説明

情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラム

【課題】光ディスク等の記録媒体に記録されているデータのリアルタイム再生を可能にするための変更を容易に行う。
【解決手段】演算部43は、編集データの再生時にバッファにバッファリングされているデータの再生時間である記憶時間を演算する。判定部44は、記憶時間に基づいて、編集データのリアルタイム再生の可否を判定する。表示制御部46は、判定部44により、編集データのリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、記憶時間に基づいて、リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す再生不可能情報を表示させる。本発明は、例えば、ディスクからデータを再生するディスク装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラムに関し、特に、例えば、光ディスク等の記録媒体に記録されているデータのリアルタイム再生を可能にするための変更を容易に行うことができるようにした情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、光ディスク等に記録されているデータを再生する場合、その光ディスクに記録されているデータの次に再生すべきデータが、他の離れた記録領域に記録されていると、ある記録領域から他の離れた記録領域へのシークが発生する。そして、このシークに要するシーク時間が大きい場合には、いま再生すべきデータの読み出しが、その再生時刻に間に合わず、再生が途切れること、即ちデータのリアルタイム再生(連続再生)ができないことがある。
【0003】
具体的には、光ディスクからのデータの再生は、例えば、光ディスクに記録されたデータを読み出し、所定のバッファにバッファリングした後、そのバッファリングされたデータを処理することによって行われる。
【0004】
この場合、一般に、光ディスクからのデータの読み出しレートは、データの再生レートよりも大きくされ、これにより、バッファに入力されるデータのレートの方が、バッファから出力されるデータのレートよりも大きくされる。従って、バッファには、基本的には、光ディスクから読み出されたデータが徐々に蓄積されていく。
【0005】
しかしながら、シークが発生すると、その間、光ディスクからのデータの読み出しが行われないため、バッファからは、データが、その再生のために出力されるだけとなり、バッファにおけるデータのデータ量は減少していく。そして、バッファにおけるデータがなくなるまでに、シークが終了し、光ディスクからデータの読み出しが行われないと、バッファがアンダーフローし、再生が途切れることになる。
【0006】
そこで、データの再生を開始する前に、ユーザが要求した再生レートでのリアルタイム再生が可能であるかどうかのリアルタイム再生可否判定を行い、その判定結果をユーザに報知する装置が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2004−199765号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、リアルタイム再生が可能ではない旨が報知されても、ユーザは、リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を認識することができないので、リアルタイム再生を可能にするために、何をどのように変更したらよいのかがわからない。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、光ディスク等の記録媒体に記録されているデータのリアルタイム再生を可能にするための変更を容易に行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面の情報処理装置は、記録媒体に記録されているデータから構成されるデータ群を読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する場合の、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する情報処理装置において、前記データ群の再生時に前記バッファにバッファリングされているデータの再生時間であるバッファリング時間を演算する演算手段と、前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する判定手段と、前記判定手段により、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報を表示させる表示制御手段とを備える。
【0011】
前記情報処理装置は、前記判定手段により、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群を構成するデータから、そのデータの長さを変更することにより前記リアルタイム再生を可能にすることが可能なデータを、変更可能データとして検出する検出手段をさらに設け、前記表示制御手段は、前記変更可能データを表す情報も表示させることができる。
【0012】
前記情報処理装置は、前記変更可能データの長さを変更するためのユーザからの指令を受け付ける受付手段をさらに設け、前記演算手段は、さらに、前記変更可能データの長さが前記指令に応じて変更された場合のバッファリング時間を演算することができる。
【0013】
前記情報処理装置は、前記判定手段により、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記データ群の再生レートを変更するためのユーザからの指令を受け付ける受付手段をさらに設け、前記演算手段は、さらに、前記再生レートが前記指令に応じて変更された場合のバッファリング時間を演算することができる。
【0014】
本発明の一側面の情報処理方法は、記録媒体に記録されているデータから構成されるデータ群を読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する場合の、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する情報処理装置の情報処理方法において、前記データ群の再生時に前記バッファにバッファリングされているデータの再生時間であるバッファリング時間を演算し、前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する判定し、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報を表示させるステップを含む。
【0015】
本発明の一側面のプログラムは、記録媒体に記録されているデータから構成されるデータ群を読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する場合の、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、前記データ群の再生時に前記バッファにバッファリングされているデータの再生時間であるバッファリング時間を演算し、前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する判定し、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報を表示させるステップを含む。
【0016】
本発明の一側面においては、記録媒体に記録されているデータから構成されるデータ群の再生時にバッファにバッファリングされているデータの再生時間であるバッファリング時間が演算され、前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群のリアルタイム再生の可否が判定され、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報が表示される。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明の一側面によれば、光ディスク等の記録媒体に記録されているデータのリアルタイム再生を可能にするための変更を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0019】
本発明の一側面の情報処理装置は、
記録媒体(例えば、図1の光ディスク21)に記録されているデータ(例えば、サブクリップ)から構成されるデータ群(例えば、編集データ)を読み出し、所定のバッファ(例えば、図1のバッファ13A)にバッファリングして再生する場合の、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する情報処理装置(例えば、図1のディスク装置10)において、
前記データ群の再生時に前記バッファにバッファリングされているデータの再生時間であるバッファリング時間(例えば、記憶時間)を演算する演算手段(例えば、図2の演算部43)と、
前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する判定手段(例えば、図2の判定部44)と、
前記判定手段により、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報を表示させる表示制御手段(例えば、図2の表示制御部46)と
を備える。
【0020】
本発明の一側面の情報処理装置は、
前記判定手段により、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群を構成するデータから、そのデータの長さを変更することにより前記リアルタイム再生を可能にすることが可能なデータを、変更可能データ(例えば、変更可能サブクリップ)として検出する検出手段(例えば、図2の検出部45)
をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記変更可能データを表す情報も表示させる。
【0021】
本発明の一側面の情報処理装置は、
前記変更可能データの長さを変更するためのユーザからの指令を受け付ける受付手段(例えば、図2の受付部41)
をさらに備え、
前記演算手段は、さらに、前記変更可能データの長さが前記指令に応じて変更された場合のバッファリング時間を演算する。
【0022】
本発明の一側面の情報処理装置は、
前記判定手段により、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記データ群の再生レートを変更するためのユーザからの指令を受け付ける受付手段(例えば、図20の受付部201)
をさらに備え、
前記演算手段は、さらに、前記再生レートが前記指令に応じて変更された場合のバッファリング時間を演算する。
【0023】
本発明の一側面の情報処理方法は、
記録媒体(例えば、図1の光ディスク21)に記録されているデータ(例えば、サブクリップ)から構成されるデータ群(例えば、編集データ)を読み出し、所定のバッファ(例えば、図1のバッファ13A)にバッファリングして再生する場合の、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する情報処理装置(例えば、図1のディスク装置10)の情報処理方法において、
前記データ群の再生時に前記バッファにバッファリングされているデータの再生時間であるバッファリング時間(例えば、記憶時間)を演算し(例えば、図9のステップS2)、
前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する判定し(例えば、図9のステップS3)、
前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報を表示させる(例えば、図9のステップS6)
ステップを含む。
【0024】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明を適用したディスク装置10の一実施の形態の構成例を示している。
【0026】
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12、または記録部18に記録されているプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)13には、CPU11が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。なお、RAM13の一部の記憶領域は、光ディスク21から読み出されたデータをバッファリングするバッファ13Aとして確保されている。これらのCPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14により相互に接続されている。例えば、CPU11、ROM12、およびRAM13は、マイクロコンピュータとして構成される。
【0027】
CPU11にはまた、バス14を介して入出力インターフェース15が接続されている。入出力インターフェース15には、キーボード、マウス、マイクロホン、リモートコントローラから送信されてくる指令を受信する受信部などよりなる入力部16、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部17が接続されている。CPU11は、入力部16から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU11は、必要に応じて、処理の結果を出力部17に出力する。
【0028】
例えば、ユーザは、入力部16を操作することにより、クリップ(詳細は後述する)の非破壊編集を行うための指令を行う。CPU11は、その指令に応じて、クリップの非破壊編集を行い、その編集結果であるデータ(以下、編集データという)に関する情報であるエディットリスト(後述する図3)を作成して、光ディスク21に記録させる。
【0029】
また、ユーザは、入力部16を操作することにより、光ディスク21に記録されているエディットリストの中から、所望のエディットリストを、再生対象とする編集データ(データ群)に対応するエディットリストとして選択するための指令を入力する。CPU11は、その指令に応じて、ユーザにより選択されたエディットリストにしたがって、光ディスク21に記録されているデータを、ドライブ20等を介して読み出し、RAM13にバッファリングして再生する。
【0030】
ここで、光ディスク21には、データがクリップ単位で連続して記録されているものとする。従って、エディットリストに対応する編集データが、複数のクリップの所定の区間のデータ(以下、サブクリップという)から構成される場合、ドライブ20は、シークを行う必要がある。なお、クリップとは、例えば、1回の撮影処理(撮影開始から撮影終了までの撮影処理)により得られた映像データ、その映像データに対応する音声データ、メタデータ等の集合体を指す。
【0031】
入出力インターフェース15に接続されている記録部18は、例えばハードディスクからなり、CPU11が実行するプログラムや各種のデータを記録する。このプログラムは、予め記録されていてもよいし、通信部19を介して取得され、記録部18に記録されるようにしてもよい。
【0032】
また、入出力インターフェース15に接続されている通信部19は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0033】
さらに、入出力インターフェース15に接続されているドライブ20は、光ディスク21が装着されたとき、それを駆動し、そこにデータを記録したり、そこに記録されているデータを取得する。
【0034】
入出力インターフェース15に接続されているドライブ22は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア23が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部18に転送され、記録される。
【0035】
次に、図1のディスク装置10において、CPU11は、所定のプログラムを実行することにより、リアルタイム再生を可能にするための変更の支援を行う変更支援部として機能する。
【0036】
図2は、そのような変更支援部の機能的な構成例を示している。
【0037】
図2の変更支援部40は、受付部41、更新部42、演算部43、判定部44、検出部45、表示制御部46、および設定部47により構成される。
【0038】
受付部41は、図1の入力部16から入力される各種の指令を受け付け、その指令に対応する情報を各部に供給する。例えば、受付部41は、エディットリストを変更するための指令を受け付け、その指令に応じて、エディットリストの変更に関する情報を、更新部42に供給する。
【0039】
更新部42は、受付部41から供給されるエディットリストの変更に関する情報に応じて、光ディスク21に記録されているエディットリストを更新する。また、更新部42は、更新後のエディットリストを特定する情報を、演算部43に供給する。
【0040】
演算部43は、更新部42からのエディットリストを特定する情報に基づいて、そのエディットリストを光ディスク21から読み出し、設定部47に供給する。また、演算部43は、設定部47から供給される、光ディスク21が再生されるときに課される各種の再生条件に基づいて、そのエディットリストに対応する編集データの再生に関する情報である再生情報(詳細は図4で後述する)を演算する。そして、演算部43は、再生情報を判定部44、検出部45、および表示制御部46に供給する。
【0041】
判定部44は、演算部43からの再生情報と、設定部47から供給される各種の再生条件とに基づいて、エディットリストに対応する編集データのリアルタイム再生可否判定を行い、判定結果を検出部45に供給する。
【0042】
検出部45は、演算部43からの再生情報と、判定部44からの判定結果とに基づいて、編集データを構成するサブクリップから、そのサブクリップの長さを変更することにより編集データのリアルタイム再生を可能にすることが可能なサブクリップを、変更可能サブクリップ(変更可能データ)として検出する。検出部45は、変更可能サブクリップを特定する情報を、表示制御部46に供給する。
【0043】
表示制御部46は、演算部43からの再生情報と、検出部45からの変更可能サブクリップを特定する情報とに基づいて、編集データのリアルタイム再生を可能にするためのサブクリップの長さの変更を支援する。
【0044】
具体的には、表示制御部46は、演算部43からの再生情報に基づいて、リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報(以下、再生不可能情報という)を、図1の出力部17に表示させる。また、表示制御部46は、検出部45からの変更可能サブクリップを特定する情報に基づいて、変更可能サブクリップを表す情報(以下、変更可能サブクリップ情報)を表示させる。さらに、表示制御部46は、受付部41からの情報に応じて、各種の画面を表示させる。
【0045】
設定部47は、各種の再生条件を設定し、その再生条件を演算部43と判定部44に供給する。なお、再生条件としては、要求再生レート、読み出しレート、さらには、許容記憶容量、シーク時間関数、メディアアクセス情報などがある。
【0046】
ここで、要求再生レートは、再生を行うときにユーザが要求する再生レートであり、ユーザは、入力部16を操作することにより、要求再生レートを指定するための指令を入力する。受付部41は、その指令を受け付け、ユーザにより指定された要求再生レートを設定部47に供給する。設定部47は、受付部41からの要求再生レートを再生条件の1つとして設定する。
【0047】
また、読み出しレートは、例えば、ドライブ20に記憶されており、ドライブ20から設定部47に供給される。設定部47は、その読み出しレートを再生条件の1つとして設定する。
【0048】
さらに、許容記憶容量とは、バッファ13Aの総記憶容量として、ユーザが許容しているサイズ、またはディスク装置10において許容されているサイズである。なお、許容記憶容量は、例えば、ユーザが入力部16を操作することにより入力することができる。但し、許容記憶容量の最大値は、ディスク装置10の仕様または性能として予め決定されており、ユーザは、その最大値以下の値を入力することができるようになっている。
【0049】
シーク時間関数とは、光ディスク21のある論理ブロックであるシーク元の論理ブロックから他の論理ブロックであるシーク先の論理ブロックへのシークを行うのに要するシーク時間を、例えば、シーク元の論理ブロックとシーク先の論理ブロックの論理ブロック番号(LBN(Logical Block Number))を引数として表す関数である。
【0050】
即ち、例えば、光ディスク21の記録領域は、所定のサイズの論理ブロック(に割り当てられた物理ブロック)に区分されており、各論理ブロックには、光ディスク21に対する読み書き順に、シーケンシャルな番号としてのLBNが付されている。シーク時間関数によれば、ある2つのLBNを引数として与えると、その2つのLBNによって特定される2つの論理ブロックのうちの一方をシーク元の論理ブロックとするとともに、他方をシーク先の論理ブロックとして、シーク元の論理ブロックからシーク先の論理ブロックへのシークに要するシーク時間を求めることができる。
【0051】
なお、ここでは、シーク時間関数によって求められるシーク時間は、例えば、シーク元の論理ブロックからシーク先の論理ブロックへのシークに要するシーク時間の最悪値で、光ディスク21の回転待ちの時間も含むものとする。また、シーク時間関数は、例えば、ドライブ20に記憶されており、ドライブ20から設定部47に供給され、再生条件の1つとして設定される。
【0052】
メディアアクセス情報とは、光ディスク21に記録されたデータを、どのような順序で読み出すかを表す。このメディアアクセス情報は、演算部43から供給されるエディットリストに基づいて求められる。
【0053】
即ち、設定部47は、光ディスク21から、そこに記録されたデータを管理するための情報を読み出し、編集データが記録されている光ディスク21の記録領域を認識し、その記録領域を、編集データの再生順に並べるスケジューリングを行うことにより、例えば、エディットリストにしたがった編集データの読み出し順序としてのメディアアクセス情報を得る。そして、設定部47は、メディアアクセス情報を、再生条件の1つとして設定する。
【0054】
図3は、図1の光ディスク21に記録されているエディットリストの例を示している。
【0055】
なお、図3では、エディットリストはXMLで記述されている。また、図3において、各行頭の数字は、説明の便宜上付加したものであり、XML記述の一部ではない。
【0056】
エディットリストは、クリップの非破壊編集の編集データに関する情報であり、その編集データの再生方法についても記述されている。
【0057】
図3に示すように、エディットリストのXML記述は、主にボディタグ(<body> </body>)で囲まれるボディ部により構成される。図3の例では、このボディ部は、4乃至19行目に記述されている。なお、1乃至3行目には、このファイルがProfessional DiscのEdit List(エディットリスト)であることを示す情報が記述されている。
【0058】
詳細には、ボディ部には、編集記述の時間的振る舞いと関係する情報が記述される。図3の例では、5行目の開始タグ「<par>」と18行目の終了タグ「</par>」の間に記述されるpar要素は、時間コンテナであり、複数の要素を同時に再生する単純時間グループを定義する。図3の例では、第1のクリップ(図3の例では、Clip1と記述されている)、第2のクリップ(図3の例では、Clip2と記述されている)、および第3のクリップ(図3の例では、Clip3と記述されている)が同時に再生されるように示されている。
【0059】
但し、図3の例の場合、後述するように、3つのクリップの再生開始時間が互いにずれており、実際には、この3つのクリップが連続して再生されるように為されている。
【0060】
図3において、7乃至9行目のref要素には、参照するファイルおよび参照するファイルの再生範囲等が記述されている。7行目の「src=" urn:smpte:umid:060A2B340101010501010D431300000070D3020009350597080046020118F454"」の記述は、参照先のファイルに割り当てられたUMIDが「060A2B340101010501010D431300000070D3020009350597080046020118F454」であることを示している。
【0061】
また、8行目の「clipBegin="smpte-30=00:00:00:00"」の記述は、この第1のクリップの、再生を開始する位置、すなわち、サブクリップとする区間の開始位置を、この第1のクリップのFTC(File Time Code)上で示しており、単位はフレーム数である。なお、このFTCは、各ファイルの先頭フレームの番号を「0」とし、その先頭フレームから順番に各フレームに割り当てられる相対的な位置情報である。その記述に続く8行目の「clipEnd="smpte-30=00:00:01:00"」の記述は、この第1のクリップの再生を終了する位置、すなわち、サブクリップとする区間の終了位置を、この第1のクリップのFTC上で示している。
【0062】
さらに、その記述に続く8行目の「begin="smpte-30=00:00:00:00"」の記述は、第1のクリップが開始される時刻、すなわち、サブクリップが開始されるエディットリストのFTC上での位置を示しており、単位はフレーム数である。なお、「smpte-30」は、使用するタイムコードが、SMPTEで定義される30フレーム毎秒のSMPTEタイムコードであることを示す記述である。
【0063】
また、9行目の「trackSrc="CH1;CH2;CH3"」の記述は、第1のクリップに含まれる各チャンネルの音声データのうち、再生対象とする音声データに対応するチャンネル(以下、再生チャンネルという)のチャンネル番号を示している。なお、以下では、再生可能な音声データのチャンネル数は3つであるものとし、クリップには、3つのチャンネルの音声データが含まれているものとする。
【0064】
また、その記述に続く9行目の「trackDst="CH1;CH2;CH3"」の記述は、再生チャンネルの音声データを、どのチャンネル番号のチャンネルの音声データとして出力するか、即ち音声データを出力するチャンネル(以下、出力チャンネルという)のチャンネル番号を示している。
【0065】
以上のように、図3の例では、第1のクリップは、時刻「00:00:00:00」に、フレーム番号「00:00:00:00」の位置から再生が開始され、フレーム番号「00:00:01:00」の位置まで再生されること、および、この再生において、第1のクリップに含まれるすべてのチャンネルの音声データが、そのままのチャンネルの音声データとして再生されることが、エディットリストに記述されている。
【0066】
また、第2と第3のクリップについても、11行目乃至13行目と15行目乃至17行目において、第1のクリップの場合と同様に記述される。図3の例では、第2のクリップは、時刻「00:00:01:00」に、フレーム番号「00:00:10:00」の位置から再生され、フレーム番号「00:00:11:00」の位置まで再生されること、および、この再生において、第2のクリップに含まれるすべてのチャンネルの音声データが、そのままのチャンネルの音声データとして再生されることが、エディットリストに記述されている。
【0067】
また、図3の例では、第3のクリップは、時刻「00:0:02:00」に、フレーム番号「00:01:05:00」の位置から再生され、フレーム番号「00:01:06:00」の位置まで再生されること、および、この再生において、第3のクリップに含まれるすべてのチャンネルの音声データが、そのままのチャンネルの音声データとして再生されることが、エディットリストに記述されている。
【0068】
そして、図3のエディットリストにおいては、以上のような第1のクリップの再生、第2のクリップの再生、および第3のクリップの再生がpar要素により、同時に行われるように指定されている。
【0069】
従って、結果として、時刻「00:00:00:00」に、第1のクリップがフレーム番号「00:00:00:00」の位置からフレーム番号「00:00:01:00」の位置まで再生され、これにより、時刻「00:00:01:00」になると、今度は、第2のクリップがフレーム番号「00:00:10:00」の位置からフレーム番号「00:00:11:00」の位置まで再生される。そして、これにより、時刻「00:00:02:00」になると、今度は、第3のクリップがフレーム番号「00:01:05:00」の位置からフレーム番号「00:01:06:00」の位置まで再生される。
【0070】
以上のように、図3に示すエディットリストにおいては、第1乃至第3のクリップが、連続して再生されるように編集されていることが示されている。
【0071】
換言すると、図3のエディットリストは、第1のクリップ(Clip1)を1秒再生し、その後に第2のクリップ(Clip2)を1秒再生し、さらにその後に第3のクリップ(Clip3)を1秒再生することを示している。
【0072】
なお、図3において、各データを示すUMIDの例が上述したように記述してあるが、これらは、エディットリスト内のUMIDの記述位置等を示すだけのものであり、それらの値が意味を持たない仮想のUMIDである。即ち、図3に記載されているUMIDは、実際のUMIDとは異なる意味の無いシンボルの組合せであり、実際には、SMPTEの定める方法に基づいて作成された正当なUMIDが上述した仮想UMIDの代わりに各位置に記述される。
【0073】
次に、図4を参照して、再生情報について説明する。
【0074】
図4の例では、光ディスク21からの編集データの読み出しを開始してから、編集データの再生を開始するまでの時間である再生遅延時間として、ユーザが許容している時間、またはディスク装置10において許容されている時間が3秒となっており、編集データは第1乃至第8の8個のサブクリップから構成されている。
【0075】
また、再生情報としては、編集データを再生する際に行われる各処理に対応する各処理時間、各処理開始時刻、読出開始限界時刻、および記憶時間(バッファリング時間)がある。
【0076】
図4の表では、再生情報を説明するために、第1行目に「処理内容」、「各処理時間」、「各処理開始時刻」、「読出開始限界時刻」、「記憶時間」、および「記憶時間計算式」という項目が記述されており、第2行目以降の各項目に対応する欄には、各項目の内容が記述されている。
【0077】
項目「処理内容」の内容は、編集データを再生する際に行われる各処理の内容であり、メディアアクセス情報により決定される。図4の例では、編集データは第1乃至第8のサブクリップから構成されるので、光ディスク21上の離れた8箇所に配置されている第1乃至第8のサブクリップそれぞれの8回の読み出しが行われ、シークが8回行われる。
【0078】
また、項目「各処理時間」の内容は、再生情報の1つである各処理時間であり、対応する項目「処理内容」の内容に要する時間である。具体的には、項目「各処理時間」の内容のうち、項目「処理内容」の内容「サブクリップ読出」に対応する内容は、読み出しレートにより決定される。なお、図4の例では、読み出しレートは2.5倍速であるものとする。従って、再生レートが1倍速である場合、例えば0.4秒間で読み出されたサブクリップの再生時間は1(=0.4×2.5)秒間となる。
【0079】
一方、項目「各処理時間」の内容のうち、項目「処理内容」の内容「シーク」に対応する内容は、シーク時間関数により決定される。図4の例では、光ディスク21の最外周の位置から最内周の位置へのシーク時間が1秒であるものとし、1乃至8回目のシークに対応する内容はすべて、光ディスク21における最大のシーク時間である1秒に固定されている。
【0080】
即ち、例えば、ドライブ20がCLV(Constant Linear Velocity)方式で光ディスク21を回転させる場合、モータの逆起電力の影響により、回転数が上昇する方向への移動の方が、回転数が下降する方向への移動に比べてシーク時間が多くなる。従って、光ディスク21における最大のシーク時間は、回転数が上昇する方向への最大の距離のシークである、光ディスク21の最外周の位置から最内周の位置へのシークのシーク時間となり、このシーク時間が、すべてのシークの処理時間とされている。
【0081】
また、項目「各処理開始時刻」の内容は、再生情報の1つである各処理開始時刻であり、対応する項目「処理内容」の内容の開始時刻である。この開始時刻は、再生開始時刻を0秒として、1回目のサブクリップ読出(第1のサブクリップの読出)の開始時刻である、再生開始時刻から再生遅延時間を減算して得られる−3(=0-3)秒から、直前の処理に対応する項目「各処理時間」の内容を累積することにより決定される。
【0082】
さらに、項目「読出開始限界時刻」の内容は、再生情報の1つである読出開始限界時刻であり、再生開始時刻を0秒としたときの、予め設定された要求再生レートで再生するために、処理開始時刻の直前に読み出されたサブクリップの次のサブクリップをバッファ13Aから読み出さなければならない限界の時刻である。この読出開始限界時刻は、要求再生レートにより決定される。
【0083】
図4の例では、要求再生レートは1倍速となっている。従って、上述したように、例えば、0.4秒間で読み出されたサブクリップの再生時間は1秒間であるので、直前に0.4秒間で読み出されたサブクリップの次のサブクリップをバッファ13Aから読み出さなければならない限界の時刻は、前回の読み出しを行わなければならない限界の時刻から1秒後となる。
【0084】
また、項目「記憶時間」の内容は、再生情報の1つである記憶時間であり、対応する項目「各処理開始時刻」の内容にバッファ13Aにバッファリングされているデータの、再生レートが1倍速である場合の再生時間である。従って、項目「記憶時間」の内容の負の値は、バッファ13Aにアンダーフローが生じていることを表している。
【0085】
記憶時間は、図4に示す項目「記憶時間計算式」の内容である式にしたがって演算される。具体的には、再生開始時刻までに行われる各処理に対応する記憶時間は、読出開始限界時刻である。即ち、再生開始時刻までは、バッファ13Aにバッファリングされているサブクリップは再生されないので、図4の例では、読出限界時刻、即ち再生レートが1倍速である場合に再生開始時刻からバッファリングされているサブクリップがすべて再生されるまでの時間が記憶時間となる。
【0086】
一方、再生開始時刻より後に行われる各処理に対応する記憶時間は、読出開始限界時刻から各処理開始時刻を減算した値である。即ち、再生開始時刻より後の再生時刻においては、再生開始時刻から各処理開始時刻までの間、バッファ13Aにバッファリングされているサブクリップが再生されるので、再生レートが1倍速である場合に、再生開始時刻から各処理開始時刻までにバッファリングされるサブクリップがすべて再生されるまでの時間から、既に再生されたサブクリップの再生時間を減算した時間が記憶時間となる。
【0087】
図4の例では、8回目のサブクリップ読出(第8のサブクリップの読出)の処理に対応する記憶時間が負の値となっているので、その処理の1つ前の処理である7回目のシークの処理が開始されてから、8回目のサブクリップ読出の処理が開始されるまでの間に、バッファ13Aにアンダーフローが生じている。
【0088】
次に、図5は、図2の表示制御部46が図4の再生情報に基づいて出力部17に表示させる再生不可能情報の例を示している。
【0089】
図5の例では、再生不可能情報として、リアルタイム再生が可能であるかどうかを表す再生可否判定グラフ50が出力部17に表示される。図5の再生可否判定グラフ50において、横軸は、時刻(秒)を表し、縦軸はデータ量を表している。
【0090】
図5に示すように、再生可否判定グラフ50では、光ディスク21から読み出されてバッファ13Aに入力されるデータのデータ量が、メディア読み出しラインLrで表される。なお、図4の例においては、再生開始時刻を0秒としており、再生遅延時間は3秒であるので、メディア読出ラインLrの開始時刻は−3秒となっている。
【0091】
また、再生可否判定グラフ50では、バッファ13Aから出力されるデータのデータ量は、リアルタイム再生ラインLpで表される。
【0092】
上述したように、リアルタイム再生ラインLpは、バッファ13Aから出力されるデータのデータ量を表し、メディア読み出しラインLrは、光ディスク21から読み出されてバッファ13Aに入力されるデータのデータ量を表すから、リアルタイム再生ラインLpが、メディア読み出しラインLrを上回ることは、バッファ13Aにアンダーフローが発生することを意味する。そして、バッファ13Aがアンダーフローするということは、再生が途切れることを意味する。
【0093】
従って、ユーザは、出力部17に表示された図5の再生可否判定グラフ50を見ることにより、リアルタイム再生ラインLpが、メディア読み出しラインLrを上回る最初の交点Aにおいて、リアルタイム再生が不可能になっていることを認識することができる。これにより、ユーザは、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻が、交点Aの横軸方向の位置が表す6秒であることがわかる。
【0094】
また、図5の再生可否判定グラフ50において、バッファ上限ラインLupは、バッファ13Aに記憶することができるデータのデータ量の上限値の総量の時間推移を表し、リアルタイム再生ラインLpを上方向に平行移動した折れ線となる。
【0095】
上述したように、メディア読み出しラインLrは、光ディスク21から読み出されてバッファ13Aに記憶されるデータのデータ量を表し、バッファ上限ラインLupは、バッファ13Aに記憶することができるデータのデータ量の上限値を表すから、バッファ上限ラインLupが、メディア読み出しラインLrを下回ることは、バッファ13Aにオーバーフローが発生することを意味する。そして、バッファ13Aがオーバーフローするということは、再生が途切れることを意味する。
【0096】
従って、リアルタイム再生を可能とするためには、メディア読み出しラインLrが、リアルタイム再生ラインLpを上回り、かつバッファ上限ラインLupを下回るように、メディア読み出しラインLrまたはリアルタイム再生ラインLpを変更する必要があるが、ここでは、メディア読み出しラインLrを変更するものとする。なお、リアルタイム再生ラインLpの変更については、図20乃至図29で後述する。
【0097】
シーク時間が固定である場合、メディア読み出しラインLrを変更して、リアルタイム再生を可能にするためには、サブクリップの長さを変更する必要があるが、どのサブクリップを変更してもリアルタイム再生が可能となるわけではなく、リアルタイム再生を可能とするためには、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻までに再生されるサブクリップを変更する必要がある。
【0098】
そこで、検出部45は、再生情報に基づいて、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻を認識し、その再生時刻までに再生されるサブクリップを変更可能サブクリップとして認識する。
【0099】
図5の再生可否判グラフ50では、変更可能サブクリップ情報として、変更可能サブクリップの読み出しに対応するメディア読み出しラインLrの区間が強調表示される。これにより、ユーザは、長さを変更することによりリアルタイム再生を可能にすることが可能な変更可能サブクリップを容易に認識することができる。
【0100】
ユーザは、図5の再生可否判定グラフ50を見ながら、図1の入力部16を操作して、強調表示されている区間のうち、所望の変更可能サブクリップの読出に対応する区間を指定することにより、その変更可能サブクリップのクリップ上の区間の変更を指令する。図5の例では、ユーザが、変更可能サブクリップである第3のサブクリップに対応する区間Bを指定することにより、第3のサブクリップのクリップ上の区間の変更を指令する。
【0101】
表示制御部46は、その指令に対応して受付部41から供給される、変更対象とするサブクリップとして第3のサブクリップを特定する情報に応じて、第3のサブクリップに対応するクリップを光ディスク21から再生する。その結果、出力部18には、図6の指定画面60が表示される。
【0102】
図6の指定画面60には、光ディスク21から再生された、第3のサブクリップに対応するクリップに基づく映像が表示される。
【0103】
このとき、ユーザは、入力部16に指令を送信するリモートコントローラ70を用いて、指定画面60に表示されている映像に対応するクリップに対して、変更後の第3のサブクリップとする区間の開始位置をイン点として、その区間の終了位置をアウト点として指定する。
【0104】
具体的には、リモートコントローラ70には、イン点ボタン71、アウト点ボタン72、ダイヤル73、および決定ボタン74が設けられている。
【0105】
イン点ボタン71は、指定画面60に表示される映像に対応する再生位置をイン点として指定するときに、操作される。アウト点ボタン72は、指定画面60に表示される映像に対応する再生位置をアウト点として指定するときに、操作される。ダイヤル73は、いま表示されている映像より再生順序が前または後の同一クリップ内の映像を、指定画面60に表示させるとき操作される。決定ボタン74は、いま指定されているイン点とアウト点を、変更後の第3のサブクリップとする区間の開始位置と終了位置として決定するときに、操作される。
【0106】
ユーザは、必要に応じて、ダイヤル73を操作し、所望の区間の開始位置に対応する映像が指定画面60に表示されたとき、イン点ボタン71を操作してイン点を指定する。また、ユーザは、必要に応じて、ダイヤル73を操作し、所望の区間の終了位置に対応する映像が指定画面60に表示されたとき、アウト点ボタン72を操作してアウト点を指定する。その後、ユーザは、決定ボタン74を操作することにより、いま指定されているイン点とアウト点を、変更後の第3のサブクリップとする区間の開始位置と終了位置として決定する。これにより、ユーザは、例えば、第3のサブクリップの長さを変更することができる。
【0107】
以上のようにして、ユーザにより、変更後の第3のサブクリップとする区間の開始位置と終了位置を指定し、決定するための指令が、エディットリストを変更するための指令の1つとして行われる場合、更新部42は、その指令に応じて受付部41から供給される、エディットリストの変更に関する情報に応じて、エディットリストを更新し、更新後のエディットリストを特定する情報を演算部43に供給する。その結果、演算部43は、図7に示す再生情報を演算する。
【0108】
図7の表は、図4の表と同様に構成されるが、図4の項目「記憶時間計算式」は省略されている。
【0109】
図7の表では、3回目のサブクリップ読出(第3のサブクリップの読出)の処理に対応する項目「各処理時間」の内容と、3回目のサブクリップ読出の処理より後の処理に対応する項目「各処理時間」以外の内容において、図4の表と異なっている。
【0110】
即ち、図7の例では、第3のクリップの長さ(再生時間)が、1秒から1.33秒に延長されており、3回目のサブクリップ読出の処理に対応する各処理時間は、0.4秒から1.33/2.5(≒0.53)秒に変更されている。それに伴い、3回目のサブクリップ読出の処理より後の処理に対応する各処理開始時刻は、図4の場合に比べて、0.13(=0.53-0.4)秒ずつ遅れている。また、3回目のサブクリップ読出の処理より後の処理に対応する読出開始限界時刻と記憶時間は、図4の場合に比べて、それぞれ、0.33(=1.33-1)秒ずつ遅れている。
【0111】
その結果、8回目のサブクリップ読出の処理に対応する記憶時間がまだ負の値となるので、その処理の1つ前の処理である7回目のシークの処理が開始されてから、8回目のサブクリップ読出の処理が開始されるまでの間で、バッファ13Aにまだアンダーフローが生じてしまう。
【0112】
次に、図8は、図2の表示制御部46が図7の再生情報に基づいて、再生不可能情報として表示させる再生可否判定グラフ50の例を示している。
【0113】
図8の再生可否判定グラフ50には、図5の再生可否判定グラフ50と同様に、図7の再生情報に基づいて、メディア読み出しラインLr、リアルタイム再生ラインLp、およびバッファ上限ラインLupが表示されている。
【0114】
図8の例では、点Cにおいて、メディア読み出しラインLrが、リアルタイム再生ラインLpを下回っている。従って、ユーザは、図8の再生可否判定グラフ50を見ることにより、点Cに対応する横軸の位置から、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻が6.33秒であることがわかる。
【0115】
また、図8の再生可否判定グラフ50では、第3のサブクリップの読み出し終了時刻に対応する接点Dにおいて、メディア読み出しラインLrが、バッファ上限ラインLupと接している。従って、第3のサブクリップ、もしくは、それ以前に読み出される第1または第2のサブクリップの長さを延長すると、メディア読み出しラインLrがバッファ上限ラインLupを上回り、即ちバッファ13Aにオーバーフローが生じ、リアルタイム再生が不可能となる。
【0116】
そこで、図2の検出部45は、再生情報に基づいて、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻までに再生されるサブクリップのうち、メディア読み出しラインLrとバッファ上限ラインLupの接点Dに対応する時刻以降に読み出されるサブクリップを、変更可能サブクリップとして検出する。その結果、図8の再生可否判定グラフ50では、第4乃至第7のサブクリップの読み出しに対応するメディア読み出しラインLrの区間が強調表示されている。
【0117】
図8の例では、メディア読み出しラインLrとバッファ上限ラインLupの接点が1つであったが、接点が複数ある場合は、複数の接点に対応する時刻のうち最も遅い時刻以降に読み出されるサブクリップを、変更可能サブクリップとして検出する。
【0118】
次に、図9を参照して、図2の変更支援部40が、図5や図8の再生可否判定グラフ50を表示させることにより、リアルタイム再生を可能にするための変更の支援を行う変更支援処理について説明する。
【0119】
ステップS1において、演算部43は、更新部42から供給される、更新後のエディットリストを特定する情報に基づいて、エディットリストが更新されたかどうかを判定する。
【0120】
例えば、ユーザは、エディットリストに対応する編集データに新たなサブクリップを追加したり、編集データに含まれるサブクリップを削除する場合、入力部16を操作し、エディットリストの変更の指令の1つとして、サブクリップの追加または削除の指令を行う。受付部41は、その指令に応じて、エディットリストの変更に関する情報を更新部42に供給し、更新部42にエディットリストを更新させる。更新部42は、更新後のエディットリストを特定する情報を演算部43に供給する。演算部43は、その情報が更新部42から供給されたかどうかによって、エディットリストが更新されたかどうかを判定する。
【0121】
ステップS1において、エディットリストが更新されていないと判定された場合、演算部43は、エディットリストが更新されたと判定されるまで待機する。
【0122】
一方、ステップS1において、エディットリストが更新されたと判定された場合、演算部43は、更新部42からのエディットリストを特定する情報に基づいて、光ディスク21からエディットリストを読み出し、設定部47に供給してステップS2に進む。
【0123】
ステップS2において、演算部43は、設定部47からの再生条件に基づいて、更新後のエディットリストに対応する図4や図7に示した再生情報を演算する。そして、演算部43は、再生情報を、判定部44、検出部45、および表示制御部46に供給する。
【0124】
ステップS2の処理後は、ステップS3に進み、判定部44は、演算部43からの再生情報と、設定部47から供給される再生条件に基づいて、編集データのリアルタイム再生が可能であるかどうかの判定、即ちリアルタイム再生可否判定を行い、リアルタイム再生が可能であると判定した場合、リアルタイム再生が可能である旨の判定結果を検出部45に供給し、ステップS4に進む。
【0125】
ステップS4において、表示制御部46は、演算部43からの再生情報に基づいて、再生可否判定グラフ50を出力部17に表示させ、処理を終了する。
【0126】
一方、ステップS3において、リアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、判定部44は、リアルタイム再生が可能ではない旨の判定結果を検出部45に供給し、ステップS5に進む。ステップS5において、検出部45は、演算部43からの再生情報と、判定部44からの判定結果とに基づいて、編集データを構成するサブクリップから、変更可能サブクリップを検出する。検出部45は、変更可能サブクリップを特定する情報を、表示制御部46に供給する。
【0127】
ステップS6において、表示制御部46は、演算部43からの再生情報と検出部45からの変更可能サブクリップを特定する情報とに基づいて、変更可能サブクリップの読出に対応するメディア読み出しラインLrの区間を強調表示させた、図5や図8の再生可否判定グラフ50を表示させる。
【0128】
ここで、ユーザは、入力部16を操作することにより、再生可否判定グラフ50で強調表示されている変更可能サブクリップの読出に対応する区間のうちの、所望の変更可能サブクリップの読出に対応する区間を指定することにより、例えば、その変更可能サブクリップの長さを変更するように、変更可能サブクリップのクリップ上の区間の変更を指令する。受付部41は、この指令を、エディットリストを変更するための指令の1つとして受け付ける。
【0129】
ステップS6の処理後は、ステップS7において、受付部41は、変更対象とする変更可能サブクリップが選択されたかどうか、即ち、変更可能サブクリップのクリップ上の区間の変更の指令を受け付けたかどうかを判定する。
【0130】
ステップS7において、変更対象とする変更可能サブクリップが選択されていないと判定された場合、受付部41は、変更対象とする変更可能サブクリップが選択されるまで待機する。
【0131】
一方、ステップS7において、変更対象とする変更可能サブクリップが選択されたと判定された場合、受付部41は、変更可能サブクリップのクリップ上の区間の変更の指令に応じて、その変更可能サブクリップを特定する情報を、表示制御部46に供給し、ステップS8に進む。
【0132】
ステップS8において、表示制御部46は、受付部41からの変更可能サブクリップを特定する情報に基づいて、変更可能サブクリップに対応するクリップを光ディスク21から読み出し、そのクリップに基づいて図6の指定画面60を表示させる。ここで、ユーザは、リモートコントローラ70を操作することにより、変更後のサブクリップとするクリップ上の区間の開始位置と終了位置を指定し、決定するための指令を行う。受付部41は、この指令を、エディットリストを変更するための指令の1つとして受け付ける。
【0133】
ステップS8の処理後は、ステップS9に進み、受付部41は、変更後のサブクリップとするクリップ上の区間が決定されたかどうか、即ち、変更後のサブクリップとするクリップ上の区間の開始位置と終了位置を指定し、決定するための指令を受け付けたかどうかを判定する。
【0134】
ステップS9において、変更後のサブクリップとするクリップ上の区間が決定されていないと判定された場合、受付部41は、変更後のサブクリップとするクリップ上の区間が決定されるまで待機する。
【0135】
一方、ステップS9において、変更後のサブクリップとするクリップ上の区間が決定されたと判定された場合、受付部41は、変更後のサブクリップとするクリップ上の区間の開始位置と終了位置を指定し、決定するための指令に応じて、変更後のサブクリップとする区間に関する情報を、エディットリストの変更に関する情報として更新部42に供給し、ステップS10に進む。
【0136】
ステップS10において、更新部42は、受付部41から供給される、変更後のサブクリップとする区間に関する情報に基づいてエディットリストを更新し、更新後のエディットリストを特定する情報を演算部43に供給して、ステップS2に戻る。
【0137】
なお、上述した説明では、再生可否判定グラフ50において、変更対象とする変更可能サブクリップが選択された場合、図6の指定画面60が表示され、ユーザは指定画面60において変更後のサブクリップとする区間を決定することにより、サブクリップの長さを変更するようにしたが、指定画面60を表示させずに、再生可否判定グラフ50上でサブクリップの長さを変更するようにすることもできる。
【0138】
この場合、例えば、図5の再生可否判定グラフ50において、ユーザにより区間Bが指定されると、図10の左側に示すように、区間Bの両端に区間開始点101と区間終了点102が表示される。なお、図10では、再生可否判定グラフ50のうちの区間Bの周辺を示している。
【0139】
そこで、ユーザは、区間終了点102を右上方向に移動させて区間Bの長さを変更することにより、区間Bに対応するサブクリップの長さを変更する。なお、区間Bの傾きは変化しないようになっている。
【0140】
例えば、ユーザが、区間終了点102を右に距離lだけ移動するように右上方向に移動させる場合、区間Bは、図10の右側に示すようになる。この場合、区間Bに対応するサブクリップの区間の終了位置が、距離lに対応する読出時間で読み出されるデータ分だけ後方に移動する。即ち、サブクリップの長さは、距離lに対応する読出時間で読み出されるデータの再生時間分長くなる。
【0141】
次に、図11乃至図14を参照して、図2の表示制御部46が表示させる再生不可能情報の他の例について説明する。
【0142】
図11乃至図14の例では、再生不可能情報として、編集結果を構成する各サブクリップの再生時間を表す再生時間グラフが出力部17に表示される。図11乃至図14の再生グラフにおいて、横軸は時刻(秒)を表している。
【0143】
なお、図11乃至図14の例では、編集データは第1乃至第5のサブクリップが順に並べられて構成される。また、図11乃至図14の例では、第4のサブクリップの再生の終了時に、バッファ13Aにアンダーフローが生じるものとする。
【0144】
図11の再生時間グラフ120では、編集データの再生時刻を表す棒121を、再生開始時刻を表す線122−1乃至122−5で区切ることにより、第1乃至第5のサブクリップの再生時間を表している。なお、図11の例では、第4のサブクリップの再生の終了時に、バッファ13Aにアンダーフローが生じるので、第5のサブクリップの再生開始時刻は、アンダーフローが生じなくなる時刻、即ち第5のサブクリップの読み出しが開始され、バッファ13Aへの第5のサブクリップの入力が開始される時刻となっている。
【0145】
即ち、線122−1と122−2で囲まれる領域123−1は、第1のサブクリップの再生に対応しており、その領域123−1の横軸方向の長さが再生時間を表している。同様に、線122−2と122−3で囲まれる領域123−2、線122−3と122−4で囲まれる領域123−3、線122−5と棒121の終端位置で囲まれる領域123−5は、それぞれ、第2のサブクリップの再生、第3のサブクリップの再生、第5のサブクリップの再生に対応している。
【0146】
また、線122−4と122−5で囲まれる領域は、第4のサブクリップの再生に対応する領域123−4と、その他の領域124に分割される。これにより、ユーザは、領域124の開始位置である位置Eに対応する時刻が、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻であることを認識することができる。領域124の横軸方向の長さは、リアルタイム再生が不可能となる時刻から第5のサブクリップの読出の開始時刻までの時間、即ち再生情報の第5のサブクリップの読出の処理に対応する、アンダーフローを表す負の記憶時間の絶対値である。換言すれば、領域124の横軸方向の長さは、編集データのリアルタイム再生を可能とするために必要なサブクリップの延長分の再生時間を表す。
【0147】
図11の例では、領域124は、第1乃至第5のサブクリップの再生に対応する領域123−1乃至123−5に比べて強調されるように表示されている。また、図11の例では、検出部45が、第2乃至第4のサブクリップを変更可能サブクリップとして検出しており、第2乃至第4のサブクリップの再生に対応する領域123−2乃至123−4が領域123−1と123−5に比べて強調されるように表示されている。
【0148】
さらに、再生時間グラフ120では、線122−1乃至122−5の上部に、それが表す再生開始時刻に再生が開始されるサブクリップのサムネイル画像125−1乃至125−5が表示される。
【0149】
なお、以下では、領域123−1乃至123−5をそれぞれ区別する必要がない場合、それらをまとめて領域123という。
【0150】
図11の再生時間グラフ120が出力部17に表示される場合、ユーザは、入力部16を操作して、所望の変更可能サブクリップに対応する領域123−2乃至123−4を指定することにより、その領域123−2乃至123−4に対応する変更可能サブクリップのクリップ上の区間の変更を指令する。その結果、出力部17には、上述した図6の指定画面60が表示される。
【0151】
図12の再生時間グラフ130では、図11の再生時間グラフ120と同様に、棒121を、線122−1乃至122−5で区切ることにより、第1乃至第5のサブクリップの再生時間を表している。なお、図11と同一のものには、同一の符号を付してあり、説明は省略する。
【0152】
図12の再生時間グラフ130では、変更可能サブクリップに対応する領域123−2乃至123−4に色が付されており、その色が、領域123−2乃至123−4に対応する第2乃至第4のサブクリップの開始位置と終了位置における、リアルタイム再生を可能とするための変更として有効な最大の変更時間である延長有効時間によって異なっている。
【0153】
ここで、開始位置における延長有効時間は、クリップの先頭位置から、サブクリップのクリップ上の開始位置までの再生時間以下であり、かつ、許容記憶容量に基づくバッファ13Aに記憶可能なデータの再生時間の最大値から、サブクリップの読出処理の終了時刻においてバッファ13Aにバッファリングされているデータの再生時間(再生情報のうちの、サブクリップの読出処理の次の処理の記憶時間)を減算した時間(以下、許容時間という)以下である値の最大値である。同様に、終了位置における延長有効時間は、サブクリップのクリップ上の終了位置から、クリップの終端位置までの再生時間以下であり、かつ、許容時間以下である値の最大値である。なお、図12の例では、図5等の例に比べて許容記憶量が大きくなっている。
【0154】
図12の例では、開始位置及び終了位置における延長有効時間が、「0秒から5秒」、「5秒から10秒」、「10秒から30秒」、または「30秒以上」の4つの範囲のうちのいずれの範囲内であるかによって、領域123−2乃至123−4の色が異なっている。また、図12の例では、延長有効時間が「0秒から5秒」、「5秒から10秒」、「10秒から30秒」、「30秒以上」の範囲内にある順に、対応する領域123の色が薄くなっている。
【0155】
なお、開始位置における延長有効時間と、終了位置における延長有効時間の範囲が異なる場合、領域123には、再生開始時刻に対応する位置から順に、開始位置における延長有効時間の範囲に対応する色から、終了位置における延長有効時間の範囲に対応する色に徐々に変化するように、グラデーションが付けられている。
【0156】
即ち、図12の例では、第2のサブクリップの開始位置における延長有効時間が49秒となっており、終了位置における延長時刻が7秒となっている。従って、第2のサブクリップに対応する領域123−2内の、再生開始時刻に対応する位置の色は、延長有効時間の「30秒以上」の範囲に対応する色となっており、その色が、再生終了時刻(第3のサブクリップの再生開始時刻)に対応する位置に向かって、延長有効時間の「5秒から10秒」の範囲に対応する色に徐々に変化し、最終的に、再生終了時刻に対応する位置の色が、延長有効時間の「5秒から10秒」の範囲に対応する色となっている。
【0157】
また、図12の例では、第3のサブクリップの開始位置における延長有効時間が2秒となっており、終了位置における延長時刻が19秒となっている。従って、第3のサブクリップに対応する領域123−3においても、領域123−2と同様に、領域123−3内の、再生開始時刻に対応する位置の色は、延長有効時間の「0秒から5秒」の範囲に対応する色となっており、その色が、再生終了時刻(第4のサブクリップの再生開始時刻)に対応する位置に向かって、延長有効時間の「10秒から30秒」の範囲に対応する色に徐々に変化し、最終的に、再生終了時刻に対応する位置の色が、延長有効時間の「10秒から30秒」の範囲に対応する色となっている。
【0158】
さらに、図12の例では、第4のサブクリップの開始位置と終了位置における延長有効時間はいずれも0秒となっている。即ち、第4のサブクリップは、クリップそのものである。従って、第4のサブクリップに対応する領域123−4の色は、一様に、延長有効時間の「0秒から5秒」の範囲に対応する色となっている。
【0159】
なお、図12の例では、延長有効時間に応じて領域123−2乃至123−4に色を付けることにより、延長有効時間を表したが、図13に示すように、領域123−2乃至123−4に、延長有効時間を表示させることにより、延長有効時間を表すようにしてもよい。
【0160】
即ち、図13の再生時間グラフ140では、領域123−2乃至123−4内の再生開始時刻付近の位置に、開始位置における延長有効時間が表示され、領域123−2乃至123−4内の再生終了時刻付近の位置に、終了位置における延長有効時間が表示される。
【0161】
また、図14に示すように、領域123−2乃至123−4に、それぞれ、延長有効時間を表す延長有効時間棒151−1乃至151−3を表示させることにより、延長有効時間を表してもよい。
【0162】
即ち、図14の再生時間グラフ150において、領域123−2内の延長有効時間棒151−1の線122−2との交点の、領域123−2の底辺からの縦方向の距離Fは、領域123−2に対応する第2のサブクリップの開始位置における延長有効時間に対応する。また、領域123−2内の延長有効時間棒151−1の線122−3との交点の、領域123−2の上辺からの縦方向の距離Gは、領域123−2に対応する第2のサブクリップの終了位置における延長有効時間に対応する。
【0163】
また、領域123−3と123−4においても、同様に、延長有効時間棒151−2と151−3が表示されている。
【0164】
次に、図15を参照して、図2の変更支援部40が、再生時間グラフ120,130,140、または150を表示させることにより、リアルタイム再生を可能にするための変更の支援を行う変更支援処理について説明する。
【0165】
ステップS31乃至S35の処理は、図9のステップS1乃至S5の処理と同一であるので説明は省略する。
【0166】
ステップS35の処理後は、ステップS36に進み、表示制御部46は、演算部43からの再生情報と、検出部45からの変更可能サブクリップを特定する情報とに基づいて、変更可能サブクリップの再生に対応する領域123を強調表示させた、再生時間グラフ120,130,140、または150を表示させる。
【0167】
ここで、ユーザは、入力部16を操作することにより、再生時間グラフ120,130,140、または150で強調表示されている領域123のうちの、所望の変更可能サブクリップに対応する領域123を指定することにより、その領域123に対応する変更可能サブクリップのクリップ上の区間の変更を指令する。受付部41は、この指令を、エディットリストを変更するための指令の1つとして受け付ける。
【0168】
ステップS37乃至S40の処理は、図9のステップS7乃至10の処理と同一であり、説明は省略する。
【0169】
なお、上述した説明では、再生時間グラフ120,130,140、または150において、変更対象とする変更可能サブクリップが選択された場合、図6の指定画面60が表示され、ユーザは指定画面60において変更後のサブクリップとする区間を決定することにより、サブクリップの長さを変更するようにしたが、指定画面60を表示させずに、再生時間グラフ120,130,140、または150上でサブクリップの長さを変更するようにすることもできる。
【0170】
この場合、例えば、図11の再生時間グラフ120において、ユーザにより領域123−3が指定されると、図16に示すように、領域123−3が、強調表示されている他の変更可能サブクリップに対応する領域123−2と123−4に比べて、さらに強調して表示される。
【0171】
ここで、ユーザが、第3のサブクリップの再生開始時刻を表す線122−3を左右にドラッグすると、線122−3だけが移動され、その後ドロップすると、線122−3の移動前の位置から移動後の位置までの距離に対応する再生時間分、第3のサブクリップとするクリップ上の区間の開始位置が、いまの開始位置に対して前後に移動される。その結果、線122−3の位置は移動前と変わらず、ユーザにより移動された線122−3の距離分、領域123−3の長さが変更される。同様に、ユーザが、第3のサブクリップの再生終了時刻(第4のサブクリップの再生開始時刻)を表す線122−4を左右にドラッグアンドドロップすると、第3のクリップとするクリップ上の区間の終了位置が、いまの終了位置に対して前後に移動される。
【0172】
次に、図17を参照して、図2の表示制御部46が表示させる再生不可能情報の、さらに他の例について説明する。
【0173】
図17の例では、再生不可能情報として、編集結果を構成する各サブクリップの再生時間を表す再生時間表160が出力部17に表示される。
【0174】
なお、図17の例では、編集データは、第1乃至第7のサブクリップが順に並べられて構成される。また、図17の例では、第6のサブクリップの再生の終了時に、バッファ13Aにアンダーフローが生じるものとする。
【0175】
図17の再生時間表160では、第1行目に「サブクリップ番号」と「時間」という項目が記述されており、第2行目以降の各項目に対応する欄には、各項目の内容が記述されている。
【0176】
項目「サブクリップ番号」の内容は、サブクリップの番号である。ここで、サブクリップの番号とは、編集データを構成するサブクリップに再生順に1から付与した番号である。即ち、ここでは、第iのサブクリップの番号はiである。また、項目「時間」の内容は、対応する項目「サブクリップ番号」の内容のサブクリップの再生時間(秒)である。
【0177】
なお、項目「サブクリップ番号」の内容「空白」は、対応する項目「時間」の内容が、編集データのリアルタイム再生を可能とするために必要なサブクリップの延長分の再生時間を表すことを意味する。即ち、項目「サブクリップ番号」の内容「空白」に対応する項目「時間」の内容は、リアルタイム再生が不可能となる時刻から次のサブクリップの読出の開始時刻までの時間、つまり、次のサブクリップの読出の処理に対応する、アンダーフローを表す負の記憶時間の絶対値である。
【0178】
また、項目「サブクリップ番号」の内容「空白」は、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻の直前に再生されたサブクリップの番号と、その次のサブクリップの番号との間に記述される。
【0179】
図17の例では、第6のサブクリップの再生の終了時に、バッファ13Aにアンダーフローが生じるので、項目「クリップ番号」の内容「6」の次の内容が「空白」となる。また、図17の例では、再生情報の、リアルタイム再生が不可能となる第6のサブクリップの再生の終了時刻の直後に開始される第7のサブクリップの読出の処理に対応する、アンダーフローを表す負の記憶時間の絶対値が0.4秒であり、項目「クリップ番号」の内容「空白」に対応する項目「時間」の内容は、0.4秒となっている。
【0180】
以上のように、項目「サブクリップ番号」の内容「空白」が、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻の直前に再生されたサブクリップの番号と、その次のサブクリップの番号との間に記述されるので、ユーザは、「空白」が記述される欄の位置によって、リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を認識することができる。
【0181】
また、図17の例では、検出部45が、第2乃至第6のサブクリップを変更可能サブクリップとして検出しており、再生時間表160の第2乃至第6のサブクリップの番号が記述されている行のすべての欄が、強調表示されている。
【0182】
図17の再生表160が出力部17に表示される場合、ユーザは、入力部16を操作して、所望の変更可能サブクリップに対応する欄を指定することにより、その欄に対応する変更可能サブクリップのクリップ上の区間の変更を指令する。その結果、出力部17には、上述した図6の指定画面60が表示される。
【0183】
次に、図18を参照して、図2の変更支援部40が、再生時間表160を表示させることにより、リアルタイム再生を可能にするための変更の支援を行う変更支援処理について説明する。
【0184】
ステップS51乃至S55の処理は、図9のステップS1乃至S5の処理と同一であるので説明は省略する。
【0185】
ステップS55の処理後は、ステップS56に進み、表示制御部46は、演算部43からの再生情報と、検出部45からの変更可能サブクリップを特定する情報とに基づいて、変更可能サブクリップに対応する欄を強調表示させた、再生表160を表示させる。
【0186】
ここで、ユーザは、入力部16を操作することにより、再生表160で強調表示されている欄のうちの、所望の変更可能サブクリップに対応する欄を指定することにより、その欄に対応する変更可能サブクリップのクリップ上の区間の変更を指令する。受付部41は、この指令を、エディットリストを変更するための指令の1つとして受け付ける。
【0187】
ステップS57乃至S60の処理は、図9のステップS7乃至10の処理と同一であり、説明は省略する。
【0188】
なお、上述した説明では、再生表160において、変更対象とする変更可能サブクリップが選択された場合、図6の指定画面60が表示され、ユーザは指定画面60において変更後のサブクリップとする区間を決定することにより、サブクリップの長さを変更するようにしたが、指定画面60を表示させずに、再生表160上でサブクリップの長さを変更するようにすることもできる。この場合の再生表の例を図19に示す。
【0189】
なお、図19の例では、図17の例と同様に、編集データは、第1乃至第7のサブクリップが順に並べられて構成される。また、図19の例では、図17の例と同様に、第6のサブクリップの再生の終了時に、バッファ13Aにアンダーフローが生じるものとする。
【0190】
図19の再生表170では、第1行目に「修正」という大項目が記述されるとともに、決定ボタン171が表示されている。決定ボタン17は、イン点とアウト点を決定するときに操作される。また、第2行目には、「サブクリップ番号」と「時間」という項目が記述され、さらに、大項目「修正」に対応する欄に「イン点」と「アウト点」という項目が記述されている。第3行目以降の各項目に対応する欄には、各項目の内容が記述される。
【0191】
項目「サブクリップ番号」と項目「時間」の内容は、図17の再生表160の項目「サブクリップ番号」と項目「時間」の内容と同一であるので、説明は省略する。
【0192】
項目「イン点」に対応する内容は、対応する項目「サブクリップ番号」の内容のサブクリップとする区間の開始位置を変更するときに、ユーザにより入力される区間の開始位置の変更量を表す再生時間である。また、項目「アウト点」に対応する内容は、対応する項目「サブクリップ番号」の内容のサブクリップとする区間の終了位置を変更するときに、ユーザにより入力される区間の終了位置の変更量を表す再生時間である。
【0193】
なお、図19の例では、図17の例と同様に、検出部45が、第2乃至第6のサブクリップを変更可能サブクリップとして検出しており、再生時間表170の第2乃至第6のサブクリップの番号が記述されている行のすべての欄が、強調表示されている。
【0194】
図19の再生時間表170において、ユーザは、強調表示された欄に対応する変更可能サブクリップのうちの所望の変更可能サブクリップの番号が記述されている行の、項目「イン点」と「アウト点」に対応する欄に、いまのサブクリップの開始位置と終了位置に対する、変更後のサブクリップの開始位置と終了位置の変更量を表す再生時間を記述する。
【0195】
図19の例では、ユーザは、第4のサブクリップの番号が記述されている6行目の、項目「イン点」に対応する欄に、変更後のサブクリップの開始位置の変更量を表す再生時間として0を記述し、項目「アウト点」に対応する欄に、変更後のサブクリップの終了位置の変更量を表す再生時間を記述している。
【0196】
以上のようにして、ユーザは、「イン点」と「アウト点」に対応する欄に再生時間を記述した後、決定ボタン171を操作することにより、変更後のサブクリップとするクリップ上の区間の変更を指令する。その結果、図19の例では、第4のサブクリップとするクリップ上の区間の開始位置は変更されず、終了位置が2秒後方に移動される。即ち、変更後の第4のサブクリップの長さは、変更前に比べて2秒間長くなる。
【0197】
以上のように、変更支援部40では、表示制御部46が、リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す再生不可能情報を出力部17に表示させるので、ユーザは、その再生時刻までに再生されるサブクリップを変更可能サブクリップとして認識することができる。その結果、ユーザは、編集データのリアルタイム再生を可能にするためのサブクリップの長さの変更を容易に行うことができる。
【0198】
次に、図20は、変更支援部の機能的な他の構成例を示している。
【0199】
図20の変更支援部200は、更新部42、受付部201、演算部202、判定部203、表示制御部204、および設定部205により構成され、編集データのリアルタイム再生を可能にするための再生レートの変更を支援する。なお、図2と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は省略する。
【0200】
受付部201は、図1の入力部16から入力される各種の指令を受け付け、その指令に対応する情報を各部に供給する。例えば、受付部201は、再生レートを変更するための指令を受け付け、その指令に応じて、再生レートの変更に関する情報を、設定部205に供給する。また、受付部201は、図2の受付部41と同様に、エディットリストを変更するための指令を受け付け、その指令に応じて、エディットリストの変更に関する情報を、更新部42に供給する。
【0201】
演算部202は、図2の演算部43と同様に、更新部42からのエディットリストを特定する情報に基づいて、そのエディットリストを光ディスク21から読み出し、設定部205に供給する。また、演算部202は、図2の演算部43と同様に、設定部205から供給される各種の再生条件に基づいて、再生情報を演算する。そして、演算部202は、再生情報を判定部203と表示制御部204に供給する。
【0202】
判定部203は、演算部202からの再生情報と、設定部205から供給される各種の再生条件とに基づいて、エディットリストに対応する編集データのリアルタイム再生可否判定を行う。
【0203】
表示制御部204は、演算部202からの再生情報に基づいて、編集データのリアルタイム再生を可能にするための再生レートの変更を支援する。具体的には、表示制御部204は、演算部202からの再生情報に基づいて、再生不可能情報を図1の出力部17に表示させる。また、表示制御部204は、受付部201からの情報に応じて、各種の画面を表示させる。
【0204】
設定部205は、図2の設定部47と同様に、各種の再生条件を設定し、その再生条件を演算部202と判定部203に供給する。また、設定部205は、受付部201からの再生レートの変更に関する情報に基づいて、編集データのうちの所定の区間の再生レートを変更する。
【0205】
次に、図21は、図20の表示制御部204が図4の再生情報に基づいて出力部17に表示させる再生不可能情報の例を示している。
【0206】
図21の例では、再生不可能情報として、リアルタイム再生が可能であるかどうかを表す再生可否判定グラフ210が出力部17に表示される。
【0207】
図21の再生可否判定グラフ210は、図5の再生可否判定グラフ50と同様に構成されるが、強調表示は行われない。
【0208】
ここで、まず最初に、ユーザが、編集データのうちの所望の区間のデータの再生レートを0以外の値に変更することにより、編集データのリアルタイム再生を可能にする場合について説明する。
【0209】
この場合、ユーザは、再生可否判定グラフ210を見ながら、入力部16を操作して、リアルタイム再生ラインLpの、再生レートを変更する区間の開始位置と終了位置に対応する点をそれぞれクリックすることにより、再生レートを変更する区間の開始位置と終了位置を指定するための指令を行うが、どの区間の再生レートを変更してもリアルタイム再生が可能となるわけではなく、リアルタイム再生を可能とするためには、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻までに再生されるデータの再生レートを変更する必要がある。
【0210】
そこで、ユーザは、再生可否判定グラフ210を見て、リアルタイム再生が不可能になる時刻を認識し、その時刻までの再生に対応するリアルタイム再生ラインLpの区間内の所望の区間を、再生レートを変更する区間として、その区間の開始位置と終了位置に対応する点をそれぞれクリックする。
【0211】
その結果、図22の左側に示すように、リアルタイム再生ラインLpのうちの、ユーザにより再生レートを変更する区間の開始位置に対応する点として指定された点に区間開始点221が表示され、終了位置に対応する点として指定された点に区間終了点222が表示される。なお、図22では、再生可否判定グラフ210のうちの再生レートを変更する区間の周辺を示している。
【0212】
そこで、ユーザは、区間終了点222を左右方向に移動させて、リアルタイム再生ラインLpの傾きを変更し、区間終了点222をダブルクリックすることにより、変更後の再生レートを指定するための指令を行う。なお、区間終了点222の上下方向の位置は変化しないようになっている。
【0213】
例えば、ユーザが、区間終了点222を右に移動させた場合、リアルタイム再生ラインLpは、図22の右側に示すように変更される。この場合、設定部205は、リアルタイム再生ラインLpの区間開始点221から区間終了点222までの区間に対応する編集データの再生レートを、その区間の傾きに対応する再生レートに変更する。その結果、演算部202は、例えば図23に示す再生情報を演算する。
【0214】
図23の例では、ユーザは、区間開始点221を第5のサブクリップの再生開始時刻に対応する点に、区間終了点222を第6のサブクリップの再生終了時刻(第7のサブクリップの再生開始時刻)に対応する点に表示させ、区間開始点221から区間終了点222までの区間の傾きを、いまの傾きの1/2に変更している。
【0215】
この場合、図23に示すように、項目「各処理時間」と「各処理開始時刻」の内容は、図4の場合と同一であるが、項目「読出開始限界時刻」と「記憶時間」の内容は異なっている。
【0216】
即ち、区間開始点221に対応する再生時刻(以下、変更開始時刻という)から、区間終了点222に対応する再生時刻(以下、変更終了時刻という)までの時間においては、再生レートが1/2倍速となるので、バッファ13Aにバッファリングされているデータの減少は、再生レートが1倍速であるときの1/2となる。
【0217】
従って、図23の例では、第7のサブクリップの読出開始限界時刻である、6回目のシークと第7のサブクリップ読出の処理に対応する読出開始限界時刻と、第6のサブクリップの読出開始限界時刻との差、および、第8のサブクリップの読出開始限界時刻である、7回目のシークと第8のサブクリップ読出の処理に対応する読出開始限界時刻と、第7のサブクリップの読出開始限界時刻との差が、図4の場合の2倍となっている。
【0218】
また、図23の例では、6回目のシークの処理に対応する項目「記憶時間」の内容は、項目「記憶時間計算式」に対応する内容である「無変更読出開始限界時刻−各処理開始時刻」により求められる。
【0219】
ここで、無変更読出開始限界時刻は、再生レートを通常の再生レートである1倍速のまま変更しない場合の、6回目のシークの処理に対応する読出開始限界時刻である。例えば、図23の例では、6回目のシークと第7のサブクリップの読出の処理、7回目のシークと第8のサブクリップの読出の処理、8回目のシークの処理に対応する無変更読出開始限界時刻は、それぞれ、対応する図4の読出開始限界時刻「5.5」、「6」、「7」である。
【0220】
従って、6回目のシークの処理に対応する記憶時間の計算式「無変更読出開始限界時刻−各処理開始時刻」は、再生レートが1倍速である場合に再生開始時刻から各処理開始時刻までにバッファリングされるサブクリップがすべて再生されるまでの時間から、既に再生されたサブクリップの再生時間を減算することにより、6回目のシークの処理の各処理開始時刻にバッファ13Aにバッファリングされているデータの、再生レートが1倍速である場合の再生時間である記憶時間が求められることを示している。
【0221】
さらに、7回目と8回目のシーク、並びに第7と第8のサブクリップの読出の処理に対応する項目「記憶時間」の内容は、項目「記憶時間計算式」に対応する内容である「無変更読出開始限界時刻−(各処理開始時刻−変更開始時刻)/2−変更開始時刻」により求められる。即ち、記憶時間は、再生レートが1倍速である場合に、再生開始時刻から各処理開始時刻までにバッファリングされるサブクリップがすべて再生されるまでの時間から、変更開始時刻から各処理開始時刻までに1/2倍速で再生されたデータの再生時間と、再生開始時刻から変更開始時刻までに1倍速で再生されたデータの再生時間とを減算することにより求められる。
【0222】
その結果、図23の例では、記憶時間がすべて正の値となり、バッファ13Aにアンダーフローは生じない。
【0223】
次に、図24は、表示制御部204が図23の再生情報に基づいて、再生不可能情報として表示させる再生可否判定グラフ210の例を示している。
【0224】
図24の再生可否判定グラフ210には、図21の再生可否判定グラフ210と同様に、図23の再生情報に基づいて、メディア読み出しラインLr、リアルタイム再生ラインLp、およびバッファ上限ラインLupが表示されている。
【0225】
図24の再生可否判定グラフ210では、メディア読み出しラインLrが、リアルタイム再生ラインLpを常に上回っており、かつ、バッファ上限ラインLupを常に下回っている。従って、ユーザは、図24の再生可否判定グラフ210を見ることにより、リアルタイム再生が不可能になる再生時刻はない、即ちリアルタイム再生が可能であることがわかる。
【0226】
次に、ユーザが、編集データのうちの所望の区間のデータの再生レートを0に変更すること、即ち再生を一時停止することにより、編集データのリアルタイム再生を可能にする場合について説明する。
【0227】
この場合、ユーザは、再生可否判定グラフ210を見ながら、入力部16を操作して、リアルタイム再生ラインLpの、リアルタイム再生が不可能になる時刻までの再生に対応する区間のうちの、再生を一時停止させる区間の開始位置に対応する点をダブルクリックすることにより、再生を一時停止させる区間の開始位置を指定するための指令を行う。これにより、図25の左側に示すように、リアルタイム再生ラインLpのうちの、ユーザにより再生を一時停止させる区間の開始位置に対応する点として指定された点に区間開始点231と区間終了点232が重なって表示される。なお、図25では、再生可否判定グラフ210のうちの再生を一時停止させる区間の周辺を示している。
【0228】
ここで、ユーザは、再生を一時停止させる時間に対応する長さ分だけ、区間終了点232を右方向に移動させることにより、停止時間を指定するための指令を行う。例えば、ユーザが、区間終了点232を距離mだけ右方向に移動させる場合、リアルタイム再生ラインLpは、図25の右側に示すようになる。この場合、編集データのうちの区間開始点231に対応する位置以降のデータの再生が、距離mに対応する時間だけ一時停止される。
【0229】
次に、図26を参照して、図20の変更支援部200が、再生可否判定グラフ210を表示させることにより、リアルタイム再生を可能にするための変更の支援を行う変更支援処理について説明する。
【0230】
ステップS71とS72の処理は、図9のステップS1乃至S2の処理と同様であるので説明は省略する。
【0231】
ステップS73において、表示制御部204は、演算部202からの再生情報に基づいて、図21や図24の再生可否判定グラフ210を表示させる。
【0232】
ここで、編集データのリアルタイム再生が可能ではない場合、ユーザは、再生可否判定グラフ210を見ながら、入力部16を操作して、リアルタイム再生ラインLpの、再生レートを0以外の値に変更する区間の開始位置と終了位置に対応する点をそれぞれクリックするか、または、再生レートを0に変更する区間の開始位置に対応する点をダブルクリックことにより、再生レートを変更する区間の開始位置と終了位置を指定するための指令を行う。受付部201は、この指令を、再生レートを変更するための指令の1つとして受け付ける。
【0233】
ステップS73の処理後は、ステップS74に進み、判定部203は、演算部202からの再生情報と、設定部205から供給される再生条件に基づいて、編集データのリアルタイム再生が可能であるかどうかの判定を行い、リアルタイム再生が可能であると判定した場合、処理を終了する。
【0234】
一方、ステップS74において、リアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、ステップS75に進み、受付部201は、再生レートを0以外に変更する区間の開始位置と終了位置に対応する2点のクリック、または、再生を一時停止させる区間の開始位置のダブルクリックが行われたかどうか、即ち、再生レートを0以外に変更する区間の開始位置と終了位置、または、再生を一時停止させる区間の開始位置を指定するための指令を受け付けたかどうかを判定する。
【0235】
ステップS75において、2点のクリックまたはダブルクリップが行われていないと判定された場合、受付部201は、2点のクリックまたはダブルクリップが行われるまで待機する。一方、ステップS75において、2点のクリックまたはダブルクリックが行われたと判定された場合、受付部201は、再生レートを0以外に変更する区間の開始位置と終了位置、または、再生を一時停止させる区間の開始位置を指定するための指令に応じて、指定された点の位置を特定する情報を、表示制御部204に供給し、ステップS76に進む。
【0236】
ステップS76において、表示制御部204は、受付部201から供給される点の位置を特定する情報に基づいて、区間開始点221と区間終了点222を表示させる。具体的には、受付部201から、再生レートを0以外に変更する区間の開始位置と終了位置として指定された点の位置を特定する情報が供給される場合、表示制御部204は、再生可否判定グラフ210のリアルタイム再生ラインLpの、ユーザにより指定された開始位置と終了位置に、区間開始点221と区間終了点222を表示させる。
【0237】
ここで、ユーザは、再生可否判定グラフ210に表示された区間終了点222を左右方向に移動させることにより、変更後の再生レートを指定するための指令を行う。受付部201は、この指令を、再生レートを変更するための指令の1つとして受け付ける。
【0238】
また、受付部201から、再生を一時停止させる区間の開始位置として指定された点の位置を特定する情報が供給される場合、表示制御部204は、再生可否判定グラフ210のリアルタイム再生ラインLpの、ユーザにより指定された開始位置に、区間開始点221と区間終了点222を重ねて表示させる。ここで、ユーザは、再生可否判定グラフ210に表示された区間終了点222を右方向に移動させることにより、停止時間を指定するための指令を行う。受付部201は、この指令を、再生レートを変更するための指令の1つとして受け付ける。
【0239】
ステップS77において、受付部201は、区間終了点222が左右方向に移動されたかどうか、即ち、変更後の再生レートを指定するための指令または停止時間を指定するための指令を受け付けたかどうかを判定し、区間終了点222が左右方向に移動されていないと判定された場合、区間終了点222が左右方向に移動されるまで待機する。
【0240】
一方、ステップS77において、区間終了点222が左右方向に移動されたと判定された場合、受付部201は、再生レートを変更するための指令に応じて、リアルタイム再生ラインLpの、区間開始点221から区間終了点222までの区間と、その区間の傾きに対応する再生レートとを、再生レートの変更に関する情報として設定部205に供給し、ステップS78に進む。
【0241】
ステップS78において、設定部205は、受付部201からの再生レートの変更に関する情報に基づいて、リアルタイム再生ラインLpの区間開始点221から区間終了点222までの区間に対応するデータの再生レートを、その区間の傾きに対応する再生レートに変更し、ステップS72に戻る。
【0242】
次に、図27と図28を参照して、図20の表示制御部204が表示させる再生不可能情報の他の例について説明する。
【0243】
図27と図28の例では、再生不可能情報として、編集結果を構成する各サブクリップの再生時間を表す再生時間グラフが出力部17に表示される。図27と図28の再生グラフにおいて、横軸は時刻(秒)を表している。
【0244】
なお、図27と図28の例では、編集データは第1乃至第5のサブクリップが順に並べられて構成される。また、図27と図28の例では、第4のサブクリップの再生の終了時に、バッファ13Aにアンダーフローが生じるものとする。さらに、図27と図28の例では、第3のサブクリップの再生時の再生レートが2倍速であり、他のサブクリップの再生レートが1倍速である。
【0245】
図27の再生時間グラフ250では、編集データの再生時刻を表す棒251が、上段251Aと下段252Aに分割されており、上段251Aは、図11乃至図14の場合と同様に、再生開始時刻を表す線252−1乃至252−5で区切ることにより、第1乃至第5のサブクリップの再生時間を表している。
【0246】
即ち、線252−1と252−2で囲まれる領域253−1、線252−2と252−3で囲まれる領域253−2、線252−3と252−4で囲まれる領域253−3、線252−5と252−6で囲まれる領域253−5は、それぞれ、第1のサブクリップの再生、第2のサブクリップの再生、第3のサブクリップの再生、第5のサブクリップの再生に対応している。
【0247】
また、線252−4と252−5で囲まれる領域は、第4のサブクリップの再生に対応する領域253−4と、その他の領域254に分割される。これにより、ユーザは、領域243の開始位置である位置Kに対応する時刻が、リアルタイム再生が不可能となる再生時刻であることを認識することができる。
【0248】
一方、下段251Bは、再生レートの切り替わり位置を表す線255−1と255−2で区切ることにより、再生レートの変化を表している。即ち、図27の例では、第1と第2のサブクリップにおける再生レートと、第3のサブクリップにおける再生レートが異なっているので、再生レートが切り替わる第3のサブクリップの再生開始時刻に対応する位置に線255−1が設けられている。また、棒241の先頭位置と、線255−1で囲まれる領域256−1には、対応する第1と第2のサブクリップの再生レートである1倍速を表す「1.0」が表示される。
【0249】
また、第3のサブクリップにおける再生レートと、第4と第5のサブクリップにおける再生レートが異なっているので、再生レートが切り替わる第4のサブクリップの再生開始時刻に対応する位置に線255−2が設けられている。また、線255−1と255−2で囲まれる領域256−2には、対応する第3のサブクリップの再生レートである2倍速を表す「2.0」が表示される。なお、領域256−2に対応する再生レートは、通常の1倍速ではないので、領域256−2は強調表示される。
【0250】
さらに、線255−2と棒251の終端位置で囲まれる領域256−3には、対応する第4と第5のサブクリップの再生レートである1倍速を表す「1.0」が表示される。
【0251】
図27の再生時間グラフ250が出力部17に表示される場合、ユーザは、入力部16を操作して、線255−1と255−2を左右に移動させて、再生レートの切り替わり位置を変更したり、領域256−1乃至256−3に表示されている数字を変更することにより、再生レートを変更するための指令を行う。また、ユーザは、所望の位置をダブルクリックして再生レートの切り替わり位置を増加させることにより、再生レートを変更するための指令を行うこともできる。この場合、ユーザによりダブルクリックされた位置に、再生レートの切り替わり位置を表す線が新たに表示される。
【0252】
図28の再生時間グラフ260では、編集データの再生時刻を表す棒261が、上段251Aと下段262に分割されている。なお、図27と同一のものには、同一の符号を付してあり、説明は省略する。
【0253】
下段262は、図27の下段251Bと同様に、線255−1と255−2で区切ることにより、再生レートの変化を表している。下段262において、棒261の先頭位置と線255−1で囲まれる領域263−1には、領域263−1に対応する第1と第2のサブクリップの再生レートを表す線264−1が設けられており、線264−1から下段262の底辺までの距離で再生レートを表している。
【0254】
また、下段262において、線255−1と255−2で囲まれる領域263−2には、領域263−1の場合と同様に、領域263−2に対応する第3のサブクリップの再生レートを表す線264−2が設けられている。図28の例では、領域263−2に対応する第3のサブクリップの再生レートは、2倍速であるので、線264−2から下段262の底辺までの距離は、線264−1から底辺までの距離の2倍である。
【0255】
なお、領域263−2に対応する再生レートは、通常の1倍速ではないので、領域263−2内の線264−2と下段262の底辺で挟まれる領域は、強調表示される。
【0256】
さらに、下段262において、線255−2と棒261の終端位置で囲まれる領域263−3には、領域263−1や263−2の場合と同様に、領域263−3に対応する第4と第5のサブクリップの再生レートを表す線264−3とが設けられている。図28の例では、領域263−3に対応する第4と第5のサブクリップの再生レートは、1倍速であるので、線264−3から下段262の底辺までの距離は、線264−1から底辺までの距離と同一である。
【0257】
図28の再生時間グラフ260が出力部17に表示される場合、ユーザは、入力部16を操作して、領域263−1乃至263−3に設けられている線264−1乃至263−3を上下に移動させることにより、再生レートを変更するための指令を行う。また、ユーザは、図27の場合と同様に、線255−1と255−2を左右に移動させて、再生レートの切り替わり位置を変更したり、所望の位置をダブルクリックして、再生レートの切り替わり位置を増加させることにより、再生レートを変更するための指令を行うこともできる。
【0258】
次に、図29を参照して、図20の変更支援部200が、再生時間グラフを表示させることにより、リアルタイム再生を可能にするための変更の支援を行う変更支援処理について説明する。
【0259】
ステップS91とS92の処理は、図9のステップS1乃至S2の処理と同様であるので説明は省略する。
【0260】
ステップS93において、表示制御部204は、演算部202からの再生情報に基づいて、図27の再生時間グラフ250や図28の再生時間グラフ260を表示させる。
【0261】
ここで、リアルタイム再生が可能ではない場合、ユーザは、入力部16を操作して、再生レートを変更するための指令を行う。
【0262】
ステップS93の処理後は、ステップS94に進み、判定部203は、図26のステップS74と同様に、演算部202からの再生情報と、設定部205から供給される再生条件に基づいて、編集データのリアルタイム再生が可能であるかどうかの判定を行い、リアルタイム再生が可能であると判定した場合、処理を終了する。
【0263】
一方、ステップS94において、リアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、ステップS95に進み、受付部201は、再生レートを変更するための指令を受け付けたかどうかを判定する。
【0264】
ステップS95において、再生レートを変更するための指令を受け付けていないと判定された場合、受付部201は、再生レートを変更するための指令を受け付けるまで待機する。一方、ステップS95において、再生レートを変更するための指令を受け付けたと判定された場合、受付部201は、再生レートを変更するための指令に応じて、移動または増加された線が表す再生レートの切り替わり位置を特定する情報、もしくは変更後の再生レートを、再生レートの変更に関する情報として、設定部205に供給し、ステップS96に進む。
【0265】
ステップS96において、設定部205は、受付部201からの再生レートの変更に関する情報に基づいて再生レートを変更し、ステップS92に戻る。
【0266】
以上のように、変更支援部200では、表示制御部204が、リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す再生不可能情報を出力部17に表示させるので、ユーザは、編集データのリアルタイム再生を可能にするためには、その再生時刻までに再生されるデータの再生レートを変更する必要があることを認識することができる。その結果、ユーザは、編集データのリアルタイム再生を可能にするための再生レートの変更を容易に行うことができる。
【0267】
なお、本発明は、光ディスクに記録する記録装置だけでなく、例えば、シーク時間がクリップの最小の長さに比べて無視できない時間となる、磁気ディスク、光磁気ディスク、ハードディスクなどに記録する記録装置に適用することができる。
【0268】
また、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0269】
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0270】
【図1】本発明を適用したディスク装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】変更支援部の機能的構成例を示すブロック図である。
【図3】エディットリストの例を示す図である。
【図4】再生情報を説明する図である。
【図5】図4の再生情報に基づく再生可否判定グラフの例を示す図である。
【図6】指定画面の例を示す図である。
【図7】サブクリップの長さを変更した後の再生情報を説明する図である。
【図8】図7の再生情報に基づく再生可否判定グラフの例を示す図である。
【図9】変更支援処理を説明するフローチャートである。
【図10】変更後のサブクリップとする区間を指定する場合の再生可否判定グラフの一部の例を示す図である。
【図11】再生時間グラフの例を示す図である。
【図12】再生時間グラフの他の例を示す図である。
【図13】再生時間グラフの、さらに他の例を示す図である。
【図14】再生時間グラフの、さらに他の例を示す図である。
【図15】他の変更支援処理を説明するフローチャートである。
【図16】変更後のサブクリップとする区間を指定する場合の再生時間グラフの例を示す図である。
【図17】再生時間表の例を示す図である。
【図18】さらに他の変更支援処理を説明するフローチャートである。
【図19】変更後のサブクリップとする区間を指定する場合の再生時間表の例を示す図である。
【図20】変更支援部の他の機能的構成例を示すブロック図である。
【図21】図4の再生情報に基づく再生可否判定グラフの他の例を示す図である。
【図22】再生レートを0以外の値に変更する場合の再生可否判定グラフの一部の例を示す図である。
【図23】再生レートを0以外に変更した後の再生情報を説明する図である。
【図24】図23の再生情報に基づく再生可否判定グラフの例を示す図である。
【図25】再生を一時停止する場合の再生可否判定グラフの一部の例を示す図である。
【図26】さらに他の変更支援処理を説明するフローチャートである。
【図27】再生時間グラフの例を示す図である。
【図28】再生時間グラフの他の例を示す図である。
【図29】さらに他の変更支援処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0271】
10 ディスク装置, 11 CPU, 12 ROM,13 RAM, 13A バッファ, 18 記録部, 21 光ディスク, 23 リムーバブルメディア, 40 変更支援部, 41 受付部, 42 更新部, 43 演算部, 44 判定部, 45 検出部, 46 表示制御部, 47 設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に記録されているデータから構成されるデータ群を読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する場合の、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する情報処理装置において、
前記データ群の再生時に前記バッファにバッファリングされているデータの再生時間であるバッファリング時間を演算する演算手段と、
前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報を表示させる表示制御手段と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記判定手段により、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群を構成するデータから、そのデータの長さを変更することにより前記リアルタイム再生を可能にすることが可能なデータを、変更可能データとして検出する検出手段
をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記変更可能データを表す情報も表示させる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変更可能データの長さを変更するためのユーザからの指令を受け付ける受付手段
をさらに備え、
前記演算手段は、さらに、前記変更可能データの長さが前記指令に応じて変更された場合のバッファリング時間を演算する
請求項2に記載の再生装置。
【請求項4】
前記判定手段により、前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記データ群の再生レートを変更するためのユーザからの指令を受け付ける受付手段
をさらに備え、
前記演算手段は、さらに、前記再生レートが前記指令に応じて変更された場合のバッファリング時間を演算する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
記録媒体に記録されているデータから構成されるデータ群を読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する場合の、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する情報処理装置の情報処理方法において、
前記データ群の再生時に前記バッファにバッファリングされているデータの再生時間であるバッファリング時間を演算し、
前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する判定し、
前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報を表示させる
ステップを含む情報処理方法。
【請求項6】
記録媒体に記録されているデータから構成されるデータ群を読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する場合の、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記データ群の再生時に前記バッファにバッファリングされているデータの再生時間であるバッファリング時間を演算し、
前記バッファリング時間に基づいて、前記データ群のリアルタイム再生の可否を判定する判定し、
前記データ群のリアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、前記バッファリング時間に基づいて、前記リアルタイム再生が不可能になる再生時刻を表す情報を表示させる
ステップを含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2008−27485(P2008−27485A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−196456(P2006−196456)
【出願日】平成18年7月19日(2006.7.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】