説明

抗癌剤としてのベンゾチアゾール誘導体

強力なRaf阻害活性を示す縮合複素環誘導体を提供すること。



[式中、各記号は本明細書中で定義した通りである。]で表される化合物またはその塩。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

[式中、
は、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキル基、または置換基を有していてもよい複素環基を;
Xは、−O−または−NR−(式中、Rは、水素原子またはC1−6アルキル基を示す)を;
Yは、
【化2】

(式中、環Aは、さらに置換されていてもよいベンゼン環を示す)を;
Zは、
(1) −NRCO−、
(2) −NRCO−W−、
(3) −NRCO−W−O−、
(4) −NRCO−W−O−W−、
(5) −NRCO−W−S−、
(6) −NRCO−W−NR−、
(7) −NRCOO−、
(8) −NRCO−CO−、
(9) −NRCONR−、
(10) −NRCONR−W−、
(11) −NRCONR−W−O−、または
(12) −CONR
(式中、RおよびRは、独立して、水素原子またはC1−6アルキル基を示し、
およびWは、独立して、置換基を有していてもよいC1−6アルキレン基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニレン基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニレン基、または置換基を有していてもよいC3−6シクロアルキレン基を示す)で表される基を;
は、置換基を有していてもよい5または6員環基を;および
は、
(1) ハロゲン原子、
(2) シアノ基、
(3) ニトロ基、
(4) ヒドロキシ基、
(5) カルボキシ基、
(6) C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(7) アミノ基、
(8) モノC1−6アルキルアミノ基、
(9) ジC1−6アルキルアミノ基、または
(10)(i) ハロゲン原子、
(ii) シアノ基、
(iii) ニトロ基、
(iv) ヒドロキシ基、
(v) カルボキシ基、
(vi) C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(vii) アミノ基、
(viii) モノC1−6アルキルアミノ基、および
(ix) ジC1−6アルキルアミノ基、
から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル基
を示す。]で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
が、
(1) 置換基を有していてもよい、C1−6アルキル基、
(2) 置換基を有していてもよい、C3−8シクロアルキル基、または
(3) 置換基を有していてもよい、3ないし8員の単環式非芳香族複素環基であり、
Xが、−O−、−NH−または−N(CH)−であり、
Yが、
【化3】

[式中、環Aは、
(1) C1−6アルキル、および
(2) ハロゲン原子
から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。]であり、
Zが、
(1) −NRCO−、
(2) −NRCO−W−、
(3) −NRCONR−、または
(4) −CONR
(式中、各記号は請求項1記載と同意義を示す)であり、
が、
(1) 置換基を有していてもよいフェニル、または
(2) 置換基を有していてもよい5または6員の単環式芳香族複素環基であり、
が、
(1) ハロゲン原子、
(2) シアノ基、
(3) ニトロ基、
(4) カルボキシ基、
(5) C1−6アルコキシ−カルボニル基、
(6) アミノ基、
(7) ジC1−6アルキルアミノ基、または
(8) ヒドロキシ基を1ないし3個有していてもよいC1−6アルキル基
である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が、
(1) C1−6アルキル基を1ないし3個有していてもよい、3ないし8員の単環式非芳香族複素環基を1個有していてもよい、C1−6アルキル基、または
(2) C3−8シクロアルキル基
である請求項2記載の化合物。
【請求項4】
Xが、−O−である請求項2記載の化合物。
【請求項5】
Yが、
【化4】

[式中、環Aは、
(1) C1−6アルキル、および
(2) ハロゲン原子
から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい、ベンゼン環を示す。]
である請求項2記載の化合物。
【請求項6】
Zが、
(1) −NHCO−、
(2) −NHCO−W1b
(式中、W1bは、C1−6アルキレン基を示す。)、
(3) −NHCONH−、または
(4) −CONH−
である請求項2記載の化合物。
【請求項7】
が、
(1)(a) ハロゲン原子、
(b)(i) ハロゲン原子、および
(ii) シアノ
から選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよいC1−6アルキル、
(c)(i) ハロゲン原子、および
(ii) シアノ
から選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよいC1−6アルコキシ、
(d) シアノを1ないし3個有していてもよいC3−8シクロアルキル、および
(e) C2−6アルキニル
から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいフェニル、または
(2)(a) ハロゲン原子、
(b) ハロゲン原子を1ないし3個有していてもよいC1−6アルキル、
(c) C3−8シクロアルキル、および
(d) フェニル
から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい5または6員の単環式芳香族複素環基
である請求項2記載の化合物。
【請求項8】
が、シアノ基である請求項2記載の化合物。
【請求項9】
2−クロロ−N−[3−({7−シアノ−2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル}オキシ)フェニル]−3−(1−シアノ−1−メチルエチル)ベンズアミド、またはその塩。
【請求項10】
2−クロロ−N−[3−({7−シアノ−2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル}オキシ)フェニル]−3−(1−シアノ−1−メチルエチル)ベンズアミド。
【請求項11】
N−{7−シアノ−6−[4−フルオロ−3−({[4−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)フェノキシ]−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}シクロプロパンカルボキサミド、またはその塩。
【請求項12】
N−{7−シアノ−6−[4−フルオロ−3−({[4−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)フェノキシ]−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}シクロプロパンカルボキサミド。
【請求項13】
N−{7−シアノ−6−[3−({[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}アミノ)フェノキシ]−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}シクロプロパンカルボキサミド、またはその塩。
【請求項14】
N−{7−シアノ−6−[3−({[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}アミノ)フェノキシ]−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}シクロプロパンカルボキサミド。
【請求項15】
N−{7−シアノ−6−[3−({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]カルバモイル}アミノ)フェノキシ]−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}シクロプロパンカルボキサミド、またはその塩。
【請求項16】
N−{7−シアノ−6−[3−({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]カルバモイル}アミノ)フェノキシ]−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}シクロプロパンカルボキサミド。
【請求項17】
N−{7−シアノ−6−[4−フルオロ−3−({[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}アミノ)フェノキシ]−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}シクロプロパンカルボキサミド、またはその塩。
【請求項18】
N−{7−シアノ−6−[4−フルオロ−3−({[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}アミノ)フェノキシ]−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル}シクロプロパンカルボキサミド。
【請求項19】
請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項20】
請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項21】
Raf阻害薬である請求項20記載の医薬。
【請求項22】
癌の予防または治療薬である請求項20記載の医薬。
【請求項23】
哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とするRaf阻害方法。
【請求項24】
哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする癌の予防または治療方法。
【請求項25】
Raf阻害薬を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
【請求項26】
癌の予防または治療薬を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。

【公表番号】特表2012−510467(P2012−510467A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−538209(P2011−538209)
【出願日】平成21年12月1日(2009.12.1)
【国際出願番号】PCT/JP2009/070447
【国際公開番号】WO2010/064722
【国際公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】