説明

扉開閉管理システム、扉側装置、およびIDタグ

【課題】セキュリティを向上した扉開閉管理システムを提供することである。
【解決手段】扉側装置は、出力部IDを暗号化することによってセキュリティを付加する(S11)。そして、出力部IDを含むトリガー信号を出力する(S12)。IDタグは、トリガー信号を受信すると(S13)、第2の記憶部に記憶されている出力部IDと一致するか否かを判断し、一致する場合には(S14において、YES)、ID番号および出力部IDを暗号化することによってセキュリティを付加し(S15、S16)、送信用アンテナを介して、ID番号および出力部IDを含む応答信号を出力する(S17)。扉側装置は、出力された応答信号を受信して(S18)、第1の記憶部に記憶されているID番号および出力部IDと一致するか否かを判断し、一致する場合には(S19において、YES)、扉を開錠するよう制御する(S20)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、扉開閉管理システム、扉側装置、およびIDタグに関し、特に、扉の開錠または施錠を扉に触れることなく非接触で行う扉開閉管理システム、扉側装置、およびIDタグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
扉の開錠または施錠を扉に触れることなく非接触で行うシステムとして、タグを用いて金庫の扉を開錠するシステムが、例えば、特開2003−41819号公報(特許文献1)に開示されている。
【0003】
特許文献1によると、金庫には、受信機が設けられており、RFIDタグを受信機に近づけると、受信機は、RFIDタグから発信されるコード信号を受信する。そして、受信機が予め記憶したコード信号と、RFIDタグから受信したコード信号とが一致するか否かを判断し、一致した場合には、金庫の扉を開錠することとしている。
【特許文献1】特開2003−41819号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によると、タグを用いて金庫の扉を開錠する場合には、タグと受信機との間で通信を行う。
【0005】
ここで、コード信号とは、タグのID番号であって、タグと受信機との間の通信において、コード信号(ID番号)をそのまま送受信すると、スキミング等によって内容が読取られてしまう虞がある。
【0006】
この発明の目的は、セキュリティを向上した扉開閉管理システムを提供することである。
【0007】
この発明の他の目的は、セキュリティを向上した扉側装置を提供することである。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、セキュリティを向上したIDタグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る扉開閉管理システムは、扉を開錠または施錠する扉開閉管理システムである。そして、扉に設けられ、トリガー信号を出力する扉側装置と、扉側装置から出力されたトリガー信号に応答して、応答信号を出力するIDタグとを備える。トリガー信号は、扉側装置を識別する出力部IDを含み、応答信号は、IDタグを識別するID番号を含む。扉側装置は、出力部IDにセキュリティを付加する第1の付加手段と、第1の付加手段によりセキュリティを付加された出力部IDを含むトリガー信号を、IDタグへ出力するトリガー出力手段と、ID番号を記憶する第1の記憶手段と、IDタグから出力された応答信号に含まれるID番号が、第1の記憶手段により記憶したID番号と一致するか否かを判断するID番号判断手段と、ID番号判断手段により判断した結果に応じて、扉の開錠または施錠を制御する開閉制御手段とを含む。IDタグは、ID番号にセキュリティを付加する第2の付加手段と、第2の付加手段によりセキュリティを付加されたID番号を含む応答信号を、扉側装置へ出力するID番号出力手段と、出力部IDを記憶する第2の記憶手段と、扉側装置から出力されたトリガー信号に含まれる出力部IDが、第2の記憶手段により記憶した出力部IDと一致するか否かを判断するトリガー判断手段と、トリガー判断手段により判断した結果に応じて、ID番号出力手段を作動するよう制御する出力制御手段とを含む。
【0010】
好ましくは、第1の付加手段は、トリガー信号に含まれる出力部IDを暗号化することにより、セキュリティを付加する。
【0011】
さらに好ましくは、第2の付加手段は、応答信号に含まれるID番号を暗号化することにより、セキュリティを付加する。
【0012】
さらに好ましくは、応答信号は、トリガー信号に含まれる出力部IDをさらに含む。
【0013】
さらに好ましくは、トリガー信号に含まれる出力部IDは、位置を識別する第1の出力部IDと、第1の出力部IDとは異なる値であって、位置を識別する第2の出力部IDとを含む。トリガー出力手段は、第1の出力部IDを含むトリガー信号を、扉の一方側に向かって出力する一方側出力手段と、第2の出力部IDを含むトリガー信号を、扉の他方側に向かって出力する他方側出力手段とを含む。ID番号出力手段は、扉側装置から出力されたトリガー信号に含まれる第1または第2の出力部ID、およびID番号を含む応答信号を、扉側装置へ出力する出力部ID付加手段を含む。ID番号判断手段は、IDタグから出力された応答信号に含まれる第1または第2の出力部IDにより、IDタグが扉の一方側に存在するか他方側に存在するかを判断する位置判断手段を含む。
【0014】
さらに好ましくは、扉側装置は、金庫に設けられている。
【0015】
この発明の他の局面においては、扉に設けられ、トリガー信号を出力し、トリガー信号に応答したIDタグからの応答信号を受けて、扉を開錠または施錠する扉側装置である。そして、トリガー信号は、扉側装置を識別する出力部IDを含み、応答信号は、IDタグを識別するID番号を含む。扉側装置は、出力部IDにセキュリティを付加する第1の付加手段と、第1の付加手段によりセキュリティを付加された出力部IDを含むトリガー信号を、IDタグへ出力するトリガー出力手段と、ID番号を記憶する第1の記憶手段と、IDタグから出力された応答信号に含まれるID番号が、第1の記憶手段により記憶したID番号と一致するか否かを判断するID番号判断手段と、ID番号判断手段により判断した結果に応じて、扉の開錠または施錠を制御する開閉制御手段とを備える。
【0016】
この発明のさらに他の局面においては、扉に設けられた扉側装置から出力されたトリガー信号に応答して、応答信号を出力することにより、扉側装置の扉を開錠または施錠させるIDタグである。そして、トリガー信号は、扉側装置を識別する出力部IDを含み、応答信号は、IDタグを識別するID番号を含む。IDタグは、ID番号にセキュリティを付加する第2の付加手段と、第2の付加手段によりセキュリティを付加されたID番号を含む応答信号を、扉側装置へ出力するID番号出力手段と、出力部IDを記憶する第2の記憶手段と、扉側装置から出力されたトリガー信号に含まれる出力部IDが、第2の記憶手段により記憶した出力部IDと一致するか否かを判断するトリガー判断手段と、トリガー判断手段により判断した結果に応じて、ID番号出力手段を作動するよう制御する出力制御手段とを備える。
【0017】
好ましくは、応答信号は、トリガー信号に含まれる出力部IDをさらに含む。
【0018】
さらに好ましくは、トリガー信号に含まれる出力部IDは、扉の一方側に向かって出力され、位置を識別する第1の出力部IDと、第1の出力部IDとは異なる値であって、扉の他方側に向かって出力され、位置を識別する第2の出力部IDとを含む。ID番号出力手段は、トリガー信号に含まれる第1または第2の出力部ID、およびID番号を含む応答信号を、扉側装置へ出力する出力部ID付加手段を含む。
【発明の効果】
【0019】
この発明に係る扉開閉管理システムは、出力部IDにセキュリティを付加して、扉側装置からトリガー信号を出力する。また、ID番号にセキュリティを付加して、IDタグから応答信号を出力する。これにより、扉側装置およびIDタグ間の通信における内容を保護することができ、その結果、セキュリティを向上することができる。また、出力部IDやID番号をそれぞれ記憶したものと一致するか否か判断し、判断した結果に応じて、扉の開錠または施錠を許可することができるため、セキュリティを向上することができる。
【0020】
また、この発明に係る扉側装置は、出力部IDにセキュリティを付加して、扉側装置からトリガー信号を出力する。これにより、扉側装置から出力されるデータの内容を保護することができ、その結果、セキュリティを向上することができる。また、IDタグからの応答信号に含まれるID番号が記憶したものと一致するか否か判断し、判断した結果に応じて、扉の開錠または施錠を許可することができるため、セキュリティを向上することができる。
【0021】
また、この発明に係るIDタグは、ID番号にセキュリティを付加して、IDタグから応答信号を出力する。これにより、IDタグから出力されるデータの内容を保護することができ、その結果、セキュリティを向上することができる。また、扉側装置からのトリガー信号に含まれる出力部IDが記憶したものと一致するか否か判断し、判断した結果に応じて、扉の開錠または施錠を許可することができるため、セキュリティを向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る扉開閉管理システム10を示すブロック図である。なお、この実施形態においては、扉側装置13を金庫11に適用した場合を示している。図2は、金庫11の一例を示す斜視図である。図3は、扉側装置13の構成を示す図である。図4は、IDタグ12の構成を示す図である。図1〜図4を参照して、扉開閉管理システム10について説明する。
【0023】
まず、扉開閉管理システム10は、扉側装置13と、IDタグ12とを備える。そして、IDタグ12を用いて、金庫11の扉9の開錠または施錠を金庫11の扉9に触れることなく非接触で行う。
【0024】
金庫11は、例えば、店舗や事務所等に設置されており、トリガー信号を出力する扉側装置13を備える。
【0025】
扉側装置13は、扉側装置13全体を制御する制御部19と、扉9の開閉状態等を表示する表示部14と、制御部19からの指示に応じて、扉9の開錠または施錠を行うロック開閉機構15と、トリガー信号を出力するトリガー出力部18と、IDタグ12から出力された応答信号を受信する受信部16と、IDタグ12のID番号等を記憶する第1の記憶部17とを含む。
【0026】
トリガー出力部18は、発信アンテナ(図示せず)を介して、所定の間隔毎、例えば、10秒毎にトリガー信号を出力する。トリガー信号は、扉側装置13としての金庫11自身を識別する出力部IDを含む。出力部IDは、扉側装置13としての金庫11自身を識別する固有の番号である。
【0027】
受信部16は、小型のアンテナを含み、IDタグ12から出力された応答信号を受信する。
【0028】
第1の記憶部17は、IDタグ12のID番号を記憶する。ここで、第1の記憶部17は、第1の記憶手段として作動する。また、第1の記憶部17は、金庫11自身を識別する出力部IDを記憶する。
【0029】
表示部14は、この実施形態においては、LED(Light Emitting Diode)から構成されている。そして、扉9の開閉状態に応じて、LEDの点灯状態を変化させる。例えば、扉9が開錠されている場合には、LEDを点灯し、扉9が開錠されていない、すなわち、施錠されている場合には、LEDを消灯する。
【0030】
ロック開閉機構15は、扉9の内側に設置されており、制御部19からの指示に応じて、扉9の開錠または施錠を行う。図5および図6は、扉9の内側の状態を示す図である。図5は、施錠することによって、扉9を開けることができない状態を示し、図6は、開錠することによって、扉9を開けることができる状態を示している。図5および図6を参照して、扉9の内側には、ロック開閉機構15と、かんぬき41と、レバー43とが設置されている。
【0031】
かんぬき41には、後述する凸部31に係合する形状の凹部42が設けられている。そして、レバー43によって、水平方向(図5中の矢印Aの方向)およびその逆の方向に移動可能である。
【0032】
図7は、ロック開閉機構15の詳細を示す図である。図5〜図7を参照して、ロック開閉機構15は、ソレノイド30と、凸部31と、支柱部32とを含む。支柱部32は、水平方向(図7中の矢印Aの方向)に垂直な方向に延びる形状である。施錠する際には、凸部31は、支柱部32に支えられることによって、突出する。凸部31は、突出した状態になると、凹部42に係合する。また、開錠する際には、制御部19からの指示により電流が流され、ソレノイド30が、支柱部32を水平方向(図7中の矢印Aの方向)に所定の距離移動させる。なお、図7中の点線で、水平方向に所定の距離移動した支柱部32を示している。そうすると、凸部31は、支柱部32に支えられることなく、支柱部32が所定の距離移動したタイミングで、図7中の点Cを中心に、開錠方向(図7中の矢印Bの方向)に所定の角度回転する。これにより、凸部31は、突出しなくなる。凸部31は、突出しない状態になると、凹部42に係合しなくなる。なお、図7中の一点鎖線で、開錠方向に所定の角度回転した凸部31を示している。
【0033】
したがって、扉9を開ける際には、制御部19からの指示により電流が流され、ソレノイド30が、支柱部32を水平方向に所定の距離移動させる。そして、凸部31が、開錠方向に所定の角度回転し、突出しない状態となる。そうすると、凸部31は、かんぬき41の凹部42に係合しないため、ユーザによって、レバー43が回されることによって、かんぬき41を水平方向に移動されて、扉9を開くことができる。
【0034】
IDタグ12は、例えば、ユーザによって所有される携帯電話等に付加されており、トリガー信号に応答して、応答信号を出力する。IDタグ12は、トリガー信号を受信する受信用アンテナ20と、トリガー信号を検知するトリガー検知部21と、電源としての電池22と、ON−OFFすることにより電源の供給を制御するスイッチ23と、IDタグ12自身を識別するID番号を発生するID番号発生部24と、応答信号を出力する送信用アンテナ27とを含む。ID番号発生部24は、IDタグ12全体を制御する制御部25と、扉側装置13の出力部ID等を記憶する第2の記憶部26とを含む。
【0035】
受信用アンテナ20は、扉側装置13から出力されたトリガー信号を受信する。受信用アンテナ20は、例えば、複数の偏波面を備えるアンテナである。これにより、受信の感度を向上させることができる。
【0036】
トリガー検知部21は、受信用アンテナ20で受信された信号が、所定の周波数のトリガー信号であると認識すると、スイッチ23をONする。これにより、制御部25に電源が供給される。
【0037】
制御部25は、電源が供給されると、トリガー信号に含まれる出力部IDを解読する。そして、解読した結果に応じて、応答信号を出力するよう制御する。
【0038】
ID番号発生部24は、送信用アンテナ27を介して応答信号を出力する。このとき、ID番号発生部24は、電池22が内蔵されていることから、応答信号の出力強度を強くするよう調整して、応答信号を出力する。応答信号は、IDタグ12自身を識別するID番号と、トリガー信号に含まれる出力部IDとを含む。ID番号は、IDタグ12固有の番号である。
【0039】
第2の記憶部26は、金庫11の出力部IDを記憶する。ここで、第2の記憶部26は、第2の記憶手段として作動する。また、第2の記憶部26は、IDタグ12自身を識別するID番号を記憶する。
【0040】
図8は、扉開閉管理システム10を利用して、金庫11の扉を開錠する場合を示すフローチャートである。図1〜図8を参照して、扉開閉管理システム10を利用して、金庫11の扉を開錠する場合について説明する。
【0041】
まず、扉側装置13は、出力部IDを暗号化することによってセキュリティを付加する(図8において、ステップS11、以下、ステップを省略する)。暗号化は、例えば、扉側装置13およびIDタグ12において、共通する暗号表を保持する。この暗号表には、複数のデータが格納されている。そして、暗号化は、暗号表の中の所定の位置のデータを抽出し、抽出したデータを用いて出力部IDを演算することによって行われる。暗号化されたデータは、データ長の短い単純な構造である。なお、暗号表等を扉側装置13へ組み込む際には、所定のコマンドを発生する装置を用いることにより、無線等によって行うことができる。ここで、制御部19は、第1の付加手段として作動する。そして、扉側装置13は、トリガー出力部18により、出力部IDを含むトリガー信号を出力する(S12)。ここで、トリガー出力部18は、トリガー出力手段として作動する。
【0042】
そして、ユーザによって、IDタグ12を含む携帯電話等が金庫11から所定の距離、具体的には、人の手の届く距離まで近づけられると、IDタグ12は、受信用アンテナ20により、トリガー信号を受信して(S13)、トリガー検知部21により、所定の周波数のトリガー信号であると認識する。ここで、トリガー検知部21は、IDタグ12が人の手の届く距離まで近づいた時点で、トリガー信号を受信可能とするように、受信感度を予め調整された状態である。なお、この受信感度は、任意に調整可能であって、例えば、使用する人の手の長さに応じて、後に調整可能である。
【0043】
そうすると、トリガー検知部21により、スイッチ23をONされて、電池22から制御部25に電源が供給される。そして、制御部25が、上記した暗号表を用いて、受信したトリガー信号に含まれる出力部IDを解読し、第2の記憶部26に記憶されている出力部IDと一致するか否かを判断する(S14)。すなわち、受信した出力部IDは、応答を許可されているものであるか否かを判断する。ここで、制御部25は、トリガー判断手段として作動する。
【0044】
記憶されている出力部IDと一致する場合(S14において、YES)、制御部25は、ID番号を暗号化することによってセキュリティを付加する(S15)。また、制御部25は、受信したトリガー信号に含まれる出力部IDを暗号化することによってセキュリティを付加する(S16)。暗号化は、例えば、S11と同様に、扉側装置13およびIDタグ12において、共通する暗号表を保持し、暗号表の中の所定の位置のデータを抽出し、抽出したデータを用いてID番号および出力部IDを演算することによって行われる。暗号化されたデータは、データ長の短い単純な構造である。なお、暗号表等をIDタグ12へ組み込む際には、S11と同様に、所定のコマンドを発生する装置を用いることにより、無線等によって行うことができる。ここで、制御部25は、第2の付加手段として作動する。そして、送信用アンテナ27を介して、ID番号および受信した出力部IDを含む応答信号を出力する(S17)。ここで、送信用アンテナ27および制御部25は、ID番号出力手段および出力制御手段として作動する。
【0045】
そうすると、扉側装置13は、受信部16により、出力された応答信号を受信する(S18)。そして、制御部19が、上記した暗号表を用いて、応答信号に含まれるID番号および出力部IDを解読し、第1の記憶部17に記憶されているID番号および出力部IDと一致するか否かを判断する(S19)。すなわち、受信したID番号は、開錠を許可されているものであるか否かを判断すると共に、受信した出力部IDは、自身を識別するものであるか否かを判断する。ここで、制御部19は、ID番号判断手段として作動する。
【0046】
記憶されているID番号および出力部IDと一致する場合(S19において、YES)、制御部19は、ロック開閉機構15に対して、扉を開錠するよう制御する(S20)。ここで、制御部19は、開閉制御手段として作動する。
【0047】
こうすることにより、扉開閉管理システム10は、出力部IDにセキュリティを付加して、扉側装置13からトリガー信号を出力する。また、ID番号にセキュリティを付加して、IDタグ12から応答信号を出力する。これにより、扉側装置13およびIDタグ12間の通信における内容を保護することができ、その結果、セキュリティを向上することができる。また、出力部IDやID番号をそれぞれ記憶したものと一致するか否か判断し、判断した結果に応じて、扉の開錠を許可することができるため、セキュリティを向上することができる。
【0048】
また、この発明に係る扉側装置13は、出力部IDにセキュリティを付加して、扉側装置13からトリガー信号を出力する。これにより、扉側装置13から出力されるデータの内容を保護することができ、その結果、セキュリティを向上することができる。また、IDタグ12からの応答信号に含まれるID番号が記憶したものと一致するか否か判断し、判断した結果に応じて、扉の開錠を許可することができるため、セキュリティを向上することができる。
【0049】
また、この発明に係るIDタグ12は、ID番号にセキュリティを付加して、IDタグ12から応答信号を出力する。これにより、IDタグ12から出力されるデータの内容を保護することができ、その結果、セキュリティを向上することができる。また、扉側装置13からのトリガー信号に含まれる出力部IDが記憶したものと一致するか否か判断し、判断した結果に応じて、扉の開錠を許可することができるため、セキュリティを向上することができる。
【0050】
また、IDタグ12から出力される応答信号は、ID番号と、扉側装置13から出力されるトリガー信号に含まれる出力部IDとを含む構成としたため、扉側装置13において、ID番号が、開錠を許可されているものであるか否かを判断すると共に、出力部IDが、自身を識別するものであるか否かを判断することができ、その結果、さらにセキュリティを向上することができる。
【0051】
また、IDタグ12を人の手が届く範囲まで近づけるのみで、トリガー信号を受信することができるため、例えば、ユーザのポケット等にIDタグ12を保持したままで、扉を開錠することができる。その結果、開錠時の鍵を取り出す煩雑さ等を低減することができる。また、目や手の不自由な非健常者にとっても、容易に、扉を開錠することができる。
【0052】
また、IDタグ12において、扉側装置13からトリガー信号を受信したタイミングで、電池22から制御部25に電源が供給されることから、受信するまでは、電池22の消費を抑えた状態とすることができ、省電力化を図ることができる。
【0053】
なお、S14において、一致しない場合には(S14において、NO)、そのまま、再度トリガー信号を受信するまで待機する。
【0054】
また、S19において、一致しない場合には(S19において、NO)、扉を開錠しないように制御する(S21)。
【0055】
なお、上記の実施の形態においては、セキュリティを付加する例として、出力部IDやID番号を暗号化する例について説明したが、これに限ることなく、例えば、外部から遮られた空間に金庫11を設置することにより、その空間内にのみ、出力部IDやID番号の送受信を可能とするように空間を制御して、セキュリティを付加してもよい。
【0056】
また、上記の実施の形態においては、S14およびS19において、記憶された出力部IDおよびID番号と、受信した出力部IDおよびID番号とが、一致するか否かを判断する例について説明したが、これに限ることなく、例えば、トリガー信号の出力パターンが一致するか否かを判断してもよいし、自身の出力したものに対して、正規なものであるか否かを判断可能なものであればよい。
【0057】
また、上記の実施の形態においては、応答信号は、ID番号および出力部IDを含む構成である例について説明したが、これに限ることなく、セキュリティの状態が充分である場合には、ID番号のみであってもよい。
【0058】
また、上記の実施の形態においては、ロック開閉機構15は、図5〜図7に示すように、ソレノイド30と、凸部31と、支柱部32とを含む例について説明したが、これに限ることなく、かんぬき41をモータ等で、水平方向に移動させることにより、扉の開錠または施錠を行ってもよい。また、支柱部32が、凸部31を有する構成とし、ソレノイド30が、支柱部32を所定の距離移動させるのみで、扉の開錠または施錠を行ってもよい。
【0059】
また、上記の実施の形態においては、扉開閉管理システム10は、1個の金庫11と、1個のIDタグ12とを備える例について説明したが、これに限ることなく、1個の金庫に対し、複数のIDタグを備える構成であってもよいし、複数の金庫に対し、1個のIDタグを備える構成であってもよい。また、複数の金庫に対し、複数のIDタグを備える構成であってもよい。
【0060】
また、上記の実施の形態においては、扉側装置13は、所定の間隔毎にトリガー信号を出力する例について説明したが、これに限ることなく、例えば、金庫11にトリガー信号を出力させるボタンを備える構成とし、ボタンを押下されたタイミングで、トリガー信号を出力させてもよい。こうすることにより、扉側装置13においても、消費電力を抑えることができる。
【0061】
また、上記の実施の形態においては、表示部14は、LEDから構成されている例について説明したが、これに限ることなく、ディプレイ等の表示画面であってもよい。こうすることにより、扉を開錠したID番号の履歴等を表示することができる。
【0062】
また、金庫11にプリンター等の印刷装置を備える構成としてもよい。こうすることにより、扉を開錠したID番号の履歴等を印刷することができる。
【0063】
また、上記の実施の形態においては、IDタグ12は、ユーザによって所有される携帯電話等に付加されている例について説明したが、これに限ることなく、他の携帯可能な物品に付加されていてもよいし、IDタグ12単独で使用してもよい。
【0064】
また、上記の実施の形態においては、扉を開錠する場合について説明したが、これに限ることなく、扉を施錠する場合にも適用することができる。例えば、扉側装置13は、ID番号を受信してから、金庫11を操作されることなく所定の時間を経過したタイミングや、所定の距離を離れたタイミング等で、扉を施錠するよう制御する。
【0065】
また、金庫11にシリンダー錠を備える構成としてもよい。こうすることにより、IDタグ12の電池22が、寿命により使用不可となった場合であっても、緊急時には、金庫11を開錠することができる。
【0066】
また、IDタグ12を紛失した場合等においては、扉側装置13に、新たなID番号を記憶させることにより、他のIDタグを使用可能としてもよい。
【0067】
次に、この発明の他の実施形態であって、扉側装置13を家等の住居用の扉に適用した場合について説明する。図9は、扉側装置13を住居用の扉50に適用した場合の一例を示す模式図である。
【0068】
図9を参照して、扉側装置13は、家の壁51に設けられた扉50に設置されている。そして、扉50の一方側を扉50の内側とし(図9中の左側)、扉50の他方側を扉50の外側とすると(図9中の右側)、外側および内側に、トリガー信号を出力可能な状態である。また、IDタグ12は、扉50の内側に存在している。
【0069】
ここで、外側および内側に、トリガー信号を出力する場合について説明する。図10は、他の実施形態であって、外側および内側に、トリガー信号を出力する場合について示すフローチャートである。図9および図10を参照して、外側および内側に、トリガー信号を出力する場合について説明する。
【0070】
扉側装置13は、出力部IDを含むトリガー信号を出力する(S21)。このとき、制御部19は、トリガー出力部18により、扉50の内側へ向かって、第1の出力部IDを含むトリガー信号を出力する。ここで、制御部19およびトリガー出力部18は、一方側出力手段として作動する。また、制御部19は、トリガー出力部18により、扉50の外側へ向かって、第2の出力部IDを含むトリガー信号を出力する。第2の出力部IDは、第1の出力部IDとは異なる値である。ここで、制御部19およびトリガー出力部18は、他方側出力手段として作動する。なお、第1および第2の出力部IDは、上記の実施形態と同様に、暗号化することによってセキュリティを付加された状態である。また、出力部IDは、第1の出力部IDと第2の出力部IDとを含む構成である。
【0071】
ここで、IDタグ12は、扉50の内側に存在し、トリガー信号を受信する(S22)。このとき、IDタグ12が受信したトリガー信号に含まれる出力部IDは、IDタグ12が扉50の内側に存在することから、第1の出力部IDである。したがって、IDタグ12は、受信したトリガー信号に含まれる第1の出力部IDを解読し、第2の記憶部26に記憶されている出力部IDと一致するか否かを判断する(S23)。
【0072】
記憶されている出力部IDと一致する場合(S23において、YES)、制御部25は、受信した第1の出力部IDと、IDタグ12自身を識別するID番号とを含む応答信号を出力する(S24)。すなわち、制御部25は、第1の出力部ID、およびID番号を含む応答信号を出力する。ここで、制御部25は、出力部ID付加手段として作動する。なお、第1の出力部IDとID番号とは、上記の実施形態と同様に、暗号化することによってセキュリティを付加された状態である。
【0073】
そうすると、扉側装置13は、出力された応答信号を受信する(S25)。そして、応答信号に含まれるID番号を解読し、第1の記憶部17に記憶されているID番号と一致するか否かを判断する(S26)。
【0074】
記憶されているID番号と一致する場合(S26において、YES)、制御部19は、応答信号に含まれる第1の出力部IDを解読し、IDタグ12が扉50の内側に存在するか扉50の外側に存在するかを判断する(S27)。ここで、制御部19は、位置判断手段として作動する。
【0075】
ここで、IDタグ12が、S22において、扉側装置13から受信した出力部IDは、第1の出力部IDである。第1の出力部IDは、S21において、扉50の内側へ向かって出力されている。したがって、制御部19は、IDタグ12が扉50の内側に存在すると判断する(S27において、内側へ進む)。
【0076】
そうすると、制御部19は、ロック開閉機構15に対して、内側において操作可能な内容のみを行うことができるよう制御する(S28)。例えば、暗号表の変更や、出力部IDの変更等を行うことができるよう制御する。
【0077】
このように、扉側装置13が、トリガー信号の出力先に応じて、出力部IDを変更する。すなわち、出力部IDは、出力先の位置を識別するための値である。そして、変更した出力部IDを判断することによって、IDタグ12が扉50の内側に存在するか扉50の外側に存在するかを判断し、例えば、扉50の内側に存在すると判断すれば、内側において操作可能な内容のみを行うことができるよう制御する。こうすることにより、簡易な方法で、IDタグ12が扉50の一方側に存在するか他方側に存在するかを判断することができ、IDタグ12の配置されている位置に応じて、操作可能な内容を制御することができる。したがって、例えば、扉50の内側にIDタグ12が存在する場合に、扉50の施錠を行わないよう制御しておけば、ユーザが、扉50の内側にIDタグ12としての鍵を置いたまま扉50の外側へ出て行った場合であっても、扉50を施錠されることはない。
【0078】
なお、IDタグ12が、第2の出力部IDを受信し、第2の出力部IDを含む応答信号を出力した場合には、扉側装置13は、IDタグ12が扉50の外側に存在すると判断する(S27において、外側へ進む)。そうすると、制御部19は、ロック開閉機構15に対して、外側において操作可能な内容のみを行うことができるよう制御する(S29)。例えば、扉を開錠するよう制御したり、扉を施錠するよう制御する。
【0079】
また、S26において、一致しない場合には(S26において、NO)、上記した制御を行うことなく、そのまま処理を終了する。
【0080】
また、上記の実施の形態においては、扉側装置13は、扉50の内側を扉50の一方側とし、扉50の外側を扉50の他方側として、それぞれ第1の出力部IDまたは第2の出力部IDを含むトリガー信号を出力する例について説明したが、これに限ることなく、例えば、複数の方向に複数の異なる出力部IDを含むトリガー信号を出力することにより、複数の方向のうち、IDタグ12がどの位置に存在するかを判断してもよい。
【0081】
なお、上記の実施の形態においては、本発明を金庫や住居用の扉に適用した例について説明したが、これに限ることなく、例えば、車等の扉の有する他のものに適用してもよい。
【0082】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】この発明の一実施形態に係る扉開閉管理システムを示すブロック図である。
【図2】金庫の一例を示す斜視図である。
【図3】扉側装置の構成を示す図である。
【図4】IDタグの構成を示す図である。
【図5】扉の内側の状態を示す図である。
【図6】扉の内側の状態を示す図である。
【図7】ロック開閉機構の詳細を示す図である。
【図8】扉開閉管理システムを利用して、金庫の扉を開錠する場合を示すフローチャートである。
【図9】扉側装置を住居用の扉に適用した場合の一例を示す模式図である。
【図10】他の実施形態であって、外側および内側に、トリガー信号を出力する場合について示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0084】
9,50 扉、10 扉開閉管理システム、11 金庫、12 IDタグ、13 扉側装置、14 表示部、15 ロック開閉機構、16 受信部、17 記憶部、18 トリガー出力部、19 制御部、20 受信用アンテナ、21 トリガー検知部、22 電池、23 スイッチ、24 ID番号発生部、25 制御部、26 記憶部、27 送信用アンテナ、30 ソレノイド、31 凸部、32 支柱部、41 かんぬき、42 凹部、43 レバー、51 壁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉を開錠または施錠する扉開閉管理システムであって、
前記扉に設けられ、トリガー信号を出力する扉側装置と、前記扉側装置から出力された前記トリガー信号に応答して、応答信号を出力するIDタグとを備え、
前記トリガー信号は、前記扉側装置を識別する出力部IDを含み、
前記応答信号は、前記IDタグを識別するID番号を含み、
前記扉側装置は、
前記出力部IDにセキュリティを付加する第1の付加手段と、
前記第1の付加手段によりセキュリティを付加された前記出力部IDを含む前記トリガー信号を、前記IDタグへ出力するトリガー出力手段と、
前記ID番号を記憶する第1の記憶手段と、
前記IDタグから出力された前記応答信号に含まれる前記ID番号が、前記第1の記憶手段により記憶した前記ID番号と一致するか否かを判断するID番号判断手段と、
前記ID番号判断手段により判断した結果に応じて、扉の開錠または施錠を制御する開閉制御手段とを含み、
前記IDタグは、
前記ID番号にセキュリティを付加する第2の付加手段と、
前記第2の付加手段によりセキュリティを付加された前記ID番号を含む前記応答信号を、前記扉側装置へ出力するID番号出力手段と、
前記出力部IDを記憶する第2の記憶手段と、
前記扉側装置から出力された前記トリガー信号に含まれる前記出力部IDが、前記第2の記憶手段により記憶した前記出力部IDと一致するか否かを判断するトリガー判断手段と、
前記トリガー判断手段により判断した結果に応じて、前記ID番号出力手段を作動するよう制御する出力制御手段とを含む、扉開閉管理システム。
【請求項2】
前記第1の付加手段は、前記トリガー信号に含まれる前記出力部IDを暗号化することにより、セキュリティを付加する、請求項1に記載の扉開閉管理システム。
【請求項3】
前記第2の付加手段は、前記応答信号に含まれる前記ID番号を暗号化することにより、セキュリティを付加する、請求項1または2に記載の扉開閉管理システム。
【請求項4】
前記応答信号は、前記トリガー信号に含まれる出力部IDをさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載の扉開閉管理システム。
【請求項5】
前記トリガー信号に含まれる前記出力部IDは、位置を識別する第1の出力部IDと、前記第1の出力部IDとは異なる値であって、位置を識別する第2の出力部IDとを含み、
前記トリガー出力手段は、前記第1の出力部IDを含む前記トリガー信号を、扉の一方側に向かって出力する一方側出力手段と、前記第2の出力部IDを含む前記トリガー信号を、扉の他方側に向かって出力する他方側出力手段とを含み、
前記ID番号出力手段は、前記扉側装置から出力された前記トリガー信号に含まれる前記第1または第2の出力部ID、および前記ID番号を含む前記応答信号を、前記扉側装置へ出力する出力部ID付加手段を含み、
前記ID番号判断手段は、前記IDタグから出力された前記応答信号に含まれる前記第1または第2の出力部IDにより、前記IDタグが扉の一方側に存在するか他方側に存在するかを判断する位置判断手段を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の扉開閉管理システム。
【請求項6】
前記扉側装置は、金庫に設けられている、請求項1〜5のいずれかに記載の扉開閉管理システム。
【請求項7】
扉に設けられ、トリガー信号を出力し、前記トリガー信号に応答したIDタグからの応答信号を受けて、前記扉を開錠または施錠する扉側装置であって、
前記トリガー信号は、前記扉側装置を識別する出力部IDを含み、
前記応答信号は、前記IDタグを識別するID番号を含み、
前記扉側装置は、
前記出力部IDにセキュリティを付加する第1の付加手段と、
前記第1の付加手段によりセキュリティを付加された前記出力部IDを含む前記トリガー信号を、前記IDタグへ出力するトリガー出力手段と、
前記ID番号を記憶する第1の記憶手段と、
前記IDタグから出力された前記応答信号に含まれる前記ID番号が、前記第1の記憶手段により記憶した前記ID番号と一致するか否かを判断するID番号判断手段と、
前記ID番号判断手段により判断した結果に応じて、扉の開錠または施錠を制御する開閉制御手段とを備える、扉側装置。
【請求項8】
扉に設けられた扉側装置から出力されたトリガー信号に応答して、応答信号を出力することにより、前記扉側装置の前記扉を開錠または施錠させるIDタグであって、
前記トリガー信号は、前記扉側装置を識別する出力部IDを含み、
前記応答信号は、前記IDタグを識別するID番号を含み、
前記IDタグは、
前記ID番号にセキュリティを付加する第2の付加手段と、
前記第2の付加手段によりセキュリティを付加された前記ID番号を含む前記応答信号を、前記扉側装置へ出力するID番号出力手段と、
前記出力部IDを記憶する第2の記憶手段と、
前記扉側装置から出力された前記トリガー信号に含まれる前記出力部IDが、前記第2の記憶手段により記憶した前記出力部IDと一致するか否かを判断するトリガー判断手段と、
前記トリガー判断手段により判断した結果に応じて、前記ID番号出力手段を作動するよう制御する出力制御手段とを備える、IDタグ。
【請求項9】
前記応答信号は、前記トリガー信号に含まれる出力部IDをさらに含む、請求項8に記載のIDタグ。
【請求項10】
前記トリガー信号に含まれる前記出力部IDは、扉の一方側に向かって出力され、位置を識別する第1の出力部IDと、前記第1の出力部IDとは異なる値であって、扉の他方側に向かって出力され、位置を識別する第2の出力部IDとを含み、
前記ID番号出力手段は、前記トリガー信号に含まれる前記第1または第2の出力部ID、および前記ID番号を含む前記応答信号を、前記扉側装置へ出力する出力部ID付加手段を含む、請求項8または9に記載のIDタグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−150778(P2010−150778A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−328279(P2008−328279)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(508351967)
【出願人】(501429531)株式会社マトリックス (14)
【Fターム(参考)】