抗炎症剤としてのホウ素含有小分子
ホウ素含有小分子の使用を介した炎症病態の治療方法を開示する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療上有効量の式Iによる構造を有する化合物をヒト又は動物に投与することを含む、ヒト又は動物における炎症関連疾患を治療又は予防する方法:
【化1】
(式中、Bはホウ素であり、
R1aは、負電荷、塩の対イオン、H、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから選択されるメンバーであり、
Mは、酸素、硫黄、及びNR2aから選択されるメンバーであり、
R2aは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから選択されるメンバーであり、
Jは、(CR3aR4a)n1及びCR5aから選択されるメンバーであり、
R3a、R4a、及びR5aは、H、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
n1は、0〜2から選択される整数であり、
Wは、C=O(カルボニル)、(CR6aR7a)m1及びCR8aから選択されるメンバーであり、
R6a、R7a、及びR8aは、H、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
m1は、0及び1から選択される整数であり、
Aは、CR9a及びNから選択されるメンバーであり、
Dは、CR10a及びNから選択されるメンバーであり、
Eは、CR11a及びNから選択されるメンバーであり、
Gは、CR12a及びNから選択されるメンバーであり、
R9a、R10a、R11a及びR12aは、H、OR*、NR*R**、SR*、−S(O)R*、−S(O)2R*、−S(O)2NR*R**、−C(O)R*、−C(O)OR*、−C(O)NR*R**、ニトロ、ハロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
ここで、各R*及びR**は、H、ニトロ、ハロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
窒素の組み合わせ(A+D+E+G)は、0〜3から選択される整数であり、
R3a、R4a及びR5aから選択されるメンバーとR6a、R7a及びR8aから選択されるメンバーとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R3aとR4aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R6aとR7aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R9aとR10aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R10aとR11aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R11aとR12aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成する)。
【請求項2】
前記化合物を医薬製剤の一部として投与することをさらに含み、前記製剤が薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記化合物が、
【化2】
による構造を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記化合物が、
【化3】
による構造を有し、
式中、
R1aは、置換又は非置換C1−C6アルキル及び置換又は非置換C1−C6ヘテロアルキルから選択されるメンバーであり、
R1b及びR1cは、H、OH、NH2、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーである、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記化合物が、
【化4】
による構造を有し、
式中、
R4aは、H、メチル、エチル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換アリールアルキルから選択されるメンバーであり、
R10aは、H、ハロゲン、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールオキシ、置換又は非置換アリールアルコキシ、置換又は非置換アリールチオ、及び置換又は非置換アリールアルキルチオから選択されるメンバーであり、
R11aは、H、OH、メチル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールオキシ、置換又は非置換アリールアルコキシ、置換又は非置換アリールチオ、及び置換又は非置換アリールアルキルチオから選択されるメンバーである、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記化合物が、以下の式
【化5】
による構造を有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
R10aが、
【化6】
から選択されるメンバーであり、
式中、
R15は、CN、COOH、及び
【化7】
から選択されるメンバーであり、
R16及びR17は、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
pは、1〜5から選択される整数であり、
zは、1〜8から選択される整数であり、
Xは、S及びOから選択されるメンバーである、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記化合物が、
【化8】
による構造を有し、
式中、
R4aは、置換又は非置換アリール及び置換又は非置換アリールアルキルから選択されるメンバーであり、
R10aは、H、ハロゲン、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールオキシ、置換又は非置換アリールアルコキシ、置換又は非置換アリールチオ、及び置換又は非置換アリールアルキルチオから選択されるメンバーである、
請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記化合物が、
【化9】
から選択されるメンバーである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記化合物が、
【化10】
である、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記化合物が、
【化11】
から選択されるメンバーである、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記化合物が、
【化12】
から選択されるメンバーである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
R1aがHである、請求項3に記載の方法。
【請求項14】
R10a及びR11aがHである、請求項3に記載の方法。
【請求項15】
R10a及びR11aから選択される一方のメンバーがHであり、R10a及びR11aから選択される他方のメンバーが、ハロゲン、メチル、シアノ、メトキシ、ヒドロキシメチル、及びp−シアノフェニルオキシから選択されるメンバーである、請求項3に記載の方法。
【請求項16】
R10a及びR11aが、フルオロ、クロロ、メチル、シアノ、メトキシ、ヒドロキシメチル、及びp−シアノフェニルから独立して選択されるメンバーである、請求項3に記載の方法。
【請求項17】
前記化合物が、炎症誘発性サイトカイン発現を阻害するか、あるいは抗炎症性サイトカイン発現を刺激することにより炎症関連疾患を治療するのに十分な量であるが、該量はサイクリン依存性キナーゼを実質的に阻害するには不十分である、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記疾患が、関節炎、関節リウマチ、炎症性腸疾患、乾癬、多発性硬化症、神経変性障害、うっ血性心不全、脳卒中、大動脈弁狭窄、腎不全、狼瘡、膵炎、アレルギー、線維症、貧血、アテローム性動脈硬化症、代謝疾患、骨疾患、心血管疾患、化学療法/放射線関連合併症、I型糖尿病、II型糖尿病、肝疾患、胃腸障害、眼疾患、アレルギー性結膜炎、糖尿病性網膜症、シェーグレン症候群、ブドウ膜炎、肺障害、腎疾患、皮膚炎、HIV関連悪液質、脳性マラリア、強直性脊椎炎、らい病、貧血、及び線維筋痛症から選択されるメンバーである、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記神経変性障害がアルツハイマー病及びパーキンソン病から選択されるメンバーであり、前記炎症性腸疾患がクローン病又は潰瘍性大腸炎から選択されるメンバーであり、前記胃腸合併症が下痢であり、前記肝疾患が、自己免疫性肝炎、C型肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、及び劇症肝不全から選択されるメンバーであり、前記胃腸障害がセリアック病及び非特異性大腸炎から選択されるメンバーであり、前記肺障害が、アレルギー性鼻炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、慢性肉芽腫性炎症、嚢胞性線維症、及びサルコイドーシスから選択されるメンバーであり、前記心血管疾患が、アテローム硬化性心疾患、うっ血性心不全及び再狭窄から選択されるメンバーであり、及び前記腎疾患が糸球体腎炎、及び血管炎から選択されるメンバーである、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記化合物が、IL−1α、β、IL−2、IL−3、IL−6、IL−7、IL−9、IL−12、IL−17、IL−18、IL−23、TNF−α、LT、LIF、オンコスタチン、及びIFNc1α、β、γから選択されるメンバーであるサイトカインを阻害するのに十分な濃度で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記化合物が、IL−4、IL−10、IL−11、W−13、及びTGF−βから選択されるメンバーであるサイトカインの発現を刺激するのに十分な濃度で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
サイトカイン発現レベルに関連する炎症関連疾患の治療方法であって、そのような治療を必要とするヒト又は動物に請求項1に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項28】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記化合物が、炎症誘発性サイトカイン発現を阻害するか、あるいは抗炎症性サイトカイン発現を刺激することにより炎症関連疾患を治療するのに十分な量であるが、該量はサイクリン依存性キナーゼを実質的に阻害するには不十分である、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記動物がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
炎症性サイトカインタンパク質を産生することができる細胞による炎症性サイトカインタンパク質の産生を阻害するための方法であって、前記細胞を治療量の請求項1に記載の化合物と合わせることを含み、それにより前記細胞による前記炎症性サイトカインの産生が阻害される、方法。
【請求項33】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記治療量が前記炎症性サイトカインタンパク質の産生を約50%〜約99%阻害するのに十分である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
ヒト又は動物の炎症反応を阻害するための方法であって、前記ヒト又は動物を治療量の請求項1に記載の化合物と接触させることを含み、それにより前記炎症反応が阻害される、方法。
【請求項36】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
療上有効量の式IIによる構造を有する化合物をヒト又は動物に治投与することを含む、ヒト又は動物における炎症関連疾患を治療又は予防する方法:
【化13】
(式中、
Bは、ホウ素であり、
R20、R21、及びR22は、負電荷、塩の対イオン、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
Aは、CR9a及びNから選択されるメンバーであり、
Dは、CR10a及びNから選択されるメンバーであり、
Eは、CR11a及びNから選択されるメンバーであり、
Gは、CR12a及びNから選択されるメンバーであり、
ここで、R9a、R10a、R11a、及びR12aは、H、OR*、NR*R**、SR*、−S(O)R*、−S(O)2R*、−S(O)2NR*R**、−C(O)R*、−C(O)OR*、−C(O)NR*R**、ニトロ、ハロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
ここで、各R*及びR**は、H、ニトロ、ハzロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
式中、
R9aとR10aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R10aとR11aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、及び
R11aとR12aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成する)。
【請求項38】
前記化合物が、
【化14】
による構造を有する、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記化合物が、
【化15】
から選択されるメンバーである、請求項37に記載の方法。
【請求項1】
治療上有効量の式Iによる構造を有する化合物をヒト又は動物に投与することを含む、ヒト又は動物における炎症関連疾患を治療又は予防する方法:
【化1】
(式中、Bはホウ素であり、
R1aは、負電荷、塩の対イオン、H、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから選択されるメンバーであり、
Mは、酸素、硫黄、及びNR2aから選択されるメンバーであり、
R2aは、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから選択されるメンバーであり、
Jは、(CR3aR4a)n1及びCR5aから選択されるメンバーであり、
R3a、R4a、及びR5aは、H、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
n1は、0〜2から選択される整数であり、
Wは、C=O(カルボニル)、(CR6aR7a)m1及びCR8aから選択されるメンバーであり、
R6a、R7a、及びR8aは、H、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
m1は、0及び1から選択される整数であり、
Aは、CR9a及びNから選択されるメンバーであり、
Dは、CR10a及びNから選択されるメンバーであり、
Eは、CR11a及びNから選択されるメンバーであり、
Gは、CR12a及びNから選択されるメンバーであり、
R9a、R10a、R11a及びR12aは、H、OR*、NR*R**、SR*、−S(O)R*、−S(O)2R*、−S(O)2NR*R**、−C(O)R*、−C(O)OR*、−C(O)NR*R**、ニトロ、ハロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
ここで、各R*及びR**は、H、ニトロ、ハロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
窒素の組み合わせ(A+D+E+G)は、0〜3から選択される整数であり、
R3a、R4a及びR5aから選択されるメンバーとR6a、R7a及びR8aから選択されるメンバーとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R3aとR4aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R6aとR7aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R9aとR10aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R10aとR11aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R11aとR12aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成する)。
【請求項2】
前記化合物を医薬製剤の一部として投与することをさらに含み、前記製剤が薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記化合物が、
【化2】
による構造を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記化合物が、
【化3】
による構造を有し、
式中、
R1aは、置換又は非置換C1−C6アルキル及び置換又は非置換C1−C6ヘテロアルキルから選択されるメンバーであり、
R1b及びR1cは、H、OH、NH2、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーである、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記化合物が、
【化4】
による構造を有し、
式中、
R4aは、H、メチル、エチル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換アリールアルキルから選択されるメンバーであり、
R10aは、H、ハロゲン、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールオキシ、置換又は非置換アリールアルコキシ、置換又は非置換アリールチオ、及び置換又は非置換アリールアルキルチオから選択されるメンバーであり、
R11aは、H、OH、メチル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールオキシ、置換又は非置換アリールアルコキシ、置換又は非置換アリールチオ、及び置換又は非置換アリールアルキルチオから選択されるメンバーである、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記化合物が、以下の式
【化5】
による構造を有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
R10aが、
【化6】
から選択されるメンバーであり、
式中、
R15は、CN、COOH、及び
【化7】
から選択されるメンバーであり、
R16及びR17は、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
pは、1〜5から選択される整数であり、
zは、1〜8から選択される整数であり、
Xは、S及びOから選択されるメンバーである、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記化合物が、
【化8】
による構造を有し、
式中、
R4aは、置換又は非置換アリール及び置換又は非置換アリールアルキルから選択されるメンバーであり、
R10aは、H、ハロゲン、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールオキシ、置換又は非置換アリールアルコキシ、置換又は非置換アリールチオ、及び置換又は非置換アリールアルキルチオから選択されるメンバーである、
請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記化合物が、
【化9】
から選択されるメンバーである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記化合物が、
【化10】
である、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記化合物が、
【化11】
から選択されるメンバーである、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記化合物が、
【化12】
から選択されるメンバーである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
R1aがHである、請求項3に記載の方法。
【請求項14】
R10a及びR11aがHである、請求項3に記載の方法。
【請求項15】
R10a及びR11aから選択される一方のメンバーがHであり、R10a及びR11aから選択される他方のメンバーが、ハロゲン、メチル、シアノ、メトキシ、ヒドロキシメチル、及びp−シアノフェニルオキシから選択されるメンバーである、請求項3に記載の方法。
【請求項16】
R10a及びR11aが、フルオロ、クロロ、メチル、シアノ、メトキシ、ヒドロキシメチル、及びp−シアノフェニルから独立して選択されるメンバーである、請求項3に記載の方法。
【請求項17】
前記化合物が、炎症誘発性サイトカイン発現を阻害するか、あるいは抗炎症性サイトカイン発現を刺激することにより炎症関連疾患を治療するのに十分な量であるが、該量はサイクリン依存性キナーゼを実質的に阻害するには不十分である、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記疾患が、関節炎、関節リウマチ、炎症性腸疾患、乾癬、多発性硬化症、神経変性障害、うっ血性心不全、脳卒中、大動脈弁狭窄、腎不全、狼瘡、膵炎、アレルギー、線維症、貧血、アテローム性動脈硬化症、代謝疾患、骨疾患、心血管疾患、化学療法/放射線関連合併症、I型糖尿病、II型糖尿病、肝疾患、胃腸障害、眼疾患、アレルギー性結膜炎、糖尿病性網膜症、シェーグレン症候群、ブドウ膜炎、肺障害、腎疾患、皮膚炎、HIV関連悪液質、脳性マラリア、強直性脊椎炎、らい病、貧血、及び線維筋痛症から選択されるメンバーである、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記神経変性障害がアルツハイマー病及びパーキンソン病から選択されるメンバーであり、前記炎症性腸疾患がクローン病又は潰瘍性大腸炎から選択されるメンバーであり、前記胃腸合併症が下痢であり、前記肝疾患が、自己免疫性肝炎、C型肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、及び劇症肝不全から選択されるメンバーであり、前記胃腸障害がセリアック病及び非特異性大腸炎から選択されるメンバーであり、前記肺障害が、アレルギー性鼻炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、慢性肉芽腫性炎症、嚢胞性線維症、及びサルコイドーシスから選択されるメンバーであり、前記心血管疾患が、アテローム硬化性心疾患、うっ血性心不全及び再狭窄から選択されるメンバーであり、及び前記腎疾患が糸球体腎炎、及び血管炎から選択されるメンバーである、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記化合物が、IL−1α、β、IL−2、IL−3、IL−6、IL−7、IL−9、IL−12、IL−17、IL−18、IL−23、TNF−α、LT、LIF、オンコスタチン、及びIFNc1α、β、γから選択されるメンバーであるサイトカインを阻害するのに十分な濃度で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記化合物が、IL−4、IL−10、IL−11、W−13、及びTGF−βから選択されるメンバーであるサイトカインの発現を刺激するのに十分な濃度で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
サイトカイン発現レベルに関連する炎症関連疾患の治療方法であって、そのような治療を必要とするヒト又は動物に請求項1に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項28】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記化合物が、炎症誘発性サイトカイン発現を阻害するか、あるいは抗炎症性サイトカイン発現を刺激することにより炎症関連疾患を治療するのに十分な量であるが、該量はサイクリン依存性キナーゼを実質的に阻害するには不十分である、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記動物がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
炎症性サイトカインタンパク質を産生することができる細胞による炎症性サイトカインタンパク質の産生を阻害するための方法であって、前記細胞を治療量の請求項1に記載の化合物と合わせることを含み、それにより前記細胞による前記炎症性サイトカインの産生が阻害される、方法。
【請求項33】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記治療量が前記炎症性サイトカインタンパク質の産生を約50%〜約99%阻害するのに十分である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
ヒト又は動物の炎症反応を阻害するための方法であって、前記ヒト又は動物を治療量の請求項1に記載の化合物と接触させることを含み、それにより前記炎症反応が阻害される、方法。
【請求項36】
前記化合物が、5−(4−シアノフェノキシ)−1,3−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2,1−ベンゾオキサボロールである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
療上有効量の式IIによる構造を有する化合物をヒト又は動物に治投与することを含む、ヒト又は動物における炎症関連疾患を治療又は予防する方法:
【化13】
(式中、
Bは、ホウ素であり、
R20、R21、及びR22は、負電荷、塩の対イオン、H、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
Aは、CR9a及びNから選択されるメンバーであり、
Dは、CR10a及びNから選択されるメンバーであり、
Eは、CR11a及びNから選択されるメンバーであり、
Gは、CR12a及びNから選択されるメンバーであり、
ここで、R9a、R10a、R11a、及びR12aは、H、OR*、NR*R**、SR*、−S(O)R*、−S(O)2R*、−S(O)2NR*R**、−C(O)R*、−C(O)OR*、−C(O)NR*R**、ニトロ、ハロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
ここで、各R*及びR**は、H、ニトロ、ハzロゲン、シアノ、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ヘテロアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換ヘテロシクロアルキル、置換又は非置換アリール、及び置換又は非置換ヘテロアリールから独立して選択されるメンバーであり、
式中、
R9aとR10aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、
R10aとR11aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成し、及び
R11aとR12aとは、それらが結合している原子と共に、任意選択により連結して4〜7員環を形成する)。
【請求項38】
前記化合物が、
【化14】
による構造を有する、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記化合物が、
【化15】
から選択されるメンバーである、請求項37に記載の方法。
【公表番号】特表2009−531292(P2009−531292A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555528(P2008−555528)
【出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/062350
【国際公開番号】WO2007/095638
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(505465841)アナコール ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/062350
【国際公開番号】WO2007/095638
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(505465841)アナコール ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】
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