説明

情報表示システム

【課題】 介護施設や老人ホームなどの施設において、トイレの監視や管理にかかる介護スタッフの負担の軽減と、トイレにおける被介護者の異常状態での長時間放置の回避と、停電により生じる使用中トイレの滅灯によるパニックの回避とを図るために、トイレの使用状況の情報や異常を容易に知得出来る手段を擁し停電対策を講じた情報表示システムを提供すること。
【解決手段】 ボタンの押下やトイレ使用状況の把握をもって作動する制御装置と、蓄電池を擁した電源装置と、情報表示具と、通報用装置との連動部とで構成した情報表示システムにより、トイレの空き情報の表示と、使用中情報の表示と、使用経過時間情報の表示と、異常な長時間継続使用時の異常情報の自動表示と、前記異常な長時間継続使用時の異常情報の自動緊急呼出と、被介護者自らの緊急呼出による介護スタッフへの異常情報通知と、使用中トイレの停電時における臨時照明とを可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護施設や老人ホームなどのトイレの使用状況情報として、空き情報や使用中を含めた使用経過時間情報の表示や長時間継続使用時の異常情報の表示と介護スタッフへの自動通報を可能にする手段と、自らの介護スタッフへの通報手段と、停電時の使用中トイレの臨時照明手段と、を備えた情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
介護施設や老人ホームなどの施設のトイレには呼出ボタン等の押下によって異常を知らせるナースコールシステム等が設置され、介護スタッフは前記呼出ボタンの押下をもっての呼に応じて対応している。しかし、従来の前記ナースコールシステムにはトイレの使用経過時間の情報の表示手段によって介護スタッフがトイレの使用情報を容易に知ることが出来るものは知られていない。よって、異常に長く使用されていても、被介護者が自らによる呼出ボタンの押下が出来ない異常状態が生じていても警報を発する手段が無いので長時間放置される虞があるので、暫時トイレの状況の確認が要求され、介護スタッフの員数が少なくなる夜間には多くの負担となっている。
【0003】
また、該施設は高齢者を対象としているので、被介護者にトイレへの誘導を高い頻度で要求されるが、多くの施設に於いてトイレの空きを容易に知りえる手段の用意は無く、複数のトイレに足を運びトイレの空きを確認する必要があり、これによる介護スタッフの負担も軽微なものではない。
【0004】
そこで、前記介護スタッフの負担の軽減や異常発生時の長時間放置を回避するには、前記ナースコール等による被介護者自らの呼出ボタンの押下による通知手段に加え、トイレの空き情報を含めた使用経過情報の表示や、異常な長時間使用時の警報表示や通報を自動的に行う手段を用意し、介護スタッフがトイレの使用状況を容易に知りえるようにすることが有効であると考えられる。
【0005】
そして、上記トイレの使用情報を表示するシステムとしては、トイレに設置されたセンサーの感知情報によりそのトイレの使用中表示と、設定された時間を超えた場合には警報を発したり表示したりする手段を持つ情報表示システム(特許文献1)が提案されている。この情報表示システムは、トイレに設置されたセンサーと端末機器が管理センターに設置されたサーバーに接続され、前記センサーからの信号により入退出を管理し、トイレの清掃状況の管理、トイレ内においての情報の閲覧、トイレの使用中表示、及び空きトイレへの誘導を目的としたものである。またトイレに長時間不退出者がいる場合には警報を発すると共に警備員や管理者に通報することが出来る。
【0006】
しかし、この警報の警備員や管理者への通報においては、通報装置を用いての移動中の介護スタッフへの通報手段は用意されていないので、管理センターに介護スタッフが必ずしも在室しているとは限らない介護施設や老人ホームなどに於いては対応の遅れが生じる虞もある。また別にナースコール等が設置されない場合には呼出ボタン等の押下による緊急呼出手段も用意することが出来ないし、トイレの使用時間の経過情報を表示する手段も用意されていない。さらには、上記したように多種類のサービスを提供することを前提としているので設置費用が高額になる虞もある。よって、この情報表示システムを介護施設や老人ホームなどの高齢者用の施設で用いるには、情報の有効性を含め幾つかの問題点があることを否定できない。
【0007】
また、トイレ等個室の使用状況報知システムとしては、トイレの使用表示や長時間使用時の警報送出手段を備えた個室使用状況報知システム(特許文献2)が提案されている。この個室使用状況報知システムは、リミットスイッチ等によってのトイレの入出用ドアの開閉による検出手段と、センサーとによる検出手段とを併用し、該トイレの天井内に設置された送信機側コントローラーによる制御と、同様に天井内に設置された受信機側コントローラーによる出力によって、トイレの使用中の表示と、前記送信機側コントローラーに内蔵されたタイマーによる前記長時間使用時の警報通知とを、該トイレ外に設定された表示灯及びナースセンターに設置され音声警報送出手段を備えた表示灯により行うことが出来る。
【0008】
しかし、この個室使用状況報知システムによる前記トイレの使用中表示手段をもって介護施設や老人ホームなどの施設のトイレに用いた場合、該施設のドアは主にスライド式で、且つ特殊な構造を持っているものが多く、前記ドアの入退出用の検知手段に用いるリミットスイッチ等の設置が困難な場合もあるし、ドアの開閉を伴わないで使用される場合もあるので前記手段では検知されない虞もある。そして長時間使用時の通報手段においては、前記情報表示システム(特許文献1)と同様に通報装置を用いての移動中の介護スタッフへの通知手段が用意されていないので対応に遅れが生じる虞もある。また、呼出ボタン等の押下による緊急呼出手段も用意することが出来ないし、トイレの使用時間の経過情報を表示する手段も用意されていない。さらにはトイレの使用状況の表示に係る送信側コントローラーと受信側コントローラーを其々のトイレに設置する必要があるので設置に係る費用に於いての問題点もある。よって、この個室使用状況報知システムを介護施設や老人ホームなどの高齢者用の施設で用いるには、経済性、トイレの使用情報の通知手段、或いは警報通知手段において問題点があることを否定できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2003−242230
【特許文献2】特開2005−305123
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、以上のことから鑑みて、介護施設や老人ホームなどの施設において、介護スタッフにトイレの空き情報や使用中情報の表示、使用時間の経過情報の表示、及び、異常に長時間使用されている場合の警報表示や通報を自動的に行う手段と、被介護者自らによる緊急呼出を行うことが出来る手段とを備えた情報表示システムを安価にて提供することを課題にするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の1は、トイレに使用情報を送出する手段を備え、前記トイレの使用情報を基に使用状況情報を送出する手段を備えた制御装置と、複数の表現手段をもって前記使用状況情報を表示する表示灯と、で構成され複数のトイレの空き情報の表示と使用中情報の表示と使用経過時間情報の表示とを可能とする情報表示システムである。
【0012】
本発明の2は、トイレの長時間継続使用情報を警報として送出する手段を備えた請求項1に記載した情報表示システムである。
【0013】
本発明の3は、トイレ内またはベッド周辺に設置された呼出ボタンの押下による呼出手段を備えた請求項1または請求項2に記載した情報表示システムである。
【0014】
本発明の4は、充電可能な蓄電池設備を備え、停電時における継続作動と作動開始とを可能し、上記トイレの使用情報を基に使用中のトイレを臨時的に照明することをも可能とする請求項1または請求項2または請求項3のいずれかに記載の情報表示システムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の1の情報表示システムによれば、介護施設や老人ホーム等の施設において、トイレに使用情報を送出する手段と、前記トイレの使用情報を基に表示灯への情報表示用信号の送出を行う制御部を擁し複数のトイレの使用状況情報を送出する手段を備えた制御装置Aと、複数の表現手段をもって情報を表示する表示灯とを備えているので、介護スタッフが個々のトイレの空き情報、使用中情報、使用時間の経過情報が容易に知得出来るし、異常な長時間使用情報の知得も可能であるので、介護スタッフの負担軽減を図ることが出来る。
【0016】
本発明の2の情報表示システムによれば、介護施設や老人ホーム等の施設においてトイレ内に使用情報を送出する手段と、前記トイレの使用情報を基に表示灯への情報表示用信号の送出を行う制御部を擁し複数のトイレの使用状況情報を送出する手段を備えた制御装置Aと、複数の表現手段をもって情報を表示する表示灯とを備えているので、介護スタッフが其々のトイレの空き情報、使用中情報、使用時間の経過情報を容易に知ることが出来るし、加えてトイレが異常と思われる時間以上継続使用されていれば自動的に異常を表示し通報機器をもって介護スタッフに通知するのでこれを知ることが出来る。よって、介護スタッフの負担軽減と共に、トイレ内の異常状態の被介護者を長時間放置する虞も無くすことを可能とするものである。
【0017】
本発明の3の情報表示システムによれば、介護施設や老人ホーム等の施設において、トイレ内に使用情報を送出する手段と、前記使用情報を基に表示灯への情報表示用信号の送出を行う制御部を擁し複数のトイレの使用状況情報と長時間使用時の異常情報の通知手段を備えた制御装置と、複数の表現手段をもって情報を表示する表示灯とを備えているので、介護スタッフが其々のトイレの空き情報、使用中情報、使用時間の経過情報を容易に知ることが出来るし、トイレが異常と思われる時間以上継続使用されていれば自動的に異常を表示し介護スタッフに通報機器をもって通知するのでこれを知ることが出来る。加えてトイレ内またはベッド周辺に呼出ボタンを用意することで被介護者自らの前記呼出ボタンの押下により介護スタッフへの呼出が可能なり、介護スタッフの負担の軽減と共に、異常を感じた被介護者に適格に対応することが出来るのでトイレ内の異常状態の被介護者を長時間放置する虞も無くすことを可能とするものである。
【0018】
本発明の4の情報表示システムによれば、介護施設や老人ホーム等の施設において、トイレ内に使用情報を送出する手段と、前記使用情報を基に表示灯への情報表示用信号の送出を行う制御部を擁し複数のトイレの使用状況情報を送出する手段を備えた制御装置と、複数の表現手段をもって情報を表示する表示灯とを備えているので、停電時においても介護スタッフが其々のトイレの空き情報、使用中情報、使用時間の経過情報を容易に知ることが出来るし、トイレが異常と思われる時間以上継続使用されていれば自動的に異常を表示し介護スタッフに通知するのでこれを知ることが出来るし、呼出ボタンによる介護スタッフへの呼出も出来るので、介護スタッフの負担の軽減と共に、異常を感じた被介護者に適格に対応することが出来るのでトイレ内の異常状態の被介護者を長時間放置する虞も無くすことが出来る、加えて非常照明の備えのない使用中のトイレを臨時的に照明することが可能なので、停電になってもトイレ使用者や介護スタッフがパニックになることを防ぐ事を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】は本発明の情報表示システムの最終形態の構成と、実施例5におけるトイレの10分経過使用時の停電による臨時照明に係わる情報伝達経路、及び臨時照明器具への出力経路を示す概略図。
【図2】は実施例1の情報表示システムの構成を示す概略図。
【図3】は実施例1の情報表示システムにおける制御部内に構築された回路、及び接続系統を示す概略図。
【図4】は実施例1におけるセンサーが未感知状態時の表示灯の空き表示に係る情報伝達経路、及び表示灯への出力経路を示す概略図。
【図5】は実施例1におけるセンサーの人体感知から使用中表示に係る情報伝達経路、及び表示灯への出力経路を示す概略図。
【図6】は実施例1におけるトイレの10分経過使用時の表示灯の準異常情報表示に係る情報伝達経路、及び表示灯への出力経路を示す概略図。
【図7】は実施例1における異常警報表示に係る情報伝達経路、及び表示灯への出力経路を示す概略図。
【図8】は実施例1における使用中表示に係る表示灯と集合表示灯への情報伝達経路、及び出力経路を示す概略図
【図9】図9は実施例2における制御装置内の制御部の構成を示す概略図
【図10】は実施例2におけるトイレの20分経過使用時の表示灯への異常警報表示、及び通報用機器への出力に係る情報伝達経路、及び出力経路を示す概略図。
【図11】は実施例3の情報表示システムの構成と接続系統を示す概略図。
【図12】は実施例3における呼出ボタンの押下による表示灯への異常警報表示、及び通報用機器への出力に係る情報伝達経路、及び通報用機器への出力経路を示す概略図。
【図13】は実施例4の電話交換機との連動に係わる情報表示システムの構成を示す概略図。
【図14】は実施例5の情報表示システムの構成と接続系統を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0021】
図2は本発明の情報表示システムの実施例1の構成を示す概略図であるが、該図2が示すように個々のトイレ内に設置され人体の感知による情報送出を行うセンサーC1〜センサーCnと、電源部と前記各センサーの情報を基に各表示灯への情報表示用信号の送出を行う制御部B1〜制御部Bnを擁した制御装置Aと、個々のトイレの使用情報を表示する表示灯D1〜表示灯Dnと、で構成されている。
【0022】
前記制御装置Aであるが、前記したように全ての制御部を擁し、本実施例を含め以下に説明する全ての制御をおこなうもので、前記制御部内の全ての回路及び以下に説明に於いて該制御装置A内に用意される全ての回路をプログラミングによって構築することを可能とするものであり、また、前記の複数のセンサー及び複数の表示灯を含め以下の説明に於いて該制御装置Aに接続される全ての機器及び全ての回路用としての接続用端子の用意を可能とするものである。そして、前記プログラムは本実施例を含め以下の実施例においても、実施形態や使用状況やユーザーの要望に応じての変更を可能とするものである。
【0023】
そして、前記センサーCであるが、前記したように介護施設や老人ホーム等の施設の各トイレの使用情報の送出を目的とするので、施設に応じた検知機能を有するものを選択すればよいもので特に指定するものではない。
【0024】
また、前記表示灯Dは前記制御部Bより出力されるトイレの空き情報と使用中情報と使用時間経過情報と下記に説明する警報情報とを表示する為に用いるもので、本実施例1に於いては、緑と赤の色を有する2色表示灯Dを採用し、緑色点灯、赤色点灯、緑色点滅、及び赤色点滅の4種類の表示による表現手段を用いる。そして、前記緑色点灯を空き情報、前記緑色点滅を使用開始から10分までを使用中情報、前記赤色点灯を使用開始10分後から20分までの情報、前記赤色点滅を使用開始から20分が経過した情報として表示する例をもって説明するが、前記したように各タイマーの設定時間はユーザーの要求に応じたものとすることも可能である。
【0025】
図3は、上記した制御装置A内の制御部Bの構成を示す概略図であるが、該制御部Bは感知起動回路とシステム起動回路と保持用タイマーとタイマーAとタイマーBとタイマーCと緑色灯出力部と赤色灯出力部とを一組として複数構成されている。そして、前記保持用タイマーはセンサーCの人体の検知情報を基に起動し前記システム起動回路を起動させるものであり、前記システム起動回路は前記感知起動回路と前記保持用タイマーを除く制御部B内の全ての起動と停止を制御するものであり、前記緑色灯出力部は前記表示灯D内の緑色灯を、前記赤色灯出力部は前記表示灯D内の赤色灯させる役目を担うものである。
【0026】
該図3を基に説明する。前記感知起動回路は保持用タイマーを起動させ、前記保持用タイマーは前記システム起動回路を起動させるが、前記保持用タイマーは、センサーの多くは人体が動作を停止すると非感知となることを考慮し、センサーCが前記保持用タイマーに設定された時間内に再感知すれば前記システム起動回路の起動状態を継続させ、在室でも未感知による復旧を避けるべく用意したもので、該センサーCが前記保持用タイマーに設定された時間を超えて受信しない場合は退室とみなし復旧する。
【0027】
また、前記はトイレの使用時間の計測用に用意されたもので、前記緑色灯出力部及び前記赤色灯出力部は前記タイマー何れからかの情報信号を前記表示灯Dに出力する役目を担うものである。
【0028】
トイレが使用されていない場合の表示について、センサーC1が設置されたトイレ1を例にとり図4を基に説明するが、該図4に示す矢印は情報の伝達方向を示し、そして上記したようにプログラムは既に成されているものとして説明する。このことは以下の説明に於いても同様であるので以下の説明に於いては省略する。また、他の制御部においても同様であるので他の制御部については以下を含め説明は省略する。
【0029】
センサーC1が未検知の状態では、感知起動回路1、システム起動回路1、タイマーA1、タイマーB1、タイマーC1はいずれも動作を停止している。この状態においては停止中のシステム起動回路1が緑色灯出力部に未使用情報として連続信号を表示灯D1に出力する。これにより前記緑色灯出力部1に接続された表示灯D1の緑色灯は前記センサーC1が人体を検知するまで点灯する。よって、該トイレ1の空情報が周知されるので介護スタッフは該トイレ1の空きを容易に知ることが出来る。
【0030】
つぎに前記トイレ1の使用開始から10分後までの使用中表示について、図5の例を基に説明する。センサーC1が人体を検知し制御部B1の感知起動回路1が起動する。これによりシステム起動回路1と保持用タイマー1とが起動すると、前記システム起動回路1は前記未使用情報の送出を停止し、起動情報をタイマーA1に送りこれを起動させる。そして該タイマーA1は緑色灯出力部1に使用中情報を送り、これをもって緑色灯出力部1は断続信号を表示灯D1の緑色灯に送出する。これにより表示灯D1は緑色点滅となり該トイレが使用中であることを前記タイマーA1の満了時間である10分を経過するまで、または、上記に説明したセンサーC1の一定時間を超えた未検出による前記システム起動回路1の復旧まで継続送出する。これをもって介護スタッフは該トイレ1が使用中であることを容易に知ることが出来る。
【0031】
つぎに前記トイレ1の使用開始10分後から20分までの表示について図6の例を基に説明するが、10分を超えるトイレの継続使用はやや異常と思われるので、本説明に於いてはこの情報を準異常情報として表現し図示も同じとし、以下の説明に於いても同じ表現を用いる。トイレ1の使用時間が10分を経過するとタイマーA1は設定された時間が満了するので緑色灯出力部1への情報の送出を停止しタイマーB1に起動情報を含む満了情報を送る。これをもって該タイマーB1は赤色灯出力部1に前記準異常情報を送出するので赤色灯出力部1からは連続信号が表示灯D1の赤色灯に送出される。よって、表示灯D1の前記緑色表示灯Dは滅灯し赤色灯が点灯するので、該トイレ1の使用時間が分10分を経過して使用されていることを表示する。これはタイマーB1の設定時間が満了するまで継続する。これにより介護スタッフはトイレ1が10分以上使用され異常が感じられることを該トイレ行くことなく認識することが出来きる。
【0032】
図7の例を基に説明するが、該トイレ1の使用が20分を経過すると、前記タイマーB1は設定された時間が満了するので、該タイマーB1は前記赤色灯出力部1への前記準異常情報の送出を停止し、起動情報を含む満了情報をタイマーC1に送る。そして該タイマーC1が起動すると20分経過情報を赤色灯出力部1にこの情報を送出するが、この20分を超える継続使用は異常と思われるのでこれを異常情報として表現し図示も同じとする。また、以下の説明に於いても同じ表現を用いる。
【0033】
そして、前記タイマーC1から前記異常情報が赤色灯出力部1に送出されると、該赤色灯出力部1は断続信号を表示灯D1に送出する。これをもって前記B1からの準異常情報による表示灯D1の赤色灯の点灯は異常情報である点滅に変わるので、該トイレの使用時間が分20分を経過しても使用されていることを異常情報として警報表示する。そしてこの警報表示により、トイレ1が異常に長い時間使用されていることを周知することが出来る。
【0033】
つぎに、集合表示灯Jについて説明に必要な部分のみを記した図8の例を基に説明する。前記集合表示灯Jは該図8に示すように表示灯D1a〜表示灯Dnaを擁するもので、例えば表示灯Dを目視出来ない場所での集中監視、或いは集合トイレにおいて個別の使用状況表示を可能にすることを目的として別に用意したものである。そして、上記にて説明したように本発明である情報表示システムおける表示灯への出力信号は個々の制御部内の緑色灯出力部または赤色灯出力部より直接出力されるので、自己内の回路や他の制御部に影響すること無く複数の表示灯を接続することが出来る。
【0034】
該図8はトイレ1の使用開始時における情報表示を例として示したものであるが、前記にて説明したように、この状態においては緑色灯出力部A1から断続信号が出力されているので、例えばトイレ1付近の表示灯D1と、別の場所に設置された前記集合表示灯Jの表示灯D1aのそれぞれに信号を送り同時表示することが出来る。よって、全てのトイレの使用状況情報を例えば管理室等で監視することが可能となり、夜間に於ける介護スタッフの負担を軽減することが可能となる。
【0035】
よって、本発明である情報表示システムは、トイレの配置に係わらず個々のトイレの使用者の有無や使用時間の把握を可能とするものであり、上記準警報表示によっての事前把握も含め、例えばトイレ内にナースコールの呼出ボタンを自らでは押下出来ない被介護者が存在しても前記複数の表示灯の警報表示によっての知得を可能とするものである。
【実施例2】
【0036】
実施例2の情報表示システムは、上記実施例1で説明したトイレの空き情報と使用中情報と準異常や異常な長時間使用情報の表示灯による表示に加え、前記異常な長時間使用時には自動式に介護スタッフを呼び出す手段を付加したものである。
【0037】
図9は本実施例2における制御装置A内の制御部Bの構成を示す概略図であるが、該図9が示すように上記実施例1にて説明したセンサーC、表示灯D、制御部B内には感知起動回路、システム起動回路、保持用タイマー、タイマーA、タイマーB、タイマーC、緑色灯出力部、赤色灯出力部と、本実施例2に於いては、加えて警報出力部が用意され、さらに該警報出力部には外部への警報出力用として採用する通報用機器に接続されているが、前記警報出力部は他の制御部にも用意されるので、起動時においてはわずかな時間のみ前記通報機器への起動信号を出力するよう定められ、他の制御部Bによる前記通報機器への呼び出しを妨げないものである。そして、前記通報用機器は全ての制御部に用意される前記警報出力部から出力される前記起動信号での起動を可能とし、音響を含め警報としての表現手段を有したものであれば機器の選択は自由である。これ以外の点は、全て上記実施例1の情報表示システムと同様であるので、以下には実施例1と異なる部分のみ説明し、同様の部分は必要な場合を除いての説明は省略し、また説明に必要な部分以外の図示も省略する。
【0038】
トイレの異常な長時間使用時の介護スタッフへの自動的呼出手段について、センサーC1が設置されたトイレ1を例にして図10を基に説明する。該トイレ1の使用が20分を超えて使用されると、上記したようにタイマーC1が異常情報を赤色灯出力部1に送り表示灯D1の赤色灯点滅による警報表示を行うが、該異常情報は該図10が示すように前記警報表示出力部1にも送られる。そして、前記したように該警報出力部1が作動すると通報用機器に起動信号を送り作動させる。よって、異常に長時間使用されているトイレがあると、例え介護スタッフが移動中であっても前記音響又は他の手段によって自動的に通知されるので、被介護者がナースコール設備の呼出ボタンを押下出来ない状態になった場合に生じる長時間放置を防ぐことが出来る。
【0039】
また、上記実施例1、及び本実施例2での説明に於いては、本発明の情報表示システムが特徴とするトイレの空き情報や使用中情報及び使用時間経過情報の表示に係る起動及び復帰手段を、センサーによる起動及び復帰として説明したが、比較的高価な前記センサーに変え押しボタンをトイレの出入り口付近に設置し、これを押下することで上記にて説明した入室による起動または退室による復帰を促すことも可能である。
【0040】
よって、本発明の情報表示システムは、トイレの空き情報と使用中情報と長時間使用による準異常警報及び異常な長時間使用情報の警報表示と、前記異常な長時間使用時の介護スタッフへの呼出とを自動的に行うことを可能とするものであり、前記したようにその起動及び復帰手段を自動的手段でも手動的手段でも行えるので、より安価にて提供することも可能とするものである。
【実施例3】
【0041】
実施例3の情報表示システムは、上記実施例1、又は実施例2にて説明したセンサーまたは押しボタンによって起動し、トイレの空き情報と使用中情報と長時間使用による準警報の表示と異常な長時間使用時の表示と介護スタッフの自動的呼出機能とに加え、本実施例3においてはトイレ内またはベッド周辺に呼出ボタンと復帰ボタンとを備え、前記呼出ボタンの押下による緊急呼出しと、前記復帰ボタンによる前記緊急呼出しの復帰手段を付加したものである。
【0042】
図11は本実施例3における制御装置A内の制御部Bの構成を示す概略図であるが、制御部Bには上記にて説明したタイマーA、タイマーB、タイマーC、加えて、呼出ボタンKと該呼出ボタンKの押下によって起動するによる緊急呼出回路、及び、復帰ボタンFと該復帰ボタンFの押下によって前記緊急呼出回路の起動を停止させる復帰回路とが用意されている。前記緊急呼出回路であるが、起動時には緊急呼情報を上記システム起動回路に送出し、同時に異常信号を上記赤色灯出力部と警報出力部に送出する。そして、前記システム起動回路に前記緊急呼情報が送られると、前記システム起動回路からのタイマーへの起動信号を停止するよう設定されている。
【0043】
そして、前記復帰回路であるが、前記復帰ボタンFが押下によって起動し、復帰信号を前記緊急呼出回路と前記システム起動回路に送出し、前記緊急呼出回路の前記緊急呼出回路の復旧と、前記システム起動回路の前記緊急呼による動作解除を担うものである。これ以外の点は全て上記実施例1、または実施例2の情報表示システムと同様であるので、以下には実施例1、または実施例2と異なる部分のみ説明し、同様の部分は必要な場合を除いての説明は省略する。また説明に必要な部分以外の図示も省略する。
【0044】
前記呼出ボタンKの押下による緊急呼出しと前記復帰ボタンFによる復帰について、センサーC1が設置されたトイレ1が使用開始より10分以内で使用されている状態を例にして図12を基に説明する。前記トイレ1が使用開始より10分以内で使用されている状態に於いては、上記実施例1、または実施例2で説明したようにタイマーA1からの情報によって表示灯D1を緑色点滅させて該トイレ1が使用中であることを表示している。このとき前記呼出ボタンK1が押下され緊急呼出回路1が起動すると、前記したように前記緊急呼出回路1からの緊急呼情報によりシステム起動回路1からのタイマーA1への起動信号が停止するので使用中情報の送出は停止する。同時に異常情報を赤色灯出力部1と警報出力部1に送出するので、表示灯D1は赤色点滅し異常情報表示を行い、また、警報出力部1の起動による起動信号により通報機器が起動するので、トイレ1に異常があることを前記表示灯D1の前記警報表示と通報機器の警報によって介護スタッフに知らせることが出来る。
【0045】
前記復帰ボタンFの押下による前記緊急呼出しによる動作の復帰について説明する。前記緊急呼出しの動作中に復帰ボタンF1が押され復帰回路1が起動すると、前記したように復帰信号により前記緊急呼出回路1は復旧し異常情報の送出を停止し、そして前記システム起動回路はタイマーAへの起動信号を再送出する。よって、前記センサーC1は感知中であり感知中情報は継続されて送られているので前記表示灯D1には前記異常情報に変わり使用中情報が表示される。このことは、例えばトイレ使用者が誤って押したものであれば前記復帰ボタンF1の押下をもって前記緊急呼出しに係わる動作を停止させ、前記タイマーA1による使用中情報の継続を可能とするものである。
【0046】
以上説明したように、本情報表示システムは上記実施例1、または実施例2にて説明したセンサーCまたは押しボタンによるトイレの空き情報と使用中情報と長時間使用による準異常警報及び異常な長時間使用情報の警報表示と異常な長時間使用時の介護スタッフへの自動的呼出とに加えて、前記呼出ボタンKと復帰ボタンFによる緊急呼出の手動的呼出と復帰をも可能とするものである。
【実施例4】
【0047】
上記実施例2に於いて警報送出用の通報機器は音響を含め警報としての表現手段を有したものとして説明したが、この手段では介護スタッフにどのトイレに異常が生じたかを通知出来ない。そこで、本実施例4においてはこれを補う機能を有した通報用機器の採用と、前記実施例3に於いて説明した呼出ボタンKと復帰ボタンFについてさらに説明する。
【0048】
従来のナースコール設備は電話交換機を連動させコードレス電話機によって移動中の介護スタッフに通知する手段が多く採用されている。しかし、この設備にはナースコール、電話交換機、さらに前記両設備を連動させる連動装置と、を必要とするため多額の設置費用が必要となる。そこで設置費用の削減の手段として、前記コードレス電話機とドアホンを使用し呼出ボタンによる緊急呼出手段とする電話交換機を用いたインターホンシステム(以下に於いては電話交換機として説明する)を採用する施設もある。しかし、該電話交換機設備には、呼出し時に呼出した回路情報を添えて電話機を呼び出すことは出来るが表示灯による情報表示手段は用意されていない。
【0049】
そこで、本発明である情報表示システムは上記にて説明したように安価にての提供と、表示灯による情報表示を可能とするものである。よって、上記実施例3にて説明した警報情報の送出用である通報機器として前記電話交換機を採用することで、前記電話交換機による呼出回路情報を添えた介護スタッフへの呼出と、本情報表示システムによる警報表示と、を備えることとなり、従来のナースコール設備が擁する機能に準じた設備として用いることが可能となる。
【0050】
しかし、前記電話交換機と本発明である情報表示システムとを連動するには、上記実施例3にて説明した緊急呼出回路の前記ドアホンの呼出ボタンによる起動と、警報出力部による前記ドアホン回路の起動とを可能とすることが条件として求められる。
【0051】
そこで、前記電話交換機側の前記ドアホンの呼出ボタンの押下による本情報表示システムの起動について説明する。前記したように本情報表示システムを作動させ表示灯に情報表示を行うには前記したように緊急呼出回路を起動させる必要があるが、該緊急呼出回路は上記したように呼出ボタンの押下によって起動することが出来るし、一方電話交換機のドアホン回路は呼出ボタンの押下によって起動する。そこで、図13に示すように、前記緊急呼出回路を起動させる為に制御部B内に緊急起動回路を用意したもので、ドアホンEの呼出ボタンMの押下時に本情報システムを起動させるように前記ドアホンEとドアホン回路間に並列に接続してある。
【0052】
そして、前記緊急呼出回路であるが、この回路に要求される条件は、前記呼出ボタンMの押下時に前記ドアホン回路の起動に影響を及ぼさずに起動することであるが、この条件を満たす電子リレーのいくつかが既に安価にて市販されている。そこで、この電子リレーを採用した前記緊急呼出回路を作成したものである。よって、前記ドアホンEの呼出ボタンMの押下時に本情報表示システムの前記緊急起動回路の起動を可能とすることが出来る。
【0053】
つぎに、本情報表示システムによる前記電話交換機Gのドアホン回路の起動について説明する。該図13に示すように、前記ドアホン回路には前記警報出力部も接続されている。そして、前記ドアホン回路は呼出ボタンMの押下によって起動するが、前記呼出ボタンMの多くは機械的メイク接点を採用している。そこで前記警報出力部は起動信号を前記ドアホン回路にループ信号を出力するようにしたものであるが、もし前記ドアホン回路の起動条件が別の種類のものであれば前記警報出力部は前記呼出ボタンMと同条件の疑似回路を内部に採用したものでもよい。これをもって前記警報出力部による前記電話交換機GのドアホンE回路の起動が可能となるので、上記センサーによる異常情報の通報時に於いても、前記ドアホンEの呼出しボタンMによる緊急呼出時に於いても回路情報を添えて電話機を呼出すことが可能となり、応答者はいずれからの呼出であるかを識別することが出来る。
【0054】
また、前記ドアホンEの呼出しボタンMをもっての緊急呼出による表示灯Dの異常警報表示であるが、前記の説明に於いては該表示灯Dの復帰用のタイマーは関わっていない。よって、例えば電話機の応答にて対応が済んでしまった場合には、前記表示灯Dによる異常警報表示は継続されていることになる。そこで、図13に示すように、前記緊急呼出回路の起動情報によって起動し一定の時間後に満了時間を迎えるタイマーDを用意し、これの起動をもって前記復帰回路を起動させれば上記実施例3にて説明したように前記緊急呼出回路が復帰するので、ドアホンEが設置されたトイレに行くことなく前記表示灯Dの異常警報表示を停止させることが出来る。
【0055】
本情報表示システムとナースコール設備との連動について説明する。前記に於いては、本情報表示システムと電話交換機との連動として説明したが、ナースコール設備もまた呼出ボタンによる緊急呼出手段と復帰ボタンによる復帰手段とを採用している。そこで、上記にて説明した電話交換機のドアホン回路と本情報表示システムとの連動手段と同様に、ナースコース設備の呼出ボタンによる起動条件と復帰ボタンによる復帰条件とを採り入れた前記緊急呼出回路と復帰回路とを採用することでナースコース設備との連動を可能とすることが出来る。
【0056】
以上説明したように、本発明である情報表示システムは、電話交換機との連動も、従来のナースコールとの連動をも可能とするものである。よって、上記にて説明したインターホンシステムとして電話交換機使用する施設、或いは従来のナースコールを使用する施設に於いても、本発明の情報表示システムにより、上記実施例1〜実施例3にて説明したセンサーまたは押しボタンによるトイレの空き情報の表示と、使用中情報の表示と、準異常情報の表示と、異常な長時間使用時の自動警報表示と自動呼出しと、従来のナースコールの機能である呼出ボタンの押下による回路情報を添えた介護スタッフへの緊急呼出しと表示灯による緊急呼出表示とを可能とすることが出来る。
【実施例5】
【0057】
図14は本実施例5の構成を示す概略図で説明に必要な部分のみを記したものである。そして該図14に示すように、電話交換機GとドアホンEと復帰ボタンFとセンサーCと表示灯D、加えて制御部B内には臨時照明出力回路が用意され別に用意した臨時照明器具Hに接続されている。そして、制御装置Aには停電感知回路が用意され、電源部は充電装置と蓄電池設備を備えた電源装置Lから受電している。そして、前記蓄電池設備の蓄電容量は、以下に説明する本情報表示システムによる全ての動作の継続と開始とを可能とするもので停電時には自動的に電源の供給を開始するものである。これ以外の点は、上記実施例1〜実施例4の説明と同様であるので、以下には同様の部分は必要な場合を除いて図示及び説明を省略する。
【0058】
図1は、本発明の情報表示システムの最終形態を示す概略図であり、且つ、本実施例5の説明に必要な部分を記したものであるので、該図1を基に停電時の動作についてトイレ1内に設置されたセンサーC1が人体を検知開始してから10分が経過した状態を例にとり説明する。
【0059】
センサーC1が人体を検知し10分が経過した状態に於いては、上記にて説明したようにタイマーB1からの準異常信号により赤色灯出力部1が連続信号を送出し表示灯D1と集合表示灯Jの表示灯D1aが赤色点灯しているが、この時停電が起きると全ての起動や情報表示が停止する恐れがある。そこで、前記蓄電池設備を用意したものである。
【0060】
そして、前記したように該蓄電設備より自動的に電源の供給が開始されるので、センサーC1の人体感知情報の送出とタイマーB1の動作も継続され、また、前記表示灯D1と集合表示灯Jの表示灯D1aも赤色点灯を継続することが出来る。
【0061】
そして、他の制御部が起動中であれば同様に継続されるし、また、該蓄電池設備からの電源の供給は前記したように停電中における作動開始も含まれるので、停電後の他の制御部の起動も可能とするものでもある。
【0062】
また、停電が起きると前記停電感知部が起動しその情報は全ての制御部Bにその情報を送るが、該図1が示すように、この情報はシステム起動回路1を経由して臨時照明出力部1に送られるので、システム起動回路が未起動の臨時照明出力部は起動しない。よって、制御部Bが起動中の臨時照明出力部のみがこの情報によって動作を開始し前記臨時照明器具H1に電源を供給するので使用中のトイレのみが臨時的に照明されることになる。
【0063】
そして、前記蓄電池設備の容量に係わる消費電力であるが、前記に説明の表示灯D、集合表示灯J、及び臨時照明器具Hは消費電力が少ないLED式のものを採用することが出来るし、前記タイマーも消費電力は少ない。また、前記したように未起動の制御部B及び未灯の各表示灯も電力を消費しない。よって、本情報表示システムに於いて使用する前記蓄電池設備は高額な大容量のものを必要としない。
【0064】
よって、本発明の情報表示システムは、停電時に於いてもトイレの空き情報の表示と、使用中情報の表示と、準異常情報の表示と、異常な長時間使用時の自動警報表示と自動呼出しと、呼出ボタンの押下によっての呼出回路の情報を添えた介護スタッフへの緊急呼出しと表示灯による緊急呼出表示と、停電時の使用中トイレの臨時的に照明と、を可能とするので、介護施設や老人ホームなどの施設における介護スタッフの負担の軽減と、トイレに長時間放置されて生じる事故の防止と、停電時の使用中トイレの滅灯によるパニックの防止を可能とするもので、安価にての提供を可能とする情報表示システムである。
【符号の説明】
【0065】
A 制御装置
B 制御部
C センサー
D 表示灯
E ドアホン
F 復帰ボタン
G 電話交換機
H 臨時照明器具
J 集合表示灯
K 呼出ボタン
L 電源装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレに使用情報を送出する手段を備え、前記トイレの使用情報を基に使用状況情報を送出する手段を備えた制御装置と、複数の表現手段をもって使用状態情報を表示する表示灯と、で構成され複数のトイレの空き情報の表示と使用中情報の表示と使用経過時間情報の表示とを可能とする情報表示システム。
【請求項2】
トイレの長時間継続使用情報を警報として送出する手段を備えた請求項1に記載した情報表示システム。
【請求項3】
トイレ内又はベッド周辺に設置された呼出しボタンの押下による呼出手段を備えた請求項1または請求項2に記載した情報表示システム。
【請求項4】
充電可能な蓄電池設備を備え、停電時における継続作動と作動開始とを可能し、上記トイレの使用情報を基に使用中のトイレを臨時的に照明することを可能とする請求項1または請求項2または請求項3のいずれかに記載の情報表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−170827(P2011−170827A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51060(P2010−51060)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(305023975)
【Fターム(参考)】