説明

懸垂型連続ハツリ排水,残渣回収式ウォータージェット横面ハツリ機

【課題】この発明はウオータージェット施工における排水回収と残さの飛散防止を飛躍的に向上させる事が目的である。
【解決手段】ハツリ面に対して横面より張り付いた形でウオータージェットノズルを配置し強く飛散防止養生箱を押付けながら効率的に排水、残さ回収と飛散防止を行なうことが出来る構造を有している.懸垂式横面ハツリ機である。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォータージェトシステムにおけるハツリ及び表面処理領域のノズル機構技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ウォータージェットを利用して浄、剥離、切断、ハツリ作業を行なう場合、排水の回収及び飛散防止は機械側で殆ど考慮されていなかった。別個にバキューム車を用意して対応しているためコスト上昇の最大原因になっている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ウォータージェットを使用して土木建設等の現場においてコンククリートのハツリ、切断、表面処理、削孔等の作業を行なう場合、本発明は超高圧ウォータージェット機構側で水の効率的な回収並びに飛散防止を同時,且つ効果的に解決するのが本発明である。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
本発明者らは、前記改題を解決すべく鋭意研究重ねた結果、本発明を完成するに至った。即ち当該、超高圧ウォータージェットハツリシステムは、ハツリ効率の点で在来工法の4−5倍近いコストがかかり特別な施工条件でないと採用されていない。コスト高の半分は水養生及び排水回収コストに占められており、ウォータージェット工法の足を余計に引張っている。
本発明によれば、ウォータージェット施工コスト普及に一番問題になる施工コストの低価格化を実現出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
強制真空吸引式によらず自然重力落下式により排水と残渣を効率良く系外に排出し、目的を低コストで達成するものである。
物性項目
(1)圧力 50MPA〜300MPA
(2)水量 最大300L/min
(3)水馬力 最大500馬力
(4)スイベル回転式 MAX600RPM
(5)センタブロック、ベンドチュウブ分配式
(6)壁面追従型2重養生箱式
(7)懸垂式反力抑制型走行方式
(8)バランスフラップ型漏水収集機構
(9)排水ポンプ 200V3相1.5KW
【使用水量】
【0006】
300MPA×60L/min〜50MPA×300L/minを使用する。
その使用水量は道路上の施工を考慮すると、限りなく少水量の方が良い。
【実施例1】
【0007】
本発明においては
圧力 250MPA
水量 42.5L/min
水馬力 500馬力
ノズル仕様 0.9mmφ×2
試供体コンクリー強度 280kg
ハツリ能率 0.2m/時間
排水残渣回収率 95%以上
【実施例の詳細】
【0008】
次に本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。
コンクリート製高架橋の端部に大型防音壁を設置するために既存床版端部を補強する際,ダイヤモンドワイヤーソーなどで橋軸方向に切断し,その断面の鉄筋を55mmハツリ出すための超高圧ハツリ施工工事を実施するために開発されたものである。
切断面高さ500mm前後横面よりのハツリ込み距離55mm橋軸方向に252mを施工する。
【実施例の効果】
【0009】
本発明の効果は従来の超高圧水ハツリシステムに対して排水,残渣回収効率が格段に向上していることが明らかに確認できる。

【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】高架橋の端部にU型チャンネル材を取り付け、それに懸垂状態でスイベル回転ノズルを囲むブースを取り付け、飛散と残渣、残水を効率的に回収しながら、安全に床版端部の橋軸直角方向の主筋をはつりだすことが出来る唯一の機構である。
【符号の説明】
【0011】
▲1▼超高圧ノズルホルダー
▲2▼超高圧分配ブロック
▲3▼超高圧ベンドチューブ
▲4▼遠心力対応用補強棒
▲5▼漏水コレクタープレート
▲6▼上下高さ調整スライド
▲7▼下部ガイドレール用アングル
▲8▼走行用スプロケット
▲9▼走行用チェイン
▲10▼スイベル自転回数制御装置
▲11▼懸垂、走行駆動兼用ガイドレール
▲12▼前後調整用ボルト
▲13▼超高圧回転スイベル
▲14▼排水用サンドポンプ
▲15▼排水キャッチャー用台車
▲16▼排水、残さキャッチャー
▲17▼排水残さ排出ホッパー
▲18▼前後スプリング作動式飛散防止箱
▲19▼固定飛散防止箱
▲20▼走行用インバーターギヤードモーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天然ダイヤ、人工ダイヤ、サファイア、セラミックないし超硬ベースにウォータジェットオリフィスを有するノズルチップを使用した圧力50MPAから300MPAのウォータージェットシステム
【請求項2】
オリフィス径の100倍から500倍のスタンドオフ点で水流が接触するように設置した多穴ノズルを使用する。
【請求項3】
センター分岐ブロック以降の水流を滑らかにノズルホルダーまで送り込む為に、直角継手を使わずにベンディングチューブを使用する。その際ベンディングチューブには3度程度の仰角をつけ、ウォータージェットの反力で自己回転する構造を持つ。回転数は最大1,000RPM近くまで上がる為、ノズルホルダー同志を遠心力で広がらないように連結棒を取りつけてある。
【請求項4】
ノズルの自己回転数を適宜調整する為に偏心式スプロケットをショックアブソーバー力により制御する機構を有する。
【請求項5】
ハツリ表面との距離を一定に確保する事と反力を抑える為,床版面にガイドレールを配置し、垂直方向の重量は架設足場上にアングルレールを流し、その上を走行する。
【請求項6】
ハツリ面に飛散防止箱を強く押し付けながら走行しないと排水と残渣の回収と飛散を防止できない為、走行抵抗はその分だけ大きくなる。それに打ち勝つ走行駆動力を確保する為、床版面に設置するガイドレールには任意にチェインを固定出来るようにし、駆動用スプロケットをチェインに噛ませて駆動輪にして走行させる事で確実に走行出来る。
【請求項7】
水養生箱は2重構造にし、前部の箱はスプリングで常時押付けられた構造で或る。更にその下にはバランスウエイトで常に床版下部に押してけられている水回収フラップがあり2重に回収している。其の為、排水及び残渣の回収効率が格段に上がり、綺麗な環境で安全な施工が可能になる。

【図1】
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【公開番号】特開2006−102930(P2006−102930A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−314748(P2004−314748)
【出願日】平成16年10月1日(2004.10.1)
【出願人】(504401444)
【Fターム(参考)】