説明

情報処理装置、情報処理システム、印刷方式決定方法、印刷方式決定プログラム及び記憶媒体

【課題】印刷物毎に最適な印刷方式を決定できる情報処理装置、情報処理システム、印刷方式決定方法、印刷方式決定プログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】印刷データ取得部161が、印刷データを取得する。識別情報取得部162が、印刷データのユーザ識別情報を取得する。検索部163が、印刷データの中からキーワードを検索する。決定部164が、ユーザ識別情報と、キーワードと、印刷方式と、を対応付けた印刷方式テーブルを記憶する印刷方式テーブル記憶部153の印刷方式テーブルを参照して、印刷データの印刷方式を検索されたキーワード及び取得されたユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定する。印刷制御部165が、決定された印刷方式を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、印刷方式決定方法、印刷方式決定プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、組織内部からの機密情報の漏洩が深刻な問題になっており、機密漏洩対策への取り組みが進められている。例えば、電子文書や電子データが印刷された印刷物による情報漏洩には、情報埋め込み技術やユーザ認証技術などのセキュリティ技術を用いた対策がある。
【0003】
情報埋め込み技術を用いた機密漏洩対策の一つとして、印刷物の複写を禁止する技術がある。例えば特許文献1には、電子文書を印刷する際に、文字パターンの形状を変更することにより複写禁止情報を埋め込んで印刷し、印刷物を複写する際に、印刷物に埋め込まれた複写禁止情報を抽出して複写を禁止する技術が開示されている。
【0004】
また、情報埋め込み技術を用いた他の機密漏洩対策として、印刷物の出所を追跡する技術がある。例えば特許文献2には、印刷時に印刷物に埋め込まれた情報を抽出することで、印刷物の出所を特定する技術が開示されている。
【0005】
また、ユーザ認証技術を用いた機密漏洩対策の一つとして、例えば特許文献3には、電子文書を印刷する際に印刷装置でユーザ認証を行い、ユーザ認証に成功した場合には電子文書を印刷し、ユーザ認証に成功しなかった場合には電子文書の印刷を中止する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したような情報埋め込み技術では、情報埋め込みに伴い印刷物の画質が少なからず落ちてしまうため、例えば顧客に提出する提案書や契約書への情報埋め込みなど情報埋め込みを行うことが好ましくない場合もある。また、上述したようなユーザ認証技術では、ユーザ認証に多少なりとも時間を要してしまうため、例えばセキュリティレベルの低い文書を印刷する際のユーザ認証などユーザ認証を行うことが好ましくない場合もある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、印刷物毎に最適な印刷方式を決定できる情報処理装置、情報処理システム、印刷方式決定方法、印刷方式決定プログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる情報処理装置は、印刷データを取得する印刷データ取得手段と、前記印刷データのユーザ識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記印刷データの中からキーワードを検索する検索手段と、ユーザ識別情報と、キーワードと、印刷方式と、を対応付けた印刷方式テーブルを記憶する印刷方式テーブル記憶手段と、前記印刷方式テーブルを参照して、前記印刷データの印刷方式を検索された前記キーワード及び取得された前記ユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定する決定手段と、決定された前記印刷方式を実行する印刷制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の別の態様にかかる情報処理システムは、クライアント端末とサーバ装置とを備える情報処理システムであって、前記クライアント端末は、印刷データを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記印刷データを取得する印刷データ取得手段と、前記印刷データのユーザ識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記印刷データの中からキーワードを検索する検索手段と、ユーザ識別情報と、キーワードと、印刷方式と、を対応付けた印刷方式テーブルを記憶する印刷方式テーブル記憶手段と、前記印刷方式テーブルを参照して、前記印刷データの印刷方式を検索された前記キーワード及び取得された前記ユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定する決定手段と、決定された前記印刷方式を実行する印刷制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の別の態様にかかる情報処理システムは、サーバ装置とクライアント端末とを備える情報処理システムであって、前記サーバ装置は、ユーザ識別情報と、キーワードと、印刷方式と、を対応付けた印刷方式テーブルを記憶する印刷方式テーブル記憶手段を備え、前記クライアント端末は、印刷データを取得する印刷データ取得手段と、前記印刷データのユーザ識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記印刷データの中からキーワードを検索する検索手段と、前記印刷方式テーブルを参照して、前記印刷データの印刷方式を検索された前記キーワード及び取得された前記ユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定する決定手段と、決定された前記印刷方式を実行する印刷制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の別の態様にかかる印刷方式決定方法は、印刷データ取得手段が、印刷データを取得する印刷データ取得ステップと、識別情報取得手段が、前記印刷データのユーザ識別情報を取得する識別情報取得ステップと、検索手段が、前記印刷データの中からキーワードを検索する検索ステップと、決定手段が、ユーザ識別情報と、キーワードと、印刷方式と、を対応付けた印刷方式テーブルを記憶する印刷方式テーブル記憶手段の前記印刷方式テーブルを参照して、前記印刷データの印刷方式を検索された前記キーワード及び取得された前記ユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定する決定ステップと、印刷制御手段が、決定された前記印刷方式を実行する印刷制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の別の態様にかかる印刷方式決定プログラムは、上記印刷方式決定方法をコンピュータに実行させるためのものである。
【0013】
また、本発明の別の態様にかかる記憶媒体は、上記印刷方式決定プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能なものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、印刷物毎に最適な印刷方式を決定できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、第1実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図2は、セキュリティ印刷方式テーブル例を示す図である。
【図3】図3は、ユーザテーブル例を示す図である。
【図4】図4は、キーワードテーブル例を示す図である。
【図5】図5は、第1実施形態の情報処理システムの印刷処理例を示すフローチャートである。
【図6】図6は、セキュリティ印刷方式が印刷禁止である場合の第1実施形態のセキュリティ印刷処理例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込みである場合の第1実施形態のセキュリティ印刷処理例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、セキュリティ印刷方式がユーザ認証である場合の第1実施形態のセキュリティ印刷処理例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込み+ユーザ認証である場合の第1実施形態のセキュリティ印刷処理例を示すフローチャートである。
【図10】図10は、第2実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図11】図11は、セキュリティ印刷方式がユーザ認証である場合の第2実施形態のセキュリティ印刷処理例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込み+ユーザ認証である場合の第2実施形態のセキュリティ印刷処理例を示すフローチャートである。
【図13】図13は、第3実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図14】図14は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込みである場合の第3実施形態のセキュリティ印刷処理例を示すフローチャートである。
【図15】図15は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込み+ユーザ認証である場合の第3実施形態のセキュリティ印刷処理例を示すフローチャートである。
【図16】図16は、変形例2のセキュリティ印刷方式テーブル例を示す図である。
【図17】図17は、変形例2の情報処理システムの印刷処理例を示すフローチャートである。
【図18】図18は、変形例3のセキュリティ印刷方式テーブル例を示す図である。
【図19】図19は、変形例3の情報処理システムの印刷処理例を示すフローチャートである。
【図20】図20は、上記各実施形態及び変形例のクライアントPC及びサーバ装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図21】図21は、上記各実施形態及び変形例の複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる情報処理装置、情報処理システム、印刷方式決定方法、印刷方式決定プログラム及び記憶媒体の実施形態を詳細に説明する。なお以下の各実施形態では、印刷方式としてセキュリティ技術を用いた印刷方式であるセキュリティ印刷方式を例に取り説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、セキュリティ技術を用いていない通常の印刷方式などいずれの印刷方式であってもよい。また、印刷方式(セキュリティ印刷方式)は、正常系の印刷方式だけでなく印刷中止などの異常系の印刷方式も含むものである。
【0017】
(第1実施形態)
第1実施形態では、セキュリティ技術を用いた印刷方式であるセキュリティ印刷方式をサーバ装置で決定する例について説明する。
【0018】
まず、第1実施形態の情報処理システムの構成について説明する。
【0019】
図1は、第1実施形態の情報処理システム100の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理システム100は、クライアントPC(Personal Computer)110−1〜110−N(Nは2以上の自然数)と、サーバ装置140と、プリンタ機能に加え、スキャナ機能、コピー機能、及びファクシミリ機能の少なくともいずれかの機能を有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)170とを、備える。情報処理システム100の各装置は、ネットワーク105を介して接続されている。ネットワーク105は、有線若しくは無線、またLAN(Local Area Network)や公衆通信回線を問わず、どのようなネットワークであってもよい。なお以下では、クライアントPC110−1〜110−Nを各々区別する必要がない場合は、単にクライアントPC110と称する場合がある。
【0020】
クライアントPC110(クライアント端末の一例)は、印刷要求を行う端末であり、ユーザからの入力に従って、印刷対象の電子文書や電子データの印刷内容が記述された印刷データを生成し、サーバ装置140に送信する。印刷データには、ジョブ名、印刷内容であるテキスト情報、及び印刷を指示したユーザを識別するユーザ識別情報などが含まれる。ユーザ識別情報は、例えば、クライアントPC110を使用するユーザのユーザ名が該当する。なおユーザ識別情報を、クライアントPC110のIPアドレスやホスト名などとしてもよい。
【0021】
サーバ装置140(情報処理装置の一例)は、図1に示すように、通信部142と、記憶部150と、制御部160とを備える。
【0022】
通信部142は、ネットワーク105を介して、クライアントPC110や複合機170などの外部機器と通信するものであり、通信インタフェースなどの既存の通信装置により実現できる。例えば通信部142は、クライアントPC110から送信される印刷データを受信したり、複合機170に印刷データを送信したりする。
【0023】
記憶部150は、サーバ装置140で実行される各種プログラムやサーバ装置140で行われる各種処理に使用されるデータなどを記憶するものである。記憶部150は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、光ディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの磁気的、光学的、又は電気的に記憶可能な既存の記憶装置の少なくともいずれかにより実現できる。記憶部150は、印刷データ記憶部151と印刷方式テーブル記憶部153とを含む。印刷データ記憶部151は、印刷データに含まれるジョブ名及びテキスト情報を一時的に記憶するものであり、例えば、RAMなどの揮発性の記憶装置により実現できる。なお、印刷方式テーブル記憶部153の詳細については後述する。
【0024】
制御部160は、サーバ装置140の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)などの既存の制御装置により実現できる。制御部160は、印刷データ取得部161と、識別情報取得部162と、検索部163と、決定部164と、印刷制御部165と、管理部166とを、含む。
【0025】
印刷データ取得部161は、印刷データを取得する。具体的には、印刷データ取得部161は、クライアントPC110から送信され通信部142により受信された印刷データを取得する。そして印刷データ取得部161は、取得した印刷データからジョブ名及びテキスト情報を抽出して、印刷データ記憶部151に格納する(一時記憶させる)。
【0026】
識別情報取得部162は、ユーザ識別情報を取得する。具体的には、識別情報取得部162は、印刷データに含まれるユーザ識別情報を取得する。なお識別情報取得部162は、クライアントPC110から直接ユーザ識別情報を取得するようにしてもよい。
【0027】
ここで、印刷方式テーブル記憶部153について説明する。印刷方式テーブル記憶部153は、ユーザ識別情報とキーワードとセキュリティ印刷方式とを対応付けたセキュリティ印刷方式テーブルを記憶する。図2は、セキュリティ印刷方式テーブルの一例を示す図である。図2に示すセキュリティ印刷方式テーブルでは、IDと、ユーザ識別情報と、キーワードと、セキュリティ印刷方式とが対応付けられている。図2に示す例では、ユーザ識別情報にユーザ名ではなくユーザが属するグループ名(総務課、開発1グループなど)が定義されている場合もあり、当該グループに属するユーザは図3に示すユーザテーブルで定義されている。同様に、キーワードにキーワード名ではなくキーワードが属するグループ名(営業系社員用、協力会社用など)が定義されている場合もあり、当該グループに属するキーワードは図4に示すキーワードテーブルで定義されている。このようにすることで、セキュリティ印刷方式テーブルのサイズを小さくすることができる。なお、ユーザテーブル及びキーワードテーブルは、印刷方式テーブル記憶部153に記憶されている。また図2に示す例では、セキュリティ印刷方式として優先度(優先順位)が高い順に、印刷禁止(Lv.4)、情報埋め込み+ユーザ認証(Lv.3)、ユーザ認証(Lv.2)、情報埋め込み(Lv.1)が設定されている。但し、セキュリティ印刷方式はこれに限定されるものではない。
【0028】
検索部163は、印刷データの中からキーワードを検索する。具体的には、検索部163は、印刷方式テーブル記憶部153に記憶されているセキュリティ印刷方式テーブルを参照して、識別情報取得部162により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたキーワードを、印刷データに含まれるジョブ名及びテキスト情報の中から検索する。より詳細には、検索部163は、印刷方式テーブル記憶部153に記憶されているセキュリティ印刷方式テーブルを参照して、識別情報取得部162により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたキーワードを取得する。そして検索部163は、取得したキーワードをキーにして、印刷データ記憶部151に格納されているジョブ名及びテキスト情報の中から、読み出したキーワードと同一のキーワードを検索する。
【0029】
決定部164は、印刷方式テーブル記憶部153に記憶されているセキュリティ印刷方式テーブルを参照して、印刷データ取得部161により取得された印刷データの印刷方式を、検索部163により検索されたキーワード及び識別情報取得部162により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたセキュリティ印刷方式に決定する。
【0030】
なお決定部164は、検索部163により検索されたキーワードが複数存在する場合、印刷データ取得部161により取得された印刷データの印刷方式を、検索部163により検索されたキーワードのそれぞれ及び識別情報取得部162により取得されたユーザ識別情報に対応付けられた複数のセキュリティ印刷方式のうち優先度が最も高いセキュリティ印刷方式に決定する。例えば決定部164は、セキュリティ印刷方式として印刷禁止(Lv.4)及び情報埋め込み(Lv.1)が存在する場合、優先度が最も高い印刷禁止(Lv.4)に決定する。なお、セキュリティ印刷方式が複数存在する場合のセキュリティ印刷方式はこれに限定されるものではなく、既定のルールに従って、適切な複数のセキュリティ印刷方式を選択できればよい。
【0031】
印刷制御部165は、決定部164により決定されたセキュリティ印刷方式で印刷データ取得部161により取得された印刷データの印刷を制御する。具体的には、印刷制御部165は、決定部164により決定されたセキュリティ印刷方式が情報埋め込みである場合、印刷データ取得部161により取得された印刷データに所定の情報を埋め込んで、複合機170に印刷を指示する。また印刷制御部165は、決定部164により決定されたセキュリティ印刷方式がユーザ認証である場合、複合機170にユーザ認証を指示するとともに印刷データ取得部161により取得された印刷データの印刷を指示し、ユーザ認証に成功した場合に印刷データを印刷させる。また印刷制御部165は、決定部164により決定されたセキュリティ印刷方式が情報埋め込み+ユーザ認証である場合、複合機170にユーザ認証を指示するとともに、印刷データ取得部161により取得された印刷データに所定の情報を埋め込んで印刷を指示し、ユーザ認証に成功した場合に印刷データを印刷させる。また印刷制御部165は、決定部164により決定されたセキュリティ印刷方式が印刷禁止である場合、印刷データ取得部161により取得された印刷データの印刷を中止する。なお本実施形態では、印刷制御部165(サーバ装置140)で印刷データへの情報埋め込みを行う場合を例に取り説明するが、クライアントPC110で印刷データへの情報埋め込みを行うようにしてもよい。
【0032】
管理部166は、印刷方式テーブル記憶部153に記憶されているセキュリティ印刷方式テーブルを管理する。具体的には管理部166は、セキュリティ印刷方式テーブルに、新たなユーザ識別情報、キーワード、及びセキュリティ印刷方式の組を追加したり、既存のユーザ識別情報、キーワード、及びセキュリティ印刷方式の組を変更(修正)したり削除したりする。
【0033】
複合機170は、図1に示すように、通信部172と、入力部174と、記憶部176と、制御部180と、印刷部190とを、備える。
【0034】
通信部172は、ネットワーク105を介して、クライアントPC110やサーバ装置140などの外部機器と通信するものであり、サーバ装置140同様、既存の通信装置により実現できる。例えば通信部172は、サーバ装置140から送信されるユーザ認証指示や印刷データを受信する。
【0035】
入力部174は、認証対象のユーザ認証情報の入力など各種入力を行うものであり、キースイッチやタッチパネルなどの既存の入力装置により実現できる。
【0036】
記憶部176は、複合機170で実行される各種プログラムや複合機170で行われる各種処理に使用されるデータなどを記憶するものである。記憶部176は、サーバ装置140同様、既存の記憶装置の少なくともいずれかにより実現できる。記憶部176は、認証情報記憶部178を含む。認証情報記憶部178は、認証元のユーザ認証情報を記憶する。
【0037】
制御部180は、複合機170の各部を制御するものであり、サーバ装置140同様、既存の制御装置により実現できる。制御部180は、認証情報取得部181と、認証部183とを、含む。
【0038】
認証情報取得部181は、サーバ装置140からのユーザ認証指示を受け、入力部174により入力された認証対象のユーザ認証情報を取得する。
【0039】
認証部183は、認証情報取得部181により取得された認証対象のユーザ認証情報を用いてユーザ認証を行う。具体的には、認証部183は、認証情報取得部181により取得された認証対象のユーザ認証情報と認証情報記憶部178に記憶されている認証元のユーザ認証情報とを照合してユーザ認証を行う。なお認証部183は、認証対象のユーザ認証情報と一致する認証元のユーザ認証情報が照合されればユーザ認証結果を認証成功とし、認証対象のユーザ認証情報と一致する認証元のユーザ認証情報が照合されなければユーザ認証結果を認証失敗とする。
【0040】
印刷部190は、サーバ装置140から送信され通信部172により受信された印刷データを記録紙に印刷して印刷物を生成するものであり、プリンタなどの既存の印刷装置により実現できる。印刷部190は、認証部183によるユーザ認証に成功した場合に印刷データを印刷する。
【0041】
次に、第1実施形態の情報処理システムの動作について説明する。
【0042】
図5は、第1実施形態の情報処理システム100で行われる印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0043】
まず、サーバ装置140の印刷データ取得部161は、印刷データを取得する(ステップS100)。
【0044】
続いて、印刷データ取得部161は、取得した印刷データからジョブ名及びテキスト情報を抽出して、印刷データ記憶部151に格納する(ステップS102)。
【0045】
続いて、サーバ装置140の識別情報取得部162は、印刷データに含まれるユーザ識別情報を取得する(ステップS104)。
【0046】
続いて、サーバ装置140の検索部163は、サーバ装置140の印刷方式テーブル記憶部153に記憶されているセキュリティ印刷方式テーブルを参照して、識別情報取得部162により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたキーワードを、印刷データ記憶部151に格納されているジョブ名及びテキスト情報の中から検索する(ステップS106)。
【0047】
検索部163による検索によりキーワードが見つかった場合(ステップS108でYes)、決定部164は、印刷方式テーブル記憶部153に記憶されているセキュリティ印刷方式テーブルを参照して、検索部163により検索されたキーワード及び識別情報取得部162により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたセキュリティ印刷方式を取得する(ステップS110)。
【0048】
取得したセキュリティ印刷方式が複数存在しない場合(ステップS112でNo)、サーバ装置140の決定部164は、印刷データ取得部161により取得された印刷データの印刷方式を、取得したセキュリティ印刷方式に決定する(ステップS114)。
【0049】
一方、取得したセキュリティ印刷方式が複数存在する場合(ステップS112でYes)、決定部164は、印刷データ取得部161により取得された印刷データの印刷方式を、取得した複数のセキュリティ印刷方式のうち優先度が最も高いセキュリティ印刷方式に決定する(ステップS116)。
【0050】
続いて、サーバ装置140の印刷制御部165は、決定部164により決定されたセキュリティ印刷方式で印刷データ取得部161により取得された印刷データの印刷を制御するセキュリティ印刷処理を行う(ステップS118)。なお、セキュリティ印刷処理の詳細については後述する。
【0051】
なお、ステップS108において、検索部163による検索によりキーワードが見つからなかった場合(ステップS108でNo)、印刷制御部165は、印刷データ取得部161により取得された印刷データを複合機170に送信し、印刷を指示する(ステップS120)。
【0052】
続いて、複合機170の印刷部190は、サーバ装置140から送信された印刷データを記録紙に印刷して、印刷物を生成する(ステップS122)。
【0053】
図6は、セキュリティ印刷方式が印刷禁止である場合の図5のセキュリティ印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0054】
印刷制御部165は、決定部164により決定されたセキュリティ印刷方式が印刷禁止である場合、印刷データ取得部161により取得された印刷データの印刷を中止する(ステップS130)。
【0055】
図7は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込みである場合の図5のセキュリティ印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0056】
印刷制御部165は、決定部164により決定されたセキュリティ印刷方式が情報埋め込みである場合、印刷データ取得部161により取得された印刷データに所定の情報を埋め込む(ステップS140)。
【0057】
続いて、印刷制御部165は、情報を埋め込んだ印刷データを複合機170に送信し、印刷を指示する(ステップS142)。
【0058】
続いて、複合機170の印刷部190は、サーバ装置140から送信された印刷データを記録紙に印刷して、印刷物を生成する(ステップS144)。
【0059】
図8は、セキュリティ印刷方式がユーザ認証である場合の図5のセキュリティ印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0060】
印刷制御部165は、決定部164により決定されたセキュリティ印刷方式がユーザ認証である場合、複合機170にユーザ認証を指示するとともに、印刷データ取得部161により取得された印刷データを複合機170に送信し、印刷を指示する(ステップS150)。
【0061】
続いて、複合機170の認証情報取得部181は、認証対象のユーザ認証情報を取得する(ステップS152)。
【0062】
続いて、複合機170の認証部183は、認証情報取得部181により取得された認証対象のユーザ認証情報と複合機170の認証情報記憶部178に記憶されている認証元のユーザ認証情報とを照合してユーザ認証を行う(ステップS154)。
【0063】
続いて、認証部183のユーザ認証結果が認証成功である場合(ステップS156でYes)、複合機170の印刷部190は、サーバ装置140から送信された印刷データを記録紙に印刷して、印刷物を生成する(ステップS158)。
【0064】
一方、認証部183のユーザ認証結果が認証失敗である場合(ステップS156でNo)、サーバ装置140から送信された印刷データの印刷を中止する(ステップS160)。
【0065】
図9は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込み+ユーザ認証である場合の図5のセキュリティ印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0066】
まず、ステップS170の処理は、図7のフローチャートのステップS140の処理と同様である。
【0067】
以降のステップS172〜S182の処理は、図8のフローチャートのステップS150〜S160の処理と同様である。
【0068】
以上のように、第1実施形態では、印刷データのユーザ識別情報、及び印刷データに含まれるジョブ名及びテキスト情報に存在するキーワードを用いてセキュリティ印刷方式を決定する。このため第1実施形態によれば、印刷データの印刷を指示するユーザ、及び印刷データの内容を考慮してセキュリティ印刷方式を決定することができ、印刷物毎に最適なセキュリティ印刷方式を決定することができる。
【0069】
(第2実施形態)
第2実施形態では、セキュリティ技術を用いた印刷方式であるセキュリティ印刷方式をクライアントPCで決定する例について説明する。なお以下では、第1実施形態との相違点の説明を主に行い、第1実施形態と同様の機能を有する構成要素については、第1実施形態と同様の名称・符号を付し、その説明を省略する。
【0070】
まず、第2実施形態の情報処理システムの構成について説明する。図10は、第2実施形態の情報処理システム200の構成の一例を示すブロック図である。
【0071】
クライアントPC210−1〜210−N(情報処理装置の一例)は、図10に示すように、通信部212と、記憶部220と、制御部230とを備える。なお以下では、クライアントPC210−1〜210−Nを各々区別する必要がない場合は、単にクライアントPC210と称する場合がある。
【0072】
通信部212は、ネットワーク105を介して、サーバ装置240や複合機270などの外部機器と通信するものであり、第1実施形態のサーバ装置140同様、既存の通信装置により実現できる。例えば通信部212は、サーバ装置240からセキュリティ印刷方式を受信したり、複合機270に印刷データを送信したりする。
【0073】
記憶部220は、クライアントPC210で実行される各種プログラムやクライアントPC210で行われる各種処理に使用されるデータなどを記憶するものである。記憶部220は、第1実施形態のサーバ装置140同様、既存の記憶装置の少なくともいずれかにより実現できる。記憶部220は、印刷データ記憶部221を含む。なお印刷データ記憶部221は、第1実施形態のサーバ装置140の印刷データ記憶部151と同様であるため、説明を省略する。
【0074】
制御部230は、クライアントPC210の各部を制御するものであり、第1実施形態のサーバ装置140同様、既存の制御装置により実現できる。制御部230は、印刷データ取得部231と、識別情報取得部232と、検索部233と、決定部234と、印刷制御部235とを、含む。
【0075】
印刷データ取得部231は、クライアントPC210で生成した印刷データを取得し、取得した印刷データからジョブ名及びテキスト情報を抽出して、印刷データ記憶部221に格納する(一時記憶させる)。
【0076】
識別情報取得部232は、第1実施形態のサーバ装置140の識別情報取得部162と同様であるため、説明を省略する。
【0077】
検索部233は、第1実施形態のサーバ装置140の検索部163と同様であるため、説明を省略する。但し、印刷方式テーブル記憶部153は、サーバ装置240に備えられているため、検索部233は、識別情報取得部232により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたキーワードをサーバ装置240から取得する。
【0078】
決定部234は、第1実施形態のサーバ装置140の決定部164と同様であるため、説明を省略する。但し、印刷方式テーブル記憶部153は、サーバ装置240に備えられているため、決定部234は、検索部233により検索されたキーワード及び識別情報取得部232により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたセキュリティ印刷方式をサーバ装置240から取得する。
【0079】
印刷制御部235は、第1実施形態のサーバ装置140の印刷制御部165と同様であるため、説明を省略する。
【0080】
複合機270は、入力部174、記憶部176、及び認証部183を備えていない点、通信部272、及び制御部280の認証情報取得部281の処理内容、並びに認証情報読取装置275が接続されている点で、第1実施形態の複合機170と相違する。
【0081】
通信部272は、認証対象のユーザ認証情報をサーバ装置240へ送信したり、サーバ装置240からユーザ認証結果を受信したりする。
【0082】
認証情報読取装置275は、ICカードなどの情報記録媒体から認証対象のユーザ認証情報を読み取るものであり、ICカードリーダなどの既存の読取装置により実現できる。
【0083】
認証情報取得部281は、クライアントPC210からのユーザ認証指示を受け、認証情報読取装置275により読み取られた認証対象のユーザ認証情報を取得する。そして認証情報取得部281は、通信部272を介して、取得したユーザ認証情報をサーバ装置240へ送信する。また認証情報取得部281は、サーバ装置240から、通信部272を介してユーザ認証結果を受信する。
【0084】
サーバ装置240は、印刷データ記憶部151、印刷データ取得部161、識別情報取得部162、検索部163、決定部164、及び印刷制御部165を備えていない点、通信部242の処理内容、記憶部250が認証情報記憶部255を備えている点、並びに制御部260が認証部267を備えている点で、第1実施形態のサーバ装置140と相違する。
【0085】
通信部242は、キーワード及びセキュリティ印刷方式をクライアントPC210へ送信したり、認証対象のユーザ認証情報を複合機270から受信したり、ユーザ認証結果を複合機270へ送信したりする。
【0086】
認証情報記憶部255は、第1実施形態の複合機170の認証情報記憶部178と同様であるため、説明を省略する。
【0087】
認証部267は、複合機270から受信した認証対象のユーザ認証情報を用いてユーザ認証を行う。具体的には、認証部267は、複合機270から受信した認証対象のユーザ認証情報と認証情報記憶部255に記憶されている認証元のユーザ認証情報とを照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証結果を複合機270へ通知する。
【0088】
なお本実施形態では、管理部166によるセキュリティ印刷方式テーブルの管理、及び認証部267によるユーザ認証を同一のサーバ装置(サーバ装置240)で行っているが、サーバ装置を複数台用意して、別々のサーバ装置で行うようにしてもよい。また、セキュリティ印刷方式テーブルの管理をサーバ装置240で行い、ユーザ認証を第1実施形態同様、複合機270で行うようにしてもよい。
【0089】
次に、第2実施形態の情報処理システムの動作について説明する。
【0090】
第2実施形態の情報処理システム200で行われる印刷処理の手順の流れについては、図5に示すフローチャートにおいて、サーバ装置140の印刷データ記憶部151、印刷データ取得部161、識別情報取得部162、検索部163、決定部164、印刷制御部165を、それぞれクライアントPC210の印刷データ記憶部221、印刷データ取得部231、識別情報取得部232、検索部233、決定部234、印刷制御部235に置き換えたものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0091】
同様に、セキュリティ印刷方式が印刷禁止である場合の第2実施形態のセキュリティ印刷処理の手順の流れについては、サーバ装置140の印刷制御部165を、クライアントPC210の印刷制御部235に置き換えたものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0092】
同様に、セキュリティ印刷方式が情報埋め込みである場合の第2実施形態のセキュリティ印刷処理の手順の流れについては、サーバ装置140の印刷制御部165を、クライアントPC210の印刷制御部235に置き換えたものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0093】
図11は、セキュリティ印刷方式がユーザ認証である場合の第2実施形態のセキュリティ印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0094】
クライアントPC210の印刷制御部235は、決定部234により決定されたセキュリティ印刷方式がユーザ認証である場合、複合機270にユーザ認証を指示するとともに、印刷データ取得部231により取得された印刷データを複合機270に送信し、印刷を指示する(ステップS250)。
【0095】
続いて、複合機270の認証情報取得部281は、認証対象のユーザ認証情報を取得する(ステップS252)。
【0096】
続いて、認証情報取得部281は、取得した認証対象のユーザ認証情報をサーバ装置240に通知する(ステップS254)。
【0097】
続いて、サーバ装置240の認証部267は、クライアントPC210から通知された認証対象のユーザ認証情報とサーバ装置240の認証情報記憶部255に記憶されている認証元のユーザ認証情報とを照合してユーザ認証を行う(ステップS256)。
【0098】
続いて、認証部267は、ユーザ認証結果を複合機270に通知する(ステップS258)。
【0099】
続いて、認証部267のユーザ認証結果が認証成功である場合(ステップS260でYes)、複合機270の印刷部190は、クライアントPC210から送信された印刷データを記録紙に印刷して、印刷物を生成する(ステップS262)。
【0100】
一方、認証部267のユーザ認証結果が認証失敗である場合(ステップS260でNo)、クライアントPC210から送信された印刷データの印刷を中止する(ステップS264)。
【0101】
図12は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込み+ユーザ認証である場合の第2実施形態のセキュリティ印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0102】
まず、印刷制御部235は、決定部234により決定されたセキュリティ印刷方式が情報埋め込み+ユーザ認証である場合、印刷データ取得部231により取得された印刷データに所定の情報を埋め込む(ステップS270)。
【0103】
以降のステップS272〜S286の処理は、図11のフローチャートのステップS250〜S264の処理と同様である。
【0104】
以上のように第2実施形態においても、印刷データの印刷を指示するユーザ、及び印刷データの内容を考慮してセキュリティ印刷方式を決定することができるので、印刷物毎に最適なセキュリティ印刷方式を決定することができる。
【0105】
(第3実施形態)
第3実施形態では、複合機で情報埋め込みを行う例について説明する。なお以下では、第2実施形態との相違点の説明を主に行い、第2実施形態と同様の機能を有する構成要素については、第2実施形態と同様の名称・符号を付し、その説明を省略する。
【0106】
まず、第3実施形態の情報処理システムの構成について説明する。図13は、第3実施形態の情報処理システム300の構成の一例を示すブロック図である。なお以下では、クライアントPC310−1〜310−Nを各々区別する必要がない場合は、単にクライアントPC310と称する場合がある。
【0107】
クライアントPC310は、制御部330の印刷制御部335が情報埋め込みを行わない点で、第2実施形態のクライアントPC210と相違する。
【0108】
複合機370は、制御部380が情報埋込部385を備える点で、第2実施形態の複合機270と相違する。
【0109】
情報埋込部385は、クライアントPC310から送信された印刷データに所定の情報を埋め込む。
【0110】
次に、第3実施形態の情報処理システムの動作について説明する。
【0111】
第3実施形態の情報処理システム300で行われる印刷処理の手順の流れについては、第2実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0112】
同様に、セキュリティ印刷方式が印刷禁止である場合の第3実施形態のセキュリティ印刷処理の手順の流れについては、第2実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0113】
同様に、セキュリティ印刷方式がユーザ認証である場合の第3実施形態のセキュリティ印刷処理の手順の流れについては、第2実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0114】
図14は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込みである場合の第3実施形態のセキュリティ印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0115】
まず、クライアントPC310の印刷制御部335は、決定部234により決定されたセキュリティ印刷方式が情報埋め込みである場合、印刷データ取得部231により取得された印刷データを複合機370に送信し、所定の情報を埋め込んで印刷することを指示する(ステップS340)。
【0116】
続いて、複合機370の情報埋込部385は、クライアントPC310から送信された印刷データに所定の情報を埋め込む(ステップS342)。
【0117】
続いて、複合機370の印刷部190は、情報埋込部385により所定の情報が埋め込まれた印刷データを記録紙に印刷して、印刷物を生成する(ステップS344)。
【0118】
図15は、セキュリティ印刷方式が情報埋め込み+ユーザ認証である場合の第3実施形態のセキュリティ印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0119】
まず、クライアントPC310の印刷制御部335は、決定部234により決定されたセキュリティ印刷方式が情報埋め込み+ユーザ認証である場合、複合機370にユーザ認証を指示するとともに、印刷データ取得部231により取得された印刷データを複合機370に送信し、所定の情報を埋め込んで印刷することを指示する(ステップS370)。
【0120】
以降のステップS372〜S380、及びS386の処理は、図12のフローチャートのS274〜S282、及びS286の処理と同様であり、ステップS382〜S384の処理は、図14のフローチャートのS342〜S344の処理と同様である。
【0121】
(変形例)
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0122】
(変形例1)
上記各実施形態では、セキュリティ印刷方式それぞれに異なる優先度(優先順位)が設定されていたが、異なるセキュリティ印刷方式に同一の優先度が設定されていてもよい。
【0123】
例えば、優先度が高い順に、印刷禁止(Lv.3)、情報埋め込み+ユーザ認証(Lv.2)、ユーザ認証(Lv.1)、情報埋め込み(Lv.1)と設定されていれば、セキュリティ印刷方式としてユーザ認証(Lv.1)及び情報埋め込み(Lv.1)が存在している場合、決定部は、両者を採用することができる。
【0124】
なお、優先度が高い順に、印刷禁止(Lv.3)、情報埋め込み+ユーザ認証(Lv.2)、ユーザ認証(Lv.2)、情報埋め込み(Lv.1)と設定されており、情報埋め込み+ユーザ認証(Lv.2)及びユーザ認証(Lv.2)がセキュリティ印刷方式として存在している場合、決定部は、情報埋め込み+ユーザ認証(Lv.2)を採用するようにすればよい。
【0125】
(変形例2)
上記各実施形態では、セキュリティ印刷方式に優先度(優先順位)が設定されていたが、キーワードに優先度(優先順位)が設定されていてもよい。図16は、変形例2のセキュリティ印刷方式テーブルの一例を示す図である。図16に示す例では、優先度(優先順位)が高い順に、極秘(Lv.4)、社外秘(Lv.3)、仕様書(Lv.2)、契約書(Lv.1)と設定されている。
【0126】
変形例2では、決定部は、検索部により検索されたキーワードが複数存在する場合、印刷データ取得部により取得された印刷データの印刷方式を、優先度が最も高いキーワード及び識別情報取得部により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたセキュリティ印刷方式に決定する。例えば決定部は、ユーザ識別情報がUser02であり、キーワードとして極秘(Lv.4)及び社外秘(Lv.3)が存在する場合、印刷データ取得部により取得された印刷データの印刷方式を、優先度が最も高い極秘(Lv.4)及びUser02に対応付けられた印刷禁止に決定する。
【0127】
なお、図16に示す例では、仕様書(Lv.2)よりも社外秘(Lv.3)の方が優先度は高いため、ユーザ識別情報がUser02であり、キーワードとして仕様書(Lv.2)及び社外秘(Lv.3)が存在する場合、印刷データの印刷方式は、優先度が最も高い社外秘(Lv.3)及びUser02に対応付けられた情報埋め込み+ユーザ認証に決定される。ところで、一般的に社外秘となる印刷データには、必ずしも全てとはいえないが仕様書、契約書、見積書などが該当することが考えられる。つまり仕様書や契約書や見積書などは社外秘扱いされることが考えられる。しかし、仕様書に関しては認証を行ないたくないといったユーザのニーズが考えられる。このような場合には、社外秘(Lv.3)よりも仕様書(Lv.2)の方の優先度を高く設定しておけば(例えば、社外秘(Lv.2)、仕様書(Lv.3))、仕様書に対応するセキュリティ印刷方式が採用されて埋め込みのみを行うことも出来る。
【0128】
なお、変形例1と同様に異なるキーワードに同一の優先度を設定し、複数のキーワードに対応する全てのセキュリティ印刷方式を採用するようにしてもよい。
【0129】
図17は、変形例2の情報処理システムで行われる印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0130】
まず、ステップS400〜S408の処理は、図5のフローチャートのステップS100〜S108の処理と同様である。
【0131】
検索部による検索によりキーワードが1つのみ見つかった場合(ステップS408でYes、ステップS410でNo)、決定部は、印刷方式テーブル記憶部に記憶されているセキュリティ印刷方式テーブルを参照して、検索部により検索されたキーワード及び識別情報取得部により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたセキュリティ印刷方式を取得する(ステップS412)。
【0132】
一方、検索部による検索によりキーワードが複数見つかった場合(ステップS408でYes、ステップS410でYes)、決定部は、印刷方式テーブル記憶部に記憶されているセキュリティ印刷方式テーブルを参照して、検索部により検索されたキーワードのうち優先度が最も高いキーワード及び識別情報取得部により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたセキュリティ印刷方式を取得する(ステップS414)。
【0133】
そして、決定部は、印刷データ取得部により取得された印刷データの印刷方式を、取得したセキュリティ印刷方式に決定する(ステップS416)。
【0134】
以降のステップS418〜S422の処理は、図5のフローチャートのステップS118〜S122の処理と同様である。
【0135】
(変形例3)
また、採用したいセキュリティ印刷方式に加えて、採用したくないセキュリティ印刷方式を設定するようにしてもよい。図18は、変形例3のセキュリティ印刷方式テーブルの一例を示す図である。図18に示すセキュリティ印刷方式テーブルでは、更に、非採用のセキュリティ印刷方式である非採用セキュリティ印刷方式が対応付けられている。
【0136】
変形例3では、決定部は、検索部により検索されたキーワードが複数存在する場合、印刷データ取得部により取得された印刷データの印刷方式を、検索されたキーワードそれぞれ及び識別情報取得部により取得されたユーザ識別情報に対応付けられたセキュリティ印刷方式のうち、検索されたキーワードそれぞれ及び識別情報取得部により取得されたユーザ識別情報に対応付けられた非採用セキュリティ印刷方式以外のセキュリティ印刷方式に決定する。例えば決定部は、ユーザ識別情報がUser10であり、キーワードとして営業系社員用が存在する場合、非採用セキュリティ印刷方式として印刷禁止が存在するため、セキュリティ印刷方式としてユーザ認証に加え仮に印刷禁止が存在していても当該印刷禁止は採用されずユーザ認証を採用する。
【0137】
図19は、変形例3の情報処理システムで行われる印刷処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【0138】
まず、ステップS500〜S514の処理は、図5のフローチャートのステップS100〜S114の処理と同様である。
【0139】
ステップS512において、取得したセキュリティ印刷方式が複数存在する場合(ステップS512でYes)、決定部は、印刷方式テーブル記憶部に記憶されているセキュリティ印刷方式テーブルを参照して、検索部により検索されたキーワード及び識別情報取得部により取得されたユーザ識別情報に対応付けられた非採用セキュリティ印刷方式を取得する(ステップS516)。
【0140】
続いて、決定部は、印刷データ取得部により取得された印刷データの印刷方式を、取得した複数のセキュリティ印刷方式のうち、取得した非採用セキュリティ印刷方式を除いたセキュリティ印刷方式に決定する(ステップS518)。
【0141】
以降のステップS520〜S524の処理は、図5のフローチャートのステップS118〜S122の処理と同様である。
【0142】
(変形例4)
なお、上述した各実施形態及び各変形例は適宜組み合わせることができる。例えば、実施形態1〜3それぞれと変形例3を組み合わせても良いし、変形例2及び3を組み合わせても良い。前者は、例えば「印刷禁止」を最上位レベルに設定し、非採用セキュリティ印刷方式に「認証+埋め込み」「認証」「埋め込み」を設定すれば、無駄なセキュリティ印刷処理を行わなくて済む。後者についても同様のやり方で複合して用いればよい。
【0143】
(ハードウェア構成)
上記各実施形態及び変形例のクライアントPC、サーバ装置、及び複合機のハードウェア構成の一例について説明する。
【0144】
図20は、上記各実施形態及び変形例のクライアントPC及びサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図20に示すように、上記各実施形態及び変形例のクライアントPC及びサーバ装置は、CPUなどの制御装置810と、ROMやRAMなどの記憶装置820と、HDDやリムーバブルドライブ装置などの外部記憶装置830と、ディスプレイなどの表示装置840と、キーボードやマウスなどの入力装置850と、通信インタフェース860とを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0145】
上記各実施形態及び変形例のクライアントPC及びサーバ装置で実行される印刷方式決定プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供される。
【0146】
また、上記各実施形態及び変形例のクライアントPC及びサーバ装置で実行される印刷方式決定プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記各実施形態及び変形例のクライアントPC及びサーバ装置で実行される印刷方式決定プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。また、上記各実施形態及び変形例のクライアントPC及びサーバ装置で実行される印刷方式決定プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するようにしてもよい。
【0147】
上記各実施形態及び変形例のクライアントPC及びサーバ装置で実行される印刷方式決定プログラムは、上述した各部をコンピュータ上で実現させるためのモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、CPUがHDDから印刷方式決定プログラムをRAM上に読み出して実行することにより、上記各部がコンピュータ上で実現されるようになっている。
【0148】
図21は、上記各実施形態及び変形例の複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0149】
図21に示すように、上記各実施形態及び変形例の複合機は、コントローラ910とエンジン部(Engine)960とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ910は、複合機全体の制御、描画、通信、及び操作表示部920からの入力を制御するコントローラである。エンジン部960は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部960には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0150】
コントローラ910は、CPU911と、ノースブリッジ(NB)913と、システムメモリ(MEM−P)912と、サウスブリッジ(SB)914と、ローカルメモリ(MEM−C)917と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)916と、ハードディスクドライブ(HDD)918とを有し、ノースブリッジ(NB)913とASIC916との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス915で接続した構成となる。また、MEM−P912は、ROM912aと、RAM912bとをさらに有する。
【0151】
CPU911は、複合機の全体制御をおこなうものであり、NB913、MEM−P912およびSB914からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0152】
NB913は、CPU911とMEM−P912、SB914、AGPバス915とを接続するためのブリッジであり、MEM−P912に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0153】
MEM−P912は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM912aとRAM912bとからなる。ROM912aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM912bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0154】
SB914は、NB913とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB914は、PCIバスを介してNB913と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部なども接続される。
【0155】
ASIC916は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP915、PCIバス、HDD918およびMEM−C917をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC916は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC916の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C917を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部960との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC916には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)930、USB(Universal Serial Bus)940、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース950が接続される。操作表示部920はASIC916に直接接続されている。
【0156】
MEM−C917は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD918は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0157】
AGPバス915は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P912に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0158】
なお、上記各実施形態及び変形例の複合機で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0159】
上記各実施形態及び変形例の複合機で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0160】
さらに、上記各実施形態及び変形例の複合機で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記各実施形態及び変形例の複合機で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0161】
上記各実施形態及び変形例の複合機で実行されるプログラムは、上述した各部をコンピュータ上で実現させるためのモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU911がROM912aからプログラムをRAM912b上に読み出して実行することにより、上記各部がコンピュータ上で実現されるようになっている。
【符号の説明】
【0162】
100、200、300 情報処理システム
105 ネットワーク
110−1〜110−N(110)、210−1〜210−N(210)、310−1〜310−N(310) クライアントPC
140、240 サーバ装置
142、242 通信部
150、250 記憶部
151 印刷データ記憶部
153 印刷方式テーブル記憶部
160、260 制御部
161 印刷データ取得部
162 識別情報取得部
163 検索部
164 決定部
165 印刷制御部
166 管理部
170、270、370 複合機
172、272 通信部
174 入力部
176 記憶部
178 認証情報記憶部
180、280、380 制御部
181、281 認証情報取得部
183 認証部
190 印刷部
212 通信部
220 記憶部
221 印刷データ記憶部
230、330 制御部
231 印刷データ取得部
232 識別情報取得部
233 検索部
234 決定部
235、335 印刷制御部
255 認証情報記憶部
267 認証部
275 認証情報読取装置
385 情報埋込部
810 制御装置
820 記憶装置
830 外部記憶装置
840 表示装置
850 入力装置
860 通信インタフェース
910 コントローラ
911 CPU
912 システムメモリ
912a ROM
912b RAM
913 ノースブリッジ
914 サウスブリッジ
915 AGPバス
916 ASIC
917 ローカルメモリ
918 ハードディスクドライブ
920 操作表示部
930 FCU
940 USB
950 IEEE1394インタフェース
960 エンジン部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0163】
【特許文献1】特開2001−251490号公報
【特許文献2】特開2007−174178号公報
【特許文献3】特開2008−244518号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
前記印刷データのユーザ識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記印刷データの中からキーワードを検索する検索手段と、
ユーザ識別情報と、キーワードと、印刷方式と、を対応付けた印刷方式テーブルを記憶する印刷方式テーブル記憶手段と、
前記印刷方式テーブルを参照して、前記印刷データの印刷方式を検索された前記キーワード及び取得された前記ユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定する決定手段と、
決定された前記印刷方式を実行する印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記印刷データは、ジョブ名及びテキスト情報を含み、
前記検索手段は、前記印刷方式テーブルを参照して、取得された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記キーワードを前記ジョブ名及び前記テキスト情報の中から検索することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記印刷方式は、印刷を禁止する印刷禁止、所定の情報を埋め込んで印刷する情報埋め込み印刷、及びユーザ認証を行うユーザ認証の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記印刷データ取得手段は、外部装置から前記印刷データを取得し、
前記識別情報取得手段は、前記ユーザ識別情報として、前記外部装置のIPアドレス又はホスト名を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記印刷方式テーブルでは、前記印刷方式に優先度が設定されており、
前記決定手段は、検索された前記キーワードが複数存在する場合、前記印刷データの印刷方式を、検索された前記キーワードのそれぞれ及び前記ユーザ識別情報に対応付けられた複数の印刷方式のうち前記優先度が最も高い印刷方式に決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記印刷方式テーブルでは、前記キーワードに優先度が設定されており、
前記決定手段は、検索された前記キーワードが複数存在する場合、前記印刷データの印刷方式を、前記優先度が最も高いキーワード及び前記ユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記印刷方式テーブルでは、更に、非採用の印刷方式である非採用印刷方式が対応付けられており、
前記決定手段は、検索された前記キーワードが複数存在する場合、前記印刷データの印刷方式を、検索された前記キーワードのそれぞれ及び前記ユーザ識別情報に対応付けられた複数の印刷方式のうち、検索された前記キーワードのそれぞれ及び前記ユーザ識別情報に対応付けられた非採用印刷方式以外の印刷方式に決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
クライアント端末とサーバ装置とを備える情報処理システムであって、
前記クライアント端末は、印刷データを前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
前記印刷データのユーザ識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記印刷データの中からキーワードを検索する検索手段と、
ユーザ識別情報と、キーワードと、印刷方式と、を対応付けた印刷方式テーブルを記憶する印刷方式テーブル記憶手段と、
前記印刷方式テーブルを参照して、前記印刷データの印刷方式を検索された前記キーワード及び取得された前記ユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定する決定手段と、
決定された前記印刷方式を実行する印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
サーバ装置とクライアント端末とを備える情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザ識別情報と、キーワードと、印刷方式と、を対応付けた印刷方式テーブルを記憶する印刷方式テーブル記憶手段を備え、
前記クライアント端末は、
印刷データを取得する印刷データ取得手段と、
前記印刷データのユーザ識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記印刷データの中からキーワードを検索する検索手段と、
前記印刷方式テーブルを参照して、前記印刷データの印刷方式を検索された前記キーワード及び取得された前記ユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定する決定手段と、
決定された前記印刷方式を実行する印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
印刷データ取得手段が、印刷データを取得する印刷データ取得ステップと、
識別情報取得手段が、前記印刷データのユーザ識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
検索手段が、前記印刷データの中からキーワードを検索する検索ステップと、
決定手段が、ユーザ識別情報と、キーワードと、印刷方式と、を対応付けた印刷方式テーブルを記憶する印刷方式テーブル記憶手段の前記印刷方式テーブルを参照して、前記印刷データの印刷方式を検索された前記キーワード及び取得された前記ユーザ識別情報に対応付けられた印刷方式に決定する決定ステップと、
印刷制御手段が、決定された前記印刷方式を実行する印刷制御ステップと、
を含むことを特徴とする印刷方式決定方法。
【請求項11】
請求項10に記載の印刷方式決定方法をコンピュータに実行させるための印刷方式決定プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載の印刷方式決定プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2012−22409(P2012−22409A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158233(P2010−158233)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】