説明

情報処理装置及び省電力モードの管理方法

【課題】初期化処理のためにコマンドの発行を必要とするような周辺装置を備える情報処理装置であって、省電力モードからの復帰を高速に行うことができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】記憶部21と、制御部20と、周辺装置22とを備え、制御部20は、周辺装置22に対して状態を問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して周辺装置22から返信されてきた情報に基づいて周辺装置22の状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を記憶部21に保存した後に、省電力モードへの移行を開始し、一方、省電力モードから復帰した際には、周辺装置22に対してコマンドを用いた問い合わせをすることなく、記憶部21に保存された状態情報を用いて周辺装置22に対する初期化処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周辺装置を備える情報処理装置、及び、情報処理装置による省電力モードの管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置等に代表される情報処理装置では、省電力の要求に応えるべく、一定時間のアイドル状態が続くと、自動的に、通常モードから省電力モードに移行する等の工夫が行われている。ここで、省電力モードとは、一部の構成要素への電源供給あるいはクロック供給を停止することで、通常モードよりも消費電力を抑制して動作するモードのことである。
【0003】
ところで、HDD等の周辺装置を備える情報処理装置では、省電力モードにおいて周辺装置への電力供給を断った場合には、省電力モードからの復帰に時間を要する。そのために、従来、より高速に省電力モードから復帰するための様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1では、省電力モードへの移行前に、全体制御部で設定されているハードウェア設定値を記憶しておき、省電力モードからの復帰時に、省電力モードへの移行前のレジスタ設定値をDMAにより全体制御部の各レジスタに設定することにより、省電力モードからの高速な復帰を実現しようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−68355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の技術では、省電力モードからの復帰において、周辺装置が有するレジスタの値を取得する処理は削減されるものの、次の問題がある。つまり、周辺装置がディスクドライブ装置等の初期化処理のためにコマンドの発行を必要とするような周辺装置である場合には、周辺装置のレジスタの値を保存しているだけでは省電力モードからの復帰時における周辺装置に対する初期化が完了しないために、高速化の技術として適用できないという問題がある。
【0007】
特に、情報処理装置とディスクドライブ装置がIDE(Integrated Drive Electronics)、及び/又は、ATA(Attachment Interface)のインターフェイス規格で接続されている場合には、情報処理装置がディスクドライブ装置に各種コマンドを発行し、それに対する返答を受信してからでないとディスクドライブ装置に対する初期化処理が完了しないために、上記特許文献1の手法は、IDE及び/又はATAで接続された周辺装置に対しては適用できないという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、このような問題に鑑み、初期化処理のためにコマンドの発行を必要とするような周辺装置を備える情報処理装置であっても、省電力モードからの復帰を高速に行うことができる情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置の一形態は、省電力モードで動作することができる情報処理装置であって、省電力モードにおいてもデータを保持し続けることができる読み書き可能な記憶部と、前記記憶部を用いて、省電力モードへの移行と省電力モードからの復帰を制御する制御部と、前記制御部と接続された周辺装置とを備え、前記制御部は、前記周辺装置に対して状態を問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して前記周辺装置から返信されてきた情報に基づいて前記周辺装置の状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を前記記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始し、省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対して前記コマンドを用いた問い合わせをすることなく、前記記憶部に保存された前記状態情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行う。
【0010】
これにより、省電力モードへ移行する前に、周辺装置に対して状態を問い合わせるコマンドが送信され、その返信に基づいて生成された状態情報が記憶部に保存される。一方、省電力モードから復帰した際には、記憶部に保存された状態情報を用いて周辺装置に対する初期化処理が行われる。よって、初期化処理のためにコマンドの発行を必要とするような周辺装置を備える情報処理装置であっても、省電力モードからの復帰においては、初期化処理のためのコマンドの発行が不要となり、省電力モードからの復帰が高速化される。
【0011】
ここで、前記周辺装置のタイプには、前記制御部によるアクセスの優先度が高いマスタと低いスレーブとが含まれ、前記制御部は、さらに、前記周辺装置が有するレジスタに対して書き込んだ値を読み出すことができるか否かを確認することによって、前記周辺装置にスレーブが接続されているか否かを特定するデバイスチェックを行い、当該デバイスチェックの結果に基づいて、前記状態情報として、スレーブの存否を示すデバイス情報を生成し、生成したデバイス情報を前記記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始し、省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対してスレーブが接続されているか否かを特定するデバイスチェックを行うことなく、前記記憶部に保存された前記デバイス情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行ってもよい。
【0012】
これにより、省電力モードへ移行する前に、マスタとスレーブの構成をもつ周辺装置に対してスレーブの接続有無を問い合わせるデバイスチェックが行われる。そして、その結果に基づいて生成されたデバイス情報が記憶部に保存され、省電力モードから復帰した際には、記憶部に保存されたデバイス情報を用いて初期化処理が行われる。よって、初期化処理のためにレジスタの書き込みおよび読み出しによるデバイスチェックを必要とするような周辺装置を備える情報処理装置であっても、省電力モードからの復帰においては、デバイスチェックが不要となり、省電力モードからの復帰が高速化される。
【0013】
また、前記制御部は、前記周辺装置に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して前記周辺装置から返信されてきた情報に基づいて、前記状態情報として、前記周辺装置に対して適用できる最大転送速度を示す転送モード情報を生成し、生成した転送モード情報を前記記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始し、省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンドを発行することなく、前記記憶部に保存された前記転送モード情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行ってもよい。
【0014】
これにより、省電力モードへ移行する前に、ATA規格に対応したディスクドライブ装置のような最大転送速度を規定する設定を必要とする周辺装置に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるIDENTIFYコマンドが送信される。そして、その返信に基づいて生成された転送モード情報が記憶部に保存され、省電力モードから復帰した際には、記憶部に保存された転送モード情報を用いて初期化処理が行われる。よって、初期化処理のためにIDENTIFYコマンドの発行を必要とするような周辺装置を備える情報処理装置であっても、省電力モードからの復帰においては、IDENTIFYコマンドの発行が不要となり、省電力モードからの復帰が高速化される。
【0015】
また、前記制御部は、前記周辺装置にマスタとスレーブとが接続されていると確認できた場合には、前記周辺装置のマスタ及びスレーブのそれぞれに対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して前記周辺装置のマスタ及びスレーブのそれぞれから返信されてきた情報に基づいて、より低い最大転送速度に対応する転送モード情報を生成し、生成した転送モード情報を、前記周辺装置に対して適用できる最大転送速度を示す転送モード情報として、前記記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始し、省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンドを発行することなく、前記記憶部に保存された前記転送モード情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行ってもよい。
【0016】
これにより、省電力モードへ移行する前に、ATA規格に対応したディスクドライブ装置のような最大転送速度を規定する設定を必要とする周辺装置のマスタとスレーブとに対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるIDENTIFYコマンドが送信される。そして、その返信に基づいて生成された転送モード情報が記憶部に保存され、省電力モードから復帰した際には、記憶部に保存された転送モード情報を用いて初期化処理が行われる。よって、初期化処理のためにIDENTIFYコマンドの発行を必要とするような周辺装置を備える情報処理装置であっても、省電力モードからの復帰においては、例えば、IDENTIFYコマンドの発行が不要となり、省電力モードからの復帰が高速化される。
【0017】
また、前記情報処理装置は、ファクシミリ装置であり、前記周辺装置は、IDE規格及びATA規格の少なくとも一方に準拠したディスクドライブ装置であってもよい。これにより、IDE規格及びATA規格の少なくとも一方に準拠したディスクドライブ装置を備えるファクシミリ装置に対しても、本発明に係る省電力モードの復帰における高速化技術を適用することができる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る省電力モードの管理方法の一形態は、省電力モードで動作することができる情報処理装置による省電力モードの管理方法であって、周辺装置に対して状態を問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して前記周辺装置から返信されてきた情報に基づいて前記周辺装置の状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始するステップと、省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対して前記コマンドを用いた問い合わせをすることなく、前記記憶部に保存された前記状態情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行うステップとを含む。
【0019】
これにより、初期化処理のためにコマンドの発行を必要とするような周辺装置を備える情報処理装置であっても、省電力モードからの復帰においては、初期化処理のためのコマンドの発行が不要となり、省電力モードからの復帰が高速化される。
【0020】
なお、本発明は、情報処理装置及び省電力モードの管理方法として実現できるだけでなく、その方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現ししてもよい。また、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現してもよい。また、そのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現することもできる。さらに、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明により、初期化処理のためにコマンドの発行を必要とするような周辺装置を備える情報処理装置であっても、省電力モードからの復帰を高速に行うことができる情報処理装置が実現される。
【0022】
よって、省電力モードにおいて周辺装置への電力供給を断っておいても、高速に省電力モードからの復帰ができるので、特に、IDE及び/又はATAのインターフェイス規格で接続された周辺装置を備える情報処理装置が普及してきた今日において、本発明の実用的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係る情報処理装置を含む通信システムの構成を示す図
【図2】同情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図3】同情報処理装置の特徴的な機能構成を示すブロック図
【図4A】同情報処理装置が省電力モードに移行する前における処理(前半)を示すフローチャート
【図4B】同情報処理装置が省電力モードに移行する前における処理(後半)を示すフローチャート
【図5】情報処理装置が省電力モードに移行する前における主要な構成要素の動作及び通信を示すシーケンス図
【図6】情報処理装置が省電力モードからの復帰するときの動作を示すフローチャート図
【図7】情報処理装置が省電力モードからの復帰するときにおける主要な構成要素の動作及び通信を示すシーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例である。以下の実施の形態で示される構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、動作の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態の構成要素として説明される。
【0025】
図1は、本発明に係る情報処理装置1(ここでは、ファクシミリ装置)を含む通信システムの構成を示す図である。この通信システムでは、本発明に係る情報処理装置1は、ファクシミリ送受信の機能を有するMFP(MultiFunction Peripherals;複合機)等の画像形成装置である。ここでは、この情報処理装置1は、PSTN(PublicSwitched Telephone Networks;公衆電話交換回線網)7を介して、ファクシミリの送受信の相手先となる相手側情報処理装置2に接続されるとともに、LAN8を介して、端末装置3及び4に接続されている。
【0026】
端末装置3及び4は、Webクライアントとして、LAN8を介して、Webサーバとしての情報処理装置1にアクセスし、情報処理装置1に対して各種指示を与えること、及び、各種設定をすることを行う端末装置であり、情報処理装置1の遠隔操作パネルとしても機能する。
【0027】
相手側情報処理装置2は、例えば、本発明に係る情報処理装置1と同じ機能をもつ画像形成装置である。
【0028】
情報処理装置1は、省電力モードで動作をすることができる本発明に係る情報処理装置の一例であり、例えば、Webサーバとしての機能を備えるMFP等の画像形成装置である。この情報処理装置1は、ハードウェア構成として、図2に示されるように、CPU10、ROM11、RAM12、HDD6、モデム13、NCU(NetworkControl Unit)14、操作パネル15、ディスプレイ16、スキャナ17、プリンタ18、LANI/F(LANインターフェイス)19及び電源5を備える。ここで、CPU10、ROM11、RAM12、HDD6、モデム13、NCU14、操作パネル15、ディスプレイ16、スキャナ17、プリンタ18、LANI/F19は、CPU10によって制御される電源5からの電力の供給を受けて動作し、お互いに、バス9で接続されている。
【0029】
CPU10は、ROM11に格納された制御プログラム11aを実行するプロセッサであり、カレンダタイマ等を内蔵するワンチップマイコン等である。
【0030】
ROM11は、制御プログラム11a等を保持する読み出し専用メモリである。
【0031】
RAM12は、CPU10が制御プログラム11aを実行するときに使用するワークエリア、スキャナ17で読み込まれた画像データあるいは相手側情報処理装置2から送信されてきた画像データ等を一時的に保持する揮発性の記憶領域、及び、送信バッファとしての送信キュー12a保持する不揮発性の記憶領域等を有する読み書き可能なメモリである。
【0032】
HDD6は、周辺装置の一例としてのハードディスクドライブ装置であり、相手側情報処理装置2から送信されてきた画像データを蓄積すること、及び、相手側情報処理装置に送信するために端末装置3及び4から受信した送付用の画像データを蓄積することを行う。このHDD6は、IDE規格及びATA規格に準拠したディスクドライブ装置であり、本実施の形態では、周辺装置としてアクセスの優先度が高いマスタと低いスレーブの合計2台のドライブ装置を有している。
【0033】
モデム13は、ファクシミリ送信のために画像データを変調すること、及び、外部からファクシミリ送信されてきた画像データを復調することを行うファクシミリモデムである。
【0034】
NCU14は、PSTN7と接続される回線終端装置である。
【0035】
操作パネル15は、ユーザからの操作を受け付けるパネルであり、例えば、ファクシミリ送信の宛先を直接入力するためのタッチパネル等である。
【0036】
ディスプレイ16は、液晶表示装置(LCD)等であり、ユーザとの対話に使用される。また、このディスプレイ16は、情報処理装置1の動作状態を表示する。
【0037】
スキャナ17は、ファクシミリ送信、又は、プリンタ18への複写出力のための原稿の内容をCCD等で光学的に読み取り、送信キュー12aに蓄積される画像データを生成する画像読み取り装置である。
【0038】
プリンタ18は、印刷装置であり、例えば、相手側情報処理装置2から送信されてきた画像データ(ファクシミリ受信データ)、スキャナ17からの読み取り内容、及び、情報処理装置1の動作状態等を印刷出力する。
【0039】
LANI/F19は、この情報処理装置1とLAN8とを接続する通信アダプタである。
【0040】
電源5は、CPU10による制御の下で、この情報処理装置1の各構成要素ごとに独立して電力を供給すること、及び、電力の供給を断つことができる電力供給源である。
【0041】
図3は、本発明に係る情報処理装置1の特徴的な機能構成を示すブロック図である。つまり、図2に示されるハードウェア構成によって発揮される情報処理装置1の機能のうち、本発明に関わる機能を示すブロック図である。
【0042】
この情報処理装置1は、省電力モードで動作することができる情報処理装置であって、機能的には、省電力モードにおいてもデータを保持し続けることができる読み書き可能な記憶部21と、記憶部21を用いて省電力モードへの移行と省電力モードからの復帰を制御する制御部20と、制御部20と接続された周辺装置22とを備える。
【0043】
記憶部21は、図2におけるRAM12に相当する。ただし、この記憶部21は、省電力モードにおいても、データを保持し続ける。これは、不揮発性の読み書き可能なFeRAM(Ferroelectric RAM)等でRAM12を構成することで実現される。あるいは、省電力モードにおいても電力の供給を必要とするが、極めて小さな消費電力でデータを保持することができるセルフリフレッシュ機能をもつDDR SDRAM(Double Date rate Synchronous DRAM)等でRAM12を構成することでも実現される。
【0044】
制御部20は、図2におけるCPU10がROM11に格納された制御プログラム11aを実行することによって実現される機能的な処理部である。この制御部20は、電源5を制御することで、省電力モードへの移行と省電力モードからの復帰を制御する。
【0045】
周辺装置22は、図2におけるHDD6に相当する。この周辺装置22は、制御部20による制御の下で、省電力モードにおいては、電源5からの電力供給が断たれる。
【0046】
ここで、この情報処理装置1は、省電力モードからの復帰を高速化するために、以下の特徴的な機能を有する。
【0047】
つまり、制御部20は、省電力モードへ移行する前に(例えば、起動時に)、周辺装置22に対して状態を問い合わせるコマンドを発行する。そして、制御部20は、発行したコマンドに対して周辺装置22から返信されてきた情報に基づいて周辺装置22の状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を記憶部21に保存した後に、省電力モードへの移行を開始する(つまり、電源5を制御して、一部の構成要素への電力供給を断つ)。一方、情報処理装置1が省電力モードから復帰した際には、制御部20は、電源5を制御し(つまり、電力供給を断っていた構成要素への電力供給を開始させ)、周辺装置22に対してコマンドを用いた問い合わせをすることなく、記憶部21に保存された状態情報を用いて周辺装置22に対する初期化処理を行う。
【0048】
さらに、この制御部20は、周辺装置22が準拠しているATA規格への対応として、省電力モードから高速に復帰できるようにするために、以下の制御(デバイスチェック)を行う。
【0049】
つまり、制御部20は、省電力モードへ移行する前に、周辺装置22が有するレジスタに対して書き込んだ値を読み出すことができるか否かを確認することによって、周辺装置22にスレーブが接続されているか否かを特定するデバイスチェック行う。そして、制御部20は、デバイスチェックの結果に基づいて、状態情報として、スレーブの存否を示すデバイス情報を生成し、生成したデバイス情報を記憶部21に保存した後に、省電力モードへの移行を開始する。一方、情報処理装置1が省電力モードから復帰した際には、制御部20は、周辺装置22に対してスレーブが接続されているか否かを特定するデバイスチェックを行うことなく、記憶部21に保存されたデバイス情報を用いて周辺装置22に対する初期化処理を行う。
【0050】
さらに、この制御部20は、周辺装置22が準拠しているATA規格への対応として、省電力モードから高速に復帰できるようにするために、以下の制御を行う。
【0051】
制御部20は、省電力モードへ移行する前に、周辺装置22に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンド(IDENTIFYコマンド)を発行する。そして、制御部20は、発行したコマンドに対して周辺装置22から返信されてきた情報に基づいて、状態情報として、周辺装置22に対して適用できる最大転送速度を示す転送モード情報を生成し、生成した転送モード情報を記憶部21に保存した後に、省電力モードへの移行を開始する。一方、情報処理装置1が省電力モードから復帰した際には、制御部20は、周辺装置22に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンド(IDENTIFYコマンド)を発行することなく、記憶部21に保存された転送モード情報を用いて周辺装置22に対する初期化処理(SET FEATURESコマンドの発行等)を行う。
【0052】
このとき、制御部20は、周辺装置22にマスタとスレーブとが接続されていると確認できていた場合には、周辺装置22のマスタ及びスレーブのそれぞれに対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンド(IDENTIFYコマンド)を発行する。そして、制御部20は、発行したコマンドに対して周辺装置22のマスタ及びスレーブのそれぞれから返信されてきた情報に基づいて、より低い最大転送速度に対応する転送モード情報を生成し、生成した転送モード情報を、周辺装置22に対して適用できる最大転送速度を示す転送モード情報として、記憶部に21保存した後に、省電力モードへの移行を開始する。一方、情報処理装置1が省電力モードから復帰した際には、制御部20は、周辺装置22に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンド(IDENTIFYコマンド)を発行することなく、記憶部21に保存された転送モード情報を用いて周辺装置22に対する初期化処理を行う。
【0053】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、以下のステップを実行することで、省電力モードを管理する点に特徴を有する。つまり、第1のステップは、周辺装置22に対して状態を問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して周辺装置22から返信されてきた情報に基づいて周辺装置22の状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を記憶部21に保存した後に、省電力モードへの移行を開始するステップである。第2のステップは、省電力モードから復帰した際には、周辺装置22に対して上記コマンドを用いた問い合わせをすることなく、記憶部21に保存された状態情報を用いて周辺装置22に対する初期化処理を行うステップである。
【0054】
これにより、初期化処理のためにコマンドの発行を必要とするような周辺装置を備える情報処理装置であっても、省電力モードからの復帰においては、初期化処理のためのコマンドの発行が不要となり、省電力モードからの復帰が高速化される。
【0055】
次に、以上のような特徴を有する本実施の形態における情報処理装置1の動作について説明する。
【0056】
まず、省電力モードへの移行時における情報処理装置1の動作を説明する。
【0057】
図4Aは、本実施の形態における情報処理装置1が省電力モードに移行する前における処理(前半)を示すフローチャートである。図4Bは、本実施の形態における情報処理装置1が省電力モードに移行する前における処理(後半)を示すフローチャートである。図5は、本実施の形態における情報処理装置1が省電力モードに移行する前における主要な構成要素の動作及び通信を示すシーケンス図である。
【0058】
まず、制御部20は、ATA規格に対応した処理として、次の2種類のデバイスチェックを行い、省電力モードへの移行に備える。
【0059】
つまり、制御部20は、起動した(例えば、情報処理装置1に電源が投入された)場合には、一般的な起動処理(初期化処理)を行った後に(図4AのS10)、周辺装置22に対して、以下の初期化処理を行う。まず、制御部20は、周辺装置22に対してマスタが接続されている(存在している)か否かを特定するデバイスチェックを行う。具体的には、制御部20は、周辺装置22のマスタに対応するレジスタに対して所定の値を書き込んだ後にそのレジスタに格納された値を読み出し、書き込んだ所定の値と読み出した値とが一致するか否かを判断することで、マスタが接続されている否かを特定するデバイスチェックを行う(図4AのS11、図5のS41〜S41a)。
【0060】
デバイスチェックの結果、制御部20は、マスタが接続されている(書き込んだ所定の値と読み出した値とが一致する)と判断した場合には(図4AのS12でTRUE)、マスタあり(正常)と認識する(図4AのS13)。一方、マスタが接続されていないと判断した場合には(図4AのS12でFALSE)、制御部20は、マスタなし(異常)と認識し(図4AのS14)、予め定められた異常処理をする。
【0061】
マスタあり(正常)と認識できた場合には(図4AのS13)、続いて、制御部20は、周辺装置22に対してスレーブが接続されている(存在している)か否かを特定するデバイスチェックを行う。具体的には、制御部20は、周辺装置22のスレーブに対応するレジスタに対して所定の値を書き込んだ後にそのレジスタに格納された値を読み出し、書き込んだ所定の値と読み出した値とが一致するか否かを判断することで、スレーブが接続されている否かのデバイスチェックを行う(図4AのS15、図5のS45〜S45a)。
【0062】
デバイスチェックの結果、制御部20は、スレーブが接続されている(書き込んだ所定の値と読み出した値とが一致する)と判断した場合には(図4AのS16でTRUE)、スレーブありと認識する(図4AのS17)。一方、スレーブが接続されていないと判断した場合には(図4AのS16でFALSE)、制御部20は、スレーブなしと認識し(図4AのS18)する。そして、制御部20は、その認識結果を示す状態情報として、スレーブあり/なしを示すデバイス情報を生成し、内部の一時記憶領域に保存しておく(図4AのS19)。
【0063】
続いて、制御部20は、ATA規格に対応した処理として、次の2種類のコマンド(「IDENTIFY」、「SET FEATURES」)を発行し、省電力モードへの移行に備える。
【0064】
つまり、制御部20は、周辺装置22のマスタに対して、最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンド「IDENTIFY」を発行する(図4BのS20、図5のS50)。そして、制御部20は、発行したコマンドに対して周辺装置22から返信されてきた情報であるマスタの最大転送モード情報を受信し(図4BのS21、図5のS50a)、内部の一時記憶領域に保存しておく(図4BのS21)。
【0065】
次に、制御部20は、内部の一時記憶領域に保存していたデバイス情報を参照することで、スレーブの存否を判断する(図4BのS22)。その結果、スレーブが存在すると判断した場合にだけ(図4BのS22でTRUE)、制御部20は、周辺装置22のスレーブに対して、最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンド「IDENTIFY」を発行する(図4BのS23、図5のS53)。そして、制御部20は、発行したコマンドに対して周辺装置22から返信されてきた情報であるスレーブの最大転送モード情報を受信し(図4BのS24、図5のS53a)、内部の一時記憶領域に保存しておく(図4BのS24)。
【0066】
続いて、制御部20は、受信した2つの情報(マスタの最大転送モード情報、スレーブの最大転送モード情報)が示すモードを比較することで、より低い最大転送速度に対応するモードを特定する。そして、制御部20は、特定したモードを示す情報を転送モード情報として生成し(図4BのS25)、生成した転送モード情報を伴うコマンド「SET FEATURES」を周辺装置22に発行することで、周辺装置22の転送速度に関する動作を設定する(図4BのS26、図5のS56)。
【0067】
最後に、制御部20は、一時記憶領域に保存していたデバイス情報及び転送モード情報を記憶部21に保存する(図4BのS27、図5のS57)。
【0068】
以上のような周辺装置22に対する初期化処理を終えた後に、周辺装置22は、補助記憶装置として、通常の動作を行う。
【0069】
ここで、もし、情報処理装置1において、省電力モードに移行する条件が成立した場合(例えば、アイドル状態が一定時間、継続した場合等)には、制御部20は、省電力モードへの移行を開始する(図4BのS28、図5のS58)。つまり、制御部20は、省電力モードへの移行として、電源5を制御することにより、一部の構成要素への電力供給を断つことで、省電力モードへの移行を完了する。
【0070】
このように、省電力モードへ移行する前(ここでは、起動時)に、周辺装置22に対してコマンドを発行し、その発行に対して得られた情報に基づいて生成された状態情報(デバイス情報、転送モード情報)が記憶部21に保存される。
【0071】
次に、省電力モードからの復帰における情報処理装置1の動作を説明する。
【0072】
図6は、本実施の形態における情報処理装置1が省電力モードからの復帰するときの動作を示すフローチャートである。図7は、本実施の形態における情報処理装置1が省電力モードからの復帰するときにおける主要な構成要素の動作及び通信を示すシーケンス図である。
【0073】
まず、制御部20は、電源5を制御する(つまり、電力供給を断っていた構成要素への電力供給を開始させる)等の省電力モードからの復帰処理を行う(図6のS30)。その後に、制御部20は、記憶部21から、デバイス情報と転送モード情報とを読み出す(図6のS31、図7のS61)。
【0074】
そして、制御部20は、ATA規格に対応した初期化処理として、次のデバイスチェックを行う。つまり、制御部20は、読み出したデバイス情報がスレーブあり/なしのいずれを示しているかを判断する(図6のS32)。その結果、デバイス情報がスレーブありを示している場合には(図6のS32でTRUE)、制御部20は、マスタに対するデバイスチェックだけを行う(図6のS33、図7のS63〜S63a)。一方、デバイス情報がスレーブなしを示している場合には(図6のS32でFALSE)、制御部20は、マスタに対するデバイスチェックと(図6のS34、図7のS64〜S64a)、スレーブに対するデバイスチェックとを行う(図6のS35、図7のS65〜S65a)。なお、デバイスチェックの詳細は、省電力モードへの移行時と同様である。
【0075】
続いて、制御部20は、ATA規格に対応した初期化処理として、次のコマンド発行を行う。つまり、制御部20は、読み出した転送モード情報が何らかのモードを示す情報に設定されているか否かを判断する(図6のS36)。その結果、転送モード情報に何らかのモードを示す情報が設定されている場合には(図6のS36でTRUE)、制御部20は、その転送モード情報を伴うコマンド「SET FEATURES」を周辺装置22に発行することで、周辺装置22の転送速度に関する動作を設定する(図6のS37、図7のS67)。一方、転送モード情報に何らかのモードを示す情報が設定されていない場合には(図6のS36でFALSE)、制御部20は、既存のデバイス(マスタ及びスレーブ)に対して「IDENTIFY」コマンドを発行し、より低い最大転送速度に対応する転送モード情報を設定した後に、「SET FEATURES」コマンドを発行することで、周辺装置22の転送速度に関する動作を設定する(図6のS38、図7のS68)。なお、図6のステップS38の処理は、図4BのステップS20〜26の処理と同一である。
【0076】
このようにして、省電力モードからの復帰に際しては、記憶部21から読み出したデバイス情報にスレーブありと設定されている場合には、スレーブに対するデバイスチェックが不要となる。さらに、記憶部21から読み出した転送モード情報にモードを示す情報が設定されている場合には、マスタ及びスレーブに対して「IDENTIFY」コマンドを発行する処理が不要となる。
【0077】
よって、周辺装置に各種コマンドを発行し、それに対する返答を受信してからでないと周辺装置に対する初期化処理が完了しない場合であっても、本実施の形態によれば、省電力モードからの復帰においては、初期化処理のためのコマンドの発行および周辺装置のレジスタへの書き込みと読み出しによるデバイスチェックが不要となる。よって、省電力モードからの復帰が高速化される。
【0078】
以上、本発明に係る情報処理装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、このような実施の形態に限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、及び、実施の形態の構成要素を任意に組み合わせて得られる別の形態も、本発明に含まれる。
【0079】
たとえば、本実施の形態では、周辺装置は、IDE及び/又はATA規格に準拠したディスクドライブ装置であったが、本発明は、このような周辺装置に限定されない。初期化処理のためにコマンドの発行を必要とするような周辺装置であれば、SCSIデバイス等の他の種類の周辺装置であってもよい。
【0080】
また、本実施の形態では、周辺装置22に対する初期化(デバイスチェック、「SET FEATURES」コマンドの発行等)および状態情報(デバイス情報、転送モード情報)の保存は、情報処理装置1の起動の直後に行われたが、本発明は、このようなタイミングに限定されない。周辺装置22に対する初期化および状態情報の保存は、省電力モードに移行する前であれば、いつでもよい。たとえば、これらの処理は、省電力モードへの移行の直前であってもよい。また、これらの処理は、省電力モードへの移行前であれば、情報処理装置の動作中に繰り返し実行されてもよい。
【0081】
また、本実施の形態では、ファクシミリ装置に代表される情報処理装置による省電力モードからの復帰を高速化する技術が説明された。しかしながら、ここで説明された省電力モードの管理技術は、ファクシミリ装置だけに限られず、初期化処理のためにコマンドの発行を必要とする周辺装置22を備える各種電子機器、例えば、HDDを備えるパーソナルコンピュータ、通信機器、プリンタ等の情報処理装置にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、周辺装置を備える情報処理装置として、例えば、HDDを備えるファクシミリ装置等の画像形成装置、パーソナルコンピュータ、通信機器、プリンタ等として、利用できる。
【符号の説明】
【0083】
1 情報処理装置
2 相手側情報処理装置
3、4 端末装置
5 電源
6 HDD
7 PSTN
8 LAN
9 バス
10 CPU
11 ROM
11a 制御プログラム
12 RAM
12a 送信キュー
13 モデム
14 NCU
15 操作パネル
16 ディスプレイ
17 スキャナ
18 プリンタ
19 LANI/F
20 制御部
21 記憶部
22 周辺装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
省電力モードで動作することができる情報処理装置であって、
省電力モードにおいてもデータを保持し続けることができる読み書き可能な記憶部と、
前記記憶部を用いて、省電力モードへの移行と省電力モードからの復帰を制御する制御部と、
前記制御部と接続された周辺装置とを備え、
前記制御部は、
前記周辺装置に対して状態を問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して前記周辺装置から返信されてきた情報に基づいて前記周辺装置の状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を前記記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始し、
省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対して前記コマンドを用いた問い合わせをすることなく、前記記憶部に保存された前記状態情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行う
情報処理装置。
【請求項2】
前記周辺装置のタイプには、前記制御部によるアクセスの優先度が高いマスタと低いスレーブとが含まれ、
前記制御部は、さらに、
前記周辺装置が有するレジスタに対して書き込んだ値を読み出すことができるか否かを確認することによって、前記周辺装置にスレーブが接続されているか否かを特定するデバイスチェックを行い、当該デバイスチェックの結果に基づいて、前記状態情報として、スレーブの存否を示すデバイス情報を生成し、生成したデバイス情報を前記記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始し、
省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対してスレーブが接続されているか否かを特定するデバイスチェックを行うことなく、前記記憶部に保存された前記デバイス情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行う
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記周辺装置に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して前記周辺装置から返信されてきた情報に基づいて、前記状態情報として、前記周辺装置に対して適用できる最大転送速度を示す転送モード情報を生成し、生成した転送モード情報を前記記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始し、
省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンドを発行することなく、前記記憶部に保存された前記転送モード情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行う
請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記周辺装置にマスタとスレーブとが接続されていると確認できた場合には、前記周辺装置のマスタ及びスレーブのそれぞれに対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して前記周辺装置のマスタ及びスレーブのそれぞれから返信されてきた情報に基づいて、より低い最大転送速度に対応する転送モード情報を生成し、生成した転送モード情報を、前記周辺装置に対して適用できる最大転送速度を示す転送モード情報として、前記記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始し、
省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対して最大転送速度で動作できるモードを問い合わせるコマンドを発行することなく、前記記憶部に保存された前記転送モード情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行う
請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、ファクシミリ装置であり、
前記周辺装置は、IDE規格及びATA規格の少なくとも一方に準拠したディスクドライブ装置である
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
省電力モードで動作することができる情報処理装置による省電力モードの管理方法であって、
周辺装置に対して状態を問い合わせるコマンドを発行し、発行したコマンドに対して前記周辺装置から返信されてきた情報に基づいて前記周辺装置の状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を記憶部に保存した後に、省電力モードへの移行を開始するステップと、
省電力モードから復帰した際には、前記周辺装置に対して前記コマンドを用いた問い合わせをすることなく、前記記憶部に保存された前記状態情報を用いて前記周辺装置に対する初期化処理を行うステップと
を含む省電力モードの管理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−89051(P2013−89051A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229264(P2011−229264)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】