説明

抗菌剤としての、置換された2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジン又は−キナゾリンの使用

【課題】抗菌剤としての、置換された2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジン又は−キナゾリンの使用の提供。
【解決手段】表面の抗菌処理における、式(1)
【化1】


[式中、
1は、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は炭素原子数6ないし10のアリール基を表わし;
2は、水素原子又は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わすか;又は、R1及びR2は、一緒になって、式(1a)
【化2】


(式中、R’及びR’’は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基又は炭素原子数1ないし6のアルコキシ基を表わす。)で表わされる基を形成し;
3及びR5は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
4は、炭素原子数1ないし20のアルキル基、未置換のフェニル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221-4−OH又は−(CH22−(O−(CH221-4−NH2を表わし;
6は、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221-4−OH又は−(CH22−(O−(CH221-4−NH2を表わすか;又は、
3とR4及び/又はR5とR6が、一緒になって、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環又はモルホリン環を形成する。]で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンの使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面の抗菌処理における置換された2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンの使用及びこのような化合物の製造に関する。
【発明の開示】
【0002】
本発明は、表面の抗菌処理における、式(1)
【化1】

[式中、
1は、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は炭素原子数6ないし10のアリール基を表わし;
2は、水素原子又は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わすか;又は、R1及びR2は、一緒になって、式(1a)
【化2】

(式中、R’及びR’’は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基又は炭素原子数1ないし6のアルコキシ基を表わす。)で表わされる基を形成し;
3及びR5は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
4は、炭素原子数1ないし20のアルキル基、未置換のフェニル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、好ましくは、炭素原子数7ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221-4−OH又は−(CH22−(O−(CH221-4−NH2を表わし;
6は、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221-4−OH又は−(CH22−(O−(CH221-4−NH2を表わすか;又は、
3とR4及び/又はR5とR6が、一緒になって、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環又はモルホリン環を形成する。]で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンの使用に関する。
【0003】
炭素原子数1ないし20のアルキル基は、直鎖の又は枝分かれしたアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、アミル基、イソアミル基又は第三アミル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基又はエイコシル基である。
炭素原子数1ないし12のアルキル基は、直鎖の又は枝分かれしたアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、アミル基、イソアミル基又は第三アミル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基又はドデシル基である。
【0004】
炭素原子数1ないし8のアルキル基は、直鎖の又は枝分かれしたアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、アミル基、イソアミル基又は第三アミル基、イソヘキシル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基又はイソオクチル基である。
【0005】
炭素原子数1ないし4のアルキル基は、直鎖の又は枝分かれしたアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基又は第三ブチル基である。
【0006】
炭素原子数3ないし8のアルキル基は、直鎖の又は枝分かれしたアルキル基、例えば、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、アミル基、イソアミル基又は第三アミル基、イソヘキシル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基又はイソオクチル基、特にヘキシル基である。
【0007】
炭素原子数1ないし6のアルキル基は、直鎖の又は枝分かれしたアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、アミル基、イソアミル基又は第三アミル基、ヘキシル基又はイソヘキシル基である。
【0008】
炭素原子数1ないし6のアルコキシ基は、直鎖の又は枝分かれした基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基又はヘキシルオキシ基である。
【0009】
炭素原子数6ないし10のアリール基は、ナフチル基、特にフェニル基を示す。炭素原子数6ないし10のアリール基は、置換され得るか、又は1つ以上の、例えば、1つ、2つ、3つ又は4つの同一の又は異なる置換基を有し得り、該置換基は、以下なる所望の位置においても存在し得る。このような置換基の例は、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、トリフルオロメチル基、シアノ基、ヒドロキシカルボニル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、アミノ基、炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基及び炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基である。
【0010】
特に好ましいものは、
1が炭素原子数1ないし8のアルキル基又はフェニル基を表わすところの式(1)で表わされる化合物、又は、
2が水素原子又は炭素原子数3ないし8のアルキル基を表わすところの式(1)で表わされる化合物、又は、
3及びR5が互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わすところの式(1)で表わされる化合物、又は、
4が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わし;
6が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH22)1、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わすところの式(1)で表わされる化合物、又は、
3とR4及び/又はR5とR6が、一緒になって、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環又はモルホリン環を形成するところの式(1)で表わされる化合物である。
【0011】
好ましいのは、式(2)
【化3】

(式中、
R’は、水素原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基又は炭素原子数1ないし3のアルコキシ基を表わし;
R’’は、炭素原子数1ないし3のアルキル基又は炭素原子数1ないし3のアルコキシ基を表わし;
3及びR5は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
4及びR6は、互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル−炭素原子数1ないし3のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1ないし6のアルキル基又はジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221-4−OH又は−(CH22−(O−(CH221-4−NH2を表わすか;又は、
3とR4及び/又はR5とR6が、一緒になって、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環又はモルホリン環を形成する。)で表わされる本発明の化合物に従った使用である。
【0012】
特に好ましいのは、
1が、炭素原子数1ないし8のアルキル基又はフェニル基を表わし;
2が、水素原子又はヘキシル基を表わすか;又は、R1及びR2が、一緒になって、R’が水素原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基又は炭素原子数1ないし3のアルコキ
シ基を表わし、R’’が炭素原子数1ないし3のアルキル基又は炭素原子数1ないし3のアルコキシ基を表わすところの式(1a)で表わされる基を形成し;
3及びR5が、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
4が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH22)1、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わし;
6が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH22)1、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わすか;又は、
3とR4が一緒になり、かつR5とR6が一緒になって、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環又はモルホリン環を形成するところの式(1)で表わされる化合物の使用である。
【0013】
3とR5及びR4とR6が同一の意味を有するところの式(1)で表わされる化合物が特に使用される。
【0014】
特に好ましい化合物は、以下の式
【化4】

で表わされるものである。
【0015】
本発明に従って使用される化合物の例を表1に列挙する:
表1
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【0016】
本発明に従って使用される化合物は、本質的に既知の方法に従って製造される。置換された2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンは、適当な溶媒、例えば、DMF、ジオキサン、トルエン、キシレン、エタノール又はブタノール、及び補助塩基、例えば、トリエチルアミン、DIEA、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等中で、又は過剰量のアミン化合物を使用して、相当するジクロロピリミジン化合物(式(1b))と、基R3及びR5の意味に依存して、第一級アミン又は第二級アミンを、40−150℃において、1ないし24時間、反応させることによって得られる。反応は、以下のスキーム(I)に従って行われる:
【化5】

、又は、本発明に従って使用される化合物は、適当な溶媒、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール、第三ブタノール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、トルエン又はキシレン中で補助塩基、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメトキシド又はカリウム第三ブトキシドを使用して、グアニジン化合物と適当なβ−ケトエステルを、40ないし150℃の温度において、1ないし24時間、縮合させることによって製造される。その後、結果として生じた2−アルキルアミノ−4−ヒドロキシ−ピリミジンは、オキシ塩化リンによる慣用の方法に従って、相当する2−アルキルアミノ−4−クロロ−ピリミジン化合物へ転化される。
置換された2,4−アルキルアミノ−ピリミジンは、適当な溶媒、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、トルエン又はキシレン及び補助塩基、例えば、トリエチルアミン、DIEA、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は過剰量のアミン中で、2−アルキルアミノ−4−クロロ−ピリミジン化合物と第一級アミン又は第二級アミン(R45NH)を、40ないし150℃の温度において、1ないし24時間、反応させることによって得られる。反応は、以下のスキーム(II)に従って行われる:
【化6】


【0017】
本発明に従って使用される2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンは、特に、病原性のグラム陽性菌及びグラム陰性菌に対して、及びスキンフローラの細菌に対して、及びまた、酵母菌及び糸状菌に対して、顕著な抗菌作用示す。それ故、それらは、特に、消毒、脱臭及び、肌及び粘膜の、及びまた、外皮付属物(毛髪)の一般処理及び抗菌処理において、より特には、手及び傷の消毒において適当である。
【0018】
それ故、それらは、パーソナルケア製品、例えば、シャンプー、浴用添加剤、ヘアーケア製品、液体及び固体石鹸(合成界面活性剤、及び、飽和及び/又は不飽和脂肪酸の塩に基づく)、ローション及びクリーム、脱臭剤、他の水性液又はアルコール性溶液、例えば、肌用洗浄溶液、湿潤性洗浄布、湿潤性洗浄オイル又は湿潤性洗浄パウダーにおける、抗菌有効成分及び防腐剤として適当である。
【0019】
それ故、本発明はまた、少なくとも1種の式(1)で表わされる化合物、並びに化粧品的に許容可能なキャリヤー又は補助剤を含むパーソナルケア製品に関する。
【0020】
本発明に従ったパーソナルケア製品は、組成物の総質量に基づいて、0.01ないし15質量%、好ましくは0.1ないし10質量%の式(1)で表わされる化合物、及び化粧品的に許容可能な補助剤を含む。
【0021】
パーソナルケア製品の形態に依存して、それは、式(1)で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンの他に、更なる成分、例えば、金属イオン封鎖剤、着色剤、香油、増粘剤又は凝固剤(稠度調節剤)、皮膚軟化剤、紫外線吸収剤、肌保護剤、抗酸化
剤、ジカルボン酸及び/又は炭素原子数14ないし22の脂肪酸のAl、Zn、Ca及びMg塩等の機械的性質を改善する添加剤、及び所望により、防腐剤を含み得る。
【0022】
本発明に従ったパーソナルケア製品は、油中水又は水中油乳濁液として、アルコール性又はアルコール含有配合物として、イオン性又は非イオン性の両親媒性脂質の小嚢状分散液として、ゲル、固体スティックとして又はエーロゾル配合物として配合され得る。
【0023】
油中水又は水中油乳濁液として、化粧品的に許容可能な補助剤は、好ましくは、5ないし50%の油相、5ないし20%の乳化剤及び30ないし90%の水を含む。油相は、化粧品配合物のために適当なあらゆる油、例えば、1つ以上の炭化水素油、ワックス、天然油、シリコーン油、脂肪酸エステル又は脂肪アルコールを含み得る。好ましいモノオール又はポリオールは、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセロール及びソルビトールである。
【0024】
本発明に従った化粧品配合物は、様々な分野において使用され得る。
特に以下の製品が、例えば考慮される:
−スキンケア製品、例えば、錠剤形態又は液体石鹸、合成洗剤又は洗浄ペーストの形態の肌洗浄及び清浄製品、
−浴用製品、例えば、液状浴用製品(フォームバス、ミルク、シャワー製品)又は固形浴用製品、例えば、バスキューブ及びバスソルト、
−スキンケア製品、例えば、肌用乳液、多様な乳液又は肌用オイル、
−化粧用パーソナルケア製品、例えば、日中用クリーム又はパウダークリーム形態のフェイスメイキャップ、フェイスパウダー(ルース及び固形)、口紅又はメイキャップクリーム、アイケア製品、例えば、アイシャドー製品、マスカラ、アイライナー、アイクリーム又はアイフィックスクリーム、リップケア製品、例えば、リップスティック、リップグロス、リップコンターペンシル、ネイルケア製品、例えば、ネイルマニキュア、ネイルマニキュアリムーバー、ネイルハードナー又はキューティクルリムーバー、
−個人用衛生製品、例えば、個人用洗浄ローション又は個人用スプレー、
−フットケア製品、例えば、フットバス、フットパウダー、フットクリーム又は足用香膏、足用脱臭剤及び発汗抑制剤又はたこ除去製品、
−光保護製品、例えば、サンミルク、ローション、クリーム及びオイル、サンブロック(sun block)又は熱帯用日焼け止め剤(tropical)、日焼け前製品又は日焼け後製品、
−肌用日焼け製品、例えば、セルフタンニングクリーム、
−脱色製品、例えば、肌用漂白製品又はスキンライトニング製品、
−防虫剤、例えば、防虫オイル、ローション、スプレー又はスティック、
−脱臭剤、例えば、脱臭スプレー、ポンプスプレー、脱臭ゲル、スティック又はロールオン、
−発汗抑制剤、例えば、発汗抑制スティック、クリーム又はロールオン、
−汚れた肌を清浄及びケアするための製品、例えば、合成洗剤(固形又は液状)、剥離又はこすり洗いするための製品、又は剥離パック、
−化学形態の脱毛製品(除毛)、例えば、脱毛パウダー、液状脱毛製品、クリーム状又はペースト状脱毛製品、ゲル状脱毛製品又はエーロゾルフォーム、
−シェービング製品、例えば、シェービングソープ、泡状シェービングクリーム、非泡状シェービングクリーム、フォーム及びゲル、ドライシェービングのためのプレシェービング製品、アフターシェーブ又はアフターシェーブローション、
−芳香性製品、例えば、香水(オーデコロン、オードトワレ、オードパルファム、パルファムドトワレ、香水)、香油または芳香クリーム;
−歯のケア、義歯のケア及びマウスケア製品、例えば、練り歯磨き、ゲル状練り歯磨き、歯磨き粉、洗口濃縮液、抗プラーク性洗口液、義歯用洗浄剤または義歯用固定剤、
−化粧用へアートリートメント製品、例えば、シャンプー及びコンディショナーの形態の毛髪洗浄用製品、ヘアーケア製品、例えば、前処理用製品、ヘアートニック、スタイリングクリーム、スタイリングゲル、ポマード、ヘアーリンス、トリートメントパック、集中的ヘアートリートメント、毛髪構成化製品、例えば、パーマネントウェーブ用ヘアーウェーブ用製品(ホットウェーブ、マイルドウェーブ、コールドウェーブ)、直毛化用製品、液体ヘアーセット製品、ヘアーフォーム、ヘアースプレー、漂白用製品、例えば、過酸化水素溶液、ライトニングシャンプー、漂白クリーム、漂白パウダー、漂白ペースト又はオイル、一時的、半永久性又は永久性毛髪着色料、自己酸化性染料を含む製品、又は、ヘナ又はカモミールのような天然毛髪着色料。
【0025】
抗菌性石鹸は、例えば、以下の組成を有する:
0.01ないし5質量%の式(1)で表わされる化合物、
0.3ないし1質量%の二酸化チタン、
1ないし10質量%のステアリン酸、
100%までの石鹸ベース、例えば、獣脂肪酸及びココナッツ脂肪酸又はグリセロールのナトリウム塩。
【0026】
シャンプーは、例えば、以下の組成を有する:
0.01ないし5質量%の式(1)で表わされる化合物、
12.0質量%のラウレス−2−硫酸ナトリウム、
4.0質量%のコカミドプロピルベタイン、
3.0質量%のNaCl、及び
100%までの水。
【0027】
脱臭剤は、例えば、以下の組成を有する:
0.01ないし5質量%の式(1)で表わされる化合物、
60質量%のエタノール、
0.3質量%の香油、及び
100%までの水。
【0028】
本発明はまた、組成物の総質量に基づいて、0.01ないし15質量%の式(1)で表わされる化合物、及び口腔的に許容可能な補助剤を含む口腔用組成物に関する。
【0029】
口腔用組成物の例:
10質量%のソルビトール、
10質量%のグリセロール、
15質量%のエタノール、
15質量%のプロピレングリコール、
0.5質量%のラウリル硫酸ナトリウム、
0.25質量%のメチルコシルタウレートナトリウム、
0.25質量%のポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレンブロックコポリマー、
0.10質量%のペパーミント香味料、
0.1ないし0.5質量%の式(1)で表わされる化合物、及び、
48.6質量%の水。
【0030】
本発明に従った口腔用組成物は、例えば、ゲル、ペースト、クリーム又は水性調製品(マウスウォッシュ)の形態であり得る。
【0031】
本発明に従った口腔用組成物はまた、虫歯の形成に対して効果的なフッ化物イオンを放出する化合物、例えば、無機フッ化塩、例えば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フ
ッ化アンモニウム又はフッ化カルシウム、又は有機フッ化塩、例えば、オラフルアー(Olafluor)の商品名で知られるフッ化アミンも含み得る。
【0032】
本発明に従って使用される式(1)で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンはまた、紡織繊維材料の処理、特に保存のためにも適当である。このような材料は、非染色の、及び染色された、又は印刷された繊維材料、例えば、絹、羊毛、ポリアミド又はポリウレタン、及び、特に、全ての種類のセルロース系繊維材料である。このような繊維材料は、例えば、綿、リネン、ジュート及び麻等の天然セルロース繊維、並びに、セルロース及び再生セルロースである。好ましい適当な紡織繊維材料は、綿からつくられる。
【0033】
本発明に従った2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンはまた、プラスチック、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ラテックス等の処理のために、特に、該プラスチックへの抗菌性の付与のために又は該プラスチックの保存のために適当である。ゆえに、使用分野は、例えば、床仕上げ材、プラスチックコーティング、プラスチック容器及び包装材料;台所用品及び浴室用品(例えば、ブラシ、シャワーカーテン;スポンジ、バスマット)、ラテックス、フィルター材料(空気フィルター及び水フィルター)、医療分野で使用されるプラスチック製品、例えば、包帯材料、注射器、カテーテル等、いわゆる‘‘医療機器’’、手袋及びマットレスである。
【0034】
紙、例えば衛生目的において使用される紙もまた、本発明に従って、式(1)で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンを使用して、抗菌性を与えられ得る。
【0035】
不織布、例えば、おむつ/おしめ、生理用ナプキン、パンティーライナー及び衛生用布及び家庭用布に、本発明に従った抗菌性を与えることもできる。
【0036】
式(1)で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンはまた、洗浄及び清浄配合物、例えば、液体及び粉末洗浄剤又は柔軟剤中に使用される。
【0037】
式(1)で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンはまた、特に、硬い表面を掃除及び殺菌するための家庭用及び万能洗剤においても使用され得る。
【0038】
清浄製品は、例えば、以下の組成を有する:
0.01ないし5質量%の式(1)で表わされる化合物、
3.0質量%のオクチルアルコール、4EO、
1.3質量%の脂肪アルコール炭素原子数8ないし10のポリグルコシド、
3.0質量%のイソプロパノール、
100質量%までの水。
【0039】
化粧品及び家庭用品の保存に加えて、工業製品の保存、抗菌性を有する工業製品の提供及び工業プロセス、例えば、紙の処理、特に紙の処理液、澱粉又はセルロース誘導体からなる印刷インク増粘剤、表面コーティング組成物及び塗料における殺生剤としての使用も可能である。
【0040】
式(1)で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンはまた、木材の抗菌処理のために、及び、皮革の抗菌処理、皮革の抗菌保存及び抗菌性を有する皮革の提供のために適当である。
【0041】
本発明に従った化合物はまた、細菌による損傷から化粧品及び家庭用品を保護するため
にも適当である。
【0042】
それらの一般的な抗菌作用に加えて、本発明に従った式(1)で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンは、更に、生物及び非生物表面上のバイオフィルムへの浸透、表面への細菌の付着及びバイオフィルムの更なる蓄積の防止、該バイオフィルムの剥離及び/又は生体マトリックスにおけるバイオフィルム形成微生物の更なる成長の抑制、又はこのような微生物の殺傷も可能である。
【0043】
バイオフィルムは、非常に一般的には、細胞外ポリマー状物質(EPSマトリックス)、例えば、多糖類の形態において、それらの代謝産物と一緒に、生物及び非生物表面に付着する生きている及び死んでいる微生物、特に細菌の集合体であると理解される。通常、浮遊性細胞に対して、顕著な成長抑制作用又は致死作用を示す抗菌物質の活性は、例えば、生体マトリックス中への活性物質の不十分な浸透のため、バイオフィルムにおいて組織化された微生物に対して、非常に減弱され得る。
【0044】
本発明において、これは、より特には、バイオフィルム形成微生物又はそれらの代謝産物の結果である口腔における変性疾患、例えば、虫歯又は歯周炎の開始において、重大な役割を果たすヒトの歯の表面及び口腔粘膜上のバイオフィルムに関する。
【実施例】
【0045】
以下の実施例において本発明を説明するが、本発明はこれに制限されない。
実施例:
実施例1:N,N’−ビス(2,4−ジオクチルアミノ)−6−メチルピリミジン(PY5)の製造
2,4−ジクロロ−6−メチル−ピリミジン8.15g(50mmol)を、ジオキサン20mL中で、100℃において16時間、オクチルアミン19.39g(150mmol)及び炭酸カリウム20.73g(150mmol)と共に加熱した。冷却後、生成物を酢酸エチル300mLで処理し、0.5mol/Lの水酸化ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。生成物を減圧下で濃縮し、その後、オクチルアミンを回転スライドバルブ真空下で、140℃において、2時間、留去した。N,N’−ビス(2,4−ジオクチルアミノ)−6−メチルピリミジン12.95g(37.15mmol、理論量の74.3%)が得られた。最終生成物をNMR、HPLC−MS、GC及びHPLCによって分析した。
GC:98%面積
M+1=349
NMR(DMSOにおける1H):0.85,t,6H;1.25,m,20H;1.5,m,4H;2,s,3H;4.2,m,4H;5.5,s,1H;6.2,s,1H;6.6;s,1H.
【0046】
実施例2:N,N’−ビス(2,4−ジベンジルアミノ)−6−メチルピリミジン(PY8)の製造
2,4−ジクロロ−6−メチル−ピリミジン8.15g(50mmol)を、ジオキサン20mL中で、100℃において16時間、ベンジルアミン16g(150mmol)及び炭酸カリウム20.73g(150mmol)と共に加熱した。冷却後、生成物を酢酸エチル300mLで処理し、0.5mol/Lの水酸化ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。生成物を減圧下で濃縮し、その後、ベンジルアミンを回転スライドバルブ真空下で、105ないし120℃において、2時間、留去し、そして、生成物をイソプロパノールから再結晶した。N,N’−ビス(2,4−ジベンジルアミノ)−6−メチルピリミジンが76%の収率で得られた。
純度:GC 100%
NMR(DMSOにおける1H,ppm):2,s,3H;4.45,m,4H;5.6,s,1H;6.95,s,1H;7.25,m,11H.
【0047】
実施例3:N,N’−ビス(2,4−ジフェニルエチルアミノ)−6−メチルピリミジン(PY9)の製造
2,4−ジクロロ−6−メチル−ピリミジン8.15g(50mmol)を、ジオキサン20mL中で、100℃において16時間、フェニルエチルアミン18.17g(150mmol)及び炭酸カリウム20.73g(150mmol)と共に加熱した。冷却後、生成物を酢酸エチル300mLで処理し、0.5mol/Lの水酸化ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。生成物を減圧下で濃縮し、その後、フェニルエチルアミンを回転スライドバルブ真空下で、150℃において、2時間、留去し、そして、生成物をイソプロパノールから再結晶した。N,N’−ビス(2,4−ジフェニルエチルアミノ)−6−メチルピリミジンが98%の収率で得られた。
純度:GC 100% HPLC 98%
NMR(DMSOにおける1H,ppm):2,s,3H;2.9,t,4H;3.45,m,4H;5.6,s,1H;6.45,s,1H;6.8,s,1H;7.25,m,10H.
【0048】
実施例4:4−ヒドロキシ−2−フェニルアミノ−6−フェニルピリミジンの製造
フェニルグアニジンカルボネート7g(20mmol)を、無水エタノール5mL中で20%ナトリウムエトキシド溶液27.2g(80mmol)と反応させた。エチルベンゾイルアセテート11.5g(59.8mmol)を75℃において15分かけて、そこへ滴下添加した。その後、反応塊を70℃において15時間撹拌し、冷却後、ジクロロメタン50mLで抽出し、水40mL/酢酸3mLで3回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発によって濃縮した。4−ヒドロキシ−2−フェニルアミノ−6−フェニルピリミジン5.86g(理論量の55.7%)が得られた。
NMR(DMSOにおける1H,ppm):6.45,s,1H;7.05,t,1H;7.4,t,2H;7.5,m,3H;7.75,d,2H;8,m,2H;9,s,1H;11.05,s,1H.
【0049】
実施例5:4−クロロ−2−フェニルアミノ−6−フェニルピリミジンの製造
2g(7.6mmol)を、トルエン10mL中でオキシ塩化リン3.5gと反応させた。反応塊を80℃まで加熱し、トリエチルアミン1.53g(15.1mmol)を20分かけて、そこへ滴下添加した。80℃における2時間の反応時間後、塊を氷浴中で冷却し、4M 水酸化ナトリウム溶液28mLをそこへ滴下添加した。水相を酢酸エチルで3回抽出した。蒸発による有機相の濃縮後、4−クロロ−2−フェニルアミノ−6−フェニルピリミジン2.12g(理論量の99.1%)を得た。
NMR(DMSOにおける1H,ppm):7,t,1H;7.3,t,2H;7.55,m,4H;7.8,d,2H;8.2,m,2H;10.05,s,1H.
【0050】
実施例6:4−クロロ−2−フェニルアミノ−6−フェニルピリミジンとアミンの反応
反応を、並列して、無人操縦で行った。
4−クロロ−2−フェニルアミノ−6−フェニルピリミジン56.3mg(0.2mmol)をジオキサン0.5mL中に溶解させた。ジイソプロピルアミン38.7mg(0.3mmol)及びアミン3mmolをそこへ添加し、反応混合物を85℃において21時間加熱した。冷却後、塊をジクロロメタン2mLで抽出し、酢酸1.125mL(13%水溶液)及び水酸化ナトリウム溶液1.2mLで3回洗浄した。有機相を乾燥させ、凍結乾燥させた。
化合物(PY10)−(PY29)(表1参照)を以下の方法に従って製造した。それらをLC−MSによって分析した。
【化7】

【0051】
実施例7:式Cで表わされる化合物の製造
オクチルグアニジンアセテートA34.65g(0.15mol)を、エタノール30mL中で、エタノール中20%ナトリウムエトキシド溶液102g(0.3mol)と反応させた。反応混合物を75℃まで加熱し、メチルアセテートB26.15g(0.22mol)を1時間かけてそこへ添加し、そして混合物を12時間撹拌した。冷却後、反応塊をジクロロメタンで希釈し、水/酢酸で3回、水酸化ナトリウム溶液で2回洗浄した。合わせたアルカリ性の水相を酢酸を用いてpH6に調整し、ジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発によって濃縮した。化合物C30.74g(理論量の87%)を得た。
HPLCにおける純度:99%
NMR(CD2Cl2、ppm):0.9,t,3H;1.3,m,10H;1.6,qt,2H;2.2,s,3H;3.35,m,2H;5.6,s,1H;6.7,s,1H.
【0052】
実施例8:式Dで表わされる化合物の製造
式Cで表わされる化合物18.96g(0.08mol)を、トルエン60mL中で、オキシ塩化リン36.85gと反応させた。反応塊を80℃まで加熱した。80℃における2時間の反応時間後、塊を氷浴中で冷却し、4M 水酸化ナトリウム溶液をそこへ滴下添加した。水相をトルエンで3回抽出した。蒸発による有機相の濃縮後、式Dで表わされる化合物20.04g(理論量の98%)を得た。
GCにおける純度:100%
NMR(CD2Cl2、ppm):0.8,t,3H;1.3,m,10H;1.55,qt,2H;2.2,s,3H;3.3,q,2H;5.25,s,1H;6.35,s,1H.
【0053】
実施例9:式PY44で表わされる化合物の製造
化合物D12.96g(0.048mol)を、ジオキサン60mL中でジイソプロピルアミン6.19g(0.048mol)と混合し、加熱還流した。ピロリジン4.9g(0.057mol)を、25分かけて、そこへ滴下添加し、反応混合物を、還流下で29時間撹拌した。冷却後、反応塊をジクロロメタンで希釈し、水/酢酸で3回、水酸化ナトリウム溶液で2回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発によって濃縮した。化合物PY44 12.73g(理論量の91.4%)を得た。
GCにおける純度:100%
NMR(CD2Cl2、ppm):0.8,t,3H;1.2,m,10H;1.45,q
t,2H;1.85,m,4H;2,s,3H;3.2-3.3,m(2シグナル),6H;4.7,s,1H;5.45,s,1H.
【化8】

【0054】
実施例10:式Fで表わされる化合物の製造
オクチルグアニジンアセテートA18.48g(0.08mol)を、エタノール15mL中で、エタノール中20%ナトリウムエトキシド溶液54.4g(0.16mol)と反応させた。その後、反応混合物を75℃まで加熱し、メチル2−ヘキシルアセトアセテートE24g(0.12mol)を、30分かけて、そこへ添加し、混合物を一晩撹拌した。冷却後、反応塊をジクロロメタンで希釈し、水/酢酸で2回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発によって濃縮した。粗生成物をアセトンから再結晶した。化合物F14.86g(理論量の57.9%)を得た。
LC−MS:M=321を有する化合物。
【0055】
実施例11:式Gで表わされる化合物の製造
式Fで表わされる化合物13.16g(0.041mol)を、トルエン40mL中で、オキシ塩化リン18.89gと反応させた。反応塊を80℃まで加熱した。80℃における2時間の反応時間後、塊を氷浴中で冷却し、4M 水酸化ナトリウム溶液をそこへ滴下添加した。水相をトルエンで3回抽出した。蒸発による有機相の濃縮後、式Gで表わされる化合物13.65g(理論量の98%)を得た。
GCにおける純度:100%
NMR(CD2Cl2、ppm):0.9,m,6H;1.3,m,18H;1.5,m,2H;1.6,m,2H;2.4,s,3H;2.6,t,2H;3.4,q,2H;5.6,s,1H.
【0056】
実施例12:式PY55で表わされる化合物の製造
化合物G11.88g(0.035mol)を、1,8−ジアミノ−3,6−ジオキサオクタン51.87g(0.35mol)及びジイソプロピルアミン6.77g(0.0
525mol)と、110℃において23時間撹拌した。冷却後、反応塊をジクロロメタンで希釈し、水で3回、水/酢酸で2回洗浄した。合わせた水相を、水酸化ナトリウム溶液を用いてpH9に調整し、ジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発によって濃縮した。化合物PY55 14.45g(理論量の64.6%)を得た。
GCにおける純度:100%
NMR(CD2Cl2、ppm):0.9,m,6H;1.3,m,20H;1.55,m,2H;2.15,s,3H;2.3,t,2H;2.4,s,2H;2.8,t,2H;3.3,q,2H;3.45,t,2H;3.6,m,8H;5.1,s,1H;5.7,s,1H.
【0057】
実施例13:マイクロタイタープレートにおける最小抑制濃度(MIC値)の決定
栄養培地:
試験細菌及び酵母菌の前培養の調製のためのカゼイン/大豆粉末ペプトンブイヨン。
試験微生物例:
細菌:黄色ブドウ球菌 ATCC6583(sa)
コリネバクテリウム セロシス ATCC373(**)(cx)
アクチノマイセス ビスコーサス ATTC43146(av)
大腸菌 ATTC10536(ec)
方法:
試験物質をジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解させ、1:2の連続希釈において試験した。
細菌及び酵母菌をCASOブイヨン中で一晩培養した。
全ての試験生物懸濁液を、0.85%塩化ナトリウム溶液を用いて、1−5×106CFU/mLの生物数に調整した。
試験物質を、1ウェル当り8μLの量でマイクロタイタープレート中にピペットで入れた。
あらかじめ調整した生物懸濁液を、CASOブイヨン中で1:100に希釈し、1ウェル当り192μLの量で試験物質へ添加した。
試験バッチを、37℃において48時間、培養した。
培養後、成長を、マイクロプレートリーダーでの620nmにおける試験バッチの濁度(光学濃度)を参照することによって決定した。
最小抑制濃度(MIC値)は、(成長対照と比較して)評価できる試験生物の成長抑制(≦20%成長)を確実にするところの物質の濃度である。
3枚のマイクロタイタープレートを、各試験生物及び物質濃度において使用した。
表2は、微生物試験の結果を示す:
【表11】

【表12】

【表13】

【0058】
実施例14:広い生物スペクトルの最小抑制濃度MIC[ppm]の決定
培地: カゼイン/大豆粉末ペプトン寒天(メルク社製)。
*サブロー4%グルコース寒天(メルク社製)
希釈培地:無菌0.85%NaCl溶液
試験生物:黄色ブドウ球菌 ATCC6853及び9144
表皮ブドウ球菌 ATCC12228
C.セロシス ATCC373**
C.ミヌティシムン(C.minutissimum)
ATCC23348
プロピオニバクテリウム アクネス ATCC6919***
大腸菌 ATTC10536及びNCTC8196
プロテウス ブルガリス ATCC6896
クレブシエラ ニューモニエ ATCC4352
サルモネラ コレラスイス ATCC9184
ジュードモナス アエルギノーサ ATCC15442
*カンジダ アルビカンス ATCC10231
*アスペルギルス ニガー ATCC6275
培養: 37℃で24時間
*28℃で3日間
試験溶液: 適当な溶媒中全ての試験物質の1%原液を製造し、寒天中の最終濃度が500ppmないし10ppmであるところの程度まで希釈することが可能な無菌希釈液中で希釈した(1:10、1:100及び1:1000希釈)。
試験方式:該希釈段階の0.3mLを、まだ液体状態の栄養培地15mLと混合した。栄養物質が凝固したら、0.85%NaCl溶液中試験菌株の適当な生物希釈液10μ部を寒天培地上へスポットした:
【表14】

【表15】

*非常に遅い成長、次ぎの希釈段階において成長なし。
**3日間培養、***嫌気性条件下において3日間培養。
【0059】
実施例15:広い生物スペクトル(口腔生物)の最小抑制濃度MIC[ppm]の決定
培地: ヘミン及びメナジオンとのチオグリコレートブイヨン。
P.ギンギバリス及びP.ニグレセンスのためのヘミン及びメナジ
オンとのコロンビアブイヨン
希釈培地:適当量の物質を、直接、培地中へピペットで入れた。
試験生物:アクチノバシルス アクチノミセテムコミタンス
ATCC43718
ストレプトコッカス ゴードニー(Streptococcus
gordonii) ATCC10558
ストレプトコッカス ミュータンス ATCC33402
アクチノマイセス ビスコーサス ATTC43146
フソバクテリウム ニュークリアツム 亜種 ポリモルファム
(Fusobacterium nucleatum subsp.
polymorphum) ATCC 10953
ポーフィロモナス ギンギバリス ATCC33277
プレボテラ ニグレセンス ATCC33563
培養: 嫌気性、37℃で7−10日間、又は、連鎖球菌及びA.アクチノ
ミセテムコミタンスのための10%CO2での嫌気性で24時間
試験溶液: エタノール中全ての試験物質の原液を、1500ppm(w/w)
において使用した。
試験方式: 細菌を、脱脂綿を使用して、血液寒天プレートから除去し、適当な光学濃度(マクファーランド 0.5)を適当な培地において調整した;溶液は、F.ニュークリ
アツム及びP.ニグレセンスにおいては未希釈で使用し、他の菌株においては、1:20の希釈において使用した。細菌培養物0.1mLを有効成分溶液2mL当りに添加し、培養を上記と同様に行った。
【表16】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面の抗菌処理における、式(1)
【化1】

[式中、
1は、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は炭素原子数6ないし10のアリール基を表わし;
2は、水素原子又は炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わすか;又は、R1及びR2は、一緒になって、式(1a)
【化2】

(式中、R’及びR’’は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基又は炭素原子数1ないし6のアルコキシ基を表わす。)で表わされる基を形成し;
3及びR5は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
4は、炭素原子数1ないし20のアルキル基、未置換のフェニル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221-4−OH又は−(CH22−(O−(CH221-4−NH2を表わし;
6は、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221-4−OH又は−(CH22−(O−(CH221-4−NH2を表わすか;又は、
3とR4及び/又はR5とR6が、一緒になって、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環又はモルホリン環を形成する。]で表わされる2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンの使用。
【請求項2】
1が炭素原子数1ないし8のアルキル基又はフェニル基を表わす、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
2が水素原子又は炭素原子数3ないし8のアルキル基を表わす、請求項1又は2に記載の使用。
【請求項4】
3及びR5が互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わす、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の使用。
【請求項5】
4が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わし;
6が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH22)1、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わす、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項6】
1が、炭素原子数1ないし8のアルキル基又はフェニル基を表わし;
2が、水素原子又はヘキシル基を表わし;
3及びR5が、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
4が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH22)1、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わし;
6が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH22)1、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わすか;又は、
3とR4及び/又はR5とR6が、一緒になって、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環又はモルホリン環を形成する、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
式(2)
【化3】

(式中、
R’は、水素原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基又は炭素原子数1ないし3のアルコキシ基を表わし;
R’’は、炭素原子数1ないし3のアルキル基又は炭素原子数1ないし3のアルコキシ基を表わし;
3及びR5は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表
わし;
4及びR6は、互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル−炭素原子数1ないし3のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数1ないし6のアルキル基又はジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−(CH22−(O−(CH221-4−OH又は−(CH22−(O−(CH221-4−NH2を表わすか;又は、
3とR4及び/又はR5とR6が、一緒になって、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環又はモルホリン環を形成する。)で表わされる化合物に関する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の使用。
【請求項8】
1が、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はフェニル基を表わし;
2が、水素原子又はヘキシル基を表わすか;又は、R1及びR2が、一緒になって、請求項1で定義した式(1a)(式中、R’は、水素原子、炭素原子数1ないし3のアルキル基又は炭素原子数1ないし3のアルコキシ基を表わし、R’’は、炭素原子数1ないし3のアルキル基又は炭素原子数1ないし3のアルコキシ基を表わす。)で表わされる基を形成し;
3及びR5が、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
4が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、未置換のフェニル基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH22)1、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わし;
6が、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリール基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし6のアルキル基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし6のアルキル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、モノ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、−(CH22−(O−(CH22)1、2−OH又は−(CH22−(O−(CH22)1、2−NH2を表わすか;又は、
3とR4が一緒になり、かつR5とR6が一緒になって、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環又はモルホリン環を形成する、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項9】
3とR5及びR4とR6が同一の意味を有する、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の使用。
【請求項10】

【化4】

で表わされる請求項1ないし7のいずれか1項に記載の2,4−ビス(アルキルアミノ)ピリミジンの使用。
【請求項11】
式(1)で表わされる化合物の製造方法であって、該方法は、以下のスキーム
【化5】

に従って、適当な溶媒及び補助塩基中で、又は過剰量のアミンを使用して、式(1b)(式中、R1及びR2は、請求項1で定義した通りである。)で表わされるジクロロピリミジン化合物と第一級アミン又は第二級アミン(式中、R3、R4、R5及びR6は、請求項1で定義した通りである。)を反応させて式(1)で表わされる化合物を形成させることからなる方法、又は、
式(1)で表わされる化合物の製造方法であって、該方法は、スキーム(II)
【化6】

(式中、R1及びR2、R3、R4、R5及びR6は、請求項1で定義した通りである。)に従って、溶媒の存在下で補助塩基を使用して、グアニジン化合物と適当なβ−ケトエステルを縮合させ、その後、オキシ塩化リンと反応させ、その後、第一級アミン又は第二級アミン(R45NH)と反応させることからなる方法。
【請求項12】
紡織繊維材料の処理における、請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物の使用。
【請求項13】
保存における、請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物の使用。
【請求項14】
洗浄及び清浄配合物における、請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物の使用。
【請求項15】
プラスチック、紙、不織布、木材又は皮革への抗菌性の付与及びこれらの保存における、請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物の使用。
【請求項16】
工業製品、特に、澱粉又はセルロース誘導体からなる印刷インク増粘剤、表面コーティング組成物及び塗料への抗菌性の付与及びこれらの保存における、請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物の使用。
【請求項17】
工業プロセスにおける殺生剤としての請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物の使用。
【請求項18】
スキンケア製品又はマウスケア製品としての請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物の使用。
【請求項19】
組成物の総質量に基づいて、0.01ないし15質量%の請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物、及び化粧品的に許容可能な補助剤を含むパーソナルケア製品。
【請求項20】
組成物の総質量に基づいて、0.01ないし15質量%の請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物、及び口腔的に許容可能な補助剤を含む口腔用組成物。
【請求項21】
組成物の総質量に基づいて、0.01ないし15質量%の請求項1に記載の式(1)で表わされる化合物、及び肌に許容な補助剤を含むスキンケア製品。


【公表番号】特表2007−500683(P2007−500683A)
【公表日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521569(P2006−521569)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【国際出願番号】PCT/EP2004/051516
【国際公開番号】WO2005/011758
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】