説明

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

【課題】複数回のデータ通信により1つのメッセージの送信がなされるサービスに対するデータ通信の好適な通信制御を行う。
【解決手段】データ通信規制サービスに対して送信されるメッセージを、それぞれのセッションごとにメッセージ詳細情報として管理する。そして、新たにデータ通信規制サービスに対して送信されるデータ通信の中継を行う場合には、当該セッションで既に送信された情報も含めたメッセージ全体をデータ通信規制ルールに適用して、データ通信の中継の許可/拒否を判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、内部のネットワークから外部のネットワークに対して送信されるデータ通信の通信制御技術に関し、特に、複数の異なる通信からなる一連のデータ通信に対しての通信制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク技術の発展によって、情報のやりとりが非常に簡便に、且つ効率良く行うことが可能になっている。例えば会議に使用する資料を電子メールに添付して参加者に前もって送付したりすることが、手間も煩わしさもなく行うことが可能になっている。ただ、このようにネットワーク技術が発達し、情報のやりとりが容易に行われるようになった反面、重要な機密情報が簡単に外部に流れてしまうという危険性の度合いも増してきている。
【0003】
情報漏洩の防止といった観点に立った場合、1つは外部からの不正アクセスに対して対策を講じること、もう1つは内部からの不用意な重要データの送信について対策を行うことが重要になっている。情報の漏洩の発生原因としては、不正アクセスにより情報が盗まれてしまうことよりもむしろ、内部の人間の不注意、もしくは不正な行動によって情報が流出してしまうことのほうが多いのが現状である。
【0004】
このような背景とあわせ、個人情報保護法などの施行により、企業には情報のきちんとした取り扱いが求められるようになったため、例えば、企業において情報の漏洩対策として、社内から外部へ送信される電子メールの内容(例えば、宛先や本文のテキスト情報、添付ファイルの内容)をチェックし、所定の条件に合致した場合にはその電子メールを社外に送信することを禁止するようなシステムを導入している。このことにより、社内から重要な機密情報が漏洩してしまう、あるいは企業として不利益な情報が流出してしまう危険性を低くしている。
【0005】
一方、ネットワーク経由の情報漏洩や不利益な情報の流出の危険性は電子メール送信によるものだけではない。例えばインターネット上の掲示板への投稿などによる機密情報漏洩や不利益な情報の流出も考えられる。インターネットを用いたサービスが多様化してきており、そのサービス毎に情報漏洩に対しての企業としての対応が求められるようになっている。
【0006】
上記掲示板への投稿による機密情報の漏洩や企業として不都合な情報の流出を防止するための技術としては、例えば、特許文献1が開示されている。係る技術によれば、URL(Uniform Resource Locator)でインターネット上の特定のサービスを指定し、そのサービスにのみ情報の送信を制御することで、従来の電子メール(SMTP)とは異なるプロトコル(HTTP)のデータに対してもインターネットの利便性を損なうことなく情報の漏洩の対策を講じることが可能になっている。
【特許文献1】特開2004−348202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されている発明では、1通信におけるデータ通信のみしか考慮されていない。例えばウェブベースのチャットサービス(以下、ウェブチャットという)のように1つの情報を複数のデータ通信により送信することが可能なサービスにおいては、1通信の通信制御を行うだけでは、情報の流出を防げない場合が発生してしまう。というのは、それぞれのデータ通信で送信されるデータの内容は機密性が低いが、それらがまとまることで機密性を有する情報となる場合もあるからである。
【0008】
このようなサービスに対してのデータ通信に対して、送信される情報(メッセージ)に基づくデータ通信の送信制御を行おうとした場合には、1つのメッセージだけではなく、そのメッセージが送信されたセッションで過去に送受信された情報も含めた形での通信制御を行う必要がある。
【0009】
本願発明では、上記のような課題に鑑み、複数回のデータ通信によりメッセージの送信がなされるサービスに対して、それら複数回のデータ通信により送信されるメッセージ全体に含まれる情報に基づいて通信制御を行うことを可能ならしめることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本願発明の情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、
サービスを提供するサーバ装置と接続され、前記サービスを利用するクライアント装置から前記サーバ装置へのデータ通信の通信制御を行う情報処理装置であって、
前記データ通信の送信の通信制御に適用するルールである複数の第一のルールを記憶する第一の記憶手段と、
前記クライアント装置から前記サーバ装置へのデータ通信を特定するための情報であるサービス特定情報を記憶する第二の記憶手段と、
前記サービス特定情報に従って、前記クライアント装置からのデータ通信のうち、前記第一のルールを適用した通信制御を行うデータ通信を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定されたデータ通信に含まれるセッション識別情報及びメッセージを通信履歴データとして蓄積する蓄積手段と、
前記特定手段で特定したデータ通信に関連する通信履歴データを前記蓄積手段から取得し、検査対象データを生成する生成手段と、
前記第一のルールに従って、前記データ通信の通信制御を行う通信制御手段とを備え、
前記複数の第一のルールにはそれぞれ、当該第一のルールを適用するデータ通信の条件の設定及び当該条件を満たした場合に実行するアクション情報が含まれ、
前記通信制御手段は、前記検査対象データに対して第一のルールを適用し、前記第一のルールに合致した場合に、前記データ通信に対して当該第一のルールに対応付けられているアクション情報で示される処理を前記データ通信に実行することで、前記クライアント装置から前記サーバ装置への前記データ通信の中継を許可する若しくは禁止する通信制御を行うことを特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本願発明の情報処理方法は以下の構成を備える。即ち、
サービスを提供するサーバ装置と接続され、前記サービスを利用するクライアント装置から前記サーバ装置へのデータ通信の通信制御を行う情報処理装置のよって行われる情報処理方法であって、
前記データ通信の送信の通信制御に適用するルールである複数の第一のルールを記憶装置に記憶する第一の記憶工程と、
前記クライアント装置から前記サーバ装置へのデータ通信を特定するための情報であるサービス特定情報を記憶装置に記憶する第二の記憶工程と、
前記サービス特定情報に従って、前記クライアント装置からのデータ通信のうち、前記第一のルールを適用した通信制御を行うデータ通信を特定する特定工程と、
前記特定工程で特定されたデータ通信に含まれるセッション識別情報及びメッセージを通信履歴データとして記憶装置に蓄積する蓄積工程と、
前記特定工程で特定したデータ通信に関連する通信履歴データを前記記憶装置から取得し、検査対象データを生成する生成工程と、
前記第一のルールに従って、前記データ通信の通信制御を行う通信制御工程とを備え、
前記複数の第一のルールにはそれぞれ、当該第一のルールを適用するデータ通信の条件の設定及び当該条件を満たした場合に実行するアクション情報が含まれ、
前記通信制御工程は、前記検査対象データに対して第一のルールを適用し、前記第一のルールに合致した場合に、前記データ通信に対して当該第一のルールに対応付けられているアクション情報で示される処理を前記データ通信に実行することで、前記クライアント装置から前記サーバ装置への前記データ通信の中継を許可する若しくは禁止する通信制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本願発明によれば、複数回のデータ通信により1つのまとまったデータ通信を行えるように構築されたサービスを提供する外部のサーバ装置に対するデータ通信の通信制御に当たって、それらデータ通信で送信されるメッセージ全体を対象にして、データ通信の送信制御を行うことが可能となり、もって、情報の漏えいの危険性を低減させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0014】
図1は、本願発明の実施形態に係るシステム構成の一例を示す図である。
【0015】
図1に示す如く、本実施形態に係るシステムは、プロキシサーバ101、通信制御DB102、クライアント端末103−1乃至103−3(以後、まとめて「クライアント端末103」とする)、LAN(ローカルエリアネットワーク)104、サービス提供サーバ105−1及び105−2(以後、まとめて「サービス提供サーバ105」とする)、広域ネットワーク106(以下、ネットワーク106とする)、外部端末107により構成されている。以下、本実施形態に係るシステムを構成するこれらについて説明する。
【0016】
プロキシサーバ101は、本発明の情報処理装置として機能する装置であり、クライアント端末103とサービス提供サーバ105との間のデータ通信を中継する。
【0017】
また、プロキシサーバ101は、サービス提供サーバ105への通信を特定するために用いられる、サービス提供サーバ105を識別するためのサービス提供サーバ情報や、データ通信の中継を許可する/拒否するといった通信制御に使用するルールであるデータ通信規制ルールが登録されている通信制御DB102を備えている。
【0018】
また、プロキシサーバ101は、さらに通信制御DB102に設定されている情報の登録、修正等を行わせるための設定ページの提供等を行うウェブサーバ機能なども有している。尚、通信制御DB102は、プロキシサーバ101内に備えていても、別のコンピュータ内に実装しても構わない。
【0019】
クライアント端末103は、サービス提供サーバ105が提供するサービスを利用するユーザが使用する端末装置である。サービス提供サーバ105が例えばウェブチャットサービスを提供している場合には、クライアント端末103はサービス提供サーバ105を介したウェブチャットを外部端末と行うことができる。
【0020】
LAN104は、プロキシサーバ101、クライアント端末103をデータ通信可能に相互に接続させるものである。
【0021】
サービス提供サーバ105は、ウェブサービスを提供するプロバイダが設置しているサーバ装置であって、本実施形態では、少なくともウェブチャットサービスを提供するためのサーバ装置である。
【0022】
広域ネットワーク106は、上記装置及び外部端末107を相互に通信可能に接続するためのネットワークである。
【0023】
外部端末107は、クライアント端末103と同様サービス提供サーバ107が提供するサービスを利用するユーザが使用する端末装置であって、LAN104とは異なるネットワークに接続されている。
【0024】
図2は、プロキシサーバ101のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0025】
図2において、201はCPUで、RAM202やROM203に記憶されているプログラムやデータを用いてプロキシサーバ101全体の制御を行うとともに、プロキシサーバ101が行う後述の各処理を実行する。
【0026】
202はRAMで、HDD(ハードディスクドライブ)204や記録媒体ドライブ206からロードされたプログラムやデータ、ネットワークI/F(インターフェース)205を介して他の機器から受信したプログラムやデータ等を一時的に記憶するためのエリアや、CPU201が各種の処理を実行する際に用いるワークエリア等、各種のエリアを適宜提供することができる。
【0027】
203はROMで、プロキシサーバ101の設定データや、ブートプログラム等を記憶する。
【0028】
204はHDDで、OS(オペレーティングシステム)や、プロキシサーバ101が行う後述の各処理をCPU201に実行させるためのプログラムやデータ等を保存するものであり、これらはCPU201による制御に従って適宜RAM202にロードされ、CPU201の処理対象となる。
【0029】
205はネットワークI/Fで、プロキシサーバ101を上記LAN104、広域ネットワーク106に接続させるためのものであり、プロキシサーバ101はこのネットワークI/F205を介してLAN104や広域ネットワーク106に接続されている各装置とのデータ通信を行う。
【0030】
206は記録媒体ドライブで、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM、DVD−R/RW、DVD−RAM等の記録媒体に記録されているプログラムやデータを読み出し、RAM202やHDD204に出力する。なお、HDD204が保持しているデータのうちの一部をこれら記録媒体に記憶させておいても良い。
【0031】
207はキーボード、208はマウスやジョイスティック等により構成されているポインティングデバイスで、プロキシサーバ101の操作者が操作することで、各種の指示をCPU201に対して入力する入力部として機能する。
【0032】
209はディスプレイ装置で、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU201による処理結果を画像や文字などで表示する表示部として機能する。
【0033】
210は外部機器接続I/Fで、周辺機器をプロキシサーバ101に接続させるためのポートである。プロキシサーバ101は、この外部機器接続I/F210を介して、周辺機器とのデータ通信を行う。外部機器接続I/F210は、USBやIEEE1394等により構成されており、通常複数の外部機器接続I/F210を有する。周辺機器との接続形態は有線/無線を問わない。
【0034】
211はバスで、上述の各部201〜210を接続する。
【0035】
なお、プロキシサーバ101のハードウェア構成は、図2に示した構成を有するとして説明するが、必ずしも同図の構成を有することに限定するものではなく、プロキシサーバ101が行う後述の各種処理を実行可能であればプロキシサーバ101の構成は適宜変更しても良い。
【0036】
また、クライアント端末103−1乃至103−3、サービス提供サーバ105−1及び105−2、外部端末107のハードウェア構成も、これらには一般的なコンピュータを適用するので、周知の如く、概ね図2に示した構成を有する。
【0037】
図3は、プロキシサーバ101の機能構成を示す図である。
【0038】
図3に示すように、プロキシサーバ101は、データ通信規制ルール受付手段301、データ通信規制ルール記録手段302、規制ルール適用データ通信特定手段303、データ通信中継制御手段304、通信中継許可/拒否応答送信手段305、データ通信規制対象サービス設定手段306を備えている。
【0039】
データ通信規制対象サービス設定手段306は、サービス提供サーバを特定するための情報(詳細は後述する図XX)を通信制御DB102に設定(登録、修正、削除等)する。
【0040】
データ通信規制ルール受付手段301は、プロキシサーバ101のCPU201がデータ通信の中継の許可/拒否を判断するためのデータ通信規制ルールの入力を受け付ける。データ通信規制ルール記録手段302は、データ通信規制ルール受付手段301で受け付けたルール(詳細は後述する図YY)を通信制御DB102に登録する。
【0041】
規制ルール適用データ通信特定手段303は、データ通信規制対象サービス設定手段306で設定され、通信制御DB102に登録された情報に基づいて、データ通信規制ルール受付手段301で受け付けた規制ルールを用いたデータ通信の中継制御処理の対象となる通信を特定する。データ通信中継制御手段304は、規制ルール適用データ通信特定手段303で特定されたデータ通信に対して、通信制御DB102に登録された通信規制ルールを適用することで、データ通信の中継制御処理を行う。
【0042】
中継許可/拒否応答送信手段305は、データ通信中継制御手段304で中継許可したデータ通信を行ったクライアント端末103に対してサービス提供サーバ105からの応答を転送する、あるいはデータ通信中継制御手段304で中継を拒否したデータ通信を行ったクライアント端末103に対してデータ通信の中継を行わなかった(中継を拒否した)旨の通知を行う。
【0043】
なお、プロキシサーバ101のHDD204には、データ通信規制ルール受付手段301、データ通信規制ルール記録手段302、規制ルール適用データ通信特定手段303、データ通信中継制御手段304、中継許可/拒否応答送信手段305、データ通信規制対象サービス設定手段306としてプロキシサーバ101を制御させるためのプログラムが記録されている。そして、これらのプログラムをプロキシサーバ101のCPU201がRAM202にロードして実行することにより上記各手段301〜306が実現される。
【0044】
次に図4を参照して図1に示したプロキシサーバ101によって行われる処理を説明する。
【0045】
図4は、本発明における第1の制御処理の一例を示すフローチャートであり、プロキシサーバ101によって行われる全体的な処理の概要を示すフローチャートに対応する。なお、このフローチャートの処理はプロキシサーバ101のCPU201がHDD204に格納されるプログラムをRAM202にロードして実行することにより実現される。
【0046】
まず、CPU201は、ユーザからデータ通信規制対象サービスの設定変更要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS401)。そして、設定変更要求を受けたと判断した場合には(ステップS401でYes)、CPU201はデータ通信規制対象サービスの設定処理を行う(ステップS402)。なお、ステップS402の処理の詳細については図5を参照して後述する。そして、ステップS402の処理が終わると、CPU201はステップS403に処理を進める。
【0047】
一方、設定変更要求を受けていないと判断した場合には(ステップS401でNo)、CPU201はそのままステップS403に処理を進める。
【0048】
ステップS403では、CPU201は、データ通信規制ルールの設定変更要求を受け付けたか否かを判断する。そして、設定変更要求を受け付けたと判断した場合には(ステップS403でYes)、CPU201は、データ通信規制ルールの設定処理を行う(ステップS404)。なお、ステップS404の処理の詳細については、図6を参照して後述する。そして、ステップS404の処理が終わると、CPU201はステップS405に処理を進める。
【0049】
一方、設定変更要求を受け付けていないと判断した場合には(ステップS403でNo)、CPU201はそのままステップS405に処理を進める。
【0050】
ステップS405では、CPU201は、ステップS402で設定したデータ通信規制対象サービス情報及びステップS404で設定したデータ通信規制ルールに基づいたクライアント端末103から送信された広域ネットワーク106に対して送信するデータ通信に対するデータ通信制御処理を行う(ステップS405)。なお、ステップS405の処理の詳細については、図7を参照して後述する。そして、ステップS405の処理が終わると、CPU201はステップS406に処理を進める。
【0051】
ステップS406では、CPU201は、データ通信制御処理の終了指示を受けたかどうか判断する。そして、データ通信制御処理の終了指示を受けていないと判断した場合には(ステップS406でNo)、CPU201は、ステップS401に処理を戻す。
【0052】
一方、データ通信制御処理の終了指示を受けたと判断した場合には(ステップS406でYes)、CPU201は、そのまま本フローチャートの処理を終了する。即ち、CPU201は、上記のS401〜S405の処理を、データ通信制御処理の終了指示を受けるまで(ステップS406でYesと判断するまで)繰り返す。
【0053】
以下、図5を参照して、図4のステップS402に示したデータ通信規制対象サービスの設定処理を詳細に説明する。
【0054】
図5は、本発明における第2の制御処理の一例を示すフローチャートであり、図4のステップS402のデータ通信規制対象サービスの設定処理の詳細を示すフローチャートに対応する。即ち、本処理は、プロキシサーバのCPU201によって行われる。なお、本処理を行う際に、CPU201は、データ通信規制対象サービス設定手段306としてプロキシサーバ101を機能させるためのプログラムをHDD204からRAM202にロードし、そのプログラムの制御に基づいて以下に示す処理を行うこととなる。
【0055】
まず、プロキシサーバ101のCPU201は、データ通信規制対象サービスの設定変更要求を送信してきたクライアント端末103に対して、図9に示すようなデータ通信規制対象サービス設定画面900を送信する(ステップS501)。ここでデータ通信規制対象サービス設定画面900について説明する。
【0056】
図9は、データ通信規制対象サービス設定画面900の一例を示す図である。
【0057】
図9において、901は登録済みデータ通信規制対象サービス表示部であって、後述する通信制御DB102中のデータ通信規制対象サービステーブルに既に登録されているデータ通信規制対象のサービスの情報が表示される。
【0058】
ここで、図11を参照して、データ通信規制対象サービステーブル1100について説明する。
【0059】
図11は、通信制御DB102に登録されているデータ通信規制対象サービステーブル1100のデータ構成の一例を示す図である。
【0060】
図中1101はIDであって、データ通信規制対象となるサービスを一意に識別するためのユニークなIDが登録されている。
【0061】
図中1102はサービス名であって、当該データ通信規制対象サービスのサービス名称が登録されている。
【0062】
図中1103はURLであって、当該サービスを提供するサービス提供サーバのURL情報が登録されている。
【0063】
図中1104はセッション識別子であって、同一セッションである通信を特定するために用いられるデータの設定情報が登録されている。セッション識別子としては、例えば、送信データ中のある変数の値がセッション識別情報として使用されている場合には、その変数の情報がこの欄に登録されることになる。
【0064】
以上がデータ通信規制対象サービステーブル1100のデータ構成の一例である。
【0065】
図9の説明に戻る。登録済みデータ規制対象サービス表示部901中のID表示欄901−1には、すでにデータ通信規制対象サービステーブル1100に登録されているデータ通信規制対象サービスのID情報(1101に登録されている)が表示される。
【0066】
サービス名表示欄901−2には、すでにデータ通信規制対象サービステーブル1100に登録されているデータ通信規制対象サービスのサービス名情報(1102に登録されている)が表示される。
【0067】
URL表示欄901−3には、すでにデータ通信規制対象サービステーブル1100に登録されているデータ通信規制対象サービスのURL情報(1103に登録されている)が表示される。
【0068】
操作指示ボタン表示欄901−4には、既に登録されているデータ通信規制サービスの編集の指示を行うための「編集」ボタン902、削除指示を行うための「削除」ボタン903が設定されている。編集ボタン902が押下された場合には、当該データ通信規制サービスの編集を行うために、後述するデータ通信規制対象サービス情報入力画面1000がクライアント端末103のディスプレイ装置に表示されることになる。このデータ通信規制対象サービス情報入力画面1000の詳細については、図10を参照して後述する。削除ボタン903の押下指示を受け付けた場合には、プロキシサーバ101に対して、対応するデータ通信規制対象サービス情報の削除指示が行われることになる。そして、プロキシサーバ101のCPU201は、その削除指示に応じてデータ通信規制対象サービステーブル1100から該当するデータを削除する。
【0069】
図中904は、「サービスの新規追加」ボタンであって、このボタンが押下されると新規に登録するデータ通信規制対象サービス情報の入力を受け付けるために、後述するデータ通信規制対象サービス情報入力画面1000がクライアント端末103のディスプレイ装置に表示されることになる。このデータ通信規制対象サービス情報入力画面1000の詳細については、図10を参照して後述する。
【0070】
図中905は、「終了」ボタンであって、このボタンが押されると、このデータ通信規制対象サービス設定画面900の表示を終了する。
【0071】
以上がデータ通信規制対象サービス設定画面900の説明である。
【0072】
図5の説明に戻る。次に、データ通信規制対象サービスの変更要求を受け付けたかを判断する(ステップS502)。クライアント装置103のディスプレイ装置に表示されているデータ通信規制対象サービス設定画面900中のサービスの新規追加ボタン904若しくは、編集ボタン902を押下することで、プロキシサーバ101に対してデータ通信規制対象サービスの変更要求を行うことが可能である。尚、サービスの新規追加ボタン904が押下された場合には新規のサービスの追加要求が、編集ボタン902が押下された場合には既存のサービスの編集要求がプロキシサーバ101に対して行われることになる。データ通信規制対象サービスの変更要求を受け付けた場合には(ステップS502でYes)、データ通信規制対象サービス情報入力画面1000を、要求を行ったクライアント端末103に送信することになる。一方、データ通信規制対象サービスの変更要求を受け付けていないと判断した場合には(ステップS502でNO)、処理をステップS508に進める。
【0073】
図10は、データ通信規制対象サービス情報入力画面の一例を示す図である。
【0074】
図中、1001はサービスID表示欄であって、サービスを一意に識別するためのID情報が表示される。尚、このID情報は重複されて登録されることはないものとする。この情報が、データ通信規制対象サービステーブル1100のID1101に登録されることになる。
【0075】
1002はサービス名称入力欄であって、この入力欄にデータ通信規制の対象となるサービスのサービス名称の入力を受け付ける。この欄に入力された情報が、データ通信規制対象サービステーブル1100のサービス名1102に登録されることになる。
【0076】
1003はURL入力欄であって、この入力欄にデータ通信規制の対象となるサービスのURLの入力を受け付ける。この欄に入力された情報が、データ通信規制対象サービステーブル1100のURL1103に登録されることになる。
【0077】
1004はセッション識別子入力欄であって、この入力欄に当該サービスのセッション識別情報の入力を受け付ける。この入力欄に入力された情報が、データ通信規制対象サービステーブル1100のセッション識別子1104に登録されることになる。
【0078】
尚、編集ボタン902が押下されることにより、データ通信規制対象サービスの変更要求がなされた場合には、上記1001〜1004には、既に設定されている情報が初期データとして入力された状態で表示されることになる。
【0079】
1005はOKボタンであって、必要項目が入力された状態で、このボタンの押下を検知した場合に、この画面に入力された各種情報がデータ通信規制対象サービステーブル1100に登録されることになる。
【0080】
1006はキャンセルボタンであって、このボタンが押下された場合には、この画面を終了する。その際にはこの画面の各入力欄に入力された情報がデータ通信規制対象サービステーブル1100に登録されることはない。
【0081】
以上がデータ通信規制対象サービス情報入力画面1000の説明である。
【0082】
図5の説明に戻る。そしてその後、プロキシサーバ101のCPU201は、クライアント端末103から入力のキャンセル指示を受け付けたか(クライアント装置103のディスプレイ装置に表示されているデータ通信規制対象サービス情報入力画面1000のキャンセルボタン1006が押された情報を受け付けたか)を判断する(ステップS504)。キャンセル指示を受け付けたと判断した場合には(ステップS504でYes)、処理をステップS502に進める。尚、ステップS502の段階では、クライアント装置103のディスプレイ装置には、データ通信規制対象サービス設定画面900が表示されることになる。
【0083】
キャンセル指示を受け付けていないと判断した場合には(ステップS504でNo)、クライアント端末103からデータ通信規制対象サービス情報入力画面1000に入力された入力情報を受け付けたかを判断する(ステップS505)。尚、この入力情報は、クライアント端末103に表示されているデータ通信規制対象サービス情報入力画面1000中のOKボタン1005が押下されることによりクライアント端末103からプロキシサーバ101に対して送信されることになる。入力情報を受け付けていないと判断した場合には(ステップS505でNo)、処理をステップS504に進める。一方、入力情報を受け付けたと判断した場合には、受信した入力情報に基づいて、データ通信規制対象サービステーブルを更新する(ステップS506)。そして更新した内容を含むデータ通信規制対象サービス設定画面900をクライアント装置103に対して送信する(ステップS507)。その後、処理をステップS502に進める。
【0084】
そして、上記の処理を設定終了指示をクライアント装置103から受信するまで(ステップS508でYesと判断するまで)、具体的には、クライアント装置103に表示されているデータ通信規制対象サービス設定画面900中の終了ボタン905の押下通知を受信するまで、上記処理を繰り返すことになる。
【0085】
以上が、図4のステップS402に示すデータ通信規制対象サービスの設定処理の詳細の説明である。
【0086】
次に、図6を参照して、図4のステップS404に示すデータ通信規制ルールの設定処理の詳細について説明する。
【0087】
図6は、本発明における第3の制御処理の一例を示すフローチャートであり、図4のステップS404のデータ通信規制ルールの設定処理の詳細を示すフローチャートに対応する。即ち、本処理は、プロキシサーバのCPU201によって行われる。なお、本処理を行う際に、CPU201は、データ通信規制ルール受付手段301及びデータ通信規制ルール記録手段302としてプロキシサーバ101を機能させるためのプログラムをHDD204からRAM202にロードし、そのプログラムの制御に基づいて以下に示す処理を行うこととなる。
【0088】
まず、プロキシサーバ101のCPU201は、図4のステップS403でデータ通信規制ルールの設定変更要求を送信してきたクライアント端末103に対して、データ通信規制ルール設定画面1200を送信する(ステップS601)。尚、データ通信規制ルール設定画面1200については図12を用いて詳細に説明する。
【0089】
図12は、データ通信規制ルール設定画面1200の一例を示す図である。
【0090】
図12において、1201は登録済みデータ通信規制ルール表示部であって、後述する通信制御DB102中のデータ通信規制ルールテーブルに既に登録されているデータ通信規制ルールの情報が表示される。
【0091】
ここで、図14を参照して、データ通信規制ルールテーブル1400について説明する。
【0092】
図14は、通信制御DB102に登録されているデータ通信規制ルールテーブル1400のデータ構成の一例を示す図である。
【0093】
図中1401はIDであって、データ通信規制ルールを一意に識別するためのユニークなIDが登録されている。
【0094】
図中1402は説明であって、当該データ通信規制ルールを説明するための情報が登録されている。
【0095】
図中1403はグループ条件であって、当該データ通信規制ルールを適用するグループに関する情報が登録されている。ユーザにより送信指示が行われたデータは、当該ユーザが属するグループに対して適用されるデータ通信規制ルールによる中継制御が行われることになる。
【0096】
図中1404はキーワード条件であって、データ通信規制ルール中のキーワード条件が登録される。尚、キーワード条件1404として、キーワード条件を設定しているか否かを示す検査有無1405、どの範囲のデータを対象として当該キーワード条件を適用した中継制御を行うかを示す検索範囲1406、そしてデータ通信にどのようなキーワードが含まれていたら条件に合致するかを示す条件1407が設定されている。
【0097】
図中1408は動作であって、当該条件に合致したデータ通信をどのように中継制御するかの指定が登録される。中継を許可する場合には「中継」、中継を許可しない場合には「禁止」、が設定される。
【0098】
以上がデータ通信規制ルールテーブル1400のデータ構成の一例の説明である。
【0099】
図12の説明に戻る。登録済みデータ通信規制ルール表示部1201中のID表示欄1201−1には、すでにデータ通信規制ルールテーブル1400に登録されているデータ通信規制ルールのID情報(1401に登録されている)が表示される。
【0100】
グループ表示欄1201−2には、すでにデータ通信規制ルールテーブル1200に登録されているデータ通信規制ルールのグループ条件情報(1403に登録されている)が表示される。
【0101】
動作表示欄1201−3には、すでにデータ通信規制ルールテーブル1200に登録されているデータ通信規制ルールの動作情報(1408に登録されている)が表示される。
【0102】
説明表示欄1201−4には、すでにデータ通信規制ルールテーブル1200に登録されているデータ通信規制ルールの説明情報(1402に登録されている)が表示されている。
【0103】
操作指示ボタン表示欄1201−5には、既に登録されているデータ通信規制ルールの編集の指示を行うための「編集」ボタン1202、削除指示を行うための「削除」ボタン1203が設定されている。編集ボタン1202が押下された場合には、当該データ通信規制ルールの編集を行うために、後述するデータ通信規制ルール情報入力画面1300がクライアント端末103のディスプレイ装置に表示されることになる。このデータ通信規制ルール情報入力画面1300の詳細については、図13を参照して後述する。削除ボタン1203の押下指示を受け付けた場合には、プロキシサーバ101に対して、対応するデータ通信規制ルールの削除指示が行われることになる。そして、プロキシサーバ101のCPU201は、その削除指示に応じてデータ通信規制ルールテーブル1400から該当するデータを削除する。
【0104】
図中1204は、「追加」ボタンであって、このボタンが押下されると新規に登録するデータ通信規制ルールの入力を受け付けるために、後述するデータ通信規制ルール情報入力画面1300がクライアント端末103のディスプレイ装置に表示されることになる。このデータ通信規制ルール情報入力画面1300の詳細については、図13を参照して後述する。
【0105】
図中1205は、「終了」ボタンであって、このボタンが押されると、このデータ通信規制ルール設定画面1200の表示を終了する。
【0106】
以上がデータ通信規制ルール設定画面1200の説明である。
【0107】
図6の説明に戻る。次に、データ通信規制ルールの詳細設定要求を受け付けたかを判断する(ステップS602)。クライアント装置103のディスプレイ装置に表示されているデータ通信規制ルール設定画面1200中の追加ボタン1204、若しくは編集ボタン1202を押下することで、プロキシサーバ101に対してデータ通信規制ルールの詳細設定要求を行うことが可能である。尚、追加ボタン1204が押下された場合には新規のデータ通信規制ルールの追加要求が、編集ボタン1202が押下された場合には既存のデータ通信規制ルールの編集要求がプロキシサーバ101に対して行われることになる。データ通信規制ルールの詳細設定要求を受け付けた場合には(ステップS602でYes)、データ通信規制ルール詳細設定画面1300を、要求を行ったクライアント装置103に対して送信することになる(ステップS603)。一方、データ通信規制ルール詳細設定要求を受け付けていないと判断した場合には(ステップS602でNo)、処理をステップS608に進める。
【0108】
図13は、データ通信規制ルール詳細設定画面の一例を示す図である。
【0109】
図中のID情報表示欄部には、ID情報表示欄1301が設定されている。このID情報はデータ通信規制ルールを一意に識別するためのものであって、重複されて登録されることはない。尚、この情報がデータ通信規制ルールテーブル1400のID1401に登録される。
【0110】
図中の説明情報表示部には、説明情報入力欄1302が設定されている。この入力欄で入力を受け付けた情報が、データ通信規制ルールテーブル14の説明1402に登録されることになる。
【0111】
図中のグループ条件設定部には、この画面を介して入力されたルールを適用するユーザ条件を設定するためのコントロールが設定されている。すべてのユーザ選択ラジオボタン1303が選択された場合には、すべてのユーザが送信指示を行ったデータ通信が本ルールの適用対象になる。グループ指定ラジオボタン1304が選択された場合には、グループ選択リスト1305で選択されたグループに属するユーザが送信指示を行ったデータ通信が本ルールの適用対象になる。尚、グループは別途定義され、通信制御DB102に登録されているものとする。
【0112】
図中のキーワード条件設定部には、データ通信の中継制御に用いられるキーワード条件を設定するためのコントロールが設定されている。検査しないラジオボタン1306が選択された場合には、キーワード条件の設定を行わない。一方、検査するラジオボタン1307が選択された場合には、検査範囲と条件の入力を行わせる。検査範囲は、送信中のメッセージのみを対象にしてキーワードによるチェックを行うか(送信中のメッセージラジオボタン1308を選択)、それともウェブチャットのあるセッションで行われたデータ通信すべてを対象にしてキーワードによるチェックを行うか(会話全体ラジオボタン1309を選択)を設定可能である。また、条件として、キーワードセットリスト1310で指定されたキーワードセットに登録された用語の出現回数(出現回数指定エディット1311で設定)でチェックを行うという設定が可能である。尚、キーワードセットは別途作成され、通信制御DB102に登録されているものとする。
【0113】
図中の動作設定部には、上記グループ条件設定部及びキーワード条件設定部で設定した条件に合致したデータ通信に対する中継制御方法を設定するためのコントロールが設定されている。中継ラジオボタン1312が選択された場合には、本画面で設定されたデータ通信規制ルールに合致したデータ通信を中継する、禁止ラジオボタン1313が選択された場合には、本画面で設定されたデータ通信規制ルールに合致したデータ通信の中継を禁止するという中継制御をプロキシサーバ101のCPU201は行うことになる。
【0114】
1314はOKボタンであって、必要項目が入力された状態で、このボタンの押下を検知した場合に、この画面に入力された各種情報がデータ通信規制ルールテーブル1400に登録されることになる。
【0115】
1315はキャンセルボタンであって、このボタンが押下された場合には、この画面を終了する。その際にはこの画面の各入力欄に入力された情報がデータ通信規制ルールテーブル1400に登録されることはない。
【0116】
以上が、データ通信規制ルール詳細設定画面1300の説明である。
【0117】
図6の説明に戻る。そしてその後、プロキシサーバ101のCPU201は、クライアント装置103から入力のキャンセル指示を受け付けたか(クライアント装置103のディスプレイ装置に表示されているデータ通信規制ルール詳細設定画面1300のキャンセルボタン1315が押された情報を受け付けたか)を判断する(ステップS604)。キャンセル指示を受け付けたと判断した場合には(ステップS604でYes)、処理をステップS602に進める。尚、ステップS602の段階では、クライアント装置のディスプレイ装置には、データ通信規制ルール設定画面1200が表示されることになる。
【0118】
キャンセル指示を受け付けていないと判断した場合には(ステップS604でNo)、クライアント端末103からデータ通信規制ルール詳細設定画面1300に入力された入力情報を受け付けたかを判断する(ステップS605)、尚、この入力情報は、クライアント端末103に表示されているデータ通信規制ルール詳細設定画面1300中のOKボタン1314が押下されることによりクライアント端末103からプロキシサーバ101に対して送信されることになる。入力情報を受け付けていないと判断した場合には(ステップS605でNo)、処理をステップS604に進める。一方、入力情報を受け付けたと判断した場合には、受信した入力情報に基づいて、データ通信規制ルールテーブル1400を更新する(ステップS606)。そして更新した内容を含むデータ通信規制ルール設定画面1200をクライアント装置103に対して送信する(ステップS607)。その後、処理をステップS602に進める。
【0119】
そして、上記の処理を設定終了指示をクライアント装置103から受信するまで(ステップS608でYesと判断するまで)、具体的には、クライアント装置103に表示されているデータ通信規制ルール設定画面1200中の終了ボタン1205の押下通知を受信するまで、上記処理を繰り返すことになる。
【0120】
以上が、図4のステップS404に示すデータ通信規制ルールの設定処理の詳細な説明である。
【0121】
次に、図7を参照して、図4のステップS405に示すデータ通信制御処理の詳細について説明する。
【0122】
図7は、本発明における第4の制御処理の一例を示すフローチャートであり、図4のステップS405のデータ通信制御処理の詳細を示すフローチャートに対応する。即ち、本処理は、プロキシサーバ101のCPU201によって行われる。なお、本処理を行う際に、CPU201は、規制ルール適用データ通信特定手段303、データ通信中継制御手段304及び中継許可/拒否応答送信手段305としてプロキシサーバ101を機能させるためのプログラムをHDD204からRAM202にロードし、そのプログラムの制御に基づいて以下に示す処理を行うこととなる。
【0123】
尚、クライアント装置103から送信されたデータ通信は、プロキシサーバ101を経由してネットワーク106に対して送信されることになる。
【0124】
プロキシサーバ101のCPU201は、クライアント装置103から広域ネットワークに対するデータ送信がなされ(ステップS721)、そのデータを取得すると(ステップS701でYes)、取得したデータ通信の内容の解析を行う(ステップS702)。そして、ステップS702のデータ解析の結果、データ通信規制対象サービスへのメッセージ送信であると判断した場合(ステップS703でYes)、後述するメッセージ情報テーブルを更新する(ステップS704)。
【0125】
図15は、メッセージ情報テーブルの一例を示すブロック図である。メッセージ情報テーブルは、セッション管理テーブル1500とメッセージ詳細テーブル1510とから構成されている。
【0126】
セッション管理テーブル1500は、サービスID登録部1501、セッション識別子登録部1502、メッセージ詳細テーブルポインタ登録部1503から構成されている。
【0127】
サービスID登録部1501には、当該データ通信のサービスを行っているサービスのサービスIDが登録される。尚、この情報は、図7のステップS702のデータ解析処理で得られたデータ送信先のURL情報に基づいて登録されることになる。
【0128】
セッション識別子登録部1502には、当該データ通信のセッション情報が登録される。尚、この情報は、図7のステップS702のデータ解析処理で得られたURL情報に対応するサービスのセッション識別子として設定されて情報に対応付けられた値が登録されることになる。尚、CPU201は、サービスID及びセッション識別子情報で、同一のセッションの通信を特定することになる。図7のステップS702のデータ解析処理の結果得られたURL情報及びセッション識別情報のセットがセッション管理テーブル1500に登録されていない場合には、新たにそれら情報を登録することになる。
【0129】
メッセージ詳細テーブルポインタ登録部1503には、当該データ通信で今までに行われたデータ通信の内容が登録されているメッセージ詳細テーブルのポインタ情報が登録されている。
【0130】
メッセージ詳細テーブル1510は、From情報登録部1511、To情報登録部1512、メッセージ登録部1513から構成されている。
【0131】
From情報登録部1511には、データの送信者の情報が、To情報登録部1512には、データの受信者の情報が登録される。尚、図7のステップS702のデータ解析の結果(後述する図7のステップS710のデータ解析処理も同様)、From情報やTo情報が取得できなかった場合には、これらデータを登録しなくても構わない。
【0132】
メッセージ登録部1513には、図7のステップS702のデータ解析の結果(後述する図7のステップS710のデータ解析処理も同様)取得されたデータ通信により送受信されたメッセージの内容が登録される。尚、メッセージ詳細管理テーブル1510は、通信のセッションごとに作成されることになる。
【0133】
以上が、メッセージ情報テーブルの説明である。
【0134】
図7の説明に戻る。
【0135】
ステップS704において、CPU201は、ステップS702のデータ解析処理の結果特定されたセッションに関する情報が既にメッセージ情報テーブル中のセッション管理テーブル1500に登録されている場合には、当該セッション管理レコードのポインタ情報が示すメッセージ詳細管理テーブル1510にFrom情報、To情報、メッセージを登録する。一方、当該セッションに関する情報がメッセージ情報テーブル中のセッション管理テーブル1500に登録されていない場合には、当該セッションを示すレコードを新たにセッション管理テーブル1500に追加する。そして、当該セッションでの通信で送受信されるメッセージを登録するためのメッセージ詳細管理テーブルを生成し、そのポインタ情報をメッセージ詳細テーブルポインタ登録部1503に登録する。そして、ポインタ情報が示すメッセージ詳細管理テーブルに、ステップS702のデータ解析処理の結果得られた送信メッセージが登録される。
【0136】
そしてその後、通信検査処理が行われる。この処理については、図8を参照して詳細に説明する。
【0137】
図8は、本発明における第5の制御処理の一例を示すフローチャートであり、図7のステップS705の通信検査処理の詳細を示すフローチャートに対応する。即ち、本処理は、プロキシサーバ101のCPU201によって行われる。なお、本処理を行う際に、CPU201は、データ通信中継制御手段304としてプロキシサーバ101を機能させるためのプログラムの制御に基づいて以下に示す処理を行うこととなる。
【0138】
まずCPU201は、通信検査処理の対象であるデータ通信が、データ通信規制対象サービスへのデータ通信であるかを判断する(ステップS801)。データ通信規制対象サービスへのデータ通信ではないと判断した場合には(ステップS801でNo)、ステップS814に処理を進める。ステップS814においては、本願発明によるデータ通信規制ルールとは異なるデータ通信規制ルールを適用した通信制御を行う。例えば、電子メール(SMTPによる)に対する通信制御や、ウェブメールサービスへの通信に対する通信制御、掲示板サービスへの通信に対する通信制御がこの処理ステップでは行われることになる。
【0139】
一方、ステップS801で、データ通信規制対象サービスへのデータ通信であると判断した場合には(ステップS801でYes)、データ通信規制ルールテーブル1400で管理されているデータ通信規制ルールでまだ当該データ通信に対して適用していないデータ通信規制ルールがあるかを判断する(ステップS802)。未適用のルールがあると判断した場合には(ステップS802でYes)、未適用のデータ通信規制ルールのうち、優先度が一番高い規制ルールをデータ通信規制ルールテーブル1400から取得する(ステップS803)。そして通信検査の対象となっているデータ通信が、ステップS803で取得したデータ通信規制ルールに基づく通信制御の対象となるかを判断することになる。まず、ステップS803で取得したデータ通信規制ルールにユーザ条件が設定されているかを判断する(ステップS804)。ユーザ条件が設定されていない場合には(ステップS804でNo)、処理をステップS806に進める。一方、ユーザ条件が設定されている場合には(ステップS804でYes)、通信検査対象のデータ通信の送信ユーザが、データ通信規制ルールに設定されているユーザ条件を満たすかを判断する(ステップS805)。ユーザ条件を満たさないと判断した場合には(ステップS805でNo)、処理をステップS802に進める。ユーザ条件を満たすと判断した場合には(ステップS805でYes)、処理をステップS806に進める。
【0140】
CPU201は、ステップS806において、ステップS803で取得したデータ通信規制ルールにキーワード条件が設定されているかを判断する。キーワード条件が設定されていないと判断した場合には(ステップS806でNo)、処理をステップS812に進める。一方、キーワード条件が設定されていると判断した場合には(ステップS806でYes)、処理をステップS807に進め、キーワード条件の適用範囲として、送信中のメッセージが設定されているか、それとも会話全体が設定されているかを判断する。送信中のメッセージであると判断した場合には(ステップS807で「送信中のメッセージ」)、当該データ通信で送信されるメッセージを取得する(ステップS808)。会話全体であると判断した場合には(ステップS807で会話全体)、メッセージ情報テーブル中の本セッションのメッセージ詳細管理テーブル1510から、それまでに送受信されたメッセージ全体を取得する(ステップS809)。そして、ステップS808で取得したメッセージ若しくはステップS809で取得したメッセージ全体に対して本データ通信規制ルールを適用し、キーワード検査を行う(ステップS810)。そして、ステップS810のキーワード検査の結果、キーワード条件に合致していないと判断した場合には(ステップS811でNo)、処理をステップS802に進める。一方、キーワード条件に合致していると判断した場合には(ステップS811でYes)、処理をステップS812に進め、当該データ通信規制ルールに設定されている動作を適用したデータ中継制御を行うことを決定することになる。
【0141】
そして、以上の処理をステップS812でいずれかのデータ通信規制ルールに基づく動作を適用したデータ中継制御を行うことを決定するか、若しくはステップS802でNoと判断するまで繰り返すことになる。そしてステップS802でNoと判断した場合には、ステップS813に処理を進め、いずれのデータ通信規制ルールにも合致しなかった場合に適用するルールであるデフォルトの動作を適用したデータ中継制御を行うことを決定する。
【0142】
以上が図7のステップS705の通信検査処理の詳細である。
【0143】
図7の説明に戻る。ステップS705の通信検査処理の結果、決定された中継制御の動作が、中継許可であった場合には、処理をステップS708に進め、クライアント装置103から受信したデータを、送信先となるサーバ装置(その中にはサービス提供サーバ105が含まれる)に送信する(ステップS708)。一方、中継拒否(禁止)であった場合には(ステップS706でNo)、クライアント装置103に対して中継拒否を行った旨のデータ通信を行うことになる(ステップS707)。
【0144】
そして、サービス提供サーバ105のCPUは、プロキシサーバより中継されたデータ通信を受信すると(ステップS731でYes)、所定のサービスを実行し(ステップS732)、そのサービスの実行結果データを送信する(ステップS733)。例えばこの実行結果データには、当該サービス提供サーバ105を介してクライアント装置103とウェブチャット通信を行っている外部端末106よりサービス提供サーバ105に対して送信されたメッセージの内容が含まれる。
【0145】
そして、プロキシサーバ101のCPU201は、サービス提供サーバ105からのデータを受信すると(ステップS709)、受信したデータの解析処理を行う(ステップS710)。この解析処理はステップS702とほぼ同様である。そして、データ解析処理の結果、データ通信規制対象サービスからのメッセージを受信したと判断した場合には(ステップS711でYes)、その情報をもとに、メッセージ情報テーブルの更新を行う(ステップS712)。そしてサービス提供サーバ105より受信したデータをクライアント装置103に対して中継する(ステップS713)。
【0146】
そして、クライアント装置103は、ステップS707若しくはステップS713でプロキシサーバ101から送信されたデータを受信し(ステップS722)、受信したデータに基づく表示処理を行うことになる。そして上記処理をクライアント装置103からのデータ通信を受信する度に、プロキシサーバ101は行うことになる。
【0147】
本願発明では、ウェブチャットのように複数のリクエストでメッセージが送信される場合に、そのデータ通信で送受信される内容をセッションごとに管理し、一連のメッセージに対してデータ通信規制ルールを適用し、メッセージの中継制御を行うことが可能となる。単独のメッセージだけでのデータ通信規制ルールの適用だけでは防ぐことが出来ない複数の通信に分けたメッセージの送信に対しても、好適に通信制御を行うことが可能となり、もって、情報漏えいの危険性を低減させることができる。
【0148】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0149】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0150】
以下、図16に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置(プロキシサーバ101)で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0151】
図16は、本発明に係る情報処理装置(プロキシサーバ101)で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0152】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0153】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0154】
本実施形態における図4乃至図8に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0155】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0156】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0157】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0158】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0159】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0160】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0161】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0162】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0163】
本発明によれば、複数回の通信に分けて特定の相手にメッセージを送信する通信に対しても、相手方に送信されるメッセージ全体によるデータ通信の送信制御を行うことが可能となる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0164】
【図1】本願発明の実施形態に係るシステム構成の一例を示す図である。
【図2】プロキシサーバ101のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】プロキシサーバ101の機能構成を示す図である。
【図4】プロキシサーバ101によって行われる全体的な処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップS402のデータ通信規制対象サービスの設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図4のステップS404のデータ通信規制ルールの設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図4のステップS405のデータ通信制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS705の通信検査処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】データ通信規制対象サービス設定画面の一例を示す図である。
【図10】データ通信規制対象サービス情報入力画面の一例を示す図である。
【図11】データ通信規制対象サービステーブルのデータ構成の一例を示す図である。
【図12】データ通信規制ルール設定画面の一例を示す図である。
【図13】データ通信規制ルール情報入力画面の一例を示す図である。
【図14】データ通信規制ルールテーブルのデータ構成の一例を示す図である。
【図15】メッセージ情報テーブルの一例を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る情報処理装置(プロキシサーバ101)で読み取り可能な各 種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0165】
101 プロキシサーバ
102 通信制御DB
103−1、103−2、103−3 クライアント端末
104 LAN(ローカルエリアネットワーク)
105−1、105−2 サービス提供サーバ
106 広域ネットワーク
107 外部端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスを提供するサーバ装置と接続され、前記サービスを利用するクライアント装置から前記サーバ装置へのデータ通信の通信制御を行う情報処理装置であって、
前記データ通信の送信の通信制御に適用するルールである複数の第一のルールを記憶する第一の記憶手段と、
前記クライアント装置から前記サーバ装置へのデータ通信を特定するための情報であるサービス特定情報を記憶する第二の記憶手段と、
前記サービス特定情報に従って、前記クライアント装置からのデータ通信のうち、前記第一のルールを適用した通信制御を行うデータ通信を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定されたデータ通信に含まれるセッション識別情報及びメッセージを通信履歴データとして蓄積する蓄積手段と、
前記特定手段で特定したデータ通信に関連する通信履歴データを前記蓄積手段から取得し、検査対象データを生成する生成手段と、
前記第一のルールに従って、前記データ通信の通信制御を行う通信制御手段とを備え、
前記複数の第一のルールにはそれぞれ、当該第一のルールを適用するデータ通信の条件の設定及び当該条件を満たした場合に実行するアクション情報が含まれ、
前記通信制御手段は、前記検査対象データに対して第一のルールを適用し、前記第一のルールに合致した場合に、前記データ通信に対して当該第一のルールに対応付けられているアクション情報で示される処理を前記データ通信に実行することで、前記クライアント装置から前記サーバ装置への前記データ通信の中継を許可する若しくは禁止する通信制御を行うこと
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記蓄積手段には、前記クライアント装置から前記サーバ装置へ送信されたデータ通信及び前記データ通信に応じて前記サーバ装置から前記クライアント装置に送信されたデータ通信の通信履歴データが蓄積されること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第一のルールの更新を行う更新手段をさらに備え、
前記第一の記憶手段は前記更新手段で更新された前記第一のルールを記憶すること
を特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第一のルールは、前記条件として、ユーザ条件若しくはキーワード条件の少なくともいずれか一方を設定すること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
サービスを提供するサーバ装置と接続され、前記サービスを利用するクライアント装置から前記サーバ装置へのデータ通信の通信制御を行う情報処理装置のよって行われる情報処理方法であって、
前記データ通信の送信の通信制御に適用するルールである複数の第一のルールを記憶装置に記憶する第一の記憶工程と、
前記クライアント装置から前記サーバ装置へのデータ通信を特定するための情報であるサービス特定情報を記憶装置に記憶する第二の記憶工程と、
前記サービス特定情報に従って、前記クライアント装置からのデータ通信のうち、前記第一のルールを適用した通信制御を行うデータ通信を特定する特定工程と、
前記特定工程で特定されたデータ通信に含まれるセッション識別情報及びメッセージを通信履歴データとして記憶装置に蓄積する蓄積工程と、
前記特定工程で特定したデータ通信に関連する通信履歴データを前記記憶装置から取得し、検査対象データを生成する生成工程と、
前記第一のルールに従って、前記データ通信の通信制御を行う通信制御工程とを備え、
前記複数の第一のルールにはそれぞれ、当該第一のルールを適用するデータ通信の条件の設定及び当該条件を満たした場合に実行するアクション情報が含まれ、
前記通信制御工程は、前記検査対象データに対して第一のルールを適用し、前記第一のルールに合致した場合に、前記データ通信に対して当該第一のルールに対応付けられているアクション情報で示される処理を前記データ通信に実行することで、前記クライアント装置から前記サーバ装置への前記データ通信の中継を許可する若しくは禁止する通信制御を行うこと
を特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−146337(P2010−146337A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−323571(P2008−323571)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】