説明

抗菌性ハンドウォッシュ組成物

【課題】 フェノール系活性成分を含有するハンドウォッシュ組成物の、当該組成物がフォームとして使用される際のフォームの質の改善を達成し、また、ハンドウォッシュ組成物における固形分含量を抑制して、刺激性の少ないものとすると共に、コールド製造を可能にする。
【解決手段】 少なくとも1、ただし2以下のプロピオン酸に結合した窒素原子を持つ脂肪族アミンの誘導化合物でなる両性界面活性剤及び/又は活性成分の少なくとも一部を溶解させる脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール誘導体又はポリプロピレングリコール誘導体を添加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌性ハンドウォッシュ組成物の分野に関する。さらに詳述すれば、本発明は比較的低レベルの皮膚刺激性界面活性剤及び活性成分を含有する高度に有効な抗菌性ハンドウォッシュ組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
広範なスペクトル活性を発揮する多くの抗菌性ハンドウォッシュ製品は、界面活性剤、活性生物又は両方を含有する。界面活性剤は、一部は、活性成分の溶解を助けるために、及び組成物において活性成分が有用なものとなるように使用される。表面活性剤は、代表的には、アニオン性、非イオン性、両性、4級アンモニウム、及びアミンオキシド界面活性剤から選ばれる。一般的に認められているように、これらのクラスの界面活性剤は、すべて、プラス及びマイナスの特性を有している。例えば、4級アンモニウム化合物は、2,3,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、2,2'-ジヒドロキシ-5,5'-ジブロモジフェニルエーテル、p-クロロ-m-キシレノール、o-フェニルフェノールのようなフェノール系活性成分と適合するものであるが、これらが使用される場合には、ハンドウォッシュ製品は、あまり泡立たない。両性界面活性剤及びアミンオキシドは高価である。アニオン性及び非イオン性界面活性剤も、活性成分とは必ずしも良好に相互反応しない傾向にある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
活性成分は、代表的には、ビスグアニジン、4級アンモニウム化合物、ベンジルアルコール、トリハロカルボアニリド、ヨウ素含有化合物、及びフェノール系化合物から選ばれる。これらのタイプの活性成分は、すべて、今日の化粧品の分野において用途が認められている。トリクロサン、2,2'-ジヒドロキシ-5,5'-ジブロモジフェニルエーテル、pcmx及びo-フェニルフェノールのようなフェノール系活性成分は、ハンドウォッシュ処方において広く使用されている。しかし、その広範囲の使用にもかかわらず、活性成分としてのこれら化合物の使用には、多くのマイナスの影響がある。これら化合物の非極性特性のため、これら化合物は、水性環境には、やや溶けにくい。プロピレングリコールのような溶媒、又はナトリウムキシレンスルホネートのようなヒドロトロープは、しばしば、それらを、水性のハンドウォッシュ処方に配合することを要求する。溶媒及びヒドロトロープの使用は、通常、コストの増大又は刺激性の増大を介して、最終のハンドウォッシュ製品に対して有害な影響を及ぼす原因となる。溶解度を増大し、溶媒及びヒドロトロープのマイナスの影響を回避するためには、水性環境を加熱する必要があるが、多量のエネルギー及び延長された製造時間を必要とするため、加熱は望ましくない。固形分が低いハンドウォッシュ組成物は、刺激性の界面活性剤の使用を最少のものとすることを介して、刺激の低減と共に、コストの低減の利点を提供する。
【0004】
フェノール系活性成分を使用することに関する第2の妨げは、これら化合物と一般的に使用される界面活性剤、特に、アニオン性、非イオン性及び両性界面活性剤との間の不適合性によるものである。これら不都合な影響のため、界面活性剤の選択は、これらのタイプの残りのもの、すなわち、4級アンモニウム化合物及びアミンオキシドに限られる。しかし、これら2つのタイプの界面活性剤は、有害な特性を有する。4級アンモニウム化合物は、その非泡立ち性のため、見て美しいハンドウォッシュ製品を形成できず、また、これら化合物は、一般的に使用されているタイプの界面活性剤よりも相対的にかなり高価である。4級アンモニウム化合物と同様に、アミンオキシドも、商業的に発展性のあるハンドウォッシュ製品を製造するために必要な、ありとあらゆる美的特性を欠いている。アミンオキシドは、比較的標準的なフラッシュ泡立ち特性を有するが、フォームは安定ではなく、また、一般的に使用される界面活性剤と比較して、このタイプの界面活性剤も高価である。従って、当分野では、必要な抗菌特性を有すると共に、見て美しいハンドウォッシュ製品を製造できる界面活性剤の組合せに関する要求が存在する。
【0005】
現代の消費者のトレンドは、豊富に泡立ち、所望の抗菌特性を有し、皮膚を刺激しないハンドウォッシュ製品を求めている。所望の程度まで泡立つハンドウォッシュ製品を製造するため、通常、アニオン性界面活性剤が添加される。しかし、これらの界面活性剤は、活性成分を不活性化し、皮膚に対して有害である。泡立ちを増大させるための次善の選択は、両性界面活性剤である。これらは、アニオン性界面活性剤ほど充分には泡立たないが、皮膚に対しては良好な適性を有する。しかし、両性界面活性剤も、通常、活性成分とは、あまり適合性ではない。非イオン性界面活性剤は、刺激に関する影響については優れているが、適正な程度には泡立たず、このため、使用が制限される。従って、当分野では、所望の泡立ち特性を満足し、低刺激性であり、高度に有効な特性を提供する界面活性剤の組合せに関する要求が存在する。
【0006】
ハンドウォッシュ製品における刺激性を低減するために使用されている1つの手段は、ハンドウォッシュにおける活性成分の量の低減である。この低減は、ハンドウォッシュ製品の刺激性を低減するものではあるが、洗浄性について有害な影響を及ぼす原因である。この減少のため、活性成分の有効性に関してマイナスの影響がほぼゼロであるハンドウォッシュ製品では、他の成分の使用が必要である。マイナスの相互反応の最少化には、2つの処置が必要である。1つは、活性成分に対して、プラスにのみ影響するか、又は少なくともマイナスの影響を待たない他の成分の使用であり、2つ目は、活性成分に対してマイナスに作用する成分を最少にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、フェノール系活性成分、及び少なくとも1、ただし2以下のプロピオン酸に結合した窒素原子を持つ脂肪族アミンの誘導化合物でなる群から選ばれる両性界面活性剤を含有することを特徴とするハンドウォッシュ組成物を提供する。このような酸の具体的な例(ただし、限定されない)としては、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、コカミノプロピオン酸及びココアンホジプロピオン酸が含まれる。有用なフェノール系活性成分の具体的な例(限定されない)としては、トリクロサン、2,2'-ジヒドロキシ-5,5'-ジブロモジフェニルエーテル、pcmx、o-フェニルフェノール、及びその混合物が含まれる。
【0008】
他の具体例では、本発明は、フェノール系活性成分、及び脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール(PEG)誘導体、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリプロピレングリコール(PPG)誘導体及びその混合物でなる群から選ばれる4級アンモニウム化合物を含有することを特徴とする抗菌性ハンドウォッシュ組成物を提供する。PEG及びPPG誘導体化合物は、活性成分を可溶化する不可思議な能力を有するカチオン性界面活性剤である。組成物を水にて希釈する際にも、活性成分は溶液中に留まる。このように、カチオン性PEG及び/又はPPG誘導体界面活性剤を使用することによって、組成物における総固形分量を最少とすることができ、最終的に皮膚に対する刺激を低減できる。固形分含量の低減は、有意な量の可溶化性界面活性剤及び/又はグリコールを、さらに使用する必要がないことによるものである。
【0009】
さらに他の具体例によれば、本発明は、フェノール系活性成分;少なくとも1、ただし2以下のプロピオン酸に結合した窒素原子を持つ脂肪族アミンの誘導化合物でなる群から選ばれる両性界面活性剤;及び脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール(PEG)誘導体、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリプロピレングリコール(PPG)誘導体、及びその混合物でなる群から選ばれる4級アンモニウム化合物を含有することを特徴とする抗菌性ハンドウォッシュ組成物を提供する。
【0010】
上述のハンドウォッシュ組成物の特別な具体例では、ハンドウォッシュ組成物に美的特性を付与するため、公知のように、追加の化合物を使用する。これらの化合物としては、色素、香料、フォーム変成剤、皮膚コンディショニング剤(保湿剤、皮膚軟化剤及び静電気防止剤を含むが、これらに限定されない)が含まれる。
【0011】
本発明によれば、抗菌性ハンドウォッシュ組成物の製法は、フェノール系活性成分及び脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール誘導体を含有する活性成分プレミックス(ここで、ポリエチレングリコール誘導体は、フェノール系活性成分の少なくとも一部を溶解するものである)を調製する工程を包含する。他の工程において、水及び補足の界面活性剤パッケージを含有する水系プレミックスを調製する。活性成分プレミックスを、水系プレミックスと混合する。この製造プロセスでは、活性成分を溶解させるためにプレミックス溶液を加熱する必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明による抗菌性ハンドウォッシュ組成物は、少なくとも1の界面活性剤と組み合わせて、水に配合した少なくとも1の活性成分を含む水性のハンドウォッシュ組成物である。これは、当分野において、一般的に共通することであるが、基本的な組成を開示するものであり、許容される最終のハンドウォッシュ製品を製造するためには、皮膚コンディショニング剤、pH調節剤、フォーム変成剤、保存料、色素、香料等と同様に、多様な界面活性剤が使用される。
【0013】
抗菌性ハンドウォッシュ組成物は、少なくとも1の活性成分(消毒に適する許容される時間−殺菌特性を生ずる化合物を表す用語として一般的に理解される)を含有する。さらに詳述すれば、ここに記載のハンドウォッシュ組成物は、グラム陽性及びグラム陰性の微生物の両方に対して有効な特性を有する。この記載に関連して、用語「活性成分」及び「活性」は、グラム陰性細菌、特に、クレブシエラ・ヒューモノアエ(Klebsiella pheumoniae)及びグラム陽性細菌、特に、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphyrococcus aureus)の両方について、2log killより大の減少を有するものを対象とする。本発明では、フェノール系の活性成分が使用される。
【0014】
本発明において有用なフェノール系活性成分の例としては下記の化合物があり、単独で又は組み合わせて使用される。
【0015】
(a)2-ヒドロキシジフェニル化合物
【化1】

ここで、Yは塩素又は臭素であり;Zは、SO2H、NO2、C1−C4アルキルであり;rは、0−3であり;oは0−3であり;pは0又は1であり;mは0又は1であり;及びnは0又は1である。好適な具体例では、Yが塩素又は臭素であり、mが0であり、nが0又は1であり、oが1又は2であり、rが1又は2であり、及びpが0である。特に好適な具体例では、Yが塩素であり、mが0であり、nが0であり、oが1であり、rが2であり、及びpが0である。特に有用な2-ヒドロキシフェニル化合物は、構造
【化2】

を有し、名称「トリクロサン」を有し、商標名IRGASAN DP100として、Ciba Specialty Chemicals社(Greensboro, N.C.)から市販されている化合物である。他の有用な2-ヒドロキシフェニル化合物は、2,2'-ジヒドロキシ-5,5'-ジブロモジフェニルエーテルである。さらに、ビスフェノール化合物は、米国特許第6,113,933号(参考として含む)に開示されている。
【0016】
(b)フェノール誘導体
【化3】

ここで、R1は、水素、ヒドロキシ、C1−C4アルキル、クロロ、ニトロ、フェニル、又はベンジルであり;R2は、水素、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、又はハロゲンであり;R3は、水素、C1−C6アルキル、ヒドロキシ、クロロ、ニトロ、又はアルカリ金属塩又はアンモニウム塩形のイオウであり;R4は水素又はメチルであり;及びR5は水素又はニトロである。ハロゲンは臭素又は好ましくは塩素である。
【0017】
フェノール誘導体の具体的な例(ただし、これらに限定されない)としては、クロロフェノール(o-、m-、p-)、2,4-ジクロロフェノール、p-ニトロフェノール、ピクリン酸、キシレノール、p-クロロ-m-キシレノール、クレゾール(o-、m-、p-)、p-クロロ-m-クレゾール、ピロカテコール、レゾルシノール、4-n-ヘキシルレゾルシノール、ピロガロール、フロログルシン、カルバクロール、チモール、p-クロロチモール、o-フェニルフェノール、o-ベンジルフェノール、p-クロロ-o-ベンジルフェノール、フェノール、4-エチルフェノール、及び4-フェノールスルホン酸が含まれる。他のフェノール誘導体は、WO98/55096及び米国特許第6,113,933号に掲示されている(参考として含む)。
【0018】
(c)ジフェニル化合物
【化4】

ここで、Xはイオウ又はメチレン基であり;R1及びR'1はヒドロキシであり;R2、R'2、R3、R'3、R4、R'4、R5及びR'5は、互いに独立して、水素又はハロゲンである。ジフェニル化合物の具体的な例(これらに限定されない)としては、ヘキサクロロフェン、テトラクロロフェン、ジクロロフェン、2,3-ジヒドロキシ-5,5'-ジクロロジフェニルスルフィッド、2,2'-ジヒドロ-3,3',5,5'-テトラクロロジフェニルスルフィッド、2,2'-ジヒドロキシ-3,3',5,5',6,6'-ヘキサクロロジフェニルスルフィッド及び3,3'-ジブロモ-5,5'-ジクロロ-2,2'-ジヒドロキシジフェニルアミンが含まれる。他のジフェニル化合物は、WO98/55096に掲示されている(参考として含む)。
【0019】
特別な具体例では、フェノール系活性成分は、トリクロサン、2,2'-ジヒドロキシ-5,5'-ジブロモジフェニルエーテル、pcmx、o-フェニルフェノール、及びその混合物から選ばれる。
【0020】
本発明のハンドウォッシュ組成物は、代表的には、フェノール系活性成分約0.01−10質量%を含有する。特別な具体例では、活性成分は組成物の約0.05−1質量%を占め、他の具体例では、約0.2−0.4質量%を占める。
【0021】
最も基本的な形態では、ハンドウォッシュ組成物は、さらに、少なくとも1、ただし2以下のプロピオン酸に結合した窒素原子を持つ脂肪族アミンの誘導化合物でなる群から選ばれる少なくとも1の両性界面活性剤、さらに詳述すれば、両性イオン界面活性剤を含有する。好ましくは、脂肪鎖は、炭素原子6−20個を含有する。このような、両性イオン界面活性剤の具体的な例(限定されない)としては、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、コカミノプロピオン酸、ラウリルアミノプロピオン酸、ココアンホジプロピオン酸、ラウリルイミノジプロピオン酸、及びラウリルアンホジプロピオン酸、及びその混合物が含まれる。これらの特別な両イオン界面活性剤は、フェノール系活性成分に対して、予測できないほど適合性であり、これにより、泡立つハンドウォッシュ組成物を提供することが望まれる場合に、フォームの質の増大を可能にしつつ、活性成分の抗菌性を保持できる。
【0022】
フォーム状のハンドウォッシュ製品の実質的な商業的成功を考えると、本発明による発泡性ハンドウォッシュ組成物は最も好適であることが予想される。最も好適な両性イオン界面活性剤は、フェノール系活性成分との優秀な適合性のため、コカミノプロピオン酸である。
【0023】
本発明のハンドウォッシュ組成物は、代表的には、両性イオン界面活性剤約0.05−25質量%を含有する。特別な具体例では、両イオン性界面活性剤は、組成物の約0.1−12質量%を占め、他の具体例では、約0.5−2.5質量%を占める。
【0024】
他の具体例では、抗菌性ハンドウォッシュ組成物は、さらに、4級アンモニウム化合物を含有する。さらに詳述すれば、4級アンモニウム化合物は、4級アンモニウム化合物:フェノール系活性成分のモル比3:1程度の低使用レベルであっても、活性成分を少なくとも一部溶解できるとのユニークな能力によって選らばれる。4級アンモニウム化合物は、好ましくは、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール(PEG)誘導体、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリプロピレングリコール(PPG)誘導体、及びその混合物でなる群から選ばれる。好適な脂肪鎖は、炭素原子約6−20個を含有する。最も好適な化合物は、PEG-5オレアンモニウムメトサルフェートである。PEG-2オレアンモニウムクロライド及びPEG-15オレアンモニウムクロライドも特に好適である。
【0025】
従来技術では、活性成分を溶解させるために溶液を加熱する必要があったが、ここに記載の4級アンモニウム化合物は、室温において活性成分を少なくとも一部溶解し、従って、追加の熱を必要とすることなく、ハンドウォッシュ組成物を混合することを可能にする。これらの4級アンモニウムカチオン性界面活性剤は、使用される場合、総界面活性剤の量を、従来技術において、活性成分を溶解させるために通常必要とされるよりも少ない量とすることを可能にする。界面活性剤は皮膚に対する刺激性であるため、ハンドウォッシュ組成物における界面活性剤の量の低減は有利であり、可溶化された活性成分により、増大された効力を持ち、より少ない量での界面活性剤の使用により、最少の刺激性成分を持つ組成物を提供できる。従来技術は、組成物において、約12−30質量%の範囲で固形分を使用するが、ここに記載の好適な具体例は、わずかに固形分約3−5質量%を含む。
【0026】
本発明のハンドウォッシュ組成物は、代表的には、4級アンモニウム化合物約0.01−10質量%を含有する。特別な具体例では、4級アンモニウム化合物は、組成物の約0.05−5質量%を占め、他の具体例では、約0.15−2質量%を占める。4級アンモニウム化合物は、フェノール系活性成分の少なくとも一部を溶解させ、好ましくは、活性成分の実質的にすべてを溶解させる。
【0027】
最も好適な形態では、本発明による抗菌性ハンドウォッシュ組成物は、上述の各成分、すなわち、上述のようなフェノール系活性成分、両性イオン界面活性剤及び4級アンモニウム化合物を含有する。これらの成分以外の残部は水である。しかし、公知のように、消費者に受け入れられるハンドウォッシュ製品を製造するために、一般的には、追加の化合物が使用される。これらの化合物としては、フォーム変成剤、pH調節剤、皮膚軟化剤、保湿剤、皮膚コンディショニング剤、色素及び香料が含まれる(これらに限定されない)。本発明では、これらは、当分野において公知の量及び理由で許容される。このように、追加の界面活性剤を使用することもできるが、必ずしも、必要ではない。
【0028】
上述のような3種の主要成分のすべてを使用しないハンドウォッシュ組成物を調製することによって、利点を実現できる。このように、本発明は、フェノール系活性成分及び両性イオン界面活性剤を含有する(すなわち、上述の有利な4級アンモニウムなし)ハンドウォッシュ組成物及びフェノール系活性成分及び上述のような4級アンモニウムを含有する(すなわち、有利な良性イオン界面活性剤なし)他のハンドウォッシュ組成物を包含するものである。
【0029】
両性イオン界面活性剤は全く泡立たないが、泡立ちを促進する。また、両性イオン界面活性剤の刺激性は少なく、これらを使用する量に関して臨界的な上限は存在しない。4級アンモニウム化合物は、認められるほどには泡立たないが、活性成分とのユニークな相互作用(すなわち、少なくともその一部を溶解させる)を有しており、最大限の効力を達成できる。
【0030】
従来法に従ってハンドウォッシュ組成物を製造するには、一般に、すべての成分を混合し、約60−70℃の温度とし、均質な混合物が得られるように数時間混合を続ける。本発明よれば、ハンドウォッシュ組成物は、組成混合物の加熱を必要としない「コールド」法を介して製造される。
【0031】
本発明による抗菌性ハンドウォッシュ組成物の製法は、フェノール系活性成分及び脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール(PEG)誘導体、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリプロピレングリコール(PPG)誘導体、及びその混合物でなる群から選ばれる4級アンモニウム化合物(ここで、4級アンモニウム化合物は、前記フェノール系活性成分の少なくとも一部を溶解するものである)を含有する活性成分プレミックスを調製する工程を包含する。水、選択した両性イオン界面活性剤及び目に美しいハンドウォッシュ製品を製造するに適した補の足化合物を含有する第2のプレミックスを調製する。これら2つのプレミックスを合わせ、均質となるまで混合する。
【0032】
活性成分プレミックス及び水性プレミックスの混合は、2つの様式の1つで、活性成分プレミックスを水性プレミックスに添加するか、又は水性プレミックスを活性成分プレミックスに添加することによって行われる。また、これら2つの溶液の混合は、水への化合物の添加の間のいずれの時点においても生ずる。さらに正確には、2つのプレミックスは、水性プレミックスへの各種化合物の添加前、又は各種化合物の添加後に添加される。活性成分プレミックスのこの添加は、ポリエチレングリコール誘導体が、活性成分の少なくとも一部、好ましくは実質的にすべてを溶解した後にのみ行われるべきである。この製法では、溶液を加熱する必要がない、すなわち、ハンドウォッシュ組成物の製造が、活性成分を溶解するにも室温で行うことができ、これによって、混合時間が短くてよいハンドウォッシュ組成物を製造できる。これにより、短い回転時間及びエネルギーの節約を介して、コストの節約を達成できる。
【0033】
実験
例1:
トリクロサン及び/又はp-クロロ-m-キシレノールを含有する抗菌性ハンドウォッシュ組成物における両性界面活性剤の使用は、これらの両性界面活性剤が、通常、活性成分を脱活性化するため、稀である。意外にも、活性成分の抗菌特性を阻害しないいくつかの両性界面活性剤、さらに詳述すれば、両性イオン界面活性剤が存在することが知見された。下記に示すサンプルの調製及びテストは、この知見を証明するものである。
【0034】
直下に示す規定に従って、多種のハンドウォッシュサンプルを調製した(各サンプルについて、両性イオン界面活性剤を変更している)。使用した両性イオン界面活性剤を、大腸菌(Escherichia coli)の減少における得られたハンドウォッシュ組成物の効力と共に表1に示す。サンプルの調製法は次のとおりである:活性成分を界面活性剤に添加し、固体の活性成分が界面活性剤中に溶解するまで混合する。必要であれば、活性成分を溶解させるために加熱する。ついで、水を、この「活性成分プレミックス」に添加する。微生物サンプル及び1ループ量のハンドウォッシュ溶液と共に15秒間インキュベートすることによって、大腸菌についてサンプルをテストする。ついで、ブロスからサンプルを採取し、栄養豊富寒天プレート上において48時間インキュベートし、その後、計数する。処方は次のとおりである:
化学剤
処理した水 100gとするに必要な量
両性イオン界面活性剤 20.00g
トリクロサン 0.30g Ciba Specalities (Irgasan DP300)
乳酸 pH 5.25とするために必要な量
Purac (PuracHiPure USP 90%)
【0035】
【表1】

【0036】
テストした多数の両性イオン界面活性剤の内、いくつかのみが、実際に活性成分を阻害しなかった。Log減少が低下した界面活性剤は、抗菌性ハンドウォッシュ組成物における使用の関する要求はより低くなる。界面活性剤の種類は、カプリロアンホ二酢酸ニナトリウム及び少なくとも1、ただし2以下のプロピオン酸基に結合した窒素原子、及び炭素原子6−20個の長さの脂肪酸鎖を有する化合物に限定される。
【0037】
例2:
本発明による特別なハンドウォッシュ組成物の効力を、多種の微生物及びその菌株についてテストした。テストした微生物は多岐にわたるものであり、細菌、酵母及び真菌類を含み、清潔かつ殺菌された手が最も望まれる状況で最も一般的に認められる種類のものである。テスト法は次のとおりである:ハンドウォッシュ組成物を元の濃度の99%容量/容積に希釈し、ついで、この新しいサンプルを、テストする微生物を含有する第2の溶液に添加する。インキュベーションを15及び30秒間行う。ついで、サンプルをカンテンプレートに接種し、インキュベートする。非接種サンプルとハンドウォッシュ組成物を接種したサンプルとの間の値を比較することによってlog減少を算定する。
【0038】
ハンドウォッシュ組成物は下記の成分を含有する。
化学剤
処理した水 100gとするに必要な量
ジプロピレングリコール 3.0g Huntsman(Dipropylene Glycol-LO)
トリクロサン 0.3g Ciba Specalities (Irgasan DP300)
PEG-5オレアンモニウムメトスルフェート
0.7g Abitech (Accoquat OMS-5)
コカミノプロピオン酸 0.2g McIntype (Mackam 151C)
コカミンオキシド 1.2g Lonza (Barlox 12)
Poloxmer124 1.0g BASF (Poloxmer 124)
NaココPG-ジモニウムクロリドホスフェート
1.8g Uniqema (Arlasilk Phospholipid CDM)
PEG-9M 0.2g Rita (Rita PEO-2)
乳酸 pH 5.25とするために必要な量
Purac (Purac HiPure USP 90%)
【0039】
【表2】





【0040】
ハンドウォッシュ組成物は、グラム陽性及びグラム陰性細菌に対して、広範で、迅速に作用する抗菌活性を発揮した。カビに対する効力には限度があったが、log killは充分であり、このハンドウォッシュ組成物の消毒剤としての使用を妨げるものではない。テストした46種の微生物の内、ハンドウォッシュ組成物は、26種について5.0以上のlog減少;7種について4.0以上のlog減少;5種について3.0以上のlog減少;3種について2.0以上のlog減少;1種について1.0以上のlog減少;及び残りの4種について1.0未満のlog減少を有していた。1未満のlog減少を有する4種の微生物は、アスペルギルス・ニーガー(Aspergillus niger)、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、ペニシリウム・シトリナム(Penicillum citrinum)及びアスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)であり、いずれも真菌である。
【0041】
例3:
記載のように、本発明の特に好適な具体例に従って調製したハンドウォッシュ組成物は、低減された固形分レベルを有する。これを証明するため、例2のハンドウォッシュ組成物の固形分含量を、競合する抗菌性ハンドウォッシュ組成物と比較した。競合する抗菌性ハンドウォッシュ製品を、秤量したサンプルを50℃のオーブン内に48時間入れて、すべての揮発性成分を除去することによって、固形分含量についてのテストを行った。48時間後、サンプルをオーブンから取り出し、室温に冷却させた。ついで、二度目のサンプルの秤量を行い、2つの値から固形分の割合(%)を算定した。
【数1】

【0042】
表3
ハンドウォッシュ製品 固形分含量(%w/w)
Dial Complete 泡立ち性ハンドウォッシュ製品 27.96
Dial Complete HCPHW 31.88
Flora Free 15.50
Acute-Kare 12.86
Foam Care 12.68
Bacti-Stat 16.27
Medi-Scrub 17.74
Bacti-Foam 15.70
Endure 250 18.74
Keystone 18.62
平均 18.95
【0043】
例2のハンドウォッシュ組成物の総固形分量は、8.4質量%であった。この値に対して、競合するハンドウォッシュ製品からの平均値は18.95質量%である。ハンドウォッシュ組成物の総固形分含量において、50%以上の低減がある。
【0044】
例4:
本発明のハンドウォッシュ組成物では、固形物量が低減されているため、ハンドウォッシュ製品の刺激性は少ない。例3から理解されるように、ここに記載のハンドウォッシュ組成物は、競合するハンドウォッシュ製品についての平均のほぼ50%である固形分含量を有する。
【0045】
固形分のこの低減は、ハンドウォッシュ製品の刺激性を低減することに関して、プラスの影響を示す。この例では、例2のハンドウォッシュ組成物を、脱イオン水にて、元の容量の1%に希釈した。ついで、サンプルを当て布に塗布した。この当て布を、溶液に浸漬した後、被験者の皮膚上に、所定の時間置いた。当て布を所定時間皮膚の上に置いた後、水分及び赤色度を測定した。陽性コントロール(ナトリウムラウリルスルフェート)及び陰性コントロール(Johnson and Johnson Baby Oil)の両方についてもテストした。これら2つのサンプルを、脱イオン水にて、元の容量の0.2%に希釈した。
【0046】
表4
サンプル 刺激度スコア 分類
プロトタイプ 24.5 穏和
Johnson and Johnson Baby Oil(陰性コントロール)
39.5 穏和
ナトリウムラウリルスルフェート(陽性コントロール)
14918.5 実験的累積刺激性

スケール又は分類は下記のとおりである:
カテゴリー 記述 範囲
I 穏和 0−155
II ほぼ穏和 156−620
III 少し穏和 621−1399
IV 実験的累積刺激性 1400−1807
V 実験的一次刺激性 1808−1953
【0047】
表4について、本発明のハンドウォッシュ組成物はきわめて低い刺激性スコアを有し、実際、陰性コントロールよりも低い。この低い刺激性は、ハンドウォッシュ組成物において見られる化合物のいくつか、主に、界面活性剤は、刺激剤と思われるため、ハンドウォッシュ組成物における固形分の低減によるものである。その低減により、非刺激性のハンドウォッシュ製品が達成され、これは、頻繁に使用されるタイプのハンドウォッシュ製品の条件の1つに適合するものである。
【0048】
例5:
ハンドウォッシュ製品に関する消費者の要望の1つは、手洗いの際の多量のフォームにある。ハンドウォッシュ製品を使用して形成されるフォームの量及びタイプをテストする方法の1つは、ハンドウォッシュサンプルを水で希釈し、サンプルを振盪することである。ここで使用した方法では、例2のハンドウォッシュ組成物1mLを脱イオン水にて100倍希釈した。この溶液を、泡立ちを防止するため穏やかに混合し、ついで、500mLメスシリンダーに入れた。シリンダーに栓をし、サンプルを入れたシリンダーを10回転倒させた。ついで、平らな表面上に置き、栓をはずし、サンプルを5分間静置した。倒置した後、フォームの高さを記録し、これから液体の容量を差し引いて、フォームの高さを得た。5分後、フォームの高さを再度測定し、これから液体の容量を差し引いた。
【0049】
フォームの高さの1回目の測定結果は、ハンドウォッシュ組成物のフラッシュ泡立ち性の指標を与える。これは、フォームを形成するために小さい機械的な力を要求するフォーム量を迅速に形成できるハンドウォッシュ組成物の能力を意味する。2回目の測定結果は、フォームの安定性の相対的な測定値である。洗浄の間にフォームは破壊するが、このテストにおいて、フォームが長く保持されればされるほど、手洗いの間、持続されやすい。
【0050】
表5
ハンドウォッシュ製品名 フラッシュ 安定性
Keystone 210 160
Dial Complete HCPHW 130 105
Endure 160 130
Bacti-Foam 150 135
Flora Free 370 250
Dial Complete Forming 250 145
Bacti-Stat 180 170
Foam Care 290 270
Acute-Kare 85 75
Medi-Scrub 220 200
Hibiclean 240 220
例2のハンドウォッシュ組成物 190 145
【0051】
プロトタイプの製品を、ここに開示している。例2のハンドウォッシュ組成物は、競合する製品よりもかなり少ない固形分含量を有するが、形成されるフォームは、他のサンプル全部の平均値に近いものであり、この基準の1標準偏差内にある。
【0052】
上述の記載に鑑み、本発明は、ハンドウォッシュ組成物における改良及びその製法を提供するものであることが明らかであろう。本発明の特に好適な具体例を、特許法に従ってここに記載したが、本発明は、これらに限定されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって確立される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェノール系活性成分;及び少なくとも1、ただし2以下のプロピオン酸に結合した窒素原子を持つ脂肪族アミンの誘導化合物でなる群から選ばれる両性界面活性剤を含有することを特徴とする、ハンドウォッシュ組成物。
【請求項2】
両性界面活性剤が、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、コカミノプロピオン酸、ラウリルアミノプロピオン酸、ココアンホジプロピオン酸、ラウリルイミノジプロピオン酸、及びラウリルアンホジプロピオン酸、及びその混合物でなる群から選ばれるものである、請求項1記載のハンドウォッシュ組成物。
【請求項3】
フェノール系活性成分が、2-ヒドロキシジフェニル化合物、フェノール誘導体、ジフェニル化合物、及びその混合物でなる群から選ばれるものである、請求項1記載のハンドウォッシュ組成物。
【請求項4】
フェノール系活性成分が、2,3,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、2,2'-ジヒドロキシ-5,5'-ジブロモジフェニルエーテル、p-クロロ-m-キシレノール、o-フェニルフェノール、及びその混合物から選ばれるものである、請求項1記載のハンドウォッシュ組成物。
【請求項5】
さらに、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール(PEG)誘導体、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリプロピレングリコール(PPG)誘導体、及びその混合物でなる群から選ばれる4級アンモニウム化合物を含有する、請求項1記載のハンドウォッシュ組成物。
【請求項6】
4級アンモニウム化合物が、PEG-5オレアンモニウムメトサルフェート、PEG-2オレアンモニウムクロライド、PEG-15オレアンモニウムクロライド及びその混合物でなる群から選ばれるPEG誘導体である、請求項5記載のハンドウォッシュ組成物。
【請求項7】
フェノール系活性成分0.01−10質量%を含有する、請求項5記載のハンドウォッシュ組成物。
【請求項8】
両性界面活性剤0.05−25質量%を含有する、請求項7記載のハンドウォッシュ組成物。
【請求項9】
4級アンモニウム化合物0.01−10質量%を含有する、請求項8記載のハンドウォッシュ組成物。
【請求項10】
フェノール系活性成分;及び脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール(PEG)誘導体、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリプロピレングリコール(PPG)誘導体及びその混合物でなる群から選ばれる4級アンモニウム化合物を含有することを特徴とする、抗菌性ハンドウォッシュ組成物。
【請求項11】
4級アンモニウム化合物が、PEG-5オレアンモニウムメトサルフェート、PEG-2オレアンモニウムクロライド、PEG-15オレアンモニウムクロライド及びその混合物でなる群から選ばれるPEG誘導体である、請求項10記載の抗菌性ハンドウォッシュ組成物。
【請求項12】
フェノール系活性成分が、2,3,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、2,2'-ジヒドロキシ-5,5'-ジブロモジフェニルエーテル、p-クロロ-m-キシレノール、o-フェニルフェノール、及びその混合物から選ばれるものである、請求項10記載の抗菌性ハンドウォッシュ組成物。
【請求項13】
フェノール系活性成分;少なくとも1、ただし2以下のプロピオン酸に結合した窒素原子を持つ脂肪族アミンの誘導化合物でなる群から選ばれる両性界面活性剤;及び脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール(PEG)誘導体、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリプロピレングリコール(PPG)誘導体、及びその混合物でなる群から選ばれる4級アンモニウム化合物(ここで、4級アンモニウム化合物は、前記フェノール系活性成分の少なくとも一部を溶解するものである)を含有することを特徴とする、抗菌性ハンドウォッシュ組成物。
【請求項14】
フェノール系活性成分が、2,3,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、2,2'-ジヒドロキシ-5,5'-ジブロモジフェニルエーテル、p-クロロ-m-キシレノール、o-フェニルフェノール、及びその混合物から選ばれるものである、請求項13記載の抗菌性ハンドウォッシュ組成物。
【請求項15】
両性界面活性剤が、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、コカミノプロピオン酸、ラウリルアミノプロピオン酸、ココアンホジプロピオン酸、ラウリルイミノジプロピオン酸、及びラウリルアンホジプロピオン酸、及びその混合物からなる群から選ばれるものである、請求項13記載の抗菌性ハンドウォッシュ組成物。
【請求項16】
4級アンモニウム化合物が、PEG-5オレアンモニウムメトサルフェート、PEG-2オレアンモニウムクロライド、PEG-15オレアンモニウムクロライド及びその混合物でなる群から選ばれるPEG誘導体である、請求項13記載の抗菌性ハンドウォッシュ組成物。
【請求項17】
フェノール系活性成分及び脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリエチレングリコール(PEG)誘導体、脂肪族アミンの4級アンモニウム塩のポリプロピレングリコール(PPG)誘導体、及びその混合物でなる群から選ばれる4級アンモニウム化合物(ここで、4級アンモニウム化合物は、前記フェノール系活性成分の少なくとも一部を溶解するものである)を含有する活性成分プレミックスを調製し;水及び補足の界面活性剤パッケージのマスターバッチミックスを調製し;及び活性成分プレミックスを、マスターバッチミックスに添加することを特徴とする、抗菌性ハンドウォッシュ組成物の製法。

【公開番号】特開2007−308495(P2007−308495A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−129337(P2007−129337)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【出願人】(506190555)ゴジョ・インダストリーズ・インコーポレイテッド (44)
【Fターム(参考)】