説明

携帯電子機器

【課題】十分な防塵性、防水性を有し、外観を損ねず強度的にも問題ない2段動作キーを有する携帯電子機器を提供する。
【解決手段】ベースラバー52に隆起部522に設けてダブルクリックスイッチ53が2段階に押し込まれた際のベースラバー52とダブルクリックスイッチ53との干渉を防ぎ、同時に、キートップ51において、キートップ51の下端部512と同じ面に形成された第2フランジ514と、下端部512から隆起部522の隆起分と同じ高さだけ高い面に形成された第1フランジ513とを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2段階動作スイッチを有する携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話等の携帯電子機器にはカメラが搭載されているものが多い。特に、最近では、携帯電子機器のカメラ機能も多機能化・高機能化が進んでおり、例えばオートフォーカス機能を有したカメラを搭載する携帯電子機器もある。
例えば、特許文献1には、キーの上面に接触検知センサを搭載させ、ユーザが接触検知センサに触れたと判定すると、焦点合わせの動作を行い、続いてキーの押下があると判定すると、撮像動作を実行するカメラを有する携帯電話装置が開示されている。
【0003】
このように、オートフォーカス機能を実現するためには、焦点合わせのための動作と撮像を実行するための動作との2段階の動作を判定する必要がある。このため、オートフォーカス機能を搭載したカメラを有する携帯電子機器には、2段階の押し込みが可能な2段動作スイッチが搭載されることが望ましい。すなわち、1段階目の押し込みで被写体にピントを合わせ、2段階目の押し込みで撮影を実行するためのスイッチである。
【特許文献1】特開2007−121806号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯電子機器においては、その筐体の小型化と操作性の向上のために、操作用のキー類がある程度集まって配置されることが望ましい。例えば、携帯電話では、メインの操作部としてテンキー、決定キー、十字キーを一まとまりにして携帯電話の主面の1つに配置し、サブの操作部として特殊機能用のキー(カメラ機能用のシャッタキーや、音楽再生時の早送り・巻き戻しキー等)を筐体側面に配置するような形態が考えられる。以下筐体側面に配置されるキーをサイドキーと称する。
【0005】
このような場合に、サイドキーを構成する複数のキーのうち、シャッタキーのみ2段動作スイッチ、他のキー類が1段動作スイッチにより動作される構成だと、2段動作スイッチと1段動作スイッチとでキーの厚みが異なるために、2段動作のシャッタキーのみ他のキーと比較して突出してしまう事態が生じる。このような事態により、特に携帯電話の側面にこれらのキーが配置される場合に、シャッタキーのみ突出してしまうため、携帯電話の美観が大いに損ねられる。
【0006】
一方、外観に配慮して、2段動作のシャッタキーを1段動作のキーと同じ厚さで形成しようとすると、例えばフランジを省略することにより2段動作のキーを薄くした場合には、防水・防塵・遮光等に悪影響を与え、またキーの強度も弱くなってしまう、という事態が生じる。
【0007】
本発明は、上述した事態を回避するために、十分な防塵性、防水性を有し、外観を損ねず強度的にも問題ない2段動作スイッチを有する携帯電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した不利益を解消するために、本発明の携帯電子機器は、押圧ストローク量の異なる2つの導通手段を有する2段階動作スイッチである第1の押圧スイッチが配設されたキー基板と、前記第1の押圧スイッチに被せられる第1のシート部材と、前記第1のシート部材を間に挟んで前記第1の押圧スイッチに対応した位置に配置される第1のキー部材と、前記キー基板、前記シート部材及び前記第1のキー部材を内包する筐体と、を有し、前記第1のシート部材は、可撓性を有するとともに、前記第1の押圧スイッチに対向して第1の押し子が形成され、前記第1のキー部材は、その上端部は前記筐体に形成される第1開口部から露出して配置され、前記第1のシート部材は、前記第1の押し子が設けられた領域の部位が前記第1のキー部材側に隆起した隆起部が形成されており、前記第1のキー部材には、前記第1開口部の周縁部における筐体内側に係合されるフランジ部が形成され、当該フランジ部は、前記隆起部に重畳する第1フランジと、前記隆起部に重畳しない第2フランジとが前記第1のキー部材の押圧方向で異なる位置に形成されている。
【0009】
好適には、前記筐体内に配設される撮像部と、前記第1の押圧スイッチでの1段階目の押圧ストローク量の押圧動作に対応して前記撮像部の焦点合わせ動作を指示し、前記第1の押圧スイッチでの前記1段階目の押圧ストローク量よりも大きい2段階目の押圧ストローク量の押圧動作に対応して前記撮像部のシャッタ動作を指示する撮像制御部と、を有する。
【0010】
好適には、前記筐体は、それぞれ開放面を有する第1の筐体片と第2の筐体片とが、それぞれの開放面を対向させるように接合されることで構成されており、互いの筐体片の合わせ線上に前記第1開口部が形成される。
【0011】
好適には、前記第1開口部は矩形であり、前記第2フランジは、前記筐体の前記合わせ線を横切る方向に形成される。
【0012】
好適には、前記キー基板には、前記第1の押圧スイッチに隣接した位置に第2の押圧スイッチが配設されており、前記筐体は、前記第2の押圧スイッチに対向する位置に第2の押し子が形成された第2のシート部材と、当該第2のシート部材の前記押し子と反対側で前記押し子に対応する位置に配設され、その上端部が前記筐体に形成される第2開口部から露出した第2のキー部材とをさらに内包し、前記第2のキー部材には、前記第2開口部の周縁部における筐体内側に係合される、前記第2のキー部材の押圧方向で前記第2フランジと等しい位置に前記第3フランジが形成される。
【0013】
好適には、前記第1の筐体片には、第3開口部が形成され、前記キー基板は、互いに直角に折り曲げられた異なる2つの面を有し、前記キー基板の折り曲げられた前記2つの面の一方に前記第1及び第2の押圧スイッチが、他方に第3の押圧スイッチが配され、前記筐体は、前記第3の押圧スイッチに対向する位置に第3の押し子が形成された第3のシート部材と、当該第3のシート部材の前記押し子と反対側で前記押し子に対応する位置に配設され、その上端部が前記筐体に形成される第3開口部から露出した第3のキー部材とをさらに内包する。
【0014】
好適には、前記第1のシート部材、前記第2のシート部材及び前記第3のシート部材は、同一のシート部材のそれぞれ一部に形成されており、前記第3のシート部材は、前記第1のシート部材及び前記第2のシート部材が形成された前記シート部材の有する1面とほぼ直角な1面に形成される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、十分な防塵性、防水性を有し、外観を損ねず強度的にも問題ない2段動作スイッチを有する携帯電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について説明する。
以下説明する携帯端末100は、本発明の携帯電子機器の一例である。
本実施形態の携帯端末100は、一例として携帯電話機を想定している。
図1は、携帯端末100の各構成について説明するためのブロック図である。
図1に示すように、携帯端末100は、通信部1と、操作部2と、表示部3と、記憶部4と、カメラ5(本発明の撮像部に対応)と、制御部6とを有する。
【0017】
図2は、携帯端末100の外観の一例を示す図である。
図2に示すように、携帯端末100は、上部筐体101と下部筐体102とがヒンジ部103によって開閉可能に接続されている。
図2(a)は携帯端末100の筐体が開かれた状態を、図2(b)は携帯端末100の筐体が閉じられた状態を示している。
図2に示すように、上部筐体101は、表示部3を有する。
下部筐体102は、操作部2を有する。
【0018】
図2(b)に示すように、下部筐体102は、フロントケース20(第1の筐体片に対応)とリアケース30(第2の筐体片に対応)とがそれぞれの開放面を対向させるように接合させて結合されることにより形成されており、フロントケース20の主面201にはメインキー21が形成され、フロントケース20とリアケース30とが接合された境目付近、すなわち下部筐体102の側面202には、サイドキー22が配設されている。
【0019】
通信部1は、無線通信システムを捕捉し、通信ネットワークに接続される図示しない基地局との間で無線通信を行い、各種データの送受信を行う。各種データとは、音声通話時の音声データ、メール送受信時のメールデータ、ウェブ閲覧時のウェブページデータ等である。
操作部2は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部6に出力する。
【0020】
操作部2はメインキー21とサイドキー22とを有する。
図2に示すように、メインキー21は下部筐体102の主面201に、サイドキー22は下部筐体102の側面202に配置されている。
図3に、携帯端末100のキー構造を示す。
メインキー21は、テンキー、決定キー、十字キー等により構成された、携帯端末100の主な機能に対する操作を行うための操作部である。メインキー21は、下部筐体102のフロントケース20に開けられた開口部60(第3開口部に対応)から露出するキートップ210(第3のキー部材に対応)と、ベースラバー211(第3のシート部材に対応)と、スイッチ212(第3の押圧スイッチに対応)が配設されたキー基板110(本発明のキー基板に対応)により構成される。
サイドキー22は、撮像部であるカメラ5による撮影用のシャッタキー50や、音楽再生時の早送り・巻き戻しキー等、機能が限定された1段階動作キーであるシングルクリックキー40を含む、メインキー21と比較して補助的な操作部である。なお、サイドキー22は、携帯端末100の閉状態において、開状態にしないまま(メインキー21を外部に露出させずに)操作を行うために、メインキー21と同様の操作を行うことができるようにしてもよい。この際、サイドキー22のキー数はメインキー21のそれと比較して少ない(場合が多い)ため、限定された主要な操作のみを行うことができるようにすればよい。シャッタキー50及びシングルクリックキー40は互いに隣接して形成される。シャッタキー50とシングルクリックキー40の詳細については後述する。
【0021】
図3に示されるように、キー基板110には、メインキー21のテンキー、決定キー、十字キー等を構成するキートップ210に対応した位置にメタルドームスイッチ等によって構成され、キートップ210が筐体内部側へ押圧されることで動作するスイッチ212がそれぞれ配設されている。また、ベースラバー211は、樹脂部材やラバー部材等の可撓性を有する部材にて構成され、各スイッチ212が対向する位置にフロントケース20側へ突出して形成され、各キートップ210が接着等によって取り付けられる突出部211aが形成されている。また、この突出部211aのキー基板110に対向する面には、キー基板110側に突出して形成される図示しない押し子(本発明の第3の押し子に対応)が配設されている。よって、フロントケース20の開口部60から露出するように配設されたキートップ210を筐体内部側へ押圧するキー操作を行うことにより、ベースラバー211の突出部211aが筐体内部側へ押圧されて、突出部211aの裏面(キー基板110側の面)に形成された押し子が押下操作されたキートップ210に対応した位置に配置されたスイッチ212が押圧されて動作することとなる。
【0022】
そして、キー基板110とリアケース30との間には、図示しないバッテリ、回路基板、及び回路基板のフロントケース20側の表面をシールドするシールドケースがリアケース30側から順次積層配置されている。そして、キー基板110は、シールドケースのフロントケース20側の表面に接着等によって取り付けられ、キートップ210の押下時にシールドケース及び回路基板等を介して筐体に保持されることにより、キートップ210の押下による押圧動作が確実に行われることとなる。
【0023】
表示部3は、多数の画素(複数色の発光素子の組み合わせ)を縦横に配して構成される、例えば液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ(OLED)を用いて構成されており、制御部6から供給される映像信号に応じた画像を表示する。表示部3は、例えば、発信時における発信先の電話番号、着信時における発信元の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面等を表示する。
【0024】
記憶部4は、携帯端末100の各種処理に利用される各種データを記憶する。例えば、制御部6が実行するコンピュータのプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータなどを保持する。なお、上記した記憶部4は、例えば不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
【0025】
カメラ5は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等で構成される撮像デバイスである。上述したサイドキー22中のシャッタキー50が押下されることにより、撮像その他の機能を発動する。
また、本実施形態のカメラ5は、オートフォーカス機能を有する。すなわち、例えば、シャッタキー50が1段階押下された時点で被写体に対する焦点合わせを行い、2段階押下されるとシャッタを切るようになっている。従って、シャッタキー50はこれを実現できるような2段階押下可能なキーである。
【0026】
制御部6は、携帯端末100の全体的な動作を統括的に制御する。すなわち、携帯電話の各種の処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWebサイトの閲覧など)が操作部2の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部1における信号の送受信、表示部3における画像の表示等)を制御する。
制御部6は、記憶部4に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。すなわち、記憶部4に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
また、制御部6は、本発明の撮像制御部に対応しており、シャッタキー50に対する操作に応じて、カメラ5の撮像制御を行う。すなわち、シャッタキー50の1段階押下に応じて被写体に対する焦点合わせを行うように、2段階押下に応じてシャッタを切るようにカメラ5を制御する。
【0027】
以下、2段階押下可能なシャッタキー50の詳細について、1段階押下のみ可能なシングルクリックキー40(従来のキー)と比較しながら説明する。
図4(a)、(b)は、シングルクリックキー40及びシャッタキー50の断面図のそれぞれの一例を示す。
図4は、携帯端末100の下部筐体102の側面202に配置されたシングルクリックキー40とシャッタキー50とを含むサイドキー22の、下部筐体102の主面201に垂直な面での断面図である。
図4(a)に示すように、シングルクリックキー40はキートップ41(第2のキー部材に対応)、ベースラバー42(第2のシート部材に対応)、シングルクリックスイッチ43(第2の押圧スイッチに対応)を有し、キートップ41の一部が下部筐体102の側面202に設けられた矩形の開口部70(第2開口部に対応)から露出するように構成されている。
【0028】
キートップ41は、携帯端末100の使用者の指がシングルクリックキー40を押下する際に直接接触する部位である。キートップ41の片方の端部は開口部70から下部筐体102の外部に露出しており、使用者の指と接触可能に構成されている。以後、キートップ41の外部に露出した端部を、キートップ41の上端部411と称する。
キートップ41の外部に露出しない方の端部は、ベースラバー42と接触しており、上端部411の押下による押圧力をベースラバー42に伝える。以下、このキートップ41の外部に露出しない端部を下端部412と称する。
また、キートップ41は、キートップ41が下部筐体102の開口部70から筐体外部側へ抜けてしまわないためのフランジ413(本発明の第3フランジに対応)を有する。フランジ413は、キートップ41の下端部412を一周するように形成され、このフランジ413が、下部筐体102の開口部70の周縁部の筐体内面に当接することで、キートップ41は、押下されていないときにはフランジ413が開口部70の周縁部とベースラバー42とにより挟持されることにより所定位置に保持される。
【0029】
ベースラバー42は、キートップ41の上端部411が下部筐体102から突出し、外部に露出された状態となるようにキートップ41を保持するための部材である。ベースラバー42のキートップ41と当接した面と反対側の面には、押し子421(本発明の第2の押し子に対応)が形成されている。押し子421はシングルクリックスイッチ43と当接している。ベースラバー42は可撓性を有し、外部から使用者の指等により押下されることにより撓み、押し子421が下部筐体102内部の方向に若干量移動する。これにより、押し子421が使用者の指等による押圧力をシングルクリックスイッチ43に伝え、シングルクリックスイッチ43をオン動作させる。このベースラバー42は、図3に示されるように、ベースラバー211と同部材で一体成形される。
シングルクリックスイッチ43は、携帯端末100の有する所定の機能のうちの1つに対応付けられた1段階動作スイッチであり、携帯端末100のキー基板110から延設された折り曲げ部112上に配設されている。図3に示すように、キー基板110は、下部筐体102に内包された、キー入力を受け付けるスイッチ212が配設された基板であり、主面201に平行なメイン基板部111と、メイン基板部111から直角に折り曲げられ、下部筐体102の側面202と平行である折り曲げ部112とを有する。
【0030】
このような構成を有するシングルクリックキー40では、キートップ41が押下されることにより、ベースラバー42が撓み、押し子421がシングルクリックスイッチ43に押圧力を伝達してスイッチがオン動作される。
【0031】
次に、本発明の2段階動作スイッチであるシャッタキー50について説明する。
図4(b)に示すように、シャッタキー50は、キートップ51(第1のキー部材に対応)、ベースラバー52(第1のシート部材に対応)、ダブルクリックスイッチ53(第1の押圧スイッチに対応)を有する。
キートップ51は、上述したシングルクリックキー40のキートップ41と同様に、携帯端末100の使用者の指がシャッタキー50を押下する際に直接接触する部位である。キートップ51の片方の端部は下部筐体102の側面202に形成された矩形の開口部80(第1開口部に対応)から下部筐体102の外部に露出しており、使用者の指と接触可能に構成されている。以後、キートップ51の外部に露出した端部を、キートップ51の上端部511と称する。
キートップ51の外部に露出しない方の端部は、ベースラバー52と接触しており、上端部511の押下による押圧力をベースラバー52に伝える。以下、このキートップ51の外部に露出しない端部側を下端部512と称する。
【0032】
ベースラバー52は、キートップ51の上端部511が下部筐体102の開口部80から外部に露出された状態となるようにキートップ51を保持するための部材である。ベースラバー52のキートップ51と当接した面と反対側の面には、押し子521(第1の押し子に対応)が形成されている。押し子521はダブルクリックスイッチ53と当接している。ベースラバー52は可撓性を有し、キートップ51が使用者の指等により押下されることにより撓み、押し子521が下部筐体102内部の方向に若干量移動する。これにより、押し子521が使用者の指等による押圧力をダブルクリックスイッチ53に伝え、ダブルクリックスイッチ53をオン動作させる。
【0033】
ダブルクリックスイッチ53は、押圧ストローク量の異なる2つの導通手段を有し、押圧力に応じた2段階のストローク量(スイッチが押し込まれる量)を感知し、それぞれのストローク量に対して異なる動作を対応付けられた2段階動作スイッチである。本実施形態のダブルクリックスイッチ53では、1段階目のストローク量の押圧動作に対してはカメラ5のオートフォーカス動作(自動焦点合わせ動作)、2段階目のストローク量の押圧動作に対してはカメラ5のシャッタ動作がそれぞれ対応付けられている。ダブルクリックスイッチ53は、シングルクリックスイッチ43と同様に、携帯端末100のキー基板110から延設された折り曲げ部112上に配設されている。
【0034】
キートップ51は、キートップ51が下部筐体102の開口部80から抜けてしまわないための第1フランジ513(本発明の第1フランジに対応)及び第2フランジ514(本発明の第2フランジに対応)を有する。
図5に、キートップ51の有する第1フランジ513及び第2フランジ514の構造を示す。
図5は、キートップ51の斜視図である。
図5に示すように、キートップ51の4辺のうち、それぞれ対向する2辺に第1フランジ513と第2フランジ514とが形成される。第2フランジ514はキートップ51の下端部512側で所定の厚みをもって形成され、第1フランジ513は下端部512よりも上端部511方向に所定の高さだけ高い位置に所定の厚みをもって形成される。また、図5に示すように、第1フランジ513と第2フランジ514とは、互いに連続するように形成される。ここで、第1フランジ513は、キートップ51の下端部512側の端面からの後述するベースラバー52の隆起部522の高さとほぼ等しくなる位置に形成されている。
そして、下部筐体102の開口部80周縁部には、第1フランジ513と嵌合する溝部82及び、第2フランジ514と嵌合する溝部81が穿たれており、キートップ51は、押下されていないときには第1フランジ513と溝部82、第2フランジ514と溝部81及びベースラバー52により所定位置に保持される。
【0035】
溝部81及び溝部82の具体例を図6に示す。
図6(a)は、溝部81及び溝部82を含む下部筐体102の開口部80付近の斜視図である。図6(b)は、図6(a)に示す線A−A'に沿った断面図であり、溝部81の様子を示している。図6(c)は、図6(a)に示す線B−B'に沿った断面図であり、溝部82の様子を示している。
図6(a)〜(c)に示すように、溝部81は第2フランジ514の所定の厚さに対応して、溝部82は第1フランジ513の下端部512側の端面からの高さ及び所定の厚さに対応して形成されている。すなわち、溝部82の方が溝部81よりも深く穿たれて形成されている。
【0036】
ここで、開口部80は丁度フロントケース20とリアケース30との境目に存在する。図6(a)に示す合わせライン150(本発明の合わせ線に対応)は、フロントケース20とリアケース30が張り合わされた際の合わせ目である。すなわち、本実施形態では、合わせライン150は溝部81を横切り、溝部82を横切らないように形成される。これは、溝部82が形成された部位において、図6(c)に示すように下部筐体102は非常に薄くなっており、この部位に合わせラインを形成した場合、強度的な問題が生じる恐れがあるからである。
なお、第1フランジ513及び第2フランジ514の効果についての詳細は後述する。
【0037】
ベースラバー52は、シングルクリックキー40のベースラバー42とは異なり、押し子521が形成された領域の部位がキートップ51と当接する面方向に円状に隆起した隆起部522(本発明の隆起部に対応)を有する。上述したように、隆起部522の高さは、第1フランジ513のキートップ51の下端部512側の端面からの高さとほぼ等しく形成されている。なお、ここでは隆起部522を円状であるとしたが、本発明はこれには限定されず、例えば矩形でも良い。
図7に、隆起部522とキートップ51との位置関係を示す。
図7(a)は、シャッタキー50のキートップ51とベースラバー52のみを下部筐体102の主面201側から見た図であり、図7(b)はキートップ51とベースラバー52とを示した斜視図である。図7(a)及び(b)に示すように、ベースラバー52の隆起部522と対向(重畳)する部位のキートップ51には、第1フランジ513が配されており、そうでない部位に第2フランジ514が配設されている。
【0038】
上述したように、キー基板110には、キートップ210の押下動作を検出するためのメタルドームスイッチ等により構成される押圧スイッチ212が配設されたメイン基板部111と、当該メイン基板部111から延設されて、サイドキー22を構成するキートップ41、51の押圧動作を検出するためのシングルクリックスイッチ43、ダブルクリックスイッチ53が配設された折り曲げ部112とが、一体的に連続して構成されている。また、シングルクリックスイッチ43及びキートップ41に対応して形成されたベースラバー42と、ダブルクリックスイッチ53及びキートップ51に対応して形成されたベースラバー52とは、押圧スイッチ212及びキートップ210に対応して形成された突出部211aが配設されたベースラバー211から延設されて形成されており、これらベースラバー42、52、211は同一の可撓性部材にて一体成形されている。そして、キー基板110と、ベースラバー42、52、211は、図3に示されるように、ほぼ同一の形状となるように形成されており、下部筐体102の厚さ方向に積層配置されている。
【0039】
キー基板110の折り曲げ部112とベースラバー42、52とは、メイン基板部111及びベースラバー211に対してリアケース30側に折り曲げられた状態で下部筐体102内に配置される。つまり、キー基板110とベースラバーとは、互いにほぼ直角に折り曲げられた異なる2つの面を有して構成されることとなる。
従って、メイン基板部111及びベースラバー211は、図示しないシールドケースのフロントケース20側の表面部にて支持され、折り曲げ部112とベースラバー42、52とは、開口部70、80が形成されている下部筐体102の側面202に対向する側の同シールドケースの側面に支持されることとなり、シングルクリックスイッチ43、ダブルクリックスイッチ53、押圧スイッチ212は、各キートップ41、51、210からの押圧力を確実に受け止めて、オン動作されるように構成されている。
【0040】
以下、上述したような構成を有するシャッタキー50のキートップ51が、使用者の指等によって押し込まれたときのシャッタキー50の動作について詳細に説明する。
図8は、キートップ51が押し込まれたときのシャッタキー50の動作を説明するための図である。
図8(a)は、2段階のストローク量を有するダブルクリックスイッチ53が1段階も押し込まれていない状態を示している。
図8(b)は、ダブルクリックスイッチ53が1段階のストローク量だけ押し込まれた状態を示している。図8(b)に示した状態では、使用者の指等によりキートップ51に所定の押圧力がかけられており、ベースラバー52が撓んだ状態(図8(b)に示すCの部位)となっている。
図8(c)は、ダブルクリックスイッチ53が2段階のストローク量だけ押し込まれた状態(いっぱいに押し込まれた状態)を示している。図8(c)に示した状態では、使用者の指等によりキートップ51に図8(b)に示した場合よりも大きい所定の押圧力がかけられており、ベースラバー52が図8(b)に示した状態よりも撓んだ状態(図8(c)に示すDの部位)となっている。
図8(c)を参照すれば理解されるように、隆起部522を設けたために第2フランジ514とベースラバー52とが干渉し、キートップ51を押し込めない事態を回避することが可能となっている。
【0041】
次に、シャッタキー50とシングルクリックキー40のキー基板110の折り曲げ部112からキートップの上端部までの高さについて説明する。
図9は、シャッタキー50とシングルクリックキー40のキー基板110の折り曲げ部112から各部までの高さを比較するための図である。
図9に示すように、キー基板110の折り曲げ部112からシャッタキー50のキートップ51の上端部511までの高さと、キー基板110の折り曲げ部112からシングルクリックキー40のキートップ41の上端部411までの高さは、同じ高さになるように設計されている。
図9に示すように、シャッタキー50のダブルクリックスイッチ53はシングルクリックキー40のシングルクリックスイッチ43のほぼ倍の厚みを有しているにもかかわらず、キー基板110の折り曲げ部112からキートップ51の上端部511までの高さがキー基板110の折り曲げ部112からキートップ41の上端部411までの高さと同じ高さであるのは、上述したように、ベースラバー52に隆起部522を形成してダブルクリックスイッチ53が2段階目まで押し込まれたときにもベースラバー52と干渉しないようにし、さらにキートップ51に隆起部522の隆起した高さを吸収可能であるように第1フランジ513を下端部512から隆起部522の隆起した高さだけ高い位置に形成しているからである。
【0042】
なお、上述した実施形態では、シングルクリックキー40のベースラバー42と、シャッタキー50のベースラバー52とが独立に形成されているように説明したが、例えば図9に示すように、ベースラバー42とベースラバー52とが一体に形成されたベースラバーの一部分として構成されていても良い。このような構成とすることにより、携帯端末100のサイドキー22部分の構成部品数を減少させることができる。また、さらにベースラバー42、52はキー基板110の折り曲げ部112とともにシールドケースの側面に沿って直角に折り曲げられ、メインキー21のベースラバー211と一体的に構成されても良い。
【0043】
以上説明したように、本実施形態の携帯端末100によれば、ベースラバー52に隆起部522を設けてダブルクリックスイッチ53が2段階に押し込まれた際のベースラバー52とダブルクリックスイッチ53との干渉を防ぎ、同時に、キートップ51において、キートップ51の下端部512側の端面と同じ面に形成された第2フランジ514と、下端部512側の端面から隆起部522の隆起分と同じ高さだけ高い面に形成された第1フランジ513とを形成することにより、隆起部522の隆起(ダブルクリックスイッチ53の高さ)を第1フランジ513が吸収するので、キー全体の厚さが1段階動作キーと同じである2段階動作が可能なシャッタキー50が実現可能である。これにより、携帯端末100は、下部筐体102の側面202に配設されたサイドキー22を構成する複数のキーとして、1段階動作のみ可能なキー(シングルクリックキー40)とともに2段階動作可能なシャッタキー50を配設しても、シャッタキー50の厚みが他のキーに比べて大きく、シャッタキー50のみ側面202から突出してしまう事態を防止することが出来る。ここで、シャッタキー50には、1段階目の動作として焦点合わせ動作、2段階目の動作としてシャッタ動作を対応付けているため、オートフォーカス機能を有するカメラ5を有効に活用することが出来る。
【0044】
さらに、本実施形態の携帯端末100によれば、第1フランジ513と第2フランジ514とは連続して形成されており、下部筐体102の開口部80には第1フランジ513と第2フランジ514のそれぞれの下端部512からの高さに対応した溝部82及び81が形成されているため、シャッタキー50のキーとしての防水性、防塵性、遮光性は損なわれず、強度的にも1段階動作キーと同程度とすることが可能である。
また、開口部80は、下部筐体102のフロントケース20とリアケース30との合わせ目部分に形成されるが、合わせライン150は、溝部81を横切るように形成され、溝部82は横切らない。
下部筐体102の溝部82を形成する部位の厚さよりも、溝部81を形成する部位の厚さの方が厚いために、上述のように形成することで下部筐体102の強度を上げることができる。
【0045】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0046】
上述した実施形態では、下部筐体102の側面202に形成される開口部80が、図6に示されるように、フロントケース20とリアケース30との境目に存在し、フロントケース20とリアケース30とが下部筐体102の厚さ方向(図6(a)に示される上下方向)で張り合わされる構成としているが、これ以外の構成であってもよい。例えば、溝部82を形成する開口部80の周縁部を、フロントケース20とリアケース30とを開口部80の開口方向で重ね合わせるようにして構成するようにしてもよい。この構成の場合、キートップ51の第2フランジ514が第1フランジ513に対して上端部511から離れた位置に形成されるため、溝部81を形成する周縁部を溝部82を形成する周縁部よりも厚く構成することができる。よって、この溝部81に対応する周縁部では、フロントケース20とリアケース30の一方が筐体内部側に位置して他方が筐体外部側に位置するように開口方向で積層(重ね合わせ)配置することができる。そして、キートップ51の第2フランジ514の上端部511側上面が筐体内部側に位置するフロントケース20とリアケース30の一方の内面に当接された状態でキートップ51が筐体内部に配設されることとなる。
このように、フロントケース20とリアケース30とをケースの厚さ方向(図6(a)における開口方向)で重ね合わせることで、両ケース20、30の結合をより強固なものとすることができるとともに、両ケース20、30の合わせライン150に隙間が発生した場合でも筐体内部が見えることなく筐体外観を維持することができるとともに、当該合わせライン150から筐体内部への埃やごみ或いは静電気が入り込むことを抑制することができる。そして、フロントケース20とリアケース30とを重ね合わせて配量する必要がある部位に対応する第2フランジ514を第1フランジ513よりも上端部511よりも筐体内部側に位置されるような形状としたことにより、筐体強度の向上などを可能にすることができる。
なお、溝部81に対応する周縁部に連続した筐体長手方向の側面部位は、当該周縁部と同様にフロントケース20とリアケース30とがケース厚さ方向に重ね合わされて結合されるように構成されてもよい。なお、この構成の場合、図6(a)に示される合わせライン150は、溝部82に対応した開口部80の周縁部に対応した位置となる。
【0047】
上述した実施形態では、携帯電子機器の一例として、折り畳み式の携帯電話である携帯端末100について説明したが、本発明はこれには限定されない。例えば、折り畳み式でなくストレート形、スライド型等、他の形式の携帯電子機器であってもよい。また、携帯電話だけでなく、PDA(Personal Digital Assistant)等、カメラを有する他の携帯電子機器であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、携帯端末の各構成について説明するためのブロック図である。
【図2】図2は、携帯端末の外観の一例を示す図である。
【図3】図3は、携帯端末のキー構造を示す図である。
【図4】図4は、シングルクリックキー及びシャッタキーの断面図の一例を示した図である。
【図5】図5は、第1フランジ及び第2フランジの構造を示した図である。
【図6】図6は、溝部81及び溝部82の具体例を示した図である。
【図7】図7は、隆起部522とキートップ51との位置関係を示した図である。
【図8】図8は、キートップが押し込まれたときのシャッタキーの動作を説明するための図である。
【図9】図9は、シャッタキーとシングルクリックキーのキー基板から各部までの高さを比較するための図である。
【符号の説明】
【0049】
100…携帯端末、101…上部筐体、102…下部筐体、103…ヒンジ部、1…通信部、2…操作部、3…表示部、4…記憶部、5…カメラ、6…制御部、20…フロントケース、201…主面、202…側面、21…メインキー、210…キートップ、211…ベースラバー、211a…突出部、212…スイッチ、22…サイドキー、30…リアケース、40…シングルクリックキー、41…キートップ、411…上端部、412…下端部、413…フランジ、42…ベースラバー、421…押し子、43…シングルクリックスイッチ、50…シャッタキー、51…キートップ、511…上端部、512…下端部、513…第1フランジ、514…第2フランジ、52…ベースラバー、521…押し子、522…隆起部、53…ダブルクリックスイッチ、60…開口部、70…開口部、71…溝部、80…開口部、81…溝部、82…溝部、110…キー基板、111…メイン基板部、112…折り曲げ部、150…合わせライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧ストローク量の異なる2つの導通手段を有する2段階動作スイッチである第1の押圧スイッチが配設されたキー基板と、
前記第1の押圧スイッチに被せられる第1のシート部材と、
前記第1のシート部材を間に挟んで前記第1の押圧スイッチに対応した位置に配置される第1のキー部材と、
前記キー基板、前記シート部材及び前記第1のキー部材を内包する筐体と、
を有し、
前記第1のシート部材は、可撓性を有するとともに、前記第1の押圧スイッチに対向して第1の押し子が形成され、
前記第1のキー部材は、その上端部は前記筐体に形成される第1開口部から露出して配置され、
前記第1のシート部材は、前記第1の押し子が設けられた領域の部位が前記第1のキー部材側に隆起した隆起部が形成されており、
前記第1のキー部材には、前記第1開口部の周縁部における筐体内側に係合されるフランジ部が形成され、当該フランジ部は、前記隆起部に重畳する第1フランジと、前記隆起部に重畳しない第2フランジとが前記第1のキー部材の押圧方向で異なる位置に形成されている
ことを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記筐体内に配設される撮像部と、
前記第1の押圧スイッチでの1段階目の押圧ストローク量の押圧動作に対応して前記撮像部の焦点合わせ動作を指示し、前記第1の押圧スイッチでの前記1段階目の押圧ストローク量よりも大きい2段階目の押圧ストローク量の押圧動作に対応して前記撮像部のシャッタ動作を指示する撮像制御部と、
を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記筐体は、それぞれ開放面を有する第1の筐体片と第2の筐体片とが、それぞれの開放面を対向させるように接合されることで構成されており、互いの筐体片の合わせ線上に前記第1開口部が形成される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記第1開口部は矩形であり、
前記第2フランジは、前記筐体の前記合わせ線を横切る方向に形成される
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記キー基板には、前記第1の押圧スイッチに隣接した位置に第2の押圧スイッチが配設されており、
前記筐体は、前記第2の押圧スイッチに対向する位置に第2の押し子が形成された第2のシート部材と、当該第2のシート部材の前記押し子と反対側で前記押し子に対応する位置に配設され、その上端部が前記筐体に形成される第2開口部から露出した第2のキー部材とをさらに内包し、
前記第2のキー部材には、前記第2開口部の周縁部における筐体内側に係合される、前記第2のキー部材の押圧方向で前記第2フランジと等しい位置に前記第3フランジが形成される
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記第1の筐体片には、第3開口部が形成され、
前記キー基板は、互いに直角に折り曲げられた異なる2つの面を有し、
前記キー基板の折り曲げられた前記2つの面の一方に前記第1及び第2の押圧スイッチが、他方に第3の押圧スイッチが配され、
前記筐体は、前記第3の押圧スイッチに対向する位置に第3の押し子が形成された第3のシート部材と、当該第3のシート部材の前記押し子と反対側で前記押し子に対応する位置に配設され、その上端部が前記筐体に形成される第3開口部から露出した第3のキー部材とをさらに内包する
ことを特徴とする請求項5に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記第1のシート部材、前記第2のシート部材及び前記第3のシート部材は、同一のシート部材のそれぞれ一部に形成されており、
前記第3のシート部材は、前記第1のシート部材及び前記第2のシート部材が形成された前記シート部材の有する1面とほぼ直角な1面に形成される
ことを特徴とする請求項6に記載の携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−123631(P2009−123631A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−298694(P2007−298694)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】