説明

携帯端末装置のメモリ制御方法、携帯端末装置及びプログラム

【課題】落下に起因する電源断による不揮発性メモリの記憶データの異常発生を防止し、携帯端末装置の動作の不具合を未然に防ぐと共に、消費電力を低減する。
【解決手段】CPU101は、不揮発性メモリ102のプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点よりプログラム処理又はイレーズ処理の終了までの期間中、加速度センサ104の電源をオンに制御する。また、CPU101は、プログラム処理又はイレーズ処理の間、加速度センサ104の計測値に基づいて、下方向の加速度を算出し、その下方向の加速度の値から落下状態であるか否かを判定する。CPU101は、落下状態であると判定した時は、プログラム処理又はイレーズ処理を実施することなく加速度算出と落下判定を繰り返し、落下状態でないと判定した時は、プログラム処理又はイレーズ処理を実施する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末装置のメモリ制御方法、携帯端末装置及びメモリ制御用プログラムに係り、特に携帯端末装置の不揮発性メモリを制御する携帯端末装置のメモリ制御方法、そのメモリ制御機能を備えた携帯端末装置及びメモリ制御用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末装置は、バッテリーから電源供給され、内蔵の中央処理装置(CPU)がプログラムを実行することで動作するが、バッテリーが外れた状態では電源が切れる。しかし、電源が切れた状態でも上記のCPUが動作するためのプログラムを記憶保持しておく必要から、上記のプログラムは一般的に内部データの書き換えが可能なフラッシュメモリを代表とする不揮発性メモリに記憶している。
【0003】
また、上記の不揮発性メモリは、プログラム以外にも携帯端末装置が電源が切れた状態でも情報を記憶保持する必要のある情報を記憶している。例えば、映像、音楽、ゲームといったマルチメディアを楽しむための端末装置として用いられる近年の携帯端末装置では、マルチメディアコンテンツなど、有料のデータを不揮発性メモリに記憶させている。また、携帯端末装置の一例の携帯電話機では、マルチメディアコンテンツ以外にも電話番号や個人のスケジュール、メールといった個人情報も不揮発性メモリに記憶している。
【0004】
しかしながら、上記の不揮発性メモリは、即時にリード/ライトが可能なランダム・アクセス・メモリ(RAM)とは異なり、内部データを書き換えるためにはプログラム処理やイレーズ処理が必要になる。このプログラム処理やイレーズ処理の途中で、バッテリーが外れることによる電源断があった場合、不揮発性メモリのプログラム処理をしている領域、又はイレーズ処理をしている領域の内部のデータはプログラム処理やイレーズ処理が途中で中断されるため、プログラムが完了していない、あるいはイレーズが完了していないためにデータが異常となる可能性がある。
【0005】
そのような異常なデータを不揮発性メモリから読み出すと、携帯端末装置に電源を供給しても起動しない、又は起動はするが、アプリケーションプログラムが動作しないといった不具合が生じる可能性がある。携帯端末装置が起動しなくなると、ユーザデータを取り出すこともできないため電話番号、スケジュールの再入力や、マルチメディアコンテンツを再度保存しなければいけないので、携帯端末装置を使用しているユーザに負担がかかる。
【0006】
そこで、携帯端末装置では不揮発性メモリに対してのプログラム処理やイレーズ処理中にバッテリーが外れることによる電源断を発生させないことが一つの解決策となる。しかし、携帯端末装置はバッテリーが外せる場合が多く、落下などの衝撃によりバッテリーが外れる場合がある。また、バッテリーが外れないまでも、落下による衝撃で一瞬バッテリーと携帯端末装置の電池端子の接触がなくなり、瞬間的に電源断となる可能性もある。
【0007】
そこで、特許文献1には、落下の衝撃による電源断からデータを保護する方法として、ハードディスク(HD)を記録装置として使う携帯機器において、加速度センサを用いて加速度センサの出力値から携帯機器が落下状態にあるかを確認して、そのときにはHDのヘッドを退避させることでHD及びその記録データを落下の衝撃から保護するようにした携帯端末装置が開示されている。
【0008】
また、特許文献2には、CPUにより書き込み/読み出しが制御されるRAMへの書き込みデータと同じデータを不揮発性メモリに書き込み、また、RAMの読み出しデータと同じデータを不揮発性メモリに書き込み、衝撃を受けた時に不揮発性メモリの書き込みとハードディスクへの書き込みをそれぞれ禁止することで、衝撃を受けた場合のデータ保護を実現する構成の処理装置が開示されている。
【0009】
更に、特許文献3には、加速度センサにより周期的に計測される加速度に基づいて生成された加速度プロファイルと、予め記憶されている落下プロファイルとを比較して両者が一致したとき、携帯端末装置の落下であると判断し、保護すべきデータを不揮発性メモリに記憶することでデータを保護すると共に、電源をオフとすることでユーザデータの誤消去や不正な書き換えを防止する構成の携帯端末装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2007−109355号公報
【特許文献2】特開2007−066232号公報
【特許文献3】特開2008−042495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1〜3記載の携帯端末装置は、いずれも不揮発性メモリのプログラム処理やイレーズ処理中の電源断を全く考慮しておらず、単に加速度センサにより落下を検出したときに、HDのヘッドを退避させたり、不揮発性メモリの書き込みとハードディスクへの書き込みをそれぞれ禁止したり、不揮発性メモリにデータを書き込むことでデータを保護しているに過ぎない。
【0012】
また、特許文献1や特許文献2記載の携帯端末装置や処理装置では、落下を検出するために加速度センサを常時動作させる必要があり、そのため常に加速度センサに電流を流す必要があり、消費電力が大きいという問題がある。
【0013】
また、特許文献3記載の携帯端末装置では、加速度センサを周期的に計測しているので、特許文献1及び2記載の各装置に比較して加速度センサによる消費電力が若干少ない。しかし、特許文献3記載の携帯端末装置では、加速度センサにより携帯端末装置の落下を検出したときに、データを不揮発性メモリに書き込むようにしているが、落下中にバッテリーが外れたり、バッテリーと携帯端末装置の電池端子の接触がなくなり、瞬間的に電源断となることがあり、その場合にはデータを不揮発性メモリに書き込むことができない。
【0014】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、落下に起因する電源断による不揮発性メモリの記憶データの異常発生を防止し、アプリケーションプログラムが動作しなくなるなどの不具合を未然に防ぐと共に、消費電力を低減し得る携帯端末装置のメモリ制御方法、携帯端末装置及びメモリ制御用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するため、本発明の携帯端末装置のメモリ制御方法は、不揮発性メモリのプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点よりプログラム処理又はイレーズ処理の終了までの期間中、加速度センサの電源をオンに制御する電源入力ステップと、プログラム処理又はイレーズ処理の間、加速度センサの計測値に基づいて、下方向の加速度を算出する加速度算出ステップと、下方向の加速度の値から落下状態であるか否かを判定する落下判定ステップと、落下判定ステップにより落下状態であると判定された時は、プログラム処理又はイレーズ処理を実施することなく加速度算出ステップと落下判定ステップを繰り返し、落下判定ステップにより落下状態でないと判定された時は、プログラム処理又はイレーズ処理を実施する処理制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
また、上記の目的を達成するため、本発明の携帯端末装置は、不揮発性メモリと、装置の加速度を計測する加速度センサと、不揮発性メモリのプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点よりプログラム処理又はイレーズ処理の終了までの期間中、加速度センサの電源をオンに制御する電源入力手段と、プログラム処理又はイレーズ処理の間、加速度センサの計測値に基づいて、下方向の加速度を算出する加速度算出手段と、下方向の加速度の値から落下状態であるか否かを判定する落下判定手段と、落下判定手段により落下状態であると判定された時は、プログラム処理又はイレーズ処理を実施することなく加速度算出手段と落下判定手段の各動作を繰り返し、落下判定手段により落下状態でないと判定された時は、プログラム処理又はイレーズ処理を実施する処理制御手段とを有することを特徴とする。
【0017】
更に、上記の目的を達成するため、本発明のメモリ制御用プログラムは、携帯端末装置の動作を制御するコンピュータに、
不揮発性メモリのプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点よりプログラム処理又はイレーズ処理の終了までの期間中、加速度センサの電源をオンに制御する電源入力ステップと、プログラム処理又はイレーズ処理の間、加速度センサの計測値に基づいて、下方向の加速度を算出する加速度算出ステップと、下方向の加速度の値から携帯端末装置が落下状態であるか否かを判定する落下判定ステップと、落下判定ステップにより落下状態であると判定された時は、プログラム処理又はイレーズ処理を実施することなく加速度算出ステップと落下判定ステップを繰り返し、落下判定ステップにより落下状態でないと判定された時は、プログラム処理又はイレーズ処理を実施する処理制御ステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、携帯端末装置の落下中は不揮発性メモリがプログラム処理やイレーズ処理を実施しないように制御することで、落下中に電源断が発生したとしても携帯端末装置が起動できない、又はアプリケーションプログラムが動作しなくなるという不具合を未然に防ぐことができると共に、加速度センサの電源を所定期間以外はオフしているので携帯端末装置の消費電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の携帯端末装置の第1の実施形態のブロック図である。
【図2】本発明の携帯端末装置で不揮発性メモリに対して行われる各処理と加速度センサの稼動状況との対応関係の一例を示す図である。
【図3】図1の携帯端末装置の動作説明用フローチャートである。
【図4】図3中のプログラム処理の一例の詳細説明用フローチャートである。
【図5】図3中のイレーズ処理の一例の詳細説明用フローチャートである。
【図6】本発明の携帯端末装置の第2の実施形態のブロック図である。
【図7】図6の携帯端末装置の動作説明用フローチャートである。
【図8】図7中のプログラム処理の一例の詳細説明用フローチャートである。
【図9】図7中のイレーズ処理の一例の詳細説明用フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は、本発明になる携帯端末装置の第1の実施形態のブロック図を示す。同図において、本実施形態の携帯端末装置100は、中央処理装置(CPU)101、不揮発性メモリ102、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)103、加速度センサ104、及び電源制御部105から大略構成されている。
【0022】
CPU101は、携帯端末装置100全体の制御を行っており、不揮発性メモリ102へのプログラム処理、イレーズ処理の制御もCPU101で行う。不揮発性メモリ102は、携帯端末装置100が動作するためのプログラムやアプリケーションプログラムを記憶している。また、プログラム以外にもユーザーデータ(写真データや電話帳等)を記憶している。CPU101は、この不揮発性メモリ102に記憶しているプログラムに従って動作するが、これらの情報が壊れてしまう可能性があるため、携帯端末装置100が起動しなくなることがある。
【0023】
RAM103は、周知のように電源切断により記憶データが消失する揮発性メモリであり、CPU101が動作するための一時記憶メモリとして使用する。加速度センサ104は、携帯端末装置100に加わる加速度を公知の構成により検出するセンサで、例えば特許文献1に記載されているような3軸の加速度センサを用いることができる。CPU101は、上記の加速度センサ104の計測値に基づいて、携帯端末装置100の向きに関わらず下方向への加速度を算出することができる。携帯端末装置100が静止している場合、下方向への加速度は1G=通常の重力(静止状態)になる。電源制御部105は、バッテリー(図示せず)から供給される電力をCPU101、不揮発性メモリ102、RAM103、加速度センサ104に対する電源制御を行う。
【0024】
次に、本実施形態の携帯端末装置100における不揮発性メモリ102と加速度センサ104の動作の概略について、図2と共に説明する。図2は、携帯端末装置100で不揮発性メモリ102に対して行われる、プログラム(Program)処理、イレーズ(Erase)処理、リード(Read)処理、そしてアイドル(Idle)状態と加速度センサ104の稼動状況との対応関係の一例を示す。
【0025】
図2に示すように、不揮発性メモリ102がリード処理を行っている期間と、アイドル状態のときは、加速度センサ104の電源はオフ(OFF)とされる。ここで、リード処理は、不揮発性メモリ102から記憶しているデータを読み出す処理である。
【0026】
また、不揮発性メモリ102がCPU101の制御によりプログラム処理を行うときは、図2に示すように、そのプログラム処理を行う一定時間T前からプログラム処理の期間中、CPU101が電源制御部105を制御して加速度センサ104の電源をオン(ON)にする。ここで、プログラム処理は、不揮発性メモリ102がデータをブロック領域単位で書き込む処理である。
【0027】
更に、不揮発性メモリ102がCPU101の制御によりイレーズ処理を行うときは、図2に示すように、プログラム処理のときと同様に、そのイレーズ処理を行う一定時間T前からイレーズ処理の期間中、CPU101が電源制御部105を制御して加速度センサ104の電源をオン(ON)にする。ここで、イレーズ処理は、不揮発性メモリ102の一部又は全部のブロック領域の消去を行う処理である。
【0028】
なお、図2に示す各処理の順番はあくまでも一例であり、図2の順番に限定されるものではない。リード処理、アイドル状態、プログラム処理、イレーズ処理の順番が図2と変わったり、リード処理だけになっても、プログラム処理及びイレーズ処理の一定時間T前にCPU101が電源制御部105を制御して加速度センサ104の電源をオンにする。
【0029】
次に、図3乃至図5のフローチャートを用いて、図1の実施形態の携帯端末装置100の動作について説明する。なお、以下、説明する不揮発性メモリ102の処理の順番は、図2に示した処理の順番であるが、前述したようにこの順番はあくまでも一例である。
【0030】
まず、CPU101が不揮発性メモリ102のリード処理を実施する(図3のステップS1)。このとき、加速度センサ104の電源はオフのままである。次に、プログラム処理をするために、CPU101は電源制御部105を制御して加速度センサ104の電源をオンにする(図3のステップS2)。
【0031】
続いて、CPU101は、加速度センサ104が起動するための一定時間T(加速度センサによって時間が異なる。)だけ待機(Wait)し(図3のステップS3)、加速度センサ104が起動した後、CPU101は不揮発性メモリ102に対して後述するプログラム処理を実施する(図3のステップS4)。プログラム処理終了後、CPU101は直ちに電源制御部105を制御して加速度センサ104の電源をオフにする(図3のステップS5)。
【0032】
続いて、CPU101は、不揮発性メモリ102をアイドル状態(ステップS6)、リード処理(ステップS7)に制御するが、それらの間、加速度センサ104の電源はオフのままである。次に、イレーズ処理を行うために、CPU101は電源制御部105を制御して加速度センサ104の電源をオンにする(図3のステップS8)。
【0033】
続いて、CPU101は、加速度センサ104が起動するため一定期間Tだけ待機し(図3のステップS9)、加速度センサ104が起動した後、CPU101は不揮発性メモリ102に対し後述するイレーズ処理を実施する(図3のステップS10)。イレーズ処理終了後、CPU101は直ちに電源制御部105を制御して加速度センサ104の電源をオフにする(図3のステップS11)。その後のリード処理(図3のステップS12)では加速度センサ104の電源はオフのままとなる。
【0034】
本実施形態の携帯端末装置100は、不揮発性メモリ102がプログラム処理、イレーズ処理を実施する一定時間T前にCPU101が加速度センサ104の測定加速度を確認し、下方向への加速度が1Gより大きい値の場合、プログラム処理やイレーズ処理を実施しない点に特徴があり、以下その動作の詳細について図4、図5のフローチャートと共に説明する。
【0035】
図4は、図3のステップS4のプログラム処理の詳細説明用フローチャートである。不揮発性メモリ102に対するプログラム処理が発生した場合(図4のステップS41)、CPU101は、まず、プログラム処理のためのタイマをスタートする(図4のステップS42)。
【0036】
次に、CPU101は、タイマが一定時間T2(T2は例えば10秒とする)以上カウントしているかを確認する(図4のステップS43)。タイマが一定時間T2未満の場合、CPU101は加速度センサ104の状態を確認し(図4のステップS44)、加速度センサ104の出力加速度値から下方向への加速度を算出する(図4のステップS45)。
【0037】
次に、CPU101は、下方向への加速度の算出結果から落下状態であるか否かを確認する(図4のステップS46)。CPU101は、下方向への加速度の算出結果が所定の閾値以下の場合は、落下状態ではないと判断し、不揮発性メモリ102に対して要求のプログラム処理を実行する(図4のステップS47)。続いて、CPU101は、プログラム処理終了後タイマをストップして(図4のステップS48)、処理を終了する。
【0038】
一方、CPU101は、下方向への加速度の算出結果が所定の閾値より大である場合は、落下状態であると判断し、ステップS43に戻り、タイマが一定時間T2以上カウントしているかを確認する。落下状態から電源断が発生した場合は、このフローチャートから抜ける。
【0039】
CPU101は、ステップS43でタイマが一定時間T2以上カウントしていることを確認した場合は、携帯端末装置100が何らかの異常状態になっている可能性があるため、タイマをストップし(図4のステップS48)、プログラム処理を実行せずに終了する。これにより、不揮発性メモリ102がプログラム処理を実行する直前に落下状態にあるときは、プログラム処理を実行しないため、電源断となっても不揮発性メモリ102に対するデータの異常書き込みを防止することができる。
【0040】
次に、図3のステップS10のイレーズ処理について説明する。図5は、図3のステップS10のイレーズ処理の詳細説明用フローチャートである。不揮発性メモリ102に対するイレーズ処理が発生した場合(図5のステップS101)、CPU101は、まず、イレーズ処理のためのタイマをスタートする(図5のステップS102)。
【0041】
次に、CPU101は、タイマが一定時間T2以上カウントしているかを確認する(図5のステップS103)。タイマが一定時間T2未満の場合、CPU101は加速度センサ104の状態を確認し(図5のステップS104)、加速度センサ104の出力加速度値から下方向への加速度を算出する(図5のステップS105)。
【0042】
次に、CPU101は、下方向への加速度の算出結果から落下状態であるか否かを確認する(図5のステップS106)。CPU101は、下方向への加速度の算出結果が所定の閾値以下の場合は、落下状態ではないと判断し、不揮発性メモリ102に対して要求のイレーズ処理を実行する(図5のステップS107)。続いて、CPU101は、イレーズ処理終了後タイマをストップして(図5のステップS108)、処理を終了する。
【0043】
一方、CPU101は、下方向への加速度の算出結果が所定の閾値より大である場合は、落下状態であると判断し、ステップS103に戻り、タイマが一定時間T2以上カウントしているかを確認する。落下状態から電源断が発生した場合は、このフローチャートから抜ける。
【0044】
CPU101は、タイマが一定時間T2以上カウントしていることを確認した場合は、携帯端末装置100が何らかの異常状態になっている可能性があるため、タイマをストップし(図5のステップS108)、イレーズ処理を実行せずに終了する。これにより、不揮発性メモリ102がイレーズ処理を実行する直前に落下状態にあるときは、イレーズ処理を実行しないため、電源断となっても不揮発性メモリ102の記憶データの異常発生を防止することができる。
【0045】
また、本実施の形態の携帯端末装置100は、加速度センサ104の電源を不揮発性メモリ102のプログラム処理の一定時間T前からプログラム処理の期間中、及び不揮発性メモリ102のイレーズ処理の一定時間T前からイレーズ処理の期間中のみオンし、それ以外の期間中は電源をオフしているので、常時加速度センサをオンにする携帯端末装置に比べて消費電流を抑えることができる。
【0046】
(第2の実施形態)
図6は、本発明になる携帯端末装置の第2の実施形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図6に示す本実施形態の携帯端末装置200は、図1に示した携帯端末装置100と比較して、落下検出部201を追加した構成である。この携帯端末装置200は、携帯端末装置200が落下しているか否かを加速度センサ104から出力される加速度値に基づいてCPU101が計算して判断するのではなく、落下検出部201を用いて落下を検出する。
【0047】
落下検出部201は、加速度センサ104が計測して出力された加速度値から携帯端末装置200が落下状態にあるかをハードウェアにて検出するブロックで、落下状態か、そうでないかは電気的にハイレベル又はローレベルとなる信号でCPU101へ伝える。これにより、携帯端末装置200内のCPU101は、加速度センサ104から出力された加速度値を演算して落下するか否かを判定する処理を省くことが可能になるため、携帯端末装置100に比べてCPU101の処理の負担が軽減される。
【0048】
次に、図7乃至図9のフローチャートを用いて、図6の実施形態の携帯端末装置200の動作について説明する。なお、以下、説明する不揮発性メモリ102の処理の順番は、図2に示した処理の順番であるが、前述したようにこの順番はあくまでも一例である。
【0049】
まず、CPU101が不揮発性メモリ102のリード処理を実施する(図7のステップS21)。このとき、加速度センサ104及び落下検出部201の電源はオフのままである。次に、プログラム処理をするために、CPU101は電源制御部105を制御して加速度センサ104及び落下検出部201の電源をオンにする(図7のステップS22)。
【0050】
続いて、CPU101は、加速度センサ104及び落下検出部201が起動するための一定時間T(加速度センサによって時間が異なる。)だけ待機(Wait)し(図7のステップS23)、加速度センサ104及び落下検出部201が起動した後、CPU101は不揮発性メモリ102に対して後述するプログラム処理を実施する(図7のステップS24)。プログラム処理終了後、CPU101は直ちに電源制御部105を制御して加速度センサ104及び落下検出部201の電源をオフにする(図7のステップS25)。
【0051】
続いて、CPU101は、不揮発性メモリ102をアイドル状態(図7のステップS26)、リード処理(図7のステップS27)に制御するが、それらの間、加速度センサ104及び落下検出部201の電源はオフのままである。次に、イレーズ処理を行うために、CPU101は電源制御部105を制御して加速度センサ104及び落下検出部201の電源をオンにする(図7のステップS28)。
【0052】
続いて、CPU101は、加速度センサ104及び落下検出部201が起動するため一定期間Tだけ待機し(図7のステップS29)、加速度センサ104及び落下検出部201が起動した後、CPU101は不揮発性メモリ102に対し後述するイレーズ処理を実施する(図7のステップS30)。イレーズ処理終了後、CPU101は直ちに電源制御部105を制御して加速度センサ104及び落下検出部201の電源をオフにする(図7のステップS31)。その後のリード処理(図7のステップS32)では加速度センサ104及び落下検出部201の電源はオフのままとなる。
【0053】
本実施形態の携帯端末装置200は、不揮発性メモリ102がプログラム処理、イレーズ処理を実施する一定時間T前にCPU101が落下検出部201の検出結果を確認し、落下検出の場合、プログラム処理やイレーズ処理を実施しない点に特徴があり、以下その動作の詳細について図8、図9のフローチャートと共に説明する。
【0054】
図8は、図7のステップS24のプログラム処理の詳細説明用フローチャートである。不揮発性メモリ102に対するプログラム処理が発生した場合(図8のステップS241)、CPU101は、まず、プログラム処理のためのタイマをスタートする(図8のステップS242)。
【0055】
次に、CPU101は、タイマが一定時間T2(T2は例えば10秒とする)以上カウントしているかを確認する(図8のステップS243)。タイマが一定時間T2未満の場合、CPU101は落下検出部201の検出結果を確認する(図8のステップS244)。続いて、CPU101は、上記の落下検出部201の検出結果が下方向への落下状態であるか否かを確認する(図8のステップS245)。CPU101は、下方向への落下状態ではないと確認したときは、不揮発性メモリ102に対して要求のプログラム処理を実行する(図8のステップS246)。続いて、CPU101は、プログラム処理終了後タイマをストップして(図8のステップS247)、処理を終了する。
【0056】
一方、CPU101は、下方向への落下状態であると判断したときは、ステップS243に戻り、タイマが一定時間T2以上カウントしているかを確認する。落下状態から電源断が発生した場合は、このフローチャートから抜ける。
【0057】
CPU101は、ステップS243でタイマが一定時間T2以上カウントしていることを確認した場合は、携帯端末装置200が何らかの異常状態になっている可能性があるため、タイマをストップし(図8のステップS247)、プログラム処理を実行せずに終了する。これにより、不揮発性メモリ102がプログラム処理を実行する直前に落下状態にあるときは、プログラム処理を実行しないため、電源断となっても不揮発性メモリ102に対するデータの異常書き込みを防止することができる。
【0058】
次に、図7のステップS30のイレーズ処理について説明する。図9は、図7のステップS30のイレーズ処理の詳細説明用フローチャートである。不揮発性メモリ102に対するイレーズ処理が発生した場合(図9のステップS301)、CPU101は、まず、イレーズ処理のためのタイマをスタートする(図9のステップS302)。
【0059】
次に、CPU101は、タイマが一定時間T2以上カウントしているかを確認する(図9のステップS303)。タイマが一定時間T2未満の場合、CPU101は落下検出部201の状態を確認する(図9のステップS304)。続いて、CPU101は、上記の落下検出部201の検出結果が下方向への落下状態であるか否かを確認する(図9のステップS305)。CPU101は、下方向への落下状態ではないと確認したときは、不揮発性メモリ102に対して要求のイレーズ処理を実行する(図9のステップS306)。続いて、CPU101は、イレーズ処理終了後タイマをストップして(図9のステップS307)、処理を終了する。
【0060】
一方、CPU101は、下方向への落下状態であると確認したときは、ステップS303に戻り、タイマが一定時間T2以上カウントしているかを確認する。落下状態から電源断が発生した場合は、このフローチャートから抜ける。
【0061】
CPU101は、タイマが一定時間T2以上カウントしていることを確認した場合は、携帯端末装置200が何らかの異常状態になっている可能性があるため、タイマをストップし(図9のステップS307)、イレーズ処理を実行せずに終了する。これにより、不揮発性メモリ102がイレーズ処理を実行する直前に落下状態にあるときは、イレーズ処理を実行しないため、電源断となっても不揮発性メモリ102の記憶データの異常発生を防止することができる。
【0062】
また、本実施の形態の携帯端末装置200は、加速度センサ104及び落下検出部201の電源を不揮発性メモリ102のプログラム処理の一定時間T前からプログラム処理の期間中、及び不揮発性メモリ102のイレーズ処理の一定時間T前からイレーズ処理の期間中のみオンし、それ以外の期間中は電源をオフしているので、常時加速度センサをオンにする携帯端末装置に比べて消費電流を抑えることができる。
【0063】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、例えば本発明は図3や図7に示した動作をCPU101に実行させるメモリ制御用プログラムも包含するものである。
【符号の説明】
【0064】
100、200 携帯端末装置
101 中央処理装置(CPU)
102 不揮発性メモリ
103 ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
104 加速度センサ
105 電源制御部
201 落下検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発性メモリのプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点より前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の終了までの期間中、加速度センサの電源をオンに制御する電源入力ステップと、
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の間、前記加速度センサの計測値に基づいて、下方向の加速度を算出する加速度算出ステップと、
前記下方向の加速度の値から落下状態であるか否かを判定する落下判定ステップと、
前記落下判定ステップにより落下状態であると判定された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく前記加速度算出ステップと前記落下判定ステップを繰り返し、前記落下判定ステップにより落下状態でないと判定された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施する処理制御ステップと
を含むことを特徴とする携帯端末装置のメモリ制御方法。
【請求項2】
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理開始後に所定時間経過したかどうかを判定する時間判定ステップと、
前記時間判定ステップにより前記所定時間が経過していないと判定されたときは、前記加速度算出ステップにより前記下方向の加速度を算出させ、前記時間判定ステップにより前記所定時間が経過したと判定されたときは、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく、前記時間判定ステップの処理を停止する動作制御ステップと
を更に含むことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置のメモリ制御方法。
【請求項3】
前記不揮発性メモリの前記プログラム処理及び前記イレーズ処理以外の処理期間は、前記加速度センサの電源をオフに制御する電源断ステップを更に含むことを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末装置のメモリ制御方法。
【請求項4】
不揮発性メモリのプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点より前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の終了までの期間中、加速度センサ及び落下検出部の電源をオンに制御する電源入力ステップと、
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の間、前記落下検出部が前記加速度センサの計測値に基づいて、落下状態であるか否かを検出する落下検出ステップと、
前記落下検出ステップにより落下状態であると検出された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく前記落下検出ステップの処理を繰り返し、前記落下検出ステップにより落下状態でないと検出された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施する処理制御ステップと
を含むことを特徴とする携帯端末装置のメモリ制御方法。
【請求項5】
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理開始後に所定時間経過したかどうかを判定する時間判定ステップと、
前記時間判定ステップにより前記所定時間が経過していないと判定されたときは、前記落下検出部により前記落下状態であるか否かを検出させ、前記時間判定ステップにより前記所定時間が経過したと判定されたときは、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく、前記時間判定ステップの処理を停止する動作制御ステップと
を更に含むことを特徴とする請求項4記載の携帯端末装置のメモリ制御方法。
【請求項6】
前記不揮発性メモリの前記プログラム処理及び前記イレーズ処理以外の処理期間は、前記加速度センサ及び前記落下検出部の電源をオフに制御する電源断ステップを更に含むことを特徴とする請求項4又は5記載の携帯端末装置のメモリ制御方法。
【請求項7】
前記電源入力ステップにおける前記一定時間は、前記加速度センサの起動時間に略等しい時間であることを特徴とする請求項1又は5記載の携帯端末装置のメモリ制御方法。
【請求項8】
不揮発性メモリと、
装置の加速度を計測する加速度センサと、
前記不揮発性メモリのプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点より前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の終了までの期間中、前記加速度センサの電源をオンに制御する電源入力手段と、
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の間、前記加速度センサの計測値に基づいて、下方向の加速度を算出する加速度算出手段と、
前記下方向の加速度の値から落下状態であるか否かを判定する落下判定手段と、
前記落下判定手段により落下状態であると判定された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく前記加速度算出手段と前記落下判定手段の各動作を繰り返し、前記落下判定手段により落下状態でないと判定された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施する処理制御手段と
を有することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項9】
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理開始後に所定時間経過したかどうかを判定する時間判定手段と、
前記時間判定手段により前記所定時間が経過していないと判定されたときは、前記加速度算出手段により前記下方向の加速度を算出させ、前記時間判定手段により前記所定時間が経過したと判定されたときは、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく、前記時間判定手段の処理を停止する動作制御手段と
を更に有することを特徴とする請求項8記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記不揮発性メモリの前記プログラム処理及び前記イレーズ処理以外の処理期間は、前記加速度センサの電源をオフに制御する電源断手段を更に有することを特徴とする請求項8又は9記載の携帯端末装置。
【請求項11】
不揮発性メモリと、
装置の加速度を計測する加速度センサと、
前記加速度センサの計測値に基づいて、落下状態であるか否かを検出する落下検出部と、
前記不揮発性メモリのプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点より前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の終了までの期間中、前記加速度センサ及び前記落下検出部の電源をオンに制御する電源入力手段と、
電源がオンとされた前記落下検出部により落下状態であると検出された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく前記落下検出部の検出動作を繰り返し、前記落下検出部により落下状態でないと検出された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施する処理制御手段と
を有することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項12】
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理開始後に所定時間経過したかどうかを判定する時間判定手段と、
前記時間判定手段により前記所定時間が経過していないと判定されたときは、前記落下検出部により前記落下状態であるか否かを検出させ、前記時間判定手段により前記所定時間が経過したと判定されたときは、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく、前記時間判定手段の処理を停止する動作制御手段と
を更に有することを特徴とする請求項11記載の携帯端末装置。
【請求項13】
前記不揮発性メモリの前記プログラム処理及び前記イレーズ処理以外の処理期間は、前記加速度センサ及び前記落下検出部の電源をオフに制御する電源断手段を更に有することを特徴とする請求項11又は12記載の携帯端末装置。
【請求項14】
前記電源入力手段における前記一定時間は、前記加速度センサの起動時間に略等しい時間であることを特徴とする請求項8又は11記載の携帯端末装置。
【請求項15】
携帯端末装置の動作を制御するコンピュータに、
不揮発性メモリのプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点より前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の終了までの期間中、加速度センサの電源をオンに制御する電源入力ステップと、
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の間、前記加速度センサの計測値に基づいて、下方向の加速度を算出する加速度算出ステップと、
前記下方向の加速度の値から前記携帯端末装置が落下状態であるか否かを判定する落下判定ステップと、
前記落下判定ステップにより落下状態であると判定された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく前記加速度算出ステップと前記落下判定ステップを繰り返し、前記落下判定ステップにより落下状態でないと判定された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施する処理制御ステップと
を実行させることを特徴とするメモリ制御用プログラム。
【請求項16】
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理開始後に所定時間経過したかどうかを判定する時間判定ステップと、
前記時間判定ステップにより前記所定時間が経過していないと判定されたときは、前記加速度算出ステップにより前記下方向の加速度を算出させ、前記時間判定ステップにより前記所定時間が経過したと判定されたときは、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく、前記時間判定ステップの処理を停止する動作制御ステップと
を更に含むことを特徴とする請求項15記載のメモリ制御用プログラム。
【請求項17】
前記不揮発性メモリの前記プログラム処理及び前記イレーズ処理以外の処理期間は、前記加速度センサの電源をオフに制御する電源断ステップを更に含むことを特徴とする請求項15又は16記載のメモリ制御用プログラム。
【請求項18】
携帯端末装置の動作を制御するコンピュータに、
不揮発性メモリのプログラム処理又はイレーズ処理の一定時間前の時点より前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の終了までの期間中、加速度センサ及び落下検出部の電源をオンに制御する電源入力ステップと、
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理の間、前記落下検出部が前記加速度センサの計測値に基づいて、前記携帯端末装置が落下状態であると検出した時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく前記落下検出部の処理を繰り返させ、前記落下検出部により落下状態でないと検出された時は、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施する処理制御ステップと
を実行させることを特徴とするメモリ制御用プログラム。
【請求項19】
前記プログラム処理又は前記イレーズ処理開始後に所定時間経過したかどうかを判定する時間判定ステップと、
前記時間判定ステップにより前記所定時間が経過していないと判定されたときは、前記落下検出部により前記落下状態であるか否かを検出させ、前記時間判定ステップにより前記所定時間が経過したと判定されたときは、前記プログラム処理又は前記イレーズ処理を実施することなく、前記時間判定ステップの処理を停止する動作制御ステップと
を更に含むことを特徴とする請求項18記載のメモリ制御用プログラム。
【請求項20】
前記不揮発性メモリの前記プログラム処理及び前記イレーズ処理以外の処理期間は、前記加速度センサ及び前記落下検出部の電源をオフに制御する電源断ステップを更に含むことを特徴とする請求項18又は19記載のメモリ制御用プログラム。
【請求項21】
前記電源入力ステップにおける前記一定時間は、前記加速度センサの起動時間に略等しい時間であることを特徴とする請求項15又は18記載のメモリ制御用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−170384(P2010−170384A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−12928(P2009−12928)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】