説明

携帯通信端末

【課題】microSDTMメモリカード等のマイクロメモリカードを複数枚装着し、保存可能なデータ量を増加させるとともに、それぞれに装着したマイクロメモリカードを1枚のマイクロメモリカードとして扱うことも可能な携帯通信端末を提供する。
【解決手段】複数枚のマイクロメモリカード例えばmicroSDTMメモリカードをそれぞれ装着する複数個のメモリカードスロット例えば2個の第1microSDTMスロット4a、第2microSDTMスロット4bを、筐体1の本体側に並列にまたは上下に、または、分離して、蓋側筐体にも実装する。複数枚のマイクロメモリカード間でデータのコピー、移動、比較照合を可能とする。また、複数枚のマイクロメモリカードを分離して個別のマイクロメモリカードとして扱う分離モードと統合して1枚のマイクロメモリカードとして扱う統合モードとの2つのモードを備え、ユーザが任意にモードを選択可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信端末に関し、特に、複数枚(例えば2枚)のマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード)を装着するためのメモリカードスロット(例えばmicroSDTMスロット)を複数個(例えば2個)備えた携帯通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、携帯電話機および無線通信用のインフラ(Infrastructure:基盤)の目覚しい発展により、大容量のデータであっても簡単に入手することができる環境が整備されつつある。
【0003】
一般的に、携帯電話機や携帯ノートPC(Personal Computer)などの情報端末において入手することができるデータにはメール、電話帳、写真、音楽、テレビジョン番組、映画等があり、一方、ユーザが簡単に購入することができるSDTM(Secure Digital)メモリカードは、前述のような通信端末において入手することができるデータを保存するためには欠かせない記録媒体となっている。
【0004】
中でも、近年、携帯電話機のような携帯通信端末の小型化に伴って、特許文献1の特開2007−164296号公報「情報処理装置」や特許文献2の特開2007−183899号公報「マイクロSDメモリカードの形成方法」等にも記載されているように、SDTMメモリカードをさらに小型化を図る方向にあり、microSDTMメモリカードと呼ばれるSDTMメモリカードよりも大幅に小型の記録媒体(外形寸法は11mm×15mm×1mm。SDTMメモリカードの1/4程度)が用いられるようになってきており、microSDTMスロットを実装する通信端末が数多く存在する。
【0005】
このため、microSDTMメモリカードを装着可能な機器は、携帯電話機やデジタルカメラや携帯ノートPC(Personal Computer)といった携帯機器から、テレビなどの家電機器に至るまで、幅広く、これらの各機器にはmicroSDTMスロットが実装されている。また、microSDTMメモリカードに格納されるデータとしては動画を含め様々な情報が記録されるため、データのファイルサイズそのものが増加する傾向にあり、microSDTMメモリカード単体の記録容量も年々増加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−164296号公報(第5−6頁)
【特許文献2】特開2007−183899号公報(第4−5頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の通信端末の場合、microSDTMメモリカードへのデータ保存を可能とする機器については、microSDTMスロットが1つ存在しているが、1つしか実装されていないため、保存したいデータの合計サイズがmicroSDTMメモリカードの保存可能なデータ容量を超えた場合、データの保存が不可能となり、microSDTMメモリカード内の既存の記録データを通信端末内部のデータ格納部に移動する、あるいは、既存の記録データを外部の記録媒体に移動する、もしくは、既存の記録データをmicroSDTMメモリカードから削除する、等のいずれかの処置をしなければ、新規データを保存することができない。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、microSDTMメモリカードのようなマイクロメモリカードを装着することができるメモリカードスロットを複数個例えば2個備えることにより、保存可能なデータ量を増加させるとともに、メモリカードスロットそれぞれに装着したマイクロメモリカード間のデータのコピー/移動動作やデータの比較照合動作を可能にし、さらには、それぞれに装着したマイクロメモリカードを1枚のマイクロメモリカードとして扱うことも可能とする携帯通信端末を提供することを、その目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するため、本発明による携帯通信端末は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0010】
(1)データを送受信する機能を有する携帯通信端末において、複数枚のマイクロメモリカードそれぞれを装着するためのメモリカードスロットを複数個備えている携帯通信端末。
【発明の効果】
【0011】
本発明の携帯通信端末によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0012】
本発明の携帯通信端末(例えば携帯電話機)に、マイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード等)を複数枚(例えば2枚)装着することができる複数個(例えば2個)のメモリカードスロット(例えばmicroSDTMスロット等)を備えることによって、データの保存が可能な記録領域を増加することを可能とするとともに、複数枚(例えば2枚)のマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード等)を個別に分離して扱うことも、統合して1つのマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード等)として扱うことも可能であり、かつ、当該携帯通信端末(例えば携帯電話機)のユーザが、それぞれを個別に分離して扱うか統合して1つのマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード等)として扱うかを任意に選択することも可能である。
【0013】
さらに、複数枚(例えば2枚)のマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード等)を個別に分離して扱うか統合して1つのマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード等)として扱うかの如何によらず、複数枚(例えば2枚)のマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード等)の間でデータをコピーしたり、移動したり、比較したりすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る携帯通信端末の一例である携帯電話機の装置構成の一例を示す装置構成図である。
【図2】2個のmicroSDTMスロット部それぞれに装着したmicroSDTMメモリカードを個別に認識する場合における、2枚のmicroSDTMメモリカードそれぞれのメモリ使用量をメニュー部としてメインLCD部に画面表示した画面の一例を示す画面図である。
【図3】2個のmicroSDTMスロット部それぞれに装着したmicroSDTMメモリカードを連続した1つのmicroSDTMメモリカードとして認識する場合における、2枚のmicroSDTMメモリカード合計のメモリ使用量をメニュー部としてメインLCD部に画面表示した画面の一例を示す画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明による携帯通信端末の好適な実施例について添付図を参照して説明する。
【0016】
なお、以下の説明においては、種々のデータを入力することができる通信機能を有する携帯通信端末として携帯電話機を用いる場合を例にとって説明するが、かかる場合に限るものではなく、PHS(Personal Handy-Phone System)端末、PDA端末(Personal Data AssistanceまたはPersonal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)、携帯ノートPC(Personal Computer)等、microSDTMメモリカード等のマイクロメモリカードを装着するメモリカードスロットを備えている通信可能な端末であれば如何なる端末であっても構わない。
【0017】
また、以下の説明においては、マイクロメモリカードとしてmicroSDTMメモリカードを用い、携帯通信端末に備えるメモリカードスロットとして、microSDTMメモリカードを装着するためのmicroSDTMスロットを用いる場合を例にとって説明するが、microSDTMメモリカードと外形寸法が同程度(11mm×15mm×1mm程度)の超小型のマイクロメモリカードであれば如何なる種類のメモリカードであっても構わない。また、本発明においては、複数枚のマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード)を装着するための複数個のメモリカードスロット(例えばmicroSDTMスロット)を備えた構成であっても良いが、以下の説明においては、説明を簡単にするために、2枚のmicroSDTMメモリカードを装着するための2個のmicroSDTMスロットを備えた構成を例にとって説明する。
【0018】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、携帯通信端末にマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード)用のメモリカードスロットを2個備えることによって、携帯通信端末に装着することができるマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード)のデータ記録容量を増加させ、大容量のデータを保存することを可能とするとともに、必要に応じて、2個のメモリカードスロットそれぞれに装着したマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード)を1つのマイクロメモリカードとして扱ってデータ保存領域を結合したり、あるいは、それぞれを個別のデータ保存領域として分割したり、あるいは、それぞれに装着したマイクロメモリカード(例えばmicroSDTMメモリカード)間のデータの相互コピー/移動/比較照合を可能にしたりすることを特徴としている。
【0019】
(本発明の実施形態の構成例)
図1は、本発明に係る携帯通信端末の一例である携帯電話機の装置構成の一例を示す装置構成図であり、microSDTMスロットを2個備えている携帯電話機の具体例を示している。図1(A)は、携帯電話機を斜め上から鳥瞰した外観図であり、図1(B)は、携帯電話機の内部構成の一例を示すブロック構成図である。
【0020】
図1(A)に示すように、携帯電話機は、筐体1として、例えば1軸式のヒンジを介して本体側筐体と蓋側筐体との2つの筐体部からなっており、蓋側筐体には、液晶画面を有するメインLCD部2(LCD:Liquid Crystal Display)が備えられており、本体側筐体には、操作ボタンやキーマトリクスからなる操作部3が備えられている。さらに、2枚のmicroSDTMメモリカードをそれぞれに装着することができる第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bが、本体側筐体に並列に実装されている。
【0021】
ただし、本体側筐体の厚みに影響を及ぼさない場合は、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bを上下に重ねて実装するようにしても良いし、あるいは、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bのそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードの間でデータのやり取りが可能であれば、両者を分離して、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bの一方例えば第1microSDTMスロット部4aを蓋側筐体に実装し、他方例えば第2microSDTMスロット部4bを本体側筐体に実装するようにしても良い。
【0022】
また、図1(B)に示すように、当該携帯電話機は、通常の携帯電話機と同様に、全体の動作を制御する制御回路11、音声信号を処理する音声回路12、音声信号と制御信号との分離/結合処理を行うチャネルコーデック13、無線信号を処理する無線回路14、メインLCD部2に表示する画面情報を処理する表示回路15、操作部3から入力されるキー情報を扱うキーマトリクス16を少なくとも備えている。
【0023】
さらに、本発明に特有の回路部として、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着される2枚のmicroSDTMメモリカードとの間でやり取りするデータを処理する第1microSDTMスロット処理部17a、第2microSDTMスロット処理部17bを備えている。
【0024】
(実施形態の動作の説明)
次に、図1に示す携帯電話機の動作の一例について、特に、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれにmicroSDTMメモリカードを装着した場合の、制御回路11における2枚のmicroSDTMメモリカードの取扱い方について、図面を参照しながら、図2、図3の順番に説明する。
【0025】
図2は、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着したmicroSDTMメモリカードを個別に認識する場合(つまり分離モード)における、2枚のmicroSDTMメモリカードそれぞれのメモリ使用量をメニュー部21としてメインLCD部2に画面表示した画面の一例を示す画面図である。
【0026】
当該携帯電話機のユーザから操作部3の操作により、2枚のmicroSDTMメモリカードそれぞれを個別に分離して扱う分離モードへの設定指示が、キーマトリクス16から入力された場合は、制御回路11は、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードを分離して個別に認識するモードとして動作する。かかる分離モードに設定されている状態で、利用者の操作部3の操作により2枚のmicroSDTMメモリカードのメモリ使用量の画面表示の指示がなされると、該指示をキーマトリクス16から受け取った制御回路11は、表示回路15を制御して、図2に示すようなメニュー部21を、メインLCD部2に画面表示する。
【0027】
図2に示すように、分離モードにおいては、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードのメモリ使用量は、それぞれ、「microSD(1)」、「microSD(2)」として、両者を分離して、「空きデータ」、「保存データ」および「使用率」の形式で画面に表示される。
【0028】
図2に示すように、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードを分離して個別に扱っている分離モードの場合、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれを介して、それぞれのmicroSDTMメモリカードに個別にデータを保存することができる。
【0029】
なお、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードを分離して個別に扱っている分離モードの場合であっても、一方のmicroSDTMメモリカードの記録内容を他方のmicroSDTMメモリカードにコピーしたり、移動したりすることも、また、両者の記録内容を比較照合したりすることも可能である。
【0030】
一方、図3は、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着したmicroSDTMメモリカードを連続した1つのmicroSDTMメモリカードとして認識する場合(つまり統合モード)における、2枚のmicroSDTMメモリカード合計のメモリ使用量をメニュー部21AとしてメインLCD部2に画面表示した画面の一例を示す画面図である。
【0031】
当該携帯電話機のユーザから操作部3の操作により、2枚のmicroSDTMメモリカードを連続した1つのmicroSDTMメモリカードとして扱う統合モードへの設定指示が、キーマトリクス16から入力された場合は、制御回路11は、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードを連続した1つのmicroSDTMメモリカードとして認識するモードとして動作する。かかる統合モードに設定されている状態で、利用者の操作部3の操作により2枚のmicroSDTMメモリカードを合計したメモリ使用量の画面表示の指示がなされると、該指示をキーマトリクス16から受け取った制御回路11は、表示回路15を制御して、図3に示すようなメニュー部21Aを、メインLCD部2に画面表示する。
【0032】
図3に示すように、統合モードにおいては、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードの合計メモリ使用量は、「microSD(1)+(2)」として、両者を合計して、「空きデータ」、「保存データ」および「使用率」の形式で画面に表示される。
【0033】
図3に示すように、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードを統合して連続した1つのmicroSDTMメモリカードとして扱っている統合モードの場合、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着したmicroSDTMメモリカードを個別に扱うことはできないが、メモリバンクが異なるアドレスとして、それぞれに装着したmicroSDTMメモリカードとのデータの読み書き動作を同時に行うことは可能である。
【0034】
なお、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードを統合して連続した1つのmicroSDTMメモリカードとして扱っている統合モードの場合であっても、異なるアドレスとして、一方のmicroSDTMメモリカードの記録内容を他方のmicroSDTMメモリカードにコピーしたり、移動したりすることも、また、両者の記録内容を比較照合したりすることも当然のことながら可能である。
【0035】
また、前述の説明においては、ユーザによる操作部3のキーマトリクス16の操作により、第1microSDTMスロット部4a、第2microSDTMスロット部4bそれぞれに装着した2枚のmicroSDTMメモリカードを個別に扱う分離モードに設定するか、または、統合して扱う統合モードに設定するかの指示を行う場合について説明したが、本発明は、かかる場合に限るものではない。
【0036】
例えば、図2のメニュー部21や図3のメニュー部21Aの画面中に、2枚のmicroSDTMメモリカードを個別に扱う分離モードに設定するか、または、統合して扱う統合モードに設定するかのいずれかを選択することが可能なモード切り替えボタンを画面表示するようにして、図2のメニュー部21や図3のメニュー部21Aの画面表示を確認した当該携帯電話機のユーザが、当該メニュー画面21,21A上の該モード切り替えボタンを選択することによって、2枚のmicroSDTMメモリカードを個別に扱う分離モードと統合して扱う統合モードとを切り替えるようにしても良い。さらに、別の画面中にも、同様のモード切り替えボタンを画面表示するようにして、携帯電話機のユーザが、随時、必要に応じて、個別に扱うか統合して扱うかを切り替えることができるようにしても良い。
【0037】
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては次のような効果が得られる。
【0038】
本発明の携帯通信端末の一例である携帯電話機に、マイクロメモリカードの一例であるmicroSDTMメモリカードを2枚装着することができる2個のmicroSDTMスロットを備えることによって、データの保存が可能な記録領域を増加することを可能とするとともに、2枚のmicroSDTMメモリカードを個別に分離して扱うことも、統合して1つのmicroSDTMメモリカードとして扱うことも可能であり、かつ、当該携帯電話機のユーザが、個別に分離して扱うか統合して1つのmicroSDTMメモリカードとして扱うかを任意に選択することも可能である。
【0039】
さらに、2枚のmicroSDTMメモリカードを個別に分離して扱うか統合して1つのmicroSDTMメモリカードとして扱うかの如何によらず、2枚のmicroSDTMメモリカード間でデータをコピーしたり、移動したり、比較したりすることも可能である。
【0040】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)複数個の前記メモリカードスロットを、当該携帯通信端末の筐体内に並列におよび/または上下に実装する上記(1)の携帯通信端末。
(3)当該携帯通信端末が、蓋側筐体と本体側筐体とからなる開閉自在の構造を有している場合、複数個の前記メモリカードスロットを、前記本体側筐体にまとめて実装するか、あるいは、前記蓋側筐体と前記本体側筐体とに分離して実装する上記(1)または(2)の携帯通信端末。
(4)複数個の前記メモリカードスロットそれぞれに装着されている複数枚の前記マイクロメモリカード間で、データのコピー、移動、比較照合を行うことが可能である上記(1)ないし(3)のいずれかの携帯通信端末。
(5)複数個の前記メモリカードスロットそれぞれに装着されている複数枚の前記マイクロメモリカードを分離して個別のマイクロメモリカードとして扱う分離モードと、複数枚の前記マイクロメモリカードを統合して1枚のマイクロメモリカードとして扱う統合モードとの2つのモードを備えている上記(1)ないし(3)のいずれかの携帯通信端末。
(6)当該携帯通信端末のユーザが、当該携帯通信端末の操作部を操作することにより、2つの前記モードのうちいずれかを選択して設定することができる上記(5)の携帯通信端末。
(7)当該携帯通信端末のユーザからの指示により画面表示するメニュー画面として、前記分離モードに設定している場合には、個別に扱っている前記マイクロメモリカードそれぞれの記録領域の使用量を画面表示し、前記統合モードに設定している場合には、複数枚の前記マイクロメモリカードを1枚に統合した合計の記録領域の使用量を画面表示するメニュー画面を有している上記(5)または(6)の携帯通信端末。
(8)前記メニュー画面中に2つの前記モード間の切り替えを当該携帯通信端末のユーザが行うことができるモード切り替えボタンを有している上記(6)の携帯通信端末。
(9)前記マイクロメモリカードがmicroSDTMメモリカードであり、前記メモリカードスロットが、前記microSDTMメモリカードを装着するためのmicroSDTMスロットである上記(1)ないし(8)のいずれかの携帯通信端末。
(10)当該携帯通信端末が、携帯電話機、PHS(Personal Handy-Phone System)端末、PDA(Personal Digital Assistants)端末、携帯ノートPC(Personal Computer)のいずれかである上記(1)ないし(9)のいずれかの携帯通信端末。
【符号の説明】
【0041】
1 筐体
2 メインLCD部
3 操作部
11 制御回路
12 音声回路
13 チャネルコーデック
14 無線回路
15 表示回路
16 キーマトリクス
4a 第1microSDTMスロット部
4b 第2microSDTMスロット部
17a 第1microSDTMスロット処理部
17b 第2microSDTMスロット処理部
21 メニュー部
21A メニュー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを送受信する機能を有する携帯通信端末において、複数枚のマイクロメモリカードそれぞれを装着するためのメモリカードスロットを複数個備えていることを特徴とする携帯通信端末。
【請求項2】
複数個の前記メモリカードスロットを、当該携帯通信端末の筐体内に並列におよび/または上下に実装することを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項3】
当該携帯通信端末が、蓋側筐体と本体側筐体とからなる開閉自在の構造を有している場合、複数個の前記メモリカードスロットを、前記本体側筐体にまとめて実装するか、あるいは、前記蓋側筐体と前記本体側筐体とに分離して実装することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯通信端末。
【請求項4】
複数個の前記メモリカードスロットそれぞれに装着されている複数枚の前記マイクロメモリカード間で、データのコピー、移動、比較照合を行うことが可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯通信端末。
【請求項5】
複数個の前記メモリカードスロットそれぞれに装着されている複数枚の前記マイクロメモリカードを分離して個別のマイクロメモリカードとして扱う分離モードと、複数枚の前記マイクロメモリカードを統合して1枚のマイクロメモリカードとして扱う統合モードとの2つのモードを備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯通信端末。
【請求項6】
当該携帯通信端末のユーザが、当該携帯通信端末の操作部を操作することにより、2つの前記モードのうちいずれかを選択して設定することができることを特徴とする請求項5に記載の携帯通信端末。
【請求項7】
当該携帯通信端末のユーザからの指示により画面表示するメニュー画面として、前記分離モードに設定している場合には、個別に扱っている前記マイクロメモリカードそれぞれの記録領域の使用量を画面表示し、前記統合モードに設定している場合には、複数枚の前記マイクロメモリカードを1枚に統合した合計の記録領域の使用量を画面表示するメニュー画面を有していることを特徴とする請求項5または6に記載の携帯通信端末。
【請求項8】
前記メニュー画面中に2つの前記モード間の切り替えを当該携帯通信端末のユーザが行うことができるモード切り替えボタンを有していることを特徴とする請求項6に記載の携帯通信端末。
【請求項9】
前記マイクロメモリカードがmicroSDTMメモリカードであり、前記メモリカードスロットが、前記microSDTMメモリカードを装着するためのmicroSDTMスロットであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の携帯通信端末。
【請求項10】
当該携帯通信端末が、携帯電話機、PHS(Personal Handy-Phone System)端末、PDA(Personal Digital Assistants)端末、携帯ノートPC(Personal Computer)のいずれかであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の携帯通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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