説明

指紋による汚れの防止された印刷物及び該印刷物の作製方法

【課題】箔転写された印刷物の指紋の付着による箔及び印刷面の汚れを防止する。
【解決手段】印刷用基材に接着剤を塗布する工程、該接着剤上に箔を転写する工程、転写された箔を有する印刷用基材に印刷を施す工程、及び該印刷された基材上に、マット剤を分散、含有する透明樹脂溶液を塗布することにより、表面粗さ(Ra)0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層を設ける工程で印刷物を作製する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箔の上に印刷インキにより印刷された印刷物における印刷表面の指紋による汚れを防止する方法及び該指紋による汚れの防止された印刷物に関する。
【背景技術】
【0002】
金属箔を利用した印刷方法としては、紙あるいは合成樹脂シートなどの印刷用基材に印刷を施した後、その上に熱と圧力を掛けてパターン状の金属箔を箔押しするホットスタンピングが広く知られている。ホットスタンピングにおいては、転写箔表面に感熱接着剤層を設け、転写用の型を用いて加熱、加圧を行い、転写させることが必要とされる。このホットスタンピングで得られた印刷物は、箔によるキラメキにより、通常の印刷物より印刷物としては目立つものの、単にパターン状に箔押しするだけであるので、デザイン的には単純なものになる傾向があるし、微細な絵柄の箔押しも難しい。さらに、ホットスタンピングにおいては、印刷用紙が加熱、加圧されることから、用紙の変形が起こり、箔上にさらに印刷を行うことが難しいという問題、さらには印刷と箔押しを別工程で行う必要があることから、準備時間、生産に掛る時間も長く、高コストとなる上、箔押しでの見当も甘くなるという問題がある。
【0003】
一方、箔押しした後、この箔を含む印刷用基材上に例えばオフセット4色刷りにより印刷を行い、これにより視覚的に新たなデザイン効果を発揮する印刷物を得ようとすることも提案されている(特許文献1参照)。しかし、ここで用いられる箔の転写は箔押し機を用いて行われるホットスタンピングであることから、前記したように箔押しを行った後に印刷を行う際に見当合わせを行わなければならず、見当も甘くなり易く、また箔押しと印刷とを別工程として行わなければならず、工程が煩雑であるし、複雑、微細な箔パターン形成を行える方法とはいえない。
【0004】
これに対し、印刷基材に接着剤を印刷し、この接着剤に箔を付着転写する、コールドスタンピングといわれる方法も提案されている(特許文献2、3参照)。この方法においては、箔押し機を用いた際の煩雑性の問題なく、インラインで箔の転写と印刷を行うことができる利点がある。さらに、最近、インラインフォイラーシステムを装備した印刷機が市販された。この印刷機は、平版印刷により箔を貼付したい箇所のみに接着剤を塗布し、その後箔を接着剤上に転写した後、4色カラー平版印刷が行われる。この方法においては、従来の箔押し機を用いての箔押しと異なり、熱や圧力が加わらないことから、用紙の変形がない。また接着剤の塗布は平版印刷で行われることから、従来の印刷同様の微細な絵柄に接着剤を塗布することができ、箔も接着剤の絵柄どおりに転写できる。このため、網点状の図柄、細線をも含む微細な表現にも対応できるとともに、箔の転写と印刷がワンパスで行われることから、正確な見当調整が可能で、且つ生産性も高いという利点がある。さらにインラインフォイラーシステムを用いて印刷した印刷物は、箔自体の金属光沢と箔上の印刷部の光輝性並びに光輝性を示さない印刷部とを有することから、通常の箔を用いない印刷物より目立ち、従来の箔押しによる印刷物と同様、カタログ、パンフレット、ポスター、カレンダー、ラベル、包装材など種々の分野において好ましく利用することができる。
【0005】
【特許文献1】特開平11−138972号公報
【特許文献2】特開2001−96885号公報
【特許文献3】特開2002−59694号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、このようなコールドスタンピングを利用したインラインフォイラーシステムを組み込んだ印刷機を用いての箔印刷おいても、従来の箔押しによる箔転写によるものと同様、印刷物を手で触ると、箔の上に指紋が付着するという問題がある。さらに、コールドスタンピングでは、ホットスタンピングと異なり、箔転写が部分的ではなく全面に行うことが簡単にできることから、指紋が付着する面積も大となり、また箔は接着剤上に転写された後平滑面となっており、この平滑な箔上にニスなどを含め印刷が施されると、印刷表面も平滑となること、しかも箔上の印刷像は光輝性を有することから、付着した指紋が目立ち易いという問題がある。また、印刷用基材として表面平滑な紙や合成樹脂シートが用いられるような場合、箔、箔上の印刷部、その他の印刷部への指紋の付着がみられるが、合成樹脂シートなどの場合には、印刷の施されていないシート上にも指紋が付着する。このような箔を転写した後印刷を行った印刷物は、この印刷物が何れの用途に用いられるかを問わず、指紋の付着跡が目視されることは好ましくないが、カタログ、パンフレット、クリヤーホルダーなど印刷物を手にとって相手に直接手渡すような印刷物では、指紋の付着は特に好ましくない。このため、箔を利用した印刷物においては、指紋の付着を防止することが強く求められている。
【0007】
本発明は、このような要望に対処するべくなされたものであり、箔を用いた印刷物、特にコールドスタンピングにより得られた箔上に印刷が施された印刷物への指紋の付着のないあるいは指紋の付着が視認できない印刷物を提供することを目的とする。
また、本発明は上記指紋の付着のないあるいは指紋の付着が視認できない印刷物を作製する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、印刷用基材上に、接着剤層、箔層、印刷インキ層、及び表面粗さ(Ra)が0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層をこの順に積層した印刷物に関する。
【0009】
また、本発明は、印刷用基材に接着剤を塗布する工程、該接着剤上に箔を転写する工程、転写された箔を有する印刷用基材に印刷を施す工程、及び該印刷された基材上に、マット剤を分散、含有する透明樹脂溶液を塗布することにより表面粗さ(Ra)が0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層を設ける工程からなる印刷物の作製方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、コールドスタンピングにより転写された箔を有する印刷物を、表面粗さ(Ra)が0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層により被覆することにより、印刷物を手で触った場合においても、箔、印刷インキ、印刷用基材上などに従来見られた指紋の付着跡がないあるいは実質的に指紋が目に付かない印刷物が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明においては、上記のとおり、箔が印刷物中に存在しても、指紋の付着跡が視認されない印刷物が得られる。本発明の印刷物を得る工程のうち、印刷用基材上に接着剤を塗布する工程、接着剤上に箔を転写する工程、及び印刷を行う工程は、従来公知の工程である。そこで、印刷用基材を含め、これら公知工程のプロセス及び使用材料について先ず説明し、その後、本発明の特徴をなす透明マット調樹脂層を形成する材料及び形成方法を説明する。なお、本発明において、表面粗さ(Ra)は、中心線平均粗さであり、JIS B0601−1982で規定される方法で測定された値である。
【0012】
まず、本発明の印刷物を得るために用いられる印刷用基材としては、従来印刷用基材として用いられている紙、合成樹脂シート、合成樹脂フィルム、積層紙など、何れのものをも用いることができる。印刷用紙としては、例えば紙、合成紙、無機繊維紙、填料高含有紙、グラシン紙、板紙、レーヨン紙、コーテッド紙、中性紙など従来印刷用に用いられているものであれば何れのものでもよい。また、合成樹脂シート、合成樹脂フィルムも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニルシート、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタンからなるシートあるいはフィルムなど、従来より印刷が施されている公知あるいは周知の合成樹脂シート、合成樹脂フィルムの何れのものをも用いることができる。これら合成樹脂シート、合成樹脂フィルムは、必要に応じコロナ放電等の表面処理が行われたもの、あるいは印刷インキに対する接着性のよい樹脂での表面被覆が行われたものなど適宜のものを用いることができる。また、積層紙としては、表面を樹脂で覆した紙、アートコート紙などが挙げられる。なお、これら印刷用基材に関する前記例示は、単に印刷用基材を具体的に説明するために挙げたものであり、本発明の印刷物を得るために用いられる印刷用基材が、これら具体的に例示したものに限定されるものではない。
【0013】
一方、本発明においては、上記印刷用基材上に箔を転写するために接着剤が所望のパターンで塗布される。このような箔転写のために用いられる接着剤としては、印刷用基材に箔が転写されればどのようなものでもよく、例えば、酸化重合型、紫外線硬化型など公知あるいは周知接着剤が用いられる。これら接着剤の中では、硬化が早く、また熱をかけなくてもよい紫外線硬化型の接着剤が好ましい。また、接着剤を塗布する方法としても、所望のパターンで接着剤を塗布できる従来知られた方法であればよく、例えば平版印刷法、フレキソ印刷法、グラビヤ印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法などの任意の印刷法を含む方法を用いることができるが、これら印刷法の中では、印刷用基材の接着剤塗布領域に圧力が掛らない平版印刷法が好ましい方法である。本発明の印刷物においては、印刷用基材の全面に箔が転写されてもよい。このような場合には、基材全面に接着剤が塗布されるが、このような基材全面に接着剤を塗布する方法としては、例えば平版印刷、樹脂凸版印刷が挙げられる。また、本発明では、箔転写後にこの箔の上にも適宜印刷がなされ、この印刷では箔に部分的に圧力が掛らないような平版印刷法が好ましく採用されることから、接着剤の塗布もこれと同様の平版印刷によることが、システム全体としては好ましい。また、接着剤が印刷法により塗布される場合には、接着剤は、利用する印刷法に適したインキ特性を有するものを用いることが必要とされる。
【0014】
転写に用いられる箔は、剥離処理されたシート上にアルミニウム、銅、銀などが蒸着されたものが好ましく、これらの中でも剥離処理されたシート上にアルミニウムが蒸着された箔が、経済的理由から特に好ましい。また、従来の箔転写においては、箔の色は転写される箔の色によっていたことから、例えば金色の箔を転写したい場合には、箔自体金色の箔、例えば金箔を用意する必要があった。しかし、本発明においては、アルミ蒸着箔の上に黄色の印刷を行えば金箔調の箔印刷が可能である。このため、本発明においては、箔転写に当たり種々の色の箔を用意することは必要とされない。印刷用基材に箔が転写された後、必要であれば接着剤に紫外線照射、電子線照射などを行うことにより接着剤が硬化される。
【0015】
本発明においては、箔転写後に箔上をも含めて印刷が行われる。この印刷は、一色印刷でも多色印刷でもよい。多色印刷においては、カラー印刷、例えば4色カラー印刷あるいはそれ以上の多色のカラー印刷が好ましく利用できる。これらの印刷においては、従来知られた印刷法、例えば平版印刷法、グラビヤ印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法など何れの印刷法が採られてもよいが、印刷の際箔に不必要な圧力が加わらず、微細で綺麗な印刷を簡単に行うことができることから、平版印刷法によることが好ましい。用いられる印刷インキも、これら印刷法において従来用いられている従来公知あるいは周知の印刷インキが用いられればよい。本発明において好ましい印刷法である平版印刷法に用いられるオフセットインキを例にして、印刷インキについて説明する。
【0016】
オフセットインキには、酸化重合型オフセットインキと紫外線硬化型オフセットインキがある。酸化重合型オフセットインキは、通常顔料5〜30重量%、バインダー樹脂3〜50重量%、植物油類(乾性油)1〜15重量%、溶剤3〜45重量%、ドライヤー0.1〜3重量%、その他の添加剤などからなっている。さらに酸化重合型オフセットインキについて具体的に説明すると、顔料としては、一般的な無機顔料及び有機顔料が用いられる。無機顔料の例としては黄鉛、亜鉛黄、紺青、硫酸バリウム、カドミムレッド、酸化チタン、亜鉛華、弁柄、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、群青、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウム粉、などが挙げられる。有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ジオキサジン系などの有機顔料が挙げられる。アゾ系顔料としては、C系(βナフトール系)、2B系及び6B系(βオキシナフトエ系)などの溶性アゾ顔料、βナフトール系、βオキシナフトエ酸アニリド系、モノアゾイエロー系、ジスアゾイエロー系、ピラゾロン系などの不溶性アゾ顔料、アセト酢酸アリリド系などの縮合アゾ顔料などが、フタロシアニン系顔料としては、銅フタロシアニン(αブルー、βブルー、εブルー)、塩素、臭素などのハロゲン化銅フタロシアン、金属フリーのフタロシアニン顔料が、多環顔料としては、ペリレン系、ペリノン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系顔料などを挙げることができる。更に具体的に示すと、例えば銅フタロシアニン系顔料としては、C.I.Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、C.I.Pigment Green 7、36などが、モノアゾ系顔料としては、C.I.Pigment Red 3、4、5、23、48:1、48:2、48:3、48:4、49:1、49:2、53:1、57:1などが、ジスアゾ系顔料としては、C.I.Pigment Yellow 12、13、14、17、83などが、アントラキノン系顔料としては、C.I.Pigment Red 177などが、キナクリドン系顔料としては、C.I.Pigment Red 122、C.I.PigmentViolet 19などが、ジオキサジン系顔料としてはC.I.Pigment Violet 23などが挙げられる。
【0017】
また、バインダー樹脂としては、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系、ポリエステル系、ビニル系、ゴム系、メラミン系、アルキッド系などの酸化重合型オフセットインキのバインダー樹脂として公知あるいは周知の樹脂が挙げられ、具体的には、例えばロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性アルキッド樹脂、石油樹脂変性アルキッド樹脂、ロジンエステル等が挙げられる。
【0018】
植物油類としては、乾性油である大豆油、菜種油、トウモロコシ油、米油、綿実油、ごま油、ひまわり油、サフラワー油、オリーブ油、パーム油、椰子油、アマニ油、パーム核油、桐油等及びこれらのエステル化物、エーテル化物を挙げることが出来る。
【0019】
溶剤としては、ノルマルパラフィン、アロマティク、ナフテン、α−オレフィン等の鉱物系溶剤があげられ、アニリン点70〜110℃、沸点230℃以上が適当である。
【0020】
ドライヤーとしては、金属ドライヤーや有機化合物からなるドライヤーなどが知られているが、通常金属ドライヤーが利用される。代表的な金属ドライヤーとしては、マンガン(Mn)ドライヤー、コバルト(Co)ドライヤーが挙げられる。具体的には、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソペンタン酸、ヘキサン酸、2−エチル酪酸、ナフテン酸、オクチル酸、ノナン酸、デカン酸、2−エチルヘキサン酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、ラウリル酸、パルチミン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ネオデカン酸、バーサチック酸、セカノイック酸、トール油脂肪酸、亜麻仁油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ジメチルヘキサノイック酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイック酸、ジメチルオクタノイック酸などの有機カルボン酸のコバルト、マンガン塩などが挙げられる。これらコバルト、マンガン以外でも、これら有機カルボン酸の鉛、鉄、亜鉛、カルシウム、ジルコニウム塩なども使用することができる。さらに、有機ドライヤーとしては、1,10−フェナントロリン、5−メチル−フェナントロリンなどのフェナントロリン系化合物、2,2′−ジピリジジルなどの化合物も挙げられる。
【0021】
その他の添加剤としては、耐摩擦剤が挙げられる。耐摩擦剤としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレンやポリスチレンゴムやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の硬質微粒子、及び石油系ワックス及びそれらの表面コーティング物等である。また、これらの耐摩擦性効果を充分に得るためにはこれらの形状が粒状であることが望ましい。これら耐摩擦剤は、そのまま粉体又は分散液として使用することも可能であるが、あらかじめインキ用ワニスに分散し、コンパウンド化したものを使用しても良い。
【0022】
インキは、顔料とインキ用ビヒクルとを、ディゾルバー、ハイスピードミキサー、ホモミキサー、ニーダー、フラッシャー、ロールミル、サンドミル、アトライター等により混合、分散することで得られる。
【0023】
一方、紫外線硬化型オフセットインキは、通常顔料15〜25重量%、バインダー樹脂10〜30重量%、重合性モノマー及び/又はオリゴマー30〜60重量%、光重合開始剤3〜15重量%、及びその他の添加剤などからなっている。
【0024】
紫外線硬化型オフセットインキの顔料としては、上記熱重合型オフセットインキで挙げられたものと同様の公知又は周知の顔料が挙げられる。また、バインダー樹脂としては、上記熱重合型オフセットインキで挙げられたもの他、例えば、ポリエステルアクリル系、ウレタンアクリル系、エポキシアクリル系のアクリル変性やエポキシ樹脂系などの従来紫外線硬化型オフセットインキのバインダー樹脂として用いられている公知あるいは周知の樹脂が挙げられる。溶剤についても、上記熱重合型オフセットインキで挙げられたものと同様のものが挙げられるが、その他に、植物油及び/又は植物油脂肪酸の一価アルコールによるモノエステル、すなわち植物油及び植物油由来の脂肪酸エステル化合物(脂肪酸エステル化合物)などが用いられてもよい。
【0025】
重合性モノマー及びオリゴマーとしては、従来から使用されているエチレン性不飽和二重結合を有する化合物、例えば、(メタ)アクリル酸系、マレイン酸系等の各種モノマー、及びオリゴマー、並びにウレタン系、エポキシ系、ポリエステル系、ポリオール系、植物油系化合物等で変性したエチレン性不飽和二重結合を有する化合物の各種モノマー、及びオリゴマー等を挙げることができる。
【0026】
例えば、代表的な重合性モノマーである(メタ)アクリル系モノマーについてみると、単官能性と多官能性がある。単官能(メタ)アクリレート類としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレートメチルエーテル、フェニルエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルホリン、イソボルニル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
【0027】
また、多官能(メタ)アクリレート類としては、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリスアクリロイルオキシエチルイソシアヌレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、アジピン酸エポキシ(メタ)アクリレート、水素化ビスフェノールエチレンオキサイドジ(メタ)アクリレートなどの二官能(メタ)アクリレート類、グリセリンエチレンオキサイド付加トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリエチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド付加トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド付加ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド付加ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどの三官能(メタ)アクリレート類、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、オリゴエステルテトラ(メタ)アクリレート、トリス((メタ)アクリロイルオキシ)ホスフェートなどの四官能以上の(メタ)アクリレート類等が挙げられる。
【0028】
光重合開始剤としては、200〜500nmの範囲の光、あるいは電子線などの放射線に感応して硬化反応を開始する能力を有するものであれば使用が可能であり、例えばベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ジエトキシアセトフェノン、ゲンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキシド、ミヒラーズケトン、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げられる。これらの光重合開始剤は単独でも用いることができるし2種以上を適宜併用することもできる。市販品としては、例えばUVI−6990、UVI−6974(商品名:UCC社製)、SP−150、SP−170(商品名:旭電化社製)、さらにはCI−2481、CI−2624、CI−2639、CI−2734、CI−2855(商品名:日本曹達社製)が有用である。またこれら光重合開始剤はアミン類などの光増感剤と組み合わせて使用することもできる。
【0029】
上記紫外線硬化型オフセットインキについても、酸化重合型オフセットインキと同様、顔料とインキ用ビヒクルとを、ディゾルバー、ハイスピードミキサー、ホモミキサー、ニーダー、フラッシャー、ロールミル、サンドミル、アトライター等により混合、分散することでインキとされる。
【0030】
印刷後、必要に応じインキの乾燥が行われる。紫外線硬化型インキを用いた場合には、紫外線照射が行われる。乾燥が速く、また印刷物の透明性、耐久性の点からインキとしては紫外線硬化型インキが好ましい。
【0031】
本発明においては、印刷が終了した後、箔を含む印刷面上への指紋の付着を防止するため、少なくとも箔転写部上、好ましくは基材全面に、マット剤を分散、含有する透明樹脂溶液を塗布することにより、0.5ミクロン以上の表面粗さ(Ra)を有する透明マット調樹脂層が設けられる。特に箔上では付着した指紋が浮かび上がって見え、また箔上の印刷面についても平滑面であることから同様に指紋が容易に視認されることから、印刷された部分をも含め少なくとも転写された箔上に0.5ミクロン以上の表面粗さ(Ra)を有する透明マット調樹脂層を設けることが好ましい。これにより、指紋で汚染されやすい箔面及び箔上の印刷面における、指紋付着による印刷物の汚染は防止することができる。カタログ、パンフレット、カレンダーなどは表面平滑な高級紙上に印刷されることが多く、このような場合には、箔の上でなくとも印刷面上にも指紋が付着し、視認される場合がある。また、印刷用基材として樹脂シートあるいは樹脂フィルムが用いられるような場合には、印刷面上、及び非印刷部の樹脂シートあるいは樹脂フィルム上にも指紋が付着し、これが視認されることもある。このようなことから、基材全面に、0.5ミクロン以上の表面粗さ(Ra)を有する透明マット調樹脂層を設けることが好ましい。
【0032】
この透明マット調樹脂層は、マット剤を分散、含有する透明樹脂溶液を印刷の終了した面に塗布することによってなされる。塗布方法としては、適宜の方法でよいが、印刷によることが好ましく、特に平版印刷によることが好ましい。また、塗布されるマット剤を分散した透明樹脂溶液(ニス)は、前記した印刷インキと同様、酸化重合型であっても、紫外線硬化型であってもよいが、速乾性、透明性、耐久性などの点から、紫外線硬化型が好ましい。また、マット剤を分散した透明樹脂溶液は、その透明性が阻害されない限り着色されていてもよいが、無色透明であることが通常好ましい。
【0033】
このマット剤を分散した透明樹脂溶液は、酸化重合型である場合は、マット剤、バインダー樹脂、植物油類(乾性油)、溶剤、ドライヤー、その他の添加剤などからなりものが用いられ、一方紫外線硬化型である場合は、マット剤、バインダー樹脂、重合性モノマー及び/又はオリゴマー、光重合開始剤、その他の添加剤などからなるものが用いられる。この透明樹脂溶液の組成、使用材料は、顔料に替えてマット剤が用いられることを除けば、上記印刷に用いられるインキと基本的には同様の材料、組成とされ得る。一例を示すと、酸化重合型クリヤーインキとしては、例えばウレタン系、エポキシ系、ビニル系、アルリル系などのクリヤーインキが挙げられる。一方、紫外線硬化型クリヤーインキとしては、例えばポリエステルアクリル系、ウレタンアクリル系、エポキシアクリル系のアクリル変性やエポキシ樹脂系などのクリヤーインキが挙げられる。従来、印刷インキ上には、印刷物表面の擦り傷防止、耐ブロッキング、艶出しを目的にオーバープリントニス(OPニス)、コートニスなどがコートされているが、従来公知あるいは周知のクリヤーインキであるこれらOPニスあるいはコートニスにマット剤を含有させてやれば、簡単に本発明で用いられるマット剤を分散、含有する透明樹脂溶液が得られる。他の添加剤も印刷インキと同様のものが用いられてよい。例えば添加剤として滑剤を添加すれば表面の汚れを防止することができる。
【0034】
これらクリヤーインキでバインダー樹脂として用いられる石油樹脂、アクリル樹脂としては、例えば次のようなものが挙げられる。
【0035】
石油樹脂としては、例えば、インデン、メチルインデン、ビニルトルエン、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、メチルブテン、イソプレン、ペンテン、シクロペンテン、ペンタジエンなどを成分とする二重結合を有する石油樹脂が例示できる。二重結合を有する石油樹脂としては、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンを原料とするDCPD系石油樹脂;ペンテン、ペンタジエン、イソプレンなどのC5系石油樹脂;インデン、メチルインデン、ビニルトルエン、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレンなどを原料とするC9系石油樹脂、前記DCPD系とC5系原料からなる共重合石油樹脂、前記DCPD系とC9系原料からなる共重合石油樹脂、前記C5系とC9系原料からなる共重合石油樹脂、前記DCPD系とC5系とC9系原料からなる共重合石油樹脂などがあげられ、無触媒あるいはフリーデルクラフツ型触媒(カチオン重合)などを用いて製造される。特に、極性基付与が容易であり、所望の軟化点に調整し易いため、DCPD系石油樹脂、DCPC系とC5系原料からなる共重合石油樹脂、DCPD系とC9系原料からなる共重合石油樹脂、DCPD系とC5系とC9系原料からなる共重合石油樹脂が好ましい。
【0036】
さらに、アクリル樹脂としては、例えばポリアクリレート樹脂およびその共重合体が挙げられる。
【0037】
一方、マット剤としては、有機系のマット剤と無機系のマット剤があるが、その何れが用いられてもよい。有機系のマット剤としては、架橋ポリスチレン、架橋ポリエチレン、架橋アクリル等の架橋樹脂あるいはフェノール樹脂などのビーズ又は粉体が使用される。これらビーズ、又は粉体は中空のものであってもよい。また、無機系のマット剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウムなどの粉粒体が用いられる。マット剤の粒径は、1〜7μm程度が好ましい。1μm未満では、表面粗さ(Ra)0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層を形成することが難しく、一方7μmを超えると版などからの転写不良が置き印刷が難しいという問題が出てくる。またマット剤の印刷インキに対する含有量は、5〜35重量%程度が好ましい。5重量%未満であると表面粗さ(Ra)0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層を形成することが難しく、一方、35重量%を越えると分散不良の問題や下地層の印刷インキや基材ベースとの密着性の欠如の問題が起こるし、特に無機系のマット剤の場合には、乾燥時に印刷面に亀裂が入る場合がある。いずれにしても、マット剤の粒径及び含有量は、0.5ミクロン以上の表面粗さ(Ra)を有する層が形成されるように選択される。
【0038】
また、マット剤を分散、含有する透明樹脂溶液の塗布は、どのような用法であってもよいが、印刷によることが好ましく、さらに接着剤の塗布、印刷インキによる印刷同様、平版印刷によることが好ましい。また、基材全面に塗布を行う場合には、平版印刷による方法以外にも、樹脂凸版印刷等によってもよい。塗布後、紫外線硬化型である場合には、紫外線照射によって膜の乾燥が行われる。塗布により形成される膜厚(乾燥膜厚)は、1〜30μm程度が好ましく、1〜5μmであることがより好ましい。
【0039】
本発明の印刷物の作成方法においては、微細で綺麗な箔転写が可能で、またその後の印刷も正確な見当調整が可能で、且つ生産性も高くすることができることから、印刷用基材に接着剤を塗布する工程、転写された箔を有する印刷用基材に印刷を施す工程、及び該印刷された基材上に、マット剤を分散、含有する透明樹脂溶液を塗布することにより表面粗さ(Ra)0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層を設ける工程が平版印刷で行われ、且つワンパスで行われることが好ましい。
【0040】
本発明の印刷物は、印刷物が用いられる従来知られた用途のいずれにおいても使用あるいは利用可能である。本発明の印刷物の使用用途を例示すると、例えば、カタログ、パンフレット、ポスター、カレンダー、ラベル、クリアファイル、下敷き、しおり、ケース、包装材など種々の用途が挙げられるが、本発明の印刷物の用途がこれに限られるものでないことは、上記の通りである。
【実施例】
【0041】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
【0042】
(実施例1)
印刷用紙として特菱アート両面N(坪量127.9g/m2)(三菱製紙社製)を用い、平版印刷により紫外線硬化型接着剤を用紙全面に印刷、塗布した後、剥離紙上にアルミが蒸着された箔を重合し、接着剤上にアルミ箔を転写し、転写後紫外線照射して接着剤を硬化させた。このアルミ箔が全面に転写された用紙の1/2に、黒色オフセットインキを用いて印刷を行って、印刷サンプルを作製した。印刷に用いられた前記黒色オフセットインキは、ロジン変性フェノール樹脂ワニスD59部に、カーボンブラック(三菱化学(株)製 MA77)20部、石油系溶剤(新日本石油(株)製AFソルベント7)9部、植物油(ヨウ素価120)10部を、常法に従い三本ロールを用いて作製されたものである。なお、ロジン変性フェノール樹脂ワニスDは次の製法により製造されたものである。
【0043】
<ロジン変性フェノール樹脂ワニスDの製造>
撹拌機、水分離器付還流冷却器、温度計付き4つ口フラスコに、バインダー樹脂としてロジン変性フェノール樹脂A46部、植物油(ヨウ素価160)12部、ゲル化剤(川研ファインケミカル(株)製ALCH)1部、石油系溶剤(新日本石油(株)製AFソルベント7)41部を190℃で1時間加熱撹拌して、ロジン変性フェノール樹脂ワニスDを得た。
【0044】
一方、下記表1の処方にしたがって組成1及び組成2のオフセット印刷OPニスを作製した。得られた組成1及び組成2のオフセット印刷OPニスを、表2の割合(10.0/0.0、8.0/0.2、6.0/4.0、4.0/6.0、2.0/8.0、0.0/10.0)で混合して、6種の試験用ニスを作製した。この試験用ニスを用い、前記印刷サンプルを、JIS K5701−1に準じて、RIテスター(テスター産業(株)製)にて、各々0.25cc盛り量(15.0g/m2)で展色した。これに、160W/cmメタルハライドランプ1灯を用い30m/minの条件で紫外線を照射した。結果を表2に示す。表2中、表面粗さ(中心線平均粗さRa)は、サーフコム110B((株)東京精密製)を用いて測定した。また、指紋の付き具合は目視により行い、以下の基準に基づいて評価した。
【0045】
<指紋の付き具合の評価>
○: 指紋が視認されない。
△: 指紋が幾分視認される。
×: 明確に指紋が視認される。
【0046】
【表1】

【0047】
【表2】

【0048】
上記表2から、表面粗さ(Ra)が0.5μm以上の場合には良好な結果が得られる一方、表面粗さ(Ra)が0.5μm未満の場合には、指紋が付着していることが目視により確認されることが分かる。
【0049】
(実施例2)
下記表3の処方にしたがって組成3及び組成4のコートニスを作製した。得られた組成3及び組成4のコートニスを、表4の割合(10.0/0.0、5.0/0.5、0.0/10.0)で混合して、3種の試験用ニスを作製した。この試験用ニスを用い、実施例1で作製された印刷サンプルを、JIS K5701−1に準じて、RIテスター(テスター産業(株)製)にて、各々0.40cc盛り量で展色した。これに、160W/cmメタルハライドランプ1灯を用い30m/minの条件で紫外線を照射した。結果を表4に示す。表4中、表面粗さ(中心線平均粗さRa)の測定及び指紋の付き具合の評価は、実施例1と同様の方法で行った。
【0050】
【表3】

【0051】
【表4】

【0052】
上記表4から、表面粗さ(Ra)が0.5μm以上の場合には良好な結果が得られる一方、表面粗さ(Ra)が0.5μm未満の場合には、指紋が付着していることが目視により確認されることが分かる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷用基材上に、接着剤層、箔層、印刷インキ層、及び表面粗さ(Ra)が0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層をこの順に積層した印刷物。
【請求項2】
箔が蒸着アルミ箔であることを特徴とする請求項1記載の印刷物。
【請求項3】
印刷用基材が樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1又は2記載の印刷物。
【請求項4】
表面粗さ(Ra)が0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層が少なくとも箔層上に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の印刷物。
【請求項5】
印刷物がカタログ、パンフレット、ポスター、カレンダー、ラベル、クリアファイル、下敷き、しおり、ケース又は包装材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の印刷物。
【請求項6】
印刷用基材に接着剤を塗布する工程、該接着剤上に箔を転写する工程、転写された箔を有する印刷用基材に印刷を施す工程、及び該印刷された基材上に、マット剤を分散、含有する透明樹脂溶液を塗布することにより表面粗さ(Ra)が0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層を設ける工程からなる印刷物の作製方法。
【請求項7】
印刷用基材への接着剤の塗布、転写された箔を有する印刷用基材への印刷、及びマット剤を含有する透明樹脂溶液の塗布が何れも平版印刷で行われることを特徴とする請求項6記載の印刷物の作製方法。
【請求項8】
印刷用基材に接着剤を塗布する工程、該接着剤上に箔を転写する工程、転写された箔を有する印刷用基材に印刷を施す工程、及び該印刷された基材上に、マット剤を分散、含有する透明樹脂溶液を塗布することにより表面粗さ(Ra)が0.5ミクロン以上の透明マット調樹脂層を設ける工程がワンパスで行われることを特徴とする請求項6又は7に記載の印刷物の作製方法。
【請求項9】
転写された箔を有する印刷用基材への印刷が多色カラー印刷であることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の印刷物の作製方法。

【公開番号】特開2008−296492(P2008−296492A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146517(P2007−146517)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【出願人】(501490243)中央印刷株式会社 (2)
【出願人】(000222118)東洋インキ製造株式会社 (2,229)
【Fターム(参考)】