説明

搬送システム

【課題】工場内のコンベアや搬送台車等の搬送手段が故障したとしても、製造プロセスの停止を招くことなく、製造効率の低下を抑制することができる搬送システムを提供する。
【解決手段】搬送システム100は、基板と基板間用紙とが順次積層された積層体W0を搬入する積層体搬送装置101と、積層体搬送装置101によって搬入され、所定位置に載置された積層体W0から基板間用紙を取り出す紙取出装置103と、積層体搬送装置101によって搬入され、所定位置に載置された積層体W0から基板を取り出す基板取出装置102と、基板取出装置102によって取り出された基板が載置されると共に、載置された基板を搬送する基板搬送装置104と、板取出装置102によって取り出された基板が載置されると共に、載置される基板を作業者が搬送する基板仮置き台105とを備え、基板搬送装置104は、基板搬送装置104と基板仮置き台105とに基板を選択的に載置可能とされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板と基板間用紙とが順次積層された積層体から基板を取出し、取り出した基板を搬送する搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から輸送用カセット内に載置されたガラス基板などの基板を取出し、プロセスラインの始点の処理部に搬入する搬送システムや搬送装置等について各種提案されている。
【0003】
たとえば、特開平8−8322号公報に記載された搬送装置は、液晶用のガラス基板を発泡性樹脂製の輸送用カセットから取り出す吸着ハンドを備える。この吸着ハンドは、その先端にスライドストッパを備える。このスライドストッパは、ガラス基板が吸着ハンドの先端方向に移動するのを阻止する突起部を備える。
【0004】
特開2000−351449号公報に記載されたガラス基板搬送装置は、複数のガラス基板とガラス基板間に挟まれた合紙とを斜め積みする斜め積みパレットから合紙を取り去る合紙除去装置と、合紙除去装置の近傍に設けたハンドリング装置と、ガラス基板および合紙を取り出した後のパレットを搬出口に搬送するパレット搬送手段とを備えている。なお、ガラス基板と合紙とを斜めパレットに自動的に積み込む装置として、特開2000−351448号公報には、ガラス基板積込装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−8322号公報
【特許文献2】特開2000−351449号公報
【特許文献3】特開2000−351448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
工場内では、たとえば、上記特開平8−8322号公報に記載された搬送装置等によって、輸送用カセットから基板が取り出される。その後、取り出されたガラス基板は搬送台車やコンベア等によって、所定の処理室に搬送される。このため、搬送台車やコンベアに故障が生じると製造プロセスの全過程が停止することになる。
【0007】
特開2000−351449号公報に記載されたガラス基板搬送装置においても、同様に、工場内の搬送台車やコンベアに故障が生じると製造プロセスの全過程が停止し、製造効率の低下を招くことになる。
【0008】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、たとえば、工場内のコンベアや搬送台車等の搬送手段が故障したとしても、製造プロセスの停止を招くことなく、製造効率の低下を抑制することができる搬送システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る搬送システムは、基板と基板間用紙とが順次積層された積層体を搬入する積層体搬入装置と、積層体搬入装置によって搬入され、所定位置に載置された積層体から基板間用紙を取り出す紙取出装置と、積層体搬入装置によって搬入され、所定位置に載置された積層体から基板を取り出す基板取出装置と、基板取出装置によって取り出された基板が載置されると共に、載置された基板を搬送する基板搬送装置と、基板取出装置によって取り出された基板が載置されると共に、載置される基板を作業者が搬送可能な基板仮置き台とを備える。上記基板取出装置は、基板搬送装置と基板仮置き台とに基板を選択的に載置可能とされる。
【0010】
好ましくは、上記基板取出装置の駆動を制御可能な制御部と、制御部に通常駆動信号と手動駆動信号とを送信可能な操作部とをさらに備える。上記制御部は、通常駆動信号を受信すると、基板搬送装置上に基板を載置するように基板取出装置を駆動する。上記制御部は、手動駆動信号を受信すると、基板仮置き台に基板を載置するように基板取出装置を駆動する。
【0011】
好ましくは、上記積層体搬入装置、紙取出装置、基板取出装置、基板搬送装置、および基板仮置き台が載置される領域を区画する区画部をさらに備える。上記区画部には、基板仮置き台上に載置された基板が搬出される搬出部が設けられ、基板仮置き台は、搬出部と隣り合うように配置される。
【0012】
好ましくは、上記基板仮置き台は、土台部と、土台部から上方に向けて延び、基板取出装置によって取り出された基板を上端部で支持する支持部と、支持部の上端部より下方に位置するように土台部に配置されたパレットとを含む。上記パレットが上方に変位することで、支持部の上端部に支持された基板がパレット上に載置可能とされる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る搬送システムによれば、工場内の搬送台車やコンベア等の搬送手段が故障したとしても、製造プロセスの停止を抑制することができると共に、製造効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る搬送システムを模式的に示す平面図である。
【図2】搬送システムに搬入されるときにおけるデンスパックの断面図である。
【図3】基板仮置き台の側面図である。
【図4】基板仮置き台の平面図である。
【図5】パレットの平面図である。
【図6】パレットの側断面図である。
【図7】基板取出装置が基板仮置き台にガラス基板を載置する際における基板仮置き台の側面図である。
【図8】基板取出装置が基板仮置き台にガラス基板を載置する際における基板仮置き台の平面図である。
【図9】基板仮置き台に載置されたガラス基板を作業者が搬送するときの様子を示す基板仮置き台の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1から図9を用いて、本発明に係る搬送システム100について説明する。図1は、搬送システム100を模式的に示す平面図である。本実施の形態に係る搬送システム100は、デンスパック内に収容されたガラス基板を取り出して、工場内のクリーンルーム107にガラス基板を搬送するためのシステムである。クリーンルーム107内には、搬送システム100から搬入されるガラス基板を所定の処理室に搬送する搬送コンベア106が設けられている。
【0016】
図2は、搬送システム100に搬入されるときにおけるデンスパック115の断面図である。この図2に示すように、デンスパック115は、ボックス本体116と、蓋体117とを備え、搬送システム100内に搬入する際には、蓋体117は取り外されている。ボックス本体116上には、積層体W0が載置されている。積層体W0は、ガラス基板W1とガラス基板間用紙W2とを順次積層することで構成されており、各ガラス基板W1間には、ガラス基板間用紙W2が挿入されている。なお、デンスパック115は、積層体W0を収容した状態で外部工場等からトラック等で輸送され、輸送の際には、蓋体117がボックス本体116に装着され、積層体W0がデンスパック115内に密封されている。
【0017】
図1において、搬送システム100は、デンスパック115のボックス本体116上に載置された積層体W0を搬入する積層体搬入装置101と、積層体搬入装置101によって搬入された積層体W0からガラス基板W1を取り出す基板取出装置102と、積層体W0からガラス基板間用紙W2を取り出す紙取出装置103とを備えている。
【0018】
積層体搬入装置101は、新たな積層体W0を搬入する搬入コンベア111と、ガラス基板等が取り出された空のボックス本体116を搬出する搬出コンベア112と、空になったボックス本体116を搬入コンベア111から搬出コンベア112に渡す受渡コンベア113とを備えている。
【0019】
積層体W0が載置されたボックス本体116は、搬入コンベア111上に載置され、搬入コンベア111は所定の位置まで搬送される。
【0020】
紙取出装置103は、所定位置に載置された積層体W0の上面に位置するガラス基板間用紙W2を積層体W0から除去する。
【0021】
基板取出装置102は、ガラス基板間用紙W2が除去されることで露出したガラス基板W1を取り出す。基板取出装置102は、多軸の旋回アーム131と、旋回アーム131の端部に設けられたフォーク130とを備えている。フォーク130の表面には、複数の吸着部が設けられており、フォーク130は、吸着部に基板を吸着させた状態でガラス基板W1を搬送する。
【0022】
搬送システム100は、基板取出装置102によって取り出されたガラス基板W1が載置される基板搬送装置104と、基板取出装置102によって取り出されたガラス基板W1が載置されると共に、載置されたガラス基板W1を作業者が搬送可能とされた基板仮置き台105と、基板搬送装置104などの駆動を制御する制御装置108と、制御装置108の制御を切り替える操作部110とを備えている。
【0023】
搬送システム100は、積層体搬入装置101、基板仮置き台105、基板取出装置102、基板搬送装置104が載置される領域を区画する区画部120を備える。区画部120は、壁部であってもよく、金網のようなものであってもよく、区画された領域内に人が入り込むことを抑制することができる部材であればよい。
【0024】
なお、クリーンルーム107は、区画壁部121によって規定されており、クリーンルーム107外部の空気がクリーンルーム107内に入り込むことが抑制されている。
【0025】
区画壁部121には、基板搬入部109が形成されており、基板搬入部109を通して、基板搬送装置104によって搬送された基板搬入部109をクリーンルーム107内に受け入れることができる。
【0026】
基板搬送装置104の上面には、ベルトコンベア等が設けられており、基板搬送装置104は、基板取出装置102によってベルトコンベア上に載置されたガラス基板を基板搬入部109に向けて搬送する。
【0027】
基板搬入部109を通して、クリーンルーム107内に搬入されたガラス基板は、搬送コンベア106に載置され、所定の処理室に搬送される。
【0028】
正常に各装置が駆動している際には、操作部110から制御装置108に通常駆動信号が送信され、基板取出装置102は、搬入コンベア111上に載置されたガラス基板を基板搬送装置104上に載置する。基板搬送装置104上に載置されたガラス基板は、基板搬入部109からクリーンルーム107内に搬送され、その後、搬送コンベア106によって搬送される。
【0029】
搬送コンベア106の駆動が故障等によって停止した際には、操作部110から制御装置108に手動駆動信号が送信される。制御装置108は、手動駆動信号を受信すると、基板取出装置102の駆動を切り替る。そして、制御装置108は、デンスパック115から取り出したガラス基板を基板仮置き台105上に載置するように基板取出装置102を制御する。
【0030】
区画部120には、基板仮置き台105上に載置されたガラス基板を搬出する作業者が出入り可能な搬出部が形成されており、搬出部は、区画部120に形成された開口部と、この開口部を開閉するドア122とを備えている。
【0031】
搬送コンベア106等に故障が生じた際には、基板仮置き台105に載置されたガラス基板を作業者が持ち出し、所定の処理室に搬送することで、ラインが完全にストップすることを防止することができる。
【0032】
基板仮置き台105は、ドア122と隣り合うように設けられており、作業者は基板仮置き台105に載置されたガラス基板W1を短時間で区画部120の外部に持ち出すことができ、ガラス基板W1を搬出するサイクル時間を短くすることができる。
【0033】
ガラス基板を搬出する作業者は、区画部120の外側に待機し、基板仮置き台105にガラス基板が載置され、基板取出装置102の旋回アーム131およびフォーク130が基板仮置き台105から退避した後、ドア122をあけて区画部120内に入る。
【0034】
その後、作業者が基板仮置き台105から区画部120の外部にガラス基板を搬出する。ガラス基板を搬出した作業者がドア122を閉めると、操作部110を操作する作業者が操作部110を操作することで、紙取出装置103が駆動し、紙取出装置103がガラス基板間用紙を除去する。さらに、作業者が操作部110を操作することで基板取出装置102が駆動され、基板取出装置102が新たな一枚のガラス基板を基板仮置き台105上に載置する。
【0035】
この図1に示す例においては、操作部110を操作することで、ガラス基板を1枚づつ基板仮置き台105上に載置する例について説明したが、制御装置108に予めプログラム等を組み込み、制御装置108に組み込まれたプログラム等にしたがって、基板取出装置102を駆動させて、基板仮置き台105に1枚づつガラス基板を載置するようにしてもよい。
【0036】
この場合、基板仮置き台105に質量センサを設けると共に、ドア122に開閉センサを設ける。制御装置108は、基板仮置き台105の質量センサによって、ガラス基板が載置されていない判断し、かつ、ドア122の開閉センサによってドア122が閉められていると判断したときに、制御装置108は紙取出装置103および基板取出装置102を駆動する。そして、基板仮置き台105にガラス基板W1を載置する。なお、ガラス基板の搬送中にドア122が開けられた場合には、制御装置108は基板取出装置102および紙取出装置103の駆動を停止させる。さらに、ドア122近傍等に非常停止ボタンを配置し、非常停止ボタンが押されたときには、制御装置108は、基板取出装置102および紙取出装置103の駆動を停止させる。
【0037】
図3は、基板仮置き台105の側面図であり、図4は、基板仮置き台105の平面図である。この図3および図4に示すように、基板仮置き台105は、土台140と、土台140から上方に向けて延びる支持部143と、支持部143の上端部よりも下方に配置されたパレット146とを備えている。
【0038】
支持部143の上端部にガラス基板W1が載置され、ガラス基板W1は、支持部143の上端部によって支持される。支持部143は、複数設けられている。支持部143の上端部は湾曲面状に形成されており、載置されるガラス基板W1の損傷が抑制されている。なお、支持部143は、可撓性材料から構成してもよい。
【0039】
土台140は、立設する複数の柱部141と、柱部141間に架設された梁部142とを備え、支持部143は、梁部142の上面上に間隔をあけて設けられている。なお、梁部142の上面には、各梁部142の幅方向中央部を通る中央載置部149が配置されている。柱部141は、環状に配列しており、柱部141の上端部には枠体状の載置部144が設けられている。この載置部144および上記中央載置部149上にパレット146が配置されている。載置部144の外周縁部には、間隔をあけてガイド部145が設けられている。ガイド部145の上端部の高さと、パレット146の上端部の高さとは一致している。
【0040】
パレット146は、支持部143の上端部よりも下方に配置されており、パレット146には、支持部143が挿通する穴部が形成されている。
【0041】
そして、載置部144およびパレット146上に配置されたパレット146を上方に変位させることで、支持部143によって支持されたガラス基板W1をパレット146上に載せることができる。なお、この図3および図4に示す例においては、パレット146は、作業者によって上方に変位可能とされているが、油圧機器やモータ等の駆動源を用いて、パレット146を変位させるようにしてもよい。
【0042】
図5は、パレット146の平面図であり、図6は、パレット146の側断面図である。これら図5および図6に示すように、パレット146の外周縁部には、環状に延びる枠部147が形成されている。枠部147は階段状に形成されており、枠部147には、ガラス基板W1の外周縁部が載置される載置面153が形成されている。パレット146には、図3および図4に示す支持部143が挿通する穴部148が複数形成されている。
【0043】
図7は、基板取出装置102が基板仮置き台105にガラス基板W1を載置する際における基板仮置き台105の側面図であり、図8は、基板取出装置102が基板仮置き台105にガラス基板W1を載置する際における基板仮置き台105の平面図である。
【0044】
この図7および図8に示すように、基板取出装置102のフォーク130は、旋回アーム131が接続された付根部152と、付根部152の長手方向に間隔をあけて設けられた枝部150と、枝部150の延在方向に間隔をあけて設けられた吸着部151とを備えている。
【0045】
図2において、各ガラス基板W1の上面に吸着面が位置するように各ガラス基板W1が積層されており、フォーク130は、積層体W0の上面に位置するガラス基板W1を吸着する。
【0046】
ガラス基板W1の搬送途中にフォーク130は反転して、フォーク130上にガラス基板W1を載せる。そして、図7および図8に示すように、各枝部150が支持部143間およびガイド部145間に位置するようにフォーク130が位置決めされ、ガラス基板W1が支持部143の上端部に載置される。支持部143間の間隔は、枝部150の幅よりも遥かに大きく、枝部150を支持部143間に容易に配置させることができる。そして、ガラス基板W1が支持部143の上端部で支持されると、吸着部151の駆動が停止し、フォーク130が基板仮置き台105から退避する。このように、基板仮置き台105上にガラス基板W1を容易に載置することができる。
【0047】
図9は、基板仮置き台105に載置されたガラス基板W1を作業者が搬送するときの様子を示す基板仮置き台105の側面図である。
【0048】
この図9に示すように、作業者は載置部144上に配置されているパレット146を持ち上げる。そして、パレット146上にガラス基板W1を載置する。作業者は、パレット146上に載置部144を載置した後、パレット146を基板仮置き台105から取り外し、パレット146およびガラス基板W1を搬出する。
【0049】
載置部144の外周には、ガイド部145が間隔をあけて複数設けられており、パレット146は、ガイド部145によって案内される。このため、図6に示される枠部147に形成された載置面153とガラス基板W1の外周部とを正確に位置決めすることができ、載置面153上にガラス基板W1の外周部を載せることができる。このように、質量の重いガラス基板W1を予め上方に配置することで、作業者がガラス基板W1を持ち上げる距離が低減されており、作業者の負担の低減が図られている。
【0050】
図3において、支持部143の上端部の高さL1は、たとえば、1m程度とされており、成人が質量のあるガラス基板W1を運ぶ際に、ガラス基板W1およびパレット146を持ち運びし易い高さとされている。
【0051】
パレット146が配置されている高さL2は、たとえば、50cm〜60cm程度とされている。なお、図4、図7、図9等に示される例においては、1枚のパレット146が載置部144上に配置されているが、複数のパレット146を積層するのが好ましい。複数のパレット146を予め載置部144上に用意することで、ガラス基板W1の搬出サイクル時間の低減を図ることができる。
【0052】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での0および範囲にかぎられない。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、ガラス基板等の基板と基板間用紙とが順次積層された積層体から基板を取出し、取り出した基板を搬送する搬送システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0054】
100 搬送システム、101 積層体搬送装置、102 基板取出装置、103 紙取出装置、104 基板搬送装置、105 基板仮置き台、106 搬送コンベア、107 クリーンルーム、108 制御装置、109 基板搬入部、110 操作部、111 搬入コンベア、112 受渡コンベア、115 デンスパック、116 ボックス本体、117 蓋体、120 区画部、121 区画壁部、122 ドア、130 フォーク、131 旋回アーム、140 土台、141 柱部、142 梁部、143 支持部、144 載置部、145 ガイド部、146 パレット、147 枠部、148 穴部、149 中央載置部、150 枝部、151 吸着部、152 付根部、W0 積層体、W1 ガラス基板、W2 ガラス基板間用紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と基板間用紙とが順次積層された積層体を搬入する積層体搬入装置と、
前記積層体搬入装置によって搬入され、所定位置に載置された前記積層体から前記基板間用紙を取り出す紙取出装置と、
前記積層体搬入装置によって搬入され、所定位置に載置された前記積層体から前記基板を取り出す基板取出装置と、
前記基板取出装置によって取り出された前記基板が載置されると共に、載置された前記基板を搬送する基板搬送装置と、
前記基板取出装置によって取り出された前記基板が載置されると共に、載置される前記基板を作業者が搬送可能な基板仮置き台と、
を備え、
前記基板取出装置は、前記基板搬送装置と前記基板仮置き台とに前記基板を選択的に載置可能とされた、搬送システム。
【請求項2】
前記基板取出装置の駆動を制御可能な制御部と、前記制御部に通常駆動信号と手動駆動信号とを送信可能な操作部とをさらに備え、
前記制御部は、前記通常駆動信号を受信すると、前記基板搬送装置上に前記基板を載置するように前記基板取出装置を駆動し、
前記制御部は、前記手動駆動信号を受信すると、基板仮置き台に前記基板を載置するように前記基板取出装置を駆動する、請求項1に記載の搬送システム。
【請求項3】
前記積層体搬入装置、前記紙取出装置、前記基板取出装置、前記基板搬送装置、および前記基板仮置き台が載置される領域を区画する区画部をさらに備え、
前記区画部には、前記基板仮置き台上に載置された前記基板が搬出される搬出部が設けられ、
前記基板仮置き台は、前記搬出部と隣り合うように配置された、請求項1または請求項2に記載の搬送システム。
【請求項4】
前記基板仮置き台は、土台部と、前記土台部から上方に向けて延び、前記基板取出装置によって取り出された前記基板を上端部で支持する支持部と、前記支持部の前記上端部より下方に位置するように前記土台部に配置されたパレットとを含み、
前記パレットが上方に変位することで、前記支持部の上端部に支持された前記基板が前記パレット上に載置可能とされた、請求項1から請求項3のいずれかに記載の搬送システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−285270(P2010−285270A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−142175(P2009−142175)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】