携帯型発電機
【課題】人力で動き、120から240ボルトDCの出力を提供し、携帯型装置とともに使用される典型的な充電器が容易に差し込まれ、使用され得るように家庭型電気レセプタクルを含む、単独の又は複数の発電機から構成される、携帯型でコンパクトな、効率が良く、且つ費用効果が高い電源を提供する。
【解決手段】筐体11は、複数のギアを含むトランスミッションが位置する内部チャンバを有する。アクチュエータ13は、結合機構によって平らなクランクアームに接続される把持ハンドル25を含む。トランスミッションは、発電機も含む発電機システムに結合される。電気回路の出力は、典型的な家庭用120又は240VACの電気コンセントの場合と同様に、2つのコネクタポートを含む雌レセプタクルのコネクタ及びに結合される。電気回路が発電機システムの電力出力を約120ボルトDC又は240ボルトDCでのコンセント電力に変換する。
【解決手段】筐体11は、複数のギアを含むトランスミッションが位置する内部チャンバを有する。アクチュエータ13は、結合機構によって平らなクランクアームに接続される把持ハンドル25を含む。トランスミッションは、発電機も含む発電機システムに結合される。電気回路の出力は、典型的な家庭用120又は240VACの電気コンセントの場合と同様に、2つのコネクタポートを含む雌レセプタクルのコネクタ及びに結合される。電気回路が発電機システムの電力出力を約120ボルトDC又は240ボルトDCでのコンセント電力に変換する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型発電機に関する。携帯型電源は、軽量で、使いやすく、便利である形式で十分な電力を作り出す必要がある。過去20年に渡って、携帯電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、GPSナビゲーション、mp3プレーヤー、デジタルカメラ、及びカムコーダーを含む多数のモバイル機器が全て開発されてきた。それらは全てそのバッテリ寿命によって制限され、携帯型電源があれば恩恵を受けるであろう。
【背景技術】
【0002】
普通サイズの発電機である装置は存在している。それらの装置は、そのサイズのために携帯型又はポケット型となることができない。また、それらの装置はより高価である。いくつかの問題のある低電圧DCインタフェースを備えるものもある。それらは、種々のタイプのプラグ等の多数の機械的なインタフェース及び電気的なインタフェースと直接的に接続しなければならない。動力不足である場合、それらは徐々に充電するが、これは充電時間を引き延ばす。ACインタフェースを有する装置もある。これは、より高価な電子回路、及び/又は変圧器又はより大型の発電機のような大型の重い構成部品で、及びより低い変換効率でのみ達成可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
「ミニダイナモ」の電気出力は、その小型サイズのおかげで、低出力、及び低電圧である。今日存在している装置は、ミニダイナモを使用し、懐中電灯及びいくつかの携帯電話用のバッテリを直接的に徐々に充電するために、低電圧DCを生成している。上述したように、低電圧DCの利点は、DCインタフェースによって、動力不足の電源が徐々に充電できるようになる点である。その2つの欠点は、(1)その動力不足の発電機が充電するために必要とされるクランク回転時間を引き延ばすことと、(2)低電圧DCインタフェースは、多くのDCインタフェースをサポートしなければならない点である。これが、これらの装置の有用さを、1つの専用の用途、又はインタフェースごとに付属品がある、限られた数の用途に制限している。対照的に、本発明は、1つ又は複数のダイナモを使用し、完全な用途の範囲用に充電器を駆動するために低出力AC電源を変換する際に伴う困難を克服する。
【0004】
出願人は、以下の先行技術を認識している。
【0005】
Youらに対する米国特許第6,522,040号は、回転速度を強化する複数のギアを含む、人力の動力を発電機の回転に変換するための機構を開示する。Youの図11から、その出力が直接的に携帯電話連結器に接続されるので、Youが低レベルのDC電圧を生成することは明らかである。
【0006】
Vasilovichらに対する公開された明細書番号米国第2005/0200221
A1号は、人力を電力に変換するための装置を開示する。Vasilovichらは、110から120AC/DCインバータ出力だけではなく、110VAC電力の発電も開示している。ただし、段落[0069]での開示は、直流電気エネルギーを交流電気エネルギーに変換するとしてインバータ27を具体的に説明している。
【0007】
Vanderkolkに対する米国特許第6,788,504号は、その図2に示される典型的な家庭用コンセントだけではなく、単相電力へのDC電力の変換を開示する。Vanderkolkは、110VACの出力を教示する。
【0008】
Takamuraに対する米国特許第5,949,215号は、ハンドルの回転を通して機能する小型バッテリチャージャを開示する。Takamuraは、高DC電圧の生成を教示又は提案できていない。
【0009】
Hartmanらに対する米国特許第6,930,403号は、発電するために回転されるクランクアセンブリを含む移動式電源を開示する。Hartmanらは、高DC電圧の生成を教示又は提案していない。
【0010】
Yetterに対する米国特許第7,129,592号は、いくつかの実施形態において人力による電気エネルギー源の追加の例を教示する。Yetterは、DC電圧又はAC電力のどちらかの生成を開示する。AC電力は単相又は三相(62行で始まる第4段)であってよい。
【0011】
他の携帯型電源は、Noguchiらに対する公開された出願番号、米国第2007/0285053 A1号、及びBulthaupらに対する米国第2008/0157536 A1号だけではなく、Terbrackらに対する米国特許第4,412,355号、Sarichに対する米国特許第6,281,594号、Hobbsに対する米国特許第6,963,186号、Horiuchiに対する米国特許第7,292,006号、Biamonteに対する米国特許第7,327,046号、Hobbsに対する米国特許第7,411,371号にも開示される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、人力で動き、120から240ボルトDCの出力を提供し、携帯型装置とともに使用される典型的な充電器が容易に差し込まれ、使用され得るように家庭型電気レセプタクルを含む、単独の又は複数の発電機から構成される、携帯型でコンパクトな、効率が良く、且つ費用効果が高い電源を提供することによって、上記に示し、説明した先行技術の教示とは異なる。
【0013】
本発明は、携帯型発電機に関する。本発明は、高電圧DCを標準AC電圧で使用し、標準ACコネクタを使用することによって、新規の手法で先行技術の問題を解決する。スイッチングチャージャは120から240ボルトの単相AC入力をただちに整流するので、120から240ボルトのDC電源は、これらのチャージャを駆動するために受け入れられる。これによってより効率的な直流/直流電圧変換器を使用できるようになる。2つの電気的な手法及び2つの機械的な手法が使用された。ACへの高周波変換及び昇圧変圧器が第1の手法であり、第2の手法は、ブースト回路でインダクタを使用する。機械的には、ハンドクランク及びペダル動力式機構が使用される。
【0014】
2つの実施形態が開発された。第1に、1ダイナモ10ワットハンドクランクモデルが、ラップトップコンピュータを除く、完全な範囲の携帯型装置用充電器を駆動できる。第2に、2ダイナモモデルが、小型の20ワットラップトップコンピュータを駆動できる。機械的なインタフェースは、使用しやすく、操作が快適である必要がある。2つの方法が使用される。より小型の装置の場合、ハンドクランクが発電機に取り付けられる。ノブを回転させるハンドクランクハンドルは、コンパクトなサイズに関して妥協することなく、容易に操作するために伸ばせる。第2のモデルの場合、2つのペダルが三輪車のように内部シャフトを駆動する。第2のモデルによって、操作者は、より多くの動力を駆動し、座っている間に、手が空いている状態で装置を使用できる。第2のモデルの1つの革新的な特長は、2つの発電機を、ペダルに接続された駆動軸を支える脚部内に組み込んだことである。
【0015】
したがって、携帯型発電機を提供することが、本発明の第1の目的である。
【0016】
人力が、120から240ボルトの範囲の電圧で、直流電力に変換されるかかる装置を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0017】
低出力DC装置用充電器に付随する、典型的な120VACの2つのブレイドプラグ又は240VACの2つのピンプラグが、容易に本発明の中に差し込まれ得るように、標準的な電気レセプタクルがその中に組み込まれるかかる装置を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0018】
ハンドクランクを回転させる、又はハンズフリーモードでペダルをこぐのどちらかによって動力が提供されるかかる装置を提供することも本発明のさらなる目的である。
【0019】
本発明のこれらの及び他の目的、態様、及び特長は、添付図面の図と併せて読まれるときに、以下の発明を実施するための形態からよりよく理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態の前面斜視図である。
【図2】図1の実施形態の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の分解斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の前面斜視図である。
【図5】第2の実施形態の側面斜視図である。
【図6】第2の実施形態の観点での背面図である。
【図7】第2の実施形態の分解斜視図である。
【図8】詳細を示すためにパーツが取り除かれた状態の、第2の実施形態の端面図である。
【図9】詳細を示すためにパーツが取り除かれた状態の、第2の実施形態の側面図である。
【図10a】本発明に教示に従って使用するための電気回路の第1の実施形態の概略図である。
【図10b】本発明の教示に従って使用するための電気回路の第2の実施形態の概略図である。
【図10c】複数の発電機が一斉に利用される電気回路の第1の代替策の概略図である。
【図10d】複数の発電機が一斉に利用される電気回路の第2の代替策の概略図である。
【図11】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図12】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図13】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図14】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図15】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図16】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図17】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
最初に、図1から図3を参照する。そこでは、本発明の第1の実施形態が、概して参照数字10によって示され、筐体11及びアクチュエータ3を含む。筐体11は、複数のギア19、21、及び23を含むトランスミッション17が位置する内部チャンバ15(図3)を有する。好ましくは、ギア比は、毎秒2回クランク13を回転させると、トランスミッション17の出力軸の毎分2,800回転(rpm)での回転が生じるように設定される。トランスミッション17は、図10に概略で示される電気回路だけではなく、発電機も含む発電機システム22に結合される。電気回路の出力は、典型的な家庭用120又は240VACの電気コンセントの場合と同様に、2つのコネクタポートを含む雌レセプタクル20のコネクタ24及び26に結合される。
【0022】
図3に示されるように、筐体11は、筐体の半分12及び14を含む。アクチュエータ13は、結合機構29によって平らなクランクアーム27に接続される把持ハンドル25を含む。結合機構29は、クランクアーム27の開口部33内で受け入れられる直径方向に対向するポスト35のおかげで、ハンドル上に枢止される。連結器29は、把持ハンドル25の中に形成される凹部37で受け入れられるポスト35を有する。図1に示されるように、装置10が使用されていないとき、クランクアーム27及び把持ハンドル25は、図示された位置にある。電気を発生させるためにクランクアーム27を回転させることが所望されるとき、クランクアーム27は、最初に、把持ハンドル25が図1に示された位置にある状態でわずかに回転される。その後、把持ハンドル25は、それが図13及び図16から図17に示される位置を取るまで連結器29で枢動され、その結果、把持ハンドルは、電気を発生させるために、図17に示されるように回転できる。さらに図3を参照すると、クランクアーム27は、結合機構29内の凹部36、38のどちらか一方に入り、その2つの代替向きのどちらかでハンドルを釈放可能にロックできるもどり止め33を含む。
【0023】
ここで図4から図9を参照すると、本発明の第2の実施形態は、概して参照数字40で示され、広げられた脚部43及び好ましくは床面上で発明の装置を支持する足45、47、49、及び51を含む支持スタンドだけではなく、筐体41も含む。
【0024】
1組のクランク53及び55は、互いに対して180度偏位され、トランスミッション60(図8及び図9)に結合され、毎秒1.5回転での回転をトランスミッション60の出力で2,800rpmに変換する等、ペダルの動きをより高い回転速度に変換するクランク53及び55を回転させるためにユーザの足によって好ましくは係合されてよい、それぞれのペダル57及び59を含む。トランスミッション60は、それぞれが、図3に示される発電機システム22に相当する、2つの発電機システム61及び63に結合される。これらの発電機システムのそれぞれは、図10に概略して示される発電機及び電気回路を含む。典型的な家庭用の120又は240ACレセプタクル内の開口部に相当する2つの開口部67及び69を含む電気レセプタクル65(図4及び図5)が含まれる。
【0025】
ここで、図11から図17を参照すると、図1から図3に示される第1の実施形態の動作の説明がここで行われる。図11は、ユーザの手1の掌に保持される装置10を示す。ゴムバンド12が、筐体11及び把持ハンドル25を横切って伸ばされ、それらを図示される位置に保持する。図12に示されるように、ゴムバンド12が取り外され、次いで図13を参照すると、把持ハンドル25が連結器29の回りで枢動され、その結果電気装置用の充電器のプラグ及び変圧器4がレセプタクル20の中に差し込まれる(図4)。その後、バンド12が元に戻され、今回は充電器4及び筐体11を囲む(図15)。その点で、装置10を操作するために把持ハンドル25(図16及び17)を握りながら、平らなクランクアーム27が回転される。
【0026】
ここで、図10aから図10dを参照すると、電気回路の説明が提供される。
【0027】
図10aを参照すると、直流/直流電圧変換器回路の概略図が示されている。三相AC入力電力は、ブリッジ整流器D1及びD6によって整流される。コンデンサC1がリップルを削減する。ダイオードD3、抵抗器R1、ダイオードD8、コンデンサC2及びC1が、CD40106 Hex Schmitインバータチップ用の調整電源を提供する。変圧器一次が完全ブリッジ構成でセットアップされる。Mosfet(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)Q1及びQ2は交互に、オンになり、交互の方向で一次コイルの片側を接地するために引っ張り、交流を生じさせる。コイルの中心タップは、正のDC電源に接続される。Mosfetのゲートは、多値安定振動子内で接続される。発振の頻度は、抵抗器R6、R4、及びコンデンサC4、及び抵抗器R7、R5、及びコンデンサC5のRC時間定数によって設定される。インバータピン1、3、5の入力が高であると、出力2、4、6は低である。入力9、11、113は、ここで抵抗器R4及びR6を通して高状態に充電し、ピン8、10、12を低に反転させ、抵抗器R5、R7及びコンデンサC5を通して入力1、3、5を高に充電するプロセスを開始する。これは、自励モードで発振し続ける。Schmidtトリガは、明確な遷移及び信頼できる発振動作を保証する。高周波動作は、より効率的な動作であるが、変圧器磁心損失の削減を可能にする。より小型のより安価な変圧器も、50から60Hzの変圧器に対して、サイズ及び重量の点で有利である。変圧器の二次電圧は、巻線比によって増大され、次いで整流器D7によって整流され、コンデンサC6によってろ過して取り除かれる。これは、最高93%の効率で110から120ボルトの出力DC電圧を提供する。回路が240ボルトDC出力を提供するために当業者によって理解されるように簡略に修正できることは言うまでもない。
【0028】
図10bに示される別の方法、つまり回路概略図は、インダクタブースト回路である。再び、三相が、ブリッジ整流器D1及びD2で整流され、コンデンサC1でろ過して取り除かれる。555タイマチップに調整電源を提供するための抵抗器R1、ダイオードD3、及びコンデンサC2。抵抗器R1、R2、及びコンデンサC3は、555タイマチップ上での動作の周波数を設定する。Mosfet Q2がオンであるとき、電流はインダクタL1及びMosfet Q2を通って流れる。Mosfet Q2オフにされるとき、インダクタ内の電流はその流れを維持しようと試み、Mosfet Q2のピン3での電圧が、インダクタ内に蓄えられた磁気エネルギーでブーストされる。電圧は、それが2つのツェナーダイオードD4及びD5によって設定される電圧を超えて約120ボルトDCになるまで上昇を続ける。回路が、240ボルトDC出力を提供するために、当業者によって理解されるように簡略に修正できることは言うまでもない。ここで、電流はMosfet Q1の基部に流れ込み、Mosfet Q1はオンになり、それをオフにする555タイマのリセットピンを、電圧が調整点よりも下がるまで引き下げる。このようにして、ブースト回路は設定電圧まで調整する。出力は、ダイオードD6を介して整流され、コンデンサC4によってろ過して取り除かれる。この回路は、使用されるインダクタの品質に応じて、83%と93%の間の効率を達成した。
【0029】
2つのモータの場合、ブースト回路の整流器D1及びD2、並びにバージョン2のD1及びD6に加えて、第3のブリッジ整流器が使用できる。ブリッジ整流器の6つの入力は、2つの発電機の三相出力に接続される。電力は古ブリッジ整流器の後でDC電力で結合され、同じ電圧での電流及び電力の倍増を生じさせる。
【0030】
代わりに、2つの発電機及び回路は隔離されたままであり、それらの出力を結合し、一方の共通が他方の高端部に接続される。これで電圧を倍増し、電流を同じに保つ。
【0031】
2つより多い発電機が同じように結合することができる。1つの大型発電機及びより大きな単一の電力回路とは対照的に、複数のコピーを使用することの利点は、サイズ、電力、及びコストにある。
【0032】
2つの発電機が利用される状況では、図10c及び図10dが、本発明の教示を実施するための2つのそれぞれの代替回路図を示す。
【0033】
図10cを参照すると、第2の発電機入力が、J3を、D2のブリッジ整流器ピン4、並びにD7のピン2及び4に接続する。電力は、ブリッジ整流器D1及びD2のピン1及び3に接続される、ブリッジ整流器D7のピン1及び3によって結合される。これは、2つの発電機からの電流を結合し、出力を120ボルト又は調整出力電圧に増大させるために、1つの回路を使用する。これには、追加の電流を処理するために回路の電力成分を増やすことが必要になる。図10cを参照して述べられた状況では、それぞれが、1つの発電機及びその関連付けられた電気回路の組み合わせから成る複数のサブシステムが、並列で接続されている。
【0034】
第2の代替策は、図10dに示される。この代替策では、第2の発電機J3は、2つのブリッジ整流器D7及びD8に接続される。この独立した、隔離された発電機のDC電力出力は、第1の発電機J1に示されるのと同じである二重の絶縁回路を使用する。その高圧DC出力は、端子台J4に示される。端子台J2及びJ4は、図10dに示されるように結合され、それらの電圧、並びに2つの発電機J1及びJ3新しく結合された追加の電圧を追加し、関連付けられた回路は、端子台J5で出力される。図10dを参照して述べられる状況では、それぞれが発電機及びその関連付けられた電気回路の組み合わせから成る複数のサブシステムが直列で接続される。
【0035】
サイズ要件及び費用での節約は、1つの大型発電機を使用することとは対照的に、複数のより小型の発電機、及び二重の回路基板を使用することから生じる。
【0036】
本発明の使用の試験結果は、以下の通りであった−−全てのバージョンは試作され、ブースト回路は、生産バージョンで実装された。
【0037】
ブースト回路の生産は、最初に、加減抵抗器及び変圧器電源で試験された。
負荷 電力 電圧 電流
7.5Kオーム 1.8ワット 116.4 16.2mA
5K 2.7 116.3 24.1
2.5K 5.2 113.4 46.2
1K 10.4 110.4 104.4
携帯電話 4.2 117 36.1
【0038】
単一の発電機は、次にモトローラ(Motorola)、LG付き発電機、及びサムソン(Samsung)携帯電話充電器及び携帯電話、キャノン(Canon)及びニコン(Nikon)のカメラ、ソニー(Sony)カムレコーダ、アップル(Apple)iPod及びiPadで試験された。全てのケースで、充電器のための電力引き抜きが、標準ACコンセントから、次に手でクランクが回される発電機から測定され、同じであった。測定された電圧は、AC及びDCのケースで117Vであった。電力は両方のケースで同じであり、携帯電話で4.2ワット、キャノン(Canon)カメラ6.4ワット、ニコン(Nikon)カメラ8.2ワット、アップル(Apple)iPod2.5ワット、アップル(Apple)iPad 10ワットであった。
【0039】
次に拡張試験が実施された。携帯電話が負荷として使用され、携帯電話は完全に放電され、次に壁のコンセントを使用して充電された。充電時間は100分であった。次に、携帯電話は再び放電され、30分間クランクで動かされた。携帯電話は、4本のバーの内の2本の充電状態を示した。また、それは、13Wで定格され、通常単一の発電機と操作される60Wの蛍光電球でも試験された。スタック回路付きの20ワットのバイクモデルの場合、電圧は237ボルトであり、送達される電力は、ラップトップコンピュータに対して19.92ワットであった。
【0040】
試験の結論は、装置の充電速度が、充電器によって制限されること、及びハンドクランク及びバイク装置が、壁のコンセントからと同じ電源を提供したことである。本発明は、発電機の電力範囲内にあって、充電されている装置によってのみ制限される。生産装置で現在設計されるように、これは全ての既知の装置を含む。
【0041】
したがって、発明は、上述された本発明の目的のありとあらゆる目的を成就し、大きな新規性及び有用性のある携帯型発電機の新しく、有用な実施形態を提供する、その好ましい実施形態に関して開示される。
【0042】
本発明の教示の多様な変更、修正、及び改変が、その意図された精神及び範囲から逸脱することなく当業者によって熟考されてよいことは言うまでもない。
【0043】
したがって、本発明は、添付請求項の用語によってのみ制限されることが意図される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型発電機に関する。携帯型電源は、軽量で、使いやすく、便利である形式で十分な電力を作り出す必要がある。過去20年に渡って、携帯電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、GPSナビゲーション、mp3プレーヤー、デジタルカメラ、及びカムコーダーを含む多数のモバイル機器が全て開発されてきた。それらは全てそのバッテリ寿命によって制限され、携帯型電源があれば恩恵を受けるであろう。
【背景技術】
【0002】
普通サイズの発電機である装置は存在している。それらの装置は、そのサイズのために携帯型又はポケット型となることができない。また、それらの装置はより高価である。いくつかの問題のある低電圧DCインタフェースを備えるものもある。それらは、種々のタイプのプラグ等の多数の機械的なインタフェース及び電気的なインタフェースと直接的に接続しなければならない。動力不足である場合、それらは徐々に充電するが、これは充電時間を引き延ばす。ACインタフェースを有する装置もある。これは、より高価な電子回路、及び/又は変圧器又はより大型の発電機のような大型の重い構成部品で、及びより低い変換効率でのみ達成可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
「ミニダイナモ」の電気出力は、その小型サイズのおかげで、低出力、及び低電圧である。今日存在している装置は、ミニダイナモを使用し、懐中電灯及びいくつかの携帯電話用のバッテリを直接的に徐々に充電するために、低電圧DCを生成している。上述したように、低電圧DCの利点は、DCインタフェースによって、動力不足の電源が徐々に充電できるようになる点である。その2つの欠点は、(1)その動力不足の発電機が充電するために必要とされるクランク回転時間を引き延ばすことと、(2)低電圧DCインタフェースは、多くのDCインタフェースをサポートしなければならない点である。これが、これらの装置の有用さを、1つの専用の用途、又はインタフェースごとに付属品がある、限られた数の用途に制限している。対照的に、本発明は、1つ又は複数のダイナモを使用し、完全な用途の範囲用に充電器を駆動するために低出力AC電源を変換する際に伴う困難を克服する。
【0004】
出願人は、以下の先行技術を認識している。
【0005】
Youらに対する米国特許第6,522,040号は、回転速度を強化する複数のギアを含む、人力の動力を発電機の回転に変換するための機構を開示する。Youの図11から、その出力が直接的に携帯電話連結器に接続されるので、Youが低レベルのDC電圧を生成することは明らかである。
【0006】
Vasilovichらに対する公開された明細書番号米国第2005/0200221
A1号は、人力を電力に変換するための装置を開示する。Vasilovichらは、110から120AC/DCインバータ出力だけではなく、110VAC電力の発電も開示している。ただし、段落[0069]での開示は、直流電気エネルギーを交流電気エネルギーに変換するとしてインバータ27を具体的に説明している。
【0007】
Vanderkolkに対する米国特許第6,788,504号は、その図2に示される典型的な家庭用コンセントだけではなく、単相電力へのDC電力の変換を開示する。Vanderkolkは、110VACの出力を教示する。
【0008】
Takamuraに対する米国特許第5,949,215号は、ハンドルの回転を通して機能する小型バッテリチャージャを開示する。Takamuraは、高DC電圧の生成を教示又は提案できていない。
【0009】
Hartmanらに対する米国特許第6,930,403号は、発電するために回転されるクランクアセンブリを含む移動式電源を開示する。Hartmanらは、高DC電圧の生成を教示又は提案していない。
【0010】
Yetterに対する米国特許第7,129,592号は、いくつかの実施形態において人力による電気エネルギー源の追加の例を教示する。Yetterは、DC電圧又はAC電力のどちらかの生成を開示する。AC電力は単相又は三相(62行で始まる第4段)であってよい。
【0011】
他の携帯型電源は、Noguchiらに対する公開された出願番号、米国第2007/0285053 A1号、及びBulthaupらに対する米国第2008/0157536 A1号だけではなく、Terbrackらに対する米国特許第4,412,355号、Sarichに対する米国特許第6,281,594号、Hobbsに対する米国特許第6,963,186号、Horiuchiに対する米国特許第7,292,006号、Biamonteに対する米国特許第7,327,046号、Hobbsに対する米国特許第7,411,371号にも開示される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、人力で動き、120から240ボルトDCの出力を提供し、携帯型装置とともに使用される典型的な充電器が容易に差し込まれ、使用され得るように家庭型電気レセプタクルを含む、単独の又は複数の発電機から構成される、携帯型でコンパクトな、効率が良く、且つ費用効果が高い電源を提供することによって、上記に示し、説明した先行技術の教示とは異なる。
【0013】
本発明は、携帯型発電機に関する。本発明は、高電圧DCを標準AC電圧で使用し、標準ACコネクタを使用することによって、新規の手法で先行技術の問題を解決する。スイッチングチャージャは120から240ボルトの単相AC入力をただちに整流するので、120から240ボルトのDC電源は、これらのチャージャを駆動するために受け入れられる。これによってより効率的な直流/直流電圧変換器を使用できるようになる。2つの電気的な手法及び2つの機械的な手法が使用された。ACへの高周波変換及び昇圧変圧器が第1の手法であり、第2の手法は、ブースト回路でインダクタを使用する。機械的には、ハンドクランク及びペダル動力式機構が使用される。
【0014】
2つの実施形態が開発された。第1に、1ダイナモ10ワットハンドクランクモデルが、ラップトップコンピュータを除く、完全な範囲の携帯型装置用充電器を駆動できる。第2に、2ダイナモモデルが、小型の20ワットラップトップコンピュータを駆動できる。機械的なインタフェースは、使用しやすく、操作が快適である必要がある。2つの方法が使用される。より小型の装置の場合、ハンドクランクが発電機に取り付けられる。ノブを回転させるハンドクランクハンドルは、コンパクトなサイズに関して妥協することなく、容易に操作するために伸ばせる。第2のモデルの場合、2つのペダルが三輪車のように内部シャフトを駆動する。第2のモデルによって、操作者は、より多くの動力を駆動し、座っている間に、手が空いている状態で装置を使用できる。第2のモデルの1つの革新的な特長は、2つの発電機を、ペダルに接続された駆動軸を支える脚部内に組み込んだことである。
【0015】
したがって、携帯型発電機を提供することが、本発明の第1の目的である。
【0016】
人力が、120から240ボルトの範囲の電圧で、直流電力に変換されるかかる装置を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0017】
低出力DC装置用充電器に付随する、典型的な120VACの2つのブレイドプラグ又は240VACの2つのピンプラグが、容易に本発明の中に差し込まれ得るように、標準的な電気レセプタクルがその中に組み込まれるかかる装置を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0018】
ハンドクランクを回転させる、又はハンズフリーモードでペダルをこぐのどちらかによって動力が提供されるかかる装置を提供することも本発明のさらなる目的である。
【0019】
本発明のこれらの及び他の目的、態様、及び特長は、添付図面の図と併せて読まれるときに、以下の発明を実施するための形態からよりよく理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態の前面斜視図である。
【図2】図1の実施形態の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の分解斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の前面斜視図である。
【図5】第2の実施形態の側面斜視図である。
【図6】第2の実施形態の観点での背面図である。
【図7】第2の実施形態の分解斜視図である。
【図8】詳細を示すためにパーツが取り除かれた状態の、第2の実施形態の端面図である。
【図9】詳細を示すためにパーツが取り除かれた状態の、第2の実施形態の側面図である。
【図10a】本発明に教示に従って使用するための電気回路の第1の実施形態の概略図である。
【図10b】本発明の教示に従って使用するための電気回路の第2の実施形態の概略図である。
【図10c】複数の発電機が一斉に利用される電気回路の第1の代替策の概略図である。
【図10d】複数の発電機が一斉に利用される電気回路の第2の代替策の概略図である。
【図11】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図12】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図13】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図14】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図15】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図16】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【図17】本発明の第1の実施形態の動作様式の順次的な説明である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
最初に、図1から図3を参照する。そこでは、本発明の第1の実施形態が、概して参照数字10によって示され、筐体11及びアクチュエータ3を含む。筐体11は、複数のギア19、21、及び23を含むトランスミッション17が位置する内部チャンバ15(図3)を有する。好ましくは、ギア比は、毎秒2回クランク13を回転させると、トランスミッション17の出力軸の毎分2,800回転(rpm)での回転が生じるように設定される。トランスミッション17は、図10に概略で示される電気回路だけではなく、発電機も含む発電機システム22に結合される。電気回路の出力は、典型的な家庭用120又は240VACの電気コンセントの場合と同様に、2つのコネクタポートを含む雌レセプタクル20のコネクタ24及び26に結合される。
【0022】
図3に示されるように、筐体11は、筐体の半分12及び14を含む。アクチュエータ13は、結合機構29によって平らなクランクアーム27に接続される把持ハンドル25を含む。結合機構29は、クランクアーム27の開口部33内で受け入れられる直径方向に対向するポスト35のおかげで、ハンドル上に枢止される。連結器29は、把持ハンドル25の中に形成される凹部37で受け入れられるポスト35を有する。図1に示されるように、装置10が使用されていないとき、クランクアーム27及び把持ハンドル25は、図示された位置にある。電気を発生させるためにクランクアーム27を回転させることが所望されるとき、クランクアーム27は、最初に、把持ハンドル25が図1に示された位置にある状態でわずかに回転される。その後、把持ハンドル25は、それが図13及び図16から図17に示される位置を取るまで連結器29で枢動され、その結果、把持ハンドルは、電気を発生させるために、図17に示されるように回転できる。さらに図3を参照すると、クランクアーム27は、結合機構29内の凹部36、38のどちらか一方に入り、その2つの代替向きのどちらかでハンドルを釈放可能にロックできるもどり止め33を含む。
【0023】
ここで図4から図9を参照すると、本発明の第2の実施形態は、概して参照数字40で示され、広げられた脚部43及び好ましくは床面上で発明の装置を支持する足45、47、49、及び51を含む支持スタンドだけではなく、筐体41も含む。
【0024】
1組のクランク53及び55は、互いに対して180度偏位され、トランスミッション60(図8及び図9)に結合され、毎秒1.5回転での回転をトランスミッション60の出力で2,800rpmに変換する等、ペダルの動きをより高い回転速度に変換するクランク53及び55を回転させるためにユーザの足によって好ましくは係合されてよい、それぞれのペダル57及び59を含む。トランスミッション60は、それぞれが、図3に示される発電機システム22に相当する、2つの発電機システム61及び63に結合される。これらの発電機システムのそれぞれは、図10に概略して示される発電機及び電気回路を含む。典型的な家庭用の120又は240ACレセプタクル内の開口部に相当する2つの開口部67及び69を含む電気レセプタクル65(図4及び図5)が含まれる。
【0025】
ここで、図11から図17を参照すると、図1から図3に示される第1の実施形態の動作の説明がここで行われる。図11は、ユーザの手1の掌に保持される装置10を示す。ゴムバンド12が、筐体11及び把持ハンドル25を横切って伸ばされ、それらを図示される位置に保持する。図12に示されるように、ゴムバンド12が取り外され、次いで図13を参照すると、把持ハンドル25が連結器29の回りで枢動され、その結果電気装置用の充電器のプラグ及び変圧器4がレセプタクル20の中に差し込まれる(図4)。その後、バンド12が元に戻され、今回は充電器4及び筐体11を囲む(図15)。その点で、装置10を操作するために把持ハンドル25(図16及び17)を握りながら、平らなクランクアーム27が回転される。
【0026】
ここで、図10aから図10dを参照すると、電気回路の説明が提供される。
【0027】
図10aを参照すると、直流/直流電圧変換器回路の概略図が示されている。三相AC入力電力は、ブリッジ整流器D1及びD6によって整流される。コンデンサC1がリップルを削減する。ダイオードD3、抵抗器R1、ダイオードD8、コンデンサC2及びC1が、CD40106 Hex Schmitインバータチップ用の調整電源を提供する。変圧器一次が完全ブリッジ構成でセットアップされる。Mosfet(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)Q1及びQ2は交互に、オンになり、交互の方向で一次コイルの片側を接地するために引っ張り、交流を生じさせる。コイルの中心タップは、正のDC電源に接続される。Mosfetのゲートは、多値安定振動子内で接続される。発振の頻度は、抵抗器R6、R4、及びコンデンサC4、及び抵抗器R7、R5、及びコンデンサC5のRC時間定数によって設定される。インバータピン1、3、5の入力が高であると、出力2、4、6は低である。入力9、11、113は、ここで抵抗器R4及びR6を通して高状態に充電し、ピン8、10、12を低に反転させ、抵抗器R5、R7及びコンデンサC5を通して入力1、3、5を高に充電するプロセスを開始する。これは、自励モードで発振し続ける。Schmidtトリガは、明確な遷移及び信頼できる発振動作を保証する。高周波動作は、より効率的な動作であるが、変圧器磁心損失の削減を可能にする。より小型のより安価な変圧器も、50から60Hzの変圧器に対して、サイズ及び重量の点で有利である。変圧器の二次電圧は、巻線比によって増大され、次いで整流器D7によって整流され、コンデンサC6によってろ過して取り除かれる。これは、最高93%の効率で110から120ボルトの出力DC電圧を提供する。回路が240ボルトDC出力を提供するために当業者によって理解されるように簡略に修正できることは言うまでもない。
【0028】
図10bに示される別の方法、つまり回路概略図は、インダクタブースト回路である。再び、三相が、ブリッジ整流器D1及びD2で整流され、コンデンサC1でろ過して取り除かれる。555タイマチップに調整電源を提供するための抵抗器R1、ダイオードD3、及びコンデンサC2。抵抗器R1、R2、及びコンデンサC3は、555タイマチップ上での動作の周波数を設定する。Mosfet Q2がオンであるとき、電流はインダクタL1及びMosfet Q2を通って流れる。Mosfet Q2オフにされるとき、インダクタ内の電流はその流れを維持しようと試み、Mosfet Q2のピン3での電圧が、インダクタ内に蓄えられた磁気エネルギーでブーストされる。電圧は、それが2つのツェナーダイオードD4及びD5によって設定される電圧を超えて約120ボルトDCになるまで上昇を続ける。回路が、240ボルトDC出力を提供するために、当業者によって理解されるように簡略に修正できることは言うまでもない。ここで、電流はMosfet Q1の基部に流れ込み、Mosfet Q1はオンになり、それをオフにする555タイマのリセットピンを、電圧が調整点よりも下がるまで引き下げる。このようにして、ブースト回路は設定電圧まで調整する。出力は、ダイオードD6を介して整流され、コンデンサC4によってろ過して取り除かれる。この回路は、使用されるインダクタの品質に応じて、83%と93%の間の効率を達成した。
【0029】
2つのモータの場合、ブースト回路の整流器D1及びD2、並びにバージョン2のD1及びD6に加えて、第3のブリッジ整流器が使用できる。ブリッジ整流器の6つの入力は、2つの発電機の三相出力に接続される。電力は古ブリッジ整流器の後でDC電力で結合され、同じ電圧での電流及び電力の倍増を生じさせる。
【0030】
代わりに、2つの発電機及び回路は隔離されたままであり、それらの出力を結合し、一方の共通が他方の高端部に接続される。これで電圧を倍増し、電流を同じに保つ。
【0031】
2つより多い発電機が同じように結合することができる。1つの大型発電機及びより大きな単一の電力回路とは対照的に、複数のコピーを使用することの利点は、サイズ、電力、及びコストにある。
【0032】
2つの発電機が利用される状況では、図10c及び図10dが、本発明の教示を実施するための2つのそれぞれの代替回路図を示す。
【0033】
図10cを参照すると、第2の発電機入力が、J3を、D2のブリッジ整流器ピン4、並びにD7のピン2及び4に接続する。電力は、ブリッジ整流器D1及びD2のピン1及び3に接続される、ブリッジ整流器D7のピン1及び3によって結合される。これは、2つの発電機からの電流を結合し、出力を120ボルト又は調整出力電圧に増大させるために、1つの回路を使用する。これには、追加の電流を処理するために回路の電力成分を増やすことが必要になる。図10cを参照して述べられた状況では、それぞれが、1つの発電機及びその関連付けられた電気回路の組み合わせから成る複数のサブシステムが、並列で接続されている。
【0034】
第2の代替策は、図10dに示される。この代替策では、第2の発電機J3は、2つのブリッジ整流器D7及びD8に接続される。この独立した、隔離された発電機のDC電力出力は、第1の発電機J1に示されるのと同じである二重の絶縁回路を使用する。その高圧DC出力は、端子台J4に示される。端子台J2及びJ4は、図10dに示されるように結合され、それらの電圧、並びに2つの発電機J1及びJ3新しく結合された追加の電圧を追加し、関連付けられた回路は、端子台J5で出力される。図10dを参照して述べられる状況では、それぞれが発電機及びその関連付けられた電気回路の組み合わせから成る複数のサブシステムが直列で接続される。
【0035】
サイズ要件及び費用での節約は、1つの大型発電機を使用することとは対照的に、複数のより小型の発電機、及び二重の回路基板を使用することから生じる。
【0036】
本発明の使用の試験結果は、以下の通りであった−−全てのバージョンは試作され、ブースト回路は、生産バージョンで実装された。
【0037】
ブースト回路の生産は、最初に、加減抵抗器及び変圧器電源で試験された。
負荷 電力 電圧 電流
7.5Kオーム 1.8ワット 116.4 16.2mA
5K 2.7 116.3 24.1
2.5K 5.2 113.4 46.2
1K 10.4 110.4 104.4
携帯電話 4.2 117 36.1
【0038】
単一の発電機は、次にモトローラ(Motorola)、LG付き発電機、及びサムソン(Samsung)携帯電話充電器及び携帯電話、キャノン(Canon)及びニコン(Nikon)のカメラ、ソニー(Sony)カムレコーダ、アップル(Apple)iPod及びiPadで試験された。全てのケースで、充電器のための電力引き抜きが、標準ACコンセントから、次に手でクランクが回される発電機から測定され、同じであった。測定された電圧は、AC及びDCのケースで117Vであった。電力は両方のケースで同じであり、携帯電話で4.2ワット、キャノン(Canon)カメラ6.4ワット、ニコン(Nikon)カメラ8.2ワット、アップル(Apple)iPod2.5ワット、アップル(Apple)iPad 10ワットであった。
【0039】
次に拡張試験が実施された。携帯電話が負荷として使用され、携帯電話は完全に放電され、次に壁のコンセントを使用して充電された。充電時間は100分であった。次に、携帯電話は再び放電され、30分間クランクで動かされた。携帯電話は、4本のバーの内の2本の充電状態を示した。また、それは、13Wで定格され、通常単一の発電機と操作される60Wの蛍光電球でも試験された。スタック回路付きの20ワットのバイクモデルの場合、電圧は237ボルトであり、送達される電力は、ラップトップコンピュータに対して19.92ワットであった。
【0040】
試験の結論は、装置の充電速度が、充電器によって制限されること、及びハンドクランク及びバイク装置が、壁のコンセントからと同じ電源を提供したことである。本発明は、発電機の電力範囲内にあって、充電されている装置によってのみ制限される。生産装置で現在設計されるように、これは全ての既知の装置を含む。
【0041】
したがって、発明は、上述された本発明の目的のありとあらゆる目的を成就し、大きな新規性及び有用性のある携帯型発電機の新しく、有用な実施形態を提供する、その好ましい実施形態に関して開示される。
【0042】
本発明の教示の多様な変更、修正、及び改変が、その意図された精神及び範囲から逸脱することなく当業者によって熟考されてよいことは言うまでもない。
【0043】
したがって、本発明は、添付請求項の用語によってのみ制限されることが意図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも1つの発電機を含む、発電機システムが入っている筐体と、
b)前記発電機システムが前記筐体の外部に広がるためのアクチュエータであって、人間の力を前記少なくとも1つの発電機の回転に変換する前記アクチュエータと、
c)前記筐体内の電気回路に接続される前記発電機システムの電力出力であって、前記電気回路が前記発電機システムの前記電力出力を約120ボルトDC又は240ボルトDCでのコンセント電力に変換する、電力出力と、
d)前記筐体上に取り付けられ、前記コンセント電力に接続される標準家庭用電気コンセントと、
を備える、携帯型発電機。
【請求項2】
前記発電機システムが複数の発電機を含む、請求項1に記載の発電機。
【請求項3】
前記複数が2つの発電機を備える、請求項2に記載の発電機。
【請求項4】
前記発電機が並列で接続される、請求項3に記載の発電機。
【請求項5】
前記アクチュエータがハンドクランクを備える、請求項1に記載の発電機。
【請求項6】
前記ハンドクランクが、クランクアーム、及び前記クランクアームに枢着されるハンドルを含む、請求項5に記載の発電機。
【請求項7】
前記ハンドルが、それが前記筐体の端部に隣接してある第1の位置から、前記ハンドルが前記クランクアームによって前記筐体から分離される第2の位置に枢動可能である、請求項6に記載の発電機。
【請求項8】
前記ハンドルが、結合機構を介して前記クランクアームに接続され、前記結合機構が、対向する凹部がある平らな本体を含み、前記クランクアームが、前記ハンドルを前記第1の位置又は前記第2の位置で釈放可能にロックするために前記凹部のどちらかと係合可能であるもどり止めを含む、請求項7に記載の発電機。
【請求項9】
前記コンセント電力が約120ボルトDCである、請求項1に記載の発電機。
【請求項10】
前記電気コンセントが、標準的な120VACコンセントを備える、請求項9に記載の発電機。
【請求項11】
前記コンセント電力が、約240ボルトDCである、請求項1に記載の発電機。
【請求項12】
前記電気コンセントが、標準240VACコンセントを備える、請求項11に記載の発電機。
【請求項13】
前記アクチュエータが1組の対向するクランクを備える、請求項1に記載の発電機。
【請求項14】
前記発電機システムが2つの発電機を含む、請求項13に記載の発電機。
【請求項15】
前記対向するクランクのそれぞれが、それに取り付けられたフットペダルを含む、請求項14に記載の発電機。
【請求項16】
前記ペダルが、互いに関して180度偏位される、請求項15に記載の発電機。
【請求項17】
前記発電機のそれぞれが、独自の電気回路に接続され、発電機及び電気回路の前記組み合わせが直列で互いと相互接続している、請求項2に記載の発明。
【請求項18】
前記発電機のそれぞれが、独自の電気回路に接続され、発電機及び電気回路の前記組み合わせが並列で互いと相互接続している、請求項2に記載の発明。
【請求項19】
a)発電機を含む発電機システムが入った筐体と、
b)前記筐体の外部に広がる前記発電機システム用アクチュエータであって、前記アクチュエータが人力の動力を前記発電機の回転に変換し、前記アクチュエータが、クランクアーム及び前記クランクアームに枢着されるハンドルを含み、前記ハンドルが、それが前記筐体の端部に隣接してある第1の位置から、前記ハンドルが前記クランクアームによって前記筐体から分離される第2の位置に枢動する、アクチュエータと、
c)前記筐体内で電気回路に接続される前記発電機システムの電力出力であって、前記電力回路が、前記発電機システムの前記電力出力を、約120ボルト又は240ボルトのDCでのコンセント電力に変換する電力出力と、
d)前記筐体上に取り付けられ、前記コンセント電力に接続される標準家庭用電気出力と、
を備える携帯型発電機。
【請求項20】
前記ハンドルが、結合機構を介して前記クランクアームに接続され、前記結合機構が、対向する凹部のある平らな本体を含み、前記クランクアームが、前記ハンドルを前記第1の位置又は前記第2の位置に釈放可能にロックするために、前記凹部のどちらかと係合可能なもどり止めを含む、請求項19に記載の発電機。
【請求項21】
前記コンセント電力が約120ボルトDCである、請求項19に記載の発電機。
【請求項22】
前記電気コンセントが、標準的な120VAC家庭用コンセントを備える、請求項21に記載の発電機。
【請求項1】
a)少なくとも1つの発電機を含む、発電機システムが入っている筐体と、
b)前記発電機システムが前記筐体の外部に広がるためのアクチュエータであって、人間の力を前記少なくとも1つの発電機の回転に変換する前記アクチュエータと、
c)前記筐体内の電気回路に接続される前記発電機システムの電力出力であって、前記電気回路が前記発電機システムの前記電力出力を約120ボルトDC又は240ボルトDCでのコンセント電力に変換する、電力出力と、
d)前記筐体上に取り付けられ、前記コンセント電力に接続される標準家庭用電気コンセントと、
を備える、携帯型発電機。
【請求項2】
前記発電機システムが複数の発電機を含む、請求項1に記載の発電機。
【請求項3】
前記複数が2つの発電機を備える、請求項2に記載の発電機。
【請求項4】
前記発電機が並列で接続される、請求項3に記載の発電機。
【請求項5】
前記アクチュエータがハンドクランクを備える、請求項1に記載の発電機。
【請求項6】
前記ハンドクランクが、クランクアーム、及び前記クランクアームに枢着されるハンドルを含む、請求項5に記載の発電機。
【請求項7】
前記ハンドルが、それが前記筐体の端部に隣接してある第1の位置から、前記ハンドルが前記クランクアームによって前記筐体から分離される第2の位置に枢動可能である、請求項6に記載の発電機。
【請求項8】
前記ハンドルが、結合機構を介して前記クランクアームに接続され、前記結合機構が、対向する凹部がある平らな本体を含み、前記クランクアームが、前記ハンドルを前記第1の位置又は前記第2の位置で釈放可能にロックするために前記凹部のどちらかと係合可能であるもどり止めを含む、請求項7に記載の発電機。
【請求項9】
前記コンセント電力が約120ボルトDCである、請求項1に記載の発電機。
【請求項10】
前記電気コンセントが、標準的な120VACコンセントを備える、請求項9に記載の発電機。
【請求項11】
前記コンセント電力が、約240ボルトDCである、請求項1に記載の発電機。
【請求項12】
前記電気コンセントが、標準240VACコンセントを備える、請求項11に記載の発電機。
【請求項13】
前記アクチュエータが1組の対向するクランクを備える、請求項1に記載の発電機。
【請求項14】
前記発電機システムが2つの発電機を含む、請求項13に記載の発電機。
【請求項15】
前記対向するクランクのそれぞれが、それに取り付けられたフットペダルを含む、請求項14に記載の発電機。
【請求項16】
前記ペダルが、互いに関して180度偏位される、請求項15に記載の発電機。
【請求項17】
前記発電機のそれぞれが、独自の電気回路に接続され、発電機及び電気回路の前記組み合わせが直列で互いと相互接続している、請求項2に記載の発明。
【請求項18】
前記発電機のそれぞれが、独自の電気回路に接続され、発電機及び電気回路の前記組み合わせが並列で互いと相互接続している、請求項2に記載の発明。
【請求項19】
a)発電機を含む発電機システムが入った筐体と、
b)前記筐体の外部に広がる前記発電機システム用アクチュエータであって、前記アクチュエータが人力の動力を前記発電機の回転に変換し、前記アクチュエータが、クランクアーム及び前記クランクアームに枢着されるハンドルを含み、前記ハンドルが、それが前記筐体の端部に隣接してある第1の位置から、前記ハンドルが前記クランクアームによって前記筐体から分離される第2の位置に枢動する、アクチュエータと、
c)前記筐体内で電気回路に接続される前記発電機システムの電力出力であって、前記電力回路が、前記発電機システムの前記電力出力を、約120ボルト又は240ボルトのDCでのコンセント電力に変換する電力出力と、
d)前記筐体上に取り付けられ、前記コンセント電力に接続される標準家庭用電気出力と、
を備える携帯型発電機。
【請求項20】
前記ハンドルが、結合機構を介して前記クランクアームに接続され、前記結合機構が、対向する凹部のある平らな本体を含み、前記クランクアームが、前記ハンドルを前記第1の位置又は前記第2の位置に釈放可能にロックするために、前記凹部のどちらかと係合可能なもどり止めを含む、請求項19に記載の発電機。
【請求項21】
前記コンセント電力が約120ボルトDCである、請求項19に記載の発電機。
【請求項22】
前記電気コンセントが、標準的な120VAC家庭用コンセントを備える、請求項21に記載の発電機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−105532(P2012−105532A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243119(P2011−243119)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(511269439)
【氏名又は名称原語表記】Kenneth Torino
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(511269439)
【氏名又は名称原語表記】Kenneth Torino
【Fターム(参考)】
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