説明

携帯端末

【課題】上下筐体間を電気的に繋ぐケーブルとスライド機構を一体化し、薄型化に適すると共に、配線機構のノイズの低減を図る構造の携帯端末を提供する。
【解決手段】スライド機構10のベース部材1には、中空のシャフト2とシャフト3が取り付けられ、それぞれにスプリング状のバネ4とバネ5が外嵌される。スライド機構10のスライダー8は、シャフト2とシャフト3に外嵌され、バネ4とバネ5を圧縮伸長させながら、シャフト2、3上をスライドする。ベース部材1は取り付け穴1cで第1筐体50に取り付けられ、スライダー8は取り付け穴8cで第2筐体70に取り付けられ、第1筐体50と第2筐体70がスライドOPENになる方向の付勢力が与えられる。ケーブル20の線材22、23は、シャフト2、3の中空部分に通されて、一端のコネクタ21は、第1筐体50の印刷基板に繋がり、他端のコネクタ24、25は、第2筐体70の印刷基板に繋がる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド型の携帯端末において、上下筐体間を電気的に繋ぐケーブルとスライド機構を一体化した携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスライド型の携帯端末では、上下筐体間の配線にフレキシブル基板を使用している。このような構造の携帯電話機がある(特許文献1参照。)。この特許文献1の携帯電話機は、フレキシブル基板9が携帯電話機の厚み方向でたるませて折り返す形状であり、薄型化に適していない。
【0003】
スライド機構の小型化を図ったスライド型携帯通信機がある(特許文献2参照。)。この特許文献2のスライド機構は、棒状のシャフト301上をアクチュエータ306がスライドする。棒状のシャフト301には、円筒形のばね307が配置されて、アクチュエータ306のスライド動作に弾性力を与える。そして、このスライド機構のシャフト301が携帯通信機の上筐体101のフレーム303に取り付けられ、スライド機構のアクチュエータ306が下筐体201に取り付けられて、上筐体101と下筐体201が相互にスライドする。上筐体101と下筐体201間の配線についての記載はない。
【特許文献1】特開2006−128808号公報(頁3〜4、図1〜図2)
【特許文献2】特開2006−333079号公報(頁4〜6、図1〜図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の携帯電話機のフレキシブル基板では、携帯電話機の薄型化に適していない。また、フレキシブル基板の信号と他の電気部品間の相互ノイズを低減することについての記載がない。特許文献2の携帯通信機では、スライド機構の記載はあるが、上下筐体間の配線についての記載はない。
【0005】
本発明は、上下筐体間を電気的に繋ぐケーブルとスライド機構を一体化し、薄型化に適すると共に、ケーブルのノイズの低減を図る構造の携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の携帯端末は、第1の筐体と、第2の筐体と、この第1および第2の筐体に取り付けられて、第1および第2の筐体を相互に摺動させるスライド機構と、第1の筐体と第2の筐体間を接続するケーブルとを備える携帯端末であって、前記スライド機構は、前記第1の筐体に取り付け固定される中空形状のシャフトと、前記第2の筐体に取り付け固定され、前記シャフトに外嵌されてこのシャフト上を摺動する摺動部材とを有し、前記ケーブルは、前記シャフトの中空部分に内挿されて前記第1の筐体側と第2の筐体側を繋ぐ線材を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、上下筐体間を電気的に繋ぐケーブルとスライド機構を一体化し、薄型化に適すると共に、ケーブルのノイズの低減を図る構造とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明の実施例に係る携帯端末の外観斜視図であり、筐体がスライドして開いた状態を示す。携帯端末100は、第1筐体50が第2筐体70を包み込む構造であり、第1筐体50のガイド凸部54と第2筐体70のガイド凹部73が底面側からスライド方向に向かって設けられ、両者が鞘状に合わさって、ガイドとしてスライド自在に係合している。
【0009】
第1筐体50の主面側には、受話器51、表示部52、多機能キー53などが設けられる。第2筐体70の主面側には、送話器71、テンキー72などが設けられる。
【0010】
図2は、本発明の実施例に係る携帯端末のスライド機構とケーブルの外観斜視図である。図中の点線部分は、スライダー8の内、ベース部材1に隠れて見えない部分を表したものである。
【0011】
スライド機構10は、携帯端末100に内蔵されて、第1筐体50と第2筐体70をバネの付勢力でスライドさせる機構である。スライド機構10は、第1筐体50に取り付けられるベース部材1と、第2筐体70に取り付けられるスライダー8などから構成される。
【0012】
ベース部材1の端部1aと1bには、それぞれ中空のシャフト2とシャフト3がスライド方向に並行に取り付けられる。この両シャフトそれぞれにスプリング状のバネ4とバネ5が外嵌される。
【0013】
スライダー8のリング8a、8bは、それぞれ、シャフト2とシャフト3に外嵌され、スライダー8は、バネ4とバネ5を圧縮または伸長させながら、シャフト2、3上をスライドする。バネ4とバネ5は、伸長方向の付勢力を有する。
【0014】
ベース部材1には、複数の取り付け穴1cがあり、その箇所で、第1筐体50に取り付けられる。その状態で、シャフト2とシャフト3は、第1筐体50(図1)の両側面に沿って延設されることになる。スライダー8には、複数の取り付け穴8cがあり、その箇所で、第2筐体70に取り付けられる。これにより、第1筐体50と第2筐体70がスライドOPENになる方向の付勢力が与えられる。
【0015】
一方、ケーブル20は、第1筐体50と第2筐体70間を電気的に繋ぐケーブルであり、コネクタ21、線材22、線材23、コネクタ24、コネクタ25などから構成される。コネクタ21に一端が繋がる線材22は、複数の細線同軸線を結束した線材であり、シャフト2の中空部分に通されて、他端がコネクタ24に繋がる。コネクタ21に一端が繋がる線材23も、複数の細線同軸線を結束した線材であり、シャフト3の中空部分に通されて、他端がコネクタ25に繋がる。
【0016】
コネクタ21は第1筐体50側の印刷基板に接続され、コネクタ24、コネクタ25は、第2筐体70側の印刷基板に接続されて、第1筐体50と第2筐体70間が電気的に繋がる。
【0017】
このように、ケーブル20の線材22、23を、スライド機構10のシャフト2、3の中空部分に通すことにより、特別な配線経路を設ける必要がなくなり、また、スライド部分が線材22、23に引っ掛かることもなくなり、携帯端末100をコンパクトで薄型の構造とすることができる。
【0018】
また、シャフト2、3の長さは、第1筐体50の長さにほぼ同じであり、シャフト2、3を導電性や電磁遮蔽効果のある材質とすることにより、線材22、23と他の電気系統間のノイズの相互影響を軽減することができる。特に、線材22、23の大部分がシャフト2、3により覆われているので、その効果が顕著である。
【0019】
また、線材22と線材23の一方を主に電力系、他方を主に信号系にすることにより、線材22と線材23間のノイズの相互影響も軽減することができる。
【0020】
なお、線材22と線材23の細線同軸線の本数が少ない場合は、いずれかにまとめてもよい。また、線材22と線材23に分けた場合でも、コネクタ24とコネクタ25は、まとめて1個のコネクタとしてもよい。また、第1筐体50側のコネクタ21は1個であるが、線材22と線材23がそれぞれつながる2個のコネクタに分けてもよい。
【0021】
図3は、本発明の実施例に係る携帯端末の筐体にスライド機構とケーブルが組み込まれた状態およびスライド状態を説明する図である。(A)はスライドOPEN状態の主面側、(B)はスライドCLOSE状態の主面側、(C)はスライドCLOSE状態の側面側、(D)は底面側の図である。
【0022】
図中の点線部分は、第1筐体50を基準として第2筐体70をスライドさせたときに移動する部分を表したものであり、(A)から(B)のように、点線部分が移動するものである。なお、(A)、(B)では、ベース部材1の図示を省略する、
まず、第1筐体50および第2筐体70と、スライド機構10との取り付けについて説明する。第1筐体50にはスライド機構10のベース部材1が取付け穴1c部分で取り付けられ、第2筐体70にはスライド機構10のスライダー8が取付け穴8c部分で取り付けられる。その状態で、シャフト2とシャフト3は、第1筐体50の両側面に沿って延設されることになる。
【0023】
第2筐体70の中に2箇所の楕円点線で示したシャフト移動領域76、77は空間であり、スライド時にシャフト2、3がこの部分に入り込む空間として確保してある。シャフト移動領域76、77は、略、(A)のスライドOPEN状態のシャフト端部2a、3aの位置から、(B)のスライドCLOSE状態のシャフト端部2a、3aの位置までの間である。
【0024】
したがって、コネクタ24、25、印刷基板74などは、シャフト移動領域76、77を避ける位置、例えば、シャフト移動領域76と77の間やシャフト移動領域76、77の背面側に配置される。また、コネクタ24、25のスライド方向の配置は、シャフト移動領域76、77のスライド方向の略中間に位置する。そして、スライダー8がシャフト2、3上をスライドすることにより、第1筐体50と第2筐体70がスライド自在となる構造である。また、第1筐体50にはロック爪56が設けられ、第2筐体70にはロック穴75が設けられる。
【0025】
次に、第1筐体50および第2筐体70と、ケーブル20の接続について説明する。第1筐体50には、印刷基板55が設けられ、印刷基板55上のコネクタにケーブル20のコネクタ21が勘合される。第2筐体70には、印刷基板74が設けられ、印刷基板74上のコネクタにケーブル20のコネクタ24、25が勘合される。
【0026】
次に、スライド状態について説明する。(A)のスライドOPEN状態は、バネ4とバネ5の伸張方向の付勢力により、第1筐体50と第2筐体70が開く方向にスライドした状態で安定している。この状態から、ユーザは、第1筐体50の方に第2筐体70をスライド機構10のバネの付勢力に抗してスライドして押し込むと、点線で示したロック穴75、スライダー8、コネクタ24、25などが、図中の左方向へ移動する。また、バネ4、5は、圧縮される。
【0027】
そして、ロック爪56とロック穴75が勘合してロックされ、(B)および(C)のスライドCLOSE状態で安定する。
【0028】
次に、ユーザは、図示しないロック解除ボタンを押すと、ロック爪56とロック穴75の勘合が外れて、スライド機構10のバネの伸張方向の付勢力により、(A)のスライドOPEN状態に戻る。
【0029】
このスライドに伴って線材22、23の移動する部分は、コネクタ24、25に繋がる点線部分のみである。線材22、23の実線で示した部分、すなわち、コネクタ21に繋がる部分と、シャフト2、3の中空部分に通された部分は、第1筐体50やシャフト2、3に対しては固定されており、したがって、接触してこすれることはない。
【0030】
なお、スライド機構10のベース部材1の取り付け穴1cで第1筐体50に取り付けたが、ベース部材1をなくして、シャフト2、シャフト3の端部を直接、第1筐体50に取り付けるようにしてもよい。
【0031】
また、(D)の底面図において、第1筐体50の背面側のガイド凸部54と、第2筐体70の背面側に面した部分とは、ほぼ同一面上にあるが、この第2筐体70の背面側に面した部分を、ガイド凸部54より更に背面側に飛び出る構造として、第2筐体70の容積を増やす構造としてもよい。
また、シャフト2とシャフト3の2本を設けたが、シャフト1本の構成であってもよい。
【0032】
図4は、本発明の実施例に係る携帯端末の第2筐体の中での線材の移動を説明する図であり、図3の内、第2筐体とシャフトとケーブルを主体に図示している。図3とは逆に、第2筐体70を固定し、第1筐体50をスライドさせた状態で図示する。(A)はスライドOPEN状態の主面側、(B)はスライド途中状態の主面側、(C)はスライドCLOSE状態の主面側の図である。
【0033】
シャフト2、3のシャフト端部2a、3aは、(A)から(B)を経て(C)の状態へと、またその逆の順序で、シャフト移動領域76、77の空間を移動する。
【0034】
線材22、23は、シャフト2、3の中空部の出口であるシャフト端部2a、3aから出て、途中で折り返されて、それぞれ、コネクタ24、25に繋がっている。線材の長さは固定であり、シャフト端部2a、3aから出て、それぞれ、コネクタ24、25に繋がるまでの点線で示した部分の線材22、23の長さも固定である。
【0035】
この線材22、23の点線で示した部分は、(A)のスライドOPEN状態では、シャフト移動領域76、77の一部の空間である2箇所の第1収納領域78に存在する。(B)を経て、(C)のスライドCLOSE状態では、線材22、23の点線で示した部分は、シャフト端部2a、3aから折り返されてコネクタ24、25に繋がる2箇所の第2収納領域79の空間に存在する。第2収納領域79は、シャフト移動領域76と77の間や背面側に外れた領域である。
【0036】
コネクタ24、25は、スライド方向の配置として、シャフト移動領域76、77のスライド方向の略中間に位置する。したがって、線材22、23の点線で示した部分は、最短の長さとすることができ、しかも、それらの収納領域である第1収納領域78と第2収納領域79とは、ほぼ同じ長さになる。
【0037】
このような配置により、筐体のスライドに伴う線材の動きが、他の部材とのぶつかりや摺動する距離を少なくすることができる。
【0038】
本発明の実施例によれば、スライド機構10とケーブル20を一体化し、ケーブル20の線材22、23を、スライド機構10のシャフト2、3の中空部分に通すことにより、特別な配線経路を設ける必要がなくなり、また、スライド部分が線材22、23に引っ掛かることもなくなり、携帯端末100をコンパクトで薄型の構造とすることができる。
【0039】
また、シャフト2、3の長さは、第1筐体50の長さにほぼ同じであり、シャフト2、3を導電性や電磁遮蔽効果のある材質とすることにより、線材22、23と他の電気系統間のノイズの相互影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例に係る携帯端末の外観斜視図。
【図2】本発明の実施例に係る携帯端末のスライド機構とケーブルの外観斜視図。
【図3】本発明の実施例に係る携帯端末の筐体にスライド機構とケーブルが組み込まれた状態およびスライド状態を説明する図。
【図4】本発明の実施例に係る携帯端末の第2筐体の中での線材の移動を説明する図。
【符号の説明】
【0041】
1 ベース部材
1a、1b 端部
1c 取り付け穴
2、3 シャフト
2a、3a シャフト端部
4、5 バネ
8 スライダー
8a、8b リング
8c 取り付け穴
10 スライド機構
20 ケーブル
21 コネクタ
22 線材
23 線材
24 コネクタ
25 コネクタ
50 第1筐体
51 受話器
52 表示部
53 多機能キー
54 ガイド凸部
55 印刷基板
56 ロック爪
70 第2筐体
71 送話器
72 テンキー
73 ガイド凹部
74 印刷基板
75 ロック穴
76、77 シャフト移動領域
78 第1収納領域
79 第2収納領域
100 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筐体と、第2の筐体と、この第1および第2の筐体に取り付けられて、第1および第2の筐体を相互に摺動させるスライド機構と、第1の筐体と第2の筐体間を接続するケーブルとを備える携帯端末であって、
前記スライド機構は、
前記第1の筐体に取り付け固定される中空形状のシャフトと、
前記第2の筐体に取り付け固定され、前記シャフトに外嵌されてこのシャフト上を摺動する摺動部材とを有し、
前記ケーブルは、
前記シャフトの中空部分に内挿されて前記第1の筐体側と第2の筐体側を繋ぐ線材を有する
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記スライド機構は、更に、
前記シャフトに外嵌されて付勢力を生じるバネ部材を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
第1の筐体と、第2の筐体と、この第1および第2の筐体に取り付けられて、第1および第2の筐体を相互に摺動させるスライド機構と、第1の筐体と第2の筐体間を接続するケーブルとを備える携帯端末であって、
前記スライド機構は、
前記第1の筐体に取り付け固定される中空形状の第1のシャフトと、
前記第1の筐体に取り付け固定される中空形状の第2のシャフトと、
前記第2の筐体に取り付け固定され、前記第1および第2のシャフトに外嵌されてこのシャフト上を摺動する摺動部材とを有し、
前記ケーブルは、
前記第1のシャフトの中空部分に内挿されて前記第1の筐体側と第2の筐体側を繋ぐ第1の線材と、
前記第2のシャフトの中空部分に内挿されて前記第1の筐体側と第2の筐体側を繋ぐ第2の線材とを有する
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項4】
第1の筐体と、第2の筐体と、この第1および第2の筐体に取り付けられて、第1および第2の筐体を相互に摺動させるスライド機構と、第1の筐体と第2の筐体間を接続するケーブルとを備える携帯端末であって、
前記スライド機構は、
前記第1の筐体の側面に沿って延設し固定され、前記摺動時に前記第2の筐体内の第1の移動領域を移動する中空形状の第1のシャフトと、
前記第1の筐体の他の側面に沿って延設し固定され、前記摺動時に前記第2の筐体内の第2の移動領域を移動する中空形状の第2のシャフトと、
前記第2の筐体に取り付け固定され、前記第1および第2のシャフトに外嵌されてこのシャフト上を摺動する摺動部材とを
有し、
前記ケーブルは、
前記第1の筐体内に配置される第1のコネクタと、
前記第1の移動領域と第2の移動領域とを避ける第2の筐体内の位置に配置される第2のコネクタと、
前記第1の移動領域と第2の移動領域とを避ける第2の筐体内の位置に配置される第3のコネクタと、
前記第1のコネクタに一端を接続され、前記第1のシャフトの中空部分を通り、当該第1のシャフトの端部から出て、前記第2のコネクタに他端を接続される第1の線材と、
前記第1のコネクタに一端を接続され、前記第2のシャフトの中空部分を通り、当該第2のシャフトの端部から出て、前記第3のコネクタに他端を接続される第2の線材とを有する
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項5】
前記スライド機構は、更に、
前記第1のシャフトに外嵌されて付勢力を生じる第1のバネ部材と、
前記第2のシャフトに外嵌されて付勢力を生じる第2のバネ部材とを有する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記第1の線材の内、前記第1のシャフトの端部から出て前記第2のコネクタまでの間の部分は、前記第1および第2の筐体の摺動がオープン状態では、前記第1の移動領域中の第1の収納領域にほぼ収納され、前記第1および第2の筐体の摺動がクローズ状態では、前記第1のシャフトの端部から出て折り返された第2の収納領域にほぼ収納されることを特徴とする請求項4に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記第2のコネクタは、前記第1および第2の筐体の摺動がオープン時の前記第1のシャフトの端部の位置と、前記第1および第2の筐体の摺動がクローズ時の前記第1のシャフトの端部の位置との略中間で前記第1のシャフトの第1の移動領域を避けた位置に配置され、
前記第1の収納領域と第2の収納領域の長さが略同じになることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
【請求項8】
前記シャフトは、導電性または電磁遮蔽性の材質であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項9】
前記ケーブルの第1の線材と第2の線材の一方には、主に電力系統を通し、線材の他方には、主に信号系統を通すことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
【請求項10】
前記ケーブルの線材は、複数の細線同軸線を結束した線材であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−194755(P2009−194755A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−35129(P2008−35129)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】