説明

携帯電子機器

【課題】キートップ端部における円滑な押圧操作を可能としつつ、筐体の小型化を図ることが可能な携帯電子機器を提供する。
【解決手段】ラバー等の弾性部142は、キートップ141の外面141aとは反対側の面141bの端部周辺との間に空間を形成する空間形成部143と、空間形成部143から筐体101の平面方向に延出し、筐体に直接的または間接的に支持される第1の支持部144a,144bと、を含み、空間形成部143により形成される空間には、弾性部142から突出してキートップ141における外面141aとは反対側の面141bの端部周辺を支持する第2の支持部145a,145bが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キースイッチを有する携帯電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯端末装置には、例えばLCD等の表示部やレシーバ部等を含む第1の筐体と、テンキー等を含むキースイッチやマイクロフォン等を含む第2の筐体とが、連結部により連結される、いわゆる折り畳み型の構成が多く採用されている(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された携帯電子機器は、開口部が形成された筐体と、開口部に対向して筐体内に配設されるキースイッチと、開口部を介して外面が筐体外部に露出されて筐体内に配設される第1の状態と外面に対する押下操作に応じて第1の状態に比して筐体内部側に挿入されて前記キースイッチを押下する第2の状態との間の移動可能に構成されるキートップと、キートップの外面とは反対側の面に配設される弾性部と、を有し、弾性部は、キートップの端部からさらに筐体の平面方向に延出し、キートップの第1の状態と第2の状態との間の移動に対して付随してキースイッチの移動方向と同一方向に移動可能な可動部と、可動部から延出方向にさらに延出し、筐体に直接的または間接的に支持される支持部と、を有している。
【特許文献1】特開2000−151772号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1に開示された携帯電子機器では、キートップ端部における円滑な押圧操作を可能とするために、弾性部にキートップの端部からさらに筐体の平面方向に延出する可動部を設ける必要があることから、筐体幅方向を大きくする必要があり、筐体の大型化を招くという不利益がある。
【0005】
本発明の目的は、キートップ端部における円滑な押圧操作を可能としつつ、筐体の小型化を図ることが可能な携帯電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の携帯電子機器は、開口部が形成された筐体と、前記開口部に対向して前記筐体内に配設されるキースイッチと、前記開口部を介して外面が前記筐体外部に露出されて前記筐体内に配設される第1の状態と前記外面に対する押下操作に応じて第1の状態に比して前記筐体内部側に挿入されて前記キースイッチを押下する第2の状態との間を移動可能に構成されるキートップと、前記キートップの前記外面とは反対側の面に配設される弾性部と、を有し、前記弾性部は、前記キートップの前記外面とは反対側の面の端部周辺との間に空間を形成する空間形成部と、前記空間形成部から前記筐体の平面方向に延出し、前記筐体に直接的または間接的に支持される第1の支持部と、を含み、前記空間形成部により形成される空間には、前記弾性部から突出して前記キートップにおける前記外面とは反対側の面の端部周辺を支持する第2の支持部が配設される。
【0007】
好適には、前記第2の支持部が前記キートップにおける前記外面とは反対側の面の端部と前記弾性部とに挟持される。
【0008】
好適には、前記第2の支持部が前記弾性部により形成される。
【0009】
好適には、前記第2の支持部が前記筐体の外部側に突出するドーム形状を有する。
【0010】
好適には、前記キースイッチは回路基板に実装され、前記回路基板におけるキースイッチが実装された面とは反対側の面であって前記ドーム形状を有する前記第2の支持部に対応する部位には電子部品が実装される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、キートップ端部における円滑な押圧操作を可能としつつ、筐体の小型化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
【0013】
以下、本発明の実施形態においては、本発明の携帯電子機器として携帯端末100を例にして説明する。
本実施形態の携帯端末100は、折り畳み型の携帯電話機を想定している。
【0014】
図1は、本実施形態の携帯端末100の外観を示す図である。
【0015】
携帯端末100は、図1に示すように、表示装置10およびレシーバ11が設けられた第1の筐体101と、テンキー等を含む操作部12およびマイクロフォン(以下、マイクという)13が設けられた第2の筐体102とを有する。
第1の筐体101(筐体)と第2の筐体102とは、ヒンジ機構を内包するヒンジ部103(本発明の連結部に対応)によって連結される。
ヒンジ機構を内包するヒンジ部103は、携帯端末100を図1(A)に示す開状態と図1(B)に示す閉状態の2種類の状態に遷移させるように、第1の筐体101と第2の筐体102とを相対的に回動させることができる。
【0016】
図2は、携帯端末100の第1の筐体101側の内部構造を示す分解斜視図である。
【0017】
図2においては、図の上側が第1の筐体101の表示装置10側、すなわち携帯端末100を折り畳んだとき(閉状態)に内側になる側であり、図の下側が閉状態において外側に露出される側である。
【0018】
第1の筐体101は、図2に示すように、LCD用プレート20と、フロントケース21と、LCDモジュール22と、シールドケース23と、回路基板24と、サブLCDモジュール25と、リアケース26とを有して構成される。そして、第1の筐体101には、ヒンジ部103の構成要素であるヒンジアセンブリ31、ダミーヒンジホルダ32が結合されている。そして、ヒンジ部103を構成するヒンジアセンブリ31およびダミーヒンジホルダ32をヒンジカバー33が覆うように、リアケース26に係合して結合される構成となっている。
【0019】
LCD用プレート20は、LCD(液晶ディスプレイ)のためのプレートであり、たとえば硬質ガラスや樹脂プレートにより形成され、LCDモジュール22を保護する。
LCDモジュール22は、携帯端末100のメイン表示デバイスであるLCDのモジュール部であり、携帯端末100が開状態であるときに露出する表示装置10を構成するものである。
シールドケース23は、回路基板24に実装される電子部品等の各部を電気的・磁気的に保護するためのシールド部材であると共に、第1の筐体101の剛性を向上させる、少なくとも外面が導電性を有する金属により形成された部材である。
回路基板24は、携帯端末100の第1の筐体101の機能を実現するための電子部品を実装した回路基板であり、たとえばLCDモジュール22やサブLCDモジュール25を駆動させ表示を行わせるための制御回路等が実装されている。
サブLCDモジュール25は、携帯端末100の閉状態においても外部に露出される副表示部を構成する小型の液晶ディスプレイモジュールである。
サブLCD25は、たとえば携帯端末100の閉状態においても第1の筐体101の外部に露出される副表示部として構成される。
そして、本実施形態においては、図1(B)に示すように、サブLCD25の表示操作等のためのサブキースイッチ14が設けられている。
【0020】
なお、第1の筐体101を構成する上述した各構成要素は一例であり、本発明は上述した例には限定されない。
【0021】
すなわち、携帯端末100は、外見上、第1の筐体101のケース(リアケース、閉状態において外側に露出する側のケース)が上述したフロントケース21、リアケース26およびヒンジカバー33の3つのパーツにより構成されているように見える。また、ヒンジカバー33の色を変化させたり、素材を異ならせたりすることによって、リアケース26を小さく見せたり、ケースのデザインの自由度を高くすることが可能になる。
【0022】
図3は、ヒンジ部103が第1の筐体101のフロントケース21に結合された様子を示す図である。
【0023】
図3に示すように、フロントケース21には切欠部40が形成されている。切欠部40には、図示しない第2の筐体の一部が嵌入され、ヒンジ部103によって連結されることになる。
また、図3に示すように、切欠部40の両側面にはそれぞれヒンジアセンブリ31、ダミーヒンジホルダ32が嵌め込まれる孔部41、42が形成されている。
【0024】
ここで、本実施形態に係るサブキースイッチ14の構造について説明する。
【0025】
図4は、図1(B)のA-A線における断面図である。
図5は、サブキースイッチ14の弾性部142の構成例を示す図である。
【0026】
前述したように、第1の筐体101の内部には回路基板24が配置されており、そのリアーカバー26側に面する基板面24a側にメタルドームスイッチ146が配置されている(図4においてはドーム形)。
また、回路基板24の基板面24aとは反対側の面24bにサブLCD等を駆動するためLCD等を駆動するための電子部品24cが配置されている。
【0027】
サブキースイッチ14は、第1の筐体101のリアーカバー26のヒンジ部103の近傍に形成された開口部26aに対向して第1の筐体101内に配設される。
サブキースイッチ14は、開口部26aを介して外面141aが第1の筐体101の外部に露出されて第1の筐体101内に配設される第1の状態と外面141aに対する押下操作に応じて第1の状態に比して第1の筐体101内部側に挿入されてメタルドームスイッチ146を押下する第2の状態との間の移動可能に構成されるキートップ141と、キートップ141の外面141aとは反対側の面141bに配設される弾性部142と、を有する。
【0028】
ラバー等の弾性部142は、キートップ141の外面141aとは反対側の面141bの端部周辺との間に空間を形成する空間形成部143と、空間形成部143から筐体101の幅方向(平面)に延出し、筐体に直接的または間接的に支持される第1の支持部144a,144bと、を含む。
そして、空間形成部143により形成される空間には、弾性部142から突出してキートップ141における外面141aとは反対側の面141bの端部周辺を支持する第2の支持部145a,145bが形成されている。
このようにキートップ141の外面141aとは反対側の面141bの端部周辺との間に空間が形成されるためキートップ141の端部は、当該端部への操作に使って空間形成部143により形成される空間に押し込まれる。
【0029】
つまり、従来技術においては必要であった弾性部142の端部からさらに第1の筐体101の幅方向(平面方向)にさらに延出された可動部に対応する構成を有することなく、キートップ141における端部への操作の操作性が確保される。つまり、可動部に対応する構成を要しない分、第1の筐体101を幅方向に小型化することができる。
また、支持部145a、145bが、キートップ141における外面141aとは反対側の面141bの端部周辺を支持するためキートップ141のぐらつきや傾きが抑制される。
【0030】
本実施形態においては、第2の支持部145a,145bがラバー等の弾性部材により形成される。本実施形態においては弾性部142と第2の支持部145a,145bは一体的に形成されている。これにより、キートップ141の端部に対する押下に伴う負荷が第2の支持部145a、145bにより支持されてサブキースイッチ14の端部に対する操作性が確保される一方、第2の支持部145a、145bがもともとキートップ141における外面141aとは反対側に配設された弾性部142により形成されるため、部品点数の削減が図られかつ弾性部142の弾性変形によりサブキースイッチ14の端部に対する操作に伴う負荷が軽減される。
そして、第2の支持部145a,145bが筐体101の外部側に突出するドーム形状を有する。
【0031】
そして、ドーム状に形成された第2の支持部145a,145bは回路基板24の第1の筐体101の外部側の面に配設され、さらには回路基板24におけるキースイッチ14が実装された面24aとは反対側の面14bであってドーム形状を有する第2の支持部145a,145bに対応する部位には電子部品24cが実装される。
なお、弾性部142の幅方向に延出された両端は、第1の筐体101の内部構成xに支持される144a、144bが形成される。
なお、第1の支持部144a、144bは、第1の筐体101の内部構成を介さずに直接第1筐体101の内部に支持される構成としてもよい。
【0032】
これにより、サブキースイッチ14において、キートップ141は非押下(非操作)時には、弾性部142、メタルドームスイッチ146、第1の支持部144a,144bの弾性力により外面141aが開口部26aから筐体101外部に露出している第1の状態に保持されている。
ここで、弾性部142、メタルドームスイッチ146、第1の支持部144a,144bの弾性力等に抗する押圧力がキートップ141の外面141aに印加されると、キートップ141は、第1の状態に比べて筐体101内部側に挿入されて第2の状態となり、メタルドームスイッチ146によりキー入力が回路基板24の回路系に伝達される。
このとき、弾性部142は、空間形成部143にキートップ141の外面141aとは反対側の面141bの端部周辺との間に空間が形成されおり、また、第1の支持部144a,144b、第2の支持部145a,145bによりキートップ141の端部周辺を含めて全体にわたり、一様な力で上述した押圧力に抗する弾性力をもって支持する。
これにより、弾性部に可動部を設けることなく、キートップ141の端部における円滑な押圧操作を可能としつつ、筐体の小型化を図ることができる。
【0033】
また、第2の支持部145a,145bが弾性部142により形成されていることから、一体的構成を実現でき、キーの端部を押下したときに、適度が反力を端部周辺で一様に得ることができ、キートップの端部においては、荷重を極力軽く受けることが可能である。
【0034】
そして、第2の支持部145a,145bが筐体101の外部側に突出するドーム形状を有することから、キーの端部を押下したときに、第2の支持部145a,145bがつぶれてことによる押下に対する緩衝力が発生し、キーフィールリング(クリック感)が悪くなることもなく、キースイッチの押下が不十分になることもない。また、第2の支持部145a,145bがつぶされて反力が発生するため、回路基板24に実装され、回路基板24におけるサブキースイッチが実装された面とは反対側の面であって第2の支持部145a,145bに対応する部位には電子部品を実装しても電子部品の破損が抑制される。つまり、サブキースイッチ414に対応する回路基板24の領域にも電子部品を実装することができ、第1の筐体101の内部スペースの効率化および小型化を図ることができる。
【0035】
また、本実施形態におけるサブキースイッチ14は、キーの端部を押下したときに、支持部がつぶれることによる押下に対する緩衝力が発生し、キーフィールリング(クリック感)が悪くなることもなく、キースイッチの押下が不十分になることもない。
したがって本実施形態のサブキースイッチ14は、クリック率の悪化を軽減しつつ、キートップのぐらつきを防ぐことが可能となる。
以下、クリック率について考察する。
【0036】
図6(A)〜(C)は、一般にキースイッチのクリック率について説明するための図である。
図6(A)はリブタイプとドームタイプを含むキー荷重曲線を示し、図6(B)はリブタイムによるキー荷重曲線を示し、図6(C)はドームタイプのキー荷重曲線を示す。
図6(A)において、キースイッチのクリック率は、P1/(P1−P2)であり、キー全体のクリック率は、その他の反力のある場合は下がる方向に影響することになる。
よって、キートップの端部は極力軽い荷重で受ける必要がある。
【0037】
本実施形態においては、ラバー等の弾性部142は、キートップ141の外面141aとは反対側の面141bの端部周辺との間に空間を形成する空間形成部143と、空間形成部143から筐体101の幅方向に延出し、筐体に直接的または間接的に支持される第1の支持部144a,14bと、を含み、空間形成部143により形成される空間には、弾性部142から突出してキートップ141における外面141aとは反対側の面141bの端部周辺を支持する第2の支持部145a,145bが形成されており、第2の支持部145a,145bが押下に対する緩衝力を発生させるため、キートップの端部においては、押下に対する反力が減少する。
したがって、本実施形態のサブキースイッチ14は、クリック率の悪化を軽減しつつ、キートップのぐらつきを防ぐことが可能となり、キーの端部を押下する場合でもクリック感を損なうことがない。
【0038】
以上説明したように、本実施形態の携帯端末100によれば、サブキースイッチ14は、開口部26aを介して外面141aが第1の筐体101の外部に露出されて筐体101内に配設される第1の状態と外面141aに対する押下操作に応じて第1の状態に比して筐体内部側に挿入されてキースイッチ14を押下する第2の状態との間を移動可能に構成されるキートップ141と、キートップ141の外面141aとは反対側の面141bに配設される弾性部142と、を有し、ラバー等の弾性部142は、キートップ141の外面141aとは反対側の面141bの端部周辺との間に空間を形成する空間形成部143と、空間形成部143から筐体101の幅方向に延出し、第1の筐体101に直接的または間接的に支持される第1の支持部144a,144bと、を含み、空間形成部143により形成される空間には、弾性部142から突出してキートップ141における外面141aとは反対側の面141bの端部周辺を支持する第2の支持部145a,145bが形成されていることから、キートップの端部においては、荷重を極力軽く受けることが可能である。
その結果、弾性部に可動部を設けることなく、キートップ141の端部における円滑な押圧操作を可能としつつ、第1の筐体101の小型化を図ることができる。したがって、本実施形態のサブキースイッチ14は、クリック率の悪化を軽減しつつ、キートップ141のぐらつきを防ぐことが可能となり、サブキースイッチ14の端部を押下する場合でもクリック感を損なうことがない。
【0039】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
例えば、第2の支持部145a,145bはドーム形状を有していなくてもよい。但し、この場合もサブキースイッチ14の端部への押下に伴う反力を減少せしめる形状であることが好ましい。
また、第2の支持部は、キートップ141における外面141aとは反対側の面141bの端部と弾性部142とに挟持される構成であれば、必ずしも弾性部142と一体的に形成されていなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態の携帯端末の外観を示す図である。
【図2】本発明の実施形態の携帯端末の第1の筐体側の内部構造を示す分解斜視図である。
【図3】ヒンジ部が第1の筐体のフロントケースに結合された様子を示した図である。
【図4】図1(b)のA-A線における断面図である。
【図5】キースイッチの弾性部の構成例を示す図である。
【図6】キースイッチのクリック率について説明するための図である。
【符号の説明】
【0041】
100・・・携帯端末、101・・・第1の筐体、102・・・第2の筐体、103・・・ヒンジ部、10・・・表示装置、11・・・レシーバ、12・・・操作部、13・・・マイクロフォン、14・・・サブキースイッチ、141・・・キートップ、142・・・弾性部、143・・・空間形成部、145a,145b・・・第2の支持部、146・・・メタルドームスイッチ、20・・・LCD用プレート、21・・・フロントケース、22・・・モジュール、23・・・シールドケース、24・・・回路基板、25・・・サブLCDモジュール、26・・・リアケース、31・・・ヒンジアセンブリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部が形成された筐体と、
前記開口部に対向して前記筐体内に配設されるキースイッチと、
前記開口部を介して外面が前記筐体外部に露出されて前記筐体内に配設される第1の状態と前記外面に対する押下操作に応じて第1の状態に比して前記筐体内部側に挿入されて前記キースイッチを押下する第2の状態との間を移動可能に構成されるキートップと、
前記キートップの前記外面とは反対側の面に配設される弾性部と、を有し、
前記弾性部は、
前記キートップの前記外面とは反対側の面の端部周辺との間に空間を形成する空間形成部と、
前記空間形成部から前記筐体の平面方向に延出し、前記筐体に直接的または間接的に支持される第1の支持部と、を含み、
前記空間形成部により形成される空間には、前記弾性部から突出して前記キートップにおける前記外面とは反対側の面の端部周辺を支持する第2の支持部が配設される
ことを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記第2の支持部が前記キートップにおける前記外面とは反対側の面の端部と前記弾性部とに挟持される
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記第2の支持部が前記弾性部により形成される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記第2の支持部が前記筐体の外部側に突出するドーム形状を有する
ことを特徴とする請求項1、2、または3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記キースイッチは回路基板に実装され、前記回路基板における前記キースイッチが実装された面とは反対側の面であって前記ドーム形状を有する前記第2の支持部に対応する部位には電子部品が実装される
ことを特徴とする請求項4記載の携帯電子機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−181816(P2009−181816A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−19993(P2008−19993)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】