説明

情報表示装置及び情報表示プログラム

【課題】従来よりも教材テキストの学習効率を向上させる。
【解決手段】電子辞書1は、表示部40と、教材テキスト830のテキストデータを記憶するフラッシュROM80と、教材テキスト830に含まれる複数の単語に対し、読解用単語及び筆記学習用単語の何れか一方の区分を対応付けて記憶する教材ガイドテーブル840と、ユーザ操作に基づいて、教材テキスト830内の文字列をマーカ表示文字列として指定する入力部30と、表示部40に教材テキスト830が表示される場合に、当該表示されるテキスト中のマーカ表示文字列に含まれる単語のうち、教材ガイドテーブル840により読解用単語の区分に対応付けられた単語と、筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語とに、それぞれ異なる表示形態のマーカを付けて表示させるCPU20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教材テキストにマーカを付けて表示する情報表示装置及び情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、テキストコンテンツや辞書データベースを内蔵する情報表示装置には、学習効果の向上を図るため、マーカ機能が具備されている。ここで、マーカ機能とは、テキスト中でユーザに指定された文字列を記憶しておき、同じテキストが表示される場合に指定文字列をマーカ表示して目立たせる機能である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、学習対象のテキスト内には、読んで意味を理解できれば学習到達度の十分な単語(以下、読解用単語とする)もあれば、自分で書いて使用できないと学習到達度の不十分な単語(以下、筆記学習用単語とする)もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−213299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のマーカ機能では、マーカ表示された単語がそれぞれどの程度の学習到達度を要求しているのかがユーザにとって分からないという問題がある。そのため、読解用単語について、自分で書ける段階まで学習を余分に行ってしまったり、筆記学習用単語について、読んで意味を理解できる段階で学習を終了してしまったりする結果、学習効率が低下してしまう。
【0006】
本発明の課題は、従来よりも教材テキストの学習効率を向上させることのできる情報表示装置及び情報表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、情報表示装置において、
表示手段と、
教材テキストのテキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、
前記教材テキストに含まれる複数の単語に対し、読解用単語及び筆記学習用単語の何れか一方の区分を対応付けて記憶する学習情報記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記教材テキスト内の文字列をマーカ表示文字列として指定する文字列指定手段と、
前記表示手段に前記教材テキストが表示される場合に、当該表示されるテキスト中のマーカ表示文字列に含まれる単語のうち前記学習情報記憶手段により読解用単語の区分に対応付けられた単語と、筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語とに、それぞれ異なる表示形態のマーカを付けて表示するマーカ表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報表示装置において、
前記表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルと、
前記マーカ表示文字列に含まれる単語のうち、前記学習情報記憶手段により読解用単語の区分に対応付けられた各単語を、前記教材テキスト内での当該単語の位置情報と、当該単語の説明情報とに対応付けて蓄積記憶する読解用単語帳記憶手段と、
前記マーカ表示文字列に含まれる単語のうち、前記学習情報記憶手段により筆記学習用単語の区分に対応付けられた各単語を、当該単語の説明情報に対応付けて蓄積記憶する筆記学習用単語帳記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記読解用単語帳記憶手段に記憶された何れかの単語の説明情報と、前記教材テキストのうち、当該単語を含んだ前記マーカ表示文字列を含有するテキスト部分とを前記表示手段に表示させる読解学習支援手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記筆記学習用単語帳記憶手段に記憶された何れかの単語の説明情報を前記表示手段に表示させるとともに、前記タッチパネルから当該単語の手書き入力を受ける筆記学習支援手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の情報表示装置において、
前記教材テキストに含まれる少なくとも1つの文章に対し、当該文章の音声出力用データを対応付けて記憶する復唱用文章記憶手段と、
前記音声出力用データを音声出力可能な音声出力手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記復唱用文章記憶手段に記憶された何れかの文章を前記表示手段に表示させるとともに、当該文章に対応付けられた前記音声出力用データを前記音声出力手段に音声出力させる復唱学習支援手段と、
を備え、
前記マーカ表示制御手段は、
前記表示手段に前記教材テキストが表示される場合に、前記マーカ表示文字列に含まれる文章のうち前記音声出力用データに対応付けられた文章に、前記学習情報記憶手段により読解用単語の区分に対応付けられた単語に付けられたマーカの表示形態、及び筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語に付けられたマーカの表示形態とは異なる表示形態のマーカをつけて表示することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の情報表示装置において、
前記表示手段とは別体のサブ表示手段と、
前記サブ表示手段の表示画面と一体的に形成されたサブタッチパネルと、
前記表示手段が前記教材テキストを表示する場合に、前記読解学習支援手段、前記筆記学習支援手段及び前記復唱学習支援手段の選択操作をユーザから受けるためのソフトキーを前記サブ表示手段に表示させる選択ソフトキー表示制御手段と、
前記読解学習支援手段、前記筆記学習支援手段及び前記復唱学習支援手段のうち、前記ソフトキーを介してユーザから選択された学習支援手段を機能させる学習支援機能制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
ユーザの所属する学級の時間割を記憶する時間割記憶手段と、
前記時間割を前記表示手段に表示させる時間割表示制御手段と、
各教材テキストに対し、前記時間割における各授業のコマのうち、当該教材テキストを使用するコマを対応付けて記憶するテキスト対応授業記憶手段と、
前記表示手段に表示された前記時間割における何れかのコマを、ユーザ操作に基づいて選択する授業時間選択手段と、
前記授業時間選択手段により選択されたコマに対応付けられた前記教材テキストを前記表示手段に表示させる選択授業テキスト表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の情報表示装置において、
前記時間割表示制御手段は、
前記時間割における各コマを、当該コマに対応付けられた前記教材テキスト内で使用されている各マーカと同じ表示形態に塗り分けて表示させることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、情報表示プログラムにおいて、
表示手段を有するコンピュータに、
教材テキストのテキストデータを記憶するテキスト記憶機能と、
前記教材テキストに含まれる複数の単語に対し、読解用単語及び筆記学習用単語の何れか一方の区分を対応付けて記憶する学習情報記憶機能と、
ユーザ操作に基づいて、前記教材テキスト内の文字列をマーカ表示文字列として指定する文字列指定機能と、
前記表示手段に前記教材テキストが表示される場合に、当該表示されるテキスト中のマーカ表示文字列に含まれる単語のうち前記学習情報記憶機能により読解用単語の区分に対応付けられた単語と、筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語とに、それぞれ異なる表示形態のマーカを付けて表示マーカ表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、教材テキスト内の各単語に対し、読解用単語及び筆記学習用単語の何れか一方の区分が対応付けて記憶され、ユーザ操作に基づいて、教材テキスト内の文字列がマーカ表示文字列として指定されると、教材テキストが表示される場合に、当該表示されるテキスト中のマーカ表示文字列に含まれる単語のうち、読解用単語の区分に対応付けられた単語と、筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語とに、それぞれ異なる表示形態のマーカが付けられて表示されるので、マーカ表示された単語がそれぞれどの程度の学習到達度を要求しているのかをユーザに把握させることができる。従って、従来よりも教材テキストの学習効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】電子辞書の概観を示す平面図である。
【図2】電子辞書の内部構成を示すブロック図である。
【図3】教材ガイドテーブルのデータ構造を示す図である。
【図4】情報表示処理を示すフローチャートである。
【図5】情報表示処理を示すフローチャートである。
【図6】時間割への学習マーク表示処理を示すフローチャートである。
【図7】マーカ色変更・学習帳登録処理を示すフローチャートである。
【図8】筆記学習用単語の学習処理を説明する図である。
【図9】表示部による表示内容を示す図である。
【図10】表示部による表示内容を示す図である。
【図11】表示部による表示内容を示す図である。
【図12】表示部による表示内容を示す図である。
【図13】表示部による表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明に係る情報表示装置を電子辞書に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
【0017】
[外観構成]
図1は、電子辞書1の平面図である。
この図に示すように、電子辞書1は、メインディスプレイ10、サブディスプレイ11、カードスロット12、スピーカ13及びキー群2を備えている。
【0018】
メインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、ユーザによるキー群2の操作に応じた文字や符号等、各種データを表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)等によって構成されている。なお、本実施の形態におけるメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、それぞれタッチパネル110(図2参照)と一体的に形成されており、手書き入力等の操作を受け付け可能となっている。
【0019】
カードスロット12は、種々の情報を記憶した外部情報記憶媒体12a(図2参照)と着脱可能に設けられている。
【0020】
スピーカ13は、ユーザによるキー群2の操作に応じた音声を出力する部分である。
【0021】
キー群2は、ユーザから電子辞書1を操作するための操作を受ける各種キーを有している。具体的には、キー群2は、訳/決定キー2bと、文字キー2cと、辞書選択キー2dと、カーソルキー2eと、シフトキー2fと、戻るキー2g等とを有している。
【0022】
訳/決定キー2bは、検索の実行や、見出し語の決定等に使用されるキーである。文字キー2cは、ユーザによる文字の入力等に使用されるキーであり、本実施の形態においては“A”〜“Z”キーを備えている。辞書選択キー2dは、後述の辞書データベース820,…(図2参照)の選択に使用されるキーである。
【0023】
カーソルキー2eは、画面内の反転表示位置、つまりカーソル位置の移動等に使用されるキーであり、本実施の形態においては上下左右の方向を指定可能となっている。シフトキー2fは、日本語の単語を検索対象に設定するとき等に使用されるキーである。戻るキー2gは、前回表示した画面に戻るとき等に使用されるキーである。
【0024】
[内部構成]
続いて、電子辞書1の内部構造について説明する。図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。
【0025】
この図に示すように、電子辞書1は、表示部40、入力部30、音声出力部70、通信部50、記録媒体読取部60、CPU(Central Processing Unit)20、フラッシュROM(Read Only Memory)80、RAM(Random Access Memory)90を備え、各部はバスで相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
【0026】
表示部40は、上述のメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11を備えており、CPU20から入力される表示信号に基づいて各種情報をメインディスプレイ10やサブディスプレイ11に表示するようになっている。
【0027】
入力部30は、上述のキー群2やタッチパネル110を備えており、押下されたキーやタッチパネル110の位置に対応する信号をCPU20に出力するようになっている。
【0028】
音声出力部70は、上述のスピーカ13を備えており、CPU20から入力される音声出力信号に基づいてスピーカ13に音声出力を行わせるようになっている。
【0029】
通信部50は、インターネットに接続可能となっており、これにより、インターネットに接続される外部機器との通信が可能となっている。
【0030】
記録媒体読取部60は、上述のカードスロット12を備えており、当該カードスロット12に装着された外部情報記憶媒体12aから情報を読み出したり、当該外部情報記憶媒体12aに情報を記録したりするようになっている。
【0031】
ここで、外部情報記憶媒体12aには、通信部50を介してダウンロードされる辞書データベース820等が格納されるようになっている。なお、この辞書データベース820は後述のフラッシュROM80における辞書データベース820と同様のデータ構造を有しているため、ここでは説明を省略する。
【0032】
CPU20は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU20は、入力部30から入力される操作信号等に応じてフラッシュROM80に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU20は、処理結果をRAM90に保存するとともに、当該処理結果を音声出力部70や表示部40に適宜出力させる。
【0033】
フラッシュROM80は、電子辞書1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するメモリである。本実施の形態においては、フラッシュROM80は、本発明に係る情報表示プログラム81と、辞書データベース群82と、教材テキスト群83と、教材ガイドテーブル群84と、マーカ帳テーブル85と、マーカ検索帳テーブル群86と、暗記カードテーブル群87と、音読カードテーブル群88と、時間割テーブル89等とを記憶している。
【0034】
情報表示プログラム81は、後述の情報表示処理(図4〜図5参照)をCPU20に実行させるためのプログラムである。
【0035】
辞書データベース群82は、複数の辞書データベース820を有している。これら複数の辞書データベース820,…には、見出し語と、この見出し語の説明情報とが対応付けられて複数格納されている。
【0036】
教材テキスト群83は、ユーザが学習すべき科目ごとに教材テキスト830のテキストデータを有しており、本実施の形態においては、例えば科目「英語2」について教材名「CR*WN ENGLISH」や「教科書2」の教材テキスト830のテキストデータを有している。
【0037】
教材ガイドテーブル群84は、教材テキスト群83における各教材テキスト830について、換言すればユーザが学習すべき各科目について、教材ガイドテーブル840を有している。
【0038】
この教材ガイドテーブル840は、図3に示すように、教材テキスト830に含まれる複数の単語と、読解用単語及び筆記学習用単語の何れか一方の区分とを対応付けて記憶している。また、この教材ガイドテーブル840は、読解用単語及び筆記学習用単語のそれぞれを、当該単語の意味内容を示す説明情報と、発音記号とに対応付けて記憶している。ここで、読解用単語とは、読んで意味を理解できれば学習到達度の十分な単語、筆記学習用単語とは、自分で書いて使用できないと学習到達度の不十分な単語であり、何れも学校のカリキュラム等によって定められているものである。
【0039】
また、この教材ガイドテーブル840は、教材テキスト830内の各文章のうち、復唱して学習すべき重要な文章(以下、復唱学習用文章とする)と、当該文章の音声データと、対訳とを対応付けて記憶するようになっている。ここで、復唱学習用文章の対訳とは、復唱学習用文章が外国語の文章である場合には日本語の対訳であり、復唱学習用文章が日本語の文章である場合には英語の対訳である。なお、復唱学習用文章のテキストデータを音声出力部70がそのまま読み上げ音声として音声出力することができる場合には、教材ガイドテーブル840は音声データを記憶しなくても良い。
【0040】
マーカ帳テーブル85は、後述の情報表示処理(図4〜図5参照)において教材テキスト830中の文字列がマーカ表示文字列として指定される場合に、当該教材テキスト830の教材名と、教材テキスト830内での当該文字列の位置情報と、マーカ色と、登録番号とを対応付けて記憶するようになっている。なお、本実施の形態においては、後述のように、読解用単語については青色のマーカ色、筆記学習用単語については赤色のマーカ色、復唱学習用文章については緑色のマーカ色、その他のマーカ表示文字列については黄色のマーカ色が対応付けられて記憶されるようになっている。
【0041】
マーカ検索帳テーブル群86は、教材テキスト群83における各教材テキスト830について、換言すればユーザが学習すべき各科目について、マーカ検索帳テーブル860を有している。
【0042】
マーカ検索帳テーブル860は、マーカ表示文字列に含まれる単語のうち、教材ガイドテーブル840により読解用単語の区分に対応付けられた各単語を、マーカ帳テーブル85内での当該単語の登録番号に対応付けて記憶するようになっている。ここで、このマーカ検索帳テーブル860に記憶される各読解用単語は教材ガイドテーブル840内で当該単語の説明情報に対応付けられているため、フラッシュROM80内では、マーカ表示文字列に含まれる読解用単語と、その単語の説明情報とが対応付けて記憶されることとなる。また、読解用単語に対応付けてマーカ検索帳テーブル860に記憶される登録番号、つまりマーカ帳テーブル85内での登録番号は教材テキスト830内での当該単語の位置情報に対応付けられているため、フラッシュROM80内では、マーカ表示文字列に含まれる読解用単語と教材テキスト830内での当該単語の位置情報とが対応付けて記憶されることとなる。
【0043】
暗記カードテーブル群87は、教材テキスト群83における各教材テキスト830について、換言すればユーザが学習すべき各科目について、暗記カードテーブル870を有している。
【0044】
暗記カードテーブル870は、マーカ表示文字列に含まれる単語のうち、教材ガイドテーブル840により筆記学習用単語の区分に対応付けられた各単語を、マーカ帳テーブル85内での当該単語の登録番号に対応付けて記憶するようになっている。ここで、この暗記カードテーブル870に記憶される各筆記学習用単語は教材ガイドテーブル840内で当該単語の説明情報に対応付けられているため、フラッシュROM80内では、マーカ表示文字列に含まれる筆記学習用単語と、その単語の説明情報とが対応付けて記憶されることとなる。
【0045】
音読カードテーブル群88は、教材テキスト群83における各教材テキスト830について、換言すればユーザが学習すべき各科目について、音読カードテーブル880を有している。
【0046】
音読カードテーブル880は、マーカ表示文字列に含まれる文章のうち、教材ガイドテーブル840により復唱学習用文章として記憶された各文章を、マーカ帳テーブル85内での当該文章の登録番号に対応付けて記憶するようになっている。
【0047】
時間割テーブル89は、ユーザの所属する学級の時間割を記憶している。より詳細には、本実施の形態における時間割テーブル89では、ユーザが学習すべき各科目(「国語」,「英語2」,「数学B」など)と、その科目の行われる授業単位(コマ)の曜日・時限と、その科目で使用する教材テキスト830の教材名と、ユーザにより作成されたノートのデータ(以下、ノートデータとする)と、教材テキスト830に貼り付けられた付箋のデータ(以下、付箋データとする)等とが対応付けて記憶されている。ここで、ノートデータとは、スクリーンショットの画像データと、その登録番号とを対応付けたデータであり、ユーザが教材テキスト830を表示させた状態から表示画面内に手書き入力を行った場合に作成される。また、付箋データとは、付箋の貼り付け対象として指定された指定文字列の位置情報と、付箋の色と、付箋内のメモとして入力された内容と、登録番号とを対応付けたデータであり、教材テキスト830の表示中に所定のユーザ操作を行った場合に作成される。
【0048】
RAM90は、CPU20が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。
【0049】
[動作]
続いて、電子辞書1の動作について、図面を参照しつつ説明する。
【0050】
<情報表示処理>
図4〜図5は、CPU20が情報表示プログラム81を読み出して実行する情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0051】
この情報表示処理においては、図4に示すように、まずCPU20は、時間割を表示させる旨のユーザ操作が行われるか否かを判定し(ステップS1)、行われないと判定した場合(ステップS1;No)には他の処理へ移行する。
【0052】
また、ステップS1において時間割を表示させる旨のユーザ操作が行われたと判定した場合(ステップS1;Yes)には、CPU20は、時間割テーブル89を参照して、メインディスプレイ10に時間割を表示させた後(ステップS2)、時間割への学習マーク表示処理を行う(ステップS3)。
【0053】
具体的には、図6に示すように、この学習マーク表示処理においてまずCPU20は、時間割の各コマを6つの領域に分割して第1〜第6の領域をコマ内に作成した後、時間割に記載されている科目の何れかを指定する(ステップT1)。
【0054】
次に、CPU20は、指定科目に対応する暗記カードテーブル870に単語が記憶されているか否かを判定し(ステップT2)、記憶されていないと判定した場合(ステップT2;No)には後述のステップT4に移行する。
【0055】
また、ステップT2において指定科目に対応する暗記カードテーブル870に単語が記憶されていると判定した場合(ステップT2;Yes)には、CPU20は、時間割内の指定科目のコマにおける第1の領域を赤色で塗って表示させる(ステップT3)。
【0056】
次に、CPU20は、指定科目に対応するマーカ帳テーブル85に情報が記憶されているか否かを判定し(ステップT4)、記憶されていないと判定した場合(ステップT4;No)には後述のステップT6に移行する。
【0057】
また、ステップT4において指定科目に対応するマーカ帳テーブル85に情報が記憶されていると判定した場合(ステップT4;Yes)には、CPU20は、時間割内の指定科目のコマにおける第2の領域を黄色で塗って表示させる(ステップT5)。
【0058】
次に、CPU20は、指定科目に対応するマーカ検索帳テーブル860に情報が記憶されているか否かを判定し(ステップT6)、記憶されていないと判定した場合(ステップT6;No)には後述のステップT8に移行する。
【0059】
また、ステップT6において指定科目に対応するマーカ検索帳テーブル860に情報が記憶されていると判定した場合(ステップT6;Yes)には、CPU20は、時間割内の指定科目のコマにおける第3の領域を青色で塗って表示させる(ステップT7)。
【0060】
次に、CPU20は、指定科目に対応付けて時間割テーブル89に付箋データが記憶されているか否かを判定し(ステップT8)、記憶されていないと判定した場合(ステップT8;No)には後述のステップT10に移行する。
【0061】
また、ステップT8において指定科目に対応付けて時間割テーブル89に付箋データが記憶されていると判定した場合(ステップT8;Yes)には、CPU20は、時間割内の指定科目のコマにおける第4の領域を紫色で塗って表示させる(ステップT9)。
【0062】
次に、CPU20は、指定科目に対応付けて時間割テーブル89にノートデータが記憶されているか否かを判定し(ステップT10)、記憶されていないと判定した場合(ステップT10;No)には後述のステップT12に移行する。
【0063】
また、ステップT10において指定科目に対応付けて時間割テーブル89にノートデータが記憶されていると判定した場合(ステップT10;Yes)には、CPU20は、時間割内の指定科目のコマにおける第5の領域を灰色で塗って表示させる(ステップT11)。
【0064】
次に、CPU20は、指定科目に対応する音読カードテーブル880に情報が記憶されているか否かを判定し(ステップT12)、記憶されていないと判定した場合(ステップT12;No)には後述のステップT14に移行する。
【0065】
また、ステップT12において指定科目に対応する音読カードテーブル880に情報が記憶されていると判定した場合(ステップT12;Yes)には、CPU20は、時間割内の指定科目のコマにおける第6の領域を緑色で塗って表示させる(ステップT13)。
【0066】
次に、CPU20は、時間割に未処理の科目が存在するか否かを判定し(ステップT14)、存在すると判定した場合(ステップT14;Yes)には当該未処理の何れかの科目を指定した後(ステップT15)、上述のステップT2に移行する。
【0067】
そして、ステップT14において未処理の科目が存在しないと判定した場合(ステップT14;No)には、CPU20は、学習マーク表示処理を終了する。
【0068】
以上の学習マーク表示処理により、時間割における各コマが、当該コマに対応付けられた教材テキスト830内で使用されている各マーカ色で塗り分けて表示されることとなる。
【0069】
そして、この学習マーク表示処理が終了したら、図4に示すように、次にCPU20は、時間割内の何れかの科目(コマ)が選択されるか否かを判定し(ステップS4)、選択されないと判定した場合(ステップS4;No)には他の処理へ移行する。
【0070】
また、ステップS4において時間割内の何れかの科目(コマ)が選択されたと判定した場合(ステップS4;Yes)には、CPU20は、その科目(以下、選択科目とする)について使用可能な学習機能の選択用のソフトキーとして「暗記カード」,「付箋」,「マーカ帳」,「ノート/教科書」,「マーカ検索帳」及び「音読カード」の6つをメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11に表示させるとともに、これらのソフトキーのうち、当該選択科目に対して情報の格納されているソフトキーを対応色で表示させる(ステップS5)。
【0071】
具体的には、このときCPU20は、選択科目に対応する暗記カードテーブル870に単語が記憶されている場合には、「暗記カード」のソフトキーを赤色で表示させる。また、選択科目に対応するマーカ帳テーブル85に情報が記憶されている場合には、CPU20は「マーカ帳」のソフトキーを黄色で表示させる。また、選択科目に対応するマーカ検索帳テーブル860に情報が記憶されている場合には、CPU20は「マーカ検索帳」のソフトキーを青色で表示させる。また、選択科目に対応付けて時間割テーブル89に付箋データが記憶されている場合には、CPU20は、「付箋」のソフトキーを紫色で表示させる。また、選択科目に対応付けて時間割テーブル89にノートデータが記憶されている場合には、CPU20は、「ノート/教科書」のソフトキーを灰色で表示させる。また、選択科目に対応する音読カードテーブル880に情報が記憶されている場合には、CPU20は、「音読カード」のソフトキーを緑色で表示させる。
【0072】
次に、CPU20は、学習機能についての何れかのソフトキーがユーザにより選択されるか否かを判定し(ステップS6)、選択されないと判定した場合(ステップS6;No)には他の処理へ移行する。
【0073】
また、ステップS6において何れかのソフトキーが選択されたと判定した場合(ステップS6;Yes)には、CPU20は、「ノート/教科書」のソフトキーが選択されたか否かを判定する(ステップS7)。
【0074】
このステップS7において「ノート/教科書」のソフトキーが選択されたと判定した場合(ステップS7;Yes)には、CPU20は、時間割テーブル89を参照して、選択科目に対応する教材テキスト830の教材名と、各ノートデータの登録番号とをメインディスプレイ10に一覧表示させる(ステップS8)。また、ステップS7において選択された「ノート/教科書」のソフトキーが灰色で表示されていた場合には、このステップS8においてCPU20は、メインディスプレイ10のタイトルバーを灰色で表示させる。
【0075】
次に、CPU20は、教材テキスト830の教材名を選択する操作が行われるか否かを判定し(ステップS9)、行われないと判定した場合(ステップS9;No)には他の処理へ移行する。
【0076】
また、ステップS9において教材テキスト830の教材名を選択する操作が行われたと判定した場合(ステップS9;Yes)には、CPU20は、選択された教材名の教材テキスト830(以下、選択教材テキスト830Sとする)のうち、前回表示されていた部分をメインディスプレイ10に表示させる(ステップS10)。これにより、ステップS2で表示された時間割において何れかのコマが選択され、そのコマに対応付けられた教材テキスト830が表示されることとなる。
【0077】
また、このときCPU20は、マーカ帳テーブル85を参照して、選択教材テキスト830S中の各マーカ表示文字列を、その対応色でマーカ表示させる。ここで、このマーカ帳テーブル85においては、後述のマーカ色変更・学習帳登録処理(図7参照)により、マーカ表示文字列に含まれる各単語のうち、読解用単語の区分に対応付けられた単語と、筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語とが別々の色のマーカ色に対応付けられて記憶され、マーカ表示文字列に含まれる文章のうち、復唱学習用文章として音声データに対応付けられた文章が、読解用単語及び筆記学習用単語とは異なるマーカ色に対応付けられて記憶されているので、読解用単語、筆記学習用単語、復唱学習用文章とが別々のマーカ色でマーカ表示されることとなる。
【0078】
さらに、このときCPU20は、マーカ表示文字列の指定開始を指示するためのマーカペンボタン100をメインディスプレイ10の端部に表示させる(図9(d)参照)。
【0079】
次に、CPU20は、マーカペンボタン100によってマーカ表示文字列の指定開始が指示されたか否かを判定する(ステップS11)。
【0080】
このステップS11においてマーカ表示文字列の指定開始が指示されたと判定した場合(ステップS11:Yes)には、CPU20は、選択教材テキスト830S内の文字列がマーカ表示文字列として指定されるか否かを判定し(ステップS12)、指定されないと判定した場合(ステップS12;No)には他の処理へ移行する。
【0081】
また、ステップS12において選択教材テキスト830S内の文字列がマーカ表示文字列として指定されたと判定した場合(ステップS12;Yes)には、CPU20は、指定されたマーカ表示文字列を黄色でマーカ表示させた後(ステップS13)、マーカ色変更・学習帳登録処理を行う(ステップS14)。
【0082】
具体的には、図7に示すように、このマーカ色変更・学習帳登録処理においてまずCPU20は、選択教材テキスト830Sに対応する教材ガイドテーブル840をフラッシュROM80から読み出す(ステップU1)。
【0083】
次に、CPU20は、マーカ表示文字列内に読解用単語が含まれるか否かを判定し(ステップU2)、含まれないと判定した場合(ステップU2;No)には後述のステップU5に移行する。
【0084】
また、ステップU2においてマーカ表示文字列内に読解用単語が含まれると判定した場合(ステップU2;Yes)には、CPU20は、マーカ表示文字列における当該単語を青色でマーカ表示するとともに(ステップU3)、選択教材テキスト830Sに対応するマーカ検索帳テーブル860に記憶させる(ステップU4)。
【0085】
次に、CPU20は、マーカ表示文字列内に筆記学習用単語が含まれるか否かを判定し(ステップU5)、含まれないと判定した場合(ステップU5;No)には後述のステップU8に移行する。
【0086】
また、ステップU5においてマーカ表示文字列内に筆記学習用単語が含まれると判定した場合(ステップU5;Yes)には、CPU20は、マーカ表示文字列における当該単語を赤色でマーカ表示するとともに(ステップU6)、選択教材テキスト830Sに対応する暗記カードテーブル870に記憶させる(ステップU7)。
【0087】
次に、CPU20は、マーカ表示文字列内に復唱学習用文章が含まれるか否かを判定し(ステップU8)、含まれないと判定した場合(ステップU8;No)には後述のステップU11に移行する。
【0088】
また、ステップU8においてマーカ表示文字列内に復唱学習用文章が含まれると判定した場合(ステップU8;Yes)には、CPU20は、マーカ表示文字列における当該文章を緑色でマーカ表示するとともに(ステップU9)、選択教材テキスト830Sに対応する音読カードテーブル880に記憶させる(ステップU10)。
【0089】
そして、CPU20は、選択教材テキスト830Sの教材名と、上述のステップS11〜S12で指定されたマーカ表示文字列全体の位置情報と、そのマーカ色(ここでは黄色)とを登録番号に対応付けてマーカ帳テーブル85に記憶させる(ステップU11)。
【0090】
また、このときCPU20は、このマーカ表示文字列中に読解用単語が含まれていた場合には、選択教材テキスト830Sの教材名と、当該単語の位置情報と、そのマーカ色(ここでは青色)とを登録番号に対応付けてマーカ帳テーブル85に記憶させる。また、このときCPU20は、このマーカ表示文字列中に筆記学習用単語が含まれていた場合には、選択教材テキスト830Sの教材名と、当該単語の位置情報と、そのマーカ色(ここでは赤色)とを登録番号に対応付けてマーカ帳テーブル85に記憶させる。これにより、マーカ表示文字列に含まれる各単語のうち、読解用単語の区分に対応付けられた単語と、筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語とが別々の色のマーカ色に対応付けられてマーカ帳テーブル85に記憶される。
【0091】
また、このときCPU20は、このマーカ表示文字列中に復唱学習用文章が含まれていた場合には、選択教材テキスト830Sの教材名と、当該文章の位置情報と、そのマーカ色(ここでは緑色)とを登録番号に対応付けてマーカ帳テーブル85に記憶させる。これにより、マーカ表示文字列に含まれる文章のうち、復唱学習用文章として音声データに対応付けられた文章が、読解用単語及び筆記学習用単語とは異なるマーカ色に対応付けられてマーカ帳テーブル85に記憶される。
【0092】
そして、CPU20は、上述のステップU4,U7,U10の何れかによってマーカ検索帳テーブル860、暗記カードテーブル870または音読カードテーブル880に単語・文章が登録されている場合には、その単語・文章に対応付けて、マーカ帳テーブル85での当該単語・文章の登録番号を記憶させ(ステップU12)、マーカ色変更・学習帳登録処理を終了する。
【0093】
以上のマーカ色変更・学習帳登録処理が終了したら、図4に示すように、次にCPU20は、上述のステップS11に移行する。
【0094】
このステップS11においてマーカ表示文字列の指定開始が指示されないと判定した場合(ステップS11:No)には、CPU20は、サブディスプレイ11に表示された「暗記カード」,「付箋」,「マーカ帳」,「ノート/教科書」,「マーカ検索帳」及び「音読カード」の何れかのソフトキーが選択されるか否かを判定し(ステップS18)、選択されないと判定した場合(ステップS18;No)には他の処理へ移行する一方、選択されたと判定した場合(ステップS18;Yes)には上述のステップS7に移行することにより、選択された学習機能を実行する。
【0095】
更に、このステップS7において「ノート/教科書」のソフトキーが選択されないと判定した場合(ステップS7;No)には、CPU20は、図5に示すように、「マーカ検索帳」のソフトキーが選択されたか否かを判定し(ステップS21)、選択されたと判定した場合(ステップS21;Yes)には、選択科目に対応するマーカ検索帳テーブル860に記憶された単語をメインディスプレイ10に一覧表示させる(ステップS22)。また、ステップS21において選択された「マーカ検索帳」のソフトキーが青色で表示されていた場合には、このステップS22においてCPU20は、メインディスプレイ10のタイトルバーを青色で表示させる。
【0096】
次に、ユーザが何れかの単語を選択すると(ステップS23)、CPU20は、選択科目に対応する教材ガイドテーブル840から選択単語の説明情報を読み出してメインディスプレイ10に表示させる(ステップS24)。また、このときCPU20は、マーカ位置へのジャンプを指示するためのマーカ位置ジャンプボタン101をメインディスプレイ10の端部に表示させる(図12(a)参照)。
【0097】
次に、CPU20は、マーカ位置ジャンプボタン101が操作されるか否かを判定し(ステップS25)、操作されないと判定した場合(ステップS25;No)には、他の処理へ移行する。
【0098】
また、ステップS25においてマーカ位置ジャンプボタン101が操作されたと判定した場合(ステップS25;Yes)には、CPU20は、マーカ検索帳テーブル860において選択単語に対応付けられた登録番号(マーカ帳テーブル85内での当該選択単語の登録番号)を読み出した後、この登録番号にマーカ帳テーブル85内で対応付けられた教材名と、マーカ表示文字列の位置情報とを読み出して、当該教材名の教材テキスト830のうち、当該位置情報を含んだ部分をメインディスプレイ10に表示させる(ステップS26)。これにより、教材テキスト830のうち、選択単語を含んだマーカ表示文字列を含有するテキスト部分が表示されることとなる。
【0099】
また、このときCPU20は、マーカ帳テーブル85を参照して、表示中の教材テキスト830内の各マーカ表示文字列を、その対応色でマーカ表示させる。
【0100】
次に、CPU20は、戻る操作が行われるか否かを判定し(ステップS27)、行われないと判定した場合(ステップS27;No)には他の処理へ移行する一方、行われたと判定した場合(ステップS27;Yes)には上述のステップS22に移行する。
【0101】
また、上述のステップS21において「マーカ検索帳」のソフトキーが選択されないと判定した場合(ステップS21;No)には、CPU20は、「音読カード」のソフトキーが選択されたか否かを判定し(ステップS31)、選択されないと判定した場合(ステップS31;No)には、他の処理へ移行する。
【0102】
なお、このステップS31において「暗記カード」のソフトキーが選択された場合には、CPU20は、筆記学習用単語の学習処理を行う。
具体的には、例えば図8に示すように、CPU20は選択科目に対応する暗記カードテーブル870に記憶された何れかの単語を読み出すとともに、その説明情報を教材ガイドテーブル840から検出してメインディスプレイ10に表示させる。次に、CPU20は、メインディスプレイ10に表示された説明情報に対応する単語についての手書き入力をサブディスプレイ11で受け付けるとともに、手書き入力の内容を文字認識して正誤を判定する。
【0103】
また、ステップS31において「音読カード」のソフトキーが選択されたと判定した場合(ステップS31;Yes)には、CPU20は、選択科目に対応する音読カードテーブル880に記憶された復唱学習用文章をメインディスプレイ10に一覧表示させる(ステップS32)。また、ステップS31において選択された「音読カード」のソフトキーが緑色で表示されていた場合には、このステップS32においてCPU20は、メインディスプレイ10のタイトルバーを緑色で表示させる。
【0104】
次に、ユーザが何れかの文章を選択すると(ステップS33)、CPU20は、選択科目に対応する教材ガイドテーブル840から選択文章を読み出してメインディスプレイ10に表示させる(ステップS34)。なお、このステップS34においてCPU20は、メインディスプレイ10にカード状の表示領域を形成し、そのカードの面内に選択文章を表示させる(図13(b)参照)。
【0105】
次に、CPU20は、教材ガイドテーブル840から選択文章の音声データを読み出してスピーカ13に音声出力させる(ステップS35)。なお、本実施の形態においては、このステップS35においてCPU20は、ユーザが訳/決定キー2bを操作した後に、音声データを出力させるようになっている。
【0106】
次に、CPU20は、訳/決定キー2bが操作されるか否かを判定し(ステップS36)、操作されないと判定した場合(ステップS36;No)には後述のステップS38に移行する。
【0107】
また、ステップS36において訳/決定キー2bが操作されたと判定した場合(ステップS36;Yes)には、CPU20は、教材ガイドテーブル840から選択文章(復唱学習用文章)の対訳を読み出し、メインディスプレイ10におけるカード状の表示領域内に表示させる(ステップS37)。
【0108】
そして、CPU20は、戻るキー2gが操作されるか否かを判定し(ステップS38)、操作されないと判定した場合(ステップS38;No)には他の処理へ移行する一方、操作されたと判定した場合(ステップS38;Yes)には上述のステップS32に移行する。
【0109】
(動作例)
続いて、上記の情報表示処理を具体的に説明する。
【0110】
まず、時間割を表示させる旨の操作をユーザが行うと(ステップS1;Yes)、図9(a)に示すように、時間割テーブル89が参照されて、メインディスプレイ10に時間割が表示された後(ステップS2)、時間割への学習マーク表示処理が行われる(ステップS3)。なお、本動作例においては、このとき暗記カードテーブル870、マーカ帳テーブル85、マーカ検索帳テーブル860及び音読カードテーブル880には情報がまだ記憶されておらず、また、時間割テーブル89には付箋データ及びノートデータが記憶されていないものとして説明する。
【0111】
次に、ユーザが時間割内の科目「英語2」のコマを選択すると(ステップS4;Yes)、図9(b)に示すように、その選択科目「英語2」について使用可能な学習機能の選択用のソフトキーとして「暗記カード」,「付箋」,「マーカ帳」,「ノート/教科書」,「マーカ検索帳」及び「音読カード」の6つがメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11に表示される(ステップS5)。
【0112】
次に、「ノート/教科書」のソフトキーをユーザが選択すると(ステップS7;Yes)、図9(c)に示すように、時間割テーブル89が参照されて、選択科目「英語2」に対応する教材テキスト830の教材名「CR*WN ENGLISH」,「教科書2」と、各ノートデータの登録番号「1」〜「4」とがメインディスプレイ10に一覧表示される(ステップS8)。なお、本動作例においては、このとき各登録番号のノートデータは時間割テーブル89内にまだ記憶されていない。
【0113】
次に、教材テキスト830の教材名「CR*WN ENGLISH」を選択する操作をユーザが行うと(ステップS9;Yes)、図9(d)に示すように、選択教材テキスト830Sのうち、前回表示されていた部分がメインディスプレイ10に表示される(ステップS10)。
【0114】
また、マーカ表示文字列の指定開始を指示するためのマーカペンボタン100がメインディスプレイ10の端部に表示される。
【0115】
次に、ユーザがマーカペンボタン100によってマーカ表示文字列の指定開始を指示し(ステップS11:Yes)、教材テキスト830内の文字列「TV animation」をマーカ表示文字列として指定すると(ステップS12;Yes)、指定されたマーカ表示文字列「TV animation」が黄色でマーカ表示される(ステップS13)。なお、本動作例において、図中、メインディスプレイ10,サブディスプレイ11の表示画面において破線で囲まれている領域は、この領域に対する符号の対応色(「B」:青色(Blue)、「R」:赤色(Red)、「G」:緑色(Green)、「Y」:黄色(Yellow))によって当該領域内がマーカ表示されていることを示している。
【0116】
次に、図9(e)に示すように、選択教材テキスト830S(教材名「CR*WN ENGLISH」)に対応する教材ガイドテーブル840がフラッシュROM80から読み出された後(ステップU1)、マーカ表示文字列「TV animation」内に筆記学習用単語「animation」が含まれると判定され(ステップU5;Yes)、マーカ表示文字列「TV animation」における当該単語「animation」が赤色でマーカ表示されるとともに(ステップU6)、選択教材テキスト830S(教材名「CR*WN ENGLISH」)に対応する暗記カードテーブル870に記憶される(ステップU7)。なお、本動作例においては、このとき赤色でマーカ表示される単語「animation」の近傍には、当該単語に教材ガイドテーブル840内で対応付けられた内容が表示されるようになっている。
【0117】
次に、選択教材テキスト830Sの教材名「CR*WN ENGLISH」と、マーカ表示文字列「TV animation」全体の位置情報と、そのマーカ色「黄色」とが登録番号に対応付けられてマーカ帳テーブル85に記憶される(ステップU11)。また、マーカ表示文字列「TV animation」中に筆記学習用単語「animation」が含まれているため、選択教材テキスト830Sの教材名「CR*WN ENGLISH」と、筆記学習用単語「animation」の位置情報と、そのマーカ色「赤色」とが登録番号に対応付けられてマーカ帳テーブル85に記憶される。
【0118】
そして、暗記カードテーブル870に登録された単語「animation」に対応付けて、マーカ帳テーブル85での当該単語「animation」の登録番号が記憶される(ステップU12)。
【0119】
次に、図10(a)に示すように、ユーザがマーカペンボタン100によってマーカ表示文字列の指定開始を指示し(ステップS11:Yes)、教材テキスト830内の文字列「Astro Boy」をマーカ表示文字列として指定すると(ステップS12;Yes)、指定されたマーカ表示文字列「Astro Boy」が黄色でマーカ表示される(ステップS13)。
【0120】
次に、選択教材テキスト830S(教材名「CR*WN ENGLISH」)に対応する教材ガイドテーブル840がフラッシュROM80から読み出された後(ステップU1)、マーカ表示文字列「Astro Boy」内に読解用単語「Astro Boy」が含まれると判定され(ステップU2;Yes)、図10(b)に示すように、マーカ表示文字列「Astro Boy」における当該単語「Astro Boy」が青色でマーカ表示されるとともに(ステップU3)、選択教材テキスト830S(教材名「CR*WN ENGLISH」)に対応するマーカ検索帳テーブル860に記憶される(ステップU4)。なお、本動作例においては、このとき青色でマーカ表示される単語「Astro Boy」の近傍には、当該単語に教材ガイドテーブル840内で対応付けられた内容が表示されるようになっている。
【0121】
次に、選択教材テキスト830Sの教材名「CR*WN ENGLISH」と、マーカ表示文字列「Astro Boy」全体の位置情報と、そのマーカ色「黄色」とが登録番号に対応付けられてマーカ帳テーブル85に記憶される(ステップU11)。また、マーカ表示文字列「Astro Boy」中に読解用単語「Astro Boy」が含まれているため、選択教材テキスト830Sの教材名「CR*WN ENGLISH」と、読解用単語「Astro Boy」の位置情報と、そのマーカ色「青色」とが登録番号に対応付けられてマーカ帳テーブル85に記憶される。
【0122】
そして、マーカ検索帳テーブル860に登録された単語「Astro Boy」に対応付けて、マーカ帳テーブル85での当該単語「Astro Boy」の登録番号が記憶される(ステップU12)。
【0123】
次に、図10(c)に示すように、ユーザがマーカペンボタン100によってマーカ表示文字列の指定開始を指示し(ステップS11:Yes)、教材テキスト830内の文字列「Now comics are not…」をマーカ表示文字列として指定すると(ステップS12;Yes)、指定されたマーカ表示文字列「Now comics are not…」が黄色でマーカ表示される(ステップS13)。
【0124】
次に、選択教材テキスト830S(教材名「CR*WN ENGLISH」)に対応する教材ガイドテーブル840がフラッシュROM80から読み出された後(ステップU1)、マーカ表示文字列「Now comics are not…」内に復唱用文章「Now comics are not…」が含まれると判定され(ステップU8;Yes)、図10(d)に示すように、マーカ表示文字列「Now comics are not…」における当該文章「Now comics are not…」が緑色でマーカ表示されるとともに(ステップU9)、選択教材テキスト830S(教材名「CR*WN ENGLISH」)に対応する音読カードテーブル880に記憶される(ステップU10)。なお、本動作例においては、このとき緑色でマーカ表示される文章「Now comics are not…」の近傍には、当該文章に教材ガイドテーブル840内で対応付けられた内容が表示されるようになっている。
【0125】
次に、選択教材テキスト830Sの教材名「CR*WN ENGLISH」と、マーカ表示文字列「Now comics are not…」全体の位置情報と、そのマーカ色「黄色」とが登録番号に対応付けられてマーカ帳テーブル85に記憶される(ステップU11)。また、マーカ表示文字列「Now comics are not…」中に復唱用文章「Now comics are not…」が含まれているため、選択教材テキスト830Sの教材名「CR*WN ENGLISH」と、復唱用文章「Now comics are not…」の位置情報と、そのマーカ色「緑色」とが登録番号に対応付けられてマーカ帳テーブル85に記憶される。
【0126】
そして、音読カードテーブル880に登録された文章「Now comics are not…」に対応付けて、マーカ帳テーブル85での当該文章「Now comics are not…」の登録番号が記憶される(ステップU12)。
【0127】
次に、ユーザが情報表示処理を終了した後、改めて起動して、時間割を表示させる旨の操作を行うと(ステップS1;Yes)、図11(a)に示すように、時間割テーブル89が参照されて、メインディスプレイ10に時間割が表示された後(ステップS2)、時間割への学習マーク表示処理が行われる(ステップS3)。
【0128】
具体的には、まず、時間割の各コマが6つの領域に分割されて第1〜第6の領域がコマ内の左上、中央上部、右上、左下、中央下部、右下にそれぞれ作成された後、時間割に記載されている科目(ここでは「英語2」)が指定される(ステップT1)。
【0129】
次に、指定科目「英語2」に対応する暗記カードテーブル870に単語が記憶されていると判定され(ステップT2;Yes)、時間割内の指定科目「英語2」のコマにおける第1の領域(左上の領域)が赤色で塗って表示される(ステップT3)。
【0130】
次に、指定科目「英語2」に対応するマーカ帳テーブル85に情報が記憶されていると判定され(ステップT4;Yes)、時間割内の指定科目「英語2」のコマにおける第2の領域(中央上部の領域)が黄色で塗って表示される(ステップT5)。
【0131】
次に、指定科目「英語2」に対応するマーカ検索帳テーブル860に情報が記憶されていると判定され(ステップT6;Yes)、時間割内の指定科目「英語2」のコマにおける第3の領域(右上の領域)が青色で塗って表示される(ステップT7)。
【0132】
次に、指定科目「英語2」に対応する音読カードテーブル880に情報が記憶されていると判定され(ステップT12;Yes)、時間割内の指定科目「英語2」のコマにおける第6の領域(右下の領域)が緑色で塗って表示される(ステップT13)。
【0133】
以上の学習マーク表示処理により、時間割における各コマが、当該コマに対応付けられた教材テキスト830内で使用されている各マーカ色で塗り分けて表示されることとなる。
【0134】
次に、時間割内の科目「英語2」のコマをユーザが選択すると(ステップS4;Yes)、図11(b),(c)に示すように、選択科目「英語2」について使用可能な学習機能の選択用のソフトキーとして「暗記カード」,「付箋」,「マーカ帳」,「ノート/教科書」,「マーカ検索帳」及び「音読カード」の6つがメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11に表示されるとともに、これらのソフトキーのうち、当該選択科目に対して情報の格納されているソフトキー(「暗記カード」,「マーカ帳」,「マーカ検索帳」及び「音読カード」)が対応色(赤色、黄色、青色、緑色)でそれぞれ表示される(ステップS5)。
【0135】
次に、ユーザが「マーカ検索帳」のソフトキーを選択すると(ステップS21;Yes)、図11(d)に示すように、選択科目「英語2」に対応するマーカ検索帳テーブル860に記憶された単語「Astro Boy」,…がメインディスプレイ10に一覧表示される(ステップS22)。また、このときメインディスプレイ10のタイトルバーが青色で表示される。
【0136】
次に、ユーザが単語「Astro Boy」を選択すると(ステップS23)、図12(a)に示すように、選択科目「英語2」に対応する教材ガイドテーブル840から選択単語「Astro Boy」の説明情報が読み出されてメインディスプレイ10に表示される(ステップS24)。また、このとき、マーカ位置へのジャンプを指示するためのマーカ位置ジャンプボタン101がメインディスプレイ10の端部に表示される。
【0137】
次に、ユーザがマーカ位置ジャンプボタン101を操作すると(ステップS25;Yes)、図12(b)に示すように、マーカ検索帳テーブル860において選択単語「Astro Boy」に対応付けられた登録番号(マーカ帳テーブル85内での当該選択単語の登録番号)が読み出された後、この登録番号にマーカ帳テーブル85内で対応付けられた教材名「CR*WN ENGLISH」と、マーカ表示文字列「Astro Boy」の位置情報とが読み出されて、当該教材名の教材テキスト830のうち、当該位置情報を含んだ部分がメインディスプレイ10に表示される(ステップS26)。また、このときマーカ帳テーブル85が参照されて、表示中の教材テキスト830内の各マーカ表示文字列が、その対応色でマーカ表示される。
【0138】
また、上述の図11(b)に示した状態から、図12(c)に示すように、ユーザが「音読カード」のソフトキーを選択すると(ステップS31;Yes)、図13(a)に示すように、選択科目「英語2」に対応する音読カードテーブル880に記憶された復唱学習用文章「Now comics are not…」,…がメインディスプレイ10に一覧表示される(ステップS32)。また、このときメインディスプレイ10のタイトルバーが緑色で表示される。
【0139】
次に、ユーザが文章「Now comics are not…」を選択すると(ステップS33)、選択科目「英語2」に対応する教材ガイドテーブル840から選択文章「Now comics are not…」が読み出されてメインディスプレイ10に表示される(ステップS34)。
【0140】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると、教材ガイドテーブル840から選択文章「Now comics are not…」の音声データが読み出されてスピーカ13に音声出力され(ステップS35)、さらに訳/決定キー2bを操作すると(ステップS36;Yes)、図13(c)に示すように、教材ガイドテーブル840から選択文章「Now comics are not…」の対訳が読み出され、メインディスプレイ10に表示される(ステップS37)。
【0141】
以上の電子辞書1によれば、図4のステップS14や図7,図9,図10等に示したように、教材テキスト830内の各単語に対し、読解用単語及び筆記学習用単語の何れか一方の区分が対応付けて記憶され、ユーザ操作に基づいて、教材テキスト830内の文字列がマーカ表示文字列として指定されると、教材テキスト830が表示される場合に、当該表示されるテキスト中のマーカ表示文字列に含まれる単語のうち、読解用単語の区分に対応付けられた単語と、筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語とに、それぞれ異なる表示形態のマーカが付けられて表示されるので、マーカ表示された単語がそれぞれどの程度の学習到達度を要求しているのかをユーザに把握させることができる。従って、従来よりも教材テキストの学習効率を向上させることができる。
【0142】
また、図5のステップS22〜S26や図11、図12等に示したように、マーカ表示文字列に含まれる単語のうち、読解用単語の区分に対応付けられた各単語が教材テキスト830内での当該単語の位置情報と、当該単語の説明情報とに対応付けて蓄積記憶され、ユーザ操作に基づいて、記憶された何れかの単語の説明情報と、教材テキスト830のうち、当該単語を含んだマーカ表示文字列を含有するテキスト部分とが表示されるので、読んで意味を理解できるよう、読解用単語を学習することができる。
また、図8等に示したように、マーカ表示文字列に含まれる単語のうち、筆記学習用単語の区分に対応付けられた各単語が当該単語の説明情報に対応付けて蓄積記憶され、ユーザ操作に基づいて、記憶された何れかの単語の説明情報が表示されるとともに、タッチパネルから当該単語の手書き入力が受け付けられるので、自分で書いて使用できるよう、筆記学習用単語を学習することができる。
【0143】
また、図5のステップS32〜S35や図13、図14等に示したように、教材テキスト830に含まれる少なくとも1つの文章に対し、当該文章の音声出力用データが対応付けて記憶され、ユーザ操作に基づいて、記憶された何れかの文章が表示されるとともに、当該文章に対応付けられた音声出力用データが音声出力されるので、復唱できるように文章の学習を行うことができる。
また、図4のステップS14や図7,図9,図10等に示したように、教材テキスト830が表示される場合に、マーカ表示文字列に含まれる文章のうち音声出力用データに対応付けられた文章に、読解用単語の区分に対応付けられた単語に付けられたマーカの表示形態、及び筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語に付けられたマーカの表示形態とは異なる表示形態のマーカが付けられて表示されるので、復唱可能な程度の学習到達度を要求している文章をユーザに把握させることができる。従って、学習効率をいっそう向上させることができる。
【0144】
また、図4のステップS2〜S10や図9等に示したように、各教材テキスト830に対し、時間割における各授業のコマのうち、当該教材テキスト830を使用するコマが対応付けられて記憶され、表示された時間割における何れかのコマがユーザ操作に基づいて選択されると、選択されたコマに対応付けられた教材テキスト830が表示されるので、時間割に基づいて学習を行うことができる。
【0145】
また、図6や図11(a)等に示したように、時間割における各コマが当該コマの教材テキスト830内で使用されている各マーカと同じ表示形態に塗り分けて表示されるので、どの程度の学習到達度を要求されている教材テキスト830であるかを把握して、学習を行うことができる。
【0146】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0147】
例えば、本発明に係る情報表示装置を電子辞書1として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る情報表示プログラム81は、電子辞書1に対して着脱可能な外部情報記憶媒体12aに記憶されることとしてもよい。
【符号の説明】
【0148】
1 電子辞書
20 CPU
30 入力部
40 表示部
81 情報表示プログラム
830 教材テキスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
教材テキストのテキストデータを記憶するテキスト記憶手段と、
前記教材テキストに含まれる複数の単語に対し、読解用単語及び筆記学習用単語の何れか一方の区分を対応付けて記憶する学習情報記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記教材テキスト内の文字列をマーカ表示文字列として指定する文字列指定手段と、
前記表示手段に前記教材テキストが表示される場合に、当該表示されるテキスト中のマーカ表示文字列に含まれる単語のうち前記学習情報記憶手段により読解用単語の区分に対応付けられた単語と、筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語とに、それぞれ異なる表示形態のマーカを付けて表示するマーカ表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報表示装置において、
前記表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルと、
前記マーカ表示文字列に含まれる単語のうち、前記学習情報記憶手段により読解用単語の区分に対応付けられた各単語を、前記教材テキスト内での当該単語の位置情報と、当該単語の説明情報とに対応付けて蓄積記憶する読解用単語帳記憶手段と、
前記マーカ表示文字列に含まれる単語のうち、前記学習情報記憶手段により筆記学習用単語の区分に対応付けられた各単語を、当該単語の説明情報に対応付けて蓄積記憶する筆記学習用単語帳記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記読解用単語帳記憶手段に記憶された何れかの単語の説明情報と、前記教材テキストのうち、当該単語を含んだ前記マーカ表示文字列を含有するテキスト部分とを前記表示手段に表示させる読解学習支援手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記筆記学習用単語帳記憶手段に記憶された何れかの単語の説明情報を前記表示手段に表示させるとともに、前記タッチパネルから当該単語の手書き入力を受ける筆記学習支援手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項2記載の情報表示装置において、
前記教材テキストに含まれる少なくとも1つの文章に対し、当該文章の音声出力用データを対応付けて記憶する復唱用文章記憶手段と、
前記音声出力用データを音声出力可能な音声出力手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記復唱用文章記憶手段に記憶された何れかの文章を前記表示手段に表示させるとともに、当該文章に対応付けられた前記音声出力用データを前記音声出力手段に音声出力させる復唱学習支援手段と、
を備え、
前記マーカ表示制御手段は、
前記表示手段に前記教材テキストが表示される場合に、前記マーカ表示文字列に含まれる文章のうち前記音声出力用データに対応付けられた文章に、前記学習情報記憶手段により読解用単語の区分に対応付けられた単語に付けられたマーカの表示形態、及び筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語に付けられたマーカの表示形態とは異なる表示形態のマーカをつけて表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項3記載の情報表示装置において、
前記表示手段とは別体のサブ表示手段と、
前記サブ表示手段の表示画面と一体的に形成されたサブタッチパネルと、
前記表示手段が前記教材テキストを表示する場合に、前記読解学習支援手段、前記筆記学習支援手段及び前記復唱学習支援手段の選択操作をユーザから受けるためのソフトキーを前記サブ表示手段に表示させる選択ソフトキー表示制御手段と、
前記読解学習支援手段、前記筆記学習支援手段及び前記復唱学習支援手段のうち、前記ソフトキーを介してユーザから選択された学習支援手段を機能させる学習支援機能制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
ユーザの所属する学級の時間割を記憶する時間割記憶手段と、
前記時間割を前記表示手段に表示させる時間割表示制御手段と、
各教材テキストに対し、前記時間割における各授業のコマのうち、当該教材テキストを使用するコマを対応付けて記憶するテキスト対応授業記憶手段と、
前記表示手段に表示された前記時間割における何れかのコマを、ユーザ操作に基づいて選択する授業時間選択手段と、
前記授業時間選択手段により選択されたコマに対応付けられた前記教材テキストを前記表示手段に表示させる選択授業テキスト表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項5記載の情報表示装置において、
前記時間割表示制御手段は、
前記時間割における各コマを、当該コマに対応付けられた前記教材テキスト内で使用されている各マーカと同じ表示形態に塗り分けて表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
表示手段を有するコンピュータに、
教材テキストのテキストデータを記憶するテキスト記憶機能と、
前記教材テキストに含まれる複数の単語に対し、読解用単語及び筆記学習用単語の何れか一方の区分を対応付けて記憶する学習情報記憶機能と、
ユーザ操作に基づいて、前記教材テキスト内の文字列をマーカ表示文字列として指定する文字列指定機能と、
前記表示手段に前記教材テキストが表示される場合に、当該表示されるテキスト中のマーカ表示文字列に含まれる単語のうち前記学習情報記憶機能により読解用単語の区分に対応付けられた単語と、筆記学習用単語の区分に対応付けられた単語とに、それぞれ異なる表示形態のマーカを付けて表示マーカ表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする情報表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−123023(P2012−123023A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271034(P2010−271034)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】