説明

折畳式誘導表示具

【課題】運搬時に折り畳むことができ、軽量で持ち運びが容易であり、しかも迅速な設置が可能な誘導表示具を提供する。
【解決手段】誘導表示具1は、一対の表示パネル10aおよび10b、表示パネル10aおよび10bが取り付けられた四角形状の枠体20aおよび20b、直線状の上ガイド31と下ガイド32を有するコ字状のガイド部材30、枠体20aおよび20bをガイド部材30に対して摺動可能および回転可能に支持する一対のスライド部材40および50、ならびに枠体20aおよび20bとガイド部材30とを連結するリンク部材61、62、63および64で構成されている。折り畳みの際には、枠体20aおよび20bの両端部を前方(手前)に回転させると、スライド部材40および50がガイド部材30に沿って後方に移動すると共に、枠体20aおよび20bがガイド部材30に近づく方向に回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路工事や交通事故等の際に、案内標識や危険標識として用いられる折畳式の誘導表示具に関する。
【背景技術】
【0002】
道路工事や交通事故等の際、交通整理の目的で、進行方向を示す矢印表示板等の誘導表示具を道路に設置しなければならない場合がある。この際に使用される誘導表示具は、その使用形態から可搬式のものが大半であり、作業車やパトロールカーに積載して運搬される。
【0003】
これら可搬式の誘導表示具として、例えばプラスチック製の三角円錐筒(コーン)がある。プラスチック製の三角円錐筒は、軽量であるものの容積が大きいので、作業車やパトロールカーに積載する上で数に制限がある。また複数車線や一車線で長距離規制を行う場合、必要個数が不足して十分即応できない他、風があると転倒したり吹き飛ばされて、安定性が悪いという欠点があった。
【0004】
上述のコーンの欠点を解消するものとして、2枚の板を折り畳み可能に接続し、使用時は、2枚の板を開いて地面に設置するようにした誘導表示具がある(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−310307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたような折畳式の誘導表示具の場合、本体が平板状であるためパトロールカー等の積載容積の狭い車両でも多く積載でき、プラスチック製の三角円錐筒に比べて運搬に適している。
【0007】
しかし、上述した誘導表示具の場合、凹凸のある路上や砂利などが散乱した路面に設置すると不安定となり、弱い風でも回転し、標識としての機能が阻害される欠点があった。これに対し、2枚の板の重量を重くして風による回転を防止することも考えられるが、このようにすると誘導表示具が重くなり、運搬に支障が生じることになる。
【0008】
また車両が走行中の道路に誘導表示具を設置する場合、作業者が事故に巻き込まれるのを防ぐために、設置作業をできるだけ早く終了する必要があるが、特許文献1に記載の誘導表示具では、設置の都度、作業者が2枚の板を広げなければならず、迅速な設置が困難であった。
【0009】
本発明は上述した問題点を解消するもので、運搬時に折り畳むことができ、軽量で持ち運びが容易であり、しかも迅速な設置が可能な誘導表示具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明にかかる折畳式誘導表示具は、
四角形状の枠に表示パネルが取り付けられた第1および第2の枠体と、
直線状の上アームと下アームを有するコ字状のガイド部材と、
前記ガイド部材の上アームに沿って移動し、かつ両端に、前記第1および第2の枠体の上横枠の端部を回転自在に支持する第1および第2のヒンジが設けられた第1のスライド部材と、
前記ガイド部材の下アームに沿って移動し、かつ両端に、前記第1および第2の枠体の下横枠の端部を回転自在に支持する第3および第4のヒンジが設けられた第2のスライド部材と、
前記第1の枠体の上横枠の中間部と前記ガイド部材の上アームの前部とを旋回可能な状態で連結する第1のリンク部材と、
前記第2の枠体の上横枠の中間部と前記ガイド部材の上アームの前部とを旋回可能な状態で連結する第2のリンク部材と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
ここで、本発明にかかる折畳式誘導表示具は更に、
前記第1の枠体の下横枠の中間部と前記ガイド部材の下アームの前部とを旋回可能な状態で連結する第3のリンク部材と、
前記第2の枠体の下横枠の中間部と前記ガイド部材の下アームの前部とを旋回可能な状態で連結する第4のリンク部材とを備えることが好ましい。
【0012】
また、前記第1および第2の枠体を構成する複数の枠として、断面が四角形状で一面にスリットが形成された管状部材を用い、かつ前記スリットに前記表示パネルの側面に形成された突起を差し込むことによって、前記表示パネルを前記第1および第2の枠体で支持するように構成することが好ましい。
【0013】
また、前記第1および第2の枠体は、4本の直線状の枠の端部を4個の結合部材で固定することによって作製されたものであることが好ましい。
【0014】
また、前記ガイド部材の上アームの前端部と下アームの前端部との間が補助アームで連結され、かつこの補助アームの前部に把手が取り付けられていることが好ましい。
【0015】
なお、本発明にかかる折畳式誘導表示具は、前記表示パネルの前面に、蛍光塗料によって車両の通過方向を示す標識が印刷され、かつこの標識の縁に発光部材が取り付けられたものであってもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明にかかる折畳式誘導表示具によれば、運搬時は薄く折り畳むことができ、また人力で搬送可能な重量であるため、作業車やパトロールカーに常時必要枚数を積載できる。また設置時は、枠体をガイド部材に沿って移動させるだけで、簡単に使用状態に設定できるため、設置が迅速に行える。更に折り畳みも簡単にできるので、撤収も迅速に行え、緊急事態に対しても即応性を有する 。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態にかかる誘導表示具の使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1の誘導表示具の正面図である。
【図3】図1の誘導表示具の背面図である。
【図4】図1の誘導表示具の平面図である。
【図5】図1の誘導表示具の右側面図である。
【図6】図1の誘導表示具を折り畳んだ状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態にかかる折畳式誘導表示具(以降、単に「誘導表示具」と略す)について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
<誘導表示具の構成と機能>
図1は、本実施の形態にかかる誘導表示具1の使用状態(すなわち道路上に設置された状態)を示す斜視図である。また図2は誘導表示具1の正面図、図3は同背面図、図4は同平面図、図5は同右側面図である。
【0020】
誘導表示具1は、一対の表示パネル10aおよび10b、この表示パネル10aおよび10bが取り付けられた四角形状の枠体20aおよび20b、直線状の上ガイド31と下ガイド32を有するコ字状のガイド部材30、枠体20aおよび20bをガイド部材30に対して摺動可能および回転可能に支持する一対のスライド部材40および50、ならびに枠体20aおよび20bとガイド部材30とを連結するリンク部材61、62、63および64で構成されている。
【0021】
表示パネル10aは、合成樹脂製の厚みのある板で形成されたパネル本体11の前面に蛍光塗料で標識12を印刷したものである(図2参照)。パネル本体11の前面は乱反射面となっている。乱反射面は、微小の凹凸を表面に形成したアルミ箔に透明コーティングを施したものや、金属粉が混入した透明塗料などによって形成されている。なお、図1では標識12として車両の進行方向を矢印で示しているが、交通整理の目的に応じて、「止まれ」や「徐行」などの文字を印刷してもよい。
【0022】
標識12の縁には複数のLED(発光ダイオード)を線状に配置した発光部材13が設けられている。図示しないが、パネル本体11の内部には発光部材13用のコードを通す空洞が形成されている。また図3に示すように、表示パネル10aの後面(裏面)には電池ケース14が取り付けられており、発光部材13と電池ケース14はパネル本体11の空洞部に配線されたコードで接続されている。
【0023】
電池ケース14には、発光部材13の電源である乾電池が収納されている。また電池ケース14には、発光部材用のスイッチ15と動作確認ランプ16が取り付けられている。なお、発光部材13を発光させる際には、電池ケース14のスイッチ15をオンにすると共に、ランプ16で動作状態を確認する。
【0024】
夜間において、パネル本体11の表面に形成された乱反射面と蛍光塗料が、車両のヘッドライトの光をよく反射し、運転手や同乗者が標識12を明瞭に確認できる。更に、発光部材13を発光もしくは点滅させることにより、標識12の視認性が一層高まる。
【0025】
表示パネル10bの構成は表示パネル10aの構成と同一であるため、説明を省略する。表示パネル10aの標識12と表示パネル10bの標識12によって車両の進行方向を表示することにより、車両運転手は進行方向をより明瞭に確認できる。なお、表示パネル10bの発光部材13と表示パネル10aの電池ケース14は、図1に示すように、枠体20aおよび20bの中心側の枠に設けられた貫通孔を通してコード17により結合されている。
【0026】
表示パネル10aおよび10bは、それぞれ枠体20aおよび20bに取り付けられている。枠体20aは、アルミニウムパイプ製の上横枠21、下横枠22、左縦枠23および右縦枠24を、合成樹脂(ポリカーボネート)製の結合部材25、26、27および28で四角形になるように固定したものである。
【0027】
枠21〜24は断面が四角形状のアルミニウム製のパイプで作製されており、パイプの内側にはスリット29が形成されている。このスリット29に合成樹脂製のパネル本体11の側面に形成された直線状の突起を差し込むことによって、表示パネル10aが枠体20aに取り付けられる。
【0028】
図示しないが、結合部材25〜28には、それぞれ直交する方向に突起が形成されており、この突起を枠21〜24の開口端に挿入した後、ビスやかしめにより枠21〜24に固定する。本実施の形態では、アルミニウム製の枠21〜24をかしめることによって、結合部材25〜28を枠21〜24に固定している。
【0029】
なお、結合部材25〜28を枠21〜24に固定する方法として、かしめによる方法以外にビスを用いる方法がある。枠体を組み立てた後に分解する必要がある場合には、ビスを用いる方法が好ましい。それに対し、組み立て後枠体を分解しない場合には、コスト面から、かしめによる方法が好ましい。
【0030】
枠体20bの構成は、左右対称である点を除き、枠体20aの構成と同様であるため、説明を省略する。
【0031】
枠体20aと20bの間に、これらを挟むようにガイド部材30が配置されている。ガイド部材30はコ字状をしており、ガイド本体33の両端に直線状の上アーム31と下アーム32が取り付けられている(図5参照)。また上アーム31と下アーム32の前端部には、ガイド部材30の強度を高めるために補助アーム34が取り付けられている。更に、補助アーム34の前部には持ち運び用の把手35が取り付けられている。なお、ガイド部材30は、断面が四角形状のスチールで作製されている。
【0032】
図2に示すように、枠体20aの結合部材25と枠体20bの結合部材25は、中間に位置するスライド部材40によって、ガイド部材30に対して移動可能および回転可能な状態で連結されている。同様に、枠体20aの結合部材26と枠体20bの結合部材26は、中間に位置するスライド部材50によって移動可能および回転可能な状態で連結されている。
【0033】
スライド部材40は、ガイド部材30の上アーム31を跨ぐように配置されたスライド本体41の両端部にヒンジ部42および43が設けられたもので、上アーム31と直交する状態で前後方向(標識12のある面を前面とする)に摺動できるように構成されている。
【0034】
同様に、スライド部材50は、ガイド部材30の下アーム32を跨ぐように配置されたスライド本体51の両端部にヒンジ部52および53が設けられたもので、下アーム32と直交する状態で前後方法に摺動できるように構成されている。
【0035】
スライド部材40のヒンジ部42には孔が開けられ、この孔に枠体20aの結合部材25の上面に取り付けられた回転軸(図示せず)が挿入されている。同様に、スライド部材40のヒンジ部43には孔が開けられ、この孔に枠体20bの結合部材25の上面に取り付けられた回転軸(図示せず)が挿入されている。
【0036】
スライド部材50の両端に設けられたヒンジ52および53の構成は、上下が逆になっている点を除いて、スライド部材40のヒンジ部42および43の構成と同様であるため、説明を省略する。
【0037】
図4に示すように、枠体20aの上横枠21とガイド部材30の上アーム31は、リンク部材61により連結されている。リンク部材61は、ピンによって上横枠21の中間部に旋回が可能な状態で取り付けられ、またリンク部材61は、ピンによって上アーム31の前部に旋回が可能な状態で取り付けられている。
【0038】
同様に、枠体20bの上横枠21とガイド部材30の上アーム31は、リンク部材62により連結されている。リンク部材62は、ピンによって上横枠21の中間部に旋回が可能な状態で取り付けられ、またリンク部材62は、ピンによって上アーム31の前部に旋回が可能な状態で取り付けられている。
【0039】
枠体20aおよび枠体20bの下横枠22についても、上横枠21と同様に、リンク部材63および64によってガイド部材30の下アーム32に連結されている。なお各リンク部材61〜64の片面には、強度を高めるためにヘム加工が施されている。
【0040】
次に、誘導表示具1の機能について説明する。誘導表示具1の表示パネル10aおよび10bは、比較的軽くて丈夫なアルミニウム製の枠体20aおよび20bに取り付けられているため、誘導表示具として十分な強度を備えている。
【0041】
また図4に示すように、表示具の使用状態において、誘導表示具1の重心は、枠体20aおよび20bの後側のガイド部材30上にある。結果として、枠体20aの結合部材28、枠体20bの結合部材28およびガイド部材30の下アーム32の後端部の3点で、誘導表示具1を支える形になるため、地面に対して安定した状態で設置される。しかも、同一直線上に配置された枠体20aおよび20bと、ガイド部材30とが直交する状態で配置されているため、風が吹いても転倒し難い構造となっている。
【0042】
更に、枠体20aおよび20bの枠内を表示パネル10aおよび10bで全て覆わず、一部に空隙を設けているため、表示パネル10aおよび10bに当たった風がその空隙を通って逃げる。結果として、表示パネル10aおよび10bへの風圧を低下させ、風による圧力を弱めることができる。
【0043】
<誘導表示具を折り畳む際および開く際の手順>
次に、図1に示す誘導表示具1が道路に設置された状態から、運搬のために枠体20aおよび20bを折り畳む際の手順、および設置のため再度開く際の手順について説明する。
【0044】
図4に示すように、枠体20aはスライド部材40および50を介して、ガイド部材30と移動可能な状態で連結されている。また枠体20aはリンク部材61および63を介してガイド部材30と回転可能な状態で連結されている。同様に、枠体20bはスライド部材40および50を介して、ガイド部材30と移動可能な状態で連結されている。また枠体20bはリンク部材62および64を介してガイド部材30と回転可能な状態で連結されている。
【0045】
従って、枠体20aおよび20bが左右に開いた状態から、矢印Aで示すように、枠体20aおよび20bの両端部を前方(図では紙面の下方)に回転させると、2点鎖線で示すように、スライド部材40および50がガイド部材30に沿って後方(矢印Bで示す方向)に移動すると共に、枠体20aおよび20bがガイド部材30に近づく方向に回転する。
【0046】
引き続いて枠体20aおよび20bを矢印A方向に回転させると、枠体20aおよび20が折り畳まれて図6に示す状態になる。すなわちガイド部材30の上下に枠体20aおよび20bが重ねられた状態となり、誘導表示具1の厚さが非常に薄くなる。
【0047】
誘導表示具1を運搬する際には、図6に示すような折り畳んだ状態にした後、作業者が把手35を持って誘導表示具1を作業車やパトロールカーに運び、保管スペースに横にした状態で積み重ねていけば、スペースを有効に利用できる。
【0048】
誘導表示具1を道路上に設置する際には、以上の操作と逆の操作を行えばよい。すなわち、作業者が、図6に示すように折り畳まれた状態の誘導表示具1の把手35を持って設置場所まで運ぶ。次に、作業者が一方の手でガイド部材30のガイド本体33を握り、他方の手で枠体20aおよび20bの縦枠24を前方(図4の矢印Bと逆の方向)に押し出すと、図1に示す使用状態に設定できる。このように、簡単な操作で折り畳んだ状態から使用状態へ移行できるため、道路上への誘導表示具1の設置が迅速に行える。
【0049】
なお、本実施の形態において、枠体20aと20bの上部にリンク部材61と62を取り付け、枠体20aと20bの下部にリンク部材63と64を取り付けたが、上部だけもしくは下部だけにリンク部材を取り付けるようにしてもよい。上下の一方にのみリンク部材を取り付けた場合、表示具の強度が若干弱くなるが、誘導表示具としての機能に支障はない。
【0050】
また、スライド部材40のヒンジ部42、43およびスライド部材50のヒンジ部52、53については、結合部材25および26に回転軸を取り付けたが、逆に、ヒンジ部42、43、52および53に回転軸を取り付け、結合部材25および26に回転軸を挿入する孔を設けても、同様の機能を実現できる。
【符号の説明】
【0051】
1 誘導表示具
10a、10b 表示パネル
11 パネル本体
12 標識
13 発光部材
14 電池ケース
17 コード
20a、20b 枠体
21、22、23、24 枠
25、26、27、28 結合部材
29 スリット
30 ガイド部材
31、32 アーム
33 ガイド本体
34 補助アーム
35 把手
40、50 スライド部材
41、51 スライド本体
42、43、52、53 ヒンジ部
61、62、63、64 リンク部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角形状の枠に表示パネルが取り付けられた第1および第2の枠体と、
直線状の上アームと下アームを有するコ字状のガイド部材と、
前記ガイド部材の上アームに沿って移動し、かつ両端に、前記第1および第2の枠体の上横枠の端部を回転自在に支持する第1および第2のヒンジが設けられた第1のスライド部材と、
前記ガイド部材の下アームに沿って移動し、かつ両端に、前記第1および第2の枠体の下横枠の端部を回転自在に支持する第3および第4のヒンジが設けられた第2のスライド部材と、
前記第1の枠体の上横枠の中間部と前記ガイド部材の上アームの前部とを旋回可能な状態で連結する第1のリンク部材と、
前記第2の枠体の上横枠の中間部と前記ガイド部材の上アームの前部とを旋回可能な状態で連結する第2のリンク部材と、を備えたことを特徴とする折畳式誘導表示具。
【請求項2】
前記第1の枠体の下横枠の中間部と前記ガイド部材の下アームの前部とを旋回可能な状態で連結する第3のリンク部材と、
前記第2の枠体の下横枠の中間部と前記ガイド部材の下アームの前部とを旋回可能な状態で連結する第4のリンク部材と、を更に備えたことを特徴とする、請求項1に記載の折畳式誘導表示具。
【請求項3】
前記第1および第2の枠体を構成する複数の枠として、断面が四角形状で一面にスリットが形成された管状部材を用い、かつ前記スリットに前記表示パネルの側面に形成された突起を差し込むことによって、前記表示パネルを前記第1および第2の枠体で支持するように構成したことを特徴とする、請求項1または2に記載の折畳式誘導表示具。
【請求項4】
前記第1および第2の枠体は、4本の直線状の枠の端部を4個の結合部材で固定することによって作製されたものであることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の折畳式誘導表示具。
【請求項5】
前記ガイド部材の上アームの前端部と下アームの前端部との間が補助アームで連結され、かつこの補助アームの前部に把手が取り付けられていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の折畳式誘導表示具。
【請求項6】
前記表示パネルの前面に、蛍光塗料によって車両の通過方向を示す標識が印刷され、かつこの標識の縁に発光部材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の折畳式誘導表示具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−247055(P2011−247055A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−124220(P2010−124220)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(300021839)ミツギロン工業株式会社 (4)
【Fターム(参考)】