携帯品の携行具
【課題】 携帯電話あるいはデジタルカメラなどの携帯品を吊るコードが、該携帯品がケースに収納された状態において、外に垂れ下がることのない携帯品の携行具を提供することを目的としている。
【解決手段】 一方の手を携帯品Kの下部に添え、ロックON・OFFボタン14を他方の手で押し込みロックを解除した状態で携帯品Kを上げて行くと自動的にループコード6はコード付勢巻取り装置1に巻き取られて行き、携帯品Kをケース34内に収めたらロックON・OFFボタン14を解放してロック状態にし、底開閉蓋23を閉じ、ロックON・OFFボタン14のロックを解除して携帯品Kを底開閉蓋23に受け止められるまで下降させる。底開閉蓋23を開き、ロックON・OFFボタン14のロックを解除すると、携帯品Kはコード付勢巻取り装置1の付勢巻取り限界重量よりも主にその重量により、自然に速やかに下降(落下するに近い)する。手で受け止めてロック状態として、片手あるいは両手に持って携帯品Kの操作を行うことができる。
【解決手段】 一方の手を携帯品Kの下部に添え、ロックON・OFFボタン14を他方の手で押し込みロックを解除した状態で携帯品Kを上げて行くと自動的にループコード6はコード付勢巻取り装置1に巻き取られて行き、携帯品Kをケース34内に収めたらロックON・OFFボタン14を解放してロック状態にし、底開閉蓋23を閉じ、ロックON・OFFボタン14のロックを解除して携帯品Kを底開閉蓋23に受け止められるまで下降させる。底開閉蓋23を開き、ロックON・OFFボタン14のロックを解除すると、携帯品Kはコード付勢巻取り装置1の付勢巻取り限界重量よりも主にその重量により、自然に速やかに下降(落下するに近い)する。手で受け止めてロック状態として、片手あるいは両手に持って携帯品Kの操作を行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、カメラなどの携帯品を首あるいは肩などから提げた形態で携行するのに適した携帯品の携行具に関する。
【背景技術】
【0002】
底の開口されたケース本体(95)の上部にロープストッパー(77)を設け、このロープストッパー77にロープ(84)を通し、このロープ(84)のケース本体(95)内に位置される先端に携帯電話あるいは携帯カメラなどの携帯品を取り付け、ロープ(84)のケース本体(95)の外に出た他方の端にはストッパー(52)を設け、ケース本体(95)を首から提げるための首下げ手段(2)が設けられてなる携帯品等の保護具(93)が開示されている。(例えば特許文献1)
携帯電話あるいはデジタルカメラの殆どのものには、開口2mm〜4mm程度のループコード通し取付け孔が設けられている。
しかるに、携帯品のループコード通し取付け孔に細ループコードを通して、着衣に装着するクリップを設けてなるストラップ、あるいは手首ないし首に掛けるストラップの一般的な形態において、リール紐を付勢巻き取るリール装置形態のものは、一本のリール紐を付勢巻き取る形態であり、その一本のリール紐の先端に0.5mm〜0.8mm程度の太さで先端合わせ真直ぐにした長さが40mm〜60mm程度のループ形態とされるとともに、コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するループコード(「松葉紐」あるいは「ヘビロ」などの名称で呼ばれている)が設けられてなるものである。(例えば特許文献2)
また、一本のリール紐の先端に脱着パーツを取り付け、その外れるパーツの側に0.5mm〜0.8mm程度の太さで先端合わせ真直ぐにした長さが40mm〜60mm程度のループ形態とされるとともに、コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するループコードが設けられてなるものが知れている。
また、首に掛けるループを形成するループコードを付勢巻き取る形態のリール装置が知られている(例えば特許文献3)。
【0003】
上述した従来技術は以下に述べるような欠点を有するものであった。
<1>特許文献1の発明
特許文献1の図17に開示の発明は、ロープ(84)が引き上げられてロープストッパー(77)でロック状態にある状態では、携帯品はロープ(84)に吊り状態でケース本体(95)内に収納状態とされ、ロープストッパー(77)を指で摘みロープ制御手段87を押し込むとロープ(84)のロックが解除されて、携帯品はその重みで降下してケース本体(95)下方外に出て、結果的に首下げ手段(2)が長くなった形態を実現して、携帯品の手に持っての操作が快適に行えるというものである。
しかるに、携帯品がケース本体(95)に収納されている状態では、ロープ(84)が外に長く垂れ下がり振れて邪魔になる、周囲に振れ引っかかる危険がある、あるいは煩わしく目障りであるという欠点を有するものである。
この問題を解決するために、ロープ(84)を付勢巻き取りするリール紐とすることが考えられるが、ロープ(84)の先端に携帯品のループコード通し取付け孔に通す松葉紐(ループコード)を設けなれればならず、松葉紐(ループコード)の長さの分(30mm〜60mm程度)だけ、携帯品がケース本体(95)内に下がり状態に吊り保持されることになる。このため、携帯品を全部ケース本体(95)内に収めるために、ケース本体(95)を長くしなければならない、携帯品が下がった分だけ振りが大きくなるという欠点を有するものである。
<2>特許文献2に開示の発明
リールケース(2)(付勢巻取りリール装置)に付勢巻き取られた一本の紐部(13)の先端に、ループ形態の携帯品のループコード通し取付け孔に通し取り付けるヘビロ(11)(ループコード)が設けられてなるものである。
しかるに、携帯品のループコード通し取付け孔に通しての取付けは、ヘビロ(11)の先端を折り合わせた状態にしてループコード通し取付け孔に通してループを広げ状態とし、そのループにリールケース(2)(付勢巻取りリール装置)を潜らせ通して引き締め、ループコード通し取付け孔にヘビロ(11)を結束させ取り付けるというものである。
すなわち、ヘビロ(11)はループコード通し取付け孔に通された状態で、リールケース(2)を潜り通すことができるループを形成する長さとしたければならないものである。
よって、携帯品はヘビロ(11)の先端に吊り下げられた状態、すなわち、リールケース(2)から30mm〜60mm程度の距離が離れた位置になるという欠点を有するものである。
この欠点によって、例えば、リールケース(2)にネックストラップを設け首に掛ける形態とした場合には、携帯品の吊り下げ位置はリールケース(2)から30mm〜60mm程度の距離が離れた位置となるのでその分振れが大きくなる、クリップを設けた形態では、例えば、胸ポケットにリールケース(2)を装着した状態では、携帯品の吊り下げ位置はリールケース(2)から30mm〜60mm程度の距離が離れた位置となるのでその分振れが大きくなるという欠点を有するものでる。
特に、後記<5>の携帯補助具への使用は、携帯品を収納するケースを、収納する携帯品の長さに加えてヘビロ(11)(ループコード)の長さ分(30mm〜60mm程度)長いものとしなければならないという欠点を有するものである。
<2>また、ループコード(ヘビロ)を、着脱パーツに取り付けた形態のものが製品として知られているが、この場合も、一方の着脱パーツを外しループコード通し取付け孔に通してループを広げ状態とし、そのループに一方の着脱パーツを潜らせ通して引き締め、ループコード通し取付け孔に結束させ取り付けて、一方の着脱パーツを一本のリール紐の他方の着脱パーツに連結するというものであので、ヘビロはループコード通し取付け孔に通された状態で、一方の着脱パーツを潜り通すことができるループを形成する長さとしたければならないものであり、よって、携帯品はヘビロの先端に吊り下げられた状態、すなわち、リールケース(2)から20mm〜40mm程度の距離が離れた位置になるという欠点を有するものである。
<3>特許文献3の図4に開示の発明
首に掛けるためのループを形成する丸紐(13)が一対形態で巻き取り具(2)に付勢巻き取られ、巻き取り具(2)の丸紐(13)の反対側に連結紐(7)(ループコード)が設けられてなるネックストラップ(1)である。
しかるに、引用文献1の発明の首に掛けるためのループを形成する丸紐(13)は、首に掛けることを目的としており、図からも明らかなように、連結紐(7)(ループコードよりもはるかに太いものであり、携帯品のループコード通し取付け孔に通すことなどできないものであることは明らかであるとともに、連結紐(7)(松葉紐)のような崩れ難い(へたばり難い)適宜なしなやかさと硬さを有することについては、なんら明示も示唆もされていないものであり、その目的からそのようなしなやかさと硬さを有さなければならない理由を見出すことができないものである。
<4>以上述べた従来技術は、引き出すと拡径するループを形成する一対形態のループコードを巻取り体に巻き取るコード付勢巻取り装置において、このループコードそのものに松葉紐の機能を持たせるという技術的思想、携帯品のループコード通し取付け孔にループコードを通し取り付けるという技術的思想、ループコードが、携帯品に設けられたコード通し取付け孔に先端を折り合わせるようにしてループ状態で通すことができる太さであるとともに、前記コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するものにするという技術的思想について、なんらそれを示唆したり動機付けしたりする記載は一切ないものであり、そのような使用を全く想定していないものである。
【特許文献1】実登3068840号公報
【特許文献2】実登3070789号公報(図4)
【特許文献3】特開2005-224593号公報(図17)
【非特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、携帯電話あるいはデジタルカメラなどの携帯品を吊るコードが、該携帯品がケースに収納された状態において該ケースの外に垂れ下がることのない携帯品の携行具を提供することを目的としている。
また、本発明の他の目的は、携帯電話あるいはデジタルカメラなどの携帯品を吊るコードが、該携帯品がケースに収納された状態において該ケースの外に垂れ下がることがないとともに、コードに取り付けた携帯品とコード巻取り装置との筐体との距離を略接した状態あるいは近傍した状態にできる携帯品の携行具を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲をそれらのみに限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成となっている。
<請求項1記載の発明>
ストラップと、
このストラップに取り付けられた、携帯品を吊るコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置とからなり、
前記ストラップの下方を直接にあるいはクリップ、連結部材などの他の部材を介して間接的に、携帯品を収納するケース、携帯品を保持するプレートなどの携帯品保持部材に取り付けることを可能にしてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項2記載の発明>
請求項1記載の発明の構成において、ストラップが、一対あるいは携帯品保持部材に取り付けられた状態でループを形成する形態であって、コード付勢巻取り装置の左右がストラップの左右コードの間に位置するように、該左右コードに左右側を支持されてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項3記載の発明>
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動しないように固定されてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項4記載の発明>
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項5記載の発明>
請求項4記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられるとともに、前記コード付勢巻取り装置を携帯品保持部材から離した位置とするためのストッパーを前記ストラップに設けてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項6記載の発明>
請求項1、2、3、4、5いずれか記載の発明の構成において、コードのコード付勢巻取り装置への引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構部などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
ストラップと、
このストラップに取り付けられた、携帯品を吊るコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置とからなり、
前記ストラップの下方を直接にあるいはクリップ、連結部材などの他の部材を介して間接的に、携帯品を収納するケース、携帯品を保持するプレートなどの携帯品保持部材に取り付けるようにしてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
コードはコード付勢巻取り装置に巻き取られるので、コードがケースの外に垂れ下がるということが生じないとともに、携帯品保持部材がケースである場合、携帯品の速やかなケースからの取り出しおよび収納操作を、コードが邪魔にならずに速やか快適に行えるという効果を奏する。
また、携帯品保持部材を取り付けることなく、そのまま首に掛ける、そのまま肩に掛ける、そのまま着衣にクリップなどで止める、そのままバックの吊りベルトに取り付けるなどして使用できるという効果を奏する。
また、
コード付勢巻取り装置の巻き取り付勢力が携帯品の重量よりも強い場合は、携帯品を手で引き降ろして使用する。携帯品の重量より弱い場合は、コードあるは巻取り体をロックする手段、携帯品を降下しないように下から支持する手段、あるいは携帯品を面ファスナなどでプレート上に保持した状態から解放すると、携帯品をその自重により速やかに下降させて使用できる。
<請求項2記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、ストラップが、一対あるいは携帯品保持部材に取り付けられた状態でループを形成する形態であって、コード付勢巻取り装置の左右がストラップの左右コードの間に位置するように、該左右コードに左右側を支持されてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
このような構成としても、請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項3記載の発明の効果>
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動しないように固定されてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
このような構成としても、請求項1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
請求項1、2コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
このような構成としても、請求項1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項5記載の発明の効果>
請求項4記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられるとともに、前記コード付勢巻取り装置を携帯品保持部材から離した位置とするためのストッパーを前記ストラップに設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
このような構成としても、請求項4記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項6記載の発明の効果>
請求項1、2、3、4、5いずれか記載の発明の構成において、コードのコード付勢巻取り装置への引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構部などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
コードを引き出し該コードの引き出しをロック状態とできるので、コードを引き出しての携帯品の操作はコードが弛んだ状態で操作となるので操作がし易いという効果を奏する。
ロックした状態で携帯品を吊り下げ置くことができることも可能とできるので、底のないケースにコードに吊り状態で携帯品を収納して携行できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。但し、それらのみに本発明を限定する趣旨のものではない。
【0009】
<第1の実施の形態>
図1ないし図3に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において12は携帯品の携行具であって、この携帯品の携行具12は、
筐体2、この筐体2内に回転自在に設けられ且つ駆動バネ3により巻取り方向に付勢巻取り回転をする巻取り体4、この巻取り体4にループの形成が可能なループ形成可能部位5とする一対形態で付勢巻き取られるとともに、該筐体2の外で拡径する該ループ形成可能部位5を形成するように設けられてなる携帯品Kを取り付けて、該携帯品Kを吊り状態にしかつ地面への落下を防ぐループコード6とからなり、前記ループコード6の全体あるいは少なくとも先端側の適宜な長さが(本実施例では全体)、携帯品Kに設けられたコード通し取付け孔7に先端を折り合わせるようにしてループ状態で通すことができる太さであるとともに、前記コード通し取付け孔7が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するものであり、該ループコード6の先端が筐体2に当るあるいは該筐体に10mm以内に近傍した位置である引き込み動作が止められた最終巻取り状態(図1の<a> 筐体2にあたる状態例)となっても前記巻取り体を巻取り回転させようとする巻取り回転付勢力を有してなり(巻取り回転付勢力が残っている状態)、かつ、前記駆動バネ3による付勢巻取り力が、携帯品Kの重量を吊り保持できない弱い巻取り付勢力であり、携帯品を下から支持するものがない状態あるいは上方で前記ループコード6や前記巻取り体4がロックされていない状態では、携帯品Kの重量により該コード巻取り体4はコード送り回転となって携帯品Kはその自重によりに速やかに下降するようにしてなるコード付勢巻取り装置1と、
ケース本体21、このケース本体21の底部に開口された、前記ループコード6が取り付けられた状態で該ケース本体21に収納された携帯電話あるいはカメラなどの携帯品Kを底部から出し入れできるようにしてなる底開口部22、前記ケース本体21の天井部に設けられた、該ケース本体21の上部あるいは該ケース本体21から上方に離れるように配置された前記コード付勢巻取り装置1から引き出された前記ループコード6を該ケース本体21内に引き入れることを可能とするための上孔部32、前記ケース本体21の背部壁から下部に延長するように設けられた、前記底開口部22を前方に起こし塞ぎかつ携帯品を受け止めるための底開閉蓋23、この底開閉蓋23の内面に設けられたフック面ファスナ部材24、ケース本体21の前面に設けられたフック面ファスナ24と係着して底開閉蓋23の閉じ状態を保持するためのループ面ファスナ部材25、前記ケース本体21の前部壁に形成された、持ち上げられた前記ループコード6を上方に逃がすための、該前部壁の下部縁中央を離して上方に向けた切り込みあるいは溝形態に設けられたコード逃がし部13(溝形態を採用)とからなるケース34と、
前記ケース34、前記コード付勢巻取り装置1および携帯品Kを首から提げた状態とするための、ケース本体21に取り付けられた掛け手段であるストラップ28と、
前記コード付勢巻取り装置1の裏面に設けられた嵌合部55に、着脱自在に嵌合されて左右に延びるように設けられ、左右がストラップ28に固定あるいは移動可能に支持されて、コード付勢巻取り装置1をコード弛み時に不用意に動かないように支持する巻取り装置支持部54とからなっている。
ループコード6には移動自在に、ループコード6の先端が一つの引き出し口68から筐体2内に引き込まれるのを阻止するストパー玉8が取り付けられている。
引き出し口が二つの場合は、ループコードが引き出し口を隔てる壁によってそれ以上の引き込まれるのを阻止するので、ストパー玉8を設けなくてもよい。
コード逃がし部13の形態はケース本体の最上部にまで届くものも技術的範疇に含まれるものである。
また、コード逃がし部13は、ケース本体の前部、左側部、右側部のいずれかに設ける、あるいはいずれかの2個所に設ける、3箇所全部に設ける形態のいずれもよいものである。
掛け手段は首に掛けるストラップ以外では、肩に掛ける肩掛けループ形態のもの、一本のコードあるいはバンドの先端に着衣に止めるクリップあるいは安全ピンを設けてなる形態で、クリップあるいは安全ピンを着衣に係止してバンドを首に掛けてケースを身体前に下げるものなどが含まれる。
コード付勢巻取り装置1にストラップをつけて、該コード付勢巻取り装置1を首から吊り状態にしてケース34から離れた上方に位置させる形態もよい。また、コード付勢巻取り装置1に吊り紐あるいは吊アームみたいな吊り手段を設け、該吊り手段の先端をストラップ28の適当な部位に取り付けて、コード付勢巻取り装置1をケース34から離れた上方に位置させる形態もよい。
巻取り装置支持部54はストラップ28に案内されて移動可能となっている。この移動はストラップ28のコード部分を移動自在に通す環部を設けた形態、コード通し穴を形成した形態などによって可能とされている。
また、コード付勢巻取り装置1がストラップ28に移動が案内される移動可能形態に設けられるとともに、コード付勢巻取り装置1を携帯品保持部材(ケース34の頂部)から離した位置とするためのストッパー92、92をストラップ28に設けている。
また、ストラップ28のコード部分に巻取り装置支持部54が固定されてなる形態も良い。
ストラップ28の左右コード先端にクリップ91、91を設け、ケース34に該クリップ91、91でストラップ28およびコード付勢巻取り装置1に着脱自在形態で取り付ける形態となっている。
この場合、クリップ91、91と、ストラップ28と、該ストラップ28に取り付けたコード付勢巻取り装置1とからなる携帯品の携行具に、携帯品をループコード6あるいは一本コードに取り付けて携行できるものである。よって、携帯品保持部材を有しない形態も携帯品の携行具である。
ストラップ28をケース、面ファスナを設けたプレートなどの携帯品保持部材に取り付ける形態として、クリップ以外に、携帯品保持部材の上部に設けた穴や環にコードを通し結び着ける形態、携帯品保持部材の上方に紐を設け、その紐にコードを結びつける形態、携帯品保持部材の上方に着脱パーツの一方を設け、コードの先端に設けた他方の着脱パーツを連結して取り付ける形態など多様な形態がある。
巻取り装置支持部54は筐体と一体成形してなるもの、筐体に接着、融着、溶着などにより固定してなるもの、筐体の嵌合部に嵌め込んだものなど多様な形態がある。
筐体に左右に延びる巻取り装置支持部を設けてなることを特徴とするコード付勢巻取り装置。
巻取り装置支持部54を筐体2に嵌合などにより固定する形態もよい。この場合は、嵌合形態に限定されるものではなく、巻取り装置支持部が、筐体の背部あるいは側面に接着、融着、溶着などにより固定された形態、筐体の背部あるいは側面に該筐体と一体成形により設けられた形態、筐体2から該筐体2の外に突出した部位に嵌合形態、接着などによる一体化固定形態、一体成形などにより設けられた形態などがある。
【0010】
図3に示すようにコード付勢巻取り装置1の内部構造およびロック機構は次のような構成となっている。
裏側が全面開口された筐体形成部材10と、
この筐体形成部材10の表板の中心に設けられた貫通筒部11と、
この貫通筒部11に内端を固定して設けられた発条である駆動バネ3と、
この駆動バネ3を内側にしてその外端を固定させて該駆動バネ3の巻取り不勢力により付勢巻取り回転する巻取り体4と、
この巻取り体4に重ね状態で巻取られたループコード6と、
筐体形成部材10の側面に設けられたループコード6が引き出されている引き出し口68と、
貫通筒部11に筐体2を摘んだ指で押し込み可動可能に入れられた中空形態のロックON・OFFボタン14、このロックON・OFFボタン14の背部に貫通筒部11と一体的に設けられた広鍔形態の巻取り体4に当接してその付勢回転を止めるロック板15とからなるロック体16と、
ロックON・OFFボタン14の内部に設けられた押し出し付勢手段である圧縮コイルバネ17と、
筐体形成部材10の裏側開口をネジによる締め付け固定、接着、融着あるいは溶着などにより塞ぐ裏板18と、とからなっている。
筐体2を指で摘み、その指でロックON・OFFボタン14を押し込むと圧縮コイルバネ17の付勢力に抗して巻取り体4に付勢当接していたロック板15が移動して巻取り体4から離れロック状態が解除される。ロックON・OFFボタン14を押し込んだ状態のまま移動操作(ループロール6の引き出し引き込み操作)を自在に行うことができる。ロックON・OFFボタン14を解放すると圧縮コイルバネ17の押し出し付勢力によりロック板15が巻取り体4に付勢当接して駆動バネ3による付勢巻取り回転を止めロックする。
すなわち、ループコード6を出入両方向に対してロックするための、巻取り体4をロックするロック機構を設け、このロック機構を構成する部位である指で押し込みロック解除を行うためのロックON・OFFボタン14が筐体2の表側あるいは裏側に設けられ、主に親指を裏側に当て人差し指ないし中指を表側に当てた摘み状態で、そのいずれかの指で前記ロックON・OFFボタン14を押し込み移動させることにより前記ロック状態を解除し、該ロックON・OFFボタン14を解放すると該ロック状態となる。
【0011】
携帯品Kの取付けは次のように行う。
巻取り装置支持部54からコード付勢巻取り装置1を取り外し、ループコード6を上孔部32から入れケース本体21内を通し開いた底開口部22から外に十分な長さに引き出し、ループコード6の先端を折り合わせた状態にしてコード通し取付け孔7に通し(図1の<b>図)、ケース本体21内を戻し通して上孔部32から外に引き出して、筐体2が潜り通るループ状態に開いて(図1の<c>図)、該筐体2を潜らせ通して(図1の<d>図)、引き締め結束(結束部9)状態(図2の<e>図)にして携帯品Kに取り付け、巻取り装置支持部54にコード付勢巻取り装置1を嵌合し取りつける。
携帯品Kの取り出しと操作。
図2の<e>図の携帯品Kをケース34から出し下げた状態で、携帯品Kを手に持って撮影などの操作ができる。
一方の手を携帯品Kの下部に添え、ロックON・OFFボタン14を他方の手で押し込みロックを解除した状態で携帯品Kを上げて行くと自動的にループコード6はコード付勢巻取り装置1に巻き取られて行き、携帯品Kをケース34内に収めたらロックON・OFFボタン14を解放してロック状態にし、底開閉蓋23を閉じ、ロックON・OFFボタン14のロックを解除して携帯品Kを底開閉蓋23に受け止められるまで下降させる。
底開閉蓋23を開き、ロックON・OFFボタン14のロックを解除すると、携帯品Kはコード付勢巻取り装置1の付勢巻取り限界重量よりも主にその重量により、自然に速やかに下降(落下するに近い)する。手で受け止めてロック状態として、片手あるいは両手に持って携帯品Kの操作を行うことができる。
操作の際、耳に持ってゆく、目の前に持ってゆくという操作では、引き上げられるループコード6がケース34に当る場合は、コード逃がし部13に入って30mm〜110mm程度はケース34に掛かることなく上に上げることができ、邪魔のない快適な操作を実現するものである。すなわち、その分ループコード6を短くすることも可能であり、ループコード6を短くすることでコード付勢巻取り装置1の小型化を可能とするものである。
コードはループコードに限定されるものではなく、一本コードからなるものも含まれるものである。
側面図は図4に示す形態と略同様な形態である。
(発明を実施するための異なる形態)
【0012】
次に、本発明を実施するための異なる実施の形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる実施の形態の説明に当たって、前述してある実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0013】
<第2の実施の形態>
図4に示す本発明を実施するための第2の実施の形態において、コード付勢巻取り装置1のロック機構部を有さない形態としたコード付勢巻取り装置19を使用して、携帯電話あるいは携帯カメラなどの携帯品Kを首から提げて携行するための、携帯品の携行具20を形成した点にある。
携帯品の携行具20は、ケース本体21、このケース本体21の底開口部22、この底開口部22を開閉するケース本体21の背面壁から下がるように設けられた底開閉蓋23、この底開閉蓋23の内面に設けられたフック面ファスナ部材24、ケース本体21の前面に設けられたフック面ファスナ24と係着して底開閉蓋23の閉じ状態を保持するためのループ面ファスナ部材25、ケース本体21の天井部に形成されたコードロック部材29が抜けない大きさの上孔部32、ケース本体21の背面に設けられた該ケース本体21との間に胴に巻くための紐、コードあるいはベルトなどの胴巻き部材を通し取り付けるための胴巻き部材通し部30を形成するように縫い付けあるいは接着などにより取り付けられたループ面ファスナ部材31とからなるケース27と、
このケース27の上部あるいは側面上方に端部を取り付けて、ケース27を首から吊り下げるためのストラップ28と、
ストッパー機能を有せず且つ一本のコード41を付勢巻取りする付勢巻取り装置19と、
このコード付勢巻取り装置19から引き出されたコード41の筐体2内への引き込みを、好みの位置でロックする、巻取り装置19とは別体のコードロック部材29とからなっている。コードロック部材29のロック機構は原理的には、後記するロック機構部45のようなものが適当である。
コード41の先端には、メス側パーツ61がエンドストッパーの役割も持たされて取り付けられ、メス側パーツ61には該メス側パーツ61に着脱自在に取り付けられるオス側パーツ60が嵌合取り付けられ、オス側パーツ60には携帯品Kのコード通し取付け孔7に折り合わせ状態で通しその後ループを広げてオス側パーツ60を該ループに潜らせ結束部9を形成して取り付けるための通し潜らせ取り付けループ44が設けられており、メス側パーツ61、オス側パーツ60および通し潜らせ取り付けループ44とで着脱パーツ43を形成している。
付勢巻取り装置19およびコードロック部材29は、ケース27に固定部材57によって固定状態とされている。付勢巻取り装置19をケース27に固定した形態とすることによって、コードの巻取り動作、引き出し動作時の操作が安定した状態で行える。また、付勢巻取り装置19は固定状態にあるのでコードが緩み弛んだ状態となっても動くことは無く、コードを十分に緩ませた状態で携帯品の操作を、違和感無く快適に行うことができるとともに、コードが引き出され緩んだ状態のまま携帯品Kをケース27に押し込み収納する操作を、違和感無く快適に行うことができる。携帯品をケースに収納してから、コードロック部材29のロックを解除してコードを付勢巻取り装置19に巻取ることが、軽快に行うことができる。
コードロック部材29は固定部材57に固定されていない形態でもよい。
また、固定部材57は付勢巻取り装置19の筐体2に一体成形とされてなるものもよい、さらに、コードロック部材29にコードロック部材29の外駒58が一体成形により設けられた形態も、部品点数を少なくし、組立工程を少なくするので好ましい。
ストラップ28は、ケース27ではなくコード付勢巻取り装置19側に取り付けるのもよい。この場合、ケース27はコード付勢巻取り装置19に吊り状態あるいは固定状態となっている必要がある。
【0014】
携帯品Kのコード41への取付けは以下のように行う。
コードロック部材29のロック状態を解除して、ケース27内から通し潜らせ取り付けループ44を摘み引っ張って引き出し、コード41をロック状態として巻き戻しできないようにする。
オス側パーツ60を取り外し潜らせ取り付けループ44を携帯品Kのコード通し取付け孔7に折り合わせ状態で通し、その後ループを広げてオス側パーツ60を該ループに潜らせ結束部9を形成して取り付ける。
オス側パーツ60をメス側パーツ61に嵌合連結して、コード41に携帯品Kを取り付け状態とする。
【0015】
コードロック部材29は、押し込みボタン(可動駒)33と、押し込みボタン(可動駒)33を収納し案内する外駒58と、圧縮コイルバネ(図示せず省略)とからなっているもので、一般的に使用されているコードを通し、付勢力の与えられた押し込みボタン33を該付勢力に抗して押し込むとロックが解除されて、コードをあるいはコードロック部材を移動自在とでき、押し込みボタン33を解放すると押し込みボタン33が付勢力により押し出し動作をして通されているコード41を挟みロックして、移動ができないロック状態とするものである。
コード付勢巻取り装置19の付勢巻取り力は、携帯品Kの重量を吊り保持できない弱い巻取り付勢力であり、ロックするコードロック部材29のロックを解除し底開口部22を開いた状態、すなわち、携帯品Kの自重がコード41に全てかかる状態においては、携帯品Kはその自重により自然・自動的に速やかに下降するものである。
したがって、下降した状態でコードロック部材29を解放してコード41をロック状態とすることにより、下降した状態に携帯品Kを保持して、コード41に邪魔されることなく携帯品を手に持って快適に操作することができる。
コードロック部材29は、押し込みボタン33の面側が広く該押し込みボタン33の可動方向面側が短い形態、すなわち横に広い円台形態のものにして、親指と人差し指ないし中指で摘んだときに、自然に広い面の方の押し込みボタン33が前か後ろに位置された状態で摘むことになる形態であるが、付勢方向に円筒形態の長尺のものを使用した、側部に押し込みボタンを有する形態でもよい。
【0016】
携帯品Kのケース27への収納は、コードロック部材29を一方の指で摘み押し込みボタン33を押し込んでロックを解除した状態とし携帯品Kの底に他方の手を沿えるようにしてメス側パーツ61がケース27の天井部位に当たる最大巻取り部位まで持ち上げ(この状態では携帯品Kは、携帯品の長さやケース本体の長さによるがケース本体21に3割程度から7割程度、すなわちある程度入っている。)、コードロック部材29をロック状態にし、携帯品Kを底開閉蓋23でケース27内に持ち上げながら該底開閉蓋23を閉じる。
下降した携帯品Kの収納は、自動付勢巻取りされるコード41によってその一部がケース27内にスムーズに案内されるので、収納操作が簡単で快適である。
ケース27への収納中の携帯品Kは底開閉蓋23に載り支持されるので、コード41および通し潜らせ取り付けループ44には荷重がかからないので、コード41および通し潜らせ取り付けループ44の磨耗が生じずコードの長寿命化を実現する。
ケース27背面の胴巻き部材通し部30に紐などの胴巻き部材を通し、胴に巻き付けることにより、ケース27が振れない状態に保持し、よって、ケース27に収納されている携帯品Kも歩行動作や前かがみになっても振れない状態として携行性を良いものにできる。
胴巻き部材はケースの背面や側面に固定的に取り付けてなる形態、着脱自在とする形態のいずれの形態も技術的範疇に含むものである。
また、ワイシャツなどの前立て部を有する着衣では、前立て部にフック面ファスナ部材を有するクリプを装着し、前立ての無い着衣では安全ピンを備えた面ファスナ部材を装着して、ループ面ファスナ部材31を着衣側に保持させて、ケース27が振れない状態に保持し、よって、ケース27に収納されている携帯品Kも歩行動作や前かがみになっても振れない状態として携行性を良いものにできる。
上孔部32の大きさを左右に広げて大きくするとともに、前後の縁部位に引っ掛かりが生じないように鋭角な内突出部位を形成しない形態とし、上孔部32(ケース本体21の上部)からコードロック部材29を離した形態として、オス側パーツ60部位が上孔部32を上方に通過して、携帯品Kの上部がケース本体21の内天井部位に当たるところまで、コード41を巻き取ることができるようにするのもよい。
吊るす携帯品の重量よりも、付勢巻取り装置19の付勢巻取り力が強いものもよいものもよく、この場合は、携帯品は手で摘み付勢力に逆らって(抗して)強制的に引き出す引き出し操作になる。
【0017】
<第3の実施の形態>
図5に示す本発明を実施するための第3の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、筐体2の背部あるいは上部から立ち上がるようにストラップ28を潜らし通して下端を結束(結束部42)して該筐体2を吊り状態とするストラップ取付部35を設け、筐体2の下部にループコード6の一方の側と他方の側を分けて引き出すための引き出し口36、37を設け、該引き出し口36、37の間に「く」の字形態に曲がったような形態のコード受け部38を突出設け、筐体2の左右側部に水平に延びるようにケース27の上部を取り付けるためのケース取付けアーム63、63を設けてなるコード付勢巻取り装置39を形成し、前記ケース取付けアーム63、63にケース27を取り付けてなる携帯品の携行具64を形成した点にある。
コード受け部38と筐体2との間には凹み部40が形成され、該凹み部40を通るループコード6の一方のコードと凹み部40との間には隙間が形成されて、指ないし爪でコードを摘むことができるようになっている。
コード付勢巻取り装置39の一部がケース27のケース本体21に収納された状態(入った状態)とされている。
ケース取付けアーム63、63にストラップ28を取り付けるのもよい。
ケース27の上部の左右にケース取付けアーム63、63を通すアーム通し取付部を設け、ケース取付けアーム63、63を着脱自在としている。また、ケース27の上部の左右に切込み孔的なものを設け、ケース取付けアーム63、63差込み着脱形態とするのもよい。また、ケース取付けアーム63、63をケース27の内側とするのもよい。
また、ケース取付けアーム63、63をケース27に接着、融着、溶着、縫い付け、ネジ止め、は止めなどのビス止めなどにより固定するのもよい。この場合、コード通し取付け孔7へのループコード6の取り付けは、ケース27およびストラップ全体を結束部9となるコードループに潜らせて行う。
【0018】
<第4の実施の形態>
図6、図7に示す本発明を実施するための第4の実施の形態において前記第3の実施の形態と主に異なる点は、筐体2の巻取り体4から外れた部位に、ループコード6を付勢挟持してロックするロック機構部45を設けるためのロック機構を設ける部位46を形成し、このロック機構を設ける部位46の表面あるいは裏面に開口部47を設け、この開口部47から頭部が突出され、該開口部47内に頭部が位置されあるいは該開口部47より内側に頭部が位置されてなる、摘んだ指によって押し込み移動動作をするロックON・OFFボタン48を設け、前記ロックON・OFFボタン48を押し出し付勢する圧縮コイルバネや弾性ゴム製部材などの押し出し付勢手段49を設け、前記ロックON・OFFボタン48に前記ループコード6を通すコード通部50を設け、前記ロックON・OFFボタン48の解放状態では前記押し出し付勢手段49の押し出し付勢力によって該ロックON・OFFボタン48は押し出し付勢状態にあって前記ループコード6を挟みロック状態とし、親指を前記ロック機構を設ける部位46の裏面に当て人差し指ないし中指を該ロック機構を設ける部位46の表面に当て摘み状態で、そのいずれかの指で前記ロックON・OFFボタン48を前記押し出し付勢手段49の押し出し付勢力に抗して押し込み移動させることにより前記ループコード6の前記ロック状態が解除され、該ロックON・OFFボタン48を解放すると該ロック状態となるコード付勢巻取り装置51を形成し、該コード付勢巻取り装置51とケース27(図示せず省略)を組み合わせた携帯品の携行具66を形成した点にある。
【0019】
図7に示すロック機構部45は、可動可能に設けられた1通の通し孔形態である可動側コード通し部53を有する有天井開口底部の円筒形態のロックON・OFFボタン48と、ロックON・OFFボタン案内部52の上部に下部が当てられ且つロックON・OFFボタン48の内天井部位に上部が当てられて該ロックON・OFFボタン48を付勢押し出し状態とする押し出し付勢手段49とからなり、指で摘みロックON・OFFボタン48を押し出し付勢手段49の押し出し付勢力に抗して押し込み可動させるとコード通部50と可動側コード通し部53が重なり状態となって一本の貫通したコード通し孔を形成するようになっている。
ロックON・OFFボタン48の側面には嵌合突起(図示せず省略)が形成され、ロック機構を設ける部位46の内壁面に形成された嵌合溝(図示せず省略)に嵌合して、ロックON・OFFボタン48は可動するがロック機構を設ける部位46からは所定の位置で止められ抜けないようなっている。
ロック機構を設ける部位46の下部にはコード通部50を通ったループコード6を外に抜くためのループコード抜き部54と、抜いたループコード6がそれ以上引き込まれないように止めるループコード止め部55が形成されている。
これにより、ループコード6のループ状態のまま筐体外に引き出し、かつ、巻き戻るのを止めることができる構成を実現している。
ループコード抜き部54はループコード6を抜き取ったあとは、チップなどを嵌め込み接着するなどして塞いでしまい、ループコード6が入ることができないようにする。
【0020】
ループコード6を挟みロック状態とする構成であるので、どの好みの位置でも携帯品を正確止めることができ、かつ、最終巻取り状態においてもループコードを最大限巻取り状態とすることができる。
また、ロック状態において携帯品の急なあるいは予期せぬ不要な引っ張りが生じても、ループコードはロック状態のまま引っ張り引き出され移動するので、ロック機構が破損する、あるいは人が引っ張られて転倒などをしてしまう危険が緩衝されるという安全性を実現する。
【0021】
<第5の実施の形態>
図8、図9に示す本発明を実施するための第5の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、次に述べるようなロック機構としてなるコード付勢巻取り装置70を形成し、該コード付勢巻取り装置70とケース27(図示せず省略)を組み合わせた携帯品の携行具71を形成した点にある。
コード付勢巻取り装置70のロック機構部は、筐体2の上部を広く取った部位を設け、そこに圧縮コイルバネ76により押し出し付勢状態とされたロックON・OFFボタン72を筐体2にあけた開口から突出させ、あるいは該開口から指で押し込むことができる位置に設け、ロックON・OFFボタン72に巻取り体4の鍔73(図3参照)の内側壁面74に付勢当接して該巻取り体4の付勢回転をロックするブレーキ片75を設けてなる構成となっている。
ロックON・OFFボタン72を押し込むと、内側壁面74に当接してブレーキをきかせているブレーキ片75は内側に移動し該内側壁面74から離れ、ロック状態が解除された状態となり、ロックON・OFFボタン72を解放すると、圧縮コイルバネ76の付勢力によりロックON・OFFボタン72およびブレーキ片75は付勢押し出し移動して、該ブレーキ片75は内側壁面74に付勢押し当接されて、巻取り体4の付勢回転をロックして、コード41の引き込みおよび引き出しをロックする。
ブレーキ片75にはブレーキのききをよくするためのゴムなどの摩擦部材を設たりあるいは、ブレーキ片75および内側壁面74に小さな凸凹筋を設けて噛み合いによるブレーキのききをよくするようにするのがよい。
ロックON・OFFボタン72が筐体の2の上部に位置されているので、ロックON・OFFボタン72のみをケース本体21の上部に露出させて、それ以外の筐体部位をケース本体21内に収納する形態もよい。
巻取り装置支持部59の裏面には、ループ面ファスナ80が設けられ、着衣側に設けたフック面ファスナと係合させて、ケースが振れない携行を実現する。
付勢巻取り装置70の背部に筐体2と一体成形により巻取り装置支持部59が設けられ、巻取り装置支持部59はケース27の背面に、接着、融着、溶着、ネジ止め、ビス止め、縫いつけ、嵌め込みなどにより固定されている。
ケース27の背部にはめ込み部(嵌合部)を設け、このはめ込み部に巻取り装置支持部59を着脱自在形態で固定するのもよい。この場合、巻取り装置支持部59には、着脱自在とするための突起、凹み、孔、溝などを設ける。
また、ケース27の上部奥側に差込孔(上孔部32を含む)を設け、この差込孔に巻取り装置支持部59を差込みケースの内側に固定(着脱固定を含む)する形態もよい。
携帯品の携行具71においては、後記する第6の実施の形態で述べている、コード41およびループ潜らせストッパー83の形態を採用している。
【0022】
図10、図11に示す本発明を実施するための最良の形態である第6の実施の形態において前記第2の実施の形態と主に異なる点は、コード41の先端側にコード通し取り付け孔7を通らない大きさの○玉形態(形態は棒状、リング状、プレと形態など、どのような形態でもよい。)のループ潜らせストッパー83を設けてなる取り付けコード付勢巻取り装置84を形成し、コードロック部材29に換えて横向き操作形態のコードロック部材85とした点にある。
図10、図11において、ストラップ28、固定部材57、ケース27は、説明し易く理解し易くするために、図示せず省略している。
本実施の形態でのコード41は、コード通し取付け孔7が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有する一本のコードである。
ループ潜らせストッパーの形態は円盤形態、棒形態、リング形態など多様な形態のものを含むものであり、その材質もゴム製部材、合成樹脂製部材、金属製部材、木製部材、ガラス製部材など多様な材質を採用することができるものであるが、携帯品を傷つけないゴム製部材、プラスチック製部材などやわらかい材質とするのが好ましい。
使い方は、コード41を適宜な部位で折合わせ一対にして取り付けコード通し取り付け孔7に通し(図10の中図参照)、通り抜けた部分を広げてループ86を形成し(図10の中図参照)、このループ86にループ潜らせストッパー83を潜らせ(図10の中図参照)、筐体2側でコード41を引いてループ86を縮め締めて(図10の右図参照)、締めたループ86から該ループ潜らせストッパー83が抜けないようにして(図10の中図参照)、よって、携帯品Kにコード41の先端側を取り付けるようにした(図10の中図参照)取り付けコード付勢巻取り装置84である。
携帯品Kの取り付けは、コード通し取付け孔7を通して形成したループ86の大きさを、ループ潜らせストッパー83を潜らせるだけの大きさにするだけでよく、それだけの簡単操作で、コード41の先端に携帯品Kを取り付けた状態が実現され、コード41を全部巻き取る形態においては、コード41を最大に巻き取った状態では筐体2と携帯品Kは距離の殆ど生じない形態、あるいはケース27の内天井に携帯品Kが当たる形態を実現する。
筐体2あるいはケース27(図示せず省略)を潜らせる必要がない。
これにより、携帯品がケース内に上部に隙間を形成することなく、あるいはわずかな隙間で収納できるので、ケースを長くする必要な無い。
また、コード通し取付け孔7の大きさあるいは取り付けコードの太さにもよるが、該条件が適切であると、筐体2側のコード41を少し強めに引き締めるとループ86は該コード41に引き込まれるようにして該コード通し取付け孔7の反対側に出て(図10の右図参照)、ループ潜らせストッパー83はその通過を阻止された状態となるが、ループ潜らせストッパー83を張り揺すりながら引くと、あるいは、筐体2側のコード41をコード通し取付け孔7に向け押し込みながらループ潜らせストッパー83を引くと簡単にループ86はループ潜らせストッパー83側に引き出されるので、引き出された該ループ86を指で摘み広げてループ潜らせストッパー82をそのループ80に外し潜らせると、簡単に携帯品Kからコード41を取り外すことが出来る。
携帯品の携行具71においても、コード41およびループ潜らせストッパー83の形態を採用している。
【0023】
<付記A>
<付記A1記載の発明の効果>
収納された携帯電話、カメラなどの携帯品を底部から出し入れできるようにしてなる底開口部を有するケースと、
このケースの上部に配置され、該ケースの上部側に一部を収納して配置され、あるいは該ケースから離れた上方に配置されてなる、該ケース内に通された状態で携帯品を吊るコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置と、
前記ケース、前記コード付勢巻取り装置および携帯品を首から提げた状態とするためのストラップあるいは肩掛け手段などの掛け手段とからなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
コードはコード付勢巻取り装置に巻き取られるので、コードがケースの外に垂れ下がるということが生じないとともに、携帯品の速やかなケースからの取り出しおよび収納操作を、コードが邪魔にならずに速やか快適に行えるという効果を奏する。
コード付勢巻取り装置の巻き取り付勢力が携帯品の重量よりも強い場合は、携帯品を手で引き出して使用する、携帯品の重量より弱い場合は、コードあるは巻取り体をロックする手段あるいは携帯品を降下しないように下から支持する手段を解放した状態として、携帯品を速やかに下降させて使用できる。
<付記A2記載の発明の効果>
付記A1記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置が直接的にあるいは他の部材を介して、ケースあるいは掛け手段に着脱自在に支持あるいは着脱できないように支持され、該コード付勢巻取り装置がコード弛み時に不用意に動かないようにしなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
コードが緩んだ状態でもケース側あるいは掛け手段側(両方に支持されている形態を含む)に支持されているので、不用意に動くことがなく、コードを緩めた上体で携帯品の操作が快適に行えるという効果を奏する。
また、コードがコード付勢巻取り装置に巻取り途中の状態でケースに携帯品を収納する操作をしても、動かないように支持されているコード付勢巻取り装置は落下するなどのことがないので、収納操作が軽快に行えるとともに、収納後にコードを巻き取らせるとう操作を実現する。
付勢巻取り装置をケースに支持した形態とすることによって、コードの巻取り動作、引き出し動作時の操作が安定した状態で行える。また、付勢巻取り装置は支持状態にあるのでコードが緩み弛んだ状態となっても動くことは無く、コードを十分に緩ませた状態で携帯品の操作を、違和感無く快適に行うことができるとともに、コードが引き出され緩んだ状態のまま携帯品をケースに押し込み収納する操作を、違和感無く快適に行うことができる。携帯品をケースに収納してから、コードを付勢巻取り装置に巻取らせることが、軽快に行うことができる。
<付記A3記載の発明の効果>
付記A1、2いずれか記載の発明の構成において、コードのコード付勢巻取り装置への引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
携帯品の操作時にコードが付勢巻き取られ引っ張られる状態が生じることなく、コードを十分に延ばし出した状態、コードが緩み弛んだ状態にして携帯品の操作を快適に行うことができるという効果を奏する。
携帯品の重量によっても、コードの引き出しを止める強さのロック強さとすることにより、携帯品の重量よりも巻取り不勢力の弱い巻取り体としても、ロックにより携帯品をケース内に吊り状態で収納しておくことを可能とし、かつ、ロックを解除すると携帯品はその自重により自然下降して行くこと操作形態を実現する。この場合は、ケースの底部は蓋のない完全開口とされるのがよい。
<付記A4記載の発明の効果>
付記A1、2、3いずれか記載の発明の構成において、コードが、携帯品の該コードを通し取り付け吊る部位である、コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有する一本のコードであり、前記コードの端方に前記コード通し取付け孔を通らない形態のループ潜らせストッパーを設け、前記コードを適宜な部位で折合わせ一対にして取り付けコード通し取り付け孔に通し、通り抜けた部分を広げてループを形成し、このループに前記ループ潜らせストッパーを潜らせ、前記コードを引いて前記ループを縮め締めて、締めた前記ループから前記ループ潜らせストッパーが抜けないようにして、携帯品に前記コードを取り付けるようにしてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記A1、2、3いずれか記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、
携帯品の取り付けは、コード通し取付け孔を通して形成したループの大きさを、ループ潜らせストッパーを潜らせるだけの大きさにし、潜らせ締めるだけの簡単な操作で、コードの先端に携帯品を取り付けた状態が実現される。すなわち、コードに携帯品が直接取り付けられて、最大巻取り状態では携帯品とコード付勢巻取り装置の間に距離が生じない形態を実現するものであるので、ケースの形態が携帯品を全部覆う形態では、ケースの長さを最小限とすることができる。
言い方を変えると、カード付勢巻取り装置と携帯品の間にはコード以外のものが存在しない、全コード巻き込み形態のコード付勢巻取り装置ではコードを最大巻取りにした状態ではケース内天井と携帯品は殆ど当接ないし極めて近接した状態を実現するので、ケースの長さを最小限とすることができるという効果を奏する。
また、コードを適宜な部位で折合わせ一対にしてコード通し取り付け孔に通し、通り抜けた部分を広げてループを形成し、該ループにループ潜らせストッパーを潜らせ、コードを引いて該ループを縮小締めて、締めた該ループから該ループ潜らせストッパーが抜けないようにして、よって、携帯品に該コードの先端側を取り付けるようにしてなるものであるので、ケースの下方に引き出したコードのみによる携帯品への取り付けと取り外しが簡単に行える。
しかるに、取り外しは、ループ潜らせストッパーを指で摘み振り動かしながら引っ張って、コード通し取り付け孔に引き込まれているループを引き出し、引き出された該ループを指で摘み引き広げて、広げたループにループ潜らせストッパーを潜らせ引っ張ると簡単に外すことができる。
また携帯品とコードを連結する別パーツを使用しないので、そのパーツ代、組み立て費用などの経費が掛からず、コストを軽減する
【0024】
<付記B>
<付記B1記載の発明の効果>
携帯電話、携帯カメラ、音楽プレイヤー、携帯無線機、携帯警報機などの携帯品を下方から出し入れする形態のケースと、このケースの上部あるいは該ケースから離れた上方に配置される、携帯品を吊るためのコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置と、前記ケースの底部に開口された、前記コードが取り付けられた状態で前記ケースに収納された携帯品を底部から出し入れできるようにしてなる底開口部と、前記ケースの天井部に設けられた、前記コード付勢巻取り装置から引き出された前記コードを該ケース内に引き入れることを可能とするための上孔部と、前記ケースあるいは前記コード付勢巻取り装置に取り付けられたストラップ、肩掛け手段などの掛け手段とからなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、次のような効果を奏する。
コードは常にコード付勢巻取り装置に巻き取られるので、コードがケースの外に垂れ下がるということが生じないとともに、コード付勢巻取り装置の巻き取り付勢力が携帯品の重量よりも強い場合は、携帯品を手で引き出して使用する、携帯品の重量より弱い場合は、コードあるは巻取り体をロックする手段あるいは携帯品を降下しないように下から支持する手段を解放した状態として、携帯品を速やかに下降させて使用できるという効果を奏する。
<付記B2記載の発明の効果>
付記B1記載の発明の構成において、コードが、携帯品に設けられたコード通し取付け孔に、該コードを折り合わせるようにして通された部位でループを形成する一対で通すことができる太さであるとともに、前記コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するコードであり、前記コードの筐体の外にある先端側には前記コード通し取り付け孔を通らない大きさのループ潜らせストッパーが設けられ、前記コードを適宜な部位で折合わせ一対にして前記コード通し取り付け孔に通し、通り抜けた部分を広げてループを形成し、このループに前記ループ潜らせストッパーを潜らせ、該コードを引いて該ループを縮小締めて、締めた該ループから該ループ潜らせストッパーが抜けないようにして、よって、携帯品に該コードの先端側を取り付けるようにしてなることを特徴とする携帯品携行具であるので、付記B1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
筐体からコードをある程度の長さ引き出し、数センチ以上のループを形成できる程度の部位で折りあわせ、それをコード通し取付け孔に通して通り抜けた部位を広げてループを形成し、そのループにストッパーを潜らせ、筐体側のコードを引きループを萎めてさらに締めると、ループ部位はコード通し取り付け孔を抜けてストッパーとは反対側に位置するのであるが、その際、抜けるループ部位はストッパーに連絡するコード部位をそのループに引っ掛けて一緒に引きこみ、コード通し取り付け孔のストッパーとは反対側に位置させる。これによって、コードは取り付けられた携帯品から抜けない状態となる。
{1}コードに携帯品が直接取り付けられて、最大巻取り状態では携帯品とコード付勢巻取り装置の間に距離が生じない形態を実現するものであるので、ケースの形態が携帯品を全部覆う形態では、ケースの長さを最小限とすることができる。
言い方を変えると、筐体と携帯品の間にはコード以外のものが存在しない、全コード巻き込み形態のコード付勢巻取り装置ではコードを最大巻取りにした状態では筐体と携帯品は殆ど当接ないし極めて近接した状態を実現するので、ケースの長さを最小限とすることができるという効果を奏する。
{2}コードを適宜な部位で折合わせ一対にしてコード通し取り付け孔に通し、通り抜けた部分を広げてループを形成し、該ループにループ潜らせストッパーを潜らせ、コードを引いて該ループを縮小締めて、締めた該ループから該ループ潜らせストッパーが抜けないようにして、よって、携帯品に該コードの先端側を取り付けるようにしてなるものであるので、ケースの下方に引き出したコードのみによる携帯品への取り付けと取り外しが簡単に行える。
しかるに、取り外しは、ループ潜らせストッパーを指で摘み振り動かしながら引っ張って、コード通し取り付け孔に引き込まれているループを引き出し、引き出された該ループを指で摘み引き広げて、広げたループにループ潜らせストッパーを潜らせ引っ張ると簡単に外すことができる。
{3}携帯品とコードを連結する別パーツを使用しないので、そのパーツ代、組み立て費用などの経費が掛からず、コストを軽減するという効果を奏する。
<付記B3記載の発明の効果>
付記B1、2いずれか記載の発明の構成において、コードの引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次のような効果を奏する。
携帯品の操作時にコードが付勢巻き取られ引っ張られる状態が生じることなく、コードを十分に延ばし出した状態での携帯品の操作を快適に行うことができるという効果を奏する。
<付記B4記載の発明の効果>
付記B1、2、3いずれか記載の発明の構成において、コード巻取り装置の駆動バネによる付勢巻取り力が、携帯品の重量を吊り保持できない弱い巻取り付勢力であり、携帯品を下から支持するものがない状態あるいは上方で前記コードや巻取り体がロックされていない状態では、携帯品の重量により該コード巻取り体はコード送り回転となって携帯品はその自重によりに速やかに下降するものであることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1〜3いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次のような効果を奏する。
携帯品を吊り状態で保持する手段あるいは携帯品を降下しないように下から支持する手段を解放した状態とすると、携帯品はその自重によりに速やかに下降するので、コードに繋いだまま携帯品をケースの外に速やかに出してそれを手にもって速やかに操作することができるという効果を奏する。
<付記B5記載の発明の効果>
付記B1〜4いずれか記載の発明の構成において、首から提げ携行中のケースを振れないように携行者の胴に保持するための、携行者の胴に巻くコード、バンド、紐、ロープなどの胴巻き手段を設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1〜4いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次のような効果を奏する。
携帯品がケースへ収納されての携行状態では、携帯品およびケースが身体の動作で振れることがない快適な携行を実現するという効果を奏する。
<付記B6記載の発明の効果>
付記B1〜5いずれか記載の発明の構成において、首から提げ携行中のケースを振れないように保持するための、携行者の胴に巻くコード、バンド、紐、ロープなどの胴巻き手段、面ファスナ、クリップあるいは安全ピンなどの振れ止め手段をケースに設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1〜5いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
携帯品がケースへ収納されての携行状態では、携帯品およびケースが身体の動作で振れることがない快適な携行を実現するという効果を奏する。
<付記B7記載の発明の効果>
付記B1〜6いずれか記載の発明の構成において、底開口部を開閉し塞ぎ状態ではケースに収納されている携帯品を受け支持する開閉蓋を設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1〜6いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次のような効果を奏する。
開閉蓋を閉じた状態においては、携帯品は該開閉蓋により支えられるので、コードにかかる荷重は駆動バネの巻取り付勢力となるとともに、携帯品を降下させるとき以外はコードが携帯品の取付部位で擦れることが生じないので、コードへの負荷や擦れを軽くしてコードの超寿命化を実現するという効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は携行グッズを製造する産業、携帯品を提供する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の最良の第1の実施の形態の正面図および携帯品への取付け手順図。
【図2】本発明の最良の第1の実施の形態のロック状態での携帯品の停止位置例図。
【図3】本発明の最良の第1の実施の形態のロック状態の断面図およびロック解除状態の断面図。
【図4】本発明の最良の第2の実施の形態のケースに携帯品を収納した状態の正面図および携帯品をケースから出し下降させた状態の側面図。
【図5】本発明の最良の第3の実施の形態の正面図および携帯品を取り付け下降させた状態例の正面図。
【図6】本発明の最良の第4の実施の形態の正面図および携帯品を取り付け下降させた状態例の正面図。
【図7】本発明の最良の第4の実施の形態のロック機構部の断面図。
【図8】本発明の最良の第5の実施の形態の正面図および側面図。
【図9】本発明の最良の第5の実施の形態のコード付勢巻取り装置の内部構造を示す側面図。
【図10】本発明の最良の第6の実施の形態の携帯品へのコードの取り付け手順図。
【図11】本発明の最良の第6の実施の形態の携帯品へのコードの取り付け手順図。
【符号の説明】
【0027】
1:コード付勢巻取り装置、
2:筐体、
3:駆動バネ、
4:巻取り体、
5:ループ形成可能部位、
6:ループコード、
7:コード通し取付け孔、
8:ストパー玉、
9:結束部、
10:筐体形成部材、
11:貫通筒部、
12:携帯品の携行具、
13:コード逃がし部、
14:ロックON・OFFボタン、
15:ロック板、
16:ロック体、
17:圧縮コイルバネ、
18:裏板、
19:コード付勢巻取り装置、
20:携帯品の携行具、
21:ケース本体、
22:底開口部、
23:底開閉蓋、
24:フック面ファスナ部材、
25:ループ面ファスナ部材、
26:上孔部、
27:ケース、
28:ストラップ、
29:コードロック部材、
30:胴巻き部材通し部、
31:ループ面ファスナ部材、
32:上孔部、
33:押し込みボタン(可動駒)、
34:ケース、
35:ストラップ取付部、
36:引き出し口、
37:引き出し口、
38:コード受け部、
39:コード付勢巻取り装置、
40:凹み部、
41:コード、
42:結束部、
43:着脱パーツ、
44:通し潜らせ取り付けループ、
45:ロック機構部、
46:ロック機構を設ける部位、
47:開口部、
48:ロックON・OFFボタン、
49:押し出し付勢手段、
50:コード通部、
51:コード付勢巻取り装置、
52:ロックON・OFFボタン案内部、
53:可動側コード通し部、
54:巻取り装置支持部、
55:嵌合部、
57:固定部材、
58:外駒、
59:巻取り装置支持部、
60:オス側パーツ、
61:メス側パーツ、
63:ケース取付けアーム、
64:携帯品の携行具、
65a、65b:アーム通し取付部、
66:携帯品の携行具、
68:引き出し口、
70:コード付勢巻取り装置、
71:携帯品の携行具、
72:ロックON・OFFボタン、
73:鍔、
74:内側壁面、
75:ブレーキ片、
76:圧縮コイルバネ、
80:ループ面ファスナ、
83:ループ潜らせストッパー、
84:コード付勢巻取り装置、
85:コードロック部材、
86:ループ、
90:クリップ、
91:ストッパー。
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、カメラなどの携帯品を首あるいは肩などから提げた形態で携行するのに適した携帯品の携行具に関する。
【背景技術】
【0002】
底の開口されたケース本体(95)の上部にロープストッパー(77)を設け、このロープストッパー77にロープ(84)を通し、このロープ(84)のケース本体(95)内に位置される先端に携帯電話あるいは携帯カメラなどの携帯品を取り付け、ロープ(84)のケース本体(95)の外に出た他方の端にはストッパー(52)を設け、ケース本体(95)を首から提げるための首下げ手段(2)が設けられてなる携帯品等の保護具(93)が開示されている。(例えば特許文献1)
携帯電話あるいはデジタルカメラの殆どのものには、開口2mm〜4mm程度のループコード通し取付け孔が設けられている。
しかるに、携帯品のループコード通し取付け孔に細ループコードを通して、着衣に装着するクリップを設けてなるストラップ、あるいは手首ないし首に掛けるストラップの一般的な形態において、リール紐を付勢巻き取るリール装置形態のものは、一本のリール紐を付勢巻き取る形態であり、その一本のリール紐の先端に0.5mm〜0.8mm程度の太さで先端合わせ真直ぐにした長さが40mm〜60mm程度のループ形態とされるとともに、コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するループコード(「松葉紐」あるいは「ヘビロ」などの名称で呼ばれている)が設けられてなるものである。(例えば特許文献2)
また、一本のリール紐の先端に脱着パーツを取り付け、その外れるパーツの側に0.5mm〜0.8mm程度の太さで先端合わせ真直ぐにした長さが40mm〜60mm程度のループ形態とされるとともに、コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するループコードが設けられてなるものが知れている。
また、首に掛けるループを形成するループコードを付勢巻き取る形態のリール装置が知られている(例えば特許文献3)。
【0003】
上述した従来技術は以下に述べるような欠点を有するものであった。
<1>特許文献1の発明
特許文献1の図17に開示の発明は、ロープ(84)が引き上げられてロープストッパー(77)でロック状態にある状態では、携帯品はロープ(84)に吊り状態でケース本体(95)内に収納状態とされ、ロープストッパー(77)を指で摘みロープ制御手段87を押し込むとロープ(84)のロックが解除されて、携帯品はその重みで降下してケース本体(95)下方外に出て、結果的に首下げ手段(2)が長くなった形態を実現して、携帯品の手に持っての操作が快適に行えるというものである。
しかるに、携帯品がケース本体(95)に収納されている状態では、ロープ(84)が外に長く垂れ下がり振れて邪魔になる、周囲に振れ引っかかる危険がある、あるいは煩わしく目障りであるという欠点を有するものである。
この問題を解決するために、ロープ(84)を付勢巻き取りするリール紐とすることが考えられるが、ロープ(84)の先端に携帯品のループコード通し取付け孔に通す松葉紐(ループコード)を設けなれればならず、松葉紐(ループコード)の長さの分(30mm〜60mm程度)だけ、携帯品がケース本体(95)内に下がり状態に吊り保持されることになる。このため、携帯品を全部ケース本体(95)内に収めるために、ケース本体(95)を長くしなければならない、携帯品が下がった分だけ振りが大きくなるという欠点を有するものである。
<2>特許文献2に開示の発明
リールケース(2)(付勢巻取りリール装置)に付勢巻き取られた一本の紐部(13)の先端に、ループ形態の携帯品のループコード通し取付け孔に通し取り付けるヘビロ(11)(ループコード)が設けられてなるものである。
しかるに、携帯品のループコード通し取付け孔に通しての取付けは、ヘビロ(11)の先端を折り合わせた状態にしてループコード通し取付け孔に通してループを広げ状態とし、そのループにリールケース(2)(付勢巻取りリール装置)を潜らせ通して引き締め、ループコード通し取付け孔にヘビロ(11)を結束させ取り付けるというものである。
すなわち、ヘビロ(11)はループコード通し取付け孔に通された状態で、リールケース(2)を潜り通すことができるループを形成する長さとしたければならないものである。
よって、携帯品はヘビロ(11)の先端に吊り下げられた状態、すなわち、リールケース(2)から30mm〜60mm程度の距離が離れた位置になるという欠点を有するものである。
この欠点によって、例えば、リールケース(2)にネックストラップを設け首に掛ける形態とした場合には、携帯品の吊り下げ位置はリールケース(2)から30mm〜60mm程度の距離が離れた位置となるのでその分振れが大きくなる、クリップを設けた形態では、例えば、胸ポケットにリールケース(2)を装着した状態では、携帯品の吊り下げ位置はリールケース(2)から30mm〜60mm程度の距離が離れた位置となるのでその分振れが大きくなるという欠点を有するものでる。
特に、後記<5>の携帯補助具への使用は、携帯品を収納するケースを、収納する携帯品の長さに加えてヘビロ(11)(ループコード)の長さ分(30mm〜60mm程度)長いものとしなければならないという欠点を有するものである。
<2>また、ループコード(ヘビロ)を、着脱パーツに取り付けた形態のものが製品として知られているが、この場合も、一方の着脱パーツを外しループコード通し取付け孔に通してループを広げ状態とし、そのループに一方の着脱パーツを潜らせ通して引き締め、ループコード通し取付け孔に結束させ取り付けて、一方の着脱パーツを一本のリール紐の他方の着脱パーツに連結するというものであので、ヘビロはループコード通し取付け孔に通された状態で、一方の着脱パーツを潜り通すことができるループを形成する長さとしたければならないものであり、よって、携帯品はヘビロの先端に吊り下げられた状態、すなわち、リールケース(2)から20mm〜40mm程度の距離が離れた位置になるという欠点を有するものである。
<3>特許文献3の図4に開示の発明
首に掛けるためのループを形成する丸紐(13)が一対形態で巻き取り具(2)に付勢巻き取られ、巻き取り具(2)の丸紐(13)の反対側に連結紐(7)(ループコード)が設けられてなるネックストラップ(1)である。
しかるに、引用文献1の発明の首に掛けるためのループを形成する丸紐(13)は、首に掛けることを目的としており、図からも明らかなように、連結紐(7)(ループコードよりもはるかに太いものであり、携帯品のループコード通し取付け孔に通すことなどできないものであることは明らかであるとともに、連結紐(7)(松葉紐)のような崩れ難い(へたばり難い)適宜なしなやかさと硬さを有することについては、なんら明示も示唆もされていないものであり、その目的からそのようなしなやかさと硬さを有さなければならない理由を見出すことができないものである。
<4>以上述べた従来技術は、引き出すと拡径するループを形成する一対形態のループコードを巻取り体に巻き取るコード付勢巻取り装置において、このループコードそのものに松葉紐の機能を持たせるという技術的思想、携帯品のループコード通し取付け孔にループコードを通し取り付けるという技術的思想、ループコードが、携帯品に設けられたコード通し取付け孔に先端を折り合わせるようにしてループ状態で通すことができる太さであるとともに、前記コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するものにするという技術的思想について、なんらそれを示唆したり動機付けしたりする記載は一切ないものであり、そのような使用を全く想定していないものである。
【特許文献1】実登3068840号公報
【特許文献2】実登3070789号公報(図4)
【特許文献3】特開2005-224593号公報(図17)
【非特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、携帯電話あるいはデジタルカメラなどの携帯品を吊るコードが、該携帯品がケースに収納された状態において該ケースの外に垂れ下がることのない携帯品の携行具を提供することを目的としている。
また、本発明の他の目的は、携帯電話あるいはデジタルカメラなどの携帯品を吊るコードが、該携帯品がケースに収納された状態において該ケースの外に垂れ下がることがないとともに、コードに取り付けた携帯品とコード巻取り装置との筐体との距離を略接した状態あるいは近傍した状態にできる携帯品の携行具を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲をそれらのみに限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成となっている。
<請求項1記載の発明>
ストラップと、
このストラップに取り付けられた、携帯品を吊るコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置とからなり、
前記ストラップの下方を直接にあるいはクリップ、連結部材などの他の部材を介して間接的に、携帯品を収納するケース、携帯品を保持するプレートなどの携帯品保持部材に取り付けることを可能にしてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項2記載の発明>
請求項1記載の発明の構成において、ストラップが、一対あるいは携帯品保持部材に取り付けられた状態でループを形成する形態であって、コード付勢巻取り装置の左右がストラップの左右コードの間に位置するように、該左右コードに左右側を支持されてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項3記載の発明>
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動しないように固定されてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項4記載の発明>
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項5記載の発明>
請求項4記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられるとともに、前記コード付勢巻取り装置を携帯品保持部材から離した位置とするためのストッパーを前記ストラップに設けてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
<請求項6記載の発明>
請求項1、2、3、4、5いずれか記載の発明の構成において、コードのコード付勢巻取り装置への引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構部などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする携帯品の携行具である。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
ストラップと、
このストラップに取り付けられた、携帯品を吊るコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置とからなり、
前記ストラップの下方を直接にあるいはクリップ、連結部材などの他の部材を介して間接的に、携帯品を収納するケース、携帯品を保持するプレートなどの携帯品保持部材に取り付けるようにしてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
コードはコード付勢巻取り装置に巻き取られるので、コードがケースの外に垂れ下がるということが生じないとともに、携帯品保持部材がケースである場合、携帯品の速やかなケースからの取り出しおよび収納操作を、コードが邪魔にならずに速やか快適に行えるという効果を奏する。
また、携帯品保持部材を取り付けることなく、そのまま首に掛ける、そのまま肩に掛ける、そのまま着衣にクリップなどで止める、そのままバックの吊りベルトに取り付けるなどして使用できるという効果を奏する。
また、
コード付勢巻取り装置の巻き取り付勢力が携帯品の重量よりも強い場合は、携帯品を手で引き降ろして使用する。携帯品の重量より弱い場合は、コードあるは巻取り体をロックする手段、携帯品を降下しないように下から支持する手段、あるいは携帯品を面ファスナなどでプレート上に保持した状態から解放すると、携帯品をその自重により速やかに下降させて使用できる。
<請求項2記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、ストラップが、一対あるいは携帯品保持部材に取り付けられた状態でループを形成する形態であって、コード付勢巻取り装置の左右がストラップの左右コードの間に位置するように、該左右コードに左右側を支持されてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
このような構成としても、請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項3記載の発明の効果>
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動しないように固定されてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
このような構成としても、請求項1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
請求項1、2コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
このような構成としても、請求項1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項5記載の発明の効果>
請求項4記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられるとともに、前記コード付勢巻取り装置を携帯品保持部材から離した位置とするためのストッパーを前記ストラップに設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
このような構成としても、請求項4記載の発明と同様な効果を奏する。
<請求項6記載の発明の効果>
請求項1、2、3、4、5いずれか記載の発明の構成において、コードのコード付勢巻取り装置への引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構部などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
コードを引き出し該コードの引き出しをロック状態とできるので、コードを引き出しての携帯品の操作はコードが弛んだ状態で操作となるので操作がし易いという効果を奏する。
ロックした状態で携帯品を吊り下げ置くことができることも可能とできるので、底のないケースにコードに吊り状態で携帯品を収納して携行できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。但し、それらのみに本発明を限定する趣旨のものではない。
【0009】
<第1の実施の形態>
図1ないし図3に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において12は携帯品の携行具であって、この携帯品の携行具12は、
筐体2、この筐体2内に回転自在に設けられ且つ駆動バネ3により巻取り方向に付勢巻取り回転をする巻取り体4、この巻取り体4にループの形成が可能なループ形成可能部位5とする一対形態で付勢巻き取られるとともに、該筐体2の外で拡径する該ループ形成可能部位5を形成するように設けられてなる携帯品Kを取り付けて、該携帯品Kを吊り状態にしかつ地面への落下を防ぐループコード6とからなり、前記ループコード6の全体あるいは少なくとも先端側の適宜な長さが(本実施例では全体)、携帯品Kに設けられたコード通し取付け孔7に先端を折り合わせるようにしてループ状態で通すことができる太さであるとともに、前記コード通し取付け孔7が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するものであり、該ループコード6の先端が筐体2に当るあるいは該筐体に10mm以内に近傍した位置である引き込み動作が止められた最終巻取り状態(図1の<a> 筐体2にあたる状態例)となっても前記巻取り体を巻取り回転させようとする巻取り回転付勢力を有してなり(巻取り回転付勢力が残っている状態)、かつ、前記駆動バネ3による付勢巻取り力が、携帯品Kの重量を吊り保持できない弱い巻取り付勢力であり、携帯品を下から支持するものがない状態あるいは上方で前記ループコード6や前記巻取り体4がロックされていない状態では、携帯品Kの重量により該コード巻取り体4はコード送り回転となって携帯品Kはその自重によりに速やかに下降するようにしてなるコード付勢巻取り装置1と、
ケース本体21、このケース本体21の底部に開口された、前記ループコード6が取り付けられた状態で該ケース本体21に収納された携帯電話あるいはカメラなどの携帯品Kを底部から出し入れできるようにしてなる底開口部22、前記ケース本体21の天井部に設けられた、該ケース本体21の上部あるいは該ケース本体21から上方に離れるように配置された前記コード付勢巻取り装置1から引き出された前記ループコード6を該ケース本体21内に引き入れることを可能とするための上孔部32、前記ケース本体21の背部壁から下部に延長するように設けられた、前記底開口部22を前方に起こし塞ぎかつ携帯品を受け止めるための底開閉蓋23、この底開閉蓋23の内面に設けられたフック面ファスナ部材24、ケース本体21の前面に設けられたフック面ファスナ24と係着して底開閉蓋23の閉じ状態を保持するためのループ面ファスナ部材25、前記ケース本体21の前部壁に形成された、持ち上げられた前記ループコード6を上方に逃がすための、該前部壁の下部縁中央を離して上方に向けた切り込みあるいは溝形態に設けられたコード逃がし部13(溝形態を採用)とからなるケース34と、
前記ケース34、前記コード付勢巻取り装置1および携帯品Kを首から提げた状態とするための、ケース本体21に取り付けられた掛け手段であるストラップ28と、
前記コード付勢巻取り装置1の裏面に設けられた嵌合部55に、着脱自在に嵌合されて左右に延びるように設けられ、左右がストラップ28に固定あるいは移動可能に支持されて、コード付勢巻取り装置1をコード弛み時に不用意に動かないように支持する巻取り装置支持部54とからなっている。
ループコード6には移動自在に、ループコード6の先端が一つの引き出し口68から筐体2内に引き込まれるのを阻止するストパー玉8が取り付けられている。
引き出し口が二つの場合は、ループコードが引き出し口を隔てる壁によってそれ以上の引き込まれるのを阻止するので、ストパー玉8を設けなくてもよい。
コード逃がし部13の形態はケース本体の最上部にまで届くものも技術的範疇に含まれるものである。
また、コード逃がし部13は、ケース本体の前部、左側部、右側部のいずれかに設ける、あるいはいずれかの2個所に設ける、3箇所全部に設ける形態のいずれもよいものである。
掛け手段は首に掛けるストラップ以外では、肩に掛ける肩掛けループ形態のもの、一本のコードあるいはバンドの先端に着衣に止めるクリップあるいは安全ピンを設けてなる形態で、クリップあるいは安全ピンを着衣に係止してバンドを首に掛けてケースを身体前に下げるものなどが含まれる。
コード付勢巻取り装置1にストラップをつけて、該コード付勢巻取り装置1を首から吊り状態にしてケース34から離れた上方に位置させる形態もよい。また、コード付勢巻取り装置1に吊り紐あるいは吊アームみたいな吊り手段を設け、該吊り手段の先端をストラップ28の適当な部位に取り付けて、コード付勢巻取り装置1をケース34から離れた上方に位置させる形態もよい。
巻取り装置支持部54はストラップ28に案内されて移動可能となっている。この移動はストラップ28のコード部分を移動自在に通す環部を設けた形態、コード通し穴を形成した形態などによって可能とされている。
また、コード付勢巻取り装置1がストラップ28に移動が案内される移動可能形態に設けられるとともに、コード付勢巻取り装置1を携帯品保持部材(ケース34の頂部)から離した位置とするためのストッパー92、92をストラップ28に設けている。
また、ストラップ28のコード部分に巻取り装置支持部54が固定されてなる形態も良い。
ストラップ28の左右コード先端にクリップ91、91を設け、ケース34に該クリップ91、91でストラップ28およびコード付勢巻取り装置1に着脱自在形態で取り付ける形態となっている。
この場合、クリップ91、91と、ストラップ28と、該ストラップ28に取り付けたコード付勢巻取り装置1とからなる携帯品の携行具に、携帯品をループコード6あるいは一本コードに取り付けて携行できるものである。よって、携帯品保持部材を有しない形態も携帯品の携行具である。
ストラップ28をケース、面ファスナを設けたプレートなどの携帯品保持部材に取り付ける形態として、クリップ以外に、携帯品保持部材の上部に設けた穴や環にコードを通し結び着ける形態、携帯品保持部材の上方に紐を設け、その紐にコードを結びつける形態、携帯品保持部材の上方に着脱パーツの一方を設け、コードの先端に設けた他方の着脱パーツを連結して取り付ける形態など多様な形態がある。
巻取り装置支持部54は筐体と一体成形してなるもの、筐体に接着、融着、溶着などにより固定してなるもの、筐体の嵌合部に嵌め込んだものなど多様な形態がある。
筐体に左右に延びる巻取り装置支持部を設けてなることを特徴とするコード付勢巻取り装置。
巻取り装置支持部54を筐体2に嵌合などにより固定する形態もよい。この場合は、嵌合形態に限定されるものではなく、巻取り装置支持部が、筐体の背部あるいは側面に接着、融着、溶着などにより固定された形態、筐体の背部あるいは側面に該筐体と一体成形により設けられた形態、筐体2から該筐体2の外に突出した部位に嵌合形態、接着などによる一体化固定形態、一体成形などにより設けられた形態などがある。
【0010】
図3に示すようにコード付勢巻取り装置1の内部構造およびロック機構は次のような構成となっている。
裏側が全面開口された筐体形成部材10と、
この筐体形成部材10の表板の中心に設けられた貫通筒部11と、
この貫通筒部11に内端を固定して設けられた発条である駆動バネ3と、
この駆動バネ3を内側にしてその外端を固定させて該駆動バネ3の巻取り不勢力により付勢巻取り回転する巻取り体4と、
この巻取り体4に重ね状態で巻取られたループコード6と、
筐体形成部材10の側面に設けられたループコード6が引き出されている引き出し口68と、
貫通筒部11に筐体2を摘んだ指で押し込み可動可能に入れられた中空形態のロックON・OFFボタン14、このロックON・OFFボタン14の背部に貫通筒部11と一体的に設けられた広鍔形態の巻取り体4に当接してその付勢回転を止めるロック板15とからなるロック体16と、
ロックON・OFFボタン14の内部に設けられた押し出し付勢手段である圧縮コイルバネ17と、
筐体形成部材10の裏側開口をネジによる締め付け固定、接着、融着あるいは溶着などにより塞ぐ裏板18と、とからなっている。
筐体2を指で摘み、その指でロックON・OFFボタン14を押し込むと圧縮コイルバネ17の付勢力に抗して巻取り体4に付勢当接していたロック板15が移動して巻取り体4から離れロック状態が解除される。ロックON・OFFボタン14を押し込んだ状態のまま移動操作(ループロール6の引き出し引き込み操作)を自在に行うことができる。ロックON・OFFボタン14を解放すると圧縮コイルバネ17の押し出し付勢力によりロック板15が巻取り体4に付勢当接して駆動バネ3による付勢巻取り回転を止めロックする。
すなわち、ループコード6を出入両方向に対してロックするための、巻取り体4をロックするロック機構を設け、このロック機構を構成する部位である指で押し込みロック解除を行うためのロックON・OFFボタン14が筐体2の表側あるいは裏側に設けられ、主に親指を裏側に当て人差し指ないし中指を表側に当てた摘み状態で、そのいずれかの指で前記ロックON・OFFボタン14を押し込み移動させることにより前記ロック状態を解除し、該ロックON・OFFボタン14を解放すると該ロック状態となる。
【0011】
携帯品Kの取付けは次のように行う。
巻取り装置支持部54からコード付勢巻取り装置1を取り外し、ループコード6を上孔部32から入れケース本体21内を通し開いた底開口部22から外に十分な長さに引き出し、ループコード6の先端を折り合わせた状態にしてコード通し取付け孔7に通し(図1の<b>図)、ケース本体21内を戻し通して上孔部32から外に引き出して、筐体2が潜り通るループ状態に開いて(図1の<c>図)、該筐体2を潜らせ通して(図1の<d>図)、引き締め結束(結束部9)状態(図2の<e>図)にして携帯品Kに取り付け、巻取り装置支持部54にコード付勢巻取り装置1を嵌合し取りつける。
携帯品Kの取り出しと操作。
図2の<e>図の携帯品Kをケース34から出し下げた状態で、携帯品Kを手に持って撮影などの操作ができる。
一方の手を携帯品Kの下部に添え、ロックON・OFFボタン14を他方の手で押し込みロックを解除した状態で携帯品Kを上げて行くと自動的にループコード6はコード付勢巻取り装置1に巻き取られて行き、携帯品Kをケース34内に収めたらロックON・OFFボタン14を解放してロック状態にし、底開閉蓋23を閉じ、ロックON・OFFボタン14のロックを解除して携帯品Kを底開閉蓋23に受け止められるまで下降させる。
底開閉蓋23を開き、ロックON・OFFボタン14のロックを解除すると、携帯品Kはコード付勢巻取り装置1の付勢巻取り限界重量よりも主にその重量により、自然に速やかに下降(落下するに近い)する。手で受け止めてロック状態として、片手あるいは両手に持って携帯品Kの操作を行うことができる。
操作の際、耳に持ってゆく、目の前に持ってゆくという操作では、引き上げられるループコード6がケース34に当る場合は、コード逃がし部13に入って30mm〜110mm程度はケース34に掛かることなく上に上げることができ、邪魔のない快適な操作を実現するものである。すなわち、その分ループコード6を短くすることも可能であり、ループコード6を短くすることでコード付勢巻取り装置1の小型化を可能とするものである。
コードはループコードに限定されるものではなく、一本コードからなるものも含まれるものである。
側面図は図4に示す形態と略同様な形態である。
(発明を実施するための異なる形態)
【0012】
次に、本発明を実施するための異なる実施の形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる実施の形態の説明に当たって、前述してある実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0013】
<第2の実施の形態>
図4に示す本発明を実施するための第2の実施の形態において、コード付勢巻取り装置1のロック機構部を有さない形態としたコード付勢巻取り装置19を使用して、携帯電話あるいは携帯カメラなどの携帯品Kを首から提げて携行するための、携帯品の携行具20を形成した点にある。
携帯品の携行具20は、ケース本体21、このケース本体21の底開口部22、この底開口部22を開閉するケース本体21の背面壁から下がるように設けられた底開閉蓋23、この底開閉蓋23の内面に設けられたフック面ファスナ部材24、ケース本体21の前面に設けられたフック面ファスナ24と係着して底開閉蓋23の閉じ状態を保持するためのループ面ファスナ部材25、ケース本体21の天井部に形成されたコードロック部材29が抜けない大きさの上孔部32、ケース本体21の背面に設けられた該ケース本体21との間に胴に巻くための紐、コードあるいはベルトなどの胴巻き部材を通し取り付けるための胴巻き部材通し部30を形成するように縫い付けあるいは接着などにより取り付けられたループ面ファスナ部材31とからなるケース27と、
このケース27の上部あるいは側面上方に端部を取り付けて、ケース27を首から吊り下げるためのストラップ28と、
ストッパー機能を有せず且つ一本のコード41を付勢巻取りする付勢巻取り装置19と、
このコード付勢巻取り装置19から引き出されたコード41の筐体2内への引き込みを、好みの位置でロックする、巻取り装置19とは別体のコードロック部材29とからなっている。コードロック部材29のロック機構は原理的には、後記するロック機構部45のようなものが適当である。
コード41の先端には、メス側パーツ61がエンドストッパーの役割も持たされて取り付けられ、メス側パーツ61には該メス側パーツ61に着脱自在に取り付けられるオス側パーツ60が嵌合取り付けられ、オス側パーツ60には携帯品Kのコード通し取付け孔7に折り合わせ状態で通しその後ループを広げてオス側パーツ60を該ループに潜らせ結束部9を形成して取り付けるための通し潜らせ取り付けループ44が設けられており、メス側パーツ61、オス側パーツ60および通し潜らせ取り付けループ44とで着脱パーツ43を形成している。
付勢巻取り装置19およびコードロック部材29は、ケース27に固定部材57によって固定状態とされている。付勢巻取り装置19をケース27に固定した形態とすることによって、コードの巻取り動作、引き出し動作時の操作が安定した状態で行える。また、付勢巻取り装置19は固定状態にあるのでコードが緩み弛んだ状態となっても動くことは無く、コードを十分に緩ませた状態で携帯品の操作を、違和感無く快適に行うことができるとともに、コードが引き出され緩んだ状態のまま携帯品Kをケース27に押し込み収納する操作を、違和感無く快適に行うことができる。携帯品をケースに収納してから、コードロック部材29のロックを解除してコードを付勢巻取り装置19に巻取ることが、軽快に行うことができる。
コードロック部材29は固定部材57に固定されていない形態でもよい。
また、固定部材57は付勢巻取り装置19の筐体2に一体成形とされてなるものもよい、さらに、コードロック部材29にコードロック部材29の外駒58が一体成形により設けられた形態も、部品点数を少なくし、組立工程を少なくするので好ましい。
ストラップ28は、ケース27ではなくコード付勢巻取り装置19側に取り付けるのもよい。この場合、ケース27はコード付勢巻取り装置19に吊り状態あるいは固定状態となっている必要がある。
【0014】
携帯品Kのコード41への取付けは以下のように行う。
コードロック部材29のロック状態を解除して、ケース27内から通し潜らせ取り付けループ44を摘み引っ張って引き出し、コード41をロック状態として巻き戻しできないようにする。
オス側パーツ60を取り外し潜らせ取り付けループ44を携帯品Kのコード通し取付け孔7に折り合わせ状態で通し、その後ループを広げてオス側パーツ60を該ループに潜らせ結束部9を形成して取り付ける。
オス側パーツ60をメス側パーツ61に嵌合連結して、コード41に携帯品Kを取り付け状態とする。
【0015】
コードロック部材29は、押し込みボタン(可動駒)33と、押し込みボタン(可動駒)33を収納し案内する外駒58と、圧縮コイルバネ(図示せず省略)とからなっているもので、一般的に使用されているコードを通し、付勢力の与えられた押し込みボタン33を該付勢力に抗して押し込むとロックが解除されて、コードをあるいはコードロック部材を移動自在とでき、押し込みボタン33を解放すると押し込みボタン33が付勢力により押し出し動作をして通されているコード41を挟みロックして、移動ができないロック状態とするものである。
コード付勢巻取り装置19の付勢巻取り力は、携帯品Kの重量を吊り保持できない弱い巻取り付勢力であり、ロックするコードロック部材29のロックを解除し底開口部22を開いた状態、すなわち、携帯品Kの自重がコード41に全てかかる状態においては、携帯品Kはその自重により自然・自動的に速やかに下降するものである。
したがって、下降した状態でコードロック部材29を解放してコード41をロック状態とすることにより、下降した状態に携帯品Kを保持して、コード41に邪魔されることなく携帯品を手に持って快適に操作することができる。
コードロック部材29は、押し込みボタン33の面側が広く該押し込みボタン33の可動方向面側が短い形態、すなわち横に広い円台形態のものにして、親指と人差し指ないし中指で摘んだときに、自然に広い面の方の押し込みボタン33が前か後ろに位置された状態で摘むことになる形態であるが、付勢方向に円筒形態の長尺のものを使用した、側部に押し込みボタンを有する形態でもよい。
【0016】
携帯品Kのケース27への収納は、コードロック部材29を一方の指で摘み押し込みボタン33を押し込んでロックを解除した状態とし携帯品Kの底に他方の手を沿えるようにしてメス側パーツ61がケース27の天井部位に当たる最大巻取り部位まで持ち上げ(この状態では携帯品Kは、携帯品の長さやケース本体の長さによるがケース本体21に3割程度から7割程度、すなわちある程度入っている。)、コードロック部材29をロック状態にし、携帯品Kを底開閉蓋23でケース27内に持ち上げながら該底開閉蓋23を閉じる。
下降した携帯品Kの収納は、自動付勢巻取りされるコード41によってその一部がケース27内にスムーズに案内されるので、収納操作が簡単で快適である。
ケース27への収納中の携帯品Kは底開閉蓋23に載り支持されるので、コード41および通し潜らせ取り付けループ44には荷重がかからないので、コード41および通し潜らせ取り付けループ44の磨耗が生じずコードの長寿命化を実現する。
ケース27背面の胴巻き部材通し部30に紐などの胴巻き部材を通し、胴に巻き付けることにより、ケース27が振れない状態に保持し、よって、ケース27に収納されている携帯品Kも歩行動作や前かがみになっても振れない状態として携行性を良いものにできる。
胴巻き部材はケースの背面や側面に固定的に取り付けてなる形態、着脱自在とする形態のいずれの形態も技術的範疇に含むものである。
また、ワイシャツなどの前立て部を有する着衣では、前立て部にフック面ファスナ部材を有するクリプを装着し、前立ての無い着衣では安全ピンを備えた面ファスナ部材を装着して、ループ面ファスナ部材31を着衣側に保持させて、ケース27が振れない状態に保持し、よって、ケース27に収納されている携帯品Kも歩行動作や前かがみになっても振れない状態として携行性を良いものにできる。
上孔部32の大きさを左右に広げて大きくするとともに、前後の縁部位に引っ掛かりが生じないように鋭角な内突出部位を形成しない形態とし、上孔部32(ケース本体21の上部)からコードロック部材29を離した形態として、オス側パーツ60部位が上孔部32を上方に通過して、携帯品Kの上部がケース本体21の内天井部位に当たるところまで、コード41を巻き取ることができるようにするのもよい。
吊るす携帯品の重量よりも、付勢巻取り装置19の付勢巻取り力が強いものもよいものもよく、この場合は、携帯品は手で摘み付勢力に逆らって(抗して)強制的に引き出す引き出し操作になる。
【0017】
<第3の実施の形態>
図5に示す本発明を実施するための第3の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、筐体2の背部あるいは上部から立ち上がるようにストラップ28を潜らし通して下端を結束(結束部42)して該筐体2を吊り状態とするストラップ取付部35を設け、筐体2の下部にループコード6の一方の側と他方の側を分けて引き出すための引き出し口36、37を設け、該引き出し口36、37の間に「く」の字形態に曲がったような形態のコード受け部38を突出設け、筐体2の左右側部に水平に延びるようにケース27の上部を取り付けるためのケース取付けアーム63、63を設けてなるコード付勢巻取り装置39を形成し、前記ケース取付けアーム63、63にケース27を取り付けてなる携帯品の携行具64を形成した点にある。
コード受け部38と筐体2との間には凹み部40が形成され、該凹み部40を通るループコード6の一方のコードと凹み部40との間には隙間が形成されて、指ないし爪でコードを摘むことができるようになっている。
コード付勢巻取り装置39の一部がケース27のケース本体21に収納された状態(入った状態)とされている。
ケース取付けアーム63、63にストラップ28を取り付けるのもよい。
ケース27の上部の左右にケース取付けアーム63、63を通すアーム通し取付部を設け、ケース取付けアーム63、63を着脱自在としている。また、ケース27の上部の左右に切込み孔的なものを設け、ケース取付けアーム63、63差込み着脱形態とするのもよい。また、ケース取付けアーム63、63をケース27の内側とするのもよい。
また、ケース取付けアーム63、63をケース27に接着、融着、溶着、縫い付け、ネジ止め、は止めなどのビス止めなどにより固定するのもよい。この場合、コード通し取付け孔7へのループコード6の取り付けは、ケース27およびストラップ全体を結束部9となるコードループに潜らせて行う。
【0018】
<第4の実施の形態>
図6、図7に示す本発明を実施するための第4の実施の形態において前記第3の実施の形態と主に異なる点は、筐体2の巻取り体4から外れた部位に、ループコード6を付勢挟持してロックするロック機構部45を設けるためのロック機構を設ける部位46を形成し、このロック機構を設ける部位46の表面あるいは裏面に開口部47を設け、この開口部47から頭部が突出され、該開口部47内に頭部が位置されあるいは該開口部47より内側に頭部が位置されてなる、摘んだ指によって押し込み移動動作をするロックON・OFFボタン48を設け、前記ロックON・OFFボタン48を押し出し付勢する圧縮コイルバネや弾性ゴム製部材などの押し出し付勢手段49を設け、前記ロックON・OFFボタン48に前記ループコード6を通すコード通部50を設け、前記ロックON・OFFボタン48の解放状態では前記押し出し付勢手段49の押し出し付勢力によって該ロックON・OFFボタン48は押し出し付勢状態にあって前記ループコード6を挟みロック状態とし、親指を前記ロック機構を設ける部位46の裏面に当て人差し指ないし中指を該ロック機構を設ける部位46の表面に当て摘み状態で、そのいずれかの指で前記ロックON・OFFボタン48を前記押し出し付勢手段49の押し出し付勢力に抗して押し込み移動させることにより前記ループコード6の前記ロック状態が解除され、該ロックON・OFFボタン48を解放すると該ロック状態となるコード付勢巻取り装置51を形成し、該コード付勢巻取り装置51とケース27(図示せず省略)を組み合わせた携帯品の携行具66を形成した点にある。
【0019】
図7に示すロック機構部45は、可動可能に設けられた1通の通し孔形態である可動側コード通し部53を有する有天井開口底部の円筒形態のロックON・OFFボタン48と、ロックON・OFFボタン案内部52の上部に下部が当てられ且つロックON・OFFボタン48の内天井部位に上部が当てられて該ロックON・OFFボタン48を付勢押し出し状態とする押し出し付勢手段49とからなり、指で摘みロックON・OFFボタン48を押し出し付勢手段49の押し出し付勢力に抗して押し込み可動させるとコード通部50と可動側コード通し部53が重なり状態となって一本の貫通したコード通し孔を形成するようになっている。
ロックON・OFFボタン48の側面には嵌合突起(図示せず省略)が形成され、ロック機構を設ける部位46の内壁面に形成された嵌合溝(図示せず省略)に嵌合して、ロックON・OFFボタン48は可動するがロック機構を設ける部位46からは所定の位置で止められ抜けないようなっている。
ロック機構を設ける部位46の下部にはコード通部50を通ったループコード6を外に抜くためのループコード抜き部54と、抜いたループコード6がそれ以上引き込まれないように止めるループコード止め部55が形成されている。
これにより、ループコード6のループ状態のまま筐体外に引き出し、かつ、巻き戻るのを止めることができる構成を実現している。
ループコード抜き部54はループコード6を抜き取ったあとは、チップなどを嵌め込み接着するなどして塞いでしまい、ループコード6が入ることができないようにする。
【0020】
ループコード6を挟みロック状態とする構成であるので、どの好みの位置でも携帯品を正確止めることができ、かつ、最終巻取り状態においてもループコードを最大限巻取り状態とすることができる。
また、ロック状態において携帯品の急なあるいは予期せぬ不要な引っ張りが生じても、ループコードはロック状態のまま引っ張り引き出され移動するので、ロック機構が破損する、あるいは人が引っ張られて転倒などをしてしまう危険が緩衝されるという安全性を実現する。
【0021】
<第5の実施の形態>
図8、図9に示す本発明を実施するための第5の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、次に述べるようなロック機構としてなるコード付勢巻取り装置70を形成し、該コード付勢巻取り装置70とケース27(図示せず省略)を組み合わせた携帯品の携行具71を形成した点にある。
コード付勢巻取り装置70のロック機構部は、筐体2の上部を広く取った部位を設け、そこに圧縮コイルバネ76により押し出し付勢状態とされたロックON・OFFボタン72を筐体2にあけた開口から突出させ、あるいは該開口から指で押し込むことができる位置に設け、ロックON・OFFボタン72に巻取り体4の鍔73(図3参照)の内側壁面74に付勢当接して該巻取り体4の付勢回転をロックするブレーキ片75を設けてなる構成となっている。
ロックON・OFFボタン72を押し込むと、内側壁面74に当接してブレーキをきかせているブレーキ片75は内側に移動し該内側壁面74から離れ、ロック状態が解除された状態となり、ロックON・OFFボタン72を解放すると、圧縮コイルバネ76の付勢力によりロックON・OFFボタン72およびブレーキ片75は付勢押し出し移動して、該ブレーキ片75は内側壁面74に付勢押し当接されて、巻取り体4の付勢回転をロックして、コード41の引き込みおよび引き出しをロックする。
ブレーキ片75にはブレーキのききをよくするためのゴムなどの摩擦部材を設たりあるいは、ブレーキ片75および内側壁面74に小さな凸凹筋を設けて噛み合いによるブレーキのききをよくするようにするのがよい。
ロックON・OFFボタン72が筐体の2の上部に位置されているので、ロックON・OFFボタン72のみをケース本体21の上部に露出させて、それ以外の筐体部位をケース本体21内に収納する形態もよい。
巻取り装置支持部59の裏面には、ループ面ファスナ80が設けられ、着衣側に設けたフック面ファスナと係合させて、ケースが振れない携行を実現する。
付勢巻取り装置70の背部に筐体2と一体成形により巻取り装置支持部59が設けられ、巻取り装置支持部59はケース27の背面に、接着、融着、溶着、ネジ止め、ビス止め、縫いつけ、嵌め込みなどにより固定されている。
ケース27の背部にはめ込み部(嵌合部)を設け、このはめ込み部に巻取り装置支持部59を着脱自在形態で固定するのもよい。この場合、巻取り装置支持部59には、着脱自在とするための突起、凹み、孔、溝などを設ける。
また、ケース27の上部奥側に差込孔(上孔部32を含む)を設け、この差込孔に巻取り装置支持部59を差込みケースの内側に固定(着脱固定を含む)する形態もよい。
携帯品の携行具71においては、後記する第6の実施の形態で述べている、コード41およびループ潜らせストッパー83の形態を採用している。
【0022】
図10、図11に示す本発明を実施するための最良の形態である第6の実施の形態において前記第2の実施の形態と主に異なる点は、コード41の先端側にコード通し取り付け孔7を通らない大きさの○玉形態(形態は棒状、リング状、プレと形態など、どのような形態でもよい。)のループ潜らせストッパー83を設けてなる取り付けコード付勢巻取り装置84を形成し、コードロック部材29に換えて横向き操作形態のコードロック部材85とした点にある。
図10、図11において、ストラップ28、固定部材57、ケース27は、説明し易く理解し易くするために、図示せず省略している。
本実施の形態でのコード41は、コード通し取付け孔7が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有する一本のコードである。
ループ潜らせストッパーの形態は円盤形態、棒形態、リング形態など多様な形態のものを含むものであり、その材質もゴム製部材、合成樹脂製部材、金属製部材、木製部材、ガラス製部材など多様な材質を採用することができるものであるが、携帯品を傷つけないゴム製部材、プラスチック製部材などやわらかい材質とするのが好ましい。
使い方は、コード41を適宜な部位で折合わせ一対にして取り付けコード通し取り付け孔7に通し(図10の中図参照)、通り抜けた部分を広げてループ86を形成し(図10の中図参照)、このループ86にループ潜らせストッパー83を潜らせ(図10の中図参照)、筐体2側でコード41を引いてループ86を縮め締めて(図10の右図参照)、締めたループ86から該ループ潜らせストッパー83が抜けないようにして(図10の中図参照)、よって、携帯品Kにコード41の先端側を取り付けるようにした(図10の中図参照)取り付けコード付勢巻取り装置84である。
携帯品Kの取り付けは、コード通し取付け孔7を通して形成したループ86の大きさを、ループ潜らせストッパー83を潜らせるだけの大きさにするだけでよく、それだけの簡単操作で、コード41の先端に携帯品Kを取り付けた状態が実現され、コード41を全部巻き取る形態においては、コード41を最大に巻き取った状態では筐体2と携帯品Kは距離の殆ど生じない形態、あるいはケース27の内天井に携帯品Kが当たる形態を実現する。
筐体2あるいはケース27(図示せず省略)を潜らせる必要がない。
これにより、携帯品がケース内に上部に隙間を形成することなく、あるいはわずかな隙間で収納できるので、ケースを長くする必要な無い。
また、コード通し取付け孔7の大きさあるいは取り付けコードの太さにもよるが、該条件が適切であると、筐体2側のコード41を少し強めに引き締めるとループ86は該コード41に引き込まれるようにして該コード通し取付け孔7の反対側に出て(図10の右図参照)、ループ潜らせストッパー83はその通過を阻止された状態となるが、ループ潜らせストッパー83を張り揺すりながら引くと、あるいは、筐体2側のコード41をコード通し取付け孔7に向け押し込みながらループ潜らせストッパー83を引くと簡単にループ86はループ潜らせストッパー83側に引き出されるので、引き出された該ループ86を指で摘み広げてループ潜らせストッパー82をそのループ80に外し潜らせると、簡単に携帯品Kからコード41を取り外すことが出来る。
携帯品の携行具71においても、コード41およびループ潜らせストッパー83の形態を採用している。
【0023】
<付記A>
<付記A1記載の発明の効果>
収納された携帯電話、カメラなどの携帯品を底部から出し入れできるようにしてなる底開口部を有するケースと、
このケースの上部に配置され、該ケースの上部側に一部を収納して配置され、あるいは該ケースから離れた上方に配置されてなる、該ケース内に通された状態で携帯品を吊るコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置と、
前記ケース、前記コード付勢巻取り装置および携帯品を首から提げた状態とするためのストラップあるいは肩掛け手段などの掛け手段とからなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
コードはコード付勢巻取り装置に巻き取られるので、コードがケースの外に垂れ下がるということが生じないとともに、携帯品の速やかなケースからの取り出しおよび収納操作を、コードが邪魔にならずに速やか快適に行えるという効果を奏する。
コード付勢巻取り装置の巻き取り付勢力が携帯品の重量よりも強い場合は、携帯品を手で引き出して使用する、携帯品の重量より弱い場合は、コードあるは巻取り体をロックする手段あるいは携帯品を降下しないように下から支持する手段を解放した状態として、携帯品を速やかに下降させて使用できる。
<付記A2記載の発明の効果>
付記A1記載の発明の構成において、コード付勢巻取り装置が直接的にあるいは他の部材を介して、ケースあるいは掛け手段に着脱自在に支持あるいは着脱できないように支持され、該コード付勢巻取り装置がコード弛み時に不用意に動かないようにしなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
コードが緩んだ状態でもケース側あるいは掛け手段側(両方に支持されている形態を含む)に支持されているので、不用意に動くことがなく、コードを緩めた上体で携帯品の操作が快適に行えるという効果を奏する。
また、コードがコード付勢巻取り装置に巻取り途中の状態でケースに携帯品を収納する操作をしても、動かないように支持されているコード付勢巻取り装置は落下するなどのことがないので、収納操作が軽快に行えるとともに、収納後にコードを巻き取らせるとう操作を実現する。
付勢巻取り装置をケースに支持した形態とすることによって、コードの巻取り動作、引き出し動作時の操作が安定した状態で行える。また、付勢巻取り装置は支持状態にあるのでコードが緩み弛んだ状態となっても動くことは無く、コードを十分に緩ませた状態で携帯品の操作を、違和感無く快適に行うことができるとともに、コードが引き出され緩んだ状態のまま携帯品をケースに押し込み収納する操作を、違和感無く快適に行うことができる。携帯品をケースに収納してから、コードを付勢巻取り装置に巻取らせることが、軽快に行うことができる。
<付記A3記載の発明の効果>
付記A1、2いずれか記載の発明の構成において、コードのコード付勢巻取り装置への引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、
携帯品の操作時にコードが付勢巻き取られ引っ張られる状態が生じることなく、コードを十分に延ばし出した状態、コードが緩み弛んだ状態にして携帯品の操作を快適に行うことができるという効果を奏する。
携帯品の重量によっても、コードの引き出しを止める強さのロック強さとすることにより、携帯品の重量よりも巻取り不勢力の弱い巻取り体としても、ロックにより携帯品をケース内に吊り状態で収納しておくことを可能とし、かつ、ロックを解除すると携帯品はその自重により自然下降して行くこと操作形態を実現する。この場合は、ケースの底部は蓋のない完全開口とされるのがよい。
<付記A4記載の発明の効果>
付記A1、2、3いずれか記載の発明の構成において、コードが、携帯品の該コードを通し取り付け吊る部位である、コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有する一本のコードであり、前記コードの端方に前記コード通し取付け孔を通らない形態のループ潜らせストッパーを設け、前記コードを適宜な部位で折合わせ一対にして取り付けコード通し取り付け孔に通し、通り抜けた部分を広げてループを形成し、このループに前記ループ潜らせストッパーを潜らせ、前記コードを引いて前記ループを縮め締めて、締めた前記ループから前記ループ潜らせストッパーが抜けないようにして、携帯品に前記コードを取り付けるようにしてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記A1、2、3いずれか記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、
携帯品の取り付けは、コード通し取付け孔を通して形成したループの大きさを、ループ潜らせストッパーを潜らせるだけの大きさにし、潜らせ締めるだけの簡単な操作で、コードの先端に携帯品を取り付けた状態が実現される。すなわち、コードに携帯品が直接取り付けられて、最大巻取り状態では携帯品とコード付勢巻取り装置の間に距離が生じない形態を実現するものであるので、ケースの形態が携帯品を全部覆う形態では、ケースの長さを最小限とすることができる。
言い方を変えると、カード付勢巻取り装置と携帯品の間にはコード以外のものが存在しない、全コード巻き込み形態のコード付勢巻取り装置ではコードを最大巻取りにした状態ではケース内天井と携帯品は殆ど当接ないし極めて近接した状態を実現するので、ケースの長さを最小限とすることができるという効果を奏する。
また、コードを適宜な部位で折合わせ一対にしてコード通し取り付け孔に通し、通り抜けた部分を広げてループを形成し、該ループにループ潜らせストッパーを潜らせ、コードを引いて該ループを縮小締めて、締めた該ループから該ループ潜らせストッパーが抜けないようにして、よって、携帯品に該コードの先端側を取り付けるようにしてなるものであるので、ケースの下方に引き出したコードのみによる携帯品への取り付けと取り外しが簡単に行える。
しかるに、取り外しは、ループ潜らせストッパーを指で摘み振り動かしながら引っ張って、コード通し取り付け孔に引き込まれているループを引き出し、引き出された該ループを指で摘み引き広げて、広げたループにループ潜らせストッパーを潜らせ引っ張ると簡単に外すことができる。
また携帯品とコードを連結する別パーツを使用しないので、そのパーツ代、組み立て費用などの経費が掛からず、コストを軽減する
【0024】
<付記B>
<付記B1記載の発明の効果>
携帯電話、携帯カメラ、音楽プレイヤー、携帯無線機、携帯警報機などの携帯品を下方から出し入れする形態のケースと、このケースの上部あるいは該ケースから離れた上方に配置される、携帯品を吊るためのコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置と、前記ケースの底部に開口された、前記コードが取り付けられた状態で前記ケースに収納された携帯品を底部から出し入れできるようにしてなる底開口部と、前記ケースの天井部に設けられた、前記コード付勢巻取り装置から引き出された前記コードを該ケース内に引き入れることを可能とするための上孔部と、前記ケースあるいは前記コード付勢巻取り装置に取り付けられたストラップ、肩掛け手段などの掛け手段とからなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、次のような効果を奏する。
コードは常にコード付勢巻取り装置に巻き取られるので、コードがケースの外に垂れ下がるということが生じないとともに、コード付勢巻取り装置の巻き取り付勢力が携帯品の重量よりも強い場合は、携帯品を手で引き出して使用する、携帯品の重量より弱い場合は、コードあるは巻取り体をロックする手段あるいは携帯品を降下しないように下から支持する手段を解放した状態として、携帯品を速やかに下降させて使用できるという効果を奏する。
<付記B2記載の発明の効果>
付記B1記載の発明の構成において、コードが、携帯品に設けられたコード通し取付け孔に、該コードを折り合わせるようにして通された部位でループを形成する一対で通すことができる太さであるとともに、前記コード通し取付け孔が折れ曲がっていてその内壁に当り擦れても、崩れることなく通される適宜なしなやかさと硬さを有するコードであり、前記コードの筐体の外にある先端側には前記コード通し取り付け孔を通らない大きさのループ潜らせストッパーが設けられ、前記コードを適宜な部位で折合わせ一対にして前記コード通し取り付け孔に通し、通り抜けた部分を広げてループを形成し、このループに前記ループ潜らせストッパーを潜らせ、該コードを引いて該ループを縮小締めて、締めた該ループから該ループ潜らせストッパーが抜けないようにして、よって、携帯品に該コードの先端側を取り付けるようにしてなることを特徴とする携帯品携行具であるので、付記B1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
筐体からコードをある程度の長さ引き出し、数センチ以上のループを形成できる程度の部位で折りあわせ、それをコード通し取付け孔に通して通り抜けた部位を広げてループを形成し、そのループにストッパーを潜らせ、筐体側のコードを引きループを萎めてさらに締めると、ループ部位はコード通し取り付け孔を抜けてストッパーとは反対側に位置するのであるが、その際、抜けるループ部位はストッパーに連絡するコード部位をそのループに引っ掛けて一緒に引きこみ、コード通し取り付け孔のストッパーとは反対側に位置させる。これによって、コードは取り付けられた携帯品から抜けない状態となる。
{1}コードに携帯品が直接取り付けられて、最大巻取り状態では携帯品とコード付勢巻取り装置の間に距離が生じない形態を実現するものであるので、ケースの形態が携帯品を全部覆う形態では、ケースの長さを最小限とすることができる。
言い方を変えると、筐体と携帯品の間にはコード以外のものが存在しない、全コード巻き込み形態のコード付勢巻取り装置ではコードを最大巻取りにした状態では筐体と携帯品は殆ど当接ないし極めて近接した状態を実現するので、ケースの長さを最小限とすることができるという効果を奏する。
{2}コードを適宜な部位で折合わせ一対にしてコード通し取り付け孔に通し、通り抜けた部分を広げてループを形成し、該ループにループ潜らせストッパーを潜らせ、コードを引いて該ループを縮小締めて、締めた該ループから該ループ潜らせストッパーが抜けないようにして、よって、携帯品に該コードの先端側を取り付けるようにしてなるものであるので、ケースの下方に引き出したコードのみによる携帯品への取り付けと取り外しが簡単に行える。
しかるに、取り外しは、ループ潜らせストッパーを指で摘み振り動かしながら引っ張って、コード通し取り付け孔に引き込まれているループを引き出し、引き出された該ループを指で摘み引き広げて、広げたループにループ潜らせストッパーを潜らせ引っ張ると簡単に外すことができる。
{3}携帯品とコードを連結する別パーツを使用しないので、そのパーツ代、組み立て費用などの経費が掛からず、コストを軽減するという効果を奏する。
<付記B3記載の発明の効果>
付記B1、2いずれか記載の発明の構成において、コードの引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次のような効果を奏する。
携帯品の操作時にコードが付勢巻き取られ引っ張られる状態が生じることなく、コードを十分に延ばし出した状態での携帯品の操作を快適に行うことができるという効果を奏する。
<付記B4記載の発明の効果>
付記B1、2、3いずれか記載の発明の構成において、コード巻取り装置の駆動バネによる付勢巻取り力が、携帯品の重量を吊り保持できない弱い巻取り付勢力であり、携帯品を下から支持するものがない状態あるいは上方で前記コードや巻取り体がロックされていない状態では、携帯品の重量により該コード巻取り体はコード送り回転となって携帯品はその自重によりに速やかに下降するものであることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1〜3いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次のような効果を奏する。
携帯品を吊り状態で保持する手段あるいは携帯品を降下しないように下から支持する手段を解放した状態とすると、携帯品はその自重によりに速やかに下降するので、コードに繋いだまま携帯品をケースの外に速やかに出してそれを手にもって速やかに操作することができるという効果を奏する。
<付記B5記載の発明の効果>
付記B1〜4いずれか記載の発明の構成において、首から提げ携行中のケースを振れないように携行者の胴に保持するための、携行者の胴に巻くコード、バンド、紐、ロープなどの胴巻き手段を設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1〜4いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次のような効果を奏する。
携帯品がケースへ収納されての携行状態では、携帯品およびケースが身体の動作で振れることがない快適な携行を実現するという効果を奏する。
<付記B6記載の発明の効果>
付記B1〜5いずれか記載の発明の構成において、首から提げ携行中のケースを振れないように保持するための、携行者の胴に巻くコード、バンド、紐、ロープなどの胴巻き手段、面ファスナ、クリップあるいは安全ピンなどの振れ止め手段をケースに設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1〜5いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、
携帯品がケースへ収納されての携行状態では、携帯品およびケースが身体の動作で振れることがない快適な携行を実現するという効果を奏する。
<付記B7記載の発明の効果>
付記B1〜6いずれか記載の発明の構成において、底開口部を開閉し塞ぎ状態ではケースに収納されている携帯品を受け支持する開閉蓋を設けてなることを特徴とする携帯品の携行具であるので、付記B1〜6いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次のような効果を奏する。
開閉蓋を閉じた状態においては、携帯品は該開閉蓋により支えられるので、コードにかかる荷重は駆動バネの巻取り付勢力となるとともに、携帯品を降下させるとき以外はコードが携帯品の取付部位で擦れることが生じないので、コードへの負荷や擦れを軽くしてコードの超寿命化を実現するという効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は携行グッズを製造する産業、携帯品を提供する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の最良の第1の実施の形態の正面図および携帯品への取付け手順図。
【図2】本発明の最良の第1の実施の形態のロック状態での携帯品の停止位置例図。
【図3】本発明の最良の第1の実施の形態のロック状態の断面図およびロック解除状態の断面図。
【図4】本発明の最良の第2の実施の形態のケースに携帯品を収納した状態の正面図および携帯品をケースから出し下降させた状態の側面図。
【図5】本発明の最良の第3の実施の形態の正面図および携帯品を取り付け下降させた状態例の正面図。
【図6】本発明の最良の第4の実施の形態の正面図および携帯品を取り付け下降させた状態例の正面図。
【図7】本発明の最良の第4の実施の形態のロック機構部の断面図。
【図8】本発明の最良の第5の実施の形態の正面図および側面図。
【図9】本発明の最良の第5の実施の形態のコード付勢巻取り装置の内部構造を示す側面図。
【図10】本発明の最良の第6の実施の形態の携帯品へのコードの取り付け手順図。
【図11】本発明の最良の第6の実施の形態の携帯品へのコードの取り付け手順図。
【符号の説明】
【0027】
1:コード付勢巻取り装置、
2:筐体、
3:駆動バネ、
4:巻取り体、
5:ループ形成可能部位、
6:ループコード、
7:コード通し取付け孔、
8:ストパー玉、
9:結束部、
10:筐体形成部材、
11:貫通筒部、
12:携帯品の携行具、
13:コード逃がし部、
14:ロックON・OFFボタン、
15:ロック板、
16:ロック体、
17:圧縮コイルバネ、
18:裏板、
19:コード付勢巻取り装置、
20:携帯品の携行具、
21:ケース本体、
22:底開口部、
23:底開閉蓋、
24:フック面ファスナ部材、
25:ループ面ファスナ部材、
26:上孔部、
27:ケース、
28:ストラップ、
29:コードロック部材、
30:胴巻き部材通し部、
31:ループ面ファスナ部材、
32:上孔部、
33:押し込みボタン(可動駒)、
34:ケース、
35:ストラップ取付部、
36:引き出し口、
37:引き出し口、
38:コード受け部、
39:コード付勢巻取り装置、
40:凹み部、
41:コード、
42:結束部、
43:着脱パーツ、
44:通し潜らせ取り付けループ、
45:ロック機構部、
46:ロック機構を設ける部位、
47:開口部、
48:ロックON・OFFボタン、
49:押し出し付勢手段、
50:コード通部、
51:コード付勢巻取り装置、
52:ロックON・OFFボタン案内部、
53:可動側コード通し部、
54:巻取り装置支持部、
55:嵌合部、
57:固定部材、
58:外駒、
59:巻取り装置支持部、
60:オス側パーツ、
61:メス側パーツ、
63:ケース取付けアーム、
64:携帯品の携行具、
65a、65b:アーム通し取付部、
66:携帯品の携行具、
68:引き出し口、
70:コード付勢巻取り装置、
71:携帯品の携行具、
72:ロックON・OFFボタン、
73:鍔、
74:内側壁面、
75:ブレーキ片、
76:圧縮コイルバネ、
80:ループ面ファスナ、
83:ループ潜らせストッパー、
84:コード付勢巻取り装置、
85:コードロック部材、
86:ループ、
90:クリップ、
91:ストッパー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストラップと、
このストラップに取り付けられた、携帯品を吊るコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置とからなり、
前記ストラップの下方を直接にあるいはクリップ、連結部材などの他の部材を介して間接的に、携帯品を収納するケース、携帯品を保持するプレートなどの携帯品保持部材に取り付けることを可能にしなることを特徴とする携帯品の携行具。
【請求項2】
ストラップが、一対あるいは携帯品保持部材に取り付けられた状態でループを形成する形態であって、コード付勢巻取り装置の左右がストラップの左右コードの間に位置するように、該左右コードに左右側を支持されてなることを特徴とする請求項1記載の携帯品の携行具。
【請求項3】
コード付勢巻取り装置がストラップに移動しないように固定されてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載の携帯品の携行具。
【請求項4】
コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載の携帯品の携行具。
【請求項5】
コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられるとともに、前記コード付勢巻取り装置を携帯品保持部材から離した位置とするためのストッパーを前記ストラップに設けてなることを特徴とする請求項4記載の携帯品の携行具。
【請求項6】
コードのコード付勢巻取り装置への引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構部などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする請求1、2、3、4、5いずれか記載の携帯品の携行具。
【請求項1】
ストラップと、
このストラップに取り付けられた、携帯品を吊るコードを付勢巻き取りする巻取り体、この巻取り体を付勢巻取り駆動する駆動バネ、該巻取り体および駆動バネを収納している筐体とからなるコード付勢巻取り装置とからなり、
前記ストラップの下方を直接にあるいはクリップ、連結部材などの他の部材を介して間接的に、携帯品を収納するケース、携帯品を保持するプレートなどの携帯品保持部材に取り付けることを可能にしなることを特徴とする携帯品の携行具。
【請求項2】
ストラップが、一対あるいは携帯品保持部材に取り付けられた状態でループを形成する形態であって、コード付勢巻取り装置の左右がストラップの左右コードの間に位置するように、該左右コードに左右側を支持されてなることを特徴とする請求項1記載の携帯品の携行具。
【請求項3】
コード付勢巻取り装置がストラップに移動しないように固定されてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載の携帯品の携行具。
【請求項4】
コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載の携帯品の携行具。
【請求項5】
コード付勢巻取り装置がストラップに移動が案内される移動可能形態に設けられるとともに、前記コード付勢巻取り装置を携帯品保持部材から離した位置とするためのストッパーを前記ストラップに設けてなることを特徴とする請求項4記載の携帯品の携行具。
【請求項6】
コードのコード付勢巻取り装置への引き込みおよび引き出しをロックするコードロック機構部、あるいは巻取り体の回転をロックする巻取り体ロック機構部などのロック機構部を設け、このロック機構部を構成する部位である摘んだ指で付勢力に逆らって押し込むことにより前記ロック機構部のロック状態を解除して、前記コードの引き出しおよび引き込みを自在とするロックON・OFFボタンを設けてなることを特徴とする請求1、2、3、4、5いずれか記載の携帯品の携行具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−82020(P2010−82020A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−251943(P2008−251943)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(000212599)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(000212599)
【Fターム(参考)】
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