説明

携帯情報処理装置

【課題】 起動されたソフトウェアによって今どのような機能が利用されているのかを利用者に容易に認識させることができる携帯情報処理装置を提供する。
【解決手段】 ソフトウェアを実行するソフトウェア実行部107と、ソフトウェアが実行されたとき、特定のファイルにデータを書き込む機能と特定のファイルからデータを読み取る機能とを含む複数の機能をソフトウェアに提供する機能提供部102と、機能提供部102によって提供される複数の機能の内の何れかがソフトウェアによって利用されているか否かを検知する機能利用検知部103と、ソフトウェアによって情報の表示及び消去が不可能な第2の領域106bを有する表示部106と、複数の機能の内の何れかがソフトウェアによって利用されていることを示すインジケータを表示部106の第2の領域106bに表示するインジケータ表示制御部105とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話や携帯情報端末などの携帯情報処理装置に関し、例えば、起動されたソフトウェアが利用している機能をリアルタイムで表示可能な携帯情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話をはじめとする携帯情報処理装置は益々高機能化しており、Symbian社の「Symbian OS」(非特許文献1参照)や、QUALCOMM社の「BREW」(非特許文献2参照)など、ネイティブコードで書かれたソフトウェアプログラムをインストールし、インストールしたソフトウェアプログラムを実行できるソフトウェア実行部を搭載した携帯情報処理装置が増えている。このソフトウェア実行部は、ネイティブコードであるため、「iアプリ」(非特許文献3参照)のような中間言語で記述されたソフトウェアよりも高速に動作する反面、処理の自由度が高いため、自由に利用者データにアクセスしたり、搭載されているデバイスにアクセスしたりすることが可能である。
【0003】
「iアプリ」や「BREW」では、あらかじめ利用するサービスをメタ情報ファイルで表明し、表明されていないサービスは携帯情報処理装置が利用させないようにすることで一定の安全性を確保している。
【0004】
また、特許文献1には、アクセス許可のないブロックへのアクセスを禁止することで、不正にアクセスを行わせないようにした装置が開示されている。
【0005】
【非特許文献1】Symbian Ltd.、「UIQ 2.1 SDK for Symbian OS v7.0」〔online〕、2003年11月15日、〔平成16年12月8日検索〕、インターネット<URL:http://ftp.symbian.com>
【非特許文献2】クアルコムジャパン株式会社、「Starting with BREW」〔online〕、平成16年4月27日、〔平成16年12月8日検索〕、インターネット<URL:http://brew.qualcomm.com/brew_bnry/pdf/developer/resources/gs/starting_brew.pdf>
【非特許文献3】株式会社NTTドコモ、「iアプリコンテンツ開発者ガイドforDoja−4.0詳細編」〔online〕、平成16年11月17日、〔平成16年12月8日検索〕、インターネット<URL:http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/imode/java/pdf/jguideforDoJa4_041117.pdf>
【特許文献1】特開2002−132583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の携帯情報処理装置は、ソフトウェアが実行されているとき、何の機能を利用しているのか(アドレス帳などの利用者データを読み取ったり、特定のファイルに書き込んだりする機能など)をリアルタイムに表示していないという問題があった。 また、「iアプリ」や「BREW」では、あらかじめ利用するサービスをメタ情報ファイルで表明し、表明されていないサービスは携帯情報処理装置が利用させないようにすることで一定の安全性を確保しているが、たとえば、利用者の指示でアドレス帳やブックマークを編集することが分かっているソフトウェアが、利用者の意図しないタイミングで自動的にアドレス帳やブックマークを編集してしまってもソフトウェアが今何を実行したのか利用者には全く判らないという問題があった。
【0007】
また、アクセス許可、不許可を設定したとしても、利用者にはソフトウェアが今を実行しているのか全く判らないという問題があった。
【0008】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、起動されたソフトウェアによって今どのような機能が利用されているのかを利用者に容易に認識させることができる携帯情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯情報処理装置は、複数のソフトウェアを選択的に起動し、前記起動したソフトウェアを実行するソフトウェア実行部と、前記ソフトウェアが実行されたとき、特定のファイルにデータを書き込む機能と前記特定のファイルからデータを読み取る機能とを含む複数の機能を前記ソフトウェアに提供する機能提供部と、前記機能提供部によって提供される複数の機能の内の何れかが前記ソフトウェアによって利用されているか否かを検知する機能利用検知部と、前記ソフトウェアによって情報の表示及び消去が可能な第1の領域と前記ソフトウェアによって情報の表示及び消去が不可能な第2の領域とを有する表示部と、前記複数の機能の内の何れかが前記ソフトウェアによって利用されていることを示すインジケータを前記表示部の第2の領域に表示するインジケータ表示制御部とを備える構成を有している。
【0010】
この構成により、今どのような機能(アドレス帳からの利用者データの読み取りなど)がソフトウェアによって利用されているのか利用者がリアルタイムで認識できる。
【0011】
本発明の携帯情報処理装置は、前記機能利用検知部は、前記ソフトウェアが前記複数の機能の内の何れかを利用していることを検出したとき、前記ソフトウェアが利用する機能のソフトウェアインターフェースの種別、プロセス名、及び引数を含む複数の情報を収集し、前記収集した複数の情報を前記インジケータ表示制御部に通知する構成を有している。
【0012】
この構成により、機能検知部が通知した複数の情報に基づいてソフトウェアが書き込み機能を利用しているのか、それとも読み込み機能を利用しているのかなどの情報をより詳細に利用者に認識させることができる。
【0013】
本発明の携帯情報処理装置は、前記インジケータ表示制御部は、前記機能利用検知部が通知する複数の情報に基づいて前記第2の領域にインジケータの色、形、大きさを変化させる構成を有している。
【0014】
この構成により、特定の機能が利用されていることを利用者にインジケータの色、形、大きさの変化によって容易に認識させることができる。
【0015】
本発明の携帯情報処理装置は、前記インジケータ表示制御部は、前記機能利用検知部が通知する複数の情報に基づいて前記第2の領域に表示したインジケータを点滅させる構成を有している。
【0016】
この構成により、特定の機能が利用されていることを利用者にインジケータの点滅によって容易に認識させることができる。
【0017】
本発明の携帯情報処理装置は、前記インジケータ表示制御部は、前記実行されているソフトウェアを示すアイコンを前記第2の領域に表示する構成を有している。
【0018】
この構成により、どのソフトウェアが実行されているのかを利用者に認識させることができる。
【0019】
本発明の携帯情報処理装置は、前記インジケータ表示制御部は、前記利用検知部が通知した複数の情報に基づいて前記特定のファイルにデータを書き込む機能が利用されているか否かを判定し、前記特定のファイルにデータを書き込む機能が利用されていると判定したとき、前記第2の領域に表示しているアイコンの近傍に前記特定のファイルにデータを書き込む機能が利用されていることを示す矢印を示すインジケータとして表示する構成を有している。
【0020】
この構成により、アイコンの近傍にデータを書き込む機能が利用されていることを示す矢印によって、データを書き込む状態にあることを利用者に容易に認識させることができる。
【0021】
本発明の携帯情報処理装置は、前記インジケータ表示制御部は、前記利用検知部が通知した複数の情報に基づいて前記特定のファイルからデータを読み出す機能がソフトウェアによって利用されているか否かを判定し、前記特定のファイルにデータを読み出す機能が利用されていると判定したとき、前記第2の領域に表示しているアイコンの近傍に前記特定のファイルにデータを読み出す機能が利用されていることを示す矢印を示すインジケータとして表示する構成を有している。
【0022】
この構成により、アイコンの近傍にデータを読み取る機能が利用されていることを示す矢印によって、データを読み取る状態にあることを利用者に容易に認識させることができる。
【0023】
本発明の携帯情報処理装置は、前記インジケータ表示制御部は、前記利用検知部が通知した複数の情報に基づいてテキスト情報を生成し、前記生成したテキスト情報を前記第2の領域に表示する構成を有している。
【0024】
この構成により、表示されたテキスト情報によって利用されている機能を利用者に容易に認識させることができる。
【0025】
本発明の携帯情報処理装置は、前記インジケータ表示制御部は、前記利用検知部が通知した複数の情報に基づいて前記ソフトウェアがアクティブ状態にあるのか否かを判定し、前記ソフトウェアがアクティブ状態にあると判定したとき、前記インジケータを表示し、前記ソフトウェアがアクティブ状態にないと判定したとき、前記インジケータを消去する構成を有している。
【0026】
この構成により、複数のソフトウェアの状態を利用者に容易に認識させることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の携帯情報処理装置は、起動されたソフトウェアによって今どのような機能が利用されているのかを利用者に容易に認識させるという効果を有する携帯情報処理装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
図1乃至6を参照し、本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置の構成について説明する。
【0029】
携帯情報処理装置101は、例えば、メールクライアントやゲームといったユーザが所望する機能を有する複数のソフトウェアを選択的に起動し、起動したソフトウェアを実行するソフトウェア実行部107と、ソフトウェアが実行されたとき、特定のファイルにデータを書き込む機能と特定のファイルからデータを読み取る機能とを含む複数の機能をソフトウェアに提供する機能提供部102と、機能提供部102によって提供される複数の機能の内の何れかがソフトウェアによって利用されているか否かを検知する機能利用検知部103と、ソフトウェアによって情報の表示及び消去が可能な第1の領域表示部106aとソフトウェアによって情報の表示及び消去が不可能な第2の領域表示部106bとを有する表示部106と、複数の機能の内の何れかがソフトウェアによって利用されていることを示すインジケータを表示部106の第2の領域表示部106bに表示するインジケータ表示制御部105と、ソフトウェアの実行を指示するソフトウェアランチャ部108とを備えている。
【0030】
ここで、機能提供部102は、アドレス帳、ブックマーク、メールデータ、各種設定情報などを含む利用者データにアクセスする機能や、カメラ機能、電子マネー機能などを含む複数のデバイスにアクセスする機能が提供される。
【0031】
また、機能利用検知部103は、「Open」、「Close」、「Read」、「Write」、「I/O Control」、「Link」、「Unlink」などに相当するソフトウェアインターフェース(API)がソフトウェアによって呼び出されたとき、それが予め設定された特定の機能であれば、必要な情報を収集するようになっている。機能利用検知部103は、通常、ソフトウェア実行部107に組み込まれているが、あらゆるプロセスからの利用を監視するために、オペレーティングシステムカーネルに組み込まれていてもよい。
【0032】
機能利用検知部103は、ソフトウェアが複数の機能の内の何れかを利用していることを検出したとき、ソフトウェアが利用する機能のソフトウェアインターフェースの種別、プロセス名、及び引数を含む複数の情報を収集し、収集した複数の情報をインジケータ表示制御部105に通知するようになっている。
【0033】
インジケータ表示制御部105は、機能利用検知部103が通知する複数の情報に基づいて第2の領域表示部106bに表示したインジケータを点滅させるようになっている。また、本実施の形態では、インジケータを点滅させるが、インジケータ表示制御部105は、機能利用検知部103が通知する複数の情報に基づいて第2の領域表示部106bにインジケータの色、形、大きさを変化させるようにしてもよい。また、インジケータ表示制御部105は、実行されているソフトウェアを示すアイコンを第2の領域表示部106bに表示するようになっている。
【0034】
また、本実施の形態の携帯情報処理装置101では、例えば、図6に示すように、ディスプレイ上部に帯状に第2の領域表示部106bを設けている。一方、ソフトウェア実行部107は、第2の領域表示部106bをソフトウェアから隠蔽し、ソフトウェアから第2の領域に表示されているインジケータが直接に書き換えできないようにしている。
【0035】
インジケータ表示制御部105は、利用検知部が通知した複数の情報に基づいて特定のファイルにデータを書き込む機能が利用されているか否かを判定し、特定のファイルにデータを書き込む機能が利用されていると判定したとき、第2の領域表示部106bに表示しているアイコンの近傍に特定のファイルにデータを書き込む機能が利用されていることを示す矢印を示すインジケータとして表示するようになっている。
【0036】
また、インジケータ表示制御部105は、利用検知部が通知した複数の情報に基づいて特定のファイルからデータを読み出す機能がソフトウェアによって利用されているか否かを判定し、特定のファイルにデータを読み出す機能が利用されていると判定したとき、第2の領域表示部106bに表示しているアイコンの近傍に特定のファイルにデータを読み出す機能が利用されていることを示す矢印を示すインジケータとして表示するようになっている。
【0037】
インジケータ表示制御部105は、利用検知部が通知した複数の情報に基づいてテキスト情報を生成し、生成したテキスト情報を第2の領域表示部106bに表示するようになっている。
【0038】
インジケータ表示制御部105は、利用検知部が通知した複数の情報に基づいてソフトウェアがアクティブ状態にあるのか否かを判定し、ソフトウェアがアクティブ状態にあると判定したとき、インジケータを表示し、ソフトウェアがアクティブ状態にないと判定したとき、インジケータを消去するようになっている。
【0039】
次に、図2のシーケンス図を参照し、本発明の携帯情報処理装置101の動作について説明する。
【0040】
複数のソフトウェアの内の何れかが利用者によって選択されたとき、ソフトウェアランチャ部108は該当ソフトウェアの起動するようソフトウェア実行部107に指示を出す。指示を受けたソフトウェア実行部107は、該当ソフトウェアの実行を開始する。ソフトウェアが実行され、ソフトウェアが機能提供部102にアクセスしようとして必要なAPIを呼び出すと、機能利用検知部103がソフトウェア実行部107によって呼び出され、機能提供部102の提供する予め指定された機能(例えばアドレス帳のデータを読み出す)であるのか否かを判定する。予め指定された機能であると判定されたとき、情報収集を開始し、インジケータ表示制御部105に機能提供部102がアクセスされたことを示すシグナルを通知する。シグナルを通知されたインジケータ表示制御部105は、表示部の第2の領域表示部106bにインジケータを表示するよう指示を出す。
【0041】
このとき、機能利用検知部103は、API種別、プロセス名、引数等の情報を同時に収集してもよい。API種別、プロセス名、引数の一例を図4に示す。また、アクセスされたことを示すシグナルと一緒にこれらの情報がインジケータ表示制御部105に通知されるので、インジケータ表示制御部105は、表示部の第2の領域表示部106bに表示しているインジケータの色、形、大きさ、点滅速度等を機能利用検知部103から通知された情報に基づいてリアルタイムで変化させることができる。
【0042】
例えば、API種別や引数の情報から、読み出し、書き込みのいずれかであることを判別し、インジケータに矢印の方向を変えてオーバーレイ表示させることで、容易に書き込み状態にあるのか読み出し状態にあるのかを利用者が容易に認識することができる。
【0043】
また、複数のソフトウェアが同時に起動されていても何れのソフトウェアがインジケータを表示する原因になったのか判別できるように、プロセス名の情報から、プロセス名のテキストやプロセスに対応するアイコンを同時に表示させたり、原因となったソフトウェアがアクティブなときのみインジケータを表示させたりしてもよい。
【0044】
また、引数の情報から、利用している機能の種類を名前やアイコンで表示すると、利用者が受け取れる情報量が増えるので、利用者に容易に認識させることができる。
【0045】
さらに、図5に示すように、実行中のソフトウェアが行ったアクションとインジケータの表示を対応させることにより、リアルタイムでどの機能が利用されているのかを利用者に容易に認識させることができる。
【0046】
また、インジケータ表示制御部105は、ソフトウェア停止後、もしくはソフトウェア実行中に、ソフトウェアが利用した機能の利用履歴を利用者が確認できるよう、同時にログファイルに利用履歴と時間情報を出力してもよい。
【0047】
次に、多機能携帯電話にインターネット経由でダウンロードしたフォトレタッチソフトをインストールし、インストールしたフォトレタッチソフトを実行した場合のインジケータの表示例について説明する。
【0048】
図6は、フォトレタッチソフトが実行されたときの携帯電話の画面イメージを示している。
【0049】
図6に示すように、左上隅のアイコンとオーバーレイされた矢印でフォトレタッチソフトがカメラデバイスから写真画像を読み込んでいる様子を、左上隅から2番目のアイコンとオーバーレイされた矢印で利用者データ領域に保存している様子をそれぞれ示している。例えば、写真画像の読み込みと保存が終わっているにもかかわらず、カメラデバイスアイコンが表示されっぱなしである場合、ソフトウェアのバグの存在や、ウィルスの感染による意図しない挙動や、ソフトウェアの意図的な不正動作などの異常な状態にあることを容易に認識することができる。また、利用者は、ソフトウェアを直ちに終了させ、製造元に連絡することができる。また、このソフトウェアを利用しないよう対策することができる。
【0050】
以上説明したように、本発明の携帯情報処理装置は、ソフトウェアが今どのような携帯情報処理装置の機能(アドレス帳などの利用者データアクセスや、カメラデバイスなどを利用するための機能)を利用しているのかを利用者にリアルタイムで認識させることができる。
【0051】
たとえば、利用者の意図しないタイミングで自動的に特定の機能を利用しようとした場合、ソフトウェアが特定の機能を利用したことを利用者に認識させることができる。
【0052】
また、ソフトウェアが長時間に渡って特定の機能を使用していることを利用者が認識でき、必要であればソフトウェアを終了することで、バッテリーの持ち時間を長引かせることができる。
【0053】
また、特定のソフトウェアが長時間に渡って特定の機能を占有し、その他のソフトウェアが正常に動作できないといった場合に、どのソフトウェアが占有しているのか簡単に知ることができ、該当ソフトウェアを終了させるといった対策をとることができる。
【0054】
本発明の携帯情報処理装置は、ソフトウェアによるサービスへのアクセスが、書き込みであるのか、読み込みであるのか等、より多くの情報を利用者に伝えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明の携帯情報処理装置は、起動されたソフトウェアによって今どのような機能が利用されているのかを利用者に容易に認識させるという効果を有し、ソフトウェア実行部を備える情報家電や多機能携帯端末にとって有用である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の携帯の携帯情報処理装置の動作を示すシーケンス図
【図3】本発明の一実施の携帯の携帯情報処理装置において、インジケータが第2の領域に表示された状態を模式的に示した図
【図4】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置の機能利用検知部によって取得される情報の一例を示す図
【図5】本発明の一実施の形態の携帯情報処理装置のソフトウェアが起こすアクションと、このアクションに応答してインジケータ表示制御部によって表示されるインジケータの表示例を示す図
【図6】本発明一実施の形態の携帯情報処理装置において、ソフトウェアとしてフォトレタッチソフトが実行されたときのインジケータの表示例を示す図
【符号の説明】
【0057】
101 携帯情報処理装置
102 機能提供部
103 機能利用検知部
105 インジケータ表示制御部
106a 第1の領域表示部
106b 第2の領域表示部
107 ソフトウェア実行部
108 ソフトウェアランチャ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のソフトウェアを選択的に起動し、前記起動したソフトウェアを実行するソフトウェア実行部と、
前記ソフトウェアが実行されたとき、特定のファイルにデータを書き込む機能と前記特定のファイルからデータを読み取る機能とを含む複数の機能を前記ソフトウェアに提供する機能提供部と、
前記機能提供部によって提供される複数の機能の内の何れかが前記ソフトウェアによって利用されているか否かを検知する機能利用検知部と、
前記ソフトウェアによって情報の表示及び消去が可能な第1の領域と前記ソフトウェアによって情報の表示及び消去が不可能な第2の領域とを有する表示部と、
前記複数の機能の内の何れかが前記ソフトウェアによって利用されていることを示すインジケータを前記表示部の第2の領域に表示するインジケータ表示制御部とを備えることを特徴とする携帯情報処理装置。
【請求項2】
前記機能利用検知部は、前記ソフトウェアが前記複数の機能の内の何れかを利用していることを検出したとき、前記ソフトウェアが利用する機能のソフトウェアインターフェースの種別、プロセス名、及び引数を含む複数の情報を収集し、前記収集した複数の情報を前記インジケータ表示制御部に通知することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項3】
前記インジケータ表示制御部は、前記機能利用検知部が通知する複数の情報に基づいて前記第2の領域にインジケータの色、形、大きさを変化させることを特徴とする請求項2に記載の携帯情報処理装置。
【請求項4】
前記インジケータ表示制御部は、前記機能利用検知部が通知する複数の情報に基づいて前記第2の領域に表示したインジケータを点滅させることを特徴とする請求項2に記載の携帯情報処理装置。
【請求項5】
前記インジケータ表示制御部は、前記実行されているソフトウェアを示すアイコンを前記第2の領域に表示することを特徴とする請求項2に記載の携帯情報処理装置。
【請求項6】
前記インジケータ表示制御部は、前記利用検知部が通知した複数の情報に基づいて前記特定のファイルにデータを書き込む機能が利用されているか否かを判定し、
前記特定のファイルにデータを書き込む機能が利用されていると判定したとき、前記第2の領域に表示しているアイコンの近傍に前記特定のファイルにデータを書き込む機能が利用されていることを示す矢印を示すインジケータとして表示することを特徴とする請求項5に記載の携帯情報処理装置。
【請求項7】
前記インジケータ表示制御部は、前記利用検知部が通知した複数の情報に基づいて前記特定のファイルからデータを読み出す機能がソフトウェアによって利用されているか否かを判定し、
前記特定のファイルにデータを読み出す機能が利用されていると判定したとき、前記第2の領域に表示しているアイコンの近傍に前記特定のファイルにデータを読み出す機能が利用されていることを示す矢印を示すインジケータとして表示することを特徴とする請求項5に記載の携帯情報処理装置。
【請求項8】
前記インジケータ表示制御部は、前記利用検知部が通知した複数の情報に基づいてテキスト情報を生成し、前記生成したテキスト情報を前記第2の領域に表示することを特徴とする請求項1から請求項7までの何れかに記載の携帯情報処理装置。
【請求項9】
前記インジケータ表示制御部は、前記利用検知部が通知した複数の情報に基づいて前記ソフトウェアがアクティブ状態にあるのか否かを判定し、
前記ソフトウェアがアクティブ状態にあると判定したとき、前記インジケータを表示し、
前記ソフトウェアがアクティブ状態にないと判定したとき、前記インジケータを消去することを特徴とする請求項1から請求項8までの何れかに記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−277041(P2006−277041A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−91981(P2005−91981)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】