説明

情報処理装置及び情報処理プログラム

【課題】秘密情報を記載した書類を利用者に送付することなく、秘密情報を利用者に伝達できるようにした情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置の発行依頼受付手段は、利用者からの秘密情報発行依頼を受け付け、抽出手段は、前記発行依頼受付手段によって受け付けられた発行依頼を行った前記利用者の利用者情報に対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置を記憶している記憶手段から抽出し、秘密情報生成手段は、前記発行依頼受付手段によって発行依頼が受け付けられた場合に、秘密情報を生成し、文字配置手段は、前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する文字を、前記抽出手段によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、配置し、該秘密情報以外の文字を該穴の位置以外の位置に配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
秘密情報発行に関する技術がある。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、使用するファックス装置の種類にかかわらず、送信側において、ファックスの送信画像を秘密化することのできる秘密化シートを提供することを課題とし、シート体上の送信画像をファックス送信に際して秘密化するためのn(nは2以上)枚の秘密化シートであって、シート体上のそれぞれ異なる領域を他の画像に置換可能なスクランブル領域を有し、送信画像をn枚の秘密化画像に分割することが開示されている。
【0003】
また、例えば、特許文献2には、フォトインタラプティブ型のセンサを用いて記録ヘッドからのインク吐出状態を検出する場合に、簡単な構成で光量調整が可能な記録装置を提供することを課題とし、発光素子とそこからの光を受光する受光素子とを用い、その光の光束を遮断するように記録ヘッドからインクを吐出させ、そのインクが吐出された時の受光素子による受光光量に従って、記録ヘッドからのインク吐出状態を検出するが、そのインク吐出によるのとは別に受光素子における受光光量を、受光素子と受光素子の前面に設けられたスリットを回転させることにより調整することが開示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献3には、印刷内容を印刷物だけでは解読できないようにすることができる印刷物のセキュリティ保護方法を提供することを課題とし、ドットあるいは複数のドットのグループ毎に配色をランダムに変えた色フィルタを用意しておき、印刷情報に対してこの色フィルタの特性と補色関係にある色への色変換処理を施し、この色変換処理後の印刷情報を印刷し、色フィルタなしでは印刷情報が解読できないようにすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平09−051442号公報
【特許文献2】特開2001−113681号公報
【特許文献3】特開2002−156904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、秘密情報を記載した書類を利用者に送付することなく、秘密情報を利用者に伝達できるようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、利用者の表示装置に関する情報と該表示装置に表示する秘密情報を構成する文字の大きさに基づいて、媒体に穿孔する穴の大きさを決定する第1の決定手段と、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数に基づいて、前記媒体に穿孔する穴の位置を決定する第2の決定手段と、前記利用者を特定する利用者情報に対応させて、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数と前記第2の決定手段によって決定された穴の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさ、予め定められた穴の数、前記第2の決定手段によって決定された穴の位置に基づいて、媒体に穴を穿孔する穿孔手段と、利用者からの秘密情報発行依頼を受け付ける発行依頼受付手段と、前記発行依頼受付手段によって受け付けられた発行依頼を行った前記利用者の利用者情報に対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置を前記記憶手段から抽出する抽出手段と、前記発行依頼受付手段によって発行依頼が受け付けられた場合に、秘密情報を生成する秘密情報生成手段と、前記抽出手段によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する文字を配置し、該秘密情報以外の文字を該穴の位置以外の位置に配置する文字配置手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
【0008】
請求項2の発明は、利用者の表示装置に関する情報と該表示装置に表示する秘密情報を構成する文字の大きさに基づいて、媒体に穿孔する穴の大きさを決定する第1の決定手段と、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数に基づいて、前記媒体に穿孔する穴の位置を決定する第2の決定手段と、前記利用者を特定する利用者情報に対応させて、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数と前記第2の決定手段によって決定された穴の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさ、予め定められた穴の数、前記第2の決定手段によって決定された穴の位置に基づいて、媒体に穴を穿孔する穿孔手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
【0009】
請求項3の発明は、利用者からの秘密情報発行依頼を受け付ける発行依頼受付手段と、前記発行依頼受付手段によって受け付けられた発行依頼を行った前記利用者の利用者情報に対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置を記憶している記憶手段から抽出する抽出手段と、前記発行依頼受付手段によって発行依頼が受け付けられた場合に、秘密情報を生成する秘密情報生成手段と、前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する文字を、前記抽出手段によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、配置し、該秘密情報以外の文字を該穴の位置以外の位置に配置する文字配置手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
【0010】
請求項4の発明は、前記文字配置手段は、前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する1文字を、前記穴のうちの1つの位置に配置し、該配置処理を該秘密情報の文字数分繰り返して行うことを特徴とする請求項1又は3に記載の情報処理装置である。
【0011】
請求項5の発明は、前記利用者からの秘密情報を構成する文字を受け付ける秘密情報受付手段をさらに具備し、前記文字配置手段は、前記秘密情報受付手段によって文字が受け付けられる都度に、前記配置処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
【0012】
請求項6の発明は、コンピュータを、利用者の表示装置に関する情報と該表示装置に表示する秘密情報を構成する文字の大きさに基づいて、媒体に穿孔する穴の大きさを決定する第1の決定手段と、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数に基づいて、前記媒体に穿孔する穴の位置を決定する第2の決定手段と、前記利用者を特定する利用者情報に対応させて、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数と前記第2の決定手段によって決定された穴の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさ、予め定められた穴の数、前記第2の決定手段によって決定された穴の位置に基づいて、媒体に穴を穿孔する穿孔手段を制御する穿孔制御手段と、利用者からの秘密情報発行依頼を受け付ける発行依頼受付手段と、前記発行依頼受付手段によって受け付けられた発行依頼を行った前記利用者の利用者情報に対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置を前記記憶手段から抽出する抽出手段と、前記発行依頼受付手段によって発行依頼が受け付けられた場合に、秘密情報を生成する秘密情報生成手段と、前記抽出手段によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する文字を配置し、該秘密情報以外の文字を該穴の位置以外の位置に配置する文字配置手段として機能させるための情報処理プログラムである。
【0013】
請求項7の発明は、コンピュータを、利用者の表示装置に関する情報と該表示装置に表示する秘密情報を構成する文字の大きさに基づいて、媒体に穿孔する穴の大きさを決定する第1の決定手段と、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数に基づいて、前記媒体に穿孔する穴の位置を決定する第2の決定手段と、前記利用者を特定する利用者情報に対応させて、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数と前記第2の決定手段によって決定された穴の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさ、予め定められた穴の数、前記第2の決定手段によって決定された穴の位置に基づいて、媒体に穴を穿孔する穿孔手段を制御する穿孔制御手段、として機能させるための情報処理プログラムである。
【0014】
請求項8の発明は、コンピュータを、利用者からの秘密情報発行依頼を受け付ける発行依頼受付手段と、前記発行依頼受付手段によって受け付けられた発行依頼を行った前記利用者の利用者情報に対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置を記憶している記憶手段から抽出する抽出手段と、前記発行依頼受付手段によって発行依頼が受け付けられた場合に、秘密情報を生成する秘密情報生成手段と、前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する文字を、前記抽出手段によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、配置し、該秘密情報以外の文字を該穴の位置以外の位置に配置する文字配置手段として機能させるための情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1、2、3の情報処理装置によれば、秘密情報を記載した書類を利用者に送付することなく、秘密情報を利用者に伝達できる。
【0016】
請求項4の情報処理装置によれば、秘密情報を構成する文字を、1つずつ配置することができる。
【0017】
請求項5の情報処理装置によれば、秘密情報を構成する文字を、利用者から受け付ける都度に、文字を配置することができる。
【0018】
請求項6、7、8の情報処理プログラムによれば、秘密情報を記載した書類を利用者に送付することなく、秘密情報を利用者に伝達できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図2】本実施の形態を実現する場合のシステム構成例を示す説明図である。
【図3】本実施の形態によるはがき生成処理の例を示すフローチャートである。
【図4】ユーザー情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図5】穴あきパターンテーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図6】本実施の形態によって生成したはがきの例(1)を示す説明図である。
【図7】本実施の形態による文字列表示の処理の例を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態による表示イメージの生成処理の例(1)を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態による表示イメージの例(1)を示す説明図である。
【図10】ユーザーが重ね合わせてパスワードを取得する例(1)を示す説明図である。
【図11】本実施の形態による認証処理の例(1)を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態による表示イメージの生成処理の例(2)を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態による認証処理の例(2)を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態によって生成したはがきの例(2)を示す説明図である。
【図15】ユーザーが重ね合わせてパスワードを取得する例(2)を示す説明図である。
【図16】暗号文字列テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図17】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、後述する印刷モジュール140、穴あけモジュール145、折りモジュール150、圧着モジュール155、排出モジュール160等のように、ハードウェアとしての装置を含み、コンピュータ・プログラムだけで実現することができないものについての説明で、コンピュータ・プログラムとしての説明の場合は、その装置を制御するの意である。モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0021】
本実施の形態である情報処理装置100は、秘密情報を利用者に伝達できるようにするものであって、図1の例に示すように、通信モジュール105、データ受信モジュール110、ユーザー情報取得モジュール115、個人情報DB120、穴あきパターン管理モジュール125、穴あきパターン生成モジュール130、出力イメージ生成モジュール135、印刷モジュール140、穴あけモジュール145、折りモジュール150、圧着モジュール155、排出モジュール160、暗号文字列生成モジュール180、データ生成モジュール185、データ送信モジュール190を有している。
【0022】
なお、秘密情報として、認証情報として利用する文字列であるパスワードを例示して説明する。秘密情報は、パスワード以外に、暗証番号等を含み、両者(ここでは、利用者と他者(システムを含む))の間でのみ利用される情報をいう。秘密情報を構成する文字は、数字、アルファベット、日本語文字(ひらがな、カタカナ、漢字等)、その他の言語を構成する文字、記号があり、写真等の画像を含むものとしてもよい。なお、本実施の形態では、数字、アルファベットを例示して説明する。
また、利用者を特定する利用者情報として、ユーザーID(IDentification)を例示して説明する。利用者情報は、本実施の形態において利用者を特定し得る情報であれば、氏名等であってもよい。
また、媒体として、図6、図14を用いて後述する圧着式はがきを例示して説明する。媒体は、穴を穿孔することができ、その穴以外の部分は、透明ではない(つまり、穴以外の部分は隠れて見えない状態となる)ものであればよい。なお、この媒体は、利用者に渡すことが必要であるため、はがき、封筒内に入れることができる形態である必要がある。また、この媒体自体には、秘密情報が記載されていないため、簡易書留等による郵送である必要がなく、利用者は郵便受けに配送してもらえることとなる。
また、媒体に穿孔する穴の形状として、楕円を例示して説明する。したがって、穴の形状を既定する情報として長径、短径を用いる。もちろんのことながら、穴の形状は、円、矩形等であってもよい。
【0023】
情報処理装置100は、2つの機能を有する。第1の機能は、はがき生成依頼を受け取り、穴空き用紙を生成することであり、第2の機能は、パスワードの発行依頼を受け取り、ダミーコードを含むパスワードを生成することである。利用者は、穴空き用紙を用いて、パスワードを取得する。
第1の機能を実現するのは、主に、通信モジュール105、データ受信モジュール110、ユーザー情報取得モジュール115、個人情報DB120、穴あきパターン管理モジュール125、穴あきパターン生成モジュール130、出力イメージ生成モジュール135、印刷モジュール140、穴あけモジュール145、折りモジュール150、圧着モジュール155、排出モジュール160によって構成されている部分であり、図1の例では、モジュール間が実線で接続されている。そして、第2の機能を実現するのは、主に、通信モジュール105、データ受信モジュール110、穴あきパターン管理モジュール125、暗号文字列生成モジュール180、データ生成モジュール185、データ送信モジュール190によって構成されている部分であり、図1の例では、モジュール間が点線で接続されている。したがって、第1の実施の形態は、2つの装置(第1の機能を実現する情報処理装置100と第2の機能を実現する情報処理装置100)として構成してもよい。
【0024】
例えば、情報処理装置100の第1の機能は、ネットバンキング等におけるログイン時に用いるパスワードを忘れた場合に、パスワードを再発行してもらうのに利用される。情報処理装置100の第2の機能を用いて正式にログインした後に、自分で決めたパスワードを設定するようにしてもよい。
また、ログインするのに、常に穿孔された媒体を用いるようにし、ログインする都度に異なるパスワードが要求されるようにしてもよい。つまり、ログインが行われた後に、そのパスワードを廃棄するようにしてもよい。
【0025】
通信モジュール105は、データ受信モジュール110、データ送信モジュール190と接続されている。通信モジュール105は、他の情報処理装置(例えば、後述する図2の例で示すユーザー用端末200)との間で情報の送受信を行うものである。
データ受信モジュール110は、通信モジュール105、ユーザー情報取得モジュール115、穴あきパターン管理モジュール125と接続されている。データ受信モジュール110は、他の情報処理装置のユーザーからユーザーIDとリクエストを受信する。リクエストとしては、はがき生成依頼、パスワードの発行依頼がある。なお、キーボード、マウス、タッチパネル等に対するユーザーの操作に基づいてリクエストが行われる。
【0026】
ユーザー情報取得モジュール115は、データ受信モジュール110、個人情報DB120、穴あきパターン管理モジュール125、出力イメージ生成モジュール135と接続されている。ユーザー情報取得モジュール115は、データ受信モジュール110からユーザーIDを受け取り、そのユーザーIDに対応する個人情報(具体例には、例えば、氏名、住所等)を個人情報DB120から抽出し、それを出力イメージ生成モジュール135に渡す。そして、ユーザーIDに対応するディスプレイに関する情報(以下、ディスプレイ情報ともいう。具体例には、例えば、ディスプレイのサイズ、解像度等)を個人情報DB120から抽出し、それを穴あきパターン管理モジュール125に渡す。
個人情報DB120は、ユーザー情報取得モジュール115と接続されている。個人情報DB120は、ユーザーに関する情報(以下、ユーザー情報ともいう)を記憶する。例えば、図4に示したユーザー情報テーブル400を記憶する。図4は、ユーザー情報テーブル400のデータ構造例を示す説明図である。ユーザー情報テーブル400は、ユーザーID欄410、氏名欄420、住所欄430、ディスプレイサイズ欄440、ディスプレイ解像度欄450を有している。ユーザーID欄410は、ユーザーIDを記憶している。氏名欄420は、そのユーザーIDのユーザーの氏名を記憶している。住所欄430は、そのユーザーIDのユーザーの住所を記憶している。この氏名、住所は、はがきに記載されるものである。ディスプレイサイズ欄440は、ユーザーが使用しているディスプレイのサイズ(例えば、縦と横の画素数)を記憶している。ディスプレイ解像度欄450は、ユーザーが使用しているディスプレイの解像度を記憶している。ディスプレイのサイズ、解像度は、穴の大きさ、穴の位置を算出するために必要となる情報である。後述するように、ディスプレイに穴あき媒体(はがき)を重ね合わせて利用するためである。もちろんのことながら、図4に例示した情報以外の情報(例えば、ユーザーの電話番号、年齢、性別、趣味等の個人情報)を個人情報DB120は記憶するようにしてもよい。なお、表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が該当する。なお、表示装置としてはタッチパネル等であってもよい。
また、個人情報DB120は、情報処理装置100内ではなく、他の情報処理装置内にあってもよく、通信回線を介してアクセスし得るようになっていればよい。
【0027】
穴あきパターン管理モジュール125は、データ受信モジュール110、ユーザー情報取得モジュール115、穴あきパターン生成モジュール130、出力イメージ生成モジュール135、穴あけモジュール145、暗号文字列生成モジュール180と接続されている。
穴あきパターン管理モジュール125は、データ受信モジュール110が、はがき生成依頼を受け付けた場合は、そのユーザーIDに対応する穴あき媒体を生成するために、穴あきパターン生成モジュール130に穴の大きさ、穴の位置(穴あきパターン)を決定させる。そして、その穴あきパターンを穴あけモジュール145に渡し、穴あきパターンの生成処理が終了したことを出力イメージ生成モジュール135に知らせる。そして、ユーザーIDに対応させて、出力イメージ生成モジュール135によって決定された穴の大きさ、予め定められた穴の数、出力イメージ生成モジュール135によって決定された穴の位置を記憶装置に記憶させる。例えば、図5に示した穴あきパターンテーブル500を記憶する。図5は、穴あきパターンテーブル500のデータ構造例を示す説明図である。穴あきパターンテーブル500は、ユーザーID欄510、穴の数欄520、穴1の位置欄530、穴1の長径欄540、穴1の短径欄550、穴2の位置欄560、穴2の長径欄570、穴2の短径欄580等を有している。ユーザーID欄510は、ユーザーIDを記憶する。穴の数欄520は、穴の数を記憶する。この穴の数だけ、穴の数欄520以降に穴1の位置欄530、穴1の長径欄540、穴1の短径欄550の組が連続している。穴1の位置欄530は、穴1の位置(例えば、媒体の左上を原点としたXY座標とした場合のXY座標)を記憶する。穴1の長径欄540は、穴1の長径を記憶する。穴1の短径欄550は、穴1の短径を記憶する。
なお、穴の数は、予め定められているが、前述のように、穴あきパターンテーブル500に記憶させる前に定まっていればよく、既に決定されている数(例えば、5個)であってもよいし、穴あきパターン生成モジュール130に生成させてもよい。
また、穴あきパターンテーブル500を記憶する記憶装置は、穴あきパターン管理モジュール125内ではなく、個人情報DB120内であってもよいし、他の情報処理装置内にあってもよく、通信回線を介してアクセスし得るようになっていればよい。
【0028】
また、穴あきパターン管理モジュール125は、データ受信モジュール110が、パスワードの発行依頼を受け付けた場合は、その発行依頼を行ったユーザーのユーザーIDに対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置(穴あきパターン)を記憶手段(穴あきパターンテーブル500)から抽出する。そして、その抽出した穴あきパターンを暗号文字列生成モジュール180へ渡す。
【0029】
穴あきパターン生成モジュール130は、穴あきパターン管理モジュール125と接続されている。穴あきパターン生成モジュール130は、ユーザーのディスプレイに関する情報とそのディスプレイに表示するパスワードを構成する文字の大きさに基づいて、はがきに穿孔する穴の大きさを決定する。例えば、穴の大きさは、実際にディスプレイに表示した場合の1文字の大きさ以上である。そのために、例えば、ディスプレイの解像度、文字の大きさ(縦と横のドット数等)に基づいて、1文字の大きさを算出する。
そして、その決定された穴の大きさと予め定められた穴の数に基づいて、はがきに穿孔する穴の位置を決定する。例えば、乱数等(疑似乱数を含む)によって決定するようにしてもよい。
また、ユーザーのディスプレイに関する情報を用いて、穴の位置を決定するようにしてもよい。例えば、ディスプレイの大きさが、はがきよりも小さい場合に、はがきとディスプレイを合わせる位置を決定し、その後に穴の位置を決定する。
そして、このようにして決定した穴の大きさ、穴の位置を穴あきパターン管理モジュール125に渡す。
なお、穴の数を決定するようにしてもよい。穴の数は、例えば、乱数等によって決定するようにしてもよい。
【0030】
出力イメージ生成モジュール135は、ユーザー情報取得モジュール115、穴あきパターン管理モジュール125、印刷モジュール140と接続されている。出力イメージ生成モジュール135は、はがきに印刷する出力イメージを生成する。このイメージには、例えば、ユーザー情報取得モジュール115から受け取ったユーザーの氏名、住所が該当する。また、その利用者の趣味等に合致した広告等のイメージを生成してもよい。
また、出力イメージ生成モジュール135は、穿孔する用紙(図6、図14に例示するようにはがきの片面(穴あき用紙部分620、穴あき用紙部分1420))の表面(ディスプレイに重ね合わせた場合に、利用者が見える側)に表面であることを示す文字等(記号、模様等を含んでもよい)、又は裏面(ディスプレイに重ね合わせた場合のディスプレイ側)に裏面であることを示す文字等のイメージを生成するようにしてもよい。また、表面に上、下、左(ディスプレイに重ね合わせた場合に、利用者から見た場合の左)、右(ディスプレイに重ね合わせた場合に、利用者から見た場合の右)を示す文字等のイメージを生成するようにしてもよい。
印刷モジュール140は、出力イメージ生成モジュール135、穴あけモジュール145と接続されている。印刷モジュール140は、出力イメージ生成モジュール135によって生成された出力イメージをはがきに印刷する。
穴あけモジュール145は、穴あきパターン管理モジュール125、印刷モジュール140、折りモジュール150と接続されている。穴あけモジュール145は、穴あきパターン管理モジュール125から受け取った穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、図6、図14に例示するようにはがきの片面(穴あき用紙部分620、穴あき用紙部分1420)に穿孔する。
【0031】
折りモジュール150は、穴あけモジュール145、圧着モジュール155と接続されている。折りモジュール150は、穴あけモジュール145によって穿孔されたはがきを図6、図14に例示するように折り曲げる。
圧着モジュール155は、折りモジュール150、排出モジュール160と接続されている。圧着モジュール155は、折りモジュール150によって折られたはがきを圧着する。つまり、ユーザーによって、圧着した部分を剥がせるが、郵送しているときは、一枚の用紙になるようにする。
排出モジュール160は、圧着モジュール155と接続されている。排出モジュール160は、圧着モジュール155によって圧着したはがきを情報処理装置100から排出する。
【0032】
暗号文字列生成モジュール180は、穴あきパターン管理モジュール125、データ生成モジュール185と接続されている。暗号文字列生成モジュール180は、データ受信モジュール110によってパスワード発行依頼が受け付けられた場合に、パスワードを生成する。また、パスワード以外にダミーデータも生成する。ダミーデータとは、そのパスワード以外の文字であり、パスワードを構成する文字が含まれていてもよい。パスワード、ダミーデータの生成には、そのときに、乱数等を用いて生成してもよいし、予め定められたパスワード、ダミーデータを抽出してもよいし、予め定められた複数のパスワード、ダミーデータのなかから選択してもよい。
暗号文字列生成モジュール180は、生成したパスワード、ダミーデータをユーザーIDに対応して記憶装置に記憶する。例えば、図16に示した暗号文字列テーブル1600を記憶する。図16は、暗号文字列テーブル1600のデータ構造例を示す説明図である。暗号文字列テーブル1600は、ユーザーID欄1610、パスワード欄1620、暗号文字列欄1630を有している。ユーザーID欄1610は、ユーザーIDを記憶する。パスワード欄1620は、ユーザーIDに対応するパスワードを記憶する。暗号文字列欄1630は、ユーザーIDに対応するダミーデータ又はパスワードを含むダミーデータ(つまり、ディスプレイに表示する文字列)を記憶する。
また、暗号文字列テーブル1600を記憶する記憶装置は、暗号文字列生成モジュール180内ではなく、個人情報DB120内であってもよいし、他の情報処理装置内にあってもよく、通信回線を介してアクセスし得るようになっていればよい。
【0033】
データ生成モジュール185は、暗号文字列生成モジュール180、データ送信モジュール190と接続されている。データ生成モジュール185は、穴あきパターン管理モジュール125によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、暗号文字列生成モジュール180によって生成されたパスワードを構成する文字を配置し、ダミーデータをその穴の位置以外の位置に配置する。この配置の結果として、Webページとして表示され得るHTML(Hyper Text Markup Language)、XML(eXtensible Markup Language)等によって記述された文書情報を生成してもよいし、文書の画像(以下、表示イメージともいう)を生成してもよい。また、ユーザーが用いているディスプレイに前述の穴あきはがきを重ね合わせたときに、穴からパスワードが見えるようにするために、その文書が予め定められた大きさに表示されるようにブラウザーに対しての指示を含めるようにしてもよい。
また、データ生成モジュール185は、暗号文字列生成モジュール180によって生成されたパスワードを構成する1文字を、はがきの穴のうちの1つの位置に配置し、この配置処理をパスワードの文字数分繰り返して行うようにしてもよい。したがって、利用者は、1つの画面でパスワードの1文字がわかるようになっている。ただし、パスワードの1文字が見える穴として、すべての穴を用いてもよいが、用いない穴があってもよい。また、ある穴は複数回用いられるようにしてもよい。したがって、穴の数にかかわらず、パスワードの文字列長さを決めるようにしてもよい。
また、データ生成モジュール185は、データ受信モジュール110が、ユーザーからのパスワードを構成する文字を受け付けられる都度に、配置処理を行うようにしてもよい。
【0034】
また、データ生成モジュール185は、さらに、ディスプレイにはがきを重ねるための位置を指定する記号(いわゆるトンボ、穿孔された用紙の隅(1つであってもよいが、好ましくは2つ以上)の位置を合わせるための記号)を含めた文書情報、又は、その記号の画像を含めた表示イメージを生成してもよい。
データ送信モジュール190は、通信モジュール105、データ生成モジュール185と接続されている。データ送信モジュール190は、データ生成モジュール185によって生成された情報を、ユーザーが利用している情報処理装置へ、通信モジュール105、通信回線を介して送信する。
【0035】
図2は、本実施の形態を実現する場合のシステム構成例を示す説明図である。情報処理装置100とユーザー用端末200は、通信回線290を介して接続されている。ユーザーは、ユーザー用端末200を用いて、情報処理装置100に対して、はがき生成依頼、パスワードの発行依頼を行う。また、パスワードを構成する文字の記入(いわゆるパスワードの入力)等も行われる。ユーザー用端末200には、前述のように穴あきはがきを重ね合わせるためのディスプレイが含まれる。また、ユーザー用端末200は、ディスプレイに関する情報を情報処理装置100に通知するようにしてもよい。例えば、はがき生成依頼、パスワードの発行依頼を行う際に、ディスプレイに関する情報を検知して、情報処理装置100に通知する。情報処理装置100は、ディスプレイに関する情報を受け取って、ユーザー情報テーブル400に記憶させる。
【0036】
図3は、本実施の形態によるはがき生成処理の例を示すフローチャートである。
ステップS302では、データ受信モジュール110が、通信回線290、通信モジュール105を介して、ユーザー用端末200からのはがき生成依頼を受信する。
ステップS304では、ユーザー情報取得モジュール115が、個人情報DB120から対象とするユーザー情報を抽出する。
ステップS306では、穴あきパターン管理モジュール125が、ユーザー情報内のディスプレイ情報に基づいて、穴あきパターン生成モジュール130に穴あきパターンを生成させる。
ステップS308では、穴あきパターン管理モジュール125が、ユーザーIDと穴あきパターンを対応付ける。具体的には、前述の穴あきパターンテーブル500を生成する。
ステップS310では、出力イメージ生成モジュール135が、ユーザー情報内の氏名等、穴あきパターンに基づいて、用紙に印刷する。
ステップS312では、穴あけモジュール145が、穴あきパターンに基づいて、用紙の穴あき用紙部分に穴をあける。
ステップS314では、折りモジュール150が、はがきサイズになるように用紙を折る。
ステップS316では、圧着モジュール155が、折られた用紙を圧着する。
ステップS318では、排出モジュール160が、作成したはがきを排出する。
【0037】
図6は、本実施の形態によって生成したはがきの例(1)を示す説明図である。
用紙600は、はがき用紙部分610、穴あき用紙部分620を有している。はがき用紙部分610の表面には、印刷モジュール140によって氏名、住所等が印刷される。穴あき用紙部分620は、穴あけモジュール145によって穿孔されて穴があいている。つまり、図6の例では、穴あき用紙部分620は、穴621、622、623、624、625を有している。各穴は、ディスプレイに重ね合わせた際に、1文字が見えるような大きさである。
【0038】
図7は、本実施の形態による文字列表示の処理の例を示すフローチャートである。
ステップS702では、データ受信モジュール110が、通信回線290、通信モジュール105を介して、ユーザー用端末200からの文字列表示依頼(パスワードの発行依頼)を受信する。
ステップS704では、穴あきパターン管理モジュール125が、ユーザーIDから穴あきパターンを抽出する。
ステップS706では、暗号文字列生成モジュール180が、ユーザーIDに対応したパスワードを含む暗号文字列を生成する。
ステップS708では、データ生成モジュール185が、穴あきパターンに基づいて、穴あき部分にパスワードが入るように表示イメージを生成する。
ステップS710では、データ送信モジュール190が、通信モジュール105、通信回線290を介して、ユーザー用端末200へ表示イメージを送信する。
【0039】
図8は、本実施の形態による表示イメージの生成処理の例(1)を示すフローチャートである。
データ生成モジュール185が行うステップS708の処理について、より詳細に説明する。Nはパスワードを構成する文字数である。図9、図10を用いて具体的に説明する。図9は、本実施の形態による表示イメージの例(1)を示す説明図である。図10は、ユーザーが重ね合わせてパスワードを取得する例(1)を示す説明図である。なお、図10に示す例は、穴以外の部分も見えているが、実際は、穴以外の領域にある文字は隠れているために見えない。ここでは、パスワードの例として5文字の「75ph9」を用いて説明する。したがって、Nは5である。
【0040】
ステップS802では、変数iに1を代入する。
ステップS804では、i>Nであるか否かを判断し、i>Nである場合は処理を終了し(ステップS899)、それ以外の場合はステップS806へ進む。つまり、パスワードを構成する文字数分だけ、ステップS806からステップS816までの処理を繰り返す。
ステップS806では、パスワードの第i番目の文字を表示する穴を決定する。例えば、乱数等を用いて決定する。図9、図10の例では、パスワードの1番目の文字は穴623に、2番目の文字は穴624に、3番目の文字は穴623に、4番目の文字は穴622に、5番目の文字は穴625に表示するように決定する。
【0041】
ステップS808では、その他の文字(ダミーデータ)を抽出する。例えば、暗号文字列テーブル1600の暗号文字列欄1630から抽出する。
ステップS810では、その他の文字を穴以外の位置に配置する。図9(a)の例(変数iが1の場合)では、パスワード「7」以外の文字列であるダミーデータ(「4142」等)を穴以外の位置に配置する。
ステップS812では、表示イメージ(i)を生成する。図9(a)の例に示す表示画面910に表示されている表示イメージを生成する。変数iが2以降である場合は、図9(b)、(c)、(d)、(e)となる。
ステップS814では、表示イメージ(i)を記憶する。
ステップS816では、変数iにi+1を代入し、ステップS804からの処理を行う。
【0042】
図11は、本実施の形態による認証処理の例(1)を示すフローチャートである。
データ送信モジュール190が行うステップS710の処理について、より詳細に説明する。ここでは、認証処理も行っている例である。Nはパスワードを構成する文字数である。図9、図10を用いて具体的に説明する。
ステップS1102では、変数iに1を代入する。
ステップS1104では、i>Nであるか否かを判断し、i>Nである場合はステップS1112へ進み、それ以外の場合はステップS1106へ進む。つまり、パスワードを構成する文字数分だけ、ステップS1106からステップS1110までの処理を繰り返す。
ステップS1106では、表示イメージ(i)を送信する。例えば、iが1である場合は、図9(a)の例に示す表示画面910がユーザー用端末200のディスプレイに表示されることになる。
【0043】
ステップS1108では、パスワード(i)を受信する。つまり、ユーザーが穴あきはがきをディスプレイに重ね合わせた状態で、パスワードを構成するi番目の文字を記入し(例えば、キーボードで穴から見えている文字を打ち込む。タッチパネルの場合は、その穴の文字をタッチしてもよい)、それを受信する。例えば、受信する1番目の文字は、図10(a)の例に示すように、穴からは「7」のみが見えており、「7」が受信されるはずである。
ステップS1110では、変数iにi+1を代入し、ステップS1104からの処理を行う。つまり、利用者が1文字ずつ打ち込むと、次の画面に変わることになる。例えば、図10(a)、(b)、(c)、(d)、(e)のように、画面が変わり、次のパスワードの文字がいずれかの穴から見えることになる。
【0044】
ステップS1112では、受信したパスワードを認証する。ここでは、パスワードの文字数分の文字を受信した後に、この処理を行う。1文字、1文字確認してユーザーに通知すると、パスワードの解読が容易になってしまうことから、認証は、すべての文字を受信した後に行う。
ステップS1114では、パスワードが正しいか否かを判断し、正しい場合はステップS1116へ進み、それ以外の場合はステップS1118へ進む。
ステップS1116では、ログイン処理を行う。
ステップS1118では、エラー処理を行う。
【0045】
ログインが成功した場合(ステップS1116)、ログインに成功しなかった場合(ステップS1118)は、その旨を示すメッセージを、ディスプレイ内のはがきが重なっていない領域に表示するようにしてもよい。また、音声でその旨を示すメッセージを出力するようにしてもよい。
【0046】
図12は、本実施の形態による表示イメージの生成処理の例(2)を示すフローチャートである。
なお、この例では、出力イメージ生成モジュール135は、はがき用紙部分1410への氏名、住所の印刷のための印刷イメージ生成の他に、穴あきパターン管理モジュール125から穴の大きさ、穴の数、穴の位置を受け取って、その穴から見える文字の順序をはがきに印刷し得るように、印刷イメージを生成する。図14を用いて具体的に説明する。図14は、本実施の形態によって生成したはがきの例(2)を示す説明図である。
用紙1400は、はがき用紙部分1410、穴あき用紙部分1420を有している。はがき用紙部分1410の表面には、印刷モジュール140によって氏名、住所等が印刷される。穴あき用紙部分1420は、穴あけモジュール145によって穿孔されて穴があいている。つまり、図14の例では、穴あき用紙部分1420は、穴1421、1422、1423、1424、1425を有している。各穴は、ディスプレイに重ね合わせた際に、1文字が見えるような大きさである。
そして、穴あき用紙部分1420に文字の順序を示す番号と矢印を印刷している。ここでは、左から穴1421は1番目の文字、穴1425は5番目の文字、穴1423は3番目の文字、穴1422は2番目の文字、穴1424は4番目の文字が表示されることを示している。また、穴あきパターン管理モジュール125は、この穴と順序の対応を穴あきパターンテーブル500内に記憶してもよいし、穴あきパターンテーブル500において穴1、穴2、穴3、・・・が、順序に対応するようにしてもよい。
また、文字の順序を示す番号ではなく、その穴のID(例えば、数字、アルファベット等)であってもよい。そして、データ生成モジュール185は、穴の順序を指定する文字列を表示イメージとして生成してもよい。例えば、今回は「41523」の順序に、穴から見える文字を並べたものをパスワードとして打ち込むように指定するメッセージを生成してもよい。なお、この場合のパスワードは「51151」となる。
【0047】
データ生成モジュール185が行うステップS708の別の処理について、詳細に説明する。図15を用いて具体的に説明する。図15は、ユーザーが重ね合わせてパスワードを取得する例(2)を示す説明図である。なお、図15(c)に示す例は、穴以外の部分も見えているが、実際は、穴以外の領域にある文字は隠れているために見えない。ここでは、パスワードの例として5文字の「15151」を用いて説明する。
【0048】
ステップS1202では、パスワードの文字順序と穴の順序を対応付ける。図15の例では、穴1421に1番目の文字「1」、穴1422に2番目の文字「5」、穴1423に3番目の文字「1」、穴1424に4番目の文字「5」、穴1425に5番目の文字「1」を対応付ける。
ステップS1204では、その他の文字(ダミーデータ)を抽出する。例えば、暗号文字列テーブル1600の暗号文字列欄1630から抽出する。
ステップS1206では、その他の文字を穴以外の位置に配置する。図15(b)の例では、パスワード「15151」以外の文字列であるダミーデータ(「114142」等)を穴以外の位置に配置する。
ステップS1208では、表示イメージを生成する。図15(b)の例に示す表示画面1510に表示されている表示イメージを生成する。
【0049】
図13は、本実施の形態による認証処理の例(2)を示すフローチャートである。
データ送信モジュール190が行うステップS710の処理の別の処理について、詳細に説明する。ここでは、認証処理も行っている例である。図15を用いて具体的に説明する。
ステップS1302では、表示イメージを送信する。例えば、図15(b)の例に示す表示画面1510がユーザー用端末200のディスプレイに表示されることになる。
ステップS1304では、パスワードを受信する。つまり、ユーザーが穴あきはがきをディスプレイに重ね合わせた状態で、パスワードを記入し、それを受信する。例えば、受信する文字列は、図15(c)の例に示すように、穴からは「15151」のみが見えており、「15151」が受信されるはずである。
ステップS1306では、受信したパスワードを認証する。
ステップS1308では、パスワードが正しいか否かを判断し、正しい場合はステップS1310へ進み、それ以外の場合はステップS1312へ進む。
ステップS1310では、ログイン処理を行う。
ステップS1312では、エラー処理を行う。
【0050】
ログインが成功した場合(ステップS1310)、ログインに成功しなかった場合(ステップS1312)は、その旨を示すメッセージを、ディスプレイ内のはがきが重なっていない領域に表示するようにしてもよい。また、音声でその旨を示すメッセージを出力するようにしてもよい。
【0051】
図17を参照して、本実施の形態の情報処理装置(情報処理装置100、ユーザー用端末200)のハードウェア構成例について説明する。図17に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1717と、プリンタなどのデータ出力部1718を備えたハードウェア構成例を示している。
【0052】
CPU(Central Processing Unit)1701は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわちデータ受信モジュール110、ユーザー情報取得モジュール115、穴あきパターン管理モジュール125、出力イメージ生成モジュール135、暗号文字列生成モジュール180、データ生成モジュール185、データ送信モジュール190等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
【0053】
ROM(Read Only Memory)1702は、CPU1701が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1703は、CPU1701の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1704により相互に接続されている。
【0054】
ホストバス1704は、ブリッジ1705を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1706に接続されている。
【0055】
キーボード1708、マウス等のポインティングデバイス1709は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1710は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
【0056】
HDD(Hard Disk Drive)1711は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1701によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、表示イメージ、ユーザー情報テーブル400、穴あきパターンテーブル500、暗号文字列テーブル1600等が格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
【0057】
ドライブ1712は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1713に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1707、外部バス1706、ブリッジ1705、及びホストバス1704を介して接続されているRAM1703に供給する。リムーバブル記録媒体1713も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
【0058】
接続ポート1714は、外部接続機器1715を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1714は、インタフェース1707、及び外部バス1706、ブリッジ1705、ホストバス1704等を介してCPU1701等に接続されている。通信部1716は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1717は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1718は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0059】
なお、図17に示す情報処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図17に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図17に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
【0060】
前述の実施の形態において、第1の機能(はがき生成依頼)のときに利用者が用いたユーザー用端末200と、第2の機能(パスワードの発行依頼)のときに利用者が用いたユーザー用端末200とが異なる場合は、その旨を利用者に知らせるためのメッセージを出力するようにしてもよい。例えば、IPアドレスが異なる場合は、はがき生成依頼のときのユーザー用端末200で、ログインする旨のメッセージを出力する。また、第1の機能のとき、第2の機能のときの両方で、ユーザー用端末200はディスプレイに関する情報を検知して、情報処理装置100に通知し、情報処理装置100は、第1の機能のときに生成したはがきが第2の機能のときには使えないと判断した場合(具体的には、ディスプレイに関する情報が異なる場合は使えないと判断してもよい)は、その旨を利用者に知らせるためのメッセージを出力するようにしてもよい。
【0061】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0062】
100…情報処理装置
105…通信モジュール
110…データ受信モジュール
115…ユーザー情報取得モジュール
120…個人情報DB
125…穴あきパターン管理モジュール
130…穴あきパターン生成モジュール
135…出力イメージ生成モジュール
140…印刷モジュール
145…穴あけモジュール
150…折りモジュール
155…圧着モジュール
160…排出モジュール
180…暗号文字列生成モジュール
185…データ生成モジュール
190…データ送信モジュール
200…ユーザー用端末
290…通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の表示装置に関する情報と該表示装置に表示する秘密情報を構成する文字の大きさに基づいて、媒体に穿孔する穴の大きさを決定する第1の決定手段と、
前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数に基づいて、前記媒体に穿孔する穴の位置を決定する第2の決定手段と、
前記利用者を特定する利用者情報に対応させて、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数と前記第2の決定手段によって決定された穴の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさ、予め定められた穴の数、前記第2の決定手段によって決定された穴の位置に基づいて、媒体に穴を穿孔する穿孔手段と、
利用者からの秘密情報発行依頼を受け付ける発行依頼受付手段と、
前記発行依頼受付手段によって受け付けられた発行依頼を行った前記利用者の利用者情報に対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置を前記記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記発行依頼受付手段によって発行依頼が受け付けられた場合に、秘密情報を生成する秘密情報生成手段と、
前記抽出手段によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する文字を配置し、該秘密情報以外の文字を該穴の位置以外の位置に配置する文字配置手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
利用者の表示装置に関する情報と該表示装置に表示する秘密情報を構成する文字の大きさに基づいて、媒体に穿孔する穴の大きさを決定する第1の決定手段と、
前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数に基づいて、前記媒体に穿孔する穴の位置を決定する第2の決定手段と、
前記利用者を特定する利用者情報に対応させて、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数と前記第2の決定手段によって決定された穴の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさ、予め定められた穴の数、前記第2の決定手段によって決定された穴の位置に基づいて、媒体に穴を穿孔する穿孔手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
利用者からの秘密情報発行依頼を受け付ける発行依頼受付手段と、
前記発行依頼受付手段によって受け付けられた発行依頼を行った前記利用者の利用者情報に対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置を記憶している記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記発行依頼受付手段によって発行依頼が受け付けられた場合に、秘密情報を生成する秘密情報生成手段と、
前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する文字を、前記抽出手段によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、配置し、該秘密情報以外の文字を該穴の位置以外の位置に配置する文字配置手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
前記文字配置手段は、前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する1文字を、前記穴のうちの1つの位置に配置し、該配置処理を該秘密情報の文字数分繰り返して行う
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記利用者からの秘密情報を構成する文字を受け付ける秘密情報受付手段
をさらに具備し、
前記文字配置手段は、前記秘密情報受付手段によって文字が受け付けられる都度に、前記配置処理を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
利用者の表示装置に関する情報と該表示装置に表示する秘密情報を構成する文字の大きさに基づいて、媒体に穿孔する穴の大きさを決定する第1の決定手段と、
前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数に基づいて、前記媒体に穿孔する穴の位置を決定する第2の決定手段と、
前記利用者を特定する利用者情報に対応させて、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数と前記第2の決定手段によって決定された穴の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさ、予め定められた穴の数、前記第2の決定手段によって決定された穴の位置に基づいて、媒体に穴を穿孔する穿孔手段を制御する穿孔制御手段と、
利用者からの秘密情報発行依頼を受け付ける発行依頼受付手段と、
前記発行依頼受付手段によって受け付けられた発行依頼を行った前記利用者の利用者情報に対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置を前記記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記発行依頼受付手段によって発行依頼が受け付けられた場合に、秘密情報を生成する秘密情報生成手段と、
前記抽出手段によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する文字を配置し、該秘密情報以外の文字を該穴の位置以外の位置に配置する文字配置手段
として機能させるための情報処理プログラム。
【請求項7】
コンピュータを、
利用者の表示装置に関する情報と該表示装置に表示する秘密情報を構成する文字の大きさに基づいて、媒体に穿孔する穴の大きさを決定する第1の決定手段と、
前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数に基づいて、前記媒体に穿孔する穴の位置を決定する第2の決定手段と、
前記利用者を特定する利用者情報に対応させて、前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさと予め定められた穴の数と前記第2の決定手段によって決定された穴の位置を記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段と、
前記第1の決定手段によって決定された穴の大きさ、予め定められた穴の数、前記第2の決定手段によって決定された穴の位置に基づいて、媒体に穴を穿孔する穿孔手段を制御する穿孔制御手段
として機能させるための情報処理プログラム。
【請求項8】
コンピュータを、
利用者からの秘密情報発行依頼を受け付ける発行依頼受付手段と、
前記発行依頼受付手段によって受け付けられた発行依頼を行った前記利用者の利用者情報に対応する穴の大きさ、穴の数、穴の位置を記憶している記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記発行依頼受付手段によって発行依頼が受け付けられた場合に、秘密情報を生成する秘密情報生成手段と、
前記秘密情報生成手段によって生成された秘密情報を構成する文字を、前記抽出手段によって抽出された穴の大きさ、穴の数、穴の位置に基づいて、配置し、該秘密情報以外の文字を該穴の位置以外の位置に配置する文字配置手段
として機能させるための情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−123528(P2012−123528A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272621(P2010−272621)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】