説明

折畳み可能なエンジンカバー用絶縁要素

【解決手段】多パネル(14,16,18,20,22)と、これらの多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジ(24)と、を備えたポリマーベースブランケット材料からなるシート(12)を有する絶縁要素(10)。このような絶縁製品を製造する方法は、多パネルと、これらの多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジと、を備えたポリマーベースブランケット材料からなるシートを形成する工程と、このシートについてヒンジを中心に折畳むことにより3次元絶縁製品に組立てる工程と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には音響的および熱的絶縁体に関し、特に、絶縁要素、この絶縁要素の製造方法、及び、2次元絶縁要素を3次元消費者製品として作ることにより消費者製品(consumer product)を絶縁する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車、トラックその他の車両に音響的および熱的絶縁体を設けて、関連車両の機械装置から発生される騒音および熱から作業隔室または客室を保護しかつ絶縁する努力をすることは、当業界で周知である。この目的のため、高温ガラス繊維からなるマットが、例えば(a)ダッシュボードとエンジン隔室との間の防火壁上、および(b)客室と動力伝達経路および排気系との間の車両のフロアパンに沿って使用されている。車両のドアおよび天井内および他のコンポーネンツに沿ってライナも設けられている。
【0003】
絶縁体はまた、オーブン、皿洗い器および冷蔵庫等の台所機器、洗濯機および乾燥機等の他の家庭用機器のハウジング、並びに建築パネルおよびオフィス隔壁等(但しこれらに限定されるものではない)を含む他の環境に一般的に使用されている。多くの用途で、絶縁体は、特定コンポーネントに重なり合うように、すなわち絶縁体内に保持されるべきコンポーネントを包囲しかつ収容できる所望形状のキャビティを形成できるように、所望の3次元形状に成形される。このような絶縁体は、これまで、3次元ツールを用いたモールディングにより成形されてきた。このような3次元ツールは製造が比較的高価であり、消費者製品の1つ以上の部品が設計変更されまたはその他の些細な設計変更が行われる場合に、しばしば交換しなければならない。3次元ツールの各コンポーネントは大きい設備投資を要し、これは消費者に負担してもらうか、製造業者が吸収しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、比較的安価な2次元ツールを使用して3次元絶縁体製品を製造できる方法および絶縁要素を提供することにより上記問題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書で説明する本発明の目的に従って、絶縁要素が提供される。本発明の絶縁要素は、多数のパネルと、これらの多パネルを相互連結するための少なくとも1つのヒンジとを備えたポリマーベースブランケット材料のシートからなる。
【0006】
本発明を更に説明すると、絶縁要素は、多パネル間のシームと、このシームをシールする手段とを有している。この手段は、例えば、接着剤またはテープの形態にすることができる。テープが使用される場合には、テープの一部がシートの縁部上に折畳まれる。
【0007】
ポリマーベースブランケット材料は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラス繊維、アクリル樹脂、天然繊維、ナイロンおよびこれらのブレンドからなる材料の群から選択できる。可能な一実施形態では、ポリマーベースブランケット材料は、(a)熱可塑性ポリエステルステープル繊維および熱可塑性バイコンポネントファイバー(thermoplastic bicomponent fibers)、(b)ガラスステープル繊維および熱可塑性バイコンポネントファイバー、および(c)これらの混合物からなる群から選択される。
【0008】
絶縁要素は、更に、ポリエステル、レーヨン、金属箔およびこれらの任意の混合物からなる群から選択される材料から構成される表皮層を含んでもよい。
【0009】
他の可能な実施形態では、ポリマーベースブランケット材料は、ポリエステルステープル繊維およびポリエステルバイコンポネントファイバーを有している。ポリエステルステープル繊維およびポリエステルバイコンポネントファイバーは、約8.0〜30.0ミクロンの直径および約1.25〜8.0cmの長さを有している。ポリマーベースブランケット材料には、溶融吹込みマイクロファイバー(melt blown microfibers)を含めることもできる。さらに、絶縁要素は、エンジンカバー絶縁体、または上記形式の絶縁体を使用できる他の任意の適当な製品の形態をとってもよい。
【0010】
本発明の他の態様によれば、3次元絶縁製品の製造方法が提供される。本発明の方法は、多パネルと、これらの多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジとを備えたポリマーベースブランケット材料からなるシートを形成する工程と、ポリマーベースブランケット材料からなるシートを少なくとも1つのヒンジを中心に折畳むことにより絶縁製品に組立てる工程とを有している。
【0011】
本発明の方法は、更に、シートを折畳んだ後に多パネル間に形成されるシームをシールする工程を含むのがよい。この工程は、パネルを一体に接着またはテーピングしてシームを閉じることにより行うことができる。
【0012】
本発明による絶縁製品製造方法は、更に、ポリマーベースブランケット材料のブランクを切断する工程と、多パネルとこれら多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジとを備えた製品シートにブランクを形成する工程と、多パネルを上記少なくとも1つのヒンジを中心に折畳んで3次元絶縁製品を形成する工程と、含むのがよい。更に、本発明の方法は、上記形成時に2次元ツールを使用する工程を含む。
【0013】
本発明の他の態様によれば、消費者製品を絶縁する方法が提供される。この方法は、ポリマーベースブランケット材料のブランクを切断する工程と、多パネルとこれら多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジとを備えた製品シートにブランクを形成する工程と、絶縁製品を消費者製品に取付ける間に、多パネルを少なくとも1つのヒンジを中心に折畳んで、3次元絶縁製品を形成する工程と、を含む。この方法は、更に、折畳み中多パネル間に形成されるシームをシールする工程を有している。この方法は、折畳み工程中に多パネル間に形成されるシームをテーピングする工程を含む。
【0014】
本発明の他の態様によれば、ポリマーベースブランケット材料のブランクを切断する工程と、多パネルとこれら多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジとを備えた製品シートにブランクを形成する工程と、絶縁製品を所望サイズおよび形状をもつ固定具に取付ける間に多パネルを少なくとも1つのヒンジを中心に折畳んで、3次元絶縁製品を形成する工程と、を有する消費者製品を絶縁する方法が提供される。この方法は、更に、折畳み中多パネル間に形成されるシームをシールする工程を含む。これは、シームをテーピングすることにより行われるのがよい。さらに、この方法は、テーピング前に製品シートを固定具にクリップして、シートを所定位置に保持する工程を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下の説明は、本発明を実施するのに最適ないくつかの形態を簡単に例示する本発明の幾つかの実施形態を示しかつ説明するものである。理解されるように、本発明は他の異なる実施形態を可能にし、その幾つかの詳細部は、本発明から逸脱することなく、種々の明瞭な特徴について変更可能である。したがって、添付図面および説明は、本質の例示であって、限定的なものではない。
本明細書に添付されかつ本明細書の一部を形成する図面は、本発明の幾つかの特徴を示し、かつ本発明の或る原理を説明する機能を有している。
ここで、添付図面に示す本発明の好ましい実施形態について詳細に参照する。
【0016】
ここで、本発明の絶縁要素10を示す図1を参照する。図示のように、絶縁要素10は、ポリマーベースブランケット(polymer based blanket)材料のシート12を有している。シート12は、第1パネル14と、第2パネル16と、第3パネル18と、第4パネル20と、第5パネル22とを有している。第1ヒンジ24は第1パネル14と第2パネル16を相互連結する。第2ヒンジ26は第1パネル14を第3パネル18と相互連結させる。第3ヒンジ28は第1パネル14を第4パネル20と相互連結させると共に、第4ヒンジ30が第4パネル20を第5パネル22と相互連結させる。
【0017】
ポリマーベースブランケット材料は、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラス繊維、アクリル樹脂、天然繊維、ナイロン、レーヨンおよびこれらのブレンドからなる材料の群から選択されるのがよい。可能性ある一実施形態では、ポリマーベースブランケット材料は、(a)熱可塑性ポリエステルステープル繊維および熱可塑性バイコンポネントファイバー、(b)ガラスステープル繊維および熱可塑性バイコンポネントファイバー、および(c)これらの混合物からなる群から選択される。
【0018】
ある特定の実施形態では、ポリマーベースブランケット材料は、ポリエステルステープル繊維およびポリエステルバイコンポネントファイバーを含む。これらの繊維は、約8.0〜30.0ミクロンの直径と、約1.25〜8.0cmの長さとを有している。ポリマーベースブランケット材料に、溶融吹込みマイクロファイバーを含ませても含ませなくてもよい。
【0019】
絶縁要素10は、プラテン等の実質的な2次元成形ツールにより、図1および図2aに示すような2次元シート12として準備されるのがよい。プラテンの一方は、パネル14,16,18,20,22間のヒンジ24,26,28,30を形成するために、適当な位置にリブを含む。
【0020】
所望ならば、成形工程中に、絶縁要素10は、比較的低密度のベースゾーン32と比較的高密度の表面ゾーン34を設けるのがよい。両ゾーンの相対厚さは、プラテンの温度、プラテンにより加えられる圧力、加工時間および/または使用されるポリマーベース材料の融点を制御することにより変えるのがよい。図2aに示す実施形態では、高密度表面ゾーン34は、絶縁要素10の一方の面に沿ってのみ設けられる。所望ならば、このような高密度表面ゾーン34は、両面に沿って設けることができる。もちろん、高密度表面ゾーン34を設けるか否かにかかわらず、高密度ゾーンは、ヒンジ形成工程中にポリマーベースブランケット材料が強化されるヒンジ24、26、28、30に存在する。
【0021】
図2bには、絶縁要素の可能性ある他の1つの構造が示されている。この実施形態では、ポリマーベースブランケット材料は、ベースゾーン32と、ポリマーベースブランケット材料の各面上に1つずつ、合計2つの表面ゾーン34とを有している。また、絶縁要素10は、表皮層36を有している。表皮層36は、ポリエステル、レーヨン、金属箔およびこれらの任意の混合物からなる群から選択された材料で構成されるのがよい。図2bに示す実施形態では、表皮層36は、絶縁要素10の一方の面に沿って設けられている。もちろん、所望ならば、表皮層を絶縁要素10の両面に設けることができることを理解すべきである。
【0022】
図3は、図1に示すシート状絶縁要素10から組立てられた最終的な3次元消費者製品40(例えば、エンジンカバー絶縁体)を示すものである。図3に示す3次元製品40の製造方法を、以下に詳細に説明する。
【0023】
本発明の方法は、ポリマーベースブランケット材料のブランクを図1の平面図に示すような所望の2次元形状に切断する工程を有している。次に、多パネル14,16,18,20とこれら多パネルを前述の態様で相互連結させるためのヒンジ24,26,28,30を含む製品シート12にブランクを形成する。これに続いて、3次元絶縁製品40を形成するために、多パネルをヒンジを中心に折畳む。この折畳みは、絶縁要素を成形プラスチックまたは軽金属エンジンカバー等の消費者製品に取付ける間に行なうか、所望の寸法及び形状の固定具に取付ける間に行われるのがよい。特に、図4に最も良く示されるように、パネル16は、第1パネル14に対しヒンジ24に沿って折畳まれる。同様に、絶縁要素10が固定具Fに取付けられるときに、パネル18,20が第1パネル14に対し折曲げ線26,28に沿って折畳まれ、一方、パネル22はパネル20に対しヒンジ30に沿って折畳まれる。
【0024】
折畳みが完了された後、パネル16,18の自由縁42同士、パネル16,20の自由縁44同士、およびパネル14,22の自由縁46同士の間にシームが形成される。これらのシームは、絶縁要素10が構成される材料への使用に適した接着剤の使用により、または適当なテープ50によりシールすることができる。
【0025】
必要または所望ならば、接着剤が硬化するか、テーピングが完了するまで、ピン、クリップ或いは他の留め具Cを用いてシームSを保持することができる。テーピング時に、テープは、良好なシーリングを確保するために、シームの端部でパネルの露出縁上に折畳まれるのがよい。パネルの折畳みおよびシームのテーピングによる組立てに続いて、オリジナルの2次元絶縁要素10(図1参照)から、最終的な3次元製品40(図3参照)が作られる。
【0026】
図1〜図4は、比較的簡単な製品シート12および3次元製品40を示すものであることを理解すべきである。しかしながら、本発明は、これよりずっと複雑で多面の或いは装飾された製品(paneled product)の構成を可能とする。特に、図5に示すように、シート12’は、メインパネル52と、不規則縁部すなわち周縁パネル54,56,58,60,62および64とを有している。周縁パネル54,56,58,60,62および64は、それぞれ、ヒンジ66,68,70,72,74および76によってメインパネル52に連結されている。折畳み中、全てのパネル52〜64は可撓性を維持し、従ってこれらのパネルを浮き彫りにして形成することができる。従って、例えばメインパネル52は、エンジンブロックを受入れる大きいキャビティを形成するように凹状に折畳むことができる。
【0027】
本発明の概念を採用することにより、多くの利益が得られる。まず言えることは、製造業者は従来技術において3次元部品の製造に使用される伝統的で高価な3次元成形ツールではなく、機械2次元成形ツールのみの使用で済むので、大きな資本の節約が達成される。
【0028】
輸送上および取扱い上の利益も得られることに留意すべきである。特に、シート状の2次元絶縁要素は、無駄な空間がない積み重ね(stack)を容易に形成することができ、従って、製造プラントまたは組立てプラントへの輸送が容易になる。さらに、シート状材料は取扱いが容易である。プラントに到着すると、容易に折畳まれかつアセンブリの目的で組立てられる。これに対し、多くの3次元部品は輸送のために効率的に重ねることができず、従って嵩張ってしまい、輸送目的としては非常に大きな体積を必要とする。
【0029】
本発明の好ましい実施形態の上記説明は、例示および説明を目的としたものであり、本発明を開示した正確な形態に限定することを意図するものではない。上述した教えから、明らかな変形又は変更が可能である。例えば、5つのパネルおよび4つのヒンジをもつ絶縁要素を例示しかつ説明したが、絶縁要素が実質的に任意の形状又は形態で実質的に任意の数のパネルとヒンジを含んでもよいことが明らかである。
【0030】
さらに、本発明の方法は、まず、ポリマーベースブランケット材料のブランクの切断に関連して説明し、つぎに、上記ブランクを製品シートに成形することに関連して説明したが、これらの工程をこの順序で遂行する必要はない。実際に、成形工程は、切断工程の前に完了させることができ、特許請求の範囲の記載はこの可能性を含むものと解釈すべきである。
【0031】
実施形態は、本発明の原理およびその実際の用途の最良の例示を行ない、これにより当業者は本発明を種々の実施形態で使用でき、かつ意図する特定用途に適したものに変更できる。このようなあらゆる変更は、特許請求の範囲が公正に、法的におよび公平に権利を与えられる広さに従って解釈されるとき、特許請求の範囲の記載によって定められる本発明の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の可能性ある1つの絶縁要素を示す平面図である。
【図2a】図1に示す絶縁要素の概略断面図であり、1つの層構造を示すものである。
【図2b】図1に示す絶縁要素の概略断面図であり、他の層構造を示すものである。
【図3】図1に示す2次元絶縁要素から構成された3次元絶縁製品の斜視図である。
【図4】いかにして2次元シートが折畳まれて固定具内に取付けられ、かつテーピングのためにパネル間のシームがピン止めされるかを示す。
【図5】本発明の絶縁要素の他の実施形態を示す平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多パネル(14,16,18,20,22)と、これらの多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジ(24)と、を含むポリマーベースブランケット材料(12)のシートを有することを特徴とする絶縁要素(10)。
【請求項2】
上記多パネル間のシームと、このシームをシールする手段と、を含む請求項1記載の絶縁要素。
【請求項3】
上記多パネル間のシームと、このシームをシールする接着剤と、を含む請求項1記載の絶縁要素。
【請求項4】
上記多パネル間のシームと、このシームをシールするテープと、を含む請求項1記載の絶縁要素。
【請求項5】
上記シートの縁部上に折畳まれる上記テープの一部分を含む請求項4記載の絶縁要素。
【請求項6】
上記ポリマーベースブランケット材料は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラス繊維、アクリル樹脂、天然繊維、ナイロンおよびこれらのブレンドからなる材料の群から選択される請求項1記載の絶縁要素。
【請求項7】
上記ポリマーベースブランケット材料は、(a)熱可塑性ポリエステルステープル繊維および熱可塑性バイコンポネントファイバー、(b)ガラスステープル繊維および熱可塑性バイコンポネントファイバー、および(c)これらの混合物からなる群から選択される請求項1記載の絶縁要素。
【請求項8】
更に、ポリエステル、レーヨン、金属箔およびこれらの任意の混合物からなる群から選択される材料から構成される表皮層(36)を含む請求項1記載の絶縁要素。
【請求項9】
更に、ポリエステル、レーヨン、金属箔およびこれらの任意の混合物からなる群から選択される材料から構成された表皮層を含む請求項6記載の絶縁要素。
【請求項10】
更に、ポリエステル、レーヨン、金属箔およびこれらの任意の混合物からなる群から選択される材料から構成された表皮層を含む請求項7記載の絶縁要素。
【請求項11】
上記ポリマーベースブランケット材料は、ポリエステルステープル繊維と、ポリエステルバイコンポネントファイバーと、を含む請求項1記載の絶縁要素。
【請求項12】
上記ポリエステルステープル繊維及びポリエステルバイコンポネントファイバーは、約8.0〜30.0ミクロンの直径および約1.25〜8.0cmの長さを有する請求項11記載の絶縁要素。
【請求項13】
上記ポリマーベースブランケット材料は、溶融吹込みマイクロファイバーを含む請求項12記載の絶縁要素。
【請求項14】
上記絶縁要素は、エンジンカバー絶縁体である請求項1記載の絶縁要素。
【請求項15】
多パネル(14,16,18,20,22)と、これらの多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジ(24)と、を含むポリマーベースブランケット材料(12)の2次元シートを形成する工程と、
ポリマーベースブランケット材料の上記シートを上記少なくとも1つのヒンジを中心に折畳むことにより3次元絶縁製品に組立てる工程と、
を有することを特徴とする2次元絶縁要素(10)から3次元絶縁製品(40)を製造する方法。
【請求項16】
上記シートを折畳んだ後に上記多パネル間に形成されるシームをシールする工程を含む請求項15記載の方法。
【請求項17】
上記シートを折畳んだ後に上記多パネル間に形成されるシームをテーピングする工程を含む請求項15記載の方法。
【請求項18】
ポリマーベースブランケット材料のブランクを切断する工程と、
多パネル(14,16,18,20,22)と、これら多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジ(24)と、を含む製品シート(12)に上記ブランクを形成する工程と、
上記多パネルを上記少なくとも1つのヒンジを中心に折畳んで3次元絶縁製品を形成する工程と、
を有することを特徴とする2次元絶縁要素(10)から3次元絶縁製品(40)を製造する方法。
【請求項19】
更に、上記形成時に2次元ツールを使用する工程を含む請求項18記載の方法。
【請求項20】
消費者製品を絶縁する方法であって、
ポリマーベースブランケット材料のブランクを切断する工程と、
多パネル(14,16,18,20,22)と、これら多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジ(24)と、を含む製品シート(12)に上記ブランクを形成する工程と、
上記絶縁製品を上記消費者製品に取付ける間に上記多パネルを上記少なくとも1つのヒンジを中心に折畳んで3次元絶縁製品を形成する工程と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項21】
更に、折畳み中上記多パネル間に形成されるシームをシールする工程を含む請求項20記載の方法。
【請求項22】
更に、折畳み中上記多パネル間に形成されるシームをテーピングする工程を含む請求項20記載の方法。
【請求項23】
消費者製品を絶縁する方法であって、
ポリマーベースブランケット材料のブランクを切断する工程と、
多パネル(14,16,18,20,22)と、これら多パネルを相互連結する少なくとも1つのヒンジ(24)と、を含む製品シート(12)に上記ブランクを形成する工程と、
上記絶縁製品を所望サイズおよび形状をもつ固定具に取付ける間に、上記多パネルを上記少なくとも1つのヒンジを中心に折畳んで、3次元絶縁製品を形成する工程と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項24】
更に、折畳み中上記多パネル間に形成されるシームをシールする工程を含む請求項23記載の方法。
【請求項25】
更に、折畳み中に上記多パネル間に形成されるシームをテーピングする工程を含む請求項20記載の方法。
【請求項26】
テーピング前に上記製品シートを上記固定具にクリップして、上記シートを所定位置に保持する工程を含む請求項25記載の方法。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−526124(P2006−526124A)
【公表日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−514351(P2006−514351)
【出願日】平成16年5月12日(2004.5.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/014822
【国際公開番号】WO2004/103695
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(595080337)オウェンス コーニング (19)
【Fターム(参考)】