説明

情報端末装置

【課題】同時に表示された各動画像の音量を簡易な操作にて調整することができる情報端末装置を提供する。
【解決手段】バー6が下方に移動されると、第1画面領域R1が拡大し、第2画面領域R2が縮小する。このとき、バー6の移動量に応じて、第1画面領域R1に表示された映像コンテンツの音量が大きくなり、第2画面領域R2に表示された映像コンテンツの音量が小さくなる。一方、バー6が上方に移動されると、第2画面領域R2が拡大し、第1画面領域R1が縮小する。このとき、バー6の移動量に応じて、第1画面領域R2に表示された映像コンテンツの音量が大きくなり、第1画面領域R1に表示された映像コンテンツの音量が小さくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末装置に関し、特に、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
現在、映像コンテンツ(テレビ番組等)を視聴可能な携帯電話機が商品化され普及しつつある。この種の携帯電話機として、たとえば、以下の特許文献1に記載のものが知られている。
【0003】
特許文献1の携帯電話機では、上側筐体と下側筐体がヒンジ部によって連結され、折り畳み可能となっている。上側筐体には表示部(ディスプレイ面)が配されており、下側筐体にはキー入力部が配されている。ここで、ディスプレイ面は縦長矩形形状を有している。
【0004】
かかる携帯電話機では、本体を縦向きにした状態の他、横向きにした状態においても、ディスプレイ面に映像コンテンツを表示することができる。本体を横向きにした状態では、たとえば、横長(ワイドモード)にて、映像コンテンツをディスプレイ面上に拡大表示することができる。
【特許文献1】特開2005−012493号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、携帯電話機本体が上側筐体と下側筐体に分離されているが、携帯電話機本体を一つの筐体とし、その前面を全てディスプレイ面とすることも可能である。この場合、操作ボタンは、たとえば、ディスプレイ面上にタッチパネルとして配置することができる。こうすると、ディスプレイ面は、映像コンテンツを表示するための領域と、操作ボタンを表示するための領域に区分され、操作ボタンの表示領域にタッチパネルが配されることとなる。
【0006】
ところで、このようにディスプレイ面が拡張された場合には、ディスプレイ面全体を映像表示領域として活用することもできる。この場合、たとえば2つのテレビ番組の映像(動画像)を同時に表示させることが可能となる。こうすると、ユーザは、2つのテレビ番組を同時に楽しむことができる。
【0007】
しかし、この場合には、各映像の音量をどのようにして調整するかが問題となる。映像が一つの場合には、適宜、音量調整ボタンを操作する等して音量の調整が可能である。しかし、映像が2つになると、一つの音量調整ボタンのみでは円滑に音量調整を行えない。映像毎に個別に音量調整ボタンを配することも考えられるが、こうすると、ボタンの配置が複雑になり、ユーザにおいてもボタン操作が煩雑になる。他方、一つの音量調整ボタンのみで2つの映像の音量を調整しようとすると、音量調整の対象となる映像を指定する操作が必要となり、やはり操作が煩雑となる。よって、このように2つの映像を同時に表示する場合には、各映像の音量調整を手軽に行えるようにする構成が別途必要となる。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、同時に表示された各動画像の音量を簡易な操作にて手軽に調整することができる情報端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題に鑑み本発明は、以下の特徴を有する。
【0010】
本発明の第1の態様に係る情報端末装置は、第1の画面領域と第2の画面領域とを区分する境界を移動させる移動手段と、前記第1および第2の画面領域にそれぞれ第1および第2の動画像を表示させる画像表示手段と、前記第1および第2の動画像に対応する音声を出力するための音声出力手段と、前記境界の位置に基づいて前記第1および第2の動画像に対応する前記音声の大きさを調整する音量調整手段とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の態様は、第1の態様に係る情報端末装置において、前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうち前記境界の移動により拡大した方の領域に表示された動画像に対応する音声を大きくすることを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様に係る情報端末装置において、前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうち前記境界の移動により縮小した方の領域に表示された動画像に対応する音声を小さくし、または、消去することを特徴とする。
【0013】
本発明の第4の態様は、第1の態様に係る情報端末装置において、前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうち前記境界の移動により縮小した方の領域に表示された動画像に対応する音声を大きくすることを特徴とする。
【0014】
本発明の第5の態様は、第1または第4の態様に係る情報端末装置において、前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうち前記境界の移動により拡大した方の領域に表示された動画像に対応する音声を小さくし、または、消去することを特徴とする。
【0015】
本発明の第6の態様は、第1の態様に係る情報端末装置において、前記音量調整手段は、前記境界の位置と前記第1および第2の動画像のジャンルに基づいて前記第1および第2の動画像に対応する音声の大きさを調整することを特徴とする。
【0016】
本発明の第7の態様は、第1ないし第6の態様の何れかに係る情報端末装置において、前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうちユーザによりタッチされた方の領域に表示された動画像に対応する音声の大きさを調整する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
上記各態様の情報端末装置によれば、第1の画面領域と第2の画面領域との境界を移動させるという1つの操作によって、第1の動画像や第2の動画像に対応する音声の大きさを調整することができ、各動画像の音量調整を簡易に行うことができる。
【0018】
また、第6の態様によれば、境界の位置と各動画像のジャンルに基づいて音声の大きさが調整されるので、各動画像に対して、ジャンルに応じた適正な音量調整を行うことができる。
【0019】
さらに、第7の態様によれば、たとえば、境界の移動に基づく音量の調整が行われた後に、適宜、各領域にタッチすることで、個々の領域に表示された動画像の音量を円滑に微調整することができる。よって、各動画像に対する音声を、簡便な操作にてより良好な音量に調整することができる。
【0020】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、画像を映し出す面のことをディスプレイ面と称し、このディスプレイ面全面に映し出される画像のことを表示画面と称する。
【0022】
図1は、本発明の情報端末装置の一実施形態である携帯電話機の外観構成を示す図である。同図(a)、(b)、(c)はそれぞれ、正面図、右側面図、背面図である。
【0023】
図1を参照して、本実施の形態の携帯電話機は、その外郭を構成するキャビネット1を備える。キャビネット1は、正面視で縦長矩形状を有する。キャビネット1の正面側には、液晶表示器2が配されており、この液晶表示器2のディスプレイ面3がキャビネット1の正面に臨んでいる。ディスプレイ面3は、キャビネット1と同様、縦長矩形状を有しており、キャビネット1正面のほぼ全面を占めている。
【0024】
液晶表示器2の前方には、透明なタッチパネル4が配されている。タッチパネル4は、ユーザに押されたディスプレイ面3上の位置を検出し、その位置に応じた信号(位置信号)を出力する。タッチパネル4の前方には、透明な保護パネル5が配されている。保護パネル5は、タッチパネル4が傷つかないよう保護するものである。
【0025】
ディスプレイ面3に表示される表示画面には、水平方向に延びるバー6が含まれている。バー6は表示画面を上下2つの領域に区切る。バー6より上の領域が第1画面領域R1となり、下の領域が第2画面領域R2となる。第1画面領域R1には、主として、テレビ画像や写真画像、テキスト画像などが表示される。また、第2画面領域R2には、主として、種々の機能ボタンが配置される。なお、後述するダブル映像表示モードでは、第1画面領域R1に1つの映像コンテンツが表示され、第2画面領域R2にもう1つの映像コンテンツが表示される。
【0026】
バー6は、ジョグダイヤル7の操作により、表示画面上を上下に移動させることができる。ジョグダイヤル7は、キャビネット1背面の中央部に設けられており、上下方向に回転する。ジョグダイヤル7が上方向に回転すると、バー6が上方に移動し、ジョグダイヤル7が下方向に回転すると、バー6が下方に移動する。なお、機能モードによっては、ユーザによるタッチパネル4の操作に応じて、バー6が上下移動する場合もある。
【0027】
ジョグダイヤル7の左右には、それぞれ、Rボタン8とLボタン9が配されている。これらRボタン8およびLボタン9により、一定の処理を行うための操作を行うことができる。
【0028】
キャビネット1の内部には、その上部にカメラモジュール10が配されている。このカメラモジュール10の撮像レンズ10aとフラッシュ部10bとがキャビネット1の背面に配されている。
【0029】
さらに、キャビネット1には、その上端部に、左右のスピーカからなる第1スピーカ装置11が配されており、その下端部に、左右のスピーカからなる第2スピーカ装置12が配されている。ダブル映像表示モードにおいて、第1スピーカ装置11は、第1画面領域R1に表示された映像コンテンツの音声を出力し、第2スピーカ装置12は、第2画面領域R2に表示された映像コンテンツの音声を出力する。
【0030】
この携帯電話機では、バー6を所定の位置に固定することにより、各種の機能モード(メールモード、テレビモード、ミュージックモード、インターネットモード、カメラモードなど)の表示画面の切替えを行うことができる。
【0031】
このため、表示画面上には、上下方向に複数の固定位置(たとえば、L1〜L6)が設定されている。たとえば、ユーザが、ジョグダイヤル7を操作して、バー6を固定位置L5に移動させ、バー6が固定位置L5にある状態でRボタン8を押すと、テレビモードの表示画面が表示される。さらに、バー6を固定位置L6に移動させてRボタン8を押すと、テレビモードの表示画面からメールモードの表示画面に切り替わる。
【0032】
図2(a)は、テレビモードの画面表示例を示す。また、同図(b)は、メールモードの画面表示例を示す。テレビモードにおいては、図2(a)に示すように、映像コンテンツ(テレビ番組などの動画像)が第1画面領域R1に表示され、映像表示に関連する操作のための複数の機能ボタンが第2画面領域R2に表示される。このテレビモードでは、所定のボタン操作が行われることによって、さらに、ダブル映像表示モードが実行される。ダブル映像表示モードは、2つの映像コンテンツ(たとえば、テレビ番組)を同時に表示するモードであり、このモードについては後に詳述する。
【0033】
メールモードにおいては、同図(b)に示すように、入力された文字などが第1画面領域R1に表示され、メールの入力や送受信のための機能ボタンが第2画面領域R2に表示される。なお、機能ボタンは、機能の文字を四角い線で囲むなどすることで、隣の機能との境界が分かるような表示とされている。
【0034】
図3は、本実施の形態に係る携帯電話機の全体構成を示すブロック図である。携帯電話機は、図1により説明した構成部品の他、CPU100、メモリ101、第1TVモジュール102、第2TVモジュール103、映像エンコーダ104、マイク105、音声エンコーダ106、通信モジュール107、バックライト駆動回路108、映像デコーダ109、音声デコーダ110、音声出力回路111を備えている。
【0035】
第1TVモジュール102は、TVチューナ、DEMUX(Demultiplexer)などを含み、アンテナ102aを介して受信した地上ディジタル放送波、地上アナログ放送波などの電波を映像信号や音声信号に変換してCPU100に送る。第2TVモジュール103も、第1TVモジュール102と同様な構成を有し、アンテナ103aを介して受信した地上ディジタル放送波、地上アナログ放送波などの電波を映像信号や音声信号に変換してCPU100に送る。
【0036】
カメラモジュール10には、撮像素子10cが設けられている。撮像レンズ10aから取り込まれた被写体の像は、撮像素子10c上に結像される。撮像素子10cは、例えばCCDからなり、取り込んだ画像に応じた撮像信号を生成し、映像エンコーダ104へ出力する。映像エンコーダ104は、撮像素子10cからの撮像信号を、CPU100が処理できるディジタルの撮像信号に変換してCPU100へ出力する。
【0037】
マイク105は、音声信号を電気信号に変換して音声エンコーダ106へ出力する。音声エンコーダ106は、マイク105からの音声信号を、CPU100が処理できるディジタルの音声信号に変換してCPU100へ出力する。
【0038】
通信モジュール107は、CPU100からの音声信号や画像信号、テキスト信号などを無線信号に変換し、アンテナ107aを介して基地局へ送信する。また、アンテナ107aを介して受信した無線信号を音声信号や画像信号、テキスト信号などに変換してCPU100へ出力する。
【0039】
液晶表示器2は、液晶表示パネル2aと、液晶表示パネル2aの光源となるバックライト装置2bを備えている。バックライト駆動回路108は、CPU100からの制御信号に応じた電圧信号をバックライト装置2bに供給する。バックライト装置2bは、電圧信号に応じた光量を液晶表示パネル2aに供給する。映像デコーダ109は、CPU100からの映像信号を液晶表示パネル2aで表示できるアナログの映像信号に変換し、液晶表示パネル2aに出力する。液晶表示パネル2aは、映像信号に応じた画像をディスプレイ面3に表示する。
【0040】
音声デコーダ110は、CPU100からの音声信号を第1スピーカ装置11および第2スピーカ装置12で出力できるアナログの音声信号に変換し音声出力回路111に出力する。音声出力回路111には、音声デコーダ110から音声信号が入力されるとともに、CPU100から音量調整のための制御信号が入力される。音声出力回路111は、入力された音声信号をCPU100からの制御信号に従って増幅し、第1スピーカ装置11および第2スピーカ装置12に出力する。第1スピーカ装置11および第2スピーカ装置12は、音声出力回路111からの音声信号を音声として再生する。
【0041】
メモリ101には、カメラモジュール10で撮影した画像データや通信モジュール107を介して外部から取り込んだ画像データ、テキストデータ(メールデータ)などが所定のファイル形式で保存されている。また、メモリ101には、第1TVモジュール102や第2TVモジュール103、通信モジュール107により外部から取得した映像コンテンツが、そのジャンル情報とともに保存されている。
【0042】
メモリ101は、RAM、ROMを含む。RAMは、CPU100が液晶表示器2に表示する画像を生成するときのワークエリアとして機能する。ROMには、CPU100を動作させるための制御プログラムが記憶されている。ROMには、また、図4に示す音量増減テーブルが記憶されている。このテーブルは、ダブル映像表示モードにおける音量制御に使用される。
【0043】
図4(a)に示すように、本実施の形態では、ダブル映像表示モードの表示画面において、バー6が、たとえば、中央位置(A7の位置)から上方にA1の位置まで、下方にA13の位置まで移動するよう制御される。音量増減テーブルには、図4(b)に示すように、バー6の位置に応じた第1スピーカ装置11および第2スピーカ装置12の音量の増減値が設定されている。この音量増減テーブルは、バー6が中央位置から下方へ移動される(第1画面領域R1が拡大される)と、第1スピーカ装置11の音量が大きくされるとともに第2スピーカ装置12の音量が小さくされ、バー6が上方へ移動される(第2画面領域R2が拡大される)と、第2スピーカ装置12の音量が大きくされるとともに第1スピーカ装置11の音量が小さくされる設定にされている。
【0044】
CPU100は、タッチパネル4、ジョグダイヤル7、Rボタン8、Lボタン9、マイク105、撮像素子10cなど各部からの入力信号に基づいて、通信モジュール107、映像デコーダ109、音声デコーダ110などの各部に制御信号を出力することにより、各種の機能モード(通話モード、メールモード、インターネットモード、テレビモード、カメラモードなど)の処理を行う。
【0045】
また、CPU100は、ダブル映像表示モードにおいて、第1TVモジュール102や第2TVモジュール103によって取得した異なる2つの映像コンテンツを、映像エンコーダ109を通じて液晶表示パネル2aに同時に表示させる。また、このダブル映像表示モードにおいて、CPU100は、第1画面領域R1の映像コンテンツの音声を第1スピーカ装置11から出力させ、第2画面領域R2の映像コンテンツの音声を第2スピーカ装置12から出力させる。そして、CPU100は、バー6を移動させる操作が行われると、それに応じて、第1画面領域R1と第2画面領域R2の比率を変更するとともに、バー6の位置に基づき、上記音量増減テーブルに従って、第1スピーカ装置11および第2スピーカ装置12から出力される音量を変更する。
【0046】
以下、ダブル映像表示モードにおける音量制御について、図5および図6を用いて詳細に説明する。図5は、音量制御動作を示すフローチャートである。また、図6は、各画面領域R1、R2のサイズが変更されたときの表示画面と音量の状態を示す図である。
【0047】
CPU100は、図2(a)に示すテレビモードの表示画面において、ユーザによってダブル映像表示モードへの移行操作がなされると(S101:YES)、図6(a)に示すように、異なる2つの映像コンテンツを、各画面領域R1、R2に同時に表示させる(S102)。たとえば、第1TVモジュール102により取得した映像コンテンツを第1画面領域R1に表示させ、第2TVモジュール103により取得した映像コンテンツを第2画面領域R2に表示させる。この他、通信モジュール107によって外部から取得した映像コンテンツや予めメモリ101に記録(録画)された映像コンテンツを、同時に表示させることもできる。
【0048】
図6(a)に示すように、ダブル映像表示モードの初期状態では、バー6が表示画面の中央に位置しており、第1画面領域R1と第2画面領域R2は、等しい大きさとされている。各映像コンテンツは、各画面領域R1、R2に、縦向き表示される。各画面領域R1、R2において、映像コンテンツが表示された領域以外の領域(以下、「情報表示領域」という)には、チャンネル番号やジャンル名など、映像コンテンツに関連する情報が表示される。第1画面領域R1の映像コンテンツの音声は、第1スピーカ装置11から出力され、第2画面領域R2の映像コンテンツの音声は、第2スピーカ装置12から出力される。バー6は、ユーザの操作によって上下に所定範囲(図中のA1からA13)だけ移動可能とされている。この所定範囲は、たとえば、バー6の移動によって一方の画面領域が縮小したときに、映像コンテンツの表示サイズが縮小されないような範囲とすることができる。
【0049】
このような状態から、ユーザは、一方の映像コンテンツをメインに見たいと考えた場合には、その映像コンテンツが表示された画面領域を大きくする操作を行う。すなわち、ユーザは、バー6を指などでタッチして、その映像コンテンツが表示された画面領域が拡がる方向にそのバー6を移動させる。
【0050】
ダブル映像表示モードの動作中、CPU100は、バー6が移動したか否かを監視している。ユーザの操作によってバー6が移動されると、CPU100は、バー6が移動したと判断して(S103:YES)、第1画面領域R1と第2画面領域R2をバー6の位置に応じた新たな比率に変更する(S104)。さらに、CPU100は、バー6の位置に基づいて、上記音量増減テーブルの設定値に従い、第1スピーカ装置11と第2スピーカ装置12の音量を変更する(S105)。
【0051】
たとえば、図6(b)に示すように、バー6が下方に移動されると、第1画面領域R1が拡大して、その情報表示領域が大きくなるとともに、第2画面領域R2が縮小して、その情報表示領域が小さくなる。また、バー6の移動量に応じて、第1画面領域R1に表示された映像コンテンツの音量が大きくなり、第2画面領域R2に表示された映像コンテンツの音量が小さくなる。
【0052】
一方、図6(c)に示すように、バー6が上方に移動されると、第2画面領域R2が拡大して、その情報表示領域が大きくなるとともに、第1画面領域R1が縮小して、その情報表示領域が小さくなる。また、バー6の移動量に応じて、第1画面領域R2に表示された映像コンテンツの音量が大きくなり、第1画面領域R1に表示された映像コンテンツの音量が小さくなる。
【0053】
こうして、CPU100は、ダブル映像表示モードの動作中、バー6が移動される度に、それに応じて各映像コンテンツの音量を変更する。そして、ユーザにより、ジョグダイヤル7が長押しされるなどの戻り操作がなされると(S106:YES)、ダブル映像表示モードを終了して、図2(a)に示す最初のテレビモードの表示画面を表示させる。
【0054】
なお、図6(b)、(c)に示す、画面領域のサイズが変更された状態において、ユーザは、さらに、各画面領域R1、R2の音量を個々に調整することができる。すなわち、ユーザが拡大された画面領域を指などでタップすると、その画面領域の映像コンテンツの音量が、1回のタップに付き一定量だけさらに大きくされる。反対に、ユーザが縮小された画面領域を指などでタップすると、その画面領域の映像コンテンツの音量が、1回のタップに付き一定量だけさらに小さくされる。
【0055】
この場合、CPU100は、タッチパネル4からの信号により、各画面領域R1、R2の何れかがタップされたかを判別する。そして、CPU100は、タップされた領域が拡大された画面領域であれば、その画面領域の映像コンテンツの音量を一定量だけ大きくし、タップされた領域が縮小された画面領域であれば、その画面領域の映像コンテンツの音量を一定量だけ小さくするよう音声出力回路111を制御する。
【0056】
また、ユーザがチャンネルを変更したい場合には、ジョグダイヤル7を上方に回動させることで、第1画面領域R1のチャンネルを切り替えることができ、ジョグダイヤル7を下方に回動させることにより、第2画面領域R2のチャンネルを切り替えることができる。
【0057】
以上のように、本実施の形態では、ダブル映像表示モードにおいて、ユーザがどちらかの映像コンテンツをメインに見たいと考え、その映像コンテンツの画面領域を拡大する操作を行うと、その操作に連動して拡大された画面領域の音量が大きくされ、縮小された画面領域の音量が小さくされる。よって、ユーザは、メインに見たい画面領域を拡大させた後に、逐一、その画面領域の音量を大きくし、さらに縮小された画面領域の音声を小さくする、という操作を行わなくてもよい。したがって、ユーザによる操作を簡略化できて、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0058】
また、本実施の形態では、各画面領域のサイズ変更に伴って音量が変更された後に、所望の画面領域をタップすることで、その画面領域の音量をさらに調整することができる。したがって、ユーザの使い勝手を一層向上させることができる。
【0059】
なお、上記実施の形態では、縮小された画面領域の音量が小さくされる構成とされているが、これに限らず、縮小された画面領域の音声が消去(ミュート)される構成とされてもよい。
【0060】
また、上記実施の形態では、拡大された画面領域がタップされると、その画面領域の音量が大きくされ、縮小された画面領域がタップされると、その画面領域の音量が小さくされる構成とされている。しかし、音量調整の操作としては、タップに限らず、たとえば、画面領域を指などでタッチして上下や左右になぞるような操作とされてもよい。この場合、一方向になぞると音量が大きくされ、他方向になぞると音量が小さくされる構成とすることができる。
【0061】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、また、本発明の実施形態も、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。たとえば、本発明の実施形態は、以下のように変更され得る。
【0062】
<変更例1>
図7は、変更例1に係る、各画面領域R1、R2のサイズが変更されたときの表示画面と音量の状態を示す図である。
【0063】
上記実施の形態では、一方の画面領域が拡大されると、情報表示領域は拡大されるが、映像コンテンツの表示サイズは変わらない。
【0064】
これに対し、変更例1の構成では、同図(b)、(c)に示すように、一方の画面領域がある程度まで拡大されると、映像コンテンツの表示の向きが横向きとされ、その表示サイズが拡大されるよう構成されている。これのような構成とすることにより、ユーザは、所望の映像コンテンツを大きな表示サイズで見ることができる。
【0065】
<変更例2>
上記実施の形態では、一方の画面領域が拡大されると、それに応じて拡大された領域の音量を大きくするようにしている。しかしながら、特に、上記変更例1のような構成とされた場合、同時に表示される2つの映像コンテンツのジャンルの組合せなどによっては、画面領域が拡大されたときに音量を大きくすることが必ずしも最適でないことも有り得る。
【0066】
たとえば、一方の画面領域の映像コンテンツのジャンルが「スポーツ」であり、他方の画面領域の映像コンテンツのジャンルが「ニュース」である場合において、「ニュース」側の画面領域が拡大された場合には、「ニュース」側の画面領域の音量が大きくされることが望ましいが、反対に「スポーツ」側の画面領域が拡大された場合には、拡大された「スポーツ」側の画面領域の音が小さくされ、縮小された「ニュース」側の音量が大きくされることが望ましい。なぜなら、「スポーツ」の場合は、映像が重要視されるため、表示サイズが大きくなれば、音声の必要性が小さくなくなるが、「ニュース」の場合は、音声が重要視されるため、表示サイズが小さければ、音量だけでも大きくしておくことが望ましいと考えられるからである。
【0067】
そこで、この変更例2では、音量調整の制御パターンが複数用意されており、表示される2つの映像コンテンツのジャンルの組合せに応じて、音量が調整される構成とされている。
【0068】
変更例2の構成では、メモリ106に、図4に示す音量増減テーブルに変えて、図8に示す音量増減テーブルが記憶されている。
【0069】
図8の音量増減テーブルには、「制御1」「制御2」「制御3」の3つの制御パターンにおける第1スピーカ装置11および第2スピーカ装置12の音量の増減値が設定されている。「制御1」の制御パターンは、図4の音量増減テーブルの設定値と同じである。「制御2」の制御パターンでは、バー6が上方または下方の何れに移動しても(第1画面領域R1が拡大されても縮小されても)、第1スピーカ装置11の音量が小さくされ、第2スピーカ装置12の音量が大きくされる。「制御3」の制御パターンでは、「制御2」と反対に、バー6が上方または下方の何れに移動しても(第1画面領域R1が拡大されても縮小されても)、第1スピーカ装置11の音量が大きくされ、第2スピーカ装置12の音量が小さくされる。
【0070】
メモリ106には、さらに、図9に示す制御パターン設定テーブルが記憶されている。制御パターン設定テーブルには、第1画面領域R1と第2画面領域R2に表示される映像コンテンツの組合せ毎に、適用される制御パターンが設定されている。たとえば、「スポーツ」以外のジャンルの組合せの場合は、「制御1」が適用される。また、「スポーツ」同士のジャンルの組合せの場合も、「制御1」が適用される。さらに、第1画面領域R1が「スポーツ」のジャンルで第2画面領域R2が「スポーツ」以外のジャンルの場合は、「制御2」が適用され、その反対に、第1画面領域R1が「スポーツ」以外のジャンルで第2画面領域R2が「スポーツ」のジャンルの場合は、「制御3」が適用される。
【0071】
また、CPU100は、第1TVモジュール102や第2TVモジュール103などを介して外部から映像コンテンツを取得する際、以下のようにして、映像コンテンツのジャンル情報を取得する。たとえば、映像コンテンツが地上ディジタル放送波によって送られてくる場合には、放送波に含まれるEIT(Event Information Table)にジャンル情報が配置されている。よって、CPU100は、このEITのジャンル情報を取得する。また、サーバーからストリーミング配信される映像コンテンツやサーバーからダウンロードされる映像コンテンツの場合には、CPU100は、サーバーへアクセスした際に、サーバーからその映像コンテンツのジャンル情報を取得する。さらに、映像コンテンツが地上アナログ放送波によって送られてくる場合には、放送波自身にジャンル情報は含まれていない。この場合、CPU100は、予め放送局などにアクセスし、EPG(電子番組表)を入手しておく。このEPGにはテレビ番組(映像コンテンツ)のジャンル情報が含まれている。CPU100は、映像コンテンツが受信された時刻と受信チャンネルに基づいて、EPG中からその映像コンテンツのジャンルを取得する。
【0072】
こうして、変更例2の構成では、ダブル映像表示モードにおいて、図6に示す上記実施の形態と同様な音量制御がなされる。ただし、同図のステップS105において、CPU100は、バー6の位置と各画面領域R1、R2に表示された映像コンテンツのジャンルに基づき、上記音量増減テーブルと制御パターン設定テーブルに従い、各映像コンテンツの音量を変更する。
【0073】
図10は、変更例2に係る、各画面領域R1、R2のサイズが変更されたときの表示画面と音量の状態を示す図である。同図(a)は、第1画面領域R1のジャンルが「スポーツ」であり第2画面領域R2のジャンルが「ニュース」であるときの例を示し、同図(b)は、第1画面領域R1のジャンルが「ニュース」であり第2画面領域R2のジャンルが「スポーツ」であるときの例を示す。
【0074】
「スポーツ」以外のジャンルの組合せ、および「スポーツ」同士のジャンルの組合せの場合には、「制御1」の制御パターンが適用され、上記実施の形態や変更例1と同様、拡大された画面領域の音量が大きくなる(図6および図7参照)。
【0075】
一方、図10(a)に示すように、第1画面領域R1が「スポーツ」で、第2画面領域R2が「ニュース」(「スポーツ」以外)の場合、「制御2」の制御パターンが適用され、バー6が下方へ移動して第1画面領域R1が拡大されると、第1画面領域R1(「スポーツ」)の音量が小さくなり、第2画面領域R2(「ニュース」)の音量が大きくなる。一方、第2画面領域R2が拡大されたときにも、第2画面領域R2の音量が大きくなり、第1画面領域R1の音量が小さくなる。
【0076】
また、図10(b)に示すように、第1画面領域R1が「ニュース」(「スポーツ」以外)で、第2画面領域R2が「スポーツ」の場合、「制御3」の制御パターンが適用され、バー6が下方へ移動して第1画面領域R1が拡大されると、第1画面領域R1(「ニュース」)の音量が大きくなり、第2画面領域R2(「スポーツ」)の音量が小さくなる。一方、第2画面領域R2が拡大されたときにも、第2画面領域R2の音量が小さくなり、第1画面領域R1の音量が大きくなる。
【0077】
このように、変更例2の構成によれば、画面領域のサイズ変更に連動して、映像コンテンツのジャンルに応じた音量の変更が行われるので、各映像コンテンツのジャンルに適合した音量調整を行うことができる。
【0078】
なお、図10(a)の例において、第1画面領域R1が拡大され、または縮小された場合に、第1画面領域R1の音声を消去(ミュート)するようにしてもよい。同様に、図10(b)の例において、第2画面領域R2が拡大され、または縮小された場合に、第2画面領域R2の音声を消去(ミュート)するようにしてもよい。
【0079】
この変更例2の構成においても、上記実施の形態と同様、画面領域のサイズを変更することによって音量を調整した後に、画面領域をタップすることにより、さらに各画面領域R1、R2の音量を個々に調整することができる。
【0080】
CPU100は、画面領域がタップされた際にどのように音量調整を行うかのモード設定を行う。図11(a)は、モード設定動作のフローチャートを示し、図11(b)、(c)は、モード設定動作によって設定される音量調整テーブルを示す。CPU100は、画面領域のサイズ変更がなされたと判断すると(S201:YES)、何れの制御パターンが適用されているかを判断する(S202)。「制御1」のパターンが適用されている場合、CPU100は、図11(b)に示す「音量調整テーブル1」を、音量調整に使用されるテーブルとして設定する。一方、「制御2」または「制御3」の制御パターンが適用されている場合、CPU100は、図11(c)に示す「音量調整テーブル2」を、音量調整に使用されるテーブルとして設定する。
【0081】
こうしてモード設定が行われることにより、たとえば、図10(a)に示すジャンルの組合せの場合には、図11(c)に示す音量調整テーブル2の「制御2」の設定値が適用される。これにより、各画面領域R1、R2の何れが拡大されている場合であっても、ユーザが第1画面領域R1をタップすれば、「スポーツ」の音量がさらに小さくなり、ユーザが第2画面領域R2をタップすれば、「ニュース」の音量がさらに大きくなる。
【0082】
この変更例2の構成においては、図10(a)、(b)のジャンルの組合せの場合に、たとえば、「スポーツ」側の画面領域が拡大した状態から「ニュース」側の画面領域が拡大した状態までバー6を移動させると、バー6の移動中、「ニュース」側の画面領域では、音量が一旦小さくなってから再び大きくなり、また、「スポーツ」側の画面領域では、音声が一旦大きくなってから再び小さくなる。このため、このような音量の変化が、ユーザの耳障りになることもある。
【0083】
これについては、CPU100に以下の制御を付加することにより解消できる。すなわち、CPU100は、図12に示すように、バー6の移動開始位置Aから、移動前と同じ音量となる位置Bまでの間において、バー6が継続的に移動されていれば、音量が変更されないよう音声出力回路111を制御する。そして、バー6が位置Bを越えた後は、バー6の位置に応じて、上記音量増減テーブルに従った音量変更制御を行う。このような構成とすれば、たとえば、音量が一旦小さくなってから再び大きくなるといった現象が生じないので、ユーザの耳障りになることもない。
【0084】
なお、この場合、位置Bに到達するまでにバー6が停止し、その状態でユーザの指等が表示画面(バー6)から離れていなければ、その位置に応じた音量に変更することが望ましい。当然ながら、位置Bに到達するまでにバー6が停止し、その状態で、ユーザの指等が表示画面(バー6)から離れると、その位置に応じた音量に変更される。
【0085】
また、この変更例2の構成では、ジャンルの組合せに応じて、適正と考えられる制御パターンを予め機器側で設定するようにしているが、ユーザによっては、設定したパターンが必ずしも適正でない場合もある。
【0086】
そこで、ユーザが制御パターンを選択できる構成とすることもできる。たとえば、図13に示すように、ダブル映像表示モードにおいて、表示画面の適当な位置、たとえば、第1画面領域R1の情報表示領域の所定位置に、ユーザ設定が行える選択ボタン13が表示される。ユーザが選択ボタン13を押すと、たとえば、「選択」となっていたボタンの表示が、ボタンを押すたびに、「制御1」→「制御2」というように切り替わる。こうして、選択された制御パターンが、そのときの音量調整の制御パターンに設定される。勿論、選択ボタン13が押されなければ、機器側で予め設定された制御パターンが適用される。
【0087】
このような構成とすれば、そのときに表示された2つの映像コンテンツのジャンルに応じて、ユーザが所望の音量調整の制御パターンを選ぶことができるので、ユーザの好みに応じた音量調整を行うことができる。
【0088】
なお、このよう構成とした場合、図8に示す音量増減テーブルを、図14に示す音量増減テーブルに替えることが望ましい。図14の音量増減テーブルには、図9の制御パターン設定テーブルにデフォルト値として設定される3つの制御パターンに加え、ユーザが選択ボタン13によって選択することができる「制御4」の制御パターンが設定されている。「制御4」の制御パターンでは、「制御1」とは反対に、バー6が下方へ移動される(第1画面領域R1が拡大される)と、第1スピーカ装置11の音量が小さくされるとともに第2スピーカ装置12の音量が大きくされ、バー6が上方へ移動される(第2画面領域R2が拡大される)と、第2スピーカ装置12の音量が小さくされるとともに第1スピーカ装置11の音量が大きくされる。
【0089】
このような構成とすれば、ユーザによる音量調整の制御パターンの選択範囲が広がるので、ユーザが、より好みに応じた音量調整を行うことができる。たとえば、ジャンルが「スポーツ」同士である場合、デフォルト値の「制御1」の制御パターンに替えて、「制御4」の制御パターンを選べば、ユーザは、大きなサイズで表示された「スポーツ」を見ながら、小さなサイズで表示された「スポーツ」の状況を大きな音量により確認することが可能となる。これにより、ユーザは、たとえば、各スポーツの盛り上がり状況に応じて、適宜、それぞれの画面領域の大きさを切り替えることができる。
【0090】
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施の形態に係る、携帯電話機の外観構成を示す図
【図2】実施の形態に係る、テレビモードおよびメールモードの画面表示例を示す図
【図3】実施の形態に係る携帯電話機の全体構成を示すブロック図
【図4】実施の形態に係る音声増減テーブルを説明するための図
【図5】実施の形態に係るダブル映像表示モードにおける音量制御動作のフローチャート
【図6】実施の形態に係る各画面領域のサイズが変更されたときの表示画面と音量の状態を示す図
【図7】変更例1に係る各画面領域のサイズが変更されたときの表示画面と音量の状態を示す図
【図8】変更例2に係る音声増減テーブルを説明するための図
【図9】変更例2に係る制御パターン設定テーブルを説明するための図
【図10】変更例2に係る各画面領域R1、R2のサイズが変更されたときの表示画面と音量の状態を示す図
【図11】変更例2に係る音量調整のためのモード設定の動作のフローチャート
【図12】変更例2に係るバー6の移動中に適用される音量制御について説明するための図
【図13】変更例2に係る制御パターンのユーザ設定について説明するための図。
【図14】変更例2に係るユーザ設定に用いられる音声増減テーブルを説明するための図
【符号の説明】
【0092】
2 液晶表示パネル
4 タッチパネル(移動手段)
100 CPU(移動手段、画像表示手段、音量調整手段)
R1 第1画面領域(第1の画面領域)
R2 第2画面領域(第2の画面領域)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画面領域と第2の画面領域とを区分する境界を移動させる移動手段と、
前記第1および第2の画面領域にそれぞれ第1および第2の動画像を表示させる画像表示手段と、
前記第1および第2の動画像に対応する音声を出力するための音声出力手段と、
前記境界の位置に基づいて前記第1および第2の動画像に対応する前記音声の大きさを調整する音量調整手段と、
を有することを特徴とする情報端末装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうち前記境界の移動により拡大した方の領域に表示された動画像に対応する音声を大きくする、
ことを特徴とする情報端末装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうち前記境界の移動により縮小した方の領域に表示された動画像に対応する音声を小さくし、または、消去する、
ことを特徴とする情報端末装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうち前記境界の移動により縮小した方の領域に表示された動画像に対応する音声を大きくする、
ことを特徴とする情報端末装置。
【請求項5】
請求項1または4において、
前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうち前記境界の移動により拡大した方の領域に表示された動画像に対応する音声を小さくし、または、消去する、
ことを特徴とする情報端末装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記音量調整手段は、前記境界の位置と前記第1および第2の動画像のジャンルに基づいて前記第1および第2の動画像に対応する音声の大きさを調整する、
ことを特徴とする情報端末装置。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか一項において、
前記音量調整手段は、前記第1および第2の画面領域のうちユーザによりタッチされた方の領域に表示された動画像に対応する音声の大きさを調整する、
ことを特徴とする情報端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−217752(P2009−217752A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−63394(P2008−63394)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】