説明

所望の形質を生物に迅速に付与する方法およびシステム

生物または細胞の遺伝形質の変換速度を調節する方法であって、(a)該生物または細胞の遺伝子の複製におけるエラープローン頻度を調節する工程、を包含する、方法。本発明はまた、遺伝形質が調節された生物または細胞を生産する方法であって、(a)該生物または細胞の遺伝子の複製におけるエラープローン頻度を変化させる工程;および(b)得られた該生物または細胞を再生産する工程、を包含する、方法をも提供する。エラープローン頻度に不均一性があることが好ましい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞の遺伝形質の変換速度を調節する方法であって、
(a)該細胞の遺伝子の複製におけるエラープローン頻度を調節する工程、
を包含する、方法。
【請求項2】
前記遺伝子の複製を担う因子には、少なくとも2種類のエラープローン頻度の因子が存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エラープローン頻度の因子は、エラープローン頻度が少ない因子が少なくとも約30%存在することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記遺伝子の複製を担う因子は、エラープローン頻度が不均一である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記エラープローン頻度が少ない因子は実質的にエラーフリーである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記エラープローン頻度の相違は、頻度が少なくとも10異なることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記エラープローン頻度の相違は、頻度が少なくとも10異なることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記エラープローン頻度の相違は、頻度が少なくとも10異なることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記エラープローン頻度を調節する工程は、前記細胞の異常塩基の除去修復因子およびミスマッチ塩基対修復因子からなる群より選択される少なくとも1つの因子のエラープローン頻度を調節することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記エラープローン頻度を調節する工程は、前記細胞のゲノムDNA二本鎖の一方の鎖と他方の鎖とのエラーの発生数を異なるようにさせることを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記エラープローン頻度を調節する工程は、前記細胞のDNAポリメラーゼのエラープローン頻度を調節することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記DNAポリメラーゼは、校正機能を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記DNAポリメラーゼは、真核細胞におけるDNAポリメラーゼα、DNAポリメラーゼβ、DNAポリメラーゼγ、DNAポリメラーゼδおよびDNAポリメラーゼεならびにそれらに対応するDNAポリメラーゼからなる群より選択される少なくとも1つのポリメラーゼを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記エラープローン頻度の調節は、真核細胞におけるDNAポリメラーゼδおよびDNAポリメラーゼεならびにそれに対応するDNAポリメラーゼからなる群より選択される少なくとも1つのポリメラーゼの校正活性を調節することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記エラープローン頻度の調節は、真核細胞におけるDNAポリメラーゼδまたはそれに対応するDNAポリメラーゼの校正活性を調節することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記エラープローン頻度の調節は、DNAポリメラーゼの改変体を前記細胞に導入することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記DNAポリメラーゼの改変体の導入は、相同組み換え、遺伝子導入またはプラスミドによる形質転換からなる群より選択される方法による、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記エラープローン頻度の調節は、真核細胞におけるDNAポリメラーゼδまたはそれに対応するDNAポリメラーゼの改変体を前記細胞に導入することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記真核細胞におけるDNAポリメラーゼδまたはそれに対応するDNAポリメラーゼの改変体は、校正機能のみを欠失するような変異を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記エラープローン頻度の調節は、エラープローン頻度を野生型よりも上げることを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、野生型のものよりも低い、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、野生型DNAポリメラーゼが提供するよりも少なくとも1つ多い、塩基のミスマッチ変異が含まれるように校正する機能である、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、少なくとも1つの塩基のミスマッチ変異が含まれるように校正する機能である、請求項12に記載の方法。
【請求項24】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、少なくとも2つの塩基のミスマッチ変異が含まれるように校正する機能である、請求項12に記載の方法。
【請求項25】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、10−6の割合で塩基のミスマッチ変異が含まれるように校正する機能である、請求項12に記載の方法。
【請求項26】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、10−3の割合で塩基のミスマッチ変異が含まれるように校正する機能である、請求項12に記載の方法。
【請求項27】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、10−2の割合で塩基のミスマッチ変異が含まれるように校正する機能である、請求項12に記載の方法。
【請求項28】
前記細胞は、グラム陽性または真核生物の細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記細胞は、真核生物の細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記細胞は、単細胞細胞または多細胞細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記細胞は、動物、植物、真菌または酵母の細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
前記細胞は、哺乳動物の細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記細胞は、所望の形質の変換後も、野生型と実質的に同じ成長を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
前記細胞は、天然において少なくとも2種類のポリメラーゼを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
前記細胞は、天然において少なくとも2種類のポリメラーゼを有し、そのエラープローン頻度が互いに異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
前記細胞は、少なくとも2種類のポリメラーゼを有し、該2種類のポリメラーゼのうち一つは、ラギング鎖のエラープローン頻度に関与し、2つ目は、リーディング鎖のエラープローン頻度に関与する、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記細胞は、該細胞が前記変換前において耐性を有していなかった環境に対する耐性を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記環境は、温度、湿度、pH、塩濃度、栄養、金属、ガス、有機溶媒、圧力、気圧、粘性、流速、光度、光波長、電磁波、放射線、重力、張力、音波、前記細胞とは異なる他の細胞、化学薬品、抗生物質、天然物、精神的ストレスおよび物理的ストレスからなる群より選択される少なくとも1つの因子またはその組み合わせをパラメータとして包含する、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記細胞は、がん細胞を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
前記細胞は、組織を構成する、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記細胞は、生物を構成する、請求項1に記載の方法。
【請求項42】
前記細胞の遺伝形質が変換された後に組織または生物体へと分化させる工程をさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
前記エラープローン頻度の調節は、所定の条件下で生じる、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
前記エラープローン頻度の調節は、温度、湿度、pH、塩濃度、栄養、金属、ガス、有機溶媒、圧力、気圧、粘性、流速、光度、光波長、電磁波、放射線、重力、張力、音波、前記細胞とは異なる他の細胞、化学薬品、抗生物質、天然物、精神的ストレスおよび物理的ストレス、ならびにその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの因子を調節することを包含する、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
遺伝形質が調節された細胞を生産する方法であって、
(a)該細胞の遺伝子の複製におけるエラープローン頻度を調節する工程;および
(b)得られた細胞を再生産する工程、
を包含する、方法。
【請求項46】
前記再生産した細胞のうち、所望の形質を有する個体を選択する工程をさらに包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記遺伝子の複製を担う因子には、少なくとも2種類のエラープローン頻度の因子が存在する、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記エラープローン頻度の因子は、エラープローン頻度が少ない因子が少なくとも約30%存在することを特徴とする、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
前記遺伝子の複製を担う因子は、エラープローン頻度が不均一である、請求項45に記載の方法。
【請求項50】
前記エラープローン頻度が少ない因子は実質的にエラーフリーである、請求項45に記載の方法。
【請求項51】
前記エラープローン頻度の相違は、頻度が少なくとも10異なることを特徴とする、請求項45に記載の方法。
【請求項52】
前記エラープローン頻度の相違は、頻度が少なくとも10異なることを特徴とする、請求項45に記載の方法。
【請求項53】
前記エラープローン頻度の相違は、頻度が少なくとも10異なることを特徴とする、請求項45に記載の方法。
【請求項54】
前記エラープローン頻度を調節する工程は、前記細胞の異常塩基の除去修復因子およびミスマッチ塩基対修復因子からなる群より選択される少なくとも1つの因子のエラープローン頻度を調節することを包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項55】
前記エラープローン頻度を調節する工程は、前記細胞のゲノムDNA二本鎖の一方の鎖と他方の鎖とのエラーの発生数を異なるようにさせることを包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項56】
前記エラープローン頻度を調節する工程は、前記細胞のDNAポリメラーゼのエラープローン頻度を調節することを包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項57】
前記DNAポリメラーゼは、校正機能を有する、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記DNAポリメラーゼは、真核細胞におけるDNAポリメラーゼα、DNAポリメラーゼβ、DNAポリメラーゼγ、DNAポリメラーゼδおよびDNAポリメラーゼεならびにそれらに対応するDNAポリメラーゼからなる群より選択される少なくとも1つのポリメラーゼを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記エラープローン頻度の調節は、真核細胞におけるDNAポリメラーゼδおよびDNAポリメラーゼεならびにそれに対応するDNAポリメラーゼからなる群より選択される少なくとも1つのポリメラーゼの校正活性を調節することを包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項60】
前記エラープローン頻度の調節は、真核細胞におけるDNAポリメラーゼδまたはそれに対応するDNAポリメラーゼの校正活性を調節することを包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項61】
前記エラープローン頻度の調節は、DNAポリメラーゼの改変体を前記細胞に導入することを包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項62】
前記DNAポリメラーゼの改変体の導入は、相同組み換え、遺伝子導入またはプラスミドによる形質転換からなる群より選択される方法による、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記エラープローン頻度の調節は、真核細胞におけるDNAポリメラーゼδまたはそれに対応するDNAポリメラーゼの改変体をコードする核酸分子を前記細胞に導入することを包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項64】
前記真核細胞におけるDNAポリメラーゼδまたはそれに対応するDNAポリメラーゼの改変体は、校正機能のみを欠失するような変異を含む、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記エラープローン頻度の調節は、エラープローン頻度を野生型よりも上げることを包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項66】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、野生型のものよりも低い、請求項57に記載の方法。
【請求項67】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、野生型DNAポリメラーゼが提供するよりも少なくとも1つ多い、塩基のミスマッチ変異が含まれるように校正する機能である、請求項57に記載の方法。
【請求項68】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、少なくとも1つの塩基のミスマッチ変異が含まれるように校正する機能である、請求項57に記載の方法。
【請求項69】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、少なくとも2つの塩基のミスマッチ変異が含まれるように校正する機能である、請求項57に記載の方法。
【請求項70】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、10−6の割合で塩基配列の変異が含まれるように校正する機能である、請求項57に記載の方法。
【請求項71】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、10−3の割合で塩基配列の変異が含まれるように校正する機能である、請求項57に記載の方法。
【請求項72】
前記DNAポリメラーゼの校正機能は、10−2の割合で塩基配列の変異が含まれるように校正する機能である、請求項57に記載の方法。
【請求項73】
前記細胞は、グラム陽性または真核生物の細胞である、請求項45に記載の方法。
【請求項74】
前記細胞は、真核生物の細胞である、請求項45に記載の方法。
【請求項75】
前記細胞は、単細胞細胞または多細胞細胞である、請求項45に記載の方法。
【請求項76】
前記細胞は、動物、植物、真菌または酵母の細胞である、請求項45に記載の方法。
【請求項77】
前記細胞は、哺乳動物の細胞である、請求項45に記載の方法。
【請求項78】
前記遺伝形質が調節された細胞は、野生型と実質的に同じ成長を示す、請求項45に記載の方法。
【請求項79】
前記細胞は、天然において少なくとも2種類のポリメラーゼを有する、請求項45に記載の方法。
【請求項80】
前記細胞は、天然において少なくとも2種類のポリメラーゼを有し、そのエラープローン頻度が互いに異なる、請求項45に記載の方法。
【請求項81】
前記細胞は、少なくとも2種類のポリメラーゼを有し、該2種類のポリメラーゼのうち一つは、ラギング鎖のエラープローン頻度に関与し、2つ目は、リーディング鎖のエラープローン頻度に関与する、請求項45に記載の方法。
【請求項82】
前記細胞は、該細胞が前記変換前において耐性を有していなかった環境に対する耐性を示す、請求項45に記載の方法。
【請求項83】
前記環境は、温度、湿度、pH、塩濃度、栄養、金属、ガス、有機溶媒、圧力、気圧、粘性、流速、光度、光波長、電磁波、放射線、重力、張力、音波、前記細胞とは異なる他の細胞、化学薬品、抗生物質、天然物、精神的ストレスおよび物理的ストレスからなる群より選択される少なくとも1つの因子またはその組み合わせをパラメータとして包含する、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記細胞は、がん細胞を有する、請求項45に記載の方法。
【請求項85】
前記細胞は、組織を構成する、請求項45に記載の方法。
【請求項86】
前記細胞は、生物を構成する、請求項45に記載の方法。
【請求項87】
前記細胞の遺伝形質が変換された後に組織または生物体へと分化させる工程をさらに包含する、請求項45に記載の方法。
【請求項88】
前記エラープローン頻度の調節は、所定の条件下で生じる、請求項45に記載の方法。
【請求項89】
前記エラープローン頻度の調節は、温度、湿度、pH、塩濃度、栄養、金属、ガス、有機溶媒、圧力、気圧、粘性、流速、光度、光波長、電磁波、放射線、重力、張力、音波、前記細胞とは異なる他の細胞、化学薬品、抗生物質、天然物、精神的ストレスおよび物理的ストレス、ならびにその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの因子を調節することを包含する、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
遺伝形質が調節された生物を生産する方法であって、
(a)該生物の遺伝子の複製におけるエラープローン頻度を調節する工程;および
(b)得られた生物を再生産する工程、
を包含する、方法。
【請求項91】
請求項90に記載の方法によって生産された、遺伝形質が調節された細胞。
【請求項92】
前記生物は、野生型と実質的に同じ成長を示す、請求項91に記載の細胞。
【請求項93】
請求項90に記載の方法によって生産された、遺伝形質が調節された生物。
【請求項94】
前記生物は、野生型と実質的に同じ成長を示す、請求項93に記載の生物。
【請求項95】
遺伝形質が調節された遺伝子をコードする核酸分子を生産する方法であって、
(a)生物の遺伝子の複製におけるエラープローン頻度を変化させる工程;
(b)得られた該生物を再生産する工程;
(c)該生物において変異を同定する工程;および
(d)同定された変異を含む遺伝子をコードする核酸分子を生産する工程、
を包含する、方法。
【請求項96】
請求項95に記載の方法によって生産された、核酸分子。
【請求項97】
遺伝形質が調節された遺伝子がコードするポリペプチドを生産する方法であって、
(a)生物の遺伝子の複製におけるエラープローン頻度を変化させる工程;
(b)得られた該生物を再生産する工程;
(c)該生物において変異を同定する工程;および
(d)同定された変異を含む遺伝子がコードするポリペプチドを生産する工程、
を包含する、方法。
【請求項98】
請求項97に記載の方法によって生産された、ポリペプチド。
【請求項99】
遺伝形質が調節された生物の代謝物を生産する方法であって、
(a)生物の遺伝子の複製におけるエラープローン頻度を変化させる工程;
(b)得られた該生物を再生産する工程;
(c)該生物において変異を同定する工程;および
(d)同定された変異を含む代謝物を生産する工程、
を包含する、方法。
【請求項100】
請求項99に記載の方法によって生産された、代謝物。
【請求項101】
生物の遺伝形質を調節するための核酸分子であって、該核酸分子は、エラープローン頻度を調節されたDNAポリメラーゼをコードする核酸配列を含む、核酸分子。
【請求項102】
前記DNAポリメラーゼは、真核生物におけるDNAポリメラーゼδまたはε、あるいはグラム陽性細菌における対応するDNAポリメラーゼである、請求項101に記載の核酸分子。
【請求項103】
前記DNAポリメラーゼは、真核生物におけるDNAポリメラーゼδまたはε、あるいはグラム陽性細菌における対応するDNAポリメラーゼにおいて、校正機能のみを欠失するような変異において改変を有する、請求項101に記載の核酸分子。
【請求項104】
前記DNAポリメラーゼは、真核生物におけるDNAポリメラーゼδ、あるいはグラム陽性細菌における対応するDNAポリメラーゼにおいて、校正機能のみを欠失するような変異において改変を有する、請求項101に記載の核酸分子。
【請求項105】
請求項101に記載の核酸分子を含む、ベクター。
【請求項106】
請求項101に記載の核酸分子を含む、細胞。
【請求項107】
真核生物細胞である、請求項106に記載の細胞。
【請求項108】
前記真核生物細胞は、植物、動物および酵母からなる群より選択される、請求項107に記載の細胞。
【請求項109】
グラム陽性細菌細胞である、請求項106に記載の細胞。
【請求項110】
遺伝形質の変換速度を調節するために使用される、請求項106に記載の細胞。
【請求項111】
請求項101に記載の核酸分子を含む、生物。
【請求項112】
請求項106に記載の細胞またはその一部が生産する、生産物質。
【請求項113】
請求項106に記載の細胞またはその一部に含まれる、核酸分子。
【請求項114】
前記調節された遺伝形質を担う遺伝子をコードする、請求項113に記載の核酸分子。
【請求項115】
請求項106に記載の細胞を病態モデルとして使用して薬剤の効果を試験する工程、コントロールとして野生型の細胞を使用して薬剤の効果を試験する工程、および該病態モデルと該コントロールとの対比を行う工程を包含する、薬剤の試験方法。
【請求項116】
請求項111に記載の生物を病態モデルとして使用して薬剤の効果を試験する工程、コントロールとして野生型の細胞を使用して薬剤の効果を試験する工程、および該病態モデルと該コントロールとの対比を行う工程を包含する、薬剤の試験方法。
【請求項117】
生物の遺伝形質の変換速度を調節するために使用される、少なくとも2つのポリメラーゼのセットであって、該ポリメラーゼのエラープローン頻度は互いに異なる、セット。
【請求項118】
前記少なくとも2つのポリメラーゼのうち少なくとも1つはラギング鎖のエラープローン頻度に関与し、少なくとも別の一つはリーディング鎖のエラープローン頻度に関与する、請求項117に記載のセット。
【請求項119】
前記ポリメラーゼのセットは、同一種生物由来である、請求項117に記載のセット。
【請求項120】
遺伝形質が調節された生物を生産するために使用される、少なくとも2つのポリメラーゼのセットであって、該ポリメラーゼのエラープローン頻度は互いに異なる、セット。
【請求項121】
前記少なくとも2つのポリメラーゼのうち少なくとも1つはラギング鎖のエラープローン頻度に関与し、少なくとも別の一つはリーディング鎖のエラープローン頻度に関与する、請求項120に記載のセット。
【請求項122】
前記ポリメラーゼのセットは、同一種生物由来である、請求項121に記載のセット。
【請求項123】
生物の遺伝形質の変換速度を調節するための、少なくとも2つのポリメラーゼのセットの使用であって、該ポリメラーゼのエラープローン頻度は互いに異なる、使用。
【請求項124】
遺伝形質が調節された生物を生産するための、少なくとも2つのポリメラーゼのセットの使用であって、該ポリメラーゼのエラープローン頻度は互いに異なる、使用。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2006−521113(P2006−521113A)
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507696(P2006−507696)
【出願日】平成16年3月26日(2004.3.26)
【国際出願番号】PCT/JP2004/004378
【国際公開番号】WO2004/087960
【国際公開日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(591188402)
【出願人】(503116693)株式会社ネオ・モルガン研究所 (10)
【Fターム(参考)】