説明

情報処理装置および情報処理方法

【課題】画像処理装置において、装置に保存している文書のアクセス履歴を簡単な操作で利用者に提示する。
【解決手段】操作履歴に文書IDを、ジョブ履歴に操作IDと文書IDを記録しておく。そしてジョブ履歴、あるいは操作履歴を関連付けて検索できるようにする。そこで、指定された文書レコードに関連する操作履歴レコードを読んで結果リストに追加する(S2104)。結果リストから操作履歴レコードを一つずつ読み、関連文書IDがあれば、それを処理対象の文書IDに追加して(2109)、さらにそれに関連する操作履歴レコードを」結果リストに追加する(2104)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば画像の入力や出力を行ったり、あるいは画像を保持・記憶したりする画像処理装置および画像処理方法と画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理社会の進展に伴い、膨大な量のデータが記憶装置を備えた機器に蓄積されるようになった。蓄積された画像データや文書データ(文書データと総称する。)としてやり取りされることは非常に便利であるが、その一方で情報漏洩のリスクも増大している。
【0003】
2005年から個人情報保護法も施行され、企業にとって情報を適切に管理することは企業の存続に欠かすことのできない責務となった。そこで電子文書による情報漏洩を防止し、あるいは、万が一漏洩した場合にもその追跡を容易にするための取り組みが行われている。
【0004】
その取り組みの一方法として、管理対象の文書データすべてのアクセス履歴と操作履歴を把握できるようにし、いつどこで誰がどの文書データに何を行ったかをわかるようにした画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献等1参照)。
【特許文献1】特開2007−304861
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術では次のような問題があった。
(1)ある文書データに対して多くの操作が行われた場合、情報流出につながる操作がどれだったのか、またその操作を誰がしたのか、といった、情報漏洩の原因を検索するためにアクセス履歴を目視確認する必要があり、膨大な手間がかかった。
(2)ある文書データが電子的に複写されたり、文書名が変更されたりした後で閲覧され、あるいは出力されるケースでは、元の文書データに誰がアクセスしたかを把握することが容易ではなかった。
(3)ある文書データが他の装置に転送された場合、転送先の装置でのその文書データの閲覧あるいは印刷状況を追跡することができかった。
【0006】
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、上記課題を解決するためにユーザが画像形成装置で行った操作、画像形成装置で実行された処理などを関連付けて、それらの関係を容易に把握可能とすることを目的とする。そして、例えば情報漏洩の原因の特定をより簡易迅速に行うことができ、しかも文書名の変更や文書データの移動や複写などがあっても情報漏洩の原因の特定を可能とする手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を備える。すなわち、
表示部を備える情報処理装置であって、
画像処理装置での操作ごとにおける、当該操作の操作ID、当該操作により生成された文書データの文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記画像処理装置で実行されたジョブごとにおける、当該ジョブのジョブID、当該ジョブに関連する文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけたジョブ履歴情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる制御手段と、
前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索する検索手段とを有し、
前記制御手段は、前記検索手段により検索された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる。
【0008】
また本発明の他の側面によれば以下の構成を備える。
【0009】
表示部を備える情報処理装置であって、
画像処理装置での操作ごとにおける、当該操作の操作ID、当該操作により生成された文書データの文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記画像処理装置で実行されたジョブごとにおける、当該ジョブのジョブID、当該ジョブに関連する文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけたジョブ履歴情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる制御手段と、
前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択された操作履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致するジョブ履歴情報を前記第2の記憶手段から検索する検索手段とを有し、
前記制御手段は、前記検索手段により検索されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる。
【0010】
また本発明の他の側面によれば以下の構成を備える。
【0011】
画像処理装置での操作ごとにおける、当該操作の操作ID、当該操作により生成された文書データの文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、
ジョブのジョブID、当該ジョブに関連する文書ID、及び操作者に関する情報が関連づいた前記画像処理装置で実行されたジョブのジョブ履歴情報に、前記ジョブを実行した際に行われた操作の操作IDを更に関連づけて記憶する第2の記憶手段とを有し、
前記第1の記憶手段に記憶された操作履歴情報と前記第2の記憶手段に記憶されたジョブ履歴情報とが、前記操作IDに基づき参照できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、ユーザが画像処理装置で行った操作、画像処理装置で実行された処理などが関連づき、それらの関係を容易に把握可能となる。具体的には、情報漏洩の原因の特定をより簡易迅速に行うことができ、しかも文書名の変更や文書データの移動や複写などがあっても情報漏洩の原因の特定が可能となるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[第1の実施形態]
<MFPの構成>
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は多機能周辺装置すなわちMFP100のブロック図である。MFPは複写、印刷、スキャンなど複数の機能を備えたデバイスであり、画像処理機能を持つためMFPのことを画像処理装置と呼ぶこともある。
【0014】
図1において、105はデバイス全体を制御するコントローラである。コントローラ105の内部には、以下の構成要素がある。CPU101即ち中央処理装置は、このコントローラ105の制御および演算処理等を行う。ROM即ち読み出し専用メモリ102は、システム起動プログラムの情報等の記憶領域である。RAM103は、オペレーティングシステムや通信制御およびエンジン制御などのプログラムがロードされ、実行されたり、データが記憶されたりする領域である。RAM103は、使用制限のないデータ記憶領域である。HD即ちハードディスク104はデータやプログラムファイルのストレージであり、SRAMなど不揮発性記憶装置で代用することもできる。
【0015】
スキャナ106は、コントローラ105の制御のもとで、用紙などに描かれた画像を、光学的に読み取って画像データに変換する。この動作を読取り動作と呼ぶ。プリンタ107は、コントローラ105の制御のもとで印刷動作をする。印刷対象は、HD104に保存された文書データや、スキャナ106で読み取られた画像データなどである。これら印刷対象となるデータをまとめて文書データと呼ぶことにする。文書データには、画像データなど、文字の含まれていないデータも含まれる。
【0016】
UI部108は、MFP100とユーザとのインターフェースとなり、ユーザからの指示を受け付ける操作部、あるいは、ユーザに対して表示を行う表示部である。
【0017】
通信部109は、ネットワーク通信制御を行うものであり、他のデバイスやコンピュータとの通信を制御する。システムバス110は、上述の構成要素間のデータの通路となるべきものである。
【0018】
<MFPのソフトウェア>
図2は本発明のMFPのソフトウェア構成図である。本ソフトウェアはROM102あるいはHD104部に記憶され、MFP起動時にRAM103にロードされ、実行される。
【0019】
オペレーティングシステム(OS)201は、MFP全体の資源を管理/制御する。API202は、OS201上で動作するアプリケーションのためのインタフェースである。アプリケーションは第1のAPI202を通じて、MFP100上のリソースにアクセスしたり、CPU101でコマンドを実行したりすることができる。OS201上で動作するコントローラ部203は、スキャナ106、プリンタ107、操作部108などを制御する。リソース管理部204は、コントローラ部203、後述する仮想マシン205、仮想マシン上の全アプリケーションがメモリ等のリソース資源を使用する際、予め決められた以上の資源が使用できないように制限するものである。第1のAPI202上には、このほか、アプリケーションから共用されるソフトウェアモジュールが含まれても良い。たとえば、図10(後述する)に示すジョブ履歴記録部1008や操作履歴記録部1009、ユーザ認証部1010、課金カウンタ記録部1012などが、第1のAPI202上で動作するようにインストールされていても良い。
【0020】
仮想マシン205は、特定のアプリケーションを実行するために最適な実行環境であり、例えば、Java(登録商標)の仮想マシンなどにより実現される。
【0021】
第2のAPI206は、仮想マシン205上で動作するアプリケーションが、203
コントローラ制御部、204リソース管理部、第1のAPI202などを利用するためのインタフェースである。
【0022】
アプリケーション管理アプリケーション207は、仮想マシン205上で動作するアプリケーションを管理する。後述するアプリケーションのダウンロード、アップロード、消去、有効無効化を行うものである。
【0023】
アプリケーション207は、仮想マシン205上で動作するアプリケーションのひとつである。MFP100には、付加的な機能を実現するために、その機能を実現するためのアプリケーションプログラムをインストールし、動作させることが可能である。インストールするアプリケーションの数はひとつとは限らず、MFP100のハードウエアあるいはソフトウェアの制限はあるものの、その制限内で任意の数のアプリケーションをインストールできる。
【0024】
<ユーザインターフェース>
図3、図4はUI部108が提供するユーザインタフェース(UI)の一例である。キー入力部300は、ハードキーによりユーザ操作を受付可能である。ON/OFFボタン301は電源スイッチである。節電キー302は節電モードへの意向を指示するためのキーであり、押されると節電モードに移行する。節電モードとは、MFPの一部の部品への電源供給を停止することで機器全体の電力消費を抑える状態のことを示す。
【0025】
カウンタ確認キー303はカウンタ値を表示するためのキーであり、このボタンが押されるとタッチパネル400に課金カウンタの値が表示される。課金カウンタは、白黒プリントやカラープリントといったプリントモード別の印刷枚数(すなわちカウンタ値)を数えており、表示時には各モード別のカウンタ値と、その合計(トータル)のカウンタ値を表示する。トータルとは、MFPが設置されてから現在まで、排紙された面数を示す。白黒トータルとはトータルのうちの白黒印刷のものであり、カラートータルとはトータルのうちの白黒印刷以外のものである。
【0026】
スタートキー304は、コピー/印刷/スキャン/送信などのMFPが提供する処理の開始を指示する。305はストップキーであり、スタートキーで開始したジョブを停止する。テンキー306は数値情報を入力するためのキーである。IDキー307は認証情報の入力を行うことを指示するものである。クリアキー308は、テンキー306によって入力された情報を消去することを指示するためのキーである。リセットキー309は、ユーザによって処理対象のジョブに指示されたすべてのパラメータを解除することを指示するためのキーである。ヘルプキー310は、操作方法が不明なときにユーザが押すものであり、操作の助けとなる情報を表示することを指示するためのキーである。ユーザモードキー311は、各種設定を開始するためのキーである。
【0027】
UI部108はタッチパネルを供えている。タッチパネルは表示機能を備えると共に、表示領域の部分ごとに押されたかどうかを検知することにより、操作者からの入力を受け付けることができる。
【0028】
<ユーザインターフェース表示例>
図4のユーザインターフェースはMFP100が操作可能になったときにタッチパネル400上に表示されるトップ画面の一例である。
【0029】
401はコピーボタンであり、複写動作を行う場合に押すボタンである。402は送信ボタンであり、送信処理を行う場合に押すボタンである。403はボックスボタンであり、ボックスに関する処理を行う場合に押すボタンである。404は拡張キーであり、208アプリケーションの画面を表示する場合に押すキーである。405は色選択リストボックスであり、自動選択、カラー、白黒などいずれかを選択する。406はステータス表示欄であり、ユーザに伝えたい情報を表示する。ここでは例として、コピー可否、倍率、用紙選択法、部数を表示している。407は等倍ボタンであり、等倍コピーを指示する。408は倍率を指定するためのボタンである。409は用紙をどこから給紙するかを指定する。410は仕上げボタンであり、ソート実効有無、フィニッシング、などを指定する。411は両面ボタンであり、原稿スキャン、印刷をそれぞれ片面または両面のどちらにするかを指定する。412は割り込みボタンであり、現在実行中のジョブを中断して、新規のジョブを投入できるようにする。413は濃度調整のためのスライドバー、ボタンであり、印刷濃度を指定する。414は原稿スキャンの特性を指示するものであり、例えば文字向け、写真向け、といった切り替えを可能にする。415は応用モードボタンであり、表紙や合紙などの設定、製本の指定、OHP中差しの設定、とじしろの大きさ、など複雑な指示を可能にする。416はシステム状況表示ボタンであり、MFPを構成する各コンポーネントの状態や、MFPに記録しているジョブ履歴情報を表示することができる。
【0030】
ボックスボタン403が押されると図5のボックス一覧画面500(文書一覧表示)を表示する。図5の画面500において501はボックス内文書一覧であり、各文書の種類、文書名、用紙サイズ、ページ数、記録日時を表示する機能を備える。種類欄は保存されている文書の色を示す。アイコンが白黒であれば白黒文書を、カラーであればカラー文書であることを示す。用紙サイズ欄は用紙サイズを示す。ページ欄はページ数を示す。日付/時刻欄は文書が記録された日時を示す。502は原稿読込ボタンである。503は編集メニューボタンである。504はプリントボタンである。本ボタンが押下されると、ボックス内文書一覧501の中の選択されている文書をプリンタ107が印刷する。505は複製ボタンである。ボックス内文書一覧501の中から文書が選択されている状態で複製ボタン505が押されると、選択されている文書の示す文書データを複製し、元文書の文書名の先頭に「コピー:」を付加した文書名で、複製した文書を新たに生成する。生成した文書名をボックス内文書一覧501に追加する。
【0031】
ボックス一覧画面500から原稿読込ボタン502が押されると図6に示すような原稿読込画面600を表示する。601は文書名指定ボタンである。文書名指定ボタン601が押されると、図8の仮想キーボード804を含む文書名入力画面800を表示する。仮想キーボード804は任意の文字列の入力を受け付ける機能を備え、指定が終わると指定された文字列を602文書名テキストボックスに表示する。
【0032】
603は色選択リストボックスであり、自動カラー選択、カラー、白黒などいずれかを選択する。604はステータス表示欄であり、利用者すなわちユーザに伝えたい情報を表示する。ここでは例として、コピー可否、倍率、用紙選択法、を表示している。605は等倍ボタンであり、等倍コピーを指示する。606は倍率を指定するためのボタンである。607は読み取りサイズボタンであり、読み取る原稿の大きさをA4、A3、B4といったサイズで指定する。608は濃度調整のためのスライドバー、ボタンであり、印刷濃度を指定する。609は原稿スキャンの特性を指示するものであり、例えば文字向け、写真向け、といった切り替えを可能にする。610は応用モードボタンであり、ここでは図示しないが、ページ連写、拡大縮小、枠消し、ネガポジ反転、エリア指定など、さらに細かい指定を行う。
【0033】
原稿読込画面600が表示された状態で、スキャナ106に読み出したい原稿をセットし、スタートボタン304を押すと、原稿をスキャンしたデジタルデータ(すなわち文書データ)を生成する。生成した文書データの保存が終わるとボックス内文書一覧501に保存した文書データの欄を追加して、再表示する。文書名テキストボックス602に文字列の指定が無い場合は、スタートキー304が押された年月日、時分秒を文字列として連結したものを文書名とするなど、固有の名称を自動的に付与しても良い。
【0034】
一方、ボックス一覧画面500から文書を選択した状態で編集メニューボタン503が押されると図7に示す詳細情報画面を表示する。ここでは選択した文書に関わる、受付番号、更新日時、種類、文書ID(文書名とも呼ぶ。あるいは識別情報とも呼ぶこともある)、保存したユーザ、ページ数、部数、解像度、用紙サイズ、カラー(カラー/白黒)といった情報(属性情報)を表示する。図7において、701は文書名変更ボタンである。文書名変更ボタン701が押されると、図8の文書名入力画面を表示する。図8において、801はテキストボックスであり、仮想キー802の押下により指定された文字列を表示する。仮想キーが押されると押されたキーに対応する文字を保存し、テキストボックス801に追加表示する。OKボタン803が押されると、そのときにテキストボックス802に入力されている文字列を呼び出し側に返す。804はキャンセルボタンであり、キャンセルボタン804がおされると文字列入力を中止して呼び出し画面に戻る。
【0035】
<ログイン画面>
図9はログイン画面の一例である。MFPは起動後、ログイン画面900をタッチパネル400に表示してログインを制御することが可能であり、この制御を行うか否かは設定によって変更が可能である。901は部門ID入力、902は暗号番号入力テキストボックスであり、キー入力部300から任意の文字列を入力可能である。部門ID、暗証番号入力後307IDキーが押されると、ユーザ認証部1010にそれらを照合し、認証に成功すれば図4に示すトップ画面を表示する。不成功であれば、部門ID入力/暗号番号入力テキストボックスを空にし、初期状態に戻す。
【0036】
<本実施形態に係るアプリケーションをインストールしたMFP>
図10に、アプリケーションプログラム208として履歴管理アプリケーション1003をインストールしたMFP100のソフトウェア構成を示す。図10では、図2に示された構成要素の内、履歴管理アプリケーション1003に直接関連しないものは省略した。図2で説明したように、ジョブ履歴記録部1008や操作履歴記録部1009、ユーザ認証部1010、課金カウンタ記録部1012などは、第1のAPI202上で動作するように予めインストールされていても良い。あるいは、このうちジョブ履歴記録部1008や操作履歴記録部1009は、履歴管理アプリケーション1003とともにインストールされても良い。
【0037】
図10において、1001は履歴管理アプリケーション1003をインストールしたMFPである。205は前述した仮想マシン205である。1003は履歴管理アプリケーションである。203はコントローラ部であり、ジョブの実行をはじめとするMFPを制御するための様々な処理を行う。コントローラ部203は、ジョブ実行中は、排紙が完了するたびに課金カウンタ記録部1012に総排紙数を記録し、ジョブが完了したら、ジョブ情報記録部1012により当該ジョブのジョブ情報を不揮発性のメモリに記録する。
【0038】
1004から1007は、ジョブ履歴アプリケーション内部のブロックである。1004はジョブ履歴蓄積部であり、定期的にあるいはジョブ履歴が発生するたびにジョブ履歴記録部1008からジョブ履歴を取得して、永続的に蓄積する。ジョブ履歴記録部1008は少なくとも最新のジョブのジョブ履歴を記憶する記憶領域を含む。
【0039】
1005は操作履歴記録蓄積部であり、定期的にあるいは操作が発生するたびに操作履歴記録部1009から操作履歴を取得して、永続的に蓄積する。操作履歴記録部1009は少なくとも最新の文書データの操作履歴を記憶する記憶領域を含む。
【0040】
UI部1006は、ユーザからの入力要求に応じて、操作用画面やジョブ履歴や課金カウンタ値などをタッチパネル400に表示する制御を行う。
【0041】
通信部1007は、遠隔端末で操作を行うユーザの要求に応えるもので、たとえば遠隔端末からの要求に応じて、ジョブ履歴、課金カウンタ値、集計表をHTML(Hyper Text Markup Language)形式に変換して端末に送出する。これにより、遠隔地にあるネットワークでつながれたコンピュータに任意の情報を表示したり、コンピュータユーザからの入力を受け付ける。
【0042】
1008はジョブ履歴記録部であり、スキャナ106、プリンタ107、通信部109などで行われた一連の処理(ジョブ)を記録する。記録する内容は、たとえばジョブごとに、ジョブの識別子(ジョブID)、開始日時、終了日時、ジョブタイプ(プリント/スキャン/コピー/送信など)、文書名、文書ID等を含む。文書IDは、ユーザが銘々する文書名とは別に装置により割り当てられる固有の識別子である。この例を図11〜図13に示す。
【0043】
1009は操作履歴記録部であり、キー入力部300、タッチパネル400、あるいはネットワークを介して受け付けた操作を記録する。記録する内容には、たとえば文書データごとに、固有に割り当てられる操作ID、操作開始日時、操作終了日時、操作者、処理タイプ、操作されたパラメータなどが含まれる。この例を図14〜図15に示す。
【0044】
1010はユーザ認証部であり、ユーザ識別情報とパスワードなどを照合し、適切なアクセス権を与える。1011はコントローラ制御部であり、MFPの動作を制御する。1012は課金カウンタ記録部であり、スキャナ106、プリンタ107などの動作に応じて、数値情報を増加させる。
【0045】
<操作履歴情報の一例>
図11に読み込み操作に関する操作履歴の例を示す。本発明のMFPでは、ユーザの操作を記録する操作履歴記録部1011を備えている。操作履歴には、操作ID、日時、操作者情報、処理、処理に関連するデータ(パラメータ)を記録する。操作IDは、操作を一意に特定するための文字列あるいは数であり、ここでは自然数とし、操作ごとに1ずつ加算した値を割り当てる。日時は操作を指示した時刻であり、処理は行った操作の種類を示し、パラメータは当該処理の種類に関連するパラメータである。操作者情報はこの例では入力された部門IDである。なお本実施形態では、ひとつの操作IDに対応した履歴情報を、操作履歴レコードと呼んで履歴全体と区別する。
【0046】
たとえば、図11の操作ID:122の操作履歴レコードは、2008年3月12日10時03分45秒に行われ、操作の種類はログインであり、部門IDテキストボックスに1000が入力され、暗証番号テキストボックスには正しい暗証番号が入力されたことを示す。すなわち、この時刻に部門ID:1000の操作者がログインしたことを示す。
【0047】
操作ID:123の操作履歴レコードは、ボックスボタンが、部門ID:1000のコンテキストで押されたことを示す。操作ID:124の操作履歴レコードは、原稿読み込みボタン502が押されたことを示す。操作ID:125の操作履歴レコードは、濃度スライドバーの中央から右に2目盛り分押されたことを示す。操作ID:126の操作履歴レコードは、読み込みモードボタン609により文字が選択されたことを示す。操作ID:127の操作履歴レコードは、ボタン601が押され、仮想キーボードから文字列「TopSecret」が指定されたことを示す。操作ID:128の操作履歴レコードは、スタートキー304が押され、その結果スキャナ106から原稿が読み込まれて文書データが生成され、その文書データが文書ID:345、文書名:TopSecretとして保存されたことを示す。操作ID:129の操作履歴レコードは、IDボタン307が押され、部門ID:1000としてログインした操作者がログアウトしたことを示す。
【0048】
図12に複製操作に関する操作履歴の一例を示す。図11と同じ操作の部分は省略する。操作ID:225の操作履歴レコードは、文書名一覧501で文書名TopSecretの行を操作者がタッチすることによって、文書が選択されたことを示す。操作ID:226の操作履歴レコードは、複製ボタン505が押されたことにより、選択された文書データを複製し、その複製文書データにID:346を割り当てたことを示す。操作ID:227の操作履歴レコードは、編集メニュー503が押されたことを示す。操作ID:228の操作履歴レコードは、文書名を変更するボタン701が押されたことを示す。操作ID:229の操作履歴レコードは、仮想キーボードで文字列MyScheduleが入力され、OKボタンが押され、文書名をTopSecretからMyScheduleに変えたことを示す。
【0049】
図13にプリント操作に関する操作履歴の一例を示す。前述した操作履歴と同じ操作の部分は一部省略する。操作ID:325の操作履歴レコードは、文書名一覧501で文書名MyScheduleの行を操作者がタッチすることによって、文書が選択されたことを示す。操作ID:326の操作履歴レコードは、プリントボタン504が押されたことを示す。この指示を受けたMFPはプリンタ107によって、指定された文書データの画像を形成し、印刷処理を行う。
【0050】
<ジョブ履歴情報の一例>
図14は前述した操作ID:128に関連する原稿読み込み動作の記録であり、スキャンジョブ履歴あるいはスキャンジョブ履歴情報と称する。ジョブ履歴には、当該ジョブが生成されるきっかけとなった操作の操作ID、ジョブ履歴の項目ごとに固有に割り当てられるジョブ履歴記録番号、スキャンやプリント、コピー等のジョブタイプを含む。さらに、当該ジョブに固有のジョブID、当該ジョブのステータス、当該ジョブの開始日時および終了日時、ジョブの生成および実行を指示した操作者がログイン時に入力した部門IDを含む。さらに、スキャンして生成された文書データの文書ID、スキャンした面の数、用紙サイズ、カラー/モノクロの別を示すカラーモード、指示されたスキャンモードをさらに含む。なお本実施形態では、ひとつのジョブIDに対応した履歴情報を、ジョブ履歴レコードと呼んで履歴全体と区別する。ひとつの操作に対して複数のジョブが発生した場合には、ひとつの操作IDについて複数のジョブ履歴レコードが記録されるが、ひとつのジョブIDに対してはひとつのジョブ履歴レコードが記録される。
【0051】
図15は前述した操作ID:326に関連するプリント動作の記録であり、プリントジョブ履歴あるいはプリントジョブ履歴情報と称する。なおジョブ履歴については、単独のジョブ履歴レコードのみを示した。複数のジョブが実行されている場合には、図示したような履歴レコードが、ジョブの数だけ記録される。スキャナ106から読み込んだ画像をプリントしたケースを前述したが、ネットワークにつながれたコンピュータから印刷用データを受信して印刷を行うこともある。図15のジョブ履歴レコードには、スキャンジョブ履歴と対比すると、当該プリントジョブによって印刷した論理面数(たとえば両面の2イン1レイアウト1枚なら4となる)、用紙サイズが含まれる。さらに、排紙枚数(たとえば両面の2イン1レイアウト1枚なら1となる)、印刷面数(たとえば両面の2イン1レイアウト1枚なら2となる)、ページレイアウト、印刷面(片面/両面)が含まれる。
【0052】
<履歴管理アプリケーションによる履歴管理>
図16のフローチャートを用いて、履歴管理アプリケーション1003の動作を説明する。履歴管理アプリケーション1003は、HD部104に記録され、RAM103にロードされ、CPU101によって実行される。本フローチャートの処理は、予め定めた時間間隔ごとに行ってもよいし、ジョブ履歴記録部1008および操作履歴記録部1009により履歴情報が更新されるたびに行ってもよい。図16の手順によって、操作履歴およびジョブ履歴が、最新の操作の内容に応じて更新される。
【0053】
ステップS1601において、操作履歴記録部1009から記録されている最新の操作履歴レコードの操作IDを取得する。ステップS1602において、S1601で取得した操作IDと、操作履歴記録部1009から読み取り済みの操作履歴レコードのうち最新のものの操作IDとが一致しているか判定する。一致していればS1609へ、一致していなければS1603へ進む。
【0054】
ステップS1603において、操作履歴蓄積部1005に保存している読み取り済み操作履歴レコードのうち最新の操作IDを取得し、その次の操作IDから最新の操作IDまでの操作履歴レコードを操作履歴記録部1009から取得する。取得した操作履歴レコードはHD等に蓄積される。未取得の操作履歴レコードが複数ある場合にはその全てを取得する。なおここでは操作IDは、連番で割り当てられるものとしている。
【0055】
ステップS1604において、読み取り済み操作履歴レコードの操作IDを、S1603で取得した最新の操作IDで更新する。これは読み取り済み操作履歴レコードの操作IDを独立したデータとして保存している場合には必要であるが、蓄積された操作履歴レコードから操作IDを取得する場合には特にしなくともよい。
【0056】
ステップS1605において、S1603で取得し、蓄積した操作履歴レコード全てを走査したかを判定し、走査済みであればステップS1609に、走査していなければステップS1606に進む。
【0057】
ステップS1606において、ステップS1603で取得した操作履歴レコードの中からひとつ取り出す。これを着目操作履歴レコードと呼ぶ。ステップS1607において、着目操作履歴レコードに記録された処理内容が文書生成であるかを判定する。文書生成であればS1608に、そうでなければS1605に進む。文書生成を伴う操作としては、スキャナ106からの文書読み込み、通信部109を介する文書データ受信、ROM102/RAM103/HDD104などに保存されているデータの複製、などがある。したがって、着目操作履歴レコードのパラメータ欄に「文書生成」「文書名変更」などが記録されている操作履歴レコードは、その処理内容が文書生成であると判定できる。
【0058】
ステップS1608においては、着目操作履歴レコードのパラメータ欄に記録されている文書IDを取り出し、たとえばHD104等に記憶された文書リストに追加する。文書リストの1レコードには、文書IDのほかに、文書名、作成日時、関連する操作を行ったユーザの部門ID、ページ数が記録される。これらは操作履歴レコードから得られる。文書リストに文書IDを追加すると言った場合でも、本例では文書ID以外のこれら情報のいずれか1つ以上の情報も追加されるものとする。
【0059】
なお、図12に示す複製の操作履歴レコードでは、処理として「複製」が記録されたレコードのパラメータに文書IDが記録されている。しかしながら、読み込み操作やプリント操作に付いては、文書IDが記録されたレコードの処理は、図11では「スタート」であり、図13では「文書選択」であるので、そのレコードだけからは処理内容の特定は難しい。そこで、処理を簡単にするために、処理内容と文書IDの両方が確定する操作の操作履歴レコードに、処理内容と文書IDとを両方記録するようにすればよい。もちろん、図11等に示したレコードをそのまま記録してもよい。その場合、図13のように、一連の操作において、処理内容を示す操作履歴レコードより先に文書IDが含まれる操作履歴レコードをフェッチした場合には、その文書IDをいったん記憶しておく。そして、その後処理内容を特定できる操作履歴レコードをフェッチしたときに、先に記憶した文書IDを、その処理によって生成された文書IDと判定する。逆に、一連の操作において、文書IDが含まれる操作履歴レコードより先に処理内容を示す操作履歴レコードをフェッチした場合には、その処理内容をいったん記憶しておく。そして、その後文書IDを特定できる操作履歴レコードをフェッチしたときに、後でフェッチした文書IDを、先に記憶した処理によって生成された文書IDと判定する。したがってステップS1608では、そのようにして生成されたと判定された文書IDを文書リストに追加する。ただし、本実施形態では、説明のために、処理内容が文書生成を伴う操作の場合、当該操作履歴レコードのパラメータ欄に文書IDと文書名とを必ず記録するものとする。
【0060】
さて、このようにして新たに取得した操作履歴レコードから文書リストへの文書IDの追加が完了する。
【0061】
次にステップS1609において、ジョブ履歴記録部1008から、記録されたジョブ履歴レコードの内、最新のもののジョブIDを取得する。
【0062】
ステップS1610において、S1609で取得したジョブIDが、ジョブ履歴蓄積部1005により記録している読み取り済みのジョブ履歴レコードのうち、最新のもののジョブIDと一致しているか判定する。一致していれば終了し、一致していなければS1611へ進む。
【0063】
ステップS1611において、ジョブ履歴蓄積部1005に保存している読み取り済みジョブ履歴レコードのうち最新のジョブIDを取得し、その次のジョブIDから最新のジョブIDまでのジョブ履歴レコードをジョブ履歴記録部1008から取得する。取得したジョブ履歴レコードはHD等に蓄積される。未取得のジョブ履歴レコードが複数ある場合にはその全てを取得する。なおここではジョブIDは、連番で割り当てられるものとしている。
【0064】
ステップS1612において、読み取り済みジョブ履歴レコードのジョブIDを、S1611で取得した最新のジョブIDで更新する。これは読み取り済みジョブ履歴レコードのジョブIDを、独立したデータとして保存している場合には必要であるが、蓄積されたジョブ履歴レコードからジョブIDを取得する場合には特にしなくともよい。
【0065】
以上のようにして操作履歴およびジョブ履歴を更新する。
【0066】
<履歴参照画面>
図17はUI部1006が備える履歴参照のための入り口となる画面の一例である。この画面は、タッチパネル400に表示してもよいし、通信部1007を介してネットワーク上に接続されるコンピュータからの要求に応答して、HTMLを返答することでWEBブラウザ上に表示しても良い。図17において、1701は開始日時、1702は終了日時を指定するテキストボックスであり、文書一覧、操作履歴一覧、ジョブ履歴一覧を表示するときの対象期間を指定するものである。1703は文書一覧を表示することを指示するボタンであり、本ボタンが押されると図18のように文書一覧画面が表示される。1704は操作履歴一覧を表示することを指示するボタンであり、本ボタンが押されると図19のように操作一覧画面が表示される。1705はジョブ履歴一覧を表示することを指示するボタンであり、本ボタンが押されると図21のようにジョブ一覧画面が表示される。1706は閉じるボタンであり、本ボタンが押されると全画面に戻る。
【0067】
図18は文書一覧画面1800の一例を示す。1801は図17の画面で指定された対象期間を示す。1802は文書画面一覧表であり、文書ID、文書名、作成日時、部門ID、ページ数を表示する列を備えている。1803はチェックボックスであり、後述する操作履歴またはジョブ履歴を表示する対象文書を指定する。1804は操作履歴表示ボタンであり、チェックボックス1803で指定された文書に関連する操作履歴を表示する。1805はジョブ履歴表示ボタンであり、チェックボックス1803で指定された文書に関連するジョブ履歴を表示する。1806は条件設定ボタンであり、文書を表示する条件を変更する。ここで具体的な画面例は省略するが、例えば、次のような条件を指定することができる。(1)文書IDについて、特定の番号以前、以降、範囲といった限定を指定する。(2)文書名に特定の文字列が含むもの、含まないものを指定する。(3)作成日時を限定する。(4)作成部門を限定する。(5)ページ数を限定する。1807は閉じるボタンであり、本ボタンが押されると全画面に戻る。
【0068】
図19は、操作履歴一覧画面1900の一例を示す。本画面は、1704、1804、後述する2004いずれの操作履歴表示ボタン押下により表示されてもよい。1901は指定された対象期間を示す。1902は、操作履歴一覧表であり、操作ID、操作、日時、部門ID、文書IDを表示する列を備えている。1903はチェックボックスであり、後述するジョブ履歴を表示する対象操作を指定する。1904はジョブ履歴表示ボタンであり、チェックボックス1903で指定された操作に関連するジョブ履歴を表示する。
1905は条件設定ボタンであり、条件設定ボタン1806と同様に操作履歴一欄1902に表示する操作を限定する条件を指定する。1906は戻るボタンであり、元のページに戻る。
【0069】
ここで、1905の条件設定において、特定の文字列としてオリジナルの文書名(例えば、「TopSecret」)を含むものといった指定を行うと、操作ID229などの文書名の変更された際の操作履歴レコードが容易に検索できる。さらに、検索されたレコードに関連するジョブ履歴を、ジョブ履歴表示ボタン1904を用いて表示することで、簡単に重要な文書に対する処理を簡単に追跡できる。この構成は、ジョブ履歴だけの管理するシステムでは達成できず、さらに高いユーザビリティを考慮したUIとなっている。
【0070】
図20はジョブ履歴一覧画面2000の一例を示す。2001は指定された対象期間を示す。2002は、ジョブ操作履歴一覧表であり、ジョブID、ジョブタイプ、日時、部門ID、操作ID、文書IDを表示する列を備えている。2003はチェックボックスであり、操作履歴を表示する対象操作を指定する。2004は操作履歴表示ボタンであり、チェックボックス2003で指定された操作に関連する操作履歴を表示する。2005は条件設定ボタンであり、条件設定ボタン1806と同様にジョブ履歴一欄2002に表示する操作を限定する条件を指定する。2006は戻るボタンであり、元のページに戻る。
【0071】
<操作履歴一覧表示処理>
図21のフローチャートは、たとえば図18の文書履歴位置欄から選択した文書データについて、図19に示した操作履歴一覧画面を表示するための手順である。S2101において、表示すべき操作履歴を決定するための対象となる文書リストのレコード(文書レコードと呼ぶことにする)を、図16の処理で作成した文書リストから取得する。文書リストのうち、対象となる文書レコードを対象文書レコードと呼ぶことにする。また対象文書レコード全体の集合を対象文書リストと呼ぶことにする。また対象文書レコードに相当する文書データを、特定された文書データと呼ぶ場合もある。入り口画面1700の操作履歴一覧ボタン1704から表示する場合は、開始日1701と終了日1702の間に生成された文書すべてを対象とする。このためには、文書リストを、生成日時でソートし、指定期間内の文書レコードを全て対象文書リストとして取得する。取得とは、ここではたとえばHDD等から読み込んでRAM等に複製することである。文書一覧画面1800の操作履歴表示ボタン1804から表示する場合は、チェックボックス1803で選択されている文書を対象文書リストとする。この場合には、選択された文書IDで文書リストを検索することで、対象文書リストを得る。図20に示すジョブ履歴一覧画面2000から操作履歴一覧画面19を表示する際には、操作履歴表示ボタン1804が押されたときに選択されている文書データが、特定された文書データとなって、対象文書レコードが特定される。
【0072】
ステップS2102において、S2101で取得した対象文書レコードをすべて走査したか判定し、すべて走査していればS2110に、走査していなければS2103に進む。ステップS2103において、対象文書リストからひとつ文書レコードを取り出す。これを着目文書レコードと呼ぶことにする。ステップS2104において、ステップS2103で取り出した着目文書レコードに関連している関連操作履歴レコードを操作履歴蓄積部1005からすべて取り出し、関連操作履歴リストに追加する。着目文書レコードに関連している関連操作履歴レコードとは、たとえば着目文書レコードの文書名や文書IDを含む操作履歴レコードである。文書関連操作履歴リストのことを結果リストとも呼び、図21ではそのように示した。関連操作履歴リストは、操作履歴一覧表1902に表示する操作履歴のリストであり、最終的な成果物である。関連操作履歴リストがなければ、ステップS2104では新規のリストを作成する。なお関連は、着目文書レコードの文書IDで操作履歴を検索し、その文書IDを含む操作履歴レコードを関連する操作履歴レコードと判定することで判定でできる。関連操作履歴リストは、この様にして関連があると判定された操作履歴レコードのリストである。
【0073】
ステップS2105においては、関連操作履歴リストをすべて走査したか判定する。すべて走査していればS2102に、すべて走査していなければS2106に進む。ステップS2106において、操作履歴レコードを関連操作履歴リストからひとつ取り出す。これを着目操作対象リストと呼ぶことにする。
【0074】
ステップS2108において、着目操作履歴レコードに関連文書を示す文書IDが含まれているか判別し、あればその文書の文書レコードを、関連文書レコードとしてステップS2109で文書リストに追加する。すなわち追加的に保存する。ただし、既に対象文書リストに含まれている文書レコードは追加する必要がない。続いてステップS2105に進む。文書リストへの追加があると、ステップS2102に戻った後で再度ステップS2103から処理を行うこととなる。
【0075】
ステップS2110においては、関連操作履歴リストに含まれる関連操作履歴レコードを操作履歴一覧1902に表示する。
【0076】
このようにして、作成された文書を、それが作成された期間や、その文書自体、あるいはその文書を作成したジョブから特定し、その文書に関連する操作の操作履歴を表示することができる。
【0077】
なおジョブ履歴一覧についても図21の手順で表示できる。ただし、図21の手順および説明の「操作履歴」を「ジョブ履歴」と読み替える必要がある。
【0078】
この手順をまとめていえば、操作とジョブと文書とを互いに関連づけて記憶しておく。そして、特定された文書から操作履歴を検索する際に、当該文書に直接関連づけられた操作履歴に加えて、該操作履歴に含まれる操作に関連づけられた文書を前記特定された文書とする。その文書に関連づけられた操作履歴を、求める操作履歴として表示するといいかえられる。ここでは出力は表示である。
【0079】
<ジョブ履歴一覧表示処理>
図22のフローチャートを用いて、履歴管理アプリケーション1003の動作を説明する。図22は、図19の操作履歴一覧画面1900から、図20のジョブ履歴一覧画面2000を表示するための処理の例である。履歴管理アプリケーション1003は、104HDDに記録され、RAM103にロードされ、CPU101によって実行される。操作履歴レコードが選択され、図19のジョブ履歴表示ボタン1904が押されたら、履歴管理アプリケーション1003は、本手順を実行する。この場合には、操作履歴一覧画面1900で選択されている操作に関連する文書データが特定された文書データとなって、表示用のジョブ履歴一覧が作成される。
【0080】
さて、ステップS2201において、チェックボックス1903で選択されている操作の操作履歴レコードを操作IDリストとして取得する。ステップS2202において、S2201の操作IDリストに対応する文書全てを文書IDリストとして取得し、未処理文書IDリストとする。なお、文書一覧画面1800からジョブ履歴一覧画面2000を表示する際には、ジョブ履歴表示ボタン1805が押されたときに選択されている文書データが、処理対象として特定された文書データ(すなわち文書IDリスト)となる。
【0081】
こうして、S2202において、表示すべきジョブ履歴を決定するための対象となる文書リストのレコード(文書レコードと呼ぶことにする)を、図16の処理で作成した文書リストから取得する。文書リストのうち、対象となる文書レコードを対象文書レコードと呼ぶことにする。また対象文書レコード全体の集合を対象文書リストと呼ぶことにする。入り口画面1700のジョブ履歴一覧ボタン1705から表示する場合は、開始日1701と終了日1702の間に生成された文書すべてを対象とする。このためには、文書リストを、生成日時でソートし、指定期間内の文書レコードを全て対象文書リストとして取得する。取得とは、ここではたとえばHDD等から読み込んでRAM等に複製することである。文書一覧画面1800のジョブ履歴表示ボタン1805から表示する場合は、チェックボックス1803で選択されている文書を対象文書リストとする。この場合には、選択された文書IDで文書リストを検索することで、対象文書リストを得る。操作履歴一覧画面2000のジョブ履歴表示ボタン2003から表示する場合は、ステップS2201で行ったように、チェックボックス2003で選択されている文書を対象文書リストとする。
【0082】
ステップS2203において、対象文書リストを全て走査したか判定し、すべて走査していれば終了する。走査していなければS2204に進む。ステップS2204において、対象文書リストから着目文書レコードをひとつ取り出す。ステップS2205において、S2204で取り出した着目文書レコードの文書に関連するジョブのジョブ履歴レコードを全て得て、それを関連ジョブ履歴リストとし保存する。関連するジョブのジョブ履歴レコードとは、たとえば着目文書データの文書名あるいは文書IDを含むジョブ履歴レコードである。さらに得られた関連ジョブ履歴リストを結果リストに追加する。ひとつの文書でも、それを読み込んだとき、出力したとき、送信したときなど複数のジョブ履歴レコードが存在するので、それら全てを得る。結果リストとは最終的にジョブ履歴表2002に表示するジョブ履歴リストである。そのためには、着目文書レコードの文書IDでジョブ履歴を検索し、該当するジョブ履歴レコードを、すべて取得する。
【0083】
ステップS2206において、S2205で取得した関連ジョブ履歴リストについて、各ジョブ履歴レコードに対応する操作履歴レコードを操作履歴からすべて取得し、それを関連操作履歴リストとして記憶する。そのためには、各ジョブ履歴レコードに含まれる操作IDを持つ操作履歴レコードをすべて取得する。ジョブ履歴レコードに対応する操作履歴レコードとは、たとえば、当該ジョブ履歴レコードに含まれる操作IDを有する操作履歴レコードである。
【0084】
ステップS2207において、S2206の関連操作履歴リスト内の操作履歴レコードをすべて走査したか判別し、すべて走査していればS2203へ、操作していなければS2208へ進む。ステップS2208において、関連操作履歴リストから操作履歴レコードをひとつ取り出す。ステップS2209において、S2208で取得した操作履歴レコードに対応する文書ID(関連文書ID)があるか判別し、有ればS2210に、無ければS2207に進む。関連文書IDとは、当該操作履歴レコードに含まれる文書ID(あるいは当該操作に関連した一連操作履歴レコードのいずれかに含まれる文書ID)である。ステップS2210において、対象文書リストにS2209で得た文書IDの文書レコードを追加する。追加した文書レコードは、ステップS2203で未処理と判定され、ステップS2204以下で処理される。ステップS2211では結果リストを表示する。
【0085】
このようにして、作成された文書を、それが作成された期間や、その文書自体、あるいはその文書を作成した操作から特定し、その文書に関連するジョブのジョブ履歴を表示することができる。
【0086】
この手順をまとめると、操作とジョブと文書とを互いに関連づけて記憶しておく。そして、特定された文書からジョブ履歴を検索する際に、当該文書に直接関連づけられたジョブ履歴に加えて、該ジョブ履歴に含まれるジョブに関連づけられた操作にさらに関連づけられた文書を前記特定された文書とする。その文書に関連づけられたジョブ履歴をも、求めるジョブ履歴として出力する、ということになろう。
【0087】
この手順によれば、文書に関連するジョブを求めるジョブ履歴とし、さらにそのジョブに関連する操作履歴を検索し、得られた操作履歴があればその操作履歴に関連する文書を対象として、さらにジョブ履歴を生成する。これにより、ある文書を処理するジョブとジョブとの間に当該文書の名称変更があっても、関連するジョブ履歴としてもれなく一覧表示することができる。
【0088】
これによって、文書リストから、ジョブ履歴から、あるいは操作履歴から、指定した項目に関連するジョブ履歴や操作履歴を自在に参照することが可能となった。このため、文書に関連する操作やジョブを特定したり、操作に関連するジョブを特定したり、ジョブに関連する操作を特定したりすることが可能になり、機密情報へのアクセスや流出を容易に追跡できるようになった。
【0089】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、ジョブ履歴管理アプリケーションは画像処理装置上で動作していたが、本実施形態ではネットワーク上に接続されたコンピュータが複数の画像形成装置の各種履歴を収集する例を示す。ここで、収集された履歴に関しては、第1実施形態同様に、ネットワーク上のコンピュータで分析、閲覧が可能である。
【0090】
図23は、MFP100(2301)とサーバコンピュータ2301、クライアントコンピュータ2302が、ネットワーク2304に配置された図である。
【0091】
MFP2301ではUI部108から様々なジョブが投入可能である。クライアントコンピュータからもPDL(Page Description Language)を使用して印刷ジョブを投入したり、所定のプロトコルを使用してボックスにジョブを保存したりすることが可能である。他にもスキャナ106で読み込んだ画像を取りこんだりすることもある。各ジョブは図14、図15で示したようにジョブ履歴として、HDD104上のジョブ履歴記録部1008に記録される。
【0092】
2301はサーバコンピュータであり、複数のMFP2301から、ジョブ履歴、操作履歴を収集して、永続的に蓄積する。
【0093】
図24は、サーバコンピュータ2301、クライアントコンピュータ2302のブロック図を示す図である。図24において、2401はCPU、即ち中央処理装置であり、このコンピュータ装置全体の制御および演算処理等を行うものである。2402はROM即ち読み出し専用メモリであり、システム起動プログラムの情報等の記憶領域である。2403はRAM即ちランダムアクセスメモリであり、使用制限のないデータ記憶領域であり、オペレーティングシステム,アプリケーション、デバイスドライバおよび通信制御などのプログラムがロードされ、実行される領域である。2404はKBC即ちキーボード制御部であり、キーボードより入力データを受け取りCPUへ伝達する。2405はCRT(表示部)及びディスプレイ制御部であり、ディスプレイ装置への表示制御などを行う。2406はFD即ちフレキシブルディスク装置あるいはHD即ちハードディスク装置などの不揮発性の外部記憶装置であり、プログラムおよびデータを記憶、格納する。プログラムおよびデータは、実行時に必要に応じて参照またはRAMへロードされる。2407は通信部であり、ネットワーク通信制御を行うものであり、図1で説明したようにネットワークに接続された他のコンピュータや周辺機器との通信が可能である。2408はシステムバスであり、上述の構成要素間のデータの通路となるべきものである。
【0094】
図5の送信ボタン506が押されると図25の送信先選択画面2500をUI部108に表示する。2501は送信先一覧表であり、送信先名称とIPアドレスを表示する。2502は送信先を選択するチェックボックスである。2503は決定ボタンであり、本ボタンが押されるとチェックボックス2502で選択されている送信先に文書データを送信する。2504は戻るボタンであり、呼び出し元画面に戻る。
【0095】
図26は、文書の送信を行った際の操作履歴である。操作ID:625の操作履歴レコードは、ボックス内文書一覧501から、文書abcが選択されたことを示す。操作ID:626の操作履歴レコードは、送信ボタン506が押されたことを示す。操作ID:627の操作履歴レコードは、チェックボックス2502でMFP1(IPアドレス:172.10.20.30)を選択したことを示す。操作ID:628の操作履歴レコードは、決定ボタン2503が押されたことを示す。
【0096】
図27は、文書の送信記録を示すジョブ履歴である。送信先IDとは送信先の機体IDであり機体を一意に特定するものである。ここではひとつのジョブ履歴レコードのみを示した。
【0097】
図28は、文書の受信記録を示すジョブ履歴である。送信元IDとは送信元の機体IDである。
【0098】
本実施形態でも、図16、21,22の処理はほぼ同じであるが、ジョブ履歴を記録する際は、文書の受信もジョブの一つとして記録し、そのジョブ履歴レコードには文書発生元の機体IDも記録するようにする。また、送信操作も操作履歴レコードとして記録される。
【0099】
そして、前述した図21のステップS2108、図22のステップS2209において、関連文書を検索する際に、文書が発生した機体を示す機体IDと文書IDとを関連づけて、関連文書を特定する。たとえば、操作履歴レコードの処理内容が「送信」であれば、該当文書IDを送信した送信ジョブをジョブ履歴から検索し、該当する送信先IDを取得する。そしてその送信先が遠隔のデバイスであれば、その送信先IDのデバイスから、該当するする文書IDに関連する操作履歴レコードやジョブ履歴レコードを取得する。取得の手順は遠隔デバイスであっても、図21や図22と同様であるが、結果リストは表示ではなく、要求元に返送する点で図21や図22とは異なる。このようにして、遠隔デバイスの履歴を参照することもできる。
【0100】
本処理を行うことにより、複数のMFP間において、文書の授受が追跡できるようになる。したがって、複数のMFP間で文書が移動された場合でも、操作履歴とジョブ履歴をシームレスに参照し、情報流出を容易に把握することが可能になる。つまり、ジョブタイプが送信であるときの受信側の装置におけるジョブ履歴情報から送信側の装置のジョブ履歴情報だけでなく、更に操作履歴情報を簡単に解析できることになる。
【0101】
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体およびプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0102】
また、本発明には、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】MFPの構成図
【図2】MFP内のソフトウェアブロック図
【図3】操作キーの一例を示す模式図
【図4】初期画面表示の一例を示す模式図
【図5】ボックス一覧表示の一例を示す模式図
【図6】原稿読込表示の一例を示す模式図
【図7】文書情報表示の一例を示す模式図
【図8】文書名入力表示の一例を示す模式図
【図9】ログイン表示の一例を示す模式図
【図10】アプリケーションのブロック図
【図11】操作履歴の一例を示す図
【図12】操作履歴の一例を示す図
【図13】プリント履歴の一例を示す図
【図14】スキャンジョブ履歴の一例を示す図
【図15】プリントジョブ履歴の一例を示す図
【図16】ジョブ履歴を取得する処理を示すフローチャート
【図17】履歴表示の日時を指定する画面の一例を示す図
【図18】文書履歴画面の一例を示す図
【図19】操作履歴画面の一例を示す図
【図20】ジョブ履歴画面の一例を示す図
【図21】操作履歴を表示する処理を示すフローチャート
【図22】ジョブ履歴を表示する処理を示すフローチャート
【図23】ネットワーク構成の一例を示す図
【図24】コンピュータのブロック図
【図25】送信先選択画面の一例を示す図
【図26】送信操作履歴の一例を示す図
【図27】送信ジョブ履歴の一例を示す図
【図28】受信ジョブ履歴の一例を示す図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備える情報処理装置であって、
画像処理装置での操作ごとにおける、当該操作の操作ID、当該操作により生成された文書データの文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記画像処理装置で実行されたジョブごとにおける、当該ジョブのジョブID、当該ジョブに関連する文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけたジョブ履歴情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる制御手段と、
前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索する検索手段とを有し、
前記制御手段は、前記検索手段により検索された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ジョブ履歴情報の一覧画面において、当該ジョブ履歴情報を絞り込んで表示するための条件をユーザに指示させるための表示が行われることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記画像処理装置において生成された文書一覧を前記表示部に表示させ、
更に、前記制御手段は、前記文書一覧からユーザに選択された文書の文書IDが一致するジョブ履歴情報を前記第2の記憶手段から検索し、当該検索されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ジョブ履歴情報には、更に操作IDが関連づけられており、
前記検索手段は、前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID、前記操作者に関する情報及び前記操作IDのいずれか又は両方が一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検索手段は、前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致する、当該選択されたジョブ履歴情報を生成した画像処理装置とは異なる画像処理装置の操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置が前記画像処理装置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
表示部を備える情報処理装置であって、
画像処理装置での操作ごとにおける、当該操作の操作ID、当該操作により生成された文書データの文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記画像処理装置で実行されたジョブごとにおける、当該ジョブのジョブID、当該ジョブに関連する文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけたジョブ履歴情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる制御手段と、
前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択された操作履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致するジョブ履歴情報を前記第2の記憶手段から検索する検索手段とを有し、
前記制御手段は、前記検索手段により検索されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
前記操作履歴情報の一覧画面において、当該操作履歴情報を絞り込んで表示するための条件をユーザに指示させるための表示が行われることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記画像処理装置において生成された文書一覧を前記表示部に表示させ、
更に、前記制御手段は、前記文書一覧からユーザに選択された文書の文書IDが一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索し、当該検索された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項7または8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
画像処理装置での操作ごとにおける、当該操作の操作ID、当該操作により生成された文書データの文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、
ジョブのジョブID、当該ジョブに関連する文書ID、及び操作者に関する情報が関連づいた前記画像処理装置で実行されたジョブのジョブ履歴情報に、前記ジョブを実行した際に行われた操作の操作IDを更に関連づけて記憶する第2の記憶手段とを有し、
前記第1の記憶手段に記憶された操作履歴情報と前記第2の記憶手段に記憶されたジョブ履歴情報とが、前記操作IDに基づき参照できることを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
画像処理装置での操作ごとにおける当該操作の操作IDと当該操作により生成された文書データの文書IDと操作者に関する情報とを関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、前記画像処理装置で実行されたジョブごとにおける当該ジョブのジョブIDと当該ジョブに関連する文書IDと操作者に関する情報を関連づけたジョブ履歴情報を記憶する第2の記憶手段と、制御手段と、検索手段と、表示部とを備える情報処理装置における情報処理方法であって、
前記制御手段が、前記第2の記憶手段に記憶されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる制御工程と、
前記検索手段が、前記制御工程により表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索する検索工程とを有し、
前記制御工程では、前記検索手段により検索された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
前記ジョブ履歴情報の一覧画面において、当該ジョブ履歴情報を絞り込んで表示するための条件をユーザに指示させるための表示が行われることを特徴とする請求項11に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記制御工程では、前記画像処理装置において生成された文書一覧を前記表示部に表示させ、
更に、前記制御工程では、前記文書一覧からユーザに選択された文書の文書IDが一致するジョブ履歴情報を前記第2の記憶手段から検索し、当該検索されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項11または12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記ジョブ履歴情報には、更に操作IDが関連づけられており、
前記検索工程では、前記制御工程により表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID、前記操作者に関する情報及び前記操作IDのいずれか又は両方が一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記検索工程では、前記制御工程により表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致する、当該選択されたジョブ履歴情報を生成した画像処理装置とは異なる画像処理装置の操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索することを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記情報処理装置が前記画像処理装置であることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項17】
画像処理装置での操作ごとにおける当該操作の操作IDと当該操作により生成された文書データの文書IDと操作者に関する情報とを関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、前記画像処理装置で実行されたジョブごとにおける当該ジョブのジョブIDと当該ジョブに関連する文書IDと操作者に関する情報とを関連づけたジョブ履歴情報を記憶する第2の記憶手段と、制御手段と、検索手段と、表示部を備える情報処理方法における情報処理方法であって、
前記制御手段が、前記第1の記憶手段に記憶された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる制御工程と、
前記検索手段が、前記制御工程により表示された画面を介して、ユーザに選択された操作履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致するジョブ履歴情報を前記第2の記憶手段から検索する検索工程とを有し、
前記制御工程では、前記検索工程により検索されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項18】
前記操作履歴情報の一覧画面において、当該操作履歴情報を絞り込んで表示するための条件をユーザに指示させるための表示が行われることを特徴とする請求項17に記載の情報処理方法。
【請求項19】
前記制御工程では、前記画像処理装置において生成された文書一覧を前記表示部に表示させ、
更に、前記制御工程では、前記文書一覧からユーザに選択された文書の文書IDが一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索し、当該検索された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項17または18に記載の情報処理方法。
【請求項20】
画像処理装置での操作ごとにおける当該操作の操作IDと当該操作により生成された文書データの文書IDと操作者に関する情報とを関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、ジョブのジョブIDと当該ジョブに関連する文書IDと操作者に関する情報とが関連づいた前記画像処理装置で実行されたジョブのジョブ履歴情報に、前記ジョブを実行した際に行われた操作の操作IDを更に関連づけて記憶する第2の記憶手段とを有する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記第1の記憶手段に記憶された操作履歴情報と前記第2の記憶手段に記憶されたジョブ履歴情報とが、前記操作IDに基づき参照できることを特徴とする情報処理方法。
【請求項21】
表示部を備えるコンピュータを、
画像処理装置での操作ごとにおける、当該操作の操作ID、当該操作により生成された文書データの文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記画像処理装置で実行されたジョブごとにおける、当該ジョブのジョブID、当該ジョブに関連する文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけたジョブ履歴情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる制御手段と、
前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索する検索手段として機能させ、
前記制御手段は、前記検索手段により検索された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項22】
前記ジョブ履歴情報の一覧画面において、当該ジョブ履歴情報を絞り込んで表示するための条件をユーザに指示させるための表示が行われることを特徴とする請求項21に記載のプログラム。
【請求項23】
前記制御手段は、前記画像処理装置において生成された文書一覧を前記表示部に表示させ、
更に、前記制御手段は、前記文書一覧からユーザに選択された文書の文書IDが一致するジョブ履歴情報を前記第2の記憶手段から検索し、当該検索されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項21または22に記載のプログラム。
【請求項24】
前記ジョブ履歴情報には、更に操作IDが関連づけられており、
前記検索手段は、前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID、前記操作者に関する情報及び前記操作IDのいずれか又は両方が一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索することを特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項25】
前記検索手段は、前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択されたジョブ履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致する、当該選択されたジョブ履歴情報を生成した画像処理装置とは異なる画像処理装置の操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索することを特徴とする請求項21乃至24のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項26】
前記情報処理装置が前記画像処理装置であることを特徴とする請求項21乃至24のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項27】
表示部を備えるコンピュータを、
画像処理装置での操作ごとにおける、当該操作の操作ID、当該操作により生成された文書データの文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記画像処理装置で実行されたジョブごとにおける、当該ジョブのジョブID、当該ジョブに関連する文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけたジョブ履歴情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させる制御手段と、
前記制御手段に基づき表示された画面を介して、ユーザに選択された操作履歴情報に含まれる前記文書ID及び前記操作者に関する情報のいずれか又は両方が一致するジョブ履歴情報を前記第2の記憶手段から検索する検索手段として機能させ、
前記制御手段は、前記検索手段により検索されたジョブ履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項28】
前記操作履歴情報の一覧画面において、当該操作履歴情報を絞り込んで表示するための条件をユーザに指示させるための表示が行われることを特徴とする請求項27に記載のプログラム。
【請求項29】
前記制御手段は、前記画像処理装置において生成された文書一覧を前記表示部に表示させ、
更に、前記制御手段は、前記文書一覧からユーザに選択された文書の文書IDが一致する操作履歴情報を前記第1の記憶手段から検索し、当該検索された操作履歴情報の一覧画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項27または28に記載のプログラム。
【請求項30】
画像処理装置での操作ごとにおける、当該操作の操作ID、当該操作により生成された文書データの文書ID、及び操作者に関する情報を関連づけた操作履歴情報を記憶する第1の記憶手段と、
ジョブのジョブID、当該ジョブに関連する文書ID、及び操作者に関する情報が関連づいた前記画像処理装置で実行されたジョブのジョブ履歴情報に、前記ジョブを実行した際に行われた操作の操作IDを更に関連づけて記憶する第2の記憶手段としてコンピュータを機能させ、
前記第1の記憶手段に記憶された操作履歴情報と前記第2の記憶手段に記憶されたジョブ履歴情報とが、前記操作IDに基づき参照できることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2010−21734(P2010−21734A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179470(P2008−179470)
【出願日】平成20年7月9日(2008.7.9)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】