説明

折り曲げても元に戻る弾力ある板を装着した縁石

【課題】私有地と歩道の間や歩道と車道の間などに縁石を一列に埋めて境界線としているが、境界線を越えて自由に出入りすることが出来る。不法に侵入する人や車が侵入することを防止するためには公道との境界上に塀やシャッターを設置すればよいが、個人の住宅地や小規模なマンションでは敷地を駐車場や家庭ゴミの集積場としていることが多いので、宅配業者やゴミ収集車が自由に出入り出来る不法侵入防止の縁石を提供する。
【解決手段】地上に突き出る弾力のある板2を装着した縁石1を一列に並べて境界に埋め込む。不法侵入者は板2が地上に突き出ているので板2を乗り越えて侵入すれば犯罪になるという意識が働いて多くの侵入者は侵入を中止する。宅配業者やゴミ収集車にはあらかじめ通知して縁石1の板2の上を乗り越えて出入りする許可を与えておけば宅配やゴミ収集に支障がない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は私有地と歩道、歩道と車道などの間に境界線として、一列に埋め込まれる棒状の縁石に関する。
【背景技術】
【0002】
縁石は、私有地と歩道の間に埋め込まれて境界線として用いられていることが多い。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】
【特許文献2】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
私有地と歩道間は縁石が埋め込まれて境界線を示していても人や車が私有地へ不法侵入することは容易である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために塀やシャッターなどを設置して出入り出来なくすることはできるが私有地の所有者や関係車両などは,公道から自由に出入り出来なければならないので塀やシャッターを設置すると不便である。
【0006】
そこで私有地と歩道の間に本発明の折り曲げても元に戻る弾力ある板を装着した縁石を一列に並べて埋め込んで立体的に境界を示せば、外見的には車両の通行止めに見える。
土地の所有者や関係車両は縁石の上を乗り越えて出入りする時、車両の重量で板は折れ曲るが車の通過後、元の立体的な板に戻る。しかし不法侵入者にとっては立体的にはっきり境界を示している縁石を乗り越えて侵入することは犯罪になるという心理的圧力となり不法侵入を抑えることが出来る。
【0007】
車の重みで折れ曲がり重みが解除された時は元に戻る板が地上につき出る高さは縁石を埋め込む境界地の状況に応じて決定することとし、素材には、金属、ゴム、プラスチックなど適切な素材を選び、接着剤や釘などで縁石本体に装着する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の折り曲げても元に戻る弾力ある板を装着した縁石を私有地と歩道、歩道と車道、などの間に一列に埋め込んで境界線とすれば、板が立体的な通行止めに見え不法侵入者に心理的に圧力を加えるので不法侵入者の減少に効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】折り曲げても元に戻る弾力ある板を縁石本体の側面に装着した本発明の斜視図である。
【図2】折り曲げても元に戻る弾力ある板を取り付ける縁石本体の溝に装着した本発明の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する
【実施例1】
【0011】
本発明の折り曲げても元に戻る弾力ある板を装着した縁石を住宅地やマンションに使用した実施例1について説明する。
【0012】
個人の住宅地や小規模なマンションでは公道に隣接している敷地を駐車場や家庭ゴミの集積場としていることが多いが、そのためには駐車場使用者やゴミ収集車が自由に出入り出来なければならない。しかし公道と私有地が自由に出入りできる状態では無関係の車も自由に出入り出来るので、無断で駐車したり休憩したりするケースが多くなる。この不法行為を防止するため公道との境界上にシャッターを設けたりチェーンを設置したりして不法侵入を防ぐ対策を講じると、宅配業者やゴミ収集車などはその都度管理者に開扉を依頼しなければならず大変面倒である。そこで本発明の縁石を境界に設置して、宅配業者やゴミ収集車にはあらかじめ縁石上の通行を許可しておけば適宜板の上を出入りして目的を達することが出来る。不法侵入者は板が地上に突き出ているので板を乗り越えて侵入すれば犯罪になるという意識が働いて多くの侵入者は侵入を中止するに違いない。
【実施例2】
【0013】
本発明の折り曲げても元に戻る弾力ある板を装着した縁石を道路の一時停止線に使用した実施例2について説明する。
【0014】
遮断機のない踏切において車が一時停止をせず踏切に進入し事故につながるケースが後を絶たない。運転者は一時停止をしなくてはならいことは理解できていても、平面的な一時停止線ではつい忘れることがある。そこでこの一時停止線に本発明の縁石を並べて設置すれば運転者は板を乗り越えるという行為の前に一時停止義務をあらためて認識させられるので一時停止をして左右を確認することとなり事故は激減するに違いない。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は道路上における交通法規など社会的規範への注意、喚起、警告等に利用することが出来る
【符号の説明】
【0016】
1 縁石本体
2 弾力的な板
3 弾力的な板の切り目
4 板を取り付ける溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り曲げても元に戻る弾力ある板を装着した縁石
【請求項2】
折り曲げても元に戻る弾力ある板を取り付ける縁石本体の溝に板を装着した縁石

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2011−80353(P2011−80353A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2010−249123(P2010−249123)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【出願人】(594194907)
【Fターム(参考)】