説明

掘削工具

【課題】好適な掘削を可能にする掘削工具を実現する。
【解決手段】掘削工具100を下降させる地盤Gの掘削作業中は、取付部11の先端面11aおよび鍔部11bを、それぞれ被取付部21の下底面21aおよび環面部21bに密接させることで、工具本体10と掘削部20の間に土砂が入り込みにくくするとともに、掘削工具100を上昇させる引き上げ作業に転じる際に、工具本体10と掘削部20の間に生じる隙間を通じて掘削工具100の内部から外部に所定の流体を排出させることで、工具本体10と掘削部20の間への土砂の侵入を阻止することによって、工具本体10と掘削部20とが土砂を介して噛み合わさってしまうことを防止し、工具本体10から掘削部20を容易に取り外すことを可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掘削工具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工具本体の先端部に、切刃が設けられたリングビットを着脱可能に備える掘削工具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この掘削工具はダウンザホール工法などに用いられる工具であって、異なる掘削径の孔を掘削する場合や、切刃の磨耗が生じた場合などに、リングビットを交換することが可能になっている。
【特許文献1】特開2001−40976号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1の場合、リングビットを工具本体から取り外す際に、リングビットと工具本体の間の略平行な隙間に土砂が入り込んでしまっていると、その土砂を介してリングビットと工具本体とが噛み合わさってしまい、工具本体からリングビットを分離し難くなり、リングビットの交換が困難になることがあるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、好適な掘削を可能にする掘削工具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、掘削工具であって、
先端側が先細りの取付部と、前記取付部の傾斜外面の少なくとも一部に形成された第一接続凹部と、を有する工具本体と、
前記取付部が挿入される奥細りの被取付部と、前記被取付部の傾斜内面の少なくとも一部に形成された第二接続凹部と、を有する掘削部と、
前記被取付部に前記取付部が挿入された状態で、前記第一接続凹部と第二接続凹部とが対向する空隙に係入される接続部材と、
を備え、
前記傾斜外面と前記傾斜内面の間には隙間が設けられ、
前記第一接続凹部と前記第二接続凹部の少なくとも一方と、前記接続部材との間には、前記空隙の一部をなす空間があり、
前記工具本体と前記掘削部とは、前記被取付部に対する前記取付部の挿入方向に沿い前記空間分の相対移動が可能に備えられていることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の掘削工具において、
前記掘削部に対して前記工具本体を近接させる方向に移動させる際に、前記取付部の先端部と基端部の少なくとも一方が、前記掘削部に密接し、
前記掘削部から前記工具本体を離間させる方向に移動させる際に、前記先端部及び前記基端部と、前記掘削部の間に隙間が生じることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の掘削工具において、
前記工具本体には、前記掘削部と前記工具本体の間に所定の流体を供給するための流路が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、掘削工具は、掘削部における奥細りの被取付部に、工具本体における先細りの取付部を挿入し、被取付部の第二接続凹部と取付部の第一接続凹部とが対向する空隙に接続部材を係入させることで、工具本体と掘削部とが接続されてなる。
そして、その掘削工具における、取付部の傾斜外面と被取付部の傾斜内面との間には、例えば、開口側に広がるテーパ状の隙間が設けられるので、被取付部から取付部を抜き出すように被取付部と取付部とを離間させる際に、工具本体と掘削部の間の隙間はより広がることとなるため、その隙間に土砂などの異物が入り込んでしまうことがあっても、その異物が隙間に嵌り込むことはなく、工具本体から掘削部を容易に取り外すことができる。
つまり、異なる掘削径の孔を掘削する場合や、掘削部の耐用限度を超えた場合などに、掘削工具において掘削部の交換を容易に行うことができるので、好適な掘削を行うことが可能になる。
特に、工具本体と掘削部とは、被取付部に対する取付部の挿入方向に沿い、空隙における接続部材との空間分の相対移動が可能に備えられているので、工具本体と掘削部の間を密着させることと、工具本体と掘削部の間に隙間を生じさせることを切り替えることができ、掘削部の交換をより容易に行うことを可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明に係る掘削工具の実施形態について詳細に説明する。
【0010】
掘削工具100は、図1から図3に示すように、工具本体10と、工具本体10に着脱可能に取り付けられる大径ビットとしての掘削部20と、工具本体10と掘削部20とを接続するための接続部材30と、を備えている。
【0011】
工具本体10は、その一端である先端側が先細りの取付部11と、取付部11の外側面をなすテーパ状の傾斜外面12と、傾斜外面12の少なくとも一部に形成された第一接続凹部13と、を有している。
取付部11の先端部には平坦な先端面11aが設けられ、取付部11の基端部には鍔部11bが設けられている。
また、工具本体10における他端には、例えば、オーガ装置のオーガ200の先端に連結するための連結部15が設けられており、工具本体10の内部には、連結部15側から取付部11側に向けて所定の流体を供給するための流路16が設けられている。
【0012】
掘削部20は、取付部11が挿入される奥細りの被取付部21と、被取付部21の内側面をなすテーパ状の傾斜内面22と、傾斜内面22の少なくとも一部に形成された第二接続凹部23と、を有している。なお、掘削部20には、被取付部21の傾斜内面22をかすめるように貫通する2つの接続孔23aが設けられており、その接続孔23aが傾斜内面22に露出した部分が第二接続凹部23となっている。
被取付部21の下底部には平坦な下底面21aが設けられ、被取付部21の開口周囲には環面部21bが設けられている。
また、掘削部20における被取付部21が形成されている上面に対する裏側となる下面側には地盤を切削する切削面20aが設けられており、その切削面20aには複数の切刃(図示省略)が配設されている。
また、掘削部20には、工具本体10の流路16と連通するように形成され、その流路16から供給される所定の流体を下底面21aから切削面20a側に通過させる流路26が設けられている。
【0013】
図2に示すように、工具本体10の取付部11は断面視略六角形状を呈し、また、掘削部20の被取付部21は断面視略六角形状を呈している。その被取付部21に取付部11が挿入された状態で、互いの六角形状が係合するようになるので、互いにその回転方向にずれないように位置決めされるようになって、工具本体10の回転トルクが掘削部20に伝達されるように接続される。
また、被取付部21に取付部11を挿入した際に、傾斜外面12と傾斜内面22との間に所定の僅かな隙間が設けられるように、傾斜外面12と傾斜内面22には互いに適合するテーパが形成されている。なお、このテーパの角度は、工具本体10の軸線に対し20度以下であることが好ましい。
そして、被取付部21に取付部11が挿入された状態において、第一接続凹部13と第二接続凹部23とが対向するように配されて、第一接続凹部13と第二接続凹部23との間に空隙Sが形成される。
【0014】
接続部材30は、掘削部20の接続孔23aを通じて、第一接続凹部13と第二接続凹部23の間に形成された空隙Sに係入される。なお、接続部材30の両端側にはOリングなどの弾性体を配設し、接続部材30への衝撃を緩和することが好ましい。
この空隙Sに接続部材30が係入されることで、被取付部21から取付部11が抜け出なくなり、掘削部20が工具本体10に接続されるようになっている。
【0015】
また、空隙Sに接続部材30が係入された状態で、第一接続凹部13と第二接続凹部23の少なくとも一方と、接続部材30との間には、空隙Sの一部をなす空間がある。
そして、工具本体10と掘削部20とは、接続部材30を介して接続された状態で、被取付部21に対する取付部11の挿入方向に沿い、空隙Sにおけるその空間分の相対移動が可能に備えられている。
【0016】
具体的には、図3(a)に示すように、掘削部20に対して工具本体10を近接させる方向に下降させると、取付部11の先端面11aおよび鍔部11bが、それぞれ掘削部20における被取付部21の下底面21aおよび環面部21bに密接するように移動可能になっている。
この際、第一接続凹部13の上端と第二接続凹部23の下端が接続部材30に当接している。なお、第一接続凹部13の下端側と接続部材30の間、および第二接続凹部23の上端側と接続部材30との間に空隙Sが形成されている。
【0017】
また、図3(b)に示すように、掘削部20から工具本体10を離間させる方向に上昇させると、取付部11の先端面11aおよび鍔部11bと、掘削部20における被取付部21の下底面21aおよび環面部21bとの間に、それぞれ隙間が生じるように移動可能になっている。
この際、第一接続凹部13の下端と第二接続凹部23の上端が接続部材30に当接している。なお、第一接続凹部13の上端側と接続部材30の間、および第二接続凹部23の下端側と接続部材30との間に空隙Sが形成されている。
【0018】
このように、工具本体10と掘削部20が、接続部材30を介して接続された状態で、空隙Sにおけるその空間分の相対移動が可能となるガタがあることで、工具本体10と掘削部20の間を密着させることと、工具本体10と掘削部20の間に隙間を生じさせることを切り替え可能になっている。
【0019】
次に、この掘削工具100を用いて地盤Gを掘削する際の動作について説明する。
まず、掘削工具100における工具本体10の連結部15を、例えば、オーガ装置のオーガ200の先端に連結する。
【0020】
そして、図4に示すように、オーガ装置の回転駆動が伝達されることによって掘削工具100が回転されて、その掘削工具100における掘削部20の切削面20aを地盤Gに押し付けるように掘削工具100を下降させることで、地盤Gに掘削部20の径に応じた掘削孔を掘削することができる。
【0021】
この際、掘削部20が地盤Gに接触しており、掘削部20に対して工具本体10が近接されることで、工具本体10における取付部11の鍔部11bと、掘削部20における被取付部21の環面部21bとが密接しているので、工具本体10と掘削部20の間に岩石粉などの土砂が入り込みにくくなっている。
また、地盤掘削中に、オーガ装置側から工具本体10の流路16に空気やオイルなど所定の流体を送り込み供給すると、工具本体10の先端面11aと掘削部20の下底面21aとが密接しているので、その供給された流体は工具本体10の流路16を通じて掘削部20の流路26から流出されることとなって、地盤Gの削り粉や岩石粉などを、掘削部20の切削面20a側から除去するように流し出すことができ、好適に掘削を継続することができる。
【0022】
そして、図5に示すように、所定の掘削孔を掘削し終えた後、オーガ装置を介して掘削工具100を地中から引き上げるように上昇させる。
この際、掘削部20はその自重によって工具本体10に吊り下がり、掘削部20が工具本体10から離間するようになるので、工具本体10における取付部11の先端面11aおよび鍔部11bと、掘削部20における被取付部21の下底面21aおよび環面部21bとの間に、それぞれ隙間が生じるようになっている。
特に、工具本体10の流路16には所定の流体が供給されているので、その流路16を流れる所定の流体が、取付部11の先端面11aと被取付部21の下底面21aの間に流れ込み、傾斜外面12と傾斜内面22との間の隙間を通じて、取付部11の鍔部11bと被取付部21の環面部21bとの間から、掘削工具100の外部に排出されるようになっている。
【0023】
つまり、掘削工具100を下降させる掘削作業から、掘削工具100を上昇させる引き上げ作業に転じる際に、工具本体10と掘削部20の間に隙間が生じるとともに、その隙間を通じて掘削工具100の内部から外部に向かって流体が排出されるので、工具本体10と掘削部20の間に入りかけた土砂があってもその土砂は流体によって流し出されて、工具本体10と掘削部20の間には、土砂が入り込めないようになっている。
【0024】
そして、地上に引き上げられた掘削工具100から接続部材30を取り外せば、工具本体10から掘削部20を容易に取り外して分離することができる。
特に、工具本体10と掘削部20の間の隙間は、六角錐台形の側面形状のように、被取付部21の開口側に広がる形状となっており、被取付部21から取付部11を抜き出すように被取付部21と取付部11とを離間させる際に、工具本体10と掘削部20の間の隙間は広がることとなるため、その隙間に土砂などの異物が入り込んでしまうことがあっても、その異物が隙間に嵌り込むことないので、従来のように、挿入方向に略平行となる円柱の側面形状の隙間を有するリングビットと工具本体とが噛み合わさってしまうようなことはなく、工具本体10と掘削部20とを分離しやすくなっている。
【0025】
このように、掘削工具100を下降させる地盤Gの掘削中は、取付部11の先端面11aおよび鍔部11bが、それぞれ被取付部21の下底面21aおよび環面部21bに密接しているので、工具本体10と掘削部20の間に土砂が入り込みにくくなっているとともに、掘削工具100を上昇させる引き上げ作業に転じる際に、工具本体10と掘削部20の間に生じる隙間を通じて掘削工具100の内部から外部に流体が排出されることで、工具本体10と掘削部20の間への土砂の侵入を阻止することができるので、工具本体10と掘削部20とが土砂を介して噛み合わさってしまうことがなく、工具本体10から掘削部20を容易に取り外すことができ、異なる掘削部に容易に交換することが可能になる。
また、掘削工具100を上昇させ、掘削作業から引き上げ作業に転じた際に、工具本体10と掘削部20の間に所定の流体を流して潤滑することによって、掘削時に生じた熱による焼付きを抑止することができる。
従って、この掘削工具100を用いて好適な掘削を行うことが可能になる。
【0026】
そして、工具本体10に、掘削部20とは異なる掘削径の孔を掘削するための掘削部40を装着することによって、掘削工具101とすることができる。
掘削工具101は、図6から図8に示すように、工具本体10と、工具本体10に着脱可能に取り付けられる小径ビットとしての掘削部40と、工具本体10と掘削部40とを接続するための接続部材30と、を備えている。
【0027】
掘削部40は、取付部11が挿入される奥細りの被取付部41と、被取付部41の内側面をなすテーパ状の傾斜内面42と、傾斜内面42の少なくとも一部に形成された第二接続凹部43と、を有している。また、掘削部40には、被取付部41の傾斜内面42をかすめるように貫通する2つの接続孔43aが設けられており、その接続孔43aが傾斜内面42に露出した部分が第二接続凹部43となっている。
被取付部41の下底部には平坦な下底面41aが設けられ、被取付部41の開口周囲には環面部41bが設けられている。
また、掘削部40における被取付部41が形成されている上面に対する下面側には地盤を切削する切削面40aが設けられており、切削面40aには複数の切刃(図示省略)が配設されている。
また、掘削部40には、工具本体10の流路16と連通するように形成され、その流路16から供給される所定の流体を下底面41aから切削面40a側に通過させる流路46が設けられている。
なお、掘削部40の構成や機能は、その掘削部の径や大きさが異なる以外、前述の掘削部20と同様であるので、詳しい説明は省略する。また、掘削工具101についても、その掘削径が異なる以外、前述の掘削工具100と同様の構成や機能を有するので、詳しい説明は省略する。
【0028】
以上のように、本発明に係る掘削工具100は、工具本体10から掘削部20を取り外し易く、工具本体10に掘削部40を付け替えることで、異なる掘削径用の掘削工具101とすることを容易に行うことができるので、それぞれの掘削工具100,101に応じて、それぞれ好適な掘削を行うことができる。
例えば、大径ビットである掘削部20を備える掘削工具100による先行掘削後に、小径ビットである掘削部40を備える掘削工具101を用いて杭材の圧入を行う、ダウンザホール工法などに利用することができ、各工程において好適な掘削を行うことができる。
【0029】
また、切刃の磨耗が生じるなどして掘削部の耐用限度を越えた場合などに、掘削部を交換することも容易に行うことができる。
【0030】
なお、以上の実施の形態においては、工具本体10の取付部11と、掘削部20の被取付部21は、それぞれ断面視略六角形状を呈するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、位置決めや回転トルクの伝達が可能であればよいので、略三角形状や略四角形状などの多角形状、キー構造、スプライン型、星型、楕円形状、だるま形状等であってもよい。
【0031】
また、以上の実施の形態において、掘削工具100を地盤Gに対して下降させる際に、取付部11の先端面11aと鍔部11bがともに、被取付部21の下底面21aおよび環面部21bに密接するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、取付部11の先端面11aと鍔部11bの何れか一方が、被取付部21の下底面21aと環面部21bの何れか一方に密接していればよい。
【0032】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る掘削工具を示す側面図(a)と、図中矢印B方向からの掘削工具を示す下面図(b)である。
【図2】図1(a)のII−II線における横断面図である。
【図3】掘削工具を示す縦断面図であり、工具本体と掘削部の密接時(a)と、離間時(b)に関する説明図である。
【図4】掘削工具が下降されて地盤を掘削する状態を示す説明図である。
【図5】掘削工具が上昇されて地中から抜き出される状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る掘削工具を示す側面図(a)と、図中矢印B方向からの掘削工具を示す下面図(b)である。
【図7】図6(a)のVII−VII線における横断面図である。
【図8】掘削工具を示す縦断面図であり、工具本体と掘削部の密接時(a)と、離間時(b)に関する説明図である。
【符号の説明】
【0034】
10 工具本体
11 取付部
11a 先端面(先端部)
11b 鍔部(基端部)
12 傾斜外面
13 第一接続凹部
20、40 掘削部
20a、40a 切削面
21、41 被取付部
21a、41a 下底面
21b、41b 環面部
22、42 傾斜内面
23、43 第二接続凹部
23a、43a 接続孔
30 接続部材
100、101 掘削工具
S 空隙
G 地盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端側が先細りの取付部と、前記取付部の傾斜外面の少なくとも一部に形成された第一接続凹部と、を有する工具本体と、
前記取付部が挿入される奥細りの被取付部と、前記被取付部の傾斜内面の少なくとも一部に形成された第二接続凹部と、を有する掘削部と、
前記被取付部に前記取付部が挿入された状態で、前記第一接続凹部と第二接続凹部とが対向する空隙に係入される接続部材と、
を備え、
前記傾斜外面と前記傾斜内面の間には隙間が設けられ、
前記第一接続凹部と前記第二接続凹部の少なくとも一方と、前記接続部材との間には、前記空隙の一部をなす空間があり、
前記工具本体と前記掘削部とは、前記被取付部に対する前記取付部の挿入方向に沿い前記空間分の相対移動が可能に備えられていることを特徴とする掘削工具。
【請求項2】
前記掘削部に対して前記工具本体を近接させる方向に移動させる際に、前記取付部の先端部と基端部の少なくとも一方が、前記掘削部に密接し、
前記掘削部から前記工具本体を離間させる方向に移動させる際に、前記先端部及び前記基端部と、前記掘削部の間に隙間が生じることを特徴とする請求項1に記載の掘削工具。
【請求項3】
前記工具本体には、前記掘削部と前記工具本体の間に所定の流体を供給するための流路が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の掘削工具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−95900(P2010−95900A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−267184(P2008−267184)
【出願日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(000141521)株式会社技研製作所 (83)
【Fターム(参考)】