説明

排気処理装置用のフィルタアセンブリ

【課題】排気処理装置用のフィルタアセンブリを提供する。
【解決手段】排気処理装置用のフィルタアセンブリが提供される。フィルタアセンブリは、入口流部材と出口流部材とを有する。フィルタアセンブリはまた、粒子状物質を排気流から除去するように構成された微粒子濾過媒体を有する。フィルタアセンブリは、微粒子濾過媒体と接触する少なくとも1つの触媒式濾過媒体をさらに有する。触媒式濾過媒体は、微粒子濾過媒体よりも大きな多孔率を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、フィルタアセンブリ、より詳しくは、排気処理装置に使用するためのフィルタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、天然ガスエンジン、および公知の他のエンジンを含む内燃機関は、大気汚染物質の複雑な混合物を排出し得る。大気汚染物質は、ガス状化合物、および煤と呼ばれる未燃焼炭素微粒子を含む可能性がある固体微粒子物質から構成され得る。
【0003】
環境に対する関心が高まったことにより、排気基準が一層厳しくなっており、またエンジンから放出される窒素酸化物および微粒子の量は、エンジンタイプ、エンジンサイズ、および/またはエンジンクラスに応じて調整可能である。微粒子物質の規制に従うためにエンジン製造業者によって実行されてきた1つの方法は、微粒子トラップを用いてエンジンの排気流から微粒子物質を除去することであった。微粒子トラップは、微粒子物質を捕捉するように設計されたフィルタアセンブリを含む。
【0004】
微粒子物質を捕捉するために、様々なフィルタアセンブリを実装することが可能である。例えば、2002年10月3日に公開されたアディレッタ(Adiletta)への(特許文献1)は、ひだ加工された微小孔構造のフィルタ媒体を含むフィルタアセンブリを使用することを記述している。フィルタ媒体は、2つの支持部材の間に配置され、入口セルおよび出口セルによって他のフィルタ媒体から分離される。フィルタ媒体および支持部材は、フィルタアセンブリの再生工程を改良するための触媒コーティングを含む。運転中、排気ガスは、フィルタ媒体および支持要素を通して入口セルに流入し、出口セルを通して流出する。
【0005】
(特許文献1)のフィルタアセンブリはエンジンの排気流から微粒子を除去し得るが、フィルタアセンブリは、環境に排出されるガス状排出物の量に影響を及ぼしてはならない。さらに、再生促進触媒フィルタは、(特許文献1)の微粒子フィルタ媒体および支持部材の表面コーティングとしてのみ存在するので、触媒の有効性は最小である可能性がある。さらに、フィルタ媒体はディープベッドタイプの媒体ではないので、再生間隔の間の実行時間は短い場合があり、取り付けられた排気システム内の背圧形成が過度になる可能性がある。
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0141910A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
開示したフィルタアセンブリは、上述の問題の1つ以上を克服することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一形態では、本発明の開示はフィルタアセンブリに関する。フィルタアセンブリは、入口流部材と出口流部材とを含む。フィルタアセンブリはまた、粒子状物質を排気流から除去するように構成された微粒子濾過媒体を含む。フィルタアセンブリは、微粒子濾過媒体と接触する少なくとも1つの触媒式濾過媒体をさらに含む。触媒式濾過媒体は、微粒子濾過媒体よりも大きな多孔率を有する。
【0009】
他の形態では、本発明の開示は、排気流を処理する方法に関する。本方法は、入口流部材を通してまた微粒子濾過媒体を通して排気流を方向付けて、微粒子を排気流から除去するステップを含む。本方法は、微粒子濾過媒体と接触しかつ微粒子濾過媒体よりも大きな多孔率を有する触媒式濾過媒体を通して排気流を方向付けるステップを含む。本方法は、出口流部材を通して排気流を方向付けるステップをさらに含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は、模範的な排気処理装置10を示している。排気処理装置10は、排気発生系(図示せず)から排出物を受容するように、大気に排出される前に微粒子およびガス状化合物を排出物から除去するように構成可能である。排気処理装置10は、ハウジング12と、ハウジング12内に配置されたフィルタアセンブリ14とを含み得る。
【0011】
ハウジング12は、排気発生系から排気流を受容するように構成された入口16と、主室18と、出口20とを有し得る。入口16は、略円形の断面を有してもよい。入口16は、卵形、正方形、長方形、三角形、または任意の適切な他の断面のような異なる形状の断面を有し得ることも考えられる。入口16は、ハウジング12の長さ方向にハウジング12の第1の端部から突出することが可能である。主室18は入口16と出口20との間に配置してもよく、長さ方向に沿って略卵形の断面を有することが可能であり、また丸い外面を含み得る。ハウジング12は、例えば、円形、正方形、長方形のような卵形以外の断面形状、または適切な他の形状を有し得ることも考えられる。出口20は、略円形の断面を有してもよい。出口20は、卵形、正方形、長方形、三角形のような異なる形状の断面、または任意の適切な他の断面を有し得ることも考えられる。出口20は、第1の端部の反対側のハウジング12の長さ方向にハウジング12の第2の端部から突出することが可能である。入口16および/または出口20は、長さ方向に対し直角または接線方向のハウジング12の側面から交互に突出し得ることが考えられる。
【0012】
フィルタアセンブリ14は主室18内に配置してもよく、また排気が入口16と出口20との間に流れるときに排気を処理するように機能する構成要素を含んでもよい。特に、排気エミッションは、入口16を介して排気処理装置10に入り、複数の入口流部材22を通して平行に、並列関係の複数のフィルタパック24に、また複数の出口流部材26を通して流れ、出口20を介して排気処理装置10を出ることが可能である。ガス状排出物を受容するように、1つ以上のフィルタパック24を直列に配列し得ることも考えられる。フィルタパック24は、入口流部材22および出口流部材26の両方と接触してもよく、また入口およびと出口流部材22、26に対しフィルタパック24をシールするための手段を含んでもよい。排気処理装置10はまた、ハウジング12の1つ以上の端部および側面に対しフィルタアセンブリ14をシールするための手段を含んでもよい。シール用のこれらの手段は、例えば、セラミックペースト、溶接、ろう付け、フィルタパック24および/または入口流および出口流部材22、26の圧縮、ガスケット、あるいは公知の他の任意の手段を含み得る。排気処理装置10内のフィルタパック24の数は可変であり、特定の用途の背圧、濾過、および寸法要件に関係し得る。
【0013】
図2に示したように、入口流部材22は略U字状であり、フィルタパック24を通して排気流を方向付けるように構成し得る。特に、それぞれの入口流部材22は、開放端部22bと閉鎖端部22cとを有するチャネル22aを含んでもよい。排気は、開放端部22bを介して入口流部材22のチャネル22aに流入することが可能にされ得る。閉鎖端部22cは、チャネル22aを通した排気流を阻止し、これによって、フィルタパック24を通した流れの略直角の再方向付けを生じる。
【0014】
それぞれのフィルタパック24は、排気流を濾過するように構成された3つの濾過層を含み得る。特に、それぞれのフィルタパック24は、第1の触媒式濾過媒体28と、より密度が高い中央微粒子濾過媒体30と、第2の触媒式濾過媒体32とを含んでもよい。追加のまたはより少数の触媒式濾過媒体層を含め得ること、および/または追加の微粒子濾過媒体層を含め得ることが考えられる。
【0015】
第1の触媒式濾過媒体28は、フィルタパック24に入る排気流と反応するように構成された触媒を有する発泡材料を含み得る。発泡材料は、例えば、アルミナ、酸化チタン、または他の任意の高温合金のような焼結金属粒子から形成可能である。発泡材料はまた、例えば、炭化ケイ素、コージライト、ムル石のようなセラミック粒子、または公知の他の任意のセラミック粒子から形成可能である。発泡材料は、鋳造工程、射出成形工程、または所望の多孔率を有する多孔性材料を製造する他の任意の工程によって両側のシート内に形成可能である。典型的に、一般に2〜3mmの範囲の平均孔径を有することが望ましい。一実施例において、発泡材料のそれぞれのシートは約5mmの厚さを有する。触媒は、発泡材料のシート全体にわたって組み込んでもよく、また排気流の窒素酸化物の量を低減するように、微粒子濾過媒体30によって捕捉された粒子状物質の酸化温度を低下させるように、排気流の一酸化炭素の量を低減するように、および/または排気流の未燃焼の炭化水素の量を低減するように構成可能である。触媒は、例えば、酸化触媒、SCR触媒、HC−脱NOx触媒、または他の任意の適切な触媒を含んでもよい。
【0016】
微粒子濾過媒体30は、第1の触媒式濾過媒体28と接触してもよい。例えば、微粒子濾過媒体30は略平坦であり、また流れ入口側および流れ出口側を有することが可能であり、流れ入口側または流れ出口側の1つは、第1の触媒式濾過媒体28の片側と接触する。微粒子濾過媒体30は、第1の触媒式濾過媒体28の周辺に対して微粒子濾過媒体30の周辺をシールするための手段を含んでもよい。シール用の手段は、例えば、セラミックペースト、溶接、ろう付け、微粒子濾過媒体30および/または第1の触媒式濾過媒体28の部分の圧縮、ガスケット、あるいは公知の他の任意の手段を含み得る。このようにして、第1の触媒式濾過媒体28からの排気流は、微粒子濾過媒体30を通して方向付けることが可能である。
【0017】
微粒子濾過媒体30は、粒子状物質を排気流から除去するように構成される。特に、微粒子濾過媒体30は、微粒子濾過媒体30の厚さ全体にわたって略均質に粒子状物質を蓄積するように構成されたディープベッドタイプの濾過媒体でもよい。微粒子濾過媒体30は、焼結法によって金属粒子またはセラミック粒子からシート内に形成された低密度材料でもよい。ある用途では、一般に100〜250のメッシュの範囲の寸法が望ましいかもしれない。低密度材料のシートは、微粒子濾過媒体30の濾過面積を増大するためにプリーツを含み得ることが考えられる。微粒子濾過媒体30は、第1の触媒式濾過媒体28の発泡材料よりも低い多孔率レベルを有してもよく、多孔率は、水銀圧入法で測定した場合、一般に40〜65%の範囲にある。微粒子濾過媒体30の平均孔径は、一般に20〜60μmの範囲にあり得、好ましい平均孔径は約30〜50μmであり、最も好ましい平均孔径は45μmである。一実施例において、微粒子濾過媒体30の層厚は、第1の触媒式濾過媒体28の厚さよりも小さく、一般に0.5〜3mmの範囲にある。
【0018】
第2の触媒式濾過媒体32は、微粒子濾過媒体30からの排気流と反応するように構成された触媒を有する発泡材料を含んでもよい。発泡材料は、例えば、アルミナ、酸化チタン、または他の任意の高温合金のような焼結金属粒子から形成可能である。発泡材料はまた、例えば、炭化ケイ素、コージライト、ムル石のようなセラミック粒子、または公知の他の任意のセラミック粒子から形成可能である。発泡材料は、鋳造工程、射出成形工程、または一般に2〜3mmの範囲の平均孔寸法を有する多孔性材料を製造する他の任意の工程によって両側のシート内に形成可能である。一実施例において、発泡材料のそれぞれのシートは約5mmの厚さを有する。触媒は、発泡材料のシート全体にわたって組み込んでもよく、また排気流の窒素酸化物の量を低減するように、微粒子濾過媒体30によって捕捉された粒子状物質の酸化温度を低下させるように、排気流の一酸化炭素の量を低減するように、および/または排気流の未燃焼の炭化水素の量を低減するように構成可能である。触媒は、例えば、酸化触媒、SCR触媒、HC−脱NOx触媒、または他の任意の適切な触媒を含んでもよい。第1の触媒式濾過媒体28と比較した場合、第2の触媒式濾過媒体32は同一の触媒または異なる触媒を有し得ると考えられる。
【0019】
第2の触媒式濾過媒体32は、微粒子濾過媒体30と接触してもよい。例えば、第2の触媒式濾過媒体32の片側は、第1の触媒式濾過媒体28と反対側の、微粒子濾過媒体30の流れ入口側または流れ出口側の1つに接触してもよく、また微粒子濾過媒体30の周辺に対して第2の触媒式濾過媒体32の周辺をシールするための手段を含んでもよい。シール用の手段は、例えば、セラミックペースト、溶接、ろう付け、第2の触媒式濾過媒体32および/または微粒子濾過媒体30の部分の圧縮、ガスケット、あるいは公知の他の任意の手段を含み得る。このようにして、微粒子濾過媒体30からの排気流は、第2の触媒式濾過媒体32を通して方向付けることが可能である。
【0020】
出口流部材26は略U字状であり、フィルタパック24から排気流を方向付けるように構成し得る。特に、それぞれの出口流部材26は、入口流部材22と略同一でありまた開放端部と閉鎖端部とを有するチャネルを含んでもよい。排気は、第2の触媒式濾過媒体32からチャネルに流入することが可能にされ得る。チャネルの開放端部は、排気がチャネルを通して出口20に流れることを可能にし、これによって、フィルタパック24を通した流れの略直角の再方向付けを促進する。
【0021】
図3は、フィルタアセンブリ14の他の模範的な実施形態を示している。図2と同様に、図3のフィルタアセンブリ14は、入口流部材22と、フィルタパック24と、出口流部材26とを含み得る。しかし、図2の実施形態と対照的に、微粒子濾過媒体30のみが入口流部材22および出口流部材26の両方と接触し、また両方に対してシールされてもよい。本実施態様では、第1の触媒式濾過媒体28は、入口流部材22のチャネル22a内に配置可能であり、一方、第2の触媒式濾過媒体32は出口流部材26のチャネル内に配置可能である。このようにして、フィルタアセンブリ14および排気処理装置10の寸法全体を低減することが可能である。第1の触媒式濾過媒体28の触媒が第2の触媒式濾過媒体32の触媒と異なる場合、第1の触媒式濾過媒体28の1つおよび第2の触媒式濾過媒体32の1つは、その両方を入口および出口流部材22と26のそれぞれの中に配置してもよいことが考えられる。図3の実施形態では、微粒子濾過媒体30に対して第1および第2の触媒式濾過媒体28、32をシールするための手段は、望むなら、省略してもよい。
【0022】
図4は、フィルタアセンブリ14の他の模範的な実施形態を示している。図2と同様に、図4のフィルタアセンブリ14はフィルタパック24を含み得る。しかし、図2の実施形態と対照的に、図4のフィルタアセンブリ14は、入口流部材34と出口流部材36とを含んでもよい。入口流部材34および出口流部材36のそれぞれは、マルチチャネルを形成する1つ以上の中央支持部材38を含んでもよく、それぞれのチャネルは開放端部と閉鎖端部とを有する。このようにして、入口流部材34および出口流部材36は、集中支持および周辺支持の両方をフィルタパック24に提供することが可能である。入口流部材34および/または出口流部材36内に、任意の数のチャネルを含め得ることが考えられる。入口および出口流部材34、36と微粒子濾過媒体30との間よりも、むしろ入口および出口流部材34、36のチャネルのそれぞれの中に、第1および/または第2の触媒式濾過媒体28、32の1つ以上を配置してもよいことも考えられる。入口流部材34または出口流部材36のそれぞれのチャネル内に、第1および/または第2の触媒式濾過媒体28、32の異なる1つを配置してもよいことがさらに考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
開示したフィルタアセンブリは、例えば、エンジン、炉のような任意の燃焼型システム、または排気流からのガス状化合物および/または微粒子物質の除去が望ましい公知の他の任意のシステムのために使用される排気処理装置に適用し得る。例えば集塵システムのような非燃焼型システムと共に、開示したフィルタアセンブリを使用し得ることも考えられる。
【0024】
フィルタパック24は、1つのフィルタパック24を他のフィルタパック24の頂部に密接積層するために設計されるので、排気処理装置10はコンパクトであり得、フィルタパック24の間に無駄空間はほとんどないかまたは全くない。さらに、第1および第2の触媒式濾過媒体28、32は微粒子濾過媒体30と直接接触するので、また第1および/または第2の触媒式濾過媒体28、32は、入口および/または出口流部材22、26、34、36のチャネル内に配置し得るので、排気処理装置10の寸法全体を低減することが可能である。さらに、フィルタアセンブリ14内に含まれるフィルタパック24の数は排気処理装置10内で可変であり得るので、排気処理装置10の容量は、様々な用途に対応するように構成可能である。
【0025】
排気のすべてが流れる第1および第2の触媒式濾過媒体28と32の実質的に厚い多孔性材料の全体にわたって触媒を分布し得るので、触媒の有効性は、触媒の表面コーティングのみを有する材料と較べて大幅に改良することが可能である。さらに、微粒子濾過媒体30はディープベッドタイプの濾過材料であるので、表面タイプの濾過媒体と比較して、より低い背圧による再生事象の間のより長い運転時間を実現することが可能である。
【0026】
本発明の範囲から逸脱することなく、開示したフィルタアセンブリに様々な修正と変更をなし得ることが当業者には明白であろう。本発明の他の実施形態は、本明細書に開示した本発明の説明と実施を考慮すれば当業者には明白であろう。例えば、ノイズ減衰装置、再生装置またはシステム、流れ阻止機構、内部または外部絶縁材、1つ以上のディフューザまたはバッフル、あるいは公知の他の構成要素のような追加の構成要素を排気処理装置10内に含めてもよい。説明および実施例は模範的なものに過ぎないと考えられ、本発明の真の範囲は、次の特許請求の範囲およびそれらの等価物によって示されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】模範的な開示された実施形態による排気処理装置の概略図である。
【図2】模範的な開示された実施形態によるフィルタアセンブリの図面である。
【図3】模範的な開示された実施形態によるフィルタアセンブリの図面である。
【図4】模範的な開示された実施形態によるフィルタアセンブリの図面である。
【符号の説明】
【0028】
10 排気処理装置
12 ハウジング
14 フィルタアセンブリ
16 入口
18 主室
20 出口
22 入口流部材
22a チャネル
22b 開放端部(チャネル)
22c 閉鎖端部(チャネル)
24 フィルタパック
26 出口流部材
28 第1の触媒式濾過媒体
30 微粒子濾過媒体
32 第2の触媒式濾過媒体
34 入口流部材
36 出口流部材
38 支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタアセンブリであって、
入口流部材と、
出口流部材と、
粒子状物質を排気流から除去するように構成された微粒子濾過媒体と、
微粒子濾過媒体と接触し、かつ微粒子濾過媒体よりも大きな多孔率を有する少なくとも1つの触媒式濾過媒体と、
を備えるフィルタアセンブリ。
【請求項2】
微粒子濾過媒体が、微粒子濾過媒体の厚さ全体にわたって略均質に粒子状物質を収集するように構成される、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項3】
微粒子濾過媒体が、約20〜60μmの範囲の平均孔寸法を有する、請求項2に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項4】
排気流を処理する方法であって、
入口流部材を通して排気流を方向付けるステップと、
微粒子濾過媒体を通して排気流を方向付けて、微粒子を排気流から除去するステップと、
微粒子濾過媒体と接触しかつ微粒子濾過媒体よりも大きな多孔率を有する少なくとも1つの触媒式濾過媒体を通して排気流を方向付けるステップと、
出口流部材を通して排気流を方向付けるステップと、
を含む方法。
【請求項5】
排気処理装置であって、
ハウジングであって、
入口と、
出口と、
入口と出口との間に配置される主室と、
を含むハウジングと、
ハウジングの主室内に配置された請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルタアセンブリと、
を備える排気処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−102742(P2006−102742A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−295349(P2005−295349)
【出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【出願人】(391020193)キャタピラー インコーポレイテッド (296)
【氏名又は名称原語表記】CATERPILLAR INCORPORATED
【Fターム(参考)】