説明

手持式電気機器

【課題】スイッチ部の照明が機器の作動状態に応じて変化する手持式電気機器について、複数種類の作動状態がある場合に、使用者の使い勝手を低下させることなく各作動状態を認識しやすくする。
【解決手段】照明の態様でいずれの作動状態であるかを認識可能な手持式電気機器において、その照明手段が、異なる色の複数種類のLED110a,110b,110cと先端側角部に反射面を形成したプリズム状の導光部材120とその外周面側で先端側がボタン111の周りを囲んでリング状に露出した照明部材12とを備え、LED110a,110b,110cが照射方向を本体部10の長手方向に沿う向きで導光部材120基端面の挿入孔121a,121b,121cに先端側を挿入して配置され、作動状態に応じた色の照射光が導光部材120内部を通り反射面120aで反射し照明部材12の基端側から入射して先端側に到達することにより、作動状態に応じてボタン111周りを異なる色で照明するものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は手持式電気機器に関し、殊に、操作用のスイッチを備え作動状態に応じてスイッチ部が点灯する手持式電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
手に持った状態で使用する電気機器としては、電動歯ブラシやステインクリーナ、或いは電気ヒゲ剃りが周知である。斯かる手持式電気機器において、ON/OFF等の作動状態を使用者に識別させるため、又は暗い状態でもスイッチ位置を認識しやすくするために、操作ボタンがあるスイッチ部の内側にLEDを有した照明手段を配置し、作動状態に応じてLEDを点灯させてスイッチ部を照明するものが普及している。
【0003】
また、例えば特開2007−220348号公報に記載されているように、スイッチのON状態でスイッチ部の裏側にてLEDを点灯させるようにして、その照射光を透明な反射部材でスイッチを押圧するためのキートップ(ボタン)側に導いてキートップ周りをリング状に照明するものも知られている。
【0004】
ところで、このようにスイッチ部に照明手段を付設した手持式電気機器においては、スイッチのON/OFF状態に加えて、充電中、高速運転、低速運転等、他の作動状態の表示をする場合に、ON/OFFを表示する部分とは異なる位置にて他の照明手段で照明することにより、使用者が作動状態を認識可能としているものが一般的である。しかし、このように作動状態に応じて異なる位置で照明しても、使用者にとってはその表示内容がすぐに分かりにくい場合も多い。
【0005】
そこで、スイッチ部の裏側に異なる色の複数種類のLEDを配置し、作動状態に応じて異なる色でスイッチ周りをリング状に発色させることが考えられる。この場合、異なる色のLEDをスイッチ周りのリング形状に合わせて1色ずつ等間隔で円形に配置するのが通常であるが、一点のみの発光ではリング状の照明に色ムラが生じて見栄えが悪いとともに発色が認識しにくい状態となる。一方、同色のLEDを複数箇所配置することで色ムラは改善できるが、今度はコスト高となってしまう。
【0006】
また、操作ボタン周りを照明するものにあっては、照明手段に比較的コンパクトなサイズのLEDを用いるのが一般的であるところ、その主たる照射方向(光軸方向)の関係で機器の長手方向に対し先端側を直角に向けてLEDを配置することになるため、手に持ちやすいように棒状に形成した把持部の幅が過剰に大きくなって機器の使い勝手を低下させることに繋がりやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−220348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、スイッチ部の照明が機器の作動状態に応じて変化する手持式電気機器について、複数種類の作動状態がある場合に、使用者の使い勝手を低下させることなく各作動状態を認識しやすくすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明は、使用者が把持可能な略棒状の本体部と、この本体部の先端側に設けられ電力供給により作動して所定の機能を発揮する作動部と、本体部外周面に操作用のボタンを露出したスイッチ部と、所定の作動状態で点灯して本体部外周面の所定位置で照明する照明手段とを備えて、その照明の態様によりいずれの作動状態であるかを使用者が認識可能とした手持式電気機器において、その照明手段は、本体内部でスイッチ部付近に配設された異なる発光色による複数種類のLEDと、略筒状の透明素材からなりその中心軸線が本体部の長手方向に対し略直角になるように配置され先端側がボタンの周りを囲みながら外部に露出してボタン周りを照明する照明部材と、本体内部でこの照明部材基端側に配置されLEDの照射光を反射・屈曲させて照明部材内に入射させる反射面を有した反射部材とを備えており、その各LEDが主たる照射方向を円筒状の照明部材の中心軸線に対し略直角にしながら照明部材の基端側外周面を延長した面よりも遠心位置に配置され、点灯したLEDの照射光が反射部材で反射し照明部材の基端側から入射して先端側で作動状態に応じた異なる色にてボタン周りをリング状に照明するものとした。
【0010】
このように、異なる発光色の複数のLEDをその光軸方向が円筒状の照明部材の中心軸線に対し略直角になるように照明部材の基端側外周面を延長した面よりも遠心位置に配置したことで本体部の幅を小さく抑えることができ、LEDの照射光を反射部材で照明部材基端側に導くことにより照明部材に直接入射した照射光とともに照明部材内で乱反射しながら先端側で均一に照明して色ムラの少ないものとなり、使用者が照明の色で機器の作動状態を容易に認識可能となる。
【0011】
また、この手持式電気機器において、その反射部材は、反射面がプリズム状の板状部材先端側に形成された面取り面によるものとすれば、照射光を効率的に照明部材側に反射できるものとなる。この場合、その反射部材の先端側が照明部材の基端面周縁形状に沿うよう半円形に切り欠かれて円弧状の輪郭を形成してなるものとすれば、照明部材への光の入射が効率的になってリング状の露出部分における均一な照明が確保されやすいものとなり、或いは、その反射部材には、反射面がミラー面によるものが少なくとも含まれるものとしても、配設のためのスペースを最小限に抑えながら同様の機能を発揮することができる。
【0012】
また、上述した手持式電気機器において、その照明手段はOFF状態で無点灯であって少なくともON状態と充電状態とで異なる色にて照明するものとすれば、使用者にとって作動状態を認識しやすく利便性が高くなる。
【0013】
さらに、上述した手持式電気機器は、電動歯ブラシ又は電動式のステインクリーナであるものとすれば、複数種類ある作動状態が照明の色分けにより認識しやすいものとなって、使用者にとって極めて利便性の高いものとなる。
【発明の効果】
【0014】
異なる発光色の複数のLEDを主たる照射方向が照明部材の中心軸線に対し略直角になるとともに照明部材の基端側外周面を延長した面よりも遠心位置に配置して、LED照射光を反射部材で照明部材基端側に導くことによりボタン周りを操作状態に応じた異なる色でリング状に照明するものとした本発明によると、複数種類の作動状態があっても使用者の使い勝手を低下させることなく、各作動状態を認識しやすいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(A)は本発明における実施の形態である電動歯ブラシの正面図であり、(B)は(A)の左側面図である。
【図2】(A)は図1(A)の電動歯ブラシのスイッチ部付近の内部構造を説明するための部分拡大図であり、(B)は(A)の左側面図である。
【図3】図1の電動歯ブラシのスイッチ部付近における構成部品の分解斜視図である。
【図4】図1の電動歯ブラシの応用例におけるスイッチ部付近の構成部品の分解斜視図である。
【図5】図1の電動歯ブラシの作動状態に応じた照明状態の変化状況を説明するためのものであって、(A)は充電中、(B)は手に取った状態、(C)はボタンを1回押した状態、(D)はボタンを2回押した状態を示す部分拡大図である。
【図6】図1の電動歯ブラシの他の応用例であって、(A)はスイッチ部付近の内部構造を説明するための部分拡大図であり、(B)は(A)の左側面図である。
【図7】図1の電動歯ブラシの他の応用例であって、(A)はスイッチ部付近の内部構造を説明するための部分拡大図であり、(B)は(A)の左側面図である。
【図8】図1の電動歯ブラシの他の応用例であって、(A)はスイッチ部付近の内部構造を説明するための部分拡大図であり、(B)は(A)の左側面図である。
【図9】図1(B)の電動歯ブラシとは異なる用途の応用例としてのステインクリーナを示す左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。
【0017】
図1(A)は、本実施の形態の手持式電気機器としての電動歯ブラシ1Aの正面図を示しており、(B)はその左側面図を示している。この電動歯ブラシ1Aは、内部に充電式のバッテリ及びモータを備えて使用者が手で把持可能な形状とされた本体部10と、バッテリから電力を供給されて駆動したモータで先端側のブラシ201を動かしながら歯磨きを行う作動部としての歯ブラシ20Aを備えており、以上の構成は従来例にも共通した周知のものである。
【0018】
そして、本発明においては、この電動歯ブラシ1Aを操作するためのスイッチ部11におけるボタン111周りにおいて、リング状に露出した照明部材12が作動状態に対応した異なる色で発色してスイッチ部11を照明するようになっており、使用者がその照明の色の種類で作動状態を確実に認識可能とした。
【0019】
本実施の形態においては、照明を行わない無作動時の他、充電中、通常磨き、超音波磨きの3種類の作動状態を想定しており、例えば充電中は緑、通常磨きは赤、超音波磨きはオレンジというように、識別を容易にする異なる色の組み合わせでボタン111周りを各々リング状に均一に照明するものとして、同一色にて異なる位置で照明(点灯)して作動状態の別を表示する従来の手持式電気機器と比べ、使用者における作動状態の認識を容易なものとしている。
【0020】
また、図1(A)に示すように、スイッチ部11付近の外周面に「PW」(通常磨き)、「LW」(超音波磨き)、「CH」(充電)の記載と各作動状態時の照明色による色ドットの組み合わせからなる照明色案内表示部15を設けたことにより、この電動歯ブラシ1Aを初めて使用する場合でも、照明の色と作動状態の関係を容易に認識可能である。
【0021】
図2(A)は、図1に示した電動歯ブラシ1Aのスイッチ部11付近の内部構造を示したものであり、(B)はその左側面図を示している。本体部10の内側には、本体部10の長手方向にその長手方向を一致して短冊状の基板(メイン基板)101が内装されているが、そのスイッチ部11の下方にはボタン111周りを照明する照明手段の一部をなすLED110a,110b,110cが並列して配置されている。
【0022】
LED(発光ダイオード)は、半導体による発光部分を砲弾型の透明樹脂で覆って主たる照射方向(光軸線)の先端側をレンズ状に形成したものが通常であるため、手持式電気機器のスイッチ部を照明する場合には、把持部分となる本体部の長手方向及び外周面に対し照射方向を直角にして配置するのが一般的であり、その主たる照射方向(LEDの長手方向)にある程度のスペースを要することから、把持部分の幅が過剰に大きくなりやすいという問題があった。
【0023】
これに対し、本発明においては、砲弾状に形成されたLED110a,110b,110cを、その主たる照射方向が本体部10長手方向に対し中心軸線を直角に配置した円筒状の照明部材12の中心軸線に対し略直角になるように、本体部10長手方向に沿いながら基端側外周面を延長した面よりも遠心位置に並列配置している。そのため、図1(B)及び図2(B)に示すように、その本体部10の過剰な大径化を回避可能として使用者の使い勝手に優れたものとしている。
【0024】
図3の分解斜視図に示すように、本体部10にはその長手方向に沿って板状に延びたプリズム状の反射部材120が内装され、その先端側でボタン111のある外側とは反対側の角部が面取りされて反射面120aを形成している。また、この反射部材120には、基端面から上向きに挿入孔120b,120c,120dが穿設されており、これに基板102上に固定されたLED110a,110b,110cが各々先端側を挿入されて並列している。
【0025】
そのため、反射部材120基端側から入射し先端側に進んだ照射光が面取り面からなる反射面120aで略直角に反射(全反射)してその側方(外周側)に配置した円筒状の照明部材12に基端面側から入射するものであり、その反射光と、LEDから直接入射した光とが透明な部材の境界面で反射しながら先端側をリング状に発光させるようになっており、1つのLEDでもボタン111周りをほぼ均一に照明できるようになっている。尚、複数のLEDを並列配置したことにより、照射光の一部が他のLEDのレンズ状の透明樹脂で反射して照明部材12内に入射するものとなり、照明が一層明瞭で色ムラの少ないものとしている。
【0026】
さらに、この反射部材120の先端側を、略円筒状に形成された照明部材12の基端面周縁形状に沿うように正面視半円形に切り欠いて円弧部120eを形成したことにより、略円筒状の照明部材12への光の入射が一層効率的に行われるようになり、照明部材12におけるリング状の露出面の均一な照明状態を確保しやすいものとしている。
【0027】
尚、この場合、図4に示すように、この半円形の円弧部120eにおいても、反射面120aから連続して同様に面取することで反射面を形成させることにより、照明部材12への光の入射をより効率的にすることができる。また、図4に示すように、照明部材12の外径がこの円弧部120eの内径よりも大きくなるようにして正面視で重畳部分が形成されるようにすれば、さらに効率的な入射が実現されやすいものとなる。
【0028】
加えて、このように反射部材120の先端側を半円形に切り欠いて円弧部120eを形成したことにより、ボタン111の裏面から突設した押し棒111aが、照明部材12中央の挿通孔12aを挿通しながら先端をスイッチ115に当接させることを妨げないようになっている。尚、照明部材12は、リング状の先端面がほぼ均一に発光するものであれば、完全に透明の素材でなくても半透明の素材からなるものであってもよい。
【0029】
図5(A)〜(D)は、電動歯ブラシ1Aの作動状態に応じたボタン111周りにおける照明の変化状況を示すものであり、(A)は充電中、(B)は手に取った場合で無作動状態、(C)はボタンを1回押した通常磨きの状態、(D)はボタンを2回押した超音波
磨きの状態を示している。
【0030】
図では斜線の向きで照明色の別を表現しているが、ボタン111の周りにリング状に露出した照明部材12は各作動状態を示す所定の色で照明するようになっており、そのときの照明色がスイッチ部11の上方に配置した照明色案内表示部15で色分け表示された色ドット15b,15a,15cの色のうちいずれに一致するかで、作動状態が分かるようになっている。
【0031】
即ち、本実施の形態では「PW」が通常磨き、「LW」が超音波磨き、「CH」が充電を意味するものとしている。このように、ボタン111周りが各運転状態に応じた色でリング状に照明されるとともに、その上方で各色の意味を表示していることから、初めて使用する者でも容易に作動状態を認識することができる。
【0032】
図6乃至図8は上述した実施の形態の電動歯ブラシ1Aにおけるスイッチ部11の応用例を示すものであり、図6は反射面120aを有した反射部材120に加えて、図示を省略した照明部材12の基端側となる基板11上に、表面がミラーからなる反射面とされ照明部材12の基端面形状と同様の形状にした反射部材116を配設した応用例を示している。これにより基板101側に向かう照射光を照明部材12基端側に反射して、ボタン111周りにおいてさらなる均一且つ明瞭な照明を確保しやすいものとなる。
【0033】
図7は、上述の照明部材12を中心軸線方向に延長してなる照明部材13に変更し、上述の反射部材120を照明部材12の基端面総てをカバーする位置・形状の反射部材122に変更して、さらに、並列したLED110a,110cをその光軸方向が照明部材13の内周面基端側を延長した面の内側で交わるように、各々傾斜させて配置したものである。このようにしても照明部材13への照射光の入射を一層効率的にすることができる。
【0034】
図8は、図7におけるプリズム状の反射部材122の代わりに、ミラー面を有する板状の部材をミラー面側を内側にして湾曲させてなる反射部材114で照明部材13の外周面基端側を延長した面の外周側を囲むようにして、LED110a,110b,110cの対向側に配設したものであり、且つ、LED110a,110b,110cの光軸が照明部材113内周側で交わるように配置したものである。このようにしても照明部材13への照射光の入射を一層効率的にすることができる。
【0035】
図9は、上述した実施の形態及び応用例の電動歯ブラシ1Aに対する異なる用途の一例としてのステインクリーナ1Bを示している。この場合、本体部10は電動歯ブラシ1Aと共通であるが、作動部として歯ブラシ20Aの代わりに、先端にステインを落とすためのゴムキャップ202を備えた清掃体20Bを連結してなるものである。この例においても、各作動状態に応じた色でスイッチ部11のボタン111周りをリング状に均一に照明するようになっており、上述と同様の効果を発揮する。
【0036】
尚、手持式電気機器の種類・機種に応じて、例えば通常運転に対する高速運転、低速運転など、上述した種類の作動状態とは異なる機能を有している手持式電気機器の場合には、これらの機能に応じた色で上記同様に照明するようにしても良いことは言うまでもない。また、上述の説明では1種類のLEDで1色の照明を行う場合を説明したが、異なる色の組み合わせからなる複数極の半導体の組み合わせを1の透明樹脂で覆って1部品としたLED製品もあることから、これを1個または複数個用いても実施可能である。
【0037】
さらに、複数種類の色を同時に発光させることで異なる発光色を合成することにより色の種類を追加するようにしてもよい。さらに加えて、上述した実施の形態・応用例において、ボタンを乳白色等による半透明素材で作成したものとすれば、ボタン周りとともにボ
タン自体も発光しながら照明するものとなり、使用者にとって、作動状態が一層認識しやすいとともにより魅力的な照明とすることができる。
【0038】
以上、述べたように、スイッチ部の照明が機器の作動状態に応じて変化する手持式電気機器において、本発明により、複数種類の作動状態があっても使用者の使い勝手を低下させることなく各作動状態が認識しやすいものとなった。
【符号の説明】
【0039】
1A 電動歯ブラシ、1B ステインクリーナ、10 本体部、11 スイッチ部、12,13 照明部材、15 照明色案内表示部、20A 歯ブラシ、20B 清掃体、101,102 基板、110a,110b,110c LED、111,113 ボタン、115 スイッチ、120,121,122,114,116 反射部材、120a 反射面、120e 円弧部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が把持可能な略棒状の本体部と、該本体部の先端側に設けられ電力供給により作動して所定の機能を発揮する作動部と、前記本体部外周面に操作用のボタンを露出したスイッチ部と、所定の作動状態で点灯して前記本体部外周面の所定位置で照明する照明手段とを備えて、前記照明の態様によりいずれの作動状態であるかを使用者が認識可能とした手持式電気機器において、
前記照明手段は、前記本体内部で前記スイッチ部付近に配設された異なる発光色による複数種類のLEDと、略筒状の透明素材からなり中心軸線が前記本体部の長手方向に対し略直角になるように配置され先端側が前記ボタンの周りを囲みながら外部に露出して照明する照明部材と、前記本体内部で前記照明部材基端側に配置され前記LEDの照射光を反射・屈曲させて前記照明部材内に入射させる反射面を有した反射部材とを備えており、前記各LEDが主たる照射方向を前記照明部材の中心軸線に対し略直角にしながら前記照明部材の基端側外周面を延長した面よりも遠心位置に配置され、点灯した前記LEDの照射光が反射部材で反射し前記照明部材の基端側から入射して先端側で作動状態に応じた異なる色により前記ボタンの周りをリング状に照明する、ことを特徴とする手持式電気機器。
【請求項2】
前記反射部材は、前記反射面がプリズム状の板状部材先端側に形成された面取り面によることを特徴とする請求項1に記載した手持式電気機器。
【請求項3】
前記反射部材は、先端側が前記照明部材の基端面周縁形状に沿うよう半円形に切り欠かれて円弧状の輪郭を形成していることを特徴とする請求項2に記載した手持式電気機器。
【請求項4】
前記反射部材にはその反射面がミラー面によるものが少なくとも含まれることを特徴とする請求項2または3に記載した手持式電気機器。
【請求項5】
前記照明手段はOFF状態で無点灯であって少なくともON状態と充電状態とで異なる色により照明することを特徴とする請求項1,2,3または4に記載した手持式電気機器。
【請求項6】
電動歯ブラシ又は電動式のステインクリーナであることを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載した手持式電気機器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−249028(P2011−249028A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118147(P2010−118147)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000213817)朝日医理科株式会社 (13)
【Fターム(参考)】