説明

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

【課題】利用者認証のための情報を記録した記録媒体の置き忘れに対処できる情報処理装置を提供する。
【解決手段】認証に係る情報を記録した記録媒体から、当該認証に係る情報が、所定の期間に亘り読出し可能な状態にある場合に、当該記録媒体と関連して指定された連絡先の情報を取得する。そして、当該取得した情報で特定される連絡先に対して、所定の情報を送出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者認証のために、例えば、ICカード等の記録媒体に情報を記録したメモリカードを用いるシステムがある。メモリカード内に記録した画像データに基づいて印刷を行わせる装置において、当該メモリカードが取り忘れられたときに、当該メモリカード内の情報を保護する技術が特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2006−004137号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ICカードを利用したシステムでは、利用者がICカードを置き忘れる場合に対処するため、例えば、カード内の情報を暗号化して取り込み、ICカードが再発行されなければ、機器を使用することができなかった。
【0004】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、利用者認証のための情報を記録した記録媒体の置き忘れに対処できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを、その目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記従来例の問題点を解決するための請求項1記載の発明は、情報処理装置であって、認証に係る情報を記録した記録媒体から、前記認証に係る情報を読み出す読出手段と、前記読出手段にて、所定の期間に亘り前記記録媒体から情報が読出し可能な状態にある場合に、当該記録媒体と関連して指定された連絡先の情報を取得する手段と、前記取得した情報で特定される連絡先に対して、所定の情報を送出する手段と、を有することとしたものである。
【0006】
また請求項2記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記所定の期間は、前記記録媒体に記録された情報によって認証される利用者の操作による処理が完了してから所定の時間までの期間であることとしたものである。
【0007】
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の情報処理装置であって、前記所定の情報には、認証に係る情報を含むこととしたものである。
【0008】
また、上記従来例の問題点を解決するための請求項4に記載の発明は、情報処理システムであって、情報処理装置と、媒体管理センタ側装置とを含み、前記情報処理装置は、認証に係る情報を記録した記録媒体から、前記認証に係る情報を読み出す読出手段と、前記読出手段にて、所定の期間に亘り前記記録媒体から情報が継続的に読出し可能な状態にある場合に、当該記録媒体と関連して指定された連絡先の情報を、前記媒体管理センタ側装置に対して通知する手段と、を含み、前記媒体管理センタ側装置は、前記通知された連絡先に対して、前記記録媒体の再発行要求に係る情報を送出する手段と、利用者側から前記送出した情報に基づく、記録媒体の再発行要求を受け入れる手段と、を含むこととしたものである。
【0009】
また、上記従来例の問題点を解決するための請求項5に記載の発明は、情報処理方法であって、認証に係る情報を記録した記録媒体から、前記認証に係る情報を読み出し、所定の期間に亘り前記記録媒体から情報が読出し可能な状態にある場合に、その旨を通知する情報処理装置、に接続されたコンピュータを用い、前記記録媒体と関連して指定された連絡先の情報を取得する工程と、前記取得した情報で特定される連絡先に対して、所定の情報を送出する工程と、を実行することとしたものである。
【0010】
さらに本発明の一態様に係るプログラムは、認証に係る情報を記録した記録媒体から、前記認証に係る情報を読み出す手順と、所定の期間に亘り前記記録媒体から情報が読出し可能な状態にある場合に、当該記録媒体と関連して指定された連絡先の情報を取得する手順と、前記取得した情報で特定される連絡先に対して、所定の情報を送出する手順と、をコンピュータに実行させることとしたものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によると、認証に係る情報を記録した記録媒体が所定の期間に亘って読み出し可能な状態にある場合などに、その旨の通知を行うので、上記の期間を適宜調整すれば、利用者認証のための情報を記録した記録媒体の置き忘れに対処できる。
【0012】
また請求項2記載の発明によると、上記の期間を、操作の完了後の期間とするので、操作中に報知が行われてしまうことが防止される。
【0013】
また請求項3記載の発明によると、認証に係る情報を併せて送信することで、当該認証に係る情報を記録媒体に記録すれば、間断なく情報処理装置を利用できる。
【0014】
さらに請求項4記載の発明によると、認証に係る情報を記録した記録媒体が所定の期間に亘って読み出し可能な状態にある場合などに、その旨の通知を行うとともに、再発行要求を案内するので、利便性を向上できる。
【0015】
また請求項5に記載の発明によると、利用者認証のための情報を記録した記録媒体の置き忘れなどに対処できる。
【0016】
さらに請求項6に記載の発明によると、利用者認証のための情報を記録した記録媒体の置き忘れなどに対処できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置1は、図1に示すように、制御部11、記憶部12、操作部13、機能部14、通信部15、及び媒体リーダライタ16を含んで構成されている。
【0018】
制御部11は、マイクロプロセッサなどであり、記憶部12に格納されたプログラムに従って動作する。この制御部11は、所定のタイミングごと(例えば定期的)に媒体リーダライタ16にカードからの情報の読み取りを指示し、読み取られた情報を用いて利用者を認証する。
【0019】
また、この制御部11は、利用者が認証されたときには、操作部13にて指示された処理を実行するよう、機能部14を制御する。この制御部11の具体的な処理の内容については、後に詳しく述べる。
【0020】
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶素子を含む。この記憶部12には、制御部11によって実行されるプログラムが格納されている。なお、このプログラムは、CD−ROMや、DVD−ROMなど、コンピュータ可読な記録媒体に格納されて提供され、この記憶部12に複写されたものでもよい。また、この記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。
【0021】
操作部13は、テンキーや、タッチパネルなどであり、利用者の指示操作の入力を受け入れて、制御部11に当該操作の内容を出力する。
【0022】
機能部14は、情報処理装置1としての機能を実現するものである。この機能部14は、例えばここでの情報処理装置1が、複写機やスキャナ、プリンタなどの機能を複合的に実現する複合機である場合、この機能部14は、フラットベッドスキャナや、レーザプリンタなどを含む。また、この情報処理装置1が情報表示装置などであれば、ディスプレイなどを含むものとなる。
【0023】
通信部15は、ネットワークや、電話回線網等の通信手段に接続されており、制御部11から入力される指示に従い、上記通信手段を介して、指定された宛先にデータを送信する。またこの通信部15は、上記通信手段を介して受信されるデータを制御部11に出力する。
【0024】
媒体リーダライタ16は、制御部11から入力される指示に従い、例えばRFID(Radio Frequency Identifier)等の無線通信機能を備えたカード状の記録媒体から、当該記録媒体に記録されている情報を読み出して、制御部11に出力する。
【0025】
また、この媒体リーダライタ16は、制御部11から入力される指示に従って、無線通信機能を備えたカード状の記録媒体に対して、指示された情報を記録する。
【0026】
本実施の形態の情報処理装置1の媒体リーダライタ16が読み取る記録媒体には、図2に例示するように、認証に係る情報(A)として、記録媒体を識別する情報(固有情報など;a1)や、有効期限の情報(a2)が格納されている。また、この記録媒体には、連絡先の情報(B)として、認証に係る情報で識別される利用者の携帯電話機のメールアドレスなどが記録されている。
【0027】
ここで、本実施の形態の制御部11の動作について説明する。本実施の形態では、制御部11が実行するプログラムは、機能的には、図3に示すように、認証部21と、機能処理部22と、置き忘れ検出部23と、報知部24とを含んで構成される。
【0028】
認証部21は、例えば機能処理部22等から認証の要求を受け入れると、媒体リーダライタ16に対して、近接している記録媒体から情報を読み取るよう指示する。そして、媒体リーダライタ16にて読み取られた情報が入力されると、当該入力された情報に基づいて認証の処理を行う。ここで認証の処理は、例えば記憶部12に予め格納された固有情報などの情報と照合することで行ってもよいし、http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/info_sec_tech/toc.html等で開示されているような、広く知られている認証技術を用いることもできるので、ここでの詳細な説明を省略する。
【0029】
また認証部21は、媒体リーダライタ16で読み取られた、認証に係る情報に、有効期限の情報が含まれる場合は、現在日時を計時している計時部(図示せず)にて計時されている現在日時(認証の時点での日時)と、当該有効期限の情報とを比較し、有効期限が経過している場合は、認証に失敗したものと判断する。
【0030】
認証部21は、認証に成功すると、その旨を表す情報を、認証の要求元へ出力する。また認証部21は、認証に失敗した場合や、カードが読み取られなかった場合(媒体リーダライタ16にカードが接近していないなどの場合)等においては、エラーが発生した旨の情報を、認証の要求元に出力する。
【0031】
機能処理部22は、利用者が操作部13にて行った指示操作の内容を受け入れると、認証部21に対して、利用者の認証を行うよう要求する。そして認証部21から認証が行われた旨の情報が入力されると、受け入れた指示操作の内容に従って機能部14を制御するなどの処理を行う。例えば、ここでの情報処理装置1が複合機である場合、この機能処理部22は次の例のように動作する。
【0032】
すなわち利用者が、所持している記録媒体を媒体リーダライタ16に接触させた状態で、操作部13を操作し、複写の指示を行うと、制御部11がこの機能処理部22の動作として、認証部21に対して認証を要求する。認証部21が媒体リーダライタ16にて読み出した情報を基に認証を行い、認証に成功して、その旨の情報を出力すると、機能処理部22は、利用者の指示に基づいて機能部14を制御して、スキャナにて読み取った画像データをプリンタへ出力して、複写を行わせる。
【0033】
機能処理部22は、機能部14における処理が完了すると、処理が完了した旨を表す信号を置き忘れ検出部23に出力する。
【0034】
置き忘れ検出部23は、予め定めたタイミングごとに(例えば定期的に)、認証部21に対して認証を要求する。そして、所定の期間に亘り認証が成功した旨の情報を受け入れると、媒体リーダライタ16が読み出した情報のうち、連絡先の情報を取得し、当該取得した連絡先の情報を、報知部24に出力する。
【0035】
ここで所定の期間は、同じ認証情報が読み取られている期間全体(つまり、ある記録媒体が媒体リーダライタ16に接触している時間)としてもよいし、機能処理部22から処理を完了した旨の信号が入力されてから、予め定められた時間が経過するまでとしてもよい。後者のようにする場合、利用者の指示による処理が完了してから予め定められた時間が経過するまで、記録媒体が媒体リーダライタ16に接触し続けている場合に、置き忘れが検出されることとなり、処理が行われている間は、置き忘れとして検出されることがない。
【0036】
報知部24は、連絡先の情報の入力を受けると、当該入力された連絡先宛に、所定の情報を例えば電子メールにて送出するよう、通信部15を制御する。ここで連絡先に送信する所定の情報には、認証に係る情報を含んでもよい。この場合、認証に係る情報(記録媒体を識別する情報や、有効期間)を新たに発行してもよい。例えば記録媒体を識別する情報を新たに発行して置き換える場合、置き換え前の情報を無効(認証できない情報)と設定してもよい。具体的な処理例として、記録媒体から読み取った、固有情報の情報が、事前に照合情報として記憶されている場合に限り、認証されたと判断する場合、無効とする固有情報を照合情報から削除し、新たに発行した固有情報の情報を照合情報に含める。なお、図示しない認証サーバに問い合わせて認証を行う場合も同様に、認証サーバに対して、無効とする固有情報を通知して、当該固有情報が記録された記録媒体での認証を阻止するとともに、新たに発行した固有情報の情報を認証サーバに登録するよう要求し、当該新たに発行した固有情報が記録されている記録媒体での認証を可能とする。
【0037】
本実施の形態によると、認証用の記録媒体としてのICカードを、情報処理装置1としての複合機などに接続された媒体リーダライタに取り残してしまった利用者は、当該ICカードに記録されている宛先に送信される電子メールなどでその旨の通知を受けることとなる。
【0038】
また、この通知に認証に係る情報が含まれている場合は、当該認証に係る情報を別のICカードに記録させることにより、当該ICカードを新たな認証用の記録媒体として利用可能になる。
【0039】
なお、近年の携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等において、RFIDとしての機能を備えたものがあるが、これらの携帯電話機やPDA等を宛先として、上記通知を受け取ったときには、当該通知に含まれる認証に係る情報を携帯電話機やPDA等に記録して、携帯電話機やPDA自体を、認証用の記録媒体として使用可能となる。この場合に、携帯電話機やPDA等において、認証に係る情報を記録・削除等するためのソフトウエアが必要である場合は、当該ソフトウエアを、上記所定の情報に含めて送信することとしてもよい。
【0040】
このように携帯電話機などに認証情報を保持させる場合、情報処理装置1は、さらに、この認証情報を、他の記録媒体(ICカードなど)へ転写させる処理を行ってもよい。例えば、利用者から転写の指示を受けた制御部11は、転写の対象となる認証情報を保持している媒体(ここでは携帯電話機等)を、媒体リーダライタ16に接触させるよう利用者に指示する。ここで利用者が転写の対象となる認証情報を保持している携帯電話機等を媒体リーダライタ16に近接させると、媒体リーダライタ16は当該認証情報を読み出し、制御部11に出力する。制御部11は、当該認証情報を保持する。そして図示しない計時部から現在日時(処理を行っている時点での日時)の情報を取得して、上記保持した認証情報の有効期限の情報を参照し、有効期限内であるか否かを判断する。ここで有効期限内であれば、転写先となる記録媒体を媒体リーダライタ16に接触させるよう利用者に指示する。利用者がこの指示に応じて転写先となる記録媒体を媒体リーダライタ16に近接させると、制御部11は、当該記録媒体に対して認証情報を書き込むよう、媒体リーダライタ16に指示する。
【0041】
また、ここでは、情報処理装置1自体が、認証・通知の処理を行う例について述べたが、別途管理センタにて認証情報を管理する場合、情報処理装置1は、当該管理センタ宛に置き忘れを報知するようにしてもよい。
【0042】
すなわち本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムは、図4に示すように、ネットワーク等の通信手段を介して互いに通信可能に接続される、少なくとも一つの情報処理装置1と、媒体管理センタ側装置2と、利用者側端末3とを含んで構成される。
【0043】
情報処理装置1は、第1の実施の形態に係るものと同様の構成をとるものであるが、後に説明するように、制御部11における処理の内容が少々異なっている。
【0044】
媒体管理センタ側装置2は、サーバ装置などのコンピュータを用いて実現され、情報処理装置1から記録媒体が置き忘れられている旨の報知を受けると、当該記録媒体に関連して指定された連絡先の情報を取得する。そして、当該連絡先に対して、所定の情報を報知する。この媒体管理センタ側装置2の動作の例については後に詳しく述べる。
【0045】
利用者側端末3は、媒体管理センタ側装置2からの通知を電子メール等によって受信する手段であり、携帯電話機やPDAなどの携帯型のデバイスであってもよいし、パーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0046】
本実施の形態の情報処理装置1の制御部11は、図5に示すように、機能的に、認証部21と、機能処理部22と、置き忘れ検出部23と、報知部25とを含んで構成される。ここで第1の実施の形態と同様の動作を行うものについては、同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0047】
ここでは報知部25の動作が異なっている。本実施の形態の報知部25は、連絡先の情報の入力を受けると、当該入力された連絡先の情報と、認証に係る情報とを、予め定められている媒体管理センタ側装置2に対して送出するよう、通信部15を制御する。
【0048】
また、本実施の形態においては、認証部21は、媒体リーダライタ16にて読み取った認証に係る情報の少なくとも一部、例えば、記録媒体に固有の固有情報を、媒体管理センタ側装置2へ送信し、媒体管理センタ側装置2にて認証を行うようにしてもよい。
【0049】
媒体管理センタ側装置2は、図6に示すように、利用者ごとに固有の利用者識別子(Q)と、記録媒体に固有の固有情報(R)と、再発行回数(S)とを関連づけて記憶している。媒体管理センタ側装置2は、例えば情報処理装置1から認証の要求とともに記録媒体に固有の固有情報が受信される場合は、当該受信した固有情報と、ここで記憶している固有情報とを比較して、認証処理を実行することとしてもよい。
【0050】
また、この媒体管理センタ側装置2は、記録媒体が置き忘れられたと検出した情報処理装置1から、連絡先の情報と認証に係る情報とを受け入れる。また、媒体管理センタ側装置2は、当該受け入れた連絡先宛に置き忘れを通知する。ここでは利用者が、利用者側端末3にて当該通知を受け入れるものとする。
【0051】
また、媒体管理センタ側装置2は、ここで送信する通知に、記録媒体の再発行を依頼するための要求先の情報を含めてもよい。例えば、媒体管理センタ側装置2は、ウェブサーバとして動作し、記録媒体の再発行要求を受け入れるウェブページを提供することとしておき、上記通知に、このウェブページへのURL(Uniform Resource Locator)を含めてもよい。この場合、利用者端末装置3が当該ウェブページへのアクセス機能を有していれば、当該URLを指定して、ウェブページを要求することで、記録媒体の再発行要求可能な状態となる。つまり、媒体管理センタ側装置2は、利用者側より、通知した情報に基づいた記録媒体の再発行要求を受け入れることとなる。
【0052】
媒体管理センタ側装置2は、ここで再発行の要求を受けると、要求元の利用者を特定する情報に関連づけて記憶している再発行回数を「1」だけインクリメントし、要求元の利用者を特定する情報に関連づけて記憶している記録媒体に固有の固有情報を無効なものとして、例えば新たに発行した固有情報で上書きする。なお、要求元の利用者を特定する情報は、上述の再発行要求を受け入れるウェブページで入力させることとしてもよいし、利用者側端末3に送信する上記URLに、利用者を特定可能な情報(例えば通知ごとに固有の識別情報)を含めておき、当該識別情報と再発行の対象となる固有情報などを関連づけて保持しておいてもよい。後者の場合、受信したURLに含まれる情報に関連づけて記憶しておいた、再発行の対象となる固有情報を参照することで、利用者を特定できる。
【0053】
また、近年の携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等において、RFIDとしての機能を備えたものがあるが、利用者側端末3が、これらの携帯電話機やPDA等である場合は、媒体管理センタ側装置2は、利用者側端末3からの要求により、認証に係る情報を新たに発行して、当該発行した情報を、要求元の利用者側端末3へ送信することとしてもよい。この場合において、有効期限を、記録媒体に記録する場合に比べて短期としてもよい。また、このとき、利用者側端末3としての携帯電話機やPDA等において、認証に係る情報を記録・削除等するためのソフトウエアが必要である場合は、当該ソフトウエアを併せて送信することとしてもよい。
【0054】
さらに媒体管理センタ側装置2は、上記再発行回数が予め定めたしきい値を超える利用者に対しては、警告の情報を送信するなど、所定の処理を実行してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の例を表す構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報処理装置にて読み取る記録媒体に記録された情報の内容例を表す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の例を表す機能ブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの例を表す構成ブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置の例を表す機能ブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムにおいて、媒体管理センタ側装置において記録される情報の例を表す説明図である。
【符号の説明】
【0056】
1 情報処理装置、2 媒体管理センタ側装置、3 利用者側端末、11 制御部、12 記憶部、13 操作部、14 機能部、15 通信部、16 媒体リーダライタ、21 認証部、22 機能処理部、23 置き忘れ検出部、24,25 報知部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証に係る情報を記録した記録媒体から、前記認証に係る情報を読み出す読出手段と、
前記読出手段にて、所定の期間に亘り前記記録媒体から情報が継続的に読出し可能な状態にある場合に、当該記録媒体と関連して指定された連絡先の情報を取得する手段と、
前記取得した情報で特定される連絡先に対して、所定の情報を送出する手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の期間は、前記記録媒体に記録された情報によって認証される利用者の操作による処理が完了してから所定の時間までの期間であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定の情報には、認証に係る情報を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
情報処理装置と、媒体管理センタ側装置とを含み、
前記情報処理装置は、
認証に係る情報を記録した記録媒体から、前記認証に係る情報を読み出す読出手段と、
前記読出手段にて、所定の期間に亘り前記記録媒体から情報が継続的に読出し可能な状態にある場合に、当該記録媒体と関連して指定された連絡先の情報を、前記媒体管理センタ側装置に対して通知する手段と、
を含み、
前記媒体管理センタ側装置は、
前記通知された連絡先に対して、前記記録媒体の再発行要求に係る情報を送出する手段と、
利用者側から前記送出した情報に基づく、記録媒体の再発行要求を受け入れる手段と、
を含む
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
認証に係る情報を記録した記録媒体から、前記認証に係る情報を読み出し、所定の期間に亘り前記記録媒体から情報が読出し可能な状態にある場合に、その旨を通知する情報処理装置、に接続されたコンピュータを用い、
前記記録媒体と関連して指定された連絡先の情報を取得する工程と、
前記取得した情報で特定される連絡先に対して、所定の情報を送出する工程と、
を実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
認証に係る情報を記録した記録媒体から、前記認証に係る情報を読み出す手順と、
所定の期間に亘り前記記録媒体から情報が読出し可能な状態にある場合に、当該記録媒体と関連して指定された連絡先の情報を取得する手順と、
前記取得した情報で特定される連絡先に対して、所定の情報を送出する手順と、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−112280(P2008−112280A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−294090(P2006−294090)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【特許番号】特許第4049199号(P4049199)
【特許公報発行日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】