行モードからユーザ情報登録モードに変更する(ステップS605)。ここで、ユーザ情報登録モードへの変更要求を行なう入力部202の操作とは、例えば、モード切替ボタンの押下操作である。
【0075】
一方、ステップ604において、入力部202を介してユーザ情報登録モードへの変更要求がない場合(ステップS604でNo)には、一定時間が経過するまで(ステップS607でNo)または、ユーザ情報登録要求の削除要求を受信するまで(ステップS609でNo)、ステップS604に戻り処理を継続する。一定時間が経過した場合(ステップS607でYes)、あるいは、クライアントPC100からユーザ情報登録要求の削除要求を受信した場合には(ステップS609でYes)、要求記憶部212に記憶されているユーザ情報登録要求を削除する(ステップS608)。以上で処理を終了する。
【0076】
なお、上記で、モード切替ボタンの押下操作によって、制御ユニット200の動作モードを切り替えると説明したが、さらに具体的に説明すると、(1)モード切替ボタン押下中はユーザ情報登録モードに切り替え、押下されていない期間または押下が解除されたらサービス実行モードに切り替える方法、(2)モード切替ボタンが押下される度にユーザ情報登録モードとサービス実行モードを交互に切り替える方法、(3)モード切替ボタンの押下によってユーザ情報登録モードに切り替え、ユーザ情報の登録(送信)の終了によってサービス実行モードに切り替える方法、など幾つかの実現方法が考えられる。
【0077】
ここで、モード切替ボタンは、専用のボタンを必要とするわけではなく、制御ユニット200の他機能とボタンを併用させることもできる。この場合には、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を受信しているときだけ、当該ボタンがモード切替ボタンとして機能するように制御すればよい。また、モード切替はボタン押下に限らず、制御ユニット200の動作モードを切り替えることが可能な手段であれば、これらに限定されるものではない。
【0078】
<4−3.ユーザ情報登録モードにおけるユーザ情報の取得と送信>
次に、制御ユニット200が、ユーザ情報登録モードにおいてユーザ情報を取得し、所定の登録先へユーザ情報を送信するまでの処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0079】
制御ユニット200の動作モードがユーザ情報登録モードに変更された後、図7のフローが開始する。
【0080】
ユーザ情報登録モードに変更後、カードリーダ制御部208は、接続ケーブル600で接続されたカードリーダ300でユーザ情報の読み取りが行われたか一定間隔で監視(ポーリング)する(ステップS701)。
【0081】
カードリーダ制御部208は、ユーザ情報の読み取りが行われずに一定時間が経過した場合(ステップS706でYes)、あるいは、ユーザ情報登録要求の削除要求を受信した場合(ステップS707でYes)、ステップS704へ進む。
【0082】
一方、カードリーダ制御部208は、カードリーダ300でユーザ情報の読み取りが行われたことを検知した場合(ステップS701でYes)、カードリーダ300からユーザ情報の取得を行う(ステップS702)。
【0083】
ユーザ情報送信部209は、要求記憶部212に記憶されているユーザ情報登録要求の登録先識別情報を参照して、取得したユーザ情報を指定された登録先のクライアントPC100へネットワーク500および通信部205を介して送信する(ステップS703)。
【0084】
次に、ユーザ情報送信部209は、要求記憶部212に記憶している該当のユーザ情報登録要求を削除する(ステップS704)。そして、モード切替制御部210は、ユーザ情報登録モードをサービス実行モードに切り替えることで処理を終了する(ステップS705)。
【0085】
<4−4.クライアントPC100におけるユーザ情報の受信と登録>
上述した図7の制御フローに従って、制御ユニット200からクライアントPC100に対してユーザ情報が送信される。続いて、ユーザ情報が送信された後のクライアントPC100側におけるユーザ情報の登録処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0086】
通信部105は、制御ユニット200からユーザ情報を受信する(ステップS801)。
【0087】
クライアントPC100は、受信したユーザ情報をユーザ情報記憶部108に記憶する(ステップS802)。以上で処理を終了する。なお、ここで記憶したユーザ情報は本システムでプリントやスキャンなどのサービスを実行する際の認証に利用される。
【0088】
<5.ユーザ情報登録時のシーケンス1>
図9は、実施例1にかかるユーザ情報登録システムにおけるユーザ情報の登録過程を示したシーケンス図である。
【0089】
クライアントPC100は、制御ユニット200の存在を確認するコマンドをネットワーク上に送信(ブロードキャスト)する(タイミングT901)。
【0090】
制御ユニット200は、クライアントPC100から受信した存在を確認するコマンドに対する応答をクライアントPC100に送信する(タイミングT902)。
【0091】
クライアントPC100は、応答のあった制御ユニット200の情報をデバイス情報記憶部107に登録(反映)する。
ここまでが、ユーザ情報登録システムにおいて、ユーザ情報を登録するための準備段階である。
【0092】
制御ユニット200は、電源投入時以降、接続ケーブル600で接続されたカードリーダ300のポーリングを行い、ユーザ情報の読み取りを監視する(タイミングT903)。
【0093】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、デバイス情報記憶部107に記憶された制御ユニット200の中からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200を選択する(タイミングT904)。
【0094】
クライアントPC100の登録要求作成部109は、ユーザによって選択された制御ユニット200に対して、通信部105を介してユーザ情報登録要求を送信する(タイミングT905)。
【0095】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求を受信すると、そのユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶する(タイミングT906)。
【0096】
制御ユニット200は、入力部202のモード変更ボタンの押下(タイミングT907)により、ユーザ情報登録モードに移行する(タイミングT908)。
【0097】
ユーザによってカードリーダ300にICカードがかざされると、カードリーダ300は、ICカードからユーザ情報を読み取る(タイミングT909)。
【0098】
制御ユニット200のカードリーダ制御部208は、カードリーダ300からユーザ情報を取得すると(タイミングT910)、要求記憶部212のユーザ情報登録要求を参照し、登録先識別情報にて指定された登録先のクライアントPC100に対してユーザ情報を送信する(タイミングT911)。
【0099】
クライアントPC100は、制御ユニット200から送信されたユーザ情報を受信し、ユーザ情報記憶部108に登録(記憶)する(タイミングT912)。
【0100】
ユーザ情報の送信を完了した制御ユニット200は、要求記憶部212のユーザ情報登録要求を削除し(タイミングT913)、ユーザ情報登録モードをサービス実行モードに変更する(タイミングT914)。
【0101】
上述したように、実施例1のユーザ情報登録システムによれば、モード切替のために専用カードなど特別の資材を用意することなく、通常の機能(サービス)の実行に用いるIDカードだけで、ネットワークに接続された機器にユーザ情報を登録することができる。
【0102】
また、実施例1のユーザ情報登録システムによれば、ネットワークに接続された複数の機器の中からユーザ情報の登録先を任意に選択することができる。
【0103】
なお、実施例1では、ユーザ情報登録要求におけるユーザ情報の登録先(送信先)を図3のように1つのクライアントPC100として説明したが、図10に示すようにユーザ情報の登録先(送信先)に複数のクライアントPC100の識別情報を設定することで、制御ユニット200は、ユーザ情報登録要求で登録先(送信先)に指定された複数のクライアントPC100に対して、ユーザ情報を送信してもよい。また、ユーザ情報登録要求の送信元とは異なるクライアントPC100を、ユーザ情報の登録先として指定することもできる。
【実施例2】
【0104】
実施例2に係る実施の形態を説明する。
【0105】
<6.認証情報を併用したユーザ情報の登録>
前述の実施例1では、モード切替ボタンの押下操作によって、ユーザ情報登録モードに切り替わると説明した。
【0106】
これに対して、実施例2では、モード切替ボタンの押下操作と、認証情報の照合処理を組み合わせることで、より安全にユーザ情報登録モードに移行する実施例について説明する。
【0107】
なお、図1、図2、図4、図5、および図7を用いて説明した実施例1の構成は、実施例2でも同様に適用可能であるので、詳細な説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0108】
<6−1.クライアントPC100におけるユーザ情報登録要求の送信>
図11は、クライアントPC100が認証情報を設定したユーザ情報登録要求を作成し、制御ユニット200に対して送信する処理について説明するフローチャートである。
【0109】
クライアントPC100のユーザは、入力部102を操作して登録要求作成部109を起動する。これにより、図11のフローが開始される。
【0110】
なお、ステップS1101〜ステップS1102については、図5のステップS501〜ステップS502と同様であるため、S1103から説明する。
【0111】
ユーザが制御ユニット200の選択を終了すると(ステップS1102でYes)、入力部102を介して、当該選択した制御ユニット200をユーザ情報登録モードに切り替える際に必要な認証情報を設定する(ステップS1103)。ここで設定する認証情報は、1回限り有効な認証情報、いわゆるワンタイムパスワードであることが望ましい。所定桁数の英数字の組み合わせの他、ICカードをカードリーダ300にかざす回数やその間隔、かざし続ける時間などであってもよい。
【0112】
ユーザが入力部102を介して、認証情報の設定後(ステップS1103)、選択された制御ユニット200にユーザ情報登録要求を送信する(ステップS1104)。
【0113】
ユーザ情報登録要求の一例を図12に示す。この例示では、ユーザ情報の登録先(送信先)識別情報(例:クライアントPC100のIPアドレス)、および、認証情報が記述されている。
【0114】
また、上記では認証情報をユーザが入力部202を介して設定すると説明したが、これに限定されず、クライアントPC100に認証情報作成部(不図示)を設け、この認証情報作成部が動的に生成するようにしてもよい。
【0115】
<6−2.ユーザ情報登録要求の受信とユーザ情報登録モードへの移行>
続いて、制御ユニット200においてユーザ情報登録要求を受信し、その後、ユーザ情報登録モードへ移行するまでの処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0116】
モード切替制御部210は、クライアントPC100から送信されるユーザ情報登録要求を受信可能な状態で待機する(ステップS1301)。そして、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を受信した場合(ステップS1301でYes)、受信したユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶し(ステップS1302)、次に、当該ユーザ情報登録要求に含まれる認証情報の設定(登録)を行う(ステップS1303)。また、ここで、クライアントPC100に対して、ユーザ情報登録要求を受け付けた旨を通知する。なお、実施例1とは異なり、要求記憶部212に他のユーザ情報登録要求を記憶している場合であっても、複数のユーザ情報登録要求を重複して記憶可能である。
【0117】
クライアントPC100からユーザ情報送信要求を送信し、制御ユニット200からユーザ情報登録要求を受け付けた旨の通知を受け取ったユーザは、この後、該当の制御ユニット200がある場所まで移動し、該当の制御ユニット200の動作モードをユーザ情報登録モードに切り替える操作を行なう。
【0118】
入力部202が操作されることによって、ユーザ情報登録モードへの変更要求があった場合(ステップS1304でYes)、次に、表示部203に認証情報の入力を促す表示を行い、ユーザに入力部202を介して認証情報を入力させる(ステップS1305)。入力された認証情報が要求記憶部212に記憶された認証情報と一致しない場合(ステップS1306でNo)、一定時間が経過するまで(ステップS1308でNo)、ステップS1305に戻り、表示部203を介して再度、パスワードの入力を促す。
【0119】
入力されたパスワードが要求記憶部212に記憶された認証情報と一致する場合(ステップS1306でYes)、制御ユニットの動作モードをサービス実行モードからユーザ情報登録モードに変更する(ステップS1307)。ここで、ユーザ情報登録モードへの変更要求を行なう入力部202の操作とは、例えば、モード切替ボタンの押下操作である。
【0120】
一方、ステップ1304において、入力部202を介してユーザ情報登録モードへの変更要求がない場合(ステップS1304でNo)には、一定時間が経過するまで(ステップS1309でNo)または、ユーザ情報登録要求の削除要求を受信するまで(ステップS1311でNo)、ステップS1304に戻り処理を継続する。一定時間が経過した場合(ステップS1309でYes)、あるいは、クライアントPC100からユーザ情報登録要求の削除要求を受信した場合には(ステップS1311でYes)、要求記憶部212に記憶されているユーザ情報登録要求を削除する(ステップS1310)。
【0121】
なお、上記では、クライアントPC100から受信するユーザ情報登録要求に認証情報が含まれるものとして説明したが、これに限らず、制御ユニット200に認証情報作成部(不図示)を設け、当該認証情報作成部で認証情報を作成し、通信部205およびネットワーク400を介してクライアントPC100へ送信することでユーザに認証情報を通知するようにしてもよい。
【0122】
<6−3.ユーザ情報登録モードにおけるユーザ情報の取得と送信>
次に、制御ユニット200が、ユーザ情報登録モードにおいてユーザ情報を取得し、所定の登録先へユーザ情報を送信するまでの処理であるが、実施例1で説明した図7と同様であるため、説明を省略する。
【0123】
<7.ユーザ情報登録時のシーケンス2>
図14は、実施例2にかかるユーザ情報登録システムにおけるユーザ情報の登録過程を示したシーケンス図である。
【0124】
なお、図14のシーケンスでは、認証情報をクライアントPC100で設定する場合を示している。
【0125】
クライアントPC100は、制御ユニット200の存在を確認するコマンドをネットワーク上の制御ユニット200に送信(ブロードキャスト)する(タイミングT1401)。
【0126】
制御ユニット200は、クライアントPC100から受信した存在を確認するコマンドに対する応答して、存在を示すコマンドをクライアントPC100に送信する(タイミングT1402)。
【0127】
クライアントPC100は、応答のあった制御ユニット200の情報をデバイス情報記憶部107に登録(反映)する。
ここまでが、ユーザ情報登録システムにおいて、ユーザ情報を登録するための準備段階である。
【0128】
制御ユニット200は、電源投入時以降、接続ケーブル600で接続されたカードリーダ300のポーリングを行い、ユーザ情報の読み取りを監視する(タイミングT1403)。
【0129】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、デバイス情報記憶部107に記憶された制御ユニット200の中からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200を選択する(タイミングT1404)。
【0130】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、認証情報を設定する(タイミングT1405)。
【0131】
クライアントPC100は、設定された認証情報を含むユーザ情報登録要求を制御ユニット200に送信する(タイミングT1406)。
【0132】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求を受信すると、そのユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶する(タイミングT1407)。
【0133】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求に含まれる認証情報をメモリ204に一時記憶する(タイミングT1408)。
【0134】
制御ユニット200は、入力部202のモード変更ボタンが押下されると(タイミングT1409)、ユーザに対して認証情報の入力を促し、ユーザによって、認証情報が入力されると(タイミングT1410)、その認証情報とメモリ204に一時記憶した認証情報とを照合する(タイミングT1411)。両者が一致し、認証情報の認証に成功すると、ユーザ情報登録モードに移行する(タイミングT1412)。
【0135】
ユーザによってカードリーダ300にICカードがかざされると、カードリーダ300は、ICカードからユーザ情報を読み取る(タイミングT1413)。
【0136】
制御ユニット200は、カードリーダ300からユーザ情報を取得する(タイミングT1414)と、要求記憶部212のユーザ情報登録要求を参照し、登録先識別情報にて指定された登録先のクライアントPC100に対してユーザ情報を送信する(タイミングT1415)。
【0137】
これ以降の処理、すなわち、タイミングT1416〜タイミングT1418については、図9のタイミングT912〜タイミングT914と同様であるため、説明を省略する。以上で、ユーザ情報登録システムにおける認証情報を用いたユーザ情報の登録が終了する。
【0138】
なお、上述した図14のシーケンスにおいて、認証情報をクライアントPC100で設定する場合について説明したが、認証情報を制御ユニット200で生成して、クライアントPC100に通知するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0139】
上述したように、実施例2のユーザ情報登録システムでは、モード切替ボタンの押下操作と、認証情報の照合処理を組み合わせることで、より安全にユーザ情報登録モードに移行するので、ユーザ情報の登録要求を行ったユーザのユーザ情報を安全に登録先として指定されたクライアントPC100に登録することができる。
【実施例3】
【0140】
実施例3に係る実施の形態を説明する。
【0141】
<8.複数の制御ユニット200にユーザ情報登録要求を送信>
前述の実施例1および実施例2では、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200が1台である場合を説明した。
【0142】
これに対して、実施例3では、クライアントPC100からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200が複数台である場合を説明する。
【0143】
なお、実施例1および実施例2と共通する構成については、説明を省略し、本実施例特有の構成のみをシーケンス図を用いて説明する。
【0144】
<9.ユーザ情報登録時のシーケンス3>
図15は、実施例3にかかるユーザ情報登録システムにおけるユーザ情報の登録過程を示したシーケンス図である。
【0145】
クライアントPC100は、制御ユニット200の存在を確認するコマンドをネットワーク上の制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)に送信(ブロードキャスト)する(タイミングT1501)。
【0146】
制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)は、クライアント100から受信した存在を確認するコマンドに応答して、存在を示すコマンドをクライアントPC100にそれぞれ送信する。このとき、クライアントPC100では、応答のあった制御ユニット200の情報をデバイス情報記憶部107に登録(反映)する(タイミングT1502)。
【0147】
各制御ユニット200は、電源投入時以降、接続ケーブル600で接続されたカードリーダ300のポーリングを行い、ユーザ情報の読み取りを監視する(タイミングT1503)。
【0148】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、デバイス情報記憶部107に記憶された制御ユニット200の中からユーザ情報登録要求を送信する制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)を選択する(タイミングT1504)。
【0149】
クライアントPC100は、ユーザ情報登録要求を選択した制御ユニット200(制御ユニットa200A、制御ユニットb200B)にそれぞれ送信する(タイミングT1505)。
【0150】
制御ユニットa200A、制御ユニットb200Bは、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求を受信し、要求記憶部212に記憶する(タイミングT1506)。
【0151】
制御ユニットa200Aは、入力部202のモード変更ボタンの押下(タイミングT1507)により、ユーザ情報登録モードに移行する(タイミングT1508)。
【0152】
これ以降、タイミングT1509〜タイミングT1514の処理内容については、図9のタイミングT909〜タイミングT914と同一であるため、説明を省略し、タイミングT1515から説明を継続する。
【0153】
クライアントPC100はユーザ情報を受信・登録後、ユーザ情報登録要求を送信した制御ユニット200のうち、実際にはユーザ情報登録処理が実行されなかった制御ユニットb200Bを特定し(タイミングT1515)、制御ユニットb200Bに対してユーザ情報登録要求の削除要求を送信する(タイミングT1516)。
【0154】
制御ユニットb200Bは、クライアントPC100からユーザ情報登録要求の削除要求を受信すると、要求記憶部212に記憶される該当のユーザ情報登録要求を削除する(タイミングT1517)。
【0155】
なお、クライアントPC100において、選択した制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求を送信すると説明したが、これに限定されず、ネットワーク上の全ての制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求を送信(ブロードキャスト)してもよい。
【0156】
また、クライアントPC100において、ユーザ情報を受信・登録後、実際にはユーザ情報登録処理が実行されなかった制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求の削除要求を送信すると説明したが、これに限定されず、ネットワーク上の全ての制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求の削除要求を送信(ブロードキャスト)してもよい。さらに、ユーザ情報登録処理が実行されユーザ情報を送信してきた制御ユニット200を除くネットワーク上の全ての制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求の削除要求を送信(ブロードキャスト)してもよい。
【0157】
上述したように、実施例3のユーザ情報登録システムでは、複数の制御ユニット200に対して、ユーザ情報登録要求を送信し、ユーザは、任意のカードリーダ300にICカードをかざすことでユーザ情報を登録することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【実施例4】
【0158】
実施例4に係る実施の形態を説明する。
【0159】
<10.ユーザ情報登録後のサービスの連続実行>
前述の実施例1〜実施例3では、ユーザ情報登録モードに切り替わった制御ユニット200が、カードリーダ300でICカードから読み取ったユーザ情報を、登録先に指定されたネットワーク上のクライアントPC100に登録する実施例について説明した。
【0160】
これに対して、実施例4では、クライアントPC100からのユーザ情報登録要求の他に、プリントやスキャンなどのサービスをデバイス400で実行する要求(サービス実行エントリー)が制御ユニット200に登録されている場合、クライアントPC100にユーザ情報を登録するとともに、デバイス400で所定のサービスをあわせて実行する例について説明する。
【0161】
なお、本実施例では、デバイス400をプリンタとし、デバイス400で実行するサービスをプリントサービスとして説明する。また、デバイス400は、接続ケーブル600を介して制御ユニット200に接続されるものとして説明する。
【0162】
<11.ユーザ情報登録時のシーケンス4>
図16は、実施例4にかかるクライアントPC100においてユーザ情報を登録し、さらに、デバイス400でプリントを行うときの過程を示したシーケンス図である。
【0163】
タイミングT1601〜タイミングT1604の処理内容については、図9のタイミングT901〜タイミングT904と同様であるため、説明を省略し、タイミングT1605から説明を開始する。
【0164】
クライアントPC100のアプリケーション(不図示)からプリントを実行し(タイミングT1605)、命令・データ作成機能部110のデバイスドライバ(プリンタドライバ)を用いて、印刷ジョブを生成し、メモリ104に一時記憶する(タイミングT1606)。
【0165】
ユーザは、クライアントPC100の入力部102を介して、認証情報を設定する(タイミングT1607)。
【0166】
クライアントPC100は、設定された認証情報を含むユーザ情報登録要求を制御ユニット200に送信する(タイミングT1608)。
【0167】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求を受信すると、そのユーザ情報登録要求を要求記憶部212に記憶する(タイミングT1609)。
【0168】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信されたユーザ情報登録要求に含まれる認証情報をメモリ204に一時記憶する(タイミングT1610)。
【0169】
クライアントPC100は、メモリ104に一時記憶した印刷ジョブの出力を要求する印刷エントリーを制御ユニット200に送信する(タイミングT1611)。なお、この印刷エントリーは、ユーザ情報登録要求と同時に送信してもよいし、ユーザ情報登録要求よりも前に送信してもよいものとする。
【0170】
制御ユニット200は、クライアントPC100から送信された印刷エントリーを受信し、要求記憶部212に登録する(タイミングT1612)。なお、この印刷エントリーには、サービスの実行対象となるデバイス400を特定する情報と、送信元を特定する情報が含まれる。
【0171】
制御ユニット200は、入力部202のモード変更ボタンが押下されると(タイミングT1613)、ユーザに対して認証情報の入力を促し、ユーザによって、認証情報が入力されると(タイミングT1614)、その認証情報とメモリ204に一時記憶した認証情報とを照合する(タイミングT1615)。両者が一致し、認証情報の認証に成功すると、ユーザ情報登録モードに移行する(タイミングT1616)。
【0172】
ユーザによってカードリーダ300にICカードがかざされると、カードリーダ300は、ICカードからユーザ情報を読み取る(タイミングT1617)。
【0173】
制御ユニット200は、カードリーダ300からユーザ情報を取得する(タイミングT1618)と、要求記憶部212のユーザ情報登録要求を参照し、登録先(送信先)識別情報にて指定された送信先に対してユーザ情報を送信する(タイミングT1619)。
【0174】
クライアントPC100は、制御ユニット200から送信されたユーザ情報を受信し、ユーザ情報記憶部108に登録(記憶)する(タイミングT1620)。
【0175】
制御ユニット200は、ユーザ情報の送信後、サービス実行制御部211が、ユーザ情報の送信を終えたばかりのユーザ情報登録要求の送信元と、要求記憶部212に記憶している印刷エントリーの送信元を照合し、両者が一致する印刷エントリーがあれば、その送信元であるクライアントPC100に対して印刷ジョブ送信要求を通知する(タイミングT1621)。
【0176】
印刷エントリーの送信元であるクライアントPC100は、制御ユニット200からの印刷ジョブ送信要求の受信に応じて、メモリ104に一時格納してある印刷ジョブをデバイス400に送信する(タイミングT1622)。
【0177】
デバイス400は、クライアントPC100から受信した印刷ジョブを印刷する(タイミングT1623)。
【0178】
これ以降の処理、すなわち、タイミングT1624〜タイミングT1625については、図9のタイミングT913〜タイミングT914と同様であるため、説明を省略する。以上により、ユーザ情報登録処理(ユーザ情報登録モード)の終了時に、ユーザ情報登録要求と同じ送信元からエントリーされた所定のサービスを実行することができる。
【0179】
なお、制御ユニット200は、ユーザ情報の送信後、ジョブ送信要求を送信すると説明したが、これに限定されず、ジョブ送信要求を送信後、ユーザ情報を送信してもよいし、ユーザ情報とジョブ送信要求を同時に送信してもよい。
【0180】
上述したように、実施例4のユーザ情報登録システムでは、制御ユニット200にユーザ情報登録要求の送信元クライアントPC100から送信されたサービス実行エントリーが登録されている場合、該当の制御ユニット200に対応付けられたカードリーダ300にICカードを1回かざすだけで、ユーザ情報登録要求の登録先(送信先)識別情報で指定されたクライアントPC100にユーザ情報を登録でき、さらに、デバイス400でサービスの実行処理を行うことができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0181】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
【0182】
本システムで、クライアントPC100のユーザ情報記憶部108に記憶されたユーザ情報は、プリントやスキャンなどのサービスを実行する際の認証に利用されると説明したが、特定のデバイス400でプリントやスキャンなどの入出力処理を実行させるだけでなく、カードゲートシステム(電子錠の開錠・施錠)に用いることも可能である。
【0183】
また、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して処理を実行することによっても達成することができる。
【0184】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0185】
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現されるように構成しても良い。
【0186】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれたあと、このプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を実行し、その処理に応じて上述した実施形態が実現される場合も含んでいる。
【0187】
なお、プログラムコードを供給するため、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CDやDVDに代表される光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等の記憶媒体を用いることができる。または、プログラムコードは、ネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【符号の説明】
【0188】
100A、100B:クライアントPC
101:CPU
102:入力部
103:表示部
104:メモリ
105:通信部
106:外部記憶部
107:デバイス情報記憶部
108:ユーザ情報記憶部
109:登録要求作成部
110:命令・データ作成機能部
111:内部バス
200A,200B:制御ユニット
201:CPU
202:入力部
203:表示部
204:メモリ
205:通信部
206:ローカルI/F
207:外部記憶部
208:カードリーダ制御部
209:ユーザ情報送信部
210:モード切替制御部
211:サービス実行制御部
212:要求記憶部
213:内部バス
300A,300B:カードリーダ
400:デバイス
500:ネットワーク
600:接続ケーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ情報登録モードとサービス実行モードを備える情報処理装置であって、
ユーザ情報を入力する入力手段と、
ユーザ情報登録要求を受信する受信手段と、
前記ユーザ情報登録モードと前記サービス実行モードを切り替えるモード切替手段と、
前記ユーザ情報を送信する送信手段と、を備え、
前記モード切替手段によってユーザ情報登録モードに切り替えられた場合、前記入力手段によって入力された前記ユーザ情報を、前記送信手段によって所定の登録先へ送信することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記送信手段は、前記ユーザ情報登録要求に含まれる登録先情報に基づいて、前記登録先を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置
【請求項3】
前記モード切替手段は、所定条件を満たす場合に、前記サービス実行モードから前記ユーザ情報登録モードへ切り替えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定条件とは、前記ユーザ情報登録要求と共に受信した認証情報と、前記入力手段に入力された認証情報の一致であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定条件とは、前記ユーザ情報登録要求の受信時に生成した認証情報と、前記入力手段に入力された認証情報の一致であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
サービス実行制御手段をさらに備え、前記サービス実行制御手段は、前記サービス実行モードにおいて、サービス実行要求を受信している場合、入力された前記ユーザ情報に基づいて、前記サービス実行要求で指定された所定のサービスの実行を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記サービス実行制御手段は、前記所定のサービスをデバイスに実行させることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記モード切替手段は、前記送信手段による前記ユーザ情報の送信完了に応じて、前記ユーザ情報登録モードから前記サービス実行モードへ切り替えることを特徴とする請求項1乃至請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記サービス実行制御手段は、同一の送信元から前記ユーザ情報登録要求と前記サービス実行要求を受信している場合、前記ユーザ情報登録モードから前記サービス実行モードへ切り替えた直後に、前記サービス実行要求で指定された所定のサービスの実行を制御することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザ情報登録要求を受信する要求受信ステップと、
前記ユーザ情報登録モードに切り替えるモード切替ステップと、
ユーザ情報を入力する入力ステップと、
前記入力ステップによって入力された前記ユーザ情報を所定の登録先へ送信する送信ステップと、
を有することを特徴とするユーザ情報登録方法。
【請求項11】
前記送信ステップは、前記ユーザ情報登録要求に含まれる登録先情報に基づいて、前記登録先を決定することを特徴とする請求項10に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項12】
前記モード切替ステップは、所定条件を満たす場合に、サービス実行モードから前記ユーザ情報登録モードへ切り替えることを特徴とする請求項10又は請求項11又に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項13】
前記所定条件とは、前記ユーザ情報登録要求と共に受信した認証情報と、前記入力ステップで入力された認証情報の一致であることを特徴とする請求項12に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項14】
前記所定条件とは、前記ユーザ情報登録要求の受信時に生成した認証情報と、前記入力ステップで入力された認証情報の一致であることを特徴とする請求項12に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項15】
前記サービス実行モードにおいて、サービス実行要求を受信している場合、入力された前記ユーザ情報に基づいて、前記サービス実行要求で指定された所定のサービスの実行を制御するサービス実行制御ステップを、
さらに有することを特徴とする請求項10に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項16】
前記サービス実行制御ステップは、前記所定のサービスをデバイスに実行させることを特徴とする請求項15に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項17】
前記モード切替ステップは、前記送信手段による前記ユーザ情報の送信完了に応じて、前記ユーザ情報登録モードから前記サービス実行モードへ切り替えることを特徴とする請求項10乃至請求項16に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項18】
前記サービス実行ステップは、同一の送信元から前記ユーザ情報登録要求と前記サービス実行要求を受信している場合、前記ユーザ情報登録モードから前記サービス実行モードへ切り替えた直後に、前記サービス実行要求で指定された所定のサービスの実行を制御することを特徴とする請求項17に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項19】
クライアントと情報処理装置がネットワークを介して接続されたユーザ情報登録システムであって、
前記クライアントは、
前記ユーザ情報登録要求を送信する送信手段と、
前記ユーザ情報を受信するユーザ情報受信手段と、
前記ユーザ情報受信手段で受信した前記ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
を備え、
前記情報処理装置は、
ユーザ情報を入力する入力手段と、
ユーザ情報登録要求を受信する受信手段と、
前記ユーザ情報登録モードと前記サービス実行モードを切り替えるモード切替手段と、
前記ユーザ情報を送信する送信手段と、を備え、
前記モード切替手段によってユーザ情報登録モードに切り替えられた場合、前記入力手段によって入力された前記ユーザ情報を、前記送信手段によって所定の登録先へ送信することを特徴とするユーザ情報登録システム。
【請求項1】
ユーザ情報登録モードとサービス実行モードを備える情報処理装置であって、
ユーザ情報を入力する入力手段と、
ユーザ情報登録要求を受信する受信手段と、
前記ユーザ情報登録モードと前記サービス実行モードを切り替えるモード切替手段と、
前記ユーザ情報を送信する送信手段と、を備え、
前記モード切替手段によってユーザ情報登録モードに切り替えられた場合、前記入力手段によって入力された前記ユーザ情報を、前記送信手段によって所定の登録先へ送信することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記送信手段は、前記ユーザ情報登録要求に含まれる登録先情報に基づいて、前記登録先を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置
【請求項3】
前記モード切替手段は、所定条件を満たす場合に、前記サービス実行モードから前記ユーザ情報登録モードへ切り替えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定条件とは、前記ユーザ情報登録要求と共に受信した認証情報と、前記入力手段に入力された認証情報の一致であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定条件とは、前記ユーザ情報登録要求の受信時に生成した認証情報と、前記入力手段に入力された認証情報の一致であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
サービス実行制御手段をさらに備え、前記サービス実行制御手段は、前記サービス実行モードにおいて、サービス実行要求を受信している場合、入力された前記ユーザ情報に基づいて、前記サービス実行要求で指定された所定のサービスの実行を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記サービス実行制御手段は、前記所定のサービスをデバイスに実行させることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記モード切替手段は、前記送信手段による前記ユーザ情報の送信完了に応じて、前記ユーザ情報登録モードから前記サービス実行モードへ切り替えることを特徴とする請求項1乃至請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記サービス実行制御手段は、同一の送信元から前記ユーザ情報登録要求と前記サービス実行要求を受信している場合、前記ユーザ情報登録モードから前記サービス実行モードへ切り替えた直後に、前記サービス実行要求で指定された所定のサービスの実行を制御することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
ユーザ情報登録要求を受信する要求受信ステップと、
前記ユーザ情報登録モードに切り替えるモード切替ステップと、
ユーザ情報を入力する入力ステップと、
前記入力ステップによって入力された前記ユーザ情報を所定の登録先へ送信する送信ステップと、
を有することを特徴とするユーザ情報登録方法。
【請求項11】
前記送信ステップは、前記ユーザ情報登録要求に含まれる登録先情報に基づいて、前記登録先を決定することを特徴とする請求項10に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項12】
前記モード切替ステップは、所定条件を満たす場合に、サービス実行モードから前記ユーザ情報登録モードへ切り替えることを特徴とする請求項10又は請求項11又に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項13】
前記所定条件とは、前記ユーザ情報登録要求と共に受信した認証情報と、前記入力ステップで入力された認証情報の一致であることを特徴とする請求項12に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項14】
前記所定条件とは、前記ユーザ情報登録要求の受信時に生成した認証情報と、前記入力ステップで入力された認証情報の一致であることを特徴とする請求項12に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項15】
前記サービス実行モードにおいて、サービス実行要求を受信している場合、入力された前記ユーザ情報に基づいて、前記サービス実行要求で指定された所定のサービスの実行を制御するサービス実行制御ステップを、
さらに有することを特徴とする請求項10に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項16】
前記サービス実行制御ステップは、前記所定のサービスをデバイスに実行させることを特徴とする請求項15に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項17】
前記モード切替ステップは、前記送信手段による前記ユーザ情報の送信完了に応じて、前記ユーザ情報登録モードから前記サービス実行モードへ切り替えることを特徴とする請求項10乃至請求項16に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項18】
前記サービス実行ステップは、同一の送信元から前記ユーザ情報登録要求と前記サービス実行要求を受信している場合、前記ユーザ情報登録モードから前記サービス実行モードへ切り替えた直後に、前記サービス実行要求で指定された所定のサービスの実行を制御することを特徴とする請求項17に記載のユーザ情報登録方法。
【請求項19】
クライアントと情報処理装置がネットワークを介して接続されたユーザ情報登録システムであって、
前記クライアントは、
前記ユーザ情報登録要求を送信する送信手段と、
前記ユーザ情報を受信するユーザ情報受信手段と、
前記ユーザ情報受信手段で受信した前記ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
を備え、
前記情報処理装置は、
ユーザ情報を入力する入力手段と、
ユーザ情報登録要求を受信する受信手段と、
前記ユーザ情報登録モードと前記サービス実行モードを切り替えるモード切替手段と、
前記ユーザ情報を送信する送信手段と、を備え、
前記モード切替手段によってユーザ情報登録モードに切り替えられた場合、前記入力手段によって入力された前記ユーザ情報を、前記送信手段によって所定の登録先へ送信することを特徴とするユーザ情報登録システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
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【図11】
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【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−65484(P2011−65484A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−216257(P2009−216257)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(500232640)キヤノンイメージングシステムズ株式会社 (27)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(500232640)キヤノンイメージングシステムズ株式会社 (27)
【Fターム(参考)】
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