説明

携帯電子機器

【課題】筐体の連結部側部分における応力集中による破損を抑制できる携帯電子機器を提供する。
【解決手段】携帯電話機1の第2筐体5は、閉状態において第1筐体3に対向する方向において互いに対向するフロントケース29及びリアケース37を有する。フロントケース29及びリアケース37は、対向面内の複数位置に設けられた複数の孔部41において互いに結合される。フロントケース29は、樹脂により形成された樹脂部55と、金属により形成され、樹脂部55に少なくとも一部が埋設された板金部57とを有する。板金部57は、複数の孔部41に囲まれた本体部59と、本体部59から、本体部59よりも連結部7側に位置する孔部41A、41Bよりも連結部7側まで延び、樹脂部55に埋設された延設部61とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機、デジタルカメラ、PDA、ノートパソコン、ゲーム機等の携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
開閉可能に連結された2つの筐体を有する携帯端末装置などの携帯電子機器が知られている(例えば特許文献1)。各筐体は、2つのケース部材が電子部品を挟んでネジにより結合されることにより構成されている。ネジは、筐体の4隅付近等の適宜な位置に複数設けられている。特許文献1では、筐体強度を向上させるために、表示モジュールの背面側に板金部材を配置している。また、薄型化と強度確保とを両立させるために、いわゆるインサート成形により筐体を構成した携帯電話機が知られている。この携帯電話機の筐体は、樹脂部材に板金部材が埋設されて構成されている。なお、いずれも板金部材は、2つのケース部材を結合する複数のネジに囲まれる領域に配置されている。
【特許文献1】特開2005−192012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
開閉可能に連結された筐体の連結部側には荷重が加わりやすい。例えば、開状態の携帯電話機をユーザが耳にあてがっているような場合には、筐体を開状態から更に開方向へ開かせる荷重が加わる。一方、筐体がインサート成形により形成されている場合には、インサート部材の端部において応力集中が生じる。また、筐体は、小型化を図りつつ電子部品を配置する空間を確保するために、ネジに囲まれる領域には筐体補強のためのリブ等があまり設けられず、ネジに囲まれる領域の曲げ剛性は低い。従って、連結部側のネジとインサート部材との間において、筐体が破損するおそれがあった。
【0004】
本発明の目的は、筐体の連結部側部分における応力集中による破損を抑制できる携帯電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の携帯電子機器は、第1筐体と、第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とを開閉可能に連結する連結部と、を有し、前記第2筐体は、閉状態において前記第1筐体に対向する方向において互いに対向する第1ケース部材及び第2ケース部材を有し、前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材は、対向面内の複数位置に設けられた複数の結合部位において互いに結合され、前記第1ケース部材は、第1の材料により形成された第1構成部と、前記第1の材料よりも弾性係数が高い第2の材料により形成され、前記第1構成部に少なくとも一部が埋設された第2構成部と、を有し、前記第2構成部は、前記第2ケース部材に対向し、前記複数の結合部位に囲まれた本体部と、前記本体部から、前記本体部よりも前記連結部側に位置する結合部位よりも前記連結部側まで延び、前記第1構成部に埋設された延設部と、を有する。
【0006】
好適には、前記延設部は、前記本体部から、前記本体部よりも前記連結部側に位置する結合部位よりも前記連結部側まで延び、前記第1ケース部材及び第2ケース部材の対向方向に広がる板状の補強部を有する。
【0007】
好適には、前記本体部は、電子部品が収納される収納凹部が形成されるように、前記第2ケース部材に対向する基部と、前記基部の前記連結部側へ延びる縁部において前記基部に対して立設された壁部と、を有し、前記補強部は、前記壁部と一平面を構成するように前記壁部に連続して形成されている。
【0008】
好適には、前記本体部よりも前記連結部側に位置する結合部位は、前記本体部から前記連結部への方向に直交する方向において、前記第1ケース部材の外周寄りに配置され、前記補強部は、前記本体部から前記連結部への方向に直交する方向において、前記本体部よりも前記連結部側に位置する結合部位に対して、前記第1ケース部材の前記外周側に配置されている。
【0009】
好適には、前記第1材料は樹脂であり、前記第2材料は金属である。
【0010】
好適には、前記第1構成部には、前記延設部を露出させる開口部が形成されている。
【0011】
好適には、前記第2筐体内に設けられた回路基板と、前記延設部の前記開口部から露出した部分に当接して前記延設部と前記回路基板のグランドラインとを接続する導通部材と、を有する。
【0012】
好適には、前記連結部は、前記第1筐体及び前記第2筐体に挿通されるヒンジ部品を有し、前記ヒンジ部品は、前記延設部の連結部側の先端よりも前記本体部側まで延びている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、筐体の連結部側部分における応力集中による破損を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る携帯電子機器としての携帯電話機1の外観を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は背面図、図1(c)は側面図である。
【0015】
携帯電話機1は、いわゆる折り畳み式の携帯電話機として構成されており、開閉可能に連結された第1筐体3及び第2筐体5を備えている。なお、図1は、開状態を示している。また、第1筐体3及び第2筐体5は、連結部7により連結されている。第1筐体3及び第2筐体5は、回転軸RA(図1(a))回りに回転可能である。
【0016】
第1筐体3及び第2筐体5は、携帯電話機1全体の筐体を構成している。第1筐体3及び第2筐体5は、例えば、概ね同様の形状に形成されており、閉状態では互いに重ねあわされて互いの輪郭が略一致する。第1筐体3及び第2筐体5は、例えば、薄型直方体状に形成されている。
【0017】
以下では、開状態における第1筐体3及び第2筐体5の配列方向(図1の紙面上下方向)を長さ方向、当該長さ方向に直交する方向を幅方向ということがある。
【0018】
第1筐体3には、例えば、通話用のマイクロフォン95(図8参照)の収音孔9(図1(a))、着信音等を出力する報知用のスピーカ99(図8参照)の放音孔11(図1(b))、ユーザの操作を受け付ける操作部13(図1(a))、撮像を行う撮像部15(図1(b))が設けられている。
【0019】
第2筐体5には、例えば、通話用のスピーカ33(図2参照)の放音孔17(図1(a))、図形や文字等を含む画像を表示するメイン表示部19(図1(a))及びサブ表示部21(図1(b))が設けられている。メイン表示部19は、第2筐体5のうち、閉状態において第1筐体3に対向する対向面部5aにおいて画像を表示する。サブ表示部21は、第2筐体5のうち、対向面部5aの背面側の背面部5bにおいて画像を表示する。
【0020】
連結部7は、例えば、第1筐体3の第1端部3dと、第2筐体5の第2端部5dとを含んで構成されている。具体的には、連結部7は、第2筐体5の第2端部5dに形成された連結凹部5e(図1(a))に、第1筐体3の第1端部3dに形成された連結突部3e(図1(a))が挿入されて構成されている。
【0021】
図2は、第2筐体5の分解斜視図である。なお、図2の紙面上方側は、図1(b)の紙面手前側である。
【0022】
第2筐体5においては、対向面部5a側(図2の紙面下方側)から順に、パネル25、メイン表示装置27、フロントケース29、サブ表示装置31及び通話用のスピーカ33、回路基板35、並びに、リアケース37が積層されている。なお、一部の部品は並列に配置されている。
【0023】
第2筐体5は、フロントケース29及びリアケース37により構成されている。なお、パネル25も第2筐体5の一部と捉えられてもよい。フロントケース29(及びパネル25)は、第2筐体5の対向面部5a、及び、外周面部5c(図1(c))のうち対向面部5a側の部分を構成している。リアケース37は、第2筐体5の背面部5b、及び、外周面部5cのうち背面部5b側を構成している。リアケース37は例えば樹脂により構成されている。
【0024】
フロントケース29とリアケース37とは、閉状態において第2筐体5が第1筐体3に対して対向する方向(図2の上下方向)において対向している。フロントケース29及びリアケース37は、例えば、複数のネジ39(一つのみ図示する)により互いに結合されている。具体的には、以下のとおりである。
【0025】
フロントケース29には、複数の孔部41A〜41D(以下、A〜Dを省略することがある。)が形成されている。複数の孔部41は、フロントケース29及びリアケース37の対向面内の複数位置に形成されている。例えば、複数の孔部41A〜41Dは、対向方向に見て(図2の紙面上方側から下方側へ見て)概ね矩形のフロントケース29の四隅に形成されている。
【0026】
一方、リアケース37の内側面には、複数の孔部41に対応する位置に、フロントケース29側へ突出するネジボス43A〜43D(以下、A〜Dを省略することがある。)が形成されている。そして、対向面部5a側(図2の紙面下方側)から孔部41に挿通されたネジ39が、ネジボス43に螺合されることにより、フロントケース29とリアケース37とは互いに固定される。
【0027】
なお、フロントケース29とリアケース37とは、例えば、リアケース37のうち外周面部5cを構成する部分が、フロントケース29のうち外周面部5cを構成する部分の頂部に嵌合することによっても互いに結合されている。
【0028】
フロントケース29とリアケース37との間に配置される、スピーカ33や回路基板35等の電子部品は、フロントケース29とリアケース37とが互いに結合されることにより、直接的に又は間接的にフロントケース29とリアケース37とに挟持され、第2筐体5内に保持される。
【0029】
パネル25は、例えば、透光性を有する樹脂により形成された板状部材である。パネル25は、メイン表示装置27の表示面を覆う広さを有している。パネル25は、例えば、両面テープや接着剤等の適宜な固定部材によりフロントケース29の対向面部5a側の面に固定されている。
【0030】
メイン表示装置27は、メイン表示部19を構成している。メイン表示装置27は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイにより構成されている。メイン表示装置27は、例えば、対向面部5aの半分以上の面積を有するなど、比較的広い面積を有している。ただし、メイン表示装置27の面積は、複数の孔部41により囲まれる面積よりも小さい。メイン表示装置27は、フロントケース29の対向面部5a側(図2の紙面下方側)に形成された収納凹部29aに嵌合される。
【0031】
サブ表示装置31は、サブ表示部21を構成している。サブ表示装置31は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイにより構成されている。サブ表示装置31は、例えば、弾性部材により形成された枠状のホルダ45により保持され、ホルダ45を介してフロントケース29の内側面に載置される。サブ表示装置31は、例えば、ホルダ45がフロントケース29に係止されることにより、また、両面テープ47によりフロントケース29の内側面に固定されることにより、第2筐体5内に保持されている。
【0032】
通話用のスピーカ33は、放音面33aをフロントケース29の内側面に(図2の紙面下方側に)向けて、端子部33bをリアケース37側に向けて、フロントケース29の内側面に形成されたスピーカ用凹部29bに嵌合される。
【0033】
回路基板35は、例えば、硬質の樹脂をベースとしたプリント配線基板により構成されている。回路基板35は、例えば、複数の孔部41に亘る広さを有するなど、比較的広く形成されている。回路基板35には、サブ表示装置31及びホルダ45が嵌合する開口部35hが形成されている。
【0034】
回路基板35には種々の電子部品が配置されており、電子回路が構成されている。例えば、メイン表示装置27やサブ表示装置31の動作を制御する制御回路が構成されている。回路基板35の実装面には、回路基板35(電子回路)のグランドラインを構成するグランドパターン層35c(一部のみ示す。)が所定のパターンで配置されている。回路基板35のスピーカ33側の端部には、スピーカ33の端子部33bと接続される端子49が設けられている。
【0035】
第2筐体5の連結凹部5e(図1(a))の回転軸RA(図1(a))方向の両側には、連結部7を構成する第1ヒンジ部品51及び第2ヒンジ部品53が設けられている。第1ヒンジ部品51及び第2ヒンジ部品53は、第1筐体3及び第2筐体5に挿通され、第1筐体3及び第2筐体5を回転軸RA回りに軸支する部品である。
【0036】
第1ヒンジ部品51は、第1筐体3に固定される第1部材51aと、第2筐体5に固定される第2部材51bとを有している。第1部材51aと第2部材51bとは、回転軸RA回りに相対回転可能である。特に図示しないが、第1ヒンジ部品51の内部には、携帯電話機1を開閉したときにクリック感を生じるクリック機構が設けられている。
【0037】
第2ヒンジ部品53は、第1筐体3内に配置される第3部材53aと、第2筐体5内に配置される第4部材53bとを有している。第3部材53aは、例えば、潤滑性を有する樹脂により形成されている。第3部材53aは、円筒状に形成されており、連結突部3eの、回転軸RAに直交する面に形成された不図示の孔部に嵌合し、当該孔部を形成する縁部に対して摺動可能である。
【0038】
第4部材53bは、例えば、金属により形成され、第2筐体5に対して固定される。第4部材53bの第2筐体5への固定方法は、例えば、以下のとおりである。第4部材53bは、回転軸RAから孔部41Aの配置位置まで延びており、第4部材53bには、孔部41Aと重なる位置に、孔部53cが形成されている。そして、孔部41Aに挿通されたネジ39は、孔部53cにも挿通され、ネジボス43Aに螺合される。これにより、第4部材53bは、第2筐体5に固定される。
【0039】
なお、第2ヒンジ部品53は、回路基板35と、第1筐体3内の不図示の回路基板とを接続する不図示の信号線の位置決めにも利用される。例えば、第4部材53bは、リアケース37側を凹とする凹状に形成されている。不図示の信号線は、第4部材53bの凹部により位置決めされるともに、第3部材53aの内部に挿通されて位置決めされる。
【0040】
図3は、フロントケース29を筐体内部側から見た平面図である。
【0041】
フロントケース29は、樹脂により形成された樹脂部55と、金属により形成された板金部57とを有している。板金部57は、点線Lにより示すように、外周部が樹脂部55に埋設されている。
【0042】
図4は、板金部57の斜視図である。
【0043】
板金部57は、複数の孔部41に囲まれる本体部59(図3も参照)と、本体部59から連結部7側(図4の紙面上方側)へ延びる延設部61とを有している。
【0044】
本体部59は、リアケース37に対向する基部63と、基部63の縁部において基部63に対して立設された壁部65と、壁部65の頂部から板金部57の外周側に突出する鍔部67とを有している。なお、基部63及び壁部65は、メイン表示装置27が収納される収納凹部29aを構成している。
【0045】
基部63は、例えば、メイン表示装置27と同等の大きさ及び形状を有する平板状に形成されている。基部63は、例えば矩形である。基部63は、軽量化のために複数の開口部63hが形成されて肉抜きされている。また、基部63は、電子部品の配置領域を確保するために、切り欠き部及び/又は孔部が形成されている。基部63には、ホルダ45を位置決めするために突部63bが形成されている。
【0046】
壁部65は、基部63から対向面部5a側(図4の紙面下方側)へ突出している。壁部65は、例えば、基部63に対して直交している。ただし、壁部65は、基部63に直交する方向に対して傾斜していてもよい。壁部65は、基部63の、概ね全周を囲んでいる。すなわち、壁部65は、回転軸RA(図1(a))に直交する方向に延びる第1壁部66A及び第2壁部66Bと、回転軸RAに平行な方向に延びる第3壁部66C及び第4壁部66Dとを有している。
【0047】
鍔部67は、例えば、基部63に対して平行である。ただし、鍔部67は、基部63に対して傾斜していてもよい。鍔部67は、第1壁部66A、第2壁部66B、第4壁部66Dそれぞれから、板金部57の外周側へ突出する、第1鍔部68A、第2鍔部68B、第4鍔部68Dを有している。鍔部67の縁部には、板金部57の樹脂部55からの抜けを防止等の目的で、凹凸が形成されている。例えば、第4鍔部68Dには、第4壁部66Dに達する切り欠き部68aが2つ形成されている。
【0048】
延設部61は、回転軸RA方向の両側に位置する第1側方部69A及び第2側方部69B(以下、単に「側方部69」といい、これらを区別しないことがある。)と、中央部71とを有している。
【0049】
第1側方部69Aは、第1壁部66A及び第1鍔部68Aが連結部7側(図4の紙面上方側)へ延長されるように形成されている。同様に、第2側方部69Bは、第2壁部66B及び第2鍔部68Bが連結部7側(図4の紙面上方側)へ延長されるように形成されている。具体的には以下のとおりである。
【0050】
側方部69は、本体部59側から連結部7側へ延びるとともにフロントケース29及びリアケース37の対向方向に広がる板状に形成された壁部連続部69aを有している。壁部連続部69aは、より具体的には、例えば、回転軸RA及び基部63に直交する板状に形成されている。なお、壁部連続部69aは、回転軸RA及び基部63に対して傾斜していてもよい。第1側方部69Aの壁部連続部69aは、第1壁部66Aに連続しており、第1側方部69Aの壁部連続部69a及び第1壁部66Aは、一平面を構成している。同様に、第2側方部69Bの壁部連続部69aは、第2壁部66Bに連続しており、第2側方部69Bの壁部連続部69a及び第2壁部66Bは、一平面を構成している。
【0051】
また、側方部69は、本体部59側から連結部7側へ延びるとともに回転軸RA方向に広がる板状に形成された鍔部連続部69bを有している。鍔部連続部69bは、より具体的には、例えば、基部63(回転軸RA)に平行な板状に形成されている。なお、鍔部連続部69bは、基部63に対して傾斜していてもよい。第1側方部69Aの鍔部連続部69bは、第1鍔部68Aに連続しており、第1側方部69Aの鍔部連続部69b及び第1鍔部68Aは、一平面を構成している。同様に、第2側方部69Bの鍔部連続部69bは、第2鍔部68Bに連続しており、第2側方部69Bの鍔部連続部69b及び第2鍔部68Bは、一平面を構成している。
【0052】
中央部71は、第3壁部66Cの頂部から連結部7側(図4の紙面上方側)へ突出している。中央部71は、例えば、基部63に対して平行である。ただし、中央部71は、基部63に対して傾斜していてもよい。中央部71の縁部には、板金部57の樹脂部55からの抜けを防止等の目的で、凹凸が形成されている。
【0053】
図3に示すように、板金部57は、本体部59の鍔部67、及び、延設部61が樹脂部55に埋設されている。すなわち、本体部59の鍔部67、及び、延設部61は、対向面部5a側(図3の紙面奥手側)の面及び背面部5b側(図3の紙面手前側)の面の双方が樹脂部55により被覆されている。本体部59の基部63及び壁部65(図3では不図示)は、樹脂部55に埋設されていない。具体的には、基部63は、対向面部5a側の面及び背面部5b側の面の双方が樹脂部55により被覆されておらず、樹脂部55から露出している。壁部65は、外周側(鍔部67や延設部61側)の面は樹脂部55により被覆されているが、内周側(基部63側)の面は樹脂部55により被覆されておらず、樹脂部55から露出している(図7参照)。なお、メイン表示装置27を収納する収納凹部29aは、板金部57の本体部59の基部63及び壁部65により構成されている。
【0054】
板金部57の本体部59の幅方向(図3の紙面左右方向)の長さは、樹脂部55の幅方向の長さと概ね同等である。板金部57の本体部59の長さ方向(図3の紙面上下方向)の長さは、樹脂部55の長さ方向の長さよりも小さい。板金部57の長さ方向の長さは、例えば、樹脂部55の長さの半分以上である。
【0055】
板金部57の本体部59は、複数の孔部41に囲まれている。具体的には、長さ方向において、孔部41A及び41Bと、孔部41C及び41Dとに挟まれている。孔部41A、41Bは、本体部59よりも連結部7側(図3の紙面上方側)に位置している。樹脂部55の、孔部41A、41Bよりも連結部7側の部分には、筐体強度を向上させる等の目的の目的で、複数のリブ55bが形成されている(図2も参照)。複数のリブ55bには、例えば、長さ方向に延びるリブが含まれており、長さ方向における曲げ剛性が大きくなっている。また、複数のリブ55bには、例えば、幅方向に延びるリブが含まれており、幅方向における曲げ剛性が大きくなっている。
【0056】
図5は、図3の領域Vの拡大図である。
【0057】
延設部61は、本体部59よりも連結部7側に位置する孔部41A、41Bよりも連結部7側まで延びている。具体的には、延設部61の連結部7側の縁部61fは、孔部41A、41Bの中心CPよりも、長さ方向(図5の紙面上下方向)において、連結部7側に位置している。また、別の観点では、縁部61fは、孔部41A、41Bの中心CPを結んだ基準線SLよりも、連結部7側に位置している。なお、本実施形態において、基準線SLは、長さ方向に直交している。
【0058】
延設部61は、側方部69及び中央部71の双方が、孔部41A、41Bよりも連結部7側まで延びている。なお、側方部69及び中央部71の一方のみが孔部41A、41Bよりも連結部7側まで延びていてもよい。
【0059】
孔部41A、41Bは、本体部59から連結部7への方向(図5の紙面上下方向、長さ方向)に直交する方向(図5の紙面左右方向、幅方向)において、フロントケース29の外周(外周面部5c)寄り配置されている。すなわち、孔部41A、41Bの位置は、幅方向において、フロントケース29の中央よりも外周面部5cに近い。
【0060】
第1側方部69A及び第2側方部69Bは、幅方向において、孔部41A、41Bに対して、フロントケース29の外周側に配置されている。すなわち、第1側方部69A及び第2側方部69Bは、孔部41A、41Bよりも外周面部5cに近い。別の観点では、第1側方部69A及び第2側方部69Bは、幅方向の異なる位置に配置された2つの孔部41A、41Bの外側に配置されている。
【0061】
中央部71のうち、孔部41A、41Bよりも連結部7側に位置する部分は、幅方向において、孔部41A、41Bに対して、フロントケース29の中央側に配置されている。別の観点では、中央部71のうち、孔部41A、41Bよりも連結部7側に位置する部分は、幅方向の異なる位置に配置された2つの孔部41A、41Bの間に配置されている。
【0062】
なお、フロントケース29のうち、孔部41A、41Bを構成する部分は、樹脂部55により形成されている。ただし、孔部41A、41Bは、樹脂部55及び板金部57により構成されてもよいし、板金部57のみにより構成されてもよい。
【0063】
樹脂部55には、延設部61の一部(露出部61a)を露出させる開口部55hが形成されている。具体的には、開口部55hは、樹脂部55のうち、中央部71を被覆している部分に形成され、中央部71により露出部61aが構成されている。露出部61aは、例えば、中央部71の、孔部41A、41Bよりも連結部7側に位置する縁部を含んで構成されている。露出部61aの形状及び大きさは適宜に設定されてよい。
【0064】
図2を参照して説明したように、第2ヒンジ部品53(図5では不図示)は、孔部41Aの配置位置まで延びている。具体的には、第2ヒンジ部品53の第4部材53bの、本体部59側(図5の紙面下方側)の縁部は、孔部41Aよりも本体部59側に位置している。従って、第2ヒンジ部品53の第4部材53bは、板金部57の延設部61の先端側よりも本体部59側に延びている。すなわち、第4部材53bと延設部61とは、長手方向(図5の紙面上下方向)の位置が互いに重複している。
【0065】
図6は、図5のVI−VI線矢視方向の断面図である。
【0066】
樹脂部55は、第2側方部69Bを被覆する、中央部71を被覆する部分に比較して肉厚な、肉厚部55aを有している。具体的には、肉厚部55aは、背面部5b側(図6の紙面上方側、壁部連続部69aの鍔部連続部69bや鍔部67に対する突出方向側)に突出するように肉厚に形成されている。樹脂部55は、肉厚部55aにより、壁部連続部69aの背面部5b側を被覆するのに十分な厚さを確保している。図2に示すように、肉厚部55aは、第2側方部69Bに沿って延びている。すなわち、板金部57の本体部59側から連結部7側へ(図2の紙面左下側から右上側へ)延びている。樹脂部55の孔部41Bの縁部を形成する部分は、若干肉厚に形成されているが、肉厚部55aよりも肉薄に形成されている。
【0067】
同様に、樹脂部55は、孔部41A側にも、第1側方部69Aを被覆する肉厚部55aを有している。第1側方部69Aを被覆する肉厚部55aは、第2ヒンジ部品53を位置決めする位置決め部として機能する。例えば、樹脂部55のうち、第1側方部69Aを被覆する肉厚部55a、肉厚部55aに対して幅方向(図2の紙面左上から右下への方向)において対向するリブ55c、第3壁部66C(図2では不図示。図4参照)の連結部7側を被覆する部分により、第2ヒンジ部品53の第4部材53bが嵌合可能な矩形状の凹部が形成されており、第1側方部69Aを被覆する肉厚部55aは、第4部材53bの外周側に当接して、第4部材53bの位置決めを行う。
【0068】
図2に示すように、樹脂部55に開口部55hが形成されることにより、板金部57の延設部61に設けられた露出部61aは、リアケース37側に露出している。換言すれば、筐体内部側に露出している。ただし、図6に示すように、露出部61aは、リアケース37とは反対側(図6の紙面下方側)は、樹脂部55に被覆されている。
【0069】
図7は、図1(a)のVII−VII線矢視方向における、第2筐体5の断面図である。なお、図7の紙面下方側が対向面部5a側である。
【0070】
上述のように、第2筐体5においては、対向面部5a側から、パネル25、メイン表示装置27、フロントケース29、サブ表示装置31及び回路基板35、並びに、リアケース37が積層されている。また、メイン表示装置27は、板金部57により構成された収納凹部29aに収納されている。サブ表示装置31は、ホルダ45を介して板金部57の本体部59の基部63に積層されている。樹脂部55の、板金部57の本体部59の壁部65の外周を被覆する部分は、基部63よりも若干リアケース37側に突出しており、回路基板35は、樹脂部55に支持されている。なお、回路基板35と基部63との間には、スペーサが設けられてもよい。
【0071】
板金部57は、回路基板35のグランドラインに電気的に接続されている。具体的には、以下のとおりである。回路基板35は、板金部57の露出部61aと対向している。回路基板35と露出部61aとの間には、導通部材73が配置されている。導通部材73は、露出部61aに当接するとともに、回路基板35の露出部61aに対向する実装面に設けられたグランドパターン層35c(図2)に当接している。導通部材73は、例えば、回路基板35に設けられたバネ端子により構成され、第2筐体5が組み立てられたときに、露出部61aに当接する。
【0072】
上記のようなフロントケース29は、板金部57がいわゆるインサート成形により一体的に形成される。具体的には、まず、板金部57が形成される。板金部57は、例えば、一枚の板金に対して、打ち抜き加工、曲げ加工、絞り加工等のプレス加工を行うことにより形成される。次に、板金部57は、射出成形機の一対の金型のキャビティ内に配置されるとともに、一対の金型に挟持される。例えば、板金部57の本体部59のうち基部63が、フロントケース29とリアケース37の対向方向を挟持方向として一対の金型に挟持される。そして、樹脂部55となるべき溶融した樹脂がキャビティ内に射出、充填されることにより、フロントケース29は形成される。板金部57のうち、一対の金型に挟持された部分は、樹脂部55から、対向面部5a側及び背面部5b側の双方において露出した部分となる。露出部61aは、一対の金型のうち、一方の金型のみが板金部57に当接することにより形成される。
【0073】
図8は、携帯電話機1の信号処理系の構成を示すブロック図である。
【0074】
携帯電話機1は、CPU85、メモリ86、通信処理部87、音響処理部91及び画像処理部93を備えている。これら各部は例えば第1筐体3内の不図示の回路基板や第2筐体5内の回路基板35等に設けられたICにより構成されている。
【0075】
CPU85及びメモリ86は、操作部13等の各種手段からの信号に基づいて所定の演算を行い、画像処理部93等の各種手段の制御を実行する制御部として機能する。
【0076】
通信処理部87は、高周波回路を含んで構成されている。通信処理部87は、電波を利用した遠距離無線通信を行うために、CPU85で処理された音響データ、画像データ等の各種データを変調して、アンテナ89を介して送信する。また、通信処理部87は、アンテナ89を介して受信した信号を復調してCPU85に出力する。
【0077】
音響処理部91は、CPU85からの音響データを電気信号に変換して通話用のスピーカ33、着信等を報知するためのスピーカ99に出力する。スピーカ33及びスピーカ99は、音響処理部91からの電気信号を音響に変換して出力する。一方、マイクロフォン95は、入力された音響を電気信号に変換して音響処理部91に出力する。音響処理部91は、マイクロフォン95からの電気信号を音響データに変換してCPU85に出力する。
【0078】
画像処理部93は、CPU85からの画像データを画像信号に変換してメイン表示部19及びサブ表示部21へ出力する。また、撮像部15から出力される撮像信号(画像データ)を所定のフォーマットの画像データに変換してCPU85へ出力する。
【0079】
以上の実施形態によれば、板金部57は、本体部59から、本体部59よりも連結部7側に位置する孔部41A、41B(結合部位)よりも連結部7側まで延び、樹脂部55に埋設された延設部61を有することから、フロントケース29のうち、板金部57の本体部59による応力集中が生じるとともに樹脂部55のリブ等による補強があまりなされなかった、連結部7側の孔部41A、41Bと本体部59との間の部分の強度が延設部61により補強され、板金部57の本体部59と孔部41A、41B(結合部位)との間での応力集中による破損が抑制される。しかも、板金部57の一部を延設するだけでよいので部品点数の増加もない。
【0080】
延設部61は、本体部59から、本体部59よりも連結部7側に位置する孔部41A、41Bよりも連結部7側まで延び、フロントケース29及びリアケース37の対向方向に広がる壁部連続部69aを有することから、携帯電話機1の開方向への曲げに対する延設部61の断面二次モーメントを、延設部61の断面積に対して相対的に大きくし、小型化を図りつつ剛性を高くすることができる。しかも、壁部連続部69aは、折り曲げ加工等により簡単に形成できる。
【0081】
本体部59は、メイン表示装置27が収納される収納凹部29aが形成されるように、リアケース37に対向する基部63と、基部63の連結部7側へ延びる縁部において基部に対して立設された第1壁部66A、第2壁部66Bと、を有し、壁部連続部69aは、第1壁部66A、第2壁部66Bと一平面を構成するように第1壁部66A、第2壁部66Bに連続して形成されていることから、本体部59と延設部61との間の曲げ剛性を強くすることができる。
【0082】
図9は、上記の効果を説明する図である。図9(a)の斜視図では、本体部59から連結部7側(図9(a)の紙面左下側)に延びる延設部の側方部169は、第1壁部66Aから離間した位置に設けられている。そして、側方部169の壁部169aは、本体部59の第1壁部66Aに連続していない。
【0083】
この場合、図9(a)のIXb−IXb線矢視方向の断面図である図9(b)に示すように、矢印y1のような曲げモーメントが加えられると、側方部169と本体部59との境界部分の断面二次モーメントは小さいことから、図9(c)に示すように、側方部169と本体部59との境界部分において曲げ変形が生じてしまう。
【0084】
しかし、本実施形態のように、第1側方部69Aの壁部連続部69aと本体部59の第1壁部66Aとが連続している場合には、図9(d)に示すように、第1側方部69Aと本体部59との境界部分においても、断面二次モーメントが高く、曲げ変形が抑制される。なお、図9(a)に示した態様も、本発明の一実施態様である。
【0085】
本体部59よりも連結部7側に位置する孔部41A、41Bは、本体部59から連結部7への方向に直交する方向(幅方向)において、フロントケース29の外周寄りに配置され、壁部連続部69aは、幅方向において、孔部41A、41Bに対して、フロントケース29の外周側に配置されていることから、本体部59の第1壁部66A及び第2壁部66B等により構成される収納凹部29aを大きくしつつ、第1壁部66A及び第2壁部66Bと壁部連続部69aとを連続させることができる。
【0086】
樹脂部55には、延設部61を露出させる開口部55hが形成されていることから、本体部59を金型により挟持するのみの場合に比較して、効果的に板金部57の平坦度を確保することができる。例えば、インサート成形では、樹脂をキャビティに注入したときに、板金部57に負荷が加わり、そりが発生するおそれがある。特に、板金部57にそりが発生した場合には、外周側ほど変位が大きくなる。しかし、従来、外周側部分(鍔部67)は埋設されるべき部分であるとともに、収納凹部29a等を大きくするために面積が小さいことから、金型により変位が規制されることはなかった。本実施形態では、延設部61のうち露出部61aとなるべき部分を金型により押えることにより、板金部57のそりの発生が効果的に抑制される。
【0087】
携帯電話機1は、延設部61のうち、上述の開口部55hから露出した露出部61aに当接して延設部61と回路基板35のグランドラインとを接続する導通部材73を有することから、露出部61aは、そりの発生の抑制に役立つだけでなく、グランドラインの接続にも利用されることになる。
【0088】
第2ヒンジ部品53は、延設部61の連結部7側の先端よりも本体部59側まで延びていることから、第2筐体5は、本体部59から連結部7までの間が、延設部61及び第2ヒンジ部品53の少なくとも一方に補強されることになる。従って、第2筐体5の破損が一層防止される。
【0089】
なお、以上の実施形態において、携帯電話機1は本発明の携帯電子機器の一例であり、フロントケース29は本発明の第1ケース部材の一例であり、リアケース37は本発明の第2ケース部材の一例であり、複数の孔部41及び/又はネジボス43は本発明の複数の結合部位の一例であり、樹脂は本発明の第1の材料の一例であり、金属は本発明の第2の材料の一例であり、樹脂部55は本発明の第1構成部の一例であり、板金部57は本発明の第2構成部の一例であり、壁部連続部69aは本発明の補強部の一例であり、メイン表示装置27は本発明の電子部品の一例である。
【0090】
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
【0091】
携帯電子機器は、携帯電話機に限定されない。例えば、PDA、ノートパソコン、デジタルカメラ、ゲーム機であってもよい。また、開閉可能に連結される第1筐体及び第2筐体を含む筐体は、折り畳み式のものに限定されず、スライド式のものであってもよいし、リボルバー式のものであってもよい。
【0092】
第1ケース部材及び第2ケース部材の結合部位は、ネジが挿通される孔部やネジが螺合されるネジボスに限定されない。例えば、係合部や被係合部であってもよい。
【0093】
本体部や延設部の形状及び大きさは適宜に設定されてよい。例えば、実施形態では、延設部61の側方部69が、壁部連続部69aと鍔部連続部69bとを有する場合を例示したが、壁部連続部69aのみを有していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の実施形態の携帯電話機の外観を示す図。
【図2】図1の携帯電話機の第2筐体の分解斜視図。
【図3】図2の第2筐体のフロントケースの平面図。
【図4】図3のフロントケースの板金部の斜視図。
【図5】図3の領域Vの拡大図。
【図6】図5のVI−VI線における断面図。
【図7】図1(a)のVII−VII線における断面図。
【図8】図1の携帯電話機の信号処理系の構成を示すブロック図。
【図9】図1の携帯電話機の効果を説明する図。
【符号の説明】
【0095】
1…携帯電話機(携帯電子機器)、3…第1筐体、5…第2筐体、7…連結部、29…フロントケース(第1ケース部材)、37…リアケース(第2ケース部材)、41…孔部(結合部位)、55…樹脂部(第1構成部)、57…板金部(第2構成部)、59…本体部、61…延設部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1筐体と、
第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを開閉可能に連結する連結部と、
を有し、
前記第2筐体は、閉状態において前記第1筐体に対向する方向において互いに対向する第1ケース部材及び第2ケース部材を有し、
前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材は、対向面内の複数位置に設けられた複数の結合部位において互いに結合され、
前記第1ケース部材は、
第1の材料により形成された第1構成部と、
前記第1の材料よりも弾性係数が高い第2の材料により形成され、前記第1構成部に少なくとも一部が埋設された第2構成部と、
を有し、
前記第2構成部は、
前記第2ケース部材に対向し、前記複数の結合部位に囲まれた本体部と、
前記本体部から、前記本体部よりも前記連結部側に位置する結合部位よりも前記連結部側まで延び、前記第1構成部に埋設された延設部と、
を有する
携帯電子機器。
【請求項2】
前記延設部は、前記本体部から、前記本体部よりも前記連結部側に位置する結合部位よりも前記連結部側まで延び、前記第1ケース部材及び第2ケース部材の対向方向に広がる板状の補強部を有する
請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記本体部は、電子部品が収納される収納凹部が形成されるように、前記第2ケース部材に対向する基部と、前記基部の前記連結部側へ延びる縁部において前記基部に対して立設された壁部と、を有し、
前記補強部は、前記壁部と一平面を構成するように前記壁部に連続して形成されている
請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記本体部よりも前記連結部側に位置する結合部位は、前記本体部から前記連結部への方向に直交する方向において、前記第1ケース部材の外周寄りに配置され、
前記補強部は、前記本体部から前記連結部への方向に直交する方向において、前記本体部よりも前記連結部側に位置する結合部位に対して、前記第1ケース部材の前記外周側に配置されている
請求項3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記第1材料は樹脂であり、
前記第2材料は金属である
請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記第1構成部には、前記延設部を露出させる開口部が形成されている
請求項5に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記第2筐体内に設けられた回路基板と、
前記延設部の前記開口部から露出した部分に当接して前記延設部と前記回路基板のグランドラインとを接続する導通部材と、
を有する請求項6に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記連結部は、前記第1筐体及び前記第2筐体に挿通されるヒンジ部品を有し、
前記ヒンジ部品は、前記延設部の連結部側の先端よりも前記本体部側まで延びている
請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−294650(P2008−294650A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−136837(P2007−136837)
【出願日】平成19年5月23日(2007.5.23)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】