説明

抗菌剤としての3−(N−ヘテロシクリル)−ピロリジニル−フェニル−オキサゾリジノン

本発明は、式(I)(式中、R、R、R及びRが異なる意味を有する。)の新規なオキサゾリジノン化合物を提供する。調製法、医薬組成物、及び細菌感染の処置におけるその使用も提供される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラム陽性菌及びある種のグラム陰性菌に対して活性な抗微生物性オキサゾリジノン化合物であって、具体的には、グラム陽性菌のリネゾリド耐性(LNZ−R)株、及び、より具体的には、グラム陽性の病原性呼吸器系細菌に対し強力な活性を示す、抗菌性オキサゾリジノン化合物を対象とする。
【背景技術】
【0002】
オキサゾリジノンは、グラム陽性の抗微生物剤である。オキサゾリジノンは、原核細胞リボソームの50Sサブユニットに結合し、タンパク質合成の開始複合体の形成を阻止する。これは、新規な作用様式である。他のタンパク質合成阻害剤は、ポリペプチドの伸長を阻止する、又はmRNAの誤読を引き起こす。米国特許第5688792号明細書に記載のリネゾリド(N−[[(5S)−3−[3−フルオロ−4−(4−モルホリニル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル]アセトアミド)は、米国及びその他の国において、臨床用途に対し初めて承認された抗微生物性オキサゾリジノンである。リネゾリドの構造式は、
【化1】


である。
【0003】
リネゾリドの最小発育阻止濃度(MIC)は、試験様式、実験室、及び低細菌生存率(thin hazes of bacterial survival)に起因する有意性によって、わずかに変化するが、感受性分布は狭く、連鎖球菌(streptococci)、腸球菌(enterococci)及びブドウ球菌(staphylococci)に対して、MIC値が0.5から4μg/mLの一頂型(unimodal)となることを、すべての研究者が見出している。メチシリン耐性ブドウ球菌及びバンコマイシン耐性腸球菌を含め、他の抗生物質に耐性のあるグラム陽性球菌に対しては、完全活性が保持されている。モラクセッラ(Moraxella)、パスツーレッラ(Pasteurella)及びバクテロイデス属種(Bacteroides spp)に対するMICは2〜8μg/mLであるが、内因性の排出活性、及びグラム陰性菌の外膜細胞によって示される取り込みの結果、他のグラム陰性菌は耐性である。リネゾリドは、以下の感染症、すなわち併発性菌血症を含むバンコマイシン耐性エンテロコックスファエキウム(Enterococcus faecium)感染症、院内肺炎、複雑性皮膚及び皮膚組織感染症、併発性菌血症を含む市中肺炎、糖尿病性足感染症、及び非複雑性皮膚及び皮膚組織感染症の成人患者の処置が適応とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不運なことに、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(LNZ−R432)、ハエモピルスインフルエンザエ(Haemophylus influenzae)(ATCC49247)、バクテロイデスフラギリス(Bacteroides fragilis)(ATCC25285)、モラクセッラカタラリス(Moraxella catarrhalis)(HCl−78)、及びエンテロコックスファエキウム(LNZ−R)などのある種のグラム陽性菌は、リネゾリドに対して重要な耐性を示し、したがって、これらの株に活性な新規なオキサゾリジノン化合物の必要性が示唆される。これらの菌のいくつかは、敗血症及び敗血症ショックなどの重症な、且つ、時として致死性の感染症の原因である。さらに、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)、ハエモピルスインフルエンザエ、及びモラクセッラカタラリスのようなグラム陽性の病原性呼吸器系細菌に対する薬剤の改善の必要性が高まっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
驚くべきことに、本出願の化合物は、強力な活性を有する抗微生物剤であり、LNZ−Rグラム陽性菌、及び、より具体的にはグラム陽性の病原性呼吸器系細菌に対して関連活性を示す。リネゾリドに対して差別化される、本発明の化合物の特有の性質により、リネゾリドを使用して適切に処置することができない重症な感染症における、その使用可能性を示す。
【0006】
第一態様では、本発明は、遊離体、又は薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、若しくは光学異性体の形態の式(I)
【化2】


[式中、
Rは、Nで連結され、0から3つのさらなる窒素へテロ原子を含有する5員の、完全不飽和の、又は部分不飽和の複素環式環であり、
前記複素環式環は、直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、ハロゲン、OR、S(O)、COOH、COOR、COR、CONH、CONHR、CONR10、SONH、SONHR11、SONR1213、NH、NHR14、NR1516、NHCOR17、N(R18)COR19、NHSO20、N(R21)SO22、CN、CF、NO、(直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、ハロゲン、OR23、S(O)24、NH、NHR25、NR2627、NHCOR28、N(R29)COR30、NHSO31、N(R32)SO33、CN、CF、NOから独立して選択される最大3つの置換基で、場合により置換された)フェニル、並びに、(窒素、酸素及び硫黄から選択される1から3つのヘテロ原子を含み、直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、ハロゲン、OR34、S(O)35、NH、NHR36、NR3738、NHCOR39、N(R40)COR41、NHSO42、N(R43)SO44、CN、CF及びNOから独立して選択される最大3つの置換基で、場合により置換された)5〜6員のヘテロアリール基、から選択される置換基で結合可能な任意の炭素原子上において場合により置換されており、
前記複素環式環は、フェニル、又は窒素、酸素及び硫黄から選択される1から3つのヘテロ原子を含む5〜6員の完全不飽和の、若しくは部分不飽和の複素環と場合により縮合してベンゾ縮合系又はヘテロ縮合系を形成し、ベンゾ又はヘテロ部分は、直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、ハロゲン、OR45、S(O)46、NH、NHR47、NR4849、NHCOR50、N(R51)COR52、NHSO53、N(R54)SO55、CN、CF及びNOから独立して選択される最大3つの置換基で、場合により置換されており、
及びRは、同一又は異なる基であり、水素及びフッ素から独立して選択され、
は、フッ素、ヒドロキシ及びOR56から選択される基によって、場合により置換された直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル基であり、
からR56は、同一若しくは異なる、直鎖の若しくは分岐の(1〜6C)アルキル基である、又は、R+R10、R12+R13、R15+R16、R26+R27、R37+R38及びR48+R49は、これらの基に結合している窒素原子と一緒になって、酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に場合により含む単環式の5、6又は7員の飽和複素環を形成し、並びに
m、n、p及びqは、0、1、及び2から独立に選択される、同一又は異なる整数である。]
の化合物に言及する。
【0007】
第二態様では、本発明は、遊離体、又は薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、若しくは光学異性体の形態の式(I)の化合物を調製する方法であって、
(i)a)式(II)
【化3】


(式中、R、R及びRは、上記で定義した通りであり、R57はメチル、フェニル、p−トリル、p−ブロモフェニル、p−ニトロフェニル、トリフルオロメチル、及び2,2,2−トリフルオロエチルから選択される。)の中間体を、式RH(III)(式中、Rは上記で定義した通りである。)の中間体と反応させるステップ、又は
b)式(IV)
【化4】


(式中、R、R、及びRは、上記で定義した通りであり、R58は直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、及び最大3つの直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル基によってフェニル環において場合により置換されているベンジルから選択される。)の中間体を、式(V)
【化5】


(式中、Rは上記で定義した通りであり、R59は直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル基であり、Xはハロゲン原子である。)の中間体と反応させるステップと、
(ii)遊離体又は薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、若しくは光学異性体の形態の得られた式(I)の化合物を回収するステップ
とを含む上記方法に言及する。
【0008】
第三態様では、本発明は、治療有効量の、本発明の第一態様による一般式(I)の化合物を、適量の医薬添加剤又は担体と一緒に含む医薬組成物に言及する。
【0009】
第四態様では、本発明は、医薬として使用するための、本発明の第一態様による式(I)の化合物に言及する。
【0010】
第五態様では、本発明は、動物又はヒトにおける細菌感染症の処置用の医薬を製造するための、本発明の第一態様による式(I)の化合物の使用に言及する。本態様を、細菌感染症の処置に使用するために、本発明の第一態様による式(I)の化合物として製剤化してもよい。
【0011】
本発明の別の目的は、治療有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、若しくは光学異性体の形態で投与することにより、細菌感染症を患う、ヒトを含む動物を処置するための新規な方法を提供することである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」という用語は、臭化水素酸、塩化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、酢酸、アジピン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、グルタミン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸、シュウ酸、ピバル酸、プロピオン酸、p−トルエンスルホン酸、コハク酸、酒石酸などの有機酸、及び無機酸から形成される任意の塩、並びに、アルカリ金属塩、及びアルカリ土類金属塩、特に、ナトリウム及びカリウム塩、メチルアミン、エチルアミン、トリメチルアミンなどの低級アルキル化アミンを含むアンモニウム塩及びアミンの塩、エタノールアミン及びジエタノールアミンなどのヒドロキシ低級アルキルアミン、モルホリン及びピペラジンなどの複素環式アミンなどの、有機塩基及び無機塩基から形成される任意の塩を包含する。
【0013】
好ましい実施形態では、本発明は、本発明の第一態様による化合物に言及し、式中、Rは、
ベンゾトリアゾリル、1−イミダゾリル、4−アセチルピラゾール−1−イル、4−ブロモピラゾール−1−イル、4−ニトロピラゾリル、3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル、3−フェニルピラゾール−1−イル、3−(2−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル、3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル、4−(4−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル、4−(2−メトキシフェニル)−ピラゾール−1−イル、4−(4−ニトロフェニル)−ピラゾール−1−イル、4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル、4−ピラジン−2−イル−ピラゾール−1−イル、4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル、4−ピリミジン−4−イル−ピラゾール−1−イル、1−テトラゾリル、2−テトラゾリル、5−メチルテトラゾール−2−イル、5−メチルスルファニルテトラゾール−2−イル、5−フェニルテトラゾール−2−イル、5−p−トリルテトラゾール−2−イル、5−チオフェン−2−イル−テトラゾール−2−イル、1−トリアゾリル、2−トリアゾリル、[1,2,3]トリアゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、(3−シアノフェニル)−[1,2,3]トリアゾール−2−イル]、4−ピリジン−2−イル−[1,2,3]トリアゾール−2−イル、及び[1,2,4]トリアゾール−1−イルから選択され、Rはフッ素であり、Rはフッ素及び水素から選択され、並びにRはメチルである。
【0014】
好ましくは、本発明の第一態様による化合物は
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(2−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(1−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−[3−フルオロ−4−[3−(1−イミダゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(2−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(1−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(ベンゾトリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ニトロピラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−p−トリルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピリミジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピラジン−2−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−フェニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−メチルスルファニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−チオフェン−2−イル−テトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−メチルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(4−ニトロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(2−メトキシフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−アセチルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(3−フェニルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(4−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[3−(2−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピリジン−2−イル−[1,2,3]トリアゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(3−シアノフェニル)−[1,2,3]トリアゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−([1,2,3]トリアゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−([1,2,3]トリアゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(2−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(1−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−[3−フルオロ−4−[3(R)−(1−イミダゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(2−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(1−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3(R)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(ベンゾトリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ニトロピラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−p−トリルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ピリミジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ピラジン−2−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−フェニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−メチルスルファニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−チオフェン−2−イル−テトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−メチルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(4−ニトロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(2−メトキシフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−アセチルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(3−フェニルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(4−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[3−(2−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ピリジン−2−イル−[1,2,3]トリアゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(3−シアノフェニル)−[1,2,3]トリアゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(R)−([1,2,3]トリアゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(R)−([1,2,3]トリアゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(R)−(テトラゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(R)−(テトラゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(2−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(1−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−[3−フルオロ−4−[3(S)−(1−イミダゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(2−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(1−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3(S)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(ベンゾトリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ニトロピラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−p−トリルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ピリミジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ピラジン−2−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−フェニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−メチルスルファニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−チオフェン−2−イル−テトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−メチルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(4−ニトロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(2−メトキシフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−アセチルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(3−フェニルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(4−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[3−(2−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ピリジン−2−イル−[1,2,3]トリアゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(3−シアノフェニル)−[1,2,3]トリアゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(S)−([1,2,3]トリアゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(S)−([1,2,3]トリアゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(S)−(テトラゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;及び
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(S)−(テトラゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミドからなる群から選択される。
【0015】
一般式(I)の化合物は、
(i)式(II)
【化6】


(式中、R、R及びRは、上記で定義した通りであり、R57はメチル、フェニル、p−トリル、p−ブロモフェニル、p−ニトロフェニル、トリフルオロメチル、及び2,2,2−トリフルオロエチルから選択される。)の中間体を、式RH(III)(式中、Rは上記で定義した通りである。)の中間体と、不活性溶媒中及び塩基の存在下で反応させるステップ、又は
b)式(IV)
【化7】


(式中、R、R、及びRは、上記で定義した通りであり、R58は直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、及び最大3つの直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル基によってフェニル環において場合により置換されているベンジルから選択される。)の中間体を、式(V)
【化8】


(式中、Rは上記で定義した通りであり、R59は直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル基であり、Xはハロゲン原子である。)の中間体と、不活性溶媒中及び強塩基性触媒存在下で反応させるステップと、
(ii)遊離体又は薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、若しくは光学異性体の形態の式(I)の得られた化合物を回収するステップ
により調製することができる。
【0016】
好ましくは、R57はメチルであり、R58はベンジルであり、R59はメチルであり、Xは臭素である。
【0017】
ステップ(ia)の不活性溶媒は、好ましくは非プロトン性溶媒である。適切な非プロトン性溶媒は、例えば、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、若しくはジメトキシエチルエーテルなどの極性エーテル、又は、例えば、ジメチルホルムアミドなどのアミド、又は、例えば、N−メチルピロリドンなどのラクタム、及びそれらの混合物である。塩基の例は、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウムなどの炭酸塩類、及びそれらの混合物を含む。
【0018】
ステップ(ib)の不活性溶媒は、好ましくは非プロトン性溶媒である。適切な非プロトン性溶媒は、例えば、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、又はジメトキシエチルエーテルなどの極性エーテル、又は、例えば、ジメチルホルムアミドなどのアミド、又は、例えば、N−メチルピロリドンなどのラクタム、及びそれらの混合物である。適切な溶媒は、このような非プロトン性溶媒、及び、例えば、メタノール又はエタノールなどのアルコールの混合物でもある。強塩基性触媒の例は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウムなどの水酸化物、リチウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、及びカリウムtert−ブトキシドなどのアルコキシド、tert−ブチルリチウム、n−ブチルリチウム、及びメチルリチウムなどのアルキルリチウム、リチウムジイソプロピルアミドなどのジアルキルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、及びナトリウムヘキサメチルジシラジドなどのジシリルアミド、並びに水素化リチウム、水素化ナトリウム、及び水素化カリウムなどの水素化物を含む。
【0019】
ステップ(ii)で得られた化合物を回収するための有用な方法は、当分野の技術者に公知の、結晶化法及びクロマトグラフィー法、キラル固定相を使用するクロマトグラフィー分離によるラセミ体の分割、並びに、分別晶出を含む方法などの従来の方法を含む。特に、この分別晶出は、個々の光学異性体、例えば、キラル酸(例えば、(+)−酒石酸、(−)−酒石酸、又は(+)−10−カンファースルホン酸)と形成されたジアステレオマー塩の分離を含む。
【0020】
本化合物は、いくつかのヒト及び動物微生物に対して有効な、有用な抗微生物剤である。これらの微生物のいくつかの非限定的な例は、黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、ハエモピルスインフルエンザエ、バクテロイデスフラギリス、モラクセッラカタラリス、及びエンテロコックスファエキウムである。
【0021】
本発明の化合物は、医薬組成物として、標準製薬法(standard pharmaceutical practice)に準拠して、通常製剤化され得る。
【0022】
本発明の医薬組成物は、処置が望まれる病態に対する標準的な方法、例えば、経口、腸管外、吸入、直腸、経皮、又は局所投与などによって投与されてよい。このような目的のために、本発明の化合物は、当分野で公知の方法によって、例えば、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、水性又は油性溶液剤又は懸濁剤、乳剤、分散性散剤、吸入液剤、坐剤、軟膏剤、クリーム剤、ドロップ剤、及び注射用無菌水性又は無菌油性溶液剤又は懸濁剤等の形態で製剤化されてよい。医薬組成物は、適切な固体又は液体担体又は賦形剤、或いは静脈内注射、皮下注射又は筋内注射に適した懸濁剤又は溶液剤を形成するための適切な無菌媒体中に、着香剤、甘味剤などを含んでもよい。このような組成物は、通常、1から40重量%、好ましくは1から10重量%の活性化合物を含有し、組成物の残りは、薬学的に許容される担体、賦形剤、溶媒等である。
【0023】
式(I)の化合物は、0.1から100mg、好ましくは1から50mg/体重/1kg/日の量で投与される。本発明の化合物及び組成物は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)によって引き起こされる院内肺炎、併発性菌血症を含む市中肺炎、ペニシリン耐性及び感受性肺炎連鎖球菌、糖尿病性足感染症、並びに皮膚及び皮膚組織感染症、並びに本発明に記載した化合物に対して感受性のある細菌によって引き起こされる、他のすべての感染症などの状態の処置に有用である。本発明の化合物は、ヒト又は動物のいくつかの病原体、バンコマイシン耐性微生物、メチシリン耐性微生物、及びLNZ−R微生物を含む臨床分離株に対して有効である。
【0024】
明細書及び特許請求の範囲の全体を通して、「含む(comprise)」という語、及び「含んでいる(comprising)」などの語の変形は、他の技術的特徴、添加物、成分又はステップを排除する意図はない。本発明の追加の目的、利点、及び特徴は、明細書の吟味時に、当分野の技術者には明らかになる、又は本発明の実施により習得され得る。以下の実施例は、例示として提供され、本発明を制限する意図はない。
【実施例】
【0025】
(例1)N−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3−メチルスルホニルオキシ ピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル}アセトアミド
【化9】


WO96/13502に記載されたように調製したN−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド(2.8g)及びトリエチルアミン(2.3mL、2当量)を室温でジクロロメタン(DCM)に溶解し、アルゴン下でパージした。塩化メタンスホニル(0.9mL、1.5当量)を0℃で加え、室温で一晩撹拌した。トリエチルアミン及び塩化メタンスルホニルを加え、残存アルコールを転化させた。反応混合物を水、ブラインで洗浄し、有機層をMgSO上で乾燥した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH、極性を増加)によって精製し、表題化合物1.97gを得た。
HPLC(t、%):6.53分、90%。
MS(ESI)m/z=416(M+1)
【化10】

【0026】
(例2)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(2−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル)アセトアミド
【化11】


CO(0.6mmol)及びN−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3−メチルスルホニルオキシ ピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル}アセトアミド(200mg)を25mL丸底フラスコ内に秤量し、アルゴン下でパージした。ジメチルホルムアミド(DMF)及び1,2,3−トリアゾールを加え、混合物を70℃で一晩還流した。冷水及びDCMを加え、分離した有機層をMgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。位置異性体の混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH、95:5)によって精製し、表題化合物46mgを主要位置異性体として得た(収率=25%)。
HPLC(t、%):6.8分、88%。
MS(ESI)m/z=389(M+1)
【化12】

【0027】
(例3)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(1−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル)アセトアミド
【化13】


例2の化合物と同時に得られ、カラムクロマトグラフィー後、表題化合物36mgを得た(収率=32%)。
HPLC(t、%):6.1分、99%。
MS(ESI)m/z=389(M+1)
【化14】

【0028】
(例4)N−((5S)−3−[3−フルオロ−4−[3−(1−イミダゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル)アセトアミド
【化15】


例2と同一の手順に従って調製し、分取HPLCによって精製した表題化合物28mgを得た。
HPLC(t、%):6.18分、90%。
MS(ESI)m/z=388(M+1)
【化16】

【0029】
(例5)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(2−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル)アセトアミド
【化17】


例2と同一の手順に従って調製し、分取HPLCによって精製した表題化合物45mgを得た。
HPLC(t、%):6.53分、92%。
MS(ESI)m/z=390(M+1)
【化18】

【0030】
(例6)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(1−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル)アセトアミド
【化19】


例5の化合物と同時に得られ、HPLC精製後、表題化合物11mgを得た。
HPLC(t、%):6.10分、94%。
MS(ESI)m/z=390(M+1)
【化20】

【0031】
(例7)N−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド
【化21】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物27mgを得た。
HPLC(t、%):5.99分、90%。
MS(ESI)m/z=389(M+1)
【化22】

【0032】
(例8)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(ベンゾトリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル)アセトアミド
【化23】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物71.5mgを、2種の可能な位置異性体の混合物として得た。
HPLC(t、%):4.68分、37.7%;5.08、57.8%。
MS(ESI)m/z=439(M+1)
【0033】
(例9)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ニトロピラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル)アセトアミド
【化24】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物49.1mgを得た。
HPLC(t、%):4.68分、97%。
MS(ESI)m/z=433(M+1)
【化25】

【0034】
(例10)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−p−トリルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化26】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物41.1mgを得た。
HPLC(t、%):5.45分、95%。
MS(ESI)m/z=480(M+1)
【化27】

【0035】
(例11)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピリミジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化28】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物61.7mgを得た。
HPLC(t、%):4.08分、96%。
MS(ESI)m/z=466(M+1)
【化29】

【0036】
(例12)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピラジン−2−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化30】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物62.1mgを得た。
HPLC(t、%):4.20分、98%。
MS(ESI)m/z=466(M+1)
【化31】

【0037】
(例13)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−フェニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化32】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物61.6mgを得た。
HPLC(t、%):5.22分、96%。
MS(ESI)m/z=466(M+1)
【化33】

【0038】
(例14)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−メチルスルファニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化34】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物55mgを得た。
HPLC(t、%):4.72分、98%。
MS(ESI)m/z=436(M+1)
【化35】

【0039】
(例15)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−チオフェン−2−イル−テトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド。
【化36】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物50mgを得た。
HPLC(t、%):5.07分、97%。
MS(ESI)m/z=472(M+1)
【化37】

【0040】
(例16)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−メチルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化38】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物36.6mgを得た。
HPLC(t、%):4.25分、95%。
MS(ESI)m/z=404(M+1)
【化39】

【0041】
(例17)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化40】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物51.7mgを得た。
HPLC(t、%):4.92分、97%。
MS(ESI)m/z=466〜468(M+1)
【化41】

【0042】
(例18)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化42】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物61.6mgを得た。
HPLC(t、%):3.50分、96%。
MS(ESI)m/z=465(M+1)
【化43】

【0043】
(例19)N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(4−ニトロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド
【化44】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物52.2mgを得た。
HPLC(t、%):5.20分、99%。
MS(ESI)m/z=509(M+1)
【化45】

【0044】
(例20)N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド
【化46】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物55mgを得た。
HPLC(t、%):5.62分、99%。
MS(ESI)m/z=532(M+1)
【化47】

【0045】
(例21)N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(2−メトキシフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド
【化48】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物21.6mgを得た。
HPLC(t、%):5.28分、96%。
MS(ESI)m/z=494(M+1)
【化49】

【0046】
(例22)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−アセチルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化50】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物34.6mgを得た。
HPLC(t、%):8.38分、96%。
MS(ESI)m/z=430(M+1)
【化51】

【0047】
(例23)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(3−フェニルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化52】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物43.7mgを得た。
HPLC(t、%):5.35分、96%。
MS(ESI)m/z=464(M+1)
【化53】

【0048】
(例24)N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(4−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド
【化54】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物48.7mgを得た。
HPLC(t、%):5.42分、99%。
MS(ESI)m/z=482(M+1)
【化55】

【0049】
(例25)N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[3−(2−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド
【化56】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物26mgを得た。
HPLC(t、%):5.42分、99%。
MS(ESI)m/z=482(M+1)
【化57】

【0050】
(例26)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド
【化58】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物62.2mgを得た。
HPLC(t、%):5.18分、99%。
MS(ESI)m/z=456(M+1)
【化59】

【0051】
(例27)N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド
【化60】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物37.2mgを得た。
HPLC(t、%):5.83分、98%。
MS(ESI)m/z=532(M+1)
【化61】

【0052】
(例28)N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピリジン−2−イル−[1,2,3]トリアゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド。
【化62】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物76.6mgを2種の可能な位置異性体の混合物として得た(主要体のみ図示)。
HPLC(t、%):4.15分、16%;4.57分、82%。
MS(ESI)m/z=466(M+1)
【0053】
(例29)N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(3−シアノフェニル)−[1,2,3]トリアゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド
【化63】


例2と同一の手順に従って調製し、表題化合物64.7mgを2種の可能な位置異性体の混合物として得た(主要体のみ図示)。
HPLC(t、%):4.85分、19%;5.27分、77%。
MS(ESI)m/z=490(M+1)
【0054】
(例30)3,5−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシ ピロリジン−1−イル)−4−ニトロベンゼン
【化64】


3−ピロリジノール(2mL、24.7mmol)及び炭酸カリウム(4.8g)をDMF(5mL)に溶解し、3,4,5−トリフルオロニトロベンゼン(2.6mL)をゆっくりと加え、アルゴン下、室温で一晩撹拌した。混合物を冷水で処理し、生成物を固体として分離した。この固体をろ過し、水で洗浄し、真空下60℃で乾燥し、表題化合物5.4g(収率=89%)を得た。
HPLC(t、%):7.71分、100%。
MS(ESI)m/z=245(M+1)
【化65】

【0055】
(例31)3,5−ジフルオロ−4−(3−メチルスルホニルオキシ ピロリジン−1−イル)−ニトロベンゼン
【化66】


3,5−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシ ピロリジニル)−ニトロベンゼン(5.4g)及びトリエチルアミン(6.1mL)をDCM(125mL)に室温で溶解し、アルゴン下でパージした。塩化メタンスルホニル(2.6mL)を0℃で加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水、ブラインで洗浄し、有機層をMgSO上で乾燥した。濃縮残渣を乳鉢に移し、真空下55℃で3時間乾燥し、表題化合物6.4gを得た。
HPLC(t、%):8.32分、100%。
MS(ESI)m/z=323(M+1)
【化67】

【0056】
(例32)3,5−ジフルオロ−4−[3−([1,2,3]−トリアゾール−2−イル)ピロリジニル]−ニトロベンゼン
【化68】


CO(322mg)及び3,5−ジフルオロ−4−(3−メチルスルホニルオキシ ピロリジニル)−ニトロベンゼン(500mg)を、25mL丸底フラスコに秤量し、アルゴン下でパージした。DMF(10mL)及びトリアゾール(0.135mL)を加え、混合物を70℃で一晩還流した。冷水及びDCMを加え、分離した有機層をMgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。位置異性体の混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH、95:5)によって精製し、表題化合物274mgを主要位置異性体として得た(収率=60%)。
HPLC(t、%):8.79分、100%。
MS(ESI)m/z=296(M+1)
【化69】

【0057】
(例33)3,5−ジフルオロ−4−[3−([1,2,3]−トリアゾール−1−イル)ピロリジニル]−ニトロベンゼン
【化70】


例32の化合物と同時に得られ、カラムクロマトグラフィー後、表題化合物72mgを得た(収率=15%)。
HPLC(t、%):7.72分、80%。
MS(ESI)m/z=296(M+1)
【化71】

【0058】
(例34)3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−ニトロベンゼン
【化72】


CO(322mg)及び3,5−ジフルオロ−4−(3−メチルスルホニルオキシ ピロリジニル)−ニトロベンゼン(500mg)を、100mL丸底フラスコに秤量し、アルゴン下でパージした。DMF(10mL)及びテトラゾール溶液(3重量%のアセトニトリル溶液、13.76mL)を加え、混合物を100℃で一晩還流し、その時点でHPLC−MSによって反応の完了を観測した。反応混合物を砕いた氷に注ぎ、分離した固体を冷水で洗浄し、位置異性体の混合物278mgを得た。水性有機層をDCMで抽出し、分離した有機層をMgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮し、位置異性体の混合物100mgを回収した。位置異性体の混合物としての粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/EtOAc、極性を増加)によって精製し、表題化合物180mgを主要位置異性体として得た(収率=40%)。
HPLC(t、%):8.34分、100%。
MS(ESI)m/z=297(M+1)
【化73】

【0059】
(例35)3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−ニトロベンゼン
【化74】


例34の化合物と同時に得られ、カラムクロマトグラフィー後、表題化合物30mgを得た(収率=15%)。
HPLC(t、%):7.72分、96%。
MS(ESI)m/z=297(M+1)
【化75】

【0060】
(例36)N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イル ピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル}アセトアミド
【化76】

【0061】
3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イル ピロリジン−1−イル)]−フェニルアミン:
【化77】


3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イルピロリジン−1−イル)]−ニトロベンゼン(4g)をメタノール(300mL)及び最少量のDCMに溶解した。水の電気分解からインシトゥで発生した水素を用いて、連続流水素化反応装置中で、混合物を水素化した。初めに、基質を大気圧の水素と室温で混合する。次に、反応が起こる、炭素に担持したPd(10%)を充填したカートリッジに、混合物を通過させた。生成物は、カートリッジから回収バイアルへと流出し、濃縮後、99%の純度の化合物3.6gを得た(100%収率)。
HPLC(t、%):7.41分、98%。
MS(ESI)m/z=267(M+1)。
【化78】

【0062】
3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イル ピロリジン−1−イル)]−フェニル カルバミン酸ベンジルエステル:
【化79】


3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イルピロリジン−1−イル)]−フェニルアミン(3.6g)をアセトン(100mL)に溶解し、0℃に冷却した。炭酸水素ナトリウム(4.6g、4当量)の水溶液(50mL)を加え、次いで、クロロギ酸ベンジル(3.9mL、2当量)を30分かけて加えた。混合物を撹拌し、温度を12時間かけて周囲温度に上昇させた。DCMを加えて有機層を分離し、水及びブラインで洗浄した。あわせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM及び0から10%のDCM/AcOEtで溶出させたシリカカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題生成物6.29gを得た(94%収率)。
HPLC(t、%):9.71分、94%。
MS(ESI)m/z=401(M+1)。
【化80】

【0063】
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イル ピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル}アセトアミド。
【化81】


3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イル ピロリジン−1−イル)]−フェニルカルバミン酸ベンジルエステル3.5gのDMF5mL溶液に、1Mのリチウムtert−ブトキシドのTHF溶液22mLを加え、室温で30分間撹拌した。メタノール0.6mL及び(S)−N−(3−ブロモ−2−アセトキシプロピル)アセトアミド3.5gのDMF5mL溶液を加え、室温で2日間放置すると、この時点でほぼ完全に転化していることをHPLCが示した。DCM及び飽和塩化アンモニウム水溶液を反応溶液に加え、分離した有機層を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0から10%DCM/AcOEt、及び10%のDCM/メタノール)によって精製し、表題化合物2.6gを得た(86%収率)。
HPLC(t、%):6.95、100。
MS(ESI)m/z=407(M+1)
【化82】

【0064】
(例37)N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−([1,2,3]トリアゾール−2−イル ピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル}アセトアミド
【化83】


例36に記載した手順に従って、例32の化合物から得られ、カラムクロマトグラフィー後、表題化合物2.6gを得た。
HPLC(t、%):7.22分、99%。
MS(ESI)m/z=407(M+1)
【化84】

【0065】
(例38)N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−([1,2,3]トリアゾール−1−イル ピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル}アセトアミド
【化85】


例36に記載した手順に従って、例33の化合物から得られ、カラムクロマトグラフィー後、表題化合物1.29gを得た。
HPLC(t、%):6.52分、97%。
MS(ESI)m/z=407(M+1)
【化86】

【0066】
(例39)N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−1−イル ピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル メチル} アセトアミド
【化87】


例36に記載した手順に従って、例35の化合物から得られ、カラムクロマトグラフィー後、表題化合物0.5gを得た。
HPLC(t、%):6.48分、98%。
MS(ESI)m/z=408(M+1)
【化88】

【0067】
(例40)抗菌活性
MICは、米国臨床検査標準委員会(The National Committee for Clinical Laboratory Standards)(NCCLS)、第5版承認基準M7−A5、2001年、Wayne、PA、米国に準拠した、標準微量希釈法を用いて決定した。化合物はすべて、関連性のある異なる感受性及び抵抗性の特異性(specifications)を示す、グラム陽性菌及びグラム陰性菌について試験した。使用した微生物は、実験室参照細菌、及び臨床分離株から選択した。試験濃度は、96ウェルマイクロタイタープレート中、0.06μg/mLから128μg/mLの、2段希釈とした。
【0068】
MICは、嫌気性株については、補充したブルケッラ(Brucella)血液培地中で、好気性細菌については、ミューラーヒントン培養培地(陽イオン調整)で決定した。
【0069】
試験化合物は、DMSOに溶解し、各株群に対する特定の要件に準じて、異なる溶媒を用いて、2560μg/mLまで希釈した。細菌を含有した、密封した96ウェルマイクロタイタープレートを、微生物の性質に応じて、異なる実験室条件でインキュベートした。次に、好気性細菌は、35℃で16〜24時間インキュベートし、いわゆるモラクセッラカタラリス及び肺炎連鎖球菌などの難培養性細菌は、5%のCOを含む微好気性環境下(Anaerocult C、MERCK)、35℃で20〜24時間インキュベートした。これらの試験結果を、表1に示す。
【表1】

【0070】
(例41)医薬組成物
以下は、ヒト又は動物において抗微生物的に使用するための、式(I)の化合物又は薬学的に許容されるその塩を含む典型的な医薬組成物を例示する。
【表2】


【表3】


【表4】


【表5】


【表6】

【0071】
緩衝液、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール若しくはエタノールなどの薬学的に許容される共溶媒又は錯化剤が、製剤化を補助するために使用されてもよい。
【0072】
上記製剤は、製薬分野において周知の従来の手順により調製されてもよい。錠剤1〜3は、従来の手段によって腸溶性被膜を施されてもよく、例えば、酢酸フタル酸セルロースの被膜を形成する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊離体、又は薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、若しくは光学異性体の形態の式(I)
【化1】


[式中、
Rは、Nで連結され、0から3つのさらなる窒素へテロ原子を含有する5員の、完全不飽和の、又は部分不飽和の複素環式環であり、
前記複素環式環は、直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、ハロゲン、OR、S(O)、COOH、COOR、COR、CONH、CONHR、CONR10、SONH、SONHR11、SONR1213、NH、NHR14、NR1516、NHCOR17、N(R18)COR19、NHSO20、N(R21)SO22、CN、CF、NO、(直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、ハロゲン、OR23、S(O)24、NH、NHR25、NR2627、NHCOR28、N(R29)COR30、NHSO31、N(R32)SO33、CN、CF、NOから独立して選択される最大3つの置換基で、場合により置換された)フェニル、並びに、(窒素、酸素及び硫黄から選択される1から3つのヘテロ原子を含み、直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、ハロゲン、OR34、S(O)35、NH、NHR36、NR3738、NHCOR39、N(R40)COR41、NHSO42、N(R43)SO44、CN、CF及びNOから独立して選択される最大3つの置換基で場合により置換された)5〜6員のヘテロアリール基、から選択される置換基で、結合可能な任意の炭素原子上において、場合により置換されており、
前記複素環式環は、フェニル、又は窒素、酸素及び硫黄から選択される1から3つのヘテロ原子を含む5〜6員の完全不飽和の、若しくは部分不飽和の複素環と場合により縮合してベンゾ縮合系又はヘテロ縮合系を形成し、ベンゾ又はヘテロ部分は、直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、(3〜6C)シクロアルキル、ハロゲン、OR45、S(O)46、NH、NHR47、NR4849、NHCOR50、N(R51)COR52、NHSO53、N(R54)SO55、CN、CF及びNOから独立して選択される最大3つの置換基で、場合により置換されており、
及びRは、同一又は異なる基であり、水素及びフッ素から独立して選択され、
は、フッ素、ヒドロキシ及びOR56から選択される基によって、場合により置換された直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル基であり、
からR56は、同一若しくは異なる、直鎖の若しくは分岐の(1〜6C)アルキル基である、又は、R+R10、R12+R13、R15+R16、R26+R27、R37+R38及びR48+R49は、これらの基に結合している窒素原子と一緒になって、酸素及び窒素から選択される第2のヘテロ原子を環系に場合により含む単環式の5、6又は7員の飽和複素環を形成し、並びに
m、n、p及びqは、0、1、及び2から独立に選択される、同一又は異なる整数である。]
の化合物。
【請求項2】
Rが、ベンゾトリアゾリル、1−イミダゾリル、4−アセチルピラゾール−1−イル、4−ブロモピラゾール−1−イル、4−ニトロピラゾリル、3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル、3−フェニルピラゾール−1−イル、3−(2−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル、3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル、4−(4−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル、4−(2−メトキシフェニル)−ピラゾール−1−イル、4−(4−ニトロフェニル)−ピラゾール−1−イル、4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル、4−ピラジン−2−イル−ピラゾール−1−イル、4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル、4−ピリミジン−4−イル−ピラゾール−1−イル、1−テトラゾリル、2−テトラゾリル、5−メチルテトラゾール−2−イル、5−メチルスルファニルテトラゾール−2−イル、5−フェニルテトラゾール−2−イル、5−p−トリルテトラゾール−2−イル、5−チオフェン−2−イル−テトラゾール−2−イル、1−トリアゾリル、2−トリアゾリル、[1,2,3]トリアゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、(3−シアノフェニル)−[1,2,3]トリアゾール−2−イル]、4−ピリジン−2−イル−[1,2,3]トリアゾール−2−イル、及び[1,2,4]トリアゾール−1−イルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
がフッ素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
がフッ素及び水素から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
がメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(2−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(1−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−[3−フルオロ−4−[3−(1−イミダゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(2−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(1−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(ベンゾトリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ニトロピラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−p−トリルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピリミジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピラジン−2−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−フェニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−メチルスルファニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−チオフェン−2−イル−テトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(5−メチルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(4−ニトロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(2−メトキシフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−アセチルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(3−フェニルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(4−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[3−(2−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3−(4−ピリジン−2−イル−[1,2,3]トリアゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3−[4−(3−シアノフェニル)−[1,2,3]トリアゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−([1,2,3]トリアゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−([1,2,3]トリアゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3−(テトラゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(2−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(1−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−[3−フルオロ−4−[3(R)−(1−イミダゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(2−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(1−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3(R)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(ベンゾトリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ニトロピラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−p−トリルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ピリミジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ピラジン−2−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−フェニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−メチルスルファニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−チオフェン−2−イル−テトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(5−メチルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(4−ニトロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(2−メトキシフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−アセチルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(3−フェニルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(4−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[3−(2−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(R)−(4−ピリジン−2−イル−[1,2,3]トリアゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(R)−[4−(3−シアノフェニル)−[1,2,3]トリアゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(R)−([1,2,3]トリアゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(R)−([1,2,3]トリアゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(R)−(テトラゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(R)−(テトラゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(2−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(1−トリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−[3−フルオロ−4−[3(S)−(1−イミダゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(2−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(1−テトラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3−フルオロ−4−(3(S)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イル)−フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(ベンゾトリアゾリル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ニトロピラゾリル)ピロリジニル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−p−トリルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ピリミジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ピラジン−2−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−フェニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−メチルスルファニルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−チオフェン−2−イル−テトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(5−メチルテトラゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ブロモピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ピリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(4−ニトロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(2−メトキシフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−アセチルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(3−フェニルピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(4−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[3−(2−フルオロフェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピラゾール−1−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−((5S)−3−{3−フルオロ−4−[3(S)−(4−ピリジン−2−イル−[1,2,3]トリアゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]−フェニル}−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル)アセトアミド;
N−[(5S)−3−(3−フルオロ−4−{3(S)−[4−(3−シアノフェニル)−[1,2,3]トリアゾール−2−イル]ピロリジン−1−イル}−フェニル)−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル]アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(S)−([1,2,3]トリアゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(S)−([1,2,3]トリアゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(S)−(テトラゾール−2−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド;及び
N−{(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−[3(S)−(テトラゾール−1−イルピロリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニルメチル}アセトアミド
からなる群から選択される、請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
遊離体、又は薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、若しくは光学異性体の形態の式(I)の化合物を調製する方法であって、
(i)a)式(II)
【化2】


(式中、R、R及びRは、上記で定義した通りであり、R57はメチル、フェニル、p−トリル、p−ブロモフェニル、p−ニトロフェニル、トリフルオロメチル、及び2,2,2−トリフルオロエチルから選択される。)の中間体を、式RH(III)(式中、Rは上記で定義した通りである。)の中間体と反応させるステップ、又は
b)式(IV)
【化3】


(式中、R、R、及びRは、上記で定義した通りであり、R58は直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル、及び最大3つの直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル基によってフェニル環において場合により置換されているベンジルから選択される。)の中間体を、式(V)
【化4】


(式中、Rは上記で定義した通りであり、R59は直鎖又は分岐の(1〜6C)アルキル基であり、Xはハロゲン原子である。)の中間体と反応させるステップと、
(ii)遊離体又は薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、若しくは光学異性体の形態の得られた式(I)の化合物を回収するステップと
を含む上記方法。
【請求項8】
57がメチル、R58がベンジル、R59がメチル、及びXが臭素である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
治療有効量の、請求項1から6までのいずれか一項に記載の式(I)の化合物を、適量の医薬添加剤又は担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項10】
医薬として使用するための、請求項1から6までのいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項11】
動物又はヒトにおける、細菌感染症の処置用の医薬を製造するための、請求項1から6までのいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項12】
細菌感染症の処置に使用するための、請求項1から6までのいずれか一項に記載の式(I)の化合物。

【公表番号】特表2011−526590(P2011−526590A)
【公表日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−515414(P2011−515414)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【国際出願番号】PCT/EP2009/058126
【国際公開番号】WO2010/000704
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(501108452)フエルレル インターナショナル,ソシエダッド アノニマ (39)
【Fターム(参考)】