説明

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム

【課題】 ネットワーク上に存在する機器の設定情報をカスタマイズし保持する場合に、記憶容量の増大を回避する情報処理装置を提供する。
【解決手段】 ネットワーク上の設定情報の共通情報(202)との差分情報を、設定情報の差分情報として記録(209)し、ネットワーク上から共通情報を取得し、記録された差分情報と取得した共通情報とを組合せて設定情報とし、組み合わされた設定情報を適用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して外部装置と接続された情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワーク上に存在する機器の設定情報をカスタマイズし保持することで、個々のユーザにとって最適な設定での使用を可能としている。例えばネットワークプリンタの場合、各ユーザの操作端末内でデフォルト値を設定情報として保持することで、毎回設定し直す手間を軽減している。例えば、ユーザAにとっては「2in1で両面印刷」をデフォルト値とし、ユーザBにとっては「両面印刷」をデフォルト値とするようなことが可能である。しかしながら、該設定情報を各ユーザの操作端末内に保持する必要があり、同一ユーザが他の操作端末で該機器を使用した場合には該設定情報を簡単には利用できない為に、該操作端末上であらためて設定し直す必要があった。また操作端末内には電源を切っても設定情報を保持可能な十分な不揮発メモリを持つ必要があった。そこで、該問題を解決する技術が各種提案されている。
【0003】
例えば特許文献1は起動時にサーバから設定情報を取得して自らの設定を行うことで、クライアント側の記憶容量の削減と複数機器での設定情報の共通化を可能としている。また、特開平特許文献2は対向するネットワーク構成装置の設定データを保持することで、異常時の復旧を可能としている。また、特許文献3は設定情報を生成する設定情報生成手段を宅内情報端末装置に設けるとともに、機器側には設定情報生成手段で生成した情報を蓄積する設定情報蓄積手段を設けている。これにより、設定手段の為の機器側のコストアップを避けながらも、設定手段故障時にも機器の利用を可能としている。また、特許文献4は設定ファイルの変更に伴ってクライアントに更新を指示することで、クライアント側の設定を自動更新可能とし、サーバ・クライアント間の設定情報の不整合を回避している。
【特許文献1】特開2000−222318号公報
【特許文献2】特開平11−317745号公報
【特許文献3】特開平10−117388号公報
【特許文献4】特開平08−063419号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では全ての設定情報がサーバ側に集中する為、サーバ側に必要な記憶容量が増大するといった問題があった。また条件(機器、設置場所、操作端末等)の違いに対応した設定情報の使い分けに対応できなかった。また、特許文献2では該保持機構を復旧用のバックアップとしてしか利用できない為、操作端末側の記憶容量の削減と複数機器での設定情報の共通利用は実現できなかった。また、特許文献3では全ての設定情報を機器側で保持する必要がある為、機器側に必要な記憶容量が増大するといった問題があった。また状況(機器、設置場所、操作端末等)の違いに対応した設定情報の使い分けに対応できなかった。また、特許文献4では設定情報をそれぞれの機器で保持する必要がある為、サーバ及び機器両者の記憶容量の増大を招く問題があった。
【0005】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、記憶容量の増大を回避することを目的とする。また、機器を最適な状態で使用可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の情報処理装置は、設定情報の共通情報を有する外部装置とネットワークを介して接続された情報処理装置であって、前記共通情報との差分情報を記録する差分情報記録手段と、前記共通情報を取得する取得手段と、前記差分情報記録手段で記録された差分情報と前記取得手段で取得した共通情報とを組合せて設定情報とする組合せ手段と、前記組合せ手段によって組み合わされた設定情報を適用する適用手段とを有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項10に記載の情報処理装置の制御方法は、設定情報の共通情報を有する外部装置とネットワークを介して接続された情報処理装置の制御方法であって、前記共通情報との差分情報を差分情報記録手段に記録する差分情報記録工程と、前記共通情報を取得する取得工程と、前記差分情報記録工程で記録された差分情報と前記取得工程で取得した共通情報とを組合せて設定情報とする組合せ工程と、前記組合せ工程によって組み合わされた設定情報を適用する適用工程とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項11に記載のプログラムは、設定情報の共通情報を有する外部装置とネットワークを介して接続された情報処理装置の制御方法を実行するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記共通情報との差分情報を差分情報記録手段に記録する差分情報記録工程のプログラムコードと、前記共通情報を取得する取得工程のプログラムコードと、前記差分情報記録工程で記録された差分情報と前記取得工程で取得した共通情報とを組合せて設定情報とする組合せ工程のプログラムコードと、前記組合せ工程によって組み合わされた設定情報を適用する適用工程のプログラムコードを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項12に記載の情報処理システムは、サーバと情報処理装置がネットワークを介して接続された情報処理システムであって、設定情報の共通情報を記録する共通情報記録手段と、前記共通情報記録手段に記録された共通情報との差分情報を記録する差分情報記録手段と、前記差分情報記録手段で記録された差分情報と前記共通情報記録手段に記録された共通情報とを組合せて設定情報とする組合せ手段と、前記組合せ手段によって組み合わされた設定情報を適用する適用手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本発明によれば、記憶容量の増大を回避可能とする効果がある。また、機器を最適な状態で使用可能とする可能とする効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、本実施の形態で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0012】
図1は本実施形態に係るセンターサーバ及び各機器のハードウェア構成を示すブロック図である。同図において、101はデータを入力するための入力部である。入力部としては、後述する入力操作を行うために、例えばタッチパネル等で構成される入力画面や、リモコンや操作ボタン等が考えられる。102はCPUであり、各種処理のための演算、論理判断等を行い、バス106に接続された各構成要素を制御する。103はデータを出力する出力部である。出力部103としては、後述するLCDやCRT等のディスプレイや、プリンタ等の記録装置がある。104はプログラムメモリであり、後述するフローチャートの処理手順を含むCPU102による制御のためのプログラムを格納するメモリである。プログラムメモリ104は、ROMであってもよいし、外部記憶装置等からプログラムがロードされるRAMであってもよい。105はデータメモリであり、各種処理で生じたデータを格納する。データメモリ105は、例えば、RAMとするが、不揮発な外部記憶媒体から、処理に先立ってロードしておく、あるいは必要があるごとに参照するものとする。106はCPU102の制御の対象とする各構成要素を指示するアドレス信号、各構成要素を制御するためのコントロール信号、各構成要素間で相互にやりとりされるデータの転送を行うためのバスである。
【0013】
(第1の実施形態)
本実施形態では図2〜17を用いて、機器の場所を指定した条件で設定情報を指定し、該設定情報を用いてモニタリング操作を実現する例について説明する。特に設定情報が条件に対応した記憶場所に記録される点や、分散する設定情報の差分情報を組合せて機器が操作される点について説明する。
【0014】
図2は本実施形態におけるシステム構成の一例である。同図が示す構成はネットワークを介して、それぞれ図1のハードウェア構成を有するセンターサーバ201と複数の機器が接続されている。本実施形態における複数の機器とは後述するTVやカメラ等である。
【0015】
具体的には有線ネットワークを介してセンターサーバ201とアクセスポイント203、205、207と操作端末としてTV209、211、213が接続されている。そして、無線ネットワークを介して各アクセスポイントと制御対象機器であるカメラ215、217、219、222が接続されている。各機器には設定情報を保持する為の記憶領域202、204、206、208、210、212、214、216、218、220、223が付属している。例えばカメラ217のモニタリング映像は無線ネットワーク接続されたアクセスポイント203を介して、有線ネットワーク接続されたTV213で操作される。その際、各機器の記憶領域に格納された設定情報が適切に組み合わされて最適な設定で機器操作されることになる。
【0016】
図3は本実施形態を用いて図2のシステム構成を実現した場合のシステムブロック図である。図2のセンターサーバ201であるセンターサーバ301と、アクセスポイント302と、図2のTVである操作端末303と、図2のカメラである制御対象機器304は、有線・無線のネットワーク305を介して互いに接続されている。また各機器には設定情報を保持する為の記憶領域306、307、308、309を備えている。また、設定情報を互いに送受する為の設定情報送受信手段310、311、312、313と、記憶領域に記憶する為の設定情報記憶手段314、315,316、317を備えている。また操作端末303には上記手段の他にユーザ指示に従って機器設定を行う機器設定手段318と、操作対象機器304に対応する設定情報を適用する設定情報適用手段319を備えている。また、設定情報は、センターサーバの記憶領域306に共通部、アクセスポイントの記憶領域307に部屋固有部、操作端末の記憶領域310にTV固有部、制御対象機器の記憶領域309にカメラ固有部が記録されるであろうことを想定している。
【0017】
図4は本実施形態を構成する機能ブロック図である。各機能は、プログラムメモリ104に記憶されたプログラムと、CPU102の協働によって実現される。図中の各機能は、後述の実施形態において、全てが必須機能とは限らず、また、図示したもの以外の機能を有しても構わない。
【0018】
同図に示すように本実施形態のシステムは図2のTVである操作端末401、センターサーバ417、図2のカメラである制御対象機器で420、アクセスポイント423から構成されている。また操作端末401は大きくは機器設定手段402、モニタリング操作手段407、機器削除手段411、機器追加手段413から構成されている。また機器設定手段402はユーザ操作によって指定される適用条件を受付ける設定情報適用条件指定手段403、条件対応記録場所定義データ415を参照して設定情報の記録場所を決定する条件対応記録場所決定手段404を有する。また、実際に差分設定情報416を該記録場所に記録する差分設定情報記録手段406を有する。またモニタリング操作手段407は該差分設定情報を参照して差分設定情報を組み合わせる設定情報組み合わせ手段409と、組み合わされた差分設定情報を適用する設定情報適用手段408を有する。また、適用された設定情報及びユーザ操作に従って機器を制御する機器制御手段410から構成される。また機器削除手段は差分設定情報削除手段412を有し、機器追加手段は条件対応記録場所生成手段414を有す。一方センターサーバ、制御対象機器、アクセスポイントそれぞれには差分設定情報を記憶・管理する差分設定情報管理手段419、422、425から構成されている。
【0019】
図5〜10を用いて図2の子供部屋2aのカメラ215、217、TV209、アクセスポイント203を設定情報の適用条件とした場合を説明する。ここでは、子供部屋2aに設置されたカメラのPan範囲を北側(North)のみと限定することとする。その結果、アクセスポイント203の記憶領域204の設定情報に部屋固有の差分設定情報が記録される。
【0020】
図5は本実施形態を用いてTV209の操作端末から操作対象機器であるカメラ215、217の設定操作をする画面の一例である。同図に示した機器設定操作画面501には、適用条件指定領域504と対応する設定内容指定領域505と、該指定内容を確定する確定ボタン502と取り消す取消ボタン503から構成される。更にユーザが適用条件を「子供部屋にある機器に限定」506と指定し、対応する設定内容として標準Pan範囲を「North」507だけに変更している様子が示されている。このように設定した上で確定ボタンが押されることで、適用条件と対応する設定内容が保存されることになる。
【0021】
図6は本実施形態における図4の機器設定手段402による機器設定処理のフローを示す図である。同図におけるS601の条件無し設定内容表示処理により、図6に示した適用条件=条件無しの設定内容が表示され、S602以降の処理が繰り返される。続くS602の設定指示処理により該機器設定操作画面に対して行われたユーザによる指示を受付け、続くステップS603で分岐される。ステップS603で適用条件の変更操作と判断された場合、ステップS604の条件変更処理により設定情報の適用条件が変更され、再びステップS602に戻って処理を繰り返す。ステップS603で該適用条件に対応する設定内容の変更操作と判断された場合、ステップS605の設定変更処理により設定内容を変更し、再びステップS602に戻って処理を繰り返す。ステップS603で以上の指定内容の取消操作と判断された場合には処理を終了し、確定操作と判断された場合にはステップS606に進む。更にステップS606で設定内容の適用条件が指定されていないと判断された場合、ステップS607の条件無し設定内容更新処理により共通の設定内容を更新してセンターサーバに保存し、処理を終了する。一方ステップS606で設定内容の適用条件が指定されていると判断された場合、ステップS608の条件対応記録場所決定処理により指定された条件に対応する記録場所を、後述する条件対応記録場所定義データを参照して決定する。そして、続くステップS609の差分設定情報記録処理により該記録場所に差分設定情報を保存し、処理を終了する。
【0022】
図7は図4の415に示す条件対応記録場所定義データの一例を示す図である。同図における条件対応記録場所定義データには701〜705に示すように設定情報が適用される場合の条件と、対応する差分設定情報の記録場所が記録されている。例えば条件対応記録場所定義データ704は、条件「機器の場所を限定」に対応して、記録場所「対応アクセスポイントの記憶領域」が設定されている。具体的には図2で「子供部屋2a」が「機器の場所を限定」条件として指定された場合、対応するアクセスポイント203の記憶領域204に決定される。
【0023】
図8は本実施形態における図2の条件対応記録場所決定手段404による条件対応記録場所決定処理のフローを示す図である。同図におけるステップS801で対象が条件対応記録場所定義データ先頭で初期化され、ステップS802以下の処理を繰り返す。ステップS802で対象が有効と判断された場合にはステップS803に進み、終了と判断された場合にはエラーとして処理を終了する。ステップS803で指定された適用条件が対象の条件対応記録場所定義データと一致した場合、ステップS805の対応記録場所特定処理により対象の条件対応記録場所定義データに従って記録場所を特定し、処理を終了する。例えば図2で「子供部屋2a」が「機器の場所を限定」条件として指定された場合、対応するアクセスポイント203の記憶領域204に決定される。一方、ステップS803で条件が一致していると判断されなかった場合、ステップS804で対象を進め、再びステップS802に戻って処理を繰り返す。
【0024】
図9は本実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。同図における差分設定情報記録データには設定項目と対応する設定内容が記録されている。例えば設定情報の共通部となるセンターサーバ201には、差分設定情報記録データ901の標準Pan範囲「North、West、South、East」、標準Zoom範囲902、標準解像度903の設定項目が設定されている。また子供部屋のアクセスポイント203には、該センターサーバとの差異に対応した差分設定情報記録データ904の標準Pan範囲「North」だけが設定されている。以上説明した差分設定情報記録データを参照することで、子供部屋の機器を操作した場合には標準Pan範囲のみはアクセスポイント203の差分設定情報「North」が有効となるが、それ以外は共通部であるセンターサーバ201の差分設定情報が有効となる。
【0025】
図10は本実施形態における図2の差分設定情報記録手段406による差分設定情報記録処理のフローを示す図である。同図におけるステップS1001の差分設定情報特定処理により条件無しの時の設定情報との差分が特定され、続くステップS1002で分岐する。ステップS1002で差分ありと判断された場合にはステップS1003で差分設定情報の記録を対応する情報処理装置に指示して処理を終了する。差分無しと判断された場合にはステップS1004で差分設定情報の削除を対応する情報処理装置に指示して処理を終了する。
【0026】
続いて、アクセスポイント203が設置された子供部屋にあるカメラ217を、リビングにあるTV213から操作する場合を説明する。この場合、センターサーバ201に記録された条件無しの場合の設定情報202以外には、図5〜10で説明した操作で記録されたアクセスポイント203の差分設定情報204のPan範囲「North」だけが存在している。
【0027】
図11は図3のカメラ304をTV303でモニタリング操作している様子を示した一例を示す図のである。同図に示したモニタリング操作画面1101には、リモートカメラの撮影映像表示領域1102と、各種操作領域から構成されている。具体的にはPan操作用のスライドバー1103と、Zoom操作用のスライドバー1105と、Tilt操作用のスライドバー1107を備える。そして、それぞれのスライドバーを操作することでカメラを制御し、該撮影映像表示領域を操作することができる。また、Pan範囲変更ボタン1104、Zoom範囲変更ボタン1106、Tilt範囲変更ボタン1108、解像度変更ボタン1109を備えている。これらは該モニタリング操作画面上で、前述の設定操作によって指定された標準Pan範囲、Zoom範囲等を一時的に変更する為のものである。
【0028】
図12は本実施形態においてカメラ217をTV213で操作する場合に組合された設定情報の一例を示す図である。同図1201〜1203に示すように標準Pan範囲だけがアクセスポイント203に記録された差分設定情報の「North」が有効となり、それ以外は条件無しの場合の設定情報が有効となっている。
【0029】
図13は図4のモニタリング操作手段407によるモニタリング操作処理のフローを示す図である。同図におけるステップS1301の設定情報適用処理により、操作対象機器と操作端末とそれらの場所に対応する差分設定情報を組合せた設定情報を適用して操作画面を表示し、ステップS1302以降の処理を繰り返す。次にステップS1302の機器制御指示処理によりユーザによる操作を受付け、続くステップS1303で分岐される。ステップS1303でPan操作と判断された場合、ステップS1304のPan処理によりリモートカメラをPan制御して、再びステップS1302に戻って処理を繰り返す。ステップS1303でTilt操作と判断された場合、ステップS1305のTilt処理によりリモートカメラをTilt制御して、再びステップS1302に戻って処理を繰り返す。ステップS1303でZoom操作と判断された場合、ステップS1306のZoom処理によりリモートカメラをZoom制御して、再びステップS1302に戻って処理を繰り返す。ステップS1303で解像度切替操作と判断された場合、ステップS1307の解像度切替処理によりリモートカメラを解像度切替制御して、再びステップS1302に戻って処理を繰り返す。
【0030】
図14は図4の設定情報適用手段による設定情報適用処理のフローを示す図である。同図におけるステップS1401の設定情報組合せ処理により、操作対象機器と操作端末とそれらの場所に対応する差分設定情報を組合せた設定情報を合成する。続くステップS1402の機器適用処理により該設定情報を操作対象機器に適用し、ステップS1403のUI生成処理により操作画面を表示して処理を終了する。
【0031】
図15は図4の設定情報組み合わせ手段409による設定情報組合せ処理のフローを示す図である。同図におけるステップS1501のセンターサーバ設定情報取得処理により、条件無しの場合の設定情報の共通部を取得する。続くステップS1502のアクセスポイント設定情報上書き処理により、アクセスポイントに記憶されている操作対象機器の場所に対応する差分設定情報と、操作端末の場所に対応する差分設定情報を該設定情報に上書きする。続くステップS1503の機器設定情報上書き処理により操作対象機器の差分設定情報を該設定情報に上書きし、ステップS1504の操作端末設定情報上書き処理により操作端末の差分設定情報を該設定情報に上書きして処理を終了する。
【0032】
なお前述の内容は単一の適用条件が指定される場合について説明したが、複数の条件が組み合わされる場合についても有効である。その場合、条件の組合せに対応した記録場所が決定され、差分設定情報が保存される点に特徴がある。
【0033】
また前述の内容はネットワークカメラを対象とした場合について説明したが、ネットワークプリンタを対象とした場合についても有効である。例えばネットワークプリンタについても操作者と同一の場所にある場合には直接印刷を実行するが、別の場所にある場合にはプリンタ上での認証操作を行った後で印刷を実行ことが考えられる。このようにアクセスポイント等の場所管理記憶領域に対応する設定情報を保存することも考えられる。
【0034】
以上説明したように、本実施形態では、設定情報の差分を条件(機器、設置場所、操作端末等)に対応した記憶場所に分散して保存することにより、特定の機器に設定情報が集中することによる必要な記憶容量の増大を回避可能とする。また、該条件に対応した設定情報を使い分けることで、機器を最適な状態で使用可能とする。また、設定情報の使い分けを容易にする。また、複数操作端末による該設定情報の共通利用を可能とする。
【0035】
(第2の実施形態)
本実施形態では図2および図16〜18を用いて、第1の実施形態とは異なる機器を対象とすることで、分散する設定情報の差分情報の組合せが変化する例について説明する。
【0036】
第2の実施形態では、後述するモニタリング操作により、アクセスポイント203が設置された子供部屋2aにあるカメラ215を、リビングにあるTV213から操作する例を説明する。本実施の形態では、センターサーバ201に記録された条件無しの場合の差分設定情報の共通部202が存在している。また、図5〜10で説明した操作で記録されたアクセスポイント203の差分設定情報204のPan範囲「North」と、カメラ215の差分設定情報216の標準解像度「QVGA」が存在している。
【0037】
図16は本実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。同図では図9の内容に加えてカメラ215の差分設定情報記録データ1605の標準解像度「QVGA」が設定されている。以上説明した差分設定情報記録データを参照することで、標準解像度は操作対象機器であるカメラ215の差分設定情報「QVGA」が有効となり、標準Pan範囲はアクセスポイント203の差分設定情報「North」が有効となる。そして、それ以外は共通のセンターサーバ201の差分設定情報が有効となる。
【0038】
図17は本実施形態を用いて図3のカメラ304をTV303でモニタリング操作している様子を示した一例を示す図のである。1701〜1709は、図11のモニタリング操作画面と比較してリモートカメラの撮影映像表示領域1702がQVGAになっている点だけが異なっている。これは図16の差分設定情報記録データ1605が反映された為である。
【0039】
図18は本実施形態においてカメラ215をTV213で操作する場合に組合された設定情報の一例を示す図である。同図1801〜1803に示すように標準解像度はカメラ215に記録された差分設定情報の「QVGA」が有効となる。また、標準Pan範囲はアクセスポイント203に記録された差分設定情報の「North」が有効となり、それ以外は条件無しの場合の設定情報が有効となっている。
【0040】
以上の説明したように、機器に限定される設定情報の差分を機器内に記録することで、機器を指定した設定情報の使い分けを容易にする。
【0041】
(第3の実施形態)
本実施形態では図2および図19〜21を用いて、第1の実施形態とは異なる操作端末を使用とすることで、分散する設定情報の差分情報の組合せが変化する例について説明する。第3の実施形態では、アクセスポイント203が設置された子供部屋2aにあるカメラ217を、和室2bにあるTV221から操作している様子が示されている。図2に示すように、センターサーバ201に記録された条件無しの場合の設定情報202以外に、図5〜10で説明した操作で記録されたアクセスポイント203の差分設定情報204のPan範囲「North」が存在している。また、TV211の差分設定情報212の標準Zoom範囲「5〜倍」が存在している。
【0042】
図19は本実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。同図1901〜1905では図9の内容に加えてTV211の差分設定情報記録データ1905の標準Zoom範囲「5〜倍」が設定されている。
【0043】
以上説明した差分設定情報記録データを参照することで、標準Zoom範囲は操作端末であるTV211の差分設定情報「5〜倍」が有効となり、標準Pan範囲はアクセスポイント203の差分設定情報「North」が有効となる。そして、それ以外は共通のセンターサーバ201の差分設定情報が有効となる。
【0044】
図20は本実施形態を用いてリモートカメラでモニタリング操作している様子を示した図の一例である。2001〜2009は、図11のモニタリング操作画面と比較してZoom範囲2005が5〜100倍となっている点だけが異なっている。これは図19の差分設定情報記録データ1905が反映された為である。
【0045】
図21は本実施形態においてカメラ217をTV211で操作する場合に組合された設定情報の一例を示す図である。同図2101〜2103に示すように標準Zoom範囲はTV211に記録された差分設定情報の「5〜倍」が有効となり、標準Pan範囲はアクセスポイント223に記録された差分設定情報の「North」が有効となる。それ以外は条件無しの場合の設定情報(標準Zoom範囲の「〜100倍」等)が有効となっている。
【0046】
このように、本実施形態で説明したように、操作端末に限定される設定情報の差分を操作端末内に記録することで、操作端末を限定した設定情報の使い分けが容易になる。
【0047】
(第4の実施形態)
本実施形態では図22〜25を用いて、第1の実施形態とは異なる場所に機器が移動することで、分散する設定情報の差分情報の組合せが変化する例について説明する。
【0048】
図22は本実施形態を用いたシステムイメージを示した図の一例であり、図23〜25を用いて説明するモニタリング操作対象を示すものである。図2と同じものには共通の番号を用いる。具体的には後述するモニタリング操作により、図2では子供部屋に置かれていたカメラ2201をアクセスポイント207が設置されたリビングに移動し、和室にあるTV211から操作している様子が示されている。同図ではセンターサーバ201に記録された条件無しの場合の設定情報202以外には、アクセスポイント207の差分設定情報208のPan範囲「East」と、TV2211の差分設定情報212の標準Zoom範囲「5〜倍」ガ存在する。また、カメラ2201の差分設定情報2202の標準解像度「QVGA」が存在している。
【0049】
図23は本実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。2304は、リビングに設置されたアクセスポイント207の差分設定情報記録データ標準Pan範囲「East」である。2305は、TV211の差分設定情報記録データの標準Zoom範囲「5〜倍」である。2306は、カメラ2201の差分設定情報記録データ2202の標準解像度「QVGA」である。
【0050】
以上説明した差分設定情報記録データを参照することで、標準Zoom範囲は操作端末であるTV211の差分設定情報「5〜倍」が有効となる。また、標準Pan範囲はアクセスポイント207の差分設定情報「East」が有効となる。また、標準解像度はカメラ2201の差分設定情報「QVGA」が有効となり、それ以外は共通のセンターサーバ201の差分設定情報が有効となる。
【0051】
図24は図3のカメラ304をTV303でモニタリング操作している様子を示した一例を示す図のである。図11のモニタリング操作画面とは標準Pan範囲2403がEast近傍範囲となり、Zoom範囲2405が5〜100倍となり、リモートカメラの撮影映像表示領域2402がQVGAとなっている点が異なっている。これは図23の差分設定情報記録データ2304、2305、2306が反映された為である。
【0052】
図25は本実施形態においてカメラ2201をTV211で操作する場合に組合された設定情報の一例を示す図である。同図に示すように標準Zoom範囲はTV211に記録された差分設定情報の「5〜倍」が有効となり、標準Pan範囲はアクセスポイント207に記録された差分設定情報の「East」が有効となる。また、標準解像度はカメラ2201に記録された差分設定情報の「QVGA」が有効となり、それ以外は条件無しの場合の設定情報(標準Zoom範囲の「〜100倍」等)が有効となっている。
【0053】
以上説明したように、場所に限定される設定情報の差分をアクセスポイント内に記録することで、場所を指定した設定情報の使い分けが容易になる。特に機器の場所に限定される設定情報の差分をアクセスポイント内に記録することで、機器の場所を指定した設定情報の使い分けが容易になる。
【0054】
(第5の実施形態)
本実施形態では図26〜31を用いて、第1の実施形態とは異なる場所の操作端末を使用とすることで、分散する設定情報の差分情報の組合せが変化する例について説明する。特に対象となる機器と同じ場所にあるかどうかで変化する点について説明する。またアクセスポイントと操作端末が無線接続されていることから操作端末の場所を特定する点について説明する。
【0055】
図26は本実施形態を用いたシステムイメージを示した図の一例であり、図27〜29を用いて説明するモニタリング操作対象を示すものである。図2と共通のものは共通の番号を用いる。具体的には後述するモニタリング操作により、アクセスポイント203が設置された子供部屋にあるカメラ217を、アクセスポイント207が設置されたリビングにあるTV213から操作している様子が示されている。同図ではセンターサーバ201に記録された条件無しの場合の設定情報202以外には、アクセスポイント203の操作端末の場所に対応する差分設定情報204のPan範囲「North」だけが存在している。
【0056】
図27は本実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。同図2701〜2704では図9とは異なり標準Pan範囲を操作端末の場所に対応付けて、アクセスポイントの差分設定情報記録データ2704として設定している。以上説明した差分設定情報記録データを参照することで、標準Pan範囲はアクセスポイント203の操作端末の場所に対応付けた差分設定情報「North」が有効となり、それ以外は共通のセンターサーバ201の差分設定情報が有効となる。このように操作端末の場所に対応付けて差分設定情報を記録することで、操作者の場所に対応した操作方法が可能となる。例えばカメラと同じ部屋にいる場合には部屋の中の撮影は不要であり、全方位撮影可能なカメラであってもPan範囲を外側だけにすることで操作性を向上させられる。
【0057】
図28は本実施形態を用いてリモートカメラでモニタリング操作している様子を示した図の一例である。2801〜2809は、図11のモニタリング操作画面と比較してPan範囲2803が適用条件無しの場合に対応するセンターサーバの差分設定情報「North、West、South、East」になっている点だけが異なっている。これは図27の差分設定情報記録データ2704はアクセスポイント203の管理下にある子供部屋にある操作端末にだけ有効な設定の為に適用されなかったからである。
【0058】
図29は本実施形態においてカメラ217をTV213で操作する場合に組合された設定情報の一例を示す図である。同図2901〜2903に示すように全て条件無しの場合の設定情報が有効となっている。
【0059】
次に、先の例と比較してアクセスポイント203と同じ子供部屋に設置された209で操作される点が異なる実施形態を図26、図30〜図31を用いて説明する。
【0060】
図30は本実施形態における、図3のカメラ304をTV303でモニタリング操作している様子を示した一例を示す図である。3001〜3009は、図28のモニタリング操作画面と比較して、Pan範囲3003が「North」近傍になっている点だけが異なっている。これはアクセスポイント203と同じ子供部屋にある操作端末から操作されたために、図27の差分設定情報記録データ2704が反映された為である。
【0061】
図31は本実施形態においてカメラ217をTV209で操作する場合に組合された設定情報の一例を示す図である。同図3101〜3103に示すように標準Pan範囲だけはアクセスポイント203に記録された差分設定情報が有効となっている。
【0062】
以上説明したように、操作端末の場所に限定される設定情報の差分をアクセスポイント内に記録することで、操作端末の場所を限定した設定情報の使い分けを容易にする。
【0063】
(第6の実施形態)
本実施形態では図32〜33を用いて、図22で説明したシステムからカメラ2201を廃棄した場合に、連動して対応する設定情報が削除される例について説明する。
【0064】
図32は図4の機器削除手段による、機器排気処理時における機器廃棄処理のフローを示す図である。同図におけるステップS3201の機器対応記録場所決定処理により廃棄対象の機器に対応する記録場所を決定する。続くステップS3202で該記録場所が機器外にあると判断された場合、ステップS3203の差分設定情報削除処理により該記録場所の差分設定情報を廃棄し、処理を終了する。一方、ステップS3202で記録場所が機器内にあると判断された場合には無処理で処理を終了する。つまり機器内に記録場所がある場合には廃棄と共に無効になる為、処理をする必要は無い。
【0065】
図33は本実施形態における機器廃棄処理後の差分設定情報記録データの一例を示す図である。3301〜3306は、図23と比較してカメラ2201の差分設定情報記録データ3306が削除されている点が異なっている。
【0066】
以上説明したように、不要になった設定情報の管理を容易にする。
【0067】
(第7の実施形態)
本実施形態では図34〜35を用いて、図22で説明したシステムに新たにカメラを追加した場合に、連動して対応する設定情報の記憶領域が確保される例について説明する。
【0068】
図34は図4の機器追加手段414による機器追加処理のフローを示す図である。同図におけるステップS3401の機器対応記録場所決定処理により追加対象の機器に対応する記録場所を決定する。続くステップS3402で該記録場所が機器外にあると判断された場合、ステップS3403の差分設定情報領域生成処理により該記録場所の差分設定情報記憶領域を生成し、処理を終了する。一方、ステップS3402で記録場所が機器内にあると判断された場合には無処理で処理を終了する。つまり機器内に記録場所がある場合には追加と共に有効になる為、処理をする必要は無い。
【0069】
図35は本実施形態における機器追加処理後の差分設定情報記録データの一例を示す図である。図33と比較して新カメラの差分設定情報記録データ3506が追加されている点が異なっている。
【0070】
以上説明したように、新規に追加された機器の設定情報の生成を容易にする。
【0071】
(第8の実施形態)
本実施形態では図36〜39を用いて、条件に対応した設定情報の記憶場所が無い場合に代替する記憶場所に記録する例について説明する。
【0072】
図36は本実施形態を用いたシステムイメージを示した図の一例であり、アクセスポイントが存在しない場合の例を示している。第一の実施形態で説明した機器の場所を指定した差分設定情報は最適な記録場所であるアクセスポイントが存在しない為に、センターサーバ201の記録場所202に記録されていることが示されている。
【0073】
図37は本実施形態を用いたシステムイメージを示した図の一例であり、センターサーバが存在しない場合の例を示している。本来センターサーバに記憶されるべき条件無しの場合の設定情報は、全てのアクセスポイントに重複して記憶されていることが示されている。図38は本実施形態における代替記録場所定義データの一例を示す図である。同図における代替記録場所定義データには対象記録場所と該記録場所への記録が不可能な場合の代替記録場所が定義されている。例えば代替記録場所定義データ3801には対象記録場所「センターサーバ」に記録できなかった場合の代替記録場所として、「全アクセスポイント」、「全機器」、「全操作端末」のいずれかが代替候補として定義されている。本データを参照することで、図36を用いて説明したの実施形態では、アクセスポイントの代わりにセンターサーバに差分設定情報が記録される。また、図37を用いて説明した実施形態では、センターサーバの代わりに全アクセスポイントに差分設定情報が記録されている。
【0074】
図39は図4の条件対応記録場所生成手段による、条件対応記録場所決定処理のフローを示す図である。同図におけるステップS3901で対象が条件対応記録場所定義データの先頭で初期化され、ステップS3902以降の処理が繰り返される。ステップS3902で対象が有効と判断されなかった場合、差分設定情報を記録可能な代替場所が無いものと判断して、エラー終了する。一方、ステップS3902で対象が有効と判断された場合、ステップS3903で対象記録場所が一致するかどうか判断され、一致すると判断されなかった場合にはステップS3904で対象を進め、再びステップS3902に戻って処理を繰り返す。ステップS3903で対象記録場所が一致すると判断された場合、ステップS3905の代替記録場所特定処理により代替記録場所定義データの定義に従って代替記録場所を特定し、処理を終了する。
【0075】
以上説明したように、最善の記録場所が存在しない場合であっても設定情報を保持可能とする。
【0076】
(第9の実施形態)
本実施形態では図40〜43を用いて、抽象度の高いレベルで機器を特定する条件で、分散する設定情報の差分情報の組合せが変化する例について説明する。
【0077】
図40は本実施形態を用いて機器の設定操作している様子を示した図の一例である。特に機器を一意に特定するのではなく、機器のタイプを抽象的なレベルで指定している様子を示している。具体的には同図に示した機器設定操作画面4001で適用条件として「機器に限定」を指定することで、機器選択ポップアップウィンドゥ4002が表示され、「光学ズームカメラ」4003が指定されている。
【0078】
図41は本実施形態における条件対応記録場所定義データの一例を示す図である。図7の定義データ4101、4103〜4106に機器を抽象的に限定した場合の記憶場所をセンターサーバに定義した条件対応記録場所定義データ4102が追加されている。
【0079】
図42は本実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。同図に示すように、センターサーバに記録されている機器を抽象的レベルで限定した「光学ズームカメラ」の差分設定情報4201〜4203に、標準解像度「SXGA」の差分設定情報記録データ4204が設定されている。
【0080】
図43は図4の設定情報組合わせ手段409による設定情報組合せ処理のフローを示す図である。同図におけるステップS4801のセンターサーバ設定情報取得処理により、条件無しの場合の標準設定情報を取得する。続くステップS4802のアクセスポイント設定情報上書き処理により、アクセスポイントに記憶されている操作対象機器の場所に対応する差分設定情報と、操作端末の場所に対応する差分設定情報を該設定情報に上書きする。続くステップS4803のセンターサーバ抽象機器設定情報上書き処理により、操作対象機器の属する抽象機器の差分設定情報を該設定情報に上書きする。続くステップS4804の機器設定情報上書き処理により操作対象機器の差分設定情報を該設定情報に上書きし、ステップS4805の操作端末設定情報上書き処理により操作端末の差分設定情報を該設定情報に上書きして処理を終了する。
【0081】
以上説明したように、より抽象度の高い分類で設定情報を対応付けることで、設定情報の共通利用範囲を拡大する。
【0082】
(第10の実施形態)
上記した実施形態では、カメラの制御をTVで行う場合の説明をしてきたが、一般的なPCを用いてインターネットのウェブ上でポータルサイトを閲覧する際に、ユーザに合わせてカスタマイズする場合にも適用できる。例えば、サーバがポータルサイトの共通情報を有し、ユーザのPCが差分情報としてユーザが撮影した動画を有し、これらを組み合わせることにより、自分が撮影した動画が背景として表示されているポータルサイトを閲覧することが可能となる。
【0083】
尚、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。例えば、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0084】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0085】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0086】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスクがある。また、更に、記録媒体としては、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0087】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、その接続先のホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0088】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0089】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。また、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0090】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施形態におけるハードウェア構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態におけるシステム構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態におけるシステムブロック図である。
【図4】本発明の実施形態における機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態における設定操作画面の一例である。
【図6】本発明の実施形態における機器設定処理のフローを示す図である。
【図7】本発明の実施形態における条件対応記録場所定義データの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態における条件対応記録場所決定処理のフローを示す図である。
【図9】本発明の実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態における差分設定情報記録処理のフローを示す図である。
【図11】本発明の実施形態におけるモニタリング操作している様子を示した一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態における設定情報の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるモニタリング操作処理のフローを示す図である。
【図14】本発明の実施形態における設定情報適用処理のフローを示す図である。
【図15】本発明の実施形態における設定情報組合せ処理のフローを示す図である。
【図16】本発明の実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態におけるモニタリング操作している様子を示した一例を示す図のである。
【図18】本発明の実施形態における設定情報の一例を示す図である。
【図19】本発明の実施形態における本実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。
【図20】本発明の実施形態におけるリモートカメラでモニタリング操作している様子を示した図の一例である。
【図21】本発明の実施形態における設定情報の一例を示す図である。
【図22】本発明の実施形態におけるシステムイメージを示した図の一例である。
【図23】本発明の実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。
【図24】本発明の実施形態におけるモニタリング操作している様子を示した一例を示す図のである。
【図25】本発明の実施形態における設定情報の一例を示す図である。
【図26】本発明の実施形態におけるシステムイメージを示した図の一例である。
【図27】本発明の実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。
【図28】本発明の実施形態におけるリモートカメラでモニタリング操作している様子を示した図の一例である。
【図29】本発明の実施形態における設定情報の一例を示す図である。
【図30】本発明の実施形態におけるモニタリング操作している様子を示した一例を示す図である。
【図31】本発明の実施形態における設定情報の一例を示す図である。
【図32】本発明の実施形態における機器廃棄処理のフローを示す図である。
【図33】本発明の実施形態における機器廃棄処理後の差分設定情報記録データの一例を示す図である。
【図34】本発明の実施形態における機器追加処理のフローを示す図である。
【図35】本発明の実施形態における機器追加処理後の差分設定情報記録データの一例を示す図である。
【図36】本発明の実施形態におけるシステムイメージを示した図の一例である。
【図37】本発明の実施形態におけるシステムイメージを示した図の一例である。
【図38】本発明の実施形態における代替記録場所定義データの一例を示す図である。
【図39】本発明の実施形態における条件対応記録場所決定処理のフローを示す図である。
【図40】本発明の実施形態における機器の設定操作をしている様子を示した図の一例である。
【図41】本発明の実施形態における条件対応記録場所定義データの一例を示す図である。
【図42】本発明の実施形態における差分設定情報記録データの一例を示す図である。
【図43】本発明の実施形態における設定情報組合せ処理のフローを示す図である。
【符号の説明】
【0092】
101 入力部
102 CPU
103 出力部
104 プログラムメモリ
105 データメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定情報の共通情報を有する外部装置とネットワークを介して接続された情報処理装置であって、
前記共通情報との差分情報を記録する差分情報記録手段と、
前記共通情報を取得する取得手段と、
前記差分情報記録手段で記録された差分情報と前記取得手段で取得した共通情報とを組合せて設定情報とする組合せ手段と、
前記組合せ手段によって組み合わされた設定情報を適用する適用手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
複数の情報処理装置と接続され、前記設定情報を適用する情報処理装置を指定する指定手段を更に有し、該指定に応じて、前記差分情報を記録する情報処理装置を決定する記録装置決定手段を更に有する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記録装置決定手段で決定されている複数の情報処理装置に記録されている複数の差分情報を取得する複数差分情報取得手段と、
前記取得手段で取得された共通情報と、前記差分情報記録手段で記録された差分情報と、前記複数差分情報取得手段で取得された複数の差分情報を組合わせる複数組合わせ手段と、
前記複数組合せ手段によって組み合わされた設定情報を適用する複数適用手段と
を有することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記設定情報の差分情報を削除する削除手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設定情報の差分情報を新規に追加する追加手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記記録装置決定手段によって記録装置が決定されない場合、代替記録装置を決定する代替記録装置決定手段を更に備えることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記複数の情報処理装置は階層化されて接続されており、前記指定手段は前記階層を指定し、前記記録装置所決定手段は、前記指定された階層に応じて記録装置を決定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記設定情報とは、少なくともカメラの設定情報、または、プリンタの設定情報、または、ウェブページの設定情報のいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記複数の情報処理装置とは、少なくともアクセスポイント、または、操作装置、または、被操作装置のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
設定情報の共通情報を有する外部装置とネットワークを介して接続された情報処理装置の制御方法であって、
前記共通情報との差分情報を差分情報記録手段に記録する差分情報記録工程と、
前記共通情報を取得する取得工程と、
前記差分情報記録工程で記録された差分情報と前記取得工程で取得した共通情報とを組合せて設定情報とする組合せ工程と、
前記組合せ工程によって組み合わされた設定情報を適用する適用工程と
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項11】
設定情報の共通情報を有する外部装置とネットワークを介して接続された情報処理装置の制御方法を実行するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
前記共通情報との差分情報を差分情報記録手段に記録する差分情報記録工程のプログラムコードと、
前記共通情報を取得する取得工程のプログラムコードと、
前記差分情報記録工程で記録された差分情報と前記取得工程で取得した共通情報とを組合せて設定情報とする組合せ工程のプログラムコードと、
前記組合せ工程によって組み合わされた設定情報を適用する適用工程のプログラムコードと
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項12】
サーバと情報処理装置がネットワークを介して接続された情報処理システムであって、
設定情報の共通情報を記録する共通情報記録手段と、
前記共通情報記録手段に記録された共通情報との差分情報を記録する差分情報記録手段と、
前記差分情報記録手段で記録された差分情報と前記共通情報記録手段に記録された共通情報とを組合せて設定情報とする組合せ手段と、
前記組合せ手段によって組み合わされた設定情報を適用する適用手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公開番号】特開2007−109152(P2007−109152A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−301844(P2005−301844)
【出願日】平成17年10月17日(2005.10.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】