説明

抗菌性組成物

1,2‐ジオールおよびフェノキシエタノールの規定の混合物であって、細菌、真菌およびカビ胞子に対して広い活性を示す、抗菌性組成物について本願明細書で記載されている。この活性は少量の共殺菌剤を該組成物へ添加することによって増強され、該混合物は、別の方法では水に不溶性の共殺菌剤を供給するシステムとして作用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌性組成物に関するものであって、より具体的には、任意に共殺菌剤を含む1,2‐ジオールおよびフェノキシエタノールの規定の混合物に関するものであって、該組成物は細菌、真菌およびカビ胞子に対して広い活性を示す。
【背景技術】
【0002】
パーソナルケア製品には多くのさまざまな形がある。これらは、クリーム、ローション、ペースト、液体、エアロゾル、シャンプー、ゲル、拭き取り繊維、棒状の物、スティック、粉末、顆粒のいずれかまたは全てを含み、頭皮を含む皮膚および唇を含む粘膜に対して局所的な利用ができるよう意図されている。
【0003】
一般に、これらの製品は十分な貯蔵寿命を有するように設計されている。製品はひとつの場所で製造し、可能ならば貯蔵所または他の貯蔵施設へかなりの距離を輸送し、さらに販売する場所へ輸送する必要がある。その後、製品は、購入される前に小売業者の棚の上でかなりの時間を費やす可能性があり、個人的に使用する場合であれ、例えばホテル、仕事場、施設などで使用する場合であれ、使用者がさらに貯蔵する。このような貯蔵の全ては、管理されていない状態でなされ、温度にもかなりの変化が生じるであろう。
【0004】
このような製品内で細菌および真菌が増殖してしまうのを許容可能なレベルに抑えるために、製品に防腐剤を入れるのが従来の慣例である。多くの防腐剤を使用することが可能である。適切な防腐剤は、効力および人間や動物の皮膚に接触する許容性に関して選択する必要がある。許容性に関して、多くの国には、起こりうる毒性およびその他の悪影響に起因して、人間に使用することを目的とした製品内の防腐剤の最大許容量を制限する法律および規定が存在する。
【0005】
パーソナルケア製品中での微生物の増殖を制御する必要性は、例えば非イオン性の水中油型乳剤のような水性製品、および赤ちゃん用拭き取り繊維のような予めて含浸された拭き取り繊維においては特に深刻であることが知られている。
【0006】
例えば、米国特許第6,607,738号は、パーソナルケア製品で使用する目的で、ヨードプロピニルブチルカルバメート(IPBC)およびフェノキシエタノール(PE)を1対90〜1対400の重量比とする防腐システムについて記載した。
【0007】
米国特許第5,516,510号も、微生物によって引き起こされる不快な臭気を減少するための防臭活性成分を開示したが、該成分はグリセリンモノアルキルエーテルを、収れん薬および/または天然防臭剤と併用して含む。
【0008】
欧州特許第1,206,933号は、カプリリルグリコール(1,2‐オクタンジオール)およびヨードプロピニルブチルカルバメートを0.1〜500の重量比とする防腐剤組成物について記載した。
【0009】
米国特許第5,733,362号は、2‐メチル‐4,5トリメチレン‐4‐イソチアゾリン‐3‐オン;3‐ヨード‐2‐プロピニルブチルカルバメートおよび2‐フェノキシエタノールの細菌組成物を対象とした。
【0010】
欧州特許第1,238,651号は、ヨードプロピニルブチルカルバメートおよびフェノキシエタノールを重量比1対90〜1対200、好適には1対100とする防腐剤混合物の活性は、カプリリルグリコールを該混合物に対して重量比0.1〜500で、好適には1対55で添加することによって増強されうることを記載した。従って、カプリリルグリコール、ヨードプロピニルブチルカルバメートおよびフェノキシエタノールの製剤は、各々がそれぞれ55:1:100から200:1:400の重量比を有した。このパーソナルケア製剤は、0.1〜30%のカプリリルグリコール(好適には0.5%);0.001〜1%のIPBC(好適には0.001〜0.01%);および0.1〜3%のフェノキシエタノール(好適には0.5〜1%)を含んでいた。
【0011】
日本特許出願番号第11,045,504号は、防腐性殺菌剤およびその組成物を記載しており、該殺菌剤は1,2‐アルカンジオールを含有する。これらの組成物は、パラベン、安息香酸などの従来の防腐性殺菌剤の所要量を効果的に減少させた。その中に含まれる1,2‐アルカンジオールを、光感受性物質、安息香酸またはその塩、フェノキシエタノールまたは4‐イソプロピル‐3‐メチルフェノールと混合することが可能である。しかし、IPBCなどの不水溶性の殺菌剤を水溶性のパーソナルケアシステム中へ、該殺菌剤を比較的高い濃度で含むように供給することが可能であり、予め定められた重量比およびHLB値で1,2‐アルカンジオールおよびフェノキシエタノールを含む適切な混合物についての開示は存在しなかった。
【0012】
本分野におけるこれらおよび他の従来技術の参考文献は、IPBCなどの多くの殺菌剤は、特に効率的な抗菌活性にとって必要な高い濃度においては、パーソナルケアシステム中で限られた水溶解度しか有さないという問題を取り上げた。従って、非常に低い濃度ではそれらは溶液中にとどまるが、これらの製品で望まれるような高い活性には貢献しない。
【0013】
従って、不水溶性の殺菌剤を水溶性のパーソナルケアシステム中へ比較的高い濃度で供給し、故に該システム中でより効果的な防腐剤活性を供給することが可能であり、予め定められた比およびHLB値で1,2‐ジオールおよびフェノキシエタノールの混合物を供給することが望ましい。
【特許文献1】米国特許第6,607,738号
【特許文献2】米国特許第5,516,510号
【特許文献3】欧州特許第1,206,933号
【特許文献4】米国特許第5,733,362号
【特許文献5】欧州特許第1,238,651号
【特許文献6】日本特許出願番号第11,045,504号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0014】
本願明細書では、細菌、酵母およびカビ胞子に対して活性を有する抗菌性組成物について記載するが、それらは重量で、
(a) 1,2‐ペンタンジオール、1,2‐ヘキサンジオールおよび1,2‐オクタンジオールからなる群から選択された1,2‐ジオールを40〜60%、
(b) フェノキシエタノールを40〜60%;および
(c) ソルビン酸、安息香酸、ジブロモジシアノブタン、ヨードプロピニルブチルカルバメートおよび1,2‐ベンゾイソチアゾリン‐3‐オンからなる群から選択された共殺菌剤を0〜10%、
を基本的に含む。
【0015】
本発明の好適な抗菌性組成物は、(c)ソルビン酸および/または1%のヨードプロピニルブチルカルバメートを含む。
【0016】
本願明細書の最も好適な抗菌性組成物は、(a)を約44%および(b)を約56%とする組成物である。
【0017】
やはり好適なのは、(c)が組成物の約5〜7%の量で存在するソルビン酸であるか、IPBCが1.25〜1.50%の量で存在する抗菌性組成物である。
【0018】
本発明の好適な抗菌性組成物は、(a)を41〜42%、(b)を52〜53%;および(c)をソルビン酸5〜7%とする組成物;および(a)を43.3;(b)を55.3;および(c)をIPBC1.4%とする組成物を含む。
【0019】
本発明は、上述の抗菌性組成物を含むパーソナルケア製品をも含み、好適には抗菌性組成物は製品の0.1〜2重量%で存在し、最適には0.5〜1.5重量%で存在する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本明細書に従って、細菌、酵母およびカビ胞子に対して活性を有する抗菌性組成物を本明細書にて供給するが、それらは重量で、
(a) 1,2‐ペンタンジオール、1,2‐ヘキサンジオールおよび1,2‐オクタンジオールからなる群から選択された1,2‐ジオールを40〜60%、
(b) フェノキシエタノール を40〜60%;および
(c) ソルビン酸、安息香酸、ジブロモジシアノブタン、ヨードプロピニルブチルカルバメートおよび1,2‐ベンゾイソチアゾリン‐3‐オンからなる群から選択された共殺菌剤を0〜10%、
を基本的に含む。
【0021】
好適には、該抗菌性組成物は、(c)ソルビン酸および/または1%のヨードプロピニルブチルカルバメートを含む。
【0022】
最も好適には、該抗菌性組成物は(a)を約44%および(b)を約56%含み、そして任意で、(c)は該組成物の約5〜7%の量で存在するソルビン酸であるか、または(c)は1.25〜1.50%の量で存在するIPBCである。
【0023】
最も好適なのは、組成物は(a)を41〜42%、(b)を52〜53%、および(c)をソルビン酸5〜7%とする抗菌性組成物であるか;最も好適には、(a)を43.3、(b)を55.3、および(c)をIPBC1.4%とする組成物である。
【0024】
パーソナルケア製品は、特に抗菌性化合物を利用し、好適には抗菌性組成物は製品の0.1〜2重量%で存在し、最適には0.5〜1.5重量%で存在する。
【0025】
本発明を、本発明の製剤についての以下の試験によって、ここでより詳細に説明する。
【実施例】
【0026】
(実施例1)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(重量比40/60)
製品ベース: スクリーニング乳剤(標準乳剤)
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 1.9×106cfu/ml 1.2×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 4.6×106cfu/ml 2.1×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 1.7×106cfu/ml 2.1×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 2.5×106cfu/ml 2.0×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 2.7×106cfu/ml 9.0×105cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 3.0×105cfu/ml 1.0×105cfu/ml

【0027】
【表1】

【0028】
【表2】

【0029】
(実施例2)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール (40/60)
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 1.3×106cfu/ml 8.0×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 3.9×106cfu/ml 4.8×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 2.5×106cfu/ml 4.7×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 1.5×106cfu/ml 1.0×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 3.2×106cfu/ml 1.6×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 4.0×105cfu/ml 2.6×105cfu/ml
【0030】
【表3】

【0031】
【表4】

【0032】
(実施例3)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60)/1.5% BIT
製品ベース: スクリーニング乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 4.9×106cfu/ml 2.6×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 5.6×106cfu/ml 4.3×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 3.1×106cfu/ml 3.2×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 2.7×106cfu/ml 1.8×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 4.2×106cfu/ml 1.7×107cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 1.9×105cfu/ml 4.0×105cfu/ml
【0033】
【表5】

【0034】
【表6】

【0035】
(実施例4)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60)/1.5% BIT
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 1.2×106cfu/ml 3.7×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 3.2×106cfu/ml 3.1×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 3.0×106cfu/ml 4.6×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 6.0×105cfu/ml 3.2×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 2.8×106cfu/ml 2.4×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 7.0×105cfu/ml 4.0×105cfu/ml
【0036】
【表7】

【0037】
【表8】

【0038】
(実施例5)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60)/1.5%BIT
製品ベース: スクリーニング乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 3.7×106cfu/ml 2.9×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 3.1×106cfu/ml 5.4×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 4.6×106cfu/ml 3.8×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 3.2×106cfu/ml 2.9×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 2.4×106cfu/ml 2.2×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 4.0×105cfu/ml 2.9×105cfu/ml
【0039】
【表9】

【0040】
【表10】

【0041】
(実施例6)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60)/1.5% BIT
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 4.9×106cfu/ml 4.8×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 3.5×106cfu/ml 3.1×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 4.0×106cfu/ml 3.0×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 4.0×106cfu/ml 2.2×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 3.5×106cfu/ml 8.0×105cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 2.7×106cfu/ml 1.8×105cfu/ml
【0042】
【表11】

【0043】
【表12】

【0044】
(実施例7)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60)/1.5% BIT
製品ベース: スクリーニング乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 3.6×106cfu/ml 2.8×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 5.8×106cfu/ml 3.5×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 4.0×106cfu/ml 3.2×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 3.0×106cfu/ml 1.8×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 2.7×106cfu/ml 1.7×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 1.3×106cfu/ml 4.9×105cfu/ml
【0045】
【表13】

【0046】
【表14】

【0047】
(実施例8)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60)/2.5%BIT
製品ベース: スクリーニング乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 3.6×106cfu/ml 2.8×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 5.8×106cfu/ml 3.5×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 4.0×106cfu/ml 3.2×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 3.0×106cfu/ml 1.8×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 2.7×106cfu/ml 1.7×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 1.3×106cfu/ml 4.9×105cfu/ml
【0048】
【表15】

【0049】
【表16】

【0050】
(実施例9)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60)/1.5% BIT
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 3.0×106cfu/ml 2.8×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 5.8×106cfu/ml 3.5×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 4.0×106cfu/ml 3.2×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 3.0×106cfu/ml 1.8×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 2.7×106cfu/ml 1.7×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 1.3×106cfu/ml 4.9×105cfu/ml
【0051】
【表17】

【0052】
【表18】

【0053】
(実施例10)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60)/2.5% BIT
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 3.0×106cfu/ml 2.8×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 5.8×106cfu/ml 3.5×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 4.0×106cfu/ml 3.2×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 3.0×106cfu/ml 1.8×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 2.7×106cfu/ml 1.7×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 1.3×106cfu/ml 4.9×105cfu/ml
【0054】
【表19】

【0055】
【表20】

【0056】
(実施例11)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60),6%ソルビン酸
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 1.3×106cfu/ml 8.0×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 3.9×106cfu/ml 4.8×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 2.5×106cfu/ml 4.7×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 1.5×106cfu/ml 1.0×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 3.2×106cfu/ml 1.6×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 4.0×105cfu/ml 2.6×105cfu/ml
【0057】
【表21】

【0058】
【表22】

【0059】
(実施例12)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60),6%ソルビン酸
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 6.9×106cfu/ml 1.8×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 7.8×106cfu/ml 3.5×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 5.1×106cfu/ml 1.3×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 2.2×106cfu/ml 7.0×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 3.7×106cfu/ml 6.0×107cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 1.8×105cfu/ml 8.0×105cfu/ml
【0060】
【表23】

【0061】
【表24】

【0062】
(実施例13)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60),6%ソルビン酸
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 6.9×106cfu/ml 1.8×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 7.8×106cfu/ml 3.5×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 5.1×106cfu/ml 1.3×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 2.2×106cfu/ml 7.0×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 3.7×106cfu/ml 6.0×107cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 1.8×105cfu/ml 8.0×105cfu/ml
【0063】
【表25】

【0064】
【表26】

【0065】
(実施例14)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60),6%ソルビン酸
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 6.9×106cfu/ml 1.8×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 7.8×106cfu/ml 3.5×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 5.1×106cfu/ml 1.3×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 2.2×106cfu/ml 7.0×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 3.7×106cfu/ml 6.0×107cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 1.8×105cfu/ml 8.0×105cfu/ml
【0066】
【表27】

【0067】
【表28】

【0068】
(実施例15)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60)
製品ベース: スクリーニング乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 2.9×106cfu/ml 2.5×105cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 4.7×106cfu/ml 3.4×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 4.9×106cfu/ml 1.2×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 5.3×106cfu/ml 1.1×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 1.0×106cfu/ml 1.1×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 7.0×105cfu/ml 4.4×105cfu/ml
【0069】
【表29】

【0070】
【表30】

【0071】
(実施例16)
抗菌剤: 20 ペンタンジオール/20 ヘキサンジオール/20 オクタンジオール/40 フェノキシエタノール
製品ベース: スクリーニング乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 2.5×106cfu/ml 2.5×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 6.0×106cfu/ml 2.9×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 5.7×106cfu/ml 2.3×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 3.4×106cfu/ml 1.5×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 2.9×106cfu/ml 1.1×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 5.1×105cfu/ml 2.8×105cfu/ml
【0072】
【表31】

【0073】
【表32】

【0074】
(実施例17)
抗菌剤: 20 ペンタンジオール/20 ヘキサンジオール/20 オクタンジオール/40 フェノキシエタノール
製品ベース: 非イオン性乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 2.5×106cfu/ml 2.5×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 6.0×106cfu/ml 2.9×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 5.7×106cfu/ml 2.3×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 3.4×106cfu/ml 1.5×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 2.9×106cfu/ml 1.1×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 5.1×105cfu/ml 2.8×105cfu/ml
【0075】
【表33】

【0076】
【表34】

【0077】
(実施例18)
抗菌剤: 20 ペンタンジオール/20 ヘキサンジオール/20 オクタンジオール/40 フェノキシエタノール
製品ベース: スクリーニング乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 1.8×106cfu/ml 1.0×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 3.5×106cfu/ml 3.6×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 1.3×106cfu/ml 2.9×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 7.0×106cfu/ml 3.0×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 6.0×105cfu/ml 2.1×106cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 8.0×105cfu/ml 2.8×105cfu/ml
【0078】
【表35】

【0079】
【表36】

【0080】
(実施例19)
抗菌剤: 1,2‐オクタンジオール/フェノキシエタノール(40/60),1.25% IPBC
製品ベース: スクリーニング乳剤
試験生物 接種量 (0時間) 再接種量 (21日)
スタフィロコッカス・アウレウス6538 3.6×106cfu/ml 1.6×106cfu/ml
エシェリキア・コリ8739 4.0×106cfu/ml 2.2×106cfu/ml
シュードモナス・エルギノーザ 9027 4.4×106cfu/ml 1.7×106cfu/ml
バークホルデリア・セパシア 25416 3.0×106cfu/ml 1.7×106cfu/ml
カンジダ・アルビカンス 10231 4.2×106cfu/ml 9.3×105cfu/ml
アスペルギルス・ニガー 16404 9.0×105cfu/ml 2.6×105cfu/ml
【0081】
【表37】

【0082】
【表38】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
細菌、酵母およびカビ胞子に対して活性を有する抗菌性組成物であって、重量で、
(a) 1,2‐ペンタンジオール、1,2‐ヘキサンジオールおよび1,2‐オクタンジオールからなる群から選択された1,2‐ジオールを40〜60%、
(b) フェノキシエタノール を40〜60%;および
(c) ソルビン酸、安息香酸、ジブロモジシアノブタン、ヨードプロピニルブチルカルバメートおよび1,2‐ベンゾイソチアゾリン‐3‐オンからなる群から選択された共殺菌剤を0〜10%、
を基本的に含む組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の抗菌性組成物であって、(c)をソルビン酸および/または1%のヨードプロピニルブチルカルバメートとする組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の抗菌性組成物であって、(a)を約44%および(b)を約56%とする組成物。
【請求項4】
(c)を組成物の約5〜7%の量で存在するソルビン酸とする抗菌性組成物。
【請求項5】
請求項1に記載の抗菌性組成物であって、(c)を1.25〜1.50%の量で存在するヨードプロピニルブチルカルバメートとする組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の抗菌性組成物であって、(a)を41〜42%、(b)を52〜53%;および(c)を5〜7%のソルビン酸とする組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の抗菌性組成物であって、(a)を43.3、(b)を55.3;および(c)を1.4%のヨードプロピニルブチルカルバメートとする組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の抗菌性組成物を含むパーソナルケア製品。
【請求項9】
請求項1に記載のパーソナルケア製品であって、抗菌性組成物が製品の0.1〜2重量%の量で存在することを特徴とする製品。
【請求項10】
請求項1に記載のパーソナルケア製品であって、前記の量が0.5〜1.5%であることを特徴とする製品。

【公表番号】特表2007−532542(P2007−532542A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507324(P2007−507324)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/008370
【国際公開番号】WO2005/102276
【国際公開日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【出願人】(596121138)アイエスピー インヴェストメンツ インコーポレイテッド (24)
【氏名又は名称原語表記】ISP INVESTMENTS INC.
【Fターム(参考)】