押出しライン
【課題】発泡性プラスチック溶融体を真空室内の上流端部に押出して発泡させ、発泡させたプラスチック押出物を、真空室内の下流端部に設けられた真空室池を通して移動させることにより前記真空室内から出す押出しラインにおいて、押出物の移動を促進させる。
【解決手段】本発明の押出ライン(20)は、真空室(26)と、内部真空室池(72)と、内部真空室池(72)と互いに接続した外部大気池(78)と、内部真空室池(72)と外部大気池(78)との間の上縁を有する水中押出物オリフィス(74)と、押出物をオリフィス(74)から推し進めるように作用する内部真空室池(72)内のトラクターコンベヤー(88)とを有する。
【解決手段】本発明の押出ライン(20)は、真空室(26)と、内部真空室池(72)と、内部真空室池(72)と互いに接続した外部大気池(78)と、内部真空室池(72)と外部大気池(78)との間の上縁を有する水中押出物オリフィス(74)と、押出物をオリフィス(74)から推し進めるように作用する内部真空室池(72)内のトラクターコンベヤー(88)とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指示するように、全体的には、真空押出し装置及び方法に関し、更に詳細には、ペーガン(Pagan)の米国特許第4,783,291号に示されている型式の水平式連続真空押出し装置及び方法の一定の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
高品質の低密度フォーム製品が傾斜気圧レッグ法(inclined barometric leg process)によって広範に商業的に作られている。そのような製品は、周知の登録商標FOAMULAR(登録商標)の下で米国オハイオ州、トレドのオーエンスコーニング(Owens Corning)によって販売されている。そのような製品はプラスチック溶融体を傾斜した気圧レッグの中に押出すことによって商業的に生産され、気圧レッグは、接合され、そして密閉されるとき、真空室を形成する鉄筋コンクリート部分で作られた大直径管の形態をなす。
管はかなりの長さのものであり、斜面して水の池(pond)の中へ延びる。室が真空下にあるとき、水は管内に引かれて、室を少なくとも部分的に満たす。室の上端は移動可能な大きな隔壁即ち板によって閉じられ、板はレッグの上端に対して密閉する。押出しダイが板の内側に取付けられ、1又は2以上の押出機が板の外側に取付けられる。ダイの下流には、かなり大きくて複雑である成形(shaping)、サイジング及び引取り(haul−off)設備が設けられる。すべて真空下で、正確に成形され、サイジングされたら、押出物は気圧レッグの下方に移動して池に入る。水の池は真空室を密閉するだけでなく、押出物を浸漬によって冷却するのにも役立つ。傾斜形態により、押出物をベルトコンベヤにより大きい半径の曲率部から連続ベースで大気に出させる。次いで、フォーム押出物は池及び室の外側で所定長さに切断されて仕上げられる。そのような設備の例は、米国特許第3,704,083号、同第4,044,084号、同第4,199,310号、同第4,234,529号、同第4,247,276号、及び同第4,271,107号に示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
気圧レッグの主な欠点の1つは構造の大きさ及びコストである。室はかなり大きな斜面に構成され、押出機、ダイ、成形機構、並びに原料はすべて室よりも高所になければならない。
米国特許第4,487,731号及び同第4,486,369号に見られるような水平真空室を採用する試みが行われてきた。これらの装置は比較的非効率的なスプレー冷却を利用し、室の内側で作動する切断装置も利用する。切断装置は、通常、室の内側の大きな問題であるプラスチックのおが屑の同等物を生じさせる。次いで、切断製品は1又は2以上の出口室を通って真空室から出る。出口室は真空から大気圧へ、そして真空へと連続的に繰返され、且つコンベヤだけでなく、サイクル中、交互になる密閉ドアを備えなければならず、これらのすべては故障が起こり易い。そのようなラインは、通常、連続性を長期の中断のない期間維持することができない。経済的効率性のためには、そのようなラインは中断なしに即ち本質的には連続的に数日或いは数週間運転すべきである。
その他の型式の真空押出し装置を米国特許第1,990,434号、同第2,987,768号、同第3,584,108号、及び同第3,822,331号に見ることができる。
【0004】
欧州特許出願公開第0260948A3号では、発泡後の押出物が、選択的には、真空帯域10の流体スプレー28によって冷却される。押出物は真空室から密閉手段(構成要素18及び19)を通過して液体貯蔵帯域20に入る。複雑なシールが漏れを最小にするために設計されるけれども、真空帯域に入ってしまった液体は最も低い箇所まで落ち、液体の過度の蓄積は排出され又は液体貯蔵部に再循環される。ボードは、液体貯蔵部に入る前には、真空室の内側即ち一端の池を通過せず、次いで、大気に至る。
欧州特許出願公開第0260949A3号は真空室と液体貯蔵部との間の流動化された真空シールを開示している。シールは、製品が室から貯蔵部に移動するときに製品の大きい方の面を密封するように設計された連続下ベルト20と連続上ベルト40である。目的は真空室への液体の浸出量を最小にすることにある。たとえ小さい方の面が複雑なカム又は膨張可能なシールを備えても、目的はまた液体の浸出量を最小にすることにある。真空室では、フォームは水スプレーで冷却される。起ってしまった浸出及び水スプレーはポンプによって除去される。
【0005】
一方、前述のペーガンの米国特許第4,783,291号は、出口池を真空室内部分と大気圧の真空室外側部分とに分割する水バッフルを作っている。室内池部分の水位はダムによって保たれ、真空室の外側の水位よりも高い。押出物をダムを越えて傾かせ、全浸漬冷却のために池に入るようにさせる。押出物は水中の室から制御オリフィスを通って室の外側の部分に入り、次いで、切断及び仕上げのために大気へ出ていく。大気圧の池部分から室内の池部分まで移動する池の水は、オリフィスの押出物の周りを連続的に流れる。真空のために、室内の池部分の水位は大気部分にある池部分の水位よりも高い。真空室内の池部分は、水を内部の高水位池部分から外部即ち大気の池部分に連続的に循環させることによって、ダムよりも少し下に維持される。
ペーガンの特許では、ダイを取付けた室の端の隔壁を室の端から離れるように移動させて、室の内部、特に、しばしば複雑な成形、較正、及び引取り装置を収容する、隔壁とダムとの間の室の内部部分への接近を行うことができる。真空を解除するとき、隔壁の引込みは室への接近をもたらすけれども、あたかも人がトンネルに入っているようである。
又、かなり大きい押出物及びその他の複雑な形材のために、隔壁とダムとの間の室の長さは、含まれる機械装置がかなり大きく、重く、且つ動力で作動されるので、堅固で剛性であるべきである。あたかもトンネルにもぐり込むように、機械類で混み合ったそのような領域に入ることは効率的でないし、満足すべきでない。
【0006】
従って、たとえ室内のダムと隔壁との間の機械の軸線方向距離を長くし強くできれば、又、真空室のそのような部分への接近を室の本来の姿に全く妥協することなしに容易にし且つ使いやすくすることが望ましい。
圧力室を短くし、しかも、真空室内の池の部分を効果的に長くし、同時に、押出物を池の大気部分の底にできるだけ近く池の大気部分に入らせることも物理的に望ましい。これにより、真空室を形成する圧力容器の長さを最小にし、依然効果的な浸漬冷却を可能にしながら、室の全容積を減少させる。押出物のためのよりコンパクトな駆動装置が、オリフィスの中を通る水の流れに逆らうようにオリフィスに設けられて、押出物を池の大気部分に押込み、同時に、適正な押出物とオリフィスとの整合を維持し、且つ押出物の厚さの変化を補償することが望ましい。池の真空部分を去る水の流れをオリフィスから入る水量と容積的に等しいように調節する簡単な制御装置を有し、且つ水位制御が真空装置から独立した簡単な制御装置を有することも望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
真空押出しラインは、固定隔壁と軸線方向に間隔を隔てたダムとを有し、それらの間に延びる支持トラスを備えた真空室を含む、水平な気圧レッグを利用する。室はダムを形成し、池の一部分をも形成する固定部分を含む。種々の成形及び較正機械がトラスに取付けられる。ダイが固定隔壁の内部に取付けられる。1又は2以上の押出機が隔壁の外部に取付けられ、隔壁を貫いてダイに連結される。
固定部分に加えて、真空室は固定隔壁の方に近づいたり遠ざかったりする抜き差し式嵌め込み部分を含む。抜き差し式嵌め込み部分はダイと、トラスに支持された機械への迅速な接近をもたらす。抜き差し式嵌め込み部分は、抜き差し式嵌め込み部分の両端を固定隔壁及び固定部分の一端に対して効果的且つ正確に密閉する加圧可能シールを備える。室が閉じられるとき、シールが加圧される前に、チェーン駆動される環状に取巻くロックが抜き差し式嵌め込み部分と固定部分とを物理的に互いにロックするように流体力駆動される。
【0008】
固定部分は他端に池の真空室高水位部分を含む。池の大気部分が固定部分の他端から延び、低い形態のフードが室の固定部分の他端から大気池部分の中へ延びる。フードの突入した幅の狭い端は池の大気部分の底に密接している。フードは室の他端と密封され、又、フードは調節可能オリフィスを含み、押出物はオリフィスの中を通って池の室部分から大気部分まで進む。フードは押出物用トラクター及びアイドラーベルトコンベヤを更に含む。トラクター即ち動カコンベヤは押出物の頂部にあり、オリフィスの頂縁と一定の整列をなす。底ベルトコンベヤは押出物の厚さに応じて調節可能であり、コンベヤフレームはオリフィスの調節可能な下縁を形成する。調節可能なゲートを、オリフィスの幅を制御するのに採用するのが良い。この仕方では、大気池部分から室池部分までオリフィスの中を通って流れ込む水を制御することができない。
【0009】
大気池に循環させる即ち押し戻す水量を、水を制御バルブを通して池の大気部分に押し戻す精密容量ポンプによって得る。ダムの頂部の下に配置された水位制御装置が、大気部分に戻る水量を調節する制御バルブを作動させる。ポンプは十分な容量を有し連続運転する。設置箇所は室の水位であり、制御バルブはポンプ出力を簡単に調節可能に制限する。
移動水量は真空度に関連するけれども、真空装置は独立に作動する。
室を閉じて、ロックして、密封し、且つラインが作動しているとき、押出物はダイから成形及び較正設備を通ってダムの上を移動して池の中に入り、フード内のトラクター及びアイドラーコンベヤを通って、水流に逆らってオリフィスの中を通り、大気池部分に入って、大気池部分の底の近くのフードの突出リップの下を移動する。押出物は、大きな半径部から吹飛ばし装置及び引取り装置まで上方に案内される。次いで、押出物は梱包及び荷造りのために切断され仕上げられる。押出物は、成形及び較正設備を通過した後、フード内のトラクターベルト及び引取り装置によってのみ動力を供給される。
前述の目的及び関連する目的の達成のために、更に、本発明は、以下に完全に説明し且つ特に請求の範囲、以下の説明及び本発明の一定の例示の実施形態を詳細に図示する添付図面で指摘する特徴を有し、これらの実施形態は指示的であるけれども、本発明の原理を採用することができる多くの種々の仕方のものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
最初に図1及び図1Aを参照すれば、本発明による真空フォーム押出しラインが図示される。全体的に20で示す押出しラインは全体的に21で示す1又は2以上の押出機を一端に含み、押出機21は原料を22で受入れて、原料を高温プラスチック溶融体に形成する。フォームの生産については、発泡剤が含まれる。押出機21は固定円形隔壁23の外部に取付けられ、押出機に連結された押出しダイ24が隔壁の内部にある。
押出しダイ24は全体的に26で示す真空室の内側にある。真空室26は、それぞれ27、28、29で示すほぼ等しい長さの3つのほぼ管状の部分からなる。部分28及び29は、支柱31、32によって指示したように床30に固定支持され、支柱31は真空室の2つの固定部分間の境界箇所である。又、図4にもっと明瞭に示す半円形ダムプレート33がそのような境界箇所にある。全体的に35で示すトラスがダムプレート33から固定隔壁23まで延びている。トラスの詳細を図4にもっと明瞭に示す。トラスは、それぞれ38、39で見られるように矩形管状頂コードを有する2つの平行板ビームからなるのが良い。各ビームはそれぞれ40、41で見られる底コードを含む。底コードは固定部分28の内部に固着され、ビームは、図4にそれぞれ43、44で指示したように、固定部分28に対して横方向に突っ張られる。かくして、固定部分28は内部でトラス35に剛く固着され、一端の支柱35及び固定部分28から固定隔壁23まで延びるトラスによる以外床から支持されない。
【0011】
今、加えて図2乃至図4を参照すれば、真空室の種々の部分が比較的大きい直径の管状構成形態をなしていることがわかる。管状部分の内径は、形成される押出物の大きさ及び形態に応じて、3乃至4メートル又はそれ以上であるのが良い。
前記部分は互いに僅かに異なっており、固定部分29は46で見られる外部補剛リングを有し、固定部分28は47で見られる内部補剛リングを有する。これにより、部分28の外部を平滑にさせ且つ妨害させない。内部補剛リングは48で指示した補強タイロッドを備えるのが良く、タイロッドの張力はターンバックル49により調節可能である。抜き差し式嵌め込み部分47は平滑な内部補助リング及び外部補剛リング50を有する。抜き差し式嵌め込み部分は、横方向に間隔を隔てたレール54で支持された図2、図3の52、53で見られる車輪に取付けられる。56で固定され、モーター57によって駆動される図3に見られる駆動チェーン55が、抜き差し式嵌め込み部分27を真空室の固定部分28に入れ子式に嵌め込んで固定隔壁23に近づけたり遠ざけたりするように作動する。
モーター及びチェーン駆動装置は抜き差し式嵌め込み部分を車庫扉とほとんど同じ仕方で移動させる。
トラス35は抜き差し式嵌め込み部分に連結されていないことが注目される。従って、抜き差し式嵌め込み部分は部分28の平滑な外部の周りだけでなく、ダムから固定部分の中を通って固定隔壁23まで突出するトラスの周りにも入れ子式に嵌り込む。
図2にもっと明瞭に見られるように、電力が突出アーム59及び可撓性電力トラック60を介して抜き差し式嵌め込み部分27に供給され、真空室27が開いている即ち固定部分28に入れ子式に嵌り込んでいるとき、可撓性電力トラック60は図2の61の仮想線で見られる位置をとる。
【0012】
今、図1及び図1Aに戻れば、真空室のダイ24によって形成された押出物は62で見られる形成機構及び63、64で見られる較正テーブルを通過することがわかる。較正テーブルは、65で見られる多数の上下動力ローラーを有する。成形機構並びに較正テーブル63、64は、底コード部材のようなトラスの一部分であるのが良いレール67に沿って乗る66で見られる車輪に取付けられるのが良い。
本発明について採用されるダイの型式の更なる詳細については、フィップス(Phipps)等による米国特許第4,395,214号を参照するのが良い。又、成形及び較正設備の例を先行米国特許第4,247,276号、同第4,395,214号、及び同第4,469,652号に見ることができる。
フォーム押出物は、較正設備からダム33の頂縁の上を通り、室部分29内に形成され且つダム33からフード75内の全体的に74で示すオリフィスまで延びている池部分の中へ下方に差し向けられるように大きい半径の弧に配列された一連のアイドラーローラー70の下を移動し、フード75は、真空室部分29の端76から大気池部分78の中へ突出している。押出物は79で示すフードの下端を出て、一組のアイドラーローラー81の下を通り、ローラーは押出物をランプ82まで案内して、池部分78から大気に出る。次いで、押出物は、押出物から水を除去する吹飛ばし装置、引取り装置84、切断装置85を通過して積重ね及び出荷のためのテーブル86に至る。引取り装置84は、押出物を図1Aに見られるように右に引く低圧力の一連の動力ピンチローラーである。
【0013】
較正設備64と引取り装置84との間の押出物用の他の唯一の動力は、フード75内の88で示す動コンベヤである。動力コンベヤベルトは押出物の下方のアイドラーコンベヤベルト89と協働して、押出物をオリフィス74を押し通して真空室から出す。引取り装置は、オリフィスから大気池部分78、吹飛ばし装置を通って切断装置85に入る押出物の移動を調整する。アイドラーローラー70、81は、押出物を池部分72に浸入させるように大きな半径の弧の形態に配列され、池部分72は、図1及び図1Aに見られるように、大気にさらされる池部分78よりも相当に高いレベルにあることが注目される。曲率半径は生産される押出物の厚さと材料で決まる。約40乃至約50メートル程度の曲率半径が、通常、フォームポリスチレンボードについて容認される。
【0014】
今、加えて図5乃至図9を参照すれば、抜き差し式嵌め込み部分27がこれに隣接した固定部分28よりも僅かに大きく、固定部分の外側に入れ子式に嵌り込むことがわかる。
両方の部分は92で見られる多数のポート孔を備える。ポート孔は、真空室の外側の誰かが内側を見ることができる簡単な密封式透明板ガラスである。内部は電源60によって照明される。抜き差し式嵌め込み部分は、2つの異なる高さを有するポート孔を有し、低い方の高さのものを93で示す。池部分72を収容する固定部分29も、数はもっと少ないけれども両方の高さのポート孔を有する。抜き差し式嵌め込み部分27を閉じるとき、抜き差し式嵌め込み部分27は、図5に見られる加圧可能シール95によって固定隔壁に対して密封される。又、図6に見られるように、抜き差し式嵌め込み部分27は、加圧可能シール96によって固定部分28に対して密封される。シールは、固定部分28から突出するフランジリング98のリング97に位置決めされる。加圧されたとき、シールは抜き差し式嵌め込み部分27の端に取付けられたフランジリング99に圧接する。両方のシールが加圧されたとき、抜き差し式嵌め込み部分27は、図5及び図6に見られるように右に即ち隔壁23から離れるように移動する傾向があることがわかる。
【0015】
抜き差し式嵌め込み室を閉じるとき、加圧可能シールが抜き差し式嵌め込み室を正しく密閉するように機能する適切な反応をもたらすために、全体的に102で示すように、環状に取巻くロックが抜き差し式嵌め込み部分と固定部分との間に設けられる。図3、図7及図8にも見られるように、フランジリング79は、ローラーチェーン104のローラーを支持する環状トラック103を含み、ローラーチェーン104は、隔壁23から離れた方の抜き差し式嵌め込み部分の端を完全に一周している。一連のキーパプレート106が、107で見られる緊締具によってローラーチェーンの外側に取付けられ、キーパプレート106は、チェーントラック103と、フランジリング99の内方に延びたフランジの両方と面一に半径方向内方に延びる。
【0016】
キーパプレート106は、固定部分28の端に取付けられた停止突起110の半径方向範囲を越えて半径方向内方に延びる。図7にもっと明瞭に見られるように、停止突起110は、キーパプレート106がそうであるように、円周方向に間隔を隔てられる。キーパプレート毎に停止突起がある。ロックが図7の左の方の側に開位置で示され、各キーパプレートは、隣接した停止突起110間にいくらかの軸線方向隙間をもって位置決めされる。これは、固定部分に対する抜き差し式嵌め込み部分の軸線方向移動を可能にする。しかしながら、閉位置即ちロック位置では、図7の右の方の側に示すように、キーパプレート106は停止突起110と整合するように半径方向に移動し、その結果、抜き差し式嵌め込み部分の軸線方向移動は、今、キーパプレートと停止突起との間の干渉係合によって制限される。かくして、図5及び図6は膨張前のシールを示す。キーパプレート106がロック位置にあるとき、シール95、96の膨張即ち加圧により、抜き差し式嵌め込み部分を隔壁23から遠ざかるように移動させるが、図6に112で見られるように、キーパプレートと停止突起との間の半径方向隙間によって許される一定範囲までしか移動させない。ほんの数度のチェーンの移動が抜き差し式嵌め込み部分を固定部分にロックし、反対方向の移動が前記部分のロックを外すことがわかる。そのような移動は、図3及び図8に見られるように、流体ピストンシリンダー組立体によって得られる。そのようなピントンシリンダー組立体のロッドは、チェーン104のいくつかのリンクにわたり且つ117、118で指示した緊締具によってそのようなリンクに固定されたブラケット116に115で枢着されるのが良い。各シリンダー組立体114のめくら端は、抜き差し式嵌め込み室部分の壁の外部に固着されたブラケット120に取付けられる。チェーンを駆動するそのような2つのピストンシリンダー組立体が抜き差し式嵌め込み部分の両側にある。とにかく、チェーンを短い距離容易に移動させて、キーパを図7の左側に見られるロック外し位置から図7の右側に見られる干渉ロック位置まで移動させ、そしてその逆に移動させることができる。ロックしたとき、加圧可能なシールを的確に膨張させて、抜き差し式嵌め込み部分の端に効果的な真空シールを得ることができる。
【0017】
今、図10乃至図12を参照すれば、固定真空室部分29の端76に固定されたフード75が下流の大気池部分78の中へ突入し、且つ123、124で指示したような矩形管状部材で形成されたフレームを有することがわかる。組立てられているように、フードは2つの僅かに傾斜した部分を含み、上方部分125を図11に詳細に示し、下方部分126は、押出物がその大きな半径の弧の実質的に最も低い点で外側即ち大気池部分の中に入るように池部分78の中へ下方に突入する。部分125はトラクターコンベヤ88及びアイドラーコンベヤ89を収容する。トラクターコンベヤには囲い131内に見られる駆動ユニット130によって動力が供給される。トラクターコンベヤベルト88は伝動装置132を介して駆動され、通常、調節済み位置にあるように設計されるフレーム133に取付けられ、フレーム133は、その正面に、オリフィス74の上縁を形成する板135と実質的に面一であるシールド板134を前部に含む。
【0018】
又、アイドラーコンベヤベルト89は136で見られるフレームに取付けられる。フレームはその四隅が137、138で見られるナットによって支持され、ナットは雄ねじ付きコーナーシャフト139、140にねじ込まれる。コーナーシャフトは、モーター142によって、伝動装置143を介して回転可能に同期して駆動され、その結果、下方のアイドラーコンベヤ部分89をトラクターベルト88の方に近づけたり遠ざけたりすることができる。モーターを押出物厚さセンサーによって遅れで制御する。遅れを押出物速度によって制御する。フレーム133のように、フレーム136はシールド板146備える。
好ましくは、トラクターベルト88は、押出物が接触して浮動するベルトの下面が出口オリフィス74の下縁の下方または真下に実質的に向けられるように位置する。しかしながら、下方の即ちアイドラーベルト89は押出物の厚さに応じて連続ベースで調節できる。
【0019】
オリフィスの横縁を拡張し又は縮小するために、閉鎖板150、151が152、153で見られる傾斜ランプ即ちガイドに取付けられる。板を、それぞれ各側のフードから上方に突出する調節スクリュー155、156を介して調節することができる。調節スクリューを、もちろん、モーター駆動しても良いし、アイドラーベルトと同じ仕方で動作させても良い。とにかく、板を形成する縁は、それぞれ、157、158で見られる垂直縁を有し、垂直縁はオリフィスの横縁を調節可能に形成する。注目するように、トラクターベルト88は、真空室内の較正テーブルと図1Aに見られる大気内の引取り装置84と間の押出物用動力源に過ぎない。トラクターベルト即ちコンベヤ88は押出物をオリフィス74から横方向に押出し、オリフィスの大きさを制御するのを助け、かくして、大気側から高い水位の真空室の側までオリフィスを通して流れ込む水を制限する。しかしながら、押出物が膠着しないことを確保するためのオリフィスの十分な隙間があることが重要である。
【0020】
フードはトラクターコンベヤ及びオリフィス制御装置をより容易に利用できるようにし、且つそれらにより容易に近づけるようにするユニットである。フードの利用は多数の利点を有し、フードを真空室に容易に取付けたり、そこから容易に取外したりすることができる。フードを閉じるパネルはフード内部を覗くために透明であっても良いし、窓を含んでも良い。フードは弧の最下部を延ばすだけでなく、トラクターコンベヤとアイドルコンベヤ用の分離ユニット、並びにコンベヤとオリフィスの両方の調節のための制御装置を提供する。
【0021】
今、図13を参照すれば、水を池72の上流即ち真空室部分と78で見られる池の下流即ち大気部分との間で循環させる水循環装置が示される。水は池部分72から引かれ、渦ブレーキ(vortex break)160、伸縮ジョイント161の蝶形バルブを通ってポンプ162の流入口に入る。水はポンプから伸縮ジョイント163の蝶形バルブを通り、分岐サドル164、制御バルブ165を通過する。水は制御バルブから分岐サドル166、伸縮スリーブ167を通過し、168で指示したように池部分78に戻る。水は、池部分を互いに接続するオリフィス74から遠く離れて池部分78に導入される。
真空室の池部分72の水がダム33より下の適当な水位に達するとき、水は、171で制御モジュール172に連結された170で指示する水位センサーを作動する。制御モジュール172は連続ベースで作動して、接続部173を介して制御バルブ165を開閉する。
装置の運転中、ポンプは十分な容量を有し、連続運転する。設置箇所は真空室の水位であり、制御バルブはポンプ出力を調節可能に制限する。流れる水量は真空室水位に関連するけれども、真空装置は独立に作動する。
【0022】
室を閉じて、ロックして、密閉し、且つラインが連続運転しているとき、押出物はダイから移動し、発泡が真空室内で起る。発泡中の押出物は、成形及び較正設備からダム33の頂部を越えて移動し、真空室内の高水位の全浸漬池に入る。押出物は、フード内のトラクターベルトコンベヤーによってオリフィスから押出されることによって真空室から出る。押出物は水の流れに逆らって押出され、大気池部分に入って、大気池部分の底の近くのフードの突出リップの下を移動する。押出物は大きい半径の曲率部から噴出装置及び引取り装置へ上方に案内される。次いで、押出物は積重ね及び荷造りのために切断されて仕上げられる。成形及び較正設備を通過した後、押出物を所定長さに切断する前には、押出物は、押出物をオリフィスから押出すフード内のトラクターベルト、及び引取り装置によって動力を受けるだけである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明による真空押出しラインの部分的な立面図である。
【図1A】図1の途切れた下流連続部である。
【図2】閉じた真空室の拡大側面図である。
【図3】開いた室を示す断片的な立面図である。
【図4】ダム及びトラスを示す、図2の線4−4における横断面図である。
【図5】抜き差し式嵌め込み部分と隔壁との間のシールを示す半径方向に断片的な拡大横断面図である。
【図6】固定部分と抜き差し式嵌め込み部分との間のシール及びロックを示す、同様の半径方向に断片的な更に拡大した横断面図である。
【図7】ロックとそのチェーン駆動装置の断片的な拡大図であり、左の方の側は開いたロックを示し、右の方の側は閉じたロックを示す。
【図8】チェーン駆動装置の断片的な立面図である。
【図9】図3の線9−9における横断面図である。
【図10】室の端の通過フードを示す断片的な図である。
【図11】押出物をオリフィスから押出すためのフード内のトラクター及び案内コンベヤの断片的な詳細図である。
【図12】利用できる調節装置を図示するフード内のオリフィスの図である。
【図13】水循環装置の図式的な図である。
【符号の説明】
【0024】
20 押出しライン
26 真空室
27 抜き差し式管状部分
28、29固定管状部分
70 アイドラーローラー
72 内部真空室池
74 オリフィス
75 フード
78 大気池
81 アイドラーローラー
84 引取り装置
88 トラクターコンベヤー
【技術分野】
【0001】
本発明は、指示するように、全体的には、真空押出し装置及び方法に関し、更に詳細には、ペーガン(Pagan)の米国特許第4,783,291号に示されている型式の水平式連続真空押出し装置及び方法の一定の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
高品質の低密度フォーム製品が傾斜気圧レッグ法(inclined barometric leg process)によって広範に商業的に作られている。そのような製品は、周知の登録商標FOAMULAR(登録商標)の下で米国オハイオ州、トレドのオーエンスコーニング(Owens Corning)によって販売されている。そのような製品はプラスチック溶融体を傾斜した気圧レッグの中に押出すことによって商業的に生産され、気圧レッグは、接合され、そして密閉されるとき、真空室を形成する鉄筋コンクリート部分で作られた大直径管の形態をなす。
管はかなりの長さのものであり、斜面して水の池(pond)の中へ延びる。室が真空下にあるとき、水は管内に引かれて、室を少なくとも部分的に満たす。室の上端は移動可能な大きな隔壁即ち板によって閉じられ、板はレッグの上端に対して密閉する。押出しダイが板の内側に取付けられ、1又は2以上の押出機が板の外側に取付けられる。ダイの下流には、かなり大きくて複雑である成形(shaping)、サイジング及び引取り(haul−off)設備が設けられる。すべて真空下で、正確に成形され、サイジングされたら、押出物は気圧レッグの下方に移動して池に入る。水の池は真空室を密閉するだけでなく、押出物を浸漬によって冷却するのにも役立つ。傾斜形態により、押出物をベルトコンベヤにより大きい半径の曲率部から連続ベースで大気に出させる。次いで、フォーム押出物は池及び室の外側で所定長さに切断されて仕上げられる。そのような設備の例は、米国特許第3,704,083号、同第4,044,084号、同第4,199,310号、同第4,234,529号、同第4,247,276号、及び同第4,271,107号に示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
気圧レッグの主な欠点の1つは構造の大きさ及びコストである。室はかなり大きな斜面に構成され、押出機、ダイ、成形機構、並びに原料はすべて室よりも高所になければならない。
米国特許第4,487,731号及び同第4,486,369号に見られるような水平真空室を採用する試みが行われてきた。これらの装置は比較的非効率的なスプレー冷却を利用し、室の内側で作動する切断装置も利用する。切断装置は、通常、室の内側の大きな問題であるプラスチックのおが屑の同等物を生じさせる。次いで、切断製品は1又は2以上の出口室を通って真空室から出る。出口室は真空から大気圧へ、そして真空へと連続的に繰返され、且つコンベヤだけでなく、サイクル中、交互になる密閉ドアを備えなければならず、これらのすべては故障が起こり易い。そのようなラインは、通常、連続性を長期の中断のない期間維持することができない。経済的効率性のためには、そのようなラインは中断なしに即ち本質的には連続的に数日或いは数週間運転すべきである。
その他の型式の真空押出し装置を米国特許第1,990,434号、同第2,987,768号、同第3,584,108号、及び同第3,822,331号に見ることができる。
【0004】
欧州特許出願公開第0260948A3号では、発泡後の押出物が、選択的には、真空帯域10の流体スプレー28によって冷却される。押出物は真空室から密閉手段(構成要素18及び19)を通過して液体貯蔵帯域20に入る。複雑なシールが漏れを最小にするために設計されるけれども、真空帯域に入ってしまった液体は最も低い箇所まで落ち、液体の過度の蓄積は排出され又は液体貯蔵部に再循環される。ボードは、液体貯蔵部に入る前には、真空室の内側即ち一端の池を通過せず、次いで、大気に至る。
欧州特許出願公開第0260949A3号は真空室と液体貯蔵部との間の流動化された真空シールを開示している。シールは、製品が室から貯蔵部に移動するときに製品の大きい方の面を密封するように設計された連続下ベルト20と連続上ベルト40である。目的は真空室への液体の浸出量を最小にすることにある。たとえ小さい方の面が複雑なカム又は膨張可能なシールを備えても、目的はまた液体の浸出量を最小にすることにある。真空室では、フォームは水スプレーで冷却される。起ってしまった浸出及び水スプレーはポンプによって除去される。
【0005】
一方、前述のペーガンの米国特許第4,783,291号は、出口池を真空室内部分と大気圧の真空室外側部分とに分割する水バッフルを作っている。室内池部分の水位はダムによって保たれ、真空室の外側の水位よりも高い。押出物をダムを越えて傾かせ、全浸漬冷却のために池に入るようにさせる。押出物は水中の室から制御オリフィスを通って室の外側の部分に入り、次いで、切断及び仕上げのために大気へ出ていく。大気圧の池部分から室内の池部分まで移動する池の水は、オリフィスの押出物の周りを連続的に流れる。真空のために、室内の池部分の水位は大気部分にある池部分の水位よりも高い。真空室内の池部分は、水を内部の高水位池部分から外部即ち大気の池部分に連続的に循環させることによって、ダムよりも少し下に維持される。
ペーガンの特許では、ダイを取付けた室の端の隔壁を室の端から離れるように移動させて、室の内部、特に、しばしば複雑な成形、較正、及び引取り装置を収容する、隔壁とダムとの間の室の内部部分への接近を行うことができる。真空を解除するとき、隔壁の引込みは室への接近をもたらすけれども、あたかも人がトンネルに入っているようである。
又、かなり大きい押出物及びその他の複雑な形材のために、隔壁とダムとの間の室の長さは、含まれる機械装置がかなり大きく、重く、且つ動力で作動されるので、堅固で剛性であるべきである。あたかもトンネルにもぐり込むように、機械類で混み合ったそのような領域に入ることは効率的でないし、満足すべきでない。
【0006】
従って、たとえ室内のダムと隔壁との間の機械の軸線方向距離を長くし強くできれば、又、真空室のそのような部分への接近を室の本来の姿に全く妥協することなしに容易にし且つ使いやすくすることが望ましい。
圧力室を短くし、しかも、真空室内の池の部分を効果的に長くし、同時に、押出物を池の大気部分の底にできるだけ近く池の大気部分に入らせることも物理的に望ましい。これにより、真空室を形成する圧力容器の長さを最小にし、依然効果的な浸漬冷却を可能にしながら、室の全容積を減少させる。押出物のためのよりコンパクトな駆動装置が、オリフィスの中を通る水の流れに逆らうようにオリフィスに設けられて、押出物を池の大気部分に押込み、同時に、適正な押出物とオリフィスとの整合を維持し、且つ押出物の厚さの変化を補償することが望ましい。池の真空部分を去る水の流れをオリフィスから入る水量と容積的に等しいように調節する簡単な制御装置を有し、且つ水位制御が真空装置から独立した簡単な制御装置を有することも望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
真空押出しラインは、固定隔壁と軸線方向に間隔を隔てたダムとを有し、それらの間に延びる支持トラスを備えた真空室を含む、水平な気圧レッグを利用する。室はダムを形成し、池の一部分をも形成する固定部分を含む。種々の成形及び較正機械がトラスに取付けられる。ダイが固定隔壁の内部に取付けられる。1又は2以上の押出機が隔壁の外部に取付けられ、隔壁を貫いてダイに連結される。
固定部分に加えて、真空室は固定隔壁の方に近づいたり遠ざかったりする抜き差し式嵌め込み部分を含む。抜き差し式嵌め込み部分はダイと、トラスに支持された機械への迅速な接近をもたらす。抜き差し式嵌め込み部分は、抜き差し式嵌め込み部分の両端を固定隔壁及び固定部分の一端に対して効果的且つ正確に密閉する加圧可能シールを備える。室が閉じられるとき、シールが加圧される前に、チェーン駆動される環状に取巻くロックが抜き差し式嵌め込み部分と固定部分とを物理的に互いにロックするように流体力駆動される。
【0008】
固定部分は他端に池の真空室高水位部分を含む。池の大気部分が固定部分の他端から延び、低い形態のフードが室の固定部分の他端から大気池部分の中へ延びる。フードの突入した幅の狭い端は池の大気部分の底に密接している。フードは室の他端と密封され、又、フードは調節可能オリフィスを含み、押出物はオリフィスの中を通って池の室部分から大気部分まで進む。フードは押出物用トラクター及びアイドラーベルトコンベヤを更に含む。トラクター即ち動カコンベヤは押出物の頂部にあり、オリフィスの頂縁と一定の整列をなす。底ベルトコンベヤは押出物の厚さに応じて調節可能であり、コンベヤフレームはオリフィスの調節可能な下縁を形成する。調節可能なゲートを、オリフィスの幅を制御するのに採用するのが良い。この仕方では、大気池部分から室池部分までオリフィスの中を通って流れ込む水を制御することができない。
【0009】
大気池に循環させる即ち押し戻す水量を、水を制御バルブを通して池の大気部分に押し戻す精密容量ポンプによって得る。ダムの頂部の下に配置された水位制御装置が、大気部分に戻る水量を調節する制御バルブを作動させる。ポンプは十分な容量を有し連続運転する。設置箇所は室の水位であり、制御バルブはポンプ出力を簡単に調節可能に制限する。
移動水量は真空度に関連するけれども、真空装置は独立に作動する。
室を閉じて、ロックして、密封し、且つラインが作動しているとき、押出物はダイから成形及び較正設備を通ってダムの上を移動して池の中に入り、フード内のトラクター及びアイドラーコンベヤを通って、水流に逆らってオリフィスの中を通り、大気池部分に入って、大気池部分の底の近くのフードの突出リップの下を移動する。押出物は、大きな半径部から吹飛ばし装置及び引取り装置まで上方に案内される。次いで、押出物は梱包及び荷造りのために切断され仕上げられる。押出物は、成形及び較正設備を通過した後、フード内のトラクターベルト及び引取り装置によってのみ動力を供給される。
前述の目的及び関連する目的の達成のために、更に、本発明は、以下に完全に説明し且つ特に請求の範囲、以下の説明及び本発明の一定の例示の実施形態を詳細に図示する添付図面で指摘する特徴を有し、これらの実施形態は指示的であるけれども、本発明の原理を採用することができる多くの種々の仕方のものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
最初に図1及び図1Aを参照すれば、本発明による真空フォーム押出しラインが図示される。全体的に20で示す押出しラインは全体的に21で示す1又は2以上の押出機を一端に含み、押出機21は原料を22で受入れて、原料を高温プラスチック溶融体に形成する。フォームの生産については、発泡剤が含まれる。押出機21は固定円形隔壁23の外部に取付けられ、押出機に連結された押出しダイ24が隔壁の内部にある。
押出しダイ24は全体的に26で示す真空室の内側にある。真空室26は、それぞれ27、28、29で示すほぼ等しい長さの3つのほぼ管状の部分からなる。部分28及び29は、支柱31、32によって指示したように床30に固定支持され、支柱31は真空室の2つの固定部分間の境界箇所である。又、図4にもっと明瞭に示す半円形ダムプレート33がそのような境界箇所にある。全体的に35で示すトラスがダムプレート33から固定隔壁23まで延びている。トラスの詳細を図4にもっと明瞭に示す。トラスは、それぞれ38、39で見られるように矩形管状頂コードを有する2つの平行板ビームからなるのが良い。各ビームはそれぞれ40、41で見られる底コードを含む。底コードは固定部分28の内部に固着され、ビームは、図4にそれぞれ43、44で指示したように、固定部分28に対して横方向に突っ張られる。かくして、固定部分28は内部でトラス35に剛く固着され、一端の支柱35及び固定部分28から固定隔壁23まで延びるトラスによる以外床から支持されない。
【0011】
今、加えて図2乃至図4を参照すれば、真空室の種々の部分が比較的大きい直径の管状構成形態をなしていることがわかる。管状部分の内径は、形成される押出物の大きさ及び形態に応じて、3乃至4メートル又はそれ以上であるのが良い。
前記部分は互いに僅かに異なっており、固定部分29は46で見られる外部補剛リングを有し、固定部分28は47で見られる内部補剛リングを有する。これにより、部分28の外部を平滑にさせ且つ妨害させない。内部補剛リングは48で指示した補強タイロッドを備えるのが良く、タイロッドの張力はターンバックル49により調節可能である。抜き差し式嵌め込み部分47は平滑な内部補助リング及び外部補剛リング50を有する。抜き差し式嵌め込み部分は、横方向に間隔を隔てたレール54で支持された図2、図3の52、53で見られる車輪に取付けられる。56で固定され、モーター57によって駆動される図3に見られる駆動チェーン55が、抜き差し式嵌め込み部分27を真空室の固定部分28に入れ子式に嵌め込んで固定隔壁23に近づけたり遠ざけたりするように作動する。
モーター及びチェーン駆動装置は抜き差し式嵌め込み部分を車庫扉とほとんど同じ仕方で移動させる。
トラス35は抜き差し式嵌め込み部分に連結されていないことが注目される。従って、抜き差し式嵌め込み部分は部分28の平滑な外部の周りだけでなく、ダムから固定部分の中を通って固定隔壁23まで突出するトラスの周りにも入れ子式に嵌り込む。
図2にもっと明瞭に見られるように、電力が突出アーム59及び可撓性電力トラック60を介して抜き差し式嵌め込み部分27に供給され、真空室27が開いている即ち固定部分28に入れ子式に嵌り込んでいるとき、可撓性電力トラック60は図2の61の仮想線で見られる位置をとる。
【0012】
今、図1及び図1Aに戻れば、真空室のダイ24によって形成された押出物は62で見られる形成機構及び63、64で見られる較正テーブルを通過することがわかる。較正テーブルは、65で見られる多数の上下動力ローラーを有する。成形機構並びに較正テーブル63、64は、底コード部材のようなトラスの一部分であるのが良いレール67に沿って乗る66で見られる車輪に取付けられるのが良い。
本発明について採用されるダイの型式の更なる詳細については、フィップス(Phipps)等による米国特許第4,395,214号を参照するのが良い。又、成形及び較正設備の例を先行米国特許第4,247,276号、同第4,395,214号、及び同第4,469,652号に見ることができる。
フォーム押出物は、較正設備からダム33の頂縁の上を通り、室部分29内に形成され且つダム33からフード75内の全体的に74で示すオリフィスまで延びている池部分の中へ下方に差し向けられるように大きい半径の弧に配列された一連のアイドラーローラー70の下を移動し、フード75は、真空室部分29の端76から大気池部分78の中へ突出している。押出物は79で示すフードの下端を出て、一組のアイドラーローラー81の下を通り、ローラーは押出物をランプ82まで案内して、池部分78から大気に出る。次いで、押出物は、押出物から水を除去する吹飛ばし装置、引取り装置84、切断装置85を通過して積重ね及び出荷のためのテーブル86に至る。引取り装置84は、押出物を図1Aに見られるように右に引く低圧力の一連の動力ピンチローラーである。
【0013】
較正設備64と引取り装置84との間の押出物用の他の唯一の動力は、フード75内の88で示す動コンベヤである。動力コンベヤベルトは押出物の下方のアイドラーコンベヤベルト89と協働して、押出物をオリフィス74を押し通して真空室から出す。引取り装置は、オリフィスから大気池部分78、吹飛ばし装置を通って切断装置85に入る押出物の移動を調整する。アイドラーローラー70、81は、押出物を池部分72に浸入させるように大きな半径の弧の形態に配列され、池部分72は、図1及び図1Aに見られるように、大気にさらされる池部分78よりも相当に高いレベルにあることが注目される。曲率半径は生産される押出物の厚さと材料で決まる。約40乃至約50メートル程度の曲率半径が、通常、フォームポリスチレンボードについて容認される。
【0014】
今、加えて図5乃至図9を参照すれば、抜き差し式嵌め込み部分27がこれに隣接した固定部分28よりも僅かに大きく、固定部分の外側に入れ子式に嵌り込むことがわかる。
両方の部分は92で見られる多数のポート孔を備える。ポート孔は、真空室の外側の誰かが内側を見ることができる簡単な密封式透明板ガラスである。内部は電源60によって照明される。抜き差し式嵌め込み部分は、2つの異なる高さを有するポート孔を有し、低い方の高さのものを93で示す。池部分72を収容する固定部分29も、数はもっと少ないけれども両方の高さのポート孔を有する。抜き差し式嵌め込み部分27を閉じるとき、抜き差し式嵌め込み部分27は、図5に見られる加圧可能シール95によって固定隔壁に対して密封される。又、図6に見られるように、抜き差し式嵌め込み部分27は、加圧可能シール96によって固定部分28に対して密封される。シールは、固定部分28から突出するフランジリング98のリング97に位置決めされる。加圧されたとき、シールは抜き差し式嵌め込み部分27の端に取付けられたフランジリング99に圧接する。両方のシールが加圧されたとき、抜き差し式嵌め込み部分27は、図5及び図6に見られるように右に即ち隔壁23から離れるように移動する傾向があることがわかる。
【0015】
抜き差し式嵌め込み室を閉じるとき、加圧可能シールが抜き差し式嵌め込み室を正しく密閉するように機能する適切な反応をもたらすために、全体的に102で示すように、環状に取巻くロックが抜き差し式嵌め込み部分と固定部分との間に設けられる。図3、図7及図8にも見られるように、フランジリング79は、ローラーチェーン104のローラーを支持する環状トラック103を含み、ローラーチェーン104は、隔壁23から離れた方の抜き差し式嵌め込み部分の端を完全に一周している。一連のキーパプレート106が、107で見られる緊締具によってローラーチェーンの外側に取付けられ、キーパプレート106は、チェーントラック103と、フランジリング99の内方に延びたフランジの両方と面一に半径方向内方に延びる。
【0016】
キーパプレート106は、固定部分28の端に取付けられた停止突起110の半径方向範囲を越えて半径方向内方に延びる。図7にもっと明瞭に見られるように、停止突起110は、キーパプレート106がそうであるように、円周方向に間隔を隔てられる。キーパプレート毎に停止突起がある。ロックが図7の左の方の側に開位置で示され、各キーパプレートは、隣接した停止突起110間にいくらかの軸線方向隙間をもって位置決めされる。これは、固定部分に対する抜き差し式嵌め込み部分の軸線方向移動を可能にする。しかしながら、閉位置即ちロック位置では、図7の右の方の側に示すように、キーパプレート106は停止突起110と整合するように半径方向に移動し、その結果、抜き差し式嵌め込み部分の軸線方向移動は、今、キーパプレートと停止突起との間の干渉係合によって制限される。かくして、図5及び図6は膨張前のシールを示す。キーパプレート106がロック位置にあるとき、シール95、96の膨張即ち加圧により、抜き差し式嵌め込み部分を隔壁23から遠ざかるように移動させるが、図6に112で見られるように、キーパプレートと停止突起との間の半径方向隙間によって許される一定範囲までしか移動させない。ほんの数度のチェーンの移動が抜き差し式嵌め込み部分を固定部分にロックし、反対方向の移動が前記部分のロックを外すことがわかる。そのような移動は、図3及び図8に見られるように、流体ピストンシリンダー組立体によって得られる。そのようなピントンシリンダー組立体のロッドは、チェーン104のいくつかのリンクにわたり且つ117、118で指示した緊締具によってそのようなリンクに固定されたブラケット116に115で枢着されるのが良い。各シリンダー組立体114のめくら端は、抜き差し式嵌め込み室部分の壁の外部に固着されたブラケット120に取付けられる。チェーンを駆動するそのような2つのピストンシリンダー組立体が抜き差し式嵌め込み部分の両側にある。とにかく、チェーンを短い距離容易に移動させて、キーパを図7の左側に見られるロック外し位置から図7の右側に見られる干渉ロック位置まで移動させ、そしてその逆に移動させることができる。ロックしたとき、加圧可能なシールを的確に膨張させて、抜き差し式嵌め込み部分の端に効果的な真空シールを得ることができる。
【0017】
今、図10乃至図12を参照すれば、固定真空室部分29の端76に固定されたフード75が下流の大気池部分78の中へ突入し、且つ123、124で指示したような矩形管状部材で形成されたフレームを有することがわかる。組立てられているように、フードは2つの僅かに傾斜した部分を含み、上方部分125を図11に詳細に示し、下方部分126は、押出物がその大きな半径の弧の実質的に最も低い点で外側即ち大気池部分の中に入るように池部分78の中へ下方に突入する。部分125はトラクターコンベヤ88及びアイドラーコンベヤ89を収容する。トラクターコンベヤには囲い131内に見られる駆動ユニット130によって動力が供給される。トラクターコンベヤベルト88は伝動装置132を介して駆動され、通常、調節済み位置にあるように設計されるフレーム133に取付けられ、フレーム133は、その正面に、オリフィス74の上縁を形成する板135と実質的に面一であるシールド板134を前部に含む。
【0018】
又、アイドラーコンベヤベルト89は136で見られるフレームに取付けられる。フレームはその四隅が137、138で見られるナットによって支持され、ナットは雄ねじ付きコーナーシャフト139、140にねじ込まれる。コーナーシャフトは、モーター142によって、伝動装置143を介して回転可能に同期して駆動され、その結果、下方のアイドラーコンベヤ部分89をトラクターベルト88の方に近づけたり遠ざけたりすることができる。モーターを押出物厚さセンサーによって遅れで制御する。遅れを押出物速度によって制御する。フレーム133のように、フレーム136はシールド板146備える。
好ましくは、トラクターベルト88は、押出物が接触して浮動するベルトの下面が出口オリフィス74の下縁の下方または真下に実質的に向けられるように位置する。しかしながら、下方の即ちアイドラーベルト89は押出物の厚さに応じて連続ベースで調節できる。
【0019】
オリフィスの横縁を拡張し又は縮小するために、閉鎖板150、151が152、153で見られる傾斜ランプ即ちガイドに取付けられる。板を、それぞれ各側のフードから上方に突出する調節スクリュー155、156を介して調節することができる。調節スクリューを、もちろん、モーター駆動しても良いし、アイドラーベルトと同じ仕方で動作させても良い。とにかく、板を形成する縁は、それぞれ、157、158で見られる垂直縁を有し、垂直縁はオリフィスの横縁を調節可能に形成する。注目するように、トラクターベルト88は、真空室内の較正テーブルと図1Aに見られる大気内の引取り装置84と間の押出物用動力源に過ぎない。トラクターベルト即ちコンベヤ88は押出物をオリフィス74から横方向に押出し、オリフィスの大きさを制御するのを助け、かくして、大気側から高い水位の真空室の側までオリフィスを通して流れ込む水を制限する。しかしながら、押出物が膠着しないことを確保するためのオリフィスの十分な隙間があることが重要である。
【0020】
フードはトラクターコンベヤ及びオリフィス制御装置をより容易に利用できるようにし、且つそれらにより容易に近づけるようにするユニットである。フードの利用は多数の利点を有し、フードを真空室に容易に取付けたり、そこから容易に取外したりすることができる。フードを閉じるパネルはフード内部を覗くために透明であっても良いし、窓を含んでも良い。フードは弧の最下部を延ばすだけでなく、トラクターコンベヤとアイドルコンベヤ用の分離ユニット、並びにコンベヤとオリフィスの両方の調節のための制御装置を提供する。
【0021】
今、図13を参照すれば、水を池72の上流即ち真空室部分と78で見られる池の下流即ち大気部分との間で循環させる水循環装置が示される。水は池部分72から引かれ、渦ブレーキ(vortex break)160、伸縮ジョイント161の蝶形バルブを通ってポンプ162の流入口に入る。水はポンプから伸縮ジョイント163の蝶形バルブを通り、分岐サドル164、制御バルブ165を通過する。水は制御バルブから分岐サドル166、伸縮スリーブ167を通過し、168で指示したように池部分78に戻る。水は、池部分を互いに接続するオリフィス74から遠く離れて池部分78に導入される。
真空室の池部分72の水がダム33より下の適当な水位に達するとき、水は、171で制御モジュール172に連結された170で指示する水位センサーを作動する。制御モジュール172は連続ベースで作動して、接続部173を介して制御バルブ165を開閉する。
装置の運転中、ポンプは十分な容量を有し、連続運転する。設置箇所は真空室の水位であり、制御バルブはポンプ出力を調節可能に制限する。流れる水量は真空室水位に関連するけれども、真空装置は独立に作動する。
【0022】
室を閉じて、ロックして、密閉し、且つラインが連続運転しているとき、押出物はダイから移動し、発泡が真空室内で起る。発泡中の押出物は、成形及び較正設備からダム33の頂部を越えて移動し、真空室内の高水位の全浸漬池に入る。押出物は、フード内のトラクターベルトコンベヤーによってオリフィスから押出されることによって真空室から出る。押出物は水の流れに逆らって押出され、大気池部分に入って、大気池部分の底の近くのフードの突出リップの下を移動する。押出物は大きい半径の曲率部から噴出装置及び引取り装置へ上方に案内される。次いで、押出物は積重ね及び荷造りのために切断されて仕上げられる。成形及び較正設備を通過した後、押出物を所定長さに切断する前には、押出物は、押出物をオリフィスから押出すフード内のトラクターベルト、及び引取り装置によって動力を受けるだけである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明による真空押出しラインの部分的な立面図である。
【図1A】図1の途切れた下流連続部である。
【図2】閉じた真空室の拡大側面図である。
【図3】開いた室を示す断片的な立面図である。
【図4】ダム及びトラスを示す、図2の線4−4における横断面図である。
【図5】抜き差し式嵌め込み部分と隔壁との間のシールを示す半径方向に断片的な拡大横断面図である。
【図6】固定部分と抜き差し式嵌め込み部分との間のシール及びロックを示す、同様の半径方向に断片的な更に拡大した横断面図である。
【図7】ロックとそのチェーン駆動装置の断片的な拡大図であり、左の方の側は開いたロックを示し、右の方の側は閉じたロックを示す。
【図8】チェーン駆動装置の断片的な立面図である。
【図9】図3の線9−9における横断面図である。
【図10】室の端の通過フードを示す断片的な図である。
【図11】押出物をオリフィスから押出すためのフード内のトラクター及び案内コンベヤの断片的な詳細図である。
【図12】利用できる調節装置を図示するフード内のオリフィスの図である。
【図13】水循環装置の図式的な図である。
【符号の説明】
【0024】
20 押出しライン
26 真空室
27 抜き差し式管状部分
28、29固定管状部分
70 アイドラーローラー
72 内部真空室池
74 オリフィス
75 フード
78 大気池
81 アイドラーローラー
84 引取り装置
88 トラクターコンベヤー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空室と、内部真空室池、及び前記池と互いに接続する上縁を有する水中押出物オリフィスを備えた外部大気池と、押出物を前記オリフィスから推し進めるように作用する前記室池内のトラクターコンベヤーと、を有する押出しライン。
【請求項2】
前記真空室池及び前記大気池は均一の幅のものであり且つ細長く、前記大気池は前記真空室池よりも実質的に長い、請求項1に記載の押出しライン。
【請求項3】
押出物は実質的に均一な大きな半径の弧をなして池から移動し、前記弧の底は大気池内にある、請求項1に記載の押出しライン。
【請求項4】
前記真空室から実質的に前記弧の底までの押出物を取り囲む、前記真空室のフード延長体を含む、請求項3に記載の押出しライン。
【請求項5】
前記オリフィスは前記フード内にある、請求項4項に記載の押出しライン。
【請求項6】
押出物を前記真空室池及び前記トラクターコンベヤーの中に差し向ける動力のないアイドラーロールを含む、請求項1に記載の押出しライン。
【請求項7】
押出物を前記外部池から大気まで差し向ける動力のないアイドラーロールを含む、請求項6に記載の押出しライン。
【請求項8】
押出物を前記外部池から引く、引きロールスタンドを含む、請求項7に記載の押出しライン。
【請求項9】
前記内部真空室池は前記真空室の固定した一端に形成され、抜き差し式嵌め込み部分が前記室の他端を形成する、請求項8に記載の押出しライン。
【請求項1】
真空室と、内部真空室池、及び前記池と互いに接続する上縁を有する水中押出物オリフィスを備えた外部大気池と、押出物を前記オリフィスから推し進めるように作用する前記室池内のトラクターコンベヤーと、を有する押出しライン。
【請求項2】
前記真空室池及び前記大気池は均一の幅のものであり且つ細長く、前記大気池は前記真空室池よりも実質的に長い、請求項1に記載の押出しライン。
【請求項3】
押出物は実質的に均一な大きな半径の弧をなして池から移動し、前記弧の底は大気池内にある、請求項1に記載の押出しライン。
【請求項4】
前記真空室から実質的に前記弧の底までの押出物を取り囲む、前記真空室のフード延長体を含む、請求項3に記載の押出しライン。
【請求項5】
前記オリフィスは前記フード内にある、請求項4項に記載の押出しライン。
【請求項6】
押出物を前記真空室池及び前記トラクターコンベヤーの中に差し向ける動力のないアイドラーロールを含む、請求項1に記載の押出しライン。
【請求項7】
押出物を前記外部池から大気まで差し向ける動力のないアイドラーロールを含む、請求項6に記載の押出しライン。
【請求項8】
押出物を前記外部池から引く、引きロールスタンドを含む、請求項7に記載の押出しライン。
【請求項9】
前記内部真空室池は前記真空室の固定した一端に形成され、抜き差し式嵌め込み部分が前記室の他端を形成する、請求項8に記載の押出しライン。
【図1】
【図1A】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1A】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−269039(P2007−269039A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−161573(P2007−161573)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【分割の表示】特願平10−509921の分割
【原出願日】平成9年8月11日(1997.8.11)
【出願人】(595080337)オウェンス コーニング (19)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【分割の表示】特願平10−509921の分割
【原出願日】平成9年8月11日(1997.8.11)
【出願人】(595080337)オウェンス コーニング (19)
【Fターム(参考)】
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