説明

情報編集装置及び情報編集方法

【課題】1つのコンテンツに基づいた複数のプレイリストを自動生成すること。
【解決手段】TS処理部203は、放送波処理部20、外部機器IF部21、再生処理部202などから入力されたコンテンツデータに所定の処理を施す。TS処理部203は、所定の処理を施したデータをデコーダ204、記録処理部205、シーン分析部206へ出力する。シーン分析部206は、入力されたコンテンツのデータを分析してカテゴリごとの複数の区間に区分け、この分析結果を情報管理部208を介してHDD61へ保存する。プレイリスト生成部207は、シーン分析部206の分析結果に基づいて、カテゴリごとの複数のプレイリストを生成する。OSD209はこの複数のプレイリストを提示するためのOSDを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、映像音声コンテンツの情報を編集する情報編集装置及び情報編集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンテンツを録画すると共に、このコンテンツの編集を自動で実行する機器が広く普及している。
例えば、特許文献1によれば、曜日、時間帯及びチャンネルなどの予約情報に基づいて、複数のテレビ番組を予約録画する機器が、録画したテレビ番組に関するプレイリストの自動生成を行う。この機器は、予約録画した曜日、時間帯及びチャンネルを参照することで、放送内容毎に自動的に並び替えたプレイリストを作成する。
【0003】
また、番組を録画した後に、番組の本編部とCM部との境界を区切った複数のチャプタ切り替え点を自動的に付与する機器が知られている。この機器は、付与したチャプタ切り替え点に基づいて、番組の本編部及びCM部を特定した複数のチャプタを自動生成する。またこの機器は、自動生成された複数のチャプタのうち、番組の本編部として特定された複数のチャプタを集約したプレイリストを自動生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−147094号公報 (図2 段落0034)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1では、同じ曜日、時間帯及びチャンネルで録画された複数のテレビ番組を順番に並べ替えたプレイリストが生成されていた。すなわち、関連する複数のテレビ番組を順番に再生するために、1つのテレビ番組に対して1つのプレイリストが生成されていた。
【0006】
また番組の本編部を集約したプレイリストを自動生成する機器は、1つの番組に対して、番組の本編部として特定された複数のチャプタを集約した1つのプレイリストを自動生成していた。
【0007】
従って従来は、1つのコンテンツに対して1つのプレイリストしか自動生成されていなかった。このため、1つのコンテンツに対する複数のプレイリストの生成は、機器の利用者による編集作業によってなされていた。
【0008】
そこで、本発明は上述した課題を解決するために、1つのコンテンツに基づいた複数のプレイリストを自動生成する情報編集装置及び情報編集方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態は上述した課題を解決するため、コンテンツのデータを、シーンごとの特徴に応じて時間軸で複数の区間に区分けると共に、区分けられた複数の区間それぞれに対してカテゴリを特定する区分け手段と、前記区分け手段が区分けた前記複数の区間のうち、前記カテゴリが同じ区間を所定順序で再生するためのプレイリストを前記カテゴリごとに複数生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記複数のプレイリストそれぞれを識別するための複数の識別画像が選択可能に一画面内に提示される画面を出力する出力手段と、を具備することを特徴とする情報編集装置を提供する。
【0010】
また本発明の一実施形態は上述した課題を解決するため、コンテンツのデータを、シーンごとの特徴に応じて時間軸で複数の区間に区分けると共に、区分けられた複数の区間それぞれに対してカテゴリを特定し、区分けた前記複数の区間のうち、前記カテゴリが同じ区間を所定順序で再生するためのプレイリストを前記カテゴリごとに複数生成し、生成した前記複数のプレイリストそれぞれを識別するための複数の識別画像が選択可能に一画面内に提示される画面を出力する、ことを特徴とする情報編集方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、1つのコンテンツに基づいた複数のプレイリストを自動生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る情報編集装置であるHDDレコーダの構成を示すブロック図。
【図2】信号処理制御部に備えられ、プレイリスト生成処理を実行する各ブロックからなるシステム構成図。
【図3】複数のプレイリストを生成するために必要な情報を設定するためのOSDの例を示す図。
【図4】プレイリスト生成処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図5】シーン分析部によるコンテンツの情報の分析結果及び、この分析結果に応じてプレイリスト生成部が生成する複数のプレイリストの第1の具体例を示す図。
【図6】シーン分析部によるコンテンツの情報の分析結果及び、この分析結果に応じてプレイリスト生成部が生成する複数のプレイリストの第2の具体例を示す図。
【図7】保存されたコンテンツ及び複数のプレイリストに関する情報を提示するためのOSDの第1の例を示す図。
【図8】保存されたコンテンツ及び複数のプレイリストに関する情報を提示するためのOSDの第2の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明における実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る情報編集装置であるHDDレコーダ10の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るHDDレコーダ10は、放送波処理部20、外部機器IF部21、操作部31、受光部32、信号処理制御部40、映像出力処理部51、音声出力処理部52、HDD61などで構成されている。放送波処理部20にはアンテナ98が接続されている。受光部32はリモートコントローラ(以下、リモコンと称する)99と情報のやりとりを行う。リモコン99は、赤外線や無線を利用する遠隔操作機器である。また映像出力処理部51及び音声出力処理部52は、映像音声出力機器100と接続される。
【0014】
本実施形態に係るHDDレコーダ10は、放送波処理部20や外部機器IF部21を介して受けた番組を録画する。またHDDレコーダ10は、番組のシーンごとの特徴に応じて区分けされた区間ごとのカテゴリに基づいて複数のプレイリストを生成する。このカテゴリは、番組の映像音声の特徴や種別等に基づく分類項目である。生成されたプレイリストには、コンテンツのデータの時間軸上の特定の区間を所定順序で再生するための再生順序が示される。そしてHDDレコーダ10は、生成したプレイリストを識別するための識別画像を、所定の表示態様で提示するための提示画面の映像信号を生成する。
【0015】
放送波処理部20は、アンテナ98によって受信された地上または衛星によるデジタル放送波やアナログ放送波に対応するチューナおよび復調器を有する。この放送波処理部20は、アンテナ98が受信した受信信号を受け、この受信信号に対して特定チャンネルの選局処理及び復調処理などを施す。そして放送波処理部20は、これらの処理を施すことで得られた、番組の映像音声情報や番組名等の番組関連情報が含まれるトランスポートストリーム信号(以下、TS信号と称する)を信号処理制御部40へ出力する。この放送波処理部20は複数備えられても良い。
【0016】
外部機器IF部21は、HDMI(登録商標)規格、USB規格又はIEEE1394規格などの様々な規格に基づいて必要な情報を抽出する情報抽出部を有する。また外部機器IF部21は、これらの規格に準じた接続端子を介して接続された外部機器や、外部HDD、メモリカードなどの記録媒体から受けた情報から抽出したTS信号を信号処理制御部40へ出力する。接続された外部機器や記憶媒体からの情報には、コンテンツの映像音声情報やコンテンツ名等のコンテンツ関連情報が含まれる。さらに外部機器IF部21は、接続された外部機器からアナログの映像音声信号を入力されることがある。この外部機器IF部21は入力されたアナログの映像音声信号をA/D変換し、変換したデジタルの映像音声信号を信号処置制御部40へ出力する。
【0017】
操作部31は、操作キーを有し、この操作キーに応じた操作情報を信号処理制御部40へ出力する。同様に受光部32は、リモコン99から送信された入力信号を受光して、受光した入力信号に応じた操作情報を信号処理制御部40へ出力する。この操作部31及び/又はリモコン99は、HDDレコーダ10がプレイリストを生成するために必要な情報を設定するための画面を操作するための操作キー(不図示)を含む複数の操作キーを備えている。
【0018】
信号処理制御部40は、信号処理制御部40自身に備えられた各モジュールや信号処理制御部40に接続された各モジュールを利用して複数の処理を実行する。例えば信号処理制御部40は、操作部31や受光部32を介したリモコン99からの操作情報に応じて、放送波処理部20や外部機器IF部21といった入力ソースの何れかからのTS信号の入力を選択する選択処理を施す。また信号処理制御部40は、選択した入力ソースから入力されたTS信号に所定の処理を施して、映像出力処理部51へ映像情報を出力すると共に音声出力処理部52へ音声情報を出力する。さらに信号処理制御部40は、内蔵するHDD61から入力されるTS信号に所定の処理を施した映像音声情報を、映像出力処理部51及び音声出力処理部52へ出力する。
【0019】
本実施形態では信号処理制御部40は、放送波処理部20や外部機器IF部21から入力されたTS信号をHDD61へ記録する録画処理を実行する。また信号処理制御部40は、様々な入力ソースから入力された番組の映像音声情報に基づいて、番組のシーンごとの特徴に応じて区分けされた区間ごとのカテゴリに基づいて複数のプレイリストを生成するプレイリスト生成処理を実行する。信号処理制御部40は、このプレイリスト生成処理で必要となる情報を得るための所定の処理を実行する。さらに信号処理制御部40は、生成した複数のプレイリストを提示するためのOSDを生成するOSD生成処理も実行する。
【0020】
映像出力処理部51は、信号処理制御部40から入力された映像情報に所定の処理を施し、処理を施したアナログ又はデジタルの映像信号を映像音声出力機器100へ出力する。この映像出力処理部51は、信号処理制御部40で生成された複数のプレイリストを提示するためのOSDの映像信号を映像音声出力機器100へ出力する。
【0021】
音声出力処理部52は、信号処理制御部40から入力された音声情報に所定の処理を施し、処理を施したアナログ又はデジタルの音声信号を映像音声出力機器100へ出力する。
【0022】
HDD61は、記憶媒体であるハードディスクに対して信号処理制御部40から要求された情報を読み出す処理又は書き込む処理を実行するドライブ装置である。このHDD61は、信号処理制御部40から出力される、録画するためのフォーマットに変換された映像音声情報を記憶する。またHDD60は、信号処理制御部40が生成したプレイリストのデータや、信号処理制御部40がこのプレイリストを生成するために必要なデータを記憶する。HDD61は、ハードディスクを利用するドライブ装置でなく、情報を記憶するための記憶媒体である半導体素子に対して情報を読み出す処理又は書き込む処理を実行するSSD(Solid State Drive)であってもよい。また、このHDD61は、HDDレコーダ10の外部に備えられても良い。
【0023】
HDDレコーダ10は、前述した複数のブロックだけでなく、LAN又はWANなどのネットワークを介して通信を行う通信処理部を有するネットワーク通信機能を実現するブロック(不図示)を備えてもよい。このブロックは、接続したネットワーク先の特定サーバや記録媒体などの情報提供源から、コンテンツの映像音声情報やコンテンツ関連情報が含まれる情報を受け、この情報に基づくTS信号を信号処理制御部40へ出力する。また信号処理制御部40は、入力ソースの一つとして、このブロックから入力されるTS信号を選択することも可能である。
【0024】
さらにHDDレコーダ10は、光ディスクからの情報の読み出し又は光ディスクへの情報の書き込みを実行するODD(Optical Disc Drive)(不図示)を備えてもよい。このODDは、光ディスクからコンテンツの映像音声情報やコンテンツ関連情報が含まれる情報を受け、この情報に基づくTS信号を信号処理制御部40へ出力する。また信号処理制御部40は、入力ソースの一つとして、このブロックから入力されるTS信号を選択することも可能である。
【0025】
なお本実施形態は、本発明に係る構成を適用した情報編集装置として、HDDレコーダ10を例とした実施形態である。しかし本実施形態に係る構成が、パーソナルコンピュータ、携帯型移動端末装置、光ディスクレコーダ、テレビジョン受像機などの情報編集装置に適用された実施形態であっても構わない。また、地上放送や衛星放送だけでなく、ラジオ放送やインターネット又はケーブルネットワーク等を用いた有線放送などを受信するセットトップボックスなどを例とした実施形態であってもよい。
【0026】
このような構成により、本発明の実施形態に係るHDDレコーダ10に備えられた複数のブロックは、様々な入力ソースからの放送番組のTS信号に基づいて複数のプレイリストを生成する。またHDDレコーダ10は、複数のプレイリストを生成するために必要となる情報を得るための所定の処理を実行する。従って本実施形態に係るHDDレコーダ10は、1つのコンテンツに基づいた複数のプレイリストを自動生成することができる。これらの処理は、主に信号処理制御部40が複数の処理を実行することで実現されるものである。
【0027】
次に、図2を用いて、図1で説明した信号処理制御部40に備えられ、プレイリスト生成処理を実行する各ブロックの構成を説明する。
図2は、信号処理制御部40に備えられ、プレイリスト生成処理を実行する各ブロックからなるシステム構成図である。
前述したとおり本実施形態に係るプレイリスト生成処理では、1つのコンテンツに基づいた複数のプレイリストが生成される。従って、本実施形態に係るプレイリスト生成処理は、様々な入力ソースから入力された1つのコンテンツのTS信号に対して施されるものである。
【0028】
信号処理制御部40は、エンコーダ201、再生処理部202、TS処理部203、デコーダ204、記録処理部205、シーン分析部206、プレイリスト生成部207、情報管理部208、OSD生成部209、合成部210などを備えている。
【0029】
エンコーダ201は、外部機器IF部21から入力されたA/D変換後の映像音声信号に所定の処理を施して符号化する。エンコーダ201は、映像音声に関する情報が含まれ、符号化したTS信号をTS処理部203へ出力する。またエンコーダ201は外部機器IF部21からTS信号を入力された場合、このTS信号をTS処理部203へ出力する。このエンコーダ201は、MPEGフォーマットに基づいて符号化したTS信号をTS処理部203へ出力する。
【0030】
再生処理部202は、情報管理部208から入力された映像音声に関する情報が含まれる信号に所定の処理を施してTS信号に変換する。再生処理部202は、このTS信号をTS処理部203へ出力する。この再生処理部202は、MPEGフォーマットに準拠したPS信号又はTTS信号を入力され、同MPEGフォーマットに基づいて符号化したTS信号をTS処理部203へ出力する。
【0031】
TS処理部203は、放送波処理部20、エンコーダ201又は再生処理部202から入力されたコンテンツのTS信号を分離して、映像情報、音声情報及びその他の情報を抽出する。この抽出された情報は、シーンごとに様々な特徴を有する映像情報又は音声情報を含んでいる。TS処理部203は、抽出した情報それぞれを並列的にデコーダ204、記録処理部205及びシーン分析部206へ出力する。またTS処理部203は、コンテンツのジャンルに関する情報を抽出すると共に、この情報を記録処理部205及びシーン分析部206へ出力する。
【0032】
デコーダ204は、TS処理部203から入力された映像情報又は音声情報が含まれる情報に所定の処理を施して復号化する。そしてデコーダ204は、復号化した映像信号を合成部210へ、復号化した音声信号を音声出力処理部52へそれぞれ出力する。このデコーダ204は、MPEGフォーマットに基づいて復号化した映像信号及び音声信号を合成部210及び音声出力処理部52へ出力する。
【0033】
記録処理部205は、TS処理部203から入力された映像情報又は音声情報が含まれる情報に、この情報を記録するための所定の処理を施して所定のフォーマットの信号に変換する。記録処理部205は、変換した信号を情報管理部208へ出力する。この記録処理部205は、MPEGフォーマットに基づいて変換したPS信号又はTTS信号を情報管理部208へ出力する。
【0034】
シーン分析部206は、TS処理部203から入力された映像情報又は音声情報が含まれる情報を分析する。この分析においてシーン分析部206は、入力された情報に基づいて例えば画像フレーム単位といったシーンごとの特徴を検出する。例えばこの特徴は、音声情報に基づく無音部や所定音量を超える箇所、映像情報に基づく単一色部や固定箇所にテロップが出現する箇所などである。またシーン分析部206は、検出した特徴が切り替わるシーンに対して、このシーンを検索可能なデータアドレス情報又は時間情報といった検索情報を特定する。そしてシーン分析部206は、この検索情報に基づいてコンテンツの情報を時間軸で複数の区間に区分ける。さらにシーン分析部206は、検索情報で区分けられた複数の区間それぞれに対して、区間ごとの特徴に基づいてそれぞれの区間を分類するための情報を示すカテゴリを特定する。このカテゴリは、コンテンツの本編シーン又はコマーシャルメッセージシーンといったシーン種別を示す情報である。またカテゴリは、音楽が演奏される音楽シーンや、大勢の人の歓声が沸き起こるハイライトシーンなどを示す情報であってもよい。従ってこのカテゴリは、1つのシーンに対して複数検出される可能性がある。そしてシーン分析部206は分析結果としての検索情報とカテゴリに関する情報とを関連付けて情報管理部208へ出力する。なおシーン検索部206が実行する情報の分析には、例えば、特許第4427600号に開示されている本編とコマーシャルメッセージとの境界を検出する手法が適用可能である。さらにシーン分析部206は、TS処理部203から入力されたコンテンツのジャンルに関する情報も利用して、カテゴリを特定することも可能である。例えば、入力されたコンテンツのジャンルが音楽ジャンルであれば音楽シーンに該当するカテゴリ、スポーツジャンルであればハイライトシーンに該当するカテゴリなどが選択的に特定される。
【0035】
プレイリスト生成部207は、情報管理部208から取得した、コンテンツの映像情報又は音声情報が含まれる情報に基づいて、このコンテンツに関するプレイリストを生成する。具体的には、このプレイリスト生成部207は、対象となるコンテンツの情報に対するシーン分析部206による分析結果及びプレイリストの生成対象となるテゴリに関する情報を情報管理部208から取得する。そしてプレイリスト生成部207は、このコンテンツの複数の区間に複数のカテゴリが特定され、且つ、このカテゴリがプレイリストの生成対象である場合、カテゴリごとの複数のプレイリストを生成する。カテゴリごとのプレイリストは、このコンテンツの情報のうち、共通のカテゴリとして検出された区間のみを再生するためのプレイリストである。さらにプレイリスト生成部207は、生成した複数のプレイリストに関する情報を情報管理部208へ出力する。
【0036】
情報管理部208は、コンテンツのデータやプレイリストのデータを保存するための管理を行う。また情報管理部208は、再生処理部202、記録処理部205、シーン分析部206、プレイリスト生成部207及びOSD生成部209からの要求に応じて、HDD61に対する情報の記録又は読み出しを行う。情報管理部208は、これらのブロックから入力される情報のうち、関連付ける必要のある情報については、関連付けを行うと共にこの情報をHDD61へ記録する。また情報管理部208は、これらのブロックが要求する情報に関連付けられた他の情報を必要に応じてHDD61から読み出し、読み出した情報を各ブロックへ出力する。情報管理部208は、HDDレコーダ10の外部に接続されたHDDに対して情報を保存するための管理を行うこともある。
【0037】
OSD生成部209は、情報管理部208から取得した情報に基づいたOSDを生成し、生成したOSDの映像信号を合成部210へ出力する。このOSD生成部209は、プレイリスト生成部207がプレイリストを生成するために必要な情報を選択して設定することをユーザに許可するためのOSDを生成する。
【0038】
合成部210は、デコーダ204及びOSD生成部209それぞれから入力された映像信号がひとつの画面で出力されるように合成する。合成部210は合成した画面の映像信号を映像出力処理部51へ出力する。
【0039】
すなわち、これら複数のブロックによるシステム構成により、信号処理制御部40は、複数のプレイリストを生成するために必要となる情報を得るために、映像情報又は音声情報に基づいてシーンごとの特徴を分析する。また信号処理制御部40は、複数のプレイリストを生成するために必要な情報を設定することをユーザに許可するためのOSDを生成する。そして信号処理制御部40は、様々な入力ソースからのコンテンツである放送番組のTS信号に基づいて複数のプレイリストを生成する。従って本実施形態に係るHDDレコーダ10は、1つのコンテンツに基づいた複数のプレイリストを自動生成することができる。
【0040】
次に、図3を用いて、図2で説明したOSD生成部209によって生成される、複数のプレイリストを生成するために必要な情報を設定するためのOSDを説明する。
【0041】
図3は、複数のプレイリストを生成するために必要な情報を設定するためのOSDの例を示す図である。
図3に示すOSD400は、このOSD400の上段のタイトルに記述されているように、プレイリスト生成部207によって生成されるプレイリストの項目を設定するための画面である。このプレイリストの項目は、プレイリストの基の素材となるコンテンツの情報における区間ごとの特徴に応じたカテゴリを示している。HDDレコーダ10の利用者は、操作部31やリモコン99に備えられた操作キー(不図示)によって、OSD400の画面の操作を行うことができる。このOSD400の画面は、操作部31やリモコン99に備えられた、HDDレコーダ10の初期設定のための操作キー(不図示)によって提示される。
【0042】
OSD400には、複数の項目(カテゴリ)410a〜410dが提示される。これら複数の項目(カテゴリ)410a〜410dは、複数のプレイリストを生成するためのカテゴリの候補である。また項目(カテゴリ)410a〜410dそれぞれの隣には、対応する項目を選択するか否かを設定するための設定枠420a〜420dが提示される。この設定枠420a〜420dは選択可能に提示されている。例えば図3に示すOSD400の画面は、コマーシャルプレイリストを示す項目(カテゴリ)410bに対応する設定枠420bが選択されている状態である。この状態では、輪郭を太くすることで強調表示する態様によって、設定枠420bが選択されていることが示される。選択されていることを示すためには、この態様に限定されるものでなく、例えば設定枠420bの内部の色や輪郭の色を他の設定枠とは異なる色とする態様であってもよい。
【0043】
また図3に示すOSD400の画面は、本編プレイリストを示す項目(カテゴリ)410a及び音楽プレイリストを示す項目(カテゴリ)410cが設定されている状態である。この状態では、本編プレイリストを示す項目(カテゴリ)410aに対応する設定枠420aの内部の色を非選択の設定枠とは異なる色とする態様によって、設定枠420aが設定されていることが示される。また音楽プレイリストを示す項目(カテゴリ)410cに対応する設定枠420cも同様に設定されていることが示される。従って図3に示すOSD400の画面によれば、本編プレイリスト及び音楽プレイリストが、プレイリスト生成部207によって生成される対象となっていることが示されている。
【0044】
さらに図3に示すOSD400の画面の下部には、設定枠420a〜420dのうちの何れかを選択する操作、選択した設定枠を設定する操作を行うための操作ガイド430が提示される。このガイド430によって提示されるグラフィックの形状や文字は、操作部31やリモコン99に備えられた操作キー(不図示)に対応している。従ってHDDレコーダ10の利用者は、容易にプレイリストの自動生成の対象となる項目(カテゴリ)を選択することが可能となる。
【0045】
すなわち、プレイリスト生成部207は、OSD400の画面で提示される設定枠420a〜420dに対する設定状態に応じて、複数のプレイリストを生成することになる。
【0046】
次に、図4を用いて、図2で説明した信号処理制御部40に備えられる各ブロックによって実行される、プレイリスト生成処理の動作を説明する。
図4は、プレイリスト生成処理の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、プレイリスト生成部207は、コンテンツの情報の区間ごとのカテゴリに関する分析結果及びプレイリストの生成対象となるカテゴリに関する情報を情報管理部208から取得する。プレイリスト生成部207は、取得した情報に基づいて必要なプレイリストを生成することになる。図4に示すフローチャートでは、プレイリストの生成対象となるカテゴリに関する情報として、図3に示したOSD300に提示された4つのカテゴリ全てが選択されている状態で実行されるものとする。また、この4つのカテゴリ全てが、コンテンツの情報の区間ごとのカテゴリに関する分析結果として検出されているものとする。
【0047】
プレイリスト生成部207は、対象となるカテゴリとして本編プレイリストを生成するか否かを判定する(S401)。本編プレイリストを生成する判定結果の場合(S401のYes)、プレイリスト生成部207は、本編シーンとして検出された区間を所定順序(例えば時間が古い順)で再生するためのプレイリストを生成する(S402)。そして本編プレイリストを生成した後、プレイリスト生成部207は、対象となるカテゴリとしてコマーシャルプレイリストを生成するか否かを判定する(S403)。また本編プレイリストを生成しない判定結果の場合(S401のNo)も、プレイリスト生成部207は、コマーシャルプレイリストを生成するか否かを判定する(S403)。
【0048】
コマーシャルプレイリストを生成する判定結果の場合(S403のYes)、プレイリスト生成部207は、コマーシャルシーンとして検出された区間を所定順序(例えば時間が古い順)で再生するためのプレイリストを生成する(S404)。そしてコマーシャルプレイリストを生成した後、プレイリスト生成部207は、対象となるカテゴリとして音楽プレイリストを生成するか否かを判定する(S405)。またコマーシャルプレイリストを生成しない判定結果の場合(S403のNo)も、プレイリスト生成部207は、音楽プレイリストを生成するか否かを判定する(S405)。
【0049】
音楽プレイリストを生成する判定結果の場合(S405のYes)、プレイリスト生成部207は、音楽シーンとして検出された区間を所定順序(例えば時間が古い順)で再生するためのプレイリストを生成する(S406)。そして音楽プレイリストを生成した後、プレイリスト生成部207は、対象となるカテゴリとしてハイライトプレイリストを生成するか否かを判定する(S407)。また音楽コマーシャルプレイリストを生成しない判定結果の場合(S405のNo)も、プレイリスト生成部207は、ハイライトプレイリストを生成するか否かを判定する(S407)。
【0050】
ハイライトプレイリストを生成する判定結果の場合(S407のYes)、プレイリスト生成部207は、ハイライトシーンとして検出された区間を所定順序(例えば時間が古い順)で再生するためのプレイリストを生成する(S408)。そしてハイライトプレイリストを生成した後、又は、ハイライコマーシャルプレイリストを生成しない判定結果の場合(S407のNo)、プレイリスト生成部207は、これまでに生成した複数のプレイリストを情報管理部208へ出力してHDD61へ保存させる(S409)。
【0051】
なお、図3に示したフローチャートに沿って複数のプレイリストが生成される必要はない。それぞれのプレイリストは互いに独立しているので、それぞれのプレイリストの生成順序を入れ替えることは容易に可能である。またそれぞれのプレイリストは並列的に生成されてもよい。
【0052】
このような動作に基づいて、ユーザによって選択された項目(カテゴリ)に対応した複数のプレイリストが生成される。従って本実施形態に係るHDDレコーダ10は、1つのコンテンツに基づいた複数のプレイリストを自動生成することができる。
【0053】
次に、図5、6を用いて、シーン分析部206によるコンテンツの情報の分析結果及び、この分析結果に応じてプレイリスト生成部207が生成する複数のプレイリストの具体例を説明する。
【0054】
図5、6は、シーン分析部206によるコンテンツの情報の分析結果及び、この分析結果に応じてプレイリスト生成部207が生成する複数のプレイリストの具体例を示す図である。
【0055】
図5に示す第1の具体例では、生成される複数のプレイリストの基となるオリジナルコンテンツ#1のジャンルは音楽である。またオリジナルコンテンツ#1の時間長は、T9−T0の長さである。シーン分析部206は、オリジナルコンテンツ#1の情報を分析する際に、ジャンルが音楽であるためにハイライトシーンを示すカテゴリが特定される区間を検出しない。従ってオリジナルコンテンツ#1の情報からは、本編シーン、コマーシャルシーン及び、音楽シーンの3つのシーンを示すカテゴリが特定される区間が検出される。コンテンツのジャンルが音楽である場合に本編シーン、コマーシャルシーン及び、音楽シーンの3つのシーンを示すカテゴリが検出されることは予め決定されている。
【0056】
図5に示す第1の具体例では、本編シーンとしてA1(区間:T1〜T5)、A2(区間:T6〜T8)の2つの区間、コマーシャルシーンとしてB1(区間:T0〜T1)、B2(区間:T5〜T6)、B3(区間:T8〜T9)の3つの区間が検出される。また音楽シーンとしてC1(区間:T2〜T3)、C2(区間:T4〜T5)、C3(区間:T7〜T8)の3つの区間も検出される。本編シーンA1、A2とコマーシャルシーンB1、B2、B3とでは、重複する区間はない。しかし本編シーンA1、A2と音楽シーンC1、C2、C3とでは、重複する区間が生じている。これは、音楽シーンであれば本編シーンであることを示している。換言すると、音楽シーンは本編シーンの一部として検出されることになる。すなわち、A1且つC1(区間:T2〜T3)、A1且つC2(区間:T4〜T5)、A2且つC3(区間:T7〜T8)の3つの区間では、本編シーンと音楽シーンとの2つのシーンを示すカテゴリが検出されたことを意味している。
【0057】
本実施形態では、音楽シーンは本編シーンの一部として検出されるが、これに限定されるものではない。例えば、音楽シーンがコマーシャルシーンの一部として検出されてもよい。また音楽シーンが本編シーン及びコマーシャルシーンの何れかから検出されてもよい。
【0058】
そしてこのように、本編シーン、コマーシャルシーン及び、音楽シーンの3つのシーンを示すカテゴリが特定された複数の区間が区分けられたオリジナルコンテンツ#1の情報に基づいて、図3に示したフローチャートに沿って複数のプレイリストが生成される。
【0059】
すなわち、本編シーンとして検出されたA1とA2とが再生される本編プレイリスト、コマーシャルシーンとして検出されたB1、B2及びB3が再生されるコマーシャルプレイリスト、さらには、音楽シーンとして検出されたC1、C2及びC3が再生される音楽プレイリストが生成されることになる。これら複数のプレイリストにおいてそれぞれの区間は、例えば時間が古いものから順に再生される。
【0060】
本第1の具体例では、T0〜T9の間に存在し、カテゴリが切り替わる境界としての複数の検索情報には、チャプタ点は付与されない。すなわちオリジナルコンテンツ#1に対してはチャプタが1つしか存在しないことになる。しかし前述した複数のプレイリストに対しては、それぞれの区間の切り替わり箇所である検索情報に基づいて、チャプタ点が付与されることが好ましい。すなわち、シーン分析部206が特定する検索情報に基づいてチャプタ点を付与するか否かは、任意に決定されてよい。
【0061】
なお、オリジナルコンテンツ#1のジャンルが音楽であるためにハイライトシーンを検出しない実施形態を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ハイライトシーンは検出されるが、ハイライトプレイリストは生成されない実施形態であってもよい。また。ジャンルが音楽であってもハイライトシーンが検出され、さらにハイライトプレイリストが生成される実施形態であってもよい。このように、コンテンツのジャンルに応じて検出されるシーン又はプレイリストに関するカテゴリを予め決定するか否かは任意であるが、ジャンルによって適したカテゴリに限定するほうが好ましい。
【0062】
図6に示す第2の具体例では、生成される複数のプレイリストの基となるオリジナルコンテンツ#2のジャンルはスポーツである。またオリジナルコンテンツ#2の時間長は、Th−T0の長さである。シーン分析部206は、オリジナルコンテンツ#2の情報を分析する際に、ジャンルがスポーツであるために音楽シーンを示すカテゴリが特定される区間を検出しない。従ってオリジナルコンテンツ#2の情報からは、本編シーン、コマーシャルシーン及び、ハイライトシーンの3つのシーンを示すカテゴリが特定される区間が検出される。コンテンツのジャンルがスポーツである場合に本編シーン、コマーシャルシーン及び、ハイライトシーンの3つのシーンを示すカテゴリが検出されることは予め決定されている。
【0063】
すなわち、図6に示す第2の具体例では、本編シーンとして2つ、コマーシャルシーンとして3つ、さらにハイライトシーンとして7つの区間が検出される。そして、図5に示した第1の具体例と同様に、本編シーンとハイライトシーンとでは、重複する区間が生じている。従ってこの重複する区間では、本編シーンとハイライトシーンとの2つのシーンを示すカテゴリが検出されたことを意味している。
【0064】
そしてこのように、本編シーン、コマーシャルシーン及び、ハイライトシーンの3つのシーンを示すカテゴリが特定された複数の区間が区分けられたオリジナルコンテンツ#2の情報に基づいて、図3に示したフローチャートに沿って複数のプレイリストが生成される。
【0065】
すなわち、本編シーンとして検出された2つの区間が再生される本編プレイリスト、コマーシャルシーンとして検出された3つの区間が再生されるコマーシャルプレイリストが生成される。さらには、ハイライトシーンとして検出された7つの区間が再生されるハイライトプレイリストも生成される。これら複数のプレイリストにおいてそれぞれの区間は、例えば時間が古いものから順に再生される。
【0066】
本第2の具体例でも、前述した複数のプレイリストに対しては、それぞれの区間の切り替わり箇所である検索情報に基づいて、チャプタ点が付与されることが好ましい。シーン分析部206が特定する検索情報に基づいてチャプタ点を付与するか否かは、任意に決定されてよい。
【0067】
コンテンツのジャンルに応じて検出されるシーン又はプレイリストに関するカテゴリを予め決定するか否かは任意であるが、ジャンルに適したカテゴリに限定するほうが好ましい。
【0068】
ここで、生成されるプレイリストに関するカテゴリが、オリジナルコンテンツのジャンルによって決定されない場合を考える。この場合は、図3に示したOSD300に提示された4つのカテゴリ候補のうちから選択されたカテゴリのプレイリストが生成対象となる。しかし、オリジナルコンテンツの情報に対する分析結果で、この4つのカテゴリ候補のうちから選択されたカテゴリとして特定された区間が検出されないケースもある。このようなケースでは、4つのカテゴリ候補のうちから選択されたカテゴリであって、且つ、複数の区間それぞれに対して特定されたカテゴリに対する複数のプレイリストが生成されることになる。
【0069】
次に、図7、8を用いて、図2で説明したOSD生成部209によって生成される、保存されたコンテンツ及び複数のプレイリストに関する情報を提示するためのOSDを説明する。
【0070】
図7、8は、保存されたコンテンツ及び複数のプレイリストに関する情報を提示するためのOSDの例を示す図である。
図7に示すOSD700は、このOSD700の上段のタイトルに記述されているように、HDD61等の記憶媒体に保存されたコンテンツ及び複数のプレイリストに関する情報を一覧して提示するための画面である。このOSD700には、図5、6に示したオリジナルコンテンツ#1、#2及びこれらのコンテンツに基づいて生成された複数のプレイリストに関する情報が提示される。換言すると、OSD700は、複数のプレイリストそれぞれを識別するための複数の識別画像が選択可能に一画面内に提示される画面である。
【0071】
オリジナルコンテンツ#1に基づいて生成された複数のプレイリストそれぞれのデータには、「#1_本編プレイリスト」、「#1_コマーシャルプレイリスト」及び「#1_音楽プレイリスト」という名称が付与されて保存されている。またオリジナルコンテンツ#1自体の情報は、「#1_フォルダ」という名称が付与されたフォルダ内に保存されている。
【0072】
また、オリジナルコンテンツ#2に基づいて生成された複数のプレイリストそれぞれのデータには、「#2_本編プレイリスト」、「#2_コマーシャルプレイリスト」及び「#2_音楽プレイリスト」という名称が付与されて保存されている。またオリジナルコンテンツ#2自体の情報は、「#2_フォルダ」という名称が付与されたフォルダ内に保存されている。このそれぞれのデータやフォルダに付与された名称は、それぞれのデータを保存するためにそれぞれのデータやフォルダのファイル名を示す管理情報である。そしてこの管理情報としてのデータやフォルダに付与された名称には、カテゴリやコンテンツ名称を一意的に識別できる識別情報が付与されている。例えば、識別情報は、本編プレイリストやコマーシャルプレイリストなどを指している。
【0073】
また、HDD61でのデータ保存におけるフォルダの階層構造においては、複数のプレイリストそれぞれのデータは、基となったコンテンツのデータよりも浅いフォルダの階層構造となるように管理されている。このOSD700では、複数のプレイリストそれぞれのデータ及び、この複数のプレイリストの基となったコンテンツのデータの保存に関するフォルダの階層構造が概念的に提示されている。
【0074】
図8に示すOSD800も、図7に示したOSD700と同様に、HDD61に保存されたコンテンツ及び複数のプレイリストに関する情報を一覧して提示するための画面である。このOSD800には、図5、6に示したオリジナルコンテンツ#1、#2及びこれらのコンテンツに基づいて生成された複数のプレイリストに関する情報がツリー状に提示される。換言すると、OSD800も、複数のプレイリストそれぞれを識別するための複数の識別画像が選択可能に一画面内に提示される画面である。
【0075】
つまり図8に示すOSD800と図7に示したOSD700とでは、提示している情報の実質的な意味は同じであるが、画面内での情報の表示態様が異なるものである。
【0076】
すなわちこのOSD800では、複数のプレイリストそれぞれのデータ及び、この複数のプレイリストの基となったコンテンツのデータの保存に関するフォルダの階層構造がツリー状に提示されている。
【0077】
以上説明したように本実施形態によれば、コンテンツのデータが、シーンごとの特徴に基づいて時間軸で複数の区間に区分けられる。また区分けられた複数の区間それぞれに対してカテゴリが特定される。そして、この複数の区間のうちカテゴリが同じ区間を所定順序で再生するためのプレイリストが複数生成される。さらに、生成された複数のプレイリストそれぞれを識別するための複数の識別画像が選択可能に一画面内に提示される画面が出力される。従って、本発明によれば、1つのコンテンツに基づいた複数のプレイリストを自動生成することができる。複数のプレイリストが自動生成されるので、機器の利用者のコンテンツの編集に関する操作負担を軽減することが可能となる。
【0078】
なお本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよく、さらに、異なる実施形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0079】
10…HDDレコーダ、20…放送波処理部、21…外部機器IF部、31…操作部、32…受光部、40…信号処理制御部、51…映像出力処理部、52…音声出力処理部、61…HDD、98…アンテナ、99…リモコン、201…エンコーダ、202…再生処理部、203…TS処理部、204…デコーダ、205…記録処理部、206…シーン分析部、207…プレイリスト生成部、208…情報管理部、209…OSD生成部、210…合成部、400,700,800…OSD、410a〜410d…項目(カテゴリ)、420a〜420d…設定枠、430…ガイド。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツのデータを、シーンごとの特徴に応じて時間軸で複数の区間に区分けると共に、区分けられた複数の区間それぞれに対してカテゴリを特定する区分け手段と、
前記区分け手段が区分けた前記複数の区間のうち、前記カテゴリが同じ区間を所定順序で再生するためのプレイリストを前記カテゴリごとに複数生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記複数のプレイリストそれぞれを識別するための複数の識別画像が選択可能に一画面内に提示される画面を出力する出力手段と、
を具備することを特徴とする情報編集装置。
【請求項2】
前記生成手段が前記複数のプレイリストを生成するための前記カテゴリの候補を複数提示して、当該複数の候補から任意のカテゴリを選択することをユーザに許可する候補提示手段を具備することを特徴とする請求項1記載の情報編集装置。
【請求項3】
前記生成手段は、前記候補提示手段が提示した前記複数の候補から選択され、且つ、前記コンテンツのジャンルに対して予め決定されたカテゴリごとに前記複数のプレイリストを生成することを特徴とする請求項2記載の情報編集装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記候補提示手段が提示した前記複数の候補から選択され、且つ、前記区分け手段が区分けた前記複数の区間それぞれに対して特定されたカテゴリごとに前記複数のプレイリストを生成することを特徴とする請求項2記載の情報編集装置。
【請求項5】
前記生成手段が生成した前記複数のプレイリストのデータを保存するための管理を行う管理手段を具備し、
前記管理手段は、前記生成手段が生成した前記カテゴリごとの前記複数のプレイリストそれぞれのデータに対する管理情報に、当該カテゴリに関連する識別情報を付与して管理することを特徴とする請求項1記載の情報編集装置。
【請求項6】
前記管理手段は、前記コンテンツのデータを保存するための管理を行うと共に、前記生成手段が生成した前記複数のプレイリストそれぞれのデータを前記コンテンツのデータよりも浅いフォルダの階層構造で保存するように管理することを特徴とする請求項5記載の情報編集装置。
【請求項7】
コンテンツのデータを、シーンごとの特徴に応じて時間軸で複数の区間に区分けると共に、区分けられた複数の区間それぞれに対してカテゴリを特定し、
区分けた前記複数の区間のうち、前記カテゴリが同じ区間を所定順序で再生するためのプレイリストを前記カテゴリごとに複数生成し、
生成した前記複数のプレイリストそれぞれを識別するための複数の識別画像が選択可能に一画面内に提示される画面を出力する、
ことを特徴とする情報編集方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−205415(P2011−205415A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70966(P2010−70966)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】