説明

携帯機器

【課題】電池切れにより電源が切断された状態でも、ユーザの希望に応じて所定の処理を行うことができる電池式の携帯機器を提供する。
【解決手段】電池の電力で駆動される携帯機器であって、所定の操作を検出する操作検出手段と、電池の電位が所定値以下になりユーザによる電源投入操作を禁止した状態になった後、操作検出手段にのみ電力を供給する電源制御手段と、操作検出手段が所定の操作を検出した場合に、電池の残電力で駆動され所定の処理を実行する実行手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池式の携帯機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等の電池式携帯機器では、電池の残容量が少なくなると、LVA(ローバッテリアラーム)と呼ばれる警告が通知される。LVAは、例えば、警告音や「充電して下さい」等の表示部への表示による通知である。そして、ある一定時間後に、誤動作等の防止のために携帯機器の電源が切断される(以下、電池切れと表記する。)。電源が切断された後は、通常、携帯機器を使用することはできない。以下、LVAが通知されることをLVAが発生すると表記する場合がある。
【0003】
優先度の高い機能を利用する機会をバッテリ切れにより逸することを防止することが可能な携帯情報端末装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、バッテリの残容量が、所定の機能の利用に必要なバッテリ容量以下になると、機能制限をかけることが記載されている。
【0004】
また、本体電源がオフ状態になっていても簡単な操作で緊急先へ通報できるようにする携帯電話装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2には、緊急キーが入力されると、電源がオフであればバックアップ電源により電源をオンにして、予め記憶された番号に自動発信することが記載されている。
【0005】
また、電池切れにより電源オフになる前に、ユーザが指定する相手に対して、電池切れになり通信ができなくなることを通知する携帯端末が提案されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3には、電池の電圧が所定の閾値以下になった場合に、所定のメールアドレスに対して通知を行うことが記載されている。
【0006】
一般に、電源が切断された後は、携帯機器を使用することはできない。この場合であっても、電池の電位はゼロ電位ではなく、幾分の残容量がある。
【0007】
通常使用による電池切れ後にも、1回または数回の動作を行うことができ、緊急用途的使用を可能にする携帯型デジタルカメラ等の電池式携帯機器が提案されている(例えば、特許文献4参照)。特許文献4には、電池切れ後に、電流消費の大きい機能に制約を与えて動作させることが記載されている。
【特許文献1】特開2005−292873号公報(段落0071−0074)
【特許文献2】特開平09−65013号公報(段落0016)
【特許文献3】特開2005−18200号公報
【特許文献4】特開2003−125541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載されたような携帯情報端末装置に特許文献2,3に記載されたような技術を適用すると、電池の残容量が所定の閾値以下になった場合、機能を制限し、自動的に所定の相手に通知を行うことができる。しかし、電池の残容量が所定の閾値以下になった場合に直ちに通知を行うため、ユーザが意図しない状況でも通知を行ってしまう。また、所定の閾値が、携帯端末の動作可能最低電圧の電圧値より高い電圧値であることから、携帯機器の電源を切断する際の電圧値以外の閾値を測定しなければならず、新たな機能を追加しなければならない。また、電源が切断された後は、携帯機器を使用することはできない。
【0009】
また、特許文献4に記載された方式では、電池切れ後、すなわち電源が切断された後にも、変更した下限電圧の範囲内で制約モードで動作させることができる。しかし、撮影時には通常の撮影動作がされるため、ユーザ操作によっては撮影できずに電池を使い切ってしまう可能性がある。また、動作が完了したことをユーザが確認することができない。
【0010】
そこで、本発明は、電池切れにより電源が切断された状態でも、ユーザの希望に応じて所定の処理を行うことができる電池式の携帯機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による携帯機器は、電池の電力で駆動される携帯機器であって、所定の操作を検出する操作検出手段と、電池の電位が所定値以下になりユーザによる電源投入操作を禁止した状態になった後、操作検出手段にのみ電力を供給する電源制御手段と、操作検出手段が所定の操作を検出した場合に、電池の残電力で駆動され所定の処理を実行する実行手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電池切れにより電源が切断された状態でも、ユーザの希望に応じて所定の処理を行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
まず、本発明の概要について図面を参照して説明する。図1は、本発明による携帯機器の最小の構成例を示すブロック図である。図1に例示する携帯機器は、操作検出手段301と、電源制御手段302と、実行手段303とを備える。
【0014】
操作検出手段301は、所定の操作を検出する。
【0015】
電源制御手段302は、電池の電位が所定値以下になりユーザによる電源投入操作を禁止した状態になった後、操作検出手段301にのみ電力を供給する。
【0016】
実行手段303は、操作検出手段301が所定の操作を検出した場合に、電池の残電力で駆動され所定の処理を実行する。
【0017】
図1に示すように構成すれば、電池切れにより電源が切断された状態でも、ユーザの希望に応じて所定の処理を行うことができる。
【0018】
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。図2は、第1の実施形態の携帯機器を示す説明図である。ここでは、携帯機器として携帯電話機を例に説明する。図2(a)は、携帯電話機5を示す正面図である。図2(b)は、背面図である。図2に示す携帯電話機5は、電池2と、電源キー10と、送話キー30と、表示部104とを備える。
【0019】
電池2は、携帯電話機5に内蔵または装着されている。電源キー10は、電源をオンにしたりオフにしたりするためのキーである。
【0020】
表示部104は、例えば、液晶表示装置や有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ装置等のディスプレイ装置によって実現され、情報を表示する。第1の実施形態において、表示部104は、電池切れ後の起動動作の完了表示を行う。
【0021】
図3は、図2と同様第1の実施形態の携帯電話機(携帯機器)1を示す説明図である。図3(a)は、携帯電話機1を示す正面図である。図3(b)は、背面図である。機能起動用キー20は、あらかじめ定められた処理を電池切れ後に起動するためのキーである。図3に示すように、携帯電話機1の送話キーは、機能起動用キーの役割が割り当てられている。
【0022】
図4は、第1の実施形態の携帯電話機5の構成例を示すブロック図である。図4には、携帯電話機5の構成要素として、図2に示された送話(緊急)キー30の他に、電源IC100と、メインCPU101と、無線部102と、メモリ103と、表示部104と、表示部用バックライト制御IC105とが示されている。
【0023】
携帯電話機5は、例えば、相手先携帯電話機6と通話中に電池2の電位が所定の閾値以下となった場合、LVAを発生させ、一定時間後に電源を切断する。また、携帯電話機5は、プログラムに従って動作し、電池切れ後の所定の処理を実行する。
【0024】
送話キー30は、図2に示す機能起動用キー20に対応し、電池切れ後の所定の処理を起動するためのキーとして動作する。送話キー30は、LVAにより電源が切断された状態においてユーザによって所定の時間押下されると、電源IC100に送話キー長押し信号150を出力する。以下、キーが所定の時間押下されることを、長押しと表記する場合がある。
【0025】
電源IC100は、ユーザによる所定の操作に応じて、メインCPU101に電源供給を行うとともに、電池切れ後の所定の機能の起動を要求する機能起動要求信号200を送信する。第1の実施形態において、電源IC100は、送話キー30の押下を検出可能なキースキャン機能を有し、LVAにより電源が切断された状態において送話キー長押し信号150を受信した場合に、メインCPU101への電源供給および機能起動要求信号200の送信を行う。
【0026】
メインCPU101は、携帯電話機5の各部を制御する。メインCPU101は、電源IC100からの電源供給と機能起動要求信号200とを受けて、所定の処理を実行する。第1の実施形態において、メインCPU101は、電源供給および機能起動要求信号200の受信に応じて、無線部102を起動させ、最後に通話した相手先の携帯電話機6にメールを送信するための処理を実行する。メインCPU101は、無線部102に無線部リセット解除信号202を送信することにより、無線部102を起動させる。
【0027】
また、メインCPU101は、電池切れ後の所定の機能の起動が完了したことに応じて、その旨をユーザに通知するための処理を実行する。第1の実施形態において、メインCPU101は、表示部104にメールの送信を完了したことを示す情報を表示させるための通知制御処理を実行する。例えば、メインCPU101は、表示部104にメールの送信完了の表示を要求する表示要求信号208を送信し、表示部用バックライト制御IC105に、バックライトの点灯を要求するバックライト点灯要求信号209を送信する。
【0028】
無線部102は、メインCPU101から無線部リセット解除信号202を受信したことに応じて起動する。また、無線部102は、メインCPU101から受信したメール情報203を相手先携帯電話機6に送信する。メールの送信が完了すると、無線部102は、送信が完了したことを示す送信完了信号205をメインCPU101に送信する。
【0029】
メモリ103は、例えば、電池が切れた旨を示すメール文をあらかじめ記憶する。また、メモリ103は、電池が切れる前に最後に通話した相手(相手先携帯電話機6)のメールアドレスを記憶する。
【0030】
第1の実施形態において、表示部104は、メインCPU101から表示要求信号208を受信すると、メールの送信を完了したことを示す情報を表示する。
【0031】
表示部用バックライト制御IC105は、表示部104のバックライトの点灯制御を行う。第1の実施形態において、表示部用バックライト制御IC105は、メインCPU101からバックライト点灯要求信号209を受信すると、バックライトを点灯する制御を行う。
【0032】
次に、図4および図5を参照して第1の実施形態の動作について説明する。図5は、第1の実施形態における携帯電話機5の動作を示すフローチャートである。
【0033】
例えば通話中に、電池2の電位が所定の閾値以下となると、携帯電話機5は、LVAを発生させ、一定時間後に電源を切断する(ステップS1)。具体的には、メインCPU101、電源IC100およびキーを含む操作部等に対する電力供給を遮断する。また、メインCPU101は、電源キー10が押下されたことを検出しても、押下されたことを無視する。
【0034】
電源が切断された携帯電話機5は、送話キー30の押下を検出できるように電源IC100のキースキャンを動作させる。携帯電話機5は、その他のブロックに対しては、電源オフの時と同じ制御を行う(ステップS2)。
【0035】
ここで、ユーザは、最後に通話した相手先の携帯電話機6に、携帯電話機5の電池が切れたことを通知する場合、携帯電話機5の送話キー30を長押しすることとする。なお、誤操作されにくい方法であれば、携帯電話機5の送話キー30を長押しすることに限られず、例えば、他のキーを長押しすることであってもよい。
【0036】
電源IC100は、キースキャンにより、送話キー30が長押しされたか否かを判断する(ステップS3)。電源IC100は、例えば、送話キー長押し信号150を受信した場合に、送話キー30が長押しされたと判断する。送話キー30が長押しされたと判断した場合(Yes)、ステップS4に移行する。送話キー30が長押しされていないと判断した場合(No)、ステップS2に移行する。
【0037】
ステップS4において、携帯電話機5は、電池切れにより電源が切断された状態で所定の処理を実行する。電池切れ後に実行される所定の処理は、電池切れの際の電池の残容量の範囲内で動作可能な処理である。以下、所定の処理として、最後に通話していた相手に電池が切れた旨のメールを送信する処理を例にして説明するが、電池が切れた時に実行したい処理であれば、他の処理であってもよい。
【0038】
以下、ステップS4の処理について、図6を参照して説明する。図6は、電池切れ後に実行する処理を示すフローチャートである。
【0039】
送話キー30が長押しされたと判断すると、電源IC100は、メインCPU101に電源供給を行う。また、電源IC100は、メインCPU101に、電池切れ後の機能の起動を要求する機能起動要求信号200を送信する(ステップS4−1)。
【0040】
メインCPU101は、電源IC100からの電源供給と機能起動要求信号200とを受けて、無線部102を起動させるための処理を実行する(ステップS4−2)。ステップS4−2において、メインCPU101は、無線部102への電源供給を要求する電源供給要求信号201を電源IC100に送信する。また、メインCPU101は、無線部102のリセットを解除し、無線部102を起動させる無線部リセット解除信号202を無線部102に送信し、無線部102を起動させる。
【0041】
また、メインCPU101は、メモリ103から、あらかじめ記憶されているメール文と電池が切れる前に最後に通話した相手のメールアドレスの情報とを含むメール情報203を読み出す。メインCPU101は、メモリ103から読み出したメール情報203を無線部102に送信する(ステップS4−3)。
【0042】
無線部102は、メール情報203を受信し、メール情報203に含まれるメール文204を相手先携帯電話機6に送信する。送信が完了すると、無線部102は、送信が完了したことを示す送信完了信号205をメインCPU101に送信する(ステップS4−4)。
【0043】
メインCPU101は、送信完了信号205を受信すると、無線部102を停止させるための処理を実行する(ステップS4−5)。メインCPU101は、無線部102への電源供給を停止することを要求する電源供給停止要求信号206を電源IC100に送信する。また、メインCPU101は、無線部102を停止させる無線部リセット信号207を無線部102に送信し、無線部102を停止させる。
【0044】
次に、ステップS5の処理について図5を参照して説明する。ステップS5は、所定の処理(メール送信)の実行を完了したことをユーザに通知するための処理である。
【0045】
メインCPU101は、表示部104に、メールの送信完了の表示を要求する表示要求信号208を送信する。また、メインCPU101は、表示部用バックライト制御IC105に、バックライトの点灯を要求するバックライト点灯要求信号209を送信する。
【0046】
表示部104は、表示要求信号208を受信すると、メールの送信を完了したことを示す情報を表示する。また、表示部用バックライト制御IC105は、バックライト点灯要求信号209を受信すると、バックライトを点灯する制御を行う。携帯電話機5は、ステップS5の処理をもって一連の処理を終了する。
【0047】
携帯電話機5は、上述したように、ステップS4においてメール送信を行い、ステップS5において送信完了表示を行う。メール送信と、表示部104における送信完了表示とを同時に行うと、消費電力がより大きくなって電圧降下が発生し、メール送信の処理中に動作電圧を割り、メールを送信できなくなる可能性がある。そのため、メール送信の一連の動作が完了した後に、表示動作を行うことが望ましい。
【0048】
また、上述した動作の間、メインCPU101は、LVA後の電池容量を有効活用するため、不要なブロックの起動を一切行わない。
【0049】
以上に説明したように、第1の実施形態によれば、通常使用することができない電池切れの携帯機器でも、1回ないし複数回、所定の機能を起動し、処理が完了したことを確認することができる。また、LVA後の僅かな電池容量を有効に使用できる。
【0050】
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態を図面を参照して説明する。図7は、第2の実施形態の携帯電話機5の構成例を示すブロック図である。図7に示す携帯電話機5は、送話(緊急)キー30と、電源IC100と、メインCPU101と、無線部102と、メモリ103と、表示部104と、表示部用バックライト制御IC105と、GPS106とを備える。
【0051】
第2の実施形態において、携帯電話機5は、第1の実施形態には設けられていないGPS106を備える。第2の実施形態において、携帯電話機5は、電池切れ後に実行する所定の処理として、位置情報を含むメールの送信を行う。
【0052】
GPS106は、GPS衛星からの電波に基づいて、所定の時間間隔で携帯電話機5の位置を測定する(自動取得モード)。例えば、メインCPU101は、GPS106が測定した位置を示す位置情報210をメモリ103に記憶させる。メモリ103は、位置情報210を、例えば、位置を測定した時刻を示すデータとともに時系列的に記憶する。
【0053】
なお、携帯電話機5のその他の構成は、第1の実施形態における構成(図4参照。)と同様であるため、説明を省略する。
【0054】
次に、図5、図6および図7を参照して第2の実施形態の動作について説明する。以下、第1の実施形態の動作と異なる動作について説明する。
【0055】
GPS106は、携帯電話機5が電池切れになる前に、所定の時間間隔で携帯電話機5の位置を測定し、測定した位置を示す位置情報210をメモリ103に記憶させる。電池2の電位が所定の閾値以下になった場合、携帯電話機5は、図5に示すステップS1〜S3の処理と、図6に示すステップS4−1、S4−2の処理を実行する。
【0056】
ステップS4−3において、メインCPU101は、メモリ103からメール情報203を読み出す際に、GPS106が測定した位置を示す位置情報210のうち、最新の位置情報211をメモリ103から読み出す。メインCPU101は、メモリ103から読み出したメール情報203と最新の位置情報211とを無線部102に送信する。
【0057】
ステップS4−4において、無線部102は、メール情報203と最新の位置情報211とを受信し、メール情報203に含まれるメール文204と最新の位置情報211とを相手先携帯電話機6に送信する。送信が完了すると、無線部102は、送信が完了したことを示す送信完了信号205をメインCPU101に送信する。以降の動作は、第1の実施形態の動作と同様である。
【0058】
なお、ステップS4−3において、メインCPU101は、GPS106が定期的に位置情報をメモリ103に記憶させる自動取得モードである場合にのみ、位置情報を含むメールの送信を行うことが望ましい。ユーザ操作に応じて位置情報を取得する手動取得モードの場合、メモリ103が記憶する最新の位置情報211と言えども、携帯電話機5の実際の位置と大きく異なる可能性がある。そのため、手動取得モードの場合や、位置を測定した時刻から所定の時間を経過している場合には、位置情報を添付せずにメールの送信を行う。
【0059】
以上に説明したように、第2の実施形態によれば、電池切れの場合に、最新の位置情報を含むメールを送信することができる。そのため、例えば、携帯電話機5が不通になっても、携帯電話機5の電池が切れた場所を特定でき、有益な情報を相手先の携帯電話機に提供することができる。
【0060】
実施形態3.
次に、本発明の第3の実施形態を図面を参照して説明する。図8は、第3の実施形態の携帯電話機5の構成例を示すブロック図である。図8に示す携帯電話機5は、送話(緊急)キー30と、電源IC100と、メインCPU101と、無線部102と、メモリ103と、着信LED制御IC107とを備える。
【0061】
第3の実施形態において、携帯電話機5は、第1の実施形態の表示部104および表示部用バックライト制御IC105に代えて、着信LED制御IC107を備える。第3の実施形態では、電力消費を更に少なくするため、電池切れ後の所定の処理の実行を完了したことを通知する際に、例えば、表示部104よりも消費電力の少ない着信LEDを点灯させる。
【0062】
着信LED制御IC107は、着信LED(図示せず。)の点灯制御を行う。着信LED制御IC107は、メインCPU101から、着信LEDの点灯を要求する着信LED点灯要求信号212を受信すると、着信LEDを点灯する制御を行う。着信LEDは、表示部104より消費電力が小さい表示手段である。
【0063】
なお、携帯電話機5のその他の構成は、第1の実施形態における構成(図4参照。)と同様であるため、説明を省略する。
【0064】
次に、図5および図8を参照して第3の実施形態の動作について説明する。ステップS1からステップS4の処理は、第1の実施形態における処理と同様なため説明を省略する。
【0065】
ステップS5において、メインCPU101は、メールの送信完了をユーザに通知するため、着信LED制御IC107に着信LED点灯要求信号212を送信する。
【0066】
着信LED制御IC107は、メインCPU101から着信LED点灯要求信号212を受信すると、着信LEDを点灯する制御を行う。着信LED制御IC107は、所定の時間青色を点灯し続けるなどして、ユーザにメールの送信が完了したことを通知する。なお、着信LEDの色や点灯時間は、通知がされていることがわかるような色、時間であればよい。
【0067】
第3の実施形態によれば、表示部や表示部用バックライトの電流消費も軽視できない場合に、さらに電力消費を少なくすることができる。また、第3の実施形態は、表示部がない携帯機器においても有効である。
【0068】
実施形態4.
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。第4の実施形態において、携帯電話機5は、電池切れ後に実行する所定の処理として、受信側が変換可能なメッセージを含むメールの送信を行う。第4の実施形態の携帯電話機5の構成および動作は、第1の実施形態の構成(図4参照。)および動作(図5参照。)と同様である。
【0069】
第4の実施形態において、メモリ103は、メール文として、受信側が変換可能なメッセージをあらかじめ記憶する。メモリ103は、例えば、メール文「電池が切れたため、電話ができません」に対応するデータとして、「#1」を記憶する。無線部102は、メール文として「#1」を相手先携帯電話機6に送信する。
【0070】
メールを受信した相手先携帯電話機6は、メール文「#1」をあらかじめ定められたルールにしたがって変換する。例えば、相手先携帯電話機6は、メール文「#1」を「電池が切れたため、電話ができません」と自動的に変換する。
【0071】
第4の実施形態によれば、送信する情報量が少なくなるため、送信時間が短くなり、送信にかかる電力消費を少なくすることができる。
【0072】
実施形態5.
次に、本発明の第5の実施形態を図面を参照して説明する。図9は、第5の実施形態の携帯電話機5の構成例を示す説明図である。図9(a)は、携帯電話機5の構成例を示す正面図である。図9(b)は、携帯電話機5の構成例を示す背面図である。携帯電話機5は、電池2と、電源キー10と、送話キー30と、テンキー40と、表示部104とを備える。
【0073】
図10は、第5の実施形態の携帯電話機5の構成例を示すブロック図である。図10に示す携帯電話機5は、送話(緊急)キー30と、テンキー40と、電源IC100と、メインCPU101と、無線部102と、メモリ103と、表示部104と、表示部用バックライト制御IC105とを備える。
【0074】
第1〜第4の実施形態では、送話キー30のみにメール送信機能が割り当てられている。そのため、異なる文面のメールを送信することができない。第5の実施形態では、テンキー40にそれぞれ異なるメール文章を割り当てることにより、数種類のメールを送信することができる。
【0075】
テンキー40は、電池切れ後に、それぞれ異なるメール文章を送信するためのキーとして動作する。テンキー40は、LVAにより電源が切断された状態においてユーザによって所定の時間押下されると、電源IC100にテンキー長押し信号160を出力する。テンキー長押し信号160は、押下されたテンキー40のキー番号を示す情報を含む。
【0076】
電源IC100は、テンキー40の押下を検出可能なキースキャン機能を有し、LVAにより電源が切断された状態においてテンキー40長押し信号160を受信した場合に、メインCPU101への電源供給および機能起動要求信号200の送信を行う。第5の実施形態において、機能起動要求信号200は、押下されたキー番号を示す情報を含む。
【0077】
メインCPU101は、電源供給および機能起動要求信号200の受信に応じて、無線部102を起動させる。また、メインCPU101は、メール文として、押下されたテンキー40のキー番号に対応するメール文をメモリ103から読み出し、メール情報203を無線部102に送信する。
【0078】
メモリ103は、例えば、テンキー40のキー番号を示す情報に対応付けて、メール文を記憶する。
【0079】
また、送信可能なメールの種類が数種類になると、どのキーにどのメッセージが割り当てられているか忘れてしまう場合も考えられる。第5の実施形態では、送話キー30が長押しされた場合、メール送信前にキー番号とメッセージ内容との対応表を表示部104に表示させてもよい。その後、送信したいメッセージに対応した番号のテンキー40が押下されると、携帯電話機5は、押下された番号に対応するメッセージを送信する。なお、対応表を表示させる時間は、LVA後の電池残量が少ないため、ある一定時間とする必要がある。
【0080】
次に、図10および図11を参照して第5の実施形態の動作について説明する。図11は、第5の実施形態における携帯電話機5の動作を示すフローチャートである。なお、図11におけるステップS1からステップS3、ステップS5の処理は、実施形態1における処理と同様なため説明を省略する。以下、ステップS3において、送話キー30が長押しされたと判断した場合(Yes)について説明する。
【0081】
ステップS14において、携帯電話機5は、キー番号とメッセージ内容との対応表を表示する処理を実行する。以下、ステップS14の処理について、図12を参照して説明する。図12は、キー番号とメッセージ内容との対応表を表示する処理を示すフローチャートである。
【0082】
電源IC100は、メインCPU101に電源供給を行う。また、電源IC100は、メインCPU101に、電池切れ後の機能の起動を要求する機能起動要求信号200を送信する(ステップS14−1)。
【0083】
メインCPU101は、電源IC100からの電源供給と機能起動要求信号200とを受けて、キー番号とメッセージ内容との対応表を表示させるための処理を実行する(ステップS14−2)。ステップS14−2において、メインCPU101は、例えば、対応表データを含む対応表表示信号213を表示部104に送信する。また、メインCPU101は、表示部用バックライト制御IC105に、バックライト点灯要求信号209を送信する。
【0084】
表示部104は、対応表表示信号213を受信すると、テンキーのキー番号に対応したメッセージ内容(対応表)を表示する。また、表示部用バックライト制御IC105は、バックライト点灯要求信号209を受信すると、バックライトを点灯する制御を行う(ステップS14−3)。
【0085】
また、メインCPU101は、内部タイマ(図示せず。)でカウントを開始し、所定の時間が経過すると、対応表の表示を停止させるための処理を実行する(ステップS14−4)。例えば、表示時間が10秒と設定されている場合、メインCPU101は、カウント開始から10秒後に、表示を停止させる表示停止信号214を表示部104に送信する。また、メインCPU101は、バックライトの点灯を停止させるバックライト消灯信号215を表示部用バックライト制御IC105に送信する。なお、表示時間は、例えば、メモリ103にあらかじめ記憶されている。
【0086】
表示部104は、表示停止信号214を受信すると、表示を停止する。また、表示部用バックライト制御IC105は、バックライト消灯信号215を受信すると、バックライトの点灯を停止する制御を行う(ステップS14−5)。
【0087】
続いて、図11を参照して説明する。対応表が表示されたことにより、送信したいメッセージに対応する番号がわかるため、ユーザは、送信したいメッセージに対応する番号のテンキー40を長押しする。電源IC100は、キースキャンにより、テンキー40が長押しされたか否かを判断する(ステップS23)。電源IC100は、例えば、テンキー長押し信号160を受信した場合に、テンキー40が長押しされたと判断する。
【0088】
テンキー40が長押しされたと判断した場合(Yes)、携帯電話機5は、押下されたキーに応じたメールを送信する(ステップS24)。具体的には、メインCPU101は、メール文として、押下されたテンキー40のキー番号に対応するメール文をメモリ103から読み出し、無線部102は、相手先携帯電話機6に送信する。送信が完了すると、メインCPU101は、無線部102を停止させるための処理を実行する。
【0089】
最後に、携帯電話機5は、ステップS5の処理を行い、一連の処理を終了する。
【0090】
以上に説明したように、第5の実施形態によれば、キー番号とメッセージ内容との対応表を表示して、押下されたキーに応じた内容のメールを送信することができる。
【0091】
実施形態6.
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。第5の実施形態では、テンキー40にそれぞれ異なるメッセージを割り当てたが、テンキー40にそれぞれ異なる機能を割り当ててもよい。
【0092】
携帯機器1の中には、携帯電話機5のように多くの機能を有する機器がある。多機能であると、例えば、電池が切れた後にどの機能を使いたいか、ユーザによって異なる可能性が高くなる。テンキー40にそれぞれ異なる機能を割り振ることにより、電池が切れた後も、電話帳の閲覧や、留守番メッセージの再生など様々な機能が起動できるため、汎用性を高めることが可能である。
【0093】
テンキー40は、電池切れ後に、それぞれ異なる機能を起動するためのキーとして動作する。テンキー40は、LVAにより電源が切断された状態においてユーザによって所定の時間押下されると、電源IC100にテンキー長押し信号160を出力する。テンキー長押し信号160は、押下されたテンキー40のキー番号を示す情報を含む。
【0094】
メインCPU101は、電源供給および機能起動要求信号200を受信すると、押下されたテンキー40のキー番号に対応する処理を実行する。
【0095】
メモリ103は、例えば、テンキー40のキー番号を示す情報に対応する処理を示すプログラムを記憶する。メインCPU101は、例えば、押下されたテンキー40のキー番号に対応するプログラムを実行する。
【0096】
なお、メール送信以外の機能の起動についても、LVA後の僅かな電池容量を使用するので、表示時間を制限するなど省電力を図る必要がある。
【0097】
第6の実施形態によれば、押下されたキーに応じた機能を実行することができる。
【0098】
実施形態7.
次に、本発明の第7の実施形態を図面を参照して説明する。図13は、第7の実施形態の携帯電話機5の構成例を示すブロック図である。図13に示す携帯電話機5は、テンキー40と、電源IC100と、メインCPU101と、無線部102と、メモリ103と、表示部104と、表示部用バックライト制御IC105とを備える。
【0099】
第1〜第5の実施形態では、最後に通話をした相手にメールを送信しているが、最後に通話をした相手が、電池が切れた後にメールを送信したい相手とは限らない。第7の実施形態では、テンキー40を用いてメールの宛先を自由に選択することができる。
【0100】
ユーザは、電池が切れた携帯電話機5のテンキー40を使用して、メールを送信したい相手の名前の最初の1文字が含まれる行に対応するテンキー40を長押しする。例えば、最初の1文字が「か行」に含まれる相手を送信先にしたい場合、番号2のテンキー40を長押しする。番号2のテンキー40が長押しされると、携帯電話機5は、か行の電話帳を表示する。携帯電話機5は、電話帳表示中に押下された番号に対応する宛先にメールを送信する。
【0101】
なお、最初の1文字を英数字で登録している相手に送信する場合、英数字に対応するテンキーとして割り当てられたキーを長押しする。例えば、英数字に対応するテンキーとして#キーや*キーが割り当てられている場合、#キーまたは*キーを長押しすることにより、英数字の電話帳が表示される。
【0102】
次に、図13および図14を参照して第7の実施形態の動作について説明する。図14は、第7の実施形態における携帯電話機5の動作を示すフローチャートである。なお、図14におけるステップS1、ステップS5の処理は、実施形態1における処理と同様なため説明を省略する。
【0103】
電源が切断された携帯電話機5は、テンキー40の押下を検出できるように電源IC100のキースキャンを動作させる。携帯電話機5は、その他のブロックに対しては、電源オフの時と同じ制御を行う(ステップS32)。
【0104】
ユーザは、例えば佐藤さんに電池が切れた旨のメール送信を行いたい場合、最初の1文字が「さ行」に含まれるため、テンキー40の番号3のキーを長押しする。番号2のテンキー40が長押しされると、テンキー40は3キー長押し信号170を電源IC100に送信する。電源IC100は、キースキャンにより3キー長押し信号170を受信し、番号3のキーが長押しされたと判断する(ステップS33)。
【0105】
ステップS34において、携帯電話機5は、さ行の電話帳を表示する処理を実行する。以下、ステップS34の処理について説明する。
【0106】
電源IC100は、メインCPU101に電源供給を行う。また、電源IC100は、メインCPU101に、電池切れ後の機能の起動を要求する機能起動要求信号200を送信する。
【0107】
メインCPU101は、電源IC100からの電源供給と機能起動要求信号200とを受けて、電話帳を表示させるための処理を実行する。メインCPU101は、例えば、さ行の電話帳データを含む電話帳表示信号216を表示部104に送信する。また、メインCPU101は、表示部用バックライト制御IC105に、バックライト点灯要求信号209を送信する。メインCPU101は、送信相手の選択待ち状態となる。
【0108】
表示部104は、電話帳表示信号216を受信すると、さ行の電話帳を表示する。また、表示部用バックライト制御IC105は、バックライト点灯要求信号209を受信すると、バックライトを点灯する制御を行う。
【0109】
さ行の電話帳を確認したユーザは、送信したい相手(佐藤さん)に対応付けられた番号(例えば2)のテンキー40を押下する。番号2のテンキー40が押下されると、テンキー40は送信先選択キー180を電源IC100に送信する。電源IC100は、キースキャンにより送信先選択キー180を受信し、番号2のキーが押下されたと判断する(ステップS43)。
【0110】
携帯電話機5は、押下されたキーに応じた宛先を設定したメールを送信する(ステップS44)。具体的には、電源IC100は、番号2のキーが押下されたことを示す番号選択信号217をメインCPU101に送信する。メインCPU101は、番号選択信号217を受信して、さ行の2番の佐藤さんが送信先であることを認識する。メインCPU101は、メモリ103から、あらかじめ記憶されているメール文と佐藤さんのメールアドレスの情報とを含むメール情報218を読み出し、無線部102に送信する。無線部102は、佐藤さん宛のメール情報218を受信し、送信する。送信が完了すると、メインCPU101は、無線部102を停止させるための処理を実行する。無線部102を停止させるための処理は、ステップS4−5の処理(図6参照。)と同様であるため、説明を省略する。
【0111】
最後に、携帯電話機5は、ステップS5の処理を行い、一連の処理を終了する。
【0112】
以上に説明したように、第7の実施形態によれば、電話帳を表示し、選択された宛先にメールを送信することができる。
【0113】
実施形態8.
次に、本発明の第8の実施形態を説明する。第1の実施形態では、携帯機器1として携帯電話機5を例にして説明したが、災害時に使用する携帯機器である防災無線機などであってもよい。防災無線機の電池が切れ、統制局と不通になってしまうと、報告ができないだけでなく、安否の確認もできなくなってしまう。
【0114】
本発明によれば、防災無線機が不通になった原因が電池切れによるものだと統制局に送信することができる。よって、統制局は不通の原因を確認することができ、併せて安否の確認ができるため、本発明は更に有効に活用できる。また、携帯機器1が、防災無線機の様な絶対的な送信相手が存在する携帯機器である場合、送信相手を固定できるため、本発明がユーザにとってより使い勝手が良いものになる。
【0115】
なお、上記に示した実施形態では、以下の(1)〜(12)に示すような特徴的構成を備えた携帯機器が示されている。
【0116】
(1)電池の電力で駆動される携帯機器であって、所定の操作を検出する操作検出手段(例えば、操作検出手段301および電源IC100で実現される)と、電池の電位が所定値以下になりユーザによる電源投入操作を禁止した状態になった後、操作検出手段にのみ電力を供給する電源制御手段(例えば、電源制御手段302および電源IC100で実現される)と、操作検出手段が所定の操作を検出した場合に、電池の残電力で駆動され所定の処理を実行する実行手段(例えば、実行手段303、メインCPU101および無線部102で実現される)とを備えたことを特徴とする携帯機器。
【0117】
(2)電源制御手段は、ユーザによる電源投入操作を禁止した状態になった後、操作検出手段が所定の操作を検出した場合に、実行手段にのみ電力を供給する携帯機器。そのように構成された携帯機器は、電源投入操作禁止後の消費電力を少なくすることができる。
【0118】
(3)実行手段が所定の処理の実行を完了したことを通知させる制御を行う通知制御手段(例えば、メインCPU101、表示部104および表示部用バックライト制御IC105で実現される)を備えた携帯機器。そのように構成された携帯機器は、電源投入操作禁止後の消費電力を少なくすることができる。
【0119】
(4)携帯機器は、消費電力が異なる複数の表示手段を備え、通知制御手段は、消費電力が小さい表示手段に、所定の処理の実行を完了したことを通知させる制御を行う携帯機器。そのように構成された携帯機器は、電源供給停止後の消費電力をより少なくすることができる。
【0120】
(5)実行手段は、所定の処理として、所定の宛先を設定した所定の文面を含む電子メールを送信する携帯機器。そのように構成された携帯機器は、電池が切れたことを示す電子メールを送信することができる。
【0121】
(6)GPS機能によって自機の存在位置を検出するGPS手段(例えば、GPS106で実現される)を備え、実行手段は、所定の処理として、GPS手段が検出した存在位置を示す位置情報を含む電子メールを送信する携帯機器。そのように構成された携帯機器は、電池が切れた位置を示す情報を送信することができる。
【0122】
(7)実行手段は、電子メールの文面に対応するデータであって、当該電子メールの文面を示すデータよりもデータサイズが小さく、受信側が変換可能なデータを電子メールとして送信する携帯機器。そのように構成された携帯機器は、電源供給停止後の消費電力をより少なくすることができる。
【0123】
(8)実行手段は、操作検出手段が検出した操作に応じて、異なる処理を実行する携帯機器。そのように構成された携帯機器は、ユーザの希望に応じた処理を実行することができる。
【0124】
(9)実行手段は、操作検出手段が検出した操作に応じて、異なる文面のメールを送信する携帯機器。そのように構成された携帯機器は、希望に応じたメールを送信することができる。
【0125】
(10)実行手段は、操作検出手段が検出した操作に応じて、異なる宛先を設定した電子メールを送信する携帯機器。そのように構成された携帯機器は、希望に応じた宛先にメールを送信することができる。
【0126】
(11)携帯機器は、防災無線機である携帯機器。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明は、電池式の携帯機器に効果的に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明による携帯機器の最小の構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の携帯機器の構成例を示す説明図である。
【図3】第1の実施形態の携帯電話機の構成例を示す説明図である。
【図4】第1の実施形態の携帯電話機の構成例を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態における携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【図6】電池切れ後に実行する処理を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態の携帯電話機の構成例を示すブロック図である。
【図8】第3の実施形態の携帯電話機の構成例を示すブロック図である。
【図9】第5の実施形態の携帯電話機の構成例を示す説明図である。
【図10】第5の実施形態の携帯電話機の構成例を示すブロック図である。
【図11】第5の実施形態における携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【図12】キー番号とメッセージ内容との対応表を表示する処理を示すフローチャートである。
【図13】第7の実施形態の携帯電話機の構成例を示すブロック図である。
【図14】第7の実施形態における携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0129】
301 操作検出手段
302 電源制御手段
303 実行手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池の電力で駆動される携帯機器であって、
所定の操作を検出する操作検出手段と、
電池の電位が所定値以下になりユーザによる電源投入操作を禁止した状態になった後、前記操作検出手段にのみ電力を供給する電源制御手段と、
前記操作検出手段が所定の操作を検出した場合に、電池の残電力で駆動され所定の処理を実行する実行手段と
を備えたことを特徴とする携帯機器。
【請求項2】
電源制御手段は、ユーザによる電源投入操作を禁止した状態になった後、操作検出手段が所定の操作を検出した場合に、実行手段にのみ電力を供給する
請求項1記載の携帯機器。
【請求項3】
実行手段が所定の処理の実行を完了したことを通知させる制御を行う通知制御手段を備えた
請求項1または請求項2記載の携帯機器。
【請求項4】
携帯機器は、消費電力が異なる複数の表示手段を備え、
通知制御手段は、消費電力が小さい表示手段に、所定の処理の実行を完了したことを通知させる制御を行う
請求項3記載の携帯機器。
【請求項5】
実行手段は、所定の処理として、所定の宛先を設定した所定の文面を含む電子メールを送信する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の携帯機器。
【請求項6】
GPS機能によって自機の存在位置を検出するGPS手段を備え、
実行手段は、所定の処理として、前記GPS手段が検出した存在位置を示す位置情報を含む電子メールを送信する
請求項5記載の携帯機器。
【請求項7】
実行手段は、電子メールの文面に対応するデータであって、当該電子メールの文面を示すデータよりもデータサイズが小さく、受信側が変換可能なデータを電子メールとして送信する
請求項5または請求項6記載の携帯機器。
【請求項8】
実行手段は、操作検出手段が検出した操作に応じて、異なる処理を実行する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の携帯機器。
【請求項9】
実行手段は、操作検出手段が検出した操作に応じて、異なる文面のメールを送信する
請求項8記載の携帯機器。
【請求項10】
実行手段は、操作検出手段が検出した操作に応じて、異なる宛先を設定した電子メールを送信する
請求項8記載の携帯機器。
【請求項11】
携帯機器は、防災無線機である
請求項1から請求項10のうちのいずれか1項に記載の携帯機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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