説明

情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、認証情報に応じたコンテンツ情報を提供する情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】印刷システム1は、認証サーバNSが、ユーザIDとコンテンツを取得するためのURI(コンテンツ情報)を関連付けたユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルをユーザ情報蓄積部24に保管し、画像形成装置Kaから送られてきたユーザIDを取得すると、該ユーザIDに対応するURIをユーザ情報蓄積部24のユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルから取得して、該URIを画像形成装置Kaに提供し、画像形成装置Kaが、送られてきたURIからコンテンツを取得して、表示部35に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、認証情報に応じたコンテンツ情報やコンテンツを提供する情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク化が進み、ネットワークに接続されているプリンタ装置等の画像形成装置を複数のホスト装置で共有して、ホスト装置からネットワークを介して画像形成装置に送信した文書データを画像形成装置で印刷出力することが行われている。
【0003】
このような印刷システムにおいては、ホスト装置のユーザは、送信した文書データが画像形成装置で印刷出力されるタイミングを見計らって画像形成装置の設置場所に行くことで、印刷物を入手することができ、画像形成装置の設置場所での待ち時間を節約して、効率的に印刷を行うことができる。
【0004】
ところが、この場合、画像形成装置で印刷が完了するまで印刷物が出力されている間、ユーザが画像形成装置の設置場所にいないため、文書データが機密を要するデータである場合には、他人の目にさらされたり、他人によって印刷物が持ち去られることで、機密が漏洩するおそれがある。
【0005】
そこで、従来、機密性を要するデータ(機密文書データ)に対しては、ホスト装置からユーザIDを付加して画像形成装置に入力し、画像形成装置が、入力される機密文書データを画像蓄積メモリに一旦蓄積するとともに、ユーザIDの入力を確認する認証処理を完了すると、機密画像データを印刷出力する画像形成装置がある。また、従来、ネットワークにホスト装置、プリントサーバ、認証サーバ及び画像形成装置が接続されていて、ホスト装置からプリントサーバにユーザIDを付加した機密文書データを送信してプリントサーバが保管し、ユーザが認証サーバに対してユーザIDで認証を行うと、認証サーバがプリントサーバに対応する機密文書データの画像形成装置への送信を許可して、プリントサーバから画像形成装置に機密文書を転送して画像形成装置で機密文書を印刷出力する印刷システムがある。
【0006】
ところが、このような従来の機密文書を印刷する従来技術にあっては、ユーザは、画像形成装置で認証を行った後、印刷出力されるまで画像形成装置で待つ必要があり、機密は保持されるが、印刷出力を待つ待ち時間の利用性が悪く、ストレスとなっていた。
【0007】
一方、従来、印刷装置に印刷データを出力したユーザ端末に、該印刷データの属性に基づいて予測印刷時間を取得し、予測印刷時間内に画像表示が完了する画像データを選択して、印刷装置での印刷データの印刷開始に合わせて、画像データをユーザ端末の表示手段に出力する印刷システムが提案されている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、画像データの出力先がユーザ端末であり、画像データの種類がユーザ自身に無関係に設定されるため、表示画像の利用性、機密保持に対する有効性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0009】
すなわち、印刷物の機密を保持するためには、ユーザは、画像形成装置の設置場所で印刷物が印刷されるのを確認している必要があるが、従来技術では、ユーザ端末に画像データを表示するため、この画像データをユーザが見るためにはユーザはユーザ端末の近くにいる必要があるが、印刷物の機密を確保するためには、画像形成装置の設置場所にいる必要があり、印刷物の機密を確保しつつ画像データを有効活用することができない。また、従来技術にあっては、画像データの種類がユーザとは無関係に設定されるため、画像データの利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0010】
そこで、本発明は、ユーザ認証情報を利用して当該ユーザに関連するコンテンツを提供することのできる情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成するために、ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶し、ユーザ認証情報を取得すると、該ユーザ認証情報に対応するコンテンツ情報を前記関連情報から取得して、該コンテンツ情報を所定の出力先に提供することを特徴としている。
【0012】
また、本発明は、ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶して、ユーザ認証情報を取得すると、該ユーザ認証情報に対応するコンテンツ情報を前記関連情報から取得し、該コンテンツ情報に対応するコンテンツを取得して、該コンテンツを所定の出力先に提供することを特徴としてもよい。
【0013】
さらに、本発明は、ユーザ認証を行う情報処理装置と該情報処理装置で認証に成功した印刷ジョブの印刷出力を行う画像形成装置が所定のネットワークに接続された印刷システムの該情報処理装置において、情報処理装置が、ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶し、画像形成装置が、ユーザ認証情報が入力されると、該ユーザ認証情報を情報処理装置に送信して、情報処理装置が、画像形成装置から送られてくるユーザ認証情報を取得すると、該ユーザ認証情報に対応する前記コンテンツ情報を該関連情報から取得して、該コンテンツ情報を画像形成装置に提供し、画像形成装置において、該情報処理装置から送られてきたコンテンツ情報に対応するコンテンツを取得して、該コンテンツを、該コンテンツに対応するユーザ認証情報によって印刷の許可された印刷ジョブの印刷出力を行っている間だけ出力することを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザ認証情報を利用して当該ユーザに関連するコンテンツ情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施例を適用した印刷システムのブロック構成図。
【図2】ユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルの一例を示す図。
【図3】コンテンツ表示・印刷処理を示すフローチャート。
【図4】図3の続きの処理を示すフローチャート。
【図5】印刷中表示画面の一例を示す図。
【図6】コンテンツ表示画面の一例を示す図。
【図7】コンテンツ表示画面の表示形式の変形例を示す図。
【図8】コンテンツ表示形式を編集可能な印刷システムのブロック構成図。
【図9】第2実施例の印刷システムのブロック構成図。
【図10】第2実施例のコンテンツ・印刷処理を示すフローチャート。
【図11】予想印刷時間の算出処理の説明図。
【図12】コンテンツ表示形式を編集可能な第2実施例の印刷システムのブロック構成図。
【図13】認証サーバと画像形成装置からなる印刷システムのブロック構成図。
【図14】プリントサーバと画像形成装置からなる印刷システムのブロック構成図。
【図15】画像形成装置のみからなる印刷システムのブロック構成図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0017】
図1〜図9は、本発明の情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体の第1実施例を適用した印刷システム1の要部ブロック構成図である。
【0018】
図1において、印刷システム1は、図示しない有線または無線のネットワークに、画像形成装置Ka、認証サーバNS、プリントサーバPS及び図示しないホスト装置が接続されており、上記画像形成装置Ka、認証サーバNS、プリントサーバPS及びホスト装置、特に、画像形成装置Ka及びホスト装置は、複数接続されていてもよい。
【0019】
ホスト装置は、通常のハードウェア構成に、ディスプレイ、キーボード、マウス等の入力部等を備えた一般的なコンピュータが用いられており、そのOS(Operating System)上に搭載するアプリケーションによって作成、編集等の行われた文書データに対して印刷要求が行われると、プリンタドライバが該文書データを印刷データに変換して印刷設定とともに印刷ジョブをプリントサーバPSに送信する。このとき、ホスト装置は、機密文書に対しては、該ホスト装置のユーザを特定するユーザID(ユーザ認証情報)の入力を要求し、入力されたユーザIDを印刷ジョブに組み込んでプリントサーバPSに送信する。また、ホスト装置は、印刷データの印刷出力先の画像形成装置Kaを指定する情報を印刷ジョブに組み込んで、プリントサーバPSに送信する。なお、ユーザID(ユーザ認証情報)は、ユーザを識別することのできる情報であればどのような情報であってもよく、パスワード、カード認証におけるカードID、指紋情報や指静脈情報等の生体認証情報等を全て含む。また、ユーザは、人間個人だけでなく、団体、企業等の組織名でホスト装置を利用する組織も含む。
【0020】
プリントサーバPSは、通常のプリントサーバ、例えば、通常のハードウェア構成及びソフトウェア構成のコンピュータ等が用いられており、プリントサーバとして機能するための機能構成として、通信部11、印刷ジョブ蓄積部12、メタ情報作成部13及びメタ情報蓄積部14等が構築されている。
【0021】
通信部11は、ネットワーク上のホスト装置、認証サーバNS及び画像形成装置Kaと通信を行って、データ及びコマンドの授受を行う。
【0022】
印刷ジョブ蓄積部12は、ハードディスク等で構成され、受信した印刷ジョブを蓄積保存する。
【0023】
メタ情報作成部13は、ホスト装置から受け取った印刷ジョブのメタ情報(データサイズ、印刷枚数、印刷部数、作成日時、作成者、データ形式、タイトル等)、特に、データサイズ、印刷枚数、印刷部数等の総印刷データサイズを作成する。
【0024】
メタ情報蓄積部14は、メタ情報作成部13の作成したメタ情報を印刷ジョブ蓄積部12の印刷ジョブと関連付けて蓄積する。
【0025】
すなわち、プリントサーバPSは、通信部11によって、ホスト装置と通信を行ってホスト装置から印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブを印刷ジョブ蓄積部12に蓄積するとともに、メタ情報をメタ情報作成部13で作成してメタ情報蓄積部14に蓄積し、認証サーバNSによるユーザ認証の認証結果に合格すると、印刷ジョブとメタ情報を画像形成装置Kaに送信する。
【0026】
認証サーバ(情報処理装置)NSは、通常の認証サーバ、例えば、通常のハードウェア構成及びソフトウェア構成のコンピュータ等が用いられており、さらに、本発明のユーザに適したコンテンツを提供するコンテンツ提供方法を実行するためのコンテンツ提供プログラムを搭載している。すなわち、認証サーバNSは、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明のコンテンツ提供方法を実行するコンテンツ提供プログラムを読み込んでROMやハードディスク等に導入することで、後述するユーザに適したコンテンツを提供するコンテンツ提供方法を実行する情報処理装置として構築されている。このコンテンツ提供プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0027】
そして、認証サーバNSは、認証サーバとしての機能及びコンテンツを提供する情報処理装置としての機能を実現するために、通信部21、認証部22、ユーザコンテンツ情報登録部23、ユーザ情報蓄積部24、デフォルトコンテンツ情報登録部25及びデフォルトコンテンツ情報蓄積部26等が構築されている。
【0028】
通信部21は、ネットワークを介して画像形成装置Ka及びプリントサーバPSと通信する。
【0029】
ユーザ情報蓄積部(関連情報記憶部)24は、ユーザIDを保管するだけでなく、該ユーザIDと該ユーザの関心のあるコンテンツ情報(ユーザURI)を関連させたユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブル(関連情報)を保管する。このユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルは、例えば、図2に示すように、ユーザ名に対して、ユーザ認証情報であるユーザID、コンテンツ情報である複数のコンテンツURI(Uniform Resource Identifiers)が登録されたテーブルであり、コンテンツURIは、該ユーザの関心、興味等のあるコンテンツを提供するURIである。なお、コンテンツ情報とは、コンテンツを取得するための情報、例えば、URIをいい、ユーザコンテンツ情報とは、ユーザに関連するコンテンツを取得するための情報、例えば、URI、ユーザ認証情報、ユーザ名、ユーザの関心事等をいうものとする。
【0030】
ユーザコンテンツ情報登録部(コンテンツ情報更新手段)23は、通信部21を介して画像形成装置Kaから送られてくるユーザ情報(ユーザ名、ユーザID等)を取得するとともに、該画像形成装置Kaから送られてくる該ユーザの関心事等のコンテンツ情報源を取得し、該コンテンツ情報源に対応するコンテンツ情報を決定して、コンテンツデータ情報蓄積部24の上記ユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルに登録する。このユーザコンテンツ情報登録部23は、例えば、ネットワークを介したユーザのホスト装置や画像形成装置Kaから通信部21を介してアクセスされ、ユーザIDを確認した後、該ユーザIDに対応して、ホスト装置や画像形成装置Kaから入力されるコンテンツ情報をユーザ情報蓄積部24に登録する。
【0031】
デフォルト情報蓄積部26は、画像形成装置Kaから送られてきたユーザIDに対応したユーザURI(コンテンツ情報)がユーザ情報蓄積部24のユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルに登録されていないとき、デフォルトで画像形成装置Kaに提供するコンテンツ情報(例えば、各種コンテンツを提供するURI)を保管する。
【0032】
デフォルトコンテンツ情報登録部25は、デフォルトのコンテンツ情報をデフォルトコンテンツ情報蓄積部26に登録する登録部である。
【0033】
認証部22は、画像形成装置Kaから送られてきたユーザIDを取得して、該ユーザIDがユーザ情報蓄積部24に登録されているか否かによって認証を行い、認証結果を、通信部21を介して画像形成装置Kaに送信するとともに、認証結果がOKのときには、該ユーザIDに対応してユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルからコンテンツ情報(ユーザURI)を取得して、通信部21を介して画像形成装置Kaに送信する。したがって、認証部22及び通信部21は、全体としてコンテンツ情報取得手段及びコンテンツ情報提供手段として機能する。
【0034】
画像形成装置Kaは、入力受付部31、通信部32、メタ情報取得部33、印刷部34、表示部35、認証要求部36、コンテンツデータ取得部37及びユーザコンテンツ情報保持部38等を備えており、画像形成装置Kaとしての基本プログラム及び本発明のユーザに適したコンテンツを提供するコンテンツ提供方法を実行するためのコンテンツ提供プログラムを搭載していて、これらのプログラムを実行することによって、画像形成装置Kaとしての基本処理を実行するとともに、コンテンツデータ取得部37及びユーザコンテンツ情報保持部38を構築して、ユーザに対応したコンテンツを表示出力するコンテンツ出力処理を行う。すなわち、画像形成装置Kaは、ネットワークを介して、または、直接、インターネットに接続されており、インターネット上のURIにアクセスして該URIの提供するコンテンツを取得して表示部35に表示する。
【0035】
入力受付部(認証情報入力手段)31は、ハードキーやタッチパネルによって構成され、画像形成装置Kaに印刷出力を行わせるのに必要な各種キー(例えば、テンキー、スタートキー等)や本発明のコンテンツ提供方法を行わせるのに必要な操作キー(例えば、コンテンツ閲覧キー等)を備えている。また、入力受付部31は、ユーザIDの入力に使用される。
【0036】
通信部32は、ネットワークを介してプリントサーバPS及び認証サーバNSと通信を行い、認証サーバNSに対しては認証処理と本発明のコンテンツ取得処理を行い、プリントサーバPSに対しては、印刷ジョブの授受を行う。
【0037】
メタ情報取得部33は、プリントサーバPSから送られてきた印刷ジョブとメタ情報のうちメタ情報を取得する。
【0038】
印刷部34は、所定の画像形成方式、例えば、電子写真方式やインク噴射方式等でプリントサーバPSから送られてくる印刷ジョブに基づいて、画像を用紙に印刷出力する。
【0039】
表示部(出力手段)35は、例えば、タッチパネル付き液晶ディスプレイ等が用いられ、入力受付部31から入力された入力情報や画像形成装置Kaからユーザに通知する各種情報(例えば、画像形成装置の動作状態情報等)やタッチパネルでの操作の対象となる機能ボタン等を表示出力するとともに、認証サーバNSから受け取ったコンテンツやコンテンツ表示処理に必要な各種情報を表示する。
【0040】
認証要求部36は、プリントサーバPSから印刷ジョブを受け取るために、入力受付部31から入力されたユーザ認証情報であるユーザIDを、通信部32を介して認証サーバNSに送って、ユーザ認証要求を行うとともに、認証サーバNSでのユーザ認証の結果に応じて、印刷制御及びコンテンツの表示制御を行う。したがって、上記認証要求部36と通信部32は、全体として、認証情報送信手段、出力制御手段として機能する。
【0041】
ユーザコンテンツ情報保持部38は、認証サーバNSからネットワークを介して送られてきて通信部32が受信したコンテンツ情報を保持する。
【0042】
コンテンツデータ取得部(コンテンツ取得手段)37は、コンテンツ情報保持部37の保持しているコンテンツ情報に基づいて、インターネット上の該コンテンツ情報の示すURIからコンテンツデータを取得して、表示部35に表示させる。
【0043】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の印刷システム1は、印刷実行のために入力されたユーザIDに応じたコンテンツデータを印刷処理の時間中に表示部35に表示する。
【0044】
すなわち、画像形成装置Kaは、入力受付部31から認証要求操作が行われると、認証要求部36が、コンテンツ情報取得を伴う認証要求であるかチェックし(ステップS101)、コンテンツ情報取得を伴う認証要求であると、入力受付部31から入力されたユーザIDとコンテンツ要求を伴う認証要求を認証サーバNSに行って、認証サーバNSでの認証に成功したか、失敗したかチェックする(ステップS102)。
【0045】
ステップS102で、認証に失敗すると、認証要求部36は、認証に失敗した旨を表示部35に表示させて処理を終了する(ステップS103)。
【0046】
認証要求部36は、ステップS102で、認証に成功すると、認証サーバNSからユーザコンテンツ情報を取得したかチェックし(ステップS104)、ユーザコンテンツ情報を取得すると、印刷部34に認証成功通知を行うとともに、ユーザコンテンツ情報保持部38にユーザコンテンツ情報を記憶させる(ステップS105)。
【0047】
ステップS104で、ユーザコンテンツ情報を取得しないときには、認証要求部36は、認証サーバNSから送られてくるデフォルトコンテンツを取得し(ステップS106)、印刷部34に認証成功通知を行うとともに、ユーザコンテンツ情報保持部38にデフォルトコンテンツ情報を記憶させる(ステップS105)。
【0048】
次に、画像形成装置Kaは、認証に成功したユーザの印刷ジョブを表示部35に表示して、ユーザが印刷対象の印刷ジョブを選択すると、選択された印刷ジョブを印刷する印刷ジョブとして決定して(ステップS107)、印刷部34がプリントサーバから通信部32を介して印刷ジョブを受け取って該印刷ジョブの印刷データに基づいて画像を用紙に印刷出力する印刷処理を開始し(ステップS108)、表示部35に、例えば、図5に示すような印刷中表示画面G1を表示する(ステップS109)。この印刷中表示画面G1には、図5に示すように、コンテンツ閲覧ボタンB1が機能ボタンとして表示されており、ユーザがこのコンテンツ閲覧ボタンB1を押下すると(ステップS110)、コンテンツデータ取得部37がユーザコンテンツ情報保持部38のコンテンツ情報のURIからコンテンツデータを取得(収集)して(ステップS111)、印刷を行っている間、例えば、図6に示すように、表示部35の表示をコンテンツ表示画面G2に切り替えて、表示部35にコンテンツを表示させる(ステップS112)。
【0049】
画像形成装置Kaは、印刷部34による印刷処理が終了すると(ステップS113)、表示部35へのコンテンツの表示を終了して、処理を終了する(ステップS114)。
【0050】
そして、画像形成装置Kaは、ステップS101で、認証要求がコンテンツ情報取得を伴わない認証要求であると、図4に示すように、認証要求部36が、入力受付部31から入力されたユーザIDと認証要求を認証サーバNSに行って、認証サーバNSでの認証に成功したか、失敗したかチェックする(ステップS115)。
【0051】
ステップS115で、認証に失敗すると、認証要求部36は、認証に失敗した旨を表示部35に表示して処理を終了する(ステップS116)。
【0052】
ステップS116で、認証に成功すると、印刷部34に認証成功通知を行うとともに、表示部35に認証成功を表示させ(ステップS117)、印刷対象の印刷ジョブを決定して(ステップS118)、印刷部34がプリントサーバから通信部32を介して印刷ジョブを受け取って該印刷ジョブの印刷データに基づいて画像を用紙に印刷出力する印刷処理を開始する(ステップS119)。表示部35に、印刷中表示画面を表示する(ステップS120)。この印刷中表示画面には、図5に示したように、コンテンツ閲覧ボタンB1を表示してもよいが、ユーザがこのコンテンツ閲覧ボタンB1を押下しても機能しない状態となる。画像形成装置Kaは、印刷部34による印刷処理が終了すると、全ての処理を終了する(ステップS121)。
【0053】
なお、上記コンテンツ表示画面G2でのコンテンツの表示形式としては、図6に示したように、1つの画面に複数のコンテンツ(図6では、ニュース、天気、ユーザの予定等)を表示するものに限るものではなく、例えば、図7(a)に示すように、複数のコンテンツを、順次一定時間経過する毎に切り替えて表示部35に表示する表示形式であってもよいし、図7(b)に示すように、複数のコンテンツをユーザが適宜選択できる表示形式であってもよい。
【0054】
また、この場合、図8に示すように、画像形成装置Kaに表示形式編集部(出力編集手段)39を設け、表示形式編集部39によって、コンテンツの表示形式を、上記図6及び図7の3つの表示形式から適宜の表示形式を選択するようにしてもよいし、上記3つの表示形式に限らず、その他の表示形式を編集・設定するようにしてもよい。
【0055】
このように、本実施例の印刷システム1は、認証サーバNSが、ユーザ認証情報であるユーザIDとコンテンツを取得するためのコンテンツ情報であるユーザURIを関連付けた関連情報をユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルとしてユーザ情報蓄積部24に記憶し、画像形成装置Kaから送られてきたユーザIDを取得すると、該ユーザIDに対応するユーザURI(コンテンツ情報)をユーザ情報蓄積部24のユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルから取得して、該ユーザURIを画像形成装置Kaに提供している。
【0056】
したがって、画像形成装置Kaでは、印刷出力を行っている間、ユーザ認証したユーザに関連してユーザの興味のあるコンテンツを認証サーバNSから送られてきたユーザURIに基づいて取得して表示部35に表示することができ、印刷出力を待つ間の時間を有効に活用することができるとともに、出力文書の機密を確保することができる。
【0057】
なお、上記説明では、認証サーバNSが、ユーザURI(コンテンツ情報)を画像形成装置Kaに送っているが、ユーザIDに対応するユーザURIを取得すると、該ユーザURIに対応するコンテンツを取得して、該コンテンツを画像形成装置Kaに提供してもよい。
【0058】
このようにすると、コンテンツ取得機能を備えていない画像形成装置Kaにおいても、ユーザに関連したコンテンツを表示出力することができ、汎用性、利用性を向上させることができる。
【0059】
さらに、本実施例の印刷システム1は、ユーザ認証を行う認証サーバNSと該該認証サーバNSで認証に成功した印刷ジョブの印刷出力を行う画像形成装置Kaが所定のネットワークに接続された印刷システム1であって、認証サーバNSが、ユーザIDとコンテンツを取得するためのユーザURI(コンテンツ情報)を関連付けた関連情報をユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルとしてユーザ情報蓄積部24に記憶し、画像形成装置Kaが、入力されたユーザIDを認証サーバNSに送信する。認証サーバNSは、画像形成装置Kaから送られてくるユーザIDを取得すると、該ユーザIDに対応するユーザURIをユーザ情報蓄積部24のユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルから取得して、取得したユーザURIを画像形成装置Kaに提供する。画像形成装置Kaは、認証サーバNSからユーザURIが送られてくると、該ユーザURIに対応するコンテンツを取得して、該コンテンツを、該コンテンツに対応するユーザIDによって印刷の許可された印刷ジョブの印刷出力を行っている間だけ表示部35に表示出力する。
【0060】
したがって、ユーザ認証を行った機密文書の印刷出力が完了するまで画像形成装置Kaの側で待機している間に、ユーザの興味のあるコンテンツを表示出力することができ、ユーザが印刷出力を待つ間のストレスを軽減して、機密文書の機密性を確保しつつ、利用性を向上させることができる。
【実施例2】
【0061】
図9〜図12は、本発明の情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体の第2実施例を示す図であり、図1は、本発明の情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体の第2実施例を適用した印刷システム100の要部ブロック構成図である。
【0062】
なお、本実施例は、上記第1実施例の印刷システム1と同様の印刷システム100に適用したものであり、本実施例の説明においては、第1実施例の印刷システム1と同様の構成部分には、同一の符号を付与して、その説明を省略または簡略化する。
【0063】
図9において、印刷システム100は、第1実施例の印刷システム1と同様に、プリントサーバPS、認証サーバNS及び画像形成装置Kaが図示しない有線または無線のネットワークによって接続されており、このネットワークに図示しない複数のホスト装置が接続されている。
【0064】
本実施例の印刷システム100は、プリントサーバPS及び認証サーバNSが、第1実施例のプリントサーバPS及び認証サーバNSと同じであり、画像形成装置Kaが、第1実施例の画像形成装置Kaの構成に追加して、時間設定部101及び印刷時間判断部102を備えている。
【0065】
時間設定部101は、印刷ジョブの印刷中にコンテンツを表示部35に表示するか否かの判断基準となる設定時間を設定する。
【0066】
印刷時間判断部(印刷時間算出手段、出力判断手段)102は、メタ情報取得部33の取得したメタ情報、特に、印刷データのデータサイズや印刷枚数、印刷部数等の予想印刷時間の算出に必要なメタ情報と画像形成装置Kaの印刷性能、特に、印刷部34の印刷性能(例えば、印刷枚数/分等)を用いて印刷ジョブの実行に要する予想印刷時間を算出し、算出した予想印刷時間が時間設定部101の設定した設定時間よりも長いか否かによってコンテンツを表示させるか否か判断する。
【0067】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の印刷システム100は、印刷ジョブの予想印刷時間が予め設定された設定時間よりも長いときに、ユーザに応じたコンテンツを表示する。
【0068】
印刷システム100の画像形成装置Kaは、図10に示すように、コンテンツ表示・印刷処理を行う。なお、図10において、第1実施例の図3及び図4のコンテンツ表示・印刷処理と同様の処理ステップには、同一のステップナンバを付与して、その説明を簡略化するとともに、コンテンツ情報取得を伴わない場合の処理である図4の処理については、同様の処理であるため、省略されている。
【0069】
画像形成装置Kaは、時間設定部102によって予め設定時間が設定されている。この状態で、図10に示すコンテンツ表示・印刷処理を行う。
【0070】
図10において、画像形成装置Kaは、認証要求があると(ステップS101)、認証要求部36が、認証サーバNSでの認証に成功したかチェックし(ステップS102)、認証に失敗すると、認証に失敗した旨を表示部35に表示して処理を終了する(ステップS103)。
【0071】
認証要求部36は、ステップS102で、認証に成功すると、認証サーバNSからユーザコンテンツ情報を取得したかチェックし(ステップS104)、ユーザコンテンツ情報を取得すると、印刷部34に認証成功通知を行うとともに、ユーザコンテンツ情報保持部38にユーザコンテンツ情報を記憶させる(ステップS105)。
【0072】
ステップS104で、ユーザコンテンツ情報を取得しないときには、認証要求部36は、認証サーバNSから送られてくるデフォルトコンテンツを取得し(ステップS106)、印刷部34に認証成功通知を行うとともに、ユーザコンテンツ情報保持部38にデフォルトコンテンツ情報を記憶させる(ステップS105)。
【0073】
次に、メタ情報取得部33が印刷ジョブのメタ情報をプリントサーバPSのメタ情報蓄積部14から取得し(ステップS201)、印刷ジョブが決定されると(ステップS107)、印刷時間判断部101がメタ情報取得部33の取得したメタ情報から印刷ジョブデータサイズ等の予想印刷時間を求めるのに必要なメタ情報を取得して(ステップS202)、印刷時間解析を行う(ステップS203)。
【0074】
印刷時間判断部101は、この印刷時間解析において、まず、印刷ジョブデータサイズと印刷性能から該印刷ジョブの印刷に要する予想印刷時間を算出し、該予想印刷時間が時間設定部102によって設定されている設定時間(設定値)と比較する。
【0075】
印刷時間判断部101は、例えば、図11に示すように、画像形成装置Kaの印刷性能(スペック)が、A4ヨコ(横)、モノクロで、50ppm(Pages Per Minute)であり、印刷ジョブのメタ情報が、片面・両面印刷の片面印刷、カラー・グレースケールのモノクロ、用紙サイズのA4ヨコ、部数が10、枚数が20であると、予想印刷時間を、4分(10×20÷50=4)と算出する。
【0076】
ステップS203で、予想印刷時間が設定時間を超えていると、印刷部34が、プリントサーバPSから通信部32を介して印刷ジョブを受け取って該印刷ジョブの印刷データに基づいて画像を用紙に印刷出力する印刷処理を開始し(ステップS108)、表示部35に、例えば、図5に示したような印刷中表示画面G1を表示する(ステップS109)。ユーザがこのコンテンツ閲覧ボタンB1を押下すると(ステップS110)、コンテンツデータ取得部37がユーザコンテンツ情報保持部38のコンテンツ情報のURIからコンテンツデータを取得(収集)して(ステップS111)、印刷を行っている間、例えば、図6に示したように、表示部35の表示をコンテンツ表示画面G2に切り替えて、表示部35にコンテンツを表示させる(ステップS112)。
【0077】
画像形成装置Kaは、印刷部34による印刷処理が終了すると(ステップS113)、表示部35へのコンテンツの表示を終了して、処理を終了する(ステップS114)。
【0078】
ステップS203で、予想印刷時間が設定時間以下であると、コンテンツの表示を行うことなく、印刷部34が、プリントサーバから通信部32を介して印刷ジョブを受け取って該印刷ジョブの印刷データに基づいて画像を用紙に印刷出力する印刷処理を開始し(ステップS204)、印刷が終了すると、処理を終了する(ステップS205)。
【0079】
なお、本実施例においても、上記コンテンツ表示画面G2でのコンテンツの表示形式としては、図6に示したように、1つの画面に複数のコンテンツ(図6では、ニュース、天気、ユーザの予定等)を表示するものに限るものではなく、例えば、図7に示したように、表示形式を適宜設定したり、表示形式を選択するようにしてもよい。
【0080】
この場合、図12に示すように、画像形成装置Kaに、図8と同様の表示形式編集部39を設け、表示形式編集部39によって、コンテンツの表示形式を、上記図6及び図7の3つの表示形式から適宜の表示形式を選択するようにしてもよいし、上記3つの表示形式に限らず、その他の表示形式を編集・設定するようにしてもよい。
【0081】
このように、本実施例の印刷システム100は、画像形成装置Kaが、印刷時間判断部102で、印刷ジョブのメタ情報と自己の印刷性能に基づいて該印刷ジョブの印刷に要する予想印刷時間を算出し、該予想印刷時間と予め時間設定部101で設定された設定時間を比較してコンテンツの出力を行うか否か決定して、コンテンツの出力を行うことを決定した場合にのみ、コンテンツの表示部35への表示出力を行っている。
【0082】
したがって、ユーザがコンテンツを見るのに充分な時間があるときにのみコンテンツの表示を行うことができ、処理の効率化と省電力を図ることができる。
【0083】
なお、上記各実施例の説明においては、印刷システム1、100が、ネットワークで接続されたホスト装置、プリントサーバPS、認証サーバNS及び画像形成装置Kaで構成されており、認証サーバNSがユーザの認証情報に対応させたコンテンツ情報を、ユーザコンテンツ情報登録部23によってユーザ情報蓄積部24にユーザ認証情報−コンテンツ情報テーブルとして登録して、画像形成装置Kaにおいてユーザ認証情報としてユーザIDが入力されると、該ユーザIDに対応するコンテンツ情報のコンテンツを画像形成装置Kaの表示部35に表示している。
【0084】
印刷システム1、100の構成としては、上記構成に限るものではなく、例えば、プリントサーバPSが単独では、存在せずに、プリントサーバPSの機能を、例えば、画像形成装置Kaが備えていたり、認証サーバNSが備えていてもよい。また、認証サーバNSが単独では存在せず、認証サーバNSの機能を、例えば、プリントサーバPSが備えていたり、画像形成装置Kaが備えていてもよい。さらに、プリントサーバPSと認証サーバNSがともに単独では存在せず、画像形成装置KaがプリントサーバPSと認証サーバNSの機能を備えていてもよい。
【0085】
第1実施例の場合、例えば、図13に示すように、印刷システム200が、認証サーバNSと画像形成装置Kaのみで構成されるものとすると、認証サーバNSは、第1実施例と同様の構成であるが、画像形成装置Kaが、プリントサーバPSの機能を兼ね備えるときには、画像形成装置Kaは、第1実施例で備えていた入力受付部31、通信部32、メタ情報取得部33、印刷部34、表示部35、認証要求部36、コンテンツデータ取得部37及びユーザコンテンツ情報保持部38を備えているとともに、プリントサーバPSの機能である印刷ジョブ蓄積部12、メタ情報作成部13及びメタ情報蓄積部14を備えることとなる。また、この場合、画像形成装置Kaにコンテンツの表示形式を編集する機能を持たせるときには、図13に破線で示すように、画像形成装置Kaが表示形式編集部39を備えた構成となる。この場合、プリントサーバPSの機能を認証サーバNSが備えてもよく、その場合には、図示しないが、認証サーバNSが、プリントサーバPSの機能である印刷ジョブ蓄積部12、メタ情報作成部13及びメタ情報蓄積部14を備えることとなる。
【0086】
また、第1実施例の場合、例えば、図14に示すように、印刷システム210が、プリントサーバPSと画像形成装置Kaのみで構成されるものとすると、プリントサーバPSは、第1実施例と同様の構成であるが、画像形成装置Kaが、認証サーバNSの機能を兼ね備えるときには、画像形成装置Kaは、第1実施例で備えていた入力受付部31、通信部32、メタ情報取得部33、印刷部34、表示部35、認証要求部36、コンテンツデータ取得部37及びユーザコンテンツ情報保持部38を備えているとともに、認証サーバNSの機能である認証部22、ユーザコンテンツ情報登録部23、ユーザ情報蓄積部24、デフォルトコンテンツ情報登録部25及びデフォルトコンテンツ情報蓄積部26を備えることとなる。また、この場合、画像形成装置Kaにコンテンツの表示形式を編集する機能を持たせるときには、図14に破線で示すように、画像形成装置Kaが表示形式編集部39を備えた構成となる。この場合、認証サーバNSの機能をプリントサーバPSが備えてもよく、その場合には、図示しないが、プリントサーバPSが、認証サーバNSの機能である認証部22、ユーザコンテンツ情報登録部23、ユーザ情報蓄積部24、デフォルトコンテンツ情報登録部25及びデフォルトコンテンツ情報蓄積部26を備えることとなる。
【0087】
さらに、第1実施例の場合、例えば、図15に示すように、印刷システム220が画像形成装置Kaのみで構成されるものとすると、画像形成装置Kaは、第1実施例で備えていた入力受付部31、通信部32、メタ情報取得部33、印刷部34、表示部35、認証要求部36、コンテンツデータ取得部37及びユーザコンテンツ情報保持部38を備えているとともに、認証サーバNSの機能である認証部22、ユーザコンテンツ情報登録部23、ユーザ情報蓄積部24、デフォルトコンテンツ情報登録部25及びデフォルトコンテンツ情報蓄積部26を備え、さらに、プリントサーバPSの機能である印刷ジョブ蓄積部12、メタ情報作成部13及びメタ情報蓄積部14を備えることとなる。また、この場合、画像形成装置Kaにコンテンツの表示形式を編集する機能を持たせるときには、図15に破線で示すように、画像形成装置Kaが表示形式編集部39を備えた構成となる。
【0088】
また、第2実施例の場合には、図示しないが、図13、図14及び図15の画像形成装置Kaが、時間設定部101及び印刷時間判断部102を備えた構成となる。
【0089】
このように、それぞれの印刷システムの構成に対応して、ユーザIDに対応したコンテンツを提供して表示することができる。
【0090】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、ユーザ認証情報を利用してユーザに関連したコンテンツを提供する認証サーバ、画像形成装置等の情報処理装置、印刷システム、画像形成装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム及び記録媒体に利用することができる。
【符号の説明】
【0092】
1 印刷システム
Ka 画像形成装置
NS 認証サーバ
PS プリントサーバ
11 通信部
12 印刷ジョブ蓄積部
13 メタ情報作成部
14 メタ情報蓄積部
21 通信部
22 認証部
23 ユーザコンテンツ情報登録部
24 ユーザ情報蓄積部
25 デフォルトコンテンツ情報登録部
26 デフォルトコンテンツ情報蓄積部
31 入力受付部
32 通信部
33 メタ情報取得部
34 印刷部
35 表示部
36 認証要求部
37 コンテンツデータ取得部
38 ユーザコンテンツ情報保持部
39 表示形式編集部
G1 印刷中表示画面
B1 コンテンツ閲覧ボタン
G2 コンテンツ表示画面
100 印刷システム
101 時間設定部
102 印刷時間判断部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0093】
【特許文献1】特開2009−116653号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを特定するユーザ認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段と、
前記認証情報取得手段の取得した前記ユーザ認証情報に対応する前記コンテンツ情報を前記関連情報記憶手段の前記関連情報から取得するコンテンツ情報取得手段と、
前記コンテンツ情報取得手段の取得した前記コンテンツ情報を所定の出力先に提供するコンテンツ情報提供手段と、
を備えていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
ユーザを特定するユーザ認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段と、
前記認証情報取得手段の取得した前記ユーザ認証情報に対応する前記コンテンツ情報を前記関連情報記憶手段の前記関連情報から取得するコンテンツ情報取得手段と、
前記コンテンツ情報取得手段の取得した前記コンテンツ情報に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記コンテンツ取得手段の取得した前記コンテンツを所定の出力先に提供するコンテンツ提供手段と、
を備えていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、
前記関連情報記憶手段に記憶されている前記コンテンツ情報を適宜更新するコンテンツ情報更新手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
ユーザ認証を行う情報処理装置と該情報処理装置で認証に成功した印刷ジョブの印刷出力を行う画像形成装置が所定のネットワークに接続された印刷システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から送られてくるユーザ認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段と、
前記認証情報取得手段の取得した前記ユーザ認証情報に対応する前記コンテンツ情報を前記関連情報記憶手段の前記関連情報から取得するコンテンツ情報取得手段と、
前記コンテンツ情報取得手段の取得した前記コンテンツ情報を前記画像形成装置に提供するコンテンツ情報提供手段と、
を備え、
前記画像形成装置は、
ユーザを特定する前記ユーザ認証情報を入力する認証情報入力手段と、
前記ユーザ認証情報を前記情報処理装置に送信する認証情報送信手段と、
コンテンツを出力する出力手段と、
前記情報処理装置から送られてくる前記コンテンツ情報に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記コンテンツ取得手段の取得した前記コンテンツを、該コンテンツに対応する前記ユーザ認証情報によって印刷の許可された印刷ジョブの印刷出力を行っている間だけ前記出力手段に出力させる出力制御手段と、
を備えていることを特徴とする印刷システム。
【請求項5】
前記印刷システムは、
前記関連情報記憶手段に記憶されている前記コンテンツ情報を適宜更新するコンテンツ情報更新手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の印刷システム。
【請求項6】
前記画像形成装置は、
前記印刷ジョブのメタ情報と自己の印刷性能に基づいて該印刷ジョブの印刷に要する予想印刷時間を算出する印刷時間算出手段と、
前記予想印刷時間と予め設定された設定時間を比較して前記コンテンツの出力を行うか否か決定する出力判断手段と、
を備え、前記出力制御手段は、前記出力判断手段が前記コンテンツの出力を行うことを決定した場合に、前記コンテンツの出力を行うことを特徴とする請求項4または請求項6記載の印刷システム。
【請求項7】
前記画像形成装置は、
前記表示手段への前記コンテンツの出力形式を編集する出力編集手段を備えていることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の印刷システム。
【請求項8】
ユーザ認証を行って印刷ジョブの印刷を行う画像形成装置において、
ユーザを特定するユーザ認証情報を入力する認証情報入力手段と、
前記ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段と、
前記認証情報入力手段から入力された前記ユーザ認証情報に対応する前記コンテンツ情報を前記関連情報記憶手段の前記関連情報から取得するコンテンツ情報取得手段と、
コンテンツを出力する出力手段と、
前記コンテンツ情報取得手段の取得した前記コンテンツ情報に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記コンテンツ取得手段の取得した前記コンテンツを、該コンテンツに対応する前記ユーザ認証情報によって印刷の許可された印刷ジョブの印刷出力を行っている間だけ前記出力手段に出力させる出力制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
前記画像形成装置は、
前記関連情報記憶手段に記憶されている前記コンテンツ情報を適宜更新するコンテンツ情報更新手段を備えていることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成装置は、
前記印刷ジョブのメタ情報と自己の印刷性能に基づいて該印刷ジョブの印刷に要する予想印刷時間を算出する印刷時間算出手段と、
前記予想印刷時間と予め設定された設定時間を比較して前記コンテンツの出力を行うか否か決定する出力判断手段と、
を備え、前記出力制御手段は、前記出力判断手段が前記コンテンツの出力を行うことを決定した場合に、前記コンテンツの出力を行うことを特徴とする請求項8または請求項9記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記画像形成装置は、
前記表示手段への前記コンテンツの出力形式を編集する出力編集手段を備えていることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項12】
ユーザを特定するユーザ認証情報を取得する認証情報取得処理ステップと、
前記ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段の該関連情報から、前記認証情報取得処理ステップで取得された前記ユーザ認証情報に対応する前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得処理ステップと、
前記コンテンツ情報取得処理ステップで取得された前記コンテンツ情報を所定の出力先に提供するコンテンツ情報提供処理ステップと、
を有していることを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項13】
ユーザを特定するユーザ認証情報を取得する認証情報取得処理ステップと、
前記ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段から、前記認証情報取得処理ステップで取得された前記ユーザ認証情報に対応する前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得処理ステップと、
前記コンテンツ情報取得処理ステップで取得された前記コンテンツ情報に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得処理ステップと、
前記コンテンツ取得処理ステップで取得された前記コンテンツを所定の出力先に提供するコンテンツ提供処理ステップと、
を有していることを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項14】
ユーザ認証を行う情報処理装置と該情報処理装置で認証に成功した印刷ジョブの印刷出力を行う画像形成装置が所定のネットワークに接続された印刷システムにおけるコンテンツ提供方法であって、
前記情報処理装置での処理ステップとして、
前記画像形成装置から送られてくるユーザ認証情報を取得する認証情報取得処理ステップと、
前記認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段の該関連情報から、前記認証情報取得処理ステップで取得された該ユーザ認証情報に対応する該コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得処理ステップと、
前記コンテンツ情報取得処理ステップで取得された前記コンテンツを前記画像形成装置に提供するコンテンツ情報提供処理ステップと、
を有し、
前記画像形成装置での処理ステップとして、
ユーザを特定する前記ユーザ認証情報を入力する認証情報入力処理ステップと、
前記ユーザ認証情報を前記情報処理装置に送信する認証情報送信処理ステップと、
前記コンテンツ情報提供処理ステップで提供される前記コンテンツ情報に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得処理ステップと、
前記コンテンツ取得処理ステップで取得された前記コンテンツを、該コンテンツに対応する前記ユーザ認証情報の印刷ジョブの印刷出力を行っている間だけ所定の出力手段に出力させる出力制御処理ステップと、
を有していることを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項15】
コンピュータに、
ユーザを特定するユーザ認証情報を取得する認証情報取得処理と、
前記ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段の該関連情報から、前記認証情報取得処理で取得された前記ユーザ認証情報に対応する前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得処理と、
前記コンテンツ情報取得処理で取得された前記コンテンツ情報を所定の出力先に提供するコンテンツ情報提供処理と、
を実行させることを特徴とするコンテンツ提供プログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
ユーザを特定するユーザ認証情報を取得する認証情報取得処理と、
前記ユーザ認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段から、前記認証情報取得処理で取得された前記ユーザ認証情報に対応する前記コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得処理と、
前記コンテンツ情報取得処理で取得された前記コンテンツ情報に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得処理と、
前記コンテンツ取得処理で取得された前記コンテンツを所定の出力先に提供するコンテンツ提供処理と、
を実行させることを特徴とするコンテンツ提供プログラム。
【請求項17】
ユーザ認証を行う情報処理装置と該情報処理装置で認証に成功した印刷ジョブの印刷出力を行う画像形成装置が所定のネットワークに接続された印刷システムに搭載されるコンテンツ提供プログラムであって、
コンピュータに、
前記情報処理装置での処理として、
前記画像形成装置から送られてくるユーザ認証情報を取得する認証情報取得処理と、
前記認証情報とコンテンツを取得するためのコンテンツ情報を関連付けた関連情報を記憶する関連情報記憶手段の該関連情報から、前記認証情報取得処理で取得された該ユーザ認証情報に対応する該コンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得処理と、
前記コンテンツ情報取得処理で取得された前記コンテンツを前記画像形成装置に提供するコンテンツ情報提供処理と、
を実行させ、
前記画像形成装置での処理として、
ユーザを特定する前記ユーザ認証情報を入力する認証情報入力処理と、
前記ユーザ認証情報を前記情報処理装置に送信する認証情報送信処理と、
前記コンテンツ情報提供処理で提供される前記コンテンツ情報に対応するコンテンツを取得するコンテンツ取得処理と、
前記コンテンツ取得処理で取得された前記コンテンツを、該コンテンツに対応する前記ユーザ認証情報の印刷ジョブの印刷出力を行っている間だけ所定の出力手段に出力させる出力制御処理と、
を実行させることを特徴とするコンテンツ提供プログラム。
【請求項18】
請求項15から請求項17のいずれかに記載のコンテンツ提供プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−191869(P2011−191869A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−55782(P2010−55782)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】