説明

情報通信システム、電子機器及び情報提供装置

【課題】 情報提供側から利用者側への鍵情報の伝送のセキュリティを高めることができると共に、利用者の特定をも確実に行うことができる。
【解決手段】 情報提供装置200側から利用者端末400側に暗号化された情報を有してなる情報媒体を配信し、情報提供装置200と利用者端末400との間を通信網により結び、この通信網を通じて情報提供装置200と利用者端末400とで情報を送受信し、情報提供装置200にて利用者端末400の持つ利用者IDとパスワードを利用して情報媒体の暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化し、利用者端末400にて情報提供装置200から送信された暗号化鍵情報を利用者ID、パスワード、読み取り装置IDを利用して解読し、さらに利用者端末400にて情報媒体から読み取った暗号化された情報をその鍵情報を用いて解読する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばテキスト情報と共に映像や音楽等のいわゆるマルチメディア情報或いはプログラム情報を提供し、収集する情報提供収集装置及び方法、情報収集装置及び方法、並びに情報提供装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
音声や各種データ等の情報信号が記録されるデータ記録媒体として、近年は、これら情報信号を光学的に記録するもの、具体的には音楽用のいわゆるコンパクトディスク(CD)や当該CD規格のディスクをデータ用に使用するCD−ROM等が、全世界に普及している。
【0003】
また、従来より、情報提供サービスは、例えば電話回線などを用いて利用者端末(情報収集側の端末)と情報提供者とを結び、利用者の所望する情報を取り出す、いわゆるデータベースシステムやパソコン通信システムとして実現されている。また、情報提供サービスとしては、暗号化した情報を記録したいわゆるCD−ROMなどの大容量メディアを配布すると共に、上記暗号化された情報を復号するための鍵情報を例えば通信を介して利用者に送ることにより、当該CD−ROM内に記録されている暗号化された情報を復号させ、この復号した情報をハードディスク等に複写して利用するようなサービスも出現している。
【0004】
さらに、特許文献1には、ファイルキーを暗号キーで暗号化したパスワードをコンピュータに入力し、記憶媒体に書き込まれたプログラムを暗号機構で解読するようにして、ソフトウェアプログラムの複製及び共有化を防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特公平2−60007号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述のようなCDやCD−ROM等に記録された情報の全てを再生装置で読み取って例えばハードディスク等にコピーし、その後、当該ハードディスクにコピーしたデータを、CDやCD−ROM等のエンコーダシステムに供給して新たにCDやCD−ROMを作成することで、元のCDやCD−ROMと全く同じ海賊版を容易に作成することができるという具合に、従来はコピープロテクションなどのセキュリティ機能が充分ではなかった。
【0007】
また、上述の問題は、次世代のデータ記録媒体と言われているいわゆるディジタルビデオディスク(DVD)でも深刻である。
【0008】
一方、従来の情報提供サービスの方法では、暗号を解くための鍵情報を利用者に伝送する際に、鍵情報そのものを例えば音声を使って電話で伝送するようなことが行われており、特に当該鍵情報に対する暗号化が行われることはなかった。このような鍵情報の伝送方法は、セキュリティの面から不安が大きい。
【0009】
また、鍵情報の伝送に通信を利用する場合は、通常1対1の接続なので、この鍵情報が盗まれる危険性は少ないが、鍵情報の伝送にネットワークを利用するような場合には、鍵情報の保護に問題がある。
【0010】
したがって、例えば、暗号化された情報が多量に記録されているメディアを情報提供者が配布し、利用者がこのメディアから必要な情報を所望する場合にのみ、暗号を復号するための鍵情報を伝送すると共に課金を行うような情報提供システムにおいても、上述したように鍵情報の伝送の際におけるセキュリティ面での問題があると、鍵情報が実際の利用者以外の者に知られてしまう虞れがあり、この場合、上記情報提供システム自体が成り立たなくなってしまう。また、利用者が正規の利用者かどうか特定できないと、課金が他人に行われたりしてしまう虞れもあり、やはり情報提供システムが成り立たなくなってしまう。
【0011】
このようなことから、情報提供者から利用者への鍵情報の伝送のセキュリティをいかに高めるかということ、及び利用者の特定をいかに確実に行えるようにするかということが重要な問題となっている。
【0012】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑み、情報提供者から利用者への鍵情報の伝送のセキュリティを高めることができると共に、利用者の特定をも確実に行うことができる情報提供収集装置及び方法、情報収集装置及び方法、並びに情報提供装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の情報提供/収集装置及び方法は、情報収集側に暗号化された情報を有してなる情報媒体を情報提供側から配信し、情報提供側と情報収集側との間を情報伝達手段により結び、この情報伝達手段を通じて情報提供側と情報収集側とで情報を送受信し、情報提供側にて情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して情報媒体の暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化し、情報収集側にて情報提供側から送信された上記暗号化された鍵情報を固有情報を利用して解読し、さらに情報収集側にて上記情報媒体から読み取った暗号化された情報を上記解読した鍵情報を用いて解読することにより、上述した課題を解決する。
【0014】
すなわち、本発明に係る情報提供収集装置は、情報提供側と情報収集側との間を結ぶ情報伝達手段と、上記情報伝達手段を通じて情報提供側と情報収集側との間で情報を送受信するための送受信手段と、情報提供側が情報収集側に暗号化された情報を配信するための情報媒体と、情報収集側から送信された当該情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して、上記情報媒体の上記暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化する鍵暗号化手段と、情報提供側から送信された上記暗号化された鍵情報を、上記固有情報を利用して解読する暗号鍵解読手段と、上記情報媒体の情報を読み取る情報媒体読み取り手段と、上記解読した鍵情報を用いて、上記情報媒体から読み取った上記暗号化された情報を解読する暗号情報解読手段とを具備することを特徴としている。
【0015】
本発明に係る情報収集装置は、情報伝達手段を通じて情報提供側との間で情報を送受信するための送受信手段と、情報提供側より配信され暗号化した情報を有してなる情報媒体から、情報を読み取る情報媒体読み取り手段と、上記送受信手段を介して送信した少なくとも一つ以上の固有情報を利用して情報提供側にて暗号化され、上記送受信手段を介して受信した鍵情報を、上記固有情報に基づいて解読する暗号鍵解読手段と、上記解読した鍵情報を用いて、上記情報媒体から読み取った上記暗号化された情報を解読する暗号情報解読手段とを具備することを特徴としている。
【0016】
本発明に係る情報提供装置は、情報伝達手段を通じて情報収集側との間で情報を送受信するための送受信手段と、情報収集側から送信される当該情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して、上記情報収集側に配信した暗号化された情報を有してなる情報媒体の、当該暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化する鍵暗号化手段とを具備することを特徴としている。
【0017】
本発明に係る情報提供収集方法は、情報提供側と情報収集側との間を結ぶ情報伝達工程と、上記情報伝達工程を通じて情報提供側と情報収集側との間で情報を送受信する送受信工程と、情報提供側により配信され暗号化した情報を有してなる情報媒体から、情報を読み取る情報媒体読み取り工程と、情報収集側から送信された当該情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して、上記情報媒体の上記暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化する鍵暗号化工程と、情報提供側から送信された上記暗号化された鍵情報を、上記固有情報を利用して解読する暗号鍵解読工程と、上記解読した鍵情報を用いて、上記情報媒体から読み取った上記暗号化された情報を解読する暗号情報解読工程とを有することを特徴としている。
【0018】
本発明に係る情報収集方法は、情報伝達手段を通じて情報提供側との間で情報を送受信するための送受信工程と、情報提供側より配信され暗号化した情報が記録されてなる情報媒体から、情報を読み取る情報媒体読み取り工程と、上記送受信工程を介して送信した少なくとも一つ以上の固有情報を利用して情報提供側にて暗号化され、上記送受信工程を介して受信した鍵情報を、上記固有情報に基づいて解読する暗号鍵解読工程と、上記解読した鍵情報を用いて、上記情報媒体から読み取った上記暗号化された情報を解読する暗号情報解読工程とを有することを特徴としている。
【0019】
本発明に係る情報提供方法は、情報伝達手段を通じて情報収集側との間で情報を送受信するための送受信工程と、情報収集側から送信される当該情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して、上記情報収集側に配信した暗号化された情報を有してなる情報媒体の、当該暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化する鍵暗号化工程とを具備することを特徴としている。
【0020】
本発明によれば、暗号化された情報を有してなる記録媒体から情報を読み出す際には、当該暗号を解読するための鍵情報が必要であるが、この鍵情報は情報提供側が有しており、情報収集側はこの鍵情報の配送を要求するようにし、この際に、鍵情報の受信を受ける情報収集側から情報提供側に当該情報収集側を特定する固有情報を送り、情報提供側は受信した固有情報から情報収集側を特定すると共に課金処理を行う。同時にこの個別情報を利用して暗号解読用の鍵情報を暗号化してから情報収集側に伝送することで、鍵情報の伝送におけるセキュリティ能力を高めるようにしている。また、情報収集側では受信した暗号化された鍵情報を固有情報により解読し、情報の解読用の鍵情報を取り出し、この鍵情報を用いて情報媒体の暗号化されている情報の解読を行う。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、情報収集側に暗号化された情報を有してなる情報媒体を情報提供側から配信し、情報提供側と情報収集側との間を情報伝達手段により結び、この情報伝達手段を通じて情報提供側と情報収集側とで情報を送受信し、情報提供側にて情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して情報媒体の暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化し、情報収集側にて情報提供側から送信された上記暗号化された鍵情報を固有情報を利用して解読し、さらに情報収集側にて上記情報媒体から読み取った暗号化された情報を上記解読した鍵情報を用いて解読することにより、情報提供側から情報収集側への鍵情報の伝送のセキュリティを高めることができると共に、情報収集側の特定をも確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明にかかる情報提供システムの構成例を示すブロック回路図である。
【図2】情報提供システムの情報提供装置の構成例を示すブロック回路図である。
【図3】情報提供システムの利用者端末の構成例を示すブロック回路図である。
【図4】情報提供システムでの動作及び伝送される情報について説明するための図である。
【図5】利用者端末から情報提供装置へ暗号化情報を送信するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】情報提供装置から利用者端末へ暗号化した解読鍵情報を送信するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】情報提供装置からの暗号化された解読鍵情報を用いて、情報蓄積媒体の暗号化された情報を解読するまでの利用者端末における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に係る情報提供及び/又は収集方法を適用した実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
本発明の情報提供/収集方法が適用される情報提供/収集装置、すなわち情報提供システムとしては、図1に示すように、情報収集側の利用者端末400と情報提供者側の情報提供装置200とが、情報伝達手段としての電話回線やローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信網300によって結ばれた状況を想定している。
【0025】
ここで、上記情報提供システムにおける情報提供装置200は、図2に示すように、利用者側に送出する情報及び当該送出情報を暗号化するための鍵情報を蓄積する情報蓄積装置201と、利用者毎の課金情報及び利用者の電話番号及び利用者の固有番号の情報を蓄積する情報蓄積装置202と、送出情報を上記鍵情報に基づいて暗号化する暗号化回路203と、送出情報を回線に送出できるように変換する変換器204と、通信網(通信回線)300に情報を送出するための通信回線インターフェイス部206と、当該装置200の制御プログラム及びシステムの構成情報を記憶したROM209と、上記制御プログラムを実行するCPU207と、CPU207の一時的な作業情報を記憶しておくためのRAM208と、データバス,アドレスバス,制御バスなどよりなるCPU207のシステムバス210とから構成されている。
【0026】
また、利用者端末400の構成は、図3に示すように、一時的に情報を記憶しておくRAM411と、例えばハードディスクや光磁気ディスク等の少なくとも情報を保存しておくことができる情報蓄積装置412と、情報蓄積装置412から読み出した情報を表示するための表示信号を生成する表示回路413と、表示回路413からの表示信号に基づいた表示を行う表示装置414と、当該端末400を操作するための例えばキーボードやマウス等の操作装置415と、情報提供装置200からの暗号化情報を解読する暗号解読回路416と、情報提供者により配布された情報記録媒体を読み出す情報媒体読み取り装置417と、情報媒体読み取り装置417固有の識別番号(ID)情報を保持するROM418と、当該端末400の制御プログラム及び端末400の構成情報を記憶したROM420と、制御プログラムを実行するCPU419と、通信網(通信回線)300に情報を送出するための通信回線インターフェイス部421と、データバス,アドレスバス,制御バスなどよりなるCPU419のシステムバス422とから構成されている。
【0027】
以下に、上述した情報提供装置200と通信網300と利用者端末400とからなる情報提供システムの動作について、利用者側と情報提供者側との間の通信網300(通信回線)として例えばいわゆるISDN(サービス総合ディジタル網)の回線を利用した場合について説明する。
【0028】
利用者は、先ず始めに情報提供者が無償或いは有償で配布する大容量の情報蓄積媒体301を入手する。なお、上記情報蓄積媒体301は、例えば光記録媒体であるいわゆるCD−ROMなどの大容量の情報蓄積メディアを使用しており、多量の暗号化された情報が記録されている。その他、当該CD−ROMのような読み出し専用の媒体以外に、ライトワンス或いは光磁気ディスクのような記録可能な媒体を使用することも可能である。またこのとき、当該利用者端末400の読み出し専用メモリのROM418には情報読み取り装置417の固有の識別番号(以下読み取り装置IDと呼ぶ)が記録されており、情報蓄積媒体301には当該媒体を識別するためのID(以下媒体識別IDと呼ぶ)及び当該媒体301内の各々の情報を識別するためにID(以下情報識別IDと呼ぶ)が記録されている。さらに、利用者は個別のID(以下利用者IDと呼ぶ)及びパスワードを持つ。
【0029】
このような前提の元、利用者が所望の情報を上記情報蓄積媒体301から読み出す場合の手順を図4〜図7を用いて詳細に説明する。
【0030】
図4のAの部分には、利用者端末400から情報提供装置200側に送出する情報を記述してある。すなわち、利用者端末400から送出する情報は、利用者の固有の番号情報であり、例えば、電話発番号、利用者ID、パスワード、読み取り装置ID及び情報の特定に必要な媒体識別ID、情報識別IDからなる。電話発番号は、利用者の電話番号であり、ISDNでは発信者から着信者に向けて電話番号を(発番号)を自動的に送ることができるようになっている。
【0031】
先ず、図5を用いて、利用者端末400での動作から説明する。
【0032】
この図5において、利用者端末400のCPU419は、ステップS501にて情報記録媒体である上記情報蓄積媒体301が当該端末400の情報媒体読み取り装置417にセットされたか否かの判断を行う。当該ステップS501で情報記録媒体(情報蓄積媒体301)がセットされていないと判断した場合にはこのステップS501の判断を繰り返し、セットされたと判断した場合にはステップS502に進む。なお、情報蓄積媒体301を読み取る情報媒体読み取り装置417は、当該情報蓄積媒体301が着脱可能なものである。
【0033】
次に、利用者は、端末400の操作装置415を操作することにより、情報蓄積媒体301内の所望の情報の検索処理を行う。このときのCPU419は、操作装置415からの目次情報表示の指示があるか否かの判定を行い、無いと判定した場合にはステップS502の判定を繰り返し、有ると判定した場合にはステップS503に進む。ステップS503では、利用者による操作装置415の操作に応じて、端末400の情報媒体読み取り装置417にセットした情報蓄積媒体301から目次情報を再生し、この再生された目次情報に基づく表示信号を表示回路413が生成し、この表示信号を表示装置414に送ることで表示画面上に上記目次情報が表示される。なお、上記目次情報には、上記情報蓄積媒体301内に記録されている情報の一部内容の閲覧が可能なものも含まれる。
【0034】
次のステップS504では、CPU419が上記表示装置414の表示画面上に表示された目次情報の内から上記操作装置415の操作による検索操作がなされているか否かの判断を行い、無いと判断した場合にはステップS504の判断を繰り返し、有ると判断したときにはステップS505に進む。このステップS505では検索中の内容表示が行われる。ステップS506では、CPU419において上記検索表示された内容の内の何れかに対して、利用者から操作装置415を介して情報を取り出す指示が入力されたか否かの判断を行う。このステップS506にて取りだし指示がなされていないと判断したときにはステップS505に戻り、指示されたと判断したときにはステップS507に進む。このステップS507では指定された情報のID情報の読み取りを行う。すなわち、ステップS504〜ステップS507までの検索操作においては、利用者が希望する情報を見つけることができたとき、利用者が上記操作装置415を操作することにより、情報蓄積媒体301からその内容を取り出す指示が行われ、当該指示入力が有ったときにはその指定した情報のID情報を該当する情報蓄積媒体301から読み取る。
【0035】
次のステップS508では、情報媒体IDを同様にして情報蓄積媒体301から読み取り、ステップS509に進む。
【0036】
このステップS509では、CPU419が情報提供者に発呼処理を行う。すなわち、予め設定されている情報提供者の電話番号を情報蓄積装置412から読み出し、通信回線インターフェイス部421に設定する。このとき、ステップS510のように、当該通信回線インターフェイス部421は情報提供者の情報提供装置200に発呼動作を行い回線を接続する。
【0037】
次のステップS511では、CPU419が情報提供装置200に送り出す情報を準備し、ステップS512に進む。ここで、上記情報提供装置200に送り出す情報は、情報媒体ID、情報識別ID、利用者ID、パスワード、情報媒体読み取り装置IDである。ステップS512では、CPU419において、これらのうち情報媒体IDと情報識別ID、情報媒体読み取り装置IDに対して、利用者IDとパスワードを用いて暗号化処理を行う。
【0038】
その後、ステップS513において、暗号化された情報は、通信回線インターフェイス部421を介して情報提供者の情報提供装置200に送られ、ステップS514にて情報提供装置200からの送信待ち状態となる。
【0039】
次に、情報提供者側の処理について説明する。すなわち、図4のBの部分に記述するように、利用者端末400からの発呼があると、情報提供装置200は、媒体識別IDと情報識別IDとから利用者の必要とする情報を特定し、該当する解読鍵情報を、読み取り装置ID、利用者ID、パスワード、電話番号を利用して暗号化して利用者端末400に送信する。
【0040】
この処理動作を図6を用いて説明すると、ステップS530では、CPU207は先ず利用者端末400からの送信(発呼)が有るか否かの判断を行っており、無いと判断した場合には待ち状態としてステップS530の判断を繰り返している。このステップS530において、有ると判断した場合にはステップS531に進む。このステップS531では、CPU207が、上記利用者端末400から通信回線を通って供給された前記暗号化された情報を、通信回線インターフェイス部206、変換器204を介して読み込む。
【0041】
次のステップS532において、CPU207は、受信した利用者IDを元に、情報蓄積装置202に保存している利用者の課金情報の中にあるパスワードを読み出し、利用者IDと組み合わせて、受信した暗号化情報の解読を行う。次のステップS533では、上記ステップS532での解読の結果、読み出された情報媒体IDと情報識別IDを使って、情報蓄積装置201に蓄積されている情報媒体管理情報から該当する情報の解読鍵情報を得る。
【0042】
ステップS534では、上記得られた解読鍵情報を、利用者ID、パスワード、読み取り装置IDと共に暗号化回路203に送り、ここで暗号化を施した後、ステップS535にて、変換器204、通信回線インターフェイス部206を経て、利用者端末400に送る。すなわち、図4のCに示すように、情報提供装置200から利用者端末400に送られる情報は、暗号化された解読鍵情報である。
【0043】
次に、上記情報提供装置200からの暗号化された解読鍵情報を受信した利用者端末400では、図7に示す処理を行う。すなわち、当該暗号化された解読鍵情報を受信した利用者端末400では、図4のDに示すように、固有番号を使って、上記暗号化された解読鍵情報を解読し、この解読した解読鍵情報を利用して情報蓄積媒体301上の暗号化されている情報を解読する。
【0044】
図7において、前記ステップS514のように情報提供装置200からの送信待ち状態となっている利用者端末400では、ステップS515にて情報提供装置200からの送信が有ったか否かの判断を行っており、送信が無いときにはこの判断を繰り返し、送信が有ったならばステップS516の処理を行う。
【0045】
ステップS516では、CPU419が上記通信回線インターフェイス部421を通して受信した上記暗号化された解読鍵情報を暗号解読回路416に送る。
【0046】
当該暗号解読回路416では、ステップS517に示すように、利用者ID、パスワード、情報媒体読み取り装置417の固有番号である読み取り装置IDを、ROM418から受け取り、これらを用いて上記受信した暗号化された解読鍵情報の解読を行う。
【0047】
次のステップS518では、上述のようにして暗号解読回路416にて解読された解読鍵情報を用いて、CPU419が情報蓄積媒体301に記録されている、暗号化されている所望の情報を読み出させ、暗号解読回路416に送る。暗号解読回路416では、上記暗号化されている所望の情報の暗号を上記解読鍵情報を用いて解読し、利用者が利用可能な平文情報を得る。
【0048】
ステップS519では、上記平文情報を表示回路413に送り、当該表示回路413にて生成された上記平文情報の表示信号を表示装置414に送る。これにより、表示装置414の表示画面上には、利用者が読み取ることができる形の上記平文情報の表示がなされる。
【0049】
なお、上述の説明では、表示装置414の表示画面上に平文情報を表示するまでについて述べているが、上記平文化情報を情報蓄積装置412に複写する場合には、当該平文化情報をそのまま情報蓄積装置412に複写することは行わず、当該平文化情報を前記CPU419にて情報媒体読み取り装置のIDと利用者のIDにより暗号化してから蓄積記録するものとする。この情報蓄積装置412に蓄積した情報を読み出す場合には、情報蓄積装置412からの上記暗号化された情報を、暗号解読回路416に送り、ここで情報媒体読み取り装置IDと利用者IDを元に情報の解読を行うようにする。
また、本構成例では、情報提供者の情報提供装置200と利用者端末400との間を接続する情報伝達手段としてISDN回線を用いた例を説明したが、通常のアナログ電話回線やCATV回線(ケーブルテレビジョン回線)、無線通信回線、LAN(ローカルエリアネットワーク)等を利用した場合も容易に実現可能であることは言うまでもなく、さらには通信回線ではなく郵便や宅配便にて情報の受け渡しを行う場合であっても、本発明は適用できる。
【0050】
さらに、上述の例では、利用者の個別の識別情報として利用者IDやパスワードを用いているが、この利用者個別の識別情報としては、利用者端末400の機器番号や、利用者の電話番号、利用者の定めた暗証番号、ネットワークインターフェイスの物理アドレス等を用いることもできる。なお、利用者端末400の機器番号を上記個別の識別情報として用いた場合、暗号解読回路416に当該機器番号情報が直接供給されるように構成することも可能である。
【0051】
上述したように、本発明にかかる情報提供システムによれば、多量の情報を大容量の情報記録媒体に纏めて記録したものを利用者に配布し、通信回線やネットワーク等を介して所望の情報についての暗号を解読するための解読鍵情報を伝送するシステムを構築した場合、読み取り装置に固有の番号(ID)にて暗号化した解読鍵情報を情報提供者側から送信するようにすることで、解読鍵情報を万一回線やネットワークから傍受されたとしても、当該傍受者は正しい解読鍵情報を得ることが不可能となるので、セキュリティ能力を向上することが可能となる。
【0052】
また、利用者端末から、情報読み取り装置のID等の利用者固有のID情報を暗号化して情報提供装置側に送り、それを元にして情報提供装置側では解読鍵情報を暗号化してから利用者端末側に送るようにしていることも、セキュリティの面から有効である。
【0053】
さらに、情報媒体読み取り装置から他の情報蓄積装置に情報を複写する際にも、必ず読み取り装置のIDを使って暗号化してから書き込むようにしているので、違法コピーの防止をすることが可能となる。ここで、読み取り装置のIDは利用者から操作や読み取りが不可能な形で構成することで、さらにセキュリティ能力を高めることが可能である。すなわち、情報蓄積媒体から読み出した情報を利用者端末において複製する場合には、一度暗号を解読した情報をそのまま複製することも可能であるが、本発明の構成例では、上述したように、一度解読した情報を再度情報読み取り装置のID情報の複数の固有情報で暗号化し直すことで、よりセキュリティ能力を高めるようにしている。
【0054】
なお、米国特許第5,392,351号の電子化データ保護方式にて示されるように、情報媒体に予め一意の媒体固有番号と共に暗号化した暗号化電子化データを書き込んでおき、許諾側で媒体の一意の媒体固有番号を元に媒体固有鍵を生成し、この媒体固有鍵によって暗号化電子化データ復号鍵を暗号化し、この暗号化したデータを媒体に許諾情報として書き込み、使用側で媒体から読み込んだ媒体固有番号を元に媒体固有鍵を生成し、媒体から読み込んだ許諾情報をこの媒体固有鍵によって復号して元の電子化データ復号鍵を生成し、この電子化データ復号鍵によって媒体から読み込んだ暗号化電子化データを復号し、平文の電子化データを生成するようなものも存在している。しかし、このような情報媒体毎にそれぞれ異なるの固有のID(例えは媒体固有のシリアルナンバ等)を前提にして電子化データ復号鍵を生成するものの場合、CD−ROMのように大量複製される媒体にそれぞれに固有のID情報を記録することは困難である。これに対して、本発明にかかる情報提供システムにおいては、情報蓄積媒体の媒体識別IDはそれぞれの媒体毎に固有のIDである必要はなく、媒体内に記録されている情報も各々の媒体で同一の暗号化処理が行われたものにできるため、大量複製が可能となり、したがってCD−ROMのような媒体に適用可能である。さらに、上記電子化データ保護方式では、許諾側が電子化データ復号鍵を暗号化し、この暗号化した電子化データ復号鍵を許諾情報として媒体に書き込んでから、使用者側に使用させるようにしているので、このことからも上記CD−ROMのように大量複製される媒体には不向きであるのに対して、本発明では、解読鍵情報の伝送の際に、利用者から情報読み取り装置IDなど利用者固有のIDを情報提供側に通信回線を介して送出し、情報提供側ではそれを元に解読鍵情報を暗号化して再び通信回線を介して利用者に送り返すようにしているため、大量複製される媒体であっても有効に適用できる。上述のようなことから、本発明によれば、情報記録媒体の製造時に固有の情報を記録しなくてもよいため、製造コストが上昇することなく、安価に製造できることになる。
【0055】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、情報収集側に暗号化された情報を有してなる情報媒体を情報提供側から配信し、情報提供側と情報収集側との間を情報伝達手段により結び、この情報伝達手段を通じて情報提供側と情報収集側とで情報を送受信し、情報提供側にて情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して情報媒体の暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化し、情報収集側にて情報提供側から送信された上記暗号化された鍵情報を固有情報を利用して解読し、さらに情報収集側にて上記情報媒体から読み取った暗号化された情報を上記解読した鍵情報を用いて解読することにより、情報提供側から情報収集側への鍵情報の伝送のセキュリティを高めることができると共に、情報収集側の特定をも確実に行うことができる。
【0056】
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0057】
200 情報提供装置、 201,202,412 情報蓄積装置、 203 暗号化回路、 206,421 通信回線インターフェイス部、 207,419 CPU、 300 通信網、 301 情報蓄積媒体、 400 利用者端末、 413 表示回路、 414 表示装置、 415 操作装置、 416 暗号解読回路、 417 情報媒体読み取り装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供側と情報収集側との間を結ぶ情報伝達手段と、
上記情報伝達手段を通じて情報提供側と情報収集側との間で情報を送受信するための送受信手段と、
情報提供側が情報収集側に暗号化された情報を配信するための情報媒体と、
情報収集側から送信された当該情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して、上記情報媒体の上記暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化する鍵暗号化手段と、
情報提供側から送信された上記暗号化された鍵情報を、上記固有情報を利用して解読する暗号鍵解読手段と、
上記情報媒体の情報を読み取る情報媒体読み取り手段と、
上記解読した鍵情報を用いて、上記情報媒体から読み取った上記暗号化された情報を解読する暗号情報解読手段と
を具備することを特徴とする情報提供収集装置。
【請求項2】
上記情報提供側は、上記情報収集側から送信された、上記情報媒体を特定する媒体識別情報と、当該情報媒体内の情報を特定する情報識別情報とを用いて、課金処理を行うことを特徴とする請求項1記載の情報提供収集装置。
【請求項3】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を用いて情報を暗号化する情報暗号化手段を設け、
上記情報提供側に送信する上記媒体識別情報及び情報識別情報を、当該情報暗号化手段により暗号化することを特徴とする請求項2記載の情報提供収集装置。
【請求項4】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を用いて情報を暗号化する情報暗号化手段と、
上記情報媒体から読み取った情報を蓄積する情報蓄積手段とを設け、
上記情報媒体から読み取り、上記暗号情報解読手段にて暗号を解読した情報を上記情報蓄積手段に蓄積する際には、上記暗号を解読した情報を上記情報暗号化手段にて暗号化してから蓄積することを特徴とする請求項1記載の情報提供収集装置。
【請求項5】
上記暗号情報解読手段は、上記固有情報に基づいて生成した鍵情報を用いて、上記情報蓄積手段に蓄積した暗号化された情報を解読することを特徴とする請求項4記載の情報提供収集装置。
【請求項6】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報は、情報媒体毎に各々異なる固有の情報を除く情報であることを特徴とする請求項1記載の情報提供収集装置。
【請求項7】
情報伝達手段を通じて情報提供側との間で情報を送受信するための送受信手段と、
情報提供側より配信され暗号化した情報を有してなる情報媒体から、情報を読み取る情報媒体読み取り手段と、
上記送受信手段を介して送信した少なくとも一つ以上の固有情報を利用して情報提供側にて暗号化され、上記送受信手段を介して受信した鍵情報を、上記固有情報に基づいて解読する暗号鍵解読手段と、
上記解読した鍵情報を用いて、上記情報媒体から読み取った上記暗号化された情報を解読する暗号情報解読手段と
を具備することを特徴とする情報収集装置。
【請求項8】
上記情報媒体を特定する媒体識別情報と、当該情報媒体内の情報を特定する情報識別情報とを上記情報提供側に送信することを特徴とする請求項7記載の情報収集装置。
【請求項9】
上記少なくとも一つ以上の固有情報を用いて情報を暗号化する情報暗号化手段を設け、
上記情報提供側に送信する上記媒体識別情報及び情報識別情報を、当該情報暗号化手段により暗号化することを特徴とする請求項8記載の情報収集装置。
【請求項10】
上記少なくとも一つ以上の固有情報を用いて情報を暗号化する情報暗号化手段と、
上記情報媒体から読み取った情報を蓄積する情報蓄積手段とを設け、
上記情報媒体から読み取り、上記暗号情報解読手段にて暗号を解読した情報を上記情報蓄積手段に蓄積する際には、上記暗号を解読した情報を上記情報暗号化手段にて暗号化してから蓄積することを特徴とする請求項7記載の情報収集装置。
【請求項11】
上記暗号情報解読手段は、上記固有情報に基づいて生成した鍵情報を用いて、上記情報蓄積手段に蓄積した暗号化された情報を解読することを特徴とする請求項10記載の情報収集装置。
【請求項12】
上記少なくとも一つ以上の固有情報は、情報媒体毎に各々異なる固有の情報を除く情報であることを特徴とする請求項7記載の情報収集装置。
【請求項13】
情報伝達手段を通じて情報収集側との間で情報を送受信するための送受信手段と、
情報収集側から送信される当該情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して、上記情報収集側に配信した暗号化された情報を有してなる情報媒体の、当該暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化する鍵暗号化手段と
を具備することを特徴とする情報提供装置。
【請求項14】
上記情報収集側から送信されてくる上記情報媒体を特定する媒体識別情報と、当該情報媒体内の情報を特定する情報識別情報とを用いて、課金処理を行うことを特徴とする請求項13記載の情報提供装置。
【請求項15】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を用いて暗号化された上記媒体識別情報及び情報識別情報を、上記情報収集側から送信されてくる上記固有情報を用いて解読する暗号情報解読手段を備えることを特徴とする請求項14記載の情報提供装置。
【請求項16】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報は、情報媒体毎に各々異なる固有の情報を除く情報であることを特徴とする請求項13記載の情報提供装置。
【請求項17】
情報提供側と情報収集側との間を結ぶ情報伝達工程と、
上記情報伝達工程を通じて情報提供側と情報収集側との間で情報を送受信する送受信工程と、
情報提供側により配信され暗号化した情報を有してなる情報媒体から、情報を読み取る情報媒体読み取り工程と、
情報収集側から送信された当該情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して、上記情報媒体の上記暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化する鍵暗号化工程と、
情報提供側から送信された上記暗号化された鍵情報を、上記固有情報を利用して解読する暗号鍵解読工程と、
上記解読した鍵情報を用いて、上記情報媒体から読み取った上記暗号化された情報を解読する暗号情報解読工程と
を有することを特徴とする情報提供収集方法。
【請求項18】
上記情報提供側は、上記情報収集側から送信された、上記情報媒体を特定する媒体識別情報と、当該情報媒体内の情報を特定する情報識別情報とを用いて、課金処理を行うことを特徴とする請求項17記載の情報提供収集方法。
【請求項19】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を用いて情報を暗号化する情報暗号化工程を設け、
上記情報提供側に送信する上記媒体識別情報及び情報識別情報を、当該情報暗号化工程により暗号化することを特徴とする請求項18記載の情報提供収集方法。
【請求項20】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を用いて情報を暗号化する情報暗号化工程と、
上記情報媒体から読み取った情報を蓄積する情報蓄積工程とを設け、
上記情報媒体から読み取り、上記暗号情報解読工程にて暗号を解読した情報を上記情報蓄積工程にて蓄積する際には、上記暗号を解読した情報を上記情報暗号化工程にて暗号化してから蓄積することを特徴とする請求項17記載の情報提供収集方法。
【請求項21】
上記暗号情報解読工程では、上記固有情報に基づいて生成した鍵情報を用いて、上記情報蓄積工程にて蓄積した暗号化された情報を解読することを特徴とする請求項20記載の情報提供収集方法。
【請求項22】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報は、情報媒体毎に各々異なる固有の情報を除く情報であることを特徴とする請求項17記載の情報提供収集方法。
【請求項23】
情報伝達手段を通じて情報提供側との間で情報を送受信するための送受信工程と、
情報提供側より配信され暗号化した情報が記録されてなる情報媒体から、情報を読み取る情報媒体読み取り工程と、
上記送受信工程を介して送信した少なくとも一つ以上の固有情報を利用して情報提供側にて暗号化され、上記送受信工程を介して受信した鍵情報を、上記固有情報に基づいて解読する暗号鍵解読工程と、
上記解読した鍵情報を用いて、上記情報媒体から読み取った上記暗号化された情報を解読する暗号情報解読工程と
を有することを特徴とする情報収集方法。
【請求項24】
上記情報媒体を特定する媒体識別情報と、当該情報媒体内の情報を特定する情報識別情報とを上記情報提供側に送信することを特徴とする請求項23記載の情報収集方法。
【請求項25】
上記少なくとも一つ以上の固有情報を用いて情報を暗号化する情報暗号化工程を設け、
上記情報提供側に送信する上記媒体識別情報及び情報識別情報を、当該情報暗号化工程により暗号化することを特徴とする請求項24記載の情報収集方法。
【請求項26】
上記少なくとも一つ以上の固有情報を用いて情報を暗号化する情報暗号化工程と、
上記情報媒体から読み取った情報を蓄積する情報蓄積工程とを設け、
上記情報媒体から読み取り、上記暗号情報解読工程にて暗号を解読した情報を上記情報蓄積工程にて蓄積する際には、上記暗号を解読した情報を上記情報暗号化工程にて暗号化してから蓄積することを特徴とする請求項23記載の情報収集方法。
【請求項27】
上記暗号情報解読工程では、上記固有情報に基づいて生成した鍵情報を用いて、上記情報蓄積工程にて蓄積した暗号化された情報を解読することを特徴とする請求項26記載の情報収集方法。
【請求項28】
上記少なくとも一つ以上の固有情報は、情報媒体毎に各々異なる固有の情報を除く情報であることを特徴とする請求項23記載の情報収集方法。
【請求項29】
情報伝達手段を通じて情報収集側との間で情報を送受信するための送受信工程と、
情報収集側から送信される当該情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を利用して、上記情報収集側に配信した暗号化された情報を有してなる情報媒体の、当該暗号化された情報の解読に必要な鍵情報を暗号化する鍵暗号化工程と
を具備することを特徴とする情報提供方法。
【請求項30】
上記情報収集側から送信されてくる上記情報媒体を特定する媒体識別情報と、当該情報媒体内の情報を特定する情報識別情報とを用いて、課金処理を行うことを特徴とする請求項29記載の情報提供方法。
【請求項31】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報を用いて暗号化された上記媒体識別情報及び情報識別情報を、上記情報収集側から送信されてくる上記固有情報を用いて解読する暗号情報解読工程を備えることを特徴とする請求項30記載の情報提供方法。
【請求項32】
上記情報収集側の持つ少なくとも一つ以上の固有情報は、情報媒体毎に各々異なる固有の情報を除く情報であることを特徴とする請求項29記載の情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−259085(P2010−259085A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−140643(P2010−140643)
【出願日】平成22年6月21日(2010.6.21)
【分割の表示】特願2004−174760(P2004−174760)の分割
【原出願日】平成8年4月25日(1996.4.25)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】