説明

情報通知システム、携帯端末及び情報通知方法

【課題】エリア内に位置する特定の携帯端末から送信されたメッセージに関する情報をエリア内の複数の携帯端末に対して情報を一斉配信することが可能な情報通知システム、携帯端末及び情報通知方法を提供する。
【解決手段】情報通知システム1は、管理装置と、携帯端末とを備える。管理装置は、所定のエリア内に位置する第1の携帯端末から送信された送信メッセージを受信する通信部と、所定のエリア内に位置する他の携帯端末に対して送信メッセージの送信元である第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部を含んだブロードキャストメッセージを通信部に一斉配信させる制御部104とを備える。携帯端末は、管理装置より配信されたブロードキャストメッセージを受信する受信部203と、受信部203によって受信されたブロードキャストメッセージに含まれる第1の携帯端末に関する情報を報知部により報知させる制御部210とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局と携帯端末とを備える情報通知システム、その情報通知システムに利用される携帯端末、及び、その情報通知システムにおける情報通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基地局から携帯端末に情報を通知する情報通知システムには、例えば、防災情報や防犯情報等の緊急情報を配信する緊急情報配信システムがある。緊急情報配信システムは、特定の基地局と通信が可能な範囲(通信エリア)に位置する携帯端末に対して、BCMCS(Broadcast Multicast Service)により、緊急情報を配信する(特許文献1参照)。
ここで、BCMCSとは、複数の携帯端末に同一データを一斉配信する機器のことで、3GPP2によって標準化されている規格である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−148837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された発明は、緊急情報を配信する基地局の通信エリア内に位置する全て(不特定)の携帯端末に対して緊急情報を一斉配信することが可能であるが、通信エリア内に位置する特定の携帯端末から送信されたメッセージに関する情報を一斉配信することができなかった。
【0005】
本発明は、通信エリア内に位置する特定の携帯端末から送信されたメッセージに関する情報をエリア内の複数の携帯端末に対して情報を一斉配信することが可能な情報通知システム、及びその情報通知システムにおける情報通知方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、情報通知システムに利用される携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報通知システムは、所定のエリア内にブロードキャストメッセージを一斉配信する管理装置と、当該ブロードキャストメッセージを受信する少なくともひとつの携帯端末とを備えた情報通知システムであって、前記管理装置は、前記所定のエリア内に位置する第1の携帯端末から送信された送信メッセージを受信する通信部と、前記送信メッセージを受信すると、前記所定のエリア内に位置する他の携帯端末に対して前記送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部を含んだブロードキャストメッセージを前記通信部に一斉配信させる制御部と、を備え、前記携帯端末は、報知部と、前記管理装置より配信されたブロードキャストメッセージを受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記ブロードキャストメッセージに含まれる前記第1の携帯端末に関する情報を前記報知部により報知させる端末制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、前記制御部は、前記送信メッセージが緊急を示す情報を含むか否かを判定し、当該判定結果より前記送信メッセージが緊急を示す情報を含む場合にのみ、前記送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部が含まれたブロードキャストメッセージを一斉配信させることが好ましい。
【0008】
また、前記管理装置は、前記携帯端末から送信された位置情報に基づいて、当該携帯端末が前記所定のエリアに含まれる複数の小エリアの内のいずれの小エリアに位置するかを特定し、当該特定された小エリアに対応する識別情報を前記携帯端末に対応付けて設定する設定部を備え、前記設定部によって、前記送信メッセージに含まれる前記第1の携帯端末の位置情報に基づいて前記第1の携帯端末が位置する小エリアを特定し、当該特定された小エリアに対応する識別情報を前記第1の携帯端末に設定し、前記端末制御部によって設定した前記送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部が含まれる当該識別情報が対応付けられたブロードキャストメッセージを前記所定のエリア内に一斉配信させ、前記携帯端末は、位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部により取得された位置情報を前記管理装置に送信する送信部と、前記端末制御部によって、自機の位置情報に対応付けられた識別情報が設定されたブロードキャストメッセージを受信させることが好ましい。
【0009】
また、前記小エリアは、前記所定のエリアを複数に細分化したエリアの内の一つであることが好ましい。
【0010】
また、前記端末制御部は、自機の位置情報に対応付けられた識別情報以外の識別情報が設定された前記ブロードキャストメッセージを受信させないことが好ましい。
【0011】
また、前記携帯端末は、位置情報取得部により定期的に位置情報を取得し、当該取得した位置情報を送信部により前記管理装置に対して送信し、前記制御部は、前記通信部により前記携帯端末より送信される前記位置情報を受信するたびに、当該位置情報に基づいて前記携帯端末が位置する小エリアを特定し、当該特定された小エリアが直前に特定された小エリアと異なる場合、当該異なる小エリアに対応する識別情報を新たに設定し直すことが好ましい。
【0012】
また、前記制御部は、前記携帯端末の現在位置を示す位置情報を取得するために、前記携帯端末に対して位置情報を送信するよう要求する位置情報要求を一斉配信させ、当該位置情報要求に対して前記携帯端末から送信された位置情報を前記通信部により受信した場合に、当該位置情報に基づいて識別情報を設定することが好ましい。
【0013】
また、前記ブロードキャストメッセージは、BCMCS(Broadcast Multicast Services)によって送信されるメッセージを含むことが好ましい。
【0014】
また、前記制御部は、前記通信部により前記第1の携帯端末より送信される送信メッセージを定期的に受信しなくなった場合、前記ブロードキャストメッセージの一斉配信を停止することが好ましい。
【0015】
また、本発明の携帯端末は、緊急を示す情報を含むメッセージを受信すると当該受信したメッセージの送信元の携帯端末に関する情報の少なくとも一部を含むブロードキャストメッセージを所定のエリア内に一斉配信する管理装置と通信する当該所定のエリア内に位置する携帯端末において、操作部と、メッセージを送信する送信部と、前記操作部による操作によって、前記管理装置に対して前記緊急を示す情報を含むメッセージを前記送信部に送信させる制御部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の携帯端末は、所定のエリア内に一斉配信されたブロードキャストメッセージを受信する携帯端末であって、報知部と、前記所定のエリア内に位置する第1の携帯端末から送信された送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部が含まれたブロードキャストメッセージを受信する受信部と、前記受信部によって受信した前記ブロードキャストメッセージに含まれる前記第1の携帯端末に関する情報を前記報知部により報知させる制御部と、を備えることを特徴とする。
【0017】
また、携帯端末は、位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部により取得された位置情報を前記管理装置に送信する送信部と、をさらに備え、前記制御部によって、前記管理装置により前記位置情報に基づいて対応付けられた識別情報が設定されたブロードキャストメッセージのみを受信させることが好ましい。
【0018】
また、本発明の情報通知方法は、所定のエリア内にブロードキャストメッセージを一斉配信する管理装置と、当該ブロードキャストメッセージを受信する携帯端末とを備えた情報通知システムにおける情報通知方法であって、前記携帯端末が、前記所定のエリア内に位置する第1の携帯端末から送信された送信メッセージを送信する第1ステップと、前記送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部が含まれるブロードキャストメッセージを一斉配信する第2ステップと、前記携帯端末が、前記ブロードキャストメッセージを受信する第3ステップと、前記第3ステップにおいて受信したブロードキャストメッセージから前記第1の携帯端末に関する情報を報知させる第4ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、通信エリア内に位置する特定の携帯端末から送信されたメッセージに関する情報をエリア内の複数の携帯端末に対して情報を一斉配信することが可能な情報通知システム、及びその情報通知システムにおける情報通知方法を提供することができる。
また、本発明は、情報通知システムに利用される携帯端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報通知システムを説明するブロック図である。
【図2】携帯電話機にメッセージ受信を登録する場合の動作について説明する図である。
【図3】FlowIDを再設定する場合の動作について説明するための図である。
【図4】FlowIDを再設定する場合の動作について説明するシーケンス図である。
【図5】第1のメッセージを配信する場合の情報通知システムの動作について説明する図である。
【図6】第1のメッセージを配信する場合の情報通知システムの動作について説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報通知システム1を説明するブロック図である。
【0022】
情報通知システム1は、基地局100と、複数の携帯端末とを備える。基地局100は、BCMCSにより、所定のエリア301(図2参照)内に位置する複数の携帯電話機200にメッセージを一斉に配信する。携帯端末の一例としての携帯電話機200は、基地局100から配信されるメッセージを受信するモード(例えば、BCMCSデータを受信するモード)に設定されている場合、そのメッセージを受信する。
【0023】
より具体的には、基地局100は、アンテナ101と、通信部106(送信部102及び受信部103)と、制御部104と、記憶部105とを備える。
アンテナ101は、所定の周波数帯で携帯電話機200と通信を行う。
通信部106は、送信部102及び受信部103を含む。
送信部102は、アンテナ101を介して携帯電話機200にデータを送信する。
【0024】
受信部103は、アンテナ101を介して携帯電話機200からデータを受信する。また、受信部103は、所定のエリア301内に位置する複数の携帯電話機200の内の第1の携帯電話機200a(図5参照)から送信された位置情報を含む緊急メッセージ(例えば、BCMCS Flow Registraion Message)を受信する。ここで、所定のエリア301とは、送信部102及び受信部103により携帯電話機200と通信を行うことが可能なエリア(基地局100の通信エリア301)のことである。第1の携帯電話機200aとは、複数の携帯電話機200のうち、緊急メッセージを送信した携帯電話機のことである。緊急メッセージは、第1の携帯電話機200aに対して所定の操作(例えば、防犯ブザーボタンの押下)が行われることをトリガとして、第1の携帯電話機200aから送信される緊急事態が発生したことを示すメッセージである。
【0025】
制御部104は、設定部104a及び配信部104bを含み、全体的な基地局100の制御を行う。
設定部104aは、複数の携帯電話機200からメッセージ受信登録の際又はそれ以降、周期的に送信された位置情報に基づいて、複数の携帯電話機200がそれぞれ、通信エリア301を分割した複数の小エリア302(図2参照)の内のいずれの小エリア302に位置するかを特定し、その特定された小エリア302に対応する識別情報をそれぞれの携帯電話機200ごとに設定する。
【0026】
通信エリア301は、複数の小エリア302に分割されている。その小エリア302には、それぞれ識別情報が設定されている。ここで、識別情報は、BCMCSFlowID(以下、FlowIDとする)である。設定部104aは、携帯電話機200がある小エリア302に位置する場合、その携帯電話機200にその小エリア302に対応するFlowID(識別情報)を設定する。設定部104aは、例えば、FlowIDが「20」に設定された小エリア302に携帯電話機200が位置する場合(図2参照)、その携帯電話機200にFlowIDとして「20」を設定する。また、設定部104aは、例えばFlowIDが「30」に設定された小エリア302に携帯電話機200が位置する場合(図2参照)、その携帯電話機200にFlowIDとして「30」を設定する。なお、各小エリア302に設定されるFlowIDは、通信エリア301内において重複しないように設定される。なお、同一エリア内においてFlowIDは127個設定が可能であるため、最大127個の小エリアに分割することが可能である。
【0027】
また、設定部104aは、携帯電話機200より送信される位置情報を受信部103により受信するたびに、その位置情報に基づいて携帯電話機200が位置する小エリア302を特定する。さらに、設定部104aは、特定された小エリア302が直前に特定された小エリア302と異なる場合、その異なる小エリア302に対応するFlowIDを新たに設定し直す。例えば、設定部104aは、FlowIDとして「20」が設定された小エリア302からFlowIDとして「40」が設定された小エリア302に携帯電話機200が移動した場合(図3参照)、携帯電話機200が送信する位置情報に基づいて携帯電話機200が位置する小エリア302を特定する。そして、設定部104aは、携帯電話機200にFlowIDとして「40」を設定する。
【0028】
また、設定部104aは、携帯電話機200の現在位置を示す位置情報を取得するために、携帯電話機200に対して位置情報を送信するよう要求する位置情報要求情報を送信させる。さらに、設定部104aは、位置情報要求情報に応じて携帯電話機200から送信された位置情報を受信部103により受信した場合に、その位置情報に基づいてFlowIDを設定する。すなわち、設定部104aは、送信部102により位置情報要求情報を送信させる。携帯電話機200は、位置情報要求情報を後述する受信部203により受信した場合に、後述する位置情報取得部204を利用して位置情報を取得して、その位置情報を後述する送信部202により送信させる。設定部104aは、受信部103により位置情報を受信した場合、その位置情報に基づいてFlowIDを設定する。ここで、設定部104aは、携帯電話機200のFlowIDに変更がない場合には、再設定を行わない。一方、設定部104aは、携帯電話機200のFlowIDに変更がある場合には、FlowIDの再設定を行う。
【0029】
配信部104bは、受信部103により受信された緊急メッセージに含まれる第1の携帯電話機200aの位置情報に基づいて第1の携帯電話機200aが位置する小エリア302を特定し、その特定された小エリア302に対応するFlowIDを設定した第1のメッセージの配信要求を複数の携帯電話機200に配信させる。例えば、配信部104bは、第1の携帯電話機200aの位置情報に基づいて、FlowIDが「20」に設定された小エリア302に第1の携帯電話機200aが位置すると特定した場合、FlowIDを「20」に設定した第1のメッセージを、送信部102を利用して第1のメッセージの配信要求を通信エリア301内の複数の携帯電話機200に対して配信させる。第1のメッセージの配信要求は、その配信要求に含まれるFlowIDと同一のFlowIDが設定された携帯電話機200に第1のメッセージを受信させるために、配信部104bから配信される。第1のメッセージは、その第1のメッセージを受信した携帯電話機200の近くで、緊急事態が発生した人がいることを示す緊急メッセージである。なお、この第1のメッセージに、第1の携帯電話機200aの位置情報等を含ませて、配信された携帯電話機200のユーザに緊急事態が発生した人の場所がより分かりやすくしてもよい。
【0030】
配信部104bは、第1の携帯電話機200aから送信された緊急メッセージを受信部103により受信することに応じて、第1のメッセージとしてのBCMCSデータを送信させる。すなわち、第1のメッセージは、BCMCSデータとして送信される。
【0031】
配信部104bは、第1の携帯電話機200aより送信される緊急メッセージを受信部103により定期的に受信しなくなった場合、BCMCSデータの送信を停止する。配信部104bは、第1の携帯電話機200aから送信された緊急メッセージを受信部103により受信を開始して、その緊急メッセージを定期的に受信していた後に、所定の期間、緊急メッセージを受信部103により受信しなかったときには、BCMCSデータ(第1のメッセージ)の送信を停止する。記憶部105は、設定部104aによって設定された携帯電話機200のFlowIDを記憶する。
【0032】
携帯電話機200は、アンテナ201と、送信部202と、受信部203と、位置情報取得部204と、登録部205と、切替部206と、緊急メッセージ送信部207と、出力部208(報知部)とを備える。
【0033】
アンテナ201は、所定の周波数帯で基地局100と通信を行う。
送信部202は、アンテナ201を介して基地局100にデータを送信する。また、送信部202は、後述する位置情報取得部204により取得された位置情報を基地局100に送信する。
受信部203は、アンテナ201を介して基地局100からデータを受信する。
【0034】
位置情報取得部204は、位置情報を取得する。位置情報取得部204は、例えば、全地球測位システム(GPS)からなり、上空にある複数の人工衛星から送信される信号に基づいて携帯電話機200の現在位置を示す位置情報を取得する。また、位置情報取得部204は、周期的に位置情報を取得し、その取得した位置情報を送信部202により基地局100に対して送信させる。
【0035】
制御部210は、登録部205と、切替部206と、緊急メッセージ送信部207とを含み、携帯電話機200を全体的に制御する。
登録部205は、設定部104aにより設定されたFlowIDに基づいて、そのFlowIDに対応するメッセージの受信登録を行う。例えば、受信登録は、以下のような流れで行われる。まず、携帯電話機200は、基地局100に対して緊急メッセージの受信登録を行うのに、基地局100に対して受信登録要求を位置情報取得部204により取得した位置情報と共に返信する。次に、受信登録要求及び位置情報を受信した基地局100は、携帯電話機200に対してFlowIDを割り当て、当該FlowIDを含むメッセージを携帯電話機200に送信する。当該メッセージを受信した携帯電話機200は、当該メッセージに基づいて登録部205に受信登録を行わせる。
【0036】
切替部206は、配信部104bにより配信される配信要求に含まれるFlowIDと同一のFlowIDに対応するメッセージの受信登録を登録部205により行っている場合、第1のメッセージを受信するモードに切り替える。すなわち、切替部206は、メッセージの受信を待ち受ける待ち受けモードから、受信部203によって第1のメッセージを受信することができるモードに切り換える。
【0037】
切替部206は、配信部104bにより配信される配信要求に含まれるFlowIDとは異なるFlowIDに対応するメッセージの受信登録を登録部205により行っている場合、第1のメッセージを受信するモードに切り替えない。すなわち、切替部206は、通常の待ち受けモードを維持する。
【0038】
緊急メッセージ送信部207は、送信部202により緊急メッセージを開始時より定期的に送信させる。緊急メッセージ送信部207は、携帯電話機200のユーザに緊急事態が発生した場合、そのユーザによって例えば防犯ブザーボタンが押下されたことに基づいて、送信部202によって緊急メッセージの送信を開始させる。緊急メッセージ送信部207は、送信部202によって、緊急メッセージを定期的に送信させる。
【0039】
出力部208は、第1のメッセージを受信部203により受信した場合に、その第1のメッセージを出力する。具体的には、出力部208は、表示部及びスピーカ等である。表示部は、第1のメッセージを受信した場合、第1のメッセージを表示する。また、スピーカは、第1のメッセージを受信した場合、第1のメッセージを示す音声又は第1のメッセージを示す警報音を出力する。より具体的な例としては、第1のメッセージの出力として、第1の携帯電話機200aの位置を地図に示して表示部に表示したり、緊急事態が発生した人が周辺にいることを示す音声又は音をスピーカから出力したりする。
記憶部209は、登録部205により登録されたFlowIDを記憶する。
【0040】
次に、情報通知システム1の動作について説明する。まず、携帯電話機200にメッセージ(BCMCSデータ)受信を登録する場合の動作について説明する。図2は、携帯電話機200にメッセージ受信を登録する場合の動作について説明する図である。
【0041】
まず、携帯電話機200は、基地局100に対してメッセージを受信できるようにするために、送信部202を利用してBCMCSデータ登録要求を基地局100に送信する。ここで、携帯電話機200は、メッセージ登録要求と共に、位置情報取得部204により取得された位置情報を基地局100に送信する。
【0042】
基地局100の設定部104aは、受信部103により受信された位置情報に基づいて、携帯電話機200が複数の小エリア302のうちのいずれに位置するのか特定する。さらに、設定部104aは、携帯電話機200が位置する小エリア302を特定すると、特定された小エリア302に対応するFlowIDを携帯電話機200に設定する。すなわち、設定部104aは、携帯電話機200に対して、FlowIDを携帯電話機200に設定するためのFlowID情報通知を行う。
【0043】
携帯電話機200の登録部205は、FlowID情報が通知された場合、その通知に含まれるFlowIDに基づいて、そのFlowIDに対応するメッセージの受信登録を行う。このように登録が行われることにより、携帯電話機200は、メッセージを受信することが可能になる。
【0044】
次に、携帯電話機200が通信エリア301内を移動した場合に、FlowIDを再設定する動作について説明する。図3は、FlowIDを再設定する場合の動作について説明するための図である。図4は、FlowIDを再設定する場合の動作について説明するシーケンス図である。なお、ここでは、図3に示すように、携帯電話機200は、FlowIDが「20」に設定された小エリア302から、FlowIDが「40」に設定された小エリア302に移動した場合について説明する。
【0045】
図4のステップS101において、基地局100は、送信部102を利用して、所定の間隔で、携帯電話機200に対する位置情報要求としてBroadcastOverheadメッセージ(BOM)を送信する。この場合、その旨を示すために、BOMのRegisterForPagingビットは、「1」に設定されている。
【0046】
ステップS102において、RegisterForPagingビットが「1」に設定されたBOMを受信した場合、携帯電話機200の位置情報取得部204は、位置情報を取得する。
【0047】
ステップS103において、携帯電話機200は、送信部202によって、ステップS102により取得された位置情報を基地局100に送信する。
【0048】
ステップS104において、携帯電話機200は、送信部202を利用して、BrodcastRegistrationMessage(以下、Registrationメッセージ)を基地局100に送信する。Registrationメッセージには、携帯電話機200に設定されているFlowIDが含まれている。
【0049】
ステップS105において、受信部103により位置情報とRegistrationメッセージとを受信した場合、設定部104aは、位置情報に基づいて携帯電話機200が位置する小エリア302のFlowIDを特定する。さらに、設定部104aは、位置情報に基づいて特定されたFlowIDと、Registrationメッセージに含まれるFlowIDとを照合する。
【0050】
ステップS106において、設定部104aは、各FlowIDが一致するか否かを判断する。なお、図3に示す場合では、位置情報に基づいて特定されたFlowIDが「40」であり、Registrationメッセージに含まれるFlowIDが「20」であるため、設定部104aは、各FlowIDが一致しないと判断する。各FlowIDが一致しない場合(No)には、ステップS107の処理が行われる。一方、各FlowIDが一致する場合(Yes)には、処理は終了する。
【0051】
ステップS107において、設定部104aは、位置情報に基づいて、携帯電話機200が位置する小エリア302を特定し、特定された小エリア302に対応するFlowIDを含む(ここでは、「40」)をBroadcastRejectMessage(Rejectメッセージ)を、送信部102により送信させる。
【0052】
ステップS108において、携帯電話機200は、受信部203により受信したBroadcastRejectMessage(Rejectメッセージ)に含まれるFlowIDに基づいて、自機のFlowIDを再設定する。FlowID再設定により、携帯電話機200のユーザが現在いる位置に対応するメッセージを受信することになる。そのため、より信憑性の高い第1のメッセージ(緊急メッセージ)の受信が可能となる。
【0053】
次に、第1のメッセージ(BCMCSデータ)を配信する場合の情報通知システム1の動作について説明する。図5は、第1のメッセージを配信する場合の情報通知システム1の動作について説明する図である。図6は、第1のメッセージを配信する場合の情報通知システム1の動作について説明するシーケンス図である。
【0054】
なお、ここでは、第1の携帯電話機200aとしての子供用携帯電話機200aから、緊急事態が発生したことを通報する場合について説明する。また、図5に示すように、子供用携帯電話機200aと1つの携帯電話機200とは、FlowIDとして「20」が設定され、他の1つの携帯電話機200は、FlowIDとして「30」が設定されている。
【0055】
ユーザは、メッセージを受信することができるように受信登録を予め行う。例えば、受信登録とは、以下のような流れで行われる。まず、携帯電話機200は、基地局100に対して緊急メッセージの受信登録を行うために、基地局100に対して受信登録要求を位置情報取得部204により取得した位置情報と共に送信する。次に、受信登録要求及び位置情報を受信した基地局100は、携帯電話機200に対してFlowIDを割り当て、当該FlowIDを含むメッセージを携帯電話機200に送信する。当該メッセージを受信した携帯電話機200は、当該メッセージに基づいて受信登録を行う。
【0056】
制御部210は、携帯電話機200の起動等に応じて、コントロールチャンネル(CC)を間欠受信モードに設定する。すなわち、制御部210は、携帯電話機200を待ち受けモードに設定する。
【0057】
ステップS203において、基地局100は、BroadcastOverheadメッセージを、定期的に通信エリア301内の携帯電話機200に対して送信する。
【0058】
ステップS204において、子供用携帯電話機200aのユーザに緊急事態が発生した場合、そのユーザによって、子供用携帯電話機200aの防犯ブザーボタンが押下される。
【0059】
ステップS205において、子供用携帯電話機200aは、防犯ブザーボタンが押下されたことをトリガとして、基地局100に対して、Registrationメッセージ(送信メッセージ)を送信する。
【0060】
ステップS206において、子供用携帯電話機200aは、防犯ブザーが押下されたことをトリガとして位置情報取得部204により位置情報を取得し、基地局100に対して位置情報を送信する。なお、ステップS205とステップS206は、同時に行ってもよい。
【0061】
ステップS207において、基地局100は、子供用携帯電話機200aからRegistrationメッセージを受信したことをトリガとして、受信した位置情報に基づいて子供用携帯電話機200aの位置を特定し、当該位置にFlowIDを特定し、当該FlowIDを設定したBCMCSデータ(第1のメッセージ)の送信を開始する。このBCMCSデータには、子供用携帯電話機200aに関する情報が含まれている。例えば、子供用携帯電話機200aの位置や所有者に関する情報である。なお、図5に示す場合では、FlowIDとして「20」が特定される。
【0062】
ステップS208において、基地局100は、まず、特定されたFlowIDを含むBroadcastOverheadメッセージ(BOM)を、所定のエリア内に位置する全ての携帯電話機200に対して送信する。この場合、BOMのRegisterForPagingビットは、「0」に設定されている。
【0063】
ステップS209において、制御部210は、緊急事態が発生したユーザがいることを知らせるBCMCSデータ(第1のメッセージ)を受信するためのFlowIDがBOMに設定されているか否かを判断する。すなわち、制御部210は、携帯電話機200に予め設定された、若しくは設定し直されたFlowIDと、BOMに含まれるFlowIDとが一致するか否かを判断する。FlowIDがBOMに設定されていない場合(各FlowIDが一致しない場合:No)には、制御部210は、CCの間欠受信モードを維持する。すなわち、FlowIDが「30」に設定されている携帯電話機200は、BCMCSデータを受信することができるモードにはならない。一方、FlowIDがBOMに設定されている場合(各FlowIDが一致する場合:Yes)には、ステップS210に進む。
【0064】
ステップS210において、制御部210は、以降、送信されるBCMCSデータを受信するためにCC連続受信モードに変更する。すなわち、携帯電話機200は、RegisterForPagingビットは、「0」に設定されているBOMを受信した場合、直ちに各FlowIDが一致しているか否かを判断し、両者が一致しているときには、直ちにCC連続受信モードに変更する。これにより、FlowIDとして「20」が設定された携帯電話機200は、BCMCSデータを受信することができるモードになる。
【0065】
ステップS211において、子供用携帯電話機200aは、定期的に、基地局100に対して、Registrationメッセージを送信する。なお、基地局100は、BCMCSデータの送信を開始した場合には、Registrationメッセージに含まれるFlowIDが現在送信しているBCMCSデータのFlowIDと一致するかを判定する。ここで、FlowIDが異なる場合には、送信するBCMCSデータのFlowIDを変更し、当該変更されたFlowIDを含むBOMを送信する。
【0066】
ステップS212において、子供用携帯電話機200aは、定期的に、位置情報取得部204により位置情報を取得し、基地局100に対して位置情報を送信する。
【0067】
ステップS213において、基地局100は、BOMを送信した後、BCMCSデータを送信する。
【0068】
ステップS214において、出力部208は、制御部210からBCMCSデータに基づく情報を出力する。
【0069】
ステップS215において、出力部208は、携帯電話機200の近くにおいて緊急事態が発生したことを示すBCMCSデータを出力部208によって報知する。
【0070】
ステップS216において、基地局100は、子供用携帯電話機200aから定期的にBroadcastRegistrationメッセージと位置情報とを受信しなくなった場合に、BCMCSデータの送信を終了する。
【0071】
ステップS217において、基地局100は、BCMCSデータの受信終了通知を携帯電話機200に送信する。
【0072】
ステップS218において、出力部208は、BCMCSデータの受信終了通知を制御部210から受け入れる。
【0073】
ステップS219において、制御部210は、BCMCSデータ受信終了通知を受けてCC連続受信モードからCC間欠受信モードに変更する。
【0074】
ステップS220において、出力部208は、BCMCSデータの受信終了通知を受信すると、終了した旨を通知する。これによって、子供用携帯電話機200aからのRegistrationメッセージの通知が終了したか若しくは位置を移動したことを知ることができる。
【0075】
なお、ステップS215においてBCMCSデータが閲覧可能になったことにより、ユーザがBCMCSデータを閲覧した場合には、携帯電話機200のユーザは、子供用携帯電話機200aのユーザ(子供)の救助に向かうことが可能になる。
また、子供の救助が終了した場合には、基地局100から携帯電話機200に対して、救助が終了した旨を示すBCMCSデータを送信することも可能である。
【0076】
以上説明したように、本実施形態の情報通知システム1によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態の情報通知システム1は、基地局100と、携帯電話機200とを備える。基地局100は、携帯電話機200から送信された位置情報に基づいてその携帯電話機200がいずれの小エリア302に位置するかを特定し、特定された小エリア302に対応するFlowIDを携帯電話機200に設定する設定部104aと、第1の携帯電話機200aから送信された位置情報を含む緊急メッセージを受信する受信部と、第1の携帯電話機200aの位置情報に基づいて第1の携帯電話機200aが位置する小エリア302を特定し、特定された小エリア302に対応するFlowIDを設定した第1のメッセージの配信要求を複数の携帯電話機200に配信させる配信部104bと、を備える。携帯電話機200は、位置情報を取得する位置情報取得部204と、取得された位置情報を基地局100に送信する送信部と、設定部104aにより設定されたFlowIDに基づいてFlowIDに対応するメッセージの受信登録を行う登録部205と、配信部104bにより配信される配信要求に含まれるFlowIDと同一のFlowIDに対応するメッセージの受信登録を登録部205により行っている場合、第1のメッセージを受信するモードに切り替える切替部206と、を備える。これにより、情報通知システム1は、第1の携帯電話機200aが位置する小エリア302と同じ小エリア302に位置する携帯電話機200、すなわち第1の携帯電話機200aの近くに位置する他の携帯電話機200(特定の携帯電話機200)に対して、第1のメッセージを送信することができる。
【0077】
また、情報通知システム1は、携帯電話機200より送信される位置情報を受信するたびに、その位置情報に基づいて携帯電話機200が位置する小エリア302を特定し、特定された小エリア302が直前に特定された小エリア302と異なる場合、異なる小エリア302に対応するFlowIDを新たに設定し直す。これにより、情報通知システム1は、携帯電話機200が移動する場合でも、携帯電話機200の現在位置に対応したFlowIDを設定することができる。それによって、現在位置に対応したBCMCSデータの受信を行うことができる。
【0078】
また、携帯電話機200は、配信部104bにより配信される配信要求に含まれるFlowIDとは異なるFlowIDに対応するメッセージの受信登録を登録部205により行っている場合、第1のメッセージを受信するモードに切り替えない。これにより、第1の携帯電話機200aとは離れた位置に位置する他の携帯電話機200は、関連性の低い第1のメッセージを受信する負荷を低減できる。
【0079】
また、基地局100は、携帯電話機200から位置情報を取得するために、携帯電話機200に対して位置情報要求情報を送信させると共に、位置情報要求情報に応じて携帯電話機200から送信された位置情報を受信した場合に、その位置情報に基づいてFlowIDを設定する。これにより、基地局100は、携帯電話機200が移動する場合でも、携帯電話機200の現在位置に対応したFlowIDを設定することができる。
【0080】
また、基地局100は、第1の携帯電話機200aからの緊急メッセージを受信することに応じて、第1のメッセージとしてのBCMCSデータを送信させる。これにより、基地局100は、BCMCSを利用して、第1のメッセージを送信することができる。
【0081】
また、基地局100は、第1の携帯電話機200aからの緊急メッセージを定期的に受信しなくなった場合、BCMCSデータの送信を停止する。これにより、基地局100は、緊急メッセージを定期的に受信しなくなった場合には緊急事態が終了したと判断して、BCMCSデータの送信を停止することができる。
【0082】
また、上述した実施形態では、携帯端末が携帯電話機200に適用される場合を例示して説明した。しかしながら、携帯端末は、この実施形態に限定されることはなく、例えば、PHS(Personal Handyphone System)であってもよい。
【0083】
また、上述した実施形態では、BCMCSを例として挙げたが、これに限定されることはなく、例えば、CBS(Cell Broadcast Service)やeMBMS(evolved Multimedia Broadband Multicast Service)等の通信エリア内の携帯電話機に対して一斉配信する技術に適用可能である。
【0084】
また、上述した実施形態では、第1の携帯電話機200aが位置する小エリア302と同じ小エリア302に位置する他の携帯電話機200に対して、第1のメッセージを送信する場合について説明した。しかしながら、基地局100は、複数のFlowIDが設定されたBOMを送信することにより、第1の携帯電話機200aが位置する小エリア302と同じ小エリア302に位置する他の携帯電話機200ばかりでなく、第1の携帯電話機200aが位置する小エリア302の周辺の小エリア302に位置する他の携帯電話機200に対しても第1のメッセージを送信することもできる。
【符号の説明】
【0085】
1 情報通知システム
100 基地局(管理装置)
103 受信部
104 制御部
104a 設定部
104b 配信部
106 通信部
200 携帯電話機(携帯端末)
200a 第1の携帯電話機(第1の携帯端末)
202 送信部
203 受信部
204 位置情報取得部
205 登録部
206 切替部
208 出力部(報知部)
210 制御部(端末制御部)
301 通信エリア(所定のエリア)
302 小エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のエリア内にブロードキャストメッセージを一斉配信する管理装置と、当該ブロードキャストメッセージを受信する少なくともひとつの携帯端末とを備えた情報通知システムであって、
前記管理装置は、
前記所定のエリア内に位置する第1の携帯端末から送信された送信メッセージを受信する通信部と、
前記送信メッセージを受信すると、前記所定のエリア内に位置する他の携帯端末に対して前記送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部を含んだブロードキャストメッセージを前記通信部に一斉配信させる制御部と、を備え、
前記携帯端末は、
報知部と、
前記管理装置より配信されたブロードキャストメッセージを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記ブロードキャストメッセージに含まれる前記第1の携帯端末に関する情報を前記報知部により報知させる端末制御部と、を備える
情報通知システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記送信メッセージが緊急を示す情報を含むか否かを判定し、当該判定結果より前記送信メッセージが緊急を示す情報を含む場合にのみ、前記送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部が含まれたブロードキャストメッセージを一斉配信させる
請求項1に記載の情報通知システム。
【請求項3】
前記管理装置は、
前記携帯端末から送信された位置情報に基づいて、当該携帯端末が前記所定のエリアに含まれる複数の小エリアの内のいずれの小エリアに位置するかを特定し、当該特定された小エリアに対応する識別情報を前記携帯端末に対応付けて設定する設定部を備え、
前記設定部によって、前記送信メッセージに含まれる前記第1の携帯端末の位置情報に基づいて前記第1の携帯端末が位置する小エリアを特定し、当該特定された小エリアに対応する識別情報を前記第1の携帯端末に設定し、前記端末制御部によって設定した前記送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部が含まれる当該識別情報が対応付けられたブロードキャストメッセージを前記所定のエリア内に一斉配信させ、
前記携帯端末は、
位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部により取得された位置情報を前記管理装置に送信する送信部と、
前記端末制御部によって、自機の位置情報に対応付けられた識別情報が設定されたブロードキャストメッセージを受信させる
請求項1又は2に記載の情報通知システム。
【請求項4】
前記小エリアは、前記所定のエリアを複数に細分化したエリアの内の一つである
請求項3に記載の情報通知システム。
【請求項5】
前記端末制御部は、自機の位置情報に対応付けられた識別情報以外の識別情報が設定された前記ブロードキャストメッセージを受信させない
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報通知システム。
【請求項6】
前記携帯端末は、位置情報取得部により定期的に位置情報を取得し、当該取得した位置情報を送信部により前記管理装置に対して送信し、
前記制御部は、前記通信部により前記携帯端末より送信される前記位置情報を受信するたびに、当該位置情報に基づいて前記携帯端末が位置する小エリアを特定し、当該特定された小エリアが直前に特定された小エリアと異なる場合、当該異なる小エリアに対応する識別情報を新たに設定し直す
請求項1から5のいずれか1項に記載の情報通知システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記携帯端末の現在位置を示す位置情報を取得するために、前記携帯端末に対して位置情報を送信するよう要求する位置情報要求を一斉配信させ、当該位置情報要求に対して前記携帯端末から送信された位置情報を前記通信部により受信した場合に、当該位置情報に基づいて識別情報を設定する
請求項1から6のいずれか1項に記載の情報通知システム。
【請求項8】
前記ブロードキャストメッセージは、BCMCS(Broadcast Multicast Services)によって送信されるメッセージを含む
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報通知システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記通信部により前記第1の携帯端末より送信される送信メッセージを定期的に受信しなくなった場合、前記ブロードキャストメッセージの一斉配信を停止する
請求項1から8のいずれか1項に記載の情報通知システム。
【請求項10】
緊急を示す情報を含むメッセージを受信すると当該受信したメッセージの送信元の携帯端末に関する情報の少なくとも一部を含むブロードキャストメッセージを所定のエリア内に一斉配信する管理装置と通信する当該所定のエリア内に位置する携帯端末において、
操作部と、
メッセージを送信する送信部と、
前記操作部による操作によって、前記管理装置に対して前記緊急を示す情報を含むメッセージを前記送信部に送信させる制御部と、を備える携帯端末。
【請求項11】
所定のエリア内に一斉配信されたブロードキャストメッセージを受信する携帯端末であって、
報知部と、
前記所定のエリア内に位置する第1の携帯端末から送信された送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部が含まれたブロードキャストメッセージを受信する受信部と、
前記受信部によって受信した前記ブロードキャストメッセージに含まれる前記第1の携帯端末に関する情報を前記報知部により報知させる制御部と、を備える携帯端末。
【請求項12】
位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部により取得された位置情報を前記管理装置に送信する送信部と、をさらに備え、
前記制御部によって、前記管理装置により前記位置情報に基づいて対応付けられた識別情報が設定されたブロードキャストメッセージのみを受信させる
請求項11に記載の携帯端末。
【請求項13】
所定のエリア内にブロードキャストメッセージを一斉配信する管理装置と、当該ブロードキャストメッセージを受信する携帯端末とを備えた情報通知システムにおける情報通知方法であって、
前記携帯端末が、前記所定のエリア内に位置する第1の携帯端末から送信された送信メッセージを送信する第1ステップと、
前記送信メッセージの送信元である前記第1の携帯端末に関する情報の少なくとも一部が含まれるブロードキャストメッセージを一斉配信する第2ステップと、
前記携帯端末が、前記ブロードキャストメッセージを受信する第3ステップと、
前記第3ステップにおいて受信したブロードキャストメッセージから前記第1の携帯端末に関する情報を報知させる第4ステップと、
を有する情報通知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−109819(P2012−109819A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257345(P2010−257345)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】