説明

携帯情報端末

【課題】ユーザが選択した画像を覚えた第三者がユーザになりすまして本人認証に成功することを防止できる携帯情報端末を提供する。
【解決手段】携帯情報端末1の本人認証手段10は、画面遷移操作が実行されると、候補画像表示部100を作動させて候補画像画面をタッチパネルに表示すると共に、操作判定部101を作動させて、実行された画面遷移操作が画面遷移規則に従うか判定し、画面遷移規則に従わない場合は本人認証を失敗と判定し、画面遷移規則に従う場合は、検索判定部102を作動させて、表示した候補画像画面にて検索対象となるユーザ画像が検索されたか判定し、検索対象となるユーザ画像が検索されたと判定すると、ユーザ画像の検索順序に従い検索対象となるユーザ画像を切り替え、全てのユーザ画像を検索すると本人認証の成功と判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロック解除時などにスマートフォンや携帯電話で実行される本人認証に関し、更に詳しくは、画像を用いて本人認証するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンや携帯電話のロック解除に実行される本人認証にはパスワード(パスコード)が利用されることが一般的であったが、パスワードを忘れてしまうなどの問題があるため、ユーザが忘れにくい画像を用いた本人認証が提案されるようになった。
【0003】
例えば、特許文献1では、画像による本人認証が行えるように、ユーザが登録する画像を蓄積した画像データベースと、画像データベースから選択された認証用の画像を蓄積した認証データベースとを有し、認証の際に、画像データベースからの複数の画像と認証データベースからの認証用の画像とを組み合わせた認証画像選択画面を作成して端末に送信し、ユーザが選択した画像により本人認証を行うシステムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、ユーザの負担をかけずにパスワードによる本人認証を強化するために、パスワードによる本人認証に加えて、ユーザによって事前に登録されたイメージ画像情報と、このイメージ画像情報と異なるカテゴリに属するイメージ画像情報を選択候補として画面に表示させ、ユーザにイメージ画像情報を選択させる本人認証を実行するシステムが開示されている。
【0005】
更に、特許文献3では、画像による本人認証に利用する認証画面の偽装をより困難とするために、認証に用いる画像をユーザ毎にユニークなものとすることができるシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−157675号
【特許文献2】特開2006−163825号
【特許文献3】特開2008−257701号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来技術のような画像を選択による本人認証を、スマートフォンや携帯電話などの携帯情報端末のロック解除に利用することを考えた場合、スマートフォンや携帯電話などの携帯情報端末は自宅外で利用されるため、携帯情報端末を所持する正当なユーザが選択した画像を第三者に見られてしまうと、画像は覚えやすいためユーザが選択した画像を第三者が覚えてしまい、ユーザが選択した画像を覚えた第三者がユーザになりすまして本人認証に成功してしまうことが考えられる。
【0008】
そこで、本発明は、携帯情報端末を所持する本人が選択した画像を本人以外の第三者に見られてしまっても、ユーザが選択した画像を覚えた第三者がユーザになりすまして本人認証に成功することを防止できる携帯情報端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決する第1の発明は、ユーザが選択した画像を覚えた第三者がユーザになりすまして本人認証に成功することを防止できるようにした携帯情報端末であって、複数の候補画像と、正当なユーザが選択した候補画像である少なくとも一つのユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、複数方向に操作可能な画面遷移操作を用いて前記ユーザ画像を検索する際の画面遷移規則を記憶する。
【0010】
また、第1の発明の携帯情報端末は、前記ユーザ画像を第三者に知られたとしても、不正に認証されることがないように、前記ユーザ画像を検索する操作を用いて本人認証できるように、定められた規則に従い選択した少なくとも一つの候補画像を配置した候補画像画面をディスプレイに表示する候補画像表示部と、実行された画面遷移操作が、前記画面遷移規則に従うか判定する操作判定部と、表示した前記候補画像画面にて検索対象となる前記ユーザ画像が検索されたか判定する検索判定部を有し、画面遷移操作が実行されると、前記候補画像表示部を作動させて前記候補画像画面をディスプレイに表示すると共に、前記操作判定部を作動させて、実行された画面遷移操作が前記画面遷移規則に従うか判定し、前記画面遷移規則に従わない場合は本人認証を失敗と判定し、前記画面遷移規則に従う場合は、前記検索判定部を作動させて、表示した前記候補画像画面にて検索対象となる前記ユーザ画像が検索されたか判定し、検索対象となる前記ユーザ画像が検索されたと判定すると、前記ユーザ画像の検索順序に従い検索対象となる前記ユーザ画像を切り替え、全ての前記ユーザ画像を検索すると本人認証の成功と判定する本人認証手段を備える。
【0011】
第1の発明の携帯情報端末において、前記候補画像画面に配置する候補画像は一つ又は複数でよく、第2の発明は、第1の発明に記載された携帯情報端末において、前記候補画像表示部は複数の候補画像を配置した前記候補画像画面を表示し、前記検索判定部は、前記候補画像画面にて検索対象となる前記ユーザ画像が選択されたか確認することで、検索対象となるユーザ画像が検索されたか判定することを特徴とする。
【0012】
また、第3の発明は、第1の発明に記載された携帯情報端末において、前記候補画像表示部は、一つの候補画像を配置した前記候補画像画面を表示し、前記検索判定部は、前記候補画像画面にて検索対象となる前記ユーザ画像が表示されたか確認することで、検索対象となるユーザ画像が検索されたか判定することを特徴とする。
【0013】
更に、第4の発明は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則をユーザが設定できるように、第1乃至第3の発明に記載された携帯情報端末において、前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、前記画面遷移規則をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする。
【0014】
更に、第5の発明は、候補画像をユーザが設定できるように、第4の発明に記載された携帯情報端末において、前記登録手段は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする。
【0015】
第1の発明において、前記画面遷移規則は任意に設定可能で、第6の発明は、第1乃至第3の発明に記載された携帯情報端末において、画面遷移操作の総回数と各回の画面遷移方向を前記画面遷移規則とし、前記候補画像表示部は、前記画面遷移規則に従う画面遷移操作の実行回数が前記画面遷移規則に記された総回数未満の場合、ランダムに選択した候補画像を含む前記候補画像画面を表示し、前記画面遷移規則に従う画面遷移操作の実行回数が前記画面遷移規則に記された総回数の場合、検索対象となる前記ユーザ画像を少なくとも含む前記候補画像画面を表示し、前記検索操作判定部は、実行された画面遷移操作の画面遷移方向と、画面遷移操作の実行回数に対応する前記画面遷移規則の画面遷移方向と一致するか確認することで、実行された画面遷移操作が前記画面遷移規則に従うか判定することを特徴とする。
【0016】
更に、第7の発明は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則をユーザが設定できるように、第6の発明に記載された携帯情報端末において、前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、前記画面遷移規則として、前記ユーザ画像毎に画面遷移操作の総回数と各回の画面遷移方向をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする。
【0017】
更に、第8の発明は、候補画像をユーザが設定できるように、第7の発明に記載された携帯情報端末において、前記登録手段は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする。
【0018】
また、第9の発明は、第1乃至第3の発明に記載された携帯情報端末において、画面遷移操作の画面遷移方向を前記画面遷移規則とし、前記候補画像表示部は、ランダムに選択した候補画像を含む前記候補画像画面を表示し、前記検索操作判定部は、実行された画面遷移操作の画面遷移方向が、検索対象となるユーザ画像に関連付けられた前記画面遷移規則の画面遷移方向であるか確認することで、実行された画面遷移操作が検索対象となる前記ユーザ画像に関連付けられた前記画面遷移規則に従うか判定することを特徴とする。
【0019】
更に、第10の発明は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則をユーザが設定できるように、第9の発明に記載された携帯情報端末において、前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、前記画面遷移規則として、前記ユーザ画像毎に画面遷移操作の画面遷移方向をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする。
【0020】
更に、第11の発明は、候補画像をユーザが設定できるように、第10の発明に記載された携帯情報端末において、前記登録手段は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする。
【0021】
また、第12の発明は、第9の発明に記載された携帯情報端末において、候補画像の表示順をユーザが決定できるように、表示番号が付加された候補画像と、画面遷移操作の画面遷移方向毎に、前記候補画像画面に表示する候補画像の表示番号の変更規則を記憶し、前記候補画像表示部は、実行された画面遷移操作の画面遷移方向に従い表示番号を変更し、変更後の表示番号に対応する候補画像を前記候補画像画面に表示することを特徴とする。
【0022】
更に、第13の発明は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序、前記画面遷移規則及び候補画像の表示番号をユーザが設定できるように、第12の発明に記載された携帯情報端末において、前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、前記画面遷移規則として、前記ユーザ画像毎に画面遷移操作の画面遷移方向をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする。
【0023】
更に、第14の発明は、候補画像をユーザが設定できるように、第13の発明に記載された携帯情報端末において、前記登録手段は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序、前記画面遷移規則及び候補画像の表示番号に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする。
【0024】
更に、第15の発明は、第1乃至第3の発明に記載された携帯情報端末において、全ての前記ユーザ画像の前記画面遷移規則として、前記ユーザ画像を検索すると、次の画面遷移操作の画面遷移方向を方向転換する規則が定められ、前記候補画像表示部は、ランダムに選択した候補画像を含む前記候補画像画面を表示し、前記検索操作判定部は、ユーザ画像を検索したと判定した後、次の画面遷移操作の画面遷移方向が方向転換されたか確認することで、実行された画面遷移操作が前記画面遷移規則に従うか判定することを特徴とする。
【0025】
更に、第16の発明は、前記ユーザ画像及び前記ユーザ画像の検索順序をユーザが設定できるように、第15の発明に記載された携帯情報端末において、前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする。
【0026】
更に、第17の発明は、候補画像をユーザが設定できるように、第16の発明に記載された携帯情報端末において、前記登録手段は、前記ユーザ画像及び前記ユーザ画像の検索順序に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
このように、本発明によれば、画面遷移操作は、第三者には何らかの画像を探索しているとしか思われることがないため、携帯情報端末を所持する本人が選択した画像を本人以外の第三者に見られてしまっても、ユーザが選択した画像を覚えた第三者がユーザになりすまして本人認証に成功することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本実施形態の携帯情報端末で実行される本人認証を説明する図。
【図2】本実施形態の携帯情報端末のハードウェアを説明する図。
【図3】本実施形態の携帯情報端末が有する機能を説明する図。
【図4】第1実施形態における携帯情報端末の登録手段の動作を説明するフロー図。
【図5】第1実施形態に係る設定画面の一例を説明する図。
【図6】第1実施形態における携帯情報端末の本人認証手段の動作を説明するフロー図。
【図7】第1実施形態における候補画像画面の画面遷移を説明する図。
【図8】第2実施形態における携帯情報端末の登録手段の動作を説明するフロー図。
【図9】第2実施形態に係る設定画面の一例を説明する図。
【図10】第2実施形態における携帯情報端末の本人認証手段の動作を説明するフロー図。
【図11】第2実施形態における候補画像画面の画面遷移を説明する図。
【図12】第3実施形態における携帯情報端末の登録手段の動作を説明するフロー図。
【図13】第3実施形態に係る設定画面の一例を説明する図。
【図14】第4実施形態における携帯情報端末の登録手段の動作を説明するフロー図。
【図15】第4実施形態に係る設定画面の一例を説明する図。
【図16】第4実施形態における携帯情報端末の本人認証手段の動作を説明するフロー図。
【図17】第4実施形態における候補画像画面の画面遷移を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここから,添付する図面を参照しながら、本発明の技術分野に係わる当業者が発明を実施できる程度に、本発明の実施形態について説明する。
【0030】
図1は、本実施形態の携帯情報端末1で実行される本人認証を説明する図である。一般的なスマートフォンや携帯電話では、パスワード(パスコード)が本人認証に用いられるが、本実施形態の携帯情報端末1では、携帯情報端末1に記憶されている複数の候補画像20の中から、ユーザが予め選択した候補画像20であるユーザ画像20aを検索する操作が本人認証に利用される。なお、本実施形態において、携帯情報端末1とは、携帯電話、スマートフォン、タブレット型のパーソナルコンピュータなど、ユーザが携帯して利用する情報端末を意味する。
【0031】
図2は、本実施形態の携帯情報端末1のハードウェアを説明する図である。本実施形態の携帯情報端末1は、図2で図示したように、ハードウェアとして、CPU、RAM、ROMなどが実装されたプロセッサ1aを備え、このプロセッサ1aには、無線を受信するアンテナ1cが接続された無線通信回路1bと、メモリ1d、時計回路1e、GPS回路1f、ディスプレイ機能を有するタッチパネル1g、イヤフォン・マイク1h、オーディオ/ビデオコーデック1i、3軸加速度センサ1j及びバッテリ1kが接続されている。
【0032】
図3は、本実施形態の携帯情報端末1が有する機能を説明する図である。本実施形態の携帯情報端末1は、プロセッサ1aを動作させるコンピュータプログラムにより実現される手段として、定められた規則に従い選択した少なくとも一つの候補画像20を含む候補画像画面2をディスプレイ(ここでは、タッチパネル1g)に表示する候補画像表示部100と、ユーザが実行した複数方向(ここでは、上下右左の4方向)に操作可能な画面遷移操作が、画面遷移規則に従うか判定する操作判定部101と、表示した候補画像画面2にて検索対象となるユーザ画像20aが検索されたか判定する検索判定部102を有し、画面遷移操作が実行されると、候補画像表示部100を作動させて候補画像画面2をディスプレイ(ここでは、タッチパネル1g)に表示した後、操作判定部101を作動させて、実行された画面遷移操作が検索規則に従うか判定し、検索規則に従わない場合は本人認証を失敗と判定し、検索規則に従う場合は、検索判定部102を作動させて、表示した候補画像画面2にて検索対象となるユーザ画像20aが検索されたか判定し、検索対象となるユーザ画像20aが検索されたと判定すると、ユーザ画像20aの検索順序に従い検索対象となるユーザ画像20aを切り替え、全てのユーザ画像20aを検索すると本人認証の成功とする本人認証手段10と、更に、ユーザ画像20a、ユーザ画像20aの検索順序及びユーザ画像毎に画面遷移規則をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリ1dに記憶する登録手段11を備えている。
【0033】
なお、本実施形態の登録手段11では、ユーザが設定できる内容をユーザ画像20a、ユーザ画像20aの検索順序及び画面遷移操作としているが、携帯情報端末1に記憶している画像の中か候補画像20をユーザに設定させるようにすることもできる。
【0034】
携帯情報端末1の登録手段11を利用してユーザが設定した内容、すなわち、複数の候補画像20、正当なユーザが選択した候補画像20である少なくとも一つのユーザ画像20a、ユーザ画像20aの検索順序と、画面遷移操作を用いてユーザ画像20aを検索する際の画面遷移規則は携帯情報端末1のメモリ1dに記憶され、携帯情報端末1のRAMには、実行された画面遷移操作の判定結果やユーザ画像20aの検索結果を記憶する操作履歴が設けられる。
【0035】
図1に図示したように、本実施形態において、本人認証が実行される際、携帯情報端末1のメモリ1dに登録されている候補画像20を含む候補画像画面2が、携帯情報端末1のタッチパネル1gに表示され、画面遷移操作は、タッチパネル1gに表示される候補画像画面2を画面遷移させる操作になる。
【0036】
本実施形態では、携帯情報端末1はタッチパネル1gを備えているため、図1(a)、(b)では、候補画像画面2を画面遷移させる画面遷移操作をフリック(又は、スワイプ)として記載しているが、候補画像画面2を画面遷移させる画面遷移操作は、携帯電話に備えられている十字キーの方向キーを押す操作でもよい。また、候補画像画面2は、図1(a)のように、候補画像20を複数配置した候補画像画面2でもよく、また、図1(b)のように、一つの候補画像20を配置した候補画像画面2でもよい。
【0037】
また、本人認証手段10の検索判定部102は、ユーザ画像20aが検索されたか判定する内容は、候補画像画面2に配置される候補画像20の数によって異なり、図1(a)のように、候補画像20を複数配置した候補画像画面2をタッチパネル1gに表示する場合、ユーザ画像20a以外の候補画像20も候補画像画面2に含まれるため、ユーザ画像20aが検索されたか判定するためには、候補画像画面2に配置された複数の候補画像20の中からユーザ画像20aが選択されたか確認することが必要になる。
【0038】
更に、図1(b)のように、一つの候補画像20を配置した候補画像画面2を表示する場合、ユーザ画像20a以外の候補画像20は候補画像画面2に表示されないため、ユーザ画像20aが検索されたか判定するためには、候補画像画面2にユーザ画像20aが表示されたかを確認するだけでよい。
[第1実施形態]
【0039】
ここから、第1実施形態について説明する。第1実施形態は、ユーザが予め選択した候補画像20であるユーザ画像20aの数を一つとし、このユーザ画像20aに関連付ける画面遷移規則を画面遷移操作の総回数と各回の画面遷移方向とし、候補画像20を複数配置した候補画像画面2をタッチパネル1gに表示する実施形態である。
【0040】
第1実施形態では、候補画像画面2にタッチパネル1gに配置する候補画像20の数を複数としているため、画面遷移規則通りに画面遷移操作が実行され、画面遷移規則通りに画面遷移操作が実行された後に表示される候補画像画面2の中からユーザ画像20aが選択されると、一つのユーザ画像20aの検索に成功したと判定され、ユーザ画像20aの数を一つとしているため、携帯情報端末1に設定されている一つのユーザ画像20aの検索に成功すると、本人認証に成功したと判定される。
【0041】
図4は、第1実施形態における携帯情報端末1の登録手段11の動作を説明するフロー図である。
【0042】
ユーザが、ユーザ画像20aと画面遷移規則を登録する操作を行うと、携帯情報端末1の登録手段11が作動し、携帯情報端末1の登録手段11は、まず、携帯情報端末1のメモリ1dに登録されている候補画像20の一覧を表示する設定画面をタッチパネル1gに表示して、ユーザ画像20aとする候補画像20をユーザに設定させる(S1)。
【0043】
図5では、第1実施形態に係る設定画面の一例を説明する図である。図5(a)は、ユーザ画像20aを設定する設定画面3a1を図示し、図5(a)では、12個の異なる図形が候補画像20として用いられている。図5(a)で図示した設定画面3a1に表示されている候補画像20の中から、ユーザが、ユーザ画像20aとする候補画像20(ここでは、星形の図形)をタップした後、決定ボタン1lを押すことで、ユーザ画像20aとする候補画像20が選択される。なお、図5(a)では、候補画像20を図形としているが、携帯情報端末1に記憶されている写真を候補画像20として利用することもできる。
【0044】
ユーザが、ユーザがユーザ画像20aとする候補画像20を設定すると、携帯情報端末1の登録手段11は、ユーザ画像20aとして設定された候補画像20のファイル名やパスなど、ユーザ画像20aとして設定された候補画像20のファイル情報をRAMなどに保持してから、画面遷移規則を設定する設定画面をタッチパネル1gに表示し、ユーザに画面遷移規則を設定させる(S2)。
【0045】
図5(b)では、画面遷移規則を設定する設定画面3a2を図示し、図5(b)では、画面遷移操作の最大の実行回数は8個としており、各回(ここでは、1回目から最大で8回目)に対応する画面遷移操作の画面遷移方向を設定する設定枠3a3が設けられている。
【0046】
設定枠3a3をタップする毎に、該設定枠3a3内に表示され画面遷移方向を示す矢印3a4が、上方向を示す上矢印、下方向を示す下矢印、右方向を示す右矢印、左方向を示す左矢印、画面遷移方向を設定しないことを意味する空白の順に切り替わり、決定ボタン1Lがタップされると、図5(b)で図示した設定画面3a2に設定された内容が画面遷移操作の画面遷移方向とその順番として設定される。
【0047】
例えば、図5(b)で、画面遷移操作の実行回数は4回で、最初の画面遷移方向が右方向に、2回目の画面遷移方向が上方向に、3回目の画面遷移方向が下方向に、4回目の画面遷移方向が左方向とするように、画面遷移規則が設定されている。
【0048】
ユーザが画面遷移規則を設定すると、携帯情報端末1の登録手段11は、ユーザ画像20aとして選択された候補画像20のファイル情報に関連付けて、ユーザが設定した画面遷移規則をメモリ1dに記憶する(S3)。
【0049】
また、第1実施形態では、複数の候補画像20を配置した候補画像画面2を表示するため、携帯情報端末2の登録手段11は、各々の候補画像20がどの候補画像画面2にも配置されないことがないように、ランダムに選択した複数の候補画像20を配置した候補画像画面2を所定数だけ生成してメモリ1dに記憶し(S4)、この手順を終了する。
【0050】
図6は、第1実施形態における携帯情報端末1の本人認証手段10の動作を説明するフロー図で、図7は、第1実施形態における候補画像画面2を説明する図である。
【0051】
ユーザが、携帯情報端末1のロックを解除するときなど、携帯情報端末1を操作するユーザを本人認証する際、携帯情報端末1の本人認証手段10が起動し、携帯情報端末1の本人認証手段10は、携帯情報端末1のRAMに設ける操作履歴を初期化した後(S10)、候補画像表示部100を作動させ、ここでは、操作履歴が初期値であるため、候補画像表示部100は、メモリ1dに記憶されている候補画像画面2の中からランダムに選択した候補画像画面2をタッチパネル1gに表示する(S11)。
【0052】
候補画像表示部100が候補画像画面2をタッチパネル1gに表示すると、携帯情報端末1の本人認証手段10はユーザの操作を受け付ける状態に携帯情報端末1を設定する(S12)。
【0053】
携帯情報端末1の本人認証手段10は、ユーザの操作を受け付ける状態に携帯情報端末1をした後、ユーザの操作がなされると、ユーザが実行した操作によって処理を分岐させる(S13)。
【0054】
ユーザが実行した操作が選択操作の場合、本人認証手段10は検索判定部102を作動させ、表示した候補画像画面2にて検索対象となるユーザ画像20aが検索されたか判定させるが、ここでは、画面遷移規則に記されている画面遷移操作が全て実行されていないため、本人認証手段10の検索判定部102は、ユーザが実行した画面遷移操作は画面遷移規則に従わないと判定し、本人認証手段10は、本人認証を失敗と判定して(S23)、この手順の先頭(S10)に処理を戻して操作履歴を初期化する。
【0055】
また、ユーザが実行した操作が画面遷移操作の場合、携帯情報端末1の本人認証手段10は、操作判定部101を作動させ、操作判定部101は、この時点の操作履歴を参照して、ユーザが今回実行した画面遷移操作の画面遷移方向が画面遷移規則に従うか判定する(S14)。
【0056】
例えば、この時点で、初回の画面遷移操作の画面遷移方向が画面遷移規則に従い実行されていれば、2回目に実行する画面遷移操作の画面遷移方向は画面遷移規則の2番目に記載されている画面遷移方向になり、図5(b)では、画面遷移規則の2番目に記載されている画面遷移方向は上方向であるため、本人認証手段10の操作判定部101は、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向が上方向であれば、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向は画面遷移規則に従うと判定する。
【0057】
ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向と検索規則の画面遷移方向が一致せず、操作判定部101が画面遷移規則に従わないと判定すると、本人認証手段10は、本人認証に失敗と判定し(S23)、この手順の先頭(S10)に処理を戻す。
【0058】
また、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向と検索規則の画面遷移方向が一致し、操作判定部101が画面遷移規則に従うと判定した場合、本人認証手段10は、ユーザが実行した画面遷移操作の判定に成功した情報として該画面遷移操作の画面遷移方向を操作履歴に追加することで、操作履歴を更新した後(S15)、候補画像表示部100を作動させ、候補画像表示部100は作動すると、画面遷移規則通りの画面遷移操作が全て完了したか確認し、確認結果によって処理を分岐させる(S16)。
【0059】
第1実施形態では、画面遷移操作の総回数と各回の画面遷移方向が画面遷移規則に記されているため、この時点における操作履歴に記憶されている画面遷移方向の数が画面遷移規則に記されている画面遷移操作の総回数と一致し、かつ、操作履歴に記憶されている画面遷移方向とその順序が、画面遷移規則に記されている各回の画面遷移方向とその順序と一致すれば、画面遷移規則通りの画面遷移操作が全て完了したと判定され、それ以外は完了していないと判定される。
【0060】
例えば、図5(b)では、画面遷移規則に記されている画面遷移方向の数は4つで、画面遷移方向の入力順は右方向、上方向、下方向、左方向であるため、この時点で操作履歴に記憶されている画面遷移方向の数が4つで、かつ、その並び順が、右方向、上方向、下方向、左方向であれば、画面遷移規則通りの画面遷移操作が全て完了したと判定される。
【0061】
候補画像表示部100は、画面遷移規則通りの画面遷移操作が全て完了していなければ、メモリ1dに登録されている候補画像画面2の中からランダムに選択した候補画像画面2をタッチパネル1gに表示して(S17)、この手順のS12に処理を戻す。
【0062】
また、候補画像表示部100は、画面遷移規則通りの画面遷移操作が全て完了していれば、ユーザ画像20aが配置された候補画像画面2を選択し、選択した候補画像画面2をタッチパネル1gに表示する(S18)。
【0063】
ユーザ画像20aが配置された候補画像画面2をタッチパネル1gに表示すると、携帯情報端末1の本人認証手段10は、ユーザの操作を受け付ける状態に携帯情報端末1を設定した後(S19)、ユーザの操作がなされると、ユーザが実行した操作によって処理を分岐させる(S20)。
【0064】
ユーザが実行した操作が画面遷移操作の場合、携帯情報端末1の本人認証手段10は、操作判定部101を作動させ、操作判定部101にユーザが実行した操作を判定させるが、ここでは、画面遷移規則に記されている画面遷移操作が全て実行されているため、操作判定部101は、該画面遷移操作は画面遷移規則に従わないと判定し、図6の先頭(S10)に処理を戻して操作履歴を初期化する。
【0065】
ユーザが実行した操作が選択操作の場合、本人認証手段10は、検索判定部102を作動させ、表示した候補画像画面2にて検索対象となるユーザ画像20aが検索されたか判定させる。第1実施形態では、候補画像20が複数配置された候補画像画面2が表示されるため、本人認証手段10の検索判定部102は、ユーザが選択した候補画像20がユーザ画像20aであるか判定することで、表示した候補画像画面2にて検索対象となるユーザ画像20aが検索されたか判定する。
【0066】
詳しくは、携帯情報端末1の本人認証手段10の検索判定部102は、ユーザが選択した候補画像20とユーザ画像20aのファイル情報が一致するか否かで、ユーザが選択した候補画像20がユーザ画像20aであるか判定し、ユーザが選択した候補画像20がユーザ画像20aでなければ本人認証を失敗と判定し(S23)、携帯情報端末1の本人認証手段10は、この手順の先頭(S10)に処理を戻して操作履歴を初期化する。また、ユーザが選択した候補画像20がユーザ画像20aであれば、本人認証を成功として(S22)、この手順を終了する。
【0067】
図7は、第1の実施形態における候補画像画面2の画面遷移を説明する図で、図7の(a)から7(e)はそれぞれ、画面遷移操作がされる前の候補画像画面2、1回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、2回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、3回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、4回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2である。なお、図7において、ユーザ画像20aは星型の図形で、ユーザ画像20aに設定されている画面遷移規則に記されている画面遷移方向及びその順番は、右方向、上方向、下方向そして左方向の順である。
【0068】
図7に図示したように、画面遷移操作がなされる毎に候補画像画面2は切り替わり、候補画像画面2に配置される6個の候補画像20はランダムに選択されているため、候補画像画面2が切り替わると、候補画像画面2に表示される候補画像20も切り替わる。
【0069】
画面遷移規則通り(ここでは、右方向、上方向、下方向そして左方向の順の画面遷移操作)に画面遷移操作が全て実行される前は、ランダムに選択された6個の候補画像20が配置される候補画像画面2(図7(a)から(e))が表示される。また、画面遷移規則通りに画面遷移操作が全て実行されると、ユーザ画像20a(ここでは、星型の図形)が配置されている候補画像画面2(図7(e))が表示され、該候補画像画面2にてユーザ画像20aが選択されることで、本人認証は成功となる。
【0070】
また、第1実施形態において、初回に下方向の画面遷移操作がなされるなど、画面遷移規則通りに画面遷移操作が実行されない場合、また、図7(c)の候補画像画面2にてユーザ画像20aが選択されるなど、画面遷移規則通りに画面遷移操作が全て実行される前にユーザ画像20aが選択された場合は、本人認証は失敗となる。
[第2実施形態]
【0071】
ここから、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、ユーザが予め選択した候補画像20であるユーザ画像20aの数を複数とし、ユーザ画像20aに関連付ける画面遷移規則を画面遷移操作の画面遷移方向とし、一つの候補画像20を配置した候補画像画面2をタッチパネル1gに表示する実施形態である。
【0072】
第2実施形態では、候補画像画面2に配置する候補画像20の数を一つとしているため、画面遷移規則に従った画面遷移操作によりユーザ画像20aが配置された候補画像画面が表示されると、一つのユーザ画像20aの検索に成功したと判定され、ユーザ画像20aの数を複数としているため、携帯情報端末1に設定されている検索順に、携帯情報端末1に設定されている複数のユーザ画像20a全てについて検索に成功したと判定すると、本人認証に成功と判定される。
【0073】
図8は、第2実施形態における携帯情報端末1の登録手段11の動作を説明するフロー図である。
【0074】
ユーザが、ユーザ画像20aと画面遷移規則を登録する操作を行うと、携帯情報端末1の登録手段11が作動し、携帯情報端末1の登録手段11は、まず、ユーザ画像20aと、ユーザ画像20aに設定する画面遷移規則と、ユーザ画像20aの検索順をユーザに設定させるための設定画面をタッチパネル1gに表示して、ユーザ画像20aと、ユーザ画像20aに設定する画面遷移規則と、ユーザ画像20aの検索順をユーザに設定させる(S30)。
【0075】
図9では、第2実施形態に係る設定画面の一例を説明する図である。図9(a)は、第2実施形態に係る設定画面3bを図示し、図9(a)で図示した設定画面3bにおいて、ユーザが設定できるユーザ画像20aの数は3個で、ユーザ画像20aの検索順を示す番号に対応するように、ユーザ画像20aを設定するための設定枠3b1と、ユーザ画像20aに設定する画面遷移方向を選択するための設定枠3b2がタッチパネル1gに表示されている。
【0076】
図9(b)は、図9(a)の設定枠3b1内に表示される図形を示し、該図形は第2実施形態において候補画像20となる画像である。図9(b)に図示したように、第2実施形態において候補画像20となる画像は12個の図形で、図9(a)の設定枠3b1をタップする毎に、図9(b)で図示した図形が切り替わって表示され、表示された図形がユーザ画像20aとして設定される。なお、図9(b)では、候補画像20を図形としているが、携帯情報端末1に記憶されている写真を候補画像20として利用してもよい。
【0077】
図9(c)は、図9(a)の設定枠3b2内に表示する矢印3b3を示し、図9(c)において、上矢印は上方向、下矢印は下方向、右矢印は右方向、左矢印は左方向をそれぞれ意味し、図9(a)の設定枠3b2をタップする毎に、図9(c)で図示した矢印3b3が切り替わって設定枠3b2内に表示され、表示された矢印3b3に対応する方向が画面遷移方向として設定される。
【0078】
例えば、図9(a)において、最初に検索するユーザ画像20aは丸型の図形で、最初に検索するユーザ画像20aに設定された画面遷移方向は右方向である。また、2番目に検索するユーザ画像20aは三角形の図形で、2番目に検索するユーザ画像20aに設定された画面遷移方向は右方向である。また、3番目に検索するユーザ画像20aは星型の図形で、3番目に検索するユーザ画像20aに設定された画面遷移方向は左方向である。
【0079】
ユーザが、図9(a)の決定ボタン1lをユーザが押して、ユーザ画像20a、画面遷移規則及びユーザ画像20aの検索順を設定すると、携帯情報端末1の登録手段11は、ユーザ画像20aの検索順に従い、ユーザが設定した画面遷移規則を関連付けたユーザ画像20aのファイル情報をメモリ1dに記憶して(S31)、この手順を終了する。
【0080】
図10は、第2実施形態における携帯情報端末1の本人認証手段10の動作を説明するフロー図で、図11は、第2実施形態における候補画像画面2の画面遷移を説明する図である。
【0081】
ユーザが、携帯情報端末1のロックを解除するときなど、携帯情報端末1を操作するユーザを本人認証する際、携帯情報端末1の本人認証手段10が起動し、携帯情報端末1の本人認証手段10は、携帯情報端末1のRAMに設ける操作履歴を初期化した後(S40)、候補画像表示部100を作動させ、候補画像画面2をタッチパネル1gに表示させる(S41)。
【0082】
候補画像表示部100は、携帯情報端末1のメモリ1dに登録されている候補画像20の中から、候補画像画面2に配置する一つの候補画像20をランダムに選択し、ランダムに選択した一つの候補画像20が配置される候補画像画面2をタッチパネル1gに表示する。なお、ランダムに候補画像20を選択する際、携帯情報端末1の本人認証手段10は、初回の候補画像20を表示する際にはユーザ画像20aを選択から除外し、初回以外の候補画像20を表示する際にはユーザ画像20aを選択から除外しない。
【0083】
ランダムに選択した一つの候補画像20を配置する候補画像画面2をタッチパネル1gに表示すると、携帯情報端末1の本人認証手段10は、ユーザの画面遷移操作を受け付ける状態に携帯情報端末1を設定した後(S42)、ユーザが画面遷移操作を実行すると、携帯情報端末1の本人認証手段10は、操作判定部101を作動させ、この時点の操作履歴を参照して、ユーザが今回実行した画面遷移操作の画面遷移方向が画面遷移規則に従うか判定する(S43)。
【0084】
例えば、この時点で検索順が最初のユーザ画像20aの検索に成功していれば、次に検索するユーザ画像20aは検索順が2番目のユーザ画像20aになり、図9(a)では、検索順が2番目のユーザ画像20aに関連付けられた画面遷移方向は右方向に設定されているため、携帯情報端末1の本人認証手段10は、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向が右方向であれば、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向が画面遷移規則に従うと判定する。
【0085】
携帯情報端末1の本人認証手段10は、操作判定部101が、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向は画面遷移規則に従わないと判定した場合、本人認証に失敗と判定し(S49)、この手順の先頭(S40)に処理を戻し、操作判定部101が、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向は画面遷移規則に従うと判定した場合、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向を操作履歴に追加することで、操作履歴を更新した後(S44)、検索判定部102を作動させて、表示した候補画像画面2にて検索対象となるユーザ画像20aが検索されたか判定させる(S45)。
【0086】
第2実施形態では、表示した候補画像画面2に検索対象となるユーザ画像20aが配置されているか確認することで、検索対象となるユーザ画像20aが検索されたか判定される。例えば、この時点で検索順が最初のユーザ画像20aの検索に成功していれば、検索対象となるユーザ画像20aは検索順が2番目のユーザ画像20aになり、図9(a)では、検索順が2番目のユーザ画像20aは三角形の図形に設定されているため、携帯情報端末1の本人認証手段10は、候補画像画面に配置した候補画像20が三角形の図形であれば、候補画像画面に配置した候補画像20は検索対象となるユーザ画像20aであると判定する。
【0087】
携帯情報端末1の本人認証手段10は、検索判定部102が、候補画像画面に配置した候補画像20が検索対象となるユーザ画像20aでないと判定すると、この手順のS41に処理を戻し、また、検索判定部102が、候補画像画面に配置した候補画像20が検索対象となるユーザ画像20aであると判定すると、ユーザ画像20aの検索に成功したことを操作履歴に追加することで、検索対象となるユーザ画像20aを切り替えた後(S46)、携帯情報端末1に登録されているすべてのユーザ画像20aの検索に成功したか判定する(S47)。
【0088】
携帯情報端末1の本人認証手段10は、携帯情報端末1に登録されているすべてのユーザ画像20aの検索に成功していなければ、この手順のS41に処理を戻し、携帯情報端末1に登録されているすべてのユーザ画像20aの検索に成功していれば、本人認証を成功と判定して(S48)、この手順を終了する。
【0089】
図11は、第2実施形態における候補画像画面2の画面遷移を説明する図で、図11の(a)から(g)はそれぞれ、画面遷移操作がされる前の候補画像画面2、1回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、2回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、3回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、4回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、5回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、6回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2である。なお、図11において、ユーザ画像20aは検索順に、丸型の図形、三角形の図形、そして、星型の図形である。また、丸型の図形のユーザ画像20aに設定されている画面遷移規則は右方向、三角形の図形のユーザ画像20aに設定されている画面遷移規則は右方向、星型の図形のユーザ画像20aに設定されている画面遷移規則は左方向である。
【0090】
図11に図示したように、画面遷移操作がなされる毎に候補画像画面2は切り替わり、画面遷移規則に従った画面遷移操作によりユーザ画像20aが検索されると、ユーザ画像20aの検索に成功したと判定され、携帯情報端末1に登録されている検索順に、ユーザ画像20a全ての検索に成功すると、本人認証は成功となる。また、ユーザ画像20aを検索している途中で画面遷移操作の画面遷移方向が変更されるなど、画面遷移規則通りに画面遷移操作が実行されない場合、本人認証は失敗となる。
[第3実施形態]
【0091】
第3実施形態は、第2実施形態の変形例で、携帯情報端末1に登録されている候補画像20の中から、候補画像画面2に配置する候補画像20と候補画像20の表示順をユーザが設定できるようにしたことを特徴とし、本人認証の成功の条件等については、第2実施形態と同じである。
【0092】
第3実施形態では、表示番号が付加されて候補画像20が記憶され、更に、画面遷移操作の画面遷移方向毎に、候補画像画面2に表示する候補画像20の表示番号の変更規則が記憶される。第3実施形態では、一つの候補画像20を配置する候補画像画面2をタッチパネル1gに表示し、ユーザが画面遷移操作を実施すると、実行された画面遷移操作の画面遷移方向に対応する変更規則に従い表示番号が変更され、変更後の表示番号に対応する候補画像20を候補画像画面2に表示される。
【0093】
図12は、第3実施形態における携帯情報端末1の登録手段11の動作を説明するフロー図である。
【0094】
ユーザが、ユーザ画像20aと画面遷移規則を登録する操作を行うと、携帯情報端末1の登録手段11が作動し、携帯情報端末1の登録手段11は、まず、携帯情報端末1に登録された候補画像20の一覧を表示し、本人認証に使用する候補画像20をユーザに設定させる(S50)。
【0095】
図13は、第3実施形態に係る設定画面の一例を説明する図で、図13(a)は、本人認証に使用する候補画像20をユーザに設定させる設定画面3cである。図13(a)において、8個の候補画像20を本人認証に使用する候補画像20として選択可能で、図13(a)には、携帯情報端末1に登録されている候補画像20の一覧を表示する一覧枠3c1と、本人認証に使用する候補画像20を設定するための8個の設定枠3c2が設けられ、一覧枠3c1に表示されている一つの候補画像20を設定枠3c2にドラッグすることで、ユーザは本人認証に使用する候補画像20を設定する。
【0096】
本人認証に使用する候補画像20を設定するための8個の設定枠3c2にはそれぞれ表示番号が付加されており、ここでは、てっぺんの設定枠3c2から右回りの順に1番から8番までの表示番号が付加されている。
【0097】
図12の説明に戻る。ユーザが本人認証に使用する候補画像20を設定すると、携帯情報端末1の登録手段11は、設定された候補画像20のファイル情報と設定枠3c2に付加された表示番号を関連付けてRAMなどに一時的に保持した後、設定された候補画像20を表示して、ユーザ画像20aとする候補画像20とユーザ画像20aの検索順を設定させる(S51)。
【0098】
図13(b)は、ユーザが設定した候補画像20の中から、ユーザ画像20aとする候補画像20とユーザ画像20aの検索順をユーザに設定させる設定画面で、図13(a)において、本人認証に使用する8個の候補画像20が選択されると、図13(b)の設定画面3c3が表示され、ユーザは、設定枠3c2をタップすることで、本人認証に使用する8個の候補画像20の中からユーザ画像20aを選択する。図13(b)では、3個のユーザ画像20aを選択可能で、ユーザ画像20aの検索順は、設定枠3c2のタップ順で決定される。
【0099】
図12の説明に戻る。ユーザが、ユーザ画像20aとする候補画像20とユーザ画像20aの検索順を設定すると、携帯情報端末1の登録手段11は、ユーザ画像20aとする候補画像20とユーザ画像20aの検索順をRAMなどに一時的に保持した後、画面遷移規則をユーザ画像20a毎に設定させる設定画面をタッチパネル1gに表示して、画面遷移規則(ここでは、画面遷移方向)をユーザ画像20a毎にユーザに設定させる(S52)。
【0100】
図13(c)は、画面遷移規則をユーザに設定させる設定画面3c4である。図13(b)において、3個のユーザ画像20aが選択されると、図13(c)の設定画面3c4が表示される。図13(c)には、図13(b)で設定されたユーザ画像20a毎に、該ユーザ画像20aに関連付ける画面遷移規則を設定する設定枠3c5が表示されている。
【0101】
図13(c)の設定枠3c5をタップする毎に、画面遷移方向を示す矢印3c6が、上方向を示す上矢印、下方向を示す下矢印、右方向を示す右矢印そして左方向を示す左矢印に切り替わって表示され、ユーザは、図13(c)の設定枠3c5をタップすることで、ユーザ画像20a毎に画面遷移規則を設定する。
【0102】
例えば、図13(c)において、最初に検索するユーザ画像20aは丸型の図形で、最初に検索するユーザ画像20aに関連付けられた画面遷移方向は右方向に設定されている。また、2番目に検索するユーザ画像20aは三角形の図形で、2番目に検索するユーザ画像20aに関連付けられた画面遷移方向は右方向に設定されている。また、3番目に検索するユーザ画像20aは星型の図形で、3番目に検索するユーザ画像20aに関連付けられた画面遷移方向は左方向に設定されている。
【0103】
ユーザが、ユーザ画像20aと画面遷移規則をユーザ画像20aの検索順に設定すると、携帯情報端末1の登録手段11は、ユーザ画像20aの検索順に、画面遷移規則を関連付けたユーザ画像20aのファイル情報をメモリ1dに記憶すると共に、図13(a)の設定枠3c2に付加された表示番号を付加して、設定枠3c2で設定された候補画像20のファイル情報をメモリ1dに記憶して、この手順を終了する。
【0104】
第3実施形態における本人認証する際の携帯情報端末1の動作は第2実施形態と一部を除き同じである。図10のS41において、携帯情報端末1のメモリ1dに登録されている候補画像20の中から、タッチパネル1gにする一つの候補画像20をランダムに選択しているが、第3実施形態では、ユーザが画面遷移操作を実行すると、実行された画面遷移操作の画面遷移方向に従い表示番号を変更し、変更後の表示番号に対応する候補画像20が候補画像画面2に配置される。
【0105】
例えば、右方向に表示番号を一つ加算する変更規則が設定され、左方向に表示番号を一つ減算する変更規則が設定されていた場合、図13の丸型の図形が候補画像画面2に配置された状態で、右方向の画面遷移操作が実行された場合、一つ加算された表示番号(2番)に対応する候補画像20(一部が切り取られた丸型の図形)が候補画像画面2に配置され、左方向の画面遷移操作が実行された場合、一つ減算された表示番号に対応する候補画像20(星型の図形)が候補画像画面2に配置される。
[第4実施形態]
【0106】
ここから、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、ユーザが予め選択した候補画像20であるユーザ画像20aの数を複数とし、全てのユーザ画像20aの画面遷移規則として、本人認証ごとに、ユーザ画像20aを検索する際の画面遷移操作方向を変えることができるといった特徴を持たせるために、ユーザ画像20aを検索すると、次の画面遷移操作の画面遷移方向を方向転換する規則が定められ、一つの候補画像20を配置した候補画像画面2をタッチパネル1gに表示する実施形態である。
【0107】
第4実施形態では、候補画像画面2に表示する候補画像20の数を一つとしているため、画面遷移規則に従った画面遷移操作によりユーザ画像20aが候補画像画面画像に配置されると、ユーザ画像20aの検索に成功したと判定し、携帯情報端末1に設定されている検索順に、全てのユーザ画像20aについて検索に成功したと判定すると、本人認証が成功と判定される。
【0108】
図14は、第4実施形態における携帯情報端末1の登録手段11の動作を説明するフロー図である。
【0109】
ユーザが、ユーザ画像20aと画面遷移規則を登録する操作を行うと、携帯情報端末1の登録手段11が作動し、携帯情報端末1の登録手段11は、携帯情報端末1に登録されている候補画像20の一覧を表示し、ユーザにユーザ画像20aとユーザ画像20aの検索順を設定させる(S60)。
【0110】
図15では、第4実施形態に係る設定画面の一例を説明する図である。図15で図示した設定画面3dには、携帯情報端末1に登録されている候補画像20の一覧が表示され、ユーザ画像20aとなる候補画像20がタップされることで、ユーザ画像20aとする候補画像20が設定される。図15では、ユーザが設定できるユーザ画像20aの数は3個で、ユーザ画像20aの検索順は候補画像20のタップ順で決定される。例えば、図15において、最初に検索するユーザ画像20aは丸型の図形で、2番目に検索するユーザ画像20aは三角形の図形で、3番目に検索するユーザ画像20aは星型の図形である。
【0111】
図15で図示した設定画面3dに表示されている候補画像20をタップすることで、ユーザがユーザ画像20aとユーザ画像20aの検索順に設定した後、図15の決定ボタン1lをユーザがタップすると、携帯情報端末1の登録手段11は、ユーザ画像20aとして設定された候補画像20のファイル情報を検索順にメモリ1dに記憶して(S61)、この手順を終了する。
【0112】
図16は、第4実施形態における携帯情報端末1の本人認証手段10の動作を説明するフロー図である。
【0113】
ユーザが、携帯情報端末1のロックを解除するときなど、携帯情報端末1を操作するユーザを本人認証する際、携帯情報端末1の本人認証手段10が起動し、携帯情報端末1の本人認証手段10は、携帯情報端末1のRAMに設ける操作履歴を初期化した後(S70)、候補画像表示部100を作動させ、候補画像画面2をタッチパネル1gに表示させる(S71)。
【0114】
候補画像表示部100は、携帯情報端末1のメモリ1dに登録されている候補画像20の中から、一つの候補画像20をランダムに選択し、ランダムに選択した一つの候補画像20が配置される候補画像画面2を表示する。なお、ランダムに候補画像20を選択する際、携帯情報端末1の本人認証手段10は、初回の候補画像20を表示する際にはユーザ画像20aを選択から除外し、初回以外の候補画像20を表示する際にはユーザ画像20aを選択から除外しない。
【0115】
ランダムに選択した一つの候補画像20を表示する候補画像画面2をタッチパネル1gに表示すると、携帯情報端末1の本人認証手段10は、画面遷移操作を受け付ける状態に携帯情報端末1を設定した後(S72)、ユーザが画面遷移操作を実行すると、携帯情報端末1の本人認証手段10は、操作判定部101を作動させ、この時点の操作履歴を参照して、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向が画面遷移規則に従うか判定する(S73)。
【0116】
例えば、画面遷移操作の画像遷移方向が右方向でユーザ画像20aの検索に成功した際、次にユーザが実行する画面遷移操作の画面遷移方向は右以外であれば画面遷移規則に従うと判定し、また、ユーザ画像20aの検索中に画面遷移方向が変わらなければ画面遷移規則に従うと判定する。
【0117】
携帯情報端末1の本人認証手段10は、操作判定部101が、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向が画面遷移規則に従わないと判定した場合、本人認証に失敗と判定し(S79)、この手順の先頭(S70)に処理を戻し、操作判定部101が、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向が画面遷移規則に従うと判定した場合、ユーザが実行した画面遷移操作の画面遷移方向を操作履歴に追加することで、操作履歴を更新した後(S74)、検索判定部102を作動させて、表示した候補画像20画面にて検索対象となるユーザ画像20aが検索されたか判定させる(S75)。
【0118】
第4実施形態では、表示した候補画像画面2に検索対象となるユーザ画像20aが表示されているか確認することで、検索対象となるユーザ画像20aが検索されたか判定される。例えば、この時点で検索順が最初のユーザ画像20aが検索されていれば、検索対象となるユーザ画像20aは検索順が2番目のユーザ画像20aになり、図15では、検索順が2番目のユーザ画像20aは三角形の図形に設定されているため、携帯情報端末1の本人認証手段10は、候補画像画面に表示した候補画像20が三角形の図形であれば、候補画像画面に表示した候補画像20が検索対象となるユーザ画像20aであると判定する。
【0119】
携帯情報端末1の本人認証手段10は、検索判定部102が、候補画像画面に配置した候補画像20が、検索対象となるユーザ画像20aでないと判定すると、この手順のS71に処理を戻し、また、候補画像画面に配置した候補画像20が検索対象となるユーザ画像20aであると判定すると、ユーザ画像20aの検索に成功したことを操作履歴に追加することで、検索対象となるユーザ画像20aを切り替えた後(S76)、携帯情報端末1に登録されているすべてのユーザ画像20aの検索に成功したか判定する(S77)。
【0120】
携帯情報端末1の本人認証手段10は、携帯情報端末1に登録されているすべてのユーザ画像20aの検索に成功していなければ、この手順のS71に処理を戻し、携帯情報端末1に登録されているすべてのユーザ画像20aの検索に成功していれば、本人認証を成功と判定して(S78)、この手順を終了する。
【0121】
図17は、第4実施形態における候補画像画面2の画面遷移を説明する図で、図17の(a)から(g)はそれぞれ、画面遷移操作がされる前の候補画像画面2、1回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、2回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、3回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、4回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、5回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2、6回目の画面遷移操作がなされた後に表示される候補画像画面2である。なお、図17において、ユーザ画像20aは検索順に、丸型の図形、三角形の図形、そして、星型の図形である。
【0122】
図17に図示したように、検索順が最初のユーザ画像20aである丸型の図形を検索する際の画面遷移方向が右方向であれば、検索順が2番目のユーザ画像20aである三角形の図形を検索する際の画面遷移方向は、丸型の図形を検索する際の画面遷移方向が方向転換した方向(ここでは、左方向)になり、更に、検索順が3番目のユーザ画像20aである星型の図形を検索する際の画面遷移方向は、三角形の図形を検索する際の画面遷移方向が方向転換した方向(ここでは、右方向)になる。このように、第4実施形態において、ユーザ画像20aを検索する際の画面遷移方向は予め決定されておらず、本人認証毎にユーザ画像20aを検索する際の画面遷移方向が変わる特徴がある。
【符号の説明】
【0123】
1 携帯情報端末
10 本人認証手段
100 候補画像表示部
101 操作判定部
102 検索判定部
11 登録手段
2 候補画像画面
20 候補画像
20a ユーザ画像


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の候補画像と、正当なユーザが選択した候補画像である少なくとも一つのユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、複数方向に操作可能な画面遷移操作を用いて前記ユーザ画像を検索する際の画面遷移規則を前記ユーザ画像に関連付けて記憶し、定められた規則に従い選択した少なくとも一つの候補画像を配置した候補画像画面をディスプレイに表示する候補画像表示部と、実行された画面遷移操作が、前記画面遷移規則に従うか判定する操作判定部と、表示した前記候補画像画面にて検索対象となる前記ユーザ画像が検索されたか判定する検索判定部を有し、画面遷移操作が実行されると、前記候補画像表示部を作動させて前記候補画像画面をディスプレイに表示すると共に、前記操作判定部を作動させて、実行された画面遷移操作が前記画面遷移規則に従うか判定し、前記画面遷移規則に従わない場合は本人認証を失敗と判定し、前記画面遷移規則に従う場合は、前記検索判定部を作動させて、表示した前記候補画像画面にて検索対象となる前記ユーザ画像が検索されたか判定し、検索対象となる前記ユーザ画像が検索されたと判定すると、前記ユーザ画像の検索順序に従い検索対象となる前記ユーザ画像を切り替え、全ての前記ユーザ画像を検索すると本人認証の成功と判定する本人認証手段を備えていることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項2】
前記候補画像表示部は、複数の候補画像を配置した前記候補画像画面を表示し、前記検索判定部は、前記候補画像画面にて検索対象となる前記ユーザ画像が選択されたか確認することで、検索対象となるユーザ画像が検索されたか判定することを特徴とする、請求項1に記載された携帯情報端末。
【請求項3】
前記候補画像表示部は、一つの候補画像を配置した前記候補画像画面を表示し、前記検索判定部は、前記候補画像画面にて検索対象となる前記ユーザ画像が表示されたか確認することで、検索対象となるユーザ画像が検索されたか判定することを特徴とする、請求項1に記載された携帯情報端末。
【請求項4】
前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、前記ユーザ画像毎に前記画面遷移規則をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする、請求項1乃至3に記載された携帯情報端末。
【請求項5】
前記登録手段は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする、請求項4に記載された携帯情報端末。
【請求項6】
画面遷移操作の総回数と各回の画面遷移方向を前記画面遷移規則とし、前記候補画像表示部は、前記画面遷移規則に従う画面遷移操作の実行回数が前記画面遷移規則に記された総回数未満の場合、ランダムに選択した候補画像を含む前記候補画像画面を表示し、前記画面遷移規則に従う画面遷移操作の実行回数が前記画面遷移規則に記された総回数の場合、検索対象となる前記ユーザ画像を少なくとも含む前記候補画像画面を表示し、前記検索操作判定部は、実行された画面遷移操作の画面遷移方向と、画面遷移操作の実行回数に対応する前記画面遷移規則の画面遷移方向と一致するか確認することで、実行された画面遷移操作が前記画面遷移規則に従うか判定することを特徴とする、請求項1乃至3に記載された携帯情報端末。
【請求項7】
前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、前記画面遷移規則として、前記ユーザ画像毎に画面遷移操作の総回数と各回の画面遷移方向をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする、請求項6に記載された携帯情報端末。
【請求項8】
前記登録手段は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする、請求項7に記載された携帯情報端末。
【請求項9】
画面遷移操作の画面遷移方向を前記画面遷移規則とし、前記候補画像表示部は、ランダムに選択した候補画像を含む前記候補画像画面を表示し、前記検索操作判定部は、実行された画面遷移操作の画面遷移方向が、検索対象となるユーザ画像に関連付けられた前記画面遷移規則の画面遷移方向であるか確認することで、実行された画面遷移操作が検索対象となる前記ユーザ画像に関連付けられた前記画面遷移規則に従うか判定することを特徴とする、請求項1乃至3に記載された携帯情報端末。
【請求項10】
前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、前記画面遷移規則として、前記ユーザ画像毎に画面遷移操作の画面遷移方向をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする、請求項9に記載された携帯情報端末。
【請求項11】
前記登録手段は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする、請求項10に記載された携帯情報端末。
【請求項12】
表示番号が付加された候補画像と、画面遷移操作の画面遷移方向毎に、前記候補画像画面に表示する候補画像の表示番号の変更規則を記憶し、前記候補画像表示部は、実行された画面遷移操作の画面遷移方向に従い表示番号を変更し、変更後の表示番号に対応する候補画像を前記候補画像画面に表示することを特徴とする、請求項9に記載された携帯情報端末。
【請求項13】
前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序と、前記画面遷移規則として、前記ユーザ画像毎に画面遷移操作の画面遷移方向と、携帯情報端末に記憶されている候補画像に付加する表示番号をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする、請求項12に記載された携帯情報端末。
【請求項14】
前記登録手段は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序、前記画面遷移規則及び候補画像の表示番号に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする、請求項13に記載された携帯情報端末。
【請求項15】
全ての前記ユーザ画像の前記画面遷移規則として、前記ユーザ画像を検索すると、次の画面遷移操作の画面遷移方向を方向転換する規則が定められ、前記候補画像表示部は、ランダムに選択した候補画像を含む前記候補画像画面を表示し、前記検索操作判定部は、ユーザ画像を検索したと判定した後、次の画面遷移操作の画面遷移方向が方向転換されたか確認することで、実行された画面遷移操作が前記画面遷移規則に従うか判定することを特徴とする、請求項1乃至3に記載された携帯情報端末。
【請求項16】
前記ユーザ画像と、前記ユーザ画像の検索順序をユーザに設定させ、ユーザが設定した内容をメモリに記憶する登録手段を備えていることを特徴とする、請求項15に記載された携帯情報端末。
【請求項17】
前記登録手段は、前記ユーザ画像、前記ユーザ画像の検索順序及び前記画面遷移規則に加え、前記携帯情報端末に記憶されている画像の中から候補画像をユーザに設定させることを特徴とする、請求項16に記載された携帯情報端末。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−25680(P2013−25680A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−161972(P2011−161972)
【出願日】平成23年7月25日(2011.7.25)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】