説明

揺動スイッチ

【課題】簡単容易、正確安定に取り付け組み立てることができる揺動スイッチおよびその構成部材を提供する。
【解決手段】ボックス2の底壁に形成される固定接片挿通スリット27に固定接片4を挿通して固定接片カシメ付け片421を拡開段部271にカシメ付けると共に可動接片支持部材挿通スリット28に可動接片支持部材5を挿通して可動接片支持部材カシメ付け片511を拡開段部281にカシメ付け、可動接片支点本体52に屈曲形成される可動接片支持突条部523に可動接点担持片32の両側部に形成される切り欠き321を左右両案内突起524を介して可動接片3を載置し、可動接片支持突条部523に傾斜面522を形成し、ボックス2の対向する側壁に形成される1対の軸孔25に押しボタン1の支軸部11を嵌挿し、押しボタン1をボックス2に軸支させた揺動スイッチ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、揺動スイッチに関し、特に、簡単容易、正確安定に取り付け組み立てることができる揺動スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
揺動スイッチの如きスイッチは、一般に、ボックス内にスイッチ構成部材を収容し、スイッチ構成部材の内の固定接片の引き出し端子部を底壁に形成される挿通スリットにボックス内側から挿通固定すると共に、可動接片支持部材の引き出し端子部を同様に底壁に形成される挿通スリットにボックス内側から挿通固定する。これらの引き出し端子部のボックスに対する組み込み固定は、引き出し端子部が挿通スリットから外部に出たところの側部の一部をカシメ刃により切り込んでカシメを形成して行われてる。即ち、引き出し端子部の側部の一部を切り込んで切り込んだ部分を引き出し端子部から切り離すことなしに屈曲してボックス底部の挿通スリット近傍にカシメ付けて、引き出し端子部がボックス内側に押し込まれることを阻止している。
【0003】
ところで、揺動スイッチの引き出し端子部に関する従来例としは、各種のものが知られている(特許文献1、2、3 参照)。
【特許文献1】特開平08−055542号公報
【特許文献2】特開平10−040778号公報
【特許文献3】特開2001−035317号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、以上の固定接片および可動接片支持部材の引き出し端子部のボックスに対する組み込み固定は簡単容易とは言い難い。そして、リード線を接続したタブを引き出し端子部に押し込み嵌合固定するに際して、引き出し端子部がボックス内に押し込まれて陥没する問題がしばしば発生する。これは、カシメ刃の刃こぼれによるカシメの強度不足が発生することおよびカシメ刃による切り込み作業が容易ではないことに起因して、適正なカシメ付けがなされないことによる。また、可動接片支持部材には可動接片が組み込まれるのであるが、この組み込みを容易にすると共に可動接片支持部材と可動接片との間の電気機械的接触も良好にする可動接片支持部材を開発することも要請されている。
【0005】
ここで、この発明は、簡単容易で、正確安定に取り付け組み立てをすることができる以上の要請に応える揺動スイッチおよびその構成部材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の揺動スイッチでは、剛性の大なる金属細長片をコ字状に屈曲して引き出し端子部42、引き出し端子部42から屈曲形成された固定接点固定部43、固定接点固定部43から屈曲形成された垂下部片44を形成する。固定接点41は、固定接点固定部43に取り付け固定され、引き出し端子部42にはその中間部の僅か上方の左右両縁に固定接片カシメ付け片421を突出形成した揺動スイッチ用固定接片を構成した。
そして、剛性の大なる金属細長片を原材料として形成された引き出し端子部51、引き出し端子部51から屈曲形成された可動接片支点本体52、可動接片支点本体52から引き出し端子部51と同じ向きに屈曲形成された垂下部片53を有し、引き出し端子部51にはその中間部の僅か上方の左右両縁に可動接片支持部材カシメ付け片511が突出形成されており、可動接片支点本体52はその一方の端部において引き出し端子部51と逆向きに屈曲形成された支持部521が構成され、支持部521の上端を切り欠いて、傾斜面522を削除形成した可動接片支持突条部523および左右端部に案内突起524を残存形成した揺動スイッチ用可動接片支持部材を構成した。
【0007】
また、可動接片支持突条部523を鋭角のエッジに形成したものである揺動スイッチ用可動接片支持部材を構成した。
更に、支持部521を可動接片支点本体52の両側部において上向きに切り起こし形成したものである揺動スイッチ用可動接片支持部材を構成した。
そして、ボックス2の底壁に形成される固定接片挿通スリット27に固定接片4を挿通して固定接片カシメ付け片421を拡開段部271にカシメ付けると共に、同様に底壁に形成される可動接片支持部材挿通スリット28に可動接片支持部材5を挿通して可動接片支持部材カシメ付け片511を拡開段部281にカシメ付け、ボックス2に取り付けられた可動接片支持部材5の可動接片支点本体52に屈曲形成される支持部521の可動接片支持突条部523に可動接片3の可動接点担持片32の両側部に形成される切り欠き321を左右両案内突起524を介して可動接片3を載置し、支持部521の上端を切り欠いて傾斜面522を削除形成して可動接片支持突条部523を形成し、ボックス2の対向する側壁に形成される1対の軸孔25に押しボタン1の支軸部11を嵌挿し、押しボタン1をボックス2に軸支させた揺動スイッチを構成した。
【発明の効果】
【0008】
この発明では、ボックス2の底壁に形成される固定接片挿通スリット27に固定接片4を挿通して固定接片カシメ付け片421を拡開段部271にカシメ付けると共に、同様に底壁に形成される可動接片支持部材挿通スリット28に可動接片支持部材5を挿通して可動接片支持部材カシメ付け片511を拡開段部281にカシメ付ける構成を採用することにより、簡単容易、正確安定に取り付け組み立てることができる安定した端子固定強度の揺動スイッチが得られる。
そして、可動接片自体をバネ材により形成すると共に可動接片支持突条部523に傾斜面522を削除形成した、可動接片を急速反転させる構成を採用している。可動接片を急速反転させるスイッチ接触遮断時に可動接片と固定接点との間に発生するアークを消弧する時間を小さくすることができる。
【0009】
また、可動接片支持部材の両側ガイド部の先端に傾斜を付与すれば組み立てを更に容易にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
この発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は押しボタンを説明する図である。図1(a)は押しボタンを上から視たところを示す図、図1(b)は図1(a)の押しボタンを揺動軸方向から視たところを示す図、図1(c)は図1(a)の押しボタンを揺動軸方向と直交する方向から視たところを示す図である。図2は図1の続きであり、図2(d)は押しボタンを下から視たところを示す図、図2(e)は図2(d)の線e−e’に沿った断面を示す図である。
図1および図2において、1は押しボタン全体を示す。押しボタン1の互に対向する両側壁外面には一直線上に整列して1対の支軸部11が外方に突出形成されている。そして、これら両側壁内面の支軸部11近傍には可動接片操作部12が内方に突出、垂下形成されている。121は揺動スイッチ組み立て時に押しボタン1の組み込みに必要とされる分離領域である。左右の可動接片操作部12は中間において押しボタン1の頂部下面から垂下形成される連結壁13を介して相互に接続している。
【0011】
図3はスイッチのボックスを説明する図である。図3(a)はボックスを上から視たところを示す図、図3(b)はボックスを側方から視たところを示す図、図3(c)はボックスの側方を図3(b)と直角の方から視たところを示す図、図3(d)はボックスを下から視たところを示す図である。図4は図3の続きを示す。図4(e)はボックスを上から視た図、図4(f)は図4(e)における線f−f’に沿った上下方向断面を示す図、図4(g)は図4(e)における線g−g’に沿った上下方向断面を示す図、図4(h)は図4(e)における線h−h’に沿った上下方向断面を示す図である。
【0012】
図3および図4において、2はスイッチのボックス全体を示す。21はボックス2の互いに対向する一方の側壁の間に亘って他方の側壁に平行に形成された押しボタン係合壁であり、211は押しボタン係合壁の上端中間部に形成された可動接片操作部係合部を示す。22はボックス2の上枠部、23は互いに対向する一方の側壁外側上部に形成されたバネ取り付け部、24はバネ取り付け部23に係止される取り付けバネ、25は対向する側壁に形成される1対の軸孔であり、押しボタン1の支軸部11が嵌挿されて押しボタン1がボックス2に軸支されるに到る。26はボックス2の底壁に形成される突条である。27は底壁に形成される固定接片挿通スリット、28は同様に底壁に形成される可動接片支持部材挿通スリットである。図3(d)において、固定接片挿通スリット27の外側の両側部には後で説明される固定接片4の固定接片カシメ付け片421がカシメつけられる拡開段部271が形成されている。同様に、28の外側の両側部には後で説明される可動接片支持部材5の可動接片支持部材カシメ付け片511がカシメつけられる拡開段部281が形成されている。
【0013】
図5は可動接片を説明する図である。図5(a)は可動接片を正面から視た図であり、図5(b)は可動接片を側方から視た図であり、図5(c)は可動接片を後方から視た図であり、図5(d)は図(b)を下から視た図である。
図5において、3は可動接片の全体を示す。可動接片3は燐青銅の如きバネ性を有するバネ材の細長片をU字状に折り返して形成される。31は可動接点である。32は先端部に可動接点31を取り付け固定した可動接点担持片である。可動接点担持片32は中間部の両側部に切り欠き321が形成されている。33は可動接点担持片32からU字状に折り返し形成された操作部案内片である。操作部案内片33は変曲部331において、外向きに極く僅かに屈曲せしめられている。
【0014】
図6は固定接片を説明する図であり、図6(a)は固定接片を上から視た図、図6(b)は固定接片を側方から視た図、そして図6(c)は図6(b)における線c−c’に沿った断面を示す図である。
図6において、4は固定接片の全体を示す。固定接片4は厚さを厚くして剛性の大なる金属細長片をコ字状に屈曲して、引き出し端子部42、引き出し端子部42から屈曲形成された固定接点固定部43、固定接点固定部43から屈曲形成された垂下部片44より成る。41により示される固定接点は固定接点固定部43に取り付け固定されている。引き出し端子部42にはその中間部の僅か上方の左右両縁に固定接片カシメ付け片421が突出形成されている。
【0015】
図7は可動接片支持部材を説明する図であり、図7(a)は可動接片支持部材を上から視た図、図7(b)は可動接片支持部材を側方から視た図、図7(c)は図7(b)における線c−c’に沿った断面を示す図である。
図7において、5は可動接片支持部材の全体を示す。可動接片支持部材5も、厚さを厚くして剛性の大なる金属細長片を原材料とし、これに金属加工を施して形成された引き出し端子部51、引き出し端子部51から屈曲形成された可動接片支点本体52、可動接片支点本体52から引き出し端子部51と同じ向きに屈曲形成された垂下部片53より成る。引き出し端子部51にはその中間部の僅か上方の左右両縁に可動接片支持部材カシメ付け片511が突出形成されている。可動接片支点本体52はその一方の端部において引き出し端子部51と逆向きに屈曲形成された支持部521を構成している。支持部521の上端に水平の切り欠き520を形成し、可動接片3が載置された暁において可動接点31が突出する側に傾斜面522を削除形成して可動接片支持突条部523を形成すると共に左右端部に案内突起524を残存形成する。
【0016】
揺動スイッチの組み立て順序を簡単に説明する。揺動スイッチのボックス2の底壁に形成される固定接片挿通スリット27に固定接片4を挿通して固定接片カシメ付け片421を拡開段部271にカシメ付けると共に、同様に底壁に形成される可動接片支持部材挿通スリット28に可動接片支持部材5を挿通して可動接片支持部材カシメ付け片511を拡開段部281にカシメ付ける。以上の通りにして、固定接片4および可動接片支持部材5をボックス2に対して簡単容易、正確安定に取り付け組み立てることができる。次いで、ボックス2に取り付けられた可動接片支持部材5の可動接片支点本体52に屈曲形成される支持部521の可動接片支持突条部523に可動接片3の可動接点担持片32の両側部に形成される切り欠き321を、左右両案内突起524を介して可動接片3を載置し、可動接片3を可動接片支持部材5の可動接片支持突条部523に電気機械的に接触せしめる。支持部521の上端に水平の切り欠き520を形成し、可動接片3が載置された暁において可動接点31が突出する側に傾斜面522を削除形成して可動接片支持突条部523を形成することにより傾斜面522は可動接片3の下面に対して可動接片3の動作に支障となることはなく急速クリック反転を確保し、接点の解放遮断時に生起するアークを短時間で消弧する。案内突起524は上端部に傾斜を付与することにより、可動接片支持突条部523に対する可動接片3の組込みを容易にしている。最後に、ボックス2の対向する側壁に形成される1対の軸孔25に押しボタン1の支軸部11を嵌挿し、押しボタン1をボックス2に軸支させる。
【0017】
以上の通り、揺動スイッチの組み立てを、非常に簡単に実施することができる。
図8は組み立てられた揺動スイッチの動作を説明する図である。図8(a)は揺動軸に直交する方向の縦方向断面を示す図、図8(b)は揺動軸方向に沿った縦方向の断面を可動接片支持部材5側から視た図であり、揺動スイッチのオフ状態を示している。図9は図8の続きであるり、図9(c)は揺動軸方向に沿った縦方向の断面を固定接片4側から視た図、図9(d)は揺動軸に直交する方向の縦方向断面を示す図であり、揺動スイッチのオン状態を示している。
【0018】
図10は可動接片支持部材の他の実施例を説明する図である。図10(a)を参照するに、この可動接片支持部材5は図7の可動接片支持部材5において可動接片支持突条部523を鋭角のエッジに形成したものに相当する。可動接片3の可動接点担持片32の両側部に形成される切り欠き321に可動接片支持部材5の支持部521の両側部に形成される案内突起524が進入係合した状態で、可動接片3の可動接点担持片32の下面を可動接片支持部材5の支持部521の鋭角のエッジとされた可動接片支持突条部523に係合接触せしめることにより、可動接片3の可動接片支持部材5に対する電気的接触は安定する。
【0019】
図10(b)を参照するに、これは図7において支持部521を可動接片支点本体52の両側部において上向きに切り起こし形成したものに相当する。支持部521’の上端部に切り欠いてき支点部523’を形成すると共に、左右端部に案内突起524’を残存形成する。図10(b)(ロ)の可動接片支持部材5に組み合せ使用される可動接片3の可動接点担持片32の両側部には、突出接触片322を形成する。可動接片3の可動接点担持片32の両側部に形成される突出接触片322を、可動接片支点本体52の両側部に切り越し形成される支持部521’の案内突起524’間に進入して、可動接片3の可動接片支持部材5に対する電気的接触は、突出接触片322下面が支持部5の支点部523’に対して2点で行われることにより安定する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】押しボタンを説明する図。
【図2】押しボタンを説明する図。
【図3】ボックスを説明する図。
【図4】ボックスを説明する図。
【図5】可動接片を説明する図。
【図6】固定接片を説明する図。
【図7】可動接片支持部材を説明する図。
【図8】揺動スイッチの動作を説明する図。
【図9】揺動スイッチの動作を説明する図。
【図10】可動接片支持部材の他の実施例を説明する図。
【符号の説明】
【0021】
1 押しボタン 11 支軸部
2 ボックス 25 軸孔
27 固定接片挿通スリット 271 拡開段部
28 可動接片支持部材挿通スリット 281 拡開段部
3 可動接片 32 可動接点担持片
321 切り欠き 4 固定接片
421 固定接片カシメ付け片 5 可動接片支持部材
511 可動接片支持部材カシメ付け片 52 可動接片支点本体
522 傾斜面 523 可動接片支持突条部
524 案内突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定接片と可動接片支持部材とがボックスの底壁に固定され、
上記可動接片支持部材に可動接片が載置され、
上記ボックスの対向する側壁に形成された一対の軸孔に、押しボタンの支軸部が嵌挿され、
上記押しボタンを上記ボックスに軸支させると共に上記押しボタンが上記ボックスの開放上面を塞ぐ揺動スイッチにおいて、
上記固定接片は、
剛性の大なる金属細長片の一端部がコ字状に屈曲され、そのコ字状の長脚側が引き出し端子部とされ、
コ字状の両脚連結部が固定接点固定部とされ、
コ字状の短脚側が垂下部片とされ、
固定接点が上記固定接点固定部の上面に固定され、
上記引き出し端子部にはその中間部に僅かに上方の左右両縁に固定接片カシメ付け片が上記固定接点固定部側に突出形成され、
上記ボックスの底壁に形成された固定接片挿通スリットに上記固定接片の引き出し端子部が挿通され、
上記固定接片挿通スリットの挿通方向の中間部より外側はスリット長が両側に拡張されて一対の拡開段部が形成され、
上記固定接点固定部の下面が上記ボックス底壁の内面と当接し、上記固定接片カシメ付け片の突出端部が上記ボックスの開放面側から押し拡げられて、上記拡開段部と係止めされて上記固定接片が上記ボックスに固定され、
上記可動接片支持部材は、
剛性の大なる金属細長片の一端部がコ字状に屈曲され、そのコ字状の長脚側が引き出し端子部とされ、
コ字状の両脚連結部が上記固定接片側に延長されて可動接片支点本体とされ、
コ字状の短脚側が垂下部片とされ、
上記引き出し端子部にはその中間部に僅か上方の左右両縁に可動接片支持部材カシメ付け片が上記可動接片支点本体側に突出形成され、
上記可動接片支点本体は上記固定接片側の端部において上記引き出し端子部と逆向きに屈曲延長形成され、先端が傾斜面で線状エッジとされた可動接片支持エッジ部およびその可動接片支持エッジ部の両端部に案内突起が上記引き出し端子部と逆向きに突出され、
上記ボックスの底壁に形成された可動接片支持部材挿通スリットに上記可動接片支持部材の上記引き出し端子部が挿通され、
上記可動接片支持部材挿通スリットの挿通方向における中間部より外側はスリット長が両側に拡張されて一対の拡開段部が形成され、
上記可動接片支点本体の下面が上記ボックス底壁の内面と接し、上記可動接片支持部材カシメ付け片の突出端部が上記ボックスの開放面側から押し拡げられて、上記拡開段部と係止めされて、上記可動接片支持部材が上記ボックスに固定され、
上記可動接片は、
バネ性材の細長片がU字状に折り返されて形成され、そのU字の1脚は可動接点担持片であり、その先端部に可動接点が取り付けられ、
上記可動接点担持片の中間部は上記可動接片支持エッジ部上に載置され、
上記両案内突起と係合して上記可動接片支持エッジ部を回転支点として保持する支持状態保持部が形成され、
上記U字の他脚は先端部が上記可動接点担持片と反対側にわずか屈曲され、
上記押しボタンにはその揺動軸心線上を通って可動接片操作部が垂下形成され、
上記可動接片操作部の先端は上記操作部案内片の先端部屈曲点近くに接触し、上記支点状態保持部が上記可動接片支持エッジ部に接触される
ことを特徴とする揺動スイッチ。
【請求項2】
請求項1記載の揺動スイッチにおいて、
上記可動接片支持エッジ部は上記可動接片支点本体の上記固定接片側の先端縁が上記引き出し端子部と反対側に折り曲げ延長され、その延長端縁に両端部を残して傾斜面が形成されて線状エッジとされて形成され、上記傾斜面とされない両端部は更に延長されて上記案内突起とされ、
上記支点状態保持部は上記可動接点担持片の両側縁の中間部に対向して切り欠きが形成され、
これら両切り欠きに上記一対の案内突起が案内されて上記可動接点担持片が上記可動接片支持エッジ部上に載置されることを特徴とする揺動スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−261130(P2006−261130A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−123585(P2006−123585)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【分割の表示】特願2003−21779(P2003−21779)の分割
【原出願日】平成15年1月30日(2003.1.30)
【出願人】(000130525)株式会社サガミ電子工業 (6)
【Fターム(参考)】