説明

情報配信システム、情報配信方法、ノード装置、ノード処理プログラム、鍵データ管理装置、及び鍵データ管理処理プログラム

【課題】サーバ装置のような特定の装置に多大な負荷をかけることなく、録画し損ねた番組データを含む番組情報であっても、より確実、かつ簡易な操作によって取得でき、また、番組情報の2次的利用に関して番組制作者や放送局側等の著作者等の権利を保障することが可能な情報配信システムを提供する。
【解決手段】ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局からの番組情報が何れかの前記ノード装置によって受信される情報配信システムであって、前記ノード装置は、該番組情報を保存し、該番組情報に固有の識別情報を生成し、ノード情報および識別情報を、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出、登録する。前記番組情報の取得を望むノード装置は、識別情報に基づいて、要求メッセージ送出し、前記要求に係る前記番組情報を保存するノード装置から当該番組情報を取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局から放送された番組情報が何れかのノード装置によって受信される情報配信システム等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル放送、ハードディスクレコーダー、Gコード(番組を予約録画するための要素(録画日,録画チャンネル,録画開始時刻,録画終了時刻)を符号化したもの)予約、自動CM(Commercial Message)カットなど、利用者個人で録画するコンテンツのクオリティが高くなっている。また、キーワード録画などによって、極力撮り逃しを防ぐ機能も知られている。
【0003】
特許文献1には、放送されている番組の映像及び音声を含む番組データを記録する複数の録画装置と、放送される番組毎に少なくとも番組の放送開始時刻及び番組の放送終了時刻を表す番組情報を記録する番組データベース装置と、番組データベース装置に接続されたサーバ装置とを備えた番組録画システムが開示されている。この番組録画システムでは、ある録画装置において番組データの記録の開始が放送開示時刻に間に合わない場合、必要な番組の放送開始時刻から放送終了時刻までの番組データがサーバ装置によって各録画装置に記録された番組データの中から検索され、検索された番組データが番組データの記録に失敗した録画装置によって取得され記録されるようになっている。これにより、1つの録画装置において所定の番組データの記録が放送開始時刻よりも後に記録された番組データの中から必要な番組データが検索されて、録画装置間で番組データの受け渡しをすることができる。
【特許文献1】特開2004−320455号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような番組録画システムでは、録画装置間の番組データの受け渡しをサーバ装置が取り持つようになっているため、当該番組録画システムの利用者の数が増大すると、サーバ装置に多大の負荷がかかるという問題がある。
【0005】
また、録画した番組データの受け渡しによる番組データの2次的利用に関して、番組制作者や放送局側の著作者等の権利上の問題がある。
【0006】
更に、例えば1週間前、1ヶ月前に放送され記録された番組データについては、録画装置において既に消去されている可能性が高く、この場合、ビデオ、DVDの発売やレンタル、或いは再放送を待たなければならない。
【0007】
本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、上記サーバ装置のような特定の装置に多大な負荷をかけることなく、録画し損ねた番組データを含む番組情報であっても、より確実、かつ簡易な操作によって取得でき、また、番組情報の2次的利用に関して番組制作者や放送局側等の著作者等の権利を保障することが可能な情報配信システム、情報配信方法、ノード装置、ノード処理プログラム、鍵データ管理装置、及び鍵データ管理処理プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局から放送された番組情報が何れかの前記ノード装置によって受信される情報配信システムであって、前記放送された番組情報を受信した前記ノード装置は、当該番組情報を保存する番組情報保存手段と、前記保存された番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、前記番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する登録メッセージ送出手段と、を備え、前記識別情報の管理元となるノード装置は、登録メッセージを受信する登録メッセージ受信手段と、前記受信された登録メッセージに含まれるノード情報を記憶するノード情報記憶手段と、を備え、前記番組情報の取得を望むノード装置は、当該番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、当該番組情報を要求する要求メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する要求メッセージ送出手段と、前記要求メッセージを送出することにより、前記要求に係る前記番組情報を保存するノード装置から当該番組情報を取得する番組情報取得手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、保存された番組情報に係る番組に固有の番組コードに対応する識別情報を生成し、当該番組情報を保存するノード装置のノード情報を、当該識別情報の管理元となるノード装置に記憶するようにしたので、当該番組情報の取得を望むノード装置は、所望の番組の番組コードに対応する識別情報を生成し、当該識別情報をキーとして要求メッセージを他のノード装置に対して送出するだけで、所望の番組の番組情報の所在を上記識別情報の管理元となるノード装置を通じて知ることができる。
【0010】
また、人気の高い番組の番組情報ほど、多くのユーザにより録画されるため、多くのノード装置に保存されるので、サーバ装置のような特定の装置に負荷をかけることなく、人気の高い番組情報ほどアクセス(取得)しやすくなり、録画し損ねた番組の番組情報であっても、より確実、かつ簡易な操作によって取得することができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局から放送された番組情報が何れかの前記ノード装置によって受信される情報配信システムであって、前記放送された番組情報を受信した前記ノード装置は、当該ノード装置に固有の鍵データを記憶する鍵データ記憶手段と、前記受信された番組情報に固有の番組コードを取得する番組コード取得手段と、前記記憶された鍵データ及び前記取得された番組コードに基づいて暗号化鍵を生成する暗号化鍵生成手段と、前記生成された暗号化鍵を用いて前記受信された番組情報を暗号化する暗号化手段と、当該暗号化された番組情報を保存する番組情報保存手段と、前記取得された番組コードに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、前記暗号化された番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する登録メッセージ送出手段と、を備え、前記識別情報の管理元となるノード装置は、登録メッセージを受信する登録メッセージ受信手段と、前記受信された登録メッセージに含まれるノード情報を記憶するノード情報記憶手段と、を備え、前記暗号化された番組情報の取得を望むノード装置は、当該番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、当該番組情報を要求する要求メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する要求メッセージ送出手段と、前記要求メッセージを送出することにより、前記要求に係る前記番組情報を保存するノード装置から当該番組情報を取得する番組情報取得手段と、前記取得した番組情報を復号するための復号鍵を取得する復号鍵取得手段と、前記復号鍵を用いて前記取得された番組情報を復号する復号手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、保存された番組情報に係る番組に固有の番組コードに対応する識別情報を生成し、当該番組情報を保存するノード装置のノード情報を、当該識別情報の管理元となるノード装置に記憶するようにしたので、当該番組情報の取得を望むノード装置は、所望の番組の番組コードに対応する識別情報を生成し、当該識別情報をキーとして要求メッセージを他のノード装置に対して送出するだけで、所望の番組の番組情報の所在を上記識別情報の管理元となるノード装置を通じて知ることができる。
【0013】
また、番組情報を暗号化して保存するようにしたので、セキュリティを向上させることができ、しかも、番組情報の暗号化鍵は、各ノード装置に固有の鍵データと当該番組の番組コードに基づき生成された鍵であるので、あるノード装置において暗号化され保存された番組情報の復号鍵を他のノード装置が生成することができず、したがって、安全性をより一層確保することができる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報配信システムにおいて、前記ネットワークを介して各前記ノード装置と通信可能な鍵データ管理装置を更に備え、前記番組情報にはこれを暗号化したノード装置の識別情報が付加されており、前記暗号化された番組情報を取得したノード装置の前記復号鍵取得手段は、前記鍵データ管理装置に対して、前記取得した番組情報の番組コード及び前記番組情報に付加された前記ノード装置の識別情報を含む復号鍵要求情報を前記鍵データ管理装置に送信し、前記鍵データ管理装置は、前記各ノード装置に固有の鍵データを、当該各ノード装置に固有の識別情報に対応付けて管理する鍵管理手段と、前記復号鍵要求情報に含まれるノード装置の識別情報に対応付けられた鍵データを取得し、当該鍵データ及び前記復号鍵要求情報に含まれる番組コードに基づいて復号鍵を生成する復号化鍵生成手段と、前記生成された復号鍵を、前記復号鍵要求情報を送信したノード装置に送信する復号鍵送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、番組情報の暗号化鍵及び復号鍵は、各ノード装置に固有の鍵データと当該番組の番組コードに基づき生成された鍵であり、自分の暗号化鍵以外は、全てのノード装置の鍵データを知っている鍵データ管理装置のみから発行されるものであるので、あるノード装置において暗号化され保存された番組情報の復号鍵を他のノード装置が生成することができず、また、取得した復号鍵で他の番組情報を復号することもできない。したがって、安全性をより一層確保することができる。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報配信システムに含まれる前記番組情報を取得したノード装置であって、当該取得した番組情報を保存する番組情報保存手段と、前記保存された番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、前記番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する登録メッセージ送出手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、番組情報を取得したノード装置は、新たに当該番組情報を保存するノード装置として上記識別情報の管理元となるノード装置を通じて公開されることになるので、サーバ装置のような特定の装置に負荷をかけることなく、人気の高い番組情報ほどアクセス(取得)しやすくなり、録画し損ねた番組の番組情報であっても、より確実、かつ簡易な操作によって取得することができる。
【0018】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報配信システムに含まれる前記放送された番組情報を受信するノード装置であって、前記番組情報保存手段、前記識別情報生成手段、及び前記登録メッセージ送出手段を備えることを特徴とする。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報配信システムに含まれる前記番組情報の取得を望むノード装置であって、前記識別情報生成手段、前記要求メッセージ送出手段、及び番組情報取得手段を備えることを特徴とする。
【0020】
また、請求項7に記載のノード処理プログラムは、コンピュータを、請求項4乃至7の何れか一項に記載のノード装置として機能させることを特徴とする。
【0021】
また、請求項8に記載の発明は、請求項3に記載の情報配信システムに含まれる前記鍵データ管理装置であって、前記鍵管理手段、前記復号鍵生成手段、及び復号鍵送信手段を備えることを特徴とする。
【0022】
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の鍵データ管理装置において、前記各ノード装置の使用者毎の使用者情報を記憶、管理する使用者情報管理手段と、前記復号鍵要求情報を送信したノード装置の使用者に対して課金処理を行う課金処理手段と、を更に備え、前記復号鍵送信手段は、前記課金処理が行われた後に、前記生成された復号鍵を前記ノード装置に送信することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、上記課金処理が行われた後に、生成された復号鍵を前記ノード装置に送信するようにしたので、番組情報の2次的利用に対する料金を当該ユーザに確実に課すことができ、徴収された利用料金は、予め定められた基準にしたがって番組制作者や放送局側の著作者等に対して支払われるので、番組情報の2次的利用に関して番組制作者や放送局側等の著作者等の権利を保障することができる。
【0024】
また、請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の鍵データ管理装置において、前記復号鍵要求情報には、前記番組情報を保存するノード装置の識別情報が含まれており、前記各ノード装置の使用者毎の使用者情報を、前記各ノード装置に固有の識別情報に対応付けて管理する使用者情報管理手段と、前記復号鍵要求情報に含まれる前記番組情報を保存するノード装置の識別情報に対応付けられた使用者情報により特定される使用者に対して対価付与処理を行う対価付与処理手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、番組情報を保存するノード装置のユーザは、当該番組情報を保存することでその報酬をもらえるために、かなり昔、例えば1ヶ月前、更には1年以上前に放送され記録された番組情報についても、消去せずに保存しておく価値が生じるので、より一層、番組情報を残しておくというモチベーションを全ユーザに対して与えることができる。したがって、かなり昔の番組の番組情報であっても、より確実、かつ簡易な操作によって取得することができる。
【0026】
また、請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の鍵データ管理装置において、前記復号鍵要求情報には、前記番組情報を保存するノード装置の識別情報が含まれており、前記各ノード装置の使用者毎の使用者情報を、前記各ノード装置に固有の識別情報に対応付けて管理する使用者情報管理手段と、前記復号鍵要求情報に含まれる番組コードに対応する番組情報中にCM情報が含まれているか否かを判別し、CM情報が含まれている場合には、前記復号鍵要求情報に含まれる前記番組情報を保存するノード装置の識別情報に対応付けられた使用者情報により特定される使用者に対して対価付与処理を行う対価付与処理手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、番組情報を保存する際に、CMをカットせずに保存するユーザが増え(対価をもらえるのでCM離れを防げる)、これによって、当該システムにおいて多くのノード装置に保存される番組情報にはCM情報が含まれているので、スポンサーは、より多くのユーザに対してCM情報の視聴してもらうことができ、CM効果を上げることができる。
【0028】
また、請求項12に記載の鍵データ管理処理プログラムは、コンピュータを、請求項8乃至11の何れか一項に記載の鍵データ管理装置として機能させることを特徴とする。
【0029】
また、請求項13に記載の発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局から放送された番組情報が何れかの前記ノード装置によって受信される情報配信システムにおける情報配信方法であって、前記放送された番組情報を受信した前記ノード装置は、当該番組情報を保存する工程と、前記保存された番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する工程と、前記番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する工程と、を備え、前記識別情報の管理元となるノード装置は、登録メッセージを受信する工程と、前記受信された登録メッセージに含まれるノード情報を記憶する工程と、を備え、前記番組情報の取得を望むノード装置は、当該番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する工程と、当該番組情報を要求する要求メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する工程と、前記要求メッセージを送出することにより、前記要求に係る前記番組情報を保存するノード装置から当該番組情報を取得する工程と、を備えることを特徴とする。
【0030】
また、請求項14に記載の発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局から放送された番組情報が何れかの前記ノード装置によって受信される情報配信システムにおける情報提供方法であって、前記放送された番組情報を受信した前記ノード装置は、当該ノード装置に固有の鍵データを記憶する工程と、前記受信された番組情報に固有の番組コードを取得する工程と、前記記憶された鍵データ及び前記取得された番組コードに基づいて暗号化鍵を生成する工程と、前記生成された暗号化鍵を用いて前記受信された番組情報を暗号化する工程と、当該暗号化された番組情報を保存する工程と、前記取得された番組コードに対応する識別情報を生成する工程と、前記暗号化された番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する工程と、を備え、前記識別情報の管理元となるノード装置は、登録メッセージを受信する工程と、前記受信された登録メッセージに含まれるノード情報を記憶する工程と、を備え、前記暗号化された番組情報の取得を望むノード装置は、当該番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する工程と、当該番組情報を要求する要求メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する工程と、前記要求メッセージを送出することにより、前記要求に係る前記番組情報を保存するノード装置から当該番組情報を取得する工程と、前記取得した番組情報を復号するための復号鍵を取得する工程と、前記復号鍵を用いて前記取得された番組情報を復号する工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、保存された番組情報に係る番組に固有の番組コードに対応する識別情報を生成し、当該番組情報を保存するノード装置のノード情報を、当該識別情報の管理元となるノード装置に記憶するようにしたので、当該番組情報の取得を望むノード装置は、所望の番組の番組コードに対応する識別情報を生成し、当該識別情報をキーとして要求メッセージを上記識別情報の管理元となるノード装置に対して送出することにより、所望の番組の番組情報を保存するノード装置から取得することができる。
【0032】
また、人気の高い番組の番組情報ほど、多くのユーザにより録画されるため、多くのノード装置に保存されるので、サーバ装置のような特定の装置に負荷をかけることなく、人気の高い番組情報ほどアクセス(取得)しやすくなり、録画し損ねた番組の番組情報であっても、より確実、かつ簡易な操作によって取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、コンテンツ配信システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.コンテンツ配信システムの構成等]
始めに、図1を参照して、コンテンツ配信システムの一例としてのコンテンツ配信システムの概要構成等について説明する。
【0034】
図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。
【0035】
図1の下部枠101内に示すように、IX(Internet eXchange)3、ISP(Internet Service Provider)4a,4b、DSL(Digital Subscriber Line)回線事業者(の装置)5a,5b、FTTH(Fiber To The Home)回線事業者(の装置)6、及び通信回線(例えば、電話回線や光ケーブル等)7等によって、インターネット等のネットワーク(現実世界の通信ネットワーク)8が構築されている。なお、図1の例におけるネットワーク(通信ネットワーク)8には、データ(パケット)を転送するためのルータが、適宜挿入されているが図示を省略している。
【0036】
コンテンツ配信システムSは、このようなネットワーク8を介して相互に接続された複数のノード装置(以下、単に、「ノード」という)n1,n2・・・n21を備えて構成されることになり、ピアツーピア方式のネットワークシステムとなっている(なお、実際には、これ以上のノードが存在することになる)。また、各ノードn1〜n21には、固有の製造番号及びIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。なお、製造番号及びIPアドレスは、複数のノード間で重複しないものである。
【0037】
これらのノードn1〜n21は、放送局2aから様々な放送チャンネルで放送された番組の映像及び音声を含む番組データ(番組内に組み込まれるCM情報等を含む場合もある)を有する番組情報(以下、「コンテンツデータ」という)を記録(保存)することが可能になっている。なお、放送局2aからコンテンツデータを放送する放送媒体としては、衛星電波、地上波、インターネット、CATV(Cable Television or Community Antenna Television)ケーブル等の専用回線等を適用することができる。また、コンテンツデータの2次的利用に対する課金処理は、課金サーバ2bが行うようになっている。
【0038】
そして、このコンテンツ配信システムSにおいては、特定のアルゴリズム、例えば、DHT(Distributed Hash Table)を利用したアルゴリズムによって、図1の上部枠100内に示すような、オーバーレイネットワーク9が構築されることになる。つまり、このオーバーレイネットワーク9は、既存のネットワーク8を用いて形成された仮想的なリンクを構成するネットワーク(論理的なネットワーク)を意味する。
【0039】
本実施形態においては、DHTを利用したアルゴリズムによって構築されたオーバーレイネットワーク9を前提としており、このオーバーレイネットワーク9(図1の上部枠100内)に配置されたノードn1〜n15を、オーバーレイネットワーク9に参加しているノードnnという。言い換えれば、オーバーレイネットワーク9は、ノードnnの参加により形成されている。
【0040】
このようなオーバーレイネットワーク9への参加は、参加していないノードn16〜n21が、参加している任意のノードnnに対して参加要求を示す参加メッセージを送信することによって行われる。
【0041】
また、各ノードnnは、固有の識別情報としてのノードIDを有しており、当該ノードIDは、例えば、IPアドレスあるいは製造番号を共通のハッシュ関数(例えば、SHA−1等)によりハッシュ化した値(例えば、bit長が160bit)であり、一つのID空間に偏りなく分散して配置されることになる。
【0042】
このように共通のハッシュ関数により求められた(ハッシュ化された)ノードIDは、当該IPアドレスあるいは製造番号が異なれば、同じ値になる確率が極めて低いものである。なお、ハッシュ関数については公知であるので詳しい説明を省略する。
【0043】
また、各ノードnnは、夫々、DHTを保持している。このDHTは、オーバーレイネットワーク9上における各種メッセージの転送先を規定しており、具体的には、ノードID空間内で適度に離れたノードnnのノードIDとそのIPアドレス及びポート番号等の組が複数登録されたルーティングテーブル(転送先テーブル)が含まれている。
【0044】
図2は、ノードn1が保持するDHTのルーティングテーブルの一例を示す図であり、図3は、DHTのノードID空間の一例を示す概念図である。
【0045】
なお、図2及び図3の例においては、説明の便宜上、ノードIDのbit長を2bit×3桁=6bitとし、各桁を4進数(0〜3の整数)で表している(実際には、もっと長いbit長を用い、各桁も例えば4bitに区切って0〜fの16進数で表現する)。
【0046】
図2の例において、DHTのルーティングテーブルは、レベル1〜レベル3のテーブルからなり(複数のレベルに区分されており)、各レベルのテーブルエントリーには、エリア毎に、ノードIDとこれに対応するノードnnのIPアドレス及びポート番号が対応付けられて登録されている。各レベルのテーブルにおける各エリアは、DHTのノードID空間を分割することにより得られるエリアである。例えば、図3に示すように、レベル1では、DHTのノードID空間全体が4分割され、“000”〜“033”のノードIDが存在するエリアを0XXのエリア、“100”〜“133” のノードIDが存在するエリアを1XXのエリア、“200”〜“233” のノードIDが存在するエリアを2XXのエリア、“300”〜“333” のノードIDが存在するエリアを3XXのエリアとする。また、レベル2では、レベル1のエリア(つまり、0XX〜3XXのエリア)が更に4分割、例えば1XXのエリアが4分割され、“100”〜“103” のノードIDが存在するエリアを10Xのエリア、“110”〜“113” のノードIDが存在するエリアを11Xのエリア、“120”〜“123” のノードIDが存在するエリアを12Xのエリア、“130”〜“133” のノードIDが存在するエリアを13Xのエリアとする。
【0047】
そして、例えば、ノードn1のノードIDが“122”とすると、図2に示すように、かかるノードn1のレベル1における1XXのエリア(自己(つまり、自ノード)が存在するエリア)のテーブルには、自己のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録され、自己が存在しないエリア(つまり、0XXのエリア、2XXのエリア、及び3XXのエリア)には、夫々、他の任意のノードnnのノードID及びIPアドレス等が登録されている。
【0048】
また、かかるノードn1のレベル2における12Xのエリア(自己が存在するエリア)のテーブルには、図2に示すように、自己のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録され、自己が存在しないエリア(つまり、10Xのエリア、11Xのエリア、及び13Xのエリア)等には、夫々、他の任意のノードnnのノードID及びIPアドレス等が登録されている。
【0049】
更に、かかるノードn1のレベル3には、図2に示すように、ノードIDが“120”〜“122”のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録されている。
【0050】
なお、図2及び図3の例では、ノードIDのbit長を3桁×2bitとしたので、レベル1〜3の3レベル分のテーブルで網羅できるが、ノードIDのbit長が増せば、その分のテーブルが必要となる(例えば、ノードIDのbit長を16桁×4bitとした場合、16レベル分のテーブルが必要となる)。
【0051】
このように、本実施形態におけるDHTのルーティングテーブルでは、レベルが上がるほど、エリアが狭まっていくようになっている。
【0052】
このようなDHTは、例えば、未参加のノードがオーバーレイネットワーク9に参加する際に与えられることになる。
【0053】
ところで、オーバーレイネットワーク9においては、様々な番組のコンテンツデータが、各ノードnnのユーザ(利用者)による録画操作によって、夫々のノードnnに保存(格納)される。例えば、ノードn1には、2005年3月3日の17時〜18時の時間帯に放送チャンネル100で放送された番組Xのコンテンツデータが保存され、一方、ノードn2及びノードn3には、2004年6月3日の20時〜21時の時間帯に放送チャンネル120で放送された番組Yのコンテンツデータが保存されるというように、複数のコンテンツデータが複数のノードnnに分散されて保存される。なお、コンテンツデータを保存しているノードnnを、以下、コンテンツ保持ノードと称する。
【0054】
また、これらのコンテンツデータには、夫々、番組に固有の番組コード(例えば、Gコード)が割り当てられている。そして、コンテンツ保持ノードは、ユーザの指示にしたがって、保存しているコンテンツデータに割り当てられた番組コードを、上記ノードIDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化して当該番組コードに一意に対応するコンテンツIDを生成するようになっている(つまり、コンテンツIDは、ノードIDと同一のID空間に配置される)。このように共通のハッシュ関数により求められた(ハッシュ化された)コンテンツIDは、当該番組コードが異なれば、同じ値になる確率が極めて低いものである。従って、同一のタイトルの番組(例えば、毎週放送される番組)であっても、放送日時が異なれば、番組コード(例えば、Gコード)も異なるので、コンテンツIDは異なることになる。
【0055】
また、このように分散保存されているコンテンツデータの所在を示すインデックス情報(当該コンテンツデータを保存している各コンテンツ保持ノードのノード情報(IPアドレス及びポート番号等)を含むインデックスリスト)は、上記コンテンツIDの管理元となるノードnn(以下、「ルートノード」という)により管理されるようになっている。例えば、番組Xのコンテンツデータのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードn13により管理され、番組Yのコンテンツデータのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードn14により管理される。つまり、コンテンツ毎にルートノードが分けられるので負荷分散が図らており、しかも、同一のコンテンツデータ(コンテンツIDが同一)が、夫々、複数のコンテンツ保持ノードに保存されている場合であっても、かかるコンテンツデータのインデックス情報は、1つのルートノードで管理することができる。また、このようなルートノードは、例えば、コンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有するノードnnであるように定められる。
【0056】
そして、コンテンツデータを保存したノードnn(コンテンツ保持ノード)は、当該コンテンツデータを保存したことをそのルートノードに知らせるために、そのコンテンツデータのコンテンツID及び自己のノード情報(コンテンツデータを保存した当該コンテンツ保持ノードを示すIPアドレス及びポート番号等のノード情報)を含む登録メッセージとしてのパブリッシュメッセージ(コンテンツデータを保存したので、その情報をオーバーレイネットワーク9に参加しているノードnnに対して、保存元ノード情報の登録の要求を示し、ルートノードを通じて公開するためのメッセージ)を、当該コンテンツIDに基づいて、そのルートノードに向けて送出する。これにより、パブリッシュメッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによってルートノードに到着することになる。
【0057】
図4は、コンテンツ保持ノードから送出されたパブリッシュメッセージの流れの一例を、DHTのノードID空間にて示した概念図である。
【0058】
図4の例において、例えば、コンテンツ保持ノードであるノードn1は、自己のDHTのレベル1のテーブルを参照して、パブリッシュメッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有する例えばノードn8のIPアドレス及びポート番号を取得し、そのIPアドレス及びポート番号宛てに、上記パブリッシュメッセージを送信する。
【0059】
これに対して、ノードn8は、当該パブリッシュメッセージを受信し、自己のDHTのレベル2のテーブルを参照して、当該パブリッシュメッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有する例えばノードn11のIPアドレス及びポート番号を取得し、そのIPアドレス及びポート番号宛てに、上記パブリッシュメッセージを転送する。
【0060】
これに対して、ノードn11は、当該パブリッシュメッセージを受信し、自己のDHTのレベル3のテーブルを参照して、当該パブリッシュメッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有する例えばノードn13のIPアドレス及びポート番号を取得し、そのIPアドレス及びポート番号宛てに、上記パブリッシュメッセージを転送する。
【0061】
これに対して、ノードn13は、パブリッシュメッセージを受信し、自己のDHTのレベル4のテーブルを参照して、当該パブリッシュメッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDが自分である、つまり、自分がそのコンテンツIDのルートノードであることを認識し、自己のインデックス情報中に、当該パブリッシュメッセージに含まれるノード情報を登録することになる。
【0062】
なお、パブリッシュメッセージに含まれるノード情報は、コンテンツ保持ノードからルートノードに至るまでの転送経路におけるノードnn(図4の例では、ノードn8及びノードn11)においても登録(キャッシュ)される。
【0063】
さて、あるノードnnのユーザが、録画し損ねた番組を視聴したい場合、その番組のコンテンツデータの取得を望むノードnn(以下、「ユーザノード」という)は、当該ユーザにより入力された当該番組の番組コード(例えば、Gコード)を、上記共通のハッシュ関数によりハッシュ化してコンテンツIDを生成し、当該コンテンツID及び自己(当該ユーザノード)のノード情報を含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージ(コンテンツデータを要求する要求メッセージ)を、自己のDHTのルーティングテーブルにしたがって他のノードnnに対して送出する。これにより、当該コンテンツ所在問合せメッセージは、上述したパブリッシュメッセージと同様に、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによって、いくつかのノードnn(以下、「中継ノード」という)を経由(転送)されて、そのコンテンツIDのルートノードに辿り着く。そして、当該ルートノードは、インデックス情報にノード情報が登録されている何れかのコンテンツ保持ノードに対して、当該ユーザノードのノード情報を含むコンテンツ送信要求メッセージを送信する。これにより、ユーザノードは、当該コンテンツ保持ノードから、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに係るコンテンツデータを取得(ダウンロード)することになる。なお、上記ユーザノードは、上記ルートノードから、上述したインデックス情報を取得(受信)し、当該インデックス情報に含まれる何れかのノード情報に基づいて上記コンテンツデータを保存しているコンテンツ保持ノードに接続し、そこから当該コンテンツデータを取得(ダウンロード)するようにしても良い。
【0064】
なお、上記ユーザノードは、コンテンツ所在問合せメッセージがルートノードに辿り着くまでの間に、当該ルートノードと同じノード情報をキャッシュしているキャッシュノードから当該ノード情報を取得(受信)することもできる。
【0065】
その後、ユーザノードは、課金サーバ2bに接続して当該取得したコンテンツデータの2次的利用に対する課金処理を要求することになる。
【0066】
次に、図5を参照して、ノードnnの構成及び機能について説明する。
【0067】
図5は、ノードnnの概要構成例を示す図である。
【0068】
ノードnnは、図5に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データ及びプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部11と、各種データ(例えば、コンテンツデータ、ノード情報、DHT、課金サーバ2bのIPアドレス等)及びプログラム等を記憶保存(格納)するためのHDD等から構成された番組情報保存手段及びノード情報記憶手段としての記憶部12と、受信されたコンテンツデータを一時蓄積するバッファメモリ13と、コンテンツデータに含まれるエンコードされたビデオデータ(映像情報)及びオーディオデータ(音声情報)等をデコード(データ伸張や復号化等)するための復号手段としてのデコーダ部14と、当該デコードされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部15と、当該映像処理部15から出力されたビデオ信号に基づき映像表示するCRT,液晶ディスプレイ等の表示部16と、上記デコードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号にD(Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する音声処理部17と、当該音声処理部17から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ18と、受信されたコンテンツデータを暗号化するための暗号化手段としてのエンコーダ部19と、ネットワーク8を通じて他のノードnn及び課金サーバ2bとの間の通信制御を行うための通信部19aと、放送局2aから放送された番組のコンテンツデータを受信するためのチューナ等の受信部19bと、ユーザからの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部11に対して与える入力部(例えば、キーボード、マウス、或いは、操作パネル等)19cと、を備えて構成され、制御部11、記憶部12、バッファメモリ13、デコーダ部14、エンコーダ部19、通信部19a、及び受信部19bは、バス19dを介して相互に接続されている。なお、ノードnnとしては、パーソナルコンピュータ、STB(Set Top Box)、或いは、TV受信機等を適用可能である。
【0069】
このような構成において、制御部11は、CPUが記憶部12等に記憶されたプログラム(本発明のノード処理プログラムを含む)を読み出して実行することにより、全体を統括制御すると共に、上述したユーザノード、中継ノード、ルートノード、キャッシュノード、及びコンテンツ保持ノード等の少なくとも何れか一つのノードとしての処理を行うようになっており、本発明の番組コード取得手段、番組情報保存手段、識別情報生成手段、登録メッセージ送出手段、登録メッセージ受信手段、要求メッセージ送出手段、及び番組情報取得手段等として機能し、後述する各種処理を行うようになっている。
【0070】
なお、本実施形態においては、上記コンテンツデータが、各ノードnnに固有の暗号化鍵によって暗号化(スクランブル)され記憶保存される場合と、暗号化されずに記憶保存される場合とが考えられる。コンテンツデータが暗号化されて記憶保存される場合においては、上記制御部11は、本発明の暗号化鍵生成手段として機能し、上記暗号化鍵を生成することになり、また、本発明の復号鍵取得手段として機能し、取得したコンテンツデータを復号するための復号鍵を取得することになる。
【0071】
また、コンテンツデータが暗号化されて記憶保存される場合においては、例えば、記憶部12に備える鍵データ記憶手段としてのセキュアな不揮発性メモリに、各ノードnnに固有の鍵データとしての秘密鍵(上記暗号化鍵の元になる鍵データ)が、例えば当該ノードnnの製造時又は出荷時に記憶保存されるようになっており、かかる秘密鍵は書き換え、消去、及び外部からの取り出しが不可能に保護されている。
【0072】
なお、上記ノード処理プログラムは、例えば、ネットワーク8上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい。
【0073】
次に、図6を参照して、課金サーバ2bの構成及び機能について説明する。
【0074】
図6は、課金サーバ2bの概要構成例を示す図である。
【0075】
課金サーバ2bは、一般のサーバコンピュータを適用可能であり、図6に示すように、CPU,作業用RAM,各種データ及びプログラムを記憶するROM等から構成された制御部21と、各種データ及びプログラム等を記憶(格納)するHDD等から構成された記憶部22と、ネットワーク8を通じてノードnnとの間の通信制御を行うための通信部23と、を備えて構成され、これらの各構成要素はバス24を介して相互に接続されている。
【0076】
このような構成において、制御部21は、CPUが記憶部22等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、全体を統括制御すると共に、本発明の使用者情報管理手段、課金処理手段、及び対価付与処理手段等として機能し、後述する各種処理を行うようになっている。
【0077】
また、コンテンツデータが暗号化されて記憶保存される場合においては、課金サーバ2bは、鍵データ管理装置(キーサーバ)として、各ノードnnに固有の上記秘密鍵を、当該各ノードnnに固有の識別情報の一例であるノードIDに対応付けて記憶、管理するようになっており、上記制御部21は、本発明の鍵データ管理処理プログラムの実行により、本発明の鍵管理手段、復号化鍵生成手段、及び復号鍵送信手段等として機能し、後述する各種処理を行うようになっている。なお、上記鍵データ管理処理プログラムは、例えば、ネットワーク8上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい。
【0078】
記憶部22には、各ノードnnのユーザ(使用者)毎のユーザ情報(使用者情報)を記憶するユーザ情報データベース22aが構築されている。
【0079】
また、ユーザ情報データベース22aには、ユーザ情報として、各ノードnnの製造番号及びノードIDに対応付けられて、当該各ノードnnのユーザの個人情報(例えば、ユーザID、住所、氏名、電話番号、電子メールアドレス)、及び決済情報(課金情報、決済方法を示す情報、クレジットカード番号等)等が登録(記憶)されている。各ノードnnの製造番号及びノードIDは、例えば、当該ノードnnの製造時又は出荷時に登録される(なお、ノードIDは、オーバーレイネットワーク9への参加時に登録されるようにしても良い)。また、ユーザの個人情報及び決済情報は、当該ユーザによるノードnnの購入時、或いは当該ノードnn購入後の当該システムSへの利用手続完了時に、既に登録されている製造番号等に対応付けられて登録されることになる。
【0080】
また、コンテンツデータが暗号化されて記憶保存される場合においては、各ノードnnの製造番号及びノードIDに対応付けられて、当該各ノードnnに固有の上記秘密鍵がユーザ情報データベース22aに登録される。各ノードnnの秘密鍵は、例えば製造番号と同様、当該ノードnnの製造時又は出荷時に登録されることになる。つまり、あるコンテンツ保持ノードの秘密鍵を保持しているのは、当該コンテンツ保持ノードと課金サーバ2bだけである。
[2.コンテンツ配信システムの動作]
次に、コンテンツ配信システムSの動作について説明する。
(実施形態1)
先ず、図7乃至図9等を参照して、実施形態1に係るコンテンツ配信システムSの動作について説明する。実施形態1は、コンテンツデータが暗号化されずに記憶保存される場合の形態である。
【0081】
図7は、実施形態1に係るノードnnの制御部11におけるコンテンツ録画(記録)処理を示すフローチャートであり、図8は、実施形態1に係るノードnnの制御部11におけるコンテンツ再生処理を示すフローチャートであり、図9は、実施形態1に係る課金サーバ2bの制御部21における課金処理を示すフローチャートである。
【0082】
なお、実施形態1の前提として、任意のノードnnにおいて、予めユーザにより入力部19cを介して入力された例えばGコードにしたがってGコード予約がなされているものとする。
【0083】
そして、当該ノードnnにおいて、Gコード予約された番組の録画日時が到来すると、図7に示す処理が開始され、制御部11は、ユーザにより入力されたGコードを取得(RAMの所定領域に記憶)する(ステップS1)。
【0084】
次いで、制御部11は、放送局2aから放送された番組のコンテンツデータの受信及び録画処理を行う(ステップS2)。つまり、制御部11は、Gコード予約に係る放送チャンネルで放送された番組の該コンテンツデータを受信部19bにより受信し、該コンテンツデータを記憶部12に記憶保存するように制御して録画処理を行う。
【0085】
そして、当該録画処理が終了すると、制御部11は、録画されたコンテンツデータに対して上記取得したGコードを付加し(対応付けて)、記憶する(ステップS3)。これにより、録画されたコンテンツデータとGコードとの対応関係を明確にすることができる。
【0086】
次いで、制御部11は、上記取得したGコードを上述した共通のハッシュ関数によりハッシュ化してコンテンツIDを生成する(ステップS4)。
【0087】
次いで、制御部11は、上記生成されたコンテンツID及び自己のノード情報を含むパブリッシュメッセージを、そのルートノードに向けて送出し(ステップS5)、当該処理を終了する。そして、送出されたパブリッシュメッセージは、図4を用いて説明したように、幾つかの中継ノードを経由され、上記コンテンツIDのルートノードに辿り着く。そのルートノードは、当該パブリッシュメッセージを受信すると、これに含まれるノード情報を記憶、つまり、インデックス情報中に登録することになる。こうして、上記パブリッシュメッセージを送出したノードnnは、コンテンツ保持ノードとなる。
【0088】
次に、図8に示す処理は、ユーザノードにおいて、ユーザにより入力部19cを介して所望の番組のGコード(例えば、ユーザは、当該番組のGコードを過去の新聞の番組欄等から取得)が入力され、且つ、再生指示が入力された場合に開始される。当該処理が開始されると、制御部11は、ユーザにより入力されたGコードを取得し(ステップS11)、続いて、当該Gコードに対応する番組のコンテンツデータを保存(録画)しているか否かを判別する(ステップS12)。
【0089】
当該Gコードに対応する番組のコンテンツデータが保存されている場合(ステップS12:Y)、制御部11は、当該コンテンツデータの再生処理を行う(ステップS13)。つまり、制御部11は、当該Gコードに対応するコンテンツデータを記憶部12から再生させるように制御して再生処理を行う。
【0090】
一方、当該Gコードに対応する番組のコンテンツデータが保存されていない場合(ステップS12:N)、制御部11は、当該コンテンツデータの利用に対する課金を了承するか否かの入力を促す画面を表示部16に表示させる。これに対して、ユーザが入力部19cを操作して例えば、「拒否」ボタンを押下すると、制御部11は、ユーザが課金されることを了承しないと判断し(ステップS14:N)、当該処理を終了する。
【0091】
一方、ユーザが入力部19cを操作して例えば、「了承」ボタンを押下すると、制御部11は、ユーザが課金されることを了承したと判断し(ステップS14:Y)、上記ステップS11で取得したGコードを上述した共通のハッシュ関数によりハッシュ化してコンテンツIDを生成し(ステップS15)、コンテンツ検索処理を実行する(ステップS16)。
【0092】
当該コンテンツ検索処理においては、制御部11は、当該生成したコンテンツID及び自己(当該ユーザノード)のノード情報を含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを、そのルートノードに向けて送出し、返答を待つ。そして、送出されたコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージは、上述したように、幾つかの中継ノードを経由され、上記コンテンツIDのルートノードに辿り着く。
【0093】
そして、そのルートノードが、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信すると、当該コンテンツIDに対応するコンテンツデータを保存しているコンテンツ保持ノードのノード情報がインデックス情報中に登録されているか否かを判断し、登録されている場合には、登録されているコンテンツ保持ノード(複数登録されている場合には、そのうちの何れか1つ又は複数のコンテンツ保持ノード)に対して、当該ユーザノードのノード情報を含むコンテンツ送信要求メッセージを送信する。当該コンテンツ保持ノードは、コンテンツ送信要求メッセージを受信すると、上記要求に係るコンテンツデータを送信可能であることを示す返答メッセージ(当該コンテンツ保持ノードのノード情報を含む)を当該ユーザノードに対して送信する。
【0094】
或いは、当該コンテンツIDに対応するコンテンツデータを保存しているコンテンツ保持ノードのノード情報がインデックス情報中に登録されている場合、当該ルートノードは、登録されているコンテンツ保持ノードのノード情報を規定するインデックス情報を含む返答メッセージを、当該ユーザノードに送信する。
【0095】
一方、当該ルートノードは、当該コンテンツIDに対応するコンテンツデータを保存しているコンテンツ保持ノードのノード情報がインデックス情報中に登録されていない場合には、登録されていないことを示す返答メッセージを、当該ユーザノードに送信する。
【0096】
これに対して、ユーザノードが上記返答メッセージを受信すると、その制御部11は、当該返答メッセージを参照して、上記再生指示された番組のコンテンツデータが取得可能であるか否かを判断し(ステップS17)、取得可能でない場合には(ステップS17:N)、再生指示された番組のコンテンツデータを再生できない旨を示すエラーメッセージを表示し(ステップS18)、当該処理を終了する。
【0097】
一方、当該コンテンツデータが取得可能である場合には(ステップS17:Y)、当該ユーザノードの制御部11は、上記返答メッセージによって示されたノード情報(IPアドレス及びポート番号)にしたがってコンテンツ保持ノードに接続し、当該コンテンツデータを取得(ダウンロード)し(ステップS19)、記憶部12に記憶保存する。このとき、ユーザノードは、当該コンテンツ保持ノードからそのノードIDを取得する。
【0098】
次いで、当該制御部11は、上記ステップS15で生成したコンテンツID及び自己のノード情報を含むパブリッシュメッセージを、そのルートノードに向けて送出する(ステップS20)。
【0099】
そして、送出されたパブリッシュメッセージは、図4を用いて説明したように、幾つかの中継ノードを経由され、上記コンテンツIDのルートノードに辿り着く。そのルートノードは、当該パブリッシュメッセージを受信すると、これに含まれるノード情報を記憶、つまり、インデックス情報中に登録することになる。こうして、当該ユーザノードも、新たなコンテンツ保持ノードとなる。こうして、人気がある番組ほど、そのコンテンツデータが要求される回数が増し、そのコンテンツデータを保存するノードnn数も増していくことになる。
【0100】
次いで、当該ユーザノードは、記憶部12に記憶された課金サーバ2bのIPアドレス等にしたがって当該課金サーバ2bに接続し、当該コンテンツデータの課金要求を示す課金要求メッセージ(自己(ユーザノード)のノードIDと、上記コンテンツ保持ノードのノードIDを含む)を課金サーバ2bに対して送信する(ステップS21)。
【0101】
そして、当該ユーザノードは、例えば課金サーバ2bからの課金完了通知があった場合、当該コンテンツデータの再生処理を行う(ステップS13)。
【0102】
一方、課金要求メッセージを受信した課金サーバ2bの制御部21は、図9に示す処理を開始し、当該課金要求メッセージから、ユーザノードのノードID、及びコンテンツ保持ノードのノードIDを取得する(ステップS31)。
【0103】
次いで、課金サーバ2bの制御部21は、当該取得したユーザノードのノードIDに対応付けられたユーザ情報をユーザ情報データベース22aから取得し、当該ユーザ情報中の個人情報により特定されるユーザに対して所定額の利用料金を課する課金処理を行う(例えば、当該ユーザの決済情報中に当該利用料金を課する課金情報が登録される)(ステップS32)。この後、例えばユーザの銀行口座から当該利用料金が引き落とされ、こうして徴収された利用料金は、予め定められた基準にしたがって番組制作者や放送局側の著作者等に対して支払われることになる。
【0104】
次いで、課金サーバ2bは、上記取得したコンテンツ保持ノードのノードID(課金要求メッセージに含まれるコンテンツ保持ノードのノードID)に対応付けられたユーザ情報をユーザ情報データベース22aから取得し、当該ユーザ情報中の個人情報により特定されるユーザに対して対価(つまり、コンテンツデータを保存し他のノードnnに提供したユーザに対する報酬(キックバック))付与処理を行い(例えば、当該ユーザの決済情報中に所定額の対価料金を与える対価付与情報が登録される)(ステップS33)、当該処理を終了する。こうして、コンテンツ保持ノードのユーザは、番組のコンテンツデータを保存することでその報酬をもらえるので、コンテンツデータを保存するというモチベーションを全ユーザに対して与えることができる。
【0105】
以上説明したように、実施形態1によれば、コンテンツ保持ノードに保存されたコンテンツデータに係る番組のGコードを上記共通のハッシュ関数によりハッシュ化してコンテンツIDとし、当該コンテンツ保持ノードのノード情報を当該コンテンツIDのルートノードにおけるインデックス情報中に登録するようにしたので、ユーザノードは、所望の番組のGコードをハッシュ化してコンテンツIDを生成し、当該コンテンツIDをキーとしてコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを他のノードnnに対して送出するだけで、所望の番組のコンテンツデータの所在(これを保存するコンテンツ保持ノードのノード情報)をルートノードを通じて知ることができる。
【0106】
また、人気の高い番組のコンテンツデータほど、多くのユーザにより録画されるため、多くのコンテンツ保持ノードに保存され、しかも、ユーザノードがコンテンツ保持ノードからコンテンツデータを取得した場合には、当該ユーザノードはコンテンツ保持ノードとして公開される(つまり、ノード情報がルートノードに登録される)ことになるので、サーバ装置のような特定の装置に負荷をかけることなく(負荷集中を回避し、スケーラビリティを向上させる)、人気の高いコンテンツデータほどアクセス(取得)しやすくなり、録画し損ねた番組のコンテンツデータであっても、より確実、かつ簡易な操作によって取得することができる。また、夫々のユーザの操作によりコンテンツデータが保存されていくので、コンテンツデータの2次的利用のためのコスト(サーバ運営など)を非常に小さく抑えることができる。
【0107】
また、コンテンツ保持ノードのユーザは、番組のコンテンツデータを保存することでその報酬をもらえるために、かなり昔、例えば1ヶ月前、更には1年以上前に放送され記録されたコンテンツデータについても、消去せずに保存しておく価値が生じるので、より一層、コンテンツデータを残しておくというモチベーションを全ユーザに対して与えることができる。したがって、かなり昔の番組のコンテンツデータであっても、より確実、かつ簡易な操作によって取得することができる。
【0108】
また、番組のコンテンツデータが電波により放送されるものである場合には、ネットワーク8に負荷をかけずに(帯域を消耗させずに)、該コンテンツデータを多くのコンテンツ保持ノードに保存させることができる。
【0109】
更に、コンテンツデータを取得した際に、課金サーバ2bによってコンテンツデータの2次的利用に対する料金を当該ユーザに課するようにし、徴収された利用料金は、予め定められた基準にしたがって番組制作者や放送局側の著作者等に対して支払われるので、コンテンツデータの2次的利用に関して番組制作者や放送局側等の著作者等の権利を保障することができる。
(実施形態2)
先ず、図10乃至図12等を参照して、実施形態2に係るコンテンツ配信システムSの動作について説明する。実施形態2は、コンテンツデータが暗号化されて記憶保存される場合の形態である。
【0110】
図10は、実施形態2に係るノードnnの制御部11におけるコンテンツ録画(記録)処理を示すフローチャートであり、図11は、実施形態2に係るノードnnの制御部11におけるコンテンツ再生処理を示すフローチャートであり、図12は、実施形態2に係る課金サーバ2bの制御部21における課金処理を示すフローチャートである。
【0111】
実施形態2の前提としては、実施形態1と同様であり、当該ノードnnにおいて、Gコード予約された番組の録画日時が到来すると、図10に示す処理が開始され、制御部11は、ユーザにより入力されたGコードを取得し、且つ、記憶部12におけるセキュアなメモリから自己の秘密鍵を取得し(ステップS41)、当該秘密鍵及びGコードに基づいて暗号化鍵を生成し(ステップS42)、記憶する。当該暗号化鍵は、例えば所定のハッシュ関数により秘密鍵とGコードとを並べた情報列がハッシュ化されて生成される。こうして生成された暗号化鍵は、当該秘密鍵とGコードとからしか得られない不可逆なものであり、且つ、秘密鍵とGコードの組合せにのみ対応するものである。
【0112】
次いで、制御部11は、放送局2aから放送された番組のコンテンツデータの受信及び録画処理を行う(ステップS43)。このときの録画処理においては、制御部11は、受信された該コンテンツデータを上記生成された暗号化鍵でエンコーダ部19により暗号化させながら(つまり、生成された暗号化鍵を用いて受信されたコンテンツデータを暗号化する)、記憶部12に記憶保存するように制御する。
【0113】
そして、当該録画処理が終了すると、制御部11は、録画されたコンテンツデータに対して自己のノードID及び上記取得したGコードを付加し(対応付けて)、記憶する(ステップS44)。つまり、後に課金サーバ2bにおいて、当該暗号化処理を行なったノードnnの秘密鍵を特定するために、当該ノードnnのノードIDがコンテンツデータに付加されるのである。
【0114】
なお、ステップS45及びS46の処理は、実施形態1におけるステップS4及びS5の処理と同様なので、重複した説明を省略する。
【0115】
次に、図11に示す処理は、実施形態1と同様、ユーザノードにおいて、ユーザにより入力部19cを介して所望の番組のGコードが入力され、且つ、再生指示が入力された場合に開始される。当該処理が開始されると、制御部11は、ユーザにより入力されたGコードを取得し(ステップS51)、続いて、当該Gコードに対応する番組を既に保存(録画)しているか否かを判別する(ステップS52)。
【0116】
当該Gコードに対応する番組のコンテンツデータが保存されている場合(ステップS52:Y)、制御部11は、既に生成され記憶部12におけるメモリに記憶されている暗号化鍵としての復号鍵を取得し(ステップS53)、当該復号鍵でデコーダ部14により該コンテンツデータを復号させながら再生処理を行う(ステップS54)。
【0117】
一方、当該Gコードに対応する番組が保存されていない場合(ステップS52:N)、制御部11は、当該コンテンツデータの利用に対する課金を了承するか否かの入力を促す画面を表示部16に表示させる。
【0118】
なお、ステップS55〜S61の処理は、実施形態1におけるステップS14〜S20の処理と同様なので、重複した説明を省略する。
【0119】
そして、ステップS62では、当該ユーザノードは、記憶部12に記憶された課金サーバ2bのIPアドレス等にしたがって当該課金サーバ2bに接続し、当該コンテンツデータの復号鍵要求及び課金要求を示す復号鍵要求・課金要求メッセージ(上記取得されたGコードと、自己(ユーザノード)のノードIDと、上記ステップS60で取得されたコンテンツデータに付加されたノードID(つまり、暗号化処理を実行した(当該コンテンツデータを暗号化した)ノードnnのノードID)と、コンテンツ保持ノードのノードIDを含む)を課金サーバ2bに対して送信する。
【0120】
これに対し、当該復号鍵要求・課金要求メッセージを受信した課金サーバ2bは、図12に示す処理を開始し、復号鍵要求・課金要求メッセージから、Gコード、ユーザノードのノードID、暗号化処理を実行したノードnnのノードID、及びコンテンツ保持ノードのノードIDを取得する(ステップS71)。
【0121】
次いで、課金サーバ2bの制御部21は、当該取得した暗号化処理を実行したノードnnのノードIDに対応付けられた秘密鍵(当該暗号化処理を実行したノードnnに固有の秘密鍵)をユーザ情報データベース22aから取得し、当該取得した秘密鍵と上記取得したGコードに基づいて復号鍵を生成する(ステップS72)。当該複合鍵は、暗号化処理を実行したノードnnにおける上記ステップS42と同様、例えば所定のハッシュ関数(暗号化処理を実行したノードnnにおけるものと同一の関数)により秘密鍵とGコードとを並べた情報列がハッシュ化されて生成される。
【0122】
次いで、課金サーバ2bの制御部21は、上記実施形態1と同様、上記取得したユーザノードのノードIDに対応付けられたユーザ情報中の個人情報により特定されるユーザに対して所定額の利用料金を課する課金処理を行う(ステップS73)。
【0123】
次いで、課金サーバ2bは、上記実施形態1と同様、上記取得したコンテンツ保持ノードのノードIDに対応付けられたユーザ情報中の個人情報により特定されるユーザに対して対価付与処理を行う(ステップS74)。
【0124】
このように課金処理が行われた後、課金サーバ2bの制御部21は、上記生成された復号鍵が含まれる復号鍵発行メッセージを、上記復号鍵要求・課金要求メッセージを送信したユーザノードに対して送信し(ステップS75)、当該処理を終了する。なお、例えば、ユーザが利用料金を滞納しているなどの理由で上記課金処理が正常に終了しなかった場合、復号鍵は生成されず、その旨のエラーメッセージがユーザノードに対して送信されることになる。
【0125】
そして、当該ユーザノードの制御部11は、上記復号鍵発行メッセージを受信した場合、復号鍵を取得できたと判断し(ステップS63:Y)、当該復号鍵発行メッセージから復号鍵を取得し、当該復号鍵でデコーダ部14により該コンテンツデータを復号させながら再生処理を行う(ステップS54)。一方、当該ユードノードの制御部11は、上記エラーメッセージを受信した場合、復号鍵を取得できなかったと判断し(ステップS63:N)、再生指示された番組のコンテンツデータを再生できない旨を示すエラーメッセージを表示し(ステップS59)、当該処理を終了する。
【0126】
以上説明したように、実施形態2によれば、実施形態1と同様の効果を奏することに加えて、コンテンツデータを暗号化して保存するようにしたので、セキュリティを向上させることができる。しかも、コンテンツデータの暗号化鍵(復号鍵)は、各ノードnnに固有の秘密鍵と当該番組のGコードに基づき生成された鍵であり、自分の暗号化鍵以外は、全てのノードnnの秘密鍵を知っている課金サーバ2bのみから発行されるものであるので、あるノードnnにおいて暗号化され保存されたコンテンツデータの復号鍵を他のノードnnが生成することができず、また、課金サーバ2bから取得した復号鍵も対応するコンテンツデータしか復号することが出来ない。したがって、安全性をより一層確保することができる。
【0127】
また、課金サーバ2bは、各ノードnnに固有のノードIDに対応付けて秘密鍵を管理し、ユーザノードから、番組のGコード及び当該番組のコンテンツデータをこれを暗号化したノードのノードIDを取得するだけで、当該コンテンツデータの復号鍵を生成し、ユーザノードに提供することができるので、より利便性のある復号鍵発行システムを提供することができる。
【0128】
更に、課金サーバ2bは、課金処理が正常に終了した場合に、復号鍵を発行するので、より確実にコンテンツデータの2次的利用に対する料金を徴収することができる。
【0129】
なお、上記ノードnnに公知の自動CMカット機能が備えられている場合もあり、この場合、番組において放送されたCM情報がカット(削除)されてコンテンツデータが録画される場合と、そうでない場合が考えられる。かかるCM情報がコンテンツデータに含まれているか否かによって対価付与するか否かを定めるように構成しても良い。例えば、コンテンツ保持ノードは、録画されたコンテンツデータに対して自己のノードID及びGコードと共に、CM情報が含まれているか否かを示す情報(例えば、CM有無フラグ)をコンテンツデータに付加し(対応付けて)、記憶しておく(ステップS3、ステップS44)。かかるCM有無フラグは、自動CMカット機能が、オンに設定されていれば“0”、オフに設定されていれば“1”になるように設定される。
【0130】
そして、ユーザノードが当該コンテンツデータを取得した後、自己のノードIDとコンテンツ保持ノードのノードID等に加えてCM有無フラグを含む課金要求メッセージ(復号鍵要求・課金要求メッセージ)を課金サーバ2bに対して送信する(ステップS21、ステップS62)。そして、課金サーバ2bは、上記Gコードに対応するコンテンツデータ中にCM情報が含まれているか否かを、CM有無フラグを参照して判別し(例えば、フラグが“1”ならばCMを含み、“0”ならばCMを含まない)、CM情報が含まれている場合には、上記課金要求メッセージ(復号鍵要求・課金要求メッセージ)に含まれるコンテンツ保持ノードのノードIDに対応付けられたユーザ情報により特定されるユーザに対して上述したような対価付与処理を行う(或いは、CMがカットされていない場合よりも大きい対価を与える)ように構成するようにしても良い。このように付与される対価は、例えば、当該番組でCMを放送しているスポンサーから提供(キックバック)されるものである。このように構成すれば、コンテンツデータを保存する際に、CMをカットせずに保存するユーザが増え(対価をもらえるのでCM離れを防げる)、これによって、当該システムSにおいて多くのコンテンツ保持ノードに保存されるコンテンツデータにはCM情報が含まれているので、スポンサーは、より多くのユーザに対してCM情報の視聴してもらうことができ、CM効果を上げることができる。
【0131】
なお、上記説明したコンテンツ配信システムSは、ビデオオンデマンドサービスのシステムに対しても適用可能である。
【0132】
また、上記実施形態においては、番組コードとしてGコードを例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、番組を特定できるものであれば、その他のコード、番号等であっても構わない。
【0133】
また、上記実施形態においては、DHTを利用したアルゴリズムによって構築されたオーバーレイネットワーク9を前提として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。
【図2】ノードn1が保持するDHTのルーティングテーブルの一例を示す図である。
【図3】DHTのノードID空間の一例を示す概念図である。
【図4】コンテンツ保持ノードから送出されたパブリッシュメッセージの流れの一例を、DHTのノードID空間にて示した概念図である。
【図5】ノードnnの概要構成例を示す図である。
【図6】課金サーバ2bの概要構成例を示す図である。
【図7】実施形態1に係るノードnnの制御部11におけるコンテンツ録画(記録)処理を示すフローチャートである。
【図8】実施形態1に係るノードnnの制御部11におけるコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。
【図9】実施形態1に係る課金サーバ2bの制御部21における課金処理を示すフローチャートである。
【図10】実施形態2に係るノードnnの制御部11におけるコンテンツ録画(記録)処理を示すフローチャートである。
【図11】実施形態2に係るノードnnの制御部11におけるコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。
【図12】実施形態2に係る課金サーバ2bの制御部21における課金処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0135】
nn ノード
2a 放送局
2b 課金サーバ
8 ネットワーク
9 オーバーレイネットワーク
11 制御部
12 記憶部
13 バッファメモリ
14 デコーダ部
15 映像処理部
16 表示部
17 音声処理部
18 スピーカ
19 エンコーダ部
19a 通信部
19b 受信部
19c 入力部
19d バス
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 バス
S コンテンツ配信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局から放送された番組情報が何れかの前記ノード装置によって受信される情報配信システムであって、
前記放送された番組情報を受信した前記ノード装置は、
当該番組情報を保存する番組情報保存手段と、
前記保存された番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、
前記番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する登録メッセージ送出手段と、
を備え、
前記識別情報の管理元となるノード装置は、
登録メッセージを受信する登録メッセージ受信手段と、
前記受信された登録メッセージに含まれるノード情報を記憶するノード情報記憶手段と、を備え、
前記番組情報の取得を望むノード装置は、
当該番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、
当該番組情報を要求する要求メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する要求メッセージ送出手段と、
前記要求メッセージを送出することにより、前記要求に係る前記番組情報を保存するノード装置から当該番組情報を取得する番組情報取得手段と、
を備えることを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】
ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局から放送された番組情報が何れかの前記ノード装置によって受信される情報配信システムであって、
前記放送された番組情報を受信した前記ノード装置は、
当該ノード装置に固有の鍵データを記憶する鍵データ記憶手段と、
前記受信された番組情報に固有の番組コードを取得する番組コード取得手段と、
前記記憶された鍵データ及び前記取得された番組コードに基づいて暗号化鍵を生成する暗号化鍵生成手段と、
前記生成された暗号化鍵を用いて前記受信された番組情報を暗号化する暗号化手段と、
当該暗号化された番組情報を保存する番組情報保存手段と、
前記取得された番組コードに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、
前記暗号化された番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する登録メッセージ送出手段と、
を備え、
前記識別情報の管理元となるノード装置は、
登録メッセージを受信する登録メッセージ受信手段と、
前記受信された登録メッセージに含まれるノード情報を記憶するノード情報記憶手段と、を備え、
前記暗号化された番組情報の取得を望むノード装置は、
当該番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、
当該番組情報を要求する要求メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する要求メッセージ送出手段と、
前記要求メッセージを送出することにより、前記要求に係る前記番組情報を保存するノード装置から当該番組情報を取得する番組情報取得手段と、
前記取得した番組情報を復号するための復号鍵を取得する復号鍵取得手段と、
前記復号鍵を用いて前記取得された番組情報を復号する復号手段と、
を備えることを特徴とする情報配信システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報配信システムにおいて、
前記ネットワークを介して各前記ノード装置と通信可能な鍵データ管理装置を更に備え、
前記番組情報にはこれを暗号化したノード装置の識別情報が付加されており、
前記暗号化された番組情報を取得したノード装置の前記復号鍵取得手段は、前記鍵データ管理装置に対して、前記取得した番組情報の番組コード及び前記番組情報に付加された前記ノード装置の識別情報を含む復号鍵要求情報を前記鍵データ管理装置に送信し、
前記鍵データ管理装置は、
前記各ノード装置に固有の鍵データを、当該各ノード装置に固有の識別情報に対応付けて管理する鍵管理手段と、
前記復号鍵要求情報に含まれるノード装置の識別情報に対応付けられた鍵データを取得し、当該鍵データ及び前記復号鍵要求情報に含まれる番組コードに基づいて復号鍵を生成する復号化鍵生成手段と、
前記生成された復号鍵を、前記復号鍵要求情報を送信したノード装置に送信する復号鍵送信手段と、
を備えることを特徴とする情報配信システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報配信システムに含まれる前記番組情報を取得したノード装置であって、
当該取得した番組情報を保存する番組情報保存手段と、
前記保存された番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する識別情報生成手段と、
前記番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する登録メッセージ送出手段と、
を備えることを特徴とするノード装置。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報配信システムに含まれる前記放送された番組情報を受信するノード装置であって、
前記番組情報保存手段、前記識別情報生成手段、及び前記登録メッセージ送出手段を備えることを特徴とするノード装置。
【請求項6】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報配信システムに含まれる前記番組情報の取得を望むノード装置であって、
前記識別情報生成手段、前記要求メッセージ送出手段、及び番組情報取得手段を備えることを特徴とするノード装置。
【請求項7】
コンピュータを、請求項4乃至7の何れか一項に記載のノード装置として機能させることを特徴とするノード処理プログラム。
【請求項8】
請求項3に記載の情報配信システムに含まれる前記鍵データ管理装置であって、
前記鍵管理手段、前記復号鍵生成手段、及び復号鍵送信手段を備えることを特徴とする鍵データ管理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の鍵データ管理装置において、
前記各ノード装置の使用者毎の使用者情報を記憶、管理する使用者情報管理手段と、
前記復号鍵要求情報を送信したノード装置の使用者に対して課金処理を行う課金処理手段と、
を更に備え、
前記復号鍵送信手段は、前記課金処理が行われた後に、前記生成された復号鍵を前記ノード装置に送信することを特徴とする鍵データ管理装置。
【請求項10】
請求項8に記載の鍵データ管理装置において、
前記復号鍵要求情報には、前記番組情報を保存するノード装置の識別情報が含まれており、
前記各ノード装置の使用者毎の使用者情報を、前記各ノード装置に固有の識別情報に対応付けて管理する使用者情報管理手段と、
前記復号鍵要求情報に含まれる前記番組情報を保存するノード装置の識別情報に対応付けられた使用者情報により特定される使用者に対して対価付与処理を行う対価付与処理手段と、を更に備えることを特徴とする鍵データ管理装置。
【請求項11】
請求項8に記載の鍵データ管理装置において、
前記復号鍵要求情報には、前記番組情報を保存するノード装置の識別情報が含まれており、
前記各ノード装置の使用者毎の使用者情報を、前記各ノード装置に固有の識別情報に対応付けて管理する使用者情報管理手段と、
前記復号鍵要求情報に含まれる番組コードに対応する番組情報中にCM情報が含まれているか否かを判別し、CM情報が含まれている場合には、前記復号鍵要求情報に含まれる前記番組情報を保存するノード装置の識別情報に対応付けられた使用者情報により特定される使用者に対して対価付与処理を行う対価付与処理手段と、
を更に備えることを特徴とする鍵データ管理装置。
【請求項12】
コンピュータを、請求項8乃至11の何れか一項に記載の鍵データ管理装置として機能させることを特徴とする鍵データ管理処理プログラム。
【請求項13】
ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局から放送された番組情報が何れかの前記ノード装置によって受信される情報配信システムにおける情報配信方法であって、
前記放送された番組情報を受信した前記ノード装置は、
当該番組情報を保存する工程と、
前記保存された番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する工程と、
前記番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する工程と、
を備え、
前記識別情報の管理元となるノード装置は、
登録メッセージを受信する工程と、
前記受信された登録メッセージに含まれるノード情報を記憶する工程と、
を備え、
前記番組情報の取得を望むノード装置は、
当該番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する工程と、
当該番組情報を要求する要求メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する工程と、
前記要求メッセージを送出することにより、前記要求に係る前記番組情報を保存するノード装置から当該番組情報を取得する工程と、
を備えることを特徴とする情報配信方法。
【請求項14】
ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備え、放送局から放送された番組情報が何れかの前記ノード装置によって受信される情報配信システムにおける情報提供方法であって、
前記放送された番組情報を受信した前記ノード装置は、
当該ノード装置に固有の鍵データを記憶する工程と、
前記受信された番組情報に固有の番組コードを取得する工程と、
前記記憶された鍵データ及び前記取得された番組コードに基づいて暗号化鍵を生成する工程と、
前記生成された暗号化鍵を用いて前記受信された番組情報を暗号化する工程と、
当該暗号化された番組情報を保存する工程と、
前記取得された番組コードに対応する識別情報を生成する工程と、
前記暗号化された番組情報を保存した当該ノード装置を示すノード情報を含む登録メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する工程と、
を備え、
前記識別情報の管理元となるノード装置は、
登録メッセージを受信する工程と、
前記受信された登録メッセージに含まれるノード情報を記憶する工程と、
を備え、
前記暗号化された番組情報の取得を望むノード装置は、
当該番組情報に固有の番組コードを取得し、これに対応する識別情報を生成する工程と、
当該番組情報を要求する要求メッセージを、前記生成された識別情報に基づいて、当該識別情報の管理元のノード装置に向けて送出する工程と、
前記要求メッセージを送出することにより、前記要求に係る前記番組情報を保存するノード装置から当該番組情報を取得する工程と、
前記取得した番組情報を復号するための復号鍵を取得する工程と、
前記復号鍵を用いて前記取得された番組情報を復号する工程と、
を備えることを特徴とする情報配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−201547(P2007−201547A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−14182(P2006−14182)
【出願日】平成18年1月23日(2006.1.23)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】